JP2009223004A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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詳一 三村
Koji Fusayasu
浩嗣 房安
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浩 国本
Hiroshi Ichikawa
啓 市川
Masafumi Kumoi
將文 雲井
Akira Matsubara
亮 松原
Masato Tobinaga
真人 飛永
Toshiyuki Nakaie
俊幸 中家
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Abstract

【課題】プラズマディスプレイパネルを流れる駆動電流に起因する電磁妨害波を低減することができるプラズマディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】複数の互いに平行な電極を持つプラズマディスプレイパネルと、前記電極に電圧を印加する回路基板と、前記プラズマディスプレイパネルを保持し、かつ、前記回路基板のグラウンドが接続されるシャーシ導体とを有するプラズマディスプレイモジュールを備えている。さらに、プラズマディスプレイモジュールを内包する筒状導体部とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、大画面で薄型のディスプレイ装置として知られているプラズマディスプレイ装置に関するものである。
プラズマディスプレイ(Plasma display)装置やCRTディスプレイ(Cathode−Ray Tube display)装置などの自発光型ディスプレイ装置は、視野角の依存性が無く自然な映像が得られることから広く使用されている。特にプラズマディスプレイ装置は、薄型であり、かつ大画面を構成するのに最適であることから、急速に普及が進んでいる。
プラズマディスプレイ装置は、主としてプラズマディスプレイパネルを有するプラズマディスプレイモジュール部とそのモジュール部を囲むシールド筐体によって構成されている。
このプラズマディスプレイパネルは、ガス放電により発生した紫外線によって各放電セルに設けられた蛍光体を励起して可視光を発生させて表示光とするディスプレイであり、複数の電極(走査・維持電極対およびアドレス電極)が格子状に配列され、各電極の交差部となる放電セルを選択的に発光させることにより画像を形成する。この原理により、電極には駆動のための大きな電流が流れるため、プラズマディスプレイモジュールからはこの電流によって電磁界が発生する。
発生する電磁界をシールドするためのシールド筐体は、例えば、導電性のフィルタの貼り付けられた前面ガラスと、背面側の導電性バックカバーとを、導電性の部材で接続して、プラズマディスプレイモジュールを囲む構成をとり、発生する電磁界を電磁気的に遮蔽している。
しかし、近年の高画質化に伴う駆動電力の増加等により、従来のシールド筐体の構成では確実に電磁界を低減することが困難になってきており、特に数十MHz以下の低周波領域においては、従来のシールド筐体ではこれらの電磁界を十分に低減することはできず、ノイズとして外部に放射してしまうという課題があった。
このような課題に対し、プラズマディスプレイ装置の一端側に設けられた駆動用基板と他端に設けられた駆動用基板の間を接続している接地戻り導体板に、隣接導体筒を設け、この隣接導体筒に発生する渦電流により接地戻り導体板のインダクタンス分を打ち消すようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、プラズマディスプレイ装置の前面ガラスの周縁部を押え金具と共に挟持することにより保持する前面キャビネット部分において、電磁シールドを2重にすることによりシールド性能を高めたプラズマディスプレイ装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、駆動源と負荷回路との間の閉じた電流経路が少なくとも2つのループ形状経路を形成するようにし、各ループ形状回路で生じる磁界を互いに打ち消しあうプラズマディスプレイ装置も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、プラズマディスプレイパネルを保持するシャーシ導体をバックカバーに接続して駆動回路基板を囲んでシールドする構成としたプラズマディスプレイ装置も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−83909号公報 特開2002−372917号公報 特開2005−221797号公報 特開平10−282896号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプラズマディスプレイ装置においては、パネルと接地戻り導体板の内側に低減効果が期待できる大きさの隣接導体筒を挿入すると流れる電流のループ面積全体が拡大して低減しようとする電磁界そのものも増加して低減効果が薄れるという課題がある。
