JP3288640B2 - データ/音声の同時通信または通信切替え可能な事故緊急通報システム - Google Patents

データ/音声の同時通信または通信切替え可能な事故緊急通報システム

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JP3288640B2
JP3288640B2 JP29906598A JP29906598A JP3288640B2 JP 3288640 B2 JP3288640 B2 JP 3288640B2 JP 29906598 A JP29906598 A JP 29906598A JP 29906598 A JP29906598 A JP 29906598A JP 3288640 B2 JP3288640 B2 JP 3288640B2
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謙二 松本
隆 川里
達典 加藤
幸雄 市川
雅弘 大貫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は事故緊急通報システ
ムに係わり、特にデータ通信による緊急情報の送信後、
自動切替えによって音声通信を行なったり、もしくはデ
ータ/音声同時通信を可能とするよう構成したものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の事故等で運転者
による外部との通信が不可能となった場合でも、異常発
生を車両の位置とともに外部に伝達することができる緊
急通報システムが特開平9−198592に開示されて
いる。それによれば、GPSからの位置情報を基に自己
位置を計測する航法システムを用いて所定時間毎に自己
位置を計測してその計測値と計測時刻とを記憶手段に記
憶し、車両の異常が異常検出手段で検出された時に記憶
手段に記憶した最新の計測値と計測時刻とを基に作成し
た異常発生メッセージを予め定められた受信装置に無線
公衆電話回線を経由して送出するよう構成している。
【0003】このシステムは、自己位置データと自己位
置を記憶した時刻データとを基に作成した最新の異常発
生メッセージを所定の通報先にデータ通信するだけで詳
しい事故内容を正確に知らしめることができないという
問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は上記の問題点を解消し、事故等で車両に緊急事態が発
生した場合には、まず自車の位置情報と事故情報、さら
には予め記憶させてある車両ID、乗員ID情報等の緊
急情報を緊急救援センタに無線によるデータ通信を行な
い、そのデータ通信終了時に自動的に音声通信に切り替
えて、もしくはデータ/音声同時通信手段を使用して、
詳しい事故内容を緊急救援センタに知らしめることがで
きる事故緊急通報システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による事故緊急通
報システムは、重力加速度や自車の傾き等のセンサによ
り自車の事故を検出する事故検出手段と、GPSやジャ
イロ、車速センサ等のセンス情報から自車の位置を特定
する自車位置特定手段と、データと音声を同時に伝送す
ることができるデータ/音声同時通信手段とを有する車
両と、前記車両より緊急情報を受けて前記緊急情報に基
づき前記車両の置かれている場所に緊急自動車の出動要
請を行なう緊急救援センタとから成る事故緊急通報シス
テムであって、前記データ/音声同時通信手段は、事故
発生時に前記車両から自車の位置情報と事故情報、さら
には予め記憶させてある車両ID、乗員ID情報等の緊
急情報を前記緊急救援センタにデータで伝送中に音声
同時伝送することを特徴とする。
【0006】
【0007】このような構成を有することにより、デー
タ/音声同時通信によって緊急情報の伝送が行なわれる
ので、詳しい事故内容を正確に知らしめることができる
とともに、最悪の状態でもデータ通信による緊急情報が
緊急救援センタに伝送されるので、より迅速・的確な救
助・支援の体制を組むことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、重力加速度や自車の傾き等のセンサにより自車の事
故を検出する事故検出手段と、GPSやジャイロ、車速
センサ等のセンス情報から自車の位置を特定する自車位
置特定手段と、データと音声を同時に伝送することがで
きるデータ/音声同時通信手段とを有する車両と、前記
車両より緊急情報を受けて前記緊急情報に基づき前記車
両の置かれている場所に緊急自動車の出動要請を行なう
緊急救援センタとから成る事故緊急通報システムであっ
て、前記データ/音声同時通信手段は、事故発生時に前
記車両から自車の位置情報と事故情報、さらには予め記
憶させてある車両ID、乗員ID情報等の緊急情報を前
記緊急救援センタにデータで伝送中に音声を同時伝送す
ることを特徴とする事故緊急通報システムとしたもので
あり、詳しい事故内容を正確に知らしめることができる
とともに、最悪の状態でもデータ通信による緊急情報が
