JP2002360803A - 弾球遊技機の打球発射装置 - Google Patents

弾球遊技機の打球発射装置

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JP2002360803A
JP2002360803A JP2001169499A JP2001169499A JP2002360803A JP 2002360803 A JP2002360803 A JP 2002360803A JP 2001169499 A JP2001169499 A JP 2001169499A JP 2001169499 A JP2001169499 A JP 2001169499A JP 2002360803 A JP2002360803 A JP 2002360803A
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Japan
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handle
ball
firing handle
game
operation angle
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JP2001169499A
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English (en)
Inventor
Kenkichi Yoshida
賢吉 吉田
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Sammy Corp
Samy KK
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Sammy Corp
Samy KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前枠に対する打球発射ハンドルの位置を遊技
者自身の姿勢等に合わせて調節することができるように
する。 【解決手段】 前枠4の前面側において打球発射ハンド
ル36を保持するハンドルホルダ30を、当て板12の
右方に位置するベース21に取り付けられてその前端部
が前方斜め上方に延びた外筒31と、この外筒31内に
挿設されて外筒31内を摺動(スライド)移動自在な内
筒32と、内筒32を外筒31に対して固定可能な固定
ねじS1とから構成する。ハンドルホルダ30を上下面
内斜め方向に伸縮させることにより、前枠4に対する打
球発射ハンドル36の上下及び前後方向位置を調節す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に代表
される弾球遊技機の打球発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機
は「遊技島」と呼ばれる室内の設置用設備にほぼ立設状
態に取り付けられており、その前面の遊技領域(遊技
盤)には入賞口や図柄表示装置等の所定の遊技部品が備
えられている。遊技領域の下方右側(前枠前面)には、
遊技機の前方に遊技領域と向かい合うように座った遊技
者が操作する打球発射ハンドルが備えられており、遊技
者によるこのハンドルの捻り操作に応じて遊技機内部の
打球杵(ハンマー)が電気的に駆動され、これにより叩
打された遊技球が遊技領域内に送り込まれるようになっ
ている。遊技領域内に送り込まれた打球は遊技盤内を転
動落下するが、この際、遊技球が遊技領域内の入賞口に
入ったときには賞球として複数の遊技球が新たに遊技者
に与えられるようになっている。また、図柄表示装置を
備えるタイプのものでは、遊技球が入賞口へ入ることに
より図柄表示が変化し、これが予め定められた当たり表
示と一致したときには出玉率が増大するなど所定の特典
が得られるようになっている。
【0003】このような弾球遊技機における打球発射装
置は、上記のように遊技機の下方右側に設けられた打球
発射ハンドルと、この打球発射ハンドルの捻り操作を受
けて打球杵を駆動する打球発射機構とから構成されてい
る。打球杵の駆動にはロータリ型ソレノイドを利用した
ものや電動モータを用いたものなど種々ものが知られて
いるが、いずれも打球発射ハンドルの捻り操作量(操作
角度)に応じた打力調節がなされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の弾球遊技機における打球発射装置では、打力
の調整等を行う打球発射ハンドルは遊技機の前面側に固
定されているため、遊技者が打球を行う際には、打球操
作を行う手(通常右手)は打球発射ハンドルを握ること
ができる一定範囲の位置内に位置させておく必要があっ
た。このため、遊技者は自身の体格等によっては多少前
屈みにならざるを得ず、また、獲得した遊技球の収納容
器を遊技機下部のテーブル上に置いて打球をする遊技者
にとっては、この収納容器が邪魔になって打球発射ハン
ドルの操作がしにくい場合があるなど、遊技者がリラッ
クスした姿勢で打球ができるとは限らなかった。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、前枠に対する打球発射ハンドルの位置を遊
技者自身の姿勢等に合わせて調節することができ、リラ
ックスした姿勢で遊技を楽しむことができるようにした
弾球遊技機の打球発射装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る弾球遊技機
の打球発射装置は、方形枠状の外枠と、この外枠の前側
開口域に合わせた方形状に形成されて外枠に開閉自在に
取り付けられた前枠と、前枠に取り付けられた遊技盤と
を有して構成され、ほぼ立設状態で遊技に供される弾球
遊技機の打球発射装置であって、前枠の前面側に取り付
けられ、上下面内斜め方向に伸縮可能なハンドルホルダ
と、ハンドルホルダの前端部に取り付けられた打球発射
ハンドルと、打球発射ハンドルの操作量に応じた打力で
遊技球を叩打し、遊技球を遊技盤内に発射供給する打球
発射機構とを備え、ハンドルホルダを方向に伸縮させる
ことにより、前枠に対する打球発射ハンドルの上下及び
前後方向位置を調節可能になっている。
【0007】本発明の打球発射装置においては、遊技球
の打力調節を行う打球発射ハンドルが、従来のように前
枠前面の所定位置から動かせないのではなく、ハンドル
ホルダを伸縮させることにより、前枠に対する上下及び
前後方向位置を調節することができるようになってい
る。このため、遊技者は自分の体格等に応じた好みの位
置に打球発射ハンドルを位置させて、リラックスした姿
勢で打球できるようになる。また、このような打球発射
ハンドル位置の調節により、獲得した遊技球の収納容器
を遊技機下部のテーブル上に置いて打球をする場合でも
その収納容器を邪魔に感じることがなくなるので、快適
な気分で遊技を楽しむことができるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
打球発射装置を備えた弾球遊技機1を示しており、図1
(A)はその正面図、図1(B)は右側面図である。ま
た、図2は図1(A)における領域IIの拡大図である。
本弾球遊技機1は、所定の外郭方形枠状に構成されて
「遊技島」と呼ばれる設置用設備にほぼ立設状態で据え
付けられた外枠3の前側において、この外枠3の前側開
口域に合わせた方形枠状に構成された前枠4が、互いの
正面左側上下部に配設された上下ヒンジ5,6及び正面
右側に設けられた施錠装置7を利用して着脱及び開閉
(片持ち横開き)自在に組み付けられた構成となってい
る。遊技島にはこの弾球遊技機1の下方を前方(遊技者
側)に突出して延びたテーブル2が設けられており、こ
のテーブル2上には遊技者が獲得した遊技球の収納容器
(図示せず)等を置くことができるようになっている。
【0009】前枠4の各部には必要な遊技構成部材とし
て、前枠4の前面領域に合わせた方形枠サイズの開閉自
在なガラス枠8、このガラス枠8の下方において同じく
前枠4に対して開閉自在に構成された中央扉9(ヒンジ
は正面左側)、この中央扉9の前面に取り付けられた上
受け皿10、中央扉9の下方を左右に延びて着脱自在に
設けられ、その中央部に下受け皿11を有する当て板1
2等がそれぞれ備え付けられており、当て板12の正面
右方には遊技者が捻り操作可能な打球発射ハンドル36
が前枠4の前面下方に取り付けられている。
【0010】遊技構成部材としては更に、パチンコゲー
ムを展開し得る遊技盤16が前枠4内に保持された方形
枠状の収納枠(図示せず)に着脱(交換)可能に保持さ
れており、ガラス枠8中央の矩形状開口部8aには透明
のガラス板13が取り付けられている。ガラス枠8が前
枠4内に収容された閉扉状態では、遊技盤16の前面は
ガラス板13の裏面と対向した状態となる。更に、遊技
盤16を保持する上記収納枠の裏側には、賞球貯蔵用の
タンク14のほか、図示しないその他の構成部品(球寄
