JP2004282300A - 緊急通報方法、緊急通報システム、緊急通報装置およびセンター - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員の通話による緊急通報と車両の現在地とを容易に関連付けて確認可能な緊急通報方法およびその装置を提供すること
【解決手段】車載情報端末装置10は、乗員によって緊急通報スイッチ19が操作されると、ハンズフリーフォン18とセンター20の電話機26との通話回線を確立し、乗員とオペレータとの通話を可能とする。また、装置10は、車両の現在地を表す現在地情報をセンター20に送信する。センター20は、現在地情報を受信すると受付情報を発行し、同受付情報と現在地情報とを関連付けて表示装置24に表示する。そして、発行した受付情報を装置10に送信する。装置10は、表示装置17に受付情報を表示する。これにより、乗員が表示された受付情報を通話によってオペレータに伝えることにより、オペレータは、現在の通話と車両の現在地とを極めて容易に関連付けることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】車載情報端末装置10は、乗員によって緊急通報スイッチ19が操作されると、ハンズフリーフォン18とセンター20の電話機26との通話回線を確立し、乗員とオペレータとの通話を可能とする。また、装置10は、車両の現在地を表す現在地情報をセンター20に送信する。センター20は、現在地情報を受信すると受付情報を発行し、同受付情報と現在地情報とを関連付けて表示装置24に表示する。そして、発行した受付情報を装置10に送信する。装置10は、表示装置17に受付情報を表示する。これにより、乗員が表示された受付情報を通話によってオペレータに伝えることにより、オペレータは、現在の通話と車両の現在地とを極めて容易に関連付けることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両からセンターに対して、発生した異常を緊急通報する緊急通報方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特許文献1に示すように、事故が発生したときに、車両の現在地と個人情報とをセンターへ通報する緊急通報装置は知られている。この従来の緊急通報装置は、事故の発生を検出する事故検出手段と車両の位置を検出する車両位置検出手段とを備えており、予め個人を識別するための個人IDコードを記憶した携帯電話が接続されるようになっている。そして、従来の緊急通報装置は、事故検出手段によって事故発生が検出されると、車両位置検出手段によって検出した車両位置情報と個人IDコードとをセンターに送信するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−279567号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の緊急通報装置においては、事故検出手段によって事故発生が検出されたときに、自動的に車両位置情報と個人IDコードとを送信するようになっている。ところで、例えば、車両の乗員に急病が発生した場合などには、乗員が携帯電話などを利用して、センターのオペレータに対し直接状況を説明する場合がある。このように、急病が発生した場合には、通話している乗員が冷静に対処することが難しく、オペレータに対して、車両の現在地を正確に伝えることが不能な場合がある。このため、センターのオペレータは、例えば、救急車の出動を要請するにあたり、車両の現在地が不明なため、適切に対応できない場合がある。また、センターにて、自動的に車両の現在地が確認できた場合であっても、通話している乗員と確認された車両の現在地とが対応付かない場合もある。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、上記した問題に対処するためになされたものであり、その目的は、乗員の通話による緊急通報と車両の現在地とを容易に関連付けて確認可能な緊急通報方法およびその装置を提供することにある。
【0006】
本発明は、車両に搭載された端末装置とセンターとが互いに交信可能とされて、前記端末装置から前記センターに対して車両または車両の乗員に発生した異常を通報する緊急通報方法およびその装置を改良しようとするものである。
【0007】
本発明の特徴は、次のようにしたことにある。端末装置は、車両の乗員の所定操作を検出し、センターとの間の通話回線を確立して、同確立した通話回線により前記車両の乗員と前記センターのオペレータとの通話を可能とし、車両の現在地を表す現在地情報を前記センターに送信する。前記センターは、前記送信された現在地情報を受信し、前記受信した現在地情報を受け付けるとともに、同受け付けた現在地情報ごとに受付情報を発行して、同発行した受付情報と前記受信した現在地情報とを互いに関連付けて表示し、前記発行した受付情報を前記端末装置に送信する。前記端末装置は、前記送信された受付情報を受信するとともに、同受信した受付情報を表示する。この場合、センターのオペレータとの通話と現在地情報の送信との順番を変え、前記端末装置は、前記車両の乗員の所定操作を検出し、車両の現在地を表す現在地情報を前記センターに送信し、前記センターとの間の通話回線を確立して、同確立した通話回線により前記車両の乗員と前記センターのオペレータとの通話を可能とするようにしてもよい。
【0008】
これらによれば、端末装置は、乗員による所定操作を検出すると、センターとの間の通信回線を確立して、乗員とセンターのオペレータとの通話を可能とすることができる。このため、乗員は、車両に異常が発生したときや乗員に急病が発生したときに、容易にセンターに通報することができるとともに、センターのオペレータに対して、発生した異常を通話によって説明することができる。
【0009】
また、端末装置は、乗員による所定操作を検出すると、センターに対して、車両の現在地を表す現在地情報を送信することができる。そして、センターは、端末装置から現在地情報を受信すると、受付情報を発行し、同発行した受付情報と現在地情報とを互いに関連付けて表示することができる。また、センターは、発行した受付情報を端末装置に送信することができる。そして、端末装置は、受信した受付情報を表示することができる。
【0010】
