JP2002280877A - トランスコンダクタ及びそれを用いたフィルタ回路 - Google Patents

トランスコンダクタ及びそれを用いたフィルタ回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の増加を抑制でき、回路設計が容易
に行え、低電源電圧動作による消費電力の低減を実現で
き、カットオフ周波数を安定に制御できるフィルタ回路
を提供する。 【解決手段】 複数のトランスコンダクタ及びトランス
コンダクタによって駆動される負荷容量素子からなるG
m−C回路を構成要素とするフィルタ回路において、そ
れぞれのトランスコンダクタの出力同相電位を同一とな
るように、バイアス回路50と60によって、各トラン
スコンダクタから出力される差動出力電圧と外部から入
力される基準電位VC に応じて、各トランスコンダクタ
に供給する制御信号(バイアス電圧Vbs1 ,Vbs2 )を
制御し、各トランスコンダクタにおいて、gm 値が所望
の値になるようにそれぞれ同相入力電位が制御され、ま
た、差動対を構成するMOSトランジスタのW/L比が
所定値に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ回路、特
にGm−C(トランスコンダクタ−C)フィルタと呼ば
れるアクティブフィルタ回路及びこのようなフィルタ回
路の構成要素となるトランスコンダクタに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アクティブフィルタ、例えば、Gm−C
フィルタを構成要素とする集積化フィルタ回路に関し、
フィルタのQ値を保ったまま、カットオフ周波数fC
容易にしかもリニア(線形的)に調整できるものが望ま
れる。
【0003】磁気あるいは光ディスクなどの情報記録媒
体からの記録情報を再生する記録データ再生系(リード
チャネル)に、PRML(Pertial Response-Maximum L
ikelihood )に代表される波形等化手法が一般的に取り
入れられている。通常、記録媒体から光ピックアップま
たは磁気ヘッドを介して再生される信号波形は隣接する
ビットデータ間の信号漏れ込み、即ち、ISI(Inter-
Symbol Interference)が大きく、当該サンプル時刻の
信号レベルのみによるデータの再生が困難である。PR
(Pertial Response)等化手法は、隣接する2〜5サン
プル時刻に限りISIを許容する一方、それ以外のサン
プル時刻への信号の漏れをなくすことで、後段のビタビ
(Viterbi )復号アルゴリズムなどと合わせて高密度記
録と再生を可能にする方法である。
【0004】再生信号が本質的に微分系である磁気媒体
を例にとると、等化法としてPR4(書き込み符号1を
隣接する3サンプル列1,0,−1に等化)、EPR4
(同じく、1,1,−1,−1に等化)、EEPR4
(同じく1,2,0,−2,−1)に等化などの微分系
列が用いられ、具体的には高域強調したアナログ−ロー
パスフィルタが等化器として用いられる。例えば、Geer
t A. De Veirman 及びRichard G. Yamasaki は、文献
“Design of a Bipolar 10-MHz Programmable Continuo
us-Time 0.05°Equiripple Linear Phase Filter”, IE
EE Journal of Solid-State Circuits, vol.27, no.3,
March 1992において、Gm−Cバイクワッドフィルタ
(Biquadratic Filter、双2次状態変数フィルタ、以
下、便宜上単に2次状態変数フィルタという)を構成要
素とする7極2零点(7-Pole, 2-Zero)フィルタを提案
している。このフィルタ構成はディジタルリードチャネ
ルに要求される位相特性のリニアリティ、即ち、良好で
一定な群遅延特性を有しており、アナログ等化フィルタ
として一般的に用いられている。
【0005】図5には、このフィルタの構成を示すブロ
ック図である。図示のように、このフィルタは、縦続接
続されている2次状態変数フィルタ/イコライザ101
(Biquad1/Equalizer )、102(Biquad2 )、103
(Biquad3 )及びローパスフィルタ(LPF)104に
