JP2002284749A - 塩基性アミノ酸溶液の製造方法 - Google Patents

塩基性アミノ酸溶液の製造方法

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JP2002284749A
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和宏 長谷川
Toshiya Tanabe
俊哉 田辺
Takahiro Maruta
恭弘 丸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気透析を用いて塩基性アミノ酸溶液から効率
良くカウンタアニオンを除去し高濃度な塩基性アミノ酸
溶液を取得する技術を提供すること。 【解決手段】塩基性アミノ酸塩類の溶液を陽イオン交換
膜と陰イオン交換膜とを組合せて用いた電気透析槽を使
用して電気透析を行う時に、アルカリ水溶液を当該塩基
性アミノ酸塩の溶液側に添加することで脱塩に加えて該
塩基性アミノ酸のカウンタアニオンを塩基性アミノ酸に
対して40mol%以下になるように除去することを特
徴とする塩基性アミノ酸溶液の製造方法、および塩基性
アミノ酸塩類の溶液をアルカリ水溶液を添加してpH7
〜10に調節して陰イオン交換膜を単独で用いた電気透
析槽を使用して電気透析を行って脱カウンタアニオンを
行うことを特徴とする塩基性アミノ酸溶液の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば動物飼料用
の添加物として重要と知られているL−リジンや輸液等
の医薬品として利用されるL−アルギニンやL−ヒスチ
ジンといった塩基性アミノ酸の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている塩基性アミノ酸の
発酵法による製造法では、通常これまで、培地の電気的
中性を保つためにカウンタアニオン(counter anion、
対イオン)として硫酸イオンや塩化物イオン(塩素イオ
ン)が使われている。これらは、特開平5−30985
号公報、特開平5−244969号公報などに記載され
るように主に硫酸アンモニウムとして供給される。
【0003】ところで、リジンなどの塩基性アミノ酸
は、遊離態では結晶化が困難であるため塩化物の塩類
(塩酸塩)として販売されている場合が多い。しかしな
がら、塩基性アミノ酸の発酵法による製造方法では塩酸
塩は発酵缶の腐食などの原因となるので、これを回避す
る目的で硫酸塩で発酵されている場合が多い。
【0004】この場合、製品形態とカウンタアニオンが
異なるため、樹脂を用いることで発酵法で製造されたま
まの塩基性アミノ酸塩からそのカウンタアニオン(例え
ば、硫酸イオン)を一旦除去し、所望のカウンタアニオ
ン(例えば、塩化物イオン)を酸として添加することで
目的のアミノ酸塩類の製造を行っており、樹脂による排
水等環境保全のための負荷が増大している。
【0005】また、樹脂による場合、過剰の酸アルカリ
を必要とするため、目的のアミノ酸塩類の他に多くの副
生成物が排出されている。
【0006】また、リジンなどの塩基性アミノ酸を溶液
状のアミノ酸飼料添加物として提供する場合、カウンタ
アニオンが存在することで当該アミノ酸の溶解度が減少
するため、高濃度なアミノ酸溶液を製造するためには樹
脂によりカウンタアニオンを除去する必要があった。
【0007】一例としてリジンの場合、リジン塩酸塩は
10℃において水100gあたりリジンとして43g、
そしてリジン1/2硫酸塩は68gしか溶解させること
ができないが、リジン単独(遊離リジン)での溶液では
液性はアルカリ性になり水100gあたりリジンを12
0gも溶解させることができる。なお、特開2000−
256290号公報参照。
【0008】そのため、塩基性アミノ酸溶液からカウン
タアニオンを除去することは高濃度の塩基性アミノ酸溶
液を作成するためには必要不可欠である。
【0009】従来、イオン交換膜を用いるアミノ酸発酵
液の精製方法としては、陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜とを交互に複数用いた電気透析槽を使用してアミノ酸
の塩類水溶液中のアミノ酸残基を該イオン交換膜を透過
させてアミノ酸を製造する方法が知られているが(特公
昭35−7666号公報)、アミノ酸などの有機分子の
移動度の低さから電気効率上必ずしも高いものではなか
った。
