JP2002281645A - 電気接続箱およびその電気接続箱の製造方法 - Google Patents
電気接続箱およびその電気接続箱の製造方法Info
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- JP2002281645A JP2002281645A JP2001085783A JP2001085783A JP2002281645A JP 2002281645 A JP2002281645 A JP 2002281645A JP 2001085783 A JP2001085783 A JP 2001085783A JP 2001085783 A JP2001085783 A JP 2001085783A JP 2002281645 A JP2002281645 A JP 2002281645A
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- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Connection Or Junction Boxes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多品種少量生産に対応し、高価な金型を用い
た打抜き工程を省くとともに、ブランクの発生を無くす
ことができる電気接続箱およびその電気接続箱の製造方
法を提供する。 【解決手段】 電気接続箱の接続箱本体を構成する絶縁
板に取り付ける回路体21を、長尺状の導電板材23を
屈曲形成して所定の回路形状に形成される本体部21a
と、この本体部21aから折り曲げ形成される端子部2
1bとから構成し、プレス加工を伴うことなく回路体2
1を形成する。
た打抜き工程を省くとともに、ブランクの発生を無くす
ことができる電気接続箱およびその電気接続箱の製造方
法を提供する。 【解決手段】 電気接続箱の接続箱本体を構成する絶縁
板に取り付ける回路体21を、長尺状の導電板材23を
屈曲形成して所定の回路形状に形成される本体部21a
と、この本体部21aから折り曲げ形成される端子部2
1bとから構成し、プレス加工を伴うことなく回路体2
1を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
ジャンクションブロックなどの電気接続箱に関し、とり
わけ、絶縁板と回路体から分岐回路が形成される接続箱
本体を備えた電気接続箱およびその電気接続箱の製造方
法に関する。
ジャンクションブロックなどの電気接続箱に関し、とり
わけ、絶縁板と回路体から分岐回路が形成される接続箱
本体を備えた電気接続箱およびその電気接続箱の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載されるジャンクション
ブロックなどの電気接続箱の分岐回路形成用のブスバー
構造としては、例えば、実開昭55−2129号公報に
開示されたものがあり、所望の形状に打ち抜かれたブス
バーの端部を折曲して端子部が形成されるようになって
いる。
ブロックなどの電気接続箱の分岐回路形成用のブスバー
構造としては、例えば、実開昭55−2129号公報に
開示されたものがあり、所望の形状に打ち抜かれたブス
バーの端部を折曲して端子部が形成されるようになって
いる。
【0003】このような電気接続箱の製造は、図7に示
すように、平板状の導電板材1を大型プレスで所定形状
に打抜く(A)ことによる部品製造工程を経て、それを
上曲げおよび下曲げなどの曲げ工程(B)、および不要
な部分を切断プレスにより切除(C)する組立て製造工
程を経て回路体となるブスバーを形成した後、そのブス
バーを移載機2にてトレー上の絶縁板3に移載(D)す
るようになっている。そして、ブスバーを取り付けた絶
縁板3を積層して接続箱本体4を構築(E)し必要に応
じて中継端子を装着する。次に、この接続箱本体4をア
ッパー・ロアカバー5,5a間に収納(F)することで
前記電気接続箱6が構成(G)されヒューズが挿入され
るようになっている。
すように、平板状の導電板材1を大型プレスで所定形状
に打抜く(A)ことによる部品製造工程を経て、それを
上曲げおよび下曲げなどの曲げ工程(B)、および不要
な部分を切断プレスにより切除(C)する組立て製造工
程を経て回路体となるブスバーを形成した後、そのブス
バーを移載機2にてトレー上の絶縁板3に移載(D)す
るようになっている。そして、ブスバーを取り付けた絶
縁板3を積層して接続箱本体4を構築(E)し必要に応
じて中継端子を装着する。次に、この接続箱本体4をア
ッパー・ロアカバー5,5a間に収納(F)することで
前記電気接続箱6が構成(G)されヒューズが挿入され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の電気接続箱では、ブスバーがプレスによる打抜き
で形成されるため、その打抜き形状に沿った金型を用い
て行うようになっている。このため、特定のブスバーを
大量生産する場合には従来のプレス加工は有効な方法で
あるが、多品種少量生産の場合には高価な金型を種類毎
に作り直さなければならず、返って製品単価が高騰して
しまう。
従来の電気接続箱では、ブスバーがプレスによる打抜き
で形成されるため、その打抜き形状に沿った金型を用い
て行うようになっている。このため、特定のブスバーを
大量生産する場合には従来のプレス加工は有効な方法で
あるが、多品種少量生産の場合には高価な金型を種類毎
に作り直さなければならず、返って製品単価が高騰して
しまう。
【0005】また、大量生産の場合は、ブスバーを打抜
きする際のブランクが大きくても、全体としてのコスト
にさほど影響を与えないが、少量生産の場合はブランク
部分が大きくなると、全体のコストに大きく影響してし
まう。このため前記金型による製品単価の高騰と相俟っ
て、電気接続箱の大幅なコストアップが来されてしま
う。
きする際のブランクが大きくても、全体としてのコスト
にさほど影響を与えないが、少量生産の場合はブランク
部分が大きくなると、全体のコストに大きく影響してし
まう。このため前記金型による製品単価の高騰と相俟っ
て、電気接続箱の大幅なコストアップが来されてしま
う。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、多品種少量生産に対応し、高価な金
型を用いた打抜き工程を省くとともに、ブランクの発生
を無くすことができる電気接続箱およびその電気接続箱
