JP2002276017A - 地中水排水を行えるようにした側溝用ブロック用のグレーチング、及びこれが使用される側溝用ブロック - Google Patents

地中水排水を行えるようにした側溝用ブロック用のグレーチング、及びこれが使用される側溝用ブロック

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JP2002276017A JP2001073389A JP2001073389A JP2002276017A JP 2002276017 A JP2002276017 A JP 2002276017A JP 2001073389 A JP2001073389 A JP 2001073389A JP 2001073389 A JP2001073389 A JP 2001073389A JP 2002276017 A JP2002276017 A JP 2002276017A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透水性舗装中の雨水、つまり地中水の排出を良
行に行うことのできるグレーチング、またはこれが適用
される側溝ブロックを提供すること。 【解決手段】複数のベアリングプレートまたはベアリン
グバー12を所定の隙間をおいて外枠11に一体化する
ことにより構成されて、溝蓋30または溝蓋部の一部に
代えて側溝ブロック20上に載置することにより、当該
側溝ブロック20内に地表水を各隙間から導水するよう
にしたグレーチング10であって、このグレーチング1
0の長さを、側溝ブロック20の両側壁20aのいずれ
か少なくとも一方の上部を切欠くように形成した挿入口
21内にも載置し得るものとし、この挿入口21側にな
る部分に、側溝ブロック20の外側になる地中からの導
水を可能にする通水孔12aを形成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側溝ブロック及びこれ
に使用されるグレーチングに関し、特に側溝ブロックの
外側になる地面(路面)上の水は勿論、この地面中に浸
透した水をも側溝ブロック内に導くようにしたグレーチ
ング及びこれが使用される側溝ブロックに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】道路脇等に埋設される側溝ブロック内に
は、排水溝等を介して雨水等が導かれるが、その他に
も、溝蓋の一部をグレーチングに替えることにより、こ
のグレーチングを構成しているベアリングプレートまた
はベアリングバー間の隙間から、当該側溝ブロック内の
排水溝内に地表水を導くようにすることもなされてい
る。
【0003】ところで、近年においては、側溝ブロック
の外側になる地表について、枠石や粉砕ガラス等、ある
いはこれらに樹脂コーティングしたものを使用して、雨
水等が地中に浸み易くなるようにした、所謂透水性舗装
50がなされるようになってきている。この透水性舗装
50によれば、砕石等の間に雨水が流れあるいは溜まる
三次元網目構造の隙間が形成されることになるから、こ
の隙間を通して雨水が地中に浸み込み、あるいは溜めら
れる。このため、この透水性舗装50によれば、地表あ
るいは路面上に水たまりができにくいものとなる。
【0004】しかしながら、このような透水性舗装50
であっても、大雨が短時間内に降ったり、透水性舗装5
0下の地中に素早く雨水が浸み込まない場合には、どう
しても透水性舗装50の表面に水溜りができることにな
る。水溜りができた地表が路面や歩道面であったりする
と、人の足元が濡れたり車によって水が跳ね上げられた
りすることになる。
【0005】また、この透水性舗装50は、砕石等によ
って雨水等が通る隙間を形成するようにするものである
から、この隙間が潰れてしまわないような施行が必要で
あることは勿論、その端に埋め込まれる側溝内に十分な
排水が行えるようにしなければならない。そして、地表
面を平らにするには、埋められている側溝の側壁上面と
透水性舗装50の表面とが一致するようにしなければな
らないが、透水性舗装50中には多数の隙間があるか
ら、長期間この透水性舗装50を使用したときには、こ
の隙間が押し潰されて透水性舗装50表面が側溝側壁上
面から下がってしまうこともある。このような場合に
は、図28にも示すように、側溝ブロック20の直近に
位置する透水性舗装50に凹み51が形成されてしま
い、この凹み51内に水が溜まることもある。
【0006】換言すれば、透水性舗装50を形成するに
あたって、その近傍に埋設される側溝ブロックについて
は、次のようなことが要望されるのである。
【0007】透水性舗装50中に浸み込んだ雨水等
を、早急に側溝ブロック内に導くようにして、透水性舗
装50表面に水が溜まらないようにすること。 以上のようにするためには、もともと地表水を側溝ブ
ロック内に落下させるためのグレーチングが使用されて
いるのであるから、このグレーチングを利用するように
すること。 このグレーチングは、既設の側溝ブロックに少しの変
更を加えるだけで利用できるものであること。 仮に透水性舗装50表面が下がった場合にも、その地
表水の排水が行えるような側溝ブロックまたはグレーチ
ングであること。
【0008】そこで、本発明者等は、上記〜の要望
を満たすことのできるグレーチングあるいは側溝ブロッ
クとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重
ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、透水性舗装50中の雨水、つまり地中水の排出を良
行に行うことのできるグレーチング、またはこれが適用
される側溝ブロックを提供することにある。
【0010】特に、本発明の目的とするところは、地中
水の排出を良行に行うことができ、新規な側溝ブロック
は勿論のこと、既設の側溝ブロックについても簡単な工
事で施行することができるグレーチング10、及びこれ
が適用される側溝ブロック20を簡単な構成によって提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述す