【0010】また、陽イオン交換膜や陰イオン交換膜を
透過できない、発酵微生物による各種の有機代謝物など
が多量に含まれる溶液ではイオン交換膜表面でこれらの
濃度が巨大になり、延いてはこれらの有機代謝物が析出
或いは凝集して交換膜上に沈着して膜を閉塞させ連続操
作を不可能とする等の欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電気
透析を用いて塩基性アミノ酸の塩類溶液から効率良くカ
ウンタアニオンを除去し塩基性アミノ酸の塩類の結晶が
析出しない濃度領域で高濃度な塩基性アミノ酸溶液を取
得する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は前項記載の目
的を達成すべく鋭意研究の結果、電気透析により塩基性
アミノ酸のカウンタアニオンを除去する際に、アルカリ
水溶液を電気透析中、塩基性アミノ酸塩類溶液(被透析
液)側に添加することで、硫酸イオン等の塩基性アミノ
酸のカウンタアニオンがアミノ酸に対して40mol%
以下にもなるように効率よく除去され得ることを見い出
し、このような知見に基いて本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は塩基性アミノ酸塩類の
溶液を陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを組合せて用
いた電気透析槽を使用して電気透析を行う時に、アルカ
リ水溶液を当該塩基性アミノ酸塩の溶液側に添加するこ
とで脱塩に加えて該塩基性アミノ酸のカウンタアニオン
を塩基性アミノ酸に対して40mol%以下になるよう
に除去することを特徴とする塩基性アミノ酸溶液の製造
方法、および塩基性アミノ酸塩類の溶液をアルカリ水溶
液を添加してpH7〜10に調節して陰イオン交換膜を
単独で用いた電気透析槽を使用して電気透析を行って脱
カウンタアニオンを行うことを特徴とする塩基性アミノ
酸溶液の製造方法に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の方法は、スルホン酸型もしくはカ
ルボン酸型の陽イオン交換膜と第4アンモニウム塩基型
や第3級アミン型などの陰イオン交換膜とを組み合わせ
た電気透析槽または第4アンモニウム塩基型や第3級ア
ミン型などの陰イオン交換膜を持つ電気透析槽で実施さ
れ、電気透析槽中の交換膜の数、透析槽の大きさ、透析
槽中の被透析液用および透析溶媒用の隔室の数、大きさ
等は、当業者であれば本発明の目的を達成することので
きるように所与の場合に必要に応じて適宜選択すること
ができる。
【0016】本発明で用いられる電気透析槽の具体例と
しては、例えば、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜によ
り、順次、陽極室、原料液室、塩回収液室(透析溶媒
室)および陰極室の各室に分けられた電気透析槽が挙げ
られる。そして、陰極室及び陽極室には例えば5%硫酸
ナトリウム溶液等を循環させる。原料液室にはリジン発
酵液などの塩基性アミノ酸塩類の溶液を、その隣の塩回
収液室には初めは純水などを流通させるようにする。
【0017】原料液室および塩回収液室は、各複数とす
ることももちろん可能である。詳述すると、電気透析は
例えば図1に示すような装置を用いて行われる。図1に
おいて、電気透析槽1中には陰イオン交換膜A1、A
2、A3、・・・、A10と陽イオン交換膜K1、K
2、K3、・・・、K10とが交互に配置され、さらに
K10の次にK11およびK12と順次配置されて隔室
2、2、・・・、2を構成し、透析槽の端部には対向し
て陽極3(陽極室)と陰極4(陰極室)が備えられてい
る。
【0018】試料液(原料液、被透析液)は導管5及び
その枝管6、7、8、・・・、15を経て透析槽内に供
給され、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜の間の原料液
室を通り、枝管6’、7’、8’、・・・、15’及び
導管5’を経て透析槽外へ排出される。また、透析され
てくるカウンタアニオンを捕集するための純水などの透
析溶媒は導管16及びその枝管17、18、19、・・
・、27を経て透析槽内に供給され、枝管17’、1
8’、19’、・・・、27’及び導管16’を経て透
析槽外へ排出される。他方、電極として適切な塩、例え
ば硫酸ナトリウム、の溶液が導管28ならびにその枝管
29および30を経て透析槽内に導入され、枝管29’
