JP2002278483A - 平面型画像表示装置 - Google Patents

平面型画像表示装置

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JP2002278483A
JP2002278483A JP2001078521A JP2001078521A JP2002278483A JP 2002278483 A JP2002278483 A JP 2002278483A JP 2001078521 A JP2001078521 A JP 2001078521A JP 2001078521 A JP2001078521 A JP 2001078521A JP 2002278483 A JP2002278483 A JP 2002278483A
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JP2001078521A
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English (en)
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Sanin Nagashima
三因 長島
Takao Umeda
貴雄 梅田
Takeshi Yamanaka
武 山中
Joichi Endo
譲一 遠藤
Hisao Aoki
久夫 青木
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面型画像表示装置を多数配置して表示特性
の優れた大型の平面型画像表示装置を提供する。 【解決手段】 複数個の単位平面型表示装置を配置した
平面型画像表示装置において、単位平面型画像表示装置
は前面板と背面板が所定の間隔を設けて配置され、前面
板が背面板よりも大きく、前面板に設けた最外周部の表
示画素の前面板の端部側には外周部非表示領域が形成さ
れ、外周部非表示領域には前面板に形成した電極の導電
接続部が形成され、導電接続端部において背面側への導
電接続部材との間で導電接続が形成されており、背面側
への導電接続部材は前面板の外周部よりも外方へは突出
しない単位平面型画像表示装置の複数個を配置した平面
型画像表示装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面型表示装置に
関し、複数の表示装置を配置した大型の平面型表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ、コンピュータなどの画像を表示
する手段としてCRTに代えて、液晶表示装置、プラズ
マ表示装置、電界放射型表示装置等の平面型表示装置が
提案されている。これらは、CRTに比べて、薄型で質
量が小さく、消費電力量も小さいと言う特徴を有してお
り、今後も益々利用が進むものとみられる。これらの平
面型画像表示装置は表示画面の大型化が進められている
が、表示画面の大型化には大面積の部材とそれを取り扱
うことが可能な大型の製造装置を必要とするので、平面
型画像表示装置の大型化には限界があった。
【0003】そこで、複数個の単位平面型画像表示装置
を配置し、それぞれの単位平面型画像表示装置に、画像
の分割した電気信号を送出し全体として大型の画像の表
示が可能な平面型画像表示装置が提案されている。単位
平面型画像表示装置を多数配置した大型の画像表示装置
としては、CRTを用いたもの等が既に用いられている
が、各単位画像表示装置の間には、画像が表示されない
領域が生じ、不自然な画像となり表示特性を低下させる
という問題点があった。平面型画像表示装置は、一般に
は画像表示装置の周辺部の幅がCRTに比べて小さいこ
とを特徴としている。ところが大型の平面型画像表示装
置を形成するために単に平面型画像表示装置を配置した
のみでは、表示装置間に画像が表示されない領域をなく
すことはできなかった。そこで、複数個の表示装置を配
置する各種の方法が提案されている。例えば、特開平6
−314066号公報には、画像表示装置に不可欠な信
号等の給電用の端子を一方の端部に集めると共に、他方
の端部側で側面を突き合わせて配列することにより、単
位表示装置相互の境界の非表示領域を小さくする技術が
提案されている。
【0004】しかしながら、このような表示装置におい
ても単位表示装置の少なくとも一辺には端子部を備える
必要がある。そのため、端子部が形成される部分には、
他の単位表示装置を接して配置することができないため
に、単位表示装置の多数個を縦横に配置した大型の表示
装置を形成することはできなかった。また、特開200
0−122571号公報においては、図7(A)に断面
図を示すように、電界放射型表示装置(FED)につい