る実施の形態の説明中において使用する符号を付して説
明すると、「複数のベアリングプレートまたはベアリン
グバー12を所定の隙間をおいて外枠11に一体化する
ことにより構成されて、溝蓋30または溝蓋部31の一
部に代えて側溝ブロック20上に載置することにより、
当該側溝ブロック20内に地表水41を各隙間から導水
するようにしたグレーチング10であって、このグレー
チング10の長さを、側溝ブロック20の両側壁20a
のいずれか少なくとも一方の上部を切欠くように形成し
た挿入口21内にも載置し得るものとし、この挿入口2
1側になる部分に、側溝ブロック20の外側になる地中
からの導水を可能にする通水孔12aを形成したことを
特徴とする側溝ブロック用のグレーチング10」であ
る。
【0012】すなわち、この請求項1に係るグレーチン
グ10は、主として図1に示すように、複数のベアリン
グプレート12またはベアリングバーを隙間を開けて外
枠11に一体化したものであり、この隙間を通して上方
から直接地表水41等を側溝ブロック20内に導くよう
にした他、その少なくとも一方の側面に通水孔12aを
積極的に形成して、この通水孔12aを通して側溝ブロ
ック20の側方からの導水を行えるようにしたものであ
る。
【0013】このグレーチング10は、側溝ブロック2
0の両側壁20a上部内側に形成した載置段部20b上
に載置される溝蓋30に代えて、または側溝ブロック2
0上部に一体成形される図9等に示す溝蓋部31間の載
置段部20b上に載置されるものであり、両側壁20a
上端面と同一の上面を形成するものである。また、この
グレーチング10の少なくとも1つの側端部(図1では
図示右方端部)は、図1〜図3に示すように、側溝ブロ
ック20の側壁20aに上方に開口するように形成した
挿入口21内に収納して載置されるものであり、これに
より、このグレーチング10は側溝ブロック20上に支
持されることになるものである。
【0014】このグレーチング10の通水孔12aは、
図1等に示したように、グレーチング10の片方に形成
されることが一般的であるが、例えば側溝ブロック20
が道路の中央に埋設されるようなものである場合には、
図4に示すように、グレーチング10の両側に形成され
ることもある。このようなグレーチング10を載置する
ための側溝ブロック20は、当然図5に示すように、両
側壁20aに挿入口21が形成されることになる。
【0015】グレーチング10の端部が収納して載置さ
れることになる挿入口21は、側溝ブロック20を製造
する段階で予め形成されることもあるが、挿入口21を
有していない既設の側溝ブロック20に対して、この挿
入口21を埋設現場で形成することもなされる。
【0016】この場合、挿入口21となる二本の切れ込
みを側溝ブロック20の側壁20aに入れ、この切れ込
みに刃物を入れてこじれば、二本の切れ込み間の部分は
簡単に割れるため、挿入口21は容易に形成できるもの
である。グレーチング10の高さ調節は、挿入口21内
にモルタルを敷く等の方法で簡単に解決できる。
【0017】以上のように構成したグレーチング10
は、これを側溝ブロック20上に載置すれば、図2に示
すように、当該側溝ブロック20の側方に形成した透水
性舗装50内の雨水等を、通水孔12aから側溝ブロッ
ク20内の排水溝に導水することができて、透水性舗装
50上に水溜りを形成することがなくなるのである。な
お、このグレーチング10において、各通水孔12aが
透水性舗装50を形成するための材料を通しにくいもの
であればよいが、そうでない場合には、後述するよう
に、側溝ブロック20側の挿入口21の外面に、通水孔
22aを有する側蓋板22を設けるようにすればよい。
【0018】従って、この請求項1のグレーチング10
は、透水性舗装50中の地中水42を短時間内に側溝ブ
ロック20内に排水することができて、透水性舗装50
表面に水溜りを形成しないようにすることができ、水溜
りによる問題を発生させることがないのである。
【0019】上記課題を解決するために、請求項2に係
る発明の採った手段は、同様に、「排水溝を構成する両
側壁20aの上部に、溝蓋30の形成または載置あるい
はグレーチング10の載置を行うことにより、路面また
は歩道面と同一面を形成しながら主としてグレーチング
10から地表水41を排水溝内に導水するようにした側
溝用ブロック20であって、両側壁20aのいずれか少
なくとも一方に、グレーチング10の側端部が載置され
るべき挿入口21を形成するとともに、この挿入口21
の外側に通水孔22aを有する側蓋板22を設けて、こ
の側蓋板22の通水孔22aから、当該側溝用ブロック
20の外側になる地中からの、グレーチング10の側方
に設けた通水孔12aを通しての導水を行えるようにし
たことを特徴とする側溝用ブロック20」である。
【0020】すなわち、この請求項2に係る側溝ブロッ
ク20は、上記請求項1に係るグレーチング10が使用
されることになるものであり、その両側壁20aの少な
くとも一方に、グレーチング10が上方から挿入される
ことになる挿入口21を形成し、これら各挿入口21の
外側に通水孔22aを有する側蓋板22を一体化したも
のである。
【0021】つまり、この側溝ブロック20において
は、例えば透水性舗装50内の地中水42を当該側溝ブ
ロック20の側方から導くための挿入口21が形成して
あり、この挿入口21には、透水性舗装50の施工時に
その材料が側溝ブロック20内にこぼれ落ちないように
するとともに、通水孔22aによって地中水42を通す
ようにした側蓋板22が一体化してあるのである。そし
て、この側溝ブロック20は、その挿入口21によっ
て、端部に通水孔12aを有するグレーチング10を収
納して載置することができるものとなっているのであ
り、例えば請求項1に係るグレーチング10を有効に利
用することができるものとなるのである。
【0022】側溝ブロック20の挿入口21を外側から
塞ぐことになる側蓋板22は、透水性舗装50を施行す
る前に挿入口21の外側にコンクリート用スクリューや
