JP2002283559A - 印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2002283559A
JP2002283559A JP2001083277A JP2001083277A JP2002283559A JP 2002283559 A JP2002283559 A JP 2002283559A JP 2001083277 A JP2001083277 A JP 2001083277A JP 2001083277 A JP2001083277 A JP 2001083277A JP 2002283559 A JP2002283559 A JP 2002283559A
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carriage motor
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Hiroko Amada
田 裕 子 天
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Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷のスループットの低下を可及的に防止す
ることを可能にする。 【解決手段】 記録ヘッド9が搭載されたキャリッジ3
を駆動するキャリッジモータ4を起動し、次の印字処理
のためにキャリッジモータの減速中に、記録ヘッドのピ
エゾ素子の印字外微振動を開始するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷制御装置および
印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記
録媒体に関し、特に印字外微振動の起動タイミングの制
御に用いられる。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタ等のシ
リアルプリンタにおいては、印刷媒体(例えば紙または
布等)が印刷媒体搬送モータ(例えばDCモータ)によ
って搬送され、この印刷媒体上を記録ヘッドが走査して
印字を行う。この記録ヘッドはキャリッジに固定され
て、キャリッジとともに移動する。そしてこのキャリッ
ジは、モータ(例えばDCモータ)によって駆動される
が、その駆動方式は以下のようである。
【0003】まずDCモータの回転軸に固定されたプー
リと、このプーリと対になる従動車によってタイミング
ベルトが所定の張力となるように張られ、このタイミン
グベルトに上記キャリッジが取付けられるように構成さ
れている。これにより、DCモータの回転によってキャ
リッジが主走査方向に動くように駆動される。上記キャ
リッジが定速で動いているとき、すなわち、DCモータ
が定速で回転しているときに印字が行われる。なお印字
は印刷媒体が停止しているときに行われる。
【0004】このようなプリンタの従来の印刷制御方法
について印刷媒体が紙である場合を例にとって説明す
る。この場合、印刷媒体搬送モータを紙送りモータ(以
下、PFモータともいう)という。
【0005】まず、図20に示すようにCRモータが定
速となるように、すなわちキャリッジが定速となるよう
に制御され、キャリッジが定速走行中に印字処理が行わ
れる。印字処理が終了すると次の印字処理のためにキャ
リッジが減速される。そしてキャリッジが停止すると印
字外微振動が開始され、所定期間印字外微振動が行われ
る。印字外微振動とは、印字する前にキャリッジに搭載
された記録ヘッドにパルスを送り印刷前の準備体操とし
て微振動させるものであって、記録ヘッドからインクを
実際に吐き出さないように構成されている。なお、印字
外微振動が行われている間にキャリッジが再起動され、
キャリッジの加速期間中に上記印字外微振動が終了す
る。そして、キャリッジが定速走行を開始した後、キャ
リッジが印字開始位置に到達したときに印字が開始され
る構成となっている。なお、キャリッジの印字が終了し
てから次の印字開始までの間に、印刷媒体(紙)はPF
モータによって、所定距離だけ搬送される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の印刷
制御方法においては、印字外微振動の起動がキャリッジ
の減速の終了とともに行われるように構成されていた。
【0007】この従来の印刷制御方法を用いた場合に
は、印字外微振動の期間が、キャリッジの加速中に終了
しないことがあり、キャリッジが印字開始位置に到達し
ても印字を行うことができないことが生じていた。これ
をさけるため、例えばキャリッジの加速期間を長くする
等を行い、印字のための記録ヘッド駆動までの時間を長
くしていた。このため、印刷のスループットが低下する
という問題があった。
【0008】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、印刷のスループットが低下するのを可及的に
防止することのできる印刷制御装置および印刷制御方法
ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による印刷制御装
置は、記録ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動するキ
ャリッジモータを起動し、次の印字処理のために前記キ
ャリッジモータの減速中に、前記記録ヘッドのピエゾ素
子の印字外微振動を開始するように制御することを特徴
とする。
【0010】なお、前記キャリッジモータが減速を開始
してから所定時間後に前記印字外微振動を開始すること
が好ましい。
【0011】本発明による印刷制御装置は、記録ヘッド
が搭載されたキャリッジを駆動するキャリッジモータを
駆動制御するキャリッジモータ制御部と、前記記録ヘッ
ドを駆動制御するヘッドドライバと、印字情報に基づい
