JP2002282445A - 縦型弾球遊技機の打球発射装置 - Google Patents

縦型弾球遊技機の打球発射装置

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JP2002282445A
JP2002282445A JP2001086965A JP2001086965A JP2002282445A JP 2002282445 A JP2002282445 A JP 2002282445A JP 2001086965 A JP2001086965 A JP 2001086965A JP 2001086965 A JP2001086965 A JP 2001086965A JP 2002282445 A JP2002282445 A JP 2002282445A
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handle
hitting
inner cylinder
firing handle
shaft member
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JP2001086965A
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Kenkichi Yoshida
賢吉 吉田
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Sammy Corp
Samy KK
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Sammy Corp
Samy KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型弾球遊技機において、打球発射ハンドル
の操作位置を遊技者自身の姿勢等に合わせて調節するこ
とができるようにする。 【解決手段】 前枠4の前面から前方に延びる外筒31
に、打球発射ハンドル34が保持された内筒32をスラ
イド移動自在に挿設する。外筒31の側面に螺入した係
止ねじ71を、内筒32の側面に設けた複数の係止穴7
2のいずれかに嵌入させて内筒32を外筒31に固定す
る。打球杵42を叩打方向に付勢するリターンスプリン
グ45のばね力を変化させるばね力可変機構を、ハンド
ル34の捻り動作を伝達する軸部材60と、この軸部材
60の捻り動作を受けてスプリング45のばね力を変化
させるスプリング操作機構とから構成し、更に軸部材6
0を、ハンドル34に結合した駆動側軸部材61と、こ
の駆動側軸部材61の前後方向のスライド移動を許容し
つつ駆動側軸部材61の捻り動作をスプリング操作機構
に伝達する従動側軸部材62とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に代表
される縦型弾球遊技機の打球発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機
は「遊技島」と呼ばれる室内の設置用設備にほぼ立設状
態に取り付けられており、その前面の遊技領域(遊技
盤)には入賞口や図柄表示装置等の所定の遊技部品が備
えられている。遊技領域の下方右側には、遊技機の前方
に遊技領域と向かい合うように座った遊技者が操作する
打球発射ハンドルが備えられており、遊技者によるこの
ハンドルの捻り動作を受けて遊技機内部の打球杵(ハン
マー)が電気的に駆動され、これにより叩打された遊技
球が遊技領域内に送り込まれるようになっている。遊技
領域内に送り込まれた打球は遊技盤内を転動落下する
が、この際、遊技球が遊技領域内の入賞口に入ったとき
には複数の遊技球が遊技者に新たに与えられるようにな
っている。また、図柄表示装置を備えるタイプのもので
は、遊技球が入賞口へ入ることにより図柄表示が変化
し、これが予め定められた当たり表示と一致したときに
は出玉率が増大するなど所定の特典が得られるようにな
っている。
【0003】このような遊技機における打球発射装置
は、上記のように遊技機の下方右側に設けられた打球発
射ハンドルと、この打球発射ハンドルの捻り操作量に応
じて打球杵を駆動する打球発射機構とから構成されてい
る。打球杵の駆動にはロータリ形ソレノイドを利用した
ものや電動モータを用いたものなど種々ものが知られて
いるが、いずれも打球発射ハンドルの捻り量に応じた打
力調節がなされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の縦型弾球遊技機における打球発射装置では、
打力の調整等を行う打球発射ハンドルは遊技機の前面側
に固定されているため、遊技者が打球を行う際には、打
球操作を行う手(通常右手)は打球発射ハンドルを握る
ことができる一定範囲の位置内に位置させておく必要が
あった。このため、遊技者は自身の体格等によっては多
少前屈みにならざるを得ず、また、獲得した遊技球の収
納容器を遊技機下部のテーブル上に置いて打球をする遊
技者にとっては、この収納容器が邪魔になって打球発射
ハンドルの操作がしにくい場合があるなど、遊技者がリ
ラックスした姿勢で打球ができるとは限らなかった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、打球発射ハンドルの操作位置を遊技者自身
の姿勢等に合わせて調節することができるようにした縦
型弾球遊技機の打球発射装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の縦型弾球遊技機の打球発射装置は、方
形枠状の外枠と、この外枠の前側開口域に合わせた方形
状に形成されて外枠に開閉自在に取り付けられた前枠と