よって構成されている。なお、2次状態変数フィルタ/
イコライザ101は、等化のためのイコライジング機能
を有する。図5に示すフィルタ構成において、再生信号
inは、所望のゲインコントロール(利得制御)を施さ
れたあと、まず、初段の2次状態変数フィルタ/イコラ
イザ101に入力され、ここでは高周波ブースト量が調
整され、さらに等化のためのイコライジングが行われ
る。そして、後続の2次状態変数フィルタ102、10
3及びローパスフィルタ104とあわせて群遅延が一定
の位相特性が達成される。上述したVeirman 及び Yamas
aki によると、各フィルタの構成要素の極周波数及びそ
のQ値は、図6に示す通りである。
【0006】図6における極周波数は、等化フィルタの
カットオフ周波数で規格化されており、例えば、400
Mbpsのデータレートのリードチャネルでは、等化フ
ィルタのカットオフ周波数は100MHz程度となる。
これにより等化フィルタのカットオフ周波数が100M
Hzとすると、図6により、例えば、3段目の2次状態
変数フィルタ103の極周波数、即ち、カットオフ周波
数は231.74MHzとなる。なお、図6の極周波数
/Q値の組み合わせ、即ち極の配置は、フィルタ設計に
おいて良く知られている「0.05°等リップル誤差を
持つ線形位相フィルタ」であるが、他の極周波数/Q値
においても適用可能で、ここでの極配置は一例に過ぎな
い。
【0007】ディスク媒体の再生データレートは、内
周、外周で約2.5倍の開きがあり、また、最適なカッ
トオフ周波数に外部コントロール手段によって調整可能
であることが要求される。このとき、フィルタの構成要
素となる各2次状態変数フィルタ及びローパスフィルタ
では、そのQ値が常に図6に示す値を保持し、また、各
2次状態変数フィルタ及びローパスフィルタの極周波数
の比は等化フィルタ全体のカットオフ周波数にかかわら
ず、常に図6に示される比であることが必要である。言
い換えれば、再生データレートの変化に応じて等化フィ
ルタ全体のカットオフ周波数を調整するに当たり、構成
要素となる各2次状態変数フィルタ及びローパスフィル
タはそれぞれのQ値を一定に保ったまま、各極周波数が
単調に増加または減少する必要がある。
【0008】次に、等化フィルタをGm−Cフィルタで
構成する場合の各構成要素の回路例を示し、上記カット
オフ周波数及びQ値の設計法について述べる。図7に2
次状態変数フィルタ102、103の基本構成を示し、
図8に2次状態変数フィルタ/イコライザ101に使わ
れるフィードフォワードパルススリミング構成を示して
いる。さらに、図9には、1次のローパスフィルタ10
4の構成を示している。
【0009】図7は、差動構成を有する2次状態変数の
一構成例を示している。図示のように、Gm−Cで構成
される積分器が2段カスケード接続され、さらに出力端
子に別のGmセルで構成された負帰還ループが接続され
ている。なお、図7において、負荷容量Cを差動容量と
して表現しているが、一般的には寄生容量分を考慮した
容量設定のし易さや、同相帰還ループにおける位相補償
容量の機能を併せ持たせるなどの理由から正相、逆相信
号線と接地電位との間にそれぞれ2Cの容量を接続す
る。
【0010】図7に示す構成を有し、等化フィルタとし
て用いられる2次状態変数フィルタ102及び103の
伝達関数は、次式によって与えられる。
【0011】
【数1】
【0012】従って、極周波数ω0 及びフィルタのQ
(Quality Factor)は、それぞれ次式によって表され
る。
【0013】
【数2】
【0014】図8は、フィードフォワード増幅器Kによ
り、高域ブースト量を調整可能なイコライザ部を含む等
化フィルタの一構成例を示している。この等化フィルタ
の伝達関数は、次式によって与えられる。
【0015】
【数3】
【0016】同様に、このフィルタの極周波数及びQ
は、それぞれ次式によって表される。
【0017】
【数4】
【0018】ここで、高域ブーストを2次状態変数フィ
ルタ/イコライザ101で実現する理由は、図6から分
かるように、相対的に小さいKで高域ブーストができる
ためである。このため、高域ブーストの実現は、2次状
態変数フィルタ/イコライザ101に限られず、他の2
次状態変数によって実現することも可能である。
