JP2002284244A - 機器の緩衝保持装置 - Google Patents

機器の緩衝保持装置

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JP2002284244A
JP2002284244A JP2001090155A JP2001090155A JP2002284244A JP 2002284244 A JP2002284244 A JP 2002284244A JP 2001090155 A JP2001090155 A JP 2001090155A JP 2001090155 A JP2001090155 A JP 2001090155A JP 2002284244 A JP2002284244 A JP 2002284244A
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Masayoshi Machida
正義 町田
Takayoshi Omori
隆良 大森
Ikuo Sato
育男 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物である機器を梱包箱内で確実に保持し
て外部からの衝撃力を緩衝して機器を守ることができる
機器の緩衝保持装置を提供すること。 【解決手段】 梱包箱30内で機器20を保持して外部
からの衝撃力を緩衝する機器20の緩衝保持装置10A
〜10Dであり、機器20の一部を差し込んで密接状態
で保持する差し込み保持溝70と、差し込み保持溝70
に保持された機器20に対して梱包箱30の外部からの
衝撃を緩和する緩衝部80とを有し、この緩衝部80
は、差し込み保持溝70と梱包箱30の内面が当たる当
接部分60との間に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばプラズマ
ディスプレイパネル(PDP)やテレビジョン受像機等
の電子機器のような機器を、梱包箱内で保持して外部か
らの衝撃力を緩衝するための機器の緩衝保持装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】機器の一例としてプラズマディスプレイ
パネルを例に挙げると、プラズマディスプレイパネルは
たとえば図7に示すような保持具1000を複数個用い
て、梱包箱の中に収容するようになっている。保持具1
000はたとえば発泡スチロールにより作られており、
プラズマディスプレイパネル1001の四隅部分100
2,1003,1004,1005は、それぞれ保持具
1000の溝1010,1011,1012,1013
にはめ込まれて保持される。これによりプラズマディス
プレイパネル1001は、梱包箱の中で、Z方向に立て
た状態で(正立状態で)保持具1000を用いて保持す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
各保持具1000に溝を設けて単にこの溝に対してプラ
ズマディスプレイパネル1001の四隅部分をはめ込む
形式のものでは、次のような問題がある。図8に示すの
は、一例として保持具1000の溝1012とプラズマ
ディスプレイパネル1001の1つの隅部1004を示
している。図8(A)の状態では隅部1004は溝10
12に対して隙間がないようにはめ込まれている。図8
(D)には梱包箱1100を示しており、この梱包箱1
100の中には、プラズマディスプレイパネル1001
が正立状態で保持具により保持されている。
【0004】しかし、この梱包箱1100が正立状態か
らR方向に転倒して床面に倒れてしまった場合には、次
のような問題が起こる。すなわち図8(B)に示すよう
に、保持具1000には床面と梱包箱1100の側面1
110を通じて梱包箱1100の自重に応じた衝撃力P
が加わることから、保持具1000の部分1200には
弾性変形部1220が形成されてしまう。そして、時間
が経つとこの弾性変形部1220が図8(C)のように
弾性復帰するので、その結果溝1012には隙間126
0が形成されてしまう。この隙間1260が形成される
ことから、プラズマディスプレイパネル1001の隅部
1004は溝1012の中に確実にホールドすることが
できず、K方向に関してホールド性が甘くなってしま
う。従って、高精度な構造を有するプラズマディスプレ
イパネル1001は搬送時に梱包箱内で確実に保持具1
000によりホールドすることができず、プラズマディ
スプレイパネル1001が搬送時に動いてしまったり故
障が生じる恐れがある。そこで本発明は上記課題を解消
し、内容物である機器を梱包箱内で確実に保持して外部
からの衝撃力を緩衝して機器を守ることができる機器の
緩衝保持装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、梱包
