JP2002276122A - 化粧シート付パネルを使用した壁面施工方法 - Google Patents

化粧シート付パネルを使用した壁面施工方法

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JP2002276122A
JP2002276122A JP2001071822A JP2001071822A JP2002276122A JP 2002276122 A JP2002276122 A JP 2002276122A JP 2001071822 A JP2001071822 A JP 2001071822A JP 2001071822 A JP2001071822 A JP 2001071822A JP 2002276122 A JP2002276122 A JP 2002276122A
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JP
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panel
decorative sheet
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decorative
panels
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Hiromu Iwakawa
煕 岩川
Shigeyoshi Sato
重好 佐藤
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Chuetsu Tec Co Ltd
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Chuetsu Tec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】好適に仮固定のできる化粧シート付パネルを使
用した壁面施工方法の提供。 【解決手段】化粧シート付パネル1は、互いに接合され
るパネル接合部において、少なくとも一方側の化粧シー
トを他方側のパネル表面に重なり合う長さに延長させた
延長部3a,3aを設けるとともに、パネル本体2の両
縁から一定幅だけ化粧シートが貼着されない分離部2
a,2aを設けておき、そのパネル本体2の裏面に両面
粘着テープ10を介在させてパネル支持用下地材9に仮
止めした後、化粧シート付パネル1を前記分離部位置に
てパネル本体表面から釘等の固定具7を使用してパネル
支持用下地材9に固定し、然かる後、両パネルの化粧シ
ートの縁部を一方側パネルの分離部位置で重ね、重なり
部分をカッターで切断し、各化粧シートの切れ端を除去
した後、各化粧シート縁部をパネル本体表面に貼着させ
て固定手段の露出部を覆うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の内壁等を構
築する際の化粧シート付パネルを使用した壁面施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内壁等には、けい酸カル
シウム板や石膏ボード等の繊維強化セメント板等からな
るパネル本体の表面に壁紙やクロスシート等の化粧シー
トを貼着して化粧が施されており、これらの化粧を施し
た壁等を施工する場合には、まず、パネル本体を釘等の
固定具を用いてパネル支持用下地材に固定し、その後、
パネル本体表面に接着剤を塗布してその上から化粧シー
トを貼っていた。
【0003】また、この他、パネル本体の表面全体に予
め化粧シートを貼り付けた化粧シート付パネルをパネル
支持用下地材に釘打ちその他の方法で固定する壁面施工
方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したパネ
ル本体をパネル支持用下地材に固定した後化粧シートを
貼るようにした従来の技術では、パネル本体の設置と化
粧シートの貼付けとが異なる工程によって行われるた
め、施工に時間がかかり、更に、パネル本体を設置する
のは建設業者、化粧シートを施工するのは内装業者とい
うように、工程によって施工する業者が異なる場合が多
いため、その分施工コストも嵩んでしまうという問題が
あった。
【0005】また、従来の予め化粧シートを表面全体に
貼り付けたパネルを使用する方法では、パネルを固定す
るための釘等の固定具を化粧シート表面から打つため、
施工後の壁表面に固定具の頭部が露出して見栄えが悪
く、しかも、各パネル毎に化粧シートの端部を裏側に巻
き込む為、パネル間の継ぎ目に溝ができ易く、大壁がで
きない、仕上がりの状態がよくない等の問題があった。
【0006】一方、施工する際に、化粧シート付パネル
