JP2002283957A - 車両のステアリングロック装置 - Google Patents

車両のステアリングロック装置

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JP2002283957A
JP2002283957A JP2001093284A JP2001093284A JP2002283957A JP 2002283957 A JP2002283957 A JP 2002283957A JP 2001093284 A JP2001093284 A JP 2001093284A JP 2001093284 A JP2001093284 A JP 2001093284A JP 2002283957 A JP2002283957 A JP 2002283957A
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猛 谷口
Masaru Asakura
優 朝倉
Akira Kamikura
明 上倉
Kentaro Yoshimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定のハウジングに、ロックピンならびに該ロ
ックピンに連結されるスライダが作動可能に支承され、
ハウジングに固定支持される電動モータおよびスライダ
間に、回転運動を直線運動に変換する動力変換手段が設
けられる車両のステアリングロック装置において、組立
性を向上するとともに優れた消音性が得られるようにす
る。 【解決手段】相互に結合される一対のケース部材28,
29から成るケース30がハウジング13内に収納さ
れ、電動モータ18および動力変換手段19は、両ケー
ス部材28,29の少なくとも一方で電動モータ18が
固定支持されるとともに前記動力変換手段19の構成部
品が両ケース部材28,29の少なくとも一方で作動可
能に支持されるようにしてケース30内に収納され、両
ケース部材28,29の少なくとも一方に、スライダ1
7の動力変換手段19への連結を可能とした連結孔が設
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のステアリン
グロック装置に関し、特に、ステアリングシャフトを囲
繞するステアリングコラムに固定されるハウジングと、
ステアリングシャフトに係合する位置およびその係合を
解除する位置間での直線的な往復移動を可能として前記
ハウジングに支承されるロックピンと、該ロックピンの
往復移動方向と同一方向での往復摺動を可能として前記
ハウジングに支承されて前記ロックピンに連結されるス
ライダと、前記ハウジングに固定支持される電動モータ
と、回転運動を直線運動に変換することを可能として電
動モータおよびスライダ間に介装される動力変換手段と
を備え、キーなしでロックおよびロック解除を切換え可
能としたスマートエントリーシステムに好適に用いられ
るステアリングロック装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるステアリングロック装置で
は、電動モータおよびスライダ間に設けられる動力変換
手段を構成する各部品が、たとえば特公昭63−599
03号公報等で開示されるように、作動可能としてハウ
ジングに直接支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のも
のでは、動力変換手段を構成する各部品をハウジングに
1つずつ組み付けていかねばならないので、組立性が優
れているとは言い難く、また動力変換手段および電動モ
ータの作動音を遮蔽するのはハウジングだけであので、
消音性に優れているとも言い難い。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、組立性を向上するとともに優れた消音性が得
られるようにした車両のステアリングロック装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ステアリングシャフトを囲繞するステア
リングコラムに固定されるハウジングと、ステアリング
シャフトに係合する位置およびその係合を解除する位置
間での直線的な往復移動を可能として前記ハウジングに
支承されるロックピンと、該ロックピンの往復移動方向
と同一方向での往復摺動を可能として前記ハウジングに
支承されて前記ロックピンに連結されるスライダと、前
記ハウジングに固定支持される電動モータと、回転運動
を直線運動に変換することを可能として電動モータおよ
