JP2002284926A - マイクロゲル及びその調製方法、並びに増粘剤及び増粘性組成物 - Google Patents

マイクロゲル及びその調製方法、並びに増粘剤及び増粘性組成物

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JP2002284926A JP2001086747A JP2001086747A JP2002284926A JP 2002284926 A JP2002284926 A JP 2002284926A JP 2001086747 A JP2001086747 A JP 2001086747A JP 2001086747 A JP2001086747 A JP 2001086747A JP 2002284926 A JP2002284926 A JP 2002284926A
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Toshiki Mori
俊樹 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増粘性が高く、且つ糸曵きのない
優れた使用感を有し、さらに生分解性が良好で、残留溶
媒による悪影響の心配もない増粘剤及び増粘性組成物を
得る。 【解決手段】 親油性界面活性剤の1種又は2種
以上を溶解した油相中に、ゲル化能を有する多糖類の1
種又は2種以上の水溶液又は水分散液を分散して成る油
中水型乳化物の内水相をゲル化して、増粘剤として有用
なマイクロゲルを得る。このマイクロゲルを有機溶媒中
で析出して回収し、水性担体に分散して、増粘性組成物
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル化能を有する
多糖類により構成されるマイクロゲル及びその調製方
法、並びに増粘性が高く、且つ糸曵きのない優れた使用
感を有し、さらに生分解性が良好で、残留溶媒による悪
影響の心配もない増粘剤、及び増粘性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料や医薬品においては、安定性や使
用性,感触等の向上を目的として、種々の増粘剤が用い
られている。かかる増粘剤としては、カルボキシビニル
ポリマー等のビニル系水溶性高分子化合物や、キサンタ
ンガム,グルコマンナン,ガラクトマンナン,カラギー
ナン等の水溶性多糖類が従来より汎用されている。
【0003】カルボキシビニルポリマー等のビニル系水
溶性高分子化合物は、増粘効果が高く、使用性及び耐微
生物性にも優れるが、生分解性が低く、また高分子化合
物製品中に残留する溶媒により悪影響が生じることがあ
った。一方、水溶性多糖類については、増粘性が不十分
で、多量に用いると糸曵きが生じたり、ぬめり感が出て
使用感を損なうという問題があった。
【0004】ガラクトマンナン,キサンタンガムといっ
た水溶性多糖類については、加熱処理をすることにより
増粘性を高める技術が開示されている(特開2000−
53552)が、かかる高粘弾性多糖類は溶媒に対する
分散性において不十分な点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、増粘性が高く、且つ糸曵きのない優れた使用感を有
し、さらに生分解性が良好で、残留溶媒による悪影響の
心配もない増粘剤及び増粘性組成物を得ることを目的と
した。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するべく
種々検討した結果、親油性界面活性剤の1種又は2種以
上を溶解した油相中に、ゲル化能を有する多糖類の1種
又は2種以上の水溶液又は水分散液を分散して油中水型
乳化物を調製し、次いでその内水相をゲル化した後、有
機溶媒中にて前記ゲルを析出させて回収されるマイクロ
ゲルが、水性担体に対し良好な分散性を示し、さらにそ
の分散液が高い増粘性を示し、且つ糸曵きのない優れた
使用感を呈することを見いだし、本発明を完成するに至
った。なお、本発明に係る前記マイクロゲルは、水溶性
多糖類より構成されるため、生分解性も良好で、ビニル
系水溶性高分子化合物のように残留溶媒の悪影響の心配
