JP2002278293A - 液体現像装置 - Google Patents

液体現像装置

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JP2002278293A
JP2002278293A JP2001076030A JP2001076030A JP2002278293A JP 2002278293 A JP2002278293 A JP 2002278293A JP 2001076030 A JP2001076030 A JP 2001076030A JP 2001076030 A JP2001076030 A JP 2001076030A JP 2002278293 A JP2002278293 A JP 2002278293A
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roller
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JP2001076030A
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English (en)
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Yuusuke Takeda
有介 武田
Toru Nakano
徹 仲野
Tsutomu Sasaki
努 佐々木
Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
Yoshie Yoshino
美枝 吉野
Tsuneo Kurotori
恒夫 黒鳥
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラの歪みをなくすことのできる液体
現像装置を提供する。 【解決手段】 キャリアー液体53中にトナー52が分
散された液体現像剤40を弾性を有する現像ローラ42
に塗布し、現像ローラ42を静電潜像が形成された潜像
担持体1に加圧接触させ、現像ローラ42に塗布された
液体現像剤40を用いて静電潜像を現像すると共に、潜
像担持体1の地肌部に付着しているトナーをスイープロ
ーラ43を用いて除去するものにおいて、現像ローラ4
2が潜像担持体1に対して接離可能とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に使用さ
れ、キャリアー液体中にトナーが分散された液体現像剤
を用いて現像を行う液体現像装置(湿式現像装置ともい
う)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、キャリアー液体中にトナーが
分散された液体現像剤を弾性を有する現像ローラに塗布
し、現像ローラを静電潜像が形成された潜像担持体とし
ての感光体に加圧接触させ、現像ローラに塗布された液
体現像剤を用いて静電潜像を現像すると共に、潜像担持
体の地肌部に付着しているトナーをスイープローラを用
いて除去する液体現像装置が知られている。
【0003】この従来の液体現像装置では、感光体に現
像ローラが接触、加圧されて所定の接触幅(ニップ)を
形成し、現像ローラに付着している液体現像剤に分散さ
れたトナーを感光体に移動させて感光体に形成された静
電潜像にトナーを付着させ、感光体の静電潜像を顕在化
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の液体現像装置では、感光体に現像ローラが常時加圧
接触される構成であるので、感光体に現像ローラを長時
間接触させたまま放置すると、現像ローラに歪みが生じ
る問題がある。また、現像ローラに接触している感光体
の表面が汚染される等の問題がある。
【0005】そこで、液体現像装置の未使用時には、感
光体から現像ローラを離間させる構成とすることが考え
られるが、感光体と現像ローラとを接触・離間させる構
成とすると、感光体の回転速度と現像ローラの回転速度
との回転速度の差によって現像ローラの表面、感光体の
表面が破壊又は傷つくおそれがある。
【0006】また、現像ローラが感光体に接触する直
前、又は現像ローラが感光体から離間した直後に現像ロ
ーラの表面と感光体の表面との間の電位差によって、異
常放電が生じ、現像ローラの表面又は感光体の表面が破
壊される場合がある。
【0007】更に、トナーが感光体に付着するために、
トナーの消費量が多くなるという問題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の液体現