接着剤を利用して一体化してもよいが、側溝ブロック2
0を成形する際に一体成形するようにすると有利であ
る。その場合には、図3の(b)に示すように、側蓋板
22の裏面側にモールドバー22bを溶接しておいて、
このモールドバー22bを、図3の(a)に示すよう
に、挿入口21の周囲に位置することになる側壁20a
内にモールドするようにするとよい。
【0023】この請求項2の側溝ブロック20は、上記
の挿入口21や側蓋板22を有するのであれば、図5及
び図11に示すような所謂U字溝であって、溝蓋30を
その載置段部20b上に載置するタイプのもの、図9、
図10あるいは図12に示すように、溝蓋部31を側壁
20aに一体化して逆U字状にしたタイプのいずれであ
っても構わない。また、この溝蓋部31が、図13に示
すように傾斜する側溝ブロック20であってもよく、そ
の場合には、各挿入口21、あるいはグレーチング10
は、その溝蓋部31の傾斜と一致するようにすればよ
い。
【0024】また、各挿入口21の外側を覆うことにな
る側蓋板22については、図1〜図3等に示したような
平らなものから、図14に示すような箱型のものにして
実施することができる。図14の箱型の側蓋板22は、
側面壁の数を増加させることができるため、透水性舗装
50中の地中水42を導水するための通水孔22aを多
数形成することができて有利となり得る。
【0025】勿論、この請求項2の側溝ブロック20に
おいて使用されている側蓋板22について、当該側溝ブ
ロック20外、つまり透水性舗装50中からの地中水4
2の導水を可能にするための通水孔22aが必要である
が、この通水孔22aは、図3の(b)に示したような
単なる小孔であってもよいし、これに代わるものであっ
てもよい。つまり、この通水孔22aは、透水性舗装5
0を施行するときの材料が側溝ブロック20内にこぼれ
落ちないようにしながら、しかも地中水42を側溝ブロ
ック20内に導くためのものであるから、例えば、図1
9の(b)に示すような網を当該側蓋板22に形成した
開口に張ったり、この開口を細い桟によって塞ぐように
実施してもよいものである。
【0026】従って、この請求項2の側溝ブロック20
は、その挿入口21に、通水孔12aを有するグレーチ
ング10の端部を収納して載置することができ、挿入口
21の外側に設けた側蓋板22の各通水孔22aから透
水性舗装50内の地中水42を通水孔12a側に導水し
て当該側溝ブロック20内に排水することができて、透
水性舗装50中の地中水42の排水を良行に行え、透水
性舗装50の表面に種々な問題となる水溜りを形成しな
くなるのである。
【0027】さて、上記課題を解決するために、請求項
3に係る発明の採った手段は、「複数のベアリングプレ
ートまたはベアリングバー12を所定の隙間をおいて外
枠11に一体化することにより構成されて、溝蓋30ま
たは溝蓋部31の一部に代えて側溝ブロック20上に載
置することにより、当該側溝ブロック20内に地表水4
1を各隙間から導水するようにしたグレーチング10で
あって、このグレーチング10の長さを、側溝ブロック
20の両側壁20aいずれか少なくとも一方の上部を切
欠くように形成した挿入口21内にも載置し得るものと
し、この挿入口21側になる外枠11の側方部分に、当
該挿入口21の外側側方を完全に覆い得る大きさの側蓋
板14を形成するとともに、この側蓋板14に側溝ブロ
ック20の外側になる地中からの導水を可能にする通水
孔14aを形成したことを特徴とする側溝ブロック用の
グレーチング10」である。
【0028】すなわち、この請求項3のグレーチング1
0は、図16等に示すように、そのいずれか少なくとも
一方の端部に、通水孔14aや通水長穴14b等を形成
した側蓋板14を一体的に設けたものであり、この側蓋
板14を介して側溝ブロック20外の地中水42を側溝
ブロック20内に導くようにしたものである。つまり、
この請求項3に係るグレーチング10は、側溝ブロック
20側の挿入口21に側蓋板22を設ける必要性をなく
したものであるとともに、既設の側溝ブロック20に形
成した挿入口21内、あるいは挿入口21を有したもの
として予め新規に製造した側溝ブロック20の挿入口2
1内にそのまま収納して載置すれば、目的とする地中水
42の側溝ブロック20内への導水を行えるようにする
ものである。
【0029】この請求項3のグレーチング10も、図1
6に示すように、埋設された側溝ブロック20に予め形
成してあった挿入口21、あるいは既設の側溝ブロック
20の側壁20aの所定位置に形成した挿入口21内に
収納して載置されるものであり、その側蓋板14が各挿
入口21の外側面を覆うものである。このグレーチング
10が縁石ブロック60に近接した部分に埋設された側
溝ブロック20に対して適用されるものである場合に
は、側蓋板14は、図16〜図21に示すように、縁石
ブロック60とは反対側となる面に1つだけ設けられる
ものであるが、例えば道路の中央棟に埋設される側溝ブ
ロック20に適用するものである場合には、図22及び
図23に示すように、グレーチング10の両側に設けら
れるものである。
【0030】このグレーチング10に一体化される側蓋
板14は、図20及び図21に示すように、側溝ブロッ
ク20側の挿入口21内にスッポリ入る程度の大きさの
ものであってもよいが、図18及び図19に示すよう
に、挿入口21よりも大きなものとして、その大きくな
った部分を、側溝ブロック20側の側壁20aの外面に
当接することになる当接部14dとするように実施して
もよい。この当接部14dを有した側蓋板14の場合
は、この当接部14dを側壁20aの外面に当接させる
ことにより、当該グレーチング10の側溝ブロック20
に対する位置決めを簡単に行えるだけでなく、透水性舗
装50を施行する場合の材料が側溝ブロック20内にこ
ぼれ落ちるのをこの当接部14dによって防止できて有
利である。
【0031】また、この側蓋板14は、側溝ブロック2
0外からの地中水42の導水を行うための通水孔14a
を有しているものであるが、この通水孔14aは、図1
9の(a)等において示したような単なる孔であっても
