JP2002287209A - シャッタ装置およびカメラ - Google Patents

シャッタ装置およびカメラ

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JP2002287209A
JP2002287209A JP2001093193A JP2001093193A JP2002287209A JP 2002287209 A JP2002287209 A JP 2002287209A JP 2001093193 A JP2001093193 A JP 2001093193A JP 2001093193 A JP2001093193 A JP 2001093193A JP 2002287209 A JP2002287209 A JP 2002287209A
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shutter
lever
driving
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Akira Tomitaka
朗 冨高
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタチャージ機構の幅方向寸法が大きく
なり、シャッタ装置全体が大型化し易い。 【解決手段】 チャージ入力部材5とチャージ伝達部材
4とを光軸方向に重ねて配置し、チャージ伝達部材の端
部の回動中心1dを、遮光羽根の走行方向において先幕
駆動部材2の回動中心1bと後幕駆動部材3の回動中心
1cとの間の領域E内に配置するとともに、チャージ入
力部材の回動中心1eを、先幕駆動部材の回動中心と後
幕駆動部材の回動中心とチャージ伝達部材の回動中心と
を結んだ線により囲まれる(三角形の)領域内に配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重畳および展開可
能な遮光羽根群によりシャッタ地板に形成された光通過
口を開閉するシャッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一眼レフレックスカメラなどには、重畳
および展開可能な先幕側および後幕側遮光羽根群により
シャッタ地板に形成された光通過口を開閉する(スリッ
トを形成する)フォーカルプレーンシャッタが搭載され
ることが多い。
【0003】そして、このフォーカルプレーンシャッタ
を遮光羽根群の走行完了側から走行開始側にチャージす
るチャージ機構は、例えば図5および図6に示すように
構成される。
【0004】106はシャッタ地板であり、このシャッ
タ地板106はカメラ本体のミラーボックスの前面部を
構成する前板に固定される。
【0005】105はミラーボックス内において、撮影
光路に対し進退するよう軸部105bを中心に上下揺動
する主ミラーである。
【0006】104はミラーボックスの側面に、軸嵌合
部104cを中心に回動可能に支持されたミラー駆動レ
バーである。このミラー駆動レバー104は、凸部10
4fにて主ミラー105の軸部105aと摺接し、凸部
104d,104eにてシャッタチャージカム部を有す
るチャージカム107の軸部107aと係合する。
【0007】これにより、カメラ本体側のモータMから
ギヤ列101,102と、ミラー駆動レバー104の係
合部104a,104bにピン部103bが係合してい
る伝達アーム103とを介して伝達される駆動力によっ
てミラー駆動レバー104を回動させると、主ミラー1
05およびシャッタのチャージ駆動を行うことができ、
主ミラー105のチャージ駆動とシャッタチャージとを
1つの部品であるミラー駆動レバー104で行うことが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、機
構の簡素化は図れるが、チャージカム107におけるカ
メラ側からの入力部分である軸部107aと先幕および
後幕をチャージするカム部とがチャージカム107の回
動中心に対して互いに反対側に設けられているため、図
