JP2002276445A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
噴射エンジンの燃料供給装置において、各気筒間での燃
料噴射量のバラツキを低減する。 【解決手段】高圧燃料ポンプ101を駆動するカム10
0を、エンジンが2気筒爆発する間に1回往復動するよ
う構成し、コントローラ55により高圧燃料ポンプの1
回の吐出の間に噴射する2個のインジェクタ54のう
ち、一方のインジェクタに与える噴射時間幅を長く、も
う一方のインジェクタに与える噴射時間幅を短くするよ
う補正する。これにより、各気筒間での燃料噴射量バラ
ツキを低減する。
Description
の燃料供給装置に関するものである。
11−294243号公報に記載されているように、時
々刻々変化する燃料圧力をセンサにより検出し、これを
基に各燃料噴射弁(以下インジェクタ)の実燃料噴射量
を算出し、実燃料噴射量と目標燃料噴射量とが一致する
よう各インジェクタに対する燃料噴射指令値を補正する
ことにより、各気筒の燃料噴射量のバラツキを抑制する
方法が知られている。
は、実際の燃料圧力が目標燃料圧力よりも低ければ、イ
ンジェクタの燃料噴射時間を長くし、逆に実際の燃料圧
力が高ければ、燃料噴射時間を短くすることにより、燃
料噴射量を目標値に一致させる方法が知られている。
来技術の特開平11−294243号公報に記載の方法
では、早い周期で変化する燃料圧力の変化に合わせ、高
速でこれを取込み、演算してインジェクタに信号を出力
する必要があるのでコントローラへの負担が大きくなる
問題がある。ここで、インジェクタの噴射時間はms
(ミリセコンド)のオーダーであり、これに伴い燃料圧
力もmsのオーダーで大きく変化する。一方、コントロ
ーラの演算周期は一般に数ms〜10ms程度であるた
め、前記のように高速に変化する燃料圧力を精度よく検
出するのは極めて困難であるばかりでなく、高速の演算
処理能力を持つ高価なコントローラが必要となるとが推
定される。
載の方法では、1個の圧力センサの情報により全てのイ
ンジェクタの噴射時間を一様に同時に補正するものであ
るので、各インジェクタ間の噴射量バラツキを低減する
ことはできない。
力の情報を用いることなく各インジェクタへの噴射指令
値を補正して、各気筒間での燃料噴射量のバラツキを低
減できるエンジンの燃料供給装置を提供することにあ
る。
ジャの往復動作で容量を可変することによって噴射弁に
燃料を供給する燃料ポンプと、前記プランジャを前記噴
射弁が2気筒分噴射する間に1往復動をさせる駆動機構
と、前記燃料ポンプを制御して燃料供給圧力を調節しな
がら前記燃料噴射弁の噴射開始時期と噴射時間幅を制御
するコントローラとを備えた筒内噴射エンジンの燃料供
給装置において、前記コントローラは、前記燃料ポンプ
の1吐出の間に噴射する2個の前記燃料噴射弁のうち、
一方の燃料噴射弁に与える噴射時間幅を長くし、もう一
方の燃料噴射弁に与える噴射時間幅を短くすることによ
り達成される。
ポンプがプランジャの往復動に同期して行う間欠的吐出
の吐出開始時期と吐出時間幅を検出し、前記高圧燃料ポ
ンプの吐出期間と前記燃料噴射弁の噴射期間との重なり
状態と、前記筒内噴射エンジンの運転状態より演算され
る前記燃料噴射弁の目標噴射時間幅と、前記燃料供給圧
力の平均値とに応じて前記目標噴射時間幅に対して各燃
料噴射弁に与える噴射時間幅を補正することにより達成
される。
の吐出期間と前記燃料噴射弁の噴射期間との位相を比較
して前記噴射時間幅の補正の増減方向を決定し、前記目
標噴射時間幅と前記燃料供給圧力の平均値より前記噴射
時間幅の最大補正時間幅を決定し、前記吐出期間と前記
噴射期間との重なり量に応じて各燃料噴射弁に与える補
正時間幅を前記最大補正時間幅から短くして出力するこ
とにより達成される。
の吐出期間と前記燃料噴射弁の噴射期間との重なり状況
を検出して、両者が重ならない場合は、前記高圧燃料ポ
ンプの1吐出が終了した後に最初に噴射する燃料噴射弁
の噴射時間幅を短く、次に噴射する燃料噴射弁の噴射時
間幅を長くし、また、両者が重なる場合は、重なる側の
燃料噴射弁の噴射開始時点までに前記高圧燃料ポンプが
吐出した量が1吐出における全吐出量の概ね1/4以下
の割合であれば、前記重なる側の燃料噴射弁の噴射時間
幅を長く、もう一方の燃料噴射弁の噴射時間幅を短く
し、前記吐出量の割合が概ね1/4以上であれば、逆