また、特許文献2のプラズマディスプレイ装置においては、前面キャビネットは装置全体の側面部分のみに位置し、2重シールドの効果がこの部分に限られ、シールド効果の改善はあるものの駆動電流に起因する電磁界の低減効果という観点では十分ではないという課題がある。
また、特許文献3のプラズマディスプレイ装置においては、駆動電流の経路自体が延長されるため、駆動信号波形等の調整が必要になるとともに、2つのループ形状で生じる電磁界を完全に打ち消すように構成するのが難しく、十分な低減効果が得ることが困難であるという課題がある。
また、特許文献4のプラズマディスプレイ装置においては、駆動回路基板自体はシールド効果が増すものの、プラズマディスプレイパネルとシャーシ導体間に流れる電流により発生する電磁界は十分に低減することはできないという課題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、プラズマディスプレイパネルを流れる駆動電流に起因する電磁妨害波を低減することができるプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的は以下のプラズマディスプレイ装置により達成できる。当該目的を達成するためのプラズマディスプレイ装置は、複数の互いに平行な電極を持つプラズマディスプレイパネルと、前記電極に電圧を印加する回路基板と、前記プラズマディスプレイパネルを保持し、かつ、前記回路基板のグラウンドが接続されるシャーシ導体とを有するプラズマディスプレイモジュールを備えている。さらに、前記プラズマディスプレイパネルの映像表示面と対向して設けられ、光透過性を持ち略矩形表面を持つ第1導電性フィルタ部と、前記第1導電性フィルタ部の対向する2辺と接続される第1導電筐体部とからなり、前記第1導電性フィルタ部と前記第1導電筐体部によってプラズマディスプレイモジュールを内包する筒状導体部とを備えている。そして前記筒状導体部は、導体部分が形成するループが前記プラズマディスプレイモジュールにおいて前記回路基板、前記電極および前記シャーシ導体を流れる電流が形成するループと略平行である、プラズマディスプレイ装置である。
本発明によるプラズマディスプレイ装置によれば、筒状導体部によるキャンセル効果により、プラズマディスプレイパネルを流れる駆動電流に起因する電磁妨害波を効率的に低減することができるプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
以下、プラズマディスプレイ装置等の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同様の動作を行う構成要素に同じ符号を付し、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1から図4は、実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置を示しており、図1はこの発明の実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置の構成を説明するための横断面概略図であり、実施の形態としての不要電磁波輻射に深く関連する構造物のみを示している。図2はプラズマディスプレイモジュールの構成を説明するための斜視図、図3(a)は実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置におけるプラズマディスプレイパネルの電極構造を説明するための斜視図、図3(b)はその断面図、図4は導電性前面フィルタの構造を説明するための斜視図である。
以下、説明の便宜のために、プラズマディスプレイ装置1の表示面の法線方向をx軸、プラズマディスプレイ装置1の表示面の長手方向をy軸、x軸およびy軸に直交する方向をz軸と呼ぶ場合がある。
図1および2において、本発明の実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置1におけるプラズマディスプレイモジュール2は、長手方向に平行な走査・維持電極14および短手方向に平行なアドレス電極15を有するプラズマディスプレイパネル10の非表示面側に、プラズマディスプレイパネル10の保持板であるシャーシ導体11が熱伝導シート(図示せず)を介して配置されている。
走査・維持電極用駆動回路基板12a、アドレス電極用駆動回路基板12b、中継回路基板12c、放電制御回路基板12dは、シャーシ導体11の背面側に配置されている。走査・維持電極14では、走査・維持電極用駆動回路基板12aから発生した駆動信号は、フレキシブルケーブル13aによってプラズマディスプレイパネル10の走査・維持電極14に伝えられ、アドレス電極15では、放電制御回路基板12dで発生した高周波信号が、フレキシブルケーブル13dによって中継回路基板12cに伝えられ、フレキシブルケーブル13cによってアドレス電極用駆動回路基板12bに伝えられ、アドレス電極用駆動回路基板12bで駆動信号が発生して、フレキシブルケーブル13bによってプラズマディスプレイパネル10のアドレス電極15に伝えられる構成となっている。
プラズマディスプレイモジュール2の外側にはこれを囲む形で筒状導体部3aが設けられている。さらにその外側に、バックカバー16、ガラス押さえ金具17、前面ガラス18、前面キャビネット19、導電性前面フィルタ20、導電性ガスケット21によってシールド筐体が構成される。