像装置は、キャリアー液体中にトナーが分散された液体
現像剤を弾性を有する現像ローラに塗布し、現像ローラ
を静電潜像が形成された潜像担持体に加圧接触させ、現
像ローラに塗布された液体現像剤を用いて静電潜像を現
像すると共に、潜像担持体の地肌部に付着しているトナ
ーをスイープローラを用いて除去するものにおいて、前
記現像ローラが前記潜像担持体に対して接離可能とされ
ていることを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、現像ロー
ラの加圧接触による永久歪みをなくし、現像ローラの信
頼性、耐久性を向上させることができる。
【0010】請求項2に記載の液体現像装置は、前記現
像ローラが前記潜像担持体に接触する際又は該潜像担持
体から離間する際に、前記現像ローラと前記潜像担持体
とが共に回転していることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、現像ロー
ラと潜像担持体との接触・離間の際に、潜像担持体と現
像ローラとを共に回転させる構成としたので、現像ロー
ラと潜像担持体との相対的擦動による摩耗、破損を防ぐ
ことができる。
【0012】請求項3に記載の液体現像装置は、前記現
像ローラが前記潜像担持体に接触する際又は該潜像担持
体から離間する際に、前記現像ローラの表面に前記液体
現像剤を付着させていることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、現像ロー
ラが潜像担持体に接触する直前若しくは現像ローラが潜
像担持体から離間した直後の異常放電に基づく現像ロー
ラの表面、潜像担持体の表面の破壊を防止できる。
【0014】請求項4に記載の液体現像装置は、前記現
像ローラが前記潜像担持体に接触する際又は前記現像ロ
ーラが前記潜像担持体から離間する際に、前記現像ロー
ラの表面から前記潜像担持体にトナーが移動するのを防
止するための所定電位が前記潜像担持体に与えられてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、現像ロー
ラと潜像担持体との離間・接触の際のトナーの浪費を防
止できる。
【0016】請求項5に記載の液体現像装置は、キャリ
アー液体中にトナーが分散された液体現像剤を弾性を有
する現像ローラに塗布し、現像ローラを静電潜像が形成
された潜像担持体に加圧接触させ、現像ローラに塗布さ
れた液体現像剤を用いて静電潜像を現像すると共に、潜
像担持体の地肌部に付着しているトナーをスイープロー
ラを用いて除去するものにおいて、前記現像ローラから
前記スイープローラまでの前記潜像担持体の回転方向の
間隔をd1、前記潜像担持体の線速をvとするとき、 d1/v<0.5 ただし、間隔d1の単位はmmであり、前記潜像担持体
の線速vの単位はmm/秒である。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、現像ロー
ラに接触した感光体の接触部分がスイープローラに到達
するまでの時間を0.5秒以下としたので、画質劣化の
少ない良好な現像特性を得ることができる。
【0018】請求項6に記載の液体現像装置は、前記ス
イープローラから転写位置までの前記潜像担持体の回転
方向の間隔をd2とするとき、 d2/v<0.7 であることを特徴とする。
【0019】ただし、間隔d1の単位はmmである。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、スイープ
ローラに接触した感光体の接触部分が転写位置に到達す
るまでの時間を0.7秒以下としたので、画質劣化の少
ない良好な現像特性を得ることができる。
【0021】請求項7に記載の液体現像装置は、前記潜
像担持体はアモルファスシリコン製の感光体であること
を特徴とする。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、誘電率の
高いアモルファスシリコン製の感光体を使用したので、
実効性のある現像電界を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる現像装置を
画像形成装置の一例としての電子写真複写機に適用した
発明の実施の形態を示す概要図である。
【0024】その図1において、1は潜像担持体として
の感光体ドラムである。感光体ドラム1の周囲には、帯
電ローラ2、現像ローラ42、スイープローラ43、転
写装置5がその感光体ドラム1の回転方向に順次配設さ
れている。その転写装置5とその帯電ローラ2との間に
