JP2002276883A - 配管継手構造 - Google Patents
配管継手構造Info
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- JP2002276883A JP2002276883A JP2001078491A JP2001078491A JP2002276883A JP 2002276883 A JP2002276883 A JP 2002276883A JP 2001078491 A JP2001078491 A JP 2001078491A JP 2001078491 A JP2001078491 A JP 2001078491A JP 2002276883 A JP2002276883 A JP 2002276883A
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- seal ring
- pipe joint
- parallel
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- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 相手部材の取付孔に高い加工精度を必要とす
ることなく、配管継手の相手部材への取り付けが容易で
かつシール性の良好な配管継手構造を提供する。 【解決手段】 配管継手10は、ストレートな一端部1
3が、先端から軸方向に順次配列された平行ねじ孔2に
螺着可能な第1平行ねじ部14と、第1平行ねじ部に対
して径方向にわずかに凹んだシール溝部15と、第2平
行ねじ部16とにより構成された継手本体11と、シー
ル溝部に巻装されたシールリング18と、第2平行ねじ
部に螺着されシール溝部側の端面にシールリングを拘束
した状態で収容可能な収容凹部22を設けたロックナッ
ト21とを備えている。第1平行ねじ部が、接続相手部
品1の平坦な取付面1aに対して垂直に形成された平行
ねじ孔2に螺着された後、ロックナットによってシール
リングが取付面に押圧された状態で、配管継手が相手部
材に流体密に接続される。
ることなく、配管継手の相手部材への取り付けが容易で
かつシール性の良好な配管継手構造を提供する。 【解決手段】 配管継手10は、ストレートな一端部1
3が、先端から軸方向に順次配列された平行ねじ孔2に
螺着可能な第1平行ねじ部14と、第1平行ねじ部に対
して径方向にわずかに凹んだシール溝部15と、第2平
行ねじ部16とにより構成された継手本体11と、シー
ル溝部に巻装されたシールリング18と、第2平行ねじ
部に螺着されシール溝部側の端面にシールリングを拘束
した状態で収容可能な収容凹部22を設けたロックナッ
ト21とを備えている。第1平行ねじ部が、接続相手部
品1の平坦な取付面1aに対して垂直に形成された平行
ねじ孔2に螺着された後、ロックナットによってシール
リングが取付面に押圧された状態で、配管継手が相手部
材に流体密に接続される。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、エルボ型(L型)継手、
T型継手、十字型継手等の配管継手のストレートな一端
部側が、相手部材の平坦な取付面に対して垂直に形成さ
れたねじ孔に螺着されてなる配管継手構造に関する。
T型継手、十字型継手等の配管継手のストレートな一端
部側が、相手部材の平坦な取付面に対して垂直に形成さ
れたねじ孔に螺着されてなる配管継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の配管継手構造は、例えば
大型トラック、バス等の大型車両に設けたエアタンクと
各種エアバルブや補器部品等とを接続する空圧系配管に
用いられる。すなわち、エルボ継手等の配管継手のスト
レートな一端部側が、その平行ねじ部を相手部品に設け
た平行ねじ孔に螺着させることにより気密シールされた
状態で相手部品に接続され、配管継手の他端側には、例
えば、エアブレーキに接続されたフレキシブルな樹脂チ
ューブが接続される。
大型トラック、バス等の大型車両に設けたエアタンクと
各種エアバルブや補器部品等とを接続する空圧系配管に
用いられる。すなわち、エルボ継手等の配管継手のスト
レートな一端部側が、その平行ねじ部を相手部品に設け
た平行ねじ孔に螺着させることにより気密シールされた
状態で相手部品に接続され、配管継手の他端側には、例
