JP2003071878A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2003071878A
JP2003071878A JP2001269240A JP2001269240A JP2003071878A JP 2003071878 A JP2003071878 A JP 2003071878A JP 2001269240 A JP2001269240 A JP 2001269240A JP 2001269240 A JP2001269240 A JP 2001269240A JP 2003071878 A JP2003071878 A JP 2003071878A
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gate
bush
valve pin
runner nozzle
resin supply
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Shiro Murano
司郎 村野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で、ゲートブッシュの磨耗を軽減し
てリング状のバリの発生をできるだけ少なくすることが
できるようにする。 【解決手段】樹脂供給通路を内側に有する筒状のランナ
ノズルと、ランナノズルの他端部に内装され、キャビテ
ィに臨むゲート孔を有する筒状のゲートブッシュと、樹
脂供給通路内に配設されゲート孔を開閉するバルブピン
とを備えている射出成形金型において、ゲートブッシュ
を、ランナノズルの内壁側にバルブピンの長手方向に沿
って摺動可能に設けて、ゲートブッシュのゲート孔周り
に、バルブピンの進出時にバルブピンの先端部外周部を
受け止める受け止め部を設ける一方、ランナノズルとゲ
ートブッシュとの間に、ゲートブッシュを樹脂供給方向
と反対側に向けて付勢し、バルブピンによるゲートブッ
シュへの押し付けによりゲートブッシュを樹脂供給方向
に摺動可能とする付勢手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一端側から溶融状
態の樹脂が供給される樹脂供給通路を内側に有する筒状
のランナノズルと、ランナノズルの他端部に内装され、
ランナノズルとともに樹脂供給通路を形成し、樹脂供給
通路の他端側にキャビティに臨むゲート孔を有する筒状
のゲートブッシュと、樹脂供給通路内に配設され、前記
ゲート孔を開閉するバルブピンとを備えている射出成形
金型であって、とくに、バブルゲート式ホットランナを
有する射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バルブゲート式ホットランナを
有する射出成形金型は、図4に示すように、固定側型A
内に一端側から溶融状態の樹脂が供給される樹脂供給通
路Bを内側に有する筒状のランナノズルCを配設し、こ
のランナノズルCの一端側に樹脂供給通路Bが形成され
たガイドブッシュDを取り付け、他端側に、ランナノズ
ルCの樹脂供給通路B内の樹脂を、固定側型Aと可動側
型Eとの間に形成されるキャビティF内に射出するため
のゲートGを有する筒状のゲートブッシュHを取り付け
ている。
【0003】そして、ランナノズルC内には、ガイドブ
ッシュDの筒内を摺動自在に貫通するバルブピンJを配
設しており、このバルブピンJは、一端側が油圧シリン
ダKのピストンLに接続されており、ピストンLの上下
動作に伴って、バルブピンJがゲートブッシュHのゲー
トGに対して進退動作するようになっている。
【0004】また、バルブピンJの先端部に、先細り状
に2段階のテーパー面M,Nを形成するとともに、ガイ
ドブッシュDの内面にバルブピンJの小径側テーパー面
Nを受け止めるテーパー面Pを形成している。
【0005】そして、図4に示す射出成形金型では、バ
ルブピンJを後退させておいて、ノズルQから供給され
る溶融状態の樹脂を、ガイドブッシュDに形成した樹脂
通路からランナノズルC内に供給し、ゲートブッシュH
のゲートGからキャビティF内に射出される。
【0006】また、キャビティF内への樹脂の充填が完
了すると、バルブピンJを進退動作させてガイドブッシ
ュDのゲートGを閉鎖して、ガイドブッシュD内の樹脂
とキャビティF内の樹脂とを切断する。
【0007】しかしながら、バルブピンJの先端部でゲ
ートブッシュHのゲートGを閉鎖する場合、ゲートブッ
シュHのテーパー面PとバルブピンJのテーパー面Nと