はクリーニング装置6が配設され、その帯電ローラ2と
現像ローラ42との間には露光装置3が設けられてい
る。
【0025】現像ローラ42は、その使用時に感光体ド
ラム1に一定の加圧力で接触され、感光体ドラム1と現
像ローラ42との間に一定のニップ幅が形成される。
【0026】感光体ドラム1の材料には、ここでは、ア
モルファスシリコンが用いられているが、これに限るも
のではない。ただし、誘電率の高いアモルファスシリコ
ンを用いると、実効性のある現像電界を向上させること
ができる。
【0027】現像ローラ42は現像装置4の一部を構成
するものであるが、その現像装置4の詳細については後
述することにし、先に電子写真複写機の概略を説明す
る。
【0028】感光体ドラム1は図示を略すモータ等の駆
動手段によって矢印方向に回転駆動され、その回転中に
帯電ローラ2によって感光体ドラム1の表面が一様に6
00V(ボルト)程度に帯電される。
【0029】その帯電後、感光体ドラム1の帯電箇所が
露光装置3に臨む領域に達したときに、露光装置3によ
り画像形成光がその感光体ドラム1の帯電箇所に照射結
像され、静電潜像がその感光体ドラム1の形成される。
【0030】その後、その静電潜像が形成された感光体
ドラム1の箇所が現像ローラ42を通過する際に現像さ
れ、トナーが画像形成光の照射結像箇所に付着してその
静電潜像が顕在化され、トナー像がその感光体ドラム1
の表面に形成される。
【0031】次いで、スイープローラ43により感光体
ドラム1の地肌部に付着しているカブリトナー、余剰の
キャリアー液を除去する。その後、感光体ドラム1の現
像された箇所が転写位置に達し、転写装置5によってト
ナーが転写紙Pに転写される。感光体1はクリーニング
装置6により残留トナーが除去され、図示を略す除電ラ
ンプにより残留電荷が除去されて、次の複写態勢に移行
する。また、転写紙Pは画像転写後図示を略す定着装置
により定着され、電子複写機の外部に排出される。
【0032】なお、転写装置5には、静電ローラによる
転写方法、コロナ放電による転写方法、粘着転写法、熱
転写法など各種の転写方法を用いることができ、定着装
置には、熱転写方式、溶剤定着方式、加圧定着方式等各
種の方式を用いることができる。また、転写紙Pに直接
転写する必要はなく、中間転写体(転写ベルト、転写ロ
ーラ)を介しても良い。
【0033】現像装置4は、現像剤収容タンク41を有
し、この現像剤収容タンク41には現像剤40が貯留さ
れている。現像剤40には、従来から一般的に市販使用
されているIsopar(エクソン商標)をキャリアー
液とした低粘性(1cSt程度)、低濃度(1%程度)
の液体現像剤ではなく、高粘性高濃度の液体現像剤を用
いるのが望ましい。
【0034】この現像剤40の粘度及び濃度の範囲とし
ては、例えば粘度が50cStから5000cSt、濃
度が5%から40%のものを用いる。そのキャリアー液
としては、シリコーンオイル、ノルマルパラフィン、I
soparM(エクソン商標)、植物油、鉱物油等の絶
縁性の良好なものを使用する。そのキャリアー液にはト
ナーが分散され、トナーの粒径は、サブミクロンから6
μm程度までのものを目的に合わせて適宜選択する。
【0035】現像剤収容タンク41内には、攪拌ローラ
46、ギヤポンプ45が設けられている。その現像剤収
容タンク41にはその液体現像剤40の液面付近にグラ
ビアローラ(塗布ローラ)44、ドクターブレード49
が設けられている。現像ローラ42、スイープローラ4
3の外周面には導電性を有する弾性体層42a、43a
が設けられている。その弾性体層42a、43aを形成
する材質には例えばウレタンゴムを用い、その硬度とし
ては、JIS−A硬度で50度以下であることが望まし
いが、これに限られるものではなく、導電性を有するも
のであってかつ溶剤で膨潤したり溶解したりしない材質
であれば良い。なお、スィープローラ43は、スイープ
ローラ本体をコーティングするかスイープローラ本体を
チューブで被覆することによって、その表面の粗さがJ
IS規格Rzで3μm以下の平滑性を有する構成とされ
ている。
【0036】現像ローラ42にはグラビアローラ44を
介して液体現像剤40が供給されて付着されている。そ
の際、ドクターブレード49によって現像ローラ42へ
の液体現像剤の供給量が規定される。
【0037】その現像ローラ42にはクリーニング部材
47が臨まされ、スイープローラ43にはクリーニング
部材48が臨まされ、その現像ローラ42、スイープロ
ーラ43に付着した現像剤を除去するようになってい
る。ここでは、そのクリーニング部材47、48はブレ
ード形式であるが、ローラ形式であっても良い。