よく、また図19の(b)に示すように、網14cや桟
等によって形成したものであってもよいことは、前述し
た側溝ブロック20側における側蓋板22の場合と同様
である。しかも、この側蓋板14は、図24あるいは図
26に示すような通水長穴14bであってもよいことは
言うまでもない。
【0032】以上のように構成した請求項3に係るグレ
ーチング10は、そのいずれか少なくとも一方に設けた
側蓋板14が、施行される透水性舗装50になるように
して側溝ブロック20上に載置及び収納すると、図16
に示すように、側溝ブロック20側の挿入口21は側蓋
板14によって完全に覆われる。その後に、透水性舗装
50を施行し、当該グレーチング10の両側に溝蓋30
を嵌めれば、図17に示すような状態となる。これによ
り、透水性舗装50中の地中水42は、図17中の矢印
にて示すように、側蓋板14の通水孔14a、通水長穴
14b、あるいは網14cを通して側溝ブロック20の
排水溝内に導水されるのである。
【0033】従って、この請求項3のグレーチング10
は、側溝ブロック20に対しては挿入口21の加工のみ
を要求するものであり、この挿入口21内に収納すると
いう作業のみでその施行を簡単に行え、そして、当初問
題としていた地中水42の側溝ブロック20内への導水
を確実に行うことができるのである。
【0034】この請求項3に係るグレーチング10が適
用されるのが請求項4に係る側溝ブロック20であり、
この請求項4に係る側溝ブロック20の採った手段は、
同様に、「排水溝を構成する両側壁20aの上部に、溝
蓋30の形成または載置溝蓋及びグレーチング10の載
置を行うことにより、路面または歩道面と同一面を形成
しながら主としてグレーチング10から地表水41を排
水溝内に導水するようにした側溝用ブロック20であっ
て、両側壁20aのいずれか少なくとも一方に、グレー
チング10の側端部が載置されるべき挿入口21を形成
し、この挿入口21内に載置して収納されるグレーチン
グ10に設けた側蓋板14の通水口14aから、当該側
溝ブロック20の外側になる地中からの内部への導水を
行えるようにしたことを特徴とする側溝用ブロック2
0」である。
【0035】すなわち、この請求項4に係る側溝ブロッ
ク20は、図18、図20、あるいは図22に示すよう
に、請求項2に係る側溝ブロック20とは異なって、そ
の挿入口21に側蓋板22を有していないものである。
【0036】従って、この請求項4の側溝ブロック20
は、請求項3に係るグレーチング10を適用するのに適
したものであり、透水性舗装50中の地中水42の内部
への導水を確実に行え、透水性舗装50上に雨水が溜ま
るのを防止できるものとなっているのである。
【0037】さて、前述した課題を解決するために、請
求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1または
3に係るグレーチング10について、「側蓋30の一部
が載置されることになる押え台15を下面に一体化し
た」ことである。
【0038】すなわち、この請求項5に係るグレーチン
グ10は、これを側溝ブロック20に対して載置した場
合において、その固定を溝蓋30の重量を利用して行う
ようにしたものであり、そのために、溝蓋30が載置さ
れることになる押え台15を下面に一体化したものであ
る。この押え台15は、図1あるいは図16に示すよう
に、グレーチング10の外枠11の外方に突出するもの
であり、その上面は側溝ブロック20側の側壁20a内
側に形成してある載置段部20bの上面と同一面となる
ようにしてある。
【0039】従って、この請求項5に係るグレーチング
10は、これを側溝ブロック20上の所定位置に載置し
てから、例えば図16に示すように、当該グレーチング
10に密着するように溝蓋30を載置すれば、この溝蓋
30の重量が押え台15を介してグレーチング10に掛
かることになって、側溝ブロック20上に安定的かつ簡
単に外れることなく載置されることになるのである。勿
論、この請求項5のグレーチング10は、図9、図1
0、図12あるいは図13に示すような溝蓋部31を一
体的に形成したものであっても、グレーチング10の周
囲に溝蓋30が載置されるものであれば適用できること
は言うまでもない。
【0040】上記課題を解決するために、請求項6に係
る発明の採った手段は、側蓋板14を有した請求項3ま
たは5のグレーチング10について、「側蓋板14の上
端に上方切欠17を形成して、この上方切欠17から側
溝ブロック20の外側からの導水を行えるようにしたこ
と」である。
【0041】すなわち、この請求項6のグレーチング1
0は、従来の技術の項で示したの要望に応えるように
したものであり、図19、図24、図26、及び図28
等に示したように、前述した通水孔14aや通水長穴1
4b等とは全く別に、側蓋板14の上端に上方切欠17
を積極的に形成したものである。勿論、当該側蓋板14
の上方切欠17以外の上端面は、当該グレーチング10
の上端面と同一となるものである。
【0042】以上のような上方切欠17が側蓋板14に
形成してあると、例えば図28に示すように、グレーチ
ング10に近接する透水性舗装50の一部が踏み固めら
れて下がり、これによって図28中に示した凹み51が
発生したとしても、この凹み51は各上方切欠17を介
してグレーチング10内に連通することになる。このた
め、仮に凹み51内に雨水が溜まろうとしても、この雨
水は側蓋板14の各上方切欠17を通してグレーチング
10内に流れ込むことになり、凹み51内に溜まること
はなくなるのである。
【0043】以上のことは、このような側蓋板14と同
様な側蓋板22を有する請求項2の側溝ブロック20に
ついて、その側蓋板22の上端に上方切欠24を形成し
た場合も言えるのであり、これが請求項8に係る側溝ブ
ロック20なのである。
【0044】すなわち、請求項8に係る発明の採った手
段は、請求項2に係る側溝ブロック20について、「側
蓋板22の上端に上方切欠24を形成して、この上方切
欠24から当該側溝ブロック20の外側からの導水を行
えるようにしたこと」であり、これにより、側蓋板22