を固定させる所定の位置に調整した後は、それをずらさ
ないように押さえたまま、釘等を打たなければならず、
そのためにパネルを押さえ付ける者、釘を打つ者といっ
たように複数の人間の手によって行わざるを得なかっ
た。
【0007】本発明は、このような従来の技術の状況を
鑑み、パネル本体と化粧シートの施工が同時に行え、且
つ、前述した従来の化粧シート付パネルを使用した方法
の欠点を無くし、何ら熟練を要することなく、素人でも
簡単に見栄えの良い壁面施工が、短い施工時間に低コス
トでなし得られる化粧シート付パネルを使用した壁面施
工方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、
パネル本体の表面に化粧シートを貼着した複数の化粧シ
ート付パネルをパネル支持用下地材に並べて固定する化
粧シート付パネルを使用した壁面施工方法において、前
記化粧シート付パネルは、互いに接合されるパネル接合
部において、少なくとも一方側の前記化粧シートを他方
側のパネル表面に重なり合う長さに延長させた延長部を
設けるとともに、該パネル本体の良縁から一定幅だけ前
記化粧シートが貼着されない分離部を設けておき、該化
粧シート付パネルをそのパネル本体の裏面に両面粘着テ
ープを介在させて前記パネル支持用下地材に仮止めした
後、該化粧シート付パネルを前記分離部位置にてパネル
本体表面から釘等の固定具を使用してパネル支持用下地
材に固定し、然かる後、前記両パネルの化粧シートの縁
部を一方側パネルの分離部位置で重ね、該重なり部分を
カッターで切断し、各化粧シートの切れ端を除去した
後、各化粧シート縁部をパネル本体表面に貼着させて前
記固定手段の露出部を覆うようにしたことにある。
【0009】尚、テープ状基材の両面に粘着材層を有
し、該両粘着材層の内の少なくとも片側を、被着面に対
して一定以下の押圧力による押し付けでは充分な粘着力
を発揮しない粘着材からなる感圧粘着材層とした両面粘
着テープを使用し、化粧シート付パネルとパネル支持用
下地材との間に前記両面粘着テープを介在させて前記化
粧シート付パネルを前記パネル支持用下地材に仮止め
し、然かる後、釘等の固定具によるパネル支持用下地材
に対する固定作業を行うことが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る化粧シート付
パネルを使用した壁面施工方法の実施の形態を図1〜図
7について説明する。
【0011】図において、符号1は化粧シート付パネル
であり、化粧シート付パネル1は、パネル本体2と、化
粧シート3とを備えて構成されている。
【0012】パネル本体2は、JIS5430に規定の
繊維強化セメント板であるけい酸カルシウム板や石膏ボ
ード等をもって構成されており、設置場所に合わせて方
形状に形成されている。尚、このパネル本体として、け
い酸カルシウム板を用いる場合は、予めパネル本体2全
体に目止め剤(シーラー)を塗布したものを使用するの
が望ましい。これは、接着剤と反応してパネル本体表面
からアルカリ質が溶解し、そのことにより接着剤の接着
力が損なわれるのを防止するためである。
【0013】このシーラーは大きく分けて、水溶系(水
性)と溶剤系(油性)とがある。水溶系としては、アク
リル樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリルウレタン樹脂、ウ
レタン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン
樹脂等があり、溶剤系としては、アクリルシリコン樹
脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、アクリルエマルジョ
ン樹脂等がある。また、別の区分として、含浸シーラー
と言われる、塗料の密着性を向上させるものもある。
【0014】このパネル本体2の表面全体には、接着剤
として、例えば部分鹸化されたポリ酢酸ビニル水溶液の
水性糊が塗布されて接着剤層4が形成され、その接着剤
層4の上からパネル本体2の最側縁部を除く、側縁部か
ら一定幅だけが接着剤の接着性を損なわず剥離可能な保
護紙5,5…で被覆されている。尚、接着剤は上述のポ
リ酢酸ビニル水溶液の水性糊以外でも保護紙が接着性を
損なわず、剥離可能なものであればよい。
【0015】また、パネル本体2の裏面には、図2に示
すように、パネル支持用下地材9に対応する位置に両面
粘着テープ10が貼られている。この両面粘着テープ1
0は、図3に示すように、片面には通常に被着面(パネ
ル本体2の裏面)との貼着に適応した粘着力を有する固
定粘着剤層11が、もう一方の面には、表面に特殊なマ
スキング部材12を備えて一定以下の押圧力では充分な
粘着力を発揮させずに最低限の粘着力のみ発揮し、押圧
することにより浸透孔12aよりマスキング材12の表