7に示すように、先幕と後幕を駆動する駆動レバー12
0,120の回動中心の位置(距離V)を上下端とし
た、これら回動中心を結ぶ方向に対して直交する方向に
おいてチャージ部が占める領域(距離H)が正方形に近
い形となり、シャッタ地板106上におけるシャッタ走
行方向に対して直交する幅方向のスペースが大きくな
り、シャッタの小型化に限界がある。
【0009】なお、このようなシャッタ幅方向の寸法を
小さくできるチャージ機構としては、実開昭62−79
228号公報にて提案されているものがある。
【0010】このチャージ機構は、先幕と後幕をチャー
ジするためのカム部を有するチャージカムと、カメラ本
体側からの駆動力をチャージカムに伝達するチャージレ
バーとにより構成され、チャージカムが先幕と後幕の駆
動レバー軸の間に回動中心を持って配置されるととも
に、先幕駆動レバーの回動中心と同軸上にチャージレバ
ーを設け、このチャージレバーから駆動力伝達を受ける
チャージカムの動力伝達部が、チャージカムの回動中心
に対してチャージカムのカム部と互いに同じ方向に配置
される。これにより、チャージカムの幅方向の大きさを
小さくできる長所を持っている。
【0011】しかしながら、上記実開昭62−7922
8号公報にて提案のチャージ機構では、カメラ側からの
チャージ駆動力の入力部分がシャッタ装置の端部にある
ことから、カメラ内でアパーチャの上端面寄りに配置さ
れる主ミラーの駆動部とシャッタのチャージカムを動か
すチャージレバーの入力端とが大きく離れてしまう。こ
のため、主ミラーおよびシャッタを動作させるためにそ
れぞれに独立した動作部材を設ける必要がある。したが
って、カメラ内部においてそれぞれ独立した動作部材を
設けるためのスペースおよび構成部品が必要となり、カ
メラの小型化と低コスト化が難しくなるという問題があ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願第1の発明のシャッタ装置は、複数の遮光羽
根の重畳および展開動作によりシャッタ地板に形成され
た撮影開口を開閉する先幕群および後幕群と、それぞれ
シャッタ地板に回動可能に支持されるとともに先幕群お
よび後幕群に連結され、これら先幕群および後幕群を遮
光羽根の走行完了側から走行開始側にチャージ駆動する
先幕駆動部材および後幕駆動部材と、シャッタ地板に回
動可能に支持されるとともに先幕群および後幕群をチャ
ージ駆動するための駆動力がカメラ側から入力されて回
動するチャージ入力部材と、シャッタ地板にチャージ入
力部材の回動中心と異なる回動中心回りで端部を中心に
回動可能に支持されるとともにチャージ入力部材から駆
動力が伝達されて回動し、駆動力を先幕および後幕駆動
部材に伝達するチャージ伝達部材とを有し、チャージ入
力部材とチャージ伝達部材とが光軸方向に重なって配置
されており、チャージ伝達部材の回動中心が、遮光羽根
の走行方向において先幕駆動部材の回動中心と後幕駆動
部材の回動中心との間の領域内に配置されているととも
に、チャージ入力部材の回動中心が、先幕駆動部材の回
動中心と後幕駆動部材の回動中心とチャージ伝達部材の
回動中心とを結んだ線により囲まれる(三角形の)領域
内に配置されていることを特徴とする。
【0013】これにより、遮光羽根の走行方向(以下、
高さ方向という)に対して直交する方向(以下、幅方向
という)において、チャージ入力部材が回動する領域と
チャージ伝達部材が回動する領域とが重なる(共有され
る)ようにすることが可能であるとともに、それらの領
域の幅方向寸法(H)と先幕および後幕駆動部材の回動
中心間寸法(V)との関係が、従来のものよりVの長い
長方形状となる。つまり、先幕および後幕駆動部材の回
動中心間寸法(V)に対して、上記領域の幅方向寸法
(H)を相当小さくすることが可能となる。
【0014】このため、例えば先幕駆動部材と後幕駆動
部材の回転中心間寸法(V)を従来のものと同等とした
場合、シャッタチャージ機構の幅方向寸法を従来に比べ
て小さくすることができ、その分、シャッタ装置全体を
小型化することが可能となる。
【0015】また、チャージ入力部材におけるカメラ側