【0019】図9は、ローパスフィルタ104の一構成
例を示している。図示のように、このフィルタの伝達関
数は、次式によって与えられる。
【0020】
【数5】
【0021】その極周波数ω0 は、次のように求められ
る。
【0022】
【数6】
【0023】群遅延特性が一定で、カットオフ周波数可
変の等化フィルタの実現は、図6に示される極周波数の
比とQ値を満たすべく、各2次状態変数フィルタの極周
波数ω0 及びQを設定することで行われる。これは通常
各2次状態変数フィルタを構成するgm を制御すること
で実現できる。式(1)〜(5)によれば、容量Cを変
化させることで、それぞれのフィルタのカットオフ周波
数を可変とすることも原理的は可能だが、バリキャップ
などの可変容量素子を標準CMOS製造プロセスに集積
化することは、製造プロセスの工程数を増やし、コスト
の上昇を招くので、通常避けるべきである。ただし、こ
の場合においても各Gm−C積分器に接続する容量値を
C,2C,3CのようにC単位、あるいは0.5C単位
で段階的に変えることによってフィルタのカットオフ周
波数を比較的に広範囲に粗く変化させ、さらにgm 値を
制御してフィルタのカットオフ周波数を連続的にしかも
精度良く調整することは一般的に行われる。
【0024】容量Cを固定とした場合、ω0 及びQの二
つの値を決定するのにgm1,gm2,gm3のパラメータ
(自由度)を調整することができる。通常、gm2
m3、またはgm1=gm3とするのが一般的である。gm2
=gm3とすることによって式(2)あるいは式(4)
は、次の式に書き改められる。
【0025】
【数7】
【0026】一方、gm1=gm3とすると、式(2)ある
いは式(4)は、次のように書き改められる。
【0027】
【数8】
【0028】上記いずれの場合でも、2次状態変数フィ
ルタのを構成するgm がすべてリニアに変化することに
よって、Qを一定に保ちつつ、ω0 をやはりリニアに変
化させることができる。例えば、一例として、gm1とg
m2をともに2倍にすれば、Qを不変に保ちつつ、カット
オフ周波数ω0 を2倍に変化させることができる。
【0029】以上の説明から分かるように、Gm−C構
成の2次状態変数フィルタ及び一次ローパスフィルタを
設計する場合、回路レベルのGm−C積分器として、そ
のg m の値が外的手段によって制御でき、しかもリニア
に制御できることが好都合となる。
【0030】従来よりこのような高周波フィルタ用途に
は、シリコンバイポーラ素子が利用されてきた。バイポ
ーラ素子においては、周知のように、そのgm (以下、
MOSトランジスタのgm と区別するために、gm,bip
と表記する)は次の式によって示される。
【0031】
【数9】
【0032】式(9)によれば、バイポーラトランジス
タのgm,bip が、そのコレクタ電流IC に比例すること
を示し、比較的簡単にgm,bip をリニアに変化させるこ
とが可能である。
【0033】一方で、PRMLリードチャネル機能は前
述のビタビ復号処理、あるいはエラー訂正アルゴリズム
であるリード・ソロモンなどに代表される次段論理処理
と不可分であり、これらの純ディジタル処理ブロックと
親和性の高いCMOS製造プロセスでアナログPR等化
処理を行いたいという要望は強い。
【0034】MOS素子のgm (以下、明確するため
に、gm,MOS と表記する)は、周知のように、次式によ
って示される。
【0035】
【数10】
【0036】ここで、VthはMOSトランジスタのしき
い値電圧(閾値電圧)であり、K=μCoxW/2L、且
つVeff =VGS−Vthである。
【0037】式(10)と式(9)とを比較すると、バ
イポーラ素子のgm はコレクタ電流IC に対しリニアで
ある一方、CMOS素子のgm はドレイン電流ID のル
ートに対してリニアであるため、CMOS素子の場合、
何らかの外的手段によってドレイン電流ID を変化させ
ることによってそのgm を制御する場合は、通常、各ト
ランスコンダクタ毎に上記ルート特性を補償するための
変換機構を設け、変化範囲内における最低のgm,min
ら、最大gm,max に至るまでリニアに変化した方が制御
性の点において望ましい。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のCMOS素子で構成された等化フィルタにおいて、