を有し、ほぼ立設状態で遊技に供される縦型弾球遊技機
の打球発射装置であって、前枠の前面にハンドル移動機
構を介して取り付けられた打球発射ハンドルと、打球発
射ハンドルの捻り動作を機械的に伝達し、打球発射ハン
ドルの捻り量に応じた打力で遊技球を叩打して遊技球を
遊技盤内に発射供給する打球発射機構とを有し、ハンド
ル移動機構は、前枠の前面から前方に延びたガイド部材
(例えば、実施形態における外筒31)と、前端部に打
球発射ハンドルを保持し、ガイド部材に案内されて前枠
の前後方向にスライド移動可能なスライド部材(例え
ば、実施形態における内筒32)と、スライド部材をガ
イド部材に固定可能な固定手段とから構成される。
【0007】本発明の縦型弾球遊技機の打球発射装置で
は、打球発射ハンドルが、従来のように前枠の前面に固
定されるのではなく、前枠の前面から前方に延びたガイ
ド部材と、このガイド部材に案内されて前枠の前後方向
にスライド移動可能なスライド部材と、このスライド部
材をガイド部材に固定可能な固定手段とから構成される
ハンドル移動機構を介して前枠前面に取り付けられてい
るので、遊技者は、打球発射ハンドルを前枠側に押し、
或いは手前側に引き寄せる操作を行って打球発射ハンド
ルの操作位置を自身の姿勢等に合わせる調節を行うこと
ができる。このため、遊技者は前屈みになったりするこ
となくリラックスした姿勢で打球できるようになり、獲
得した遊技球の収納容器を遊技機下部のテーブル上に置
いて打球をする場合でもその収納容器を邪魔に感じるこ
とがなくなるので、快適な気分で遊技を楽しむことがで
きるようになる。
【0008】なお、上記固定手段は、遊技者が選択した
位置でスライド部材がガイド部材に自動的に固定される
ものであってもよく、遊技者が自分で操作を行ってスラ
イド部材をガイド部材に固定するものであってもよい。
また、スライド部材はガイド部材に対して予め定められ
た飛び飛びの位置のいずれかにしか固定できないように
してもよいが、スライド部材の許容移動範囲内における
任意の位置に固定できるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。ここでは、本発明の
適用対象が縦型弾球遊技機の代表例であるパチンコ機で
ある場合を例に説明するが、これに類似した他の縦型弾
球遊技機(例えばアレンジボール等)についても本発明
は同様に適用可能である。
【0010】図1は本発明の第1の実施形態に係る打球
発射装置を適用したパチンコ機1を示しており、図1
(A)はその正面図、図1(B)は右側面図である。本
パチンコ機1は、所定の外郭方形枠状に構成されて「遊
技島」と呼ばれる設置用設備にほぼ立設状態で据え付け
られた外枠3の前側において、この外枠3の前側開口域
に合わせた方形枠状に構成された前枠4が、互いの正面
左側上下部に配設された上下ヒンジ5,6及び正面右側
に設けられた施錠装置7を利用して着脱及び開閉(片持
ち横開き)自在に組み付けられた構成となっている。ま
た、このパチンコ機1の下部には前方(遊技者側)に突
出したテーブル2が設定されており、このテーブル2上
には遊技者が獲得した遊技球の収納容器(図示せず)等
を置くことができる。
【0011】前枠4の各部には必要な遊技構成部材とし
て、前枠4の前面領域に合わせた方形枠サイズの開閉自
在なガラス枠8、このガラス枠8の下方において同じく
前枠4に対して開閉自在に構成された中央扉9(ヒンジ
は正面左側)、この中央扉9の前面に取り付けられた上
受け皿10、中央扉9の下方を左右に延びて着脱自在に
設けられ、その中央部に下受け皿11を有する当て板1
2等がそれぞれ備え付けられており、当て板12の正面
右方には遊技者が操作する打球発射ハンドル34が前枠
4の前面側に突出して設けられている。なお、この下受
け皿11は当て板12とは別部材に構成されるのが一般
的であるが、当て板12と一体に形成されているもので
あってもよい。
【0012】遊技構成部材としては更に、パチンコゲー
ムを展開し得る遊技盤(図示せず)が、前枠4内に保持
された方形枠状の収納枠(図示せず)に着脱(交換)可
能に保持されており、ガラス枠8中央の矩形状開口部8
aには透明のガラス板13が取り付けられている。ガラ
ス枠8が前枠4内に収容された閉扉状態では、遊技盤の
前面はガラス板13の裏面と対向した状態となる。更
に、遊技盤を保持する上記収納枠の裏側には、賞球貯蔵
用のタンク14のほか、図示しないその他の構成部品
(球寄せカバー、制御基板、受電・入出力用のターミナ
ル基板、払い出し機構等)を所定位置に保持する裏機構
板15が収納枠に対して開閉自在に取り付けられてい
る。
【0013】図2(A)は遊技球を遊技盤内(遊技領域
内)に発射供給する打球発射装置20の構成を示す要部
分解斜視図であり、図2(B)は(A)における矢視B
−Bから見た打球杵42近傍の詳細図である。また、図
3は打球発射ハンドル34の近傍領域を右側方より見た
部分断面一部分解図、図4は打球発射ハンドル34の近
傍領域を右側方より見た部分断面図、図5は打球発射ハ
ンドル34の近傍領域を上方より見た部分断面図であ
る。打球発射装置20は打球発射ハンドル34と、打球
発射ハンドル34を保持してこれを前枠4の前後方向に
移動させることが可能なハンドル移動機構と、打球発射
ハンドル34の捻り操作に応じて遊技盤内(遊技領域
内)に遊技球を発射供給する打球発射機構とを有して構
成されている。
【0014】ハンドル移動機構は図3〜図5に示すよう
に、前述の当て板12(図2には図示せず)の右方を前
後方向に貫通して前方に延びた外筒31と、この外筒3
1内に挿設されて外筒31の軸方向、すなわち前枠4の
前後方向にスライド移動自在な内筒32(図2には図示
せず)と、内筒32を外筒31に固定可能な固定手段と