て前記キャリッジモータの起動・走行スケジュール、お
よび前記記録ヘッドの印字スケジュールを設定し、これ
らの設定されたスケジュールに基づいて前記キャリッジ
制御部およびヘッドドライバを制御するスケジュール部
と、を備えた印刷制御装置において、前記スケジュール
部は、次の印字処理のために前記キャリッジモータの減
速中に、前記記録ヘッドのピエゾ素子の印字外微振動を
開始するように制御することを特徴とする。
【0012】なお、前記スケジュール部は、前記印字情
報に基づいて、前記キャリッジモータの起動・走行スケ
ジュール、および前記記録ヘッドの印字スケジュールを
設定するスケジュール設定部と、前記キャリッジモータ
の起動・走行スケジュールに基づいて前記キャリッジモ
ータ制御部を制御し、前記記録ヘッドの印字スケジュー
ルに基づいて前記ヘッドドライバを制御し、かつ前記キ
ャリッジモータが減速中に前記記録ヘッドのピエゾ素子
が印字外微振動を開始する印字外微振動指令を前記ヘッ
ドドライバに送出する第スケジュール制御部と、を備え
るように構成しても良い。
【0013】なお、前記スケジュール部は、前記キャリ
ッジモータの減速の開始とともに時間のカウントを開始
するタイマを有し、前記タイマのカウント値が所定値に
到達したときに前記スケジュール部は前記ヘッドドライ
バに前記印字外微振動指令を送出するように構成しても
良い。
【0014】また、本発明の印刷制御方法は、記録ヘッ
ドが搭載されたキャリッジを駆動するキャリッジモータ
を起動し、次の印字処理のために前記キャリッジモータ
の減速中に、前記記録ヘッドのピエゾ素子の印字外微振
動を開始するように制御するステップを備えたことを特
徴とする。
【0015】また、本発明による記録媒体は、記録ヘッ
ドが搭載されたキャリッジを駆動するキャリッジモータ
を起動し、次の印字処理のために前記キャリッジモータ
の減速中に、前記記録ヘッドのピエゾ素子の印字外微振
動を開始するように制御する手順を備えたことを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
19を参照して以下、説明する。なお、以下の実施の形
態においては印刷媒体が紙である場合を例にとって説明
する。
【0017】まず、本発明による印刷制御装置の一実施
形態の構成を説明する前に、この実施形態の印刷制御装
置が適用されるインクジェットプリンタの構成を図6乃
至図17を参照して説明する。このインクジェットプリ
ンタの概略の構成を図6に示す。
【0018】このインクジェットプリンタは、紙送りを
行う紙送りモータ(以下、PFモータともいう)1と、
この紙送りモータ1を駆動する紙送りモータドライバ2
と、キャリッジ3と、このキャリッジ3を駆動するキャ
リッジモータ(以下、CRモータともいう)4と、この
キャリッジモータ4を駆動するCRモータドライバ5
と、DCユニット6と、目詰まり防止のためのインクの
吸い出しを制御するポンプモータ7と、このポンプモー
タ7を駆動するポンプモータドライバ8と、キャリッジ
3に固定されて印刷紙50にインクを吐出する記録ヘッ
ド9と、この記録ヘッド9を駆動制御するヘッドドライ
バ10と、キャリッジ3に固定されたリニア式エンコー
ダ11と、所定の間隔にスリットが形成された符号板1
2と、PFモータ1用のロータリ式エンコーダ13と、
印刷処理されている紙の終端位置を検出する紙検出セン
サ15と、プリンタ全体の制御を行うCPU16と、C
PU16に対して周期的に割込み信号を発生するタイマ
IC17と、ホストコンピュータ18との間でデータの
送受信を行うインタフェース部(以下IFともいう)1
9と、ホストコンピュータ18からIF19を介して送
られてくる印字情報に基づいて印字解像度や記録ヘッド
9の駆動波形等を制御するASIC20と、ASIC2
0およびCPU16の作業領域やプログラム格納領域と
して用いられるPROM21,RAM22およびEEP
ROM23と、印刷中の紙50を支持するプラテン25
と、PFモータ1によって駆動されて印刷紙50を搬送
する搬送ローラ27と、CRモータ4の回転軸に取付け
られたプーリ30と、このプーリ30によって駆動され
るタイミングベルト31と、を備えている。
【0019】なお、DCユニット6は、CPU16から
送られてくる制御指令、エンコーダ11,13の出力に
基づいて紙送りモータドライバ2およびCRモータドラ
イバ5を駆動制御する。また、紙送りモータ1およびC
Rモータ4はいずれもDCモータで構成されている。
【0020】このインクジェットプリンタのキャリッジ
3の周辺の構成を図7に示す。 キャリッジ3は、タイ
ミングベルト31によりプーリ30を介してキャリッジ
モータ4に接続され、ガイド部材32に案内されてプラ
テン25に平行に移動するように駆動される。キャリッ
ジ3の印刷紙に対向する面には、ブラックインクを吐出
するノズル列およびカラーインクを吐出するノズル列か
らなる記録ヘッド9が設けられ、各ノズル列はインクカ
ートリッジ34からインクの供給を受けて印刷紙にイン
ク滴を吐出して文字や画像を印字する。
【0021】またキャリッジ3の非印字領域には、非印
字時に記録ヘッド9のノズル開口を封止するためのキャ
ッピング装置35と、図6に示すポンプモータ7を有す
るポンプユニット36とが設けられている。キャリッジ
3が印字領域から非印字領域に移動すると、図示しない
レバーに当接してキャッピング装置35は上方に移動
し、記録ヘッド9を封止する。
【0022】記録ヘッド9のノズル開口列に目詰まりが
生じた場合や、カートリッジ34の交換等を行って記録
ヘッド9から強制的にインクを吐出する場合は、記録ヘ
ッド9を封止した状態でポンプユニット36を作動さ
せ、ポンプユニット36からの負圧により、ノズル開口
列からインクを吸い出す。これにより、ノズル開口列の
近傍に付着している塵埃や紙粉が洗浄され、さらには記