ての接続端子の形成について記載されている。前面板3
6および背面板38間に備えられたスペーサ42は、外
周面44が0.2〜0.5(mm)程度だけ端面46、
48よりも内周側に位置させられている。一方、第1端
面配線70は、端面46上から前面板内面32の周縁部
に亘る範囲に設けられており、その内面32上に位置す
る部分の上において重なるように陽極50が形成されて
いる。そして、第1端面配線70は、陽極50の端部上
から接続端子68が設けられている裏面66とは反対側
に伸びるものである。また、第2端面配線76も、第1
端面配線70と同様に背面板裏面66の周縁部に亘る範
囲に設けられており、裏面配線74の背面板66周縁部
に位置する先端がそれに重なるように形成されている。
そして、これらスペーサ42の外周面44、第1端面配
線70、および第2端面配線76を覆うように、ガラス
・フリット等から成る封着材82がその外周面44に沿
って塗布された後加熱処理されることにより、前面板3
6および背面板38が相互に気密に封着されると同時に
FED30の側面が略平坦にされている。但し、封着材
82はFED30の厚さ寸法よりも十分に小さい幅寸法
に設けられるため、第1端面配線70の前面板36の表
面84側の一部、および第2端面配線76の裏面66側
の一部は封着材82によって覆われず側面に露出する。
なお、図に示される断面においては、封着材82が側面
では配線70、76上に、内面32では陽極50、配線
70上にそれぞれ位置させられているが、配線相互の間
の位置では端面46、48上或いは内面32上に直接封
着材82が位置している。
【0005】前記の側面接続配線78は、このように略
平坦な表面に形成された封着材82上に形成されるが、
そのとき第1端面配線70および第2端面配線76の露
出させられた部分に両端部が重ねられることでそれらが
導通させられる。前面板36の面方向の一端における拡
大量でm=0.2〜0.3(mm)程度である。スペー
サ42の周縁部における幅寸法は0.5(mm)程度で
あり、FED30の有効な表示領域はそのスペーサ42
よりも内周側であることから、個々のFED30の周縁
部の非表示領域の幅寸法は1(mm)程度以下であり、
複数枚のFED30を縦横に配設した場合に相互の境界
に形成される非表示領域の幅寸法は2(mm) 程度以
下と大型画像表示装置としては無視し得る程度の大きさ
になる。なお、FED30では素子内に備えられる複数
の発光区画相互の間隔は例えば2(mm)程度以上であ
り、上記の非表示領域の幅寸法は大型画像表示装置の複
数の発光区画の相互間隔が略一様になるように定められ
る。
【0006】しかしながら、図7(A)に示す装置で
は、前面板36に設けた陽極50は、前面板36の端部
に設けた第1端面配線70と導電接続され、さらに第1
端面配線70に結合された側面配線78が封着材82上
に存在している。このために、このようにして作製した
単位表示装置の端面は、相互に突き合わせた場合には、
側面配線の間に電気的接触を生じる危険性があり、現実
的な手段であるということはできない。また、側面配線
上に電気絶縁層を形成して電気的接触を防止できたとし
ても、図7(B)に複数個の単位表示装置を配置した場
合の平面図を示すように、単位表示装置の端面には、第
1端面配線70、あるいは側面接続配線78が形成され
た部分と形成されていない部分が存在し、第1端面配線
70、あるいは側面接続配線78が形成された部分は表
示装置の端面から突出することが起こる。
【0007】したがって、各単位平面型画像表示装置の
周囲の非表示領域の幅を表示画素間隔の1/2として配
置した場合にも、各単位平面型画像表示装置の間には隙
間80が生じることとなり、単位表示装置間の複数の発
光区画の相互間隔が略一様となるように定めたとして
も、単位表示装置の端部は線状に接触することができ
ず、複数個の単位表示装置にまたがって形成される画像
は不自然なものとなり表示特性を低下させるという問題
点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数個の単
位平面型画像表示装置を配置することによって形成した
大型の平面型画像表示装置において、隣接して配設され
る単位画像表示装置の間に形成される非表示領域を小さ
くするともに、隣接する単位表示装置の表示画素間の間
隔を等しくし、さらには単位画像表示装置の間での画像
の表示特性の向上した大型の平面型画像表示装置を提供
することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、複数個
の単位平面型表示装置を配置した平面型画像表示装置に
おいて、単位平面型画像表示装置は前面板と背面板が所
定の間隔を設けて配置され、前面板が背面板よりも大き