を有して構成される。
【0015】外筒31は、図3及び図4に示すように、
前枠4下部の前面側に形成された窪み4aに基部31a
を嵌入させた状態で、基部31aの外周部に設けられた
フランジ31bが前枠4に螺設されており、当て板12
は自身の右方に設けられた円形孔12aに外筒31を貫
装させた状態でフランジ31bの前方に位置している。
内筒32はこの外筒31内に挿設されるが、内筒32の
前端部には打球発射ハンドル34が設けられているた
め、この内筒32の取り付けは、外筒31を前枠4に取
り付け、更に当て板12を前枠4に取り付けた後に行わ
れる。
【0016】打球発射ハンドル34は、内筒32の前端
部に取り付けられたハンドル保持部33の前面側に取り
付けられたグリップ部34aと、このグリップ部34a
に対して捻り操作自在に取り付けられたレバー部34b
とから構成されている。打球発射ハンドル34のレバー
部34bはハンドル保持部33内に設けられた捻りコイ
ルばね(図示せず)により常時図2(A)中の矢印C1
方向に付勢されており、遊技者は、遊技球の発射操作を
行うときには、このレバー部34を上記捻りコイルばね
の付勢力に抗して図2(A)中の矢印C2方向に捻り操
作する。
【0017】固定手段は、外筒31の右側面に螺入され
た係止ねじ71(図5参照)からなり、その内方側端部
(外筒の内方に位置する側の端部)を内筒32の右側面
に前後方向に並んで穿設された複数の係止穴72(係止
穴72a,72b,72c)のいずれかに嵌入させる
(係止させる)ことにより、内筒32を外筒31に対し
て固定することができる。また、この係止ねじ71の外
方側端部(外筒の外方に位置する側の端部)には、遊技
者がこの係止ねじ71を捻り操作し易いようにするため
のレバー71aが取り付けられている。遊技者は、この
レバー71aを図3中の矢印F1の方向に捻ることによ
り係止ねじ71を緩めてその内方側端部を内筒32の外
表面に近づけるように移動させることができ(内筒32
の外筒31に対する固定解除操作)、レバー71aを図
3中の矢印F2の方向に捻ることにより係止ねじ71を
締めてその内方側端部を内筒32の外表面から遠ざける
ように移動させることができる(内筒32の外筒31に
対する固定操作)。
【0018】ここで、内筒32の側面上に形成された複
数の係止穴72のうち最も手前側(遊技者から見て手前
側。図3及び図5では紙面の左方)に位置するもの(図
3及び図5中に示す係止穴72a)は、打球発射ハンド
ル34を最も前枠4側へ近づけた状態の打球発射ハンド
ル34の位置である「最大押し込み位置」(図3中、二
点鎖線で示す打球発射ハンドル34の位置)に位置させ
たときに、外筒31に取り付けられた上記係止ねじ71
の先端部(内方側端部)が嵌入する位置に形成されてい
る。また、上記複数の係止穴72のうち最も奥側(遊技
者から見て最も前枠4に近い側。図3及び図5では紙面
の右方)に位置するもの(図3及び図5中に示す係止穴
72c)は、打球発射ハンドル34を最も手前側に近づ
けた状態の打球発射ハンドル34の位置である「最大引
き寄せ位置」(図5において示す打球発射ハンドル34
の位置)に位置させたときに、上記係止ねじ71の先端
部が嵌入する位置に形成されている。更に、それ以外の
係止穴72(図3中に示す係止穴72b)は、これら両
係止穴72間(係止穴72a,72c間)にほぼ等間隔
で形成される。
【0019】ハンドル移動機構はこのような構成になっ
ているため、内筒32を外筒31に対してスライド移動
させつつ、打球発射ハンドル34を上記「最大押し込み
位置」と「最大引き寄せ位置」との間で移動させること
ができる。そして、内筒32を外筒31に固定するに
は、外筒31に設けられた係止ねじ71を、内筒32の
側面に形成された3つの係止穴72(72a,72b,
72c)のいずれかに嵌入させればよい。
【0020】なお、図5に示すように、内筒32の上面
側の最前部にスライド方向を示す矢印のマークMが記さ
れていれば、これが外筒31と内筒32の間から遊技者
に見えるようになり、打球発射ハンドル34をマークM
の矢印の方向に動かして打球発射ハンドル34の操作位
置の変更ができることを遊技者に知らせることができ
る。
【0021】打球発射機構は、図2(A),(B)に示
すように、前枠4(図2では図示せず)下部の裏面側に
おいて遊技盤の盤面と平行に設けられた固定ベース40
(図2(B)参照。図2(A)では図示を省略)を前後
方向に貫通して延びたシャフト41の前端部に取り付け
られた打球杵(ハンマー)42と、シャフト41の後端
部に取り付けられて打球杵42の揺動面と平行な面内を
回転(揺動)可能な第1円盤部材43と、この第1円盤
部材43の前方であって固定ベース40の裏面側の位置
にシャフト41回り回転自在に設けられ、図示しないス
プリングにより図2(A)の前方から見た時計回り方向
(図2(A)中の矢印A2の方向)に常時付勢された第
2円盤部材44と、これら両円盤部材43,44の間に
設けられ、後方端部が第1円盤部材43に、また前方端
部が第2円盤部材44にそれぞれ支持されて第1円盤部
材43を図2(A)中の矢印A1の方向に(すなわち打
球杵42を遊技球の叩打方向に)付勢するリターンスプ
リング45と、このリターンスプリング45の付勢力に
抗して上記叩打方向とは反対の方向(図2(A)中の矢
印A2の方向)に打球杵42を揺動付勢した後、この揺
動付勢を解除する動作を行うカム機構と、打球発射ハン
ドル34の捻り動作を機械的に伝達して打球発射ハンド
ル34の捻り量に応じた量でリターンスプリング45の
ばね力を変化させるばね力可変機構とを備えて構成され
る。
【0022】カム機構は、固定ベース40の裏面側に取
り付けられて駆動軸46aの先端部を後方に向けた電動
