JP2002276933A - ガスこんろ - Google Patents

ガスこんろ

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JP2002276933A JP2001073499A JP2001073499A JP2002276933A JP 2002276933 A JP2002276933 A JP 2002276933A JP 2001073499 A JP2001073499 A JP 2001073499A JP 2001073499 A JP2001073499 A JP 2001073499A JP 2002276933 A JP2002276933 A JP 2002276933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激にインプットを絞った時でも逆火しない
ようにすることを目的とする。 【解決手段】 加圧補助装置60では、ガス室61に導
入されるガス圧が高い(火力強)場合には、ゴム膜62
は、ガス室61内の圧力が高いわけであるから、蓋体6
4側(図面右方向)に大きく変形する(火力強位置)。
ガス圧が低く(火力弱)になると、ゴム膜62は、ゴム
膜62自体のバネ性及び調圧バネ67の力により、ガス
圧が高いときと逆方向(図面左方向)に変形する(火力
弱位置)。このため、ガス室61に導入されるガス圧が
急激に絞られても、ゴム膜62が火力強位置から火力弱
位置に動くので、その移動分の体積のガスがガス室61
から流出していく間は、ガス室61から出て行くガス圧
の急激な低下を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナへの供給ガ
ス量を調節するためのガス量調節装置を備えたガスこん
ろに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガスこんろ等のガス機器にお
いては、火力の調節、つまりこんろバーナへのガス流量
(インプット)を調節するためのガス量調節装置が設け
られている。この装置では、火力調節レバーを操作する
ことで、ガス流路内に設けられたニードルを移動させて
流路面積を変更し、ノズルへのガスの供給圧を変化させ
てガス流量を調節している。一般的に、ノズルからの噴
出ガス量は、ノズル内圧の平方根に比例することが知ら
れている。また、ノズルから噴出するガスの勢いによっ
て、そのまわりに形成された吸気口からバーナ本体へ一
次空気が吸引される。そして、この時の一次空気比は、
良好な燃焼が維持できるように設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガス量
調節装置を操作して急激に供給ガス圧を絞ると、ノズル
から噴出されるガス量の減少に対して、吸引される空気
量の減少が追いつかないために、一次空気比がくずれて
しまい、逆火しやすい状態になってしまうことがあり使
い勝手が悪かった。特に、温度調節機能(温調機能)付
きこんろでは、バーナへのガス流路としてメイン流路と
バイパス流路とを設けて、電磁弁でメイン流路を開閉す
ることによりインプットの大小の切替を行っているた
め、電磁弁の速い閉止動作により急激に供給ガス圧が絞
られてしまい、上述した逆火現象が大きな課題となって
いた。そこで、こうした温調機能付きこんろでは、逆火
を防止するために、能力小時のインプットをある程度大
きくしておかなければならなかった。このため、容量が
小さい鍋を使用した時には、電磁弁を閉じて能力小に切
り替えても鍋の温度が上がり続けてしまい、温調機能が
十分に効果を発揮できないといった不具合が起こり得
た。
【0004】また、図6に示すように、火力調節レバー
の操作枠として、段差があるものを用いて、火力調節レ
バーを強火から弱火へと操作する過程でいったん停止さ
せることによって、ノズルへの供給ガス圧の急激な減少
を防止しているガスこんろも知られている。しかしなが
ら、このような段差があるために、火力調節レバーをス
ムーズに操作できないので使用感が悪いものであった
し、ぼんやり操作していると強火から弱火に操作したと
思っていても、実際には中火である等の不具合が起こり
得た。本発明のガスこんろは上記課題を解決し、ガス量
調節装置で急激に供給ガス量を絞った時でも逆火しない
ようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1記載のガスこんろは、燃料を燃焼するため