く、前面板に設けた最外周部の表示画素の前面板の端部
側には外周部非表示領域が形成され、外周部非表示領域
には前面板に形成した電極の導電接続部が形成され、導
電接続端部において背面側への導電接続部材との間で導
電接続が形成されており、背面側への導電接続部材は前
面板の外周部よりも外方へは突出しない単位平面型画像
表示装置の複数個を配置したする平面型画像表示装置に
よって解決することができる。外周部非表示領域の大き
さは、隣接する単位平面型画像表示装置によって形成さ
れる非表示領域が単位平面型画像表示装置の画素間隔と
視認される大きさの1/2を超えない前記の平面型画像
表示装置である。前面板の導電接続部から背面側への導
電接続部材は、背面板の側面に形成したものである前記
の平面型画像表示装置である。前面板と背面板は、前面
板に形成した電極の導電接続部と背面側への導電接続部
材を導電接続した後に、封口物質によって被覆して封口
した前記の平面型画像表示装置である。
【0010】また、複数個の単位平面型画像表示装置を
配置した平面型画像表示装置の製造方法において、前面
板に端面から非表示間隔を設けて表示画素を形成した後
に、前面板の電極と、背面板の端面および背面板の最外
周部に設けた隔壁の壁面に設けた導電接続部材とを前面
板における画像の非表示領域において導電接続し、該導
電接続部材を背面板の背面に設けた導電接続端子との間
で導電接続を形成した後に、封口物質によって封口と導
電接続部材上を被覆することによって作製した単位平面
型画像表示装置の複数個を端面を密着させて配置した面
型画像表示装置の製造方法である。複数個の単位平面型
画像表示装置を配置した平面型画像表示装置の製造方法
において、前面板に表示画素を形成した後に、前面板の
電極と、背面板の端面および背面板の最外周部に設けた
隔壁の壁面に設けた導電接続部材とを、最外周部の表示
画素から隣接する単位平面型画像表示装置によって形成
される非表示領域の大きさが単位平面型画像表示装置の
画素間隔と視認される大きさの1/2を超えない距離の
領域において導電接続し、該導電接続部材を背面板の背
面に設けた導電接続端子との間で導電接続を形成した後
に、前面板と背面板を封口物質によって封口と導電接続
部材上の被覆を行った後に、単位平面型画像表示装置に
よって形成される非表示領域の大きさが単位平面型画像
表示装置の画素間隔と視認される大きさの1/2を超え
ない距離に形成するように一直線状の切断線に沿って切
断して作製した単位平面型画像表示装置の複数個を端面
を密着させて配置した平面型画像表示装置の製造方法で
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、多数の単位平面型画像
表示装置を配置した大型平面型画像表示装置において、
各単位平面型画像表示装置の外周部には、隣接する単位
平面型画像表示装置によって形成される非表示領域が単
位平面型画像表示装置の画素間隔と視認される大きさの
1/2を超えない画像非表示領域を形成し、また端面に
は各単位画像表示装置の前面板が直接に密着するように
配置することを可能としたので、隣接する単位画像表示
装置で形成される表示画素は一様な間隔となるので、単
位画像表示装置の複数個によって形成される大型の平面
型画像表示装置は、視認特性も良好なものが得られる。
なお、本発明において、単位平面型画像表示装置の画素
間隔と視認される大きさとは、視認者からは隣接する単
位平面型画像表示装置を超えて画素間隔が一様と視認さ
れる大きさであり、単位平面型画像表示装置間の境界が
認識されない状態を意味する。
【0012】以下に図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の平面型画像表示装置を説明する図であ
り、図1(A)は、平面型画像表示装置の全体を示し、
図1(B)は、単位平面型画像表示装置を図1(A)と
は異なる縮尺で示したものである。本発明の平面型画像
表示装置101は、複数の単位平面型画像表示装置10
2の所定の個数を隣接して配置したものである。図1に
は、横方向に6個、縦方向に4個の単位平面型画像表示
装置102を配置した例を示している。単位平面型画像
表示装置102は、赤色(R)セル103、緑色(G)
セル104、青色(B)セル105の3色の表示セルか
ら構成された表示画素106を多数有し、各表示画素1
06は一定の表示画素間隔aで配置されている。
【0013】また、単位平面型画像表示装置の周辺部に
位置する表示画素106と単位平面型表示画素の端面と
の間の周辺部間隔bは、隣接する単位平面型画像表示装
置によって形成される非表示領域が視認性に影響を及ぼ
さない大きさの1/2を超えない大きさとされている。
具体的には、表示画素間隔aの1/2前後の大きさに設