録ヘッド9内の気泡がインクとともにキャップ37に排
出される。
【0023】次に、キャリッジ3に取付けられたリニア
式エンコーダ11の構成を図8に示す。このエンコーダ
11は発光ダイオード11aと、コリメータレンズ11
bと、検出処理部11cとを備えている。この検出処理
部11cは複数(4個)のフォトダイオード11dと、
信号処理回路11eと、2個のコンパレータ11fA
11fBと、を有している。
【0024】発光ダイオード11aの両端に抵抗を介し
て電圧Vccが印加されると、発光ダイオード11aか
ら光が発せられる。この光はコリメータレンズ11bに
よって平行にされて符号板12を通過する。符号板12
には所定の間隔(例えば1/180インチ(=1/18
0×2.54cm))毎にスリットが設けられた構成と
なっている。
【0025】この符号板12を通過した平行光は、図示
しない固定スリットを通って各フォトダイオード11d
に入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオ
ード11dから出力される電気信号が信号処理回路11
eにおいて信号処理される。この信号処理回路11eか
ら出力される信号がコンパレータ11fA,11fBにお
いて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コ
ンパレータ11fA、11fBから出力されるパルスEN
C−A,ENC−Bがエンコーダ11の出力となる。
【0026】パルスENC−AとパルスENC−Bは位
相が90度だけ異なっている。CRモータ4が正転すな
わちキャリッジ3が主走査方向に移動しているときは図
9(a)に示すようにパルスENC−AはパルスENC
−Bよりも90度だけ位相が進み、CRモータ4が逆転
しているときは図9(b)に示すようにパルスENC−
AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れるよ
うにエンコーダ4は構成されている。そして、上記パル
スの1周期Tは符号板12のスリット間隔(例えば1/
180インチ(=1/180×2.54cm))に対応
し、キャリッジ3が上記スリット間隔を移動する時間に
等しい。
【0027】一方、PFモータ1用のロータリ式エンコ
ーダ13は符号板がPFモータ1の回転に応じて回転す
る回転円板である以外は、リニア式エンコーダ11と同
様の構成となっており、2つの出力パルスENC−A,
ENC−Bを出力する。なおインクジェットプリンタに
おいては、PFモータ1用のエンコーダ13の符号板に
設けられている複数のスリットのスリット間隔は、1/
180インチ(=1/180×2.54cm)であり、
PFモータ1が上記1スリット間隔だけ回転すると、1
/1440インチ(=1/1440×2.54cm)だ
け紙送りされるような構成となっている。
【0028】次に図6において示した紙検出センサ15
の位置について図10を参照して説明する。図10にお
いて、プリンタ60の給紙挿入口61に挿入された紙5
0は、給紙モータ63によって駆動される給紙ローラ6
4によってプリンタ60内に送り込まれる。プリンタ6
0内に送り込まれた紙50の先端が例えば光学式の紙検
出センサ15によって検出される。この紙検出センサ1
5によって先端が検出された紙50はPFモータ1によ
って駆動される紙送りローラ65および従動ローラ66
によって紙送りが行われる。
【0029】続いてキャリッジガイド部材32に沿って
移動するキャリッジ3に固定された記録ヘッド(図示せ
ず)からインクが滴下されることにより印字が行われ
る。そして所定の位置まで紙送りが行われると、現在、
印字されている紙50の終端が紙検出センサ15によっ
て検出される。そしてPFモータ1によって駆動される
歯車67aにより、歯車67bを介して歯車67cが駆
動され、これにより、排紙ローラ68および従動ローラ
69が回転駆動されて、印字が終了した紙50が排紙口
62から外部に排出される。なお、紙送りローラ65の
回転軸には、エンコーダ13の符号板(図示せず)が取
り付けられている。
【0030】図6に示したプリンタの部分のうち紙送り
に関連する部分について、図10および図11を参照し
て、より詳細に説明する。図11は、プリンタの紙送り
に関連する部分を詳細に示した透視図である。
【0031】プリンタ60の給紙挿入口61から挿入さ
れ、給紙ローラ64によってプリンタ60内に送り込ま
れた印刷紙50の先端が紙検出センサ15により検出さ
れると、PFモータ1により小歯車77を介して駆動さ
れる大歯車67aの回転軸であるスマップ(Smap)軸7
3の周囲に設けられた紙送りローラ65と、給紙側から
送られてきた印刷紙50を垂直方向下向きに押圧するホ
ルダ79の紙送り方向排紙側先端部に設けられた従動ロ
ーラ66とにより、印刷紙50の紙送りが行われる。
【0032】PFモータ1はプリンタ60内のフレーム
76にねじ75により固定されており、大歯車67a周
囲の所定箇所にはロータリ式エンコーダ13が配設さ
れ、かつ、大歯車67aの回転軸であるスマップ軸73
にはロータリ式エンコーダ用符号板14が連結されてい
る。
【0033】紙送りローラ65と従動ローラ66とによ
り紙送りが行われた印刷紙50は、印刷紙50を支持す
るプラテン25上を通過し、小歯車77,大歯車67
a,中間歯車67b,小歯車78及び排紙歯車67cを
介してPFモータ1により駆動される排紙ローラ68
と、従動ローラであるギザローラ69とにより挟持され
て紙送りが行われ、排紙口62から外部に排出される。
【0034】印刷紙50がプラテン25上に支持されて
いる間に、キャリッジ3がプラテン25上の空間をガイ
ド部材32に沿って左右に移動し、キャリッジ3に固定
された記録ヘッド(図示せず)からインクが吐出されて
印刷が行われる。
【0035】次に、インク滴を形成するためのヘッドド
ライバ10を図12を参照して説明する。このヘッドド