の間にわずかな隙間が形成されてしまって、得られる樹
脂成形品にリング状のバリが生ずるという問題があっ
た。
【0008】そこで、バルブゲート式ホットランナを有
する射出成形金型における成形品のリング状のバリ対策
として、特開平11−42683号公報に開示され、ま
た、図4に示すように、ガイドブッシュDのバルブピン
Jが貫通する貫通孔内面の一部に雌ネジRを形成すると
ともに、バルブピンJにおけるガイドブッシュDの雌ネ
ジRに対向する部分に雌ネジRに螺合する雄ネジSを形
成して、バルブピンJが油圧シリンダKの動作で進退動
作する時に、雌ネジRと雄ネジSの螺合によりバルブピ
ンJが回転するようにしたものが提案されている。
【0009】そして、バルブピンJを回転させながら進
出させるように構成することにより、回転動作によるせ
ん断力によってゲートブッシュHに対してバルブピンJ
を密着状態にしてリング状のバリを小さくするようにし
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バルブ
ピンJを回転させながらゲートGを閉鎖する構造では、
バルブピンJおよびガイドブッシュDの構造が複雑とな
るばかりか、回転機構を有するため高価となる問題があ
る。
【0011】また、バルブピンJを回転させると、回転
によりバルブピンJとゲートブッシュHとの摺動による
磨耗が激しくなって、ゲートブッシュHの耐久性が低下
し、ゲートブッシュHの磨耗により、ゲートブッシュH
とバルブピンJとの間の隙間が大きくなってバリが大き
くなる可能性がある。
【0012】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、簡単な構造で、ゲートブッシュの磨耗を
軽減してリング状のバリの発生をできるだけ少なくする
ことができる射出成形用金型を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明の射出成形用金型は、一端側から溶
融状態の樹脂が供給される樹脂供給通路を内側に有する
筒状のランナノズルと、ランナノズルの他端部に内装さ
れ、ランナノズルとともに樹脂供給通路を形成し、樹脂
供給通路の他端側にキャビティに臨むゲート孔を有する
筒状のゲートブッシュと、樹脂供給通路内に配設され、
前記ゲート孔を開閉するバルブピンとを備えている射出
成形金型において、ゲートブッシュを、ランナノズルの
内壁側にバルブピンの長手方向に沿って摺動可能に設け
て、ゲートブッシュのゲート孔周りに、バルブピンの進
出時にバルブピンの先端部外周部を受け止める受け止め
部を設ける一方、ランナノズルとゲートブッシュとの間
に、ゲートブッシュを樹脂供給方向と反対側に向けて付
勢し、バルブピンによるゲートブッシュへの押し付けに
よりゲートブッシュを樹脂供給方向に摺動可能とする付
勢手段を設けていることを特徴とする構成とした。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の射出成形用金型において、バルブピンの先端部を球面
形状としていることを特徴とする構成とした。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明のバルブゲート式ホッ
トランナを有する射出成形用金型の実施形態について、
図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、射出成形用金型の部分断面図であ
って、固定側型1と可動側型2を備えており、図1にお
いて可動側型2を固定側型1に対して上下方向(以下、
型開閉方向という)に移動させることにより、固定側型
1と可動側型2とを開閉するようになっている。
【0017】そして、型閉時において固定側型1と可動
側型2とにより製品形状のキャビティ3が形成されるよ
うになっている。
【0018】可動側型2内には、先端がキャビティ3に
臨むエジェクタピン21が進退動作可能に設けられてい
る。
【0019】また、固定側型1には、内部に樹脂供給通
路4が形成される筒状のランナノズル5が設けられてお
り、ランナノズル5の一端側開口部51が固定側型1の
上面に開口し、他端側開口部52がキャビティ3に開口
している。
【0020】ランナノズル5の内面には、一端側開口部
51に樹脂供給通路4を有するガイドブッシュ6を一体
的に嵌め込む取付凹部53を形成しており、この取付凹
部53の下方に取付凹部53の最小内径よりも小さい内
径を有する樹脂供給通路4を形成するための通路部54