プラズマディスプレイパネル10は、図3に示すように、前面ガラス板101と背面ガラス板102とが貼り合わされる構造となっており、前面ガラス板101には誘電体層103が形成されて走査電極14aと維持電極14bとからなる走査・維持電極14が誘電体層103に保護される形で多数形成される。背面ガラス板102にも誘電体層103が形成されており、アドレス電極15が保護される形で多数形成される。
走査・維持電極14とアドレス電極15との交差位置で、走査・維持電極14とアドレス電極15とに挟まれた部分が放電セル104であり、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、キセノン(Xe)等の希ガスを含む放電ガスが封入されている。放電セル104は、隔壁105で区画されて形成され、各放電セル内は、赤、青、緑の蛍光体106a〜106cが塗り分けられている。
シャーシ導体11は、熱伝導率および電気伝導率の高いアルミニウム、銅等の金属板で構成され、一方の面(前面)には熱伝導シートを介してプラズマディスプレイパネル10が取り付けられ、他方の面(背面)には、各駆動回路基板等がシャーシ導体11と平行になるように取り付けられて各基板のグラウンドと接続されている。このため、シャーシ導体11はプラズマディスプレイパネル10や各駆動回路基板等を保持し、これらの強度を保つ強度部材として機能するだけでなく、各駆動回路基板等の電気的なグラウンドとしても機能する。例えば、走査・維持電極用駆動回路基板12aのシグナルグラウンドはA点で、アドレス電極用駆動回路基板12bのシグナルグラウンドはB点で、中継回路基板12cのシグナルグラウンドはC点で、放電制御回路基板12dのシグナルグラウンドはD点で、それぞれフレームグラウンドであるシャーシ導体11に接地されている。
導電性前面フィルタ20は、図4に示すように、ポリエステルフィルムなどからなるベース層201、ベース層201上に銅などの金属メッシュまたはスパッタ形成された導電層202、導電層202の周縁部に形成された金属端部203、透明な絶縁樹脂で導電層202上に形成された保護膜204、からなる。金属端部203は保護膜204で覆われていないので、電気的な接続箇所として機能する。
なお、導電層202としては、金属メッシュとして銅メッシュ、スパッタとして銀スパッタなどが用いられる。なお、金属メッシュの方が抵抗率が低いため、高いシールド効果が得られる。
前面ガラス18は、プラズマディスプレイパネル10の前面側に配置され、その裏面(表示面と反対側)に導電性前面フィルタ20が貼り付けられている。
ガラス押さえ金具17は、前面キャビネット19との間で前面ガラス18を挟むことで固定するとともに、前面ガラス18に貼り付けられた導電性前面フィルタ20の金属端部203と導電性の接触部材である導電性ガスケット21を介して電気的に接触するように配置される。さらには導電性ガスケット21を介してバックカバー16とも接触している。
なお、導電性のガスケットとは例えばスポンジのような弾性材料の表面に金属繊維を貼り付けた構成である。ここでは導電性の接触部材として導電性のガスケットを用いたが、これに限られない。すなわち導電性を有し、2つの部材間の電気的接触の安定性を確保するものであればよい。例えば、導電性のバネ部をガラス押さえ金具17に形成してもよい。このようにすれば、低コスト化が可能である。
バックカバー16は、導電性の金属板をプレス成形することにより形成され、プラズマディスプレイパネル10の背面と各駆動回路基板等を覆うようにガラス押さえ金具17に固定されており、プラズマディスプレイパネル10、各駆動回路基板等から放射される電磁波を遮蔽する役割を担っている。
筒状導体部3aは、プラズマディスプレイパネル10の映像表示面と対向して設けられた光透過性を持つ平板状の第1導電性フィルタ部301と、第1導電性フィルタ部301の対向する2辺と接続される略コの字形状の断面形状を持つ第1導電筐体部302からなり、プラズマディスプレイモジュール2を内包している。
第1導電性フィルタ部301は、導電性前面フィルタ20と同様の構成を有している。また、第1導電筐体部302は、電気伝導率の高いアルミニウム、銅等の金属で構成される。
なお、第1導電性フィルタ部301は、導電性前面フィルタ20が金属メッシュで生成されている場合には、スパッタ生成の導電層を有することが好ましい。金属メッシュのフィルムが2枚重ね合わされると、表示面から見たときに干渉縞が観測されてしまい、画質劣化となるためである。
以上のような構成において、図1に点線矢印で示す筒状導体部3aが形成するループは、プラズマディスプレイモジュール2において実線矢印で示す駆動電流が形成するループと略平行となっている。
ここで、本実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置1において、駆動電流による電磁妨害波の不要輻射が低減される原理および動作について、プラズマディスプレイパネルの動作原理に基づいて説明する。