に、前記重なる側の燃料噴射弁の噴射時間幅を短く、も
う一方の燃料噴射弁の噴射時間幅を長くすることにより
達成される。
燃料供給圧力を検出し、噴射中の燃料供給圧力が低い方
の燃料噴射弁の噴射時間幅を長く、燃料供給圧力が高い
方の燃料噴射弁の噴射時間幅を短くすることにより達成
される。
ジャポンプを用い、インジェクタが2気筒分噴射する間
にポンプが1回吐出するように構成され、ポンプの可変
容量制御により燃料供給圧力を略一定に調節するコント
ローラを備えた燃料供給装置を対象とするものである。
この単筒プランジャポンプは、吸入・吐出が間欠的にな
るため、吐出圧力の脈動が大きく、インジェクタの噴射
量バラツキが大きくなりやすいが、本発明はこれを解消
してポンプの低コスト・省エネルギ等の特長を最大に活
かしたものである。
る。図1は、本発明の燃料供給装置の一実施例であり、
高圧燃料ポンプとして用いる可変容量式単筒プランジャ
ポンプの一例を詳しく示してある。
体である。ポンプ本体1には、燃料吸入通路10、吐出
通路11、加圧室12が形成されている。加圧室12に
は、加圧部材であるプランジャ2が摺動可能に保持され
ている。プランジャ2は、バネによってカム100に常
に押圧されているため、カム100が回転するとカム1
00の外形形状に習って上下動する。カム100は、エ
ンジンカバー73内のエンジンカムシャフト72に取付
けられている。吸入通路10及び吐出通路11には、吸
入弁5、吐出弁6が設けられており、これらの弁5,6
それぞれは、ばねにて一方向に保持され、燃料の流通方
向を制限する逆止弁となっている。また、ソレノイド2
00がポンプ本体1に保持されており、ソレノイド20
0には、係合部材201、ばね202が配されている。
係合部材201は、ソレノイド200がOFF時は、ば
ね202によって、吸入弁5を開弁する方向に付勢力が
付加されている。ばね202の付勢力は、吸入弁5のば
ねの付勢力より大きくなっているため、ソレノイド20
0がOFF時には、図1のように、吸入弁5は開弁状態
となっている。
てポンプ本体1の燃料導入口に、プレッシャレギュレー
タ52にて一定の圧力に調圧され、低圧配管9を介して
ポンプ本体1に導かれている。その後、ポンプ本体1に
て加圧され、燃料吐出口からコモンレール53に向けて
圧送される。コモンレール53には、インジェクタ5
4、圧力センサ56が装着されている。インジェクタ5
4は、エンジンの気筒数に合わせて装着されており、コ
ントローラ55の信号にて噴射する。
以下に説明する。上記の通り、プランジャ2は、エンジ
ンカムシャフト72により回転するカム100によって
往復運動し、加圧室12内の容積が変化する。プランジ
ャ2の吐出行程中に吸入弁5が閉弁すると、加圧室12
内の圧力が上昇し、この圧力によって吐出弁6が開弁
し、燃料をコモンレール53に圧送する。
口より低くなると自動的に開弁するが、閉弁に関して
は、ソレノイド200の動作により決定する。
持すると、ばね202の付勢力以上の電磁力がソレノイ
ド200に発生し、係合部材201をソレノイド202
側に引き寄せるため、係合部材201と吸入弁5は分離
する。この状態が継続している間は、吸入弁5は、プラ
ンジャ2の往復運動に同期して開閉する自動弁となる。
つまり、吐出行程中における吸入弁5は、閉塞し、加圧
室12の容積減少分の燃料は、吐出弁6を押し開きコモ
ンレール53へ圧送され、ポンプ吐出量は最大となる。
(無通電)を保持すると、ばね202の付勢力によって
係合部材201は吸入弁5を押し上げ、吸入弁5を開弁
状態に保持する。この状態が継続している間は、吐出行
程時においても、加圧室12の圧力は燃料導入口部とほ
ぼ同等の低圧状態を保持し、吐出弁6を開弁することが
できないため、加圧室12の容積減少分の燃料は、吸入
弁5を通り燃料導入口側へ戻される。よって、ポンプ吐
出量を0とすることができる。
0をON状態にすると、このときから、コモンレール5
3へ燃料圧送が開始する。一度燃料圧送が開始すると、
加圧室12内の圧力は上昇するため、その後、ソレノイ
ド200をOFF状態になったとしても、吸入弁5は閉
塞状態を維持する。従って、吸入弁5の開弁は、吐出工
程が終了し、吸入行程の始まりと同期して開始する。こ
れは、ソレノイド200のONタイミングにより、吐出
量を0〜100%の範囲で可変に調節することが可能で
ある。
ントローラ55にて適切な吐出タイミングを演算しソレ