を形成し、さらに、通路部54よりも下方に、該通路部
54の内径よりもさらに小さい内径を有し、キャビティ
3に開口するゲート孔71を有するゲートブッシュ7が
挿入されるゲートブッシュ挿入孔55を形成している。
【0021】さらに、ランナノズル5の内面には、取付
凹部53の一端側開口部51近くに第1段部56を形成
し、取付凹部53と通路部54との間に第2段部57を
形成し、通路部54とゲートブッシュ挿入孔55との間
に第3段部58を形成している。
【0022】そして、ランナノズル5内には、ガイドブ
ッシュ6の中心部に形成する貫通孔61内を摺動自在に
貫通するバルブピン8を配設しており、このバルブピン
8は、一端側を、ガイドブッシュ6よりも上方に配設さ
れる油圧シリンダ81のピストン82に接続しており、
ピストン82の上下動作に伴って、バルブピン8がゲー
トブッシュ7のゲート孔71に対して進退動作するよう
になっている。さらに、バルブピン8の先端部は、球面
形状に形成している。
【0023】油圧シリンダ81は、固定側型1の上部に
配設する固定側ダイプレート11に設けられており、油
圧シリンダ81のピストン82にバルブピン8の基端部
を接続している。
【0024】バルブピン8の一端部をピストン82に接
続することにより、ピストン82の上下動作でバルブピ
ン8がランナノズル5内においてキャビティ3に向かう
進出方向と後退する方向とに往復動してバルブピン8の
先端部でゲート孔71の開閉が行なわれる。
【0025】なお、油圧シリンダ81には、油圧の給排
を切り換えるための油圧駆動源83を接続している。
【0026】ゲートブッシュ7は、図1から図3に示す
ように、ランナノズル5の樹脂供給通路4内の樹脂を、
キャビティ3内に射出するためのゲート孔71を有する
筒状をしており、筒内部をランナノズル5の樹脂供給通
路4に連通させている。そして、ゲートブッシュ7を、
ランナノズル5の他端側開口部52に形成するゲートブ
ッシュ挿入孔55に挿入して、ゲートブッシュ7をラン
ナノズル5内に配設するようにしている。ゲートブッシ
ュ7はランナノズル5の一端側開口部51からゲートブ
ッシュ挿入孔55に挿入するようになっている。
【0027】ゲートブッシュ7は、上部に径方向外方に
延びる取付つば部72を形成しており、この取付つば部
72をランナノズル5の通路部54とゲートブッシュ挿
入孔55との間に形成する第3段部58で受け止めるこ
とにより、ゲートブッシュ7がランナノズル5の他端側
開口部52から抜け落ちないようにしている。
【0028】さらに、ゲートブッシュ7は、バルブピン
8の作動と同じ方向に摺動可能、即ち、ランナノズル5
の通路部54およびゲートブッシュ挿入孔55の内面に
沿って軸方向に摺動可能とするため、ゲートブッシュ7
の取付つば部72を含めた外周の外径をランナノズル5
の通路部54の内径およびゲートブッシュ挿入孔55の
内径よりも多少小さくなるように形成している。
【0029】なお、ゲートブッシュ7の取付つば部72
を含めた外周面、及び、ランナノズル5の内面は、互い
の摺動部に摺動性を向上させるための表面処理を施する
ことが好ましい。
【0030】さらに、ゲートブッシュ7の先端内側に
は、テーパー形状のゲート孔71を形成している。この
ゲート孔71の内壁をバルブピン8の先端部外周を受け
止める受止部73としており、図3に示すように、バル
ブピン8の先端部外周部が受止部73に当接した後に、
バルブピン8の先端部でゲート孔71を閉鎖するように
なっている。また、ゲート孔71の閉鎖時は、図3に示
すように、ゲートブッシュ7が固定側型1の金型分割面
よりも多少突出するようにしてもよい。
【0031】さらに、ゲートブッシュ7が挿入されたラ
ンナノズル5の樹脂供給通路4に、ゲートブッシュ7の
上方への移動を規制する筒状のゲートブッシュストッパ
ー9を圧入しており、ゲートブッシュストッパー9の上
端部は、ガイドブッシュ6の取付凹部53内に入らない
ように樹脂供給通路4内に位置させている。
【0032】ゲートブッシュストッパー9は、図2に示
すように、その下端がゲートブッシュ7の取付つば部7
2の上面に当接するようにしており、キャビティ3内に
溶融樹脂が射出されて、キャビティ3の樹脂内圧をゲー
トブッシュ7が受けた際、ゲートブッシュ7の上方への
移動を阻止してゲートブッシュ7の後退位置を規制して
いる。なお、ゲートブッシュストッパー9は、交換もし
くは位置変更によりゲートブッシュ7の後退規制位置を
調整できる。