まず、プラズマディスプレイパネル10の画像表示原理について説明する。最初に、走査電極14aの全ラインに電圧を印加して全部の放電セルで放電を起こす初期化放電を行う。次に、走査電極14aに順次電圧を印加するとともに、電圧が印加された走査電極上で発光させたい放電セルと交わるアドレス電極15にも電圧を印加する。これをアドレス放電といい、電圧が印加された走査電極14aとアドレス電極15とが交わる位置の放電セルが発光し、該放電セルが発光セルとして選択される。その後、走査電極14aと維持電極14bとの間に交流電圧を印加する維持放電を行う。維持放電により、先程選択された発光セルのみが発光し、プラズマディスプレイパネルは画像を表示する。
次に、駆動電流による電磁妨害波の不要輻射が低減される原理および動作について図5を参照しながら説明する。図5はパネル駆動電流による電磁妨害波の不要輻射が低減される原理を示す図である。
一般にループ状の電流30が流れるとき、フレミングの右手の法則によりこのループを形成する平面に対して垂直方向に強い磁界31が発生する。このループ電流30を包含するような位置にリング状の導体32が置かれた場合、電磁誘導効果によりこの導体に逆起電力が生じ、もとのループ電流30とは逆方向の電流33が誘導される。このリング状の導体32をショートリングと呼ぶ。この誘導された電流33による発生磁界34はもとのループ電流による発生磁界31と逆方向に発生するため、もとの発生磁界31をキャンセルする効果を持つ。
図1の構成では、走査・維持電極用駆動回路基板12aから駆動される駆動電流は、フレキシブルケーブル13a、プラズマディスプレイパネル10の走査・維持電極14およびシャーシ導体11を流れてループ状の駆動電流が生成される。
さらに、ループ状の駆動電流はフレミングの右手の法則により垂直方向(図1ではz方向に平行な方向)に磁界を発生させる。
ここで、筒状導体部3aが形成するループはプラズマディスプレイモジュール2における駆動電流のループと略平行となっているため、上述した原理に従って磁界を打ち消すように筒状導体部3aに駆動電流とは逆方向のループ電流が励起される。
これにより、特に大きな電流が流れる維持放電時に形成される駆動電流のループが作る交流磁界に対して、筒状導体部3aがショートリングの役割を果たすことでキャンセル効果が得られ、結果として大きなノイズ低減効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、筒状導体部3aの第1導電筐体部302が略コの字状の断面形状を持っているが、これに限られない。要するに、駆動電流ループに対して逆方向の電流が流れるような構成であればよい。例えば第1導電性フィルタ部301の両端をバックカバー16側まで曲げて構成し、平板上の第1導電筐体部302と接触させることも可能である。このようにすれば、第1導電筐体部302の構造が簡略化できる。
次に、実施の形態1の変形例について、図6を参照して説明する。本変形例は、第1導電性フィルタ部301が表示セル間に位置する金属細線からなる第1導電性フィルタ部301aである点が異なっている。
図6(a)は実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置の変形例におけるプラズマディスプレイパネルの電極構造と第1導電性フィルタの位置関係を説明するための斜視図、図6(b)はその断面図である。
第1導電性フィルタ部301aは、走査・維持電極14と平行に並んだ複数の金属細線108と樹脂からなるベース層107で構成されている。金属細線108は、表示セル104の表示面側を遮らないように、隔壁105の真正面に位置するように配置されているので、通常の金属メッシュのフィルタで構成する場合に比べて太い金属線を用いることができる。
このように構成することで、第1導電性フィルタ部301aの電気抵抗は、金属メッシュを用いた場合よりもさらに小さくすることができ、筒状導体部3aとしての電気伝導率が上がり、誘起される電流が流れやすく、大きなキャンセル効果を得ることが可能となっている。
さらに、走査・維持電極14と平行に並んだ複数の金属細線108は放電セル104から発光される映像光の透過をほぼ遮らずに形成でき、プラズマディスプレイパネルの映像を妨げることを少なくすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図7を参照しながら説明する。実施の形態2は実施の形態1と比べて、筒状導体部における第1導電性フィルタ部の構成位置が異なる。
図7は本発明の実施の形態2に係るプラズマディスプレイ装置4の構成を説明するための断面概略図である。
図7に示すように、前面ガラス18は、表示面側に第2導電性フィルタ部である導電性前面フィルタ400が配され、筒状導体部3bの第1導電性フィルタ部401が表示面と反対側に貼り付けられて構成されている。
ガラス押さえ金具403は、前面ガラス18の表示面側から導電性ガスケット21を介して導電性前面フィルタ400と接触している。また、第1導電性フィルタ部401と第1導電筐体部402は導電性ガスケット21を介して電気的に接触している。
このような構成によれば、第1導電性フィルタ部401は、前面ガラス18の裏面に貼り付けられているため、図1の実施の形態1のように個別の第1導電性フィルタ部301が不要となりプラズマディスプレイ装置4の厚みをさらに薄く形成することができる。
また、前面ガラス18に最初から第1導電性フィルタ部401、第2導電性フィルタ部である導電性前面フィルタ400を貼り付けて準備できるため、実施の形態1に比べて簡易に組み立てることができる。
