JP7089816B1 - 蓋部材、蓋部材の製造方法、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体 - Google Patents

蓋部材、蓋部材の製造方法、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】雨水等の排水性能を向上させつつ、簡単な構造で製造コストを抑えた、蓋部材、及び蓋部材の製造方法、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体を提供する。【解決手段】複数の主部材110を備えた蓋部材100であって、蓋部材100の外側面となる複数の端部材(130、140、150)を備えており、少なくとも1つの端部材150には、当該端部材150の上端表面151から下方へ凹んだ流水案内部160が設けられていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本願発明は、道路に設置される集水桝や側溝等の埋設構造物において、排水部を覆う蓋部材、及び蓋部材の製造方法に関する。さらに、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体に関する。
従来から、道路に設置される側溝等の埋設構造物の排水部を覆うように、グレーチング等の蓋部材が利用されてきた。例えば、特許文献1に開示されている蓋部材は、複数の主部材と、当該主部材同士を連結する端部材とを備えた、格子状のグレーチングであって、側溝等の埋設構造物の排水部を覆うように取り付けることができる。そして、雨水の排水性能を向上させるために、表面が大きく傾斜するガイド部材を、端部材から主部材の間に向けて延設している。しかしながら、この特許文献1の蓋部材では、複数のガイド部材の各々を、各主部材の間に向けて延設させているので、構造が複雑で、製造コストも高いという問題があった。また、近年の地球温暖化の影響により、降水量が増加傾向にあるため、路面からの雨水をより効率的に排水できて、尚且つ、簡単な構造で製造コストを抑えることができる、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体の開発が望まれている。
特開2007-120114
そこで、本願発明は上記問題に鑑み、雨水等の排水性能を向上させつつ、簡単な構造で製造コストを抑えた、蓋部材、蓋部材の製造方法、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体を提供する。
本願発明の蓋部材は、複数の主部材を備えた蓋部材であって、前記蓋部材の外側面となる複数の端部材を備えており、少なくとも1つの前記端部材には、当該端部材の上端表面から下方へ凹んだ流水案内部が設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、局所的に凹んだ流水案内部により、誘導される雨水の流速を速くし、流水案内部より下側の空間に、負圧を生じさせる。そして、雨水は、負圧の空間側に引き込まれるように流れるので、雨水は蓋部材を越流することなく、排水空間を介して排水部へと効率的に排水されるのである。そして、端部材に、上端表面から下方へ凹んだ流水案内部を設けるという簡単な構造なので、製造コストも抑えることができる。
本願発明の蓋部材は、前記主部材同士を連結する連結部材を複数備えており、前記流水案内部が設けられた端部材と当該端部材に隣接する連結部材との間隔は、連結部材同士の間隔よりも、広いことを特徴とする。
上記特徴によれば、端部材側から流れてきた雨水が、連結部材に当りにくくして、排水効率が落ちるのを防止している。
本願発明の蓋部材は、前記流水案内部が設けられた端部材の上端表面は、前記主部材の上端表面よりも低いことを特徴とする。
上記特徴によれば、周囲から流れてきた雨水が、より低い位置にある流水案内部へ効率的に誘導されるため、負圧の効果がより発揮しやすくなり、雨水は、排水部へと効率的に排水されるのである。
本願発明の蓋部材は、前記流水案内部は、外側から内側へ向けて傾斜していることを特徴とする。
上記特徴によれば、雨水を流水案内部から、主部材の間の排水空間側へ誘導しやすく、負圧の効果がより発揮しやすくなり、雨水を排水部へと効率的に排水できるのである。
本願発明の蓋部材は、前記流水案内部が設けられた端部材に隣接する位置に仕切部材が設けられ、前記蓋部材の排水空間の幅が狭くなるように仕切られていることを特徴とする。
上記特徴によれば、流水案内部によって引き込まれた雨水を、仕切られた排水空間に分流するように、より効率的に排水することができるのである。
本願発明の蓋部材の製造方法は、前記端部材の上端表面を切削することで、前記流水案内部を形成することを特徴とする。
上記特徴によれば、流水案内部は、端部材の上端表面の一部を切削するという簡単な製造工程によって形成されているので、当該製造工程を、従来と同様の蓋部材の製造工程に組み込みやすく、利便性や製造効率が高いのである。
本願発明の排水構造体は、前記蓋部材と、当該蓋部材を設置した埋設構造物とを、備えたことを特徴とする。
上記特徴によれば、雨水を埋設構造物の排水部へと効率的に排水できると共に、下方へ凹んだ流水案内部を設けるという簡単な構造なので、製造コストも抑えることができる。
本願発明の排水構造体は、前記流水案内部は、前記埋設構造物の横断方向に交差する端部材に設けられ、前記蓋部材の横幅は、前記埋設構造物の排水部の最大幅よりも狭いことを特徴とする。
上記特徴によれば、流水案内部によって雨水を下方へ引き込むように、排水部へと効果的に排水できるので、蓋部材の横幅を、排水部の最大幅よりも狭くしても、雨水が蓋部材を越水することがないのである。そして、蓋部材の横幅を狭く出来るので、蓋部材の製造コストや重量を抑え、また、蓋部材の表面積を減らせるので、人などが蓋部材で転倒するなどの危険性も減らすことができる。
本願発明の埋設構造物は、排水部を備えた埋設構造物であって、上端と、当該上端の下側に前記排水部を覆う蓋部材を設置可能な蓋掛部と、を備え、前記上端には、上端表面から下方へ凹んだ流水案内部が設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、埋設構造物の上端に、上端表面から下方へ凹んだ流水案内部を設けるという簡単な構造なので、製造コストも抑えることができる。
本願発明の排水構造体は、前記埋設構造物と、前記排水部を覆う蓋部材とを、備えた、排水構造体であって、前記蓋部材において、前記埋設構造物の流水案内部に面した側には、前記流水案内部と前記蓋部材の排水空間とを連通させる連通空間が設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、流水案内部によって案内された雨水は、連通空間を介して、排水空間から排水部へとスムーズに排水される。
本願発明のコンクリート製の蓋部材は、埋設構造物の排水部を覆うコンクリート製の蓋部材であって、前記蓋部材の外端部には、当該外端部の上端表面から下方へ凹んだ流水案内部が設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、蓋部材の外端部に、上端表面から下方へ凹んだ流水案内部を設けるという簡単な構造なので、製造コストも抑えることができる。