および30’ならびに導管28’を経て透析槽外へ排出
される。この間、両電極間には直流電流を通じておく。
【0019】上に説明した陽イオン交換膜と陰イオン交
換膜を組合せて併用する電気透析によれば、カウンタア
ニオンの除去に加えて脱塩も行なわれる。カウンタアニ
オンの除去を目的とする場合には、上述の陽イオン交換
膜と陰イオン交換膜との組み合わせの他に、陰イオン交
換膜のみを用いてもその目的を達成することができる。
【0020】陰イオン交換膜のみを用いる場合には、例
えば図1において、陽イオン交換膜K1、K2、K3、
・・・、K10を全て陰イオン交換膜で取り替えた電気
透析槽を用いれば良く、導管16及びその枝管17、1
8、19、・・・、27を経て透析槽内に供給され、枝
管17’、18’、19’、・・・、27’及び導管1
6’を経て透析槽外へ排出される透析溶媒としてはアル
カリ水溶液を使用することができる。被透析液は、カウ
ンタアニオンを除去するためにアルカリ水溶液を添加し
てpH7〜10に調整してから電気透析にかける。
【0021】試料液の流入速度としては、膜面線速度1
cm/sec以上、好ましくは4〜6cm/secを用
いることができる。電気透析の条件、例えば電流密度、
電圧、電気透析を実施する時間などは、被透析液である
塩基性アミノ酸塩類の溶液の性質、共存する塩類、使用
する陽イオン交換膜や陰イオン交換膜の種類及び数、電
気透析槽の大きさなどに応じて適宜選択することができ
る。通常電流密度1〜5A/dm程度で良好な結果を
得ることができる。温度は室温〜70℃にすることがで
きる。
【0022】陽イオン交換膜と陰イオン交換膜の組み合
わせで電気透析を行う場合、原料液室から陰イオン交換
膜を通して対アニオンが透析除去され、そして陽イオン
交換膜を通して夾雑カチオンが塩回収室へ透析除去され
るが、塩基性アミノ酸を原料液側に残しながら塩基性ア
ミノ酸のカウンタアニオンを除去するためには、塩回収
室へ除去すべきカチオンが相対的に不足することにな
る。そこで、原料液側にアンモニア水などの陽イオン交
換膜を透過しやすいカチオンを含むアルカリ水溶液を添
加する。これによりアミノ酸を塩回収液側にロスするこ
となく塩基性アミノ酸のカウンタアニオンを塩回収液側
に除去することが可能になる。
【0023】本発明の製造方法に使用される陰イオン交
換膜及び陽イオン交換膜としては、例えば「セミレオン
AMV」および「セレミオンCMV」(旭硝子社製品)
や「ACIPLEX A−211」および「同A20
1」ならびに「ACIPLEXK−101」(旭化成社
製品)などをあげることができる。
【0024】電気透析に用いるイオン交換膜としては、
前記のような通常使用されているイオン交換膜で良い
が、塩基性アミノ酸の流出を防ぐ意味ではカチオン側の
分画分子量は塩基性アミノ酸の分子量より小さい方が好
ましく、例えば分画分子量100程度のイオン交換膜を
用いることが好ましい。一方、アニオン側は、分画分子
量があまり小さいと除去効率が低下するので、主に除去
を目的とするイオンの分子量よりわずかに大きい分画分
子量の膜を用いるのがよく、硫酸イオンを除去する場合
には例えば分画分子量300以上の膜を使用すると効率
良く除去することが可能である。
【0025】本発明の製造方法において添加使用するア
ルカリ水溶液には特別の制限はなく、例えば、アンモニ
ア水、またはナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属
水酸化物の水溶液を挙げることができる。もっとも、透
析処理後の脱塩液を濃縮する場合にはアンモニア水を用
いることでアンモニアをドレイン側に除去することがで
きるので、この場合はアンモニアを用いることが好まし
い。ただし、濃縮をルーズROなどにより行う場合には
この限りではない。
【0026】また、アルカリ水溶液の濃度についても特
別な制限はないが、溶液が希釈されると後工程の濃縮等
の負荷が増加する。これを回避するためには、アンモニ
ア水では25〜29%、そしてナトリウムなどのアルカ
リ金属カチオンを含有するアルカリ水溶液では25〜4
8%程度の濃度とすれば良い。
【0027】添加使用するアルカリの量は、除去される
べきアニオンに等モルまたはそれに加えて必要に応じて
当該塩基性アミノ酸の電荷に相当する量を添加するのみ
で十分であり、それを超える過剰のアルカリを必要とし
ない。
【0028】本発明の電気透析に供されるべきアミノ酸
溶液としては、市販のリジン塩酸塩等の塩基性アミノ酸