えば、エアブレーキに接続されたフレキシブルな樹脂チ
ューブが接続される。
【0003】具体的な配管継手構造としては、例えば特
開平10−238683号公報に示すように(図6参
照)、エアタンク等の接続相手部品1側は、入口側にね
じ溝の無い段差部3を形成した平行ねじ孔2を設けてお
り、また配管継手4は、平行ねじ孔2に螺着可能な平行
ねじ5を一端側に形成すると共に平行ねじ5の中途部に
ねじ山のない環状凹部6を設けている。環状凹部6には
シールリング7が巻装されており、軸方向内側の平行ね
じ5bにはロックナット8が螺着されている。そして、
環状凹部6にシールリング7が巻装された配管継手4の
先端側平行ねじ5aをエアタンク等の接続相手部品1側
の平行ねじ孔2に螺着し、配管継手4の他端側9の位置
決めが行われる。さらにロックナット8を締め込んで、
ワッシャ8aを介してシールリング7を押圧しながらシ
ールリング7を平行ねじ孔入口の段差部3内に挿嵌する
ことにより、配管継手4がエアタンク等の接続相手部品
1に気密シールされかつ位置決めされた状態で接続され
る。なお、ワッシャ8aについては省略される場合もあ
る。
開平10−238683号公報に示すように(図6参
照)、エアタンク等の接続相手部品1側は、入口側にね
じ溝の無い段差部3を形成した平行ねじ孔2を設けてお
り、また配管継手4は、平行ねじ孔2に螺着可能な平行
ねじ5を一端側に形成すると共に平行ねじ5の中途部に
ねじ山のない環状凹部6を設けている。環状凹部6には
シールリング7が巻装されており、軸方向内側の平行ね
じ5bにはロックナット8が螺着されている。そして、
環状凹部6にシールリング7が巻装された配管継手4の
先端側平行ねじ5aをエアタンク等の接続相手部品1側
の平行ねじ孔2に螺着し、配管継手4の他端側9の位置
決めが行われる。さらにロックナット8を締め込んで、
ワッシャ8aを介してシールリング7を押圧しながらシ
ールリング7を平行ねじ孔入口の段差部3内に挿嵌する
ことにより、配管継手4がエアタンク等の接続相手部品
1に気密シールされかつ位置決めされた状態で接続され
る。なお、ワッシャ8aについては省略される場合もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記配管継手
構造では、ロックナット8によりシールリング7を側面
から押して段差部3内に挿嵌させる構成になっており、
シールリング7をスライドさせる間はシールリングは自
由な状態であるため、位置ずれが生じ易くなっている。
そのため、シールリング7のエアタンク等の接続相手部
品1の段差部3への挿嵌状態がばらついて不安定な状態
になり、締め付け完了時のシール性にばらつきが生じ易
くなる。このようなシール性のばらつきを避けるため
に、エアタンク等の接続相手部品1の段差部3の寸法精
度を高める必要があるが、大型の空圧系部品に段差部を
精度良く加工形成することは困難であり、加工コストが
高価になるという問題がある。また、ロックナット8の
締め付け作業に注意する必要があるため、作業管理が煩
雑であるという問題もある。
構造では、ロックナット8によりシールリング7を側面
から押して段差部3内に挿嵌させる構成になっており、
シールリング7をスライドさせる間はシールリングは自
由な状態であるため、位置ずれが生じ易くなっている。
そのため、シールリング7のエアタンク等の接続相手部
品1の段差部3への挿嵌状態がばらついて不安定な状態
になり、締め付け完了時のシール性にばらつきが生じ易
くなる。このようなシール性のばらつきを避けるため
に、エアタンク等の接続相手部品1の段差部3の寸法精
度を高める必要があるが、大型の空圧系部品に段差部を
精度良く加工形成することは困難であり、加工コストが
高価になるという問題がある。また、ロックナット8の
締め付け作業に注意する必要があるため、作業管理が煩
雑であるという問題もある。
【0005】本発明は、上記した問題を解決しようとす
るもので、配管継手を接続する相手部材の取付孔に高い
加工精度を必要とすることなく、配管継手の相手部材へ
の取り付けが容易でかつシール性の良好な配管継手構造
を提供することを目的とするものである。
るもので、配管継手を接続する相手部材の取付孔に高い
加工精度を必要とすることなく、配管継手の相手部材へ
の取り付けが容易でかつシール性の良好な配管継手構造