びスライダ間に介装される動力変換手段とを備える車両
のステアリングロック装置において、相互に結合される
一対のケース部材から成るケースが前記ハウジング内に
収納され、前記電動モータおよび前記動力変換手段は、
前記両ケース部材の少なくとも一方で電動モータが固定
支持されるとともに前記動力変換手段の構成部品が前記
両ケース部材の少なくとも一方で作動可能に支持される
ようにして前記ケース内に収納され、前記両ケース部材
の少なくとも一方に、前記スライダの前記動力変換手段
への連結を可能とした連結孔が設けられることを特徴と
する。
【0006】このような構成によれば、電動モータおよ
び動力変換手段を予め収納したケースをハウジング内に
組み付けることで、動力変換手段およびスライダを連結
しつつ電動モータおよび動力変換手段のハウジングへの
組付けが完了することになり、組立性を向上することが
できる。しかも電動モータおよび動力変換手段の作動音
は、ケースおよびハウジングで二重に遮蔽されるので、
優れた消音性を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0008】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1はステアリングロック装置の縦断面図であ
って図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2
線断面図、図3はステアリングロック装置の分解斜視
図、図4は内挿ユニットをハウジングに挿入する前の状
態での図3に対応した斜視図、図5は図3とは見る方向
を異ならせて内挿ユニットの一部を示す分解斜視図、図
6は図1の6−6線拡大断面図である。
【0009】先ず図1〜図3において、このステアリン
グロック装置は、たとえばスマートエントリーシステム
において、携帯送・受信器を携帯した車両ユーザが車両
に乗り込むのに応じてステアリングシャフト11の回動
を可能とすべくロック状態を解除し、前記携帯送・受信
器を携帯した車両ユーザが車両から退出するのに応じて
ステアリングシャフト11の回動を阻止すべくロック状
態となるように作動するものである。
【0010】このステアリングロック装置は、前記ステ
アリングシャフト11を囲繞する円筒状のステアリング
コラム12に固定されるハウジング13と、ステアリン
グシャフト11に係合する位置およびその係合を解除す
る位置間での直線的な往復移動を可能としてハウジング
13に支承されるロックピン16と、該ロックピン16
の往復移動方向と同一方向での往復摺動を可能としてハ
ウジング13に支承されてロックピン16に連結される
スライダ17と、ハウジング13に固定支持される電動
モータ18と、回転運動を直線運動に変換することを可
能として電動モータ18およびスライダ17間に介装さ
れる動力変換手段19と、スライダ17のロック側への
作動開始タイミングを定めるソレノイド20と、電動モ
ータ18およびソレノイド20を制御する電子制御ユニ
ット21とを備える。
【0011】ハウジング13は、ステアリングコラム1
2とは反対側を開放した有底筒状のハウジング主体14
と、該ハウジング主体14の開放端を閉鎖するようにし
てハウジング主体14に結合されるカバー板15とから
成り、ハウジング主体14がステアリングコラム12に
固定される。
【0012】ステアリングコラム12側でハウジング主
体14の端壁には、ステアリングコラム12の側壁に設
けられた嵌合孔22に嵌合する突部14aが一体に突設
されており、該突部14aを含む部分で前記端壁には、
ロックピン16を摺動可能に嵌合させる摺動孔23が設
けられ、ステアリングシャフト11の外周には前記ロッ
クピン16を係合させ得る係合凹部24が設けられる。
【0013】図4を併せて参照して、ハウジング13に
は内挿ユニット25が収容されており、この内挿ユニッ
ト25は、ハウジング主体14およびカバー板15間に
挟持されて前記ハウジング13内に収容される挿入体2
6に、ロックピン16、スライダ17、電動モータ1
8、ソレノイド20、動力変換手段19、電子制御ユニ
ット21およびバスバー組立体27が組付けられること
で構成される。
【0014】挿入体26は、第1および第2ケース部材
28,29が結合されて成るケース30と、第2ケース
部材29とは反対側で第1ケース部材28に一体に形成
されたほぼ平坦な支持壁部31と、横断面四角形の筒状
に形成されて前記支持壁部31に一体にかつ略直角に連
設される収納壁部32とを有するものであり、挿入体2
6をハウジング13に収容したときに、前記支持壁部3