塩類を溶解させた塩基性アミノ酸溶液を用いることもで
きるが、合成法、発酵法、タンパク質加水分解法等によ
り得られたアミノ酸溶液、さらにはリジン塩酸塩結晶等
を晶析した後の晶析母液を用いることも可能である。
【0029】また、電気透析に供する塩基性アミノ酸塩
類の溶液中には、電気透析の効率を妨げない範囲内であ
れば発酵液や合成液由来のカチオン類、タンパク類、有
機酸等が含まれていてもよい。
【0030】電気透析を行う時にアルカリ水溶液を添加
する方法としては、予め電気透析に供する塩基性アミノ
酸塩類の溶液中に添加しておいてもよいし、電気透析を
行う過程において徐々に添加してもよい。
【0031】本発明の製造方法によって製造されてカウ
ンタイオンの減少せしめられた塩基性アミノ酸溶液は、
濃縮しても容易にはアミノ酸が析出しないので濃縮して
高濃度なアミノ酸溶液とすることができる。高濃度アミ
ノ酸溶液は、そのままアミノ酸溶液として利用すること
も可能であるが、さらに塩化物イオンなどの所望するカ
ウンタアニオンを酸として添加し塩基性アミノ酸の塩類
の結晶とすることで高度な精製も可能である。
【0032】また、本発明を用いることで様々なカウン
タアニオンを有する塩基性アミノ酸溶液から、目的にあ
ったカウンタアニオンを有するアミノ酸塩類への変換も
可能である。
【0033】本発明を用いて得られた塩廃液(塩回収
液)中には、主としてカウンタアニオン由来の塩類が含
むまれているので、この塩廃液から塩類を回収し発酵な
どの原料として再利用することも可能である。
【0034】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
する。
【0035】実施例1(陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜の併用(発酵液)) リジン生産能を有する微生物を用いて発酵したリジン発
酵液から微生物菌体を限外濾過膜により除去して得たリ
ジン溶液1,040gを用いて電気透析を行った。電気
透析に供した溶液中のリジン濃度は9.7%、カウンタ
アニオンである硫酸イオンの濃度は4.0%で、他に有
機酸が0.3%、カリウムイオン、ナトリウムイオンな
どのアルカリ金属イオンが0.25%含有されていた。
この溶液を旭化成社製電気透析装置「Micro Ac
ilyzer G3」を用いて電気透析を行った。透析
に用いたイオン交換膜は陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜を組み合せて使用した「AC−120−400型」の
膜で分画分子量はカチオン側100、そしてアニオン側
300で膜面積はカチオン側およびアニオン側ともに4
00cmである。
【0036】塩回収液側の透析溶媒として純水300g
を用いて透析を開始した。電気透析を開始8分後から2
8%アンモニア水を被透析液に毎分0.8gの割合で添
加し始め、その後伝導度の低減が認められなくなるまで
電気透析を続行した。電気透析中の平均電流は1.4A
/dm、そして平均電圧は13.8Vであった。電気
透析に要した時間は120分であり、被透析液の最終p
Hは9.6であった。
【0037】電気透析後のアミノ酸溶液を分析したとこ
ろ、リジンは94%回収する事ができていた。この時カ
ウンタイオンである硫酸イオンは75%除去できてお
り、リジンに対して33mol%にまで低下していた。
また、カリウムイオン、ナトリウムイオンなどのアルカ
リ金属イオンの除去率は90%、そしてアンモニウムイ
オンは添加分も含めて除去率は80%であった。有機酸
類の除去率は45%であり、電気透析前と比較して溶液
中の固形分に占めるリジン量は65%から85%に上昇
していた(純度の向上)。この溶液を脱アンモニア濃縮
する事で室温において濃度51%の高濃度リジン溶液を
リジン結晶の析出を見ることなく作成することができ
た。
【0038】実施例2(陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜の併用(発酵液)) リジン生産能を有する微生物を用いて発酵したリジン発
酵液から微生物菌体を限外濾過膜により除去して得たリ
ジン溶液998gを用いて電気透析を行った。電気透析
に供した溶液中のリジン濃度は12%、カウンタアニオ
ンである硫酸イオンの濃度は1.3%、塩化物イオン
(塩素イオン)濃度は2.4%で、他にカリウムイオ
ン、ナトリウムイオンなどのアルカリ金属イオンが0.