の製造方法を提供することを目的とする。
て成されたもので、多品種少量生産に対応し、高価な金
型を用いた打抜き工程を省くとともに、ブランクの発生
を無くすことができる電気接続箱およびその電気接続箱
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1の発明は、絶縁板と回路体から分岐回路が
形成された接続箱本体を備えた電気接続箱において、前
記回路体が、長尺状の導電板材を屈曲形成して所定の回
路形状に形成される本体部と、この本体部から折り曲げ
形成される端子部と、からなることを特徴としている。
めに請求項1の発明は、絶縁板と回路体から分岐回路が
形成された接続箱本体を備えた電気接続箱において、前
記回路体が、長尺状の導電板材を屈曲形成して所定の回
路形状に形成される本体部と、この本体部から折り曲げ
形成される端子部と、からなることを特徴としている。
【0008】この場合、長尺状の導電板材の屈曲形成に
より所望の形状の回路体を形成するようにしたので、回
路体を平板状の導電板材を打抜き加工して形成する必要
がなくなる。このため、板材からのプレスなどによる打
抜き工程を省くことができるようになり、材料にブラン
クが出るのを無くすことができる。そして、前記回路体
は本体部と端子部とからなるが、この端子部は接続部を
兼ねることから、回路体の接続構造を簡素化することが
できる。
より所望の形状の回路体を形成するようにしたので、回
路体を平板状の導電板材を打抜き加工して形成する必要
がなくなる。このため、板材からのプレスなどによる打
抜き工程を省くことができるようになり、材料にブラン
クが出るのを無くすことができる。そして、前記回路体
は本体部と端子部とからなるが、この端子部は接続部を
兼ねることから、回路体の接続構造を簡素化することが
できる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の電気
接続箱において、前記本体部には、相手側の端子部が挿
通されて接続部となるスリットが形成されていることを
特徴としている。
接続箱において、前記本体部には、相手側の端子部が挿
通されて接続部となるスリットが形成されていることを
特徴としている。
【0010】この場合、本体部に形成したスリットに相
手側の端子部を単に挿通することにより、それぞれの回
路体同士の接続が簡単になる。
手側の端子部を単に挿通することにより、それぞれの回
路体同士の接続が簡単になる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載の電気接続箱において、前記本体部は、その中間部
に、所定角度をもって同一面同士を密着させて折曲する
折曲部が1箇所若しくは複数箇所形成されていることを
特徴としている。
載の電気接続箱において、前記本体部は、その中間部
に、所定角度をもって同一面同士を密着させて折曲する
折曲部が1箇所若しくは複数箇所形成されていることを
特徴としている。
【0012】この場合、本体部に形成される1箇所若し
くは複数箇所の折曲部により、本体部を任意な方向に折
曲できるので、回路体のレイアウトを簡単に決定するこ
とができる。また、前記折曲部は長尺状の導電板材の同
一面同士が密着されるので、本体部の全体で平面性を保
持できるようになり、絶縁板への取付け性が悪化される
のを防止できる。更に、前記折曲部を少なくとも2箇所
設けて、それら折曲部で挟まれる部分に係止される凸部
分を絶縁板に形成しておくことにより、それらの係合に
より回路体の位置決めを簡単かつ正確に行うことができ
る。
くは複数箇所の折曲部により、本体部を任意な方向に折
曲できるので、回路体のレイアウトを簡単に決定するこ
とができる。また、前記折曲部は長尺状の導電板材の同
一面同士が密着されるので、本体部の全体で平面性を保
持できるようになり、絶縁板への取付け性が悪化される
のを防止できる。更に、前記折曲部を少なくとも2箇所
設けて、それら折曲部で挟まれる部分に係止される凸部
分を絶縁板に形成しておくことにより、それらの係合に
より回路体の位置決めを簡単かつ正確に行うことができ
る。
【0013】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の電気接続箱において、前記端子部は、前記本
体部の端部に面直角方向に折曲形成されていることを特
徴としている。
かに記載の電気接続箱において、前記端子部は、前記本
体部の端部に面直角方向に折曲形成されていることを特
徴としている。
【0014】この場合、端子部は本体部の端部を単に面
直角に折り曲げて形成することができるため、その成形
性が向上されるとともに、本体部を絶縁板にセットした
際に端子部を直立させて、相手端子との接続が容易にな
る。
直角に折り曲げて形成することができるため、その成形
性が向上されるとともに、本体部を絶縁板にセットした
際に端子部を直立させて、相手端子との接続が容易にな
る。
【0015】請求項5の発明は、請求項2〜4のいずれ
かに記載の電気接続箱において、前記接続部は、前記端
子部から本体部側に離隔して配置されたことを特徴とし
ている。
かに記載の電気接続箱において、前記接続部は、前記端
子部から本体部側に離隔して配置されたことを特徴とし
ている。
【0016】この場合、接続部を端子部から離隔するこ
とにより、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固
な結合が可能となる。
とにより、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固
な結合が可能となる。
【0017】請求項6の発明は、絶縁板と回路体から分
岐回路が形成された接続箱本体を備えた電気接続箱の製
造方法において、長尺状の導電板材を曲げ加工および切
断加工して端子形成することにより回路体を形成する回
路体形成工程と、形成された回路体を絶縁板に移載して
組み付ける回路体組み付け工程と、回路体を移載した絶
縁板を、それぞれの回路体同士を積層して接続箱本体を
構築する回路体積層工程と、を備えたことを特徴として
いる。
岐回路が形成された接続箱本体を備えた電気接続箱の製
造方法において、長尺状の導電板材を曲げ加工および切
断加工して端子形成することにより回路体を形成する回
路体形成工程と、形成された回路体を絶縁板に移載して
組み付ける回路体組み付け工程と、回路体を移載した絶
縁板を、それぞれの回路体同士を積層して接続箱本体を