例えば、PR等化フィルタのカットオフ周波数調整は5
〜6ビット幅程度の調整手段によって行われる。この場
合、上記ルート特性を補正する変換機構は、例えば、ル
ックアップテーブルによるディジタル領域の処理によっ
ても実現でき、また、別にアナログ領域でルート特性を
補償することもできる。しかし、いずれの場合も、付加
回路による回路規模の増大、消費電力の増大を招き、ま
たこれによるフィルタ特性そのものの劣化を引き起こし
ている。
【0039】また、別の問題として、ドレイン電流ID
でCMOS素子のgm をコントロールする場合、一般に
何らかのリニアライズ手段が必要であり、その結果、C
MOS素子本来のトランスコンダクタンスが回路gm
して得られないという不利が生じるほか、回路規模の増
加及びそれによる消費電力の増加が避けられない。例え
ば、図10に示すMOSトランジスタからなる差動回路
では、バイアス電流IB でMOSトランジスタのgm
制御できる、その関係は次式によって表される。
【0040】
【数11】
【0041】式(11)に示すように、非線形項が含ま
れる。このため、様々なリニアライズ手法によって線形
化する必要があり、この結果得られるgm は、式(1
0)に示されるMOS素子の本来のgm,MOS の値より大
幅に小さいものとなってしまう。
【0042】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、回路規模の増加を抑制でき、回
路設計が容易に行え、定電源電圧動作による消費電力の
低減を実現でき、オフセット周波数を安定に制御できる
フィルタ回路を提供することにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のトランスコンダクタは、ゲートが正相入力
端子に接続され、ソースが接地され、ドレインに第1の
動作電流を供給する第1の電流源が接続されている第1
のMOSトランジスタと、ゲートが逆相入力端子に接続
され、ソースが接地され、ドレインに第2の動作電流を
供給する第2の電流源が接続されている第2のMOSト
ランジスタとを含む差動回路と、上記差動回路から出力
される差動出力信号と所定の基準電位とに応じて上記第
1及び第2の電流源の出力電流を制御する制御回路とを
有する。
【0044】また、本発明のフィルタ回路は、少なくと
も2つのトランスコンダクタ及びトランスコンダクタに
よって駆動される負荷容量素子とを含むトランスコンダ
クタ−C(Gm−C)回路と、上記各トランスコンダク
タの出力同相電位を同一に設定する制御信号を各上記ト
ランスコンダクタに供給する同相電位制御回路とを有
し、上記トランスコンダクタは、ゲートが正相入力端子
に接続され、ソースが接地され、ドレインに第1の動作
電流を供給する第1の電流源が接続されている第1のM
OSトランジスタと、ゲートが逆相入力端子に接続さ
れ、ソースが接地され、ドレインに第2の動作電流を供
給する第2の電流源が接続されている第2のMOSトラ
ンジスタとを有する。
【0045】また、本発明では、好適には、上記同相電
位制御回路は、上記第1と第2のMOSトランジスタか
らなる差動回路から出力される差動出力信号と所定の基
準電位とに応じて、上記制御信号を生成する。
【0046】また、本発明では、好適には、上記同相電
位制御回路は、上記第1と第2のMOSトランジスタか
らなる差動回路から出力される差動出力信号の平均電位
が上記基準電位と一致するように上記制御信号を生成す
る。
【0047】また、本発明では、好適には、上記第1と
第2のトランジスタのゲートに入力される同相電位が、
所望のトランスコンダクタンス値になるように制御され
る。
【0048】さらに、本発明では、好適には、上記第1
と第2のトランジスタのチャネル幅とチャネル長との比
を、所望のトランスコンダクタンス値になるように設定
される。
【0049】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るフィルタ回路
の一実施形態を示す回路図である。図示のように、本実
施形態のフィルタ回路は、トランスコンダクタンスセル
(以下、便利のためgm セルと称する)、キャパシタ、
及びバイアス回路によって構成されている。なお、この
フィルタ回路は、例えば、等化フィルタとして用いられ
