JP2000256290A - 安定化リジン水溶液 - Google Patents

安定化リジン水溶液

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JP2000256290A
JP2000256290A JP11064625A JP6462599A JP2000256290A JP 2000256290 A JP2000256290 A JP 2000256290A JP 11064625 A JP11064625 A JP 11064625A JP 6462599 A JP6462599 A JP 6462599A JP 2000256290 A JP2000256290 A JP 2000256290A
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acid
aqueous solution
solubility
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Kazuhiro Hasegawa
和宏 長谷川
Toshiya Tanabe
俊哉 田辺
Keita Minami
慶太 南
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C229/04Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
    • C07C229/26Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino and carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms of the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having more than one amino group bound to the carbon skeleton, e.g. lysine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23KFODDER
    • A23K20/00Accessory food factors for animal feeding-stuffs
    • A23K20/10Organic substances
    • A23K20/142Amino acids; Derivatives thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】リジンを遊離態リジンの溶液の形状(液状組成
物)で保存した場合での、温度低下によるリジンベース
結晶の析出を抑制し、延いては、輸送(移送)等におけ
るその取扱い性を向上せしめる方法を提供すること。 【解決手段】リジンの溶液であって、リジンベース水溶
液よりもリジンの溶解度が向上するように酸根を含有し
ていることを特徴とする安定化リジン水溶液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リジン溶液の安定
化に、更に詳しくは、所定量の酸根を含有せしめること
によるリジン溶液の安定化に関する。
【0002】因みに、酸根は、酸の分子から金属と置換
しうる水素原子を1個またはそれ以上を除いた残りの部
分をいい、塩の陰性部分をなす。酸根は硫酸の酸根(SO
)のように原子団をさすことが多いが、塩化水素に対
するClのように単原子の場合にも酸根ということがあ
り、本明細書においてもこの用語例に従う。
【0003】また、リジンの溶解度とは、リジン溶液の
単位水量当たりのリジンの平衡最大溶解可能量をいう。
【0004】また、該酸根のモル数にその価数を乗じた
値とは、例えば、酸根が1価の酸根のみからなる場合で
は、該酸根のモル数であり、酸根が2価の酸根のみから
なる場合では、該酸根のモル数にその価数である2を乗
じた値であり、そして酸根が1価と2価の酸根からなる
場合では、2価の酸根のモル数にその価数である2を乗
