JP2002275694A - 電解メッキ装置 - Google Patents

電解メッキ装置

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JP2002275694A
JP2002275694A JP2001071085A JP2001071085A JP2002275694A JP 2002275694 A JP2002275694 A JP 2002275694A JP 2001071085 A JP2001071085 A JP 2001071085A JP 2001071085 A JP2001071085 A JP 2001071085A JP 2002275694 A JP2002275694 A JP 2002275694A
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plating
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Yoshiji Tanaka
義嗣 田中
Yoshihiro Boku
慶浩 朴
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンス性を確保しつつメッキ液供給系
におけるメッキ液の液漏れを効果的に防止すること。 【解決手段】 この電解銅メッキ装置は、被処理基板た
とえば半導体ウエハWに銅イオンを含む電解メッキ浴を
与えるための電解メッキ槽10と、このメッキ槽10内
のメッキ浴に基板Wの被処理面をフェースダウン方式で
浸漬するためのハンドリング機構12と、メッキ槽10
に所要のメッキ液を供給するためのメッキ液供給部14
とを有する。メッキ液供給部14は、外気から湿度を実
質的に遮断できるハウジング54内に設けられている。
ハウジング54の内部空間(包囲空間)SPは外気から
湿度的に遮断されており、水蒸気圧管理部60によって
内部空間SPの湿度または水蒸気圧が所望の値に管理さ
れるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理基板に電解
メッキ法によるメッキ処理を施すための電解メッキ方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体デバイス製造における低抵
抗の配線として銅配線が注目される中、被処理基板(半
導体ウエハ)上に銅配線を形成するための成膜技術とし
て電解メッキ技術がクローズアップされている。
【0003】この種の電解銅メッキ技術は、硫酸銅を基
本成分とするメッキ液をメッキ槽に循環供給し、メッキ
槽において被処理基板の被処理面(主面)をメッキ浴に
浸けて浴中の銅板からなるアノードと対向させ、基板
(カソード)とアノードとの間でメッキ液を介して電流
を流すことにより、基板の被処理面上に銅を析出させる
ようにしており、大気中で、しかも室温近傍の温度で銅
配線膜を安価に形成できるという特長がある。
【0004】従来の電解メッキ装置は、メッキ槽にメッ
キ液を循環供給するために、メッキ液を貯留するメッキ
液タンクをメッキ液供給用の配管とメッキ液回収用の配
管とを介してメッキ槽に接続し、配管の途中にポンプ、
フィルタ、開閉弁等を設け、メッキ槽とメッキ液タンク
との間でメッキ液を循環させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電解メッキ装置
では、上記のようなメッキ液供給系からメッキ液が漏れ
るという問題があった。この種の液漏れ(リーク)は、
主に、バルブやフィルタ等の流体機器や管継手のシール
部が経時的に劣化することに起因している。そこで、シ
ール部を溶接で固定密閉化することも行われてはいる。
しかし、そのような溶接によるシール部の固定密閉化
は、メッキ液リーク対策としては十分な効果を得られる
ものの、機器や配管類のメンテナンスが不可能か著しく
困難になるという不都合がある。