定されており、周辺部間隔bは、隣接する単位平面型画
像表示装置によって形成される非表示領域が全ての部分
において視認性に影響を及ぼさないようにするために、
視認性に影響を及ぼす大きさの1/2よりも小さな値に
設定されることが必要である。これによって、単位平面
型画像表示装置を多数配置した際にわずかな隙間が生じ
た場合にも視認特性に低下させることがない平面型画像
表示装置を提供することができる。
【0014】また、本発明の平面型画像表示装置におい
ては、単位平面型画像表示装置102の前面板107の
端面108には電気配線等の突起物が存在していないこ
とを特徴としている。その結果、単位平面型画像表示装
置102を縦横に複数個配置した場合にも、各単位平面
型画像表示装置102の前面板を密着して配置すること
ができるので隣接する単位平面型画像表示装置の表示画
素間隔は、各単位平面型表示装置の表示画素間の間隔と
等しくなる。したがって、各単位平面型画像表示装置を
縦横に多数配置して、大面積の平面型画像表示装置を作
製した場合にあっても、大面積の平面型画像表示装置に
は、表示品質の優れた大型の画像を表示することが可能
となる。
【0015】図2は、本発明の平面型画像表示装置を構
成する単位平面型表示装置の構造を説明する図であり、
カラープラズマディスプレイを例に挙げて説明する図で
ある。図2(A)は、一部の平面図を示し、図2(B)
は、X−X’線で切断した切断面の一部の断面図を示
し、図2(C)は、Y−Y’線で切断した切断面の一部
の断面図を示す。図2(A)に示すように、赤色(R)
セル103、緑色(G)セル104、青色(B)セル1
05の3色の表示セルから構成された表示画素106を
有しており、各表示画素106は一定の表示画素間隔a
で配置されている。また、単位平面型表示画素の周囲に
位置する表示画素106と単位平面型表示画素の端面と
の間の周辺部間隔bは、表示画素間隔aの1/2の大き
さである。図2(B)および図2(C)に示すように、
前面板107には、透明電極109が形成されており、
透明電極109に電流を給電するバス電極110が形成
されている。また、バス電極110上には、誘電層11
1が形成されている。誘電層111上の各色の表示セル
間に設けるセル間隔壁115に対応する位置には、ブラ
ックマトリックス112が形成されている。ブラックマ
トリックス112および誘電層111上には、酸化マグ
ネシウム等からなる保護層113が形成されている。
【0016】一方、背面板114には、表示セル間を区
画するセル間隔壁115と各画素間を区画する画素間隔
壁116が形成されており、各セル間隔壁115の間に
は、背面板電極117a、117b、117cが設けら
れている。各背面板電極は誘電層118で被覆され、セ
ル間隔壁および画素間隔壁によって、3色の赤色セル1
03、緑色セル104、青色セル105が形成されてい
る。なお、背面板114上の背面電極117a、117
b、および117cを被覆する誘電層118は、設けな
い場合もある。また誘電層118を反射率を大きくし表
示品質を高めるためにホワイトバック層としても良い。
各表示セルには、赤発光蛍光体119、緑発光蛍光体1
20および青発光蛍光体121が設けられており、前面
板に設けたバス電極110によって給電される透明電極
109aまたは109bと背面板電極117a、117
b、117cとの間でアドレス放電を行った後、透明電
極109aおよび109bとの間で表示放電を行い、こ
の放電によって発生する紫外線により各色の蛍光体が励
起されて発光が生じ、カラー画像が表示される。
【0017】また、図2(B)に示すように、背面板1
14の背面122、背面板の第1端面123および背面
板の端部に設けた端部隔壁124の壁面125には、前
面板のバス電極と導電接続する第一導電接続部材126
が形成されている。さらに、第一導電接続部材126と
前面板107に設けたバス電極端111の端部は導電性
物質層127によって導電接続が形成されている。ま
た、第一導電接続部材126は背面板114の背面12
2に設けたバス電極給電端子128と導電接続が形成さ
れ、背面板側からバス電極に給電が行われる。一方、図
2(C)に示すように、背面板114の図2(B)で示
す方向とは直角の方向の第2端面129には、背面板電
極117aと背面板114の背面に設けた背面板電極給
電端子130との導電接続を行うための第二導電接続部
材131が形成され、背面板114の背面からの背面板
電極への給電が行われる。
【0018】また、端部隔壁、各電極の端部、第一導電
接続部材、および第二導電接続部材等は、絶縁性保護部
材132によって封口されて、電気的絶縁と各表示セル
の内部空間の封口が行われる。また、本発明の単位平面
型画像表示装置においては、一例を挙げれば、前面板の