1とハウジング主体14との間には、該ハウジング主体
14に設けられた摺動孔23に連なる作動孔33が前記
ロックピン16およびスライダ17を摺動可能に嵌合せ
しめるようにして形成され、前記収納壁部32は支持壁
部31を前記作動孔33との間に介在させる位置でハウ
ジング13内に配置される。
【0015】動力変換手段19は、電動モータ18の出
力軸18aに固定されるウォームギヤ36と、該ウォー
ムギヤ36に噛合するウォームホイール37と、該ウォ
ームホイール37とともに回転するねじ軸38と、軸線
まわりの回転を規制されるとともに軸線方向の移動を許
容されて前記ねじ軸38に螺合するナット39とで構成
されるものであり、このような動力変換手段19および
電動モータ18は、前記ケース30内に収納される。
【0016】電動モータ18は、第1および第2ケース
部材28,29の少なくとも一方に固定支持されてケー
ス30内に収納されるものであり、この実施例では第1
および第2ケース部材28,29間に挟持されることで
電動モータ18が固定支持される。また電動モータ18
の出力軸18aに一端が同軸に連なるウォームギヤ36
の他端は第1および第2ケース部材28,29間に挟ま
れることで回転自在に支承される。
【0017】ウォームギヤ36に噛合するウォームホイ
ール37と、たとえば二条ねじが外周に刻設されるねじ
軸38とは一体に形成されており、第1および第2ケー
ス部材28,29は、一体であるウォームホイール37
およびねじ軸38を軸方向両側から挟むようにして相互
に結合される。
【0018】図5を併せて参照して、第1ケース部材2
8には、横断面形状を直角四辺形とした有底筒状のガイ
ド筒40が、前記ナット39をその軸線まわりの回転を
阻止しつつ軸方向移動可能に収容するようにして一体に
設けられており、該ガイド筒40の端壁および第2ケー
ス部材29で両端が支承される支軸41で、前記ウォー
ムホイール37およびねじ軸38が回転可能に支承され
る。
【0019】前記ガイド筒40は、第1ケース部材28
と一体である支持壁部31と、ハウジング主体14との
間に形成された前記作動孔33内に配置されるものであ
り、該ガイド筒40の側壁には、前記ナット39の両側
に配置される一対の連結孔42,42が、該ナット39
の軸方向移動方向に沿って延びるようにして設けられ
る。一方、ナット39には、前記両連結孔42,42に
それぞれ臨む一対の連結部43,43が設けられる。
【0020】スライダ17は、前記支持壁部31とは反
対側を開放した箱形に形成されて前記作動孔33に収納
されており、このスライダ17のステアリングコラム1
2側の端部には、ロックピン16に一体に設けられた略
L字形のフック部16aを係合させる係止壁44が設け
られる。而してスライダ17およびロックピン16がハ
ウジング13外にあるときには、フック部16aの係止
壁44への係合および係合解除は自在に操作し得るので
あるが、フック部16aを係止壁44に係合させた状態
のスライダ17およびロックピン16がハウジング13
内に収納されると、図1で示すように、フック部16a
がハウジング主体14の内面に摺接した状態となるの
で、フック部16aおよび係止壁44の係合状態を解除
することは不可能である。
【0021】またスライダ17には、該スライダ17お
よびロックピン16間に介装されるばね45が収容され
るものであり、このばね45は、スライダ17の係止壁
44にロックピン16のフック部16aを係合させる方
向にロックピン16を付勢するばね力を発揮する。而し
てスライダ17がステアリングシャフト11側に近接移
動したときには、前記ばね45のばね力によりロックピ
ン16がステアリングシャフト11に係合する方向に移
動し、またスライダ17がステアリングシャフト11か
ら遠ざかる側に移動したときには、係止壁44でフック
部16aが押されることによりロックピン16がステア
リングシャフト11から遠ざかる方向に移動することに
なる。而してステアリングシャフト11の係合凹部24
が、摺動孔23からずれた位置にあるときに、スライダ
14がステアリングシャフト11側に近接移動したとき
には、ロックピン16が前記ばね45のばね力によって
ステアリングシャフト11の外周に弾発的に接触してお
り、係合凹部24を摺動孔23に対応させる位置にステ
アリングシャフト11が回動するのに応じて、ロックピ
ン16が係合凹部24に係合することになる。
【0022】前記ロックピン16とは反対側で前記スラ
イダ17には、前記ガイド筒40を両側から挟むように