【0006】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたもので、メンテナンス性を確保しつつメッキ
液供給系におけるメッキ液の液漏れを効果的に防止する
ようにした電解メッキ装置を提供することを目的とす
る。
【0007】本発明の別の目的は、メッキ液供給系にお
けるメッキ液の濃度管理を向上させる電解メッキ装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電解メッキ装置は、被処理基板の被処理
面に電解メッキ浴を与えるための電解メッキ槽と、前記
電解メッキ浴を構成するためのメッキ液を前記電解メッ
キ槽に供給するメッキ液供給部と、前記メッキ液供給部
におけるメッキ液を流す流路またはメッキ液を貯留する
容器の一部または全部の周囲を包囲してその包囲した空
間の湿度を外気の湿度から遮断するための湿度遮断手段
とを有する構成とした。
【0009】上記の構成においては、湿度遮断手段によ
って形成される包囲空間の湿度を外気の湿度から独立さ
せることができるため、メッキ液流路またはメッキ液容
器から外気へ水分が蒸発するのを防止または抑制するこ
とができる。
【0010】本発明の電解メッキ装置において、好まし
い態様は、湿度遮断手段によって形成される包囲空間の
水蒸気圧を可変制御するための水蒸気圧制御手段を有す
る構成である。この水蒸気圧制御手段により包囲空間の
水蒸気圧を外気の湿度から単に独立させるだけでなく種
々の条件(たとえば外気の温度)に応じて所望の圧力に
制御することにより、包囲空間内のメッキ液流路または
メッキ液容器からの水分の蒸発を効果的に防止すること
ができる。
【0011】かかる水蒸気圧制御手段の好ましい一態様
は、湿度遮断手段によって形成される包囲空間内に供給
するための水蒸気を発生する水蒸気発生手段と、包囲空
間内の湿度を測定する湿度測定手段と、包囲空間内の温
度を測定する温度測定手段と、この湿度測定手段より得
られる湿度測定値を設定値に一致させるように水蒸気発
生手段における水蒸気の発生量を制御する制御手段とを
有する構成である。
【0012】また、湿度遮断手段によって形成される包
囲空間内の温度を外気の温度から独立させて包囲空間内
の水蒸気圧を制御するのも効果的であり、包囲空間の温
度を可変制御するための温度制御部を有する構成として
もよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
好適な一実施形態を説明する。
【0014】図1に、本発明の一実施形態における電解
銅メッキ装置の要部の構成を示す。図2〜図4に、この
電解銅メッキ装置の各部の構成を詳細に示す。
【0015】この電解銅メッキ装置は、被処理基板たと
えば半導体ウエハWに銅イオンを含む電解メッキ浴を与
えるための電解メッキ槽10と、このメッキ槽10内の
メッキ浴に基板Wの被処理面(主面)をフェースダウン
方式で浸漬するためのハンドリング機構12と、メッキ
槽10に所要のメッキ液を供給するためのメッキ液供給
部14とを有する。
【0016】電解メッキ槽10は、上面の開口した外槽
16の中にそれよりも一回り小さな上面の開口した内槽
18を同軸に収容した二重槽構造となっている。内槽1
8が正味の電解メッキ浴槽を構成し、外槽16は内槽1
8から溢れ出たメッキ液Mを回収するためのメッキ液回
収部を構成している。
【0017】ハンドリング機構12は、下面が開口し上
面が閉塞した筒形の基板保持体22と、この基板保持体
22を垂直方向に延在する垂直支持部24と一体に垂直
軸の回りに回転させるための回転駆動部26とを有して
いる。回転駆動部26は装置筐体(図示省略)に取付さ
れている昇降駆動部(図示省略)に結合されており、該
昇降駆動部の昇降駆動により回転駆動部26ないし基板
保持体22の全体がメッキ槽10の上方空間内で上下移
動するようになっている。
【0018】図2に拡大して示すように、基板保持体2
2の下端には半径方向内側に突出する環状フランジ型の
基板支持部22aが形成されており、この基板支持部2