せカバー、制御基板、受電・入出力用のターミナル基
板、払い出し機構等)を所定位置に保持する裏機構板1
5が収納枠に対して開閉自在に取り付けられている。図
3はこの弾球遊技機1における遊技盤16の例を示して
おり、図3(A)は本弾球遊技機1がパチンコ機である
場合、図3(B)は本弾球遊技機1がアレンジボール遊
技機である場合をそれぞれ示している。
【0011】図4は遊技球を遊技盤16内(遊技領域
内)に発射供給する打球発射装置20の構成を示す分解
斜視図であり、図5は打球発射ハンドル36の近傍領域
を上方より見た部分断面図、図6は打球発射ハンドル3
6の近傍領域を下方より見た部分断面図である。また、
図7及び図8は打球発射ハンドル36の近傍領域を本弾
球遊技機1の右側面側より見た部分断面側面図と部分断
面分解側面図である。打球発射装置20は上記打球発射
ハンドル36及び後述するハンドルベース34及びキャ
ップ35を含んでなるハンドルユニット33と、上下面
内斜め方向に伸縮自在な構成でハンドルユニット33を
前枠4の前面側に保持し、前枠4に対する打球発射ハン
ドル36の上下方向及び前後方向位置を調節することが
可能なハンドルホルダ30と、打球発射ハンドル36の
捻り操作角度(捻り操作量)に応じた打力で遊技球を叩
打し、この遊技球を遊技盤16内(遊技領域内)に発射
供給する打球発射機構とを有して構成される。
【0012】ハンドルホルダ30は、前述の当て板12
(図4には示さず)の右方に位置するベース21に取り
付けられてその前端部が前方斜め上方に延びた外筒31
と、この外筒31内に挿設されて外筒31内を摺動(ス
ライド)移動自在な内筒32と、内筒32を外筒31に
対して固定可能な固定ねじS1とを有して構成される。
図7及び図8に示すようにベース21は中空構造をして
おり、このベース21に外筒31が挿設された状態で
は、外筒31の後端部はベース21の内部空間内に位置
する。ここで、外筒31のベース21への取り付けは、
外筒31の外周部に設けられた矩形状のフランジ31a
をベース21の前面にねじ止めすることにより行われ、
このねじ止めに使用されるねじS2は、図8に示すよう
にベース21の下部に設けられたねじ取り付け孔21a
より挿入したドライバーDにより着脱される。また、ベ
ース21上における外筒31の左右両側には窪み形状の
コイン置き22,22が設けられており、ここに遊技者
が使用予定のコイン(硬貨)を置いておくことができる
ようになっている(図7又は図23中に二点鎖線で示す
コインCN参照)。
【0013】内筒32の下辺部には外筒31に対するス
ライド移動方向に延びたガイド溝32d(図7参照)が
設けられており、このガイド溝32d内には外筒31の
下辺部に外方から内方に(下方から上方に)向かうよう
に取り付けられたガイドねじS3の先端部(上端部)が
位置している。このため内筒32のスライド移動領域は
ガイドねじS3がガイド溝32dの両端部に当接する範
囲に制限されるため、内筒32は外筒31から抜け落ち
ることがない。
【0014】図8に示すように、内筒32の右側面部に
は前後方向に所定間隔をおいて複数の係止穴32a,3
2a,…が設けられており、外筒31の右側面部に設け
られたねじ取り付け穴31bには図5、図6、図7に示
すように前述の固定ねじS1が外筒31の外方側から取
り付けられている。この固定ねじS1は、その外方側端
部(外筒31の外方に位置する側の端部)に位置するつ
まみTSを捻り操作することにより外筒31の半径方向
に(肉厚方向に)移動させることが可能であり、これを
最も内方側に移動させた(最も締めつけた)状態では、
その内方側端部(外筒31の内部空間内に位置する側の
端部)は内筒32の外面よりも内方に位置するようにな
っている。このため、固定ねじS1の中心軸と内筒32
に形成された係止穴32a,32a,…のいずれかの中
心とが一致する状態で固定ねじS1を締めつければ、固
定ねじS1の内方側端部をその係止穴32aに入り込ま
せて(係合させて)内筒32を外筒31に固定すること
ができる。したがって遊技者は、ハンドルホルダ30の
長さを係止穴32a,32a,…の数の範囲で段階的に
調節することが可能である。
【0015】ここで、内筒32の側面部に形成された複
数の係止穴32a,32a,…のうち最も手前側(遊技
者から見て手前側。図8では紙面の左上方側)に位置す
るものは、ハンドルユニット33を最も前枠4側へ近づ
けた状態で(ハンドルユニット33を「最大押し込み位
置」に位置させた状態で)固定ねじS1と係合する位置
に形成される。また、上記複数の係止穴32a,32
a,…のうち最も奥側(遊技者から見て最も前枠4に近
い側。図8では紙面の右下方側)に位置するものは、ハ
ンドルユニットを最も手前側に近づけた状態で(ハンド
ルユニット33を「最大引き寄せ位置」に位置させた状
態で)固定ねじS1と係合する位置に形成される。ま
た、それ以外の係止穴32a,32a,…は、上記両端
の係止穴32a,32a間にほぼ等間隔で形成される。
【0016】打球発射ハンドル36の前枠4に対する上
下方向及び前後方向位置を調節するには、固定ねじS1
を緩めた状態で内筒32を外筒31に対してスライド移
動させ(このときハンドルユニット33は上記「最大押
し込み位置」と「最大引き寄せ位置」との間を移動す
る)、ハンドルホルダ30が所望の長さになったところ
で固定ねじS1を締めて(固定ねじS1の内方側端部を
係止穴32aに係止させて)、内筒32を外筒31に対
して固定させればよい。ここで、ハンドルユニット33
が「最大押し込み位置」に近い位置に位置しているとき
ほど打球発射ハンドル36は前枠4に対して低く、且つ
前枠4に近接した位置に位置し、ハンドルユニット33
が「最大引き寄せ位置」に近い位置に位置しているとき
ほど打球発射ハンドル36は前枠4に対して高く、且つ
前枠4から離間した位置に位置するようになる。
【0017】図9は上記固定ねじS1の外方側端部に位
置するつまみTSの構成例を示すものであり、(A)は
固定ねじS1のねじ部NとつまみTSとが一体に構成さ
れた例、(B)はねじ部NとつまみTSとが別体であ
り、つまみTSの内部をくり抜いて得られた空間(図示
せず)内にねじ部Nの頭部NHを嵌合させたうえ、これ
らつまみTSと頭部NHとを結合ねじSSにより結合し
て構成したものの例である。
【0018】図10は、図9(A)における固定ねじS
1のねじ部Nを外周部に抜け止め用のフランジFが形成
されたねじ部N’に置き換えた固定ねじS1’の例を示
している。この例ではフランジFとつまみTSとの距離
は外筒31の肉厚よりも大きくなっており、その外径は
ねじ取り付け穴31bの内径よりも大きくなっている。
ねじ部N’の軸方向には切り込みWが形成されており、
つまみTSを摘んでねじ部N’をねじ取り付け穴31b
に押し込むことにより、この切り込みWを挟んで対向す
る2つの片持ち部K1,K2が互いに近づくように弾性
変形させることができ(図10(A))、径の大きいフ
ランジFを有するねじ部N’をねじ取り付け穴31bに
填めこむことができる。そして、フランジFがねじ取り
付け穴31bを通過すると両片持ち部K1,K2はもと
の状態に復帰する(図10(B)参照)。
【0019】このような構成の固定ねじS1’では、こ
れを緩める方向に捻り続けてもフランジFが抜け止めの
役目を果たして外筒31から離脱することがなく、固定
ねじS1’の紛失が防止される。また、固定ねじS1’
を最も締め付けた状態(図10(B)参照)において、
その内方側端部が内筒32を外方(図10では右方)か
ら押圧するようになっていれば、その押圧力で内筒32
を外筒31に固定することができる。この場合には上述
のように内筒32に係止穴32a,32a,…を設ける
必要がなくなるとともに、外筒31に対する所望の位置
で内筒32を固定することができるので、ハンドルホル
ダ30の長さを無段階で変化させることが可能となる。
なお、このようなハンドルホルダ30の長さを無段階で
変化させることができる構成は、ここに示した固定ねじ
S1’でしか実現できないわけではなく、上記図9
(A),(B)で示した固定ねじS1を用いても同様に
実現可能である。
【0020】また、ハンドルホルダ30はこのような構
成であるが、例えば外筒と内筒の構成を入れ換え、前枠
4の前面から内筒が前方に延び、打球発射ハンドルが取
り付けられた外筒がこの内筒に取り付けられた構成とし
てもよい。要は、前枠4の前面から前方に延びたガイド
部材と、前端部に打球発射ハンドルを保持し、ガイド部
材に案内されて前枠4の前後方向にスライド移動可能な
スライド部材とからなる構成であればよい。また、これ
らガイド部材とスライド部材は上述の実施形態のような
円筒形状に限られず、角筒を始め他の形状であってもよ
い。また、打球発射ハンドルの固定位置、すなわち内筒
の外筒に対する固定位置は2箇所以上であれば何段であ
ってもよい。
【0021】ハンドルユニット33は、上記ハンドルホ
ルダ30の前端部(内筒32の前端部)に取り付けられ