3%含有されていた。この溶液を旭化成社製電気透析装
置「Micro AcilyzerG3」を用いて電気
透析を行った。透析に用いたイオン交換膜は「AC−1
20−400型」の膜で分画分子量はカチオン側10
0、そしてアニオン側300で膜面積はカチオン側およ
びアニオン側ともに400cmである。
【0039】塩回収液側の透析溶媒として純水300g
を用いて透析を開始した。電気透析を開始5分後から2
8%アンモニア水を被透析液に毎分0.72gの割合で
添加し始め、その後伝導度の低減が認められなくなるま
で電気透析を続行した。電気透析に要した時間は100
分であり、被透析液の最終pHは9.3であった。
【0040】電気透析後のアミノ酸溶液を分析したとこ
ろ、リジンは94%回収する事ができていた。この時塩
化物イオンの除去率は97%、そして硫酸イオンの除去
率は80%であり、残留のカウンタイオンはリジンに対
して29mol%にまで低下していた。カリウムイオ
ン、ナトリウムイオンなどのアルカリ金属イオンの除去
率は90%であり、電気透析前と比較して溶液中の固形
分に占めるリジン量は65%から82%に上昇していた
(純度の向上)。この溶液を脱アンモニア濃縮する事で
室温において濃度49%の高濃度リジン溶液をリジン結
晶の析出を見ることなく作成することができた。
【0041】実施例3(陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜の併用(晶析母液)) リジン生産能を有する微生物を用いて発酵したリジン発
酵液から微生物菌体を限外濾過膜により除去して得たリ
ジン溶液からリジン塩酸塩結晶を取得したあとの晶析母
液470gに純水300gを添加した溶液を用いて電気
透析を行った。電気透析に用いた溶液中のリジン濃度は
10.9%、塩化物イオン濃度は4.25%、硫酸イオ
ン濃度は5.7%、ナトリウムイオン濃度は0.6%、
カリウムイオン濃度は0.55%、アンモニウムイオン
濃度は1.9%、そして有機酸類濃度は1.3%であっ
た。この溶液中の固形分に占めるリジンの割合は34%
であった。この溶液を旭化成社製電気透析装置「Mic
ro AcilyzerG3」を用いて電気透析を行っ
た。透析に用いたイオン交換膜は「AC−120−40
0型」の膜で分画分子量はカチオン側100、そしてア
ニオン側300で膜面積はカチオン側およびアニオン側
ともに400cmである。
【0042】塩回収液側の透析溶媒として純水300g
を用いて透析を開始した。電気透析開始後電圧値が一旦
低下した後再度上昇し始めた70分後から28%アンモ
ニア水を被透析液に毎分0.64gの割合で添加し始
め、その後電流値が低下し、伝導度の低減が認められな
くなるまで電気透析を続行した。電気透析に要した時間
は150分であり、被透析液の最終pHは9.4であっ
た。電気透析中の平均電流は2A/dm、そして平均
電圧は12.2Vであった。
【0043】電気透析後のアミノ酸溶液を分析したとこ
ろ、リジンは94.5%回収する事ができていた。この
時塩化物イオンの除去率は96%、そして硫酸イオンの
除去率は90%であり、残留のカウンタアニオンはリジ
ンに対して21mol%にまで低下していた。カリウム
イオン、ナトリウムイオンなどのアルカリ金属イオンの
除去率は96%、そしてアンモニウムイオンは添加分も
含めて除去率は85%であった。有機酸類の除去率は平
均で57%であり、溶液中の固形分に占めるリジン量は
34%から53%に上昇していた(純度の向上)。この
溶液を脱アンモニア濃縮する事で粘度は2.4Pa.s
(10℃)と上昇したが、リジン濃度32%と電気透析
前の晶析母液の濃度10.9%の約3倍の濃度の溶液を