【0038】ここでは、その現像ローラ42、グラビア
ローラ44、ドクターブレード49、クリーニング部材
47はブラケット51に担持され、ブラケット51は図
示を略すカム機構によって昇降され、これによって、現
像ローラ42が感光体ドラム1に対して矢印A−A方向
に離反接近可能とされている。図2は現像ローラ42が
感光体ドラム1から離間した状態が示されている。な
お、現像剤収容タンク41も一体的に昇降させる構成と
しても良い。
【0039】現像装置4の未使用時は現像ローラ42は
感光体ドラム1から離間され、現像装置4の使用時、感
光体ドラム1が回転を開始して現像ローラ42が感光体
ドラム1に接近を開始する際には、現像ローラ42が回
転を開始され、その現像ローラー42の周速は感光体ド
ラム1の周速と同じ速度とされている。また、感光体ド
ラム1の現像が終わって、現像ローラ42が感光体ドラ
ム1から離間する際にも現像ローラ42の周速が感光体
ドラム1の周速と同じ速度とされている。
【0040】このように現像ローラ42が感光体ドラム
1に接触する直前、感光体ドラム1から離間する直前
に、両者の周速度が等速であるので、両者の相対的擦動
による両者の表面の傷、破損を防止できる。
【0041】その現像ローラ42の表面にはその現像ロ
ーラ42が感光体ドラム1に接触する前にトナーが分散
された現像剤の層が形成されている。また、その現像ロ
ーラ42が感光体ドラム1から離間する際にもトナーが
分散された液体現像剤40の層が形成されている。
【0042】もしも、現像ローラ42の表面にトナーが
分散された液体現像剤40の層がなくてかつ感光体ドラ
ム1と現像ローラ42との間に電位差がある場合、接触
時に異常な火花放電が生じ、感光層の表面と現像ローラ
の表面とが破壊されるが、現像ローラ42が感光体ドラ
ム1に接触する直前或いは現像ローラ42が感光体ドラ
ム1から離間する直前には液体現像剤40の層が形成さ
れているように現像ローラ42を制御することによっ
て、液体現像剤40を電気的に絶縁層として機能させる
ことができるので、火花放電を避けることができる。
【0043】感光体ドラム1の表面には、現像ローラ4
2が感光体ドラム1に接触する直前又は感光体ドラム1
から離間した直後に、トナーが現像ローラから感光体ド
ラム1に移動しないように感光体ドラム1の表面に所定
電位を付与する。
【0044】たとえば、感光体ドラム1の表面に非画像
部の条件に相当する電位(0Vを含む)を感光体ドラム
1に付与する。これによって、現像ローラ42が感光体
ドラム1に離間・接触する際のトナーの浪費を防止する
ことができる。
【0045】もしも、感光体ドラム1の表面が非画像部
の条件になっていないとすると、現像ローラ42が感光
体ドラム1に接触する際又は感光体ドラム1から離間す
る際に、画像形成箇所以外の部分に現像ローラ42から
感光体ドラム1に無用のトナーが移動することになるの
で、トナーが浪費されることになるが、この発明の実施
の形態によれば、現像ローラ42が感光体ドラム1に接
触する直前又は感光体ドラム1から離間した直後に、ト
ナーが現像ローラから感光体ドラム1に移動しないよう
に感光体ドラム1の表面に所定電位が与えられ、感光体
ドラム1の表面が非画像部の条件とされるので、トナー
の浪費を防止できることになる。
【0046】すなわち、この発明の実施の形態では、感
光体ドラム1と現像ローラ42とが接触する直前には、
感光体ドラム1と現像ローラ42とがその周速が同じに
なるようにして回転されるように制御される。また、感
光体ドラム1の表面は非画像部の条件に帯電され、現像
ローラ42には液体現像剤40の層が形成され、その
後、感光体ドラム1と現像ローラ42とが接触されて、
感光体ドラム1に静電潜像が形成され、現像、転写が行
われる。
【0047】そして、その複写終了後、感光体ドラム1
と現像ローラ42とを回転させつつ離間させる制御を行
う。その感光体ドラム1には現像ローラ42が離間した
直後に感光体ドラム1の帯電を除去し、感光体ドラム1
の回転を停止する。一方、現像ローラ42には液体現像
剤40の膜層を形成し、その現像ローラ42の回転を停
止させ、この状態で、次回の現像に待機させる。
【0048】この発明の実施の形態では、現像ローラ4
2からスイープローラ43までの感光体ドラム1の回転
方向の間隔をd1、感光体ドラム1の線速(周速)をv
とするとき、 d1/v<0.5 とされている。
【0049】ただし、回転方向の間隔d1の単位はmm
であり、感光体ドラム1の線速vの単位はmm/秒であ
る。
【0050】また、スイープローラ43から転写装置5