構築する回路体積層工程と、を備えたことを特徴として
いる。
【0018】この場合、回路体形成工程によって形成さ
れる回路体は、長尺状の導電板材を曲げ加工および切断
加工して端子形成するので、打抜き加工を省くことがで
きるようになり、材料にブランクが出るのを無くすこと
ができる。そして、このように形成された回路体は、回
路体組み付け工程によって絶縁板に移載して組み付けた
後、回路体積層工程によって絶縁板を積層して接続箱本
体が構築されることになる。
れる回路体は、長尺状の導電板材を曲げ加工および切断
加工して端子形成するので、打抜き加工を省くことがで
きるようになり、材料にブランクが出るのを無くすこと
ができる。そして、このように形成された回路体は、回
路体組み付け工程によって絶縁板に移載して組み付けた
後、回路体積層工程によって絶縁板を積層して接続箱本
体が構築されることになる。
【0019】請求項7の発明は、請求項6記載の電気接
続箱の製造方法において、前記回路体が本体部と端子部
とからなり、本体部に設けられたスリットに他の回路体
の端子部が挿通されて接続されることを特徴としてい
る。
続箱の製造方法において、前記回路体が本体部と端子部
とからなり、本体部に設けられたスリットに他の回路体
の端子部が挿通されて接続されることを特徴としてい
る。
【0020】この場合、本体部のスリットに他の回路体
の端子部を単に挿通することにより、それぞれの回路体
同士の接続が簡単になる。
の端子部を単に挿通することにより、それぞれの回路体
同士の接続が簡単になる。
【0021】請求項8の発明は、請求項7記載の電気接
続箱の製造方法において、前記スリットが前記端子部か
ら本体部側に離隔して配置されていることを特徴として
いる。
続箱の製造方法において、前記スリットが前記端子部か
ら本体部側に離隔して配置されていることを特徴として
いる。
【0022】この場合、接続部を端子部から離隔するこ
とにより、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固
な結合が可能となる。
とにより、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固
な結合が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図6は本発明にか
かる電気接続箱およびその電気接続箱の製造方法の一実
施形態を示し、図1は電気接続箱の分解斜視図、図2は
回路体の各種形状を斜視図をもって示す説明図、図3は
端子部と本体部との接続部分の分解斜視図、図4は端子
部と本体部との接続部分の平面図、図5は回路体の結合
により構成される分岐回路の斜視図、図6電気接続箱の
製造方法を概略的に示す工程図である。
面を参照して詳細に説明する。図1〜図6は本発明にか
かる電気接続箱およびその電気接続箱の製造方法の一実
施形態を示し、図1は電気接続箱の分解斜視図、図2は
回路体の各種形状を斜視図をもって示す説明図、図3は
端子部と本体部との接続部分の分解斜視図、図4は端子
部と本体部との接続部分の平面図、図5は回路体の結合
により構成される分岐回路の斜視図、図6電気接続箱の
製造方法を概略的に示す工程図である。
【0024】即ち、図1は電気接続箱10を示し、この
電気接続箱10は接続箱本体20と、この接続箱本体2
0を上方から覆うアッパーカバー30と、接続箱本体2
0を下方から覆うアンダーカバー40とから構成され
る。接続箱本体20は、回路体としてのブスバー21が
それぞれ組み付けられた複数の絶縁板27、27、27
の積層体で構成される。
電気接続箱10は接続箱本体20と、この接続箱本体2
0を上方から覆うアッパーカバー30と、接続箱本体2
0を下方から覆うアンダーカバー40とから構成され
る。接続箱本体20は、回路体としてのブスバー21が
それぞれ組み付けられた複数の絶縁板27、27、27
の積層体で構成される。
【0025】アッパーカバー30は、上壁31と周壁3
2とからなり、上壁31には片側に寄せてヒューズ装着
部33が設けられ、これにヒューズ34が差し込まれ
る。一方、アンダーカバー40は、底壁41と周壁42
とからなり、底壁41の下面には、コネクタを構成する
ための枠状のコネクタハウジング部43が突設され、こ
のコネクタハウジング部43の内部の底壁41には、端
子突出孔44が設けられている。
2とからなり、上壁31には片側に寄せてヒューズ装着
部33が設けられ、これにヒューズ34が差し込まれ
る。一方、アンダーカバー40は、底壁41と周壁42
とからなり、底壁41の下面には、コネクタを構成する
ための枠状のコネクタハウジング部43が突設され、こ
のコネクタハウジング部43の内部の底壁41には、端
子突出孔44が設けられている。
【0026】そして、アンダーカバー40の周壁42の
外側に、アッパーカバー30の周壁32が嵌合されて閉
塞され、閉塞されたアッパーカバー30とアンダーカバ
ー40との間に前記接続箱本体20が収納される。ま
た、アッパーカバー30とアンダーカバー40とは図外
のロック機構によって互いに係脱自在にロックされる。
外側に、アッパーカバー30の周壁32が嵌合されて閉
塞され、閉塞されたアッパーカバー30とアンダーカバ
ー40との間に前記接続箱本体20が収納される。ま
た、アッパーカバー30とアンダーカバー40とは図外
のロック機構によって互いに係脱自在にロックされる。
【0027】前記絶縁板27,27,27に組み付けら
れるブスバー21は、図2(a)に示すように、長尺状
の導電板材23を屈曲形成して、図2(b)〜(f)に
示すように、所定の回路形状に形成される本体部21a
と、この本体部21aから折り曲げ形成される端子部2
1bとから形成される。
れるブスバー21は、図2(a)に示すように、長尺状
の導電板材23を屈曲形成して、図2(b)〜(f)に
示すように、所定の回路形状に形成される本体部21a
と、この本体部21aから折り曲げ形成される端子部2
1bとから形成される。
【0028】図2(b)に示すブスバー21は、本体部
21aが長尺状の導電板材で直線状として形成され、そ
の両端部を面直角方向に折曲形成することにより端子部
21bが形成される。また、図2(c),(d)に示す
ブスバー21は、本体部21aの中間部に、同一面同士
を密着させて折曲する折曲部25が複数箇所(本実施形
態では2箇所)形成され、その両端部を面直角方向に折
曲形成することにより端子部21bが形成される。更
に、図2(e),(f)に示すブスバー21は、本体部