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、配管継
手が、ストレートな一端部側にて相手部材の平坦な取付
面に対して垂直に形成された平行ねじ孔に螺着されるこ
とにより相手部材に接続されてなる配管継手構造であっ
て、配管継手は、一端部の外周が先端から軸方向に順次
配列された平行ねじ孔に螺着可能な第1平行ねじ部と、
第1平行ねじ部に対して径方向にわずかに凹んだシール
溝部と、第2平行ねじ部とにより構成された継手本体
と、シール溝部に巻装されたシールリングと、第2平行
ねじ部に螺着されシール溝部側の端面にシールリングを
拘束した状態で収容可能な収容凹部を設けたロックナッ
トとを備えており、第1平行ねじ部が平行ねじ孔に螺着
された後、ロックナットによってシールリングを取付面
に押圧することにより、配管継手が相手部材に流体密に
接続されることにある。
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、配管継
手が、ストレートな一端部側にて相手部材の平坦な取付
面に対して垂直に形成された平行ねじ孔に螺着されるこ
とにより相手部材に接続されてなる配管継手構造であっ
て、配管継手は、一端部の外周が先端から軸方向に順次
配列された平行ねじ孔に螺着可能な第1平行ねじ部と、
第1平行ねじ部に対して径方向にわずかに凹んだシール
溝部と、第2平行ねじ部とにより構成された継手本体
と、シール溝部に巻装されたシールリングと、第2平行
ねじ部に螺着されシール溝部側の端面にシールリングを
拘束した状態で収容可能な収容凹部を設けたロックナッ
トとを備えており、第1平行ねじ部が平行ねじ孔に螺着
された後、ロックナットによってシールリングを取付面
に押圧することにより、配管継手が相手部材に流体密に
接続されることにある。
【0007】上記のように構成した請求項1に係る発明
においては、配管継手の一端部側の第1平行ねじ部を相
手部材側の平行ねじ孔に螺着させて配管継手他端部側の
方向を位置決めし、その後、シールリングを拘束した状
態で収容凹部に収容したロックナットを締め込み、ロッ
クナットによってシールリングを相手部材の平行ねじ孔
の開口部周囲にて取付面に押圧して固定する。これによ
り、シールリングを介して配管継手が相手部材に気密シ
ールされた状態で接続される。ここで、配管継手の相手
部材への接続作業は、シールリングが収容凹部に拘束さ
れた状態で行われるため、ロックナットの締め付けにお
いてシールリングが収容凹部から外れることがなく、シ
ールリングを相手部材側の取付面の平行ねじ孔開口部周
囲に確実に押付けることができため、容易に安定した気
密シール状態が得られる。さらに、小型のロックナット
側にシールリングの収容凹部を設けたことにより、収容
凹部の寸法出し加工を容易にかつ精度良く行うことがで
き、大型で複雑な形状である相手部材に精密な穴あけ加
工を行う場合に比べて、加工コストを大幅に削減するこ
とができる。
においては、配管継手の一端部側の第1平行ねじ部を相
手部材側の平行ねじ孔に螺着させて配管継手他端部側の
方向を位置決めし、その後、シールリングを拘束した状
態で収容凹部に収容したロックナットを締め込み、ロッ
クナットによってシールリングを相手部材の平行ねじ孔
の開口部周囲にて取付面に押圧して固定する。これによ
り、シールリングを介して配管継手が相手部材に気密シ
ールされた状態で接続される。ここで、配管継手の相手
部材への接続作業は、シールリングが収容凹部に拘束さ
れた状態で行われるため、ロックナットの締め付けにお
いてシールリングが収容凹部から外れることがなく、シ
ールリングを相手部材側の取付面の平行ねじ孔開口部周
囲に確実に押付けることができため、容易に安定した気
密シール状態が得られる。さらに、小型のロックナット
側にシールリングの収容凹部を設けたことにより、収容
凹部の寸法出し加工を容易にかつ精度良く行うことがで
き、大型で複雑な形状である相手部材に精密な穴あけ加
工を行う場合に比べて、加工コストを大幅に削減するこ
とができる。
【0008】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載の配管継手構造において、
収容凹部の壁面を、同軸的に配置された端面側の円筒面
部とそれに続く軸方向内側に向けて先細り状態で傾斜し
た円錐面部とにより構成し、円錐面部の軸心に対する傾
斜角度を40〜60°としたことにある。なお、円錐面