緊急救援センタに伝送しうるという作用を有する。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、前記デー
タ/音声同時通信手段として、周波数分割多重または時
分割多重または空間分割多重(スプレッドスペクトラム
方式)によって、データ通信中に音声を同時伝送するよ
うに構成したことを特徴とする請求項1に記載の事故緊
急通報システムとしたものであり、データ通信中に音
時伝送することができるという作用を有する。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、前記デー
タ/音声同時通信手段と、事故発生時に前記車両から前
記緊急救援センタに前記緊急情報をデータ通信にて伝送
する第1の無線伝送手段および前記第1の無線伝送手段
によるデータ通信終了時に自動切替えによって前記車両
から前記緊急救援センタに音声通信を可能とする第2の
無線伝送手段を有する無線伝送手段とを同時に備え、モ
ード変更によって前記データ/音声同時通信手段と前記
無線伝送手段のどちらかを選択できるように構成したこ
とを特徴とする請求項1に記載の事故緊急通報システム
としたものであり、運者はモード変更によってデータ
/音声同時通信手段と無線伝送手段のどちらかを選択で
きるという作用を有する。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、前記無線
伝送手段を選択した場合において、前記第2の無線伝送
手段による音声通信中に新たなプライオリティの高いデ
ータ通信要求が発生したならば前記第2の無線伝送手段
による音声通信を中断し、前記第1の無線伝送手段によ
るデータ通信を可能とするように構成したことを特徴と
する請求項3に記載の事故緊急通報システムとしたもの
であり、音声通信に切り替えられた後でも新たに招来し
た事態に対してデータ通信に再切替えを行なうことがで
きるという作用を有する。また、請求項5に記載の発明
は、データ通信及び音声通信中は、前記緊急救援センタ
主導で回線の切断制御を行なうことを特徴とする請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の事故緊急通報システ
ムとしたものであり、接続された回線を緊急通報装置側
から切断制御を行なうことがないように緊急救援センタ
主導で行なうことができるという作用を有する。
【0012】以下、本発明の実施の形態について、図面
に基づき説明する。
【0013】図1は本発明の各実施の形態に係る事故緊
急通報システムの概略構成を示すブロック図である。図
1において、事故緊急通報システムは、少なくともGP
Sから自車の位置情報を得て記録するようにした緊急通
報装置を搭載した車両1が事故発生時にネットワーク
(基地局、交換網)を介して緊急救急センタ2に通報で
きるように構成されている。緊急救急センタ2は、車両
1からの通報に基づいて事故の状況を把握し、病院の手
配や、最寄りの警察署及び消防署から現場に緊急車両の
出動を要請して、事後処理を依頼する。また、緊急救急
センタ2は、車両の所有者と契約によって緊急救援サー
ビスを提供するようにしているので、車両2に関して少
なくとも車両2の安全確認のデータ交信を自動的にデー
タ通信により行なうようにしている。
【0014】図2は、緊急通報装置を搭載した車両の構
成の概要を示すものである。図2において、重力加速度
や自車の傾き等のセンサにより自車の事故を検出する事
故検出手段21と、GPSやジャイロ、車速センサ等のセ
ンス情報から自車の位置を特定する自車位置特定手段22
と、前記した自車の位置情報と事故情報、さらには予め
記憶させてある車両ID、乗員ID情報等の緊急情報を
緊急救援センタに無線で通信するための無線通信手段23
又はデータ/音声同時通信手段27、ROMやRAMを含
む記憶手段24、CPU25、電源26を備えている。
【0015】(第1の実施の形態)以上のような事故緊
急通報システムおよび緊急通報装置を搭載した車両の構
成において、本発明の第1の実施の形態について説明す
る。図3に示されるように無線通信手段は、アンテナ31
と通常の携帯電話ユニット(送受話部、アンテナ部を除
く送受信に係る携帯電話本体部)32を備えており、更に
は、携帯電話ユニット32とは、切替スイッチ(後記す
る)を介してモデム34を接続させる第1の無線伝送手段
33と、切替スイッチ(後記する)を介してハンドセット
(又はハンドフリー)36と接続させる第2の無線伝送手
段35を備えている。なお、図3において、点線は緊急通
報装置の中のCPUによって制御されることを示してい
る。
【0016】図4は、本発明の第1の実施の形態に係る
緊急通報装置の構成並びに上記した無線通信手段の構成
をより詳細に示したものである。図4において、無線通
信手段の切替えスイッチの部分及びモデム部分が緊急通
報装置中に含まれているが、その他は、緊急通報装置の
外に設けられている。そして、緊急通報装置には、CP
U41、フラッシュROM42、RAM43、ジャイロセンサ