このため、乗員は、センターのオペレータに対して、表示された受付情報を通話によって伝えることができる。センターのオペレータは、乗員から伝えられた受付情報に基づいて、センターに互いに関連付けて表示されている受付情報と現在地情報を確認することによって、現在通話している乗員と車両の現在地とを極めて容易に対応付けることができる。したがって、センターのオペレータは、車両または乗員に発生した異常に対して、迅速かつ適切に対応することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係り、車両に発生した異常をセンターに通報する緊急通報システムを概略的に示した概略ブロック図である。この緊急通報システムは、車両に搭載された車載情報端末装置10と、車載情報端末装置10と無線交信可能なセンター20とを備えている。そして、センター20には、ネットワーク30(例えば、電話回線)を介して、車載情報端末装置10と無線交信可能な中継局40、消防署50および警察署60が接続されている。
【0012】
車載情報端末装置10は、図2に示すように、マイクロコンピュータ11を備えており、マイクロコンピュータ11には、GPS(Global Positioning System)受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14が接続されている。マイクロコンピュータ11は、CPU、ROM、RAM、タイマなどを主要構成部品とするもので、図4の車載情報端末装置側のプログラムを含む各種プログラムの実行により、車載情報端末装置10の作動を統括的に制御する。そして、マイクロコンピュータ11は、後述する通話回線確立処理、車両の現在地情報の送信処理、受付情報の表示処理などを実行する。
【0013】
GPS受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14は、車両の位置を検出するために利用される。GPS受信機12は、車両の現在地を検出するための電波を衛星から受信するとともに、車両の現在地を座標データとして検出して出力する。ジャイロスコープ13は、車両の進行方位を検出するための車両の旋回速度を検出して出力する。車速センサ14は、車両の走行速度を検出して出力する。そして、これらのGPS受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14から出力された各検出値が所定の短時間ごとにマイクロコンピュータ11に供給されることにより、マイクロコンピュータ11は車両の現在地を検出することができる。
【0014】
また、マイクロコンピュータ11には、通信装置15、外部メモリ16および表示装置17が接続されている。通信装置15は、センター20および中継局40との無線交信を可能とするものである。そして、通信装置15には、無線交信するアンテナ15aが接続されている。外部メモリ16は、ハードディスク、不揮発性RAMなどの書込み可能な不揮発性メモリで構成されていて、マイクロコンピュータ11で実行される前記プログラム、センター20を含む電話番号などを記憶する。表示装置17は、図示しない液晶表示器などによって構成されていて、後述するセンター20から送信された受付情報を表示するものである。
【0015】
さらに、マイクロコンピュータ11には、ハンズフリーフォン18および緊急通報スイッチ19も接続されている。ハンズフリーフォン18は、運転者のダイヤル操作を必要とすることなく、外部との通話を可能とする電話である。すなわち、運転者によって、例えば、ステアリングホイールに設けられたスイッチ操作、音声操作または緊急通報スイッチ19が操作されると、ハンズフリーフォン18は、予め外部メモリ16に記憶している所定の電話番号を自動的にダイヤルする。これにより、運転者は、自らダイヤルすることなく、外部と通話することができる。ここで、ハンズフリーフォン18による通話は、マイクロコンピュータ11を介して、通信装置15と中継局40との間の無線通信により、通話回線が確立されて実現されるものである。
【0016】
緊急通報スイッチ19は、車両に異常が発生したときや乗員に急病が発生したときに、運転者または同乗者によって押下操作されるスイッチである。そして、緊急通報スイッチ19が運転者または同乗者によって押下操作されると、緊急通報スイッチ19は、マイクロコンピュータ11に対して、現在緊急状態であることを表す緊急信号を供給するようになっている。
【0017】
センター20は、図3に示すように、互いに通信可能に接続された制御装置21、記憶装置22、通信装置23、表示装置24および外部通信インターフェース25(以下、外部通信I/F25という)を備えている。制御装置21は、CPU、ROM、RAM、タイマなどを主要構成部品とするもので、図4のセンター側プログラムを含む各種プログラムの実行により、記憶装置22、通信装置23および表示装置24の作動を統括的に制御する。そして、後述するように、車載情報端末装置10から受信した対応要求情報に基づいて、受付情報の発行および受付情報の送信などの処理を実行する。
【0018】
記憶装置22は、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体および同記録媒体のドライブ装置を含むものであり、制御装置21で実行される前記プログラムを含む各種プログラムおよび各種データを記憶している。また、記憶装置22のハードディスク内には、全国の詳細な道路地図を検索可能に記憶しておくための道路データベース22aが構築されている。なお、この道路データベース22aは、所定の頻度にて更新されて、最新かつ詳細な道路データを記憶している。
【0019】
通信装置23は、車載情報端末装置10と無線交信可能とするものである。そして、通信装置23には、無線交信するためのアンテナ23aが接続されている。ここで、車載情報端末装置10とセンター20との間の交信は、アンテナ15aおよびアンテナ23aを用いて無線で行われるものであるが、通常の方法で行われて特徴を有するものではない。したがって、以降の説明において、単に受信、送信という場合には、これらに交信方法の適当な方法を採用しているものとする。
【0020】
表示装置24は、図示しない液晶表示器などによって構成されていて、後述するように、車両の現在地と受付情報とを関連付けて表示するものである。外部通信I/F25は、ネットワーク30に接続されており、中継局40、消防署50および警察署60との通話回線を確立するものである。このため、外部通信I/F25には、センター20のオペレータが使用する電話機26が接続されている。そして、センター20のオペレータは、電話機26を使用して、運転者または同乗者とハンズフリーフォン18を介して通話したり、消防署50または警察署60に必要な情報を伝達したりすることができる。
【0021】
次に、上記のように構成した緊急通報システムの作動について、以下に詳細に説明する。車両の図示しないイグニッションスイッチがオン状態とされると、車載情報端末装置10のマイクロコンピュータ11は、図4に示す緊急通報プログラムの実行を開始する。この緊急通報プログラムは、ステップS10にて開始され、マイクロコンピュータ11は、ステップS11にて、緊急通報スイッチ19が車両の乗員によって押下操作されたか否かを判定する。