もない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において用いるゲル化能を
有する多糖類としては、キサンタンガム、もしくはこれ
とローカストビーンガム,タラガム,グアーガム等のガ
ラクトマンナン又はコンニャクマンナン等のグルコマン
ナンとの混合物、カラギーナン、もしくはこれと前記ガ
ラクトマンナンとの混合物、カードラン、ジェランガ
ム、アルギン酸、デンプン、カルボキシメチルデンプ
ン、カルボキシメチルセルロース、ペクチン、寒天、タ
マリンド種子多糖類(グリロイド)、ゼラチン等が挙げ
られ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。
【0008】上記したゲル化能を有する多糖類をゲル化
させる方法としては、その種類により異なるが、かかる
多糖類の水溶液を60℃又は80℃以上に加熱した後冷
却したり、アルカリ性水溶液に溶解した後中和したり、
マグネシウムイオン,カルシウムイオンといった二価の
陽イオンを添加したりする方法が挙げられる。
【0009】本発明に係るマイクロゲルは、親油性界面
活性剤の1種又は2種以上を溶解した油相中に、上記し
たゲル化能を有する多糖類の1種又は2種以上の水溶液
又は水分散液を分散して、まず油中水型乳化物を調製
し、次いで、上記したように加熱及び冷却処理又は塩を
添加することにより、前記油中水型乳化物の内水相をゲ
ル化した後、アセトン等の有機溶媒中に分散して前記ゲ
ルを析出させ、デカンテーションもしくは遠心分離によ
り回収し、必要に応じて乾燥することにより、得ること
ができる。ゲル化能を有する多糖類の1種又は2種以上
は、水又は熱水もしくは希アルカリ水溶液に溶解又は分
散させる。これら水溶液又は水分散液におけるゲル化能
を有する多糖類の濃度は、用いる多糖類の種類により異
なるが、0.5〜3.0重量%又は(w/v)%程度とする
のが取扱いの上で好ましい。また、前記水溶液又は水分
散液には、ゲル化能を有する多糖類の水溶性又は水分散
性に影響を与えない範囲で、防腐剤や、プルラン等のゲ
ル化安定化作用を有する物質などを添加することができ
る。
【0010】本発明においては、親油性界面活性剤とし
て、HLB値が8以下の非イオン性界面活性剤を用いる
ことが好ましい。かかる非イオン性界面活性剤として
は、ソルビタンモノパルミチン酸エステル,ソルビタン
モノステアリン酸エステル,ソルビタンセスキステアリ
ン酸エステル,ソルビタントリステアリン酸エステル,
ソルビタンモノオレイン酸エステル,ソルビタンセスキ
オレイン酸エステル,ソルビタントリオレイン酸エステ
ル,ソルビタンモノイソステアリン酸エステル,ソルビ
タンセスキイソステアリン酸エステル等のソルビタン脂
肪酸エステル類、グリセリルモノミリスチン酸エステ
ル,グリセリルモノステアリン酸エステル,グリセリル
モノオレイン酸エステル,グリセリルモノイソステアリ
ン酸エステル,ジグリセリルモノステアリン酸エステ
ル,ジグリセリルモノオレイン酸エステル等のグリセリ
ル又はジグリセリル脂肪酸エステル類、プロピレングリ
コールモノラウリン酸エステル,プロピレングリコール
モノステアリン酸エステル等のプロピレングリコール脂
肪酸エステル類、エチレングリコールモノステアリン酸
エステル,ジエチレングリコールモノステアリン酸エス
テル,ポリオキシエチレン(4E.O.)モノステアリン酸エ
ステル,ジエチレングリコールモノオレイン酸エステル
等のエチレングリコール又はポリエチレングリコール脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレン(2E.O.)ラウリル
エーテル,ポリオキシエチレン(4.2E.O.)ラウリルエー
テル,ポリオキシエチレン(2E.O.)パルミチルエーテ
ル,ポリオキシエチレン(2E.O.)オレイルエーテル等の
ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエ
チレン(2E.O.)ノニルフェニルエーテル,ポリオキシエ
チレン(5E.O.)ノニルフェニルエーテル,ポリオキシエ
チレン(3E.O.)オクチルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレン(3E.O.)ヒマシ油,ポリオキシエチレン(10E.O.)