箱内で機器を保持して外部からの衝撃力を緩衝する機器
の緩衝保持装置であり、前記機器の一部を差し込んで密
接状態で保持する差し込み保持溝と、前記差し込み保持
溝に保持された前記機器に対して前記梱包箱の外部から
の衝撃を緩和する緩衝部と、を有し、前記緩衝部は、前
記差し込み保持溝と前記梱包箱の内面が当たる当接部分
との間に設けられていることを特徴とする機器の緩衝保
持装置である。
【0006】請求項1では、機器の緩衝保持装置の差し
込み保持溝は、機器の一部を差し込んで密接状態で保持
する。緩衝部は、差し込み保持溝に保持された機器に対
して、梱包箱の外部からの衝撃を緩和する。この緩衝部
は、差し込み保持溝と梱包箱の内面が当たる当接部分と
の間に設けられている。これにより、梱包箱が転倒した
としても、緩衝部は、保持溝と梱包箱の内面が当たる当
接部分との間に設けられていることから、この緩衝部が
外部からの衝撃を吸収する。従って、差し込み保持溝に
密接した状態で保持されている機器に対して衝撃が加わ
るのを最小限にすることができ、機器に故障や損傷を与
えない。またこの緩衝部が外部からの衝撃を吸収してし
まうので、機器の一部は差し込み保持溝において密接し
た状態で保持できるので、差し込み保持溝において機器
との間に隙間が生じることなく、機器のホールド性を保
つことができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の機器
の緩衝保持装置において、前記緩衝部は、前記保持溝と
前記梱包箱の内面が当たる前記当接部分の間に形成され
た衝撃力を吸収する衝撃力吸収溝を有する。請求項2で
は、緩衝部は保持溝と梱包箱の内面が当たる当接部分の
間に形成された衝撃力を吸収するための衝撃力吸収溝で
ある。
【0008】請求項3の発明は、請求項2に記載の機器
の緩衝保持装置において、前記緩衝部は、第1面側から
形成された第1衝撃力吸収溝と、前記第1面とは反対の
第2面側から形成された第2衝撃力吸収溝を有する。請
求項3では、緩衝部は、第1面側から形成された第1衝
撃力吸収溝と、第2面側から形成された第2衝撃力吸収
溝を有している。この第1衝撃力吸収溝と第2衝撃力吸
収溝を用いて、緩衝部が外部からの衝撃を吸収する。
【0009】請求項4の発明は、請求項3に記載の機器
の緩衝保持装置において、前記第1衝撃力吸収溝と前記
第2衝撃力吸収溝は、前記梱包箱の内面が当たる前記当
接部分に対して平行に形成され、前記第1衝撃力吸収溝
と前記第2衝撃力吸収溝は、前記機器の保持している方
向と平行である。請求項4では、第1衝撃力吸収溝と第
2衝撃力吸収溝は、梱包箱の当接部分に対して平行に形
成されており、第1衝撃力吸収溝と第2衝撃力吸収溝は
機器の保持している方向と平行である。これにより、外
部から衝撃が加わって機器の緩衝保持装置の当接部分に
対して加わったとしても、第1衝撃力吸収溝と第2衝撃
力吸収溝を用いて、機器の保持している方向に対してほ
ぼ垂直方向に衝撃力を吸収することができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1に記載の機器
の緩衝保持装置において、前記梱包箱内において前記梱
包箱の内面に対して前記機器の四隅をそれぞれ保持して
おり、前記機器は映像表示装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】図1は、本発明の機器の緩衝保持装置の好
ましい実施の形態が使用されている例を示す斜視図であ
る。図1においては、たとえば4つの機器の緩衝保持装
置10A,10B,10C,10Dが、機器の一例であ
るプラズマディスプレイパネル20を保持して、梱包箱
30の中に収容するようになっている。4つの機器の緩
衝保持装置10A,10B,10C,10Dを用いてプ
ラズマディスプレイパネル20が保持されると、梱包箱
30の中では、図2に示すように、プラズマディスプレ
イパネル20は、Z方向に平行ないわゆる正立状態で保
持される。図1の梱包箱30は、底部31、4つの側面
部32,33,34,35を有している。梱包箱30の
開口部36は、4つのフラップ37,38,39,40
により開閉可能に閉じることができる。梱包箱30はた
とえば段ボール箱である。
【0013】図3は、4つの機器の緩衝保持装置10
A,10B,10C,10Dと、プラズマディスプレイ
パネル20を分離した状態を示している。これに対して
図1では4つの機器の緩衝保持装置10A,10B,1
0C,10Dは、プラズマディスプレイパネル20の隅
部20A,20B,20C,20Dをそれぞれ保持した
状態を示している。プラズマディスプレイパネル20
は、梱包箱30の中に収容する内容品あるいは収容物あ
るいは物品とも呼ばれる。