じた値に1価の酸根のモル数を加えた値をいう。
【0005】
【従来の技術】リジン(本明細書においては、リジン
は、先行文献からの引用文を除き、L−体リジン(すな
わち、L−リジン)のことであり、また塩の形態ではな
く遊離態であること(遊離態リジン)を強調したいとき
はリジンベースということがある)は、周知のように、
必須アミノ酸の一つとして、牛、豚、鶏などの家畜の飼
料および工業生産混合飼料の製造に際し、飼料添加物と
して多量に使用されている。しかしながら、リジンは水
易溶性で、遊離の形で結晶しにくく、強い吸湿性を示
し、空中から二酸化炭素を吸収し、著しく不快な臭いを
有し、分解する傾向があるので、この際リジンは遊離態
の純粋な形での結晶では使用されずに、通常、モノ塩酸
塩の形で使用されている。
【0006】このモノ塩酸塩は安定で、分解の傾向がな
く、易結晶性の化合物であり、吸湿性でもないし、不快
な臭いの特性も有さない。しかしながら、その製造には
付加的な材料費及び工程費の問題が伴う。さらに、飼料
及び工業生産混合飼料をリジンで栄養強化するためのリ
ジンモノ塩酸塩の使用は、混合飼料中でのリジンの含有
と共に塩化物の含量も高めることになるが、このことは
一般に所望されてはいない。また、リジンと塩化物との
比も重要である。一般に、結晶性アミノ酸食餌での飼育
実験においては、アミノ酸を塩酸塩として使用し、塩化
物過剰が生じる時、アミノ酸添加のプラス効果は全く失
われることがあるからである。このような理由から飼料
及び工業生産混合飼料の栄養強化の目的のために、リジ
ンは、その塩化物不含の形態が非常に強く所望されてい
た。
【0007】このような技術的背景下にあって、特公平
3−5783号公報は、「L−リジン含有30〜80重
量%のL−リジン水溶液を使用することを特徴とするL
−リジン強化した飼料及び工業生産混合飼料の製法」な
る発明を開示する。
【0008】そして、このような発明の基礎となる知見
に関しては、同公報は、「L−リジンの水溶液を強化の
ために使用する時、遊離形で不安定なL−リジンを用い
ての飼料及び混合飼料の強化が可能となることが判明し
た。この水溶液が長時間の保存においても、高温でも、
安定であるという事は意外である。比較実験は70%の
L−リジン水溶液が50℃で6週間の貯蔵時間後全く着
色を示さないことを示した。場合により生じるであろう
副生成物に関する実験もマイナスを示した。溶解させた
製品にくらべて結晶L−リジンはこの貯蔵に置いて明ら
かに着色する。分析実験により副生成物の形成は確認さ
れた。従って、一般的な経験によれば分解する傾向にあ
る生成物は結晶状態においてより溶解した形では非常に
分解しやすいので、前記の挙動は全く意外なことであ
る。」と説明し、また、このような発明の利点に関して
は、「L−リジンの水溶液は結晶L−リジン−モノ塩酸
塩に対して、容易に製造可能であり、混合飼料の塩化物
含有量は高まらず、少量でも正確に配量することができ
るという利点を有する。混合飼料をL−リジンで強化す
る際に、液状組成物としてL−リジンは、L−リジンを
相応して高濃度で有する予混合物の通常避けられない製
造を必要としない。リジン水溶液はむしろ直接意図する
濃度に、例えば混合釜中に散布することによりすでに所
望の濃度で存在する混合飼料の他の成分と均質に混合す
ることができる。」という。さらに、このような発明の
意外性に関して付言して、「L−リジンは一般に物質中
だけでなく、飼料及び混合飼料中でも熱処理で一番はじ
めにこわれるアミノ酸の1種として挙げられるにもかか
わらず、……この遊離のL−リジンをL−リジン水溶液
の形で加え、意外にも飼料及び混合飼料中でも安定であ
る。他の飼料成分での分解及び/又は反応は生じない。
飼育実験において、L−リジン水溶液及びL−リジン−
モノ塩酸塩はこれらを等モル量で使用するかぎり同じ作
用を示す。」と言う。
【0009】なお、同公告特許公報は、それに開示の発
明に係わるリジン水溶液の濃度に関しては、「重量増加
及び飼料利用に関して所望の改良を得るためには、飼料
プロテインの天然L−リジン含量の補足のために種々の
量のL−リジンをそれぞれの混合飼料に加えなければな