のバーナと、該バーナへ燃料を噴出するノズルと、該ノ
ズルを介して該バーナへ供給するガス量を調節するガス
量調節装置とを備えたガスこんろにおいて、上記ノズル
と上記ガス量調節装置との間に、該ガス量調節装置によ
り供給ガス量の絞り動作がなされた時に、一時的に該ノ
ズルへの供給ガス圧の降下を抑制する加圧補助装置を設
けたことを要旨とする。
【0006】また、本発明の請求項2記載のガスこんろ
は、上記請求項1記載のガスこんろにおいて、上記加圧
補助装置は、ガス流路に形成された所定の容積を有する
ガス室に、ガス流圧が作用するようにゴム膜等の弾性体
が張設され、該ガス室の圧力変動に応じて該弾性体が変
形して上記ノズルへの供給ガス圧の降下を抑制すること
を要旨とする。
【0007】また、本発明の請求項3記載のガスこんろ
は、上記請求項1又は請求項2記載のガスこんろにおい
て、上記ガス量調節装置として、電磁弁への通電制御に
より供給ガス量を少なくとも大小2段階に切り替えるガ
ス量切替手段を備え、鍋底温度センサーの出力に基づい
て、上記電磁弁を通電制御して鍋底温度を所定範囲に保
つ温調機能を有するガスこんろに適用したことを要旨と
する。
【0008】上記構成を有する本発明の請求項1記載の
ガスこんろによれば、ガス量調節装置によりバーナへの
供給ガス量の絞り動作がなされると、加圧補助装置がノ
ズルへの供給ガス圧の降下を一時的に抑制して、急激な
ガス圧の低下を防ぎ、ノズルから噴出されるガス量の減
少量と吸引される1次空気の減少量の比のバランスが崩
れるのを防止して、逆火するのを防ぐ。
【0009】また、本発明の請求項2記載のガスこんろ
によれば、ガス室に流入するガス圧が高い場合には、ゴ
ム膜等の弾性体は大きく変形し、ガス圧が低い場合に
は、ゴム膜等の弾性体の変形は小さい。このため、ガス
室に流入するガス圧が急激に絞られると、ゴム膜等の弾
性体が変形するので、変形した分の体積のガスがガス室
から流出していく間は、ガス室から出て行くガス圧の急
激な低下を防ぐことができる。ゴム膜等の弾性体の変形
が終わり一定の形となった後には、このような加圧動作
が終了して、ノズルへの供給ガス圧はガス量調節装置で
調節されたガス圧と等しくなり、バーナは所望の火力と
なる。
【0010】また、本発明の請求項3記載のガスこんろ
によれば、電磁弁の開閉により供給ガス量を切り替えて
鍋底温度を所定範囲に保つが、電磁弁の速い閉止動作に
対して、加圧補助装置がガス圧の降下を一時的に抑制し
て、急激なノズルへの供給ガス圧の低下を防ぎ、逆火を
防止する。
【0011】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明のガスこんろの
好適な一実施形態について図1〜図5を用いて説明す
る。
【0012】図5は、温調機能付きガスこんろの外観図
を示している。ガスこんろ1は、トッププレート2に2
組のこんろバーナ30a,30bが設けられ、それらの
周囲に設けた五徳4a,4b上に図示しない調理鍋を載
せ、ガスこんろ1の前面に設けられる操作ボタン5a,
5bを押すことによりそれぞれのこんろバーナ30a,
30bが点火され、調理鍋が加熱されるものである。こ
んろバーナ30a,30bの火力は、火力調節レバー1
7a,17bを左右に操作することによって調節でき
る。また、こんろバーナ30aには、鍋底の温度を測定
する温度センサーとしてのサーミスタ6が備えられてい
る。こんろバーナ30a,30b間の器体の中心部に
は、魚等の被調理物を焼くためのグリル7が設けられ、
操作ボタン5cを押して点火し加熱調理が行なわれる。
グリル7の火力は、火力調節レバー17cを左右に操作
することによって調節できる。
【0013】器具前面左下には、温調スイッチ8が設け
られており、こんろバーナ30aで熱する油等の温度が
この温調スイッチ8で設定した温度範囲となるように、
こんろバーナ30aの燃焼は制御される。
【0014】ガスこんろ1の概略構成図を図4に示す。
ガスこんろ1は、操作ボタン5aと、操作ボタン5aに
押されて揺動する揺動部材11と、揺動部材11に押さ
れ横方向に摺動してガス流路12内のスピンドル13を
押す摺動部材14と、スピンドル13に固着され操作ボ
タン5aの操作によりガス流路12を開閉するメイン弁
15と、同じく点火操作によりガス流路12を開き燃焼
時にのみ開状態に保持されるマグネット弁16と、火力
調節レバー17aと、火力調節レバー17aの操作に連
動して上下動しその位置に応じたガス流量に調節するニ