【0022】
具体的に説明すると、マイクロコンピュータ11は、緊急通報スイッチ19から供給された緊急信号を取得することによって、乗員が緊急通報スイッチ19を押下操作したか否かを判定する。これにより、マイクロコンピュータ11は、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されていなければすなわち緊急信号を取得していなければ、「No」と判定する。そして、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されて緊急信号を取得するまで、「No」と判定して繰り返しステップS11を実行する。
【0023】
一方、マイクロコンピュータ11は、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されればすなわち緊急信号を取得していれば、「Yes」と判定して、ステップS12に進む。ステップS12においては、マイクロコンピュータ11は、ハンズフリーフォン18とセンター20の電話機26との間の通話回線を確立する。具体的に説明すると、マイクロコンピュータ11は、ハンズフリーフォン18に対して、センター20の電話機26の電話番号をダイヤルするように指示する。ハンズフリーフォン18は、同指示に従って、外部メモリ16に予め記憶されている電話機26の電話番号を取得して、同取得した電話番号をダイヤルする。
【0024】
このように、ハンズフリーフォン18が電話機26の電話番号をダイヤルすると、同ダイヤルによって出力された信号は、マイクロコンピュータ11および通信装置15を介して、中継局40に無線送信される。中継局40においては、受信した信号を所定の接続処理の実行により、ネットワーク30を介して、センター20の電話機26に送信する。
【0025】
これにより、電話機26は呼び出され、センター20のオペレータが電話機26の受話器を取ることによって、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線が確立される。このように、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線が確立されると、車両の乗員とセンター20のオペレータとが、互いに通話することができるため、乗員は、発生した異常の内容をオペレータに伝えることができる。
【0026】
前記ステップS12の通話回線確立処理後、ステップS13に進み、マイクロコンピュータ11は、車両の現在地を検出する。すなわち、マイクロコンピュータ11は、GPS受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14から出力された各検出値を取得して車両の現在地を検出する。そして、マイクロコンピュータ11は、検出した車両の現在地を座標データからなる現在地情報として、図示しないRAMに一時的に記憶して、ステップS14に進む。なお、車両にナビゲーション装置が搭載され、車両の現在地が常に検出されている場合には、同ナビゲーション装置から現在地を表す現在地情報を取得してRAMに一時的に記憶する。
【0027】
ステップS14においては、マイクロコンピュータ11は、センター20に対して、現在地情報を送信する。具体的に説明すると、マイクロコンピュータ11は、前記ステップS13にて、RAMに一時的に記憶した現在地情報を通信装置15に供給する。そして、マイクロコンピュータ11は、通信装置15に対して、供給した現在地情報をセンター20に送信するように指示する。通信装置15は、同指示に従って、供給された現在地情報をセンター20に送信する。
【0028】
センター20においては、制御装置21が、ステップC10にて、前記ステップS14の送信処理によって車載情報端末装置10から送信された現在地情報を受信する。そして、制御装置21は、受信した現在地情報を図示しないRAMに一時的に記憶して、ステップC11に進む。
【0029】
ステップC11においては、制御装置21は、前記ステップC10にて受信した現在地情報に対して受付情報を発行する。これを具体的に説明すると、制御装置21は、車載情報端末装置10から現在地情報を受信するごとに、例えば、現在地情報の受信順に番号を付与する。そして、制御装置21は、付与した番号を受付情報として発行する。このように、制御装置21は、受付情報を発行すると、現在地情報と受付情報とを互いに関連付けて記憶装置22の所定記憶位置に記憶し、ステップC12に進む。
【0030】
ステップC12においては、制御装置21は、前記ステップC11にて、記憶装置22に記憶した受付情報によって表される受付番号と、現在地情報によって表される車両の現在地とを互いに関連付けて表示する。これを、図5を参照しながら説明する。まず、制御装置21は、記憶装置22の所定記憶位置に互いに関連付けて記憶した受付情報および現在地情報を取得する。そして、制御装置21は、取得した受付情報および現在地情報を表示装置24に供給するとともに、同供給した各情報を表示するように指示する。
【0031】
表示装置24は、制御装置21から供給された受付情報および現在地情報を取得する。また、表示装置24は、記憶装置22の道路データベース22aを検索し、取得した現在地情報によって表される車両の現在地周辺の道路地図を取得する。そして、制御装置21からの指示に従って、図5に示すように、取得した道路地図上に、受付情報によって表される受付番号と現在地情報によって表される車両の現在地とを互いに関連付けて液晶表示器上に表示する。このとき、表示装置24は、取得した道路地図の位置(例えば、住所など)を、併せて液晶表示器上に表示する。
【0032】
前記ステップC12の表示処理後、制御装置21は、車載情報端末装置10に対して、前記ステップC11にて発行した受付情報を送信する。すなわち、制御装置21は、記憶装置22の所定記憶位置に記憶した受付情報を取得する。そして、取得した受付情報を通信装置23に供給するとともに、車載情報端末装置10に対して送信するように指示する。通信装置23は、供給された受付情報を取得するとともに、同指示に従って、取得した受付情報を車載情報端末装置10に対して送信する。
【0033】
車載情報端末装置10においては、マイクロコンピュータ11が、ステップS15にて、前記ステップC13の送信処理によってセンター20から送信された受付情報を受信し、ステップS16に進む。ステップS16においては、マイクロコンピュータ11は、図6に示すように、前記ステップS15にて受信した受付情報によって表される受付番号を表示装置17の液晶表示器上に表示する。
【0034】