らない。L−リジンの水溶液の本発明による使用におい
て、その量は溶液中のL−リジンの濃度により一般に完
成混合飼料の重量に対して0.01〜5重量%である。
この際、特に好適であるのはL−リジンの含量が30〜
80重量%、有利に50〜70重量%の溶液である。」
と言い、そして、その製造法に関しては、「このような
溶液はL−リジンを相応する量の水中に溶解することに
より得られる。L−リジンの工業的生産の際に同時にL
−リジンを所望の濃度で含有する水溶液を製造すること
がもちろん簡単で適切である。このことは製造を明らか
に容易にし、特にL−リジン−モノ塩酸塩の製造にくら
べて費用がかからない。」と言う。
【0010】さて、飼料または工業生産混合飼料のリジ
ンによる栄養強化に際して、液状組成物の形態のリジン
が前記特公平3−5783号公報に記載の種々の利点を
有するが、この公告特許公報に記載のリジンの液状組成
物は、保存時において雰囲気温度が低下すると遊離態リ
ジンが結晶として析出し易いという問題点がある。この
ような結晶析出は、延いては、前記リジン液状組成物の
工場内における、出荷時における、荷卸し時における、
などの際のパイプ移送の時にパイプ詰まりの原因となっ
たり、前記リジン液状組成物を所定の濃度で移送でき難
くなったりするなど、前記リジン液状組成物の取扱い性
を悪化せしめる。
【0011】以上、約言すると、リジンを液状組成物の
形で使用する場合には、リジン塩酸塩溶液、リジン硫酸
塩溶液等のリジンの塩の溶液に比べて溶解度が高いた
め、リジンベース溶液が多く用いられてきている。しか
し、従来の50%以上の重量濃度をもつ、前記特公平3
−5783号公報に記載のようなリジンベース溶液で
は、保存中低温になった場合にリジンベースの結晶が析
出し、配管つまり等の原因になることがあるなど、取扱
い性が低下する場合があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前項記載の従来技術の
背景下に、本発明の目的は、リジンを遊離態リジンの溶
液の形状(液状組成物)で保存した場合での、温度低下
によるリジンベース結晶の析出を抑制し、延いては、輸
送(移送)等におけるその取扱い性を向上せしめる方法
を提供することにある。しかして、このような目的は、
結局のところ、リジンベース溶液におけるリジンの溶解
度を向上せしめることによって達成することができるの
で、本発明の目的は、換言すれば、リジン水溶液におけ
るリジンの溶解度を向上せしめる方法を提供し、延いて
は保存時及び輸送時のリジン結晶の析出を防止すること
で取り扱い性を高めることにあるということができる。
【0013】リジン溶液におけるリジンの溶解度の向上
は、リジン溶液(液状組成物)の取扱い性を向上せしめ
るとともに、また、それによりもたらされるリジン溶液
の高濃度化(高濃度液状組成物)は、リジン溶液の輸送
コストの低減に貢献するところともなり、あるいは噴霧
造粒を行う場合のフィード液の高濃度化による運転コス
トの低減が可能となる、などのメリットをもたらす。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、リジンベースの
水溶液に塩酸(塩)や硫酸(塩)等の酸根をリジンに対
して一定割合で加えることで、リジン溶解度を元のリジ
ンベースの水溶液におけるよりも高くできること(この
比較は、当然のことながら、ある一定の温度で行われ
た)を見いだし、このような知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
【0015】すなわち、本発明は、リジンの溶液であっ
て、リジンベース水溶液よりもリジンの溶解度が向上す
るように酸根を含有していることを特徴とする安定化リ
ジン水溶液に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明の安定化リジン水溶液(リジン液状
組成物)は、リジンに対して所定の割合で酸根を含有す
るリジンの水溶液である。因みに、このようなリジンに
対して所定の割合で酸根を含有するリジン液状組成物