ードル弁40と、インプットを絞る過程で一時的にガス
圧の降下を抑制する加圧補助装置60(後述)と、流量
調節されたガスと燃焼用空気とを混合して燃焼を行うこ
んろバーナ30aと、鍋底の温度を測定するためのサー
ミスタ6とを備える。また、ガスこんろ1内には、燃焼
を制御するためのコントローラ18と、コントローラ1
8に電源を供給するための乾電池23が設けられる。こ
んろバーナ30aは、ノズル31と、ノズル31から噴
出するガス及びその際吸引される一次空気からなる混合
ガスを流入させるバーナ本体32と、バーナ本体32上
に載置されバーナ本体32との間に多数の炎口を形成す
るバーナキャップ33とにより構成され、バーナ本体3
2には、一次空気を吸引するための吸気口34が設けら
れる。こんろバーナ30a近傍には、図示しない熱電対
が備えられ、この熱電対が炎を感知すると、コントロー
ラ18を通して、乾電池23からマグネット弁16に通
電され、マグネット弁16は開状態に保持される。
【0015】さらに、メイン弁15とニードル弁40と
の間のガス流路12には、バイパスニードル50が設け
られ、ガス流路12がメイン流路51とバイパスニード
ル50のバイパス孔52を通るバイパス流路53とに分
けられ、メイン流路51を開閉するための自己保持型の
電磁弁54が設けられる。この電磁弁54は、サーミス
タ6で測定された鍋底の温度が設定値以上となるとメイ
ン流路51を閉じて火力を弱くし、設定温度以下となる
とメイン流路51を開けて火力を強くするように、コン
トローラ18で制御される。これによって、鍋底の温度
が、温調スイッチ8で設定した温度範囲となるように制
御することが可能となるものである。バイパスニードル
50の下流に設けられるニードル弁40は、弁体が上下
動して、その位置に応じてノズル31への供給ガス圧を
決めるものであり、弁体中心部には、弁体が下に移動し
てシート面に当接した際に、最小流量を確保するバイパ
ス孔41が設けられている。尚、摺動部材14には、点
火時の操作ボタン5aの押し操作の間オンするマイクロ
スイッチ19が設けられる。このマイクロスイッチ19
がオンしている間、イグナイタ20が高電圧を発生し、
こんろバーナ30a近傍に設けられる電極21が連続的
にスパークする。
【0016】このガスこんろ1には、点火時の押圧操作
により摺動部材14が初期位置から終端位置まで到達し
てメイン弁15とマグネット弁16とを開弁し、手を離
すと付勢バネ22の力によって所定位置まで戻り、係止
されメイン弁15を開弁保持、マグネット弁16を閉弁
可能状態とし(燃焼位置)、もう一度押して摺動部材1
4を係止解除位置まで押し込んで手を離すと摺動部材1
4の係止が解除され付勢バネ22によって初期位置まで
戻り、メイン弁15を閉弁するプッシュプッシュ機構が
備えられる。
【0017】次に、加圧補助装置60について詳述す
る。図1に示すように、加圧補助装置60は、ガス流路
12に形成されたガス室61に、ガス流圧が作用するよ
うにゴム膜62が張設され、ゴム膜62の反対側には、
中央部に低い筒状部63を有する蓋体64が設けられる
構成である。この蓋体64の筒状部63の中心にバネ圧
調整ネジ65が設けられ、このバネ圧調整ネジ65とゴ
ム膜62に当設するように設けられた平板円盤状のバネ
受け66との間に、ゴム膜62に荷重を加えるための調
圧バネ67が予圧を与えて装着される。このため、ゴム
膜62は図面左方向に変形している。調圧バネ67の弾
性力は、バネ受け66によってゴム膜62全体に均一に
かかる。また、蓋体64には、開口68が設けられてお
り、蓋体64内の圧力は、大気圧となっている。
【0018】このような加圧補助装置60では、例え
ば、メイン流路51が開いており火力調節レバー17a
が強火位置にあって、ガス室61に導入されるガス圧が
高い(火力強)場合には、ゴム膜62は、ガス室61内
の圧力が高いわけであるから、図2に示すように、蓋体
64側(図面右方向)に大きく変形する(火力強位
置)。そして、電磁弁54がメイン流路51を閉じて、
ガス圧が低く(火力弱)なると、ゴム膜62は、ゴム膜
62自体のバネ性及び調圧バネ67の力により、図3に
示すように、ガス圧が高いときとは逆の方向(図面左方
向)に変形する(火力弱位置)。このため、ガス室61
に導入されるガス圧が急激に絞られても、ゴム膜62が
火力強位置から火力弱位置に動くので、その移動分の体
積のガスがガス室61から流出していく間は、ガス室6