部の軸心に対する傾斜角度は、40〜60°であればよ
いが、より好ましくは45〜55°である。傾斜角度が
60°以上の場合、ロックナットによる締め付け中に、
シールリングが収容凹部からはみ出す可能性が高くな
り、また、40°未満ではシールリングが収容凹部内に
押し込まれることにより、取付面への押圧が不十分にな
りシール性が損なわれるおそれがある。
特徴は、前記請求項1に記載の配管継手構造において、
収容凹部の壁面を、同軸的に配置された端面側の円筒面
部とそれに続く軸方向内側に向けて先細り状態で傾斜し
た円錐面部とにより構成し、円錐面部の軸心に対する傾
斜角度を40〜60°としたことにある。なお、円錐面
部の軸心に対する傾斜角度は、40〜60°であればよ
いが、より好ましくは45〜55°である。傾斜角度が
60°以上の場合、ロックナットによる締め付け中に、
シールリングが収容凹部からはみ出す可能性が高くな
り、また、40°未満ではシールリングが収容凹部内に
押し込まれることにより、取付面への押圧が不十分にな
りシール性が損なわれるおそれがある。
【0009】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、ロックナットによる締め付け中に、円筒面
部によってシールリング外周側が押えられるため、シー
ルリングの収容凹部から径方向外方へのはみ出しを防止
でき、また円錐面部によってシールリングを斜め外側か
ら相手部材の平行ねじ孔の開口部周囲にて取付面に向け
て押圧力を加えることができ、シールリングを相手部材
の取付面に確実に密着させることができる。そのため、
シールリングによる接続部分のシール効果が確実に得ら
れる。
においては、ロックナットによる締め付け中に、円筒面
部によってシールリング外周側が押えられるため、シー
ルリングの収容凹部から径方向外方へのはみ出しを防止
でき、また円錐面部によってシールリングを斜め外側か
ら相手部材の平行ねじ孔の開口部周囲にて取付面に向け
て押圧力を加えることができ、シールリングを相手部材
の取付面に確実に密着させることができる。そのため、
シールリングによる接続部分のシール効果が確実に得ら
れる。
【0010】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1または請求項2に記載の配管継手
構造において、ロックナットの締め付けによるシールリ
ングの圧縮率を20〜30%としたことにある。このよ
うに、ロックナットの締め付けによるシールリングの圧
縮率を20〜30%としたことにより、シールリングの
気密シール機能を確実に発揮させることができる。
特徴は、前記請求項1または請求項2に記載の配管継手
構造において、ロックナットの締め付けによるシールリ
ングの圧縮率を20〜30%としたことにある。このよ
うに、ロックナットの締め付けによるシールリングの圧
縮率を20〜30%としたことにより、シールリングの
気密シール機能を確実に発揮させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る大型車
両におけるエアブレーキ系統のエアタンクと各種エアバ
ルブや補器部品等とを接続するためのエルボ型の配管継
手10を用いた配管継手構造を正面図により示し、図2
は配管継手10の継手本体11を正面図により示し、図
3はロックナット21を一部断面図により示したもので
ある。エアタンク又は各種エアバルブや補器部品等の各
種の接続相手部品1は、平坦な取付面1aに対して垂直
に形成されたストレートな平行ねじ孔2を設けている。
配管継手10は、一端部13側の平行ねじ部を接続相手
部品1に設けた平行ねじ孔2に螺着させ、ロックナット
21によってシールリング18を取付面1aに押圧する
ことにより、気密シールされた状態で接続相手部品1に
接続される。
を用いて説明すると、図1は、同実施形態に係る大型車
両におけるエアブレーキ系統のエアタンクと各種エアバ
ルブや補器部品等とを接続するためのエルボ型の配管継
手10を用いた配管継手構造を正面図により示し、図2
は配管継手10の継手本体11を正面図により示し、図
3はロックナット21を一部断面図により示したもので
ある。エアタンク又は各種エアバルブや補器部品等の各
種の接続相手部品1は、平坦な取付面1aに対して垂直
に形成されたストレートな平行ねじ孔2を設けている。
配管継手10は、一端部13側の平行ねじ部を接続相手