【0014】図3に示すようにプラズマディスプレイパ
ネル20は、たとえば金属製の筐体42とガラス面44
を有している。このガラス面44は筐体42の開口46
に位置しており、ガラス面44は映像を表示するための
映像表示面である。プラズマディスプレイパネルは電子
機器の一種であり、映像表示装置の一種である。このガ
ラス面44に衝撃力が加わらないようにする必要があ
る。機器の緩衝保持装置10A,10B,10C,10
Dは、弾性変形可能で、軽量な材質により成形されてお
り、たとえば材質としては好ましくは発泡ポリプロピレ
ンを採用することができる。しかし機器の緩衝保持装置
10A〜10Dの材質としては、発泡ポリプロピレンの
他に、発泡スチロールや、発泡ポリエチレンを採用する
ことができる。
【0015】図3の機器の緩衝保持装置10Aと10C
は左右対称形状であり、機器の緩衝保持装置10Bと1
0Dはやはり左右対称形状になっている。機器の緩衝保
持装置10Aと10Bは上下対称形状であり、機器の緩
衝保持装置10Cと10Dはやはり上下対称形状であ
る。機器の緩衝保持装置10Aは、プラズマディスプレ
イパネル20の右上側の隅部20Aを保持し、機器の緩
衝保持装置10Bは、プラズマディスプレイパネル20
の右下側の隅部20Bを保持する。機器の緩衝保持装置
10Cは、プラズマディスプレイパネル20の左上側の
隅部20Cを保持し、機器の緩衝保持装置10Dはプラ
ズマディスプレイパネル20の左下側の隅部20Dを保
持する。
【0016】図1に示す機器の緩衝保持装置10A〜1
0Dのそれぞれの奥行方向の幅Wは、梱包箱30の奥行
方向の内側の幅Wとほぼ同じであり、機器の緩衝保持装
置10A〜10Dが梱包箱30の中に収容されると、機
器の緩衝保持装置10A〜10Dは梱包箱30のE方向
にはほぼ動けないようになっている。機器の緩衝保持装
置10A〜10Dは、概略的にはほぼ直方体形状を有し
ている。
【0017】図3の各機器の緩衝保持装置10A〜10
Dは、それぞれ当接部分60,65を有している。当接
部分60,65は相互に反対の面である。当接部分6
0,65は、各機器の緩衝保持装置10A〜10Dにお
いて、4つの側面部分61,62,63,64に対して
それぞれ垂直である。図4(A)は、機器の緩衝保持装
置10Bが梱包箱30の側面部32の内面と側面部34
の内面の間に収容されている状態例を示している。当接
部分60は側面部32の内面にほぼ密接しており、当接
部分65は側面部34の内面にほぼ密接している。この
ような当接部分60,65が側面部32,34の内面に
対してほぼ密接して保持される状態は、残りの3つの機
器の緩衝保持装置10A,10C,10Dにおいても同
じである。
【0018】図3と図1に示すように、機器の緩衝保持
装置10Bは、1つの差し込み保持溝70と緩衝部80
を有している。この差し込み保持溝70と緩衝部80の
構造は、他の3つの機器の緩衝保持装置10A,10
C,10Dにおいても同様に設けられている。機器の緩
衝保持装置10Bの差し込み保持溝70は、プラズマデ
ィスプレイパネル20の右下側の隅部20Bをほぼ密着
して差し込んで保持するための部分である。差し込み保
持溝70に対して隅部20Bが差し込んで保持された状
態は図4(A)に示している。同様にして図3の機器の
緩衝保持装置10Aの差し込み保持溝70には、右上側
の隅部20Aが差し込んで保持される。機器の緩衝保持
装置10Cの差し込み保持溝70には、左上側の隅部2
0Cが差し込んで保持される。機器の緩衝保持装置10
Dの差し込み保持溝70には、左下側の隅部20Dが差
し込んで保持される。
【0019】機器の緩衝保持装置10Bの緩衝部80
は、当接部分60と差し込み保持溝70の間に設けられ
ている。この緩衝部80は、好ましくは第1衝撃力吸収
溝90と第2衝撃力吸収溝91を有している。第1衝撃
力吸収溝90は、第1面側である側面部分63から切り
込んで、しかもZ方向に沿って形成されている。第2衝
撃力吸収溝91は、第2面である側面部分61側から切
り込んで形成されている。第1衝撃力吸収溝90と第2
衝撃力吸収溝91は、当接部分60の面と平行であり、
Z方向に平行で、しかも内容品であるプラズマディスプ
レイパネル20の正立方向と平行である。各第1衝撃力
吸収溝90と第2衝撃力吸収溝91は、それぞれスリッ
トとも呼ばれている。
【0020】次に、上述した機器の緩衝保持装置10A
〜10Dの使用方法等について説明する。まず図3に示
すように、機器の緩衝保持装置10Dと10Bを床にお
いて、プラズマディスプレイパネル20の左下側の隅部
20Dを機器の緩衝保持装置10Dの差し込み保持溝7
0に差し込むとともに、右下側の隅部20Bを機器の緩
衝保持装置10Bの差し込み保持溝70に差し込む。次