ヒマシ油,ポリオキシエチレン(5E.O.)硬化ヒマシ油,
ポリオキシエチレン(7.5E.O.)硬化ヒマシ油,ポリオキ
シエチレン(10E.O.)硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレ
ンヒマシ油又は硬化ヒマシ油類などが挙げられ、これら
より1種又は2種以上を選択して用いる。
【0011】本発明において、上記親油性界面活性剤の
1種又は2種以上を溶解する油相成分としては、化粧料
及び医薬品用の油性原料として提供されているものであ
れば、特に限定されることなく用いることができる。た
とえば、アボカド油,アルモンド油,オリーブ油,ゴマ
油,コムギ胚芽油,コメ胚芽油,コメ糠油,サザンカ
油,サフラワー油,大豆油,ツバキ油,トウモロコシ
油,ナタネ油,パーシック油,ヒマシ油,ヒマワリ油,
マカデミアナッツ油,綿実油,落花生油,ミンク油,卵
黄油,カカオ脂,パーム油,パーム核油,モクロウ,ヤ
シ油,牛脂,豚脂,硬化油,硬化ヒマシ油等の動植物油
脂類、ミツロウ,カルナウバロウ,鯨ロウ,ラノリン,
液状ラノリン,還元ラノリン,硬質ラノリン,カンデリ
ラロウ,ホホバ油等のロウ類、流動パラフィン,ワセリ
ン,パラフィン,オゾケライト,セレシン,マイクロク
リスタリンワックス,スクワラン,プリスタン等の炭化
水素油類、ラウリルアルコール,ミリスチルアルコー
ル,パルミチルアルコール,ステアリルアルコール,ベ
ヘニルアルコール,オレイルアルコール,2-ヘキシルデ
カノール,イソステアリルアルコール,2-オクチルドデ
カノール等の高級脂肪酸類、コレステロール,フィトス
テロール等のステロール類、ラノリンアルコール等の高
級アルコール・ステロール混合物、ミリスチン酸イソプ
ロピル,パルミチン酸イソプロピル,ステアリン酸ブチ
ル,ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン酸ミリスチル,オ
レイン酸オレイル,オレイン酸デシル,ミリスチン酸オ
クチルドデシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,
乳酸パルミチル,乳酸ミリスチル,酢酸ラノリン,リン
ゴ酸ジイソステアリル,トリ2-エチルヘキサン酸グリセ
リル,トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパ
ン,トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等の
エステル類などが好ましいものとして挙げられ、これら
より1種又は2種以上を選択して用いる。
【0012】本発明に係るマイクロゲルは、平均粒子径
が0.1〜100μmとなるように調製することが好ま
しい。0.1μmより小さいと有効な増粘効果が認めら
れず、100μmより大きいと、これを用いた増粘性組
成物を使用したとき、粒子としての感触が出てしまい、
ざらついた使用感を与えるため好ましくない。
【0013】本発明に係るマイクロゲルは、増粘剤とし
て水性担体に分散することにより、良好な増粘性組成物
を得ることができる。前記水性担体には、本発明に係る
マイクロゲルの分散性に影響を与えない範囲で、エタノ
ール等の低級アルコール類、1,3-ブタンジオール,1,2-
ペンタンジオール,グリセリン等の多価アルコール類、
防腐剤、色素類、アミノ酸類、水溶性ビタミン類などを
添加することができる。
【0014】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0015】[実施例1] マイクロゲル キサンタンガム1.0(w/v)%水溶液50mlとコンニ
ャクグルコマンナン1.0(w/v)%水溶液50mlとを
混合し、70℃に加熱する(A相)。一方、ソルビタン
モノイソステアリン酸エステル10.0gを流動パラフ
ィン100mlに溶解し、70℃とする(B相)。A相
をB相に添加して撹拌,混合し、油中水型乳化状態とし
た後、室温まで冷却し、内水相をゲル化させる。次いで
前記組成物をアセトン中に移し、ゲルを析出させてデカ
ンテーションにより回収する操作を3回繰り返し、最終
的に得られたゲルを乾燥して得る。
【0016】[実施例2] マイクロゲル キサンタンガム1.0(w/v)%水溶液50mlとグアー
ガム1.0(w/v)%水溶液50mlとを混合し、70℃
に加熱する(A相)。一方、ソルビタンモノイソステア
リン酸エステル10.0gを流動パラフィン100ml
に溶解し、70℃とする(B相)。A相をB相に添加し
て撹拌,混合し、油中水型乳化状態とした後、室温まで
冷却し、内水相をゲル化させる。次いで前記組成物をア
セトン中に移し、ゲルを析出させてデカンテーションに
より回収する操作を3回繰り返し、最終的に得られたゲ
ルを乾燥して得る。
【0017】[実施例3] マイクロゲル カラギーナン1.5(w/v)%水溶液100mlを70℃