は、新規物質(新規組成物)である。先に引用の公告特
許公報においては、リジン液状組成物の製造法に関して
は、先に引用したように、「このような溶液はL−リジ
ンを相応する量の水中に溶解することにより得られる」
としてリジンベース水溶液のみに言及しているに過ぎ
ず、また、その他の先行技術において本発明に所定の割
合で酸根を含有するリジンベース水溶液は知られていな
いからである。
【0018】また、ある温度におけるリジンの溶解度
が、その温度における酸根を含有しないリジンベース水
溶液における溶解度よりも大である割合で酸根を含有す
るリジンベース水溶液を見いだすことは、先行技術から
は容易に類推できることではない。先に言及したよう
に、リジンベースは水易溶性であり、一方、リジンモノ
塩酸塩は易結晶性であることから、リジンベースの水溶
液に塩酸を加えていった場合、塩酸濃度が高まるに伴い
リジンの溶解度が徐々に減少していき、やがてはリジン
モノ塩酸塩が晶出すると考えるのが通常であり、本発明
者の知見に係わるような、塩酸の割合を高めていってリ
ジンモノ塩酸塩が晶出するに至るまでの過程の中途にお
いてリジンベースの溶解度が一時的に高まることがある
とは容易には考え難いことであるからである。
【0019】本発明の安定化リジン水溶液を調製するこ
とは、当業者であれば極めて容易に行うことができる。
これは、ある温度において、リジンベース溶液もしくは
リジンベース溶液に酸根を添加した溶液に、リジンベー
ス結晶もしくはリジン塩類の結晶を溶かし込ませること
で溶液中のリジンに対する酸根量とリジンの溶解度を測
定し、これに基づいてリジンの、リジンに対する酸根量
依存性を表す溶解度曲線を描くことによって目的の酸根
のリジンに対する量(範囲)を容易に見いだすことがで
きるからである。
【0020】本発明の安定化リジン水溶液は、リジンベ
ース溶液にリジンに対する割合で適当量の酸根を加える
ことによって調製することができることはもちろんであ
るが、これに限られず、以下のような方法を用いて作成
することもできる。
【0021】(1)リジン塩類の溶液や、発酵法、合成
法、タンパク質加水分解法などにより得られたリジンの
発酵液や反応液からリジンをその塩類として晶析させた
後の母液、等のリジン含有液をカチオン交換樹脂に貫流
してリジンを吸着させる。その後被吸着リジンをアンモ
ニア水等で溶離し、溶離液を脱アンモニア濃縮を行って
リジンベース溶液を得る。このリジンベース溶液に適当
量の酸根を加えることにより作成可能である。
【0022】ここに、酸根を加えるとは、具体的には、
塩酸、硫酸などのいわゆる遊離酸やこれらの酸の塩類
(塩化ナトリウム、硫酸アンモニウムなど)を加えるこ
とである。遊離酸もその塩類も酸根を含むことには相違
がないからである。
【0023】また、(2)リジンを含む上記溶液に水酸
化カルシウム、水酸化バリウム等を添加し、それに含ま
れる過剰の硫酸根を所定の酸根量となるまで硫酸バリウ
ム等の難溶性の塩を形成させて沈殿除去し、安定化リジ
ンベース水溶液を得ることができる。
【0024】あるいは、(3)リジンを含む上記溶液を
OH型にしたアニオン交換樹脂に貫流して、酸根を樹脂に
吸着させて除去し、所定の酸根量の安定化リジン水溶液
を得ることができる。この場合、酸根はその全てをば除
く必要はなく、所定の酸根量となるまで除去しただけで
もよいことはもちろんである。
【0025】さらにまた、(4)リジンを含む上記溶液
から(1)に示した方法で得たリジンベース溶液に、リ
ジン塩酸塩溶液等のリジン塩類の溶液、発酵法や合成法
由来の酸根を含む溶液、または、さらにリジン塩酸塩結
晶を晶析した後の母液を混合し、所定の酸根量の安定化
リジン水溶液を得ることができる。
【0026】なお、本発明の安定化リジン溶液は、本発
明の効果の妨げとならない限度でこの中には、リジン発
酵液や合成液由来のカチオン類、タンパク類、有機酸等
を含んでいてもよい。
【0027】このようにして作成された、塩酸、硫酸等
の酸の酸根を含むリジンベース溶液は、先に説明したよ
うに、新規組成物であり、保存時の温度低下によるリジ
ンベース結晶の析出を抑制したり、より高濃度の溶液を