モータ46と、この電動モータ46の駆動軸46aの先
端部に取り付けられた駆動側カム部材47と、上記第1
円盤部材43から側方に突出形成された突出部43aよ
り前方に延びて設けられた円筒状の従動側カム部材48
とから構成される。電動モータ46の駆動軸46aは図
2(A)の前方から見て反時計回りに回転し、これによ
り駆動側カム部材47の側方から突出したアーム部47
aが従動側カム部材48を上方へ押圧すると第1円盤部
材43がリターンスプリング45の付勢力に抗して時計
回りに回転(揺動)する。これにより打球杵42は矢印
A2方向に揺動するが、電動モータ46の駆動軸46a
が更に回転して駆動側カム部材47のアーム部47aが
従動側カム部材48から離れると、第1円盤部材43は
リターンスプリング45の付勢力(復元力)を受けて反
時計回りに回転(揺動)し、打球杵42は矢印A1方向
に勢い良く揺動する。
【0023】打球杵42はこの揺動後、固定ベース40
の裏面側に設けられたストッパ(図示せず)に当接して
静止するが、この打球杵42の矢印A1方向への揺動に
より、図示しない球送り装置より供給された遊技球が、
打球杵42の上端部から左方に突出形成された槌部42
aにより叩打される。そして、この叩打された遊技球
は、中央扉9の裏面側に相当する前枠4の下部スペース
に右下方から左上方に向かって延設された発射レール
(図示せず)上を転がって遊技盤内(遊技領域内)に供
給される。
【0024】内筒32の前端部に取り付けられた打球保
持部33内には、レバー部34bに触れた人体の静電容
量を検出することで遊技者が打球発射ハンドル34に触
れているか否かを検知するタッチ板(図示せず)が設け
られており、このタッチ板により検出された情報は内筒
32内を通って前枠4の裏面側へ延びたハーネス35を
介して制御装置(図示せず)に入力される。また、ハン
ドル保持部33内には駆動スイッチ(図示せず)が設け
られており、レバー部34bを捻り操作していない状態
ではオフであるが、レバー部34bを所定量(遊び)以
上の量で捻り操作したときにオンとなるようになってい
る。この駆動スイッチのオンオフ信号も上記ハーネス3
5を介して制御装置へ入力されるようになっており、制
御装置はタッチ板を介して遊技者がレバー部34bに触
れていることを検知し、且つ駆動スイッチがオンとなっ
ているときには、電動モータ46に電流を供給して駆動
軸46aを回転駆動させる制御を行う。このように制御
装置が電動モータ46を駆動しているときには打球杵4
2の叩打動作が連続して行われるので、遊技領域内には
遊技球が次々と供給される。
【0025】また、上記駆動スイッチはハンドル保持部
33の左側方から外方に突出して設けられた発射停止レ
バー(レバー部34bの裏面側に位置するため図2
(A)では見えず)を指で操作したときにもオフとなる
ようになっている。このため、遊技者は打球発射ハンド
ル34の操作と発射停止レバーの操作とを組み合わせる
ことにより一発ずつの打球を行うことも可能である。
【0026】ばね力可変機構は、打球発射ハンドル34
のレバー部34bの捻り動作を伝達する軸部材60と、
この軸部材60の捻り動作を受けて実際にリターンスプ
リング45のばね力を変化させるスプリング操作機構と
備えて構成される。軸部材60は図3及び図4に示すよ
うに、前端部が打球発射ハンドル34のレバー部34b
とスプラインにより結合されてその捻り動作が伝達され
る駆動側軸部材61と、この駆動側軸部材61の前後方
向のスライド移動を許容しつつ駆動側軸部材61の捻り
動作をスプリング操作機構に伝達し、自身は前後方向の
移動が拘束された従動側軸部材62からなっている。
【0027】図3〜図5,及び図6に示すように、駆動
側軸部材61の後部には上下面が平行な平板部61aが
形成されており、従動側軸部材62の前部には上下に相
対向する平面を有する2つの平板支持部62a,62a
が形成されている。従動側軸部材62の両平板支持部6
2a,62aの間隔は駆動側軸部材61の平板部61a
の厚さよりもやや大きく形成されており、駆動側軸部材
61の平板部61aを従動側軸部材62の両平板支持部
62a,62aの間に位置させた状態で、駆動側軸部材
61の平板部61aに軸方向に延びて形成された溝61
bと、従動側軸部材62の両平板支持部62a,62a
に形成された両ねじ穴62b,62bとを貫装するよう
にして連結ねじ63が取り付けられている。
【0028】この連結ねじ63は従動側軸部材62の一
方側の平板支持部62aに形成されたねじ穴(雌ねじ)
に螺入して従動側軸部材62上に固定される。ここで、
駆動側軸部材61の平板部61aに形成された溝61b
の幅は連結ねじ63の外形よりも大きい寸法になってい
るため、打球発射ハンドル34が前後方向に操作され、
内筒32が外筒31内をスライド移動すると、これに伴
って連結ねじ63は駆動側軸部材61の平板部61aに
形成された上記溝61b内を相対移動する。このため、
駆動側軸部材61は従動側軸部材62に対して軸方向
(前後方向)にスライド移動自在でありながら、打球発
射ハンドル34のレバー部34bの捻り動作(すなわち
トルク)を、自身の平板部61a及び従動側軸部材62
の両平板部62a,62aを介して従動側軸部材62に
伝達することが可能である。なお、上記溝61bは、内
筒32が外筒31に対してスライド移動する範囲におい
ては、連結ねじ63がこの溝61bの前後端部と接触す
ることがない長さ及び位置に形成される。
【0029】スプリング操作機構は、上記操作軸60を
介して伝達される打球発射ハンドル34の捻り力を受け
て上記第2円盤部材44を図2(A)の前方から見た反
時計回りに回転させ、リターンスプリング45を圧縮操
作してそのばね力を強める動作を行う。このスプリング