ノイド200をコントロールすることにより、コモンレ
ール53圧力を略一定値に保つことができる。
01は、ソレノイド200によって吐出量を可変に制御
することができる可変容量式ポンプである。このポンプ
のように、1本のプランジャでポンプ作用を行う、いわ
ゆる単筒プランジャポンプは、簡単な構成で可変容量化
を実現できるため、低コスト・小形等の点で他形式のポ
ンプより優れている反面、吐出が間欠的になるため、コ
モンレール53内の脈圧が大きくなって燃料噴射量にバ
ラツキ発生するという問題がある。
おける燃料供給系の一実施例では、カム100をエンジ
ンカムシャフト72で回転させ、カムの1回転でプラン
ジャ2が2往復するようにカム100の形状を2山カム
としたものである。これにより、インジェクタ54が2
気筒分噴射する間にプランジャ2は、1往復動すること
になり、コモンレール53内の脈圧と燃料噴射の位相を
常に同期させることができる。脈圧が大きい場合、イン
ジェクタ54の噴射するタイミングによっては、燃料圧
力が高い場合と低い場合がある。この場合、プランジャ
変位とインジェクタ噴射タイミングの同期をとらないと
噴射毎に燃料圧力が異なり、同じ開弁時間であっても噴
射量が噴射の度に毎回変化してしまう恐れがある。
の1/2の回転速度で回るエンジンカムシャフト72に
より駆動しているが、カムをエンジンと同じ回転速度で
回るクランクシャフト等で駆動して、山数を1山のカム
としても同様のタイミングで構成することができる。
ジャ変位、ポンプ流量、インジェクタの噴射流量、コモ
ンレール圧力の時間応答波形を示し、ポンプ1回転分
(カム1回転、エンジン2回転分)につき示してある。
図2において、カム100は、1回転する間にプランジ
ャを2往復動させ、この間、エンジンは2回転する。通
常の4サイクルエンジンでは、各気筒がエンジン2回転
につき1回爆発するので、カム100が1回転する間に
4個のインジェクタが1回ずつ噴射する。これにより、
ポンプ1回の吐出量でインジェクタ2本分の噴射量をま
かなう構成となる。なお、直列4気筒エンジンの場合、
各インジェクタを図1のように番号付けすると、噴射順
は図2に示すように例えば#1→#3→#4→#2(#
は番号の意)のようになる。この構成によれば、プラン
ジャ変位とインジェクタ噴射タイミングは同期している
ものの、後で詳しく述べるように、ポンプの吐出行程で
噴射するインジェクタと吸入行程で噴射するインジェク
タとに分かれるため、両インジェクタ間で噴射量がバラ
ツキやすい問題が残る。
射1気筒分につきポンプ吐出1回とするのが理想であ
る。例えば、直列4気筒エンジン用のカムは、1回転で
プランジャを4往復動させる4山カムとすればよい。し
かし、仮に最高回転数が毎分8000回転のエンジンで
は、プランジャの往復動は毎秒250回以上と非常に速
くなるため、ポンプの耐久性・サイズ・効率のあらゆる
面で実現が困難となり、6気筒や8気筒、さらに多気筒
のエンジンではカムが6山、8山と増える。そのため、
プランジャの往復速度が速くなるばかりか、カム自体も
非常に大型化するため、よりいっそう実現は困難であ
る。特に、キャビテーションの問題は深刻で、プランジ
ャ速度の高速化に伴う吸入圧力の低下のためキャビテー
ションが起こりやすく、キャビテーションが発生すると
ポンプの効率低下、耐久性低下が著しくなる。また、こ
の対策のためにダンパー等の新たな機器を追加する必要
が生じて、コストアップ、サイズアップを余儀なくされ
る。
置では、インジェクタの噴射2気筒分につきポンプ吐出
1回とする構成とし、プランジャの往復動周波数を低く
抑えて、ポンプの小形・低コスト・高効率を容易に実現
可能としている。反面、前記したインジェクタの噴射量
バラツキは顕著に表れる。
より演算されるインジェクタの目標噴射時間幅に対し、
各インジェクタに与える噴射時間幅を補正することによ
り各気筒間での燃料噴射量バラツキを低減させる手法を
提供するものである。
カニズムを詳細に説明する。図2において、上から2段
目のポンプ流量の一点鎖線は、ポンプが100%吐出を
行った場合の流量で、太線で示す実際の吐出流量は、ソ
レノイドをONした時点(図示せず)から開始され、イ
ンジェクタが必要とする量のみを吐出する。従ってハッ
チングで示すポンプ1吐出当たりの吐出体積Vpは、噴
射順が隣り合う2個のインジェクタの噴射体積VaとV
bの和に等しい。
Paveに対し、インジェクタ噴射によって概ねΔPだ