配置される一対の連結腕部17a,17aが一体に設け
られており、これらの連結腕部17a,17aの先端部
内側には、前記ガイド筒40の連結孔42,42に臨む
ように配置されているナット39の連結部43,43に
係脱可能に係合する略U字形の係合部46,46が設け
られる。
【0023】図6をさらに併せて参照して、前記収納壁
部32には、ソレノイド20が収納されるものであり、
該ソレノイド20に設けられたステー47がねじ部材4
8で収納壁部32に締結されることで、ソレノイド20
の収納壁部32内の位置が固定される。
【0024】ソレノイド20の中心部に対応する位置で
支持壁部31には貫通孔49が設けられており、ソレノ
イド20が備えるロッド50が、前記貫通孔49に挿通
される。一方、スライダ17には、ロックピン16をス
テアリングシャフト11の係合凹部24から離脱させた
ロック解除位置にあるときに前記貫通孔49に対応する
係合凹部51が設けられており、非通電状態に在るソレ
ノイド20は貫通孔49から突出させたロッド50の先
端を前記係合凹部51に係合させており、この状態で
は、ロックピン16をステアリングシャフト11の係合
凹部24に係合させる方向にスライダ17が移動するこ
とは阻止される。而してソレノイド20を通電状態とす
ると、ロッド50が前記係合凹部51から離脱する方向
に作動し、これによりロックピン16をステアリングシ
ャフト11の係合凹部24に係合させる方向にスライダ
17が移動することが可能となる。
【0025】前記バスバー組立体27は、収納壁部32
を囲むようにして略L字の断面形状を有するように形成
される合成樹脂製の支持板55に複数の金属製のバスバ
ー56…の大部分が埋設されて成るものであり、支持板
55は前記支持壁部31に弾発係合される。而して支持
板55を支持壁部31に弾発係合した状態で、前記各バ
スバー56…のうち必要なバスバー56…は電動モータ
18に電気的に接続される。
【0026】前記ソレノイド20のロッド50には、収
納壁部32に設けられたスリット54を貫通して前記バ
スバー組立体27の支持板55側に突出する作動腕52
の基端が固定されており、この作動腕52の先端を接触
可能とした検出子53aを有するマイクロスイッチ53
が、前記支持板55に固定される。而してマイクロスイ
ッチ53は、ソレノイド20を通電状態としてロッド5
0が係合凹部51から離脱する方向に充分に作動したと
き、すなわちロックピン16をステアリングシャフト1
1の係合凹部24に係合させる方向にスライダ17が移
動することが可能となったときに作動腕52を検出子5
3aで検出する位置で前記支持板55に固定される。
【0027】前記バスバー組立体27の支持板55およ
び収納壁部32間で支持壁部31には、スライダ17の
作動方向と平行に延びるスリット58が設けられてお
り、スライダ17に一体に設けられた作動腕59が該ス
リット58に挿通される。一方、バスバー組立体27の
支持板55には、作動腕59の先端を接触可能とした検
出子60a,61aを有するマイクロスイッチ60,6
1が固定されており、一方のマイクロスイッチ60は、
ロックピン16をステアリングシャフト11の係合凹部
24に係合させる位置にスライダ17があるときに作動
腕59を検出子60aで検出する位置で前記支持板55
に固定され、他方のマイクロスイッチ61は、ロックピ
ン16をステアリングシャフト11の係合凹部24から
離脱させた位置にスライダ17があるときに作動腕59
を検出子61aで検出する位置で前記支持板55に固定
される。すなわち一対のマイクロスイッチ60,61
で、スライダ17およびロックピン16が、ロック位置
およびロック解除位置のいずれにあるかを判断すること
ができる。
【0028】電子制御ユニット21は、合成樹脂から成
る基板62に図示しないマイクロチップ等の電気部品が
装着されるとともに各電気部品間を結ぶプリント配線が
施されて成るものであり、バスバー組立体27の支持板
55および収納壁部32を覆うように配置される基板6
2に、前記支持板55が備える結合ボス55a、ならび
に前記収納壁部32が備える結合ボス32a…が弾発的
に嵌合されることにより、バスバー組立体27のバスバ
ー56…のいくつかに接続されるようにして電子制御ユ
ニット21が挿入体26に組付られる。
【0029】しかも電子制御ユニット21の基板には、
コネクタ63が一体に設けられており、ハウジング13
におけるハウジング主体14の開口端側端部には、内挿
ユニット25をハウジング13に収納したときに前記コ
ネクタ63を臨ませる開口部64が設けられている。