の転写位置までの感光体ドラム1の回転方向の間隔をd
2とするとき、 d2/v<0.7 とされている。
【0051】これは、感光体ドラム1の表面に形成され
たトナー像がスイープローラ43を通過するとき、転写
装置5によってトナー像が転写紙Pに転写される際に、
乱されて、画像品質が劣化しないようにするためであ
る。
【0052】すなわち、感光体ドラム1の表面1aに付
着したトナー粒子52は、現像直後、図3(a)に示す
ように、整列している。これは、感光体ドラム1の電荷
とトナー粒子52との間のクーロン引力、トナー粒子5
2の鏡像が感光体ドラム1に形成されることによって生
じる鏡像力(引力)によるものである。しかし、トナー
粒子52同士にはクーロン反発力が作用する。特に、微
小ドット、細線を形成する上層のトナー粒子52はクー
ロン反発力が支配的となり、時間の経過と共にキャリア
ー液53中にクーロン力が拡散移動し、図3(b)に模
式的に示すように、トナー粒子52が乱れる結果、トナ
ー像が乱れることになる。
【0053】このトナー像が乱れた状態で、スイープロ
ーラ43を通過すると、この乱れが一層ひどくなり、画
像品質が劣化する。また、スイープローラ43から転写
装置5に至るまでの間に乱れが生じ、画像品質が劣化す
る。
【0054】そこで、本発明者は、下記の条件で実験を
行った結果、図4に示すように現像ローラ42を通過し
てからスイープローラ43に至るまでの通過時間とトナ
ー像の劣化との画像劣化時間特性曲線、スイープローラ
43を通過してから転写装置5の転写位置に至るまでの
通過時間とトナー像の劣化との画像劣化時間特性曲線を
得た。
【0055】図4に示す実験結果から理解できるよう
に、現像ローラ42からスイープローラ43に至るまで
の通過時間が0.5秒以内であれば、支障のない画像品
質を維持することができる。
【0056】その理由は、トナー粒子52がクーロン反
発力により分散移動するに至る前に、トナー粒子52に
再度電界が加わってトナー層が圧縮されるからであろう
と考えられる。
【0057】また、図5に示す実験結果から理解できる
ように、スイープローラ43から転写位置に至るまでの
通過時間が0.7秒以内であれば、支障のない画像品質
を維持することができる。
【0058】この図5に示す画像劣化時間特性曲線は、
図4に示す画像劣化時間特性曲線に較べて緩やかな傾斜
になっており、スイープローラ43から転写位置に至る
までの通過時間が0.7秒以内であれば良いのは、感光
体ドラム1の余剰のキャリアー液53が除去されて、感
光体ドラム1のキャリア液53の量が少なくなり、トナ
ー粒子52の移動分散が抑制されているからであると考
えられる。
【0059】実験条件 トナー粒子の平均粒径…4μm 感光体ドラム1のトナー液体現像剤(キャリアー液5
3)の層厚…8μm キャリアー液53の粘性…100cSt トナー52の帯電量 …150uc/g 感光体ドラム1 …アモルファスシリコン感光体 感光体ドラム1の表面電位…600V
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、現像ロ
ーラの加圧接触による永久歪みをなくし、現像ローラの
信頼性、耐久性を向上させることができる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、現像ロー
ラと潜像担持体との接触・離間の際に、潜像担持体と現
像ローラとを共に回転させる構成としたので、現像ロー
ラと潜像担持体との相対的擦動による摩耗、破損を防ぐ
ことができる。
【0062】請求項3に記載の発明によれば、現像ロー
ラが潜像担持体に接触する直前若しくは現像ローラが潜
像担持体から離間した直後の異常放電に基づく現像ロー
ラの表面、潜像担持体の表面の破壊を防止できる。
【0063】請求項4に記載の発明によれば、現像ロー
ラと潜像担持体との離間・接触の際のトナーの浪費を防
止できる。
【0064】請求項5に記載の発明によれば、現像ロー
ラに接触した感光体の接触部分がスイープローラに到達
するまでの時間を0.5秒以下としたので、画質劣化の
少ない良好な現像特性を得ることができる。
【0065】請求項6に記載の発明によれば、スイープ
ローラに接触した感光体の接触部分が転写位置に到達す
るまでの時間を0.7秒以下としたので、画質劣化の少
ない良好な現像特性を得ることができる。
【0066】請求項7に記載の発明によれば、誘電率の
高いアモルファスシリコン製の感光体を使用したので、
実効性のある現像電界を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる液体現像装置の断面図であっ
