JP2002283442A - ブロー成形金型装置 - Google Patents
ブロー成形金型装置Info
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Abstract
行なうことができ、また、各部の損傷を防止して精度の
高いブロー成形を行なうことができるブロー成形金型装
置を提供する。 【解決手段】ボトルの胴部に対応するキャビティ4を備
える第1金型2及び第2金型3と、両金型2,3を開閉
自在に当接させる開閉手段5とを備える。開閉手段5
は、第1金型2を固定保持する第1ホルダ6と、第2金
型3を進退自在に保持する第2ホルダ7とを備える。第
2ホルダ7に、第2金型3を後退方向に付勢して、両金
型2,3間に所定の間隙aを形成する付勢手段14を設
ける。第2ホルダ7と第2金型3との間に、環状のシー
ル部材12により弾発的に密封され、ボトル内部へ圧入
されるエアが分岐して注入されることにより付勢手段1
4に対抗して第2金型3を前進させ、第1金型2に当接
させるエア注入室13を設ける。
Description
フタレートボトル等の合成樹脂製ボトルをブロー成形す
るブロー成形金型装置に関する。
ル(以下PETボトルと言う)等の合成樹脂製ボトルを
ブロー成形する金型装置として、ボトルの胴部に対応す
るキャビティを備える一対の金型と、両金型を開閉させ
る開閉手段とを備えるものが知られている。
された揺動自在の一対のホルダからなり、各ホルダには
前記一対の金型が夫々保持されている。そして、前記ボ
トルのブロー成形時には、両ホルダを互いに接近させる
方向に揺動させ、両金型を閉じることによって両金型の
内側にボトルの胴部に対応するキャビティを形成する。
両ホルダには、前記ヒンジと反対側に両ホルダの先端部
を連結するホルダ連結手段が設けられており、該ホルダ
連結手段によって両金型の閉じた状態が維持されるよう
になっている。
形に際して比較的高い温度に加熱された場合には、各部
に熱膨張が生じることが考えられる。このような熱膨張
が両金型に生じると、両ホルダの連結に先だって両金型
が当接してしまい、両ホルダのホルダ連結手段による連
結が困難となってブロー成形に支障をきたす不都合があ
る。或いは、両ホルダの連結によって熱膨張した両金型
同士が過剰に圧迫されて損傷するおそれがある。
めに、両ホルダが連結状態とされても、両金型の間に僅
かな隙間が生じるように両金型を設けることが考えられ
る。
ホルダの連結が円滑に行なわれても、両金型によるキャ
ビティに該隙間が形成されるため、精度の高いブロー成
形が行なえない不都合がある。このため、両ホルダの連
結時には両金型の間に隙間を形成することができ、ブロ
ー成形時には両金型の間の隙間を無くすことができるブ
ロー成形金型装置が望まれていた。
て、本発明は、金型に熱膨張が生じても、円滑なブロー
成形を行なうことができ、また、各部の損傷を防止して
精度の高いブロー成形を行なうことができるブロー成形
金型装置を提供することを目的とする。
めに、本発明は、合成樹脂製ボトルの胴部の一部に対応
するキャビティを備える第1金型と、前記ボトルの胴部
の他部に対応するキャビティを備える第2金型と、前記
第1金型と前記第2金型とを開閉自在に当接させ、両金
型により前記ボトルの胴部全周に対応するキャビティを
形成する開閉手段とを備えるブロー成形金型装置におい
て、前記開閉手段は、前記第1金型の外周を固定保持す
る第1ホルダと、該第1ホルダに対向し、前記第2金型
の外周を前記第1金型に向かって進退自在に保持する第
2ホルダと、両ホルダ間で第1金型と第2金型とを互い
に当接可能に対向させた状態で前記第1ホルダと前記第
2ホルダとを互いに連結するホルダ連結手段と、該第2
ホルダと第2金型との間に形成されて、ボトル内部へ圧
入されるエアが分岐して注入されることにより該第2金
型を前進させ、該第2金型を第1金型に当接させるエア
注入室と、該第2ホルダと第2金型との間に介在して、
第2金型の進退時にエア注入室の周囲を弾発的に密封す
るシール部材と、両ホルダが前記ホルダ連結手段により
連結され且つ前記エア注入室にエアが未注入のとき、前
記シール部材を圧縮して前記第2金型を前記第1金型か
ら離反する後退方向に付勢し、両金型間に所定の間隙を