ライバ10は、ホストコンピュータ18からインタフェ
ース部(以下、IFともいう)19を介して送られてく
る多値階調情報を含む印字データ等を一時的に蓄える受
信バッファ10aと、各種データの記憶を行うRAM
10aと、出力バッファ10aと、各種データ処理
のためのルーチン等を記憶したROM10bと、CPU
等からなる制御部10cと、後述の印字ヘッド9の各ピ
エゾ素子への駆動信号(COM)を発生させる駆動信号
発生回路10dと、ドットパターンデータに展開された
印字データを、ピエゾ素子駆動回路10fに送信するた
めのインターフェース10eとを備えている。
【0036】ホストコンピュータ18からは、本実施の
形態では、2値化処理がなされた後の印字データが送ら
れてくるので、ヘッドドライバ10は、この印字データ
を受信バッファ10aに蓄えた後、印字ヘッド9のノ
ズルアレイの配置に従って一旦出力バッファ10a
データを展開し、これをインターフェース10eを介し
て出力すれば足りる。印字ヘッド9は、例えば各色48
個のノズルが備えられているため、印字ヘッド9の1ス
キャン分に相当するドットパターンデータを出力バッフ
ァ10aに用意した後、このドットパターンデータ
を、インターフェース10eを介して出力する。ドット
パターンデータとして展開された印字データは、後述す
るように、各ノズル毎の階調データとして例えば1ビッ
トで構成されており、「0」はドット無しに、「1」は
ドット形成に、それぞれ対応している。
【0037】さらに、上記ヘッド駆動部をもってインク
滴を形成する理由を明確に説明するために、インク吐出
の原理、インク滴形成原理、ピエゾ素子駆動回路と順を
追って説明していく。
【0038】まず、インク吐出の原理について説明す
る。
【0039】インクの吐出およびドット形成を行う機構
について説明する。図13は印字ヘッド9の内部の概略
構成を示す説明図、図14は、ピエゾ素子PEの伸縮に
よりインクの吐出を行う様子を示す模式図である。イン
クカートリッジ34がキャリッジ3に装着されると、図
13に示すように毛細管現象を利用してインクカートリ
ッジ内のインクが導入管34aを介して吸い出され、キ
ャリッジ3の下部に設けられた印字ヘッド9の各色ヘッ
ドに導かれる。
【0040】各色のヘッドには、本実施の形態では、各
色毎に48個のノズルが設けられており、各ノズル毎に
圧力発生素子として、電歪素子の一つであって応答性に
優れたピエゾ素子PEが配置されている。図14(a)
に示すように、ピエゾ素子PEは、ノズルまでインクを
導くインク通路9aに接する位置に設置されている。ピ
エゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶
構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を
行う素子である。本実施の形態では、ピエゾ素子PEの
両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加する
ことにより、図14(b)に示すように、ピエゾ素子P
Eが電圧の印加時間だけ収縮し、インク通路9aの一側
壁を変化させる。この結果、インク通路9aの容積はピ
エゾ素子PEの収縮に応じて収縮し、この収縮分に相当
するインクが粒子Ipとなって、ノズルの先端から高速
に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン25に装
着された用紙50に染み込むことにより、印刷が行われ
る。
【0041】次にインク滴形成原理について説明する。
【0042】本実施の形態の各色48個のノズルNz
は、その内径を等しく形成されている。かかるノズルN
zを用いて径の異なる2種類のドットを形成することが
できる。この原理について説明する。図15は、インク
が吐出される際のノズルNzの駆動波形と吐出されるイ
ンクとの関係を模式的に示した説明図である。図15
(a)の実線で示す駆動波形を用い、区間d1に示すよ
うに中間電位から低電位側への電圧を急激に印加する
と、図15(b)で示す通りインクが大きく内側に凹ん
だ状態となる。
【0043】その後、ピエゾ素子PEへの印加電圧を正
にすると(区間d3)、先に図14を用いて説明した原
理に基づいてインクが吐出される(図15(c),
(d)参照)。
【0044】最後に、ピエゾ素子駆動回路について説明
する。
【0045】図16は、ピエゾ素子駆動回路10fの内
部構成を示すブロック図である。図示するように、この
ピエゾ素子駆動回路10fは、印字ヘッド9の各ノズル
に対応してシフトレジスタ253A〜253N、ラッチ
素子254A〜254N、レベルシフタ255A〜25
5N、スイッチ素子256A〜256N、ピエゾ素子2
57A〜257Nから構成されている。印字データは、
各ノズル毎に、1ビットデータで構成されている。そし
て、全てのノズルについての1ビットデータが一記録周
期内にシフトレジスタ253A〜253Nに入力され
る。即ち、全ノズル分の1ビットデータがシフトレジス
タ253A〜253Nにシリアル転送される。そして、
例えばアナログスイッチとして構成される各スイッチ素
子256A〜256Nに加わるビットデータが「1」の
場合は、駆動信号発生回路10dからインターフェース
10eを介して送られる駆動信号(COM)がピエゾ素
子駆動用の駆動信号としてピエゾ素子257A〜257
Nに直接印加され、各ピエゾ素子257A〜257Nは
駆動信号(COM)の信号波形に応じて変位する。逆
に、各スイッチ素子256A〜256Nに加わるビット
データが「0」の場合は、各ピエゾ素子257A〜25
7Nへの駆動信号(COM)は遮断され、各ピエゾ素子
257A〜257Nは直前の電荷を保持する。
【0046】各1ビットの印字データをスイッチ素子2
56等に与える具体的構成について細くする。まず、出