る2次状態変数フィルタ、あるいはローパスフィルタで
ある。
【0050】図1は、gm セルによって構成されている
2次状態変数フィルタの一実施形態を示している。図示
のように、このフィルタ回路は、gm セル10,20,
30,40及びバイアス回路50,60によって構成さ
れている。
【0051】gm セル10,20,30,40は、CM
OSトランジスタによって構成されたトランスコンダク
タンスセルであり、それぞれ予め設計されたgm 及びQ
を持つように形成されている。バイアス回路50と60
は、それぞれgm セル10,20及び30,40に共通
の同相フィードバック電圧を供給する同相フィードバッ
ク回路(CMFB)で構成されている。キャパシタC1
は、gm セル10と20によって駆動され、キャパシタ
C2は、gm セル30と40によって駆動される。
【0052】図示のように、gm セル20とgm セル4
0は、直列接続されている。gm セル20の入力側に、
入力信号Vi が印加される。gm セル20の出力端子に
キャパシタC1が接続され、gm セル40の出力端子に
キャパシタC2が接続されている。また、gm セル10
は、gm セル20と並列に接続され、その入力端子にg
m セル40の出力信号Vlpが印加されている。gm セル
30は、gm セル40と並列に接続され、その入力側
に、gm セル40の出力信号Vlpが印加される。即ち、
図1に示すフィルタ回路において、キャパシタC1は、
m セル10と20の負荷容量であり、キャパシタC2
は、gm セル30と40の負荷容量である。
【0053】なお、図1に示す構成では、gm セルの負
荷容量を形成するキャパシタC1とC2は、それぞれ差
動容量として表現しているが、一般的に寄生容量分を考
慮した場合、容量値の設定のし易さまたは同相帰還ルー
プにおける位相補償容量の機能を併せ持たせるなどの理
由から、例えば、負荷容量をCとすると、この負荷容量
をそれぞれgm セルの正相、逆相出力端子と接地電位と
の間に接続されている2Cのキャパシタで構成すること
が望ましい。
【0054】バイアス回路50は、gm セル20および
m セル10の出力VO と外部から入力される同相電位
設定端子電圧(制御電圧VC )に応じてバイアス電圧V
bs1を生成し、gm セル10と20にそれぞれ供給す
る。また、バイアス回路60は、gm セル40およびg
m セル30の出力Vlpと外部から入力される制御電圧V
C に応じてバイアス電圧Vbs2 を生成し、gm セル30
と40にそれぞれ供給する。なお、バイアス回路50と
60は、gm セルから出力される差動出力信号の同相成
分、即ち、差動出力信号の平均電圧と制御電圧VC とが
一致するように、バイアス電圧Vbs1 バイアス電圧V
bs2 を生成する。
【0055】上述した構成を有するフィルタ回路におい
て、CMOS素子のgm がVeff =VGS−Vthに対して
リニアに変化することを利用する、即ち、それぞれのg
m セルのgm 値を決定するMOS素子の動作点における
GSを共通電位とし、フィルタを構成する各2次状態変
数フィルタまたはローパスフィルタが図6に示す極周波
数及びQ値を満たすように、そのgm 値を決定するMO
S素子のK、具体的には、チャネル幅Wを各素子毎に予
め設定し、レイアウトしておき、フィルタのカットオフ
周波数調整は共通電位であるVGSを変化させることによ
って行われる。
【0056】図1のフィルタ回路を構成するgm セル
は、例えば、図2に示すMOSトランジスタからなる差
動回路によって構成することができる。図2に示すよう
に、gm セルは、MOSトランジスタM1とM2及びこ
れらのトランジスタにそれぞれ動作電流を供給する電流
源IS1とIS2によって構成されている。トランジス
タM1とM2のゲートが、例えば、それぞれgm セルの
正相入力端子と逆相入力端子に接続され、ソースがとも
に接地されている。トランジスタM1のドレインに電流
源IS1が接続され、トランジスタM2のドレインに電
流源IS2が接続されている。電流源IS1とIS2
は、バイアス回路50または60から供給されるバイア
ス電圧Vbs(例えば、図1に示すVbs1 またはVbs2
によって出力電流が制御される。図2に示すように、こ
れらの電流源によって、トランジスタM1とM2にそれ