21aが直線状として形成され、その両端部に同一面同
士を密着させて略直角に折曲形成して端子部21aが形
成される。
21aが長尺状の導電板材で直線状として形成され、そ
の両端部を面直角方向に折曲形成することにより端子部
21bが形成される。また、図2(c),(d)に示す
ブスバー21は、本体部21aの中間部に、同一面同士
を密着させて折曲する折曲部25が複数箇所(本実施形
態では2箇所)形成され、その両端部を面直角方向に折
曲形成することにより端子部21bが形成される。更
に、図2(e),(f)に示すブスバー21は、本体部
21aが直線状として形成され、その両端部に同一面同
士を密着させて略直角に折曲形成して端子部21aが形
成される。
【0029】前記図2(c),(d)に示すブスバー2
1の各折曲部25は、導電板材23をその長さ方向に対
して45度の角度をもって折り返すことにより、その長
さ方向に対して直角に折曲されるようになっている。ま
た、2箇所の折曲部25は互いに反対方向に折曲され
て、本体部21aは全体としてクランク状に形成されて
いる。また、図2(c)に示すブスバー21と図2
(d)に示すブスバー21との折曲部25は、それぞれ
の折り返し方向が逆となった場合を示している。
1の各折曲部25は、導電板材23をその長さ方向に対
して45度の角度をもって折り返すことにより、その長
さ方向に対して直角に折曲されるようになっている。ま
た、2箇所の折曲部25は互いに反対方向に折曲され
て、本体部21aは全体としてクランク状に形成されて
いる。また、図2(c)に示すブスバー21と図2
(d)に示すブスバー21との折曲部25は、それぞれ
の折り返し方向が逆となった場合を示している。
【0030】前記図2(b),(c),(d)に示すブ
スバー21は、それぞれの本体部21aの両端部に形成
された端子部21bは、それぞれ同一方向(上方)を指
向して折曲される。また、図2(e),(f)に示すブ
スバー21は、両端部に形成される端子部21bが、
(e)では互いに逆方向に折曲されるとともに、(f)
ではそれぞれが同一方向に折曲されている。
スバー21は、それぞれの本体部21aの両端部に形成
された端子部21bは、それぞれ同一方向(上方)を指
向して折曲される。また、図2(e),(f)に示すブ
スバー21は、両端部に形成される端子部21bが、
(e)では互いに逆方向に折曲されるとともに、(f)
ではそれぞれが同一方向に折曲されている。
【0031】図3は、前記端子部21bが接続部24を
介して他のブスバー21の本体部21aに接続される場
合を示し、他の本体部21aには相手側の端子部21b
を挿通するスリット26が形成されている。そして、図
4に示すように、相手側の端子部21bをスリット26
に挿通することにより、この端子部21bを介して2つ
のブスバー21が互いに接続されるようになっている。
介して他のブスバー21の本体部21aに接続される場
合を示し、他の本体部21aには相手側の端子部21b
を挿通するスリット26が形成されている。そして、図
4に示すように、相手側の端子部21bをスリット26
に挿通することにより、この端子部21bを介して2つ
のブスバー21が互いに接続されるようになっている。
【0032】また、図5は、前記接続部24を、端子部
21bから本体部21a側に離隔して配置し、複数のブ
スバー21を互いに接続するようにした場合を示す。こ
の場合、互いに接続されるブスバー21としては、図2
(b)に示すブスバー(この場合Aブスバーと称す)2
1と、図2(c)に示すブスバー(この場合Bブスバー
と称す)21と、図2(f)に示すブスバー(この場合
Cブスバーと称す)21が用いられている。そして、A
ブスバー21とBブスバー21とは、本体部21aを互
いに重合して、その面同士をスポット溶接などで固定し
て接続部24とし、Aブスバー21およびBブスバー2
1とCブスバー21とは、Cブスバー21の上側縁にA
ブスバー21およびBブスバー21の面をスポット溶接
などにより固定して接続部24としてある。
21bから本体部21a側に離隔して配置し、複数のブ
スバー21を互いに接続するようにした場合を示す。こ
の場合、互いに接続されるブスバー21としては、図2
(b)に示すブスバー(この場合Aブスバーと称す)2
1と、図2(c)に示すブスバー(この場合Bブスバー
と称す)21と、図2(f)に示すブスバー(この場合
Cブスバーと称す)21が用いられている。そして、A
ブスバー21とBブスバー21とは、本体部21aを互
いに重合して、その面同士をスポット溶接などで固定し
て接続部24とし、Aブスバー21およびBブスバー2
1とCブスバー21とは、Cブスバー21の上側縁にA
ブスバー21およびBブスバー21の面をスポット溶接
などにより固定して接続部24としてある。
【0033】即ち、この場合、前記Cブスバー21は、
本体部21aの面が上下方向を指向するように縦置きさ
れる。そして、このように本体部21aが縦置きされる
Cブスバー21は両端部の端子部21bが共に直立さ
れ、それぞれの端子部21bは図外の雌−雌端子挿入部
位としてある。
本体部21aの面が上下方向を指向するように縦置きさ
れる。そして、このように本体部21aが縦置きされる
Cブスバー21は両端部の端子部21bが共に直立さ
れ、それぞれの端子部21bは図外の雌−雌端子挿入部
位としてある。
【0034】ところで、前記電気接続箱10は、図6に
示す工程を経て製造される。即ち、ブスバー21を形成
する長尺状の導電板材23を巻回したロール23Aか
ら、導電板材23を曲げ、切断、端子形成を行ってブス
バー21を形成する回路体形成工程(A′)に送り、次
に、この回路体形成工程(A′)で形成されたブスバー
21を絶縁板27に人手でセット(自動セットでもよ
い)し(B′)、そして、複数の絶縁板27をトレー2
2に移載して分岐回路を形成する回路体組み付け工程を
施す(D)。
示す工程を経て製造される。即ち、ブスバー21を形成
する長尺状の導電板材23を巻回したロール23Aか
ら、導電板材23を曲げ、切断、端子形成を行ってブス
バー21を形成する回路体形成工程(A′)に送り、次
に、この回路体形成工程(A′)で形成されたブスバー
21を絶縁板27に人手でセット(自動セットでもよ
い)し(B′)、そして、複数の絶縁板27をトレー2
2に移載して分岐回路を形成する回路体組み付け工程を
施す(D)。
【0035】そして、この回路体組み付け工程(D)の
後、前記トレー22上の絶縁板27を、それぞれのブス
バー同士を積層して接続箱本体20を構築する回路体積
