JP2004238882A - 排水構造および歩車道境界ブロック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排水構造1は、歩車道境界ブロック2と、その下方に配備されて水路Sを形成する側溝ブロック3と、排水具4とで構成される。歩車道境界ブロック2は、歩道31と車道21の境界となる境界ブロック部5と、車道側に延設されたエプロン部6とからなる。エプロン部6は、側面6aから底面6bに貫通して水路Sに通ずる排水通路7と、その側面6aの上端部に開口して排水通路7の入り口部7aに通ずる連通凹部9とを備える。排水具4は、その入り口部7aとの間に間隔Kを形成して、連通凹部9および入り口部7aを覆うように取り付けられる。また、排水具4は、間隙Kまたは/および連通凹部9に通ずる、表裏方向に開けられた複数の貫通孔13、13を備えている。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車道に浸透した雨水、歩車道境界ブロックとの境界付近の路面上の雨水等を、側溝内へと排水することができる排水構造および歩車道境界ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の歩車道境界ブロック51は、例えば図9に示すように、歩道52と車道53との境界となる境界ブロック部54と、その境界ブロック部54の下部から車道53側に向かって延びるように設けられた、エプロン部55とを備えていた。そして、車道53から前記エプロン部55の奥ほど(境界ブロック部54側)へと流れてきた雨水は、隣接する歩車道境界ブロック51のエプロン部55を伝って、グレーチング56が備わる歩車道境界ブロック51の、下方に設けられた集水桝に、前記グレーチング56の網目の間から落下して、集水された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の歩車道境界ブロック51およびその排水構造は、車道53からエプロン部55の奥ほどへと流れ込んできた雨水については排水できるが、前記車道53が、透水層としての透水性舗装部57を備えた車道53である場合、その透水性舗装部57の内部に浸透した雨水を、エプロン部55側へと導水して排水することができなかった。また、歩車道境界ブロック51との境界付近の路面上の雨水、あるいは、その境界付近の路面が沈下して形成された窪みに溜まる雨水などについても排水することができなかった。
【0004】
この発明は、前記従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的は、簡易な構成で、車道に浸透した雨水とか歩車道境界ブロックとの境界付近の路面上の雨水等を排水できるようにした、排水構造および歩車道境界ブロックを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る排水構造および歩車道境界ブロックは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る排水構造は、上方に開口した側溝と、この側溝の上方に配置されて車道と歩道との境界を形成する歩車道境界ブロックと、この歩車道境界ブロックに取り付けられる排水具とからなる排水構造である。ここで、前記歩車道境界ブロックは、歩道と車道との境界となる境界ブロック部と、その境界ブロック部の下部から車道側に延設されてなるエプロン部とを備える。そして、前記エプロン部は、その車道側の側面から底面に向かって貫通形成されて、前記側溝内の水路に通ずる排水通路と、前記車道側の側面に形成されて、その側面の上端部に開口するとともに前記排水通路に通ずる連通凹部とを備える。また、前記排水具は、表裏方向に開けられた単数または複数の貫通孔または/および切り欠きを備えるとともに、前記エプロン部の車道側の側面に、前記排水通路の入り口部と前記連通凹部とを覆うように取り付けられることを特徴とする。
【0006】
これによれば、エプロン部の車道側の側方の雨水等、例えば、車道の透水層に浸透した雨水等は、排水具の貫通孔または/および切り欠きを通って、その排水具の内側に進入するとともに、排水通路へと流れて、側溝内の水路へと排水される。さらに、エプロン部の車道側の側面上方近辺の雨水等、例えば、歩車道境界ブロックとの境界付近の路面上の雨水等は、上方に開口した連通凹部を通って、前記排水具の内側に進入するとともに、排水通路へと流れて、側溝内の水路に排水される。そして、前記貫通孔または/および切り欠きが、エプロン部の車道側の側面上端部分に近い位置にも設けられている場合には、前記歩車道境界ブロックとの境界部分の路面が沈下して形成される窪みに溜まる雨水等についても、前記貫通孔または/および切り欠きを通って排水具の内側に進入するとともに、排水通路へと流れて、側溝内の水路に排水される。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係る排水構造によれば、前記連通凹部は、前記排水通路の入り口部に通じ、前記排水具は、前記エプロン部の車道側の側面に、前記排水通路の入り口部との間に所要の間隙を形成して、その入り口部と前記連通凹部とを覆うように取り付けられる。