からの駆動力の入力部分を、先幕駆動部材と後幕駆動部
材の間へ設置できることから、例えば図5に示すよう
に、主ミラー駆動レバー104の104d,104eに
上記入力部分を係合させて動作させることができるよう
になり、カメラ内において主ミラー駆動レバー104の
動作に連動させる構成が取り易くなり、カメラ側の駆動
機構のシンプル化と、カメラ全体の小型化および低コス
ト化とが可能になる。
【0016】なお、チャージ入力部材の回動中心の位置
を上記三角形の領域内にて適宜設定することにより、チ
ャージ駆動時における力の作用方向を調整することが可
能であり、チャージ駆動力の伝達効率の最適化を図るこ
とが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1および図2
には、本発明の第1実施形態であるカメラ用のフォーカ
ルプレーンシャッタ装置の構成を示している。なお、図
1はシャッタ走行が完了し、シャッタチャージを開始す
る時の状態を示す図であり、図2はシャッタチャージが
完了した状態を示す図である。
【0018】これらの図において、シャッタ地板1の中
央には開口部(撮影開口)1aが形成されているととも
に、左側部分には軸部1b〜1eが設けられている。こ
のシャッタ地板1は、不図示のカメラ本体にビス締結さ
れ、カメラ本体にシャッタ装置全体が取り付けられる。
【0019】先幕駆動レバー2は、シャッタ地板1の軸
部1bに回動自在に取り付けられるとともに、軸部2
a,2bを有する。軸部2aには環状のローラ2cが回
動自在に取り付けられ、軸部2bは、遮光羽根2d〜2
gを回動可能に支持してシャッタ地板1の高さ方向に走
行させる不図示の平行リンクに係合している。この先幕
駆動レバー2には、不図示のバネにより図1中A方向
(時計回り方向)の回動力が加えられている。なお、遮
光羽根2d〜2gと平行リンクにより先幕群が構成され
る。
【0020】後幕駆動レバー3は、シャッタ地板1の軸
部1cに回動自在に取り付けられるとともに、軸部3
a,3bを有する。軸部3aには環状のローラ3cが回
動自在に取り付けられ、軸部3bは遮光羽根3d〜3g
を回動可能に支持してシャッタ地板1の高さ方向に走行
させる平行リンク3h,3iのうちリンク3hに係合し
ている。後幕駆動レバー3には、不図示のバネにより図
1中A方向の回動力が加えられている。なお、遮光羽根
3d〜3gと平行リンクにより後幕群が構成される。
【0021】先幕駆動レバー2および後幕駆動レバー3
は、上記バネの付勢力と電磁マグネットによりその回動
がコントロールされる。電磁マグネットは、シャッタ地
板1に設けられた不図示のコイルおよびヨークと、先幕
駆動レバー2および後幕駆動レバー3に設けられた不図
示のアマチュアとで構成されており、上記コイルに通電
されることによってヨークにアマチュアを吸着させ(チ
ャージ完了後の緊定状態)、コイル通電を解除すること
でアマチュアを解放するものである。
【0022】チャージカム(チャージ伝達部材)4は、
シャッタ地板1の軸部1dに回動自在に取り付けられ、
先幕駆動レバー2のローラ2cに摺接するカム部4aお
よび円弧部4bと、後幕駆動レバー3のローラ3cに摺
接するカム部4cおよび円弧部4dと、溝部4eと、円
弧状穴部4fとを有する。
【0023】チャージレバー5(チャージ入力部材)
は、シャッタ地板1の軸部1eに回動自在に取り付けら
れ、環状のローラ5cが回動自在に取り付けられる軸部
5aと、カメラ本体側からチャージ駆動力が入力される
軸部5bとを有する。
【0024】なお、軸部5bには、例えば図5に示すよ
うなミラー駆動レバー(104)が係合しており、主ミ
ラー(105)を下動位置にチャージ駆動するミラー駆
動レバーによってチャージレバー5が図1中A方向に回
動駆動される。
【0025】ローラ5cはチャージカム4の溝部4eに
その外周部で摺接するように構成されている。また、チ
ャージカム4とチャージレバー5は、シャッタ地板1上
にチャージカム4が配置され、その上層(紙面表側)に
チャージレバー5が配置されるというように、互いに光
軸方向にて重なっている。