形成する付勢手段とを備えることを特徴とする。
注入されていないときには、前記付勢手段の付勢力によ
って前記シール部材が第2金型と第2ホルダとの間で圧
縮されて第2金型が第1金型から離反した状態が維持さ
れる。これにより、両金型に加熱による熱膨張が生じて
いても、第1ホルダと第2ホルダとの連結を確実に且つ
精度良く行なうことができ、また、第1ホルダと第2ホ
ルダとの連結による両金型の過剰な圧迫も防止すること
ができる。
が注入されることにより、ブロー成形時に同期して第2
金型を迅速に前進させることができ、第2金型と第1金
型とを確実に当接させることができる。これにより、第
1金型と第2金型とによるキャビティを隙間なく形成す
ることができるので、精度の高いブロー成形を行なうこ
とができる。なお、このときには、前記シール部材が弾
発的に復元方向に延びてエア注入室の密封状態が維持さ
れる。
先端部が前記第2金型に螺着され、前記第2ホルダに摺
動自在に貫通されて該第2金型の進退方向に延びる連結
ボルトと、該連結ボルトを介して前記第2金型をその後
退方向に付勢するコイルスプリングとを備え、該コイル
スプリングは、前記エア注入室にエアが注入されたと
き、第2金型の第1金型への当接を許容する付勢力に設
定されていることを特徴とする。
して第2金型を前記第2ホルダに連結することにより、
第2金型を前記第2ホルダに進退自在に設ける構造を簡
単とすることができるだけでなく、第2金型の第2ホル
ダへの組み付け作業を容易に行なうことができる。ま
た、該付勢手段としてコイルスプリングを採用し、前記
連結ボルトを介して前記第2金型の後退方向に付勢する
ようにしたので、該コイルスプリング自体に所望の付勢
力を容易に設定することができる。
アが注入されたときには、エア圧とシール部材の弾性力
とによって第2金型が第1金型に向かって移動する。そ
してこのときに、エア圧とシール部材の弾性力とが前記
付勢手段の付勢力を超えていると、コイルスプリングが
圧縮限界に達し、その応力が前記連結ボルトに集中す
る。このような状態で長期間使用した場合や、シール部
材を弾性力の強いものに交換した場合には、前記連結ボ
ルトが前記応力に耐えることができず折損するおそれが
ある。
エアが注入されたときに第2金型が第1金型に当接され
ることを許容する付勢力に前記コイルスプリングが設定
されている。これによって、ブロー成形時にエア注入室
にエアが注入されたときに、確実に第2金型を第1金型
に当接させて高精度なブロー成形を行なうことができ、
しかも、コイルスプリングが前記連結ボルトにかかる応
力を緩和し、該連結ボルトの折損を防止することができ
る。
は、前記第2金型に螺合するネジ部と、該ネジ部の第2
金型へのねじ込み量を規制する拡径部とを備え、該ネジ
部を第2金型に螺合したとき、第2金型から該連結ボル
トの頭部までの距離が所定寸法に維持されることを特徴
とする。
に螺合したときに、前記拡径部によってねじ込み量が規
制される。これによって、前記連結ボルトの第2金型へ
のねじ込み量を適量に維持することができ、前記コイル
スプリングにおいて設定されている付勢力を高い精度で
維持することができる。
ダとを連結し、エア注入室にエアが注入されていないと
きには、第1金型と第2金型との間隔を所定の寸法(例
えば0.1mm〜0.2mm)とすることが好ましい。第1
金型と第2金型との間隔寸法は、連結ボルトの第2金型
へのねじ込みによって、シール部材を圧縮しつつ第2金
型を後退させて形成される。このとき、連結ボルトの第
2金型へのねじ込み量が適量を超えて過剰に大とされる
と、第1金型と第2金型との間隔よりも、第2ホルダと
連結ボルトの頭部との間隔が大となるおそれがあり、前
記エア注入室にエアが注入されても、第2金型が第1金
型に当接されないことが考えられる。
結ボルトのネジ部を、前記拡径部によって規制されるま
で第2金型に螺合するだけで、ねじ込み量が適量となる
ので、第1金型と第2金型との間隔よりも、第2ホルダ
と連結ボルトの頭部との間隔が小となることを確実に防
止することができ、それによって、連結ボルトを介して
第2ホルダに第2金型を連結する作業を極めて容易に且
つ高精度に行なうことができる。
いて説明する。図1は本実施装置の要部の構成及び作動