44、GPSレシーバ45、ロールオーバセンサ46、電源供
給部47、モデム48、切替えスイッチ49、エコーキャンセ
ラ50が設けられている。また、CPU41には、キースイ
ッチのON/OFF情報、クラッシュセンサの情報、速度セン
サの情報などが入力されるようになっている。
【0017】図5は、本発明の実施の形態に係る緊急救
援センタの概略構成を示すものであり、緊急救援センタ
には、通信手段51と、通信制御手段52と、データベース
53と、表示/通話手段54が備えられており、通信制御手
段52はLANを介してデータベース53および表示/通話
手段54とデータのやりとりができるようにされている。
通信手段51は、交換機を含み、通信制御手段52には、リ
ンクを介して接続及び接続制御されるようになってい
る。データベース53は、車両の所有者などについての顧
客管理データ、地図データ、緊急呼に関するデータ等を
蓄積・保有しているものである。
【0018】通信手段(交換機)51は、コモンキャリア
の提供する公衆有線回線、公衆無線回線などを経由して
車両と接続され、車両からの緊急情報の受信が可能にな
っている。通信制御手段52は、車両からの緊急情報の受
信時にその緊急情報を解読して時刻データ/位置デー
タ、事故情報、さらには予め記憶させてある車両ID、
乗員ID情報などを取り出し、事故の発生をオペレータ
が在席する表示/通話手段54に通知すると共に、データ
ベース53より取り出した地図データとマップマッチング
を行なって表示/通話手段54に表示する。オペレータ
は、表示された事故の内容を見て、緊急自動車の出動要
請、救急病院の手配など、迅速な救急支援体制を組むこ
とができる。
【0019】次に、本発明の第1の実施の形態の事故緊
急通報システムの動作を説明する。
【0020】図2の自車位置特定手段22は、図4に図示
されるようにGPSレシーバ45においてGPSから定期
的に位置情報を取得すると同時に時刻情報を取得して、
緊急通報装置内のフラッシュROM42に記憶する。図2
の事故検出手段21は、車両1に重力加速度が加わること
によるクラッシュセンサの作動や車両1の必要以上の傾
きをロールオーバセンサ46がセンスすることなどによ
り、事故の発生を検出し、その事故発生を緊急通報装置
のCPU41に通知するとともにそれをフラッシュROM
42に記憶する。
【0021】事故発生の通知を受けた緊急通報装置のC
PU41は、図3の第1の無線伝送手段33を動作させてフ
ラッシュROM42に事故に関して記憶した情報、即ち車
両1の位置情報と、時刻情報と、各種センサからの事故
内容を表すセンス情報、更には予めフラッシュROM42
に記憶されて車両ID、乗員ID情報等を読み出すと同
時に所定の伝送フォーマットにすると共に切替スイッチ
49をモデム側に切替えて携帯電話ユニットとモデム48と
を接続させて、アンテナTELを介して公衆回線経由で緊
急情報として緊急救援センタ2に向けてデータ通信形式
で伝送する。
【0022】データ通信形式の緊急情報のデータ伝送の
終了を緊急救援センタ2の通信制御手段52が検出する
と、車両1に対してデータを受領したことを示すACK
を返送する。これにより車両1の緊急通報装置のCPU
41は、図3の第2の無線伝送手段35を動作させて切替え
スイッチ49をハンドセットまたはハンドフリーに自動的
に切替えるとともに、携帯電話ユニットとハンドセット
又はハンドフリーとを接続させて音声通信を開始する。
【0023】これにより、音声通信形式で車両内の乗員
と緊急救援センタ2の表示/通話手段54に在席するオペ
レータとの間で通話できるようにする。
【0024】以上についての通信シーケンスを図示すれ
ば、図6のように表すことができるものである。
【0025】音声通信形式による音声通信の最中、新た
なプライオリティの高い事態の発生によりデータ通信す
べき状態が検出されたならば、緊急通報装置のCPU41
は、再度第1の無線伝送手段33を動作させてデータ通信
形式で緊急情報を再度伝送することもできる。
【0026】緊急救援センタ2では、データ通信形式で
伝達された緊急情報を通信手段51たる交換機を経て交換
機を制御する通信制御手段52で受信する。通信制御手段
52は、まずデータ通信形式で伝達された緊急情報を解読
して、事故の内容を特定するとともに、回線の切断制御
を通信制御手段52主導で行なえるように制御する。その
後で、事故が発生した車両の現在位置、時刻、事故セン
サの作動状況、車両ID、乗員ID等を解読して、それ
をデータベース53からの地図データ上にマップマッチン
グさせながら表示/通話手段54に表示する。
【0027】ついで、データ通信形式の終了を通信制御
手段52にて検出し、緊急救援センタ側から車両側へAC
Kを返送する。このACKを車両側のCPU41が検出し
て、車両側では第2の無線伝送手段35を動作させて音声
通信に自動切替えを行なう。また、緊急救援センタ側で
は、通信手段51が内線に切り替えてオペレータ電話機に
て音声通信形式による通話を車両の乗員と実施する。車
両の乗員との間で音声通話が自動的にできるようになる