部品1に設けた平行ねじ孔2に螺着させ、ロックナット
21によってシールリング18を取付面1aに押圧する
ことにより、気密シールされた状態で接続相手部品1に
接続される。
【0012】配管継手10の筒状の継手本体11は、軸
心に沿って軸孔11aを有しており、直角に曲げられた
曲げ部12と、その一端から延びたストレートな一端部
13と、他端から延びたストレートな他端部24とを一
体で備えている。一端部13は、先端から軸方向に順次
配列された平行ねじ孔2に螺着可能な第1平行ねじ部1
4と、シール溝部15と、第2平行ねじ部16とを有し
ている。第1平行ねじ部14と第2平行ねじ部16と
は、同一径で同一ピッチの雄ねじである。シール溝部1
5は、第1,第2平行ねじ部14,16に対してわずか
に小径となっており、ゴム製の円環状のシールリング
(Oリング)18が巻装される。第2平行ねじ部16に
は、ロックナット21が螺着される。
心に沿って軸孔11aを有しており、直角に曲げられた
曲げ部12と、その一端から延びたストレートな一端部
13と、他端から延びたストレートな他端部24とを一
体で備えている。一端部13は、先端から軸方向に順次
配列された平行ねじ孔2に螺着可能な第1平行ねじ部1
4と、シール溝部15と、第2平行ねじ部16とを有し
ている。第1平行ねじ部14と第2平行ねじ部16と
は、同一径で同一ピッチの雄ねじである。シール溝部1
5は、第1,第2平行ねじ部14,16に対してわずか
に小径となっており、ゴム製の円環状のシールリング
(Oリング)18が巻装される。第2平行ねじ部16に
は、ロックナット21が螺着される。
【0013】ロックナット21は、図3に示すように、
雌ねじ孔21aを有する六角形のナットであって、一端
側(シール溝部側)端面には同軸的に、シールリング1
8を収容可能な収容凹部22を設けている。収容凹部2
2は、端面から軸方向内側にわずかに延びた円筒面部2
2aと、それに続く軸方向内側に向けて先細り状態で傾
斜した円錐面部22bとに囲まれて形成されている。円
錐面部22bの軸心に対する傾斜角度αは、40〜60
°の範囲にあり、より好ましくは45〜55°である。
収容凹部22内には、シールリング18が体積比で全体
の60%程度以上収容可能になっており、収容凹部22
内から外れ難くされている。
雌ねじ孔21aを有する六角形のナットであって、一端
側(シール溝部側)端面には同軸的に、シールリング1
8を収容可能な収容凹部22を設けている。収容凹部2
2は、端面から軸方向内側にわずかに延びた円筒面部2
2aと、それに続く軸方向内側に向けて先細り状態で傾
斜した円錐面部22bとに囲まれて形成されている。円
錐面部22bの軸心に対する傾斜角度αは、40〜60
°の範囲にあり、より好ましくは45〜55°である。
収容凹部22内には、シールリング18が体積比で全体
の60%程度以上収容可能になっており、収容凹部22
内から外れ難くされている。
【0014】配管継手10の他端部24は、先端に向け
て先細りで傾斜した円錐状のテーパ部25とその内側に
続く平行ねじ部26とを有している。テーパ部25に
は、拡径された樹脂チューブ28が外嵌され、平行ねじ
部26に螺着される図示しないフレア型ユニオンナット
によって締めつけられて、他端部24に強固に固定され
るようになっている。なお、配管継手10の他端部24
については、これに限らず、例えば係止部材が他端部に
保持されており、樹脂チューブを係止部材にスナップ係
合させることにより、ワンタッチで装着できる構成であ
ってもよい。
て先細りで傾斜した円錐状のテーパ部25とその内側に
続く平行ねじ部26とを有している。テーパ部25に
は、拡径された樹脂チューブ28が外嵌され、平行ねじ
部26に螺着される図示しないフレア型ユニオンナット
によって締めつけられて、他端部24に強固に固定され
るようになっている。なお、配管継手10の他端部24
については、これに限らず、例えば係止部材が他端部に
保持されており、樹脂チューブを係止部材にスナップ係
合させることにより、ワンタッチで装着できる構成であ
ってもよい。
【0015】つぎに、配管継手10の接続相手部品1へ
の接続について説明する。図4に示すように、配管継手
10の一端部13の第1平行ねじ部14を接続相手部品
1側の平行ねじ孔2に螺着させ、配管継手10の他端部
24の方向が位置決めされる。その後、シールリング1