1から出て行くガス圧の急激な低下を防ぐことができ
る。ゴム膜62が変形しきって一定の形となった後に
は、このような加圧動作が終了して、ノズル31への供
給ガス圧はガス量調節装置60で調節されたガス圧と等
しくなり、こんろバーナ30aは所望の火力となる。
【0019】上述したガスこんろ1では、メイン弁15
とマグネット弁16とが共に閉弁している状態で操作ボ
タン5aがいっぱいまで押されると、揺動部材11と摺
動部材14とを介してスピンドル13が移動してメイン
弁15が開弁し、スピンドル13の先端でマグネット弁
16が押し開かれてガス流路12が形成されて、ガスが
矢印に沿って流れて、ガスがこんろバーナ30aに供給
される。この時、マイクロスイッチ19がオンされてイ
グナイタ20が作動し、電極からの連続スパークにより
こんろバーナ30aに直接点火される。そして、図示し
ない熱電対が炎を検知すると、マグネット弁16の開弁
状態が保持される。
【0020】ここで、ガス流量の調節方法について説明
する。調理中にガスこんろ1の使用者が、こんろバーナ
30aの火力を強火や弱火にしたい場合には、火力調節
レバー17aを左右に操作するとそれに連動して、ニー
ドル弁40が上下動して流路面積を変化させて火力を調
節する。ニードル弁40が上に移動すると、流路面積が
大きくなって、ノズル31へのガスの供給圧が増大しこ
んろバーナ30aへのガス噴出量が増えて強火になる。
下に移動すると、流路面積が小さくなって、ノズル31
へのガスの供給圧が低下しガス噴出量が減って弱火とな
る。また、ニードル弁40が、シート面に当接するまで
下げられると、流路面積はバイパス孔41の面積とな
る。
【0021】次に、温調機能について説明する。こんろ
バーナ30aに設けられたサーミスタ6によって測定さ
れた鍋底の温度が、温調スイッチ8で設定した温度以上
になると、乾電池23から電磁弁54へ離脱(閉弁)方
向に一時的に通電され、弁が閉じてバイパスニードル5
0のバイパス孔52のみのガス流路12となり、火力が
弱になる。そして、鍋中の油等の温度が下がってきて、
サーミスタ6で測定された鍋底の温度が設定温度以下と
なると、電磁弁54に吸着(開弁)方向に通電し、弁が
開き火力が強になる。このような制御をコントローラ1
8が行うことにより、調理鍋内の油等の温度を設定温度
範囲に保つことができる。尚、温調機能を使う場合に
は、火力調節レバー17aは強火位置にしておく。
【0022】このような電磁弁54の開閉は、メイン流
路51を全開にするか全閉にするかのどちらかなので、
電磁弁54を閉じると急激なガス圧の低下が生じる。ま
た、上述した火力調節レバー17aで火力を調節する場
合にも、火力調節レバー17aを能力大から能力小へ急
速に操作すると、ガス圧は急激に低下させられる。しか
しながら、電磁弁54やニードル弁40のガス流路12
の下流側に加圧補助装置60が設けられているので、ノ
ズル31への供給ガス圧の急激な低下を防ぐことができ
る。従って、ノズル31から噴出されるガス量は急激に
減少せず、ノズル31から吸引される一次空気量の減少
量とガス量の減少量のバランスがくずれることを防止で
きるので、こんろバーナ30aでの燃焼は、逆火するこ
となく良好な状態を保つことができる。
【0023】以上説明したガスこんろ1によれば、以下
の効果を奏する。 (1)上記のような電磁弁54やニードル弁40でイン
プットを急激に絞っても、加圧補助装置60が、一時的
にガス圧の降下を抑制するために、こんろバーナ30a
の炎が逆火し、消火してしまうことを防止できて使い勝
手が良くなる。さらに、逆火してバーナ本体32の吸気
口34から炎が吹き出るといった危険も防止でき安全に
使用できる。また、逆火して消火する時に発生する「ポ
ン」といった消火音も発生しないため、使用者が余計な
不快感を感じることもない。 (2)電磁弁54でインプットの大小を切り替えても、
急激なガス圧の低下を防止できるので、能力小の時のイ
ンプットを従来のものに比べて小さくできる。このた
め、容量の小さな鍋等を用いて調理している場合におい
ても、温調機能の性能を十分に発揮することが可能とな
る。 (3)火力調節レバー17aを絞り操作する時に、いっ
たん停止させる機構を用いなくとも、ノズル31への供
給ガス圧の急激な低下を防止できるので、火力調節レバ
ー17aをスムーズに操作できて操作感が良好である。
さらに、途中で停止させた位置を強火や弱火の位置と勘
違いしてしまう不具合も解消できる。 (4)ガス室61にゴム膜62を張設し、ゴム膜62に