け圧力が低下し、ポンプ吐出によって2×ΔPだけ圧力
が上昇し、再びインジェクタ噴射によってΔP低下して
Paveに戻るというサイクルを繰り返してこのような
波形となる。このため吐出行程中に噴射する#1、#4
のインジェクタは、コモンレール圧力が低いところで噴
射するため噴射量が少なくなり、逆に吸入行程中で噴射
する#2、#3のインジェクタの噴射量が多くなる。こ
れが噴射量バラツキの主原因である。なお、○印は、噴
射中のコモンレール圧力の平均値であり、噴射順が隣り
合うインジェクタ間での平均噴射圧力の差が大きいこと
がわかる。
が重ならない場合の例を示したが、後で述べるように、
ポンプ吐出とインジェクタ噴射が重なる場合は、更に複
雑な圧力波形となる。しかし、後者の場合は、インジェ
クタ間の平均噴射圧力の差が減少して噴射量バラツキが
小さくなる傾向があり、最も圧力差が大きくなる図2の
ようなモードが噴射量バラツキも最大になる。本発明で
は、まず、このバラツキが最大となるポンプ吐出とイン
ジェクタ噴射が重ならない場合を基準として、噴射時間
幅を補正する際の最大補正時間幅を決定する。
る。
(この場合#1、#4)の噴射時間幅Taを、エンジン
の運転状態より演算されるインジェクタの目標噴射時間
幅Trefに対して補正時間幅ΔTだけ長くとり、逆に
圧力が高い側のインジェクタ(この場合#2、#3)の
噴射時間幅Tbを、ΔTだけ短くして噴射量の差を補正
するものである。関係式は以下となる。
動する噴射圧力を平均噴射圧力で代表して近似し、以下
のように表す。
は開口面積、ρは燃料の密度である。
は次式となる。
なる訳なので、Va=Vbとするための補正時間幅ΔT
を求める。Va=Vbの関係より、
を見れば一目瞭然である。すなわち平均噴射圧力の差に
よりQa<Qbとなってしまうので、Ta>Tbとする
ことにより、ハッチングで示すVa、Vbの面積を等し
くすることができる。
ΔTについて解くと次式が得られる。
が、上述の通り、図2は噴射量バラツキが最大となるモ
ードであり、このときの補正時間幅ΔTも最大となる。
すなわち、この時のΔTが最大補正時間幅のΔTmax
である。
動の半振幅ΔPがわかれば、最大補正時間幅ΔTmax
を導出できることがわかる。Pave、ΔPは圧力セン
サ信号により運転中に測定が可能であり、センサ信号に
よるリアルタイムの補正計算も可能であるが、以下に述
べるように推定で求めることもできる。
特にΔPを正確に検出するにはサンプリング周期を1m
s程度の高速にまで高める必要がある。通常のコントロ
ーラのサンプリング・演算周期は数〜10ms程度であ
るので、正確なΔPの検出は困難である。あるいは高速
の演算能力を持つ高価なコントローラが必要になるとい
う問題がある。もしくは、長時間のデータを取込んで、
多数のデータ点から最大点と最小点を抽出してΔPを求
めることによりΔPの精度を高める、というような工夫
が必要となり、この場合は制御周期が長くなるので運転
条件の変化に対する追従性が悪くなる課題がある。
目標噴射時間幅Trefより、演算にて推定するように
する。燃料の体積弾性係数Bとコモンレール容積Vcが
わかっているので、インジェクタの噴射体積がわかれば
圧縮性の式よりΔPは計算可能である。1噴射毎の平均
噴射体積をVave(=(Va+Vb)/2)とする
と、ΔPは次式となる。
式で与えるものとする。
に制御する際の目標値を用いるか、圧力センサ信号の平
均値を用いればよい。これにより、時々刻々変動する燃
料圧力を高速に取込んで演算することなくPave、Δ
Pを検出して噴射時間幅の補正ができる。
なる場合の補正方法について説明する。図2では、ポン
プ吐出とインジェクタ噴射が重ならない場合の例を示し
たが、ポンプ吐出に対しインジェクタ噴射の位相は様々
に変化するため、これによって両者が重なったり、ある
いは吐出行程中に噴射するインジェクタと吸入行程中で
噴射するインジェクタとが入れ替わったりもする。特
に、筒内噴射エンジンの場合はエンジンの負荷状態によ
り燃料をエンジンの吸気行程で噴射する場合と、圧縮行
程で噴射する場合があるため、インジェクタ噴射の位相
変化が大きくなる。さらに、エンジンによってはエンジ
ンカムシャフトの位相をアクチュエータにより変化させ
る可変バルブタイミング機構を備える機種もあり、高圧
燃料ポンプのカムをエンジンカムシャフトにより駆動す
る場合はポンプ吐出の位相もまた変化することになる。
従って、このようなポンプ吐出とインジェクタ噴射の大