リジン結晶の析出を見ることなく作成することができ
た。
【0044】実施例4(陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜の併用(晶析母液)) リジン生産能を有する微生物を用いて発酵したリジン発
酵液から微生物菌体を限外濾過膜により除去して得たリ
ジン溶液からリジン塩酸塩結晶を取得したあとの晶析母
液467gに純水300gを添加した溶液を用いて電気
透析を行った。電気透析に用いた溶液中のリジン濃度は
10.8%、塩化物イオン濃度は4.05%、硫酸イオ
ン濃度は5.3%、ナトリウムイオン濃度は0.5%、
カリウムイオン濃度は0.5%、アンモニウムイオン濃
度は1.8%、そして有機酸類濃度は1.3%であっ
た。この溶液中の固形分に占めるリジンの割合は34%
であった。この溶液を旭化成社製電気透析装置「Mic
ro Acilyzer G3」を用いて電気透析を行
った。透析に用いたイオン交換膜は「AC−130−4
00型」の膜で分画分子量はカチオン側100、そして
アニオン側1,000で膜面積はカチオン側およびアニ
オン側ともに400cmである。
【0045】塩回収液側の透析溶媒として純水300g
を用いて透析を開始した。電気透析開始後電圧値が一旦
低下した後再度上昇し始めた80分後から28%アンモ
ニア水を被透析液に毎分0.61gの割合で添加し始
め、その後電流値が低下し、伝導度の低減が認められな
くなるまで電気透析を続行した。電気透析に要した時間
は180分であり、被透析液の最終pHは9.6であっ
た。電気透析中の平均電流は1.9A/dm、そして
平均電圧は11.2Vであった。
【0046】電気透析後のアミノ酸溶液を分析したとこ
ろ、リジンは90%回収する事ができていた。この時塩
化物イオンの除去率は95%、そして硫酸イオンの除去
率は80%であり、残留のカウンタアニオンはリジンに
対して39mol%にまで低下していた。また、カリウ
ムイオン、ナトリウムイオンなどのアルカリ金属イオン
の除去率は96%、そしてアンモニウムイオンは添加分
も含めて除去率は85%であった。有機酸類の除去率は
平均で62%であり、溶液中の固形分に占めるリジン量
は34%から50%に上昇していた(純度の向上)。こ
の溶液を脱アンモニア濃縮する事でリジン濃度31%と
電気透析前の晶析母液の濃度10.8%の約3倍の濃度
の溶液をリジン結晶の析出を見ることなく作成すること
ができた。
【0047】実施例5(陽イオン交換膜と陰イオン交換
膜の併用(晶析母液)) リジン生産能を有する微生物を用いて発酵したリジン発
酵液から微生物菌体を限外濾過膜により除去して得たリ
ジン溶液からリジン塩酸塩結晶を取得したあとの晶析母
液470gに純水300gを添加した溶液を用いて電気
透析を行った。電気透析に用いた溶液中のリジン濃度は
9.9%、塩化物イオン濃度は4.1%、硫酸イオン濃
度は5.7%、ナトリウムイオン濃度は0.6%、カリ
ウムイオン濃度は0.56%、アンモニウムイオン濃度
は1.8%、そして有機酸類濃度は1.3%であった。
この溶液中の固形分に占めるリジンの割合は34%であ
った。この溶液を旭化成社製電気透析装置「Micro
Acilyzer G3」を用いて電気透析を行っ
た。透析に用いたイオン交換膜は「AC−120−40
0型」の膜で分画分子量はカチオン側100、そしてア
ニオン側300で膜面積はカチオン側およびアニオン側
ともに400cmである。
【0048】塩回収液側の透析溶媒として純水300g
を用いて透析を開始した。電気透析開始後電圧値が一旦
低下した後再度上昇始めた84分後に28%アンモニア
水を被透析液のpHがリジンの等電点に達するまで9