に加熱する(A相)。一方、グリセリルモノステアリン
酸エステル10.0gを流動パラフィン100mlに溶
解し、70℃とする(B相)。A相をB相に添加して撹
拌,混合し、油中水型乳化状態とした後、室温まで冷却
し、内水相をゲル化させる。次いで前記組成物をアセト
ン中に移し、ゲルを析出させてデカンテーションにより
回収する操作を3回繰り返し、最終的に得られたゲルを
乾燥して得る。
【0018】[実施例4] マイクロゲル カラギーナン1.2(w/v)%水溶液50mlとローカス
トビーンガム1.0(w/v)%水溶液50mlと混合し、
70℃に加熱する(A相)。一方、グリセリルモノステ
アリン酸エステル10.0gを流動パラフィン100m
lに溶解し、70℃とする(B相)。A相をB相に添加
して撹拌,混合し、油中水型乳化状態とした後、室温ま
で冷却し、内水相をゲル化させる。次いで前記組成物を
アセトン中に移し、ゲルを析出させてデカンテーション
により回収する操作を3回繰り返し、最終的に得られた
ゲルを乾燥して得る。
【0019】[実施例5] マイクロゲル ジェランガム0.75(w/v)%水溶液100mlを85
℃に加熱する(A相)。一方、ソルビタンモノステアリ
ン酸エステル及びグリセリルモノステアリン酸エステル
各5.0gを流動パラフィン100mlに溶解し、85
℃とする(B相)。A相をB相に添加して撹拌,混合
し、油中水型乳化状態とした後、室温まで冷却し、内水
相をゲル化させる。次いで前記組成物をアセトン中に移
し、ゲルを析出させてデカンテーションにより回収する
操作を3回繰り返し、最終的に得られたゲルを乾燥して
得る。
【0020】[実施例6] マイクロゲル カードラン1.0(w/v)%水分散液100mlを60℃
に加熱する(A相)。一方、ソルビタンモノステアリン
酸エステル及びグリセリルモノステアリン酸エステル各
5.0gを流動パラフィン100mlに溶解し、70℃
とする(B相)。A相をB相に添加して撹拌,混合し、
油中水型乳化状態とした後、室温まで冷却し、内水相を
ゲル化させる。次いで前記組成物をアセトン中に移し、
ゲルを析出させてデカンテーションにより回収する操作
を3回繰り返し、最終的に得られたゲルを乾燥して得
る。
【0021】[実施例7] マイクロゲル ソルビタンモノイソステアリン酸エステル10.0gを
流動パラフィン100mlに溶解し、これにアルギン酸
ナトリウム1.0(w/v)%水溶液100mlを加えて撹
拌,混合し、油中水型乳化状態とする。次に、10.0
(w/v)%塩化マグネシウム水溶液を加えて内水相をゲル
化させる。次いで前記組成物をアセトン中に移し、ゲル
を析出させてデカンテーションにより回収する操作を3
回繰り返し、最終的に得られたゲルを乾燥して得る。
【0022】[実施例8] マイクロゲル ポリオキシエチレン(5E.O.)硬化ヒマシ油10.0gを
流動パラフィン100mlに溶解し、これにカルボキシ
メチルセルロースナトリウム2.0(w/v)%水溶液10
0mlを加えて撹拌,混合し、油中水型乳化状態とす
る。次に、10.0(w/v)%塩化カルシウム水溶液を加
えて内水相をゲル化させる。次いで前記組成物をアセト
ン中に移し、ゲルを析出させてデカンテーションにより
回収する操作を3回繰り返し、最終的に得られたゲルを
乾燥して得る。
【0023】上記実施例1〜実施例8の平均粒子径を測
定した結果を、表1に示した。表1において、各実施例
の平均粒子径は12〜73μmであり、微細なゲルが得
られていることが確認された。
【0024】
【表1】
【0025】続いて、本発明に係る増粘性組成物につい
ての実施例を示す。
【0026】[実施例9〜実施例11] 増粘性組成物 上記マイクロゲルのうち、実施例1〜実施例3のそれぞ
れを、下記水性担体に10.0重量%添加して分散し、
各増粘性組成物を得た。 (水性担体) (1)パラオキシ安息香酸メチル 0.1(重量%) (2)精製水 89.9 製法:(1)を(2)に均一に溶解する。
【0027】[実施例12〜実施例14] 増粘性組成
物 上記マイクロゲルのうち、実施例4〜実施例6のそれぞ
れを、下記水性担体に10.0重量%添加して分散し、
各増粘性組成物を得た。 (水性担体) (1)グリセリン 3.0(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (3)精製水 86.9 製法:(1),(2)を(3)に均一に溶解する。
【0028】[実施例15,実施例16] 増粘性組成
物 上記マイクロゲルのうち、実施例7,実施例8のそれぞ
れを、下記水性担体に15.0重量%添加して分散し、
各増粘性組成物を得た。 (水性担体) (1)グリセリン 2.0(重量%) (2)1,3-ブタンジオール 6.0 (3)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (4)精製水 76.9 製法:(1)〜(3)を(4)に均一に溶解する。