【0008】
これによれば、前記貫通孔または/および切り欠き、あるいは、前記上方に開口した連通凹部を通って、前記排水具の内側に進入した雨水等は、前記所要の間隙および前記入り口部を介して、排水通路へと流れて、前記側溝内の水路へと排水される。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る排水構造のように、前記連通凹部には、前記排水具方向に向かって突き出る単数または複数の凸部が設けられおり、その凸部を間において、もしくは、それら凸部間に、前記連通凹部の少なくとも一部が形成されているのが望ましい。これによれば、その凸部を間において、もしくは、それら凸部間に、雨水等を流すための流路が形成されるので、前記雨水等は、その流路を介して、側溝内の水路へと確実に排水される。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る排水構造のように、前記エプロン部の車道側の側面には、前記排水具が収容される、収容凹部が設けられているのが望ましい。これにより、排水具を、収容凹部に収めることで、前記エプロン部の車道側の側面から排水具が突出しないようにすることができ、排水具の破損や脱落が生じにくくなる。また、排水具の位置決めが容易になる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る排水構造のように、前記連通凹部の下面は、前記入り口部に向かって下るように、その入り口部に達する傾斜面となっていてもよい。これによれば、連通凹部に流れ込んだ雨水等は、傾斜面を入り口部に向かって流れ落ち、確実に排水通路に流れ込む。
【0012】
また、請求項6に記載の発明に係る排水構造のように、前記歩車道境界ブロックは、二つ備わり、それら二つの歩車道境界ブロックは、前記水路の延びる方向に並んで配置されて、前記排水通路および前記連通凹部は、前記各歩車道境界ブロックの、互いに他の歩車道境界ブロック側となる端部部分に設けられ、前記排水具は、前記各歩車道境界ブロックの、前記入り口部と前記連通凹部とを覆うように、前記二つの歩車道境界ブロックに掛け渡して取り付けられるのが望ましい。排水通路を歩車道境界ブロックの端部以外に設ける場合、例えば、型枠の側板に、排水通路を形成するための形成枠を、歩車道境界ブロックの成形の度に脱着しなければならないという面倒があるとともに、型枠の構造が複雑になるが、歩車道境界ブロックの端部に排水通路を設けることで、そのような面倒がなくなるとともに、型枠の構造が簡素化される。
【0013】
請求項7に記載の発明に係る歩車道境界ブロックは、表裏方向に開けられた単数もしくは複数の貫通孔または/および切り欠きを備える排水具が取り付けられる歩車道境界ブロックであって、歩道と車道との境界となる境界ブロック部と、その境界ブロック部の下部から車道側に延設されてなるエプロン部とを備える。ここで、前記エプロン部は、その車道側の側面から底面に向かって貫通形成された排水通路と、前記車道側の側面に形成されて、その側面の上端部に開口するとともに前記排水通路に通ずる連通凹部とを備え、かつ、前記排水具を、前記排水通路の入り口部と前記連通凹部とを覆うように、前記エプロン部の車道側の側面に取り付けるための、取付部を備える。
【0014】
これによれば、歩車道境界ブロックに設けられた取付部によって、排水具をエプロン部の車道側の側面に取り付けることができる。そして、排水具が取り付けられた歩車道境界ブロックを、上方に開口した側溝の上部を覆うように配置することで、エプロン部の側方の雨水等、例えば、車道の透水層に浸透した雨水等は、排水具の貫通孔または/および切り欠きを通って、その排水具の内側に進入するとともに、排水通路へと流れて、側溝内の水路へと排水される。さらに、エプロン部の車道側の側面上方近辺の雨水等、例えば、歩車道境界ブロックとの境界付近の路面上の雨水等は、上方に開口した連通凹部を通って、前記排水具の内側に進入するとともに、排水通路へと流れて、側溝内の水路に排水される。そして、前記貫通孔または/および切り欠きが、エプロン部の車道側の側面上端部分に近い位置にも設けられている場合には、前記歩車道境界ブロックとの境界部分の路面が沈下して形成される窪みに溜まる雨水等についても、前記貫通孔または/および切り欠きを通って排水具の内側に進入するとともに、排水通路へと流れて、側溝内の水路に排水される。
【0015】
請求項8に記載の発明に係る歩車道境界ブロックは、表裏方向に開けられた単数もしくは複数の貫通孔または/および切り欠きを備える排水具が取り付けられる歩車道境界ブロックであって、歩道と車道との境界となる境界ブロック部と、その境界ブロック部の下部から車道側に延設されてなるエプロン部とを備える。ここで、前記エプロン部は、その車道側の側面から底面に向かって貫通形成された排水通路と、前記車道側の側面に形成されて、その側面の上端部に開口するとともに前記排水通路の入り口部に通ずる連通凹部とを備え、かつ、前記排水具を、前記排水通路の入り口部との間に所要の間隙を形成して、前記入り口部と前記連通凹部とを覆うように、前記エプロン部の車道側の側面に取り付けるための、取付部を備える。