得ることが可能になる効果がある。
【0028】以下、これについて詳述する。
【0029】図1に、本発明者の測定による、例えば2
0℃におけるリジンの、リジンに対する塩酸量依存性溶
解度曲線を表す(後掲実施例1)。縦軸は水100g当
たりのリジンの溶解度(g)を表し、そして横軸は溶液
中の塩酸のリジンに対するモル比(%)を表す。
【0030】本発明者の知見によれば、他の温度、例え
ば30℃や−20℃においても、また硫酸等の他の酸に
ついても、リジンの溶解度は、リジンに対する酸根のモ
ル比を0から増大させていく場合に、あるモル比までは
一様に増大する。
【0031】図1から理解されるように、塩酸を含有し
ない場合、20℃での溶解度でリジンを含有するリジン
ベース水溶液(これは、リジンの飽和水溶液)は温度が
20℃より低下すると過飽和となり、延いてはリジンベ
ース結晶が析出してくるのに対し、同温度で溶液の単位
水量当り同量のリジンを含有するリジン水溶液であって
も所定の範囲内で塩酸を含有している場合は温度が若干
低下しても過飽和になり難く、延いてはリジン結晶の析
出が抑制される。
【0032】本発明に関して、安定化リジン水溶液と
は、リジンに対して所定の割合で酸根を含有すること
で、同じリジン濃度の、酸根を含有しないリジンベース
溶液に較べて、温度低下の場合にリジン結晶がより析出
し難くなっている(換言すれば、温度低下に伴うリジン
結晶の析出に関してより安定にされている)リジン水溶
液をいう。
【0033】同じく、図1から理解されるように、例え
ば20℃では、塩酸を含有しているリジン溶液は、塩酸
を含有していないリジンベース溶液に較べて、単位水量
(例えば、重量)当たり、より高濃度でリジンを含有す
ることができる。
【0034】実用上の雰囲気温度の変化(−30〜80
℃)に対してリジンベース結晶の析出が困難な、酸根を
含有している安定化リジン水溶液においては、該酸根の
含有量が、リジンのモル数に対する、該酸根のモル数に
該酸根の価数を乗じた値の比で35%以下であるものが
好ましく、1〜27%の範囲がより好ましく、5〜25
%の範囲がさらに好ましい。
【0035】酸根としては、塩酸根、硫酸根またはこれ
らの混合物が好ましい。先に述べたように、塩酸根とし
ては、塩酸または塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化
アンモニウム等の塩由来のものが例示可能であり、硫酸
根としては、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、硫
酸カリウム、硫酸アンモニウム等の塩由来のものが例示
可能である。酸根が塩酸根である場合は、塩酸根の含有
量は、塩酸根のモル数に対するリジンのモル数の比で3
5%以下が好ましく、1〜27%の範囲がより好まし
く、5〜25%の範囲がさらに好ましい。酸根が硫酸根
である場合は、硫酸根の含有量は、硫酸根のモル数に対
するリジンのモル数の比で17%以下が好ましく、2〜
13%の範囲がより好ましく、6〜13%の範囲がさら
に好ましい。また、酸根が塩酸根と硫酸根の混合物であ
る場合は、硫酸根のモル数にその価数である2を乗じた
値と塩酸根のモル数の和の、リジンのモル数に対する比
で35%以下が好ましく、1〜27%の範囲がより好ま
しく、5〜25%の範囲がさらに好ましい。
【0036】本発明の安定化リジン水溶液を使用してリ
ジン強化飼料または工業生産混合飼料を製造する製法自
体にはなんら特別の困難はなく、適宜、リジンを液状組
成物の形状で使用する従来公知の技術、例えば先に引用
の特公平3−5783号公報に記載の技術によることが
できる。すなわち、「L−リジン水溶液」の代わりに本
発明の安定化リジン水溶液を使用することを除いては、
上記公告特許公報の記載に従って製造することができ
る。
【0037】
【実施例】以下、実施例により、本発明をより具体的に
説明する。
【0038】実施例1 (1)医薬用リジン塩酸塩無水和物結晶1,015gを
脱イオン水5,000gに溶解し、試薬用35%塩酸に
よりpHを3.0に調整した。この溶液をNH4 型にし