に、機器の緩衝保持装置10Cの差し込み保持溝70に
対して左上側の隅部20Cを差し込むのとともに、機器
の緩衝保持装置10Aの差し込み保持溝70に対して右
上側の隅部20Aを差し込む。
【0021】これによって、図1に示すようにプラズマ
ディスプレイパネル20の四隅部分は4つの機器の緩衝
保持装置10A〜10Dにより差し込んだ状態で保持さ
れている。この保持された状態では、たとえば図4
(A)に例示するように、隅部20Bは差し込み保持溝
70の中にほぼ隙間なく差し込んで保持されている。こ
のことから隅部20BがX方向に位置ずれしたりZ方向
に位置ずれするようなことがない。
【0022】次に、図1に示すプラズマディスプレイパ
ネル20と4つの機器の緩衝保持装置10A〜10Dの
組立体は、梱包箱30の開口部36から挿入して梱包箱
30の中に収容する。この状態では、当接部分60,6
5は、図4に例示するように、梱包箱30の側面部32
の内面と側面部34の内面にそれぞれほぼ密接するよう
に配置される。このことから4つの機器の緩衝保持装置
10A〜10Dと、プラズマディスプレイパネル20の
組立体は、X方向に位置ずれを起こすことはない。図2
ではプラズマディスプレイパネル20が梱包箱30の中
に収容された状態を示している。
【0023】ところで、梱包箱30を搬送したり移動す
る場合に、たとえば梱包箱30が図2のR方向に示すよ
うに梱包箱30が正立状態から転倒状態になってしまっ
た場合には、図4(A)に示すように当接部分60と側
面部32側には床面から自重に応じて衝撃力Pが加わっ
てしまう。このように衝撃力Pが加わると、図4(B)
に示すように、緩衝部80が弾性変形を起こす。すなわ
ち、第1衝撃力吸収溝90と第2衝撃力吸収溝91を形
成する部分93と部分94がX1方向に弾性変形する。
すなわち衝撃力PはX1方向に吸収される。この衝撃力
Pを吸収する方向X1は、機器の緩衝保持装置10A〜
10Dの奥行方向と平行であり、かつプラズマディスプ
レイパネル20の正立方向であるZ方向とは垂直な方向
である。
【0024】このようにして衝撃力PがX1方向に吸収
できることから、衝撃力Pは差し込み保持溝70までは
伝わらず、差し込み保持溝70に保持されているプラズ
マディスプレイパネル20には衝撃力が加わらない。し
かも差し込み保持溝70は、従来と異なり図4(B)に
示すように衝撃力を吸収した後に部分93,94が弾性
変形から復帰した状態、すなわち図4(A)に示す状態
に戻ったとしても、その差し込み保持溝70の幅Tが広
がることがない。これは緩衝部80の第1と第2衝撃力
吸収溝90,91が十分に衝撃力Pを吸収しているから
である。従って、差し込み保持溝70は衝撃力が加わる
前と同様に部分20Bを隙間なくほぼ密着して保持する
ことができる。衝撃力Pが加わった後であっても、プラ
ズマディスプレイパネル20は各差し込み保持溝70に
おいて、ホールド性を確実にしてX方向に位置ずれを起
こすことなく確実に保持することができ、梱包箱を搬送
したり転倒させてしまっても、機器に影響が及ぶことな
く故障や損傷が生じにくい。ガラス面44側に緩衝部8
0が設けられているのでガラス面44側がR方向に転倒
しても、ガラス面が損傷しない。
【0025】次に、図5と図6を参照して、本発明の別
の実施の形態について説明する。図5と図6の実施の形
態では、機器の緩衝保持装置10A〜10Dの形状が一
部異なる。図5と図6の機器の緩衝保持装置10A〜1
0Dは、1つの差し込み保持溝70をそれぞれ有してい
ることは同じであるが、緩衝部80が当接部分60と当
接部分65のそれぞれに設けられている点が異なる。従
って、各機器の緩衝保持装置10A〜10Dにおいて、
当接部分65側にも、緩衝部80の第1衝撃力吸収溝9
0と第2衝撃力吸収溝91が形成されている。
【0026】このように当接部分60と当接部分65の
両方に対してそれぞれ緩衝部80を設けることにより、
たとえば図2において梱包箱30がR方向とは反対のR
1方向に倒れた場合であっても、図6(A)の状態にお
いて衝撃力P1が加わった場合であっても、図6(B)
に示すように両方の当接部分60,65の部分93,9
4が弾性変形することから、衝撃力P1は確実にX2の
方向に関して吸収することができる。このX2の方向
は、プラズマディスプレイパネル20の正立方向Zに対
して垂直方向である。そして差し込み保持溝70の中に
は、プラズマディスプレイパネルの隅部たとえば20B
はほぼ密接してホールド性を高めて保持することがで
き、従来と異なり差し込み保持溝70に隙間が生じるよ
うなことがなくなる。
【0027】図5と図6に示す実施の形態では、図2に
示すように梱包箱30がR方向に倒れても梱包箱30が
その反対のR1方向に倒れても、いずれの場合であって
も、衝撃力を対応する位置にある緩衝部80により吸収