層工程(E)を施し必要に応じて中継端子を装着する。
次に、この接続箱本体20をアッパー・ロアカバー3
0,40間に収納(F)しヒューズを装着することで、
電気接続箱10が構成(G)されるようになっている。
尚、(E)〜(G)の工程は従来と共通する。
後、前記トレー22上の絶縁板27を、それぞれのブス
バー同士を積層して接続箱本体20を構築する回路体積
層工程(E)を施し必要に応じて中継端子を装着する。
次に、この接続箱本体20をアッパー・ロアカバー3
0,40間に収納(F)しヒューズを装着することで、
電気接続箱10が構成(G)されるようになっている。
尚、(E)〜(G)の工程は従来と共通する。
【0036】前記回路体形成工程(A′)による曲げ、
切断、端子形成は、長尺状の導電板材23を曲げ加工お
よび切断加工した後に端子形成することによりブスバー
21が形成され同時にスリット26が必要に応じて形成
される。また、(G)で製造された電気接続箱10は、
フューズ34やコネクタが挿入された後、回路チェック
された後に製品ラベルを貼着して出荷されることにな
る。
切断、端子形成は、長尺状の導電板材23を曲げ加工お
よび切断加工した後に端子形成することによりブスバー
21が形成され同時にスリット26が必要に応じて形成
される。また、(G)で製造された電気接続箱10は、
フューズ34やコネクタが挿入された後、回路チェック
された後に製品ラベルを貼着して出荷されることにな
る。
【0037】以上の構成により本実施形態の電気接続箱
10にあっては、接続箱本体20を構築する絶縁板2
7、27、27にそれぞれ組み付けられるブスバー21
は、図2に示すように、長尺状の導電板材23を素材と
して形成されるようになっており、この導電板材23を
曲げ、切断、端子形成することにより所望の形状に形成
される。従って、ブスバー21は従来のように平板状の
導電板材を打抜き加工して形成する必要がなくなるた
め、板材からのプレスなどによる打抜き工程を施す必要
が無くなる。このため、材料にブランクが出るのを無く
すことができるとともに、高価な金型を用いる必要が無
くなることから、ブスバー21の製品単価を低廉化する
ことができる。従って、特定の電気接続箱10を多品種
少量生産する場合にあっても、その電気接続箱10のコ
ストダウンを達成することができる。
10にあっては、接続箱本体20を構築する絶縁板2
7、27、27にそれぞれ組み付けられるブスバー21
は、図2に示すように、長尺状の導電板材23を素材と
して形成されるようになっており、この導電板材23を
曲げ、切断、端子形成することにより所望の形状に形成
される。従って、ブスバー21は従来のように平板状の
導電板材を打抜き加工して形成する必要がなくなるた
め、板材からのプレスなどによる打抜き工程を施す必要
が無くなる。このため、材料にブランクが出るのを無く
すことができるとともに、高価な金型を用いる必要が無
くなることから、ブスバー21の製品単価を低廉化する
ことができる。従って、特定の電気接続箱10を多品種
少量生産する場合にあっても、その電気接続箱10のコ
ストダウンを達成することができる。
【0038】また、前記ブスバー21は本体部21aと
端子部21bとで構成されるが、図3,図4に示すよう
に、端子部21bには、この端子部21bを相手側ブス
バー21の本体部21aに形成したスリット26に挿通
することにより接続できるようになっており、つまり、
端子部21bで接続部24を兼ねるようになっている。
従って、ブスバー21同士の接続が簡単になり、その接
続構造を簡素化できるとともに、ブスバー21の取付け
作業を迅速かつ正確に行って、その取付け作業性の能率
化を達成できるようになる。
端子部21bとで構成されるが、図3,図4に示すよう
に、端子部21bには、この端子部21bを相手側ブス
バー21の本体部21aに形成したスリット26に挿通
することにより接続できるようになっており、つまり、
端子部21bで接続部24を兼ねるようになっている。
従って、ブスバー21同士の接続が簡単になり、その接
続構造を簡素化できるとともに、ブスバー21の取付け
作業を迅速かつ正確に行って、その取付け作業性の能率
化を達成できるようになる。
【0039】ところで、ブスバー21同士の接続は、か
かるスリット26を介して接続することなく、図5に示
すように、接続部24を端子部21bから本体部21a
側に離隔して配置することにより、複数のブスバー21
同士の接続にそれぞれの本体部21a同士を溶接などに
より強固に結合することができる。この場合、結合され
た電気接続部の信頼性を高めることができる。
かるスリット26を介して接続することなく、図5に示
すように、接続部24を端子部21bから本体部21a
側に離隔して配置することにより、複数のブスバー21
同士の接続にそれぞれの本体部21a同士を溶接などに
より強固に結合することができる。この場合、結合され
た電気接続部の信頼性を高めることができる。
【0040】ところで、前記ブスバー21は所望の形状
に形成できることを前述したが、例えば、図2(b)に
示すように、本体部21aを直線状とした場合には、接
続する2点間、つまり、両端部の端子部21b,21b
間を最短距離で結ぶことができるとともに、その本体部
21aの占有面積を最小とすることができる。
に形成できることを前述したが、例えば、図2(b)に
示すように、本体部21aを直線状とした場合には、接
続する2点間、つまり、両端部の端子部21b,21b
間を最短距離で結ぶことができるとともに、その本体部
21aの占有面積を最小とすることができる。
【0041】また、図2(c),(d)に示すように、
本体部21aの中間部に複数の折曲部25を設けること
により、本体部21aを任意な方向に折曲できるように
なり、ブスバー21のレイアウトを簡単に決定すること
ができる。更に、前記折曲部25は、導電板材23の同
一面同士が密着されるように折り返されるので、本体部
21aの全体で平面性を保持できるようになり、絶縁板
27、27、27への取付け性が悪化されるのを防止で
きる。
本体部21aの中間部に複数の折曲部25を設けること
により、本体部21aを任意な方向に折曲できるように
なり、ブスバー21のレイアウトを簡単に決定すること
ができる。更に、前記折曲部25は、導電板材23の同
一面同士が密着されるように折り返されるので、本体部
21aの全体で平面性を保持できるようになり、絶縁板
27、27、27への取付け性が悪化されるのを防止で
きる。