【0016】
これによれば、歩車道境界ブロックに設けられた取付部によって、排水具をエプロン部の車道側の側面に取り付けることができる。そして、排水具が取り付けられた歩車道境界ブロックを、上方に開口した側溝の上部を覆うように配置することで、エプロン部の車道側の側方の雨水等、例えば、車道の透水層に浸透した雨水等は、排水具の貫通孔または/および切り欠きを通って、その排水具の内側に進入するとともに、前記所要の間隙および前記入り口部を介して、排水通路へと流れて、前記側溝内の水路へと排水される。さらに、エプロン部の車道側の側面上方近辺の雨水等、例えば、歩車道境界ブロックとの境界付近の路面上の雨水等は、上方に開口した連通凹部を通って、前記排水具の内側に進入するとともに、前記所要の間隙および前記入り口部を介して、排水通路へと流れて、側溝内の水路に排水される。そして、前記貫通孔または/および切り欠きが、エプロン部の車道側の側面上端部分に近い位置にも設けられている場合には、前記歩車道境界ブロックとの境界部分の路面が沈下して形成される窪みに溜まる雨水等についても、前記貫通孔または/および切り欠きを通って排水具の内側に進入するとともに、前記所要の間隙および前記入り口部を介して、排水通路へと流れて、側溝内の水路に排水される。
【0017】
また、請求項9に記載の発明に係る歩車道境界ブロックのように、前記連通凹部には、前記排水具方向に向かって突き出る単数または複数の凸部が設けられおり、その凸部を間において、もしくは、それら凸部間に、前記連通凹部の少なくとも一部が形成されてなるのが望ましい。これによれば、その凸部を間において、もしくは、それら凸部間に、雨水等を流すための流路が形成されるので、前記雨水等は、その流路を介して、歩車道境界ブロックの下方に配置される側溝内の水路へと確実に排水される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る排水構造および歩車道境界ブロックの一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1ないし図4は、本発明に係る排水構造および歩車道境界ブロックの第一の実施の形態を示す。図中符号1は、排水構造全体を示し、歩道と車道との境界を形成するように配備される、例えば、L形コンクリートブロックとしての歩車道境界ブロック2と、その歩車道境界ブロック2の下方に配備される、上方に開口した側溝としての、内部に水路Sを形成する側溝ブロック3(詳しくは、コンクリート製のU字側溝ブロック)と、前記歩車道境界ブロック2に取り付けられる排水具4とで構成されている。
【0020】
歩車道境界ブロック2は、図4に示すように車道21と歩道31との境界となる境界ブロック部5と、その境界ブロック部5の下部から前記車道21側に延設されてなるエプロン部6とを備えるものであって、前記側溝ブロック3の上方に配置される。ここで、前記境界ブロック部5は、縦断面ほぼ台形状であって、前記歩道31に沿って延びるように形成されている。一方、前記エプロン部6は、板状体であって、その上面6cには、車道21側から前記境界ブロック部5側に向かうにつれ下方に傾斜する傾斜面Lが備わっている。また、前記車道21は、透水層としての透水舗装部22を備えている。
【0021】
前記エプロン部6は、その車道21側の側面6aから底面6bに向かって斜めに貫通形成されて、前記側溝ブロック3内の水路Sに通ずる排水通路7と、前記車道21側の側面6aに形成された、前記排水具4が収められる収容凹部8(詳しくはその排水具本体10の本体部11が収められる収容凹部8)と前記排水通路7の入り口部7aに通ずる連通凹部9とを備える。
【0022】
収容凹部8は、前記連通凹部9を囲うようにして前記車道21側の側面6aの上端部に開口するとともに、前記本体部11を収めても前記側面6aから前記本体部11が突出しない程度の深さ、好ましくは、図示実施の形態に示すように、前記本体部11を収めた状態において、前記側面6aと前記本体部11の外側面とがほぼ面一となる程度の深さで窪むように形成されている。また、収容凹部8の左右両側には、排水具4を取り付けるための取付部8a、8aが、前記収容凹部8と同一の深さで窪むように形成されている。これら取付部8a、8aは、排水具4の後述する被取付部12が収まるようになっているとともに、前記排水具4を前記側面6aに取り付けるための取付手段としての、例えば、両面粘着テープTが貼り付けられるようになっている。
【0023】