の上方切欠24から凹み51内に溜まろうとする地表水
41等を側溝ブロック20内に確実に導水し得るのであ
る。
【0045】一方、上記課題を解決するために、請求項
7に係る発明の採った手段は、請求項2または4の側溝
ブロック20について、「側壁内20aにて挿入口21
に連続するシュータ面23を形成して、このシュータ面
23により通水孔12aまたは22aからの導水を排水
溝内に案内するようにしたこと」である。
【0046】すなわち、この請求項7の側溝ブロック2
0は、図11〜図13に示すように、各挿入口21に連
続するシュータ面23を各側壁20aの内側に形成した
ものであり、このシュータ面23によって地中水42の
側溝ブロック20内への流下がより確実になるようにし
たものである。
【0047】従って、挿入口21に連続するシュータ面
23を有したこの請求項7の側溝ブロック20では、仮
にグレーチング10内に落葉等が詰まったとしても地中
水42の内方への流下を確実に行えるだけでなく、側壁
20aの載置段部20b上に地中水42とともに入って
くる土砂の推積を防止することもできるものである。
【0048】
【発明の実施の形態】次に、以上のように構成した各発
明を、図面に示した実施の形態であるグレーチング10
及び側溝ブロック20について説明するが、各実施形態
のグレーチング10及び側溝ブロック20は、上記各発
明を実質的に含むものであるため、以下では、この実施
形態に係るグレーチング10及び側溝ブロック20をそ
れぞれ説明していくこととする。
【0049】図1には、本発明に係るグレーチング10
を、これに対応する側溝ブロック20に載置しようとし
ている状態が示してあり、この図1のグレーチング10
は、請求項1または請求項5に係るもので、側溝ブロッ
ク20は請求項2に係るものである。
【0050】図1に示したグレーチング10は、外形を
構成することになる外枠11内に、複数のベアリングプ
レート12を平行に配列して、これらのベアリングプレ
ート12をねじり棒13を利用して両外枠11間に一体
化したものであり、その上下両面及び図示左端部は開放
されたものとなっている。つまりこのグレーチング10
の図示右端面には通水孔12aが形成してあり、上下が
開放されていることにより、降った雨水が直接、あるい
は他から流れてきた地表水41が各ベアリングプレート
12間の隙間から流下し得るものとなっている。なお、
実施形態のものとして例示した各ベアリングプレート1
2は、これをベアリングバーとして実施してもよいもの
である。
【0051】また、図1に示したグレーチング10は、
その下面に一体化した押え台15を有したものである
が、この押え台15は外枠11の外方に突出するもので
ある。この押え台15の突出した部分は、例えば図16
に示したように、側溝ブロック20側の載置段部20b
の内側に位置するものであって、その上面は載置段部2
0bの上面と一致することになるものである。そして、
この押え台15上には溝蓋30の一部が載置されるので
あり、これにより、載置したグレーチング10の側溝ブ
ロック20に対する固定がなされるのである。
【0052】一方、以上のように構成したグレーチング
10が使用される側溝ブロック20は、図1にも示した
ように、その側壁20aの一部に挿入口21を形成した
ものであり、この挿入口21の外面は側蓋板22によっ
て覆われるものである。
【0053】挿入口21は、側溝ブロック20をコンク
リートによって成形する際に形成されるのが一般的では
あるが、既設の側溝ブロック20については、施行場所
でダイヤモンドカッターを利用すれば簡単に形成できる
ものである。
【0054】この挿入口21を覆うための側蓋板22
は、透水性舗装50等を施行する際の、砕石等の材料が
側溝ブロック20内に落下しないようにするとともに、
透水性舗装50側からの地中水42の側溝ブロック20
内への導水を可能にするものであるから、図3に示すよ
うなものにするのが最も簡単である。すなわち、図3の
(b)に示すように、この側蓋板22の挿入口21に対
応する部分に、ドリル等によって通水孔22aを多数穴
開けしておき、この側蓋板22の裏面側にモールドバー
22bを溶接等の手段によって一体化しておく。このモ
ールドバー22bを図3の(a)に示したように、側溝
ブロック20をコンクリートで成形する際にモールドす
るようにすれば、側蓋板22の側壁20aに対する取付
けを簡単かつ確実に行える。
【0055】また、この側蓋板22に対しては、図3の
(b)中に仮想線にて示したように、その上端縁に上方
切欠24を形成するようにするとよい。これら各側溝ブ
ロック20は、当該側溝ブロック20外の透水性舗装5
0等が下がったときにできる図28に示した凹み51内
の雨水を側溝ブロック20内に流下させることができる
からである。また、側蓋板22に形成した各通水孔22
aは、後述するグレーチング10側の側蓋板14におけ
るように、通水長穴14bとしたり、網14cによって
形成したりすることも可能である。
【0056】また、図1に示したグレーチング10で
は、図示右端面にのみ通水孔12aを形成しているが、
この通水孔12aは、図4に示したように、グレーチン
グ10の両側に形成して実施してもよいものである。そ
の場合には、当該グレーチング10が載置されることに
なる側溝ブロック20は、図5に示したように、両側壁
20aに挿入口21及び側蓋板22を形成することにな
る。
【0057】図3及び図4に示したグレーチング10で
は、その外枠11や内部のベアリングプレート12によ
って必要な高さを確保しているが、必要な高さは載置台
16を使用して確保するようにしてもよく、それが図6
及び図7に示してある。これらのグレーチング10で
は、図8にも示したように、側溝ブロック20側の載置
段部20b上に載置されることになる載置台16を、外
枠11及びベアリングプレート12の下面に一体化した
ものであり、この載置台16に前述した押え台15が溶
接してある。なお、図6及び図7に示したグレーチング
10は、図8に示したそれと各外枠11及びベアリング
プレート12の長さにおいて異なるが、これは側溝ブロ