【0042】ところで、本実施形態では互いに反対方向
に折曲される前記折曲部25を2箇所設けて、本体部2
1aをクランク状に形成した場合を開示したが、これに
限ることなく、折曲部25は一箇所若しくは3箇所以上
設けることもでき、また、それぞれの折曲部25の折曲
方向も任意に設定することができる。
に折曲される前記折曲部25を2箇所設けて、本体部2
1aをクランク状に形成した場合を開示したが、これに
限ることなく、折曲部25は一箇所若しくは3箇所以上
設けることもでき、また、それぞれの折曲部25の折曲
方向も任意に設定することができる。
【0043】また、前記折曲部25を少なくとも2箇所
設けて、それら折曲部25で挟まれる部分に係止される
図外の凸部分を絶縁板27,27,27に形成しておく
ことにより、それらの係合によりバスバー21の位置決
めを簡単かつ正確に行うことができる。
設けて、それら折曲部25で挟まれる部分に係止される
図外の凸部分を絶縁板27,27,27に形成しておく
ことにより、それらの係合によりバスバー21の位置決
めを簡単かつ正確に行うことができる。
【0044】更に、前記折曲部25は直角方向に折曲し
たが、その折曲方向は最適なレイアウトに応じて直角以
外の任意な角度をもって折曲することができる。
たが、その折曲方向は最適なレイアウトに応じて直角以
外の任意な角度をもって折曲することができる。
【0045】また、図2(b)〜(d)に示すように、
端子部21bを本体部21aの両端部に面直角方向に折
曲形成したので、本体部21aの端部を単に面直角に折
り曲げることにより端子部21bを形成することがで
き、その成形性を向上することができるとともに、本体
部21aを絶縁板27,27,27にセットした際に端
子部21bを直立させて、これに接続される相手端子と
の接続が容易になる。
端子部21bを本体部21aの両端部に面直角方向に折
曲形成したので、本体部21aの端部を単に面直角に折
り曲げることにより端子部21bを形成することがで
き、その成形性を向上することができるとともに、本体
部21aを絶縁板27,27,27にセットした際に端
子部21bを直立させて、これに接続される相手端子と
の接続が容易になる。
【0046】更に、図2(e),(f)に示すように、
端子部21bを本体部21aの両端部に同一面同士を密
着させて略直角に折曲形成したので、端子部21bを絶
縁板27,27,27から立設するにあたって、本体部
21aをこの絶縁板27,27,27に対して縦置きと
して取り付けることができるため、端子部21bを一般
に知られる雌−雌端子の挿入部位とした場合に、絶縁板
27,27,27の雌−雌端子座を廃止できるようにな
る。従って、電気接続箱10の構造を簡略化してコスト
ダウンを達成することができる。
端子部21bを本体部21aの両端部に同一面同士を密
着させて略直角に折曲形成したので、端子部21bを絶
縁板27,27,27から立設するにあたって、本体部
21aをこの絶縁板27,27,27に対して縦置きと
して取り付けることができるため、端子部21bを一般
に知られる雌−雌端子の挿入部位とした場合に、絶縁板
27,27,27の雌−雌端子座を廃止できるようにな
る。従って、電気接続箱10の構造を簡略化してコスト
ダウンを達成することができる。
【0047】ところで、図6に示すように、本実施形態
の電気接続箱の製造方法にあっては、(A′)の回路体
形成工程によって形成されるブスバー21は、長尺状の
導電板材23を曲げ加工および切断加工して端子形成す
るので、打抜き加工を省くことができるようになり、材
料にブランクが出るのを無くすことができる。そして、
このように形成されたブスバー21は、(D)に示す回
路体組み付け工程によって絶縁板27,27,27に移
載して組み付けた後、(E)に示す回路体積層工程によ
って絶縁板27,27,27を積層して接続箱本体20
を簡単に構築することができる。
の電気接続箱の製造方法にあっては、(A′)の回路体
形成工程によって形成されるブスバー21は、長尺状の
導電板材23を曲げ加工および切断加工して端子形成す
るので、打抜き加工を省くことができるようになり、材
料にブランクが出るのを無くすことができる。そして、
このように形成されたブスバー21は、(D)に示す回
路体組み付け工程によって絶縁板27,27,27に移
載して組み付けた後、(E)に示す回路体積層工程によ
って絶縁板27,27,27を積層して接続箱本体20
を簡単に構築することができる。
【0048】ところで、本実施形態の電気接続箱10
は、4枚の絶縁板27、27、27、27を積層して構
築した場合を開示したが、勿論、その絶縁板の数は特に
限定するものではない。
は、4枚の絶縁板27、27、27、27を積層して構
築した場合を開示したが、勿論、その絶縁板の数は特に
限定するものではない。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にかかる電気接続
箱によれば、長尺状の導電板材の屈曲形成により所望の
形状の回路体を形成するようにしたので、回路体を平板
状の導電板材を打抜き加工して形成する必要がなくな
る。このため、板材からのプレスなどによる打抜き工程
を省くことができるようになり、材料にブランクが出る
のを無くすことができ、高価な金型を廃止できることと
相俟って製品単価を低廉化することができ、電気接続箱
のコストダウンを達成することができる。また、回路体
を本体部と端子部とから形成するにあたって、この端子
部に接続部を兼ねさせたことにより、回路体の接続構造
を簡素化することができる。
箱によれば、長尺状の導電板材の屈曲形成により所望の
形状の回路体を形成するようにしたので、回路体を平板
状の導電板材を打抜き加工して形成する必要がなくな
る。このため、板材からのプレスなどによる打抜き工程
を省くことができるようになり、材料にブランクが出る
のを無くすことができ、高価な金型を廃止できることと
相俟って製品単価を低廉化することができ、電気接続箱
のコストダウンを達成することができる。また、回路体
を本体部と端子部とから形成するにあたって、この端子
部に接続部を兼ねさせたことにより、回路体の接続構造
を簡素化することができる。
【0050】請求項2に記載の発明にかかる電気接続箱
によれば、請求項1の発明の効果に加えて、本体部に、
相手側の端子部が挿通されて接続部となるスリットを形
成したので、このスリットに相手側の端子部を単に挿通
することにより、それぞれの回路体同士の接続を簡単に
し、ひいては、回路体の取付け作業を迅速かつ正確に行
