JP2003007218A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル

Info

Publication number
JP2003007218A
JP2003007218A JP2001192936A JP2001192936A JP2003007218A JP 2003007218 A JP2003007218 A JP 2003007218A JP 2001192936 A JP2001192936 A JP 2001192936A JP 2001192936 A JP2001192936 A JP 2001192936A JP 2003007218 A JP2003007218 A JP 2003007218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
wave shielding
shielding layer
display
display panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001192936A
Other languages
English (en)
Inventor
Youjirou Yano
陽児郎 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001192936A priority Critical patent/JP2003007218A/ja
Publication of JP2003007218A publication Critical patent/JP2003007218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示品位を低下させることなく、また製品製
造上の不良発生率を増加させることなく十分な電磁波遮
蔽効果を得ることのできるプラズマディスプレイパネル
を提供する。 【解決手段】 このプラズマディスプレイパネルは、放
電電極5を有する表示面側基板11と、背面側基板12
とを対向させてなる両基板間の空間に、隔壁3により一
定距離が保たれた放電空間4を形成している。この放電
空間4には希ガスを充填して表示セルを形成し、前記放
電電極5で希ガスを放電させて紫外線を発生させること
により、この紫外線で蛍光体7を励起し可視発光させ
る。表示面側基板11の非放電空間側の面には、表示画
面に対して水平方向に伸長する線形の並列な複数の電磁
波遮蔽層13を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報表示端末や
平面型テレビなどに用いられるプラズマディスプレイパ
ネル(PDP)に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のPDPの一例(特開平10
−289661号公報)を示す断面図である。このPD
Pは、前面パネル1を構成する表示面側基板11と背面
パネル2を構成する背面側基板12とを対向配置させ、
両基板11,12間に設けた隔壁3で一定距離を隔てた
放電空間4を形成し、表示面側基板11の放電空間4に
向く面には平行に並べた対をなす放電電極5,5の複数
対を形成し、背面側基板12の放電空間4に向く面には
前記放電電極5と直交する方向に並ぶデータ電極6の複
数本を形成し、前記放電空間4に希ガス等の放電可能な
ガスを気密封入した構造とされている。電極5,6の交
差点の各放電空間により各表示セルが規定される。この
ような構成により、対向する前記データ電極6と放電電
極5とに電圧を選択的に印加して各表示セルを選択的に
放電させてプラズマを発生させ、そのプラズマから放出
される紫外線により前記隔壁3や隔壁3間に塗布した蛍
光体7を発光させる。表示面側基板11の放電空間4に
向く面には、データ電極6と同方向に伸長する電磁波被
覆層13およびカラーフィルタ層10を形成し、その上
を被覆する透明絶縁体層16の表面に前記放電電極5を
形成している。放電電極5には、蛍光体7からの発光を
遮られないように透明電極膜が使用されるが、透明電極
膜のシート抵抗はあまり低くなく駆動が困難になるた
め、透明電極膜の一部分に金属薄膜等の導電性に優れた
材料でバス電極を形成して抵抗値を下げる方法が採用さ
れている。
【0003】このように構成されたPDPでは、その駆
動に際し、比較的高い交流電圧パルスを印加して放電を
発生させている。この際、PDPからは、テレビのブラ
ウン管やコンピュータのディスプレイモニター等と同様
の電磁波輻射が発生する。
【0004】この電磁波輻射を遮蔽する対策として、従
来より様々の方法が実施されている。その方法を大別す
ると、電磁波遮蔽層をPDPとは別の前面板として形成
し、これをPDP表面側に設置する方法と、PDP本体
に電磁波遮蔽層を直接設ける方法の2つに分けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PDPの表示面側に前
面板として電磁波遮蔽層を設置する方法としては、特開
平10−291838号公報等に開示されるものがある
が、これらの方法はPDPとは別の部品を追加するとい
うものであるから、様々なコストがかかり、製品の価格
上昇を招くことになる。
【0006】また、PDP本体に電磁波遮蔽層を直接設
ける方法としては、特開平10−289661号公報
や、特開2000−208060号公報等に開示される
ものがある。
【0007】特開平10−289661号公報に開示の
方法(図4)は、電磁波遮蔽層13を表示面側基板11
の放電空間4側に設ける方法である。厚膜形成技術を用