連通凹部9は、エプロン部6の車道21側の側面6aの上端部に、例えば、砂利等が進入しにくい大きさで開口する(図示実施の形態においては、歩車道境界ブロック2の長手方向に沿ってあるいは並んで開口する、上方開口部Qを有する。)とともに、前記収容凹部8の内側に、その深さよりも一段と深く窪むように形成されている。また、連通凹部9には、前記排水具4方向に向かって突き出てその排水具4の裏面4aに近接もしくは当接可能な単数または複数の凸部9aが設けられている。図示実施の形態においては、先端ほど幅狭となる横断面テーパー形状をした単数または複数の凸部9a、9aが、連通凹部9における前記入り口部7aよりも上方に位置する部分に、前記側面6aの上端部から下方に連続的に延びるように、かつ、間隔をおいて並ぶように設けられている。これにより、連通凹部9の少なくとも一部、すなわち、図示実施の形態においては、前記入り口部7aよりも上方に位置する連通凹部9は、前記凸部9aを間において、もしくは、それら凸部9a、9aの間に形成される。そして図示実施の形態においては、前記凸部9aを間において、もしくは、それら凸部9a、9aとの間に、前記連通凹部9の上部から前記入り口部7aに向かう複数の流路R1、R1が形成されることとなる。また、この連通凹部9の下面9bは、前記入り口部7aに向かって下るようにして、その入り口部7aに達する傾斜面となっている。
【0024】
排水具4は、例えば、合成樹脂製の平板状をした排水具本体10と、取付手段としての前記両面粘着テープTとからなる。排水具本体10は、前記入り口部7aおよび前記連通凹部9を覆う(ここで、連通凹部9の上方開口部Qは、覆われない。)とともに、前記側面6aの上端部に達するほどの大きさを備える本体部11と、この本体部11の左右両側から突出するように形成された被取付部12、12とを備え、それら被取付部12、12の裏面には、前記両面粘着テープTが貼り付けられている。また、本体部11には、表裏方向に開けられた複数の貫通孔13、13、例えば、砂利等が進入しにくい大きさの孔からなる貫通孔13、13が、本体部11のほぼ全域に設けられている。よって、この排水具4もしくは排水具本体10は、図示実施の形態においては、縦横に貫通孔13が設けられた多孔板状となっている。
【0025】
そして、前記収容凹部8に排水具4の本体部11を収めるとともに、前記取付部8aに排水具4の被取付部12を収めて、両面粘着テープTを取付部8aに貼り付けることで、排水具4、すなわち、排水具本体10は、その本体部11と前記入り口部7aとの間に所要の間隙Kを形成して、その入り口部7aと前記連通凹部9とを覆う(ここで、連通凹部9の上方開口部Qは、覆われない。)ように、かつ、前記貫通孔13が前記間隙Kまたは/および前記連通凹部9に通ずるように、前記エプロン部6の車道21側の側面6aに取り付けられる。なお、図示実施の形態においては、取付部8aと被取付部12との間に両面粘着テープTが介在するために、排水具4の裏面4aが複数の凸部9a、9aにぴったり当接することなく、両者間には、両面粘着テープTの厚み程度の間隙が形成されているが、好ましくは、排水具4の裏面4aは、複数の凸部9a、9aに当接するのがよい。
【0026】
これにより、排水構造1および歩車道境界ブロック2は、雨が降った場合に以下のような作用効果を有する。すなわち、エプロン部6の車道21側の側方の雨水等、例えば、車道21の透水層としての透水舗装部22に浸透した雨水等は、排水具4の貫通孔13を通って、その排水具4の内側に進入し、かつ、前記連通凹部9を通過するとともに、前記所要の間隙Kおよび前記入り口部7aを介して、排水通路7へと流れて、前記側溝ブロック3内の水路Sへと排水される。さらに、エプロン部6の車道21側の側面6a上方近辺の雨水等、例えば、歩車道境界ブロック2との境界付近の路面上の雨水等は、上方に開口した連通凹部9を通って(詳しくは、上方開口部Qから入り込んで)、前記排水具4の内側に進入するとともに、前記所要の間隙Kおよび前記入り口部7aを介して、排水通路7へと流れて、前記側溝ブロック3内の水路Sへと排水される。そして、図示実施の形態においては、前記貫通孔13が、エプロン部6の車道21側の側面6a上端部分に近い位置にも設けられているので、前記歩車道境界ブロック2との境界部分の路面が沈下して形成される窪みN(図1において二点鎖線で示す)に溜まる雨水等についても前記貫通孔13を通って、排水具4の内側に進入し、かつ、連通凹部9を通過するとともに、前記所要の間隙Kおよび前記入り口部7aを介して、排水通路7へと流れて、前記側溝ブロック3内の水路Sへと排水される。
【0027】
また、排水具本体10の本体部11、すなわち排水具4を、収容凹部8に収めることで、前記エプロン部6の車道21側の側面6aから前記本体部11が突出しないので、前記本体部11すなわち排水具4の破損や脱落が生じにくくなり、しかも、排水具4の位置決めを容易に行うことができる。また、連通凹部9の下面9bは、前記入り口部7aに向かって下るように、その入り口部7aに達する傾斜面となっているので、連通凹部9に流れ込んだ雨水等は、傾斜面をその入り口部7aに向かって流れ落ちるため、雨水等を確実に排水通路7に流し込め、より確実に排水することができる。
【0028】