なお、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様のノイズ低減効果が得られることは当然である。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図8を参照しながら説明する。実施の形態3は実施の形態2と比べて、筒状導体部における第1導電筐体部の構成位置が異なる。
図8は本発明の実施の形態3に係るプラズマディスプレイ装置5の構成を説明するための断面概略図である。
図8において、シャーシ導体が絶縁層を介した2層構造であり、一方が実施の形態1乃至2のシャーシ導体11として機能し、他方が第1導電筐体部として機能する。本実施の形態においては、プラズマディスプレイパネル10側に各種駆動回路基板等のグラウンドが接続されるシャーシ導体11が設けられており、他方が第1導電筐体部502として第1導電性フィルタ部501と接続されて筒状導体部3cを形成している。
第1導電筐体部502は、一部に開口部を有し、フレキシブルケーブル13aはその開口部を通って接続される。また、各種駆動回路基板等のグラウンドは第1導電筐体部502には電気的に接触されず、シャーシ導体11に接続されている。
このような構成によれば、第1導電筐体部502は、シャーシ導体11と重ねて形成されているため、実施の形態1または2に比べてプラズマディスプレイ装置5の厚みをさらに薄く形成することができる。
また、2層構造のシャーシ導体を事前に準備して構成できるため、実施の形態1または2に比べてさらに簡易に組み立てることができる。
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様のノイズ低減効果が得られることは当然である。
また、本実施の形態においては、2層構造のプラズマディスプレイパネル10側にシャーシ導体11が来る構成であったが、これに限られない。つまり、第1導電筐体部502がプラズマディスプレイパネル10側に来る構成であってもよい。本実施の形態のようにプラズマディスプレイパネル10側にシャーシ導体11が来る構成とする方が駆動電流のループと筒状導体部3cのループが広く鎖交するので、ノイズ低減効果はより大きい。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図9を参照しながら説明する。実施の形態4は実施の形態2および3と比べて、筒状導体部における第1導電筐体部の構成位置が異なる。
図9は本発明の実施の形態4に係るプラズマディスプレイ装置6の構成を説明するための断面概略図である。
図9において、第2導電筐体部としてバックカバー600が配され、導電性を有するバックカバー600の内側に絶縁層(図示せず)を介して、筒状導体部3dの第1導電筐体部602が導電メッキを施して形成されている。バックカバー600はガラス押さえ金具603とは外側面でガスケット21を介して電気的に接続されており、内側にメッキ形成された第1導電筐体部602が第1導電性フィルタ部601とガスケット21を介して電気的に接触される。
このとき、バックカバー600の内側と外側は電気的に絶縁されており、筒状導体部3dがバックカバー600やガラス押さえ金具603とは電気的につながらず、ショートリング機能を果たしている。
このような構成によれば、第1導電筐体部602は、バックカバー600の内側にメッキにて形成されているため、実施の形態1または2のように個別の第1導電筐体部が不要となり、実施の形態3のような2層のシャーシ構造も不要なため、プラズマディスプレイ装置6の厚みをさらに薄く形成することができる。
また、バックカバー600に絶縁処理およびメッキ処理を事前に準備できるため、実施の形態1乃至3に比べてさらに簡易に組み立てることができる。
なお、第1導電筐体部602の形成は、メッキに限られるものではない。例えば金属テープを貼り付けてもよい。
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様のノイズ低減効果が得られることは当然である。
また、いずれの実施の形態においても、維持放電時の駆動電流ループをキャンセルするような筒状導体部の構成としたが、これに限られない。例えば、アドレス放電時には縦方向(例えば図1のz−x平面)に流れる電流ループが形成されるので、筒状導体部をこれに合わせて構成することでアドレス放電時に伴う電磁妨害波を低減することも可能である。
上記の各実施の形態において用いた具体的な数値等は、単に一例を挙げたに過ぎず、表示デバイスの特性や画像表示装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが可能である。
上述の実施の形態は本発明の一例である。本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネルを流れる電流により発生する電磁妨害波を効果的に低減可能なプラズマディスプレイ装置等として有用である。