本願発明の排水構造体は、前記コンクリート製の蓋部材と、当該コンクリート製の蓋部材に隣接するように配置される他の蓋部材と、前記蓋部材によって覆われる排水部を有する埋設構造物とを、備えた排水構造体であって、前記他の蓋部材において、前記コンクリート製の蓋部材の流水案内部に面した側には、前記流水案内部と前記他の蓋部材の排水空間とを連通させる連通空間が設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、流水案内部によって案内された雨水は、連通空間を介して、排水空間から排水部へとスムーズに排水される。
上述したように、本願発明の蓋部材、蓋部材の製造方法、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体によれば、雨水等の排水性能を向上させつつ、簡単な構造で製造コストを抑えることができる。
(a)は、本願発明の実施形態1に係る蓋部材の斜視図、(b)は、蓋部材の平面図、(c)は、蓋部材の背面図である。 (a)は、図1(a)のA―A断面図、図2(b)は、図1(b)のB-B断面図である。 本願発明の実施形態1に係る蓋部材を、斜面に設置された側溝などの埋設構造物に配置した状態を示す斜視図である。 (a)は、図3に示す埋設構造物の平面図、(b)は埋設構造物の側面図である。 (a)は、図4(a)のC―C断面図、(b)は、図4(a)のD―D断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態2に係る蓋部材の斜視図、(b)は、蓋部材の平面図、(c)は、蓋部材の背面図である。 (a)は、図6(a)に示すE―E断面図であって、図3と同様に蓋部材を斜面に設置された側溝などの埋設構造物に配置した状態での断面図、(b)は、図6(a)に示すF―F断面図であって、図3と同様に蓋部材を斜面に設置された側溝などの埋設構造物に配置した状態での断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態3に係る蓋部材の斜視図、(b)は、蓋部材の平面図、(c)は、蓋部材の背面図である。 (a)は、図8(a)に示すG―G断面図であって、図3と同様に蓋部材を斜面に設置された側溝などの埋設構造物に配置した状態での断面図、(b)は、図8(a)に示すH―H断面図であって、図3と同様に蓋部材を斜面に設置された側溝などの埋設構造物に配置した状態での断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態4に係る蓋部材の端部材周辺を拡大した斜視図、(b)は、I―I断面図、(c)は、J―J断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態5に係る蓋部材の端部材周辺を拡大した斜視図、(b)は、K―K断面図、(c)は、L―L断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態6に係る蓋部材の斜視図、(b)は、蓋部材の平面図、(c)は、蓋部材の背面図である。 (a)は、願発明の実施形態7に係る蓋部材の斜視図、(b)は、蓋部材の平面図、(c)は、蓋部材の背面図である。 従来の排水構造体の全体斜視図である。 本願発明の実施形態8に係る排水構造体の全体斜視図である。 (a)は、本願発明の実施形態9に係る埋設構造物の全体斜視図、(b)は、M―M断面図であって、流水案内部付近を拡大した断面図である。 (a)は、本願発明の実施形態9に係る蓋部材の全体斜視図、(b)は、実施形態9に係る排水構造体の全体斜視図である。 本願発明の実施形態10に係る排水構造体の全体斜視図である。 本願発明の実施形態10に係る、他の蓋部材を備えた排水構造体の全体斜視図である。
100 蓋部材
110 主部材
130 端部材
140 端部材
150 端部材
151 上端表面
160 流水案内部

以下に、本願発明の各実施形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本願発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。なお、本明細書で使用する「上方」とは、図1に示すように、水平面に置かれた蓋部材に対して、鉛直方向の上側に向かう方向のことであり、「下方」とは、鉛直方向の下側に向かう方向のことである。
<実施形態1>
まず、図1及び図2に、本願発明の実施形態1に係る蓋部材100を示す。なお、図1(a)は、蓋部材100の斜視図、図1(b)は、蓋部材100の平面図、図1(c)は、蓋部材100の背面図、図2(a)は、図1(a)のA―A断面図、図2(b)は、図1(b)のB-B断面図である。
図1及び図2に示すように、蓋部材100は、長尺状の板部材の主部材110と、並列に配置された複数の主部材110を連結する長尺状の棒状の連結部材120と、蓋部材100の両側の外側面となる長尺状の板部材の端部材130と、蓋部材100の正面の外側面となる長尺状の板部材の端部材140と、蓋部材100の背面の外側面となる長尺状の板部材の端部材150とを備え、格子状に構成されている。そして、主部材110の間の排水空間Xから下方へ雨水等を排水できる。端部材140と端部材150は、それぞれ主部材110の端部112に溶接等で固定されており、複数の主部材110を連結固定している。また、主部材110の上端表面111と、端部材130の上端表面131と、端部材140の上端表面141と、端部材150の上端表面151は、同じ高さになっており、蓋部材100の上端表面は面一となる。
さらに、端部材150には、流水案内部160が形成されている。この流水案内部160は、直線状に延びる平坦な上端表面151の一部が、下方へ略V字状に切り欠かれて、凹んだ形状をしている。具体的には、流水案内部160は、上端表面151から下方へ傾斜した側面161と、側面161の下端の底部162とを備える。また、流水案内部160は、隣接する両側の主部材110の間に、一つのみ配置されている。後述するように、流水案内部160を主部材110の間に一つのみ設けることで、流水案内部160によって誘導された雨水Wの流れが乱されにくく、効果的に排水される。なお、流水案内部160を主部材110の間に一つのみ設けているが、これに限定されず、流水案内部160を主部材110の間に二つ以上設けてもよい。
また、図2(a)に示すように、流水案内部160の深さDは、主部材110の高さHの4分の1以上(すなわち、深さD≧高さH×1/4)で、尚且つ、深さDは5mm(ミリメートル)以上の条件が最適である。近年の地球温暖化の影響により、降水量が増加傾向にあり、例えば、蓋部材100を比較的急勾配(12%)の傾斜面に配置した場合に、一時間当たりの雨量が100mm/hの豪雨であっても、上記条件であれば、雨水を効率的に排水することができる。
なお、蓋部材100の各部材は金属製であるが、これに限定されず、実際の使用に耐えうる範囲で、適宜任意の素材によって構成できる。また、蓋部材100の連結部材120は、長尺状の棒状であるが、これに限定されず、長尺状の板部材であってもよく、複数の主部材110を連結できるのであれば、任意の形状であってもよい。また、蓋部材100は、連結部材120を備えているが、これに限定されず、連結部材120を備えなくてもよい。連結部材120を備えない場合は、複数の主部材110を、両端の端部材(140、150)で連結した態様となる。さらに、蓋部材100は、格子状のグレーチングの態様をしているが、これに限定されず、主部材と端部材を備えると共に、主部材の間に排水可能な排水空間を備えていれば、任意の構造であってもよく、例えば、蓋部材100の中央あたりを装飾部材等で覆ってもよい。