なお、本発明に係る排水構造1および歩車道境界ブロック2は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、図示実施の形態においては、凸部9a、排水通路7および連通凹部9、並びに、収容凹部8等は、前記歩車道境界ブロック2の端部部分以外に設けられているが、図5または図6に示す第二の実施の形態のように、凸部9a、排水通路7および連通凹部9、並びに、収容凹部8等は、前記水路Sの延びる方向に沿って配置される、二つの歩車道境界ブロック2、2の互いに他の歩車道境界ブロック2側となる端部部分に設けられてもよい。
【0029】
第二の実施の形態の排水通路7および連通凹部9、並びに、収容凹部8は、第一の実施の形態の排水通路7および連通凹部9、並びに、収容凹部8とほぼ同じ形状であって、二つの歩車道境界ブロック2、2に分割されるようにして設けられている。つまり、排水通路7は、その中央で左右に分割されるようにして設けられている。ここで、第二の実施の形態においては、前記連通凹部9の下面9bは、ほぼ水平となるように形成されている。このように、連通凹部9の下面9bは、必ずしも前記入り口部7aに向かって下るようして、その入り口部7aに達する傾斜面である必要はない。また、第二の実施の形態の排水具4には、貫通孔13以外に、本体部10の上端部に切り開けられた複数の切り欠き13a、13aが、前記連通凹部9(詳しくは、流路R1)に通ずるように設けられている。そして、この排水具4は、前記入り口部7aと前記連通凹部9とを覆う(ここで、連通凹部9の上方開口部Qは、覆われない。)ように、かつ、本体部10が前記収容凹部8に収められるように、前記二つの歩車道境界ブロック2、2に掛け渡すように取り付けられている。
【0030】
ところで、第一の実施の形態においては、排水通路7が歩車道境界ブロック2の端部部分以外に設けられているので、たとえば、型枠の側板(図示せず)に、排水通路を形成するための形成枠を、歩車道境界ブロック2の成形の度に脱着しなければならないという面倒があるとともに、型枠の構造が複雑になる。しかし、この第二の実施の形態においては、歩車道境界ブロック2の端部部分に排水通路7が設けられているので、そのような面倒がなくなるとともに、型枠の構造が簡素化される。また、前記複数の切り欠き13a、13aが排水具4の本体部11の上端部に設けられているので、前記歩車道境界ブロック2との境界部分の路面が沈下して形成される窪みが僅かな窪みであっても、その窪みに溜まる雨水等は、複数の切り欠き13a、13aを通って、排水具4の内側に進入し、かつ、連通凹部9を通過するとともに、前記所要の間隙Kおよび前記入り口部7aを介して、排水通路7へと流れて、前記側溝ブロック3内の水路Sへと排水される。
【0031】
なお、第一および第二の実施の形態においては、歩車道境界ブロック2の収容凹部8に、排水具4の本体部11を収めることにより、排水具4、すなわち排水具本体10は、その本体部11と前記入り口部7aとの間に、所要の間隙Kを形成するようになっているが、この所要の間隔Kが形成されないように、つまり、入り口部7aの周りのエプロン部6における車道21側の側面6aと、前記本体部11の一部とが近接もしくは当接するようになっていてもよい。この場合、上方に開口した連通凹部9を介して、排水具4の内側に進入した雨水等が排水されるように、前記排水通路7には、前記連通凹部9と通ずる、前記入り口部5aとは別の連通口が設けられる。また、複数の凸部9a、9aは、エプロン部6の車道側の側面6aの上端部から下方に連続的に延びるように設けられているが、前記側面6aの上端部から設けられなくとも、その側面6aの上端部から下方に下がった位置から下方に延びるように設けられてもよいし、また、連続的でなく断続的に延びるように設けられてもいし、さらには、複数でなくとも単数だけ設けられてもよい。また、その形状についても、テーパー形状でなくてもよいし、特には限定されない。
【0032】
また、本発明に係る排水構造1および歩車道境界ブロック2は、以下のような態様であってもよい。図7および図8に示す第三の実施の形態のように、エプロン部6の車道21側の側面6aには、排水通路7の入り口部7aに通ずる連通凹部9と、排水具4を取り付けるための取付部8a、8aが設けられてもよい。
【0033】
前記連通凹部9は、側面6aの上端部に開口する(図示実施の形態においては、歩車道境界ブロック2の長手方向に沿って開口する上方開口部Qを有する。)とともに、排水具4の後述する本体部11を収めることが可能な大きさで、かつ、前記排水具4を収めてもその排水具4が突出しない程度の深さ、好ましくは、図示実施の形態のように、前記本体部11を収めた状態において、前記側面6aと前記本体部11の外側面とがほぼ面一となる程度の深さで窪むように形成されている。
【0034】
取付部8aは、前記連通凹部9の左右両側に、この連通凹部9よりも浅く窪むように形成されて、排水具4の後述する被取付部12が収められるとともに、前記排水具4を前記側面6aに取り付けるための取付手段としての、例えば、両面粘着テープTが貼り付けられるようになっている。
【0035】