幅な位相変化に対しても、柔軟に対応できる補正手法が
必要となる。
射が重なる場合の例を示す。
なった場合の例で、図2の場合と比較してコモンレール
の圧力脈動振幅が2×ΔP→ΔPの半分に減っているこ
とがわかる。これはポンプ吐出による圧力上昇がインジ
ェクタ噴射により相殺されたためで、この場合、噴射順
が隣り合うインジェクタ間での平均噴射圧力の差は極め
て小さくなり、補正を行わなくても噴射量バラツキは十
分に小さい。
クタの噴射開始時点までにポンプが吐出した量(体積)
を図3に示すようにVpsとし、1吐出当たりの全吐出
体積Vpに対する割合をα(=Vps/Vp)と定義す
る。すなわちαはポンプ吐出に対しどのタイミングでイ
ンジェクタが噴射するかを表したもので、αの値によっ
てコモンレール圧力がインジェクタ噴射までにどの圧力
まで上昇するかが変化する。図3中に示すように、一点
鎖線で示す「ポンプ流量と噴射流量が重ならない場合の
上昇圧力」=2×ΔPに対し、α=1/2の場合の上昇
圧力は半分のΔPまで、α=1/4の場合の上昇圧力は
さらに半分のΔP/2までと変化する。
り、この時の隣り合うインジェクタ間の平均噴射圧力の
差は非常に小さく、噴射量バラツキもごくわずかであ
る。
の一例で、α=2/3の場合を示してある。この場合は
ポンプ吐出と重なる側のインジェクタ(この場合#1、
#4)の平均噴射圧力が重ならない側のインジェクタ
(この場合#2、#3)に比べて高くなり、噴射流量は
Qa>Qbとなるため、逆に、前者のインジェクタの噴
射時間幅Taを後者のインジェクタの噴射時間幅Tbに
対して短くする必要がある。この場合、αが大きくなる
ほどに図中のΔP’分の圧力が大きくなるので、噴射圧
力の差は更に大きくなる。
で、α=0の場合を示してある。図4の場合とは逆に、
噴射流量はQa<Qbとなるので、噴射時間幅をTa>
Tbとする必要がある。ここで、インジェクタの噴射位
相が図示の状態から更に前方にずれるほどに、図中のΔ
P”分の圧力が大きくなるので、噴射圧力の差は更に大
きくなる。ところが、Vpsは常に0であるのでαは0
のままである。すなわち、αだけでは噴射圧力差の大小
を表現し切れないことがわかる。そこで、ポンプ吐出と
重なる側のインジェクタがポンプ吐出開始時点までに噴
射した量(体積)を図5に示すようにVisとし、ポン
プの吐出体積Vpに対する割合をβ(=Vis/Vp)
と定義する。このβの値によってコモンレール圧力がポ
ンプ吐出までにどの圧力まで低下するかが変化する。
り、隣り合う2個のインジェクタの噴射圧力の大小関係
を広範な条件下で表現することが可能になる。これを図
6により説明する。
ずらした場合の、コモンレール圧力、α値、β値、およ
び補正時間幅ΔTの変化を示した図である。横軸は時間
ではないので注意されたい。一番左はポンプ流量と噴射
流量が重ならない状態であり、右に行くにしたがって噴
射流量の位相が後方にずれてポンプ流量と重なってく
る。両矢印で示す隣り合うインジェクタ間の噴射圧力差
は一番左の状態で最大になり、右に行くにしたがい徐々
に減少して中央付近のα=1/4の近傍でほぼ0にな
る。さらに右に行ってαが1/4以上になると噴射圧力
差の大小関係が逆転し、かつ、徐々にまた圧力差が大き
くなっていく。α値、β値の変化は図示のごとく、αが
0の時、βもまた0であり、両者を共に用いることで噴
射位相の変化に対する噴射圧力の大小関係の変化を数値
として表すことができる。これにより図6中に示すよう
に補正時間幅ΔTをα、βの関数として次式のように与
えることが可能になる。
ならない場合の補正時間幅を最大のΔTmaxとし、α
=1/4の噴射圧力差がほぼ0となる場合の補正時間幅
を0として、この間を直線で結んでα、βの関数として
表したものである。α、βという2つのパラメータを導
入することにより、補正時間幅の大きさ・方向を同時に
決定することができる。
置における噴射時間の補正方法をフローチャートで示
す。図7において、コントローラは、燃料噴射量制御を
開始すると、アクセル開度、クランク角、エンジン回転
数等からエンジンの運転状態を検出し、インジェクタの
噴射開始タイミングと目標噴射時間幅Trefを決定す
る。次にポンプの吐出開始タイミングと吐出時間幅を先
のクランク角やエンジン回転数等の情報から算出し、イ
ンジェクタの噴射期間とポンプの吐出期間との重なり状
況を比較することによりα値、β値を算出する。補正時