また、流水案内部160は、蓋部材100の背面の外側面となる端部材150のみに形成されているが、これに限定されず、流水案内部160は、正面の端部材140や両側の端部材130にも設けてもよい。つまり、流水案内部160は、蓋部材100の外側面を囲む端部材のうちの、少なくとも一つに設けることができ、外側面を囲むすべての端部材に設けてもよい。
また、本願発明の蓋部材100の製造方法では、従来と同様に、複数の主部材110を平行に並べて、端部材150によって連結固定して、蓋部材100全体を組み付けている。そして、流水案内部160は、電動カッターなどの切削機器によって、端部材150の上端表面151の一部を切削するという簡単な製造工程によって形成されているので、当該製造工程を、従来と同様の蓋部材の製造工程に組み込みやすく、利便性や製造効率が高いのである。例えば、従来と同様の蓋部材の製造方法において、蓋部材100の各部材を組み付ける前(すなわち、端部材150を主部材110に連結する前)において、又は、蓋部材100の各部材を組み付けた後(すなわち、端部材150を主部材110に連結した後)において、端部材150の上端表面151の一部を切り欠いて、流水案内部160を形成できる。そのため、従来と同様の蓋部材の製造方法において、蓋部材100の各部材を組み付ける前後に、流水案内部160を形成する工程を追加するだけでよく、蓋部材の各部材を組み付ける従来の工程を変更する必要がないので(又は、従来の工程の変更を最小限に抑えられるので)、利便性や製造効率が高いのである。なお、流水案内部160は、蓋部材100の製造時に、電動カッターなどの切削機器などによって、端部材150の上端表面151を略V字状に切り欠いて形成しているが、これに限定されず、任意の方法で形成してもよい。
また、本願発明の蓋部材100では、図2に示すように、流水案内部160が端部材150の上端表面151から下方へ凹んだ形状をしているので、流水案内部160の一部が、端部材150の内側の表面153から主部材110の間に向けて突出していない。そのため、流水案内部160の一部が、主部材110の間の排水空間Xを狭めることがなく、高い排水性能を発揮できる。なお、端部材150は、内側の表面153と外側の表面とが平行な薄板部材となっているが、これに限定されず、流水案内部160を設けることが出来るのであれば、任意の形状であってもよい。
では次に、図3及び図4に、本願発明の実施形態1に係る蓋部材100を、斜面に設置された側溝などの埋設構造物800に配置した状態を示す。なお、図3は、埋設構造物800の全体斜視図、図4(a)は、埋設構造物800の平面図、図4(b)は埋設構造物800の側面図である。また、本願発明の実施形態1に係る排水構造体は、蓋部材100と埋設構造物800とを備えている。
図3及び図4に示すように、本願発明の実施形態1に係る排水構造体の埋設構造物800は、コンクリート製の側溝の形態であり、路面等の設置面に埋設されて利用される。そして、埋設構造物800は、略U字形状をしており、下端側に集水した雨水等を排水する排水部810と、排水部810の両側から上方へ立設する側壁820とを備える。さらに、側壁820の上方には、上端830が設けられており、上端830は、上端表面831と内側の側面832を備える。また、上端830の側面832の下側には、段状の蓋掛部821が設けられている。また、埋設構造物800は、コンクリート製の側溝に限定されず、排水部の両側に蓋掛部を備えているのであれば、集水桝など、任意の構成であってもよい。
そして、例えば、埋設構造物800は傾斜した設置面Gに埋設されており、埋設構造物800は、上方U1から下方U2へ向けて傾斜するように配置されている。この埋設構造物800には、排水部810を上方から覆うようにコンクリートなどの任意の材料から構成される蓋体900が配置されている。この蓋体900は、排水部810の両側の蓋掛部821に掛け渡すように載置されており、埋設構造物800の排水部810に沿って複数配置されている。また、蓋体900に隣接する位置に、断続的に又は連続的に蓋部材100を配置し、蓋部材100を介して効率的に雨水等を排水部810に排水している。
蓋部材100が埋設構造物800に設置される際は、蓋部材100の下側に梁部材300を取り付け、その梁部材300を、排水部810の両側の蓋掛部821に掛け渡して載置されている。蓋部材100の主部材110は、両側の梁部材300に掛け渡されて支持されているので、蓋部材100の上を横断する車両等の重量に十分に耐えることが出来る。
そして、傾斜した設置面Gに雨が降ると、雨水Wは上方U1から下方U2へ流れてゆき、蓋部材100を介して埋設構造物800の排水部810に排水されている。蓋部材100の主部材110は、上方U1から下方U2への傾斜方向に沿って配置されている。そのため、主部材110が雨水Wの流れに沿って延出しているので、雨水Wが主部材110に邪魔されることなく、主部材110の間をスムーズに通って、排水部810に排水されるのである。
さらに、雨水Wが流れてくる側、つまり、上方U1側には、蓋部材100の流水案内部160が配置されている。この流水案内部160によって、雨水Wが排水部810へ引き込まれるように排水される様子を、図5に示す。なお、図5(a)は、図4(a)のC―C断面図、図5(b)は、図4(a)のD―D断面図である。
図5に示すように、蓋部材100は周囲の設置面(図5では、蓋部材900の上端表面901や設置面Gの表面)と面一となるように配置されているので、蓋部材100の端部材150の上端表面151や主部材110の上端表面111も周囲の設置面と面一となっている。そのため、蓋部材100が、周囲の設置面から上方に突出することがないので、設置面Gを走行する車両や人などに衝撃を与えない。そして、蓋部材100は周囲の設置面と面一となるように配置されているので、周囲の設置面から流れてきた雨水Wは、そのまま蓋部材100へと淀みなく流れていく。ただ、雨量が非常に多い場合は、大量の雨水Wが速い速度で流れてくるので、雨水Wの一部が蓋部材100を越流してしまうことがある。しかしながら、本願発明の蓋部材100では、雨水Wが流れてくる側に流水案内部160を配置しているので、雨水Wを排水部810へ引き込むように効率的に排水でき、雨水Wの一部が蓋部材100を越流することを防ぐことができる。
具体的には、周囲の設置面(図5では、蓋部材900の上端表面901)から流水案内部160の上端側において、雨水Wが流れることができる幅をL2とし、流水案内部160において、雨水Wが流れることができる幅をL1とすると、幅L1は幅L2より狭くなっている(幅L1<幅L2)。そのため、幅L2が広い流水案内部160の上方を流れる雨水W2の流速S2よりも、幅L1が狭くなった流水案内部160を流れる雨水W1の流速S1は速くなるのである(流速S1>流速S2)。すると、流速S1が速い側(流水案内部160より下側)の空間P1では、流速S2が遅い側(流水案内部160より上側)の空間P2よりも、負圧になるのである。これにより、雨水Wは、負圧の空間P1側に引き込まれるように流れるので、雨水Wは蓋部材100を越流することなく、主部材110の間の排水空間Xを介して排水部810へと効率的に排水されるのである。そして、端部材150に、上端表面151から下方へ凹んだ流水案内部160を設けるという簡単な構造なので、製造コストも抑えることができる。