いて感光性樹脂を表示面側基板11に塗布した後、露光
・現像して表示セルと略同形の格子パターンを形成し、
つぎに格子パターン部に黒色顔料ペーストを充填乾燥さ
せ、さらに銀ペーストを充填乾燥させた後、焼成して電
磁波遮蔽層13を形成している。
【0008】しかしながら、この方法では、表示面側基
板11の放電空間4側に電磁波遮蔽層13を形成するこ
とで、本来求められる表示面側基板11の放電空間4側
の平滑性が失われるため、従来のPDPにおいて電磁波
遮蔽層13形成後に表示面側基板11の各要素を形成す
るには電磁波遮蔽層13を覆うように低融点ガラスから
なる透明絶縁体層16を形成することを余儀なくされ
る。その結果、工程が増えることに加えて、電磁波遮蔽
層13を形成する以前の表示面側基板11表面と同様の
平滑性と透明性を再現する必要があることから、かなり
の高温で焼成を行わなければならず、表示面側基板11
に余計な熱ストレスをかけることとなる。また、放電空
間4側の構成要素が増えることは、放電に影響を及ぼす
因子が増えることであり、不良原因の増加となる。さら
に、製造工程が増えることにより生産性が低下し、製品
コストを上昇させることになる。
【0009】一方、特開2000−208060号公報
に開示の方法は、表示面側基板の放電空間側と非放電空
間側とに透明導電性物質を形成し、一方をパターニング
して維持電極とし、他方を単なる導電成膜としてそのま
ま残し、残した導電成膜を電磁波遮蔽層として利用する
ものである。
【0010】一般的に電磁波遮蔽層の面積抵抗は1Ω/
□以下であることが望ましい(特開平10−28966
1号公報)とされているが、透明導電性物質として良く
知られているインジウムティンオキサイド(ITO)で
は、可視光透過率が80%程度と比較的高い薄膜の面積
抵抗は10Ω/□程度以上となるのが一般的であり、電
磁波遮蔽層として要求される抵抗値を満足するものでは
ない。電磁波遮蔽層として要求される抵抗値を満足させ
るためには膜厚を厚くすることも考えられるが、膜厚が
厚くなれば当然可視光透過率が低下し、輝度低下とな
る。さらに、前記開示の方法では、製造コスト低減の対
策として、成膜方法にディッピングを奨励しているが、
ディッピング法では、特にPDPのような広い面積に成
膜する場合には均一な膜厚を確保することがはなはだ困
難であり、膜厚が均一でない透明導電膜は輝度ムラや表
示ムラの原因となり、表示品位を著しく低下させる。
【0011】また、電磁波遮蔽層をPDPとは別に形成
する方法、およびPDP本体に形成する方法のいずれに
おいても、電磁波遮蔽層が微細なメッシュ構造である場
合には、これを設置することによって、モアレと呼ばれ
る緩衝縞が発生し(特開平11−121977号公
報)、表示品位が低下して観察者に不快感を与える。
【0012】そこで、この発明は、表示品位を低下させ
ることなく、また製造上での不良発生率を増加させるこ
となく十分な電磁波遮蔽効果を得ることのできるPDP
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプラズマ
ディスプレイパネルは、一方主面が外方に向いた表示面
側基板の他方主面と、背面側基板の一方主面とを対向さ
せてなる両基板間の空間に、複数の表示セルを規定する
複数の放電空間を形成したプラズマディスプレイパネル
において、前記表示面側基板の前記一方主面に、並列か
つ線形の複数の電磁波遮蔽層を形成している。
【0014】また、前記プラズマディスプレイパネルに
おいて、前記複数の電磁波遮蔽層を、表示画面に対して
水平方向に伸長させてもよい。
【0015】また、前記プラズマディスプレイパネルに
おいて、前記電磁波遮蔽層を、前記複数の表示セル間の
境界領域に位置させても良い。
【0016】また、前記プラズマディスプレイパネルに
おいて、前記電磁波遮蔽層は、実質的に黒色の色相を呈
するものとしても良い。
【0017】また、前記プラズマディスプレイパネルに
おいて、前記電磁波遮蔽層は複数層からなり、その最上
層が実質的に黒色の色相を呈するものとしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、図4に
示す従来例と同一または同等の部材には同一符号を付し
ている。
【0019】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1によるプラズマディスプレイパネル(PDP)の概
略構成を示す要部断面図である。このPDPは前面パネ
ル1と背面パネル2を対向配置して構成される。
【0020】背面パネル2は、図4に示した従来例と同
様に、ガラス基板からなる背面側基板12の上に、表示
データを書き込むデータ電極6が図1の紙面に垂直な方
向に伸長させて形成され、さらにデータ電極6形成側の
面は白色誘電体層9で被覆されている。白色誘電体層9
の上には、前記データ電極6と平行に延びる隔壁3が設
けられている。この隔壁3により、両基板11,12間
に、一定距離を保って隔離された複数の放電空間4が形
成される。放電空間4を形成する前記隔壁3の側面およ
び白色誘電体層9の上面には蛍光体7が塗布されてい
る。この放電空間4に希ガスを封入することにより表示
セルが構成される。
【0021】前面パネル1は、例えばガラス基板からな
る表示面側基板11の前記放電空間4に対向する面に、
前記データ電極6と直交する方向(図1の紙面と平行な
方向)に伸長させた対をなす放電電極5,5が複数対形
成され、さらに放電電極5形成側の面は透明な誘電体層
8で被覆されている。表示面側基板11の前記放電空間
4に対向しない側、つまり放電電極5の形成面とは反対