力バッファには、制御部10cによりデコードされた1
ビットの印字データ(D1)が記憶されている。ここ
で、D1はパルスの選択信号である。この1ビットの印
字データは、一記録周期内に印字ヘッド9の各ノズルに
対応したスイッチ素子256に与えられる。具体的に
は、印字ヘッド9のノズル数をn個とし、副走査方向の
ある位置における1番目のノズルの印字データを(D1
1)、2番目のノズルの印字データを(D12)のよう
に表わした場合、シフトレジスタ253には、全ノズル
についてのパルス選択信号D1のデータ(D11,D1
2,D13,...D1n)がPTS(Print Timing S
ingal)信号に同期してシリアル入力される。PTS信
号は、DCユニット6から送られており、このPTSは
リニア式エンコーダ11の出力信号(例えばENC−
A)に基づいて生成され、信号ENC−Aの検出された
直前の周期(例えば1/180インチに相当する周期)
の例えば1/16の周期(例えば1/2880インチに
相当する周期)を有するパルス信号としてDCユニット
6から出力される(図17(a)、(b)参照)。な
お、上記直前の周期とその前の周期との和の1/32の
周期を有するパルス信号としてPTSを出力しても良
い。
【0047】以上の説明を基に、上記ヘッドドライバ1
0及びDCユニット6からのPTSに基づいてインク滴
を重力下方向に吐出させながらキャリッジ3を主走査方
向に走査させることで紙面50に記録を行うメカニズム
を以下続いて簡単に述べる。
【0048】駆動信号発生回路10dによって、インク
滴を形成する駆動波形、すなわち駆動信号(COM)を
発生させ、ピエゾ素子駆動回路内部10f内部の各スイ
ッチ素子256A〜256Nに加わるビットデータと照
合し、DCユニット6からのPTSにタイミングを合わ
せて図15(a)に示す印加電圧を各ピエゾ素子257
A〜257Nへ転送することでノズルからインク滴を重
力下方向に吐出させながら、キャリッジを主走査方向に
等速運動させ、紙面50の所望の位置にインク滴を着弾
させる。
【0049】次に本発明による印刷制御装置の一実施形
態の構成を図1に示す。この実施形態の印刷制御装置
は、スケジュール設定部16aと、スケジュール制御部
16bと、タイマ16cと、CRモータ制御部80と、
印字開始位置判定部82と、を備えている。CRモータ
制御部80および印字開始位置判定部82は図6に示す
DCユニット6に含まれている。また、スケジュール設
定部16a、スケジュール制御部16b、およびタイマ
16cは図6に示すCPU16に含まれている。
【0050】スケジュール設定部16aは、印字情報に
基づいて、CRモータ4の起動および走行スケジュー
ル、ならびに記録ヘッド9の印字スケジュールを設定す
る。なお、上記印字スケジュールとは、例えば記録ヘッ
ド9の各ノズルに設けられているインク滴を形成するた
めのピエゾ素子に印字開始前の微振動(印字外微振動)
を与えるタイミングおよびその期間、上記ピエゾ素子に
与える印字波形のスタートタイミング、印字開始位置お
よび印字終了位置等からなっている。
【0051】スケジュール制御部16bは、スケジュー
ル設定部16aによって設定されたCRモータ4の起動
および走行スケジュールに基づいて、CRモータ4を制
御するに必要な指令信号をCRモータ制御部80に送っ
て制御する。このスケジュール制御部16bの詳細な動
作は図2および図3を参照して後述する。
【0052】タイマ16cは、スケジュール制御部16
bからのCRモータ制御部80に発せられるキャリッジ
3の減速指令に基づいて、カウントを開始し、カウント
値が所定値Tになったときに、指令信号をスケジュー
ル制御部16bに送出する。上記所定値Tは、以下の
式によって求められる。
【0053】T=T+T+T+T−(T
) ここで、Tは、キャリッジ3の減速時間、Tは、キ
ャリッジ3の休止時間、Tは、キャリッジ3の加速時
間、Tは、キャリッジ3が定速走行を開始してから印
字開始するまでの時間、Tは、印字外微振動期間、T
は、印字外微振動後の休止時間である(図3参照)。
【0054】CRモータ制御部80は、ドライバ5を介
してCRモータ4を制御する。印字開始位置判定部82
はエンコーダ11の出力およびスケジュール制御部16
bから送られてくる印字開始位置に基づいてキャリッジ
3が印字開始位置に到達したか否かを判定する。
【0055】次に、CRモータ4の制御について図4お
よび図5を参照して説明する。このCRモータ4の制御
はDCユニット6に設けられたCRモータ制御部80に
よって行われ、このCRモータ制御部80は図4に示す
ように、位置カウンタ80aと、減算部80bと、目標
速度演算部80cと、速度演算部80dと、減算器80
eと、比例要素80fと、積分要素80gと、微分要素
80hと、加算器80iと、D/Aコンバータ80j
と、タイマ80kと、加速制御部80mとを備えてい
る。
【0056】位置カウンタ80aはエンコーダ11の出
力パルスENC−A,ENC−Bの各々の立ち上がりエ
ッジ、立ち下がりエッジを検出し、検出されたエッジの
個数を計数し、この計数値に基づいて、キャリッジ3の
位置を演算する。この計数はCRモータ4が正転してい
るときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算
し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると
「−1」を加算する。パルスENC−AおよびENC−
Bの各々の周期は符号板のスリット間隔に等しく、かつ
パルスENC−AとパルスENC−Bは位相が90度だ
け異なっている。このため、上記計数のカウント値
「1」はエンコーダ13の符号板のスリット間隔の1/
4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の
1/4を乗算すれば、キャリッジ3の、計数値が「0」