ぞれ同相電流成分の変化分if が供給される。
【0057】図示のgm セルにおいて、電流i1 ’及び
2 ’は、トランジスタM1とM2からなる差動対によ
って出力される差動電流である。このため、gm セルの
出力差動電流iodは、次式によって与えられる。
【0058】
【数12】
【0059】式(12)から分かるように、gm セルの
出力差動電流iodは、同相入力電圧v1 −v2 に対して
リニアに変化する。
【0060】このように、図2に示すgm セルを用い
て、2次状態変数フィルタ、またはローパスフィルタを
構成し、さらに、これらのフィルタによって図1に示す
本実施形態のフィルタ回路(等化フィルタ)を構成する
ことがによって、等化フィルタのカットオフ周波数は各
m セルに共通に接続されているバイアス回路で供給さ
れるバイアス電圧によって制御される。さらに、各gm
セルのgm の比は不変に保たれることによって各2次状
態変数フィルタ及びローパスフィルタのQ、及び群遅延
特性などを保つため、各2次状態変数フィルタの極周波
数の比が一定に保たれる。各gm セルのgm は外部から
入力される制御電圧VC に対してリニアに変化するた
め、関数変換機構を必要としない。さらに、図2に示す
ように、gm セルとしてソース接地MOSトランジスタ
からなる差動対を用いることで、入力振幅に対して原理
的にリニアなgm を得ることが可能である。
【0061】以下、上述したgm セルによって構成され
た本実施形態のフィルタ回路の動作について説明する。
容量負荷C1を駆動するgm セル10と20は、共通の
バイアス回路50によって、バイアス電圧Vbs1 が供給
される。これによって、これらのgm セルにおいてそれ
ぞれの同相出力電位がバイアス電圧Vbs1 によって設定
された所望の値になるようにフィードバック制御が行わ
れる。
【0062】また、同様に、容量負荷C2を駆動するg
m セル30と40は、共通のバイアス回路60によっ
て、バイアス電圧Vbs2 が供給される。これによって、
これらのgm セルにおいてそれぞれの同相出力電位がバ
イアス電圧Vbs2 によって設定された所望の値になるよ
うにフィードバック制御が行われる。
【0063】さらに、図1に示すように、各gm セルの
出力端子がそれぞれ他のgm セル、あるいは場合によっ
て自分自身の入力端子に接続されているため、その結
果、すべてのgm セルの入出力端子が共通の同相電位で
動作し、この電位は、各gm セルの同相電位設定端子に
与えられたバイアス電圧Vbs1 またはVbs2 で共通に設
定される。
【0064】ここで、MOS素子、例えば、MOSトラ
ンジスタから構成された差動対のトランスコンダクタン
スgm,MOS は、前述した式(10)によって与えられ
る。この式によれば、MOS素子のgm は、電圧Veff
即ち、MOSトランジスタのゲート−ソース間電圧VGS
とそのしきい値電圧Vthとの差VGS−Vthに対して、リ
ニアに変化することが分かる。本実施形態では、この特
徴を利用して、バイアス回路50と60によって共通設
定されたバイアス電圧を用いてそれぞれのgm セルのM
OSトランジスタのゲート−ソース間に印加することに
よって、ソース接地MOSトランジスタをgm セルの入
力トランジスタとすることで同相電位、即ちMOSトラ
ンジスタのゲート−ソース間電圧VGSにに対してリニア
なgm を獲得する。
【0065】ここでは、図2に示すgm セルによって構
成された図5の2次状態変数フィルタ103について説
明する。なお、図5における他の構成要素、例えば、2
次状態変数フィルタ/イコライザ101、2次状態変数
フィルタ102及びローパスフィルタ104についても
同様の説明が当てはまる。
【0066】図6に示すように、2次状態変数フィルタ
103では正規化極周波数が2.3174Hz、Q値が
2.0229で、Q>1である。このため、gm3=gm2
よりもgm3=gm1とした方がgm1を提供するgm セルの
カットオフ周波数を小さくでき、消費電力の観点から一
般的に有利である。ここで、gm3=gm1として説明す
る。
【0067】このとき、ω0 =gm1/C、Q=gm1/g
m2であるから、例えば、等化フィルタ全体のカットオフ
周波数を100MHz、C=1pFとすると、gm1
1.4553mS、gm2=719.4μSとなる。式