なお、流水案内部160の幅L1は、下側の底部162に向けて徐々に狭くなっているので、流水案内部160を流れる雨水W1の流速S1は更に速くなる。そのため、流水案内部160より下側の空間P1側の負圧は更に大きくなり、雨水Wの引き込みが強くなる。したがって、雨水Wが排水部810へと更に効率的に排水されるのである。
なお、流水案内部160において雨水Wが流れることができる幅L1を、流水案内部160の上方において雨水Wが流れることができる幅L2よりも狭くしているが、これに限定されず、流水案内部160において雨水Wが流れることができる流水断面K1を、流水案内部160の上方において雨水Wが流れることができる流水断面K2よりも小さくしてもよい。流水断面K2が大きい側(流水案内部160の上方)を流れる雨水W2の流速S2よりも、流水断面K1が小さくなった側(流水案内部160)を流れる雨水W1の流速S1は速くなる(流速S1>流速S2)。すると、流速S1が速い側(流水案内部160より下側)の空間P1では、流速S2が遅い側(流水案内部160より上側)の空間P2よりも、負圧になり、雨水Wは、負圧の空間P1側に引き込まれるように流れるので、排水部810へと効率的に排水されるのである。
なお、図5では、蓋部材100の端部材150の上端表面151や主部材110の上端表面111が、周囲の設置面(図5では、蓋部材900の上端表面901や設置面Gの表面)と面一となっているが、これに限定されない。例えば、蓋部材100の端部材150の上端表面151や主部材110の上端表面111が、周囲の設置面よりも低くてもよく、流水案内部160が端部材150の上端表面151から下方へ凹んでいれば、流水案内部160では局所的に雨水Wの流速が速くなる。すると、流速が速い側(流水案内部160より下側)の空間では、流速が遅い側(流水案内部160より上側)の空間よりも、負圧になり、雨水Wは、負圧側に引き込まれるように流れるので、排水部810へと効率的に排水されるのである。
なお、図4及び図5では、蓋部材100が梁部材300の上に配置されているが、これに限定されず、設置面の状況に応じて、梁部材300を利用せず、蓋部材100の主部材110を埋設構造物800の蓋掛部821に掛け渡すように直接配置してもよい。また、埋設構造物800及び蓋部材100は、傾斜した設置面に配置されているが、これに限定されず、傾斜していない平坦な設置面に配置してもよい。また、蓋部材100の流水案内部160は、端部材150側に形成されているが、これに限定されず、流水案内部160を両側の端部材130側にも形成するなど、流水案内部160は、設置面の状況に応じて、蓋部材100の外側面を囲む端部材の任意の箇所に配置してもよい。
<実施形態2>
次に、図6及び図7には、本願発明の実施形態2に係る蓋部材100Aを示す。なお、実施形態2の蓋部材100Aに係る構成は、実施形態1に係る蓋部材100と、流水案内部160Aの形状、及び連結部材120Aの配置が異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る蓋部材100と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。なお、図6(a)は、蓋部材100Aの斜視図、図6(b)は、蓋部材100Aの平面図、図6(c)は、蓋部材100Aの背面図、図7(a)は、図6(a)に示すE―E断面図であって、図3と同様に蓋部材100Aを斜面に設置された側溝などの埋設構造物800に配置した状態での断面図、図7(b)は、図6(a)に示すF―F断面図であって、図3と同様に蓋部材100Aを斜面に設置された側溝などの埋設構造物800に配置した状態での断面図である。
図6及び図7に示すように、蓋部材100Aは、互いに平行に配置された複数の主部材110Aと、互いに平行に配置された複数の連結部材120Aと、両側の端部材130Aと、正面の端部材140Aと、背面の端部材150Aとが連結されて、格子状に構成されている。さらに、端部材150Aには、流水案内部160Aが形成されており、この流水案内部160Aは、端部材150Aの上端表面151Aの一部が下方へ略四角状に切り欠かれて、窪んだ形状をしている。具体的には、流水案内部160Aは、上端表面151Aから下方へ垂直に延びる側面161Aと、側面161Aの下端から水平に延びる平坦な底部162Aとを備える。また、流水案内部160Aは、隣接する両側の主部材110Aの間に、一つのみ配置されている。また、流水案内部160Aの深さDAは、主部材110Aの高さHAの4分の1以上(すなわち、深さDA≧高さHA×1/4)で、尚且つ、深さDAは5mm(ミリメートル)以上の条件が最適である。
また、流水案内部160Aが設けられた端部材150Aと、この端部材150Aと平行に配置され、当該端部材150Aに隣接する連結部材120Aとの間隔L8は、他の連結部材120A同士の間隔L9よりも広くなっている(間隔L8>間隔L9)。なお、端部材140Aと当該端部材140Aに隣接する連結部材120Aとの間隔も、連結部材120A同士の間隔L9と等しくなっている。また、図1に示す実施形態1の蓋部材100では、端部材150と連結部材120との間隔、連結部材120同士の間隔、連結部材120と端部材140との間隔は、全て等しくなっている。
また、図7に示すように、周囲の設置面(図7では、蓋部材900Aの上端表面901A)から流水案内部160Aの上方において、雨水WAが流れることができる幅を幅L2Aとし、流水案内部160Aにおいて、雨水WAが流れることができる幅を幅L1Aとすると、幅L1Aは幅L2Aより狭くなっている(幅L1A<幅L2A)。そのため、幅L2Aが広い側(流水案内部160Aの上方)を流れる雨水W2Aの流速S2Aよりも、幅L1Aが狭くなった側(流水案内部160A)を流れる雨水W1Aの流速S1Aは速くなるのである(流速S1A>流速S2A)。すると、流速S1Aが速い側(流水案内部160Aより下側)の空間P1Aでは、流速S2Aが遅い側(流水案内部160Aより上側)の空間P2Aよりも、負圧になるので、雨水WAは、負圧の空間P1A側に引き込まれるように流れ、雨水WAは蓋部材100Aを越流することなく、排水部810へと効率的に排水されるのである。
なお、図7に示すように、本願発明の蓋部材100Aの流水案内部160Aは、下方へ略四角状に凹んだ形状をしているが、これに限定されず、流水案内部160Aが端部材150Aの上端表面151Aから下方へ凹んでいれば、流水案内部160Aは任意の形状であってよい。流水案内部160Aが端部材150Aの上端表面151Aから下方へ凹んでいれば、流水案内部160Aでは局所的に雨水WAの流速が速くなる。すると、流速が速い側(流水案内部160Aより下側)の空間では、流速が遅い側(流水案内部160Aより上側)の空間よりも、負圧になり、雨水WAは、負圧側に引き込まれるように流れるので、排水部810へと効率的に排水されるのである。
また、図7(b)に示す蓋部材100Aは、図5(b)に示す蓋部材100よりも傾斜した設置面に配置されているので、雨水WAの流速が速くなる。すると、流速が速い雨水WAは、端部材150Aから内側へ向けてより遠くまで勢いよく流れていくので、雨水WAの一部は、内側に配置された連結部材120Aに当たり、排水効率が落ちる可能性がある。そこで、流水案内部160Aが設けられた端部材150Aと、この端部材150Aに隣接する連結部材120Aとの間隔L8を、他の連結部材120A同士の間隔L9よりも広くすることで、端部材150A側から流れてきた雨水WAが連結部材120Aに当りにくくして、排水効率が落ちるのを防止している。