に対応する位置からの移動量を求めることができる。こ
のときエンコーダ11の解像度は1/720インチ(=
1/720×2.54cm)となる。
【0057】減算器80bは、目標位置と、位置カウン
タ80aのカウント値との位置偏差を演算する。
【0058】目標速度演算部80cは、減算器80bの
出力である位置偏差に基づいてCRモータ4の目標速度
を演算する。この演算は位置偏差にゲインKpを乗算す
ることにより行われる。このゲインKpは位置偏差に応
じて決定される。なお、このゲインKpの値は図示しな
いテーブルに格納していても良い。
【0059】速度演算部80dはエンコーダ11の出力
パルスENC−A,ENC−Bに基づいてCRモータ4
の速度を演算する。この速度は次のようにして求められ
る。まずエンコーダ11の出力パルスENC−A,EN
C−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジを
検出し、エッジ間の時間間隔を例えばタイマカウンタに
よってカウントする。このカウント値をTとすると、速
度は1/Tに比例したものとなる。
【0060】減算器80eは、目標速度と、速度演算部
80dによって演算されたCRモータ4の実際の速度と
の速度偏差を演算する。
【0061】比例要素80fは上記速度偏差に定数Gp
を乗算し、乗算結果を出力する。積分要素80gは速度
偏差に定数Giを乗じたものを積算する。微分要素80
hは現在の速度偏差と、1つ前の速度偏差との差に定数
Gdを乗算し、乗算結果を出力する。なお比例要素80
f、積分要素80g、および微分要素80hの演算はエ
ンコーダ11の出力パルスENC−Aの1周期毎を、例
えば出力パルスENC−Aの立ち上がりエッジに同期し
て行う。
【0062】比例要素80f、積分要素80g、および
微分要素80hの出力は加算器80iにおいて加算され
る。そして加算結果、すなわちCRモータ4の駆動電流
がD/Aコンバータ80jに送られてアナログ電流に変
換される。このアナログ電流に基づいてドライバ5によ
ってCRモータ4が駆動される。
【0063】また、タイマ80kおよび加速制御部80
mは加速制御に用いられ、比例要素80f、積分要素8
0g、および微分要素80hを使用するPID制御は加
速途中の定速および減速制御に用いられる。
【0064】タイマ80kはCPU16から送られてく
るクロック信号に基づいて所定時間毎にタイマ割込み信
号を発生する。
【0065】加速制御部80mは上記タイマ割込信号を
受ける度毎に所定の電流値(例えば20mA)を目標電
流値に積算し、積算結果すなわち加速時におけるCRモ
ータ4の目標電流値がD/Aコンバータ80jに送られ
る。PID制御の場合と同様に上記目標電流値はD/A
コンバータ80jによってアナログ電流に変換され、こ
のアナログ電流に基づいてドライバ5によってCRモー
タ4が駆動される。
【0066】ドライバ5は、例えば4個のトランジスタ
を備えており、D/Aコンバータ80jの出力に基づい
て上記トランジスタを各々ONまたはOFFさせること
により (a)CRモータ4を正転または逆転させる運転モード (b)回生ブレーキ運転モード(ショートブレーキ運転
モード、すなわちCRモータ4の停止を維持するモー
ド) (c)CRモータ4を停止させようとするモード を行わせることが可能な構成となっている。
【0067】次に図5(a),(b)を参照してCRモ
ータ制御部80の動作を説明する。CRモータ4が停止
しているときにCRモータ制御部80にCRモータ4を
起動させる起動指令信号が送られると、加速制御部80
mから起動初期電流値I0がD/Aコンバータ80jに
送られる。なお、この起動初期電流値I0は起動指令信
号とともにCPU16から加速制御部80mに送られて
くる。そしてこの電流値I0はD/Aコンバータ80j
によってアナログ電流に変換されてドライバ5に送ら
れ、このドライバ5によってCRモータ4が起動開始す
る(図5(a),(b)参照)。
【0068】起動指令信号を受信した後、所定の時間毎
にタイマ80kからタイマ割込信号が発生される。加速
制御部80mはタイマ割込信号を受信する度毎に、起動
初期電流値I0に所定の電流値(例えば20mA)を積
算し、積算した電流値をD/Aコンバータ80jに送
る。するとこの積算した電流値はD/Aコンバータ80
jによってアナログ電流に変換されてドライバ5に送ら
れる。そしてCRモータ4に供給される電流の値が上記
積算した電流値となるように、ドライバ5によってCR
モータ4が駆動されCRモータ4の速度は上昇する(図
5(b)参照)。このためCRモータ4に供給される電
流値は図5(a)に示すように階段状になる。
【0069】なお、このときPID制御系も動作してい
るが、D/Aコンバータ80jは加速制御部80mの出
力を選択して取込む。
【0070】加速制御部80mの電流値の積算処理は、
積算した電流値が一定の電流値ISとなるまで行われ
る。時刻t1において積算した電流値が所定値ISとなる
と、加速制御部80mは積算処理を停止し、D/Aコン
バータ80jに一定の電流値I Sを供給する。これによ
りCRモータ4に供給される電流の値が電流値ISとな
るようにドライバ5によって駆動される(図5(a)参
照)。
【0071】そして、CRモータ4の速度がオーバーシ
ュートするのを防止するために、CRモータ4が所定の
速度V1になると(時刻t2)、CRモータ4に供給され
る電流を減小させるように加速制御部80mが制御す
る。このときCRモータ4の速度は更に上昇するが、C
Rモータ4の速度が所定の速度vcに達すると(図5
(b)の時刻t参照)、D/Aコンバータ80jが、
PID制御系の出力すなわち加算器80iの出力を選択
し、PID制御が行われる。
【0072】すなわち、目標位置と、位置カウンタ80
aのカウント値との位置偏差に基づいて目標速度が演算
され、この目標速度と、エンコーダ11の出力から得ら