(10)により、gm1=2K1 eff 、またgm2=2K
2eff として、K1 /K2 =1.4553/0.71
94となるように、MOS素子のサイズを設定すれば、
各gm セル共通の制御電圧Veff を変化させることによ
って、各gm 値の比、即ちQ値を変えることなく、フィ
ルタ回路のカットオフ周波数fC を調整することができ
る。
【0068】なお、各等化フィルタの極周波数を常に図
6に示す比を保つ必要があるため、結局すべてのgm
ルのgm 値は常に互いに固定の比を保つ必要がある。こ
のため、本実施形態のフィルタ回路において、各gm
ルのgm 値をきめるMOS素子のK、実際にはMOSト
ランジスタのチャネル幅Wを上記固定の比に設定する。
このようにすることで、等化フィルタ全体のカットオフ
周波数の制御はgm セルの共通の動作点電圧VGSまたは
同相電位を変化させるだけで済み、取り立てて関数変換
をする必要はない。
【0069】また、gm 値を決める各MOS素子のKを
予め決めるに当たり、チャネル長Lをパラメータにする
ことも可能であるが、一般的に大きなgm 値を獲得する
ために短チャネルになる傾向で、この場合短チャネル効
果などによりチャネル長Lとgm 値が比例関係からずれ
る傾向がある。このため、各MOS素子のKはチャネル
幅Wで決めることがもっとも望ましい。ただし、本発明
では、これに限定されるものではなく、MOS素子のチ
ャネル長Lまたはチャネル幅Wの何れかによってgm
ルのKを決めることができ、それによってgm 値を決め
ることができる。
【0070】図3は、本実施形態のフィルタ回路の利得
特性を示すグラフであり、vc 端子電圧を変化させると
きのフィルタの利得特性の変化を示す図である。
【0071】また、図4は、本実施形態のフィルタ回路
の群遅延特性を示すグラフであり、vc 端子電圧を変化
させるときのフィルタの群遅延特性の変化を示す図であ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィルタ
回路によれば、フィルタを構成する各トランスコンダク
タは共通の制御電圧によってそれぞれのトランスコンダ
クタンス(gm )が制御される。このため、フィルタ回
路のカットオフ周波数の調整は容易に実現でき、ルック
アップテーブルによる関数変換機構あるいは関数変換回
路などは一切不要である。これにより回路規模の縮小、
及びそれによる消費電力の低減と付加的外乱の排除を両
立できる。また、本発明において、トランスコンダクタ
からなる各2次状態変数フィルタのQ値を不変に保ちつ
つ、さらにフィルタの群遅延特性を達成するために重要
となる各Gm−C積分器間のgm 値の比は、経年変化な
どの影響を受けないMOS素子の形状パラメータ、即ち
チャネル幅Wとチャネル長Lの比で決定されるので、安
定なカットオフ周波数の調整を実現できる。さらに、本
発明のトランスコンダクタによれば、出力同相電位は外
部で設定された同相電位制御電圧と同電位となり、出力
同相電位が次段のあるいはこの出力端子と接続された他
のトランスコンダクタの入力同相電位となり、その結果
フィルタ全体を構成するすべてのトランスコンダクタが
同一の同相電位で動作する。これによって、フィルタ回
路全体の動作点の設計を容易にでき、入出力におけるダ
イナミックレンジの拡大、さらに低消費電力化を実現で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタ回路の一実施形態を示す
回路図である。
【図2】本発明のフィルタ回路を構成するコンダクタン
スセルの構成を示す回路図である。
【図3】本発明のフィルタ回路の利得特性を示すグラフ
である。
【図4】本発明のフィルタ回路の群遅延特性を示すグラ
フである。
【図5】等化フィルタの一構成例を示すブロック図であ
る。
【図6】フィルタの構成要素の極周波数及びQ値を示す
図である。
【図7】等化フィルタを構成する2次状態変数フィルタ
の構成を示す回路図である。
【図8】等化フィルタを構成する2次状態変数フィルタ
/イコライザの構成を示す回路図である。
【図9】等化フィルタを構成するローパスフィルタの構
成を示す回路図である。
【図10】従来のトランスコンダクタンスセルの一構成
例を示す回路図である。
【符号の説明】
10,20,30,40…コンダクタンスセル(gm