間幅の演算は、まず目標噴射時間幅Trefと平均燃料
供給圧力Paveの情報より最大補正時間幅のΔTma
xを計算し、これと先のα、βの値より補正時間幅ΔT
を決定する。最後に目標噴射時間幅Trefにこの補正
時間幅ΔTを加算、または減算することにより実際にイ
ンジェクタに与える噴射時間幅Ta、Tbを演算、出力
して制御の1サイクルが終了となる。
も、本発明の燃料供給装置によれば全インジェクタ本数
の半分はTa、残り半分はTbと、噴射時間幅は2種類
しかないので演算量は変わらず、コントローラの負担が
増えることはない。また、エンジン回転数やアクセル開
度等のエンジンの運転状態がよほど急激に変化しない限
り、例えば図2の#1インジェクタのTa値と#4イン
ジェクタのTa値を変える必要はないので、制御1サイ
クルの演算周期はポンプ1〜数回転毎で十分であり、コ
ントローラの演算負荷が非常に小さくて済む。
ラツキ補正を行った結果を示す。図8において、代表的
な値を用いて計算すると、例えばTref=3.5ms
に対し、ΔT=0.03msと算出される。この場合の
補正後のパルス幅は、Ta=3.5+0.03=3.5
3ms、Tb=3.5−0.03=3.47msとな
る。図8に示す如く、この補正により噴射量バラツキを
大幅に低減できることを数値シミュレーション等により
確認している。
給装置の一実施例では高圧燃料ポンプとして図1に示し
た構造のものを用いたが、このポンプのように可変容量
制御の際、吐出行程の最初は吐出せず途中から吐出する
という方式とは逆に、最初に吐出して途中から吐出を止
めることにより可変容量制御を行う構造のポンプも存在
する。本発明の燃料供給装置では、このような構造の可
変容量式単筒プランジャポンプを用いても、同様にして
噴射量バラツキの補正を行うことができる。図9にこの
一例を示す。
い場合の一例で、図2に示した実施例に比べてポンプ流
量の波形が異なっているのがわかる。図2の場合と同様
にポンプの吐出が終了した直後に噴射するインジェクタ
(この場合#1、#4)の平均噴射圧力は続いて噴射す
るインジェクタ(この場合#2、#3)の平均噴射圧力
に比べて高くなっているので、噴射流量はQa>Qbと
なっている。したがって、噴射時間幅をTa<Tbとな
るよう補正することにより噴射量バラツキを補正するこ
とができる。補正時間幅の演算方法も、同様に目標噴射
時間幅Trefと平均燃料供給圧力Paveより最大補
正時間幅のΔTmaxを決定し、α、βの値より補正時
間幅ΔTを求めればよい。α、βの定義こそ若干変える
必要があるものの、本発明のアルゴリズムに沿って同様
の補正が可能であるのは明らかである。
常に噴射時間幅の補正を行う構成としていたが、目標噴
射時間幅Trefが十分に短いときは、(数9)よりわ
かるように圧力脈動の半振幅ΔPも小さくなるので、元
々の噴射量バラツキ自体十分に小さく、このような場合
は補正を省略してもよい。これによりコントローラの演
算負荷を抑えることができる。あるいは先のα値が1/
4の近傍では、噴射順が隣り合う2個のインジェクタで
平均噴射圧力にほとんど差がないので、やはり噴射時間
幅の補正をしなくても噴射量バラツキは十分に小さい。
また、αが1/4の近傍ではどちらのインジェクタの燃
料噴射圧力が高くなるかが運転条件により変わるため判
別が難しく、補正を逆方向に行ってかえって噴射量バラ
ツキを悪化させる可能性もある。したがって、αが1/
4の近傍では補正を省略することにより、噴射量バラツ
キを小さく抑えつつ、コントローラの演算負荷を低減す
る構成としてもよい。
例では、噴射時間幅の補正を、インジェクタの「目標噴
射時間幅」、「平均燃料供給圧力」、ポンプ吐出期間と
インジェクタ噴射期間との「重なり状態」の3つをパラ
メータにして行っている。これにより、時々刻々変動す
る燃料圧力を高速に取込んで演算することなく噴射時間
幅の補正ができるので、コントローラに演算負荷をかけ
ることなく噴射量バラツキの低減ができる。
る場合には、この情報を基に噴射時間幅の補正を行って
もよい。具体的には、噴射中の燃料供給圧力が低い方の
インジェクタの噴射時間幅を長く、噴射中の燃料供給圧
力が高い方のインジェクタの噴射時間幅を短くするよう
構成し、両インジェクタ間の圧力差に応じて補正時間幅
の増減を決定することにより噴射量バラツキの低減が可
能になる。
気筒間での燃料噴射量のバラツキを小さく抑えることが