<実施形態3>
次に、図8及び図9には、本願発明の実施形態3に係る蓋部材100Bを示す。なお、実施形態3の蓋部材100Bに係る構成は、実施形態1に係る蓋部材100と、端部材150Bの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る蓋部材100と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。なお、図8(a)は、蓋部材100Bの斜視図、図8(b)は、蓋部材100Bの平面図、図8(c)は、蓋部材100Bの背面図、図9(a)は、図8(a)に示すG―G断面図であって、図3と同様に蓋部材100Bを斜面に設置された側溝などの埋設構造物800に配置した状態での断面図、図9(b)は、図8(a)に示すH―H断面図であって、図3と同様に蓋部材100Bを斜面に設置された側溝などの埋設構造物800に配置した状態での断面図である。
図8及び図9に示すように、蓋部材100Bは、複数の主部材110Bと、複数の連結部材120Bと、両側の端部材130Bと、正面の端部材140Bと、背面の端部材150Bとが連結されて、格子状に構成されている。さらに、端部材150Bには流水案内部160Bが形成されており、この流水案内部160Bは図1及び図2に示す流水案内部160と同じ構成をしている。一方、図1に示す端部材150と異なり、図8及び図9に示す端部材150Bでは、直線状に延出する平坦な上端表面151Bが主部材110Bの上端表面111Bよりも低くなっている。そのため、端部材150Bの上端表面151Bの上側には、主部材110Bの上端表面111Bより下方へ窪んだ段部170Bが形成されている。
そして、図9に示すように、主部材110Bの上端表面111Bが周囲の設置面(図9では、蓋部材900Bの上端表面901B)と段差が出来ないように同一面上に配置されているので、段部170Bは、周囲の設置面よりも下方へ窪んだ状態となっている。そのため、周囲の設置面から流れてくる雨水WBが、段部170Bへ流れ落ちるように誘導され、段部170Bの下側に配置された流水案内部160Bへとより効率的に案内されるのである。これにより、雨水WBが流水案内部160Bへ誘導されることで生じる負圧の効果がより発揮しやすくなり、雨水WBは、排水部810へと効率的に排水されるのである。
<実施形態4>
次に、図10には、本願発明の実施形態4に係る蓋部材100Cを示す。なお、実施形態4の蓋部材100Cに係る構成は、実施形態1に係る蓋部材100と、流水案内部160Cの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る蓋部材100と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。なお、図10(a)は、蓋部材100Cの端部材150C周辺を拡大した斜視図、図10(b)は、I―I断面図、図10(c)は、J―J断面図である。
図10に示すように、端部材150Cに設けられた流水案内部160Cは、端部材150Cの上端表面151Cが下方へ略V字状に切り欠かれると共に、外側から内側へ向けて傾斜した形状をしている。具体的には、流水案内部160Cは、上端表面151Cから下方へ傾斜した側面161Cと、側面161Cの下端の底部162Cとを備え、底部162Cが外側から内側へ向けて(主部材110Cの間の排水空間XCへ向けて)傾斜している。また、流水案内部160Cの内側端部(排水空間XC側)の深さT2は、流水案内部160Cの外側端部の深さT1よりも深くなっている(深さT2>深さT2)。このように、流水案内部160Cが外側から内側へ向けて傾斜することで、雨水を流水案内部160Cから排水空間XC側へ誘導しやすく、負圧の効果がより発揮しやすくなり、雨水を排水部へと効率的に排水できるのである。
また、流水案内部160Cの内側端部の開口幅N2は、流水案内部160Cの外側端部の開口幅N1よりも広くなっている(開口幅N1<開口幅N2)。流水案内部160Cの内側端部の開口幅N2を広くすることで、流水案内部160C周辺から集めた雨水を、流水案内部160Cの内側端部に隣接する排水空間XCへとより大量に排水することができ、排水効率が向上するのである。
<実施形態5>
次に、図11には、本願発明の実施形態5に係る蓋部材100Dを示す。なお、実施形態5の蓋部材100Dに係る構成は、実施形態1に係る蓋部材100と、端部材150Dの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る蓋部材100と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。なお、図11(a)は、蓋部材100Dの端部材150D周辺を拡大した斜視図、図11(b)は、K―K断面図、図11(c)は、L―L断面図である。
図11に示すように、端部材150Dは、上下方向へ延びて、主部材110Dの端部に連結される本体部152Dと、当該本体部152Dから外側へ向けて延出する平坦な上端表面151Dを備えており、全体が略L字形状となっている。そして、端部材150Dは、プレス加工が可能な金属から構成されており、流水案内部160Dはプレス加工により形成されている。具体的には、流水案内部160Dの形状を象った金型によって、端部材150Dの上端表面151Dと本体部152Dの境界の角部付近を上下から挟み込んで、プレス機械によって圧力を加える。すると、端部材150Dの上端表面151Dから本体部152Dにかけて、上端表面151Dから下方へ凹んだ流水案内部160Dが形成される。この流水案内部160Dは、上端表面151Dから下方へ傾斜した側面161Dと、側面161Dの下端の底部162Dとを備え、底部162Dが外側から内側へ向けて(主部材110Dの間の排水空間XDへ向けて)傾斜している。
このように、実施形態5に係る蓋部材100Dでは、実施形態1に係る蓋部材100の流水案内部160を切削加工で形成する以外にも、流水案内部160Dを、プレス加工によって形成でき、流水案内部160Dの加工方法の自由度が高いのである。また、図11では、外側から内側へ向けて傾斜した形状の流水案内部160Dをプレス加工で形成しているが、これに限定されず、流水案内部160Dが端部材150Dの上端表面151Dから下方へ凹んでいれば、任意の形状の流水案内部160Dをプレス加工により形成できる。
<実施形態6>
次に、図12には、本願発明の実施形態6に係る蓋部材100Eを示す。なお、図12(a)は、蓋部材100Eの斜視図、図12(b)は、蓋部材100Eの平面図、図12(c)は、蓋部材100Eの背面図である。
図12に示すように、蓋部材100Eは、コンクリート製の本体部180Eと、当該本体部180Eに固定され、本体部180Eから側方へ突出する主部材110Eとを備える。本体部180Eは、略直方体形状をしており、蓋部材100Eの両側の外側面となる側壁部183Eと、蓋部材100Eの正面の外側面となる正面壁部184Eとを備える。また、複数の主部材110Eは、長尺状の棒状となっており、互いに並列に配置されている。さらに、複数の主部材110Eには、長尺状の板部材の端部材150Eが連結されており、この端部材150Eは、蓋部材100Eの背面の外側面となる。そして、主部材110Eの間の排水空間XEから下方へ雨水等を排水できる。