操作機構は、固定ベース40を貫通して前後方向に延び
た回転軸52aの前後両端部に互いに平行に配設された
駆動側回転部材52b及び従動側回転部材52cを有し
てなる回転部材52と、上記操作軸60の後端部(従動
側軸部材62の後端部)に取り付けられたプーリ51
と、このプーリ51と上記回転部材52の駆動側回転部
材52bとを連結するワイヤ53とを有して構成され
る。従動側回転部材52cの外周部に設けられたギヤ
(図示せず)は第2円盤部材44の外周部に設けられた
ギヤ(図示せず)と噛合しており、回転部材52が図2
(A)の前方から見て時計回りに回転(揺動)したとき
には、第2円盤部材44はこれとは反対方向に図2
(A)の前方からみて反時計回り方向に回転(揺動)す
る。
【0030】遊技者がレバー部34bを図2(A)中の
矢印C2方向に捻り操作したときには、このレバー部3
4bと連結された上記軸部材60の駆動側軸部材61が
回転し、更にこの捻り動作が伝達された従動側軸部材6
2がレバー部34bと同じ捻り量だけ回転動作するよう
になっている。従って、レバー部34bを図2(A)中
の矢印C2の方向に捻り操作したときには操作軸60も
この方向に回転し、プーリ51、ワイヤ53を経て回転
部材52が同方向に回転する。
【0031】上述のように、第2円盤部材44は図示し
ないスプリングにより図2(A)を前方より見た時計回
り方向(図2(A)中の矢印のA2方向)に付勢されて
いるため、打球発射ハンドル34のレバー部34bが遊
技者により捻り操作されておらず、回転部材52に力が
加わえられていないときには、第2円盤部材44は図2
(A)の前方から見て時計回り方向(矢印A2の方向)
へ最も揺動した状態となり、且つこれと噛合した回転部
材52は図2(A)の前方から見て反時計回り方向へ最
も揺動した状態となるが、レバー部34bが遊技者によ
り矢印C2の方向に捻り操作されて第2円盤部材44が
上記スプリングの付勢力に抗して図2(A)中の矢印A
1方向に回転(揺動)すると、これによりリターンスプ
リング45は圧縮されるので、そのばね力は強められ
る。
【0032】このように本打球発射装置では、遊技者が
打球発射ハンドル34に触れると電動モータ46の駆動
軸46aが回転して打球杵42が遊技球の叩打を行い、
遊技球が遊技盤内に供給される。このとき遊技者が打球
発射ハンドル34のレバー部34bを図2中の矢印C2
の方向に捻り操作すると、その捻り動作が軸部材60か
らプーリ51、ワイヤ53を経て回転部材52に伝達さ
れ、これにより第2円盤部材44が反時計回り方向に駆
動されてリターンスプリング45のばね力が強められ
る。このとき遊技球の叩打力は増大し、遊技球の発射速
度は大きくなる。
【0033】また、このような打球発射操作において、
打球発射ハンドル34の位置を遊技盤面に対して前後方
向に移動させたいときには、外筒31の側方に設けられ
た係止ねじ71を緩め、打球発射ハンドル34全体を前
後方向に動かして内筒32を外筒31に対してスライド
移動させる。そして、打球発射ハンドル34が好みの位
置に位置したところで係止ねじ71を締め、その先端部
を内筒32に形成された複数の係止穴72のいずれかに
嵌入させて内筒32を外筒31に対して固定する。この
ような打球発射ハンドル34の前後移動に従って駆動側
軸部材61は従動側軸部材62に対して前後方向にスラ
イド移動するが、従動側軸部材62の後端部に取り付け
られたプーリ51は、図3に示すように、前枠4に取り
付けられた板部材50の裏面側から後方に突出した中空
円筒状の突出部50aの後方に位置して設けられている
ため、駆動側軸部材61が前方へ引っ張られても従動側
軸部材62は前後方向に変位することはない。
【0034】このように本パチンコ機1における打球発
射装置20では、打球発射ハンドル34が、従来のよう
に前枠4の前面に固定されるのではなく、前枠4の前面
から前方に延びた外筒31と、この外筒31に案内され
て前枠4の前後方向にスライド移動可能な内筒32と、
この内筒32を外筒31に固定可能な固定手段とから構
成されるハンドル移動機構を介して前枠4前面に取り付
けられているので、遊技者は、打球発射ハンドル34を
前枠4側に押し込み、或いは手前側に引き寄せる操作を
行って打球発射ハンドル34の操作位置を自身の姿勢等
に合わせる調節を行うことができる。このため、遊技者
は前屈みになったりすることなくリラックスした姿勢で
打球できるようになり、獲得した遊技球の収納容器をパ
チンコ機1下部のテーブル2上に置いて打球をする場合
であってもその収納容器を邪魔に感じることがなくなる
ので、快適な気分で遊技を楽しむことができるようにな
る。
【0035】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図7(A)は本実施形態に係る打球発射装置を
構成する内筒132を、これに取り付けられる金具14
0とともに示す斜視図であり、図7(B)はこの金具1
40が取り付けられた内筒132を前方(図7(A)に
おける矢印Dの方向)から見た部分断面図である。ま
た、図8はこの内筒132が挿設される外筒131を前
方(図7の矢印Dに相当する方向)から見た部分断面図
である。
【0036】これらの図に示すように、内筒132は丸
みを帯びた四辺形の閉断面形状をなしており、その上辺
部の外面側には長手方向(外筒131に対するスライド
方向)に延びたスライド溝132aが設けられている。
金具140は内筒132の後端部に位置する基部141
と、この基部141から前方に延びて形成された左右の
アーム部142とからなっており、これら両アーム部1
42それぞれの前端部に形成された係止爪142aを内
筒132の左右両辺部に形成された係止溝132bに係