【0030】次にこの実施例の作用について説明する
と、回転運動を直線運動に変換することを可能として電
動モータ18およびスライダ17間に介装される動力変
換手段19は、電動モータ18の出力軸18aに固定さ
れるウォームギヤ36と、該ウォームギヤ36に噛合す
るウォームホイール37と、該ウォームホイール37と
ともに回転するねじ軸38と、軸線まわりの回転を規制
されるとともに軸線方向の移動を許容されてねじ軸38
に螺合するナット39とで構成されており、ナット39
にスライダ17が係合されている。
【0031】このような動力変換手段19では、ウォー
ムギヤ36およびウォームホイール37の噛合により電
動モータ18の出力を減速し、ウォームホイール37と
ともに回転するねじ軸38にナット39を螺合させるこ
とで電動モータ18の回転運動をスライダ17の直線運
動に変換するようにしており、動力変換手段19を、4
つの部品すなわちウォームギヤ36、ウォームホイール
37、ねじ軸38およびナット39で構成することによ
り、部品点数の削減を図ることが可能となるとともに、
動力変換手段19およびハウジング13のコンパクト化
を図ることが可能となり、ステアリングロック装置を車
両に搭載する際の配置上の自由度を増大することができ
る。
【0032】またねじ軸38およびウォームホイール3
7が一体に形成されるものであるので、動力変換手段1
9を構成する部品の点数をさらに低減することができる
とともに、ねじ軸38およびウォームホイール37の連
結剛性を高めることができる。
【0033】ところで、ハウジング13内には、相互に
結合される第1および第2ケース部材28,29から成
るケース30が収納されるものであり、電動モータ18
および前記動力変換手段19は、第1および第2ケース
部材28,29の少なくとも一方、この実施例では両方
で電動モータ18で固定支持されるとともに、動力変換
手段19の構成部品であるウォームギヤ36、ウォーム
ホイール37、ねじ軸38およびナット39が第1およ
び第2ケース部材28,29の少なくとも一方で作動可
能に支持されるようにしてケース30内に収納され、第
1ケース部材28には、スライダ17の動力変換手段1
9への連結を可能とした一対の連結孔42,42が設け
られている。
【0034】したがって電動モータ18および動力変換
手段19を予め収納したケース30をハウジング13内
に組み付けることで、動力変換手段19およびスライダ
17を連結しつつ電動モータ18および動力変換手段1
9のハウジング13への組付けが完了することになり、
組立性を向上することができる。しかも電動モータ18
および動力変換手段19の作動音は、ケース30および
ハウジング13で二重に遮蔽されるので、優れた消音性
を得ることができる。
【0035】また動力変換手段19を収納するケース3
0を構成する第1および第2ケース部材28,29は、
ウォームホイール37およびねじ軸38を軸方向両側か
ら挟むものであり、第1ケース部材28には、ナット3
9をその軸線まわりの回転を阻止しつつ軸方向移動可能
に収容する有底筒状のガイド筒40が一体に設けられ、
該ガイド筒40の端壁および第2ケース部材29で両端
が支承される支軸41で前記ウォームホイール37およ
びねじ軸38が回転可能に支承されるので、動力変換手
段19の構成部品の支持構造を簡略化することができ
る。
【0036】しかもナット39に設けられた一対の連結
部43,43を臨ませる一対の連結孔42,42がガイ
ド筒40に設けられており、両連結部43,43にスラ
イダ17が係脱可能に係合されるので、ナット39およ
びスライダ17を容易に連結することができる。
【0037】ところで、ハウジング13は、ステアリン
グコラム12とは反対側を開放した形状を有してステア
リングコラム12に固定されるハウジング主体14と、
該ハウジング主体14の開放端を閉鎖してハウジング主
体14に結合されるカバー板15とから成るものであ
り、開放状態にあるハウジング主体14には、内挿ユニ
ット25が挿入され、この挿入ユニット25は、ハウジ
ング主体14にカバー板15を結合したときにハウジン
グ13に収容されることになる。
【0038】而して前記内挿ユニット25は、ハウジン
グ主体14およびカバー板15間に挟持されてハウジン
グ13内に収容される挿入体26に、ロックピン16、
スライダ17、電動モータ18、ソレノイド20、動力
変換手段19、電子制御ユニット21およびバスバー組
立体27が組付けられることで構成されるものであり、
ロックピン16、スライダ17、電動モータ18、ソレ