さらに、端部材150Eには、流水案内部160Eが形成されている。この流水案内部160Eは、図1に示す実施形態1に係る流水案内部160と同じ構成であり、端部材150Eの直線状に延びる平坦な上端表面151Eの一部が、下方へ略V字状に切り欠かれて、凹んだ形状をしている。流水案内部160Eは、隣接する主部材110Eの間に設けられており、流水案内部160Eによって下方へ引き込まれた雨水を、排水空間XEから埋設構造物の排水部へと効率的に排水することができる。
また、図12に示すように、実施形態6に係る蓋部材100Eでは、外側面となる端部材150Eを1つのみ備えている。そして、蓋部材100Eの他の外側面は、本体部180Eの各壁部によって構成されている。また、実施形態6に係る蓋部材100Eのように、主部材110Eは、端部材150Eと連結しているのであれば、長尺の棒状など、任意の形状であってもよい。さらに、実施形態6に係る蓋部材100Eでは、主部材110E及び端部材150Eは金属製の素材から構成され、本体部180Eはコンクリート製となっており、蓋部材は、埋設構造物の排水部を覆うことが出来るのであれば、任意の素材で任意の構成としてもよい。
<実施形態7>
次に、図13には、本願発明の実施形態7に係る蓋部材100Fを示す。なお、実施形態7の蓋部材100Fに係る構成は、実施形態1に係る蓋部材100と、仕切部材115Fを備えた点で異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る蓋部材100と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。なお、図13(a)は、蓋部材100Fの斜視図、図13(b)は、蓋部材100Fの平面図、図13(c)は、蓋部材100Fの背面図である。
図13に示すように、流水案内部160Fが設けられた端部材150Fに隣接する位置には、板状の仕切部材115Fが設けられている。具体的には、仕切部材115Fは、各主部材110Fの間において各主部材110Fと平行に設けられており、仕切部材115Fの一端は端部材150Fに固定され、仕切部材115Fの他端は連結部材120Fに固定されている。そのため、主部材110Fの間の排水空間XF1は、仕切部材115Fによって、2つの排水空間XF2に仕切られる。これにより、流水案内部160Fが設けられた端部材150Fに隣接する位置では、蓋部材100Fの排水空間の幅が狭くなるように、仕切部材115Fで仕切られているのである。つまり、流水案内部160Fが設けられた端部材150Fに隣接する位置では、排水空間XF2の幅が狭くて細目の格子状となっており、端部材150Fから離れたその他の箇所では、排水空間XF1の幅が広くてあら目の格子状となっている。
そして、仕切部材115Fと主部材110Fの間の各排水空間XF2に面するように、各流水案内部160Fが配置されているので、この流水案内部160Fによって引き込まれた雨水を、仕切られた排水空間XF2に分流するように、より効率的に排水することができるのである。一方、端部材150Fから離れたその他の箇所では、排水空間XF1が広くてあら目の格子状となっているので、落ち葉などのゴミが格子状部分に詰まることを防止できるのである。
なお、図13では、端部材150Fに流水案内部160Fを設けているので、仕切部材115Fを、各主部材110Fの間において各主部材110Fと平行に設けていたが、これに限定されない。例えば、端部材130Fに流水案内部160Fを設ける場合は、端部材130Fと、当該端部材130Fに隣接する主部材110Fとの間において、仕切部材115Fを、主部材110Fに対して略直角に交わるように設け、排水空間XF1を仕切ってもよい。
<実施形態8>
次に、図14及び図15には、本願発明の実施形態8に係る排水構造体Rを示す。なお、図14は、従来の排水構造体Qの全体斜視図、図15は、本願発明の実施形態8に係る排水構造体Rの全体斜視図である。
図14に示すように、従来の排水構造体Qは、蓋部材100Qと埋設構造物800Qとを備えている。蓋部材100Qは、従来から利用されているグレーチングの態様をしており、図1に示す本願発明の蓋部材100と基本的に同一の構成であるが、流水案内部160を備えていない点で異なる。また、埋設構造物800Qは、従来から利用されているもので、図3に示す埋設構造物800と基本的に同一の構成である。そして、埋設構造物800Qは、傾斜した設置面Gに埋設されており、蓋部材100Qの主部材110Qが、埋設構造物800Qの両側の蓋掛部821Qに掛け渡されるように設置されている。
そして、設置面Gが水平面に対して傾斜している場合は、設置面Gの傾斜面に沿って雨水Wが流れてゆき、蓋部材100Qを介して埋設構造物800Qの排水部810Qに排水されている。この雨水Wは、排水部810Qの横断方向、つまり、相対する両側の蓋掛部821Qを横断する方向に沿って流れてくるので、雨水Wの流れは、両側の蓋掛部821Qに掛け渡されるように設置された主部材110Qと略平行となり、雨水Wは主部材110Qに邪魔されることなく、排水部810Qへ効果的に排水される。
ところで、近年の地球温暖化の影響により、降水量が増加傾向にあり、現時点で日本での観測史上最大雨量は、300mm/hとなっている。そして、例えば、蓋部材100Qを比較的急勾配(12%)の傾斜面に配置された埋設構造物800Qに設置した場合、蓋部材100Qの横幅LQ1(埋設構造物800Qの横断方向の幅)が、埋設構造物800Qの排水部810Qの最大幅LQ2よりも大きく、特に、蓋部材100Qの横幅LQ1が600mm(ミリメートル)以上であれば、観測史上最大雨量であっても、雨水Wが蓋部材100Qを越水することがなく、排水部810Qに排水される。なお、傾斜面を備えた路面構造において要求される排水能力に対応するため、一般的な埋設構造物800Qでは、排水部810Qの最大幅LQ2は500mmが想定される。そして、蓋部材100Qの横幅LQ1が600mm(ミリメートル)以上であれば、最大幅LQ2(500mm)を備えた排水部810Qの排水能力にも対応できる。
しかしながら、蓋部材100Qの横幅LQ1を大きくすると、排水能力が向上するものの、その一方で、蓋部材100Qの製造コストや重量が上がり、また、人などが蓋部材100Q上で転倒するなどの危険性も増すという問題点がある。
そこで、本願発明の排水構造体Rによれば、流水案内部160を設けた蓋部材100と、埋設構造物800Rとを備えているので、上記問題点を解決できる。具体的には、図15に示すように、埋設構造物800Rは、傾斜した設置面Gに埋設されており、蓋部材100の主部材110が、埋設構造物800Rの両側の蓋掛部821Rに掛け渡されるように設置されている。なお、図15に示す蓋部材100は、図1に示す蓋部材100と同じ構成である。また、埋設構造物800Rは、図3に示す埋設構造物800と基本的に同一の構成である。
そして、設置面Gが水平面に対して傾斜している場合は、設置面Gの傾斜面に沿って流れる雨水Wは、排水部810Rの横断方向、つまり、相対する両側の蓋掛部821Rを横断する方向に沿って流れてくるので、雨水Wの流れは、両側の蓋掛部821Rに掛け渡されるように設置された主部材110と略平行となり、雨水Wは主部材110に邪魔されることなく、排水部810Rに効果的に排水される。