たカチオン交換樹脂(三菱化成「Diaion SK-1B」)1
9Lを充填したカラムに流速19L/Hrで流してカチオン
交換樹脂にリジンを吸着させた。吸着後脱イオン水を同
じく19L/Hrで38L流し、樹脂の洗浄を行った後、2
規定のアンモニア水38Lを流速19L/Hrでカラムに流
した後、脱イオン水を同じく19L/Hrで38L流し、リ
ジンを溶離した。この溶離したリジン溶液76Lをリジ
ン濃度が70%になるまで減圧濃縮(50mmHg)してリ
ジンベース溶液を得た。これらの操作を5回繰り返すこ
とで70%リジン水溶液4,600gを得た。
【0039】(2)上記(1)で得たリジン濃度70%
のリジンベース溶液1,800gを50℃から10℃ま
で−10℃/Hr で冷却しながら攪拌することでリジンベ
ース結晶を析出させた。この結晶を分離し、風乾するこ
とでリジンベース結晶を500g取得した。
【0040】(3)医薬用リジン塩酸塩無水和物結晶3
90gを脱イオン水300gに投入し、湯浴により温度
を60℃まで上昇させて溶解させた。この溶解液を15
℃まで−10℃/Hr で冷却しながら攪拌することでリジ
ン塩酸塩2水和物結晶を析出させた。この結晶を分離
し、風乾することでリジン塩酸塩2水和物結晶を280
g取得した。
【0041】前記(1)で取得した70%リジンベース
溶液及び35%塩酸並びに脱イオン水を下記第1表に示
す量を使用して溶液7種を調製した。これらの溶液に、
前記(2)で取得したリジンベース結晶及び上記(3)
で取得したリジン塩酸塩2水和物結晶を各々同表に示す
量で懸濁させ、温度を20℃に保ったまま1週間攪拌し
た。
【0042】これらの懸濁液から結晶を取り除いた溶液
中の塩素イオン濃度を「横河IC7000型」イオンク
ロマトグラフ分析装置で、そしてリジン濃度を「日立L
−8500型」アミノ酸アナライザーで分析した。結果
を後掲図1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】図1より、塩素イオン(塩酸根)がリジン
に対してモル比で27%以下で含有している場合に、塩
素イオンを含まない場合よりも溶解度が上昇しているこ
とが認められる。
【0045】実施例2 実施例1の(2)と同様な方法により得たリジンベース
結晶、及び実施例1の(3)と同様な方法により取得し
たリジン塩酸塩2水和物結晶及び脱イオン水を下記第2
表に示す量で使用して懸濁液5種類を作成し、それぞ
れ、温度を30℃または−20℃に保ったまま1週間攪
拌した。
【0046】これらの懸濁液から結晶を取り除いた溶液
(上清液)中の塩素イオン濃度を「横河IC7000
型」イオンクロマトグラフ分析装置で、そしてリジン濃
度を「日立L−8500型」アミノ酸アナライザーで分
析した。その結果も同表に示す。
【0047】
【表2】
【0048】同表より、温度を変化させた場合において
も、塩素イオンを含有することで溶解度の上昇が認めら
れる。
【0049】実施例3 実施例1の(1)と同様の方法で得たリジンベース60
%溶液300gを水浴中に置き、試薬用95%硫酸6
3.5gを徐々に添加した。硫酸添加終了後、温度を5
0℃に保ち、その温度から10℃まで−10℃/Hr で冷
却しながら攪拌を続け、リジン硫酸塩結晶を析出させ
た。この結晶を分離し、風乾してリジン硫酸塩結晶を9
0g取得した。このリジン硫酸塩結晶、及び実施例1の
(2)と同様に調製したリジンベース結晶及び脱イオン
水を下記第3表に示す量で使用して懸濁させ、温度を2
0℃に保ったまま1週間攪拌した。これらの懸濁液から
結晶を取り除いた溶液(上清液)中の硫酸イオン濃度を
「横河IC7000型」イオンクロマトグラフ分析装置
で、そしてリジン濃度を「日立L−8500型」アミノ
酸アナライザーで分析した。その結果も同表に示す。
【0050】
【表3】
【0051】同表より、硫酸イオン(SO 2−、硫酸
根)を含有する場合でも、塩素イオン(Cl、塩酸
根)を含有するときと同様に溶解度を上昇させる効果が
認められる。
【0052】実施例4 実施例1の(1)と同様な方法で得たリジン濃度74.
3%のリジンベース溶液241gに35%塩酸を26.