調圧バネ67を設けただけの簡単な構成で加圧補助装置
60を作製しているために、ガスこんろ1を生産する工
程が複雑化せず、製造コストを抑えることができる。
【0024】以上本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこうした実施形態に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、ゴム
膜62に荷重を加えるための調圧バネ67を設けずに、
ゴム膜62のバネ性だけでゴム膜62の変形を調節して
もかまわない。また、ゴム膜62の材料としては、ゴム
に限らず合成樹脂や金属であっても良く、弾性変形する
膜であればよい。また、ゴム膜62の形状は、膜に限ら
ずベローズのような形状でも良いし、弾性体でなくても
ピストンとシリンダーのような構造でも良い。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のガスこんろによれば、ガス量調節装置によりバー
ナへの供給ガス量の急激な絞り動作がなされても、加圧
補助装置が、一時的にノズルへの供給ガス圧の降下を抑
制するために逆火を防止できる。このため、逆火による
消火を防止でき、使い勝手が良く安全である。さらに、
逆火して消火する時に発生する消火音も発生しないた
め、使用者が余計な不快感を感じることも防止できる。
【0026】更に、本発明の請求項2記載のガスこんろ
によれば、ガス流路に形成したガス室にゴム膜等の弾性
体を張設するだけの簡単な構成で加圧補助装置を作製す
ることができるために、ガスこんろを生産する工程が複
雑化せず、製造コストを抑えることができる。
【0027】更に、本発明の請求項3記載のガスこんろ
によれば、電磁弁で供給ガス量の大小をすばやく切り替
えても、急激な供給ガス圧の低下を防止できるので、能
力小時の火力を従来のものに比べて小さくできる。この
ため、容量の小さな鍋等を用いて調理している場合にお
いても、温調機能の性能を十分に発揮することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態としての加圧補助装置を側面から見
た断面図である。
【図2】電磁弁が開いている時の本実施形態としての加
圧補助装置を側面から見た断面図である。
【図3】電磁弁が閉じている時の本実施形態としての加
圧補助装置を側面から見た断面図である。
【図4】本実施形態としてのガスこんろの概略構成図で
ある。
【図5】本実施形態としてのガスこんろの外観図であ
る。
【図6】従来例としての火力調節レバーの操作枠の外観
図である。
【符号の説明】
1…ガスこんろ、6…サーミスタ、12…ガス流路、3
0a…こんろバーナ、31…ノズル、40…ニードル
弁、50…バイパスニードル、51…メイン流路、53
…バイパス流路、54…電磁弁、60…加圧補助装置、
61…ガス室、62…ゴム膜、67…調圧バネ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼するためのバーナと、該バー
    ナへ燃料を噴出するノズルと、該ノズルを介して該バー
    ナへ供給するガス量を調節するガス量調節装置とを備え
    たガスこんろにおいて、 上記ノズルと上記ガス量調節装置との間に、該ガス量調
    節装置により供給ガス量の絞り動作がなされた時に、一
    時的に該ノズルへの供給ガス圧の降下を抑制する加圧補
    助装置を設けたことを特徴とするガスこんろ。
  2. 【請求項2】 上記加圧補助装置は、ガス流路に形成さ
    れた所定の容積を有するガス室に、ガス流圧が作用する
    ようにゴム膜等の弾性体が張設され、該ガス室の圧力変
    動に応じて該弾性体が変形して上記ノズルへの供給ガス
    圧の降下を抑制することを特徴とする請求項1記載のガ
    スこんろ。
  3. 【請求項3】 上記ガス量調節装置として、電磁弁への
    通電制御により供給ガス量を少なくとも大小2段階に切
    り替えるガス量切替手段を備え、 鍋底温度センサーの出力に基づいて、上記電磁弁を通電
    制御して鍋底温度を所定範囲に保つ温調機能を有するガ
    スこんろに適用したことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のガスこんろ。
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