止させるとともに、図示しない複数のねじにより金具1
40側のねじ穴141aと内筒132側のねじ穴132
cとが接合されて内筒132に取り付けられる。金具1
40の左右のアーム部142はそれぞれ両端が支持され
た梁状になって面外方向に微少量の弾性変形が可能であ
り、それぞれの中間部には左右で一対となる係止穴14
3が複数組(ここでは3組)所定間隔をおいて設けられ
ている。
【0037】図8に示すように、外筒131は内筒13
2を挿入できる大きさの内部領域を有して底辺部が水平
に形成されたほぼ円形の閉断面形状をなしており、その
上頂部の内面側には軸方向(長手方向)に延びた突状部
131aが設けられている(図中に示すフランジ131
bは第1の実施形態における外筒31のフランジ31b
に相当するもの)。この突状部131aは、内筒132
が外筒131に挿入された状態で内筒132に形成され
た上記スライド溝132aと係合されるようになってお
り、内筒132を外筒131に対してスライド移動させ
たときに、内筒132が外筒131の軸回り方向に捻れ
ることがないようになっている。また、外筒131の左
右側辺部には係止ねじ151が外方から内方に向かうよ
うに取り付けられており、その先端部は内筒132に固
定された金具140の係止穴143と係合するようにな
っている。なお、本実施形態では、これら金具140と
係止ねじ151とから固定手段が構成される。
【0038】また、図8に示すように、外筒131の下
辺部にはガイドねじ152が外方から内方に向かうよう
に取り付けられており、その先端部は内筒132の下辺
部に内筒132のスライド移動方向に延びて設けられた
ガイド溝132d(図7(B)参照)内に位置する。こ
のガイド溝132dは、内筒132が外筒131から抜
け落ちることがないように設けられるものであり、打球
発射ハンドル34が「最大押し込み位置」と「最大引き
寄せ位置」の間をのみ移動するように、内筒132の外
筒131に対するスライド移動領域を制限する位置及び
長さに設けられている。すなわち、ガイド溝132dの
手前側の端部は打球発射ハンドル34が「最大押し込み
位置」に位置したときに外筒131に取り付けられた上
記ガイドねじ152と当接する位置に形成されており、
ガイド溝132dの奥側の端部は打球発射ハンドル34
が「最大引き寄せ位置」に位置したときに上記ガイドね
じ152と当接する位置に形成されている。
【0039】第2の実施形態におけるハンドル移動機構
はこのような構成を有しているため、遊技者は内筒13
2を外筒131に対してスライド移動させつつ、打球発
射ハンドル34を上記「最大押し込み位置」と「最大引
き寄せ位置」との間で移動させることができ、外筒13
1に設けられた左右の係止ねじ151が、内筒132と
一体となって移動する金具140のアーム142に形成
された3組の係止穴143のいずれかと係止した位置で
内筒132は外筒131に対して固定される。また、こ
のように固定された打球発射ハンドル34を隣の固定位
置へ移動させるには、打球発射ハンドル34をその方向
へ押し込み、或いは引き寄せればよく、このような操作
により係止穴143と係止ねじ151との係合は外れ、
内筒132は外筒131内をスライド移動する。このと
き金具140の両アーム142は、係止ねじ151の先
端部に押圧されて内筒132の中心方向に若干撓んだ状
態となるが、係止ねじ151が隣の係止穴143に至っ
た時点で両アーム142は元の状態(撓まない状態)に
復帰し、係止ねじ151はその係止穴143に係合して
内筒132は外筒131に固定される。
【0040】このように、本実施形態に係る打球発射装
置においても前述の第1の実施形態に係る打球発射装置
と同様の効果が得られる。また、図7(A)に示すよう
に、内筒132の上面側の最前部にスライド方向を示す
矢印のマークMが記されていれば、これが外筒131と
内筒132の間から遊技者に見えるようになり、打球発
射ハンドル34をマークMの矢印の方向に動かして打球
発射ハンドル34の操作位置の変更ができることを遊技
者に知らせることができる。
【0041】続いて本発明の第3の実施形態について説
明する。図9(A)は本実施形態における打球発射ハン
ドル34の近傍領域をパチンコ機1の右方から見た要部
部分断面図であり、図9(B)は図9(A)における矢
視E−Eから見た端面図である。本実施形態に係る打球
発射装置では、上述の第1の実施形態における外筒31
と同様の手順により前枠4前面に取り付けられる外筒2
31は円形の閉断面形状をなしており、前端部に打球発
射ハンドル34が取り付けられる内筒232はこの外筒
231内をスライド移動できるように、外筒231の内
周面と接触する円弧外周部を上下に有した閉断面形状を
なしている。この実施形態では前述した第1の実施形態
の場合と同様、第2の実施形態において示したような金
具140は用いられず、内筒232の一方側の側面に外
筒231に対するスライド方向に延びて形成された主溝
233aと、この主溝233aから内筒232の面内を
直角方向に延びた複数の係止溝233bとからなるガイ
ド溝233が設けられる。
【0042】このガイド溝233のうち係止溝233b
は打球発射ハンドル34の固定位置、すなわち内筒23
2の外筒231に対する固定位置に対応して設けられ
る。従って打球発射ハンドル34の固定位置を第1の実
施形態のように3箇所とするならば係止溝233bの数
は3つとなり、図9(A)に示すようにガイド溝233
はアルファベットの「E」字状に形成される。また、ガ
イド溝233の主溝233aは前述の第2の実施形態に
おける内筒132の下辺部に形成されたガイド溝132
dに相当するものであり、この主溝233aにより内筒
232の外筒231に対するスライド移動領域が制限さ