ック20側の挿入口21や載置段部20bの位置に合わ
せて調整すればよいことを示している。
【0058】ところで、本発明に係る側溝ブロック20
は、図1に示したような溝蓋30のみを使用するものだ
けを対象とするものではなく、図9に示すような、上面
に溝蓋部31を一体化した逆U字状のものも対象として
いるものであり、この場合には、グレーチング10が載
置される部分の近傍に溝蓋30が置けるだけのスペース
を有し、かつ溝蓋30のための載置段部20bを有して
いる側溝ブロック20となるものである。このような側
溝ブロック20について、図9に示したような片方の側
壁20aにのみ挿入口21及び側蓋板22を有している
ものも、図10に示したような両方の側壁20aに挿入
口21及び側蓋板22を有しているものも対象として加
えられる。勿論、図11に示したように、両方の側壁2
0aに挿入口21及び側蓋板22を有して、しかも溝蓋
30のみによって蓋がされる側溝ブロック20も対象と
なる。
【0059】図12には、側壁20aと一体化される溝
蓋部31を有した側溝ブロック20が示してあるが、こ
の側溝ブロック20が今まで述べてきたものと異なる点
は、その側壁20aの内側であって挿入口21の直下と
なる部分にシュータ面23を有していることである。図
13の側溝ブロック20もこのようなシュータ面23を
有するものではあるが、その溝蓋部31が図示手前側に
傾斜させてある点が異なっているものである。
【0060】さて、以上述べてきた側溝ブロック20の
挿入口21を覆う側蓋板22については、全て平らなも
のを例示してきたが、この側蓋板22は他の形状のもの
として実施してもよい。その一例が図14及び図15に
示してある。これらの図に示した側蓋板22は、言わば
箱型に形成したものであって、グレーチング10側の端
部を包み込めるようにしているものである。このように
すれば、その側面の面積を透水性舗装50の厚さの範囲
内で大きくすることができ、より一層多くの通水孔22
aを形成することができるから、これらの数多い通水孔
22aによって、透水性舗装50中の地中水42の側溝
ブロック20内への導水をより一層確実に行えることに
なるものである。
【0061】さて、以上の側溝ブロック20側に設けた
側蓋板22は、これをグレーチング10側に設けて、こ
の側蓋板22を省略するようにすれば、側溝ブロック2
0側の側蓋板22の取付作業は不要となることは言うま
でもない。そのようにしたのが、請求項3のグレーチン
グ10と、請求項4の側溝ブロック20であって、これ
らは、図16に示してある。
【0062】すなわちち、まず図16に示したグレーチ
ング10は、図17〜図19に示したように、グレーチ
ング10の少なくともいずれか一方の端部に溶接等の手
段によって側蓋板14を取付けたものであり、この側蓋
板14には、図19の(a)に示したような穴開け加工
した通水孔14a、あるいは図19の(b)に示したよ
うな網14cによって当該グレーチング10内に導水し
得るようにしたものである。勿論、このような側蓋板1
4を有するグレーチング10に対しては、図18に示し
たように、側溝ブロック20には挿入口21のみを形成
するだけで側蓋板22を設ける必要はない。
【0063】なお、この側蓋板14は、その上端縁に複
数の上方切欠17を形成しておいて、当該グレーチング
10の外側に位置する透水性舗装50上に、図28に示
した凹み51が形成された場合の、この凹み51内から
の導水を各上方切欠17によって行えるようにしたもの
である。また、これらの図16〜図19に示したグレー
チング10について、その下面に前述した押え台15を
一体化することがあるのは、前述した通りであり、この
押え台15上に載置される溝蓋30によって、当該グレ
ーチング10の側溝ブロック20上に対する固定が行わ
れるものである。
【0064】図19に示した側蓋板14においては、そ
の横幅を側溝ブロック20側の挿入口21よりも大きく
することによって、当接部14dを有したものとしてあ
る。この当接部14dは、当該グレーチング10を側溝
ブロック20上に載置するときに、挿入口21が形成し
てある側壁20aの外面に当接することになるものであ
り、グレーチング10の側溝ブロック20に対する位置
決めを良好に行えるようにするとともに、挿入口21の
外からの覆いを完全なものとするものである。
【0065】勿論、以上の当接部14dは、これを側蓋
板14に形成しておかなければならないものではなく、
図20及び図21に示したように、挿入口21と同じ大
きさのものとなるようにして実施してもよいものであ
る。また、この側蓋板14は、グレーチング10の一方
の端部だけでなく、図22に示したように、両端部に一
体的に設けるように実施してもよいものである。この場
合には、図23にも示したように、両側にある透水性舗
装50中の地中水42の側溝ブロック20内の導水を行
えるものとなることは言うまでもない。
【0066】さて、側蓋板14を有するグレーチング1
0は、図24に示したように、その各外枠11やベアリ
ングプレート12を上下方向に対して幅狭まなものとし
て実施してもよく、むしろこの場合にはベアリングプレ
ート12ではなくベアリングバーとなるものである。こ
のようなグレーチング10が、側溝ブロック20側の載
置段部20b上に載置するものとして高さが不足するの
であれば、その下面に図24及び図25に示したような
載置台16を一体化するか、図26及び図27に示した
ような持上部18を一体化するようにすればよい。
【0067】以上のような載置台16や持上部18につ
いて、さらに押え台15を有するようにするには、載置
台16に対しては図6〜図8に示したように、持上部1
8については、図26及び図27に示したように、持上
部18の下端部が押え台15となるようにすればよい。
【0068】
【発明の効果】以上詳述した通り、まず請求項1に係る
グレーチング10は、請求項2に係るような側溝ブロッ
ク20に設けてある挿入口21内に収納され、かつ側溝
ブロック20の載置段部20b上にも載置されることに
なるものであって、その挿入口21に対応する端部に通