れる実際の速度との速度偏差に基づいて、比例要素80
f、積分要素80g、および微分要素80hが動作し、
各々比例、積分、および微分演算が行われ、これらの演
算結果の和に基づいて、CRモータ4の制御が行われ
る。なお、上記比例、積分、および微分演算は、例えば
エンコーダ11の出力パルスENC−Aの立ち上がりエ
ッジに同期して行われる。これによりCRモータ4の速
度は所望の速度v eとなるように制御される。なお、所
定の速度vcは所望の速度veの70〜80%の値である
ことが好ましい。
【0073】時刻t4からCRモータ4は所望の速度ve
となる。その後、CRモータ4が目標位置に近づくと
(図5(b)の時刻t5参照)、CRモータ4の減速が
行われ、時刻t6にCRモータ4が停止する。
【0074】次に本実施形態の印刷制御装置の動作を図
2および図3を参照して説明する。
【0075】まず、印字情報に基づいてCRモータ4の
起動および走行スケジュール、ならびに記録ヘッド9の
印字スケジュールがスケジュール設定部16aによって
設定される。この設定されたCRモータ4の起動および
走行スケジュールに基づいて、スケジュール制御部16
bからCRモータ制御部80に起動指令が送られ、CR
モータ制御部80によってCRモータ4が起動される。
そして、低速走行時に印字処理が行われる。この印字処
理が終了すると、スケジュール制御部16bからCRモ
ータ制御部80に減速指令が送られ、CRモータ4が減
速を開始する(図2のステップF1参照)。この減速指
令は、タイマ16cにも送られ、この減速指令に基づい
て、タイマ16cがカウントを開始する(図2のステッ
プF2参照)。
【0076】そして、このタイマ16cのカウント値が
所定値Tになると(図2のステップF3参照)、タイ
マ16cからスケジュール制御部16bに指令信号が送
られる。すると、スケジュール制御部16bからヘッド
ドライバ10に印字外微振動指令が送られ(図2のステ
ップF4参照)、ヘッドドライバ10によって記録ヘッ
ド9のピエゾ素子が印字外微振動を開始する(図2のス
テップF5および図3参照)。印字外微振動を開始して
しばらくすると、図3に示すように、キャリッジ3が停
止し、それからキャリッジ3の休止時間Tが経過する
と、キャリッジ3が加速を開始する。このキャリッジ3
の加速中に印字外微振動が終了する(図2のステップF
6および図3参照)。その後、キャリッジ3の加速は終
了し、キャリッジ3は定速走行状態となる(図3参
照)。キャリッジ3が定速走行時にキャリッジ3が印字
開始位置に到達すると、印字開始位置判定部82から印
字開始位置到達指令がスケジュール制御部16bに送ら
れる(図2のステップF7参照)。スケジュール制御部
16bが印字開始位置到達指令を受信すると、ヘッドド
ライバ10に印字指令を送出し(図2のステップF8参
照)、これによりヘッドドライバ10によって記録ヘッ
ド9が制御されて印字が開始される(図2のステップF
9参照)。
【0077】以上説明したように、本実施形態において
は、印字外微振動の開始がキャリッジ3の減速中に行わ
れるように構成されているため、印字のための記録ヘッ
ド駆動までの時間が長くなるのを防止することが可能と
なり、印刷のスループット低下するのを可及的に防止す
ることができる。
【0078】次に、本発明による印刷制御プログラムを
記録した記録媒体の一実施形態を図18および図19を
参照して説明する。図18および図19は、本実施形態
の印刷制御プログラムを記録した記録媒体が用いられる
コンピュータシステム130の一例を示す斜視図および
ブロック図である。
【0079】図18において、コンピュータシステム1
30は、CPUを含むコンピュータ本体131と、例え
ばCRT等の表示装置132と、キーボードやマウス等
の入力装置133と、印刷を実行する印刷装置134
と、を備えている。
【0080】コンピュータ本体131は、図19に示す
ように、RAMより構成される内部メモリ135と、内
蔵または外付け可能なメモリユニット136と、を備え
ており、メモリユニット136としてはフレキシブルま
たはフロッピディスク(FD)ドライブ137,CD−
ROMドライブ138,ハードディスクドライブ(H
D)ユニット139が搭載されている。図18に示すよ
うに、これらのメモリユニット136に用いられる記録
媒体140としては、FDドライブ137のスロットに
挿入されて使用されるフレキシブルディスクまたはフロ
ッピディスク(FD)141と、CD−ROMドライブ
138に用いられるCD−ROM142等が用いられ
る。
【0081】図18および図19に示すように、一般的
なコンピュータシステムに用いられる記録媒体140と
しては、FD141やCD−ROM142が考えられる
が、本実施の形態は特に印刷装置134の制御プログラ
ムに関するものであるので、例えば印刷装置134に内
蔵させる不揮発性メモリとしてのROMチップ143に
本発明の印刷制御プログラムを記録させるようにしても
良い。また、記録媒体としては、FD、CD−ROM、
MO(Magneto− Optical)ディスク、
DVD(Digital Versatile Dis
k)、その他の光学的記録ディスク、カードメモリ、磁
気テープ等であっても良いことは云うまでもない。
【0082】本実施の形態の記録媒体140は、図2に
示す制御手順ステップF1〜F9を備えるように構成し
たものである。なお、本実施形態の記録媒体140は、
記録ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動するキャリッ
ジモータを起動し、次の印字処理のために前記キャリッ
ジモータの減速中に、前記記録ヘッドのピエゾ素子の印
字外微振動を開始するように制御する手順を少なくとも
備えるように構成しても良い。
【0083】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、印字