側の外方に向いた表面には電磁波遮蔽層13が形成され
ている。
【0022】このように構成されたPDPでは、対向す
る前記データ電極6と放電電極5とに電圧を選択的に印
加して各表示セルを選択的に放電させることによりプラ
ズマを発生させ、そのプラズマから放出される紫外線に
より前記隔壁3や隔壁3間に塗布した蛍光体7を発光さ
せることで、画像を表示する。
【0023】電磁波遮蔽層13の主要部は、図2に平面
図で示すように、表示画面に対して水平に伸長する複数
本の並列な線形に形成されている。また、その形成位置
は、放電に関係しない領域、つまり隣接する表示セル相
互間の境界領域である非発光領域とされている。
【0024】なお、電磁波遮断層13は、表示画面に対
して垂直方向にも形成して電磁波遮蔽効果を上げること
も考えられる。この場合、光透過を妨げないために、垂
直方向の電磁波遮蔽層の形成位置は、背面パネル2の隔
壁3と整合する位置とすることになるが、電磁波遮蔽層
は表示面側基板1の最表面に位置するため、放電空間4
との間に表示面側基板11の厚み分だけギャップが生じ
ることになり、表示面側基板1に対して正面で画面表示
を見る限りでは電磁波遮蔽層と非放電領域の位置が合致
して正常な画面表示を見ることができるが、観察者が正
面からある角度をもって画面表示を見た場合には、電磁
波遮蔽層と隔壁3との位置にずれが生じるため、電磁波
遮蔽層が放電領域の一部を覆ってしまうこととなり、そ
の結果として観察者は輝度の減少した画像を見ることと
なってしまう。このようなことから、電磁波遮蔽層13
は、この実施の形態1のように、表示画面の水平方向に
のみ伸長する線形に形成するのが好ましい。
【0025】電磁波遮蔽層13は、表示画面の水平方向
に延びる複数本の水平線部13aと、表示画面における
有効領域外である左右両端に垂直方向に伸長させて線形
に形成され、前記各水平線部13aの両端が接続される
共通ライン部13b,13bとで構成され、それら共通
ライン部13bから延ばした引き出し線14が外部の接
地電圧源15に接続される。なお、電磁波遮蔽層13の
前記共通ライン部13bは、電磁波遮蔽層13のシート
抵抗値が低く電磁波遮蔽効果が十分確保できるのであれ
ば、表示画面の左右のいずれか片方にのみ形成しても良
い。
【0026】前記電磁波遮蔽層13の形成には、薄膜形
成技術や厚膜形成技術を用いても良く、あるいはロール
コーターにより貼り付け形成しても良く、さらにはノズ
ルにより直接形成しても良い。また、前記電磁波遮蔽層
13は前面パネル1の非放電空間側に形成するので、前
面パネル1の放電空間4側の放電電極5等を形成した後
で電磁波遮蔽層13を形成するものとすると、その形成
時に前面パネル1の放電空間4側の面が例えば作業台に
接触して、前面パネル1の放電空間4側の面が汚染され
る可能性が生じる。そこで、電磁波遮蔽層13の形成
は、前面パネル1の製造工程の最初の段階で行うのが望
ましい。この場合には、その形成工程において、前面パ
ネル1の放電空間4側の面が汚染されたとしても、容易
に洗浄することができる。
【0027】また、電磁波遮蔽層13の材料としては、
薄膜形成技術等による場合にはCuやCr等の金属材料
を用いることができ、厚膜形成技術等による場合には金
属微粒子を含有した導電性ペーストなどを用いることが
できる。しかし、これらの材料はどれも焼成工程を経る
と考えて良いものばかりであるから、上述したように前
面パネル1の製造工程の最初に電磁波遮蔽層13を形成
するものとすると、電磁波遮蔽層13の形成後に前面パ
ネル1に放電電極5等の各構成要素を形成する過程でか
かる熱履歴で電磁波遮蔽層13の再溶解が起きないよう
にする必要がある。そこで、電磁波遮蔽層13に適用す
る材料の一例としては、その材料の軟化開始温度が、電
磁波遮蔽層13の形成後における各要素の形成過程でか
かる熱以上の温度であるものが望ましい。また、電磁波
遮蔽層13の他の材料例としては、結晶性ガラスのよう
に、焼成温度自体はその形成後にかかる温度以下であっ
ても、自身の焼成時に結晶化が進むと、その後に焼成温
度以上の熱がかかっても再溶融しないものを用いても良
い。
【0028】このように、この実施の形態1に係るPD
Pでは、前面パネル1の放電空間4側とは反対側の外方
を向いた面に電磁波遮蔽層13を、表示画面の水平方向
に伸長する並列な線形に形成しているので、放電に悪影
響を与える因子を増やすことなく、電磁波遮蔽の効果を
得ることができ、十分な水平視野角を確保することがで
きる。また、前面パネル1の放電空間4側に電磁波遮蔽
層13を形成しないので、前面パネル1の放電空間4側
の構成要素が増加せず、製造上での不良発生率を低減で
きる。
【0029】また、電磁波遮蔽層13を表示画面の水平
方向に伸長する線形とすることで、電磁波遮蔽層13
は、直交マトリックス構造の配列となった表示セルとの
間に角度のずれを持たないので、従来例で用いられてい
た導電性メッシュの電磁波遮蔽層の場合に、マトリック
ス構造の表示セルと電磁波遮蔽層との間の角度差により
発生していたようなモアレ現象を防止することができ
る。
【0030】また、前記電磁波遮蔽層13の水平線部1
3aは、互いに隣接する表示セル相互間の各非発光領域
に位置させているので、電磁波遮蔽層13が蛍光体7の
発光を遮ることなく、十分な輝度を得ることができる。
【0031】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
よるプラズマディスプレイパネル(PDP)では、実施
の形態1における電磁波遮蔽層13を、黒色または黒色
に近い色相(以下、実質的に黒色と呼称する)を呈する
ものとしている。その他の構成は実施の形態1の場合と