水孔12aを形成したことにその特徴があり、これによ
り、既設の側溝ブロック20であっても挿入口21を有
しているものであれば、これに簡単に収納して載置する
ことができることは当然として、その通水孔12aから
透水性舗装50中の地中水42の側溝ブロック20内へ
の導水を確実に行うことができて、透水性舗装50上に
雨水による水溜りを形成することがないのである。
【0069】以上の請求項1のグレーチング10が適用
されることになる請求項2の側溝ブロック20は、設置
場所で切り出すか、成形時に型成形するかは別にして、
上記グレーチング10の端部を収納して載置できるよう
な挿入口21を形成するとともに、この挿入口21の外
面側に通水孔22aを形成した側蓋板22を設けたこと
にその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1
のグレーチング10を載置して支持することができるだ
けでなく、透水性舗装50中の地中水42を確実に内部
に導水することができて、透水性舗装50表面に水溜り
が形成されるのをなくすことができるのである。
【0070】また、請求項3に係るグレーチング10
は、前述の請求項1のグレーチング10と同様に、側溝
ブロック20に設けてある挿入口21内に収納されて載
置段部20b上に載置されるものであるが、挿入口21
側の端部に通水孔14a等を有する側蓋板14を一体化
したことにその構成上の特徴があり、これにより、側溝
ブロック20側の挿入口21に側蓋板22を設ける必要
性を無くすことができるだけでなく、側溝ブロック20
に対する載置を簡単に行うことができるのである。そし
て、この請求項3のグレーチング10は、透水性舗装5
0中の地中水42のみを各通水孔14a等を通して側溝
ブロック20内に導くことができるのであり、透水性舗
装50の表面上に水溜りを形成することがないのであ
る。
【0071】この請求項3のグレーチング10は、請求
項4の側溝ブロック20上に載置されるものであるが、
この請求項4の側溝ブロック20は、そのいずれか少な
くとも一方の側壁20aに挿入口21のみを形成すれば
よく、上記グレーチング10が載置されれば、透水性舗
装50中の地中水42の側溝ブロック20内への導水を
確実に行うことができるのである。
【0072】さらに、請求項5に係るグレーチング10
は、請求項1または3のグレーチング10について、そ
の下面に押え台15を一体的に形成して、この押え台1
5上の溝蓋30を載置したとき、この押え台15の重量
によって側溝ブロック20上に対する固定を行えるよう
にしたことに特徴があり、これにより、上記請求項1ま
たは3と同様な効果を発揮する他、設置後の安定化を押
え台15によって図ることができるものである。
【0073】以上の請求項5または請求項3のグレーチ
ング10においては、そのいずれか少なくとも一方の端
部に側蓋板14を設けて、この側蓋板14上に上方切欠
17を形成すると、次の効果を発生することになるが、
これが請求項6に係るグレーチング10である。すなわ
ち、このグレーチング10によれば、請求項3または5
のグレーチング10と同様な効果を発揮する他、側溝ブ
ロック20に近接した透水性舗装50上に凹み51が形
成された場合に、この凹み51内に溜まろうとする地表
水41を各上方切欠17からグレーチング10を通して
側溝ブロック20内に導水することもできるのである。
【0074】この請求項6のグレーチング10における
上方切欠17による効果は、請求項8に係る側溝ブロッ
ク20についても同様に言えるものである。請求項8の
側溝ブロック20は、その挿入口21の外側に設けられ
る側蓋板22の上縁に上方切欠24を設けるようにして
いるからである。
【0075】そして、請求項7に係る側溝ブロック20
は、請求項2または4のそれについて、その側壁20a
の内側に挿入口21に連続するシュータ面23を形成し
たことにその構成上の特徴があり、これにより、請求項
2または4の側溝ブロック20と同様な効果を発揮する
他、透水性舗装50中の地中水42の側溝ブロック20
内の導水を確実にすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレーチングを、本発明に係る側
溝ブロック上に載置使用としている状態を示す斜視図で
ある。
【図2】図1にしめしたグレーチングを側溝ブロック上
に施行した後に透水性舗装を施行したときの断面図であ
る。
【図3】図1に示した側溝ブロックにおいて使用されて
いる側蓋板を示すもので、(a)は側溝ブロック側に一
体化したときの部分横断面図、(b)はこの側蓋板の拡
大斜視図である。
【図4】図1に示したグレーチングについてさらにもう
一方にも通水孔を形成したものを示す斜視図である。
【図5】図1に示した側溝ブロックの他の実施例を示す
斜視図である。
【図6】図1に示したグレーチングの他の実施例を示す
斜視図である。
【図7】図1に示したさらに他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図8】図6に示したグレーチングを側溝ブロック上に
載置した部分拡大縦断面図である。
【図9】側溝ブロックの逆U字状にした実施例の斜視図
である。
【図10】側溝ブロックの逆U字状にした別の実施例の
斜視図である。
【図11】側壁の内側にシュータ面を形成した側溝ブロ
ックの斜視図である。
【図12】側壁の内側にシュータ面を形成した逆U字状
の側溝ブロックの斜視図である。
【図13】側壁の内側にシュータ面を形成した逆U字状
の別の側溝ブロックの斜視図である。
【図14】箱型の側蓋板を使用した側溝ブロックとこれ
に使用されるグレーチングとを分解して示した斜視図で
ある。
【図15】図14に示したグレーチングと側溝ブロック
とを施工した後の部分拡大断面図である。
【図16】側蓋板14を有するグレーチングとこれが使
用される側溝ブロックとを示す部分破断斜視図である。
【図17】図16の施工後の状態を示す部分拡大縦断面
図である。
【図18】図16に示したグレーチングを側溝ブロック
上に載置しようとしている状態を示す斜視図である。