このように、表示装置17の液晶表示器上に受付番号が表示された状態における車両の乗員とセンター20のオペレータの通話を、図5および図6を利用して、簡単に説明する。乗員は、ハンズフリーフォン18を利用して、センター20のオペレータに対し表示装置17の液晶表示器上に表示された受付番号すなわち図6に示した「1234」を伝える。センター20のオペレータは、図5のように表示されている表示装置24を利用して、乗員によって伝えられた受付番号「1234」と関連付けられている車両の現在地を確認する。
【0035】
この確認によって、センター20のオペレータは、現在電話機26を利用して通話している乗員が乗車した車両の現在地を確認することができる。そして、オペレータは、乗員から伝えられた異常の内容に応じて、例えば、消防署50に救急車の要請を行ったり、警察署60にパトカーの要請を行ったりして、発生した異常に対応する。
【0036】
前記ステップS16の表示処理後、ステップS17に進み、マイクロコンピュータ11は、ハンズフリーフォン18と電話機26との間の通話回線を遮断する。そして、通話回線を遮断すると、マイクロコンピュータ11は、ステップS18にて、プログラムの実行を終了する。
【0037】
以上の説明からも理解することができるように、本実施形態の緊急通報システムによれば、車載情報端末装置10は、緊急通報スイッチ19が押下操作されると、ハンズフリーフォン18がセンター20の電話機26に対して、自動的にダイヤルして通話回線を確立することができる。また、車載情報端末装置10は、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されると、車両の現在地を表す現在地情報を送信することができる。
【0038】
また、センター20は、車載情報端末装置10から現在地情報を受信すると、受付情報を発行することができる。そして、センター20は、発行した受付情報と現在地情報とを互いに対応付けて、表示装置24に表示することができる。また、センター20は、発行した受付情報を車載情報端末装置10に送信することができる。そして、車載情報端末装置10は、受信した受付情報を表示装置17に表示することができる。
【0039】
このため、乗員は、車両に異常が発生したときや乗員に急病が発生したときに、容易にセンター20に通報することができるとともに、センター20のオペレータと通話して発生した異常を説明することができる。また、乗員は、表示装置17に表示された受付情報を、ハンズフリーフォン18を利用して、オペレータに伝えることができる。オペレータは、乗員から伝えられた受付情報に基づいて、表示装置24の表示画面を確認することにより、現在通話している乗員と同乗員が乗車している車両の現在地とを極めて容易に対応付けることができる。したがって、オペレータは、発生した異常に対して、迅速かつ適切に対応することができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施に当たっては、上記各実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限り種々の変更が可能である。
【0041】
例えば、上記実施形態においては、車両の乗員によって、緊急通報スイッチ19が押下操作されると、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線を確立し、その後、現在地情報をセンター20に送信するように実施した。しかしながら、車両の乗員によって、緊急通報スイッチ19が押下操作されると、現在地情報をセンター20に送信した後、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線を確立するように実施することも可能である。
【0042】
この場合であっても、上記実施形態と同様に、センター20のオペレータは、現在通話している乗員と同乗員が乗車している車両の現在地とを極めて容易に対応付けることができる。したがって、オペレータは、発生した異常に対して、迅速かつ適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る緊急通報システムの全体を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の車載情報端末装置の概略を示す概略ブロック図である。
【図3】図1のセンターの概略を示す概略ブロック図である。
【図4】図1の車載情報端末装置およびセンターにて実行される緊急通報プログラムのフローチャートである。
【図5】図1のセンターの表示装置に受付情報と車両の現在地とが互いに関連付けられて表示された状態を説明するための図である。
【図6】図1の車載情報端末装置の表示装置に受付情報が表示された状態を説明するための図である。
【符号の説明】
10…車載情報端末装置、11…マイクロコンピュータ、12…GPS受信機、13…ジャイロスコープ、14…車速センサ、15…通信装置、16…外部メモリ、17…表示装置、18…ハンズフリーフォン、19…緊急通報スイッチ、20…センター、21…制御装置、22…記憶装置、22a…道路データベース、23…通信装置、24…表示装置、25…外部通信I/F、26…電話機、30…ネットワーク、40…中継局、50…消防署、60…警察署
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両からセンターに対して、発生した異常を緊急通報する緊急通報方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特許文献1に示すように、事故が発生したときに、車両の現在地と個人情報とをセンターへ通報する緊急通報装置は知られている。この従来の緊急通報装置は、事故の発生を検出する事故検出手段と車両の位置を検出する車両位置検出手段とを備えており、予め個人を識別するための個人IDコードを記憶した携帯電話が接続されるようになっている。そして、従来の緊急通報装置は、事故検出手段によって事故発生が検出されると、車両位置検出手段によって検出した車両位置情報と個人IDコードとをセンターに送信するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−279567号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の緊急通報装置においては、事故検出手段によって事故発生が検出されたときに、自動的に車両位置情報と個人IDコードとを送信するようになっている。ところで、例えば、車両の乗員に急病が発生した場合などには、乗員が携帯電話などを利用して、センターのオペレータに対し直接状況を説明する場合がある。このように、急病が発生した場合には、通話している乗員が冷静に対処することが難しく、オペレータに対して、車両の現在地を正確に伝えることが不能な場合がある。このため、センターのオペレータは、例えば、救急車の出動を要請するにあたり、車両の現在地が不明なため、適切に対応できない場合がある。また、センターにて、自動的に車両の現在地が確認できた場合であっても、通話している乗員と確認された車両の現在地とが対応付かない場合もある。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、上記した問題に対処するためになされたものであり、その目的は、乗員の通話による緊急通報と車両の現在地とを容易に関連付けて確認可能な緊急通報方法およびその装置を提供することにある。