9.6g添加した。その後電気透析を続け、電流値が低
下し、伝導度の低減が認められなくなるまで電気透析を
続行した。電気透析に要した時間は208分であった。
【0049】電気透析後のアミノ酸溶液を分析したとこ
ろ、リジンは75%回収する事ができていた。この時塩
化物イオンの除去率は98%、そして硫酸イオンの除去
率は94%であり、残留のカウンタアニオンはリジンに
対して19mol%にまで低下していた。また、カリウ
ムイオン、ナトリウムイオンなどのアルカリ金属イオン
の除去率は95%、そしてアンモニウムイオンは添加分
も含めて除去率は93%であった。有機酸類の除去率は
平均で67%であり、溶液中の固形分に占めるリジン量
は34%から50%に上昇していた(純度の向上)。こ
の溶液を脱アンモニア濃縮する事でリジン濃度30%と
透析前晶析母液の濃度9.9%の約3倍の濃度の溶液を
リジン結晶の析出を見ることなく作成することができ
た。
【0050】実施例6(陰イオン交換膜の単独使用) リジン生産能を有する微生物を用いて発酵したリジン発
酵液から微生物菌体を限外濾過膜により除去して得たリ
ジン溶液8,560gを用いて電気透析を行った。電気
透析に供した溶液中のリジン濃度は10.0%、カウン
タアニオンである硫酸イオン濃度は3.8%、有機酸濃
度は0.3%、カリウムイオン、ナトリウムイオンなど
のアルカリ金属イオン濃度は0.25%であった。電気
透析槽として市販の旭硝子社製実験用電気透析槽「セレ
ミオン電気透析試験槽DU−06」を用いた。有効面積
209cm/1枚、そして膜間隔2mmとなるように
同じく市販の同社製陰イオン交換膜「セレミオンAM
V」20枚を装填し、陽極室にアルカリ液を、隣室に被
透析液のリジン溶液を、そしてその隣室に透析溶媒のア
ルカリ水溶液をというように交互に液を流通させるよう
にした。最後の陰極室には水酸化ナトリウム溶液を通し
この液だけは他のアルカリ水溶液とは隔離して循環し
た。
【0051】被透析液であるリジン溶液のpHを予めア
ンモニア水によりpH8.5に調整した液を平均35L
/Hrで循環しつつ1A/dmの電流を通して電気透
析を続行した。その結果4時間30分を要して脱アニオ
ン操作が終了した。
【0052】電気透析後のアミノ酸溶液を分析したとこ
ろ、リジンは96%回収する事ができていた。この時カ
ウンタアニオンである硫酸イオンは72%除去できてお
りリジンに対して33mol%にまで低下していた。電
気透析前と比較して溶液中の固形分あたりのリジン量は
65%から83%に上昇していた(純度の向上)。この
溶液を脱アンモニア濃縮する事で室温において濃度48
%の高濃度リジン溶液をリジン結晶の析出を見ることな
く作成することができた。
【0053】比較例1(アルカリ水溶液不添加) リジン生産能を有する微生物を用いて発酵したリジン発
酵液から微生物菌体を膜により除去して得たリジン溶液
からリジン塩酸塩結晶を取得したあとの晶析母液474
gに純水300gを添加した溶液を用いて電気透析を行
った。電気透析に用いた溶液中のリジン濃度は10.8
%、塩化物イオン濃度は3.9%、硫酸イオン濃度は
4.9%、ナトリウムイオン濃度は0.41%、カリウ
ムイオン濃度は0.39%、アンモニウムイオン濃度は
1.8%、そして有機酸類濃度は1.0%であった。こ
の溶液中の固形分に占めるリジンの割合は34%であっ
た。この溶液を旭化成社製電気透析装置「Micro
Acilyzer G3」を用いて電気透析を行った。
透析に用いたイオン交換膜は「AC−120−400
型」の膜で分画分子量はカチオン側100、そしてアニ
オン側300で膜面積はカチオン側およびアニオン側と
もに400cmである。