【図19】図18のグレーチングを示すもので、(a)
はその拡大斜視図、(b)は通水孔に代えて網を使用し
たグレーチングの拡大斜視図である。
【図20】側蓋板の大きさを変えたグレーチングを側溝
ブロック上に載置しようとしている状態を示す斜視図で
ある。
【図21】図20に示した側蓋板の大きさを変えたグレ
ーチングの斜視図である。
【図22】両側に側蓋板を有したグレーチングと、これ
が適用される側溝ブロックとを示した斜視図である。
【図23】図22のグレーチングと側溝ブロックとを施
工したときの部分拡大縦断面図である。
【図24】本発明に係るグレーチングの他の実施例を示
すもので、通水孔に代えた通水長穴と、載置台とを設け
た例を示す斜視図である。
【図25】図24のグレーチングを、その側溝ブロック
とともに施工した状態を示す部分拡大縦断面図である。
【図26】下端に押え台を一体化した持上部を設けたグ
レーチングを示す斜視図である。
【図27】図26のグレーチングを施工した状態を示す
部分拡大縦断面図である。
【図28】側溝ブロックに近接する透水性舗装上に形成
された凹みと、グレーチングや側溝ブロックの上方切欠
との関係を示す縦断側面図である。
【符号の説明】 10 グレーチング 11 外枠 12 ベアリングプレート 12a 通水孔 13 ねじり棒 14 側蓋板 14a 通水孔 14b 通水長穴 14c 網 14d 当接部 15 押え台 16 載置台 17 上方切欠 18 持上部 20 側溝ブロック 20a 側壁 20b 載置段部 21 挿入口 22 側蓋板 22a 通水孔 22b モールドバー 23 シュータ面 24 上方切欠 30 溝蓋 31 溝蓋部 41 地表水 42 地中水 50 透水性舗装 51 凹み 60 縁石ブロック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のベアリングプレートまたはベアリン
    グバーを所定の隙間をおいて外枠に一体化することによ
    り構成されて、溝蓋または溝蓋部の一部に代えて側溝ブ
    ロック上に載置することにより、当該側溝ブロック内に
    地表水を前記各隙間から導水するようにしたグレーチン
    グであって、 このグレーチングの長さを、前記側溝ブロックの両側壁
    のいずれか少なくとも一方の上部を切欠くように形成し
    た挿入口内にも載置し得るものとし、 この挿入口側になる部分に、前記側溝ブロックの外側に
    なる地中からの導水を可能にする通水孔を形成したこと
    を特徴とする側溝ブロック用のグレーチング。
  2. 【請求項2】排水溝を構成する両側壁の上部に、溝蓋の
    形成または載置あるいはグレーチングの載置を行うこと
    により、路面または歩道面と同一面を形成しながら主と
    して前記グレーチングから地表水を前記排水溝内に導水
    するようにした側溝用ブロックであって、 前記両側壁のいずれか少なくとも一方に、前記グレーチ
    ングの側端部が載置されるべき挿入口を形成するととも
    に、この挿入口の外側に通水孔を有する側蓋板を設け
    て、 この側蓋板の前記通水孔から、当該側溝用ブロックの外
    側になる地中からの、前記グレーチングの側方に設けた
    通水孔を通しての導水を行えるようにしたことを特徴と
    する側溝用ブロック。
  3. 【請求項3】複数のベアリングプレートまたはベアリン
    グバーを所定の隙間をおいて外枠に一体化することによ
    り構成されて、溝蓋または溝蓋部の一部に代えて側溝ブ
    ロック上に載置することにより、当該側溝ブロック内に
    地表水を前記各隙間から導水するようにしたグレーチン
    グであって、 このグレーチングの長さを、前記側溝ブロックの両側壁
    いずれか少なくとも一方の上部を切欠くように形成した
    挿入口内にも載置し得るものとし、 この挿入口側になる前記外枠の側方部分に、当該挿入口
    の外側側方を完全に覆い得る大きさの側蓋板を形成する
    とともに、この側蓋板に前記側溝ブロックの外側になる
    地中からの導水を可能にする通水孔を形成したことを特
    徴とする側溝ブロック用のグレーチング。
  4. 【請求項4】排水溝を構成する両側壁の上部に、溝蓋の
    形成または載置溝蓋及びグレーチングの載置を行うこと
    により、路面または歩道面と同一面を形成しながら主と
    して前記グレーチングから地表水を前記排水溝内に導水
    するようにした側溝用ブロックであって、 前記両側壁のいずれか少なくとも一方に、前記グレーチ
    ングの側端部が載置されるべき挿入口を形成し、 この挿入口内に載置して収納される前記グレーチングに
    設けた側蓋板の通水口から、当該側溝ブロックの外側に
    なる地中からの内部への導水を行えるようにしたことを
    特徴とする側溝用ブロック。
  5. 【請求項5】前記側蓋の一部が載置されることになる押
    え台を下面に一体化したことを特徴とする請求項1また
    は請求項3に記載の側溝ブロック用のグレーチング。
  6. 【請求項6】前記側蓋板の上端に上方切欠を形成して、
    この上方切欠から前記側溝ブロックの外側からの導水を
    行えるようにしたことを特徴とする請求項3または請求
    項5のいずれかに記載の側溝ブロック用のグレーチン
    グ。
  7. 【請求項7】前記側壁内にて前記挿入口に連続するシュ
    ータ面を形成して、このシュータ面により前記通水孔か
    らの導水を前記排水溝内に案内するようにしたことを特
    徴とする請求項2または請求項4に記載の側溝ブロッ
    ク。
  8. 【請求項8】前記側蓋板の上端に上方切欠を形成して、
    この上方切欠から当該側溝ブロックの外側からの導水を
    行えるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の側
    溝ブロック。
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