その際、蓋部材100の流水案内部160は、埋設構造物800Rの横断方向に交差する端部材150に設けられ、設置面Gの傾斜面上の雨水Wが流れてくる側に面している。言い換えると、蓋部材100の流水案内部160は、両側の蓋掛部821Rに掛け渡されるように設置された主部材110に交差する方向に整列しているので、雨水Wが流れてくる側に面するように整列している。そのため、各流水案内部160によって雨水Wを下方へ引き込むように、排水部810Rへと効果的に排水できるので、蓋部材100の横幅LR1を、排水部810Rの最大幅LR2よりも狭くしても、雨水Wが蓋部材100を越水することがないのである。そして、蓋部材100の横幅LR1(図15では、横幅LR1は、主部材110の長尺方向の長さと同じである)を狭く出来るので、蓋部材100の製造コストや重量を抑え、また、蓋部材100の表面積を減らせるので、人などが蓋部材100で転倒するなどの危険性も減らすことができる。
特に、蓋部材100を比較的急勾配(12%)の傾斜面に配置された埋設構造物800Rに設置した場合に、観測史上最大雨量の300mm/hの雨が降っても、蓋部材100の横幅LR1が250mm以上であれば、雨水Wが蓋部材100を越水することがなく、排水部810Rに十分効果的に排水される。また、蓋部材100の横幅LR1が250mm以上であれば、500mmの最大幅LR2を備えた排水部810Rの排水能力にも対応できる。そして、本願発明の蓋部材100を備えた排水構造体Rであれば、図14に示す従来の蓋部材100Qの横幅LQ1(600mm)よりも横幅を小さくできることから、蓋部材100の横幅LR1は、250mm以上から600mm未満が最適である。なお、図15に示す埋設構造物800Rでは、蓋部材100の横幅LR1を狭くできるので、両側の蓋掛部821Rの間の開口幅も狭くなっている。そのため、主部材110を両側で支持する蓋掛部821Rの距離(支点間距離)が短くなったことで、主部材110の高さを低くしても、蓋部材100上を通過する車両等の重量に耐えることができ、製造コストや重量を更に抑えることができる。
<実施形態9>
次に、図16及び図17には、本願発明の実施形態9に係る埋設構造物800G、蓋部材100G、及び排水構造体RGを示す。なお、図16(a)は、実施形態9に係る埋設構造物800Gの全体斜視図、図16(b)は、M―M断面図であって、流水案内部160G付近を拡大した断面図、図17(a)は、実施形態9に係る蓋部材100Gの全体斜視図、図17(b)は、実施形態9に係る排水構造体RGの全体斜視図である。なお、実施形態9の埋設構造物800Gに係る構成は、図3に示す実施形態1に係る埋設構造物800と、流水案内部160Gを備えた点で異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る埋設構造物800と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。また、実施形態9の蓋部材100Gに係る構成は、図1に示す実施形態1に係る蓋部材100と、端部材150Gの構成が異なるだけで、他の構成は実施形態1に係る蓋部材100と基本的に同一なので、詳細な説明は省略する。
まず、図16に示すように、埋設構造物800Gは、コンクリート製の側溝の形態であり、路面等の設置面に埋設されて利用される。そして、傾斜した設置面Gに面する側では、排水部810から上方へ立設する側壁820の上端830Gにおいて、上端表面831Gから内側の側面832Gに跨るように、流水案内部160Gが形成されている。具体的には、流水案内部160Gは、上端830Gの直線状に延出する平坦な上端表面831Gから下方へ凹むように形成されており、上端表面831Gから下方へ傾斜した側面161Gと、側面161Gの下端の底部162Gとを備え、底部162Gが外側から内側へ向けて(内側の側面832Gや排水部810Gへ向けて)傾斜している。この流水案内部160Gは、図5に示す流水案内部160と同様に、誘導される雨水の流速を速くし、流水案内部160Gより下側の空間に、負圧を生じさせる。そして、雨水は、負圧の空間側に引き込まれるように流れるので、雨水は下側の排水部810Gへと効率的に排水されるのである。そして、埋設構造物800Gの上端830Gに、上端表面831Gから下方へ凹んだ流水案内部160Gを設けるという簡単な構造なので、製造コストも抑えることができる。なお、流水案内部160Gは、下方へ略V字状に凹んだ形状をしているが、これに限定されず、流水案内部160Gが埋設構造物800Gの上端表面831Gから下方へ凹んでいれば、流水案内部160Gは任意の形状であってよい。
次に、図17(a)に示す蓋部材100Gは、図1に示す実施形態1に係る蓋部材100と基本的に同じ構成であるが、蓋部材100Gの端部材150Gは、流水案内部を備えておらず、直線状に延出する平坦な上端表面151Gを備えた長尺状の板部材となっている。そして、端部材150Gの上端表面151Gが、主部材110Gの上端表面111Gより低くなるように配置されているので、端部材150Gの上端表面151Gの上方には、主部材110Gの間の排水空間XGと連通する連通空間156Gが形成されている。なお、図17(a)に示す蓋部材100Gでは、端部材150Gの上端表面151Gが、主部材110Gの上端表面111Gより低くなるように配置することで、連通空間156Gを形成しているが、これに限定されない。例えば、端部材150Gの上端表面151Gが主部材110Gの上端表面111Gと同じ高さになるように配置された場合であっても、端部材150Gの上端表面151Gに下方へ窪む開口部や、端部材150Gを貫通する開口孔を設けて、排水空間XGと連通する連通空間156Gを形成してもよい。また、端部材150Gを設けず、主部材110Gの端部が開放された状態とすれば、主部材110Gの開放された端部には、排水空間XGと連通した連通空間156Gが形成されることになる。
次に図17(b)に示すように、本願発明の実施形態9に係る排水構造体RGは、図16に示す埋設構造物800Gと、図17(a)に示す蓋部材100Gを備えている。埋設構造物800Gは、傾斜した設置面Gに埋設されており、蓋部材100Gの主部材110Gが、埋設構造物800Gの両側の蓋掛部821Gに掛け渡されるように設置されている。
そして、設置面Gが水平面に対して傾斜している場合は、設置面Gの傾斜面に沿って流れる雨水Wは、排水部810Gの横断方向、つまり、相対する両側の蓋掛部821Gを横断する方向に沿って流れてくるので、雨水Wの流れは、両側の蓋掛部821Gに掛け渡されるように設置された主部材110Gと略平行となり、雨水Wは主部材110Gに邪魔されることなく、排水部810Gに効果的に排水される。
そして、埋設構造物800Gの流水案内部160Gは、設置面Gの傾斜面上の雨水Wが流れてくる側に整列しているので、各流水案内部160Gによって雨水Wを下方へ引き込むように、排水部810Gへと効果的に排水できる。その際、流水案内部160Gによって案内された雨水Wは、流水案内部160Gと連通している連通空間156Gを介して、排水空間XGから排水部810Gへとスムーズに排水されている。また、流水案内部160Gは、隣接する両側の主部材110Gの間に一つのみ配置されているので、流水案内部160Gによって誘導された雨水Wの流れが乱されにくく、効果的に排水される。なお、流水案内部160Gを主部材110Gの間に一つのみ設けているが、これに限定されず、流水案内部160Gを主部材110Gの間に二つ以上設けてもよい。