端面108から端部隔壁124の内側までの距離bは、
画素間隔壁116の幅aの1/2の大きさとされる。そ
の結果、単位平面型画像表示装置を隣接させて配置した
場合には、隣接する単位平面型画像表示装置間に位置す
る画素間隔も一定となる。しかしながら、前面板の端面
108から端部隔壁124の内側までの距離bは画素間
隔壁の幅aに対して、厳密に1/2を超えない大きさに
設定する必要はなく、隣接する単位平面型表示装置によ
って形成される、非表示部の大きさが画像の表示品質に
悪影響を及ぼさない範囲のもであれば用いることができ
る。以下に、図面を参照して本発明の平面型画像表示装
置を構成する単位平面型画像表示装置の製造方法を説明
する。
【0019】図3は、単位平面型画像表示装置の前面板
の製造方法の一例を説明する図である。図3(A)に示
すように、ソーダガラス等の透明なガラスからなる前面
板107に、所望のパターンでITO等からなる透明電
極109をスパッタリング等によって形成する。透明電
極109上には外部回路とを導電接続するバス電極11
0を銀ペースト等の導電性組成物をスクリーン印刷等の
方法によって成膜した後に焼成して形成する。次いで、
図3(B)に示すようにガラス含有ペーストを全面にス
クリーン印刷等の方法によって成膜した後に、焼成を行
って誘電層111を形成する。更に、図3(C)に示す
ように、誘電層の非表示部に相当する部分にブラックマ
トリックス112をスクリーン印刷等によって成膜した
後に焼成を行って形成する。最後に、図3(D)に示す
ように、酸化マグネシウム等からなる保護層113を蒸
着等によって形成する。
【0020】図4は、単位平面型画像表示装置の背面板
の製造方法の一例を説明する図である。図4(A)に示
すように、ソーダガラス等の透明なガラスからなる背面
板114に、外部回路とを導電接続する背面電極117
の形成用の銀ペースト等の導電性組成物をスクリーン印
刷等の方法によって成膜する。次いで、図4(B)に示
すように、前面板のバス電極との導電接続用の第一導電
接続部材を形成する背面板の端面と直交する背面板の端
面129には、第二導電接続部材131の形成用の銀ペ
ースト等の導電性組成物をスクリーン印刷等の方法によ
って成膜する。次いで、図4(C)に示すように、反射
率を高めるためにホワイトバック層133の形成用の組
成物をスクリーン印刷等の方法によって成膜する。次い
で、図4(D)に示すように、隔壁134の形成用の組
成物をスクリーン印刷等の方法によって成膜する。以上
のように成膜を行った後に焼成を行う。なお、隔壁は同
じ材質で形成しても良いが、隔壁の上部には、黒色に着
色した材料によって黒色部135を形成し、画像をコン
トラストを高めても良い。次いで、図4(E)に示すよ
うに、隔壁側面136および背面板の端面123に、前
面板に設けたバス電極との導電接続を行う第一導電接続
部材126の形成用の導電性組成物からなる層、および
背面板114の背面122にバス電極給電端子128の
形成用の組成物層がスクリーン印刷等によって形成した
後に焼成が行われる。次いで、前面板との貼り合わせ用
のフリットガラス層、および蛍光体がスクリーン印刷等
の方法によって印刷された後に焼成される。
【0021】図5は、本発明の単位平面型画像表示装置
の貼り合わせ工程の一例を説明する図である。図3に示
す方法で製造した前面板と図4に示す方法で製造した背
面板は、図5(A)に示すように正確に位置あわせを行
った後に、予め形成したフリットガラス層の溶融によっ
て両者が貼り合わされる。次いで、図5(B)に示すよ
うに、前面板107に設けたバス電極110と第一導電
接続部材126との間を、導電性組成物127をディス
ペンサ等によって注入した後に仮焼成する。更に、図5
(C)に、一部を切り欠いた図面を示すように、側面を
封口用のガラスペーストで被覆し乾燥後焼成を行い絶縁
性保護部材132を形成する。次いで、内部空間の気体
を充分に除去した後に、放電用気体を注入し封口を行う
ことによって製造することができる。本発明の単位平面
型画像表示装置は、隣接して配置した場合には前面板の
端部において密接して配置されることが必要であり、絶
縁性保護部材132が前面板の端面よりも内側に位置す
ることが不可欠である。
【0022】図6は、本発明の単位平面型画像表示装置
の製造工程を説明する他の図である。単位平面型画像表
示装置を端面を密着して配置した場合に、各単位平面型
画像表示装置間の表示画素が均等となるようにするため
には、前面板は最終製品と同じ大きさとして製造するこ
とができるが、図6(A)に示すように、最終製品の前
面板よりも大きな前面板107を用いて組み立てた後
に、所定の切断線137によって、前面板107の周囲
を絶縁性保護部材132とともに切断することによっ