ので事故状況の補完をすることができ、より正確な事故
状況の把握を行なうことができる。
【0028】上記のようにして事故状況を把握した緊急
救援センタのオペレータは、表示/通話手段54に表示さ
れた内容を見て、通信手段51を介して車両の置かれてい
る場所に、パトカーや救急車等の緊急自動車の出動要請
を行なうと共に2次災害の発生防止や病院の手配等を行
なう。
【0029】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について、以下、図面に基づき説明する。事故緊
急通報システム、緊急通報装置を搭載した車両および緊
急救援センタの構成については、すでに説明してあるの
で、ここでは再説明しない。なお、第1の実施の形態と
同一の構成については、説明を省略する。
【0030】図7に示されるようにデータ/音声同時通
信手段は、アンテナ31と通常の携帯電話ユニット(送受
話部、アンテナ部を除く送受信に係る携帯電話本体部)
32を備えており、更には、携帯電話ユニット32とは、デ
タ/音声同時伝送手段37を介して速度変換・コマンド
処理部38に接続され、また、データ/音声同時伝送手段
37を介してハンドセット(又はハンドフリー)36と接続
できる。
【0031】データ/音声同時通信を実現する手法はい
ろいろあるが、いくつかの例について簡単に説明する。
第1の手法としては、周波数分割多重方式がある。この
方式は、さらに(a)DTMF方式と、(b)FSK方
式とに分けられている。 そして、(a)DTMF方式
は、通常の音声伝送モード中に、DTMF(Dual ToneMu
lti-Frequency)により、低速度でデータ伝送を重畳する
ものである。一方、(b)FSK方式は、通常の音声伝
送モード中に、FSK(Frequency Shift Keying)によ
り、低速度のデータ伝送を重畳するものである。
【0032】次に第2の手法としては、時分割多重方式
がある。この方式は、たとえば、データ伝送速度として
9600bitsのデータを伝送することができる回線を、デー
タと音声とで4800bitsずつに分割して使用することで実
現する。この場合、音声伝送のために4.8kb/s程度の低
ビットレートのCODEC(符号化/復号化器)を必要とする
ことは勿論である。また、音声通話は、一般的に約1/
3しか占有していないので、残りの約2/3は無音時間
があるので、その時間にもデータ伝送を行なうようにす
ることもできるが、無音時間は一定ではないので、フロ
ー制御等の速度整合処理が必要となり、そのために音声
部分にて無音検出部を設けたり、速度整合・コマンド処
理部をデータ伝送部に設ける必要がある。
【0033】さらに第3の手法としては、空間分割多重
(スプレッドスペクトラム方式)方式がある。この方式
は、通常では、CDMA方式として携帯電話方式ですで
に実現されているものであり、伝送帯域が飛躍的に向上
できるので、データ/音声のみならず画像データをも伝
送できるのようになる。
【0034】なお、上記した”コマンド処理”とは、一
般的にはMODEMに搭載されているATコマンド等の伝送速
度、誤り検出訂正方式、フロー制御の方式等のMODEMの
動作モードをコマンドにより制御するための処理のこと
で、この処理自体はよく知られているものである。
【0035】図8は、本発明の第2の実施の形態に係る
緊急通報装置の構成並びに上記したデータ/音声同時通
信手段の構成をより詳細に示したものである。図8にお
いて、データ/音声同時伝送手段、切替えスイッチ及び
速度変換・コマンド処理部が緊急通報装置中に含まれて
いるが、その他は、緊急通報装置の外に設けられてい
る。そして、緊急通報装置には、CPU41、フラッシュ
ROM42、RAM43、ジャイロセンサ44、GPSレシー
バ45、ロールオーバセンサ46、電源供給部47、エコーキ
ャンセラ50、データ/音声同時伝送手段55、速度変換・
コマンド処理部56が設けられている。また、CPU41に
は、キースイッチのON/OFF情報、クラッシュセンサの情
報、速度センサの情報などが入力されるようになってい
る。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態の事故緊
急通報システムの動作を説明する。
【0037】図2の自車位置特定手段22は、図8に図示
されるようにGPSレシーバ45においてGPSから定期
的に位置情報を取得すると同時に時刻情報を取得して、
緊急通報装置内のフラッシュROM42に記憶する。図2
の事故検出手段21は、車両1に重力加速度が加わること
によるクラッシュセンサの作動や車両1の必要以上の傾
きをロールオーバセンサ46がセンスすることなどによ
り、事故の発生を検出し、その事故発生を緊急通報装置
のCPU41に通知するとともにそれをフラッシュROM
42に記憶する。
【0038】事故発生の通知を受けた緊急通報装置のC
PU41は、図7の速度変換・コマンド処理部38を動作さ
せてフラッシュROM42に事故に関して記憶した情報、
即ち車両1の位置情報と、時刻情報と、各種センサから