た円盤状のハンドルベース34と、このハンドルベース
34の前面側に取り付けられたキャップ35と、これら
ハンドルベース34とキャップ35との間において捻り
操作自在に取り付けられた上記打球発射ハンドル36と
を有して構成される。打球発射ハンドル36はリング状
に形成されており、その外周部には遊技者が把持し易く
するための複数の凹凸部が設けられている。打球発射ハ
ンドル36は、ハンドルベース34内に設けられた捻り
コイルばね(図示せず)により常時左方向(図4中の矢
印B1方向)に付勢されており、遊技者は、遊技球の発
射操作を行うときには、この打球発射ハンドル36を上
記捻りコイルばねの付勢力に抗して右方向(図4中の矢
印B2方向)に捻り操作する。
【0022】打球発射ハンドル36は、右方向に捻り操
作されていないとき(手を放しているとき)には、上記
捻りコイルばねの付勢力により打球発射ハンドル36に
形成された円弧形の溝(図31(A)において示す打球
発射ハンドル436に形成された溝437参照)の左端
部(図31(A)では左端部437a)である下限スト
ッパが、ハンドルベース34に形成されて上記溝内に位
置した突起(図31(A)において示す突起P参照)に
当接して最小捻り操作角度(0°)となり、遊技者によ
り右方向に捻り操作され、打球発射ハンドル36に形成
された上記円弧形の溝の右端部(図31(A)では右端
部437b)である上限ストッパがハンドルベース34
に形成された上記突起に当接したときには最大捻り操作
角度(約100°)となるようになっている。ここで、
図2に示すように、ベース21の前面には打球発射ハン
ドル36の操作量(操作角度)に応じて記された捻り操
作量目安目盛りMCが描かれており、遊技者は、打球発
射ハンドル36に設けられた印(図示せず)が捻り操作
量目安目盛りMC上で示す値を参考に、現在の捻り操作
量がどれほどであるかを知ることができるようになって
いる。なお、このような最小捻り操作角度と最大捻り操
作角度との間における打球発射ハンドル36の捻り操作
角度範囲を、以下、「標準の捻り操作角度範囲」と称す
る。
【0023】打球発射機構は図4に示すように、前枠4
下部の裏面側に遊技盤16の盤面とほぼ平行な姿勢に取
り付けられた矩形平板状の固定ベース41(図5及び図
7も参照)と、この固定ベース41に取り付けられ、固
定ベース41の背面側を遊技盤16の盤面とほぼ平行な
面内で揺動可能な打球杵(ハンマー)42と、この打球
杵42を常時左方向(図4中の矢印A1方向)に付勢す
るリターンスプリング43(図5及び図7も参照)と、
打球杵42と当接して打球杵42の左方向への揺動範囲
を制限するストッパ44と、リターンスプリング43の
上記付勢力に抗して打球杵42を右方向(図4中の矢印
A2方向)に揺動付勢する発射駆動源(ロータリ形ソレ
ノイド)45とから構成される。
【0024】ハンドルベース34には、打球発射ハンド
ル36に触れた人体の静電容量を検出することで遊技者
が打球発射ハンドル36に触れているか否かを検知する
タッチ板TCが設けられており、このタッチ板TCによ
り検出された情報は、内筒32内を通って前枠4の裏面
側へ延びるハーネスH(図5及び図7参照)を介して図
11に示す発射制御装置(回路基板)50のタッチ検出
部52bに入力されるようになっている。打球発射ハン
ドル36は前述のように、ハンドルベース34内に設け
られた捻りコイルばねにより常時左方向(図4中の矢印
B1方向)に付勢されており、遊技者が打球発射ハンド
ル36をこの捻りコイルばねの付勢力に抗して右方向
(図4中の矢印B2方向)に捻り操作したときには、打
球発射ハンドル36からハンドルベース34側へ突出し
て延びた突出部材(図示せず)が回転し、これと嵌合し
たハンドルベース34内の操作軸SFが打球発射ハンド
ル36と同じ捻り操作角度だけ回転するようになってい
る。この操作軸SFの回転角度はハンドルベース34内
に設けられた可変抵抗器VRにより抵抗の大きさとして
検出され、打球発射ハンドル36の捻り操作角度情報と
して上記ハーネスHより発射制御装置50の発射強度入
力部たる捻り操作角度検出部51aへ送られる(図11
参照)。
【0025】また、本弾球遊技機1の外部(遊技場のホ
ール内)に設置された発射許可信号出力装置60より出
力される発射許可信号は図11に示すように発射制御装
置50の発射許可信号入力検出部52aに入力される。
ここでいう発射許可信号とはホール内の各弾球遊技機に
与えられる遊技許可信号であり、いわゆる「打ち止め」
を行うとき等、特別な状況を除いて各弾球遊技機に出力
されている信号である。言い換えると、上記発射許可信
号は「打ち止め」を行うときなど弾球遊技機1の遊技を
停止させる必要があるときに出力される遊技停止信号と
表裏をなす信号であり、遊技停止信号の出力は遊技許可
信号の非出力と等価であり、遊技停止信号の非出力は遊
技許可信号の出力と等価である。
【0026】図2及び図4に示すように、ベース21の
左上方部には駆動スイッチ81が設けられており(図4
に示すようにハンドルベース34内にレバー81’を設
けてこれを駆動スイッチとしてもよい)、遊技者が指で
押圧操作したときにはオフ信号が出力され、指を放した
状態ではオン信号が出力されるようになっている。この
駆動スイッチ81より出力されるオンオフ信号は上記ハ
ーネスHを介して図11に示すように発射制御装置50
の駆動スイッチ入力検出部52cへ入力される。ここ
で、駆動スイッチ81の押圧操作部にはLEDからなる
駆動ランプ81aが設けられており、駆動スイッチ81
が押圧操作されておらずオン信号が出力されているとき
には発射制御装置50内の発射許可判定回路52を介し
て点灯されるようになっている。また、裏機構板15に
は打球発射ハンドル36の捻り操作角度に対する打球強
度の調整を行う基準強度調整つまみ15aが設けられて
おり、その捻り操作量に応じた信号は発射制御装置50
の基準強度調整部51bに入力されるようになっている
(図11参照)。
【0027】発射制御装置50の発射許可判定回路52
は、発射許可信号入力検出部52aにおいて発射許可信
号が入力されていることを検出している状態において、
更にタッチ検出部52bにおいて遊技者が打球発射ハン
ドル36に触れていることを検知し、且つ駆動スイッチ
入力検出部52cにおいて駆動スイッチ81よりオン信
号が出力されていることを検知しているときには、発射
駆動源45への電流の供給と遮断とが一定時間間隔で行
われるように、発射制御装置50の発射強度決定回路5
1に発射指令信号を出力する。発射指令信号を受けた発
射強度決定回路51は、捻り操作角度検出部51aにお
いて検出された可変抵抗器VRの抵抗値、すなわち打球
発射ハンドル36の捻り操作角度の大きさに基づいてソ
レノイド駆動信号を出力する。このソレノイド駆動信号
は発射制御装置50内のタイミング調整部56経由で発
射駆動源制御部57及び球送り駆動源制御部58に出力
されるが、この際、これと同時に基準強度調整部51b
に入力された基準強度調整つまみ15aの捻り操作量に
対応する基準強度調整信号もタイミング調整部56経由
で発射駆動源制御部57に出力される。
【0028】ソレノイド駆動信号及び基準強度調整信号
を受けた発射駆動源制御部57は発射駆動源45への電
流供給のオンオフ動作を連続して行う。この際、発射駆
動源45の駆動力は発射強度決定回路51より出力され
た上記ソレノイド駆動信号及び基準強度調整信号に基づ
いて調整される。これにより打球杵42は右方向(図4
中の矢印A2方向)へ揺動付勢された後、一定時間経過
後にはリターンスプリング43の付勢力を受けて左方向
(図4中の矢印A1方向)に勢い良く揺動し、その後ス
トッパ44に当接して静止する動作を繰り返す。この打
球杵42の右方向への揺動時、発射レール71(図4参
照)下端の所定位置に供給されていた遊技球は打球杵4
2の上端部から左方に突出形成された槌部42aにより
叩打され、発射レール71上を転がって遊技盤16内
(遊技領域内)に供給される。なお、発射レール71は
中央扉9の裏面側に相当する前枠4の下部スペースに右
下方から左上方に向かって延びるように設けられてい
る。
【0029】また、ソレノイド駆動信号を受けた球送り
駆動源制御部58は、中央扉9の裏面側に取り付けられ
た球送り装置72(図4参照)より上記発射レール71
下端の所定位置に遊技球が順次供給されるように、球送
り装置72に内蔵された球送り駆動源(電磁ソレノイ
ド)72aに一定時間間隔で電流を供給してこれを電磁
駆動する。電磁駆動された球送り駆動源72aは図示し
ない鉄片を引き付けることにより球供給口(図示せず)
を開口し、その上部に設けられた球供給口72bより供
給されて自身の内部に貯蔵していた球(貯蔵できる球は
2,3個)を順次発射レール71上に送り込む。このた
め遊技球は打球杵42により連続的に叩打され、遊技球
は遊技盤16内に次々と供給される。なお、この球送り
駆動源72aの電磁駆動のタイミングは、発射強度決定