【0026】このように構成されたシャッタ装置におい
て、図1に示すようにシャッタ走行が完了してシャッタ
チャージを開始する直前の状態から図2に示すチャージ
完了状態に移行する際のチャージ動作について説明す
る。
【0027】図1に示すようにシャッタ走行が完了し、
前述したミラー駆動レバーが主ミラーをチャージ駆動す
る方向に回動を開始すると、このミラー駆動レバーに係
合している軸部5bが図1中C方向に押され、チャージ
レバー5が図1中A方向に、シャッタ地板1の軸部1e
を中心として回動を開始する。
【0028】これにより、チャージレバー5に設けられ
たローラ5cの外周部がチャージカム4の溝部4eに対
して係合摺接するため、チャージカム4はシャッタ地板
1の軸部1dを中心として図1中A方向に回動を開始す
る。
【0029】この後、チャージカム4のカム部4aが先
幕駆動レバー2のローラ2cに当接し、カム部4aのカ
ム作用によって先幕駆動レバー2を不図示のバネの付勢
力に抗して図1中B方向(反時計回り方向)に回動させ
る。
【0030】さらにその後、チャージカム4のカム部4
cが後幕駆動レバー3のローラ3cに当接し、後幕駆動
レバー3を不図示のバネの付勢力に抗して図1中B方向
に回動させる。
【0031】続いて、先幕駆動レバー2のローラ2cが
チャージカム4の円弧部4bに、後幕駆動レバー3のロ
ーラ3cがチャージカム4の円弧部4dにそれぞれ当接
した状態で先幕駆動レバー2および後幕駆動レバー3の
回動が止まり、図2の状態でチャージ動作が終了する。
【0032】本実施形態では、図1に示すように、遮光
羽根走行方向(高さ方向)において、チャージカム4の
端部の回動中心(軸部1d)を先幕駆動レバー2の回動
中心(軸部1b)と後幕駆動レバー3の回動中心(軸部
1c)との間の領域E内に配置し、チャージカム4とチ
ャージレバー5を光軸方向に重ねて配置している。さら
に、遮光羽根走行方向に対して直交する幅方向におい
て、チャージレバー5の回動中心(1e)を、先幕駆動
レバー2および後幕駆動レバー3の回動中心(1b,1
c)とチャージカム4の回動中心(1d)との間の領域
F内に位置するように、チャージカム4の回動中心(1
d)からずらして配置している。
【0033】このため、シャッタチャージ時のチャージ
カム4とチャージレバー5の動作領域を共有させること
ができ、チャージレバー5におけるチャージ駆動力の入
力部分である軸部5bとチャージレバー5からチャージ
カム4へのチャージ駆動力の伝達部分である軸部5aお
よびローラ5cとがチャージレバー5の回動中心(軸部
1e)に対して互いに反対側に設けられていても(つま
りは、チャージレバー5がある程度大きくても)、図2
に示すように、先幕駆動レバー2と後幕駆動レバー3の
回動中心間寸法Vに対して、チャージカム4およびチャ
ージレバー5の動作領域が占める幅方向寸法Hをかなり
小さくすることができる。
【0034】ここで、本実施形態では、チャージカム4
とチャージレバー5の回動中心(軸部1d,1e)を幅
方向に並べた状態で、チャージカム4とチャージレバー
5の回動半径(動作領域)が幅方向で最小となるよう
に、チャージカム4とチャージレバー5の回動中心の幅
方向ずれ量を設定している。
【0035】但し、図1に一点鎖線で示す、先幕駆動レ
バー2の回動中心(軸部1b)と後幕駆動レバー3の回
動中心(軸部1c)とチャージカム4の回動中心(軸部
1d)とを結んだ線で囲まれる三角形領域内であれば、
チャージレバー5の回動中心(1e)をチャージカム4
の回動中心(1d)に対して幅方向へずらすとともに高
さ方向へ適宜ずらすことで、チャージ動作時に力の加わ
る方向を調整することができ、チャージ動作時の効率の
最適化が可能である。また、幅方向の寸法減少にも効果
が期待できる。
【0036】また、チャージレバー5は軸部5bに図1
中C方向のチャージ駆動力を受けながら回動するが、チ
ャージレバー5におけるシャッタ地板1の軸部1eとの
摺動に必要なガタにより、例えばチャージカム4が先幕
駆動レバー2を押し始める時や先幕駆動レバー2を押し
ながら後幕駆動レバー3を押し始める時のようにシャッ