の事故内容を表すセンス情報、更には予めフラッシュR
OM42に記憶されて車両ID、乗員ID情報等を読み出
すと同時に携帯電話ユニットと速度変換・コマンド処理
部38とを接続させて、アンテナTELを介して公衆回線経
由で緊急情報として緊急救援センタ2に向けてデータ通
信形式で伝送する。
【0039】データ通信形式の緊急情報のデータ伝送の
終了を緊急救援センタ2の通信制御手段52が検出する
と、車両1に対してデータを受領したことを示すACK
を返送する。これにより車両1の緊急通報装置のCPU
41は、図7のハンドセットまたはハンドフリーに自動的
に切替えるとともに、携帯電話ユニットとハンドセット
又はハンドフリーとを接続させて音声通信を開始する。
【0040】これにより、音声通信形式で車両内の乗員
と緊急救援センタ2の表示/通話手段54に在席するオペ
レータとの間で通話できるようにする。
【0041】以上についての通信シーケンスを図示すれ
ば、すでに説明した図6のように表すことができるもの
である。
【0042】音声通信形式による音声通信の最中、新た
なプライオリティの高い事態の発生によりデータ通信す
べき状態が検出されたならば、緊急通報装置のCPU41
は、速度変換・コマンド処理部38を動作させてデータ通
信形式で緊急情報を再度伝送することもできる。
【0043】緊急救援センタ2では、データ通信形式で
伝達された緊急情報を通信手段51たる交換機を経て交換
機を制御する通信制御手段52で受信する。通信制御手段
52は、まずデータ通信形式で伝達された緊急情報を解読
して、事故の内容を特定するとともに、回線の切断制御
を通信制御手段52主導で行なえるように制御する。その
後で、事故が発生した車両の現在位置、時刻、事故セン
サの作動状況、車両ID、乗員ID等を解読して、それ
をデータベース53からの地図データ上にマップマッチン
グさせながら表示/通話手段54に表示する。
【0044】ついで、データ通信形式の終了を通信制御
手段52にて検出し、緊急救援センタ側から車両側へAC
Kを返送する。このACKを車両側のCPU41が検出し
て、車両側では第2の無線伝送手段35を動作させて音声
通信に自動切替えを行なう。また、緊急救援センタ側で
は、通信手段51が内線に切り替えてオペレータ電話機に
て音声通信形式による通話を車両の乗員と実施する。車
両の乗員との間で音声通話が自動的にできるようになる
ので事故状況の補完をすることができ、より正確な事故
状況の把握を行なうことができる。
【0045】上記のようにして事故状況を把握した緊急
救援センタのオペレータは、表示/通話手段54に表示さ
れた内容を見て、通信手段51を介して車両の置かれてい
る場所に、パトカーや救急車等の緊急自動車の出動要請
を行なうと共に2次災害の発生防止や病院の手配等を行
なう。
【0046】なお、上記した第1および第2の実施の形
態では、図2に示した予め記憶させてある車両ID、乗
員ID情報等の緊急情報を緊急救援センタに無線で通信
するための無線通信手段23およびデータ/音声同時通信
手段27は、択一的に備えるものについて説明したが、上
記2つの通信手段を同時に備え、モード変更によりその
どちらでも自由に選択できるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の事故緊急通
報システムによれば、詳しい事故内容を正確に知らしめ
ることができるとともに、最悪の状態でもデータ通信に
よる緊急情報が緊急救援センタに伝送しうるという効果
がある。
【0048】また、本発明の事故緊急通報システムによ
れば、音声通信に切り替えられた後でも新たに招来した
事態に対してデータ通信に再切替えを行なうことができ
るという効果がある。
【0049】また、本発明の事故緊急通報システムによ
れば、データ通信と音声通信を同時に実施することがで
きるので新たに招来した事態に対して音声通信にて素早
く対応することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態の事故緊急通報システム
の概略構成を示すブロック図、
【図2】本発明の各実施の形態に係る緊急通報装置を搭
載した車両の構成の概要を示すブロック図、
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る無線通信手段
の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る緊急通報装置
の構成並びに無線通信手段の構成をより詳細に示した構
成ブロック図、
【図5】本発明の各実施の形態に係る緊急救援センタの
概略構成を示すブロック図、
【図6】本発明の各実施の形態に係る緊急通報装置と緊
急救援センタとの間の通信シーケンスを示す図、
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るデータ/音声
同時通信手段の構成を示すブロック図、
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る緊急通報装置
の構成並びにデータ/音声同時通信手段の構成をより詳