を一部破断して模式的に示す説明図、図2は本実施装置
の要部を平面視して示す説明図である。
示しないPETボトルをブロー成形する際に用いられる
ものであり、図1(a)に示すように、PETボトルの
胴部を成形するブロック状の第1金型2と第2金型3と
を備えている。第1金型2と第2金型3とは、所謂割型
を構成するものであり、互いに当接状態でPETボトル
の胴部に対応するキャビティ4が形成されるものであ
る。第1金型2と第2金型3とは互いに当接され閉じた
状態で図示しないボトルプリフォームが投入され、PE
Tボトルのブロー成形が行なわれる。また、第1金型2
と第2金型3とを開くことにより、成形されたPETボ
トルの取り出しが行なわれる。
3とは開閉手段5によって開閉される。該開閉手段5
は、第1金型2を内包して保持する平面視略コ字形の第
1ホルダ6と、第2金型3を内包して保持する平面視略
コ字形の第2ホルダ7とを備えている。第1ホルダ6と
第2ホルダ7とはホルダ連結手段により連結される。即
ち、図2に示すように、第1ホルダ6の一側端部と第2
ホルダ7の一側端部とは、ヒンジ8を介して連結されて
おり、第1金型2と第2金型3とを互いに付き合わせ方
向に揺動自在になっている。また、第1ホルダ6の他側
端部と第2ホルダ7の他側端部とには、同径の連結穴
9,10が形成されており、両連結穴9,10の軸心を
一致させ、両連結穴9,10に連結ピン11を挿着する
ことにより、第1金型2と第2金型3とを互いに付き合
わせた状態に維持することができるようになっている。
6は、第1金型2を一体に固定保持している。前記第2
ホルダ7は第2金型3を第1金型2に向かって進退自在
に保持している。該第2ホルダ7は、第2金型3との間
に周囲が環状のシール部材12によって包囲されたエア
注入室13を備えている。該エア注入室13には図示し
ない配管を介してブロー成形時のブローエアが分岐して
注入されるようになっている。従って、該エア注入室1
3に注入されるエアの圧力はブロー成形時にボトルプリ
フォーム内に注入されるエア圧と同等とされる。
材12は、密封性を有すると共に弾性を有する部材によ
り形成されている。該シール部材12は弾発的に伸縮す
ることで、第2金型3の進退範囲にわたってエア注入室
13の密封性を保持する。更に、第2金型3は第1金型
2から離反する方向に付勢する付勢手段14を介して前
記第2ホルダ7に保持されている。該付勢手段14は、
その付勢力により第2金型3を後退させて前記シール部
材12を圧縮させ、第2金型3と第1金型2との間に形
成される第1の間隙aを所定寸法に維持する。
うに、第2金型3を第2ホルダ7に連結する連結ボルト
15と、該連結ボルト15の頭部16に係止された板部
材17と、該板部材17と第2ホルダ7との間に介在さ
れたコイルスプリング18とによって構成されている。
に、第2ホルダ7を摺動自在に貫通し、その先端部が第
2金型3に螺着されている。該連結ボルト15は、ネジ
部19を先端部にのみ備え、第2金型3に螺着されたと
きにねじ込み量を規制する拡径部20を備える。これに
より、第2金型3を第2ホルダ7に連結する際には、連
結ボルト15のネジ部19を拡径部20によって規制さ
れるまでねじ込むだけで、第2金型3から該連結ボルト
15の頭部16までの距離が一定寸法に維持される。該
拡径部20は前記頭部16まで同径に延び、第2ホルダ
7に設けられた案内孔21に沿って第2金型3を進退方
向に案内する。
板部材17は、前記コイルスプリング18を保持する凹
部22を備え、該コイルスプリング18の伸縮時の踊り
を防止すると共に、該コイルスプリング18の脱落を防
止する。板部材17と第2ホルダ7との間には前記第1
の間隙aよりも大きく設定された第2の間隙bが設けら
れている。
動を説明する。先ず、PETボトルのブロー成形に先だ
って、第1金型2と第2金型3との加熱が行なわれ、図
2に示すように、第1ホルダ6と第2ホルダ7とが連結
ピン11によって一体に連結される。このときには、図
1(a)に示すように、前記付勢手段14のコイルスプ
リング18による付勢により、前記エア注入室13のシ
ール部材12を圧縮し、第2金型3を後退させた状態と
する。これによって、第1金型2と第2金型3との間に
は第1の間隙aが形成され、第1金型2と第2金型3と