【0054】塩回収液側の透析溶媒として純水300g
を用いて透析を開始した。電気透析開始後一旦電圧値が
低下するが再度電圧が上昇し、電流値が低下し始める。
その後電流値が充分に小さくなり、伝導度の低減が認め
られなくなるまで電気透析を続行した。電気透析に要し
た時間は150分であり、被透析液のpHは5.9であ
った。
【0055】電気透析後のアミノ酸溶液を分析したとこ
ろ、リジンは92%回収でき、塩化物イオンも92%除
去することができていたが、硫酸イオンの除去率は50
%にとどまり、残留のカウンタアニオンはリジンに対し
て130mol%であった。
【0056】これらのことから、単なる電気透析によっ
ても過剰な塩類の除去は可能であるが、リジンのカウン
タアニオンまでは除去できていないことがわかる。ま
た、溶液中の固形分に占めるリジン量の上昇は34%か
ら45%にとどまり、実施例3と比較しても純度の向上
は低いものであった。
【0057】
【発明の効果】以上より、本発明によれば、電気透析時
にアンモニア水等のアルカリ水溶液を被透析液に添加す
ることでリジンなどの塩基性アミノ酸の塩類の溶液から
過剰な塩類に加えてカウンタアニオンも除去でき、これ
により高濃度のアミノ酸溶液を製造することが可能にな
り塩基性アミノ酸の輸送や保存時のコストの低減も可能
になる。さらに、塩基性アミノ酸溶液を噴霧造粒等の操
作を行う場合でも、高濃度の溶液を噴霧する事が可能に
なる。また、本発明によれば塩基性アミノ酸塩類の発酵
液などからカウンタアニオンを除去できるので、この溶
液に所望のアニオンを再添加することで目的にあったカ
ウンタアニオンを有するアミノ酸塩類の結晶などを製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施に使用される電気透析槽の
1例の概略説明図を示す。
【符号の説明】
1 電気透析槽本体 A1〜A10 陰イオン交換膜 K1〜K12 陽イオン交換膜 3 陽極 4 陰極 5〜15 被透析液の導入管 5‘〜15’ 被透析液の排出管 16〜27 透析されてくるカウンタアニオンを捕集す
るための透析溶媒の導入管 16’〜27’ 透析されてくるカウンタアニオンを捕
集した透析溶媒の排出管 28〜30 電極液の導入管 28’〜30’ 電極液の排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸田 恭弘 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社発酵技術研究所内 Fターム(参考) 2B150 DA48 4H006 AA02 AD32 BC53 BS10 BU32 NB23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩基性アミノ酸塩類の溶液を陽イオン交換
    膜と陰イオン交換膜とを組合せて用いた電気透析槽を使
    用して電気透析を行う時に、アルカリ水溶液を当該塩基
    性アミノ酸塩の溶液側に添加することで脱塩に加えて該
    塩基性アミノ酸のカウンタアニオンを塩基性アミノ酸に
    対して40mol%以下になるように除去することを特
    徴とする塩基性アミノ酸溶液の製造方法。
  2. 【請求項2】塩基性アミノ酸塩類の溶液をアルカリ水溶
    液を添加してpH7〜10に調節して陰イオン交換膜を
    単独で用いた電気透析槽を使用して電気透析を行って脱
    カウンタアニオンを行うことを特徴とする塩基性アミノ
    酸溶液の製造方法。
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