ノイド20、動力変換手段19、電子制御ユニット21
およびバスバー組立体27をハウジング13外で挿入体
26に組み付ければよいので、ロックピン16、スライ
ダ17、電動モータ18、ソレノイド20、動力変換手
段19、電子制御ユニット21およびバスバー組立体2
7をハウジング13に組み付ける際の組立性を向上する
ことができる。
【0039】しかも電子制御ユニット21および電動モ
ータ18間を電気的に接続するバスバー組立体27も内
挿ユニット25の一部を構成しており、電子制御ユニッ
ト21をハウジング13内に収容するようにしてステア
リングロック装置をコンパクトに構成するようにした上
で、電動モータ18および電子制御ユニット21の電気
的接続作業をハウジング13外で容易に行なうことがで
きるようにして組立性を一層向上することができる。
【0040】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ステアリ
ングロック装置の組立性を向上することができるととも
に優れた消音性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリングロック装置の縦断面図であって図
2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】ステアリングロック装置の分解斜視図である。
【図4】内挿ユニットをハウジングに挿入する前の状態
での図3に対応した斜視図である。
【図5】図3とは見る方向を異ならせて内挿ユニットの
一部を示す分解斜視図である。
【図6】図1の6−6線拡大断面図である。
【符号の説明】
11・・・ステアリングシャフト 12・・・ステアリングコラム 13・・・ハウジング 16・・・ロックピン 17・・・スライダ 18・・・電動モータ 19・・・動力変換手段 28,29・・・ケース部材 30・・・ケース 42・・・連結孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 猛 宮崎県宮崎郡佐土原町大字下那珂字和田山 3700番地株式会社ホンダロック内 (72)発明者 朝倉 優 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 上倉 明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 吉村 健太郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 HH01 JJ03 JJ09 JJ43 KK02 LL18 PP03 PP06 RR05 RR13 RR33 RR43

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフト(11)を囲繞す
    るステアリングコラム(12)に固定されるハウジング
    (13)と、ステアリングシャフト(11)に係合する
    位置およびその係合を解除する位置間での直線的な往復
    移動を可能として前記ハウジング(13)に支承される
    ロックピン(16)と、該ロックピン(16)の往復移
    動方向と同一方向での往復摺動を可能として前記ハウジ
    ング(13)に支承されて前記ロックピン(16)に連
    結されるスライダ(17)と、前記ハウジング(13)
    に固定支持される電動モータ(18)と、回転運動を直
    線運動に変換することを可能として電動モータ(18)
    およびスライダ(17)間に介装される動力変換手段
    (19)とを備える車両のステアリングロック装置にお
    いて、相互に結合される一対のケース部材(28,2
    9)から成るケース(30)が前記ハウジング(13)
    内に収納され、前記電動モータ(18)および前記動力
    変換手段(19)は、前記両ケース部材(28,29)
    の少なくとも一方で電動モータ(18)が固定支持され
    るとともに前記動力変換手段(19)の構成部品が前記
    両ケース部材(28,29)の少なくとも一方で作動可
    能に支持されるようにして前記ケース(30)内に収納
    され、前記両ケース部材(28,29)の少なくとも一
    方に、前記スライダ(17)の前記動力変換手段(1
    9)への連結を可能とした連結孔(42)が設けられる
    ことを特徴とする車両のステアリングロック装置。
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