なお、連通空間156Gと当該連通空間156Gに隣接する連結部材120Gとの間隔を、他の連結部材120G同士の間隔よりも広くすることで、連通空間156G側から流れてきた雨水Wが連結部材120Gに当りにくくして、排水効率が落ちるのを防止してもよい。
<実施形態10>
次に、図18及び図19には、本願発明の実施形態10に係るコンクリート製の蓋部材900H、及び排水構造体RHを示す。なお、図18は、実施形態10に係る排水構造体RHの全体斜視図、図19は、他の蓋部材100Hを備えた排水構造体RHの全体斜視図である。
まず、図18に示すように、実施形態10に係るコンクリート製の蓋部材900Hは、従来から利用されているコンクリート製の蓋部材と同様の構成であるが、流水案内部160Hを備えた点で異なる。具体的には、蓋部材900Hは、コンクリートで一体形成された略直方体形状であり、外側面に形成された凹みが路面から雨水を埋設構造物800の排水部810へと排水する排水空間901Hとなっている。そして、蓋部材900Hの外端部902Hには、平坦な上端表面903Hから下方へ凹んだ流水案内部160Hが複数設けられている。さらに、隣接する一方の蓋部材900Hの排水空間901Hは、隣接する他方の蓋部材900Hの流水案内部160Hに面するように位置しており、その排水空間901Hの上端側の開口が、排水空間901Hと連通する連通空間904Hとなっている。そのため、隣接する他方の蓋部材900Hの流水案内部160Hは、連通空間904Hによって、隣接する一方の蓋部材900Hの排水空間901Hと連通した状態となっている。
そして、埋設構造物800は傾斜した設置面Gに埋設されており、埋設構造物800は、上方U1から下方U2へ向けて傾斜するように配置されている。この埋設構造物800には、排水部810を上方から覆うように蓋部材900Hが配置されている。この蓋部材900Hは、排水部810の両側の蓋掛部821に掛け渡すように載置されており、埋設構造物800の排水部810に沿って複数配置されている。そして、雨水Wは上方U1から下方U2へ向けて流れてゆく。流水案内部160Hが、雨水Wが流れてくる側に整列しているので、流水案内部160Hによって下方へ引き込まれた雨水Wは、連通空間904Hを介して排水空間901Hから排水部810へとスムーズに排水されている。特に、この流水案内部160Hは、図5に示す流水案内部160と同様に、誘導される雨水の流速を速くし、流水案内部160Hより下側の空間に、負圧を生じさせる。そして、雨水は、負圧の空間側に引き込まれるように流れるので、雨水は下側の排水部810へと効率的に排水されるのである。そして、蓋部材900Hの外端部902Hに、上端表面903Hから下方へ凹んだ流水案内部160Hを設けるという簡単な構造なので、製造コストも抑えることができる。
なお、図18に示す埋設構造物800は、図3に示す埋設構造物800と同じ構成である。また、蓋部材900Hの連通空間904H及び排水空間901Hは、作業員等が蓋部材900Hを取り外す際の指掛け部としても利用できる。また、流水案内部160Hは、下方へ略V字状に凹んだ形状をしているが、これに限定されず、流水案内部160Hが蓋部材900Hの上端表面903Hから下方へ凹んでいれば、流水案内部160Hは任意の形状であってよい。
なお、図18に示す排水構造体RHでは、同じ構成の蓋部材900Hを隣接するように配置していたが、これに限定されず、図19に示すように、蓋部材900Hと格子状の蓋部材100Hを隣接するように配置してもよい。なお、蓋部材100Hは、図17に示す実施形態9に係る蓋部材100Gと同じ構成である。
具体的には、図19に示すように、蓋部材900Hに隣接するように配置された蓋部材100Hは、下側に梁部材300Hを取り付け、その梁部材300Hを、排水部810の両側の蓋掛部821に掛け渡して載置されている。また、蓋部材100Hの連通空間156Hは、隣接する蓋部材900Hの流水案内部160Hに面した側に配置され、流水案内部160Hと蓋部材100Hの排水空間XHとを連通させている。そして、雨水Wは上方U1から下方U2へ流れてゆき、蓋部材100Hを介して埋設構造物800の排水部810に排水されている。蓋部材100Hの主部材110Hは、上方U1から下方U2への傾斜方向に沿って配置されている。そのため、主部材110Hが雨水Wの流れに沿って延出しているので、雨水Wが主部材110Hに邪魔されることなく、主部材110Hの間をスムーズに通って、排水部810に排水されるのである。
そして、蓋部材900Hの流水案内部160Hが、雨水Wが流れてくる側に整列しているので、流水案内部160Hによって下方へ引き込まれた雨水Wは、流水案内部160Hと連通した蓋部材100Hの連通空間156Hを介して、排水空間XHから排水部810へとスムーズに排水されている。また、流水案内部160Hは、隣接する両側の主部材110Hの間に一つのみ配置されているので、流水案内部160Hによって誘導された雨水Wの流れが乱されにくく、効果的に排水される。なお、流水案内部160Hを主部材110Hの間に一つのみ設けているが、これに限定されず、流水案内部160Hを主部材110Hの間に二つ以上設けてもよい。
なお、本願発明の蓋部材、蓋部材の製造方法、埋設構造物、並びに、蓋部材及び埋設構造物を備えた排水構造体は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (7)

  1. 複数の主部材を備えた蓋部材であって、
    前記蓋部材の外側面となる少なくとも1つの端部材を備えており、
    少なくとも1つの前記端部材には、当該端部材の上端表面から下方へ凹んだ流水案内部が設けられており、
    さらに、前記主部材同士を連結する連結部材と、前記主部材同士の間の上下方向に連通する排水空間を複数備えており、
    前記流水案内部が設けられた端部材と当該端部材に隣接する連結部材との間隔は、連結部材同士の間隔よりも、広く、
    前記流水案内部は、前記間隔が広い箇所の排水空間に隣接していることを特徴とする蓋部材。
  2. 前記流水案内部が設けられた端部材の上端表面は、前記主部材の上端表面よりも低いことを特徴とする請求項に記載の蓋部材。
  3. 前記流水案内部は、外側から内側へ向けて傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓋部材。
  4. 前記流水案内部が設けられた端部材に隣接する位置に仕切部材が設けられ、前記蓋部材の排水空間の幅が狭くなるように仕切られていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の蓋部材。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の蓋部材の製造方法であって、
    前記端部材の上端表面を切削することで、前記流水案内部を形成することを特徴とする蓋部材の製造方法。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の蓋部材と、当該蓋部材を設置した埋設構造物とを、備えたことを特徴とする排水構造体。
  7. 前記流水案内部は、前記埋設構造物の横断方向に交差する端部材に設けられ、
    前記蓋部材の横幅は、前記埋設構造物の排水部の最大幅よりも狭いことを特徴とする請求項に記載の排水構造体。
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