排水具4は、例えば、合成樹脂製の平板状をした排水具本体10と、取付手段としての前記両面粘着テープTとからなる。排水具本体10は、前記入り口部7aおよび前記連通凹部9を覆う(ここで、連通凹部9の上方開口部Qは、覆われない。また、図示実施の形態においては、排水具本体10は、前記連通凹部9内に収まるようにして、その連通凹部9を覆っているが、排水具本体10の一部が、連通凹部9からはみ出すようにして、その連通凹部9を覆ってもよい。)とともに、前記側面6aの上端部に達するほどの大きさを備える本体部11と、この本体部11の左右両側から突出するように形成された被取付部12、12とを備え、それら被取付部12、12の裏面には、前記両面粘着テープTが貼り付けられている。また、排水具本体10は、本体部11の上部を除く周縁部にて、その本体部11の後方に突き出る第一突起部11a(左右両側にて上下方向に延びる第一突起部11a、下部にて左右方向に延びる第一突起部11a)と、この第一突起部11aに囲われるようにして、間隔をおいて並ぶように本体部11の後方に突き出る複数の第二突起部11b、11bとを備えている。もっとも、これら第一突起部11aおよび第二突起部11bは、排水具4の本体部11と、連通凹部9の後端面9cとの間で、例えば、砂利等が進入しにくい大きさの開口、もしくは、間隙を形成する程度に、本体部11の後方に突き出るのが好ましい。そして、第二突起部11bは、図示実施の形態においては、本体部11の上端部から前記排水通路の入り口部7aを覆う部分まで連続的に上下方向に延びるように設けられている。また、本体部11には、表裏方向に開けられた複数の貫通孔13、13、例えば、砂利等が進入しにくい大きさの孔からなる貫通孔13、13が、前記第一突起部11aの内側で、前記第2突起部11bにかからない位置に、本体部11のほぼ全域に設けられている。よって、この排水具4もしくは排水具本体10は、図示実施の形態においては、縦横に貫通孔13が設けられた多孔板状となっている。
【0036】
そして、前記連通凹部9に排水具4の本体部11を収めるとともに、前記取付部8aに排水具4の被取付部12を収めて、両面粘着テープTを取付部8aに貼り付けることで、排水具4、すなわち、排水具本体10は、前記入り口部7aを覆うようにして、前記側面6aに取り付けられる。このとき、排水具4、すなわち、排水具本体10は、前記第一突起部11aおよび第二突起部11bが前記連通凹部9の後端面9cと近接または当接し、前記排水具本体10と前記入り口部7aとの間に、前記貫通孔13、13と通ずる所要の間隙Kを形成する。また、第一突起部11aと第二突起部11bとの間の上方に開口した間隙と、第二突起部11b、11b間の上方に開放した間隙とが流路R2を形成する。
【0037】
これにより、排水構造1および歩車道境界ブロック2は、雨が降った場合に以下のような作用効果を有する。すなわち、エプロン部6の車道21側の側方の雨水等、例えば、車道21の透水層としての透水舗装部22に浸透した雨水等は、排水具4の貫通孔13を通って、その排水具4の内側に進入し、かつ、流路R2を通過するとともに、前記所要の間隙Kおよび前記入り口部7aを介して、排水通路7へと流れて、前記側溝ブロック3内の水路Sへと排水される。さらに、エプロン6部の車道21側の側面6a上方近辺の雨水等、例えば、歩車道境界ブロック2との境界付近の路面上の雨水等は、上方に開口した連通凹部9を通って(詳しくは、上方開口部Qから入り込んで)、前記排水具4の内側に進入し、かつ流路R2を通過するとともに、前記所要の間隙Kおよび前記入り口部7aを介して、排水通路7へと流れて、前記側溝ブロック3内の水路Sへと排水される。そして、図示実施の形態においては、前記貫通孔13が、エプロン部6の車道21側の側面6a上端部分に近い位置にも設けられているので、前記歩車道境界ブロック2との境界部分の路面が沈下して形成される窪みN(図7において二点鎖線で示す)に溜まる雨水等についても前記貫通孔13を通って、排水具4の内側に進入し、かつ、流路R2を通過するとともに、前記所要の間隙Kおよび前記入り口部7aを介して、排水通路7へと流れて、前記側溝ブロック3内の水路Sへと排水される。また、排水具本体10の本体部11、すなわち排水具4を、連通凹部9に収めることで、前記エプロン部6の車道21側の側面6aから前記本体部11が突出しないので、前記本体部11すなわち排水具4の破損や脱落が生じにくくなり、しかも、排水具4の位置決めを容易に行うことができる。
【0038】
なお、第三の実施の形態においても、第二の実施の形態のように、排水通路7および連通凹部9等は、水路Sの延びる方向に沿って配置される、二つの歩車道境界ブロック2、2の互いに他の歩車道境界ブロック2側となる端部部分に設けられてもよい。また、第一突起部11aおよび第二突起部11bは、必ずしも連続的に延びるように設けられる必要はなく、断続的に設けられてもよい。また、第二突起部11bは、図示実施の形態においては、本体部11の上端部から下方に延びるように設けられているが、上端部から設けられなくとも、上端部から下方に下がった部分から延びるように設けられてもよいし、また、連続的でなく断続的に延びるように設けられてもよい。また、第一突起部11aおよび第二突起部11bの内、どちらか一方が省略されてもよい。また、歩車道境界ブロック2の連通凹部9に、排水具4の本体部11を収めることにより、排水具4、すなわち排水具本体10は、その本体部11と前記入り口部7aとの間に、所要の間隙Kを形成するようになっているが、この所要の間隔Kが形成されないように、つまり、入り口部7aの周りのエプロン部6における車道21側の側面6aと、前記本体部11の一部とが近接もしくは当接するようになっていてもよい。この場合、上方に開口した連通凹部9を介して、排水具4の内側に進入し、かつ、流路R2を通過する雨水等が排水されるように、前記排水通路7には、前記流路R2、R2と通ずる、前記入り口部7aとは別の連通口が設けられる。