【0033】さらに、ランナノズル5の内面に形成する
第3段部58とゲートブッシュ7の取付つば部72との
間にリング状の合成樹脂製の弾性部材10を介在させて
いる。
【0034】ゲートブッシュ7とランナノズル5の間に
介在させる弾性部材10は、図2および図3に示すよう
に、ゲートブッシュ7を樹脂供給方向と反対側に向けて
付勢し、バルブピン8によるゲートブッシュ7への押し
付けによりゲートブッシュ7を樹脂供給方向に摺動可能
とする付勢手段としている。
【0035】即ち、弾性部材10は、バルブピン8の進
出時にバルブピン8の押圧力でゲートブッシュ7がキャ
ビティ3側に押されたときに、収縮してゲートブッシュ
7がランナノズル5内を摺動することができ、さらに、
バルブピン8の後退時にはゲートブッシュ7の位置を復
帰させる弾性力を有するものを使用している。
【0036】そして、バルブピン8がゲートブッシュ7
に当接してバルブピン8がゲートブッシュ7を押圧して
弾性部材10が圧縮することにより、弾性部材10の圧
縮時の反発力によって、バルブピン8の先端部でゲート
孔71を密着状に閉鎖する構成としている。なお、バル
ブピン8の押圧力によるゲートブッシュ7のキャビティ
3側への前進距離はこの弾性部材10の圧縮限界を超え
ないように設定している。
【0037】なおこの弾性部材10は、本実施形態では
伸縮性を有する合成樹脂により構成したが、金属バネ、
天然ゴム、油圧または空圧等の流体ばねでもよい。弾性
部材10は、材質または構成を変えて伸縮率を変更する
ことによりゲートブッシュ7の作動距離及び作動力を調
整することができる。
【0038】そして、ランナノズル5の一端側開口部5
1に形成される取付凹部53に、ガイドブッシュ6を一
体的に嵌め込んでいる。このガイドブッシュ6は、上部
に径方向外方に延びるつば部62を形成しており、この
つば部62をランナノズル5の取付凹部53内に形成す
る第1段部56で受け止めるとともに、ランナノズル5
の底部を第2段部57で受け止めることにより、ガイド
ブッシュ6がランナノズル5の通路部54内に入り込ま
ないようにしている。
【0039】さらに、ガイドブッシュ6には、中心部に
バルブピン8を摺動可能に貫通させる貫通孔61を形成
している。
【0040】以上のように、本実施形態の射出成形金型
では、成形機のノズル(図示せず)から供給される溶融
状態の樹脂は、ガイドブッシュ6に設けた樹脂供給通路
4からランナノズル5内の樹脂供給通路4に供給され、
ゲートブッシュ7のゲート孔71から、固定側型1と可
動側型2との間に形成されたキャビティ3内に射出され
る。
【0041】そして、溶融樹脂がキャビティ内に充填さ
れると、バルブピン8を前進させ、バルブピン8の先端
部がゲートブッシュ7のゲート孔71の近くの内壁に形
成したテーパー面に当接すると、ゲートブッシュ7が弾
性部材10を圧縮し始める。して、弾性部材10の圧縮
変形により、ゲートブッシュ7がキャビティ3に向けて
前進して、バルブピン8がゲート孔71に密着し、ゲー
ト孔71がバルブピン8の先端部により完全に閉鎖され
る。
【0042】次に、バルブピン8を後退させると、バル
ブピン8の後退とともに弾性部材10が弾性復帰し、ゲ
ートブッシュ7も後退する。
【0043】以上のように、本実施形態によれば、バル
ブピン8の進出動作時にバルブピン8をゲートブッシュ
7に当接させたとき、弾性部材10の圧縮変形によりゲ
ートブッシュ7をランナノズル5内において摺動させる
ようにしているので、バルブピン8のゲートブッシュ7
への衝撃を弾性部材10で吸収緩和して、ゲートブッシ
ュ7の磨耗を軽減させながら、弾性部材10の圧縮変形
でバルブピン8の先端部によるゲートブッシュ7のゲー
ト孔71の閉鎖を安定かつ確実と行え、成形品へのリン
グ状のバリの発生を防止できる。
【0044】その結果、ゲートブッシュ7の変形、磨耗
を軽減し耐久性を高めることができながら、構造も単純
にできるので低コストで製品化できる。
【0045】また、本実施形態では、バルブピン8の先
端部を球面形状に形成して、図3に示すように、バルブ
ピン8の進出時に、球面状の先端部がゲート孔71から
突出するように形成している。その結果、バルブピン8
の先端部でのエアの巻き込みを少なくすることができる
上、ゲート孔71を開いた直後の溶融樹脂がこの先端部
の球面に沿って滑らかにキャビティ3側に流動し、バル
ブピン8の先端部でのエアの巻き込みがなくなる結果、
成形品のガス焼け等の成形不良を未然に防止することが
できる。