回路51より出力されたソレノイド駆動信号に基づいて
タイミング調整部56が調整する。
【0030】一方、駆動スイッチ81が指で押圧操作さ
れて駆動スイッチ81よりオフ信号が出力されていると
きには、発射許可判定回路52は発射強度決定回路51
へ発射指令信号を出力しない。このため発射強度決定回
路51からはソレノイド駆動信号(及び基準強度調整信
号)が出力されず、遊技球は発射されない。したがって
遊技者は、打球発射ハンドル36の操作と駆動スイッチ
81の操作とを組み合わせることにより一発ずつの打球
を行うことも可能である。
【0031】図12は打球発射ハンドル36の捻り操作
と発射駆動源45及び球送り駆動源72aのオンオフ状
態の関係を示すタイミングチャートであり、打球発射の
基本1サイクル(打球1球分)は図中に示す区間Tに相
当する。このチャートから分かるように、発射許可信号
出力装置60より発射許可信号が出力されている状態
で、タッチ板TCを介して打球発射ハンドル36に遊技
者が触れていることが検出されており、且つ駆動スイッ
チ81よりオン信号が出力されているときには駆動ラン
プ81aが点灯し、発射駆動源45は一定時間間隔おき
に駆動される(オンオフされる)。これにより打球杵4
2は遊技球の叩打動作を行うが、この叩打動作に合わせ
て球送り駆動源72aも一定時間間隔おきに駆動(オン
オフ)されて次々に遊技球を発射レール71上に供給す
るので、打球は連続的に行われる。なお、図12におい
て、球送り駆動源72aのオンオフ動作M1により供給
された遊技球は、その直後に行われる発射駆動源45の
オンオフ動作N1に対応する打球杵42の駆動により叩
打される。
【0032】また、図4に示すように(図2も参照)ベ
ース21の右上方部には特別スイッチ82が設けられて
おり、遊技者が指で押圧操作した状態ではオン信号が出
力され、指を放した状態ではオフ信号が出力されるよう
になっている。この特別スイッチ82より出力されるオ
ンオフ信号は上記ハーネスHを介して発射制御装置50
の特別スイッチ入力検出部53に入力され(図11参
照)、信号出力遅延回路54及び特別スイッチ信号出力
回路55を介して本弾球遊技機1の外部に設けられた特
別スイッチ関連処理装置90に伝送される。特別スイッ
チ関連処理装置90は、遊技場ホール内の係員呼び出し
などの外部出力を行う外部出力(係員呼出)器91や、
本弾球遊技機1に関する各種操作方法の表示等を行う操
作方法表示ディスプレイ92等から構成されている。ま
た、特別スイッチ82の押圧操作部にはLEDからなる
特別スイッチランプ82aが設けられており、特別スイ
ッチ82が押圧操作されてオン信号が出力されていると
きには上記特別スイッチ信号出力回路55を介してこれ
が点灯されるようになっている。
【0033】このように特別スイッチ82の操作により
求められる応答は係員の呼び出しなど、押圧操作と同時
に行われることを要する(急を要する)ものではない一
方、同じベース21上に設けられた前述の駆動スイッチ
81との押し間違いを生ずる虞があるため、特別スイッ
チ入力検出部53と特別スイッチ信号出力回路55との
間には上述の信号出力遅延回路54が設けられている。
この信号出力遅延回路54は図13に示すように、特別
スイッチ入力検出部53と特別スイッチ信号出力回路5
5の間に設けられた抵抗54aと、この抵抗54aの高
電位側(特別スイッチ入力検出部53側)を接地する接
地線中に介装されたコンデンサ54bとからなってい
る。このように信号出力遅延回路54は、特別スイッチ
82を押してもコンデンサ54bに電荷が充電されるま
での間押圧操作を維持しておかなければ特別スイッチ信
号出力回路55より操作信号が出力されないようになっ
ており、駆動スイッチ81を押すつもりでいながら誤っ
て特別スイッチ82を押してしまったような場合であっ
ても、直ぐには特別スイッチ関連処理装置90に信号が
出力されず、不要な係員の呼び出しが頻繁に行われるよ
うな事態が防止されるようになっている。
【0034】図14は特別スイッチ82の操作入力と特
別スイッチ信号出力回路55からの信号(オン信号)出
力状態、及び特別スイッチランプ82aの点灯状態の関
係を示すタイミングチャートであり、特別スイッチ82
を所定時間t0よりも短い時間t1押圧操作しただけでは
特別スイッチ信号出力回路55からはオン信号出力がさ
れず特別スイッチランプ82aも点灯しないが、特別ス
イッチ82を所定時間t0よりも長い時間t2押圧操作し
たときには特別スイッチ信号出力回路55からオン信号
出力がされるとともに特別スイッチランプ82aが点灯
する様子を示している。
【0035】上述のような構成を有する本弾球遊技機1
において、打球杵42により叩打された遊技球は、図3
に示すように遊技盤16の左方に設けられた曲がりレー
ル17の外側(図の左側)の領域を遡って出口開口17
aより遊技盤16内に放出され、遊技盤16上の落下開
始領域Lのいずれかの位置より落下を始めてその後遊技
盤16内を転動しながら落ちていく。ここで、打球杵4
2により叩打された遊技球が落下開始領域Lのどの位置
で落下を始めるかは打球杵42が右方向(図4中の矢印
A2方向)へ付勢されるときの揺動角に依存し、右方向
へ付勢されるときの揺動角が小さいときほど遊技球は落
下開始領域Lの左方で落下を始め、右方向への揺動角が
大きいときほど遊技球は落下開始領域Lの右方で落下を
始める。但し、揺動角が小さ過ぎる場合には曲がりレー
ル17の出口開口17aより飛び出すことができずに曲
がりレール17の外側領域を逆戻りすることもあり、揺
動角が大き過ぎる場合には遊技盤16の右方上部に備え
られたゴムクッション18に衝突して遊技盤16の内方
に跳ね返されることもある。
【0036】遊技球が遊技盤16上の落下開始領域Lの
どの辺りから落下し始めるかはその後の遊技球の行方に
影響するので遊技者にとっては重要なことであり、遊技
者は打球発射ハンドル36の捻り操作角度を調整して遊
技球の落下開始位置を積極的にコントロールするのが常
である。このため打球杵42により叩打された遊技球が
遊技盤16上における落下開始領域Lの所望の位置で落
下させることができるよう(所望領域への打ち分けがで
きるよう)、本弾球遊技機1には捻り操作角度範囲制限
機構が備えられている。以下、その構成について詳しく
説明する。
【0037】図15〜図21は捻り操作角度範囲制限機
構の第1実施形態を示すものである。図15(A)は打
球発射ハンドル36近傍部材の分解平面図であり、図1
5(B)は図15(A)の矢視XVB−XVBから見た背面
図、図15(C)は図15(A)の矢視XVC−XVCから
見た正面図である。また、図16は打球発射ハンドル3
6近傍部材の部分分解斜視図である。これらの図に示す
ように、打球発射ハンドル36とハンドルベース34と
の間には円弧形状の捻り操作角度範囲制限ダイヤル37
が設けられており、その半径方向に延びたアーム部38
の端部に形成されたボス部38aには操作軸SFが貫通
されている。また、このボス部38aとキャップ35と
の間には図15(A)に示すようにコイルばね39が縮
設されており、捻り操作角度範囲制限ダイヤル37は操
作軸SFまわりに揺動自在であるとともにハンドルベー
ス34側に常時付勢された状態となっている。図15
(C)中に示す端子ETは前述のタッチ板TCに接続さ
れている。
【0038】捻り操作角度範囲制限ダイヤル37の外周
側中央部にはピン取り付け用ボス37aが設けられてお
り、このピン取り付け用ボス37aにはピン部材40が
半径方向に延びるように取り付けられている。このピン
部材40は図16に示すように円柱部40aと、その上
端部に位置する傘状の操作部40bと、円柱部40aの
下端部に位置して円柱部40aよりも大きい半径を有す
る円筒状の係止部40cとを有して構成されており、図
17(A)に示すように、円柱部40aと操作部40b
とが一体で、円柱部40aの下端部に係止部40cを固
定ねじ40dにより取り付けるようになっている。ま
た、このような構成に替えて、図17(B)に示すよう
に、円柱部40aと係止部40cとが一体で、円柱部4
0aの上端部に操作部40bを螺設する構成とすること
もできる。
【0039】図18は打球発射ハンドル36の近傍を本
弾球遊技機1の右方から見た部分断面図である。この図
に示すようにピン部材40の円柱部40aは捻り操作角
度範囲制限ダイヤル37のピン取り付け用ボス37a内
で半径方向に移動自在であり、ピン取り付け用ボス37
aの下面とピン部材40の係止部40cの上面との間に
は、円柱部40aを取り囲んで位置する付勢ばね(コイ
ルばね)SPが縮設されている。このためピン部材40
は常時下方(半径方向内方)に付勢された状態(図18
において実線で示す状態。この状態では操作部40bの
下面がピン取り付け用ボス37aの上面に当接する)と
なっており、遊技者が付勢ばねSPの付勢力に抗して操
作部40bを上方(捻り操作角度範囲制限ダイヤル37