て、図6(B)に示すように、前面板の端面108より
も外側には、電極、絶縁性保護部材132等がはみ出す
ことがない単位平面型画像表示装置102を作製するこ
とができる。また、以上の説明においては、本発明の平
面型表示装置がプラズマディスプレイ、すなわちPDP
である場合について述べたが、FED(電界放射ディス
プレイ)、液晶表示装置(LCD)等の単位平面型表示
装置の複数個を縦横に配設することにより大型画像表示
装置を構成するために用いられる平面型画像表示装置に
も適用される。
【0023】また、前面板に設けた電極と背面板に設け
た導電接続端子を導電接続する導電性部材としては、導
電性組成物を塗布した後に焼成することによって形成し
たものに限らず、金属線、金属箔等の導電性の物質によ
って行っても良い。例えば、151型の大型表示装置を
本発明の単位表面型画像表示装置を用いて作製する場合
には、表示画素のピッチ3.0mm、画素間隔壁1.0
mm、最外周部非表示領域0.5mm、最外周隔壁幅
0.2mmを有する大きさ96mm×96mmの単位平
面型画像表示装置を横方向に32枚、縦方向に24枚を
マトリクス状に配置することによって作製することが可
能となる。また、多数の単位平面型画像表示装置を多数
配置することによって、上記した151型に限らず下記
の表に示すような多種類の大型平面型画像表示装置を作
製することが可能となる。また、縦長画面、横長画面等
の所望の形状の表示装置を形成することが可能となる。
更に、上記したように表示画素ピッチを3.0mmの単
位平面型画像表示装置を用いる例を示したが、表示画素
ピッチを2.5mmまたは2.0mmにすることにより
更に高精細で大型の大型平面型画像表示装置を実現する
ことができる。
【0024】
【表1】 対応画像 対角サイズ 水平方向画素数 垂直方向画素数 VGA 94型 640 480 SVGA 132型 896 672 XGA 151型 1024 768 SXGA 194型 1280 1024 UXGA 236型 1600 1200 D1,D2 102型 720 480 D3 173型 1280 720 D4 260型 1920 1080
【0025】
【発明の効果】本発明は、平面型画像表示装置を構成す
る個々の単位平面型表示装置の前面板の周囲には、配線
等が存在せず、単位平面型表示装置の前面板の端面を直
接に接触することができるので、平面型表示装置の端面
と最外周部の表示画素間の間隔を、隣接する単位平面型
画像表示装置によって形成される非表示領域が視認性に
影響を及ぼさない大きさの1/2を超えない大きさとす
ることによって、隣接する単位平面型表示装置の境界部
において、実質的に境界がない表示品質が優れた画像を
表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の平面型画像表示装置を説明す
る図である。
【図2】図2は、本発明の平面型画像表示装置を構成す
る単位平面型表示装置の構造を説明する図であり、プラ
ズマディスプレイを説明する図である。
【図3】図3は、前面板の製造方法の一例を説明する図
である。
【図4】図4は、背面板の製造方法の一例を説明する図
である。
【図5】図5は、貼り合わせ工程を説明する図である。
【図6】図6は、端部の切断を説明する図である。
【図7】図7は、従来の平面型表示装置を説明する図で
ある。
【符号の説明】
101…平面型表示装置、102…単位平面型表示装
置、103…赤色セル、104…緑色セル、105…青
色セル、106…表示画素、a…表示画素間隔、b…周
辺部間隔、107…前面板、108…前面板の端面、1
09,109a,109b…透明電極、110…バス電
極、111…誘電層、112…ブラックマトリックス、
113…保護層、114…背面板、115…セル間隔
壁、116…画素間隔壁、117a,117b,117
c…背面板電極、118…誘電層、119…赤発光蛍光
体、120…緑発光蛍光体、121…青発光蛍光体、1
22…背面板の背面、123…背面板の第1端面、12
4…端部隔壁、125…端部隔壁の壁面、126…第一
導電接続部材、127…導電性物質層、128…バス電
極給電端子、129…背面板の第2端面、130…背面
板電極給電端子、131…第二導電接続部材、132…
絶縁性保護部材、133…ホワイトバック層、134…