れ、内筒232の外筒231からの抜け落ちが防止され
る。また、外筒231の側面には先端部がガイド溝23
3内に位置するようにガイドねじ251が外方から内方
に向かって取り付けられる。
【0043】遊技者は、打球発射ハンドル34の固定位
置を変更するときには、打球発射ハンドル34を図2
(A)中の矢印C1の方向に捻って内筒232を外筒2
31に対して回転させ、ガイドねじ251を係止溝23
3bから主溝233a内に位置させた状態で(このガイ
ドねじ251が主溝233a内に位置した状態は、打球
発射ハンドル34がそれ以上矢印C1方向に回らなくな
ることで判る)、打球発射ハンドル34を前後方向にス
ライド移動させる。そして、好みの固定位置において打
球発射ハンドル34を今度は図2(A)中の矢印C2の
方向に捻る。これによりガイドねじ251は主溝233
aから係止溝233b内に位置し、打球発射ハンドル3
4はその位置に固定される。なお、この実施形態におい
ても、内筒23上面側の最前部に打球発射ハンドル34
の操作位置の変更ができることを遊技者に知らせるため
のマーク(上記第1及び第2の実施形態で示したマーク
Mに相当するもの)を設けることができるが、この場合
には打球発射ハンドル34のスライド方向のみならず、
捻り方向も示すようにすることが好ましい。
【0044】なお、主溝233aから係止溝233bが
延びる方向は、打球時にレバー部34bが捻られる方向
と一致していることが好ましい。このようにすれば、ガ
イドねじ251を係止溝233bから外すときの打球発
射ハンドル34の捻り操作方向は、打球時におけるレバ
ー部34bの捻り操作方向は反対になるので、打球中に
内筒232の外筒231に対する固定が緩む虞がなくな
る。また、図示はしないが各係止溝233bの両側部を
絞った形状にして簡単なデテントを形成し、位置決め後
のガイドねじ251が遊技者による操作なく係止溝23
3bからはずれることを防止できるようにした構成とし
てもよい。
【0045】このように本実施形態に係る打球発射装置
においても前述の第1又は第2の実施形態に係る打球発
射装置と同様の効果が得られるが、本実施形態では、第
2の実施形態において必要であった金具140が不要に
なるので部品点数が少なくなるという利点がある。ま
た、この第3の実施形態におけるガイド溝233は、第
2の実施形態における金具140のアーム部142に形
成された係止穴143と、内筒132の下辺部に形成さ
れたガイド溝132dとを一体にした働きをなしている
ので、工作工程が簡単になるという利点もある。
【0046】次に、本発明の第4の実施形態を示す。図
10はこの実施形態における打球発射装置における打球
発射ハンドル34の近傍領域を右側方より見た部分断面
図である。この図に示すように、第4の実施形態に係る
打球発射装置においては、前述の第1の実施形態におい
て示した外筒31と当て板12とが一体となった外筒付
き当て板312が用いられており、この外筒付き当て板
312の当て板部312aが第1の実施形態における当
て板12に対応し、外筒付き当て板312の外筒部33
1が第1の実施形態における外筒31に対応する。な
お、図10においては、第1の実施形態に係る打球発射
装置20と共通する構成部品は図2〜図6において付し
た符号と同じ符号を付し、その説明を省略することにす
る。
【0047】この実施形態に係る打球発射装置では、外
筒付き当て板312を前枠4に取り付ける際には、外筒
部331の基部331aを前枠4下部の前面側に形成さ
れた窪み4aに嵌入させつつ、当て板部312aを前枠
4前面の所定位置に取り付ける。打球発射ハンドル34
が取り付けられた内筒32は、第1の実施形態のように
当て板12を前枠4に取り付けた後に取り付ける必要は
なく、始めから外筒部331内に取り付けておくことが
できる。打球発射ハンドル34を前枠4の前後方向に移
動させるハンドル移動機構の構成は第1の実施形態の場
合と同様であり、したがってこれと同様の効果が得られ
る。
【0048】このように第4の実施形態に係る打球発射
装置では第1の実施形態に係る打球発射装置と同様の効
果が得られながら部品点数を少なくすることができ、組
み立ても容易であるという利点がある。なお、この第4
の実施形態では、上述の第2及び第3の実施形態をその
まま適用することが可能である。
【0049】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れない。例えば、上記実施形態におけるハンドル移動機
構は、外筒と内筒の構成を入れ換え、前枠4の前面から
内筒が前方に延び、打球発射ハンドルが取り付けられた
外筒がこの内筒に取り付けられた構成であってもよい。
要は、前枠4の前面から前方に延びたガイド部材と、前
端部に打球発射ハンドルを保持し、ガイド部材に案内さ
れて前枠4の前後方向にスライド移動可能なスライド部
材とからなる構成であればよい。
【0050】また、これらガイド部材とスライド部材は
上述の実施形態のような円筒形状に限られず、角筒を始
め他の形状であってもよい。また、上述の実施形態で
は、打球発射ハンドルの固定位置、すなわち内筒の外筒
に対する固定位置は3箇所であったが、これは一例に過
ぎず、2箇所以上であれば何段であってもよい。更には
固定位置をこのような飛び飛びの位置ではなく、内筒
(スライド部材)の許容移動範囲内における任意の位置
に固定できるようにしてもよい。これは、例えば上述の
第1の実施形態で示した構成において、内筒32の軸方
向に並んだ複数の係止穴72を連ねて一本の溝を形成さ
せた構成にすることにより実現できる。更に、本発明の
打球発射装置における打球発射機構は、打球発射ハンド
ルの捻り動作を機械的に伝達し、打球発射ハンドルの捻
り量に応じた打力で遊技球を叩打してこれを遊技盤内に