同様である。
【0032】電磁波遮蔽層13の色相を実質的に黒色と
するには、黒色を呈する導電性材料を用いてもよく、あ
るいは黒色を呈する顔料を導電性材料に付加しても良
い。実質的に黒色を呈する導電性材料としては、例えば
抵抗体材料となる酸化ルテニウム(RuO2)を用いる
ことができる。実質的に黒色を呈する顔料を導電性材料
に付加する場合の一例としては、例えば金属微粒子(色
相が黒色以外)を含有する導電性ペーストに、鉄,コバ
ルト,クロムの酸化物等の黒色顔料を付加し、黒色導電
性ペーストとして使用することができる。
【0033】このように、電磁波遮蔽層13を実質的に
黒色の色相を呈するものとすることにより、表示画面で
の外光の反射を電磁波遮蔽層13で抑えることができ、
コントラストの良い画面表示を得ることができる。
【0034】ちなみに、従来のPDPでは、外光の反射
を抑え、コントラストの良い画面表示を得るために、前
面パネルの構成要素の一つとしてブラックストライプ
(以下、BSと呼称する)を形成していた。すなわち、
前記電磁波遮蔽層13は、この従来例におけるBSを兼
ねるものとなる。BSは特に放電には関与しないため、
必ずしも放電空間4側に形成する必要はないし、放電空
間4側に形成される構成要素が多いほど製造上での不良
発生率が高くなるので、この実施の形態2のようにBS
の機能を電磁波遮蔽層13に付加することは、BSの機
能を非放電空間側で実現させ放電空間4側から1構成要
素を削除することになり、製造上での不良発生率を低減
できることにもなる。
【0035】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3によるプラズマディスプレイパネル(PDP)の部
分拡大断面図、具体的には実施の形態1における図2の
III−III矢視断面図に相当する部分を示している。この
PDPでは、電磁波遮蔽層13を上下2層13A,13
Bで構成しており、上層13Aは外光反射の機能を付与
したものとし、下層13Bは単に電磁波遮蔽機能のみを
付与したものとしている。すなわち、電磁波遮蔽層13
の上層13Aは、外光反射のみを目的とするため、例え
ば黒色顔料と低融点ガラスのような固着材のみで構成さ
れ、より純粋な黒色を呈示する。る。また、電磁波遮蔽
層13の下層13Bは、電磁波遮蔽のみを目的とするた
め、例えば金属微粒子を含有する導電性ペーストであっ
て、実施の形態2で述べたような黒色顔料を付加しない
もので構成される。その他の構成は、実施の形態1の場
合と同様である。
【0036】このように、電磁波遮蔽層13を、外光反
射を目的とする上層13Aと、電磁波遮蔽のみを目的と
する下層13Bとで構成することにより、電磁波遮蔽を
目的とする下層13Bから黒色顔料を除去して、より効
果的な電磁波遮蔽機能を持たせることができる。
【0037】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るプラズマディ
スプレイパネルは、一方主面が外方に向いた表示面側基
板の他方主面と、背面側基板の一方主面とを対向させて
なる両基板間の空間に、複数の表示セルを規定する複数
の放電空間を形成したプラズマディスプレイパネルにお
いて、前記表示面側基板の前記一方主面に、並列かつ線
形の複数の電磁波遮蔽層を形成したので、放電に影響を
与える因子を増やすことなく電磁波遮蔽の効果を得るこ
とができる。また、表示面側基板の放電空間側に電磁波
遮蔽層を形成しないことにより、表示面側基板の放電空
間側の構成要素が増加しないので、製造上での不良発生
率を低減できる。また、一般的に直交マトリクス構造の
表示セルに対し、従来の導電性メッシュを電磁波遮蔽層
として用いた場合に見られたモアレ現象を防止すること
ができる。
【0038】この発明の請求項2に係るプラズマディス
プレイパネルは、前記複数の電磁波遮蔽層を、表示画面
に対して水平方向に伸長させたので、十分な水平視野角
を確保することができる。
【0039】この発明の請求項3に係るプラズマディス
プレイパネルは、前記電磁波遮蔽層を、前記複数の表示
セル間の境界領域に位置させたので、電磁波遮蔽層が表
示セルの発光を遮らず、十分な輝度を得ることができ高
い表示品位を維持できる。
【0040】この発明の請求項4に係るプラズマディス
プレイパネルは、前記電磁波遮蔽層を、実質的に黒色の
色相を呈するものとしたので、表示画面での外光の反射
を電磁波遮蔽層で抑えることができ、コントラストの良
い画面表示を得ることができる。また、従来は表示面側
基板の放電空間側に形成されていたブラックストライプ
を削除することで放電空間側の構成要素を減らすことが
できるので、製造上の不良発生率も低減できる。
【0041】この発明の請求項5に係るプラズマディス
プレイパネルは、前記電磁波遮蔽層が複数層からなり、
その最上層が実質的に黒色の色相を呈するものとしたの
で、最上層のみを外光反射用に限定でき、下層で効果的
な電磁波遮蔽機能を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるプラズマディ
スプレイパネルの概略構成を示す要部断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるプラズマディ
スプレイパネルの概略構成を示す平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3によるプラズマディ
スプレイパネルの表示面側基板における要部断面図であ
る。
【図4】 従来のプラズマディスプレイパネルの要部断
面図である。
【符号の説明】
1 表示面側基板、2 背面側基板、3 隔壁、4 放