タチャージ中のチャージカム4の負荷が急に大きくなる
際に、チャージレバー5がC方向に上記ガタ分傾いた状
態となる。
【0037】そして、チャージレバー5自体も不図示の
部材により光軸方向の移動を制限する部材よりガタを持
って押さえられているため、チャージカム4の負荷変動
によりチャージレバー5が傾き、チャージカム4を地板
1との間に挟み込むような状況が生じ、チャージ動作が
必要以上に重くなる懸念がある。
【0038】このような状況を回避するため、チャージ
レバー5のチャージ動作時の全作動領域で、チャージカ
ム4を回動可能に支持するシャッタ地板1の軸部1dの
先端部分でチャージレバー5を支えるように構成してい
る。
【0039】(第2実施形態)図3および図4には、本
発明の第2実施形態であるフォーカルプレーンシャッタ
装置の構成を示している。図3はシャッタ走行が完了し
てシャッタチャージを開始する時の状態を示す図、図4
はシャッタチャージが完了した状態を示す図である。
【0040】これらの図において、シャッタ地板21の
中央には開口部(撮影開口)21aが形成されていると
ともに、左側部分には軸部21b〜21eが設けられて
いる。このシャッタ地板21は、不図示のカメラ本体に
ビス締結され、カメラ本体にシャッタ装置全体が取り付
けられる。
【0041】先幕駆動レバー22は、シャッタ地板21
の軸部21bに回動自在に取り付けられるとともに、軸
部22a,22bを有する。軸部22aには環状のロー
ラ22cが回動自在に取り付けられ、軸部22bは、遮
光羽根22d〜22gを回動可能に支持してシャッタ地
板21の高さ方向に走行させる不図示の平行リンクに係
合している。この先幕駆動レバー22には、不図示のバ
ネにより図3中A方向(時計回り方向)の回動力が加え
られている。なお、遮光羽根22d〜22gと平行リン
ク機構により先幕群が構成される。
【0042】後幕駆動レバー23は、シャッタ地板21
の軸部21cに回動自在に取り付けられるとともに、軸
部23a,23bを有する。軸部23aには環状のロー
ラ23cが回動自在に取り付けられ、軸部23bは遮光
羽根23d〜23gを回動可能に支持してシャッタ地板
21の高さ方向に走行させる平行リンク23h,23i
のうちリンク23hに係合している。後幕駆動レバー2
3には、不図示のバネにより図3中A方向の回動力が加
えられている。なお、遮光羽根23d〜23gと平行リ
ンクにより先幕群が構成される。
【0043】先幕駆動レバー22および後幕駆動レバー
23は、上記バネの付勢力と電磁マグネットによりその
回動がコントロールされる。電磁マグネットは、シャッ
タ地板21に設けられた不図示のコイルおよびヨーク
と、先幕駆動レバー22および後幕駆動レバー23に設
けられた不図示のアマチュアとで構成されており、上記
コイルに通電されることによってヨークにアマチュアを
吸着させ(チャージ完了後の緊定状態)、コイル通電を
解除することでアマチュアを解放するものである。
【0044】チャージカム(チャージ伝達部材)24
は、シャッタ地板21の軸部21dに回動自在に取り付
けられ、先幕駆動レバー22のローラ22cに摺接する
カム部24aおよび円弧部24bと、後幕駆動レバー2
3のローラ23cに摺接するカム部24cおよび円弧部
24dと、溝部24eと、円弧状穴部24fと、ギヤ部
24gとを有する。
【0045】チャージレバー25(チャージ入力部材)
は、シャッタ地板21の軸部21eに回動自在に取り付
けられ、カメラ本体側からチャージ駆動力が入力される
軸部25bと、チャージカム24のギヤ部24gと噛み
合ってチャージカム24に駆動力を伝達するギヤ部25
dとを有する。
【0046】なお、軸部25bには、不図示のカメラ本
体側に設けられたシャッタ駆動レバーが係合しており、
主ミラーの下動位置へのチャージ駆動に連動してチャー
ジレバー25が図3中B方向(反時計回り方向)に回動
駆動される。
【0047】チャージカム24とチャージレバー25
は、シャッタ地板21上にチャージカム24が配置さ
れ、その上層(紙面表側)にチャージレバー25が配置