本発明の実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置の構成を説明するための横断面概略図 プラズマディスプレイモジュールの構成を説明するための斜視図 (a)実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置におけるプラズマディスプレイパネルの電極構造を説明するための斜視図、(b)実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置におけるプラズマディスプレイパネルの電極構造を説明するための断面図 導電性前面フィルタの構造を説明するための斜視図 パネル駆動電流による電磁妨害波の不要輻射が低減される原理を示す説明図 (a)実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置の変形例におけるプラズマディスプレイパネルの電極構造第1導電性フィルタの位置関係を説明するための斜視図、(b)実施の形態1に係るプラズマディスプレイ装置の変形例におけるプラズマディスプレイパネルの電極構造と第1導電性フィルタの位置関係を説明するための断面図 本発明の実施の形態2に係るプラズマディスプレイ装置の構成を説明するための断面概略図 本発明の実施の形態3に係るプラズマディスプレイ装置の構成を説明するための断面概略図 本発明の実施の形態4に係るプラズマディスプレイ装置の構成を説明するための断面概略図
符号の説明
1、4、5、6 プラズマディスプレイ装置
2 プラズマディスプレイモジュール
3a、3b、3c、3d 筒状導体部
10 プラズマディスプレイパネル
11 シャーシ導体
12a 走査・維持電極用駆動回路基板
12b アドレス電極用駆動回路基板
12c 中継回路基板
12d 放電制御回路基板
13a、13b、13c、13d フレキシブルケーブル
14 走査・維持電極
15 アドレス電極
16、600 バックカバー
17、403、603 ガラス押さえ金具
18 前面ガラス
19 前面キャビネット
20、400 導電性前面フィルタ
21 導電性ガスケット
30 ループ電流
31 ループ電流による発生磁界
32 リング状導体
33 誘起電流
34 誘起電流による発生磁界
101 前面ガラス板
102 背面ガラス板
103 誘電体層
104 放電セル
105 隔壁
106a、106b、106c 蛍光体
107 ベース層
108 金属細線
201 ベース層
202 導電層
203 金属端部
204 保護膜
301、301a、401、501、601 第1導電性フィルタ部
302、402、502、602 第1導電筐体部

Claims (8)

  1. 複数の互いに平行な電極を持つプラズマディスプレイパネルと、前記電極に電圧を印加する回路基板と、前記プラズマディスプレイパネルを保持し、かつ、前記回路基板のグラウンドが接続されるシャーシ導体とを有するプラズマディスプレイモジュールと、
    前記プラズマディスプレイパネルの映像表示面と対向して設けられ、光透過性を持ち略矩形表面を持つ第1導電性フィルタ部と、前記第1導電性フィルタ部の対向する2辺と接続される第1導電筐体部とからなり、前記第1導電性フィルタ部と前記第1導電筐体部によってプラズマディスプレイモジュールを内包する筒状導体部とを備え、
    前記筒状導体部は、
    前記第1導電性フィルタ部と前記第1導電筐体部とが形成するループが前記プラズマディスプレイモジュールにおいて前記回路基板、前記電極および前記シャーシ導体を流れる電流が形成するループと略平行である、プラズマディスプレイ装置。
  2. 前記電極は、放電セルの走査および放電維持のための電極である、請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
  3. 前記第1導電性フィルタ部は、前記電極と平行に並んだ複数の金属細線からなる、請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
  4. 前記金属細線は、前記プラズマディスプレイパネルの放電セルと放電セルの間に位置する、請求項3記載のプラズマディスプレイ装置。
  5. 前記プラズマディスプレイモジュールの観察者側に前面ガラスをさらに有し、
    前記前面ガラスの観察者側表面に第2導電性フィルタ部を設け、前記前面ガラスの前記プラズマディスプレイパネル側表面に前記第1導電性フィルタ部を設けた、請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
  6. 前記シャーシ導体は、絶縁層を介した2層構造であり、いずれか一方の導体層に前記回路基板のグラウンドが接続され、他方の導体層が前記第1導電性フィルタ部と接続されて前記第1導電筐体部となる、請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
  7. 前記プラズマディスプレイパネル側の導体層に前記回路基板のグラウンドが接続され、
    他方の導体層が前記第1導電性フィルタ部と接続されて前記第1導電筐体部となる、請求項6記載のプラズマディスプレイ装置。
  8. 前記プラズマディスプレイモジュールの観察者側と反対側に第2導電筐体部をさらに有し、
    前記第2導電筐体部の内側表面は、絶縁層が形成され、前記第1導電筐体部は、前記第2導電筐体部の前記絶縁層上に導電メッキにて形成されている、請求項1記載のプラズマディスプレイ装置。
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