電空間、5 放電電極、13 電磁波遮蔽層、13a
水平線部、13A 上層、13B 下層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方主面が外方に向いた表示面側基板の
    他方主面と、背面側基板の一方主面とを対向させてなる
    両基板間の空間に、複数の表示セルを規定する複数の放
    電空間を形成したプラズマディスプレイパネルにおい
    て、 前記表示面側基板の前記一方主面に、並列かつ線形の複
    数の電磁波遮蔽層を形成したことを特徴とするプラズマ
    ディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 前記複数の電磁波遮蔽層を、表示画面に
    対して水平方向に伸長させた請求項1に記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記電磁波遮蔽層を、前記複数の表示セ
    ル間の境界領域に位置させた請求項1または請求項2に
    記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 前記電磁波遮蔽層は、実質的に黒色の色
    相を呈する請求項1から請求項3までのいずれかに記載
    のプラズマディスプレイパネル。
  5. 【請求項5】 前記電磁波遮蔽層は複数層からなり、そ
    の最上層が実質的に黒色の色相を呈する請求項1から請
    求項3までのいずれかに記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
JP2001192936A 2001-06-26 2001-06-26 プラズマディスプレイパネル Pending JP2003007218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001192936A JP2003007218A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 プラズマディスプレイパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001192936A JP2003007218A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 プラズマディスプレイパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003007218A true JP2003007218A (ja) 2003-01-10

Family

ID=19031313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001192936A Pending JP2003007218A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 プラズマディスプレイパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003007218A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101595A (ja) * 2003-09-03 2005-04-14 Bridgestone Corp Pdpフィルタ
JP2006278175A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Fujitsu Ltd Ac型ガス放電表示装置
JP2007535110A (ja) * 2004-04-27 2007-11-29 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド プラズマディスプレイパネル
JP2008078136A (ja) * 2006-09-18 2008-04-03 Lg Electronics Inc プラズマディスプレイ装置及びそのための電磁波遮蔽フィルターの製造方法
US7358669B2 (en) 2004-03-25 2008-04-15 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel having electromagnetic wave shielding layer
JP2009223003A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Panasonic Corp プラズマディスプレイ装置
JP2009223004A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Panasonic Corp プラズマディスプレイ装置
US8093812B2 (en) 2008-06-18 2012-01-10 Shinoda Plasma Co., Ltd. Plasma tube array-type display sub-module and display device
US8227712B2 (en) 2008-06-09 2012-07-24 Samsung Corning Precision Materials Co., Ltd. Filter and display device having the same

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101595A (ja) * 2003-09-03 2005-04-14 Bridgestone Corp Pdpフィルタ