【0046】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、種々の変形実施が可能である。
【0047】例えば、バルブピン8の先端部の形状は、
本実施形態のように球面形状に限らず、テーパー面に形
成してもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ゲートブッシ
ュを、ランナノズルの内壁側にバルブピンの長手方向に
沿って摺動可能に設けて、ゲートブッシュのゲート孔周
りに、バルブピンの進出時にバルブピンの先端部外周部
を受け止める受け止め部を設ける一方、ランナノズルと
ゲートブッシュとの間に、ゲートブッシュを樹脂供給方
向と反対側に向けて付勢し、バルブピンによるゲートブ
ッシュへの押し付けによりゲートブッシュを樹脂供給方
向に摺動可能とする付勢手段を設けていることを特徴と
する構成としたから、バルブピンの進出動作時にバルブ
ピンをゲートブッシュに当接させたとき、付勢手段の付
勢力に反してゲートブッシュをランナノズル内において
摺動させるようにしているので、バルブピンのゲートブ
ッシュへの衝撃を付勢手段で吸収緩和して、ゲートブッ
シュの磨耗を軽減できながら、バルブピンの先端部によ
るゲートブッシュのゲート孔の閉鎖を安定かつ確実と行
え、成形品へのリング状のバリの発生を防止できる。
【0049】その結果、ゲートブッシュの変形、磨耗を
軽減し耐久性を高めることができながら、構造も単純に
できるので低コストで製品化できる。
【0050】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の射出成形用金型において、バルブピンの先端部を球面
形状としている構成としたので、ゲート孔を開いて溶融
樹脂をキャビティ内に注入させる際、溶融樹脂がこの先
端部の球面に沿って滑らかにキャビティ側に流動させら
れ、バルブピンの先端部に空気の巻き込みが生じるのを
防止して、成形品のガス焼け等の成形不良を未然に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の射出成形用金型の部分断面
図である。
【図2】本発明の射出成形用金型のバルブピンの先端部
の要部断面図であって、樹脂がキャビティに射出される
状態を示す。
【図3】本発明の射出成形用金型のバルブピンの先端部
の要部断面図であって、ゲートブッシュのゲートがバル
ブピンの先端部で閉鎖された状態を示す。
【図4】従来のバルブゲート式ホットランナを有する射
出成形用金型の一例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
3 キャビティ 4 樹脂供給通路 5 ランナノズル 7 ゲートブッシュ 71 ゲート孔 8 バルブピン 10 付勢手段(弾性部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側から溶融状態の樹脂が供給される樹
    脂供給通路を内側に有する筒状のランナノズルと、ラン
    ナノズルの他端部に内装され、ランナノズルとともに樹
    脂供給通路を形成し、樹脂供給通路の他端側にキャビテ
    ィに臨むゲート孔を有する筒状のゲートブッシュと、樹
    脂供給通路内に配設され、前記ゲート孔を開閉するバル
    ブピンとを備えている射出成形金型において、ゲートブ
    ッシュを、ランナノズルの内壁側にバルブピンの長手方
    向に沿って摺動可能に設けて、ゲートブッシュのゲート
    孔周りに、バルブピンの進出時にバルブピンの先端部外
    周部を受け止める受け止め部を設ける一方、ランナノズ
    ルとゲートブッシュとの間に、ゲートブッシュを樹脂供
    給方向と反対側に向けて付勢し、バルブピンによるゲー
    トブッシュへの押し付けによりゲートブッシュを樹脂供
    給方向に摺動可能とする付勢手段を設けていることを特
    徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】バルブピンの先端部を球面形状としている
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101388550B1 (ko) 2013-04-02 2014-04-23 서울과학기술대학교 산학협력단 사출압축전달 성형 장치 및 이를 이용한 성형 방법

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