できるので、ECU(エンジンコントロールユニット)
による空燃比の補正が少なくて済み、安定したエンジン
制御が可能になる。また、エンジンが要求する燃料噴射
量を精密に制御することができるので、最適な燃焼状態
を得てエンジンの動力性能、燃費、排気性状を向上でき
る。また、少ないコモンレール容積でも噴射量バラツキ
を小さなレベルに維持できるので、燃料圧力の昇圧性・
減圧性が向上する。このため、エンジン始動時の昇圧
性、および過渡運転時の目標燃料供給圧力の変化に対す
る圧力変化の応答性を向上することができる。
ャポンプを用い、インジェクタが2気筒分噴射する間に
ポンプが1回吐出するよう構成し、ポンプの可変容量制
御により燃料供給圧力を略一定に調節するコントローラ
を備えた燃料供給装置を対象とする。
的になるため吐出圧力の脈動が大きく、インジェクタの
噴射量バラツキが大きくなりやすいが、本発明はこれを
解消してポンプの低コスト・省エネルギ等の特長を活か
した燃料供給装置を提供するものである。
より演算されるインジェクタの目標噴射時間幅に対し、
各インジェクタに与える噴射時間幅を補正することによ
り各気筒間での燃料噴射量バラツキを低減させるもので
ある。そこで、ポンプ1吐出の間に噴射する2個のイン
ジェクタのうち、一方のインジェクタに与える噴射時間
幅を長く、もう一方のインジェクタに与える噴射時間幅
を短くするよう補正することを基本とする。この時、コ
ントローラは、2個のインジェクタのうち、どちらの噴
射時間幅を長くしてどちらを短くするかを、ポンプ吐出
に対してどのタイミングでインジェクタが噴射するかに
より判断する。
料圧力は平均圧よりも高くなっているので、この時点で
噴射するインジェクタの噴射量は多くなる。また、この
インジェクタの噴射により燃料圧力は低下するので、次
に噴射するインジェクタの燃料噴射量は相対的に少なく
なる。従って、この場合は前者のインジェクタの噴射時
間幅を短く、後者の噴射時間幅を長くすることにより、
噴射量バラツキを低減できるのである。
の吐出期間とインジェクタの噴射期間との重なり状況を
検出して、両者が重ならない場合は、ポンプの1吐出が
終了した後に最初に噴射するインジェクタの噴射時間幅
を短く、次に噴射するインジェクタの噴射時間幅を長く
する。また、両者が重なる場合は、重なる側のインジェ
クタの噴射開始時点までにポンプが吐出した量が1吐出
における全吐出量の概ね1/4以下の割合であれば、重
なる側のインジェクタの噴射時間幅を長く、もう一方の
インジェクタの噴射時間幅を短くし、前記吐出量の割合
が概ね1/4以上であれば、逆に、重なる側のインジェ
クタの噴射時間幅を短く、もう一方のインジェクタの噴
射時間幅を長くする。これはポンプ吐出に対しインジェ
クタがどのタイミングで噴射するかにより、その時の燃
料圧力がもう一方のインジェクタにおける燃料圧力に対
し高くなったり低くなったりするためであり、前記吐出
量の割合が概ね1/4の位置がその分岐点になるからで
ある。
ず、噴射量バラツキは2個のインジェクタ間における燃
料噴射圧力の差が大きいほど大きくなり、平均燃料供給
圧力の大小によっても変化する。そして、燃料噴射圧力
の差はインジェクタの噴射時間幅が大きいほど大きくな
る傾向がある。また、上述の通り、ポンプの吐出期間と
インジェクタの噴射期間との重なり状況によりインジェ
クタ間の燃料噴射圧力の差が変化し、ある範囲では圧力
差が非常に小さくなる場合がある。逆に言えば、両期間
が重ならない場合の圧力差が最大であり、このとき噴射
量バラツキも最大になる。
最大となる、両期間が重ならない場合を基準として補正
時間幅の最大値(最大補正時間幅)を目標噴射時間幅と
平均燃料供給圧力により決定する。そして、吐出期間と
噴射期間との重なり量に応じて補正時間幅を最大補正時
間幅から短くして出力するよう構成する。これにより、
正確な補正量を算出して噴射量バラツキを広い運転条件
において低減することが可能になる。
は、ポンプの吐出期間とインジェクタの噴射期間との
「重なり状態」、インジェクタの「目標噴射時間幅」、
「平均燃料供給圧力」の3つをパラメータにしてコント
ローラで行うようにする。平均燃料供給圧力は圧力セン
サの検出値を用いる必要はなく、燃料供給圧力を一定に
制御する際の目標値を用いればよい。これにより、時々
刻々変動する燃料圧力を高速に取込んで演算することな
く噴射時間幅の補正ができるので、コントローラの演算
負荷を大幅に低減できる。本方式によれば、コントロー