【0039】
また、第一および第三の実施の形態においても、第二の実施の形態のように、排水具4の本体部11に、複数の貫通孔13、13とともに、単数または複数の切り欠き13a、13aを設けてもよい。また、第一ないし第三の実施の形態においては、排水具4には、複数の貫通孔13、13が設けられているが単数の貫通孔13であってもよく、その貫通孔13は、上下方向に延びる長孔状であってもよい。また、複数の貫通孔13、13に代わって、単数または複数の切り欠き13a、たとえば上下方向に細長く延びる長孔状の切り欠き13aのみが設けられた排水具4であってもよい。また、貫通孔13は、排水具4の全域に渡って設けられているが、必ずしも全域に設けられる必要はなく、例えば、入り口部7aに対向する部分のみ、あるいは、入り口部7aに対向する部分以外にのみ設けるなど、一部にのみ設けられるものであってもよい。
【0040】
第一および第二の実施の形態においては、排水具4の本体部11が収容される収容凹部8が設けられているが、第三の実施の形態のように、連通凹部9の左右両側に、取付部8a、8aのみが窪むように形成されてもよい。また、その取付部8aについても、必ずしも窪んで設けられなくてもよい。この場合、側面6aが取付部8aとなっている。また、排水具4は、一つの排水通路7を覆うものでなく、エプロン部6の車道21側の側面6aに設けられた複数の排水通路7、7を、一つの排水具4で覆うようなものであってもよい。また、排水具4および排水通路7は、一つの歩車道境界ブロック2に、複数取り付けられたり、設けられたりしてもよい。また、排水具4は、合成樹脂製以外の、例えば、金属製その他の材料からなるものであってもよく、またその形状も、図示実施の形態のような矩形状でなく、例えば、円形状、楕円形状その他の形状であってもよく、これらに限定されない。また、排水具4を前記側面6aに取り付けるための取付手段は、両面粘着テープT以外の取付手段であってもよく、例えば、接着剤、ボルト等のその他の取付手段であってもよい。また、側溝としての側溝ブロック3は、上方に開口してその内部に水路Sを備えるものであれば、必ずしもU字側溝ブロックに限られるものではない。また、側溝は、必ずしもコンクリート二次製品としての側溝ブロックで形成される必要はなく、現場打ちコンクリートによって形成された側溝であっても構わない。
【0041】
【発明の効果】
請求項1および2に記載の排水構造、並びに、請求項7または8に記載の歩車道境界ブロックによれば、車道に浸透した雨水、歩車道境界ブロックとの境界付近の路面上の雨水等を、側溝内に排水できる。また、排水具の貫通孔または/および切り欠きが、エプロン部の上端部に近い位置にも設けられる場合には、歩車道境界ブロックとの境界部分の路面が沈下して形成される窪みに溜まる雨水等についても、側溝内に排水できる。
【0042】
また、請求項3に記載の排水構造および請求項9に記載の歩車道境界ブロックによれば、加えて、凸部を間において、もしくは、それら凸部間に形成される流路を介して、雨水等を側溝内へと確実に排水することができる。
【0043】
また、請求項4に記載の排水構造によれば、排水具を収容凹部に収めることで、排水具がエプロン部の車道側の側面から突出しないので、排水具の破損または脱落を生じにくくすることができる。また、排水具の位置決めを容易に行うことができる。
【0044】
また、請求項5に記載の排水構造によれば、連通凹部に流れ込んだ雨水等は、傾斜面を入り口部に向かって流れ落ちるので、雨水等を確実に排水通路に流し込むことができ、より確実に排水することができる。
【0045】
また、請求項6に記載の排水構造によれば、排水通路を容易に形成することができる。また、型枠の構造を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る排水構造および歩車道境界ブロックの、第一の実施の形態の要部の縦断面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】同じく、分解斜視図である。
【図4】同じく、排水構造全体を示す縦断面図である。
【図5】この発明に係る排水構造および歩車道境界ブロックの、第二の実施の形態の要部の正面図である。
【図6】同じく、分解斜視図である。
【図7】この発明に係る排水構造および歩車道境界ブロックの、第三の実施の形態の要部の縦断面図である。