の外方)に引き上げた状態(図18において二点鎖線で
示す状態)から手を放すと、ピン部材40は元の状態
(実線で示す状態)に復帰する。
【0040】図15(A),(C)及び図16に示すよ
うに、ハンドルベース34の外周部における所定の位置
には、ピン部材40の係止部40cの直径よりもやや大
きい内径を有した円弧状の切り欠き(左方から順に34
a,34b,34c,34d)が設けられている。ピン
部材40の操作部40bを上方に引き上げておらず、ピ
ン部材40が図18中の実線で示す状態にあるときに
は、ピン部材40の係止部40cをこれら切り欠き34
a,34b,34c,34dのいずれかに嵌入させる
(係止させる)ことができ、このようにピン部材40を
切り欠きに嵌入させた状態では、捻り操作角度範囲制限
ダイヤル37はハンドルベース34に対して固定された
(相対回転が規制された)状態となる。図19(A)は
図18における矢視XIXAから見たピン部材40の近傍
領域の平面図、図19(B)は図18における矢視XIX
B−XIXBから見たピン部材40の近傍領域の断面図で
あり、ピン部材40の係止部40cがハンドルベース3
4の最も左方に位置する切り欠き34aに係止された状
態を示している。
【0041】図18に示すように、ハンドルベース34
は捻り操作角度範囲制限ダイヤル37の内部に嵌まり込
んでおり、ハンドルベース34の外周面は捻り操作角度
範囲制限ダイヤル37の内周面の下方に位置している。
これら両面の間の隙間はピン部材40の係止部40cの
高さ(厚さ)よりも大きい寸法に設定されており、ピン
部材40の操作部40bを上方に引き上げたときにはピ
ン部材40の係止部40cは上記隙間内に位置して上記
固定は解除されるようになっている。このため、この固
定解除の状態のまま捻り操作角度範囲制限ダイヤル37
を捻り操作(ハンドルベース34に対して相対回転)す
れば、ピン部材40の係止部40cを別の切り欠きに嵌
入させることができ、捻り操作角度範囲制限ダイヤル3
7のハンドルベース34に対する固定位置を変更するこ
とができる。
【0042】図16において良く分かるように、打球発
射ハンドル36の外周面にはハンドルベース34側へ突
出して延びた突起36aが形成されており、捻り操作角
度範囲制限ダイヤル37のピン取り付け用ボス37aの
左方には半径方向外側に向けて突出したストッパ37b
が形成されている。ここで、ストッパ37bは常時突起
36aの右方(遊技者から見て右方)に位置しており、
打球発射ハンドル36を右方向(図4中の矢印B2方
向)へ捻り操作したときには突起36aがストッパ37
bに左方より当接するようになっている。
【0043】図20(A),(B),(C),(D)は
捻り操作角度範囲制限ダイヤル37により打球発射ハン
ドル36に許容される捻り操作角度範囲が上記「標準の
捻り操作角度範囲」よりも狭い範囲内に制限されるよう
に、すなわち打球発射ハンドル36に許容される最大捻
り操作角度が前述の「標準の捻り操作角度範囲」の上限
値以下に制限されるようにしたときのハンドルベース3
4、捻り操作角度範囲制限ダイヤル37及び打球発射ハ
ンドル36の位置関係を示す捻り操作角度範囲制限ダイ
ヤル37の正面図であり、図21(A),(B),
(C),(D)は図20(A),(B),(C),
(D)に対応して示す、突起36aとストッパ37bと
の位置関係の詳細を説明する模式図である。
【0044】図21に示すように本実施形態では、ハン
ドルベース34に形成された上記切り欠き34a,34
b,34cは、それぞれ打球発射ハンドル36を初期位
置(打球発射ハンドル36から手を放して捻り操作角度
が最小捻り操作角度(=0°)になっている位置)から
30°、60°或いは90°回転したところで突起36
aがストッパ37bに当接する位置に設けられており、
切り欠き34dは、打球発射ハンドル36を初期位置か
ら約100°回転させて打球発射ハンドル36の上限ス
トッパ(前述。図31(A)における打球発射ハンドル
436における溝437の右端部437b)がハンドル
ベース34に設けられた突起(前述。図31(A)にお
ける突起P参照)に当接し、その方向(右方向)の捻り
操作が規制された状態で突起36aがストッパ37bに
当接することのない位置に設けられている。
【0045】図20(A)はピン部材40(係止部40
c)を切り欠き34aに嵌入させて打球発射ハンドル3
6に許容される最大捻り操作角度が30°に制限される
ようにした状態、図20(B)はピン部材40を切り欠
き34bに嵌入させて打球発射ハンドル36に許容され
る最大捻り操作角度が60°に制限されるようにした状
態、図20(C)はピン部材40を切り欠き34cに嵌
入させて打球発射ハンドル36に許容される最大捻り操
作角度が90°に制限されるようにした状態、図20
(D)はピン部材40を切り欠き34dに嵌入させて打
球発射ハンドル36に許容される最大捻り操作角度が約
100°(非制限)になるようにした状態をそれぞれ示
している。
【0046】図21(A)は図20(A)のように打球
発射ハンドル36の最大捻り操作角度を30°に制限
(捻り操作角度範囲を30°に制限)した状態で、突起
36aがストッパ37bに当接するまで打球発射ハンド
ル36をフルに捻り操作した状態を示しており、図21
(B)は図20(B)のように打球発射ハンドル36の
最大捻り操作角度を60°に制限(捻り操作角度範囲を
60°に制限)した状態で、打球発射ハンドル36をフ
ルに捻り操作した状態を示している。また、図21
(C)は図20(C)のように打球発射ハンドル36の
最大捻り操作角度を90°に制限(捻り操作角度範囲を
90°に制限)した状態で、打球発射ハンドル36をフ
ルに捻り操作した状態を示し、図21(D)は図20
(D)のように打球発射ハンドル36の最大捻り操作角
度を約100°にした(捻り操作角度範囲を約100°
にした)状態で打球発射ハンドル36をフルに捻り操作
した状態を示している。
【0047】ここで、図20(A)及び図21(A)の
ように打球発射ハンドル36の最大捻り操作角度を30
°に制限した状態では、遊技盤16内において遊技球を
打ち込むことができる領域は図3(A)又は図3(B)
における領域L1に限定され、図20(B)及び図21
(B)のように打球発射ハンドル36の最大捻り操作角
度を60°に制限した状態では、遊技盤16内において
遊技球を打ち込むことができる領域は図3(A)又は図
3(B)における領域L2に限定される。また、図20
(C)及び図21(C)のように打球発射ハンドル36
の最大捻り操作角度を90°に制限した状態では、遊技
盤16内において遊技球を打ち込むことができる領域は
図3(A)又は図3(B)における領域L3に限定され
るが、図20(D)及び図21(D)のように打球発射
ハンドル36の最大捻り操作角度を約100°(非制
限)にした状態では、遊技盤16内において遊技球を打
ち込むことができる領域は図3(A)又は図3(B)に
おける領域Lとなり、打ち込むことができる領域が限定
されない状態となる。
【0048】このように本実施形態に係る捻り操作角度
範囲制限機構は、ストッパ37bを含む捻り操作角度範
囲制限ダイヤル37と、打球発射ハンドル36に設けら
れた突起36aと、ハンドルベース34に形成された切
り欠き34a,34b,34c,34dとを有して構成
されており、本弾球遊技機1において、遊技球を確実に
遊技盤16の左方領域に集めたいときには、遊技者は捻
り操作角度範囲制限ダイヤル37を操作してピン部材4
0を切り欠き34aに嵌入させ、打球発射ハンドル36
の最大捻り操作角度を30°に制限した状態で打球を行
えばよい。また、遊技球を遊技盤16の中央領域に集め
たいときには、遊技者はピン部材40を切り欠き34b
に嵌入させ、打球発射ハンドル36の最大捻り操作角度
を60°に制限した状態で打球を行えばよい。また、遊
技球を遊技盤16の右方領域に集めたいときには、遊技
者はピン部材40を切り欠き34cに嵌入させ、打球発
射ハンドル36の最大捻り操作角度を90°に制限した
状態で打球を行えばよい。更に、遊技球を遊技盤16の
あらゆる領域に自由に打ち込みたい場合には、ピン部材
40を切り欠き33dに嵌入させ、打球発射ハンドル3
6の最大捻り操作角度に制限を設けずに打球を行えばよ
い。なお、これらの操作方法は特別スイッチ82の操作
により操作方法表示ディスプレイ92に表示されるよう
になっていることが好ましく、これにより上記捻り操作
角度制限ダイヤル37の操作方法を初めての遊技者にも
容易に把握してもらうことができるようになる。また、
このような表示は遊技盤16内のディスプレイ(図柄表
示装置)に表示されるようになっていてもよい。
【0049】図22は捻り操作角度範囲制限ダイヤル3
7をハンドルベース34に固定させる機構の変形例を示
しており、図22(A)は打球発射ハンドル36の近傍
を本弾球遊技機1の右方から見た部分断面図、図22
(B)は図22(A)における矢視XXIIBから見たピン