って、その取付け作業の能率化を達成することができ
る。
によれば、請求項1の発明の効果に加えて、本体部に、
相手側の端子部が挿通されて接続部となるスリットを形
成したので、このスリットに相手側の端子部を単に挿通
することにより、それぞれの回路体同士の接続を簡単に
し、ひいては、回路体の取付け作業を迅速かつ正確に行
って、その取付け作業の能率化を達成することができ
る。
【0051】請求項3に記載の発明にかかる電気接続箱
によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、本体部
の中間部に、所定角度をもって同一面同士を密着させて
折曲する折曲部を1箇所若しくは複数箇所形成したの
で、本体部を任意な方向に折曲して回路体のレイアウト
を簡単に決定することができる。また、前記折曲部は長
尺状の導電板材の同一面同士が密着されるので、本体部
の全体で平面性を保持できるようになり、絶縁板への取
付け性が悪化されるのを防止できる。更に、前記折曲部
を少なくとも2箇所設けて、それら折曲部で挟まれる部
分に係止される凸部分を絶縁板に形成しておくことによ
り、それらの係合により回路体の位置決めを簡単かつ正
確に行うことができる。従って、これらのことにより回
路体の絶縁板への取り付けをより簡単かつ正確に行うこ
とができるようになる。
によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、本体部
の中間部に、所定角度をもって同一面同士を密着させて
折曲する折曲部を1箇所若しくは複数箇所形成したの
で、本体部を任意な方向に折曲して回路体のレイアウト
を簡単に決定することができる。また、前記折曲部は長
尺状の導電板材の同一面同士が密着されるので、本体部
の全体で平面性を保持できるようになり、絶縁板への取
付け性が悪化されるのを防止できる。更に、前記折曲部
を少なくとも2箇所設けて、それら折曲部で挟まれる部
分に係止される凸部分を絶縁板に形成しておくことによ
り、それらの係合により回路体の位置決めを簡単かつ正
確に行うことができる。従って、これらのことにより回
路体の絶縁板への取り付けをより簡単かつ正確に行うこ
とができるようになる。
【0052】請求項4に記載の発明にかかる電気接続箱
によれば、請求項1〜4の発明の効果に加えて、前記端
子部を、前記本体部の端部に面直角方向に折曲形成した
ので、本体部の端部を単に面直角に折り曲げて端子部を
形成することができるため、その成形性が向上されて回
路体の製品単価を下げることができるとともに、本体部
を絶縁板にセットした際に端子部を直立させて、相手端
子との接続を容易にすることができる。
によれば、請求項1〜4の発明の効果に加えて、前記端
子部を、前記本体部の端部に面直角方向に折曲形成した
ので、本体部の端部を単に面直角に折り曲げて端子部を
形成することができるため、その成形性が向上されて回
路体の製品単価を下げることができるとともに、本体部
を絶縁板にセットした際に端子部を直立させて、相手端
子との接続を容易にすることができる。
【0053】請求項5に記載の発明にかかる電気接続箱
によれば、請求項1〜6の発明の効果に加えて、前記接
続部を、前記端子部から本体部側に離隔して配置したの
で、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固な結合
が可能となり、電気接続部の信頼性を高めることができ
る。
によれば、請求項1〜6の発明の効果に加えて、前記接
続部を、前記端子部から本体部側に離隔して配置したの
で、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固な結合
が可能となり、電気接続部の信頼性を高めることができ
る。
【0054】請求項6に記載の発明にかかる電気接続箱
の製造方法によれば、回路体形成工程によって、長尺状
の導電板材を曲げ加工および切断加工して端子形成する
ことにより回路体を形成し、回路体組み付け工程によっ
て、形成された回路体を絶縁板に移載して組み付け、回
路堆積層工程によって、回路体を移載した絶縁板を、そ
れぞれの回路体同士を所望の接続関係をもって接続しつ
つ積層して接続箱本体を構築するようにしたので、回路
体形成工程によって形成される回路体は、打抜き加工を
省くことができるようになり、材料にブランクが出るの
を無くすことができる。そして、このように形成された
回路体は、回路体組み付け工程によって絶縁板に移載し
て組み付けた後、回路体積層工程によって絶縁板を積層
して接続箱本体を構築することができる。
の製造方法によれば、回路体形成工程によって、長尺状
の導電板材を曲げ加工および切断加工して端子形成する
ことにより回路体を形成し、回路体組み付け工程によっ
て、形成された回路体を絶縁板に移載して組み付け、回
路堆積層工程によって、回路体を移載した絶縁板を、そ
れぞれの回路体同士を所望の接続関係をもって接続しつ
つ積層して接続箱本体を構築するようにしたので、回路
体形成工程によって形成される回路体は、打抜き加工を
省くことができるようになり、材料にブランクが出るの
を無くすことができる。そして、このように形成された
回路体は、回路体組み付け工程によって絶縁板に移載し
て組み付けた後、回路体積層工程によって絶縁板を積層
して接続箱本体を構築することができる。
【0055】請求項7に記載の発明にかかる電気接続箱
の製造方法によれば、請求項6の発明の効果に加えて、
本体部のスリットに他の回路体の端子部を挿通すること
で接続するので回路体同士の接続を簡単にし、ひいて
は、回路体の取付作業を迅速かつ正確に行って、その取
付作業の能率化を達成することができる。
の製造方法によれば、請求項6の発明の効果に加えて、
本体部のスリットに他の回路体の端子部を挿通すること
で接続するので回路体同士の接続を簡単にし、ひいて
は、回路体の取付作業を迅速かつ正確に行って、その取
付作業の能率化を達成することができる。
【0056】請求項8に記載の発明にかかる電気接続箱
の製造方法によれば、請求項6、7の発明の効果に加え
て、接続部を端子部から本体部側に離隔して配置したの
で、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固な結合
が可能となり、電気接続箱の信頼性を高めることができ
る。
の製造方法によれば、請求項6、7の発明の効果に加え
て、接続部を端子部から本体部側に離隔して配置したの
で、複数の回路体同士の接続に本体部同士の強固な結合