ラの演算周期はポンプ1〜数回転毎で十分である。
られる場合は、この情報を基に噴射時間幅の補正を行う
ことも可能である。具体的には、噴射中の燃料供給圧力
が低い方のインジェクタの噴射時間幅を長く、噴射中の
燃料供給圧力が高い方のインジェクタの噴射時間幅を短
くするよう構成し、両インジェクタ間の圧力差に応じて
補正時間幅を決定することにより噴射量バラツキの低減
が可能になる。
圧力の情報を用いることなく各インジェクタへの噴射指
令値を補正して、各気筒間での燃料噴射量のバラツキを
低減できるエンジンの燃料供給装置を提供できる。
構成図である。
正の一例を示す図である。
正の一例を示す図である。
正の一例を示す図である。
正の一例を示す図である。
クタの噴射位相を徐々にずらした場合の挙動を示す図で
ある。
の補正方法のフローチャート図である。
補正の効果を示すグラフである。
た時の噴射時間補正の一例を示す図である。
入弁、6…吐出弁、9…低圧配管、10…吸入流路、1
1…吐出流路、12…加圧室、50…燃料タンク、51
…低圧ポンプ、52…プレッシャレギュレータ、53…
コモンレール、54…インジェクタ、55…コントロー
ラ、56…圧力センサ、72…エンジンカムシャフト、
73…エンジンカバー、100…カム、101…高圧燃
料ポンプ、200…ソレノイド、201…係合部材、2
02…ばね。
Claims (5)
- 【請求項1】単筒プランジャの往復動作で容量を可変す
ることによって噴射弁に燃料を供給する燃料ポンプと、
前記プランジャを前記噴射弁が2気筒分噴射する間に1
往復動をさせる駆動機構と、前記燃料ポンプを制御して
燃料供給圧力を調節しながら前記燃料噴射弁の噴射開始
時期と噴射時間幅を制御するコントローラとを備えた筒
内噴射エンジンの燃料供給装置において、 前記コントローラは、前記燃料ポンプの1吐出の間に噴
射する2個の前記燃料噴射弁のうち、一方の燃料噴射弁
に与える噴射時間幅を長くし、もう一方の燃料噴射弁に
与える噴射時間幅を短くすることを特徴とする燃料供給
装置。 - 【請求項2】前記コントローラは、前記高圧燃料ポンプ
がプランジャの往復動に同期して行う間欠的吐出の吐出
開始時期と吐出時間幅を検出し、前記高圧燃料ポンプの
吐出期間と前記燃料噴射弁の噴射期間との重なり状態
と、前記筒内噴射エンジンの運転状態より演算される前
記燃料噴射弁の目標噴射時間幅と、前記燃料供給圧力の
平均値とに応じて前記目標噴射時間幅に対して各燃料噴
射弁に与える噴射時間幅を補正することを特徴とする請
求項1記載の燃料供給装置。 - 【請求項3】前記コントローラは、前記高圧燃料ポンプ
の吐出期間と前記燃料噴射弁の噴射期間との位相を比較
して前記噴射時間幅の補正の増減方向を決定し、前記目
標噴射時間幅と前記燃料供給圧力の平均値より前記噴射
時間幅の最大補正時間幅を決定し、前記吐出期間と前記
噴射期間との重なり量に応じて各燃料噴射弁に与える補
正時間幅を前記最大補正時間幅から短くして出力するこ
とを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の燃料
供給装置。 - 【請求項4】前記コントローラは、前記高圧燃料ポンプ
の吐出期間と前記燃料噴射弁の噴射期間との重なり状況
を検出して、両者が重ならない場合は、前記高圧燃料ポ
ンプの1吐出が終了した後に最初に噴射する燃料噴射弁
の噴射時間幅を短く、次に噴射する燃料噴射弁の噴射時
間幅を長くし、また、両者が重なる場合は、重なる側の
燃料噴射弁の噴射開始時点までに前記高圧燃料ポンプが
吐出した量が1吐出における全吐出量の概ね1/4以下
の割合であれば、前記重なる側の燃料噴射弁の噴射時間
幅を長く、もう一方の燃料噴射弁の噴射時間幅を短く
し、前記吐出量の割合が概ね1/4以上であれば、逆
に、前記重なる側の燃料噴射弁の噴射時間幅を短く、も
う一方の燃料噴射弁の噴射時間幅を長くすることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料供給装
置。 - 【請求項5】前記コントローラは、前記燃料噴射弁への
燃料供給圧力を検出し、噴射中の燃料供給圧力が低い方
の燃料噴射弁の噴射時間幅を長く、燃料供給圧力が高い
方の燃料噴射弁の噴射時間幅を短くすることを特徴とす
る請求項1記載の燃料供給装置。
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