【0006】
本発明は、車両に搭載された端末装置とセンターとが互いに交信可能とされて、前記端末装置から前記センターに対して車両または車両の乗員に発生した異常を通報する緊急通報方法およびその装置を改良しようとするものである。
【0007】
本発明の特徴は、次のようにしたことにある。端末装置は、車両の乗員の所定操作を検出し、センターとの間の通話回線を確立して、同確立した通話回線により前記車両の乗員と前記センターのオペレータとの通話を可能とし、車両の現在地を表す現在地情報を前記センターに送信する。前記センターは、前記送信された現在地情報を受信し、前記受信した現在地情報を受け付けるとともに、同受け付けた現在地情報ごとに受付情報を発行して、同発行した受付情報と前記受信した現在地情報とを互いに関連付けて表示し、前記発行した受付情報を前記端末装置に送信する。前記端末装置は、前記送信された受付情報を受信するとともに、同受信した受付情報を表示する。この場合、センターのオペレータとの通話と現在地情報の送信との順番を変え、前記端末装置は、前記車両の乗員の所定操作を検出し、車両の現在地を表す現在地情報を前記センターに送信し、前記センターとの間の通話回線を確立して、同確立した通話回線により前記車両の乗員と前記センターのオペレータとの通話を可能とするようにしてもよい。
【0008】
これらによれば、端末装置は、乗員による所定操作を検出すると、センターとの間の通信回線を確立して、乗員とセンターのオペレータとの通話を可能とすることができる。このため、乗員は、車両に異常が発生したときや乗員に急病が発生したときに、容易にセンターに通報することができるとともに、センターのオペレータに対して、発生した異常を通話によって説明することができる。
【0009】
また、端末装置は、乗員による所定操作を検出すると、センターに対して、車両の現在地を表す現在地情報を送信することができる。そして、センターは、端末装置から現在地情報を受信すると、受付情報を発行し、同発行した受付情報と現在地情報とを互いに関連付けて表示することができる。また、センターは、発行した受付情報を端末装置に送信することができる。そして、端末装置は、受信した受付情報を表示することができる。
【0010】
このため、乗員は、センターのオペレータに対して、表示された受付情報を通話によって伝えることができる。センターのオペレータは、乗員から伝えられた受付情報に基づいて、センターに互いに関連付けて表示されている受付情報と現在地情報を確認することによって、現在通話している乗員と車両の現在地とを極めて容易に対応付けることができる。したがって、センターのオペレータは、車両または乗員に発生した異常に対して、迅速かつ適切に対応することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係り、車両に発生した異常をセンターに通報する緊急通報システムを概略的に示した概略ブロック図である。この緊急通報システムは、車両に搭載された車載情報端末装置10と、車載情報端末装置10と無線交信可能なセンター20とを備えている。そして、センター20には、ネットワーク30(例えば、電話回線)を介して、車載情報端末装置10と無線交信可能な中継局40、消防署50および警察署60が接続されている。
【0012】
車載情報端末装置10は、図2に示すように、マイクロコンピュータ11を備えており、マイクロコンピュータ11には、GPS(Global Positioning System)受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14が接続されている。マイクロコンピュータ11は、CPU、ROM、RAM、タイマなどを主要構成部品とするもので、図4の車載情報端末装置側のプログラムを含む各種プログラムの実行により、車載情報端末装置10の作動を統括的に制御する。そして、マイクロコンピュータ11は、後述する通話回線確立処理、車両の現在地情報の送信処理、受付情報の表示処理などを実行する。
【0013】
GPS受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14は、車両の位置を検出するために利用される。GPS受信機12は、車両の現在地を検出するための電波を衛星から受信するとともに、車両の現在地を座標データとして検出して出力する。ジャイロスコープ13は、車両の進行方位を検出するための車両の旋回速度を検出して出力する。車速センサ14は、車両の走行速度を検出して出力する。そして、これらのGPS受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14から出力された各検出値が所定の短時間ごとにマイクロコンピュータ11に供給されることにより、マイクロコンピュータ11は車両の現在地を検出することができる。
【0014】
また、マイクロコンピュータ11には、通信装置15、外部メモリ16および表示装置17が接続されている。通信装置15は、センター20および中継局40との無線交信を可能とするものである。そして、通信装置15には、無線交信するアンテナ15aが接続されている。外部メモリ16は、ハードディスク、不揮発性RAMなどの書込み可能な不揮発性メモリで構成されていて、マイクロコンピュータ11で実行される前記プログラム、センター20を含む電話番号などを記憶する。表示装置17は、図示しない液晶表示器などによって構成されていて、後述するセンター20から送信された受付情報を表示するものである。
【0015】
さらに、マイクロコンピュータ11には、ハンズフリーフォン18および緊急通報スイッチ19も接続されている。ハンズフリーフォン18は、運転者のダイヤル操作を必要とすることなく、外部との通話を可能とする電話である。すなわち、運転者によって、例えば、ステアリングホイールに設けられたスイッチ操作、音声操作または緊急通報スイッチ19が操作されると、ハンズフリーフォン18は、予め外部メモリ16に記憶している所定の電話番号を自動的にダイヤルする。これにより、運転者は、自らダイヤルすることなく、外部と通話することができる。ここで、ハンズフリーフォン18による通話は、マイクロコンピュータ11を介して、通信装置15と中継局40との間の無線通信により、通話回線が確立されて実現されるものである。