のスループットの低下を可及的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷制御装置の一実施形態の構成
を示すブロック図。
【図2】本発明による印刷制御装置の制御手順を示すフ
ローチャート。
【図3】本発明による印刷制御装置の動作を説明する説
明図。
【図4】本発明による印刷制御装置にかかるCRモータ
制御部の一例の構成を示すブロック図。
【図5】図6に示すCRモータ制御部の動作を説明する
タイミングチャート。
【図6】インクジェットプリンタの概略の構成を示す構
成図。
【図7】キャリッジ周辺の構成を示す斜視図。
【図8】リニア式エンコーダの構成を示す模式図。
【図9】エンコーダの出力パルスの波形図。
【図10】紙検出センサの位置を説明するプリンタの概
略の斜視図。
【図11】プリンタの紙送りに関連する部分を詳細に示
した透視図。
【図12】本発明による印刷制御装置に係るヘッドドラ
イバの一具体的構成を示すブロック図。
【図13】印字ヘッドの導入管まわりの概略構成図。
【図14】ピエゾ素子の伸縮によりインク滴が吐出され
る原理を示す説明図。
【図15】ピエゾ素子に加える駆動信号とインク滴の吐
出との関係を説明する模式図。
【図16】ピエゾ素子駆動回路の一具体的構成を示すブ
ロック図。
【図17】PTSの発生状況を説明するタイミングチャ
ート。
【図18】本発明による印刷制御プログラムを記録した
記録媒体が用いられるコンピュータシステムの一例を示
す斜視図。
【図19】本発明による印刷制御プログラムを記録した
記録媒体が用いられるコンピュータシステムの一例を示
すブロック図。
【図20】従来の印刷制御方法を説明する図
【符号の説明】
3 キャリッジ 4 キャリッジモータ(CRモータ) 5 キャリッジモータドライバ 6 DCユニット 9 記録ヘッド 10 ヘッドドライバ 11 リニア式エンコーダ 13 エンコーダ(ロータリ式エンコーダ) 16 CPU 16a スケジュール設定部 16b スケジュール制御部 16c タイマ 80 CRモータ制御部 82 印字開始位置判定部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動
    するキャリッジモータを起動し、次の印字処理のために
    前記キャリッジモータの減速中に、前記記録ヘッドのピ
    エゾ素子の印字外微振動を開始するように制御すること
    を特徴とする印刷制御装置。
  2. 【請求項2】前記キャリッジモータが減速を開始してか
    ら所定時間後に前記印字外微振動を開始することを特徴
    とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. 【請求項3】記録ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動
    するキャリッジモータを駆動制御するキャリッジモータ
    制御部と、前記記録ヘッドを駆動制御するヘッドドライ
    バと、印字情報に基づいて前記キャリッジモータの起動
    ・走行スケジュール、および前記記録ヘッドの印字スケ
    ジュールを設定し、これらの設定されたスケジュールに
    基づいて前記キャリッジ制御部およびヘッドドライバを
    制御するスケジュール部と、を備えた印刷制御装置にお
    いて、 前記スケジュール部は、次の印字処理のために前記キャ
    リッジモータの減速中に、前記記録ヘッドのピエゾ素子
    の印字外微振動を開始するように制御することを特徴と
    する印刷制御装置。
  4. 【請求項4】前記スケジュール部は、 前記印字情報に基づいて、前記キャリッジモータの起動
    ・走行スケジュール、および前記記録ヘッドの印字スケ
    ジュールを設定するスケジュール設定部と、 前記キャリッジモータの起動・走行スケジュールに基づ
    いて前記キャリッジモータ制御部を制御し、前記記録ヘ
    ッドの印字スケジュールに基づいて前記ヘッドドライバ
    を制御し、かつ前記キャリッジモータが減速中に前記記
    録ヘッドのピエゾ素子が印字外微振動を開始する印字外
    微振動指令を前記ヘッドドライバに送出する第スケジュ
    ール制御部と、 を備えたことを特徴とする請求項5記載の印刷制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記スケジュール部は、前記キャリッジモ
    ータの減速の開始とともに時間のカウントを開始するタ
    イマを有し、前記タイマのカウント値が所定値に到達し
    たときに前記スケジュール部は前記ヘッドドライバに前
    記印字外微振動指令を送出することを特徴とする請求項
    4記載の印刷制御装置。
  6. 【請求項6】記録ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動
    するキャリッジモータを起動し、次の印字処理のために
    前記キャリッジモータの減速中に、前記記録ヘッドのピ
    エゾ素子の印字外微振動を開始するように制御するステ
    ップを備えたことを特徴とする印刷制御方法。
  7. 【請求項7】記録ヘッドが搭載されたキャリッジを駆動
    するキャリッジモータを起動し、次の印字処理のために
    前記キャリッジモータの減速中に、前記記録ヘッドのピ
    エゾ素子の印字外微振動を開始するように制御する手順
    を備えたことを特徴とするコンピュータによって印刷制
    御するための印刷制御プログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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