細に示した構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 緊急通報装置を搭載した車両 2 緊急救援センタ 21 事故検出手段 22 自車位置特定手段 23 無線通信手段 24 記憶手段 25、41 CPU 26 電源 27 データ/音声同時通信手段 31 ANT 32 携帯電話ユニット 33 第1の無線伝送手段 34、48 モデム 35 第2の無線伝送手段 36 ハンドセット/ハンズフリー 37、55 データ/音声同時伝送手段 38、56 速度変換・コマンド処理部 42 フラッシュROM 43 RAM 44 ジャイロセンサ 45 GPSレシーバ 46 ロールオーバセンサ 47 電源供給部 49 切替えスイッチ 50 エコーキャンセラ 51 通信手段 52 通信制御手段 53 データベース 54 表示/通話手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 謙二 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 川里 隆 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 加藤 達典 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 市川 幸雄 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 大貫 雅弘 東京都港区虎ノ門四丁目3番9号 ダイ ムラー・ベンツ インターサービス テ レマティック日本株式会社内 (72)発明者 柑谷 昌克 東京都港区虎ノ門四丁目3番9号 ダイ ムラー・ベンツ インターサービス テ レマティック日本株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−287386(JP,A) 特開 平4−295995(JP,A) 特開 昭63−80392(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 23/00 - 31/00 H04B 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重力加速度や自車の傾き等のセンサによ
    り自車の事故を検出する事故検出手段と、GPSやジャ
    イロ、車速センサ等のセンス情報から自車の位置を特定
    する自車位置特定手段と、データと音声を同時に伝送す
    ることができるデータ/音声同時通信手段とを有する車
    両と、前記車両より緊急情報を受けて前記緊急情報に基
    づき前記車両の置かれている場所に緊急自動車の出動要
    請を行なう緊急救援センタとから成る事故緊急通報シス
    テムであって、 前記データ/音声同時通信手段は、事故発生時に前記車
    両から自車の位置情報と事故情報、さらには予め記憶さ
    せてある車両ID、乗員ID情報等の緊急情報を前記緊
    急救援センタにデータで伝送中に音声を同時伝送するこ
    とを特徴とする事故緊急通報システム。
  2. 【請求項2】 前記データ/音声同時通信手段として、
    周波数分割多重または時分割多重または空間分割多重
    (スプレッドスペトラム方式)によって、データ通信中
    に音声を同時伝送するように構成したことを特徴とする
    請求項1に記載の事故緊急通報システム。
  3. 【請求項3】 前記データ/音声同時通信手段と、事故
    発生時に前記車両から前記緊急救援センタに前記緊急情
    報をデータ通信にて伝送する第1の無線伝送手段および
    前記第1の無線伝送手段によるデータ通信終了時に自動
    切替えによって前記車両から前記緊急救援センタに音声
    通信を可能とする第2の無線伝送手段を有する無線伝送
    手段とを備え、モード変更によって前記データ/音声同
    時通信手段と前記無線伝送手段のどちらかを選択できる
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の事故
    緊急通報システム。
  4. 【請求項4】 前記無線伝送手段を選択した場合におい
    て、前記第2の無線伝送手段による音声通信中に新たな
    プライオリティの高いデータ通信要求が発生したならば
    前記第2の無線伝送手段による音声通信を中断し、前記
    第1の伝送手段によるデータ通信を可能とするように構
    成したことを特徴とする請求項3に記載の事故緊急通報
    システム。
  5. 【請求項5】 データ通信及び音声通信中は、前記緊急
    救援センタ主導で回線の切断制御を行なうことを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の事故緊急
    通報システム。
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