【0016】
緊急通報スイッチ19は、車両に異常が発生したときや乗員に急病が発生したときに、運転者または同乗者によって押下操作されるスイッチである。そして、緊急通報スイッチ19が運転者または同乗者によって押下操作されると、緊急通報スイッチ19は、マイクロコンピュータ11に対して、現在緊急状態であることを表す緊急信号を供給するようになっている。
【0017】
センター20は、図3に示すように、互いに通信可能に接続された制御装置21、記憶装置22、通信装置23、表示装置24および外部通信インターフェース25(以下、外部通信I/F25という)を備えている。制御装置21は、CPU、ROM、RAM、タイマなどを主要構成部品とするもので、図4のセンター側プログラムを含む各種プログラムの実行により、記憶装置22、通信装置23および表示装置24の作動を統括的に制御する。そして、後述するように、車載情報端末装置10から受信した対応要求情報に基づいて、受付情報の発行および受付情報の送信などの処理を実行する。
【0018】
記憶装置22は、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体および同記録媒体のドライブ装置を含むものであり、制御装置21で実行される前記プログラムを含む各種プログラムおよび各種データを記憶している。また、記憶装置22のハードディスク内には、全国の詳細な道路地図を検索可能に記憶しておくための道路データベース22aが構築されている。なお、この道路データベース22aは、所定の頻度にて更新されて、最新かつ詳細な道路データを記憶している。
【0019】
通信装置23は、車載情報端末装置10と無線交信可能とするものである。そして、通信装置23には、無線交信するためのアンテナ23aが接続されている。ここで、車載情報端末装置10とセンター20との間の交信は、アンテナ15aおよびアンテナ23aを用いて無線で行われるものであるが、通常の方法で行われて特徴を有するものではない。したがって、以降の説明において、単に受信、送信という場合には、これらに交信方法の適当な方法を採用しているものとする。
【0020】
表示装置24は、図示しない液晶表示器などによって構成されていて、後述するように、車両の現在地と受付情報とを関連付けて表示するものである。外部通信I/F25は、ネットワーク30に接続されており、中継局40、消防署50および警察署60との通話回線を確立するものである。このため、外部通信I/F25には、センター20のオペレータが使用する電話機26が接続されている。そして、センター20のオペレータは、電話機26を使用して、運転者または同乗者とハンズフリーフォン18を介して通話したり、消防署50または警察署60に必要な情報を伝達したりすることができる。
【0021】
次に、上記のように構成した緊急通報システムの作動について、以下に詳細に説明する。車両の図示しないイグニッションスイッチがオン状態とされると、車載情報端末装置10のマイクロコンピュータ11は、図4に示す緊急通報プログラムの実行を開始する。この緊急通報プログラムは、ステップS10にて開始され、マイクロコンピュータ11は、ステップS11にて、緊急通報スイッチ19が車両の乗員によって押下操作されたか否かを判定する。
【0022】
具体的に説明すると、マイクロコンピュータ11は、緊急通報スイッチ19から供給された緊急信号を取得することによって、乗員が緊急通報スイッチ19を押下操作したか否かを判定する。これにより、マイクロコンピュータ11は、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されていなければすなわち緊急信号を取得していなければ、「No」と判定する。そして、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されて緊急信号を取得するまで、「No」と判定して繰り返しステップS11を実行する。
【0023】
一方、マイクロコンピュータ11は、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されればすなわち緊急信号を取得していれば、「Yes」と判定して、ステップS12に進む。ステップS12においては、マイクロコンピュータ11は、ハンズフリーフォン18とセンター20の電話機26との間の通話回線を確立する。具体的に説明すると、マイクロコンピュータ11は、ハンズフリーフォン18に対して、センター20の電話機26の電話番号をダイヤルするように指示する。ハンズフリーフォン18は、同指示に従って、外部メモリ16に予め記憶されている電話機26の電話番号を取得して、同取得した電話番号をダイヤルする。
【0024】
このように、ハンズフリーフォン18が電話機26の電話番号をダイヤルすると、同ダイヤルによって出力された信号は、マイクロコンピュータ11および通信装置15を介して、中継局40に無線送信される。中継局40においては、受信した信号を所定の接続処理の実行により、ネットワーク30を介して、センター20の電話機26に送信する。
【0025】
これにより、電話機26は呼び出され、センター20のオペレータが電話機26の受話器を取ることによって、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線が確立される。このように、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線が確立されると、車両の乗員とセンター20のオペレータとが、互いに通話することができるため、乗員は、発生した異常の内容をオペレータに伝えることができる。
【0026】
前記ステップS12の通話回線確立処理後、ステップS13に進み、マイクロコンピュータ11は、車両の現在地を検出する。すなわち、マイクロコンピュータ11は、GPS受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ14から出力された各検出値を取得して車両の現在地を検出する。そして、マイクロコンピュータ11は、検出した車両の現在地を座標データからなる現在地情報として、図示しないRAMに一時的に記憶して、ステップS14に進む。なお、車両にナビゲーション装置が搭載され、車両の現在地が常に検出されている場合には、同ナビゲーション装置から現在地を表す現在地情報を取得してRAMに一時的に記憶する。
【0027】
ステップS14においては、マイクロコンピュータ11は、センター20に対して、現在地情報を送信する。具体的に説明すると、マイクロコンピュータ11は、前記ステップS13にて、RAMに一時的に記憶した現在地情報を通信装置15に供給する。そして、マイクロコンピュータ11は、通信装置15に対して、供給した現在地情報をセンター20に送信するように指示する。通信装置15は、同指示に従って、供給された現在地情報をセンター20に送信する。