隔壁、135…黒色部、136…隔壁側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 武 群馬県桐生市境野町6丁目460番地 株式 会社三共内 (72)発明者 遠藤 譲一 群馬県桐生市境野町6丁目460番地 株式 会社三共内 (72)発明者 青木 久夫 群馬県桐生市境野町6丁目460番地 株式 会社三共内 Fターム(参考) 2H089 HA33 TA01 TA02 5C058 AA06 AA11 AB08 BA23 BA24 5C094 AA01 AA14 BA31 BA32 BA43 CA19 CA20 CA24 DA01 DB02 EA04 EA05 EA07 ED03 HA08 JA01 JA08 5G435 AA18 CC09 EE41 GG12 KK05 KK09 KK10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の単位平面型表示装置を配置した
    平面型画像表示装置において、単位平面型画像表示装置
    は前面板と背面板が所定の間隔を設けて配置され、前面
    板が背面板よりも大きく、前面板に設けた最外周部の表
    示画素の前面板の端部側には外周部非表示領域が形成さ
    れ、外周部非表示領域には前面板に形成した電極の導電
    接続部が形成され、導電接続端部において背面側への導
    電接続部材との間で導電接続が形成されており、背面側
    への導電接続部材は前面板の外周部よりも外方へは突出
    しない単位平面型画像表示装置の複数個を配置したこと
    を特徴とする平面型画像表示装置。
  2. 【請求項2】 外周部非表示領域の大きさは、隣接する
    単位平面型画像表示装置によって形成される非表示領域
    が、単位平面型画像表示装置の画素間隔と視認される大
    きさの1/2を超えないことを特徴とする請求項1記載
    の平面型画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前面板の導電接続部から背面側への導電
    接続部材は、背面板の側面に形成したものである請求項
    1または2記載の平面型画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前面板と背面板は、前面板に形成した電
    極の導電接続部と背面側への導電接続部材を導電接続し
    た後に、封口物質によって被覆して封口したものである
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    平面型画像表示装置。
  5. 【請求項5】 複数個の単位平面型画像表示装置を配置
    した平面型画像表示装置の製造方法において、前面板に
    端面から非表示間隔を設けて表示画素を形成した後に、
    前面板の電極と、背面板の端面および背面板の最外周部
    に設けた隔壁の壁面に設けた導電接続部材とを前面板に
    おける画像の非表示領域において導電接続し、該導電接
    続部材を背面板の背面に設けた導電接続端子との間で導
    電接続を形成した後に、封口物質によって封口と導電接
    続部材上を被覆することによって作製した単位平面型画
    像表示装置の複数個を端面を密着させて配置したことを
    特徴とする平面型画像表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数個の単位平面型画像表示装置を配置
    した平面型画像表示装置の製造方法において、前面板に
    表示画素を形成した後に、前面板の電極と、背面板の端
    面および背面板の最外周部に設けた隔壁の壁面に設けた
    導電接続部材とを、最外周部の表示画素から隣接する単
    位平面型画像表示装置によって形成される非表示領域の
    大きさが単位平面型画像表示装置の画素間隔と視認され
    る大きさの1/2を超えない距離の領域において導電接
    続し、該導電接続部材を背面板の背面に設けた導電接続
    端子との間で導電接続を形成した後に、前面板と背面板
    を封口物質によって封口と導電接続部材上の被覆を行っ
    た後に、単位平面型画像表示装置によって形成される非
    表示領域の大きさが単位平面型画像表示装置の画素間隔
    と視認される大きさの1/2を超えない距離に形成する
    ように一直線状の切断線に沿って切断して作製した単位
    平面型画像表示装置の複数個を端面を密着させて配置し
    たことを特徴とする平面型画像表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009288741A (ja) * 2008-06-02 2009-12-10 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置
WO2024071889A1 (ko) * 2022-09-27 2024-04-04 삼성디스플레이 주식회사 표시장치

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