て、現像ローラと感光体ドラムとの接触状態を示す説明
図である。
【図2】 本発明に係わる液体現像装置の断面図であっ
て、現像ローラと感光体ドラムとの離間状態を示す説明
図である。
【図3】 感光体ドラムの静電潜像箇所に付着したトナ
ーの整列状態を示し、(a)は現像直後の状態を示し、
(b)は現像直後から0.5秒経過後の状態を示す。
【図4】 現像ローラを通過してからスイープローラに
至るまでの通過時間とトナー像の劣化との画像劣化時間
特性曲線を示す図である。
【図5】 スイープローラを通過してから転写装置の転
写位置に至るまでの通過時間とトナー像の劣化との画像
劣化時間特性曲線を示す図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム(潜像担持体) 40…液体現像剤 42…現像ローラ 43…スイープローラ 52…トナー 53…キャリアー液体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 努 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 竹内 則康 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 吉野 美枝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 黒鳥 恒夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H074 AA03 AA09 BB42 DD05 DD07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアー液体中にトナーが分散された
    液体現像剤を弾性を有する現像ローラに塗布し、現像ロ
    ーラを静電潜像が形成された潜像担持体に加圧接触さ
    せ、現像ローラに塗布された液体現像剤を用いて静電潜
    像を現像すると共に、潜像担持体の地肌部に付着してい
    るトナーをスイープローラを用いて除去する液体現像装
    置において、 前記現像ローラが前記潜像担持体に対して接離可能とさ
    れていることを特徴とする液体現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像ローラが前記潜像担持体に接触
    する際又は該潜像担持体から離間する際に、前記現像ロ
    ーラと前記潜像担持体とが共に回転していることを特徴
    とする請求項1に記載の液体現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像ローラが前記潜像担持体に接触
    する際又は該潜像担持体から離間する際に、前記現像ロ
    ーラの表面に前記液体現像剤を付着させていることを特
    徴とする請求項1に記載の液体現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像ローラが前記潜像担持体に接触
    する際又は前記現像ローラが前記潜像担持体から離間す
    る際に、前記現像ローラの表面から前記潜像担持体にト
    ナーが移動するのを防止するための所定電位が前記潜像
    担持体に与えられていることを特徴とする請求項1に記
    載の液体現像装置。
  5. 【請求項5】 キャリアー液体中にトナーが分散された
    液体現像剤を弾性を有する現像ローラに塗布し、現像ロ
    ーラを静電潜像が形成された潜像担持体に加圧接触さ
    せ、現像ローラに塗布された液体現像剤を用いて静電潜
    像を現像すると共に、潜像担持体の地肌部に付着してい
    るトナーをスイープローラを用いて除去する液体現像装
    置において、 前記現像ローラから前記スイープローラまでの前記潜像
    担持体の回転方向の間隔をd1、前記潜像担持体の線速
    をvとするとき、 d1/v<0.5 ただし、間隔d1の単位はmmであり、前記潜像担持体
    の線速vの単位はmm/秒である。
  6. 【請求項6】 前記スイープローラから転写位置までの
    前記潜像担持体の回転方向の間隔をd2とするとき、 d2/v<0.7 であることを特徴とする。
  7. 【請求項7】 前記潜像担持体はアモルファスシリコン
    製の感光体であることを特徴とする請求項5又は請求項
    6に記載の液体現像装置。
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