【0028】
センター20においては、制御装置21が、ステップC10にて、前記ステップS14の送信処理によって車載情報端末装置10から送信された現在地情報を受信する。そして、制御装置21は、受信した現在地情報を図示しないRAMに一時的に記憶して、ステップC11に進む。
【0029】
ステップC11においては、制御装置21は、前記ステップC10にて受信した現在地情報に対して受付情報を発行する。これを具体的に説明すると、制御装置21は、車載情報端末装置10から現在地情報を受信するごとに、例えば、現在地情報の受信順に番号を付与する。そして、制御装置21は、付与した番号を受付情報として発行する。このように、制御装置21は、受付情報を発行すると、現在地情報と受付情報とを互いに関連付けて記憶装置22の所定記憶位置に記憶し、ステップC12に進む。
【0030】
ステップC12においては、制御装置21は、前記ステップC11にて、記憶装置22に記憶した受付情報によって表される受付番号と、現在地情報によって表される車両の現在地とを互いに関連付けて表示する。これを、図5を参照しながら説明する。まず、制御装置21は、記憶装置22の所定記憶位置に互いに関連付けて記憶した受付情報および現在地情報を取得する。そして、制御装置21は、取得した受付情報および現在地情報を表示装置24に供給するとともに、同供給した各情報を表示するように指示する。
【0031】
表示装置24は、制御装置21から供給された受付情報および現在地情報を取得する。また、表示装置24は、記憶装置22の道路データベース22aを検索し、取得した現在地情報によって表される車両の現在地周辺の道路地図を取得する。そして、制御装置21からの指示に従って、図5に示すように、取得した道路地図上に、受付情報によって表される受付番号と現在地情報によって表される車両の現在地とを互いに関連付けて液晶表示器上に表示する。このとき、表示装置24は、取得した道路地図の位置(例えば、住所など)を、併せて液晶表示器上に表示する。
【0032】
前記ステップC12の表示処理後、制御装置21は、車載情報端末装置10に対して、前記ステップC11にて発行した受付情報を送信する。すなわち、制御装置21は、記憶装置22の所定記憶位置に記憶した受付情報を取得する。そして、取得した受付情報を通信装置23に供給するとともに、車載情報端末装置10に対して送信するように指示する。通信装置23は、供給された受付情報を取得するとともに、同指示に従って、取得した受付情報を車載情報端末装置10に対して送信する。
【0033】
車載情報端末装置10においては、マイクロコンピュータ11が、ステップS15にて、前記ステップC13の送信処理によってセンター20から送信された受付情報を受信し、ステップS16に進む。ステップS16においては、マイクロコンピュータ11は、図6に示すように、前記ステップS15にて受信した受付情報によって表される受付番号を表示装置17の液晶表示器上に表示する。
【0034】
このように、表示装置17の液晶表示器上に受付番号が表示された状態における車両の乗員とセンター20のオペレータの通話を、図5および図6を利用して、簡単に説明する。乗員は、ハンズフリーフォン18を利用して、センター20のオペレータに対し表示装置17の液晶表示器上に表示された受付番号すなわち図6に示した「1234」を伝える。センター20のオペレータは、図5のように表示されている表示装置24を利用して、乗員によって伝えられた受付番号「1234」と関連付けられている車両の現在地を確認する。
【0035】
この確認によって、センター20のオペレータは、現在電話機26を利用して通話している乗員が乗車した車両の現在地を確認することができる。そして、オペレータは、乗員から伝えられた異常の内容に応じて、例えば、消防署50に救急車の要請を行ったり、警察署60にパトカーの要請を行ったりして、発生した異常に対応する。
【0036】
前記ステップS16の表示処理後、ステップS17に進み、マイクロコンピュータ11は、ハンズフリーフォン18と電話機26との間の通話回線を遮断する。そして、通話回線を遮断すると、マイクロコンピュータ11は、ステップS18にて、プログラムの実行を終了する。
【0037】
以上の説明からも理解することができるように、本実施形態の緊急通報システムによれば、車載情報端末装置10は、緊急通報スイッチ19が押下操作されると、ハンズフリーフォン18がセンター20の電話機26に対して、自動的にダイヤルして通話回線を確立することができる。また、車載情報端末装置10は、乗員によって緊急通報スイッチ19が押下操作されると、車両の現在地を表す現在地情報を送信することができる。
【0038】
また、センター20は、車載情報端末装置10から現在地情報を受信すると、受付情報を発行することができる。そして、センター20は、発行した受付情報と現在地情報とを互いに対応付けて、表示装置24に表示することができる。また、センター20は、発行した受付情報を車載情報端末装置10に送信することができる。そして、車載情報端末装置10は、受信した受付情報を表示装置17に表示することができる。
【0039】
このため、乗員は、車両に異常が発生したときや乗員に急病が発生したときに、容易にセンター20に通報することができるとともに、センター20のオペレータと通話して発生した異常を説明することができる。また、乗員は、表示装置17に表示された受付情報を、ハンズフリーフォン18を利用して、オペレータに伝えることができる。オペレータは、乗員から伝えられた受付情報に基づいて、表示装置24の表示画面を確認することにより、現在通話している乗員と同乗員が乗車している車両の現在地とを極めて容易に対応付けることができる。したがって、オペレータは、発生した異常に対して、迅速かつ適切に対応することができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施に当たっては、上記各実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限り種々の変更が可能である。
【0041】
例えば、上記実施形態においては、車両の乗員によって、緊急通報スイッチ19が押下操作されると、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線を確立し、その後、現在地情報をセンター20に送信するように実施した。しかしながら、車両の乗員によって、緊急通報スイッチ19が押下操作されると、現在地情報をセンター20に送信した後、ハンズフリーフォン18と電話機26との通話回線を確立するように実施することも可能である。