されるというように、互いに光軸方向にて重なってい
る。
【0048】このように構成されたシャッタ装置におい
て、図3に示すようにシャッタ走行が完了してシャッタ
チャージを開始する直前の状態から図4に示すチャージ
完了状態に移行する際のチャージ動作について説明す
る。
【0049】図3に示すようにシャッタ走行が完了し、
前述したミラー駆動レバーが主ミラーをチャージ駆動す
る方向に回動を開始すると、このミラー駆動レバーに係
合している軸部25bが図3中D方向に押され、チャー
ジレバー25が図3中B方向(反時計回り方向)に、シ
ャッタ地板21の軸部21eを中心として回動を開始す
る。
【0050】チャージレバー25はギア部25dでチャ
ージカム24のギア部24gと噛み合っているため、チ
ャージレバー25の回動によりチャージカム24はシャ
ッタ地板21の軸部21dを中心として図3中A方向
(時計回り方向)に回動を開始する。
【0051】この後、先幕駆動レバー22のローラ22
cにチャージカム24のカム部24aが当接し、チャー
ジカム24はカム部24aで先幕駆動レバー22を不図
示のバネの付勢力に抗して図3中B方向に回動させる。
【0052】さらにその後、後幕駆動レバー23のロー
ラ3cにチャージカム24のカム部24cが当接し、チ
ャージカム24はカム部24cで後幕駆動レバー23を
不図示のバネの付勢力に抗して図3中B方向に回動させ
る。
【0053】そして、先幕駆動レバー22のローラ22
cがチャージカム24の円弧部24bに、後幕駆動レバ
ー23のローラ23cがチャージカム24の円弧部24
dにそれぞれ当接した状態で先幕駆動レバー22および
後幕駆動レバー23の回動が止まり、図4に示す状態で
チャージ動作が終了する。
【0054】本実施形態では、第1実施形態に対して、
チャージレバー25の回動方向が逆になっている。この
ため、カメラ本体側に設けられる、軸部25bと係合し
てチャージレバー25を回動させる部材と主ミラーを駆
動する部材とを同一とすることはできないが、駆動力の
伝達部分を同じような部分へ近づけることにより、駆動
力伝達部分をカメラ本体内において同じような位置に配
置することで、互いに離れた位置へ配置させる従来のも
のよりも、駆動部分を集約することが可能となり、小型
化や低コスト化が狙えるようになる。
【0055】本実施形態でも、図3に示すように、遮光
羽根走行方向(高さ方向)において、チャージカム24
の端部の回動中心(軸部21d)を先幕駆動レバー22
の回動中心(軸部21b)と後幕駆動レバー23の回動
中心(軸部21c)との間の領域E内に配置し、チャー
ジカム24とチャージレバー25を光軸方向に重ねて配
置している。さらに、遮光羽根走行方向に対して直交す
る幅方向において、チャージレバー25の回動中心(2
1e)を、先幕駆動レバー22および後幕駆動レバー2
3の回動中心(21b,21c)とチャージカム24の
回動中心(21d)との間の領域F内に位置するよう
に、チャージカム24の回動中心(21d)からずらし
て配置している。
【0056】このため、シャッタチャージ時のチャージ
カム24とチャージレバー25の動作領域を共有させる
ことができ、チャージレバー25におけるチャージ駆動
力の入力部分である軸部25bとチャージレバー25か
らチャージカム24へのチャージ駆動力の伝達部分であ
るギヤ部25d,24gとが離れていても(つまりは、
チャージレバー25がある程度大きくても)、図4に示
すように、先幕駆動レバー22と後幕駆動レバー23の
回動中心間寸法Vに対して、チャージカム24およびチ
ャージレバー25の動作領域が占める幅方向寸法Hをか
なり小さくすることができる。
【0057】ここで、本実施形態では、チャージカム2
4とチャージレバー25の回動中心(軸部21d,21
e)を幅方向に並べた状態で、チャージカム24とチャ
ージレバー25の回動半径(動作領域)が幅方向で最小
となるように、チャージカム24とチャージレバー25
の回動中心の幅方向ずれ量を設定している。
【0058】但し、図3に一点鎖線で示す、先幕駆動レ
バー22の回動中心(軸部21b)と後幕駆動レバー2