2aの内側面(上面)にはリング状のカソード電極28
が半径方向外側の位置に、リング状のシール部材たとえ
ばOリング30が半径方向内側の位置にそれぞれ配設さ
れている。メッキ処理中は、基板Wの被処理面の外周端
部がOリング30の上に気密に重なってカソード電極2
8と物理的かつ電気的に接触するようになっている。カ
ソード電極28は、電解メッキ用の直流電源31の負極
端子に電気的に接続される(図1)。
【0019】図1および図3に示すように、基板保持体
22の一側面には基板Wを搬入・搬出するための開口3
2が形成されている。基板保持体22の内部には、垂直
支持部24の下端より垂直下方に進退可能なチャック3
4が設けられている。図3の(A),(B)に示すよう
に、装置外部の搬送アーム36が開口32を通って銅メ
ッキ処理を受けるべき基板Wを基板保持体22内に搬入
すると、チャック34が降りてきて基板Wの上面(裏
面)をたとえばバキューム式で吸着し、搬送アーム36
の退出後に、基板Wを保持したまま下降して、基板支持
部22a側のカソード電極28およびOリング30の上
に基板Wを載置するようになっている。
【0020】基板保持体22内には基板支持部22a上
に基板Wを固定するためのクランプ手段38も設けられ
ている。このクランプ手段38は、基板支持部22a上
の基板Wの外周部に重なるような径を有するリング部材
40と、このリング部材40を上げ下げするアクチエー
タ(たとえばシリンダ)42とで構成されている。図3
の(B),(C)に示すように、チャック34が基板W
を基板支持部22a側のカソード電極28およびOリン
グ30の上に基板Wを載置した後に、リング部材40が
降りてきて基板Wの上面(裏面)に当接し、アクチエー
タ42からの加圧によって基板Wが固定保持されるよう
になっている。
【0021】図1において、電解メッキ槽10の内槽1
8の中には槽の中央部底面を貫通して所定の高さ位置ま
で垂直上方に延びる噴出管44が設けられており、この
噴出管44の上端開口よりメッキ液Mが涌き出るように
なっている。噴出管44の周囲には環状の銅板からなる
アノード46が設けられている。このアノード46はス
イッチ48を介して電解メッキ用直流電源31の正極側
端子に電気的に接続される。噴出管44の上端外周縁と
内槽18の内壁面との間に隔膜50が張られている。電
解メッキ処理中にアノード46から生成する不所望な生
成物はこの隔膜50によりメッキ浴上面部への移動また
は拡散を阻止されるようになっている。
【0022】外槽16は、内槽18との間に半径方向で
隙間または溝52を形成している。内槽18の上端より
外に溢れ出たメッキ液はこの溝52の中に入って外槽1
6の底部に落ちるようになっている。
【0023】メッキ液供給部14は、外気から湿度を実
質的に遮断できるハウジング54内に設けられており、
2系統のメッキ液循環供給部56,58を有している。
第1のメッキ液循環供給部56は、電解メッキ槽10の
内槽18の底に接続され、内槽18の下室(隔膜50よ
り下側の室)にメッキ液を循環供給するようになってい
る。第2のメッキ液循環供給部58は、外槽16の底と
噴出管44の下端(入口)とに接続され、内槽18から
溝52に溢れ出たメッキ液Mを外槽16の底から回収
し、噴出管44を介して内槽18の上室(隔膜50より
上側の室)にメッキ液Mを供給するようになっている。
【0024】ハウジング54の内部空間(包囲空間)S
Pは上記のように外気から湿度的に遮断されており、水
蒸気圧管理部60によって内部空間SPの湿度または水
蒸気圧が所望の値に管理されるようになっている。
【0025】図4に、メッキ液供給部14および水蒸気
圧管理部60の具体的な構成例を示す。メッキ液供給部
14には、中央部の隔壁によって左右に2分割された一
対のメッキ液タンク62,63が設けられている。
【0026】第1のメッキ液循環供給部56は、内槽1
8の底のメッキ液排出口18aと第1のメッキ液タンク
62のメッキ液導入口(開放された上面)とを結ぶメッ
キ液排出管64と、第1のメッキ液タンク62のメッキ