US7358669B2 (en) 2004-03-25 2008-04-15 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel having electromagnetic wave shielding layer
JP2007535110A (ja) * 2004-04-27 2007-11-29 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド プラズマディスプレイパネル
JP4685093B2 (ja) * 2004-04-27 2011-05-18 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド プラズマディスプレイパネル
JP2006278175A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Fujitsu Ltd Ac型ガス放電表示装置
EP1708232A3 (en) * 2005-03-30 2009-06-17 Shinoda Plasma Corporation AC gas discharge display device
JP2008078136A (ja) * 2006-09-18 2008-04-03 Lg Electronics Inc プラズマディスプレイ装置及びそのための電磁波遮蔽フィルターの製造方法
JP2009223003A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Panasonic Corp プラズマディスプレイ装置
JP2009223004A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Panasonic Corp プラズマディスプレイ装置
US8227712B2 (en) 2008-06-09 2012-07-24 Samsung Corning Precision Materials Co., Ltd. Filter and display device having the same
US8093812B2 (en) 2008-06-18 2012-01-10 Shinoda Plasma Co., Ltd. Plasma tube array-type display sub-module and display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3039437B2 (ja) カラープラズマディスプレイパネル
KR100724057B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
US20060158116A1 (en) Plasma display panel having electromagnetic wave shielding layer
JPH1092325A (ja) ガス放電表示パネル及びその製造方法
US20050041001A1 (en) Plasma display panel and manufacturing method
JP2003007218A (ja) プラズマディスプレイパネル
WO2003075302A1 (fr) Ecran a plasma
US20070108902A1 (en) Plasma display panel
JP2848278B2 (ja) カラープラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JPH05299022A (ja) 面放電型プラズマディスプレイパネル
JPH11339670A (ja) プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
JPH10283936A (ja) 気体放電表示装置
US20090058298A1 (en) Plasma display panel and method of fabricating the same
JPWO2006112419A1 (ja) プラズマディスプレイパネル
KR100681037B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
KR100592255B1 (ko) 광 손실을 줄이기 위한 플라즈마 디스플레이 패널
JP2005332599A (ja) プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JP2001006564A (ja) プラズマディスプレイパネル
JPH11144627A (ja) 放電表示装置
JP2003257326A (ja) プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
JP2002352737A (ja) プラズマディスプレイパネル及びその製造方法
KR20050034385A (ko) 유전체 필름, 그 제조방법, 이를 이용한 플라즈마디스플레이 패널 및 그 제조방법
KR100892826B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널과 그 제조 방법
KR100786086B1 (ko) 디스플레이 장치 및 그 제조방법
KR100768198B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널