3の回動中心(軸部21c)とチャージカム24の回動
中心(軸部21d)とを結んだ線で囲まれる三角形領域
内であれば、チャージレバー25の回動中心(21e)
をチャージカム24の回動中心(21d)に対して幅方
向へずらすとともに高さ方向へ適宜ずらすことで、チャ
ージ動作時に力の加わる方向を調整することができ、チ
ャージ動作時の効率の最適化が可能である。また、幅方
向の寸法減少にも効果が期待できる。
【0059】また、チャージレバー25は軸部25bに
図3中D方向のチャージ駆動力を受けながら回動する
が、チャージレバー25におけるシャッタ地板21の軸
部21eとの摺動に必要なガタにより、例えばチャージ
カム24が先幕駆動レバー22を押し始める時や先幕駆
動レバー22を押しながら後幕駆動レバー23を押し始
める時のようにシャッタチャージ中のチャージカム24
の負荷が急に大きくなる際に、チャージレバー25がD
方向に上記ガタ分傾いた状態となる。
【0060】そして、チャージレバー25自体も不図示
の部材により光軸方向の移動を制限する部材よりガタを
持って押さえられているため、チャージカム24の負荷
変動によりチャージレバー25が傾き、チャージカム2
4を地板21との間に挟み込むような状況が生じ、チャ
ージ動作が必要以上に重くなる懸念がある。
【0061】このような状況を回避するため、チャージ
レバー25のチャージ動作時の全作動領域で、チャージ
カム24を回動可能に支持するシャッタ地板21の軸部
21dの先端部分でチャージレバー25を支えるように
構成している。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、チャ
ージ入力部材とチャージ伝達部材とを光軸方向に重なる
ように配置されており、チャージ伝達部材の端部の回動
中心を、遮光羽根の走行方向において先幕駆動部材の回
動中心と後幕駆動部材の回動中心との間の領域内に配置
しているとともに、チャージ入力部材の回動中心を、先
幕駆動部材の回動中心と後幕駆動部材の回動中心とチャ
ージ伝達部材の回動中心とを結んだ線により囲まれる
(三角形の)領域内に配置している。このため、本発明
によれば、遮光羽根の走行方向(高さ方向)に対して直
交する方向(幅方向)において、チャージ入力部材が回
動する領域とチャージ伝達部材が回動する領域とが重な
る(共有される)ようにすることができるとともに、そ
れらの回動領域の幅方向寸法(H)と先幕および後幕駆
動部材の回動中心間寸法(V)との関係が、従来のもの
よりVの長い長方形状とすることができる。このため、
例えば先幕駆動部材と後幕駆動部材の回転中心間寸法
(V)が従来のものと同等であれば、上記領域の幅方向
寸法(H)を従来のものよりも小さくすることができ
る。
【0063】したがって、シャッタチャージ機構の幅方
向寸法を小さくすることができ、その分、シャッタ装置
全体を小型化することが可能となる。
【0064】また、チャージ入力部材におけるカメラ側
からの駆動力の入力部分を、先幕駆動部材と後幕駆動部
材の間へ設置できることから、カメラ側の駆動機構のシ
ンプル化や、カメラ全体の小型化および低コスト化を図
るのに有効である。
【0065】さらに、チャージ入力部材の回動中心の位
置を上記三角形の領域内にて適宜設定することにより、
チャージ駆動時における力の作用方向を調整することが
でき、チャージ駆動力の伝達効率の最適化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフォーカルプレー
ンシャッタ装置(シャッタ走行完了時)を示す正面図。
【図2】上記フォーカルプレーンシャッタ装置(シャッ
タチャージ完了時)を示す正面図。
【図3】本発明の第2実施形態であるフォーカルプレー
ンシャッタ装置(シャッタ走行完了時)を示す正面図。
【図4】上記第2実施形態のフォーカルプレーンシャッ
タ装置(シャッタチャージ完了時)を示す正面図。
【図5】従来のカメラ内部における主ミラーとシャッタ
チャージ駆動機構への駆動力伝達経路を示す図。
【図6】図5に示した主ミラーとシャッタチャージ駆動
機構との関係を示す側面図。