【0042】
この場合であっても、上記実施形態と同様に、センター20のオペレータは、現在通話している乗員と同乗員が乗車している車両の現在地とを極めて容易に対応付けることができる。したがって、オペレータは、発生した異常に対して、迅速かつ適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る緊急通報システムの全体を示す概略ブロック図である。
【図2】図1の車載情報端末装置の概略を示す概略ブロック図である。
【図3】図1のセンターの概略を示す概略ブロック図である。
【図4】図1の車載情報端末装置およびセンターにて実行される緊急通報プログラムのフローチャートである。
【図5】図1のセンターの表示装置に受付情報と車両の現在地とが互いに関連付けられて表示された状態を説明するための図である。
【図6】図1の車載情報端末装置の表示装置に受付情報が表示された状態を説明するための図である。
【符号の説明】
10…車載情報端末装置、11…マイクロコンピュータ、12…GPS受信機、13…ジャイロスコープ、14…車速センサ、15…通信装置、16…外部メモリ、17…表示装置、18…ハンズフリーフォン、19…緊急通報スイッチ、20…センター、21…制御装置、22…記憶装置、22a…道路データベース、23…通信装置、24…表示装置、25…外部通信I/F、26…電話機、30…ネットワーク、40…中継局、50…消防署、60…警察署
Claims (5)
- 車両に搭載された端末装置とセンターとが互いに交信可能とされて、前記端末装置から前記センターに対して車両または車両の乗員に発生した異常を通報する緊急通報方法において、
端末装置は、
車両の乗員の所定操作を検出し、
センターとの間の通話回線を確立して、同確立した通話回線により前記車両の乗員と前記センターのオペレータとの通話を可能とし、
車両の現在地を表す現在地情報を前記センターに送信し、
前記センターは、
前記送信された現在地情報を受信し、
前記受信した現在地情報を受け付けるとともに、同受け付けた現在地情報ごとに受付情報を発行して、同発行した受付情報と前記受信した現在地情報とを互いに関連付けて表示し、
前記発行した受付情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、
前記送信された受付情報を受信するとともに、同受信した受付情報を表示するようにしたことを特徴とする緊急通報方法。 - 車両に搭載された端末装置とセンターとが互いに交信可能とされて、前記端末装置から前記センターに対して車両または車両の乗員に発生した異常を通報する緊急通報方法において、
端末装置は、
車両の乗員の所定操作を検出し、
車両の現在地を表す現在地情報を前記センターに送信し、
前記センターとの間の通話回線を確立して、同確立した通話回線により前記車両の乗員と前記センターのオペレータとの通話を可能とし、
前記センターは、
前記送信された現在地情報を受信し、
前記受信した現在地情報を受け付けるとともに、同受け付けた現在地情報ごとに受付情報を発行して、同発行した受付情報と前記受信した現在地情報とを互いに関連付けて表示し、
前記発行した受付情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、
前記送信された受付情報を受信するとともに、同受信した受付情報を表示するようにしたことを特徴とする緊急通報方法。 - 車両に搭載された端末装置とセンターとが互いに交信可能とされて、前記端末装置から前記センターに対して車両または車両の乗員に発生した異常を通報する緊急通報システムにおいて、
端末装置は、
乗員の所定操作を検出する所定操作検出手段と、
車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
センターとの通話回線を確立する端末通話回線確立手段と、
前記端末通話回線確立手段によって確立された通話回線により前記センターのオペレータと通話する端末通話手段と、
前記現在地検出手段によって検出した現在地を表す現在地情報を前記センターに送信する現在地情報送信手段と、
前記センターから発行された受付情報を受信する受付情報受信手段と、
前記情報受信手段によって受信した受付情報を表示するための表示手段とを備え、
前記センターは、
前記端末装置から現在地情報を受信する現在地情報受信手段と、
前記端末装置との通話回線を確立するセンター通話回線確立手段と、
前記センター通話回線確立手段によって確立された通話回線により前記車両の乗員と通話するセンター通話手段と、
前記現在地情報受信手段によって受信した現在地情報を受け付けるとともに、同受け付けた現在地情報ごとに受付情報を発行する受付情報発行手段と、
前記受付情報発行手段によって発行した受付情報と、前記現在地情報受信手段によって受信した現在地情報とを互いに関連付けて表示する表示手段と、
前記受付情報発行手段によって発行した受付情報を前記端末装置に送信する受付情報送信手段とを備えたことを特徴とする緊急通報システム。 - 車両に搭載されて、外部に対して、車両または車両の乗員に発生した異常を通報する緊急通報装置において、
乗員の所定操作を検出する所定操作検出手段と、
車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
外部との通話回線を確立する通話回線確立手段と、
前記通話回線確立手段によって確立された通話回線により前記外部と通話する通話手段と、
前記現在地検出手段によって検出した現在地を表す現在地情報を前記外部に送信する現在地情報送信手段と、
前記外部から前記現在地送信手段によって送信した現在地情報を受け付けたことを表す受付情報を受信する受付情報受信手段と、
前記情報受信手段によって受信した受付情報を表示するための表示手段とを備えたことを特徴とする緊急通報装置。 - 外部から発生した異常に関する通報を受信して、同発生した異常に対応するセンターにおいて、
外部から現在地情報を受信する現在地情報受信手段と、
前記外部との通話回線を確立する通話回線確立手段と、
前記通話回線確立手段によって確立された通話回線により前記外部と通話する通話手段と、
前記現在地情報受信手段によって受信した現在地情報を受け付けるとともに、同受け付けた現在地情報ごとに受付情報を発行する受付情報発行手段と、
前記受付情報発行手段によって発行した受付情報と、前記現在地情報受信手段によって受信した現在地情報とを互いに関連付けて表示する表示手段と、
前記受付情報発行手段によって発行した受付情報を前記外部に送信する受付情報送信手段とを備えたことを特徴とするセンター。
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