8を拘束した状態で収容凹部22に収容したロックナッ
ト21を第2平行ねじ部16で締め込んで、図5に示す
ように、シールリング18を接続相手部品1の取付面1
aに押圧してシールリング18を圧縮した状態で、配管
継手10が接続相手部品1に固定される。これにより、
配管継手10と接続相手部品1との間が、シールリング
18によって確実に気密状態でシールされるため、接続
相手部品1内の高圧エアの漏れを確実に抑えることがで
きる。
の接続について説明する。図4に示すように、配管継手
10の一端部13の第1平行ねじ部14を接続相手部品
1側の平行ねじ孔2に螺着させ、配管継手10の他端部
24の方向が位置決めされる。その後、シールリング1
8を拘束した状態で収容凹部22に収容したロックナッ
ト21を第2平行ねじ部16で締め込んで、図5に示す
ように、シールリング18を接続相手部品1の取付面1
aに押圧してシールリング18を圧縮した状態で、配管
継手10が接続相手部品1に固定される。これにより、
配管継手10と接続相手部品1との間が、シールリング
18によって確実に気密状態でシールされるため、接続
相手部品1内の高圧エアの漏れを確実に抑えることがで
きる。
【0016】また、配管継手10の他端部24を簡単に
所望の向きに位置決めすることができる。さらに、配管
継手10が強固に接続相手部品1に固定されているた
め、大変位の振動が加えられても、配管継手10が動く
ことがなく、したがって、配管継手10と周囲の他部材
との干渉のおそれもない。
所望の向きに位置決めすることができる。さらに、配管
継手10が強固に接続相手部品1に固定されているた
め、大変位の振動が加えられても、配管継手10が動く
ことがなく、したがって、配管継手10と周囲の他部材
との干渉のおそれもない。
【0017】また、配管継手10の接続相手部品1への
接続作業は、ロックナット21による締め付け中に、円
筒面部22aによってシールリング18外周側が押えら
れるため、シールリング18の収容凹部22から径方向
外方への位置ズレを防止できる。また軸心に対する傾斜
角度が40〜60°である円錐面部22bによって、シ
ールリング18に対して斜め外側から軸心方向に向けて
押圧力を加えることができ、シールリング18が接続相
手部品1の取付面1aに設けた平行ねじ孔2開口部の周
囲に押圧される。そのため、ロックナット21の締め付
け作業が容易であると共に、シールリング18を接続相
手部品1側の平行ねじ孔2開口部周囲に確実に押付ける
ことができるため、安定したシール性能が得られる。な
お、ロックナット21によるシールリング18の締付け
の程度については、シールリング18の圧縮率が20〜
30%の範囲であればよい。
接続作業は、ロックナット21による締め付け中に、円
筒面部22aによってシールリング18外周側が押えら
れるため、シールリング18の収容凹部22から径方向
外方への位置ズレを防止できる。また軸心に対する傾斜
角度が40〜60°である円錐面部22bによって、シ
ールリング18に対して斜め外側から軸心方向に向けて
押圧力を加えることができ、シールリング18が接続相
手部品1の取付面1aに設けた平行ねじ孔2開口部の周
囲に押圧される。そのため、ロックナット21の締め付
け作業が容易であると共に、シールリング18を接続相
手部品1側の平行ねじ孔2開口部周囲に確実に押付ける
ことができるため、安定したシール性能が得られる。な
お、ロックナット21によるシールリング18の締付け
の程度については、シールリング18の圧縮率が20〜
30%の範囲であればよい。
【0018】また、小型のロックナット21側にシール
リング18を収容する収容凹部22を設けたことによ
り、収容凹部22の寸法出し加工を容易に精度良く行う
ことができ、大型で複雑な形状である接続相手部品1に
精密な穴あけ加工を行う場合に比べて、穴あけ加工コス
トを大幅に低減することができる。
リング18を収容する収容凹部22を設けたことによ
り、収容凹部22の寸法出し加工を容易に精度良く行う
ことができ、大型で複雑な形状である接続相手部品1に
精密な穴あけ加工を行う場合に比べて、穴あけ加工コス
トを大幅に低減することができる。
【0019】なお、上記実施形態においては、配管継手
としてエルボ型配管継手の場合について説明している
が、T字型継手、十字型継手等類似の配管継手に対して
も同様に適用することができる。また、上記実施形態に