【0029】上記実施例9〜実施例16について、25
℃における粘度を測定し、糸曵きの有無を観察した。そ
の際、次に示す比較例1〜比較例3についても、同時に
粘度測定及び糸曵きの観察を行った。結果は、表2に示
した。なお、糸曵きの有無については、「○;糸曵きが
認められない」,「△;糸曵きが若干認められる」,
「×;糸曵きが顕著に認められる」として表した。
【0030】 [比較例1] (1)キサンタンガム 0.1(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (3)精製水 99.8 製法:(1),(2)を(3)に添加し、均一に溶解する。
【0031】 [比較例2] (1)キサンタンガム 1.0(重量%) (2)グリセリン 2.0 (3)1,3-ブタンジオール 6.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)精製水 90.9 製法:(1)〜(4)を(5)に順次添加して、均一に溶解す
る。
【0032】 [比較例3] (1)アルギン酸ナトリウム 1.0(重量%) (2)グリセリン 2.0 (3)1,3-ブタンジオール 6.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)精製水 90.9 製法:(1)〜(4)を(5)に順次添加して、均一に溶解す
る。
【0033】
【表2】
【0034】表2より明らかなように、本発明に係る増
粘性組成物である実施例9〜実施例16については、多
糖類の最終濃度が0.075重量%〜0.3重量%であ
るにもかかわらず、良好な増粘が得られており、さらに
糸曵きは認められていなかった。これに対し、キサンタ
ンガムを0.1重量%含有する比較例1では十分な増粘
が得られておらず、キサンタンガム1.0重量%と多価
アルコールを含有する比較例2、及びアルギン酸ナトリ
ウム1.0重量%と多価アルコールを含有する比較例3
では、かなりの増粘が見られるものの、顕著な糸曵きが
認められていた。
【0035】なお、上記実施例1〜実施例16につい
て、生分解性は良好で、経口毒性試験,皮膚貼付試験に
おいても、何ら問題となる毒性又は刺激性は認められな
かった。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、増
粘性が高く、且つ糸曵きのない優れた使用感を有し、さ
らに生分解性が良好で、残留溶媒による悪影響の心配も
ない増粘剤及び増粘性組成物を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61K 7/00 A61K 7/00 J R N 9/10 9/10 C08L 5:00 C08L 5:00 Fターム(参考) 4C076 AA16 BB31 EE30G EE31G EE36G FF17 4C083 AC122 AC482 AD211 AD272 AD302 AD352 BB03 CC01 DD23 EE06 EE07 FF01 4F070 AA01 AA03 AC36 AC43 AC72 AC84 AC94 AE14 AE28 CA02 CA20 CB11 CB12 DA24 DA38 DC01 DC16 4J002 AB031 AB041 AB051 AD011 DE027 DE028 DE029 EC036 EC046 EC047 EC056 EH126 EH127 EH128 EN116 FD096 FD186 FD310 GB00 HA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親油性界面活性剤の1種又は2種以上を
    溶解した油相中に、ゲル化能を有する多糖類の1種又は
    2種以上の水溶液又は水分散液を分散して成る油中水型
    乳化物の内水相を、ゲル化して得られるマイクロゲル。
  2. 【請求項2】 親油性界面活性剤の1種又は2種以上を
    溶解した油相中に、ゲル化能を有する多糖類の1種又は
    2種以上の水溶液又は水分散液を分散して油中水型乳化
    物を調製し、次いでその内水相をゲル化した後、有機溶
    媒中にて前記ゲルを析出させて回収することを特徴とす
    る、マイクロゲルの調製方法。
  3. 【請求項3】 親油性界面活性剤の1種又は2種以上を
    溶解した油相中に、ゲル化能を有する多糖類の1種又は
    2種以上の水溶液又は水分散液を分散して成る油中水型
    乳化物の内水相を、ゲル化して得られるマイクロゲル状
    の増粘剤。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のマイクロゲルを水性担
    体に分散して成る、増粘性組成物。
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