8g添加し、その後脱イオン水を22g添加しリジン濃
度が62%になるように調整したリジンベース溶液と、
リジン濃度74.3%のリジンベース溶液239gに脱
イオン水を48g添加しリジン濃度が62%になるよう
に調整したリジンベース溶液とを、それぞれ、作成し
た。この塩酸を添加したリジンベース溶液及び塩酸無添
加のリジンベース溶液を、それぞれ、20℃の恒温槽中
で密栓して攪拌した。
【0053】8日間経過したところで両者を比較したと
ころ、塩酸無添加の系ではリジンベース結晶が析出して
いたのに対して塩酸を添加した系では結晶の析出は認め
られなかった。このことから、塩酸(塩素イオン)を含
有させることでリジンベース溶液の結晶析出に対する安
定性を高めることができた。
【0054】実施例5 実施例1の(1)と同様な方法で得たリジン濃度75.
6%のリジンベース溶液、25%塩化ナトリウム水溶
液、25%塩化アンモニウム水溶液および脱イオン水
を、それぞれ、下記第4表に示す量を使用して2種類の
溶液を調製した。これらの溶液に実施例1の(2)と同
様な方法で得たリジンベース結晶を同表に示す重量で懸
濁させ、温度を20℃に保ったまま1週間攪拌した。
【0055】これらの懸濁液から結晶を取り除いた溶液
(上清液)中の塩素イオン濃度を「横河IC7000
型」イオンクロマトグラフ分析装置で、そしてリジン濃
度を「日立L−8500型」アミノ酸アナライザーで分
析した。その結果も同表に示す。
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】本発明に従い、リジンベース溶液に、塩
酸や硫酸などの遊離酸またはリジン塩酸塩やリジン硫酸
塩などのリジン塩類を添加して該溶液中のリジンに対し
て所定の割合の酸根含有率にすることで、リジンベース
単独よりもリジン濃度を高めることができる。すなわ
ち、これらの形態で酸根を添加することでリジンベース
溶液を安定化および高濃度化することが可能になり、延
いては、リジンベース溶液を保存した場合でも、温度低
下などの要因によりリジンベースの結晶を析出させるこ
となく保存することが可能になり、また、リジン溶液の
輸送コストの低減も可能になり、さらに、リジン溶液を
噴霧造粒等の操作に付する場合でも、高濃度の溶液を噴
霧する事が可能になる。
【0058】これを要するに、本発明によれば、リジン
の水への溶解度が向上せしめられることによりリジン溶
液からのリジンの温度低下に伴う結晶析出が抑制され、
また、高濃度の安定なリジン溶液の調製が容易となり、
延いては輸送等におけるリジン溶液の取り扱い性が高め
られるところとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】20℃におけるリジンの、リジンに対する塩酸
根量依存性溶解度曲線を表す(実施例1)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 慶太 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社発酵技術研究所内 Fターム(参考) 2B150 AA01 AA02 AA03 AA05 DA48 4H006 AA05 AB10 AD40 BB31 BS10 EB32 NB23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リジンの溶液であって、リジンベース水溶
    液よりもリジンの溶解度が向上するように酸根を含有し
    ていることを特徴とする安定化リジン水溶液。
  2. 【請求項2】該酸根の含有量が、リジンのモル数に対す
    る、該酸根のモル数にその価数を乗じた値の比で35%
    以下であることを特徴とする請求項1記載の安定化リジ
    ン水溶液。
  3. 【請求項3】該酸根が塩酸根(Cl)または/および硫
    酸根(SO 2−)であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の安定化リジン水溶液。
  4. 【請求項4】該酸根が塩酸根(Cl)であって、これを
    リジンに対してモル比で35%以下の範囲内で含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の安定化リジン水溶液。
  5. 【請求項5】該酸根が硫酸根(SO 2−)であって、こ
    れをリジンに対してモル比で17%以下の範囲内で含有
    することを特徴とする請求項1記載の安定化リジン水溶
    液。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の安定化リ
    ジン水溶液を使用したことを特徴とするリジン強化飼料
    および工業生産混合飼料。
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