部材40の近傍領域の平面図、図22(C)は図22
(A)における矢視XXIICから見た正面図である。これ
らの図から分かるように、上記ハンドルベース34に相
当するハンドルベース234の外周部には、上記ハンド
ルベース34の切り欠き34a,34b,34c,34
dと対応する位置に切り欠き234a,234b,23
4c,234dを有した突出部240a,240b,2
40c,240dが設けられており、上記捻り操作角度
範囲制限ダイヤル37に相当する捻り操作角度範囲制限
ダイヤル237の外周部には、ピン部材40を打球発射
ハンドル36の軸方向に延びるように保持するピン取り
付け用ボス237aが形成されている。
【0050】ピン部材40はピン取り付け用ボス237
aの裏面(図22(A)では右側の面)とピン部材40
の係止部40cとの間に縮設された付勢ばねSPの付勢
力により常時後方(図22(A)では右方)に付勢され
ており、ピン部材40から手を放した状態において、係
止部40cを上記切り欠き234a,234b,234
c,234dのいずれかに係止して捻り操作角度範囲制
限ダイヤル237をハンドルベース234に固定できる
ようになっている。ここで、図22(A)は、ピン部材
40の係止部40cがハンドルベース234の最も左方
に位置する切り欠き234aに係止された状態を示して
おり、図22(B)は係止部40cを同切り欠き234
aに係止しようとしている状態(或いは係止を解除した
状態)を示している。
【0051】また、この固定を解除するにはピン部材4
0の操作部40bを手前に引けばよく(図22(B)参
照)、この状態で捻り操作角度範囲制限ダイヤル237
を捻り操作すれば、係止部40cを別の切り欠きに係止
させて捻り操作角度範囲制限ダイヤル237のハンドル
ベース234に対する固定位置を変更することができ
る。このような構成であっても先述の構成と同様の効果
が得られる。
【0052】図23〜図30は捻り操作角度範囲制限機
構の第2実施形態を示すものである。図23はこの実施
形態における打球発射ハンドル336の近傍領域を本弾
球遊技機1の右側面側より見た部分断面図であり、図2
4(A)は打球発射ハンドル336近傍部材の分解平面
図、図24(B)は図24(A)の矢視XXIVB−XXIVB
から見た正面図、図24(C)は図24(A)の矢視XX
IVC−XXIVCから見た背面図である。また、図25は打
球発射ハンドル336近傍の部分断面正面図、図26は
後述する捻り操作角度範囲制限レバー342のストッパ
342aと打球発射ハンドル336に形成された突起3
37a,337b,337cとの位置関係を示す部分拡
大斜視図である。打球発射ハンドル336は上述の打球
発射ハンドル36と同様に内筒32の前端部に設けられ
たハンドルベース334とキャップ335との間に回動
自在に取り付けられ、これらハンドルベース334、キ
ャップ335及び打球発射ハンドル336からハンドル
ユニット333が構成されている。
【0053】図24(A),(B)に示すように、ハン
ドルベース334の左方上部には揺動ピン341まわり
に揺動自在な捻り操作角度範囲制限レバー342が取り
付けられており、この捻り操作角度範囲制限レバー34
2の下端部には前方(打球発射ハンドル336側)へ突
出した突起状のストッパ342aが形成されている。捻
り操作角度範囲制限レバー342には揺動ピン341を
囲むように円盤状のばね支持部342bが形成されてお
り、このばね支持部342bにはレバー付勢ばね(コイ
ルばね)343が取り付けられている。このレバー付勢
ばね343の左下方に延びた一方側の端部は捻り操作角
度範囲制限レバー342から前方に延びて形成されたば
ね係止突起342cに係止されており、右下方に延びた
他方側の端部はハンドルベース334から前方に突出し
て形成されたばね係止突起334a(図27参照)に係
止されている。このため捻り操作角度範囲制限レバー3
42は常時ハンドルベース334の外方に付勢された状
態となっており、遊技者がこれを指(通常は右手の親
指)で内方に押し込んだ後、その指を放したときには図
24(B)に示す位置(以下、この位置を「制限角度設
定位置」と称する)に自動的に復帰する。
【0054】打球発射ハンドル336の裏面側(ハンド
ルベース334側)には後方に突出するように円筒形状
のリング部337が形成されており(図24(C)参
照)、このリング部337の内面側には内方に突出した
3つの突起337a,337b,337cが形成されて
いる。これら突起337a,337b,337cはリン
グ部337の左方(遊技者から見て左方。図24(C)
では右方に相当)側部から中央下部にかけて所定間隔を
おいて位置している。図25及び図26から分かるよう
に、これら突起337a,337b,337cは、打球
発射ハンドル336が右方向(図4中の矢印B2方向)
に捻り操作されたときに「制限角度設定位置」に位置し
た捻り操作角度範囲制限レバー342のストッパ342
aと当接し得る高さ(突出方向高さ)に形成されてい
る。
【0055】図27(A)は捻り操作角度範囲制限レバ
ー342が遊技者によりハンドルベース334の内方に
押し込まれておらず「制限角度設定位置」にある状態を
示しており、図27(B)は捻り操作角度範囲制限レバ
ー342がハンドルベース334の内方に押し込まれた
位置(以下、この位置を「制限解除位置」と称する)に
ある状態を示している。また、図27(A)では遊技者
が打球発射ハンドル336を捻り操作して突起337a
が捻り操作角度範囲制限レバー342のストッパ342
aに下方から当接し、その捻り操作が制限されている状
態を示している。このような状態では打球発射ハンドル
336の右方向(図4中の矢印B2方向)への捻り操作
はそれ以上行うことはできないが、図27(B)のよう
に捻り操作角度範囲制限レバー342をハンドルベース
334の内方に押し込んで「制限解除位置」にすること
により、突起337aがストッパ342aに当接しなく
なるようにすることができ、このとき打球発射ハンドル
336の右方向への更なる捻り操作が可能となる。
【0056】図28(A),(B)は打球発射ハンドル
336裏面側のリング部337に形成された突起337
a(及び突起337b,337c)の付け根形状の例を
示すものである。(A)は付け根の上方部分に窪み33
7tを形成し、打球発射ハンドル336を右方向に捻っ
て突起337a(或いは突起337b,337c)がス
トッパ342aに当接したときに、突起337a(或い
は突起337b,337c)が窪み337tに嵌入する
ようにしたものである。このような構成では、打球発射
ハンドル336の右方向への捻りが限界に至ったときに
遊技者にフィット感を与えることができるが、(B)の
ようにこのような窪み337tを設けていない構成であ
ってもよい。なお、図28(A),(B)において、実
線で示すストッパ342aは捻り操作角度範囲制限レバ
ー342が「制限角度設定位置」にある状態のものを示
しており、二点鎖線で示すストッパ342aは捻り操作
角度範囲制限レバー342が「制限解除位置」にある状
態のものを示している。
【0057】図29(A),(B),(C),(D)は
捻り操作角度範囲制限レバー342により打球発射ハン
ドル336に許容される捻り操作角度範囲が上記「標準
の捻り操作角度範囲」よりも狭い範囲内に制限されるよ
うに、すなわち打球発射ハンドル336に許容される最
大捻り操作角度が前述の「標準の捻り操作角度範囲」の
上限値以下に制限されるとともに、打球発射ハンドル3
36に許容される最小捻り操作角度が「標準の捻り操作
角度範囲」の下限値以下に制限されるようにしたときの
捻り操作角度範囲制限レバー342と打球発射ハンドル
336との位置関係を示す打球発射ハンドル336の部
分断面正面図であり、図30(A),(B),(C),
(D)は図29(A),(B),(C),(D)に対応
して示す、突起337bとストッパ342aとの位置関
係の詳細を説明する模式図である。
【0058】図30に示すように、本実施形態において
突起337aは、打球発射ハンドル336を初期位置
(打球発射ハンドル336から手を放して捻り操作角度
が最小捻り操作角度(=0°)になっている位置)から
30°回転したところでストッパ342aに当接する位
置に設けられており、突起337bは、打球発射ハンド
ル336を初期位置から60°回転したところでストッ
パ342aに当接する位置に設けられている。また突起
337cは、打球発射ハンドル336を初期位置から9
0°回転したところでストッパ342aに当接する位置
に設けられている。
【0059】図29(A)及び図30(A)に示すよう
に、捻り操作角度範囲制限レバー342のストッパ34
2aが打球発射ハンドル336の突起337aの直上に
位置しているときには、打球発射ハンドル336に許容
される最大捻り操作角度は突起337aがストッパ34
2aに下方から当接する捻り操作角度(=30°)に制
限され、打球発射ハンドル336に許容される最小捻り