おいては、配管継手を大型車両のエアブレーキ系統の配
管に適用した場合について説明しているが、その他類似
の用途に対しても適用することができる。その他、上記
実施形態に示した配管継手構造については一例であり、
本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変更して実
施することが可能である。
としてエルボ型配管継手の場合について説明している
が、T字型継手、十字型継手等類似の配管継手に対して
も同様に適用することができる。また、上記実施形態に
おいては、配管継手を大型車両のエアブレーキ系統の配
管に適用した場合について説明しているが、その他類似
の用途に対しても適用することができる。その他、上記
実施形態に示した配管継手構造については一例であり、
本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変更して実
施することが可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ロックナットによって
容易にかつ確実にシールリングを相手部材の平行ねじ孔
の周囲にて取付面に押圧することができることにより、
容易にかつシール性の良好な配管継手構造が得られる。
また、小型のロックナット側にシールリングの収容凹部
を設けたことにより、加工が容易かつ安価な配管継手構
造を提供することができる。
容易にかつ確実にシールリングを相手部材の平行ねじ孔
の周囲にて取付面に押圧することができることにより、
容易にかつシール性の良好な配管継手構造が得られる。
また、小型のロックナット側にシールリングの収容凹部
を設けたことにより、加工が容易かつ安価な配管継手構
造を提供することができる。
【図1】本発明に係るエルボ型配管継手を使用した配管
継手構造を概略的に示す一部破断正面図である。
継手構造を概略的に示す一部破断正面図である。
【図2】エルボ型配管継手の継手本体を示す正面図であ
る。
る。
【図3】エルボ型配管継手のロックナットを示す一部断
面図である。
面図である。
【図4】配管継手構造においてロックナットによる締め
付け前の要部を示す断面図である。
付け前の要部を示す断面図である。
【図5】配管継手構造においてロックナットによる締め
付け後の要部を示す断面図である。
付け後の要部を示す断面図である。
【図6】従来例である配管継手構造を概略的に示す一部
破断正面図である。
破断正面図である。
1…接続相手部品、2…平行ねじ孔、10…エルボ型配
管継手、11…継手本体、13…一端部、14…第1平
行ねじ部、15…シール溝部、16…第2平行ねじ部、
18…シールリング、21…ロックナット、22…収容
凹部、22a…円筒面部、22b…円錐面部、24…他
端部。
管継手、11…継手本体、13…一端部、14…第1平
行ねじ部、15…シール溝部、16…第2平行ねじ部、
18…シールリング、21…ロックナット、22…収容
凹部、22a…円筒面部、22b…円錐面部、24…他
端部。
Claims (3)
- 【請求項1】 配管継手が、ストレートな一端部側にて
相手部材の平坦な取付面に対して垂直に形成された平行
ねじ孔に螺着されることにより該相手部材に接続されて
なる配管継手構造であって、 前記配管継手は、前記一端部の外周が先端から軸方向に
順次配列された前記平行ねじ孔に螺着可能な第1平行ね
じ部と、該第1平行ねじ部に対して径方向にわずかに凹
んだシール溝部と、第2平行ねじ部とにより構成された
継手本体と、前記シール溝部に巻装されたシールリング
と、前記第2平行ねじ部に螺着され前記シール溝部側の
端面に前記シールリングを拘束した状態で収容可能な収
容凹部を設けたロックナットとを備えており、 前記第1平行ねじ部が前記平行ねじ孔に螺着された後、
前記ロックナットによって前記シールリングを前記取付
面に押圧することにより、前記配管継手が相手部材に流
体密に接続されることを特徴とする配管継手構造。 - 【請求項2】 前記収容凹部の壁面を、同軸的に配置さ
れた前記端面側の円筒面部とそれに続く軸方向内側に向
けて先細り状態で傾斜した円錐面部とにより構成し、該
円錐面部の軸心に対する傾斜角度を40〜60°とした
ことを特徴とする前記請求項1に記載の配管継手構造。 - 【請求項3】 前記ロックナットの締め付けによる前記
シールリングの圧縮率を20〜30%としたことを特徴