発射供給できるものであればよく、必ずしも上述の構成
でなくてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の縦型弾球
遊技機の打球発射装置では、打球発射ハンドルが、従来
のように前枠の前面に固定されるのではなく、前枠の前
面から前方に延びたガイド部材と、このガイド部材に案
内されて前枠の前後方向にスライド移動可能なスライド
部材と、このスライド部材をガイド部材に固定可能な固
定手段とから構成されるハンドル移動機構を介して前枠
前面に取り付けられているので、遊技者は、打球発射ハ
ンドルを前枠側に押し、或いは手前側に引き寄せる操作
を行って打球発射ハンドルの操作位置を自身の姿勢等に
合わせる調節を行うことができる。このため、遊技者は
前屈みになったりすることなくリラックスした姿勢で打
球できるようになり、獲得した遊技球の収納容器を遊技
機下部のテーブル上に置いて打球をする場合でもその収
納容器を邪魔に感じることがなくなるので、快適な気分
で遊技を楽しむことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る打球発射装置が
適用されたパチンコ機の構成を示す図であり、(A)は
正面図、(B)は側面図である。
【図2】このパチンコ機における打球発射装置の構成を
示す図であり、(A)は打球発射装置の要部分解斜視
図、(B)は(A)における矢視C−Cから見た打球杵
近傍の詳細図である。
【図3】打球発射ハンドルの近傍領域を右側方より見た
部分断面一部分解図である。
【図4】打球発射ハンドルの近傍領域を右側方より見た
部分断面図である。
【図5】打球発射ハンドルの近傍領域を上方より見た部
分断面図である。
【図6】駆動側軸部材と従動側軸部材の結合部付近の構
成を示す斜視図である。
【図7】(A)は本発明の第2の実施形態に係る打球発
射装置を構成する内筒及びこれに固定される金具を内筒
の後方斜め上方から見た分解斜視図であり、(B)は金
具を取り付けた内筒を前方から見た部分断面図である。
【図8】第2の実施形態に係る打球発射装置を構成する
外筒を前方から見た部分断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る打球発射装置に
おける打球発射ハンドル近傍の構成を示す図であり、
(A)は打球発射ハンドル近傍をパチンコ機の右方から
見た要部部分断面図、(B)は(A)における矢視E−
Eから見た端面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る打球発射装置
における打球発射ハンドルの近傍領域を右側方より見た
部分断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 テーブル 3 外枠 4 前枠 4a 窪み 5 上ヒンジ 6 下ヒンジ 7 施錠装置 8 ガラス枠 8a 矩形状開口部 9 中央扉 10 上受け皿 11 下受け皿 12 当て板 12a 円形孔 13 ガラス板 14 タンク 15 裏機構板 20 打球発射装置 31 外筒 31a 基部 31b フランジ 32 内筒 33 ハンドル保持部 34 打球発射ハンドル 34a グリップ部 34b レバー部 35 ハーネス 40 固定ベース 41 シャフト 42 打球杵 42a 槌部 43 第1円盤部材 43a 突出部 44 第2円盤部材 45 リターンスプリング 46 電動モータ 46a 駆動軸 47 駆動側カム部材 47a アーム部 48 従動側カム部材 50 板部材 50a 突出部 51 プーリ 52 回転部材 52a 回転軸 52b 駆動側回転部材 52c 従動側回転部材 53 ワイヤ 60 軸部材 61 駆動側軸部材 61a 平板部 61b 溝 62 従動側軸部材 62a 平板支持部 62b ねじ穴 63 連結ねじ 71 係止ねじ 71a レバー 72 係止穴 131 外筒 131a 突状部 131b フランジ 132 内筒 132a スライド溝 132b 係止溝 132c ねじ穴 132d ガイド溝 140 金具 141 基部 141a ねじ穴 142 アーム部 142a 係止爪 143 係止穴 151 係止ねじ 152 ガイドねじ 231 外筒 232 内筒 233 ガイド溝 233a 主溝 233b 係止溝 251 ガイドねじ 312 外筒付き当て板 312a 当て板部 331 外筒部 331a 基部 M マーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形枠状の外枠と、この外枠の前側開口
    域に合わせた方形状に形成されて前記外枠に開閉自在に
    取り付けられた前枠とを有し、ほぼ立設状態で遊技に供
    される縦型弾球遊技機の打球発射装置であって、 前記前枠の前面にハンドル移動機構を介して取り付けら
    れた打球発射ハンドルと、 前記打球発射ハンドルの捻り動作を機械的に伝達し、前
    記打球発射ハンドルの捻り量に応じた打力で遊技球を叩
    打して前記遊技球を前記遊技盤内に発射供給する打球発
    射機構とを有し、 前記ハンドル移動機構は、 前記前枠の前面から前方に延びたガイド部材と、 前端部に前記打球発射ハンドルを保持し、前記ガイド部
    材に案内されて前記前枠の前後方向にスライド移動可能
    なスライド部材と、 前記スライド部材を前記ガイド部材に固定可能な固定手
    段とから構成されたことを特徴とする縦型弾球遊技機の
    打球発射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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