が可能となり、電気接続箱の信頼性を高めることができ
る。
【図1】本発明にかかる電気接続箱の一実施形態を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】本発明にかかる電気接続箱の一実施形態を示す
回路体の各種形状の説明図である。
回路体の各種形状の説明図である。
【図3】本発明にかかる電気接続箱の一実施形態を示す
端子部と本体部との接続部分の分解斜視図である。
端子部と本体部との接続部分の分解斜視図である。
【図4】本発明にかかる電気接続箱の一実施形態を示す
端子部と本体部との接続部分の平面図である。
端子部と本体部との接続部分の平面図である。
【図5】本発明にかかる電気接続箱の一実施形態を示す
回路体の結合により構成される分岐回路の斜視図であ
る。
回路体の結合により構成される分岐回路の斜視図であ
る。
【図6】本発明にかかる電気接続箱の製造方法を概略的
に示す工程図である。
に示す工程図である。
【図7】従来の電気接続箱の製造方法を概略的に示す工
程図である。
程図である。
10 電気接続箱 20 接続箱本体 21 ブスバー(回路体) 27 絶縁板 23 導電板材 24 接続部 25 折曲部 26 スリット 27 配線板 30 アッパーカバー 40 ロアカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E077 BB18 BB38 CC06 CC08 DD03 EE02 EE22 FF24 GG03 GG13 GG28 JJ16 5G361 BA04 BB01 BB02
Claims (8)
- 【請求項1】 絶縁板と回路体から分岐回路が形成され
た接続箱本体を備えた電気接続箱において、 前記回路体が、長尺状の導電板材を屈曲形成して所定の
回路形状に形成される本体部と、この本体部から折り曲
げ形成された端子部とからなることを特徴とする電気接
続箱。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電気接続箱において、 前記本体部には、相手側の端子部が挿通されて接続部と
なるスリットが形成されていることを特徴とする電気接
続箱。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の電気接続箱に
おいて、 前記本体部は、その中間部に、所定角度をもって同一面
同士を密着させて折曲する折曲部が1箇所若しくは複数
箇所形成されていることを特徴とする電気接続箱。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の電気接
続箱において、 前記端子部は、前記本体部の端部に面直角方向に折曲形
成されていることを特徴とする電気接続箱。 - 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の電気接
続箱において、 前記接続部は、前記端子部から本体部側に離隔して配置
されたことを特徴とする電気接続箱。 - 【請求項6】 絶縁板と回路体から分岐回路が形成され
た接続箱本体を備えた電気接続箱の製造方法において、 長尺状の導電板材を曲げ加工および切断加工して端子形
成することにより回路体を形成する回路体形成工程と、 形成された回路体を絶縁板に移載して組み付ける回路体
組み付け工程と、 回路体を移載した絶縁板を、それぞれの回路体同士を積
層して接続箱本体を構築する回路体積層工程と、を備え
たことを特徴とする電気接続箱の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6記載の電気接続箱の製造方法に
おいて、前記回路体が本体部と端子部とからなり、本体
部に設けられたスリットに他の回路体の端子部が挿通さ
れて接続されることを特徴とする電気接続箱の製造方
法。 - 【請求項8】 請求項7記載の電気接続箱の製造方法に
おいて、前記スリットが前記端子部から本体部側に離隔
して配置されていることを特徴とする電気接続箱の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001085783A JP2002281645A (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | 電気接続箱およびその電気接続箱の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2001085783A JP2002281645A (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | 電気接続箱およびその電気接続箱の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002281645A true JP2002281645A (ja) | 2002-09-27 |
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ID=18941239
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---|---|
JP (1) | JP2002281645A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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GB2493058A (en) * | 2011-06-30 | 2013-01-23 | Yazaki Corp | Bus bar designed to reduce wastage of material |
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CN111937249A (zh) * | 2018-04-09 | 2020-11-13 | 昕诺飞控股有限公司 | 多板功率连接器 |
WO2023139697A1 (ja) * | 2022-01-19 | 2023-07-27 | 日立Astemo株式会社 | 導体板の製造方法、導体板、導体板アセンブリ |
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2001
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