に熱膨張が生じていても、第1ホルダ6と第2ホルダ7
との連結ピン11(図2示)による連結を円滑に行なう
ことができる。
ビティ4にボトルプリフォームが挿着され、該ボトルプ
リフォーム内にブロー用の高圧エアが注入されると、ブ
ロー用のエアが同時に前記エア注入室13にも注入され
る。これにより、第2金型3がコイルスプリング18に
よる付勢に対抗して前進され、図1(b)に示すよう
に、第1金型2と第2金型3とが当接される。このと
き、コイルスプリング18は前記板部材17と第2ホル
ダ7との間で圧縮されるが、圧縮限界に達することのな
いように付勢力が設定されている。しかも、第1金型2
と第2金型3とが当接されて第1の間隙aが無くなって
も、前記板部材17と第2ホルダ7との間の第2の間隙
bは保持されている。これにより、前記連結ボルト15
に対してエア注入室13に注入されたエア圧やシール部
材12の弾発力が付与されても、連結ボルト15への応
力をコイルスプリング18によって緩和して連結ボルト
15の折損を防止することができる。
部破断して模式的に示す説明図。
図。
型、4…キャビティ、5…開閉手段、6…第1ホルダ、
7…第2ホルダ、11…連結ピン(ホルダ連結手段)、
12…シール部材、13…エア注入室、14…付勢手
段、15…連結ボルト、16…頭部、18…コイルスプ
リング、19…ネジ部、20…拡径部。
Claims (3)
- 【請求項1】合成樹脂製ボトルの胴部の一部に対応する
キャビティを備える第1金型と、前記ボトルの胴部の他
部に対応するキャビティを備える第2金型と、前記第1
金型と前記第2金型とを開閉自在に当接させ、両金型に
より前記ボトルの胴部全周に対応するキャビティを形成
する開閉手段とを備えるブロー成形金型装置において、 前記開閉手段は、前記第1金型の外周を固定保持する第
1ホルダと、 該第1ホルダに対向し、前記第2金型の外周を前記第1
金型に向かって進退自在に保持する第2ホルダと、 両ホルダ間で第1金型と第2金型とを互いに当接可能に
対向させた状態で前記第1ホルダと前記第2ホルダとを
互いに連結するホルダ連結手段と、 該第2ホルダと第2金型との間に形成されて、ボトル内
部へ圧入されるエアが分岐して注入されることにより該
第2金型を前進させ、該第2金型を第1金型に当接させ
るエア注入室と、 該第2ホルダと第2金型との間に介在して、第2金型の
進退時にエア注入室の周囲を弾発的に密封するシール部
材と、 両ホルダが前記ホルダ連結手段により連結され且つ前記
エア注入室にエアが未注入のとき、前記シール部材を圧
縮して前記第2金型を前記第1金型から離反する後退方
向に付勢し、両金型間に所定の間隙を形成する付勢手段
とを備えることを特徴とするブロー成形金型装置。 - 【請求項2】前記付勢手段は、先端部が前記第2金型に
螺着され、前記第2ホルダに摺動自在に貫通されて該第
2金型の進退方向に延びる連結ボルトと、該連結ボルト
を介して前記第2金型をその後退方向に付勢するコイル
スプリングとを備え、 該コイルスプリングは、前記エア注入室にエアが注入さ
れたとき、第2金型の第1金型への当接を許容する付勢
力に設定されていることを特徴とする請求項1記載のブ
ロー成形金型装置。 - 【請求項3】前記連結ボルトは、前記第2金型に螺合す
るネジ部と、該ネジ部の第2金型へのねじ込み量を規制
する拡径部とを備え、該ネジ部を第2金型に螺合したと
き、第2金型から該連結ボルトの頭部までの距離が所定
寸法に維持されることを特徴とする請求項2記載のブロ
ー成形金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001083107A JP4791643B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | ブロー成形金型装置 |
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- 2001-03-22 JP JP2001083107A patent/JP4791643B2/ja not_active Expired - Fee Related
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