ル)、50,60…バイアス回路、101…2次状態変
数フィルタ/イコライザ、102、103…2次状態変
数フィルタ、104…ローパスフィルタ、VCC…電源電
圧、GND…接地電位。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 CA36 CA37 CA92 FA16 HA10 HA29 KA05 KA07 KA12 KA41 KA42 MA08 MA14 MA21 ND01 ND22 ND23 PD02 SA00 TA01 TA03 5J069 AA01 AA12 CA36 CA37 CA92 FA16 HA10 HA29 KA05 KA07 KA12 KA41 KA42 MA08 MA14 MA21 SA00 TA01 TA03 5J098 AA03 AA14 AB03 AB12 AC02 AC13 AC22 AD14 AD23 AD24 AD25 CA02 CA08 CB01 CB09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲートが正相入力端子に接続され、ソース
    が接地され、ドレインに第1の動作電流を供給する第1
    の電流源が接続されている第1のMOSトランジスタ
    と、ゲートが逆相入力端子に接続され、ソースが接地さ
    れ、ドレインに第2の動作電流を供給する第2の電流源
    が接続されている第2のMOSトランジスタとを含む差
    動回路と、 上記差動回路から出力される差動出力信号と所定の基準
    電位とに応じて上記第1及び第2の電流源の出力電流を
    制御する制御回路とを有するトランスコンダクタ。
  2. 【請求項2】上記制御回路は、上記差動出力信号の平均
    電位が上記基準電位と一致するように上記第1及び第2
    の電流源の出力電流を制御する請求項1記載のトランス
    コンダクタ。
  3. 【請求項3】上記差動回路を構成する上記第1と第2の
    トランジスタのゲートに入力される同相電位が、所望の
    トランスコンダクタンス値になるように制御される請求
    項1記載のトランスコンダクタ。
  4. 【請求項4】上記差動回路を構成する上記第1と第2の
    トランジスタのチャネル幅とチャネル長との比を、所望
    のトランスコンダクタンス値になるように設定される請
    求項1記載のトランスコンダクタ。
  5. 【請求項5】少なくとも2つのトランスコンダクタ及び
    トランスコンダクタによって駆動される負荷容量素子と
    を含むトランスコンダクタ−C(Gm−C)回路と、 上記各トランスコンダクタの出力同相電位を同一に設定
    する制御信号を各上記トランスコンダクタに供給する同
    相電位制御回路とを有し、上記トランスコンダクタは、 ゲートが正相入力端子に接続され、ソースが接地され、
    ドレインに第1の動作電流を供給する第1の電流源が接
    続されている第1のMOSトランジスタと、 ゲートが逆相入力端子に接続され、ソースが接地され、
    ドレインに第2の動作電流を供給する第2の電流源が接
    続されている第2のMOSトランジスタとを有するフィ
    ルタ回路。
  6. 【請求項6】上記同相電位制御回路は、上記第1と第2
    のMOSトランジスタからなる差動回路から出力される
    差動出力信号と所定の基準電位とに応じて、上記制御信
    号を生成する請求項5記載のフィルタ回路。
  7. 【請求項7】上記同相電位制御回路は、上記第1と第2
    のMOSトランジスタからなる差動回路から出力される
    差動出力信号の平均電位が上記基準電位と一致するよう
    に上記制御信号を生成する請求項6記載のフィルタ回
    路。
  8. 【請求項8】上記第1と第2のトランジスタのゲートに
    入力される同相電位が、所望のトランスコンダクタンス
    値になるように制御される請求項5記載のフィルタ回
    路。
  9. 【請求項9】上記第1と第2のトランジスタのチャネル
    幅とチャネル長との比を、所望のトランスコンダクタン
    ス値になるように設定される請求項5記載のフィルタ回
    路。
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