することができる。
【0028】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。図示例では、機器もしくは内容品の
一例としてプラズマディスプレイパネルを例に挙げてい
るが、これに限らずたとえばテレビジョン受像機やコン
ピュータのモニター装置のような映像表示装置や、その
他の電子機器であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
内容物である機器を梱包箱内で確実に保持して外部から
の衝撃力を緩衝して機器を守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機器の緩衝保持装置によりプラズマデ
ィスプレイパネルを保持しようとしている使用状態を示
す斜視図。
【図2】図1のプラズマディスプレイパネルが梱包箱内
に収容された状態を示す図。
【図3】図1のプラズマディスプレイパネルと4つの機
器の緩衝保持装置の分解斜視図。
【図4】梱包箱内の機器の緩衝保持装置に対して衝撃力
が加わった場合の状態の変化の例を示す図。
【図5】本発明の機器の緩衝保持装置の別の実施の形態
を示す斜視図。
【図6】図5の実施の形態において衝撃力が加わった場
合の変形状態を示す図。
【図7】従来のプラズマディスプレイパネルの保持具の
例を示す斜視図。
【図8】図7の従来の保持具を用いた場合に衝撃力が加
わった場合の変化例等を示す図。
【符号の説明】
10A〜10D・・・機器の緩衝保持装置、20・・・
プラズマディスプレイパネル(機器の一種)、30・・
・梱包箱、60,65・・・当接部分、61・・・側面
部分(第2面)、63・・・側面部分(第1面)、70
・・・差し込み保持溝、80・・・緩衝部、90・・・
第1衝撃力吸収溝、91・・・第2衝撃力吸収溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 育男 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 ソ ニーエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3E060 AA03 BA03 BC02 CC62 DA30 EA17 3E066 AA05 CA01 DA01 FA06 FA13 HA01 JA03 NA60 3E067 AA11 BA05A BC06A EC31 EE60 FA02 GD03 3E096 BA20 BB03 CA02 CB03 DA05 DC02 FA09 FA10 GA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梱包箱内で機器を保持して外部からの衝
    撃力を緩衝する機器の緩衝保持装置であり、 前記機器の一部を差し込んで密接状態で保持する差し込
    み保持溝と、 前記差し込み保持溝に保持された前記機器に対して前記
    梱包箱の外部からの衝撃を緩和する緩衝部と、を有し、 前記緩衝部は、前記差し込み保持溝と前記梱包箱の内面
    が当たる当接部分との間に設けられていることを特徴と
    する機器の緩衝保持装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部は、前記保持溝と前記梱包箱
    の内面が当たる前記当接部分の間に形成された衝撃力を
    吸収する衝撃力吸収溝を有する請求項1に記載の機器の
    緩衝保持装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部は、第1面側から形成された
    第1衝撃力吸収溝と、前記第1面とは反対の第2面側か
    ら形成された第2衝撃力吸収溝を有する請求項2に記載
    の機器の緩衝保持装置。
  4. 【請求項4】 前記第1衝撃力吸収溝と前記第2衝撃力
    吸収溝は、前記梱包箱の内面が当たる前記当接部分に対
    して平行に形成され、前記第1衝撃力吸収溝と前記第2
    衝撃力吸収溝は、前記機器の保持している方向と平行で
    ある請求項3に記載の機器の緩衝保持装置。
  5. 【請求項5】 前記梱包箱内において前記梱包箱の内面
    に対して前記機器の四隅をそれぞれ保持しており、前記
    機器は映像表示装置である請求項1に記載の機器の緩衝
    保持装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100400394C (zh) * 2006-03-10 2008-07-09 友达光电股份有限公司 包装容器及缓冲装置
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