【図8】同じく、分解斜視図である
【図9】従来の歩車道境界ブロックの排水構造の、平面図である。
【符号の説明】
1 排水構造 2 歩車道境界ブロック
3 側溝ブロック(側溝) 4 排水具
5 境界ブロック部 6 エプロン部
6a 側面 6b 底面
7 排水通路 7a 入り口部
8 収容凹部 8a 取付部
9 連通凹部 9a 凸部
9b 下面 10 排水具本体
11 本体部 12 被取付部
13 貫通孔 13a 切り欠き
21 車道 22 透水舗装部(透水層)
31 歩道 S 水路
K 間隙 R1、R2 流路
Claims (9)
- 上方に開口した側溝と、この側溝の上方に配置されて車道と歩道との境界を形成する歩車道境界ブロックと、この歩車道境界ブロックに取り付けられる排水具とからなる排水構造であって、
前記歩車道境界ブロックは、歩道と車道との境界となる境界ブロック部と、その境界ブロック部の下部から車道側に延設されてなるエプロン部とを備え、
前記エプロン部は、その車道側の側面から底面に向かって貫通形成されて、前記側溝内の水路に通ずる排水通路と、前記車道側の側面に形成されて、その側面の上端部に開口するとともに前記排水通路に通ずる連通凹部とを備え、
前記排水具は、表裏方向に開けられた単数もしくは複数の貫通孔または/および切り欠きを備えるとともに、前記エプロン部の車道側の側面に、前記排水通路の入り口部と前記連通凹部とを覆うように取り付けられることを特徴とする排水構造。 - 前記連通凹部は、前記排水通路の入り口部に通じ、
前記排水具は、前記エプロン部の車道側の側面に、前記排水通路の入り口部との間に所要の間隙を形成して、その入り口部と前記連通凹部とを覆うように取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の排水構造。 - 前記連通凹部には、前記排水具方向に向かって突き出る単数または複数の凸部が設けられおり、その凸部を間において、もしくは、それら凸部間に、前記連通凹部の少なくとも一部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排水構造。
- 前記エプロン部の車道側の側面には、前記排水具が収容される、収容凹部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の排水構造。
- 前記連通凹部の下面は、前記入り口部に向かって下るようにして、その入り口部に達する傾斜面となっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の排水構造。
- 前記歩車道境界ブロックは、二つ備わり、それら二つの歩車道境界ブロックは、前記水路の延びる方向に並んで配置されて、
前記排水通路および前記連通凹部は、前記各歩車道境界ブロックの、互いに他の歩車道境界ブロック側の端部に設けられ、
前記排水具は、前記各歩車道境界ブロックの、前記入り口部と前記連通凹部とを覆うように、前記二つの歩車道境界ブロックに掛け渡して取り付けられることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の排水構造。 - 表裏方向に開けられた単数もしくは複数の貫通孔または/および切り欠きを備える排水具が取り付けられる歩車道境界ブロックであって、
歩道と車道との境界となる境界ブロック部と、その境界ブロック部の下部から車道側に延設されてなるエプロン部とを備え、
前記エプロン部は、その車道側の側面から底面に向かって貫通形成された排水通路と、前記車道側の側面に形成されて、その側面の上端部に開口するとともに前記排水通路に通ずる連通凹部とを備え、かつ、
前記排水具を、前記排水通路の入り口部と前記連通凹部とを覆うように、前記エプロン部の車道側の側面に取り付けるための、取付部を備えることを特徴とする歩車道境界ブロック。 - 表裏方向に開けられた単数もしくは複数の貫通孔または/および切り欠きを備える排水具が取り付けられる歩車道境界ブロックであって、
歩道と車道との境界となる境界ブロック部と、その境界ブロック部の下部から車道側に延設されてなるエプロン部とを備え、
前記エプロン部は、その車道側の側面から底面に向かって貫通形成された排水通路と、前記車道側の側面に形成されて、その側面の上端部に開口するとともに前記排水通路の入り口部に通ずる連通凹部とを備え、かつ、
前記排水具を、前記排水通路の入り口部との間に所要の間隙を形成して、前記入り口部と前記連通凹部とを覆うように、前記エプロン部の車道側の側面に取り付けるための、取付部を備えることを特徴とする歩車道境界ブロック。 - 前記連通凹部には、前記排水具方向に向かって突き出る単数または複数の凸部が設けられおり、その凸部を間において、もしくは、それら凸部間に、前記連通凹部の少なくとも一部が形成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の歩車道境界ブロック。
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