面に粘着剤が浸透して被着面(パネル支持用下地材)9
との貼着に関し十分な粘着力を発揮する感圧粘着材層1
3とを備えて構成されている。両面粘着テープ10は、
パネル本体2に固定粘着剤層側を当接させて貼着されて
おり、感圧粘着材層側には、剥離保護紙14がその粘着
力を損なわないとともに剥離可能に被覆されている。
【0016】化粧シート3は、図2に示すように、パネ
ル本体2より外側にはみ出し延長部3a,3aを左右両
側縁に備えている。この延長部3a,3aは、後述する
壁面施工に際し、互いに隣り合うパネルの分離部2aに
重なる長さに成型されている。
【0017】このように構成することにより、パネル本
体2と、化粧シート3とは、パネル本体の側縁部から一
定幅だけ接着されない分離部2aを備えて貼着される。
【0018】次に、このように構成された化粧シート付
パネルを使用した壁面施工方法について説明する。
【0019】まず、両面粘着テープ10の剥離保護紙1
4を剥がし、図1に示すように、対応する位置の被着面
(パネル支持用下地材)9に感圧粘着材層13が当たる
ように化粧シート付パネル1,1…を並べて設置する。
この状態では、パネル本体2は、感圧粘着材層12のパ
ネル本体2を保持するのに最低限の粘着力により被着面
9に貼着されており、パネル本体2を動かして位置を調
整することができるようになっている。
【0020】パネル本体2を適宜な位置に調整し終えた
ら化粧シート付のパネル本体2を被着面側に押圧し、感
圧粘着材層13に化粧シート付パネル1を被着面9に保
持させる十分な貼着力を発揮させ、化粧シート付パネル
1をパネル支持用下地材9に仮固定する。
【0021】この状態で、図5に示すように、釘からな
る固定具7,7…を用いてパネル本体2をパネル支持用
下地材9に固定する。
【0022】その後、図6に示すように、化粧シート3
の延長部3aを延長部及び分離部に重ね合わせ、この重
ね合わせた部分の適宜切断箇所8をカッターをもって切
断する。そして、化粧シートの切れ端及び剥離保護紙を
除去して、図7に示すように、化粧シート3の未貼着部
分を隣り合う化粧シート接合端部を互いに突き合わせて
貼付けて完了する。
【0023】尚、上述の実施例では、両面粘着テープを
パネル裏面中央に貼り付けた例について説明したが、両
面粘着テープをパネル裏側の分離部の裏に当たる位置
等、その他の位置に貼り付けるようにしても良い。
【0024】また、上述の実施例では、分離部に予め接
着剤を塗布し、その表面に保護紙を被覆した例について
説明したが、分離部の化粧シート側に接着剤を塗布して
おき、その表面に保護紙で被覆するようにしてもよく、
また、パネル設置後に分離部に接着剤を塗布するように
してもよい。
【0025】固定具は釘の他、ネジ等のその他の固定具
を用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るパネルを使
用した壁面施工方法は、化粧シート付パネルに、互いに
接合されるパネル接合部において、少なくとも一方側の
前記化粧シートを他方側のパネル表面に重なり合う長さ
に延長させた延長部を設けるとともに、該パネル本体の
良縁から一定幅だけ前記化粧シートが貼着されない分離
部を設けておくことにより、施工現場においてパネル設
置作業と、化粧シートの施工作業とを分けて行う必要が
なく、作業効率が向上し、コスト低減することができ、
且つ、釘等からなる固定具を好適に隠すことができ、壁
面が美麗に仕上がる。
【0027】また、該化粧シート付パネルをそのパネル
本体の裏面に両面粘着テープを介在させて前記パネル支
持用下地材に仮止めした後、該化粧シート付パネルを前
記分離部位置にてパネル本体表面から釘等の固定具を使
用してパネル支持用下地材に固定することにより、固定
する際にパネル本体を押さえておく必要がなく、一人で
も簡単に施工することができる。
【0028】そして、パネル本体をパネル支持用下地材
に固定具をもって固定した後、前記両パネルの化粧シー
トの縁部を一方側パネルの分離部位置で重ね、該重なり
部分をカッターで切断し、各化粧シートの切れ端を除去
した後、各化粧シート縁部をパネル本体表面に貼着させ
て前記固定手段の露出部を覆うようにしたことにより、
隣り合う化粧シートの突き合わせ部分が素人でも美麗に
仕上げることができる。
【0029】また、テープ状基材の両面に粘着材層を有
し、該両粘着材層の内の少なくとも片側を、被着面に対
して一定以下の押圧力による押し付けでは充分な粘着力
を発揮しない粘着材からなる感圧粘着材層とした両面粘
着テープを使用し、化粧シート付パネルとパネル支持用
下地材との間に前記両面粘着テープを介在させたことに
より、一度貼着させても押圧して充分な粘着力を発揮さ
せない限り、粘着材が被着面にこびりつくようなことが