とする前記請求項1または請求項2に記載の配管継手構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001078491A JP2002276883A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 配管継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001078491A JP2002276883A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 配管継手構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002276883A true JP2002276883A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18935099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001078491A Pending JP2002276883A (ja) | 2001-03-19 | 2001-03-19 | 配管継手構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002276883A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006177386A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Tokiwa Seiki Kk | 配管継手、配管継手用座金、及び、配管継手の座金接合装置 |
JP2017227242A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | 株式会社ブリヂストン | 管継手及び管継手接続構造 |
CN107906276A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-04-13 | 海盐县海管管件制造有限公司 | 一种卡套式直通管接头 |
CN108506604A (zh) * | 2018-06-25 | 2018-09-07 | 海盐双赢管件制造有限公司 | 一种便于焊接连接稳定的直通接头 |
CN109540394A (zh) * | 2018-12-12 | 2019-03-29 | 东风马勒热系统有限公司 | 连接塑料管路零件并检测系统气密性的工装 |
-
2001
- 2001-03-19 JP JP2001078491A patent/JP2002276883A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006177386A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-07-06 | Tokiwa Seiki Kk | 配管継手、配管継手用座金、及び、配管継手の座金接合装置 |
JP2017227242A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | 株式会社ブリヂストン | 管継手及び管継手接続構造 |
CN107906276A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-04-13 | 海盐县海管管件制造有限公司 | 一种卡套式直通管接头 |
CN107906276B (zh) * | 2017-11-17 | 2024-05-07 | 海盐县海管管件制造有限公司 | 一种卡套式直通管接头 |
CN108506604A (zh) * | 2018-06-25 | 2018-09-07 | 海盐双赢管件制造有限公司 | 一种便于焊接连接稳定的直通接头 |
CN108506604B (zh) * | 2018-06-25 | 2023-06-30 | 海盐双赢管件制造有限公司 | 一种便于焊接连接稳定的直通接头 |
CN109540394A (zh) * | 2018-12-12 | 2019-03-29 | 东风马勒热系统有限公司 | 连接塑料管路零件并检测系统气密性的工装 |
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