操作角度は打球発射ハンドル336が上記初期位置に至
る捻り操作角度(=0°)に制限される。ここで、図2
9(A)及び図30(A)はともに打球発射ハンドル3
36の突起337aが捻り操作角度範囲制限レバー34
2のストッパ342aに下方から当接するまで打球発射
ハンドル336をフルに捻り操作した状態を示してい
る。
【0060】図29(B)及び図30(B)に示すよう
に、捻り操作角度範囲制限レバー342のストッパ34
2aが打球発射ハンドル336の突起337bの直上に
位置しているときには、打球発射ハンドル336に許容
される最大捻り操作角度は突起337bがストッパ34
2aに下方から当接する捻り操作角度(=60°)に制
限され、打球発射ハンドル336に許容される最小捻り
操作角度は突起337aがストッパ342aに上方から
当接する捻り操作角度(=30°)に制限される。ここ
で、図29(B)及び図30(B)はともに打球発射ハ
ンドル336の突起337bが捻り操作角度範囲制限レ
バー342のストッパ342aに下方から当接するまで
打球発射ハンドル336をフルに捻り操作した状態を示
している。
【0061】また、図29(C)及び図30(C)に示
すように、捻り操作角度範囲制限レバー342のストッ
パ342aが打球発射ハンドル336の突起337cの
直上に位置しているときには、打球発射ハンドル336
に許容される最大捻り操作角度は突起337cがストッ
パ342aに下方から当接する捻り操作角度(=90
°)に制限され、打球発射ハンドル336に許容される
最小捻り操作角度は突起337bがストッパ342aに
上方から当接する捻り操作角度(=60°)に制限され
る。ここで、図29(C)及び図30(C)はともに打
球発射ハンドル336の突起337cが捻り操作角度範
囲制限レバー342のストッパ342aに下方から当接
するまで打球発射ハンドル336をフルに捻り操作した
状態を示している。
【0062】更に、図29(D)及び図30(D)に示
すように、捻り操作角度範囲制限レバー342のストッ
パ342aが打球発射ハンドル336の突起337cの
直下に位置しているときには、打球発射ハンドル336
に許容される最大捻り操作角度は打球発射ハンドル33
6の上限ストッパ(図示せず。図31(A)における打
球発射ハンドル436における溝437の右端部437
bに相当するもの)がハンドルベース333に設けられ
た突起(図示せず。図31(A)における突起Pに相当
するもの)に当接する捻り操作角度(=約100°)と
なり、打球発射ハンドル336に許容される最小捻り操
作角度は突起337cがストッパ342aに上方から当
接する捻り操作角度(=90°)に制限される。
【0063】ここで、図29(A)及び図30(A)の
ように打球発射ハンドル336の最大捻り操作角度を3
0°に制限した状態では、遊技盤16内において遊技球
を打ち込むことができる領域は図3(A)又は図3
(B)における領域L1に限定され、図29(B)及び
図30(B)のように打球発射ハンドル336の最大捻
り操作角度を60°に制限した状態では、遊技盤16内
において遊技球を打ち込むことができる領域は図3
(A)又は図3(B)における領域L2’に限定され
る。また、図29(C)及び図30(C)のように打球
発射ハンドル336の最大捻り操作角度を90°に制限
した状態では、遊技盤16内において遊技球を打ち込む
ことができる領域は図3(A)又は図3(B)における
領域L3’に限定されるが、図29(D)及び図30
(D)のように打球発射ハンドル336の最大捻り操作
角度を約100°にした状態では、遊技盤16内におい
て遊技球を打ち込むことができる領域は図3(A)又は
図3(B)における領域L’となり、打ち込むことがで
きる領域が限定されない状態となる。
【0064】このように本実施形態に係る捻り操作角度
範囲制限機構は、ストッパ342aを含む捻り操作角度
範囲制限レバー342と、打球発射ハンドル336に設
けられた突起337a,337b,337cとを有して
構成されており、本弾球遊技機1において、遊技球を確
実に遊技盤16の左方領域に集めたいときには、遊技者
は打球発射ハンドル336の突起337aを捻り操作角
度範囲制限レバー342のストッパ342aの直下に位
置させ、打球発射ハンドル336に許容される最大捻り
操作角度を30°に、打球発射ハンドル336に許容さ
れる最小捻り操作角度を0°に制限した状態で打球を行
えばよい。また、遊技球を遊技盤16の中央領域に集め
たいときには、突起337aと突起337bとの間にス
トッパ342aを位置させ、打球発射ハンドル336に
許容される最大捻り操作角度を60°に、打球発射ハン
ドル336に許容される最小捻り操作角度を30°に制
限した状態で打球を行えばよい。また、遊技球を遊技盤
16の右方領域に集めたいときには、突起337bと突
起337cとの間にストッパ332aを位置させ、打球
発射ハンドル336に許容される最大捻り操作角度を9
0°に、打球発射ハンドル336に許容される最小捻り
操作角度を60°に制限した状態で打球を行えばよい。
更に、遊技球を遊技盤16のあらゆる領域に自由に打ち
込みたい場合には、捻り操作角度範囲制限レバー342
を指で押圧して「制限解除位置」を保持した状態にし、
打球発射ハンドル336に許容される最大捻り操作角度
と最小捻り操作角度とに制限を設けずに打球を行えばよ
い。また、これらの操作方法が特別スイッチ82の操作
により操作方法表示ディスプレイ92に表示されるよう
になっていることが好ましいのは上述の第1実施形態の
場合と同様である。
【0065】これまで述べたように、本弾球遊技機1に
備えられた打球発射装置20においては、遊技球の打力
調節を行う打球発射ハンドル36が、従来のように前枠
4前面の所定位置から動かせないのではなく、ハンドル
ホルダ30を伸縮させることにより、前枠4に対する上
下及び前後方向位置を調節することができるようになっ
ている。このため、遊技者は自分の体格等に応じた好み
の位置に打球発射ハンドル36を位置させて、リラック
スした姿勢で打球できるようになる。また、このような
打球発射ハンドル36位置の調節により、獲得した遊技
球の収納容器を遊技機下部のテーブル上に置いて打球を
する場合でもその収納容器を邪魔に感じることがなくな
るので、快適な気分で遊技を楽しむことができるように
なる。
【0066】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れず、種々の構成変更が可能である。例えば、上述の打
球発射ハンドル36は図31(A)に示す打球発射ハン
ドル436のように、また打球発射ハンドル336は図
31(B)に示す打球発射ハンドル536のように、外
周部の凹凸形状をなだらかにしたものであってもよい。
このような形状を有する打球発射ハンドル436,53
6ではピン部材40及び捻り操作角度範囲制限ダイヤル
37の操作、或いは捻り操作角度範囲制限レバー342
の操作が容易になるという利点がある。なお、図31
(A),(B)はともにキャップを外した状態の正面図
を示している。
【0067】また、打球発射ハンドル36(或いは33
6)の前枠4に対する上下方向位置を調節可能にするた
め、外筒31をベース21に対して上下面内で起伏自在
に構成するようにしてもよい。上記実施形態では、前枠
4に対する打球発射ハンドル36の上下方向位置調整と
前後方向位置調整が同時に行われる構成であったが、こ
のような構成とすることにより、前枠4に対する打球発
射ハンドル36の上下方向位置調整と前枠4に対する打
球発射ハンドル36の前後方向位置調整とを別個独立に
行うことが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る弾球
遊技機の打球発射装置においては、遊技球の打力調節を
行う打球発射ハンドルが、従来のように前枠前面の所定
位置から動かせないのではなく、ハンドルホルダを伸縮
させることにより、前枠に対する上下及び前後方向位置
を調節することができるようになっている。このため、
遊技者は自分の体格等に応じた好みの位置に打球発射ハ
ンドルを位置させて、リラックスした姿勢で打球できる
ようになる。また、このような打球発射ハンドル位置の
調節により、獲得した遊技球の収納容器を遊技機下部の
テーブル上に置いて打球をする場合でもその収納容器を
邪魔に感じることがなくなるので、快適な気分で遊技を
楽しむことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る打球発射装置が適用された弾球遊
技機の構成を示す図であり、(A)は正面図、(B)は
側面図である。
【図2】図1(A)における領域IIの拡大図である。
【図3】(A)は本弾球遊技機がパチンコ機である場合
の遊技盤の一例を示し、(B)は本弾球遊技機がアレン
ジボールである場合の遊技盤の一例を示している。
【図4】本弾球遊技機における打球発射装置の構成を示
す分解斜視図である。