なく、化粧シート付パネルの位置調整を簡単に行うこと
ができる。
【0030】そして、前記化粧シート付パネルを前記パ
ネル支持用下地材に仮止めし、然かる後、釘等の固定具
によるパネル支持用下地材に対する固定作業を行うこと
により、化粧シート付パネルが両面粘着テープにより充
分な粘着力をもって仮止めされるので、釘等をもって固
定する際に、パネルを押さえておく必要がなく、一人で
も簡単に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁面施工方法に使用する化粧シー
ト付パネルの設置状態を示す斜視図である。
【図2】同上の化粧シート付パネルを背面から見た斜視
図である。
【図3】同上の両面粘着テープの構造を示す部分拡大断
面図である。
【図4】化粧シート付パネルを使用した壁面施工方法に
おける両面粘着テープによる仮固定の状態を示す断面図
である。
【図5】同上のパネルの固定状態を示す断面図である。
【図6】同上の化粧シートの重合状態を示す部分断面図
である。
【図7】同上の化粧シートの貼着状態を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1 化粧シート付パネル 2 パネル本体 3 化粧シート 3a 延長部 4 接着剤層 5 保護紙 7 釘(固定具) 8 適宜切断箇所 9 パネル支持用下地材 10 両面粘着テープ 11 固定粘着剤層 12 マスキング部材 12a 浸透孔 13 感圧粘着材層 14 剥離保護紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA42 AA57 AA70 AB04 AB23 BA02 BA12 BA22 BB03 CA07 CC04 DA09 DC15 DC23 GA32W GA33X GB16X GB17X GB44Z GB45Z GB53Z GB54Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル本体の表面に化粧シートを貼着した
    複数の化粧シート付パネルをパネル支持用下地材に並べ
    て固定する化粧シート付パネルを使用した壁面施工方法
    において、 前記化粧シート付パネルは、互いに接合されるパネル接
    合部において、少なくとも一方側の前記化粧シートを他
    方側のパネル表面に重なり合う長さに延長させた延長部
    を設けるとともに、該パネル本体の両縁から一定幅だけ
    前記化粧シートが貼着されない分離部を設けておき、該
    化粧シート付パネルをそのパネル本体の裏面に両面粘着
    テープを介在させて前記パネル支持用下地材に仮止めし
    た後、該化粧シート付パネルを前記分離部位置にてパネ
    ル本体表面から釘等の固定具を使用してパネル支持用下
    地材に固定し、然かる後、前記両パネルの化粧シートの
    縁部を一方側パネルの分離部位置で重ね、該重なり部分
    をカッターで切断し、各化粧シートの切れ端を除去した
    後、各化粧シート縁部をパネル本体表面に貼着させて前
    記固定手段の露出部を覆うようにしたことを特徴として
    なる化粧シート付パネルを使用した壁面施工方法。
  2. 【請求項2】テープ状基材の両面に粘着材層を有し、該
    両粘着材層の内の少なくとも片側を、被着面に対して一
    定以下の押圧力による押し付けでは充分な粘着力を発揮
    しない粘着材からなる感圧粘着材層とした両面粘着テー
    プを使用し、化粧シート付パネルとパネル支持用下地材
    との間に前記両面粘着テープを介在させて前記化粧シー
    ト付パネルを前記パネル支持用下地材に仮止めし、然か
    る後、釘等の固定具によるパネル支持用下地材に対する
    固定作業を行う請求項1に記載の化粧シート付パネルを
    使用した壁面施工方法。
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CN110107047A (zh) * 2019-04-30 2019-08-09 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 一种墙面装饰层粘贴结构及其粘贴方法

Cited By (2)

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CN110107047A (zh) * 2019-04-30 2019-08-09 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 一种墙面装饰层粘贴结构及其粘贴方法
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