【図7】従来のフォーカルプレーンシャッタ装置(シャ
ッタ走行完了時)を示す正面図。
【図8】従来のフォーカルプレーンシャッタ装置(シャ
ッタチャージ完了時)を示す正面図。
【符号の説明】
1,21 シャッタ地板 2,22 先幕駆動レバー 3,23 後幕駆動レバー 4,24 チャージカム 5,25 チャージレバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の遮光羽根の重畳および展開動作に
    よりシャッタ地板に形成された撮影開口を開閉する先幕
    群および後幕群と、 それぞれ前記シャッタ地板に回動可能に支持されるとと
    もに前記先幕群および前記後幕群に連結され、これら先
    幕群および後幕群を前記遮光羽根の走行完了側から走行
    開始側にチャージ駆動する先幕駆動部材および後幕駆動
    部材と、 前記シャッタ地板に回動可能に支持されるとともに前記
    先幕群および前記後幕群をチャージ駆動するための駆動
    力がカメラ側から入力されて回動するチャージ入力部材
    と、 前記シャッタ地板に、前記チャージ入力部材の回動中心
    と異なる回動中心回りで端部を中心に回動可能に支持さ
    れるとともに前記チャージ入力部材から駆動力が伝達さ
    れて回動し、駆動力を前記先幕および後幕駆動部材に伝
    達するチャージ伝達部材とを有し、 前記チャージ入力部材と前記チャージ伝達部材とが光軸
    方向に重なって配置されており、 前記チャージ伝達部材の回動中心が、前記遮光羽根の走
    行方向において前記先幕駆動部材の回動中心と前記後幕
    駆動部材の回動中心との間の領域内に配置されていると
    ともに、 前記チャージ入力部材の回動中心が、前記先幕駆動部材
    の回動中心と前記後幕駆動部材の回動中心と前記チャー
    ジ伝達部材の回動中心とを結んだ線により囲まれる領域
    内に配置されていることを特徴とするシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記チャージ入力部材の回動中心と前記
    チャージ伝達部材の回動中心とが、前記遮光羽根の走行
    方向に略直交する方向に並んで配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記チャージ入力部材における駆動力が
    カメラ側から入力される部分が、前記チャージ伝達部材
    の回動中心の近傍を旋回することを特徴とする請求項1
    又は2に記載のシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ地板側から前記チャージ伝
    達部材と前記チャージ入力部材とがこの順で光軸方向に
    重ねて配置されており、 前記シャッタ地板に設けられた前記チャージ伝達部材を
    回動可能に支持する軸部の先端が、前記チャージ入力部
    材を光軸方向において支えることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載のシャッタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のシャ
    ッタ装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102597866A (zh) * 2010-06-23 2012-07-18 精工精密株式会社 焦平面快门及使用该焦平面快门的光学设备
CN102778803A (zh) * 2012-07-31 2012-11-14 佛山华永科技有限公司 相机快门结构

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CN102597866A (zh) * 2010-06-23 2012-07-18 精工精密株式会社 焦平面快门及使用该焦平面快门的光学设备
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