【図5】打球発射ハンドルの近傍領域を上方より見た部
分断面図である。
【図6】打球発射ハンドルの近傍領域を下方より見た部
分断面図である。
【図7】打球発射ハンドルの近傍領域を本弾球遊技機の
右側面側より見た部分断面側面図である。
【図8】打球発射ハンドルの近傍領域を本弾球遊技機の
右側面側より見た部分断面分解側面図である。
【図9】固定ねじの外方側端部に位置するつまみの構成
例を示すものであり、
【図10】図9(A)における固定ねじのねじ部を外周
部に抜け止め用のフランジが形成されたねじ部に置き換
えた固定ねじの例を示す図である。
【図11】本弾球遊技機における信号伝送系統を示すブ
ロック図である。
【図12】打球発射ハンドルの捻り操作と発射駆動源及
び球送り駆動源のオンオフ状態の関係を示すタイミング
チャートである。
【図13】遅延回路の構成例を示す図である。
【図14】特別スイッチの操作入力と特別スイッチ信号
出力回路からの信号(オン信号)出力状態、及び特別ス
イッチランプの点灯状態の関係を示すタイミングチャー
トである。
【図15】捻り操作角度範囲制限機構の第1実施形態に
係る図であり、(A)は打球発射ハンドル近傍部材の分
解平面図、(B)は(A)の矢視XVB−XVBから見た背
面図、(C)は(A)の矢視XVC−XVCから見た正面図
である。
【図16】捻り操作角度範囲制限機構の第1実施形態に
おける打球発射ハンドル近傍部材の部分分解斜視図であ
る。
【図17】ピン部材の構成例を示す図であり、(A)は
円柱部と傘状部とが一体のタイプの一例を示しており、
(B)は円柱部と係止部とが一体のタイプの一例を示し
ている。
【図18】打球発射ハンドルの近傍を本弾球遊技機の右
方から見た部分断面図である。
【図19】(A)は図18における矢視XIXAから見た
ピン部材の近傍領域を上方から見た図、(B)は図18
における矢視XIXB−XIXBから見た同領域の断面図であ
る。
【図20】(A),(B),(C),(D)は捻り操作
角度範囲制限ダイヤルにより打球発射ハンドルの捻り操
作角度範囲が制限されるようにしたときのハンドルベー
ス、捻り操作角度範囲制限ダイヤル及び打球発射ハンド
ルとの位置関係を示す捻り操作角度範囲制限ダイヤルの
正面図である。
【図21】(A),(B),(C),(D)は図20
(A),(B),(C),(D)に対応して示す、突起
とストッパとの位置関係の詳細を説明する模式図であ
る。
【図22】捻り操作角度範囲制限ダイヤルをハンドルベ
ースに固定させる機構の変形例を示す図であり、(A)
は打球発射ハンドルの近傍を本弾球遊技機の右方から見
た部分断面図、(B)は(A)における矢視XXIIBから
見たピン部材の近傍領域の平面図、(C)は(A)にお
ける矢視XXIICから見た正面図である。
【図23】打球発射ハンドルの近傍領域を本弾球遊技機
の右側面側より見た部分断面図である。
【図24】捻り操作角度範囲制限機構の第2実施形態に
係る図であり、(A)は打球発射ハンドル近傍部材の分
解平面図、(B)は(A)の矢視XXIVB−XXIVBから見
た正面図、(C)は(A)の矢視XXIVC−XXIVCから見
た背面図である。
【図25】捻り操作角度範囲制限機構の第2実施形態に
おける打球発射ハンドル近傍の部分断面正面図である。
【図26】捻り操作角度範囲制限レバーのストッパと打
球発射ハンドルに形成された突起との位置関係を示す部
分拡大斜視図である。
【図27】(A)は捻り操作角度範囲制限レバーが制限
角度設定位置にある状態を示す図であり、(B)は捻り
操作角度範囲制限レバーが制限解除位置にある状態を示
す図である。
【図28】(A),(B)は打球発射ハンドルの裏面側
に形成されたリング部における突起の付け根形状の例を
示す図である。
【図29】(A),(B),(C),(D)は捻り操作
角度範囲制限レバーにより打球発射ハンドルの捻り操作
角度範囲が制限されるようにしたときの捻り操作角度範
囲制限レバーと打球発射ハンドルとの位置関係を示す打
球発射ハンドルの部分断面正面図である。
【図30】(A),(B),(C),(D)は図29
(A),(B),(C),(D)に対応して示す、突起
とストッパとの位置関係の詳細を説明する模式図であ
る。
【図31】(A)は第1実施形態に係る打球発射ハンド
ルの変形例を示す図であり、キャップを外した状態の正
面図、(b)は第2実施形態に係る打球発射ハンドルの
変形例を示す図であり、キャップを外した状態の正面図
である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 2 テーブル 3 外枠 4 前枠 5 上ヒンジ 6 下ヒンジ 7 施錠装置 8 ガラス枠 9 中央扉 10 上受け皿 11 下受け皿 12 当て板 13 ガラス板 14 タンク 15 裏機構板 15a 基準強度調節つまみ 16 遊技盤 17 曲がりレール 17a 出口開口 18 ゴムクッション 20 打球発射装置 21 ベース 21a ねじ取り付け孔 30 ハンドルホルダ 31 外筒 31a フランジ 32 内筒 32a 係止穴 32d ガイド溝 33 ハンドルユニット 34 ハンドルベース 34a,34b,34c,34d 切り欠き 35 キャップ 36 打球発射ハンドル 36a 突起 37 捻り操作角度範囲制限ダイヤル 37a ピン取り付け用ボス 37b ストッパ 38 アーム部 38a ボス部 39 コイルばね 40 ピン部材 40a 円柱部 40b 操作部 40c 係止部 40d 固定ねじ 41 固定ベース 42 打球杵 42a 槌部 43 リターンスプリング 44 ストッパ 45 発射駆動源 50 発射制御装置 51 発射強度決定回路 51a 捻り操作角度検出部 51b 基準強度調整部 52 発射許可判定回路 52a 発射許可信号入力検出部 52b タッチ検出部 52c 駆動スイッチ入力検出部 53 特別スイッチ入力検出部 54 信号出力遅延回路 54a 抵抗 54b コンデンサ 55 特別スイッチ信号出力回路 56 タイミング調整部 57 発射駆動源制御部 58 球送り駆動源制御部 60 発射許可信号出力装置 71 発射レール 72 球送り装置 72a 球送り駆動源 72b 球供給口 81 駆動スイッチ 81a 駆動ランプ 81’ レバー 82 特別スイッチ 82a 特別スイッチランプ 90 特別スイッチ関連処理装置 91 外部出力器 92 操作方法表示ディスプレイ 234 ハンドルベース 234a,234b,234c,234d 切り欠き 237 捻り操作角度範囲制限ダイヤル 237a ピン取り付け用ボス 240a,240b,240c,240d 突出部 333 ハンドルユニット 334 ハンドルベース 334a ばね係止突起 335 キャップ 336 打球発射ハンドル 337 リング部 337a,337b,337c 突起 337t 窪み 341 揺動ピン 342 捻り操作角度範囲制限レバー 342a ストッパ 342b ばね支持部 342c ばね係止突起 343 レバー付勢ばね 436 打球発射ハンドル 437 溝 536 打球発射ハンドル S1 固定ねじ TS つまみ N ねじ部 NH 頭部 SS 結合ねじ S2 ねじ D ドライバー S3 ガイドねじ MC 捻り操作量目安目盛り SF 操作軸 VR 可変抵抗器 TC タッチ板 H ハーネス SP 付勢ばね ET 端子 P 突起

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形枠状の外枠と、この外枠の前側開口
    域に合わせた方形状に形成されて前記外枠に開閉自在に
    取り付けられた前枠と、前記前枠に取り付けられた遊技
    盤とを有して構成され、ほぼ立設状態で遊技に供される
    弾球遊技機の打球発射装置であって、 前記前枠の前面側に取り付けられ、上下面内斜め方向に
    伸縮可能なハンドルホルダと、 前前記ハンドルホルダの前端部に取り付けられた打球発
    射ハンドルと、 前記打球発射ハンドルの操作量に応じた打力で遊技球を
    叩打し、前記遊技球を前記遊技盤内に発射供給する打球
    発射機構とを有し、 前記ハンドルホルダを前記方向に伸縮させることによ
    り、前記前枠に対する前記打球発射ハンドルの上下及び
    前後方向位置を調節可能になっていることを特徴とする
    弾球遊技機の打球発射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005288040A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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JP2005288040A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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