液排出口62aと内槽18の底のメッキ液導入口18b
とを結ぶメッキ液供給管66と、このメッキ液供給管6
6の途中に設けられたポンプ68、異物除去用フィルタ
70および開閉弁72とを有している。かかる構成によ
り、内槽18の下室よりメッキ液Mがメッキ液排出管6
4を介して第1のメッキ液タンク62に戻される一方
で、ポンプ68が第1のメッキ液タンク62よりメッキ
液Mを汲み出してメッキ液供給管66を介して内槽18
の下室へ送るようになっている。
【0027】第2のメッキ液循環供給部58は、外槽1
6の底のメッキ液排出口16aと第2のメッキ液タンク
63のメッキ液導入口(開放された上面)とを結ぶメッ
キ液排出管74と、第2のメッキ液タンク63のメッキ
液排出口63aと噴出管44の下端(入口)とを結ぶメ
ッキ液供給管76と、このメッキ液供給管76の途中に
設けられたポンプ78、フィルタ80および開閉弁82
とを有している。かかる構成により、外槽18の底より
メッキ液Mがメッキ液排出管74を介して第2のメッキ
液タンク63に回収される一方で、ポンプ78が第2の
メッキ液タンク63よりメッキ液Mを汲み出してメッキ
液供給管76および噴出管44を介して内槽18の上室
へ送るようになっている。
【0028】第1および第2のメッキ液タンク62,6
3は配管84で結ばれており、ポンプ86によって第1
のメッキ液タンク62から第2のメッキ液タンク63へ
配管84を介してメッキ液Mが移され、移される途中で
添加剤供給部88からの添加剤と混合されるようになっ
ている。配管84にも、異物除去用フィルタ90および
開閉弁92等が設けられる。なお、第1のメッキ液タン
ク62に銅メッキ用の新規の電解質溶液たとえば硫酸銅
溶液を補給するための電解質溶液補給部(図示せず)
が、ハウジング54の内側または外側に設けられてい
る。
【0029】水蒸気圧管理部60は、水蒸気を発生する
ための水蒸気発生部94と、この水蒸気発生部94にお
ける水蒸気発生量を制御するための制御部96と、水蒸
気発生部94に水蒸気源としての水を供給するための水
供給部98とを有している。
【0030】水蒸気発生部94は、加熱、風力または超
音波振動等を利用して水を強制的に蒸発させる任意の手
段で構成されてよく、水を蒸発させて得られる水蒸気を
ハウジング54内に供給できるものであればよい。した
がって、水蒸気発生部94の本体をハウジング54の外
に設置し、本体で生成した水蒸気を配管等を通じてハウ
ジング54の中に送り込む構成も可能である。また、ハ
ウジング54の内部空間SPで水蒸気圧を均一化するよ
うにファン等の対流機構を設けることも可能である。さ
らに、ハウジング54内の水蒸気を外へ排気するための
手段(図示せず)を設けてよい。制御部96は、そのよ
うな対流機構や排気手段の運転または動作の制御を行っ
てよい。
【0031】制御部96は、たとえばマイクロコンピュ
ータで構成されてよく、水蒸気発生部94における水蒸
気発生量を制御するために、水蒸気の発生レートを左右
するパラメータを制御してよい。たとえば、水蒸気発生
部94が電熱ヒータを用いるときは、該電熱ヒータの発
熱量または消費電力を制御してよい。また、水蒸気発生
部94に対する水供給部98からの水の供給レートを制
御してもよい。
【0032】この実施形態の水蒸気圧管理部60では、
外気の湿度から独立してハウジング54内の湿度を一定
の値に維持できるようなっている。この定湿度制御のた
めに、ハウジング54内の湿度(相対湿度)を測定する
たとえば電気抵抗式の湿度センサ100と、この湿度セ
ンサ100の出力信号から信号処理または演算によって
湿度測定値Umを求める湿度測定部102とを設けてよ
い。制御部96は、湿度測定部102からの湿度測定値
信号Umを湿度フィードバック信号として入力し、ハウ
ジング54内の相対湿度を設定値たとえば100%付近
に維持するように水蒸気発生部94における水蒸気の発
生量または発生レートを制御する。
【0033】このように、ハウジング54の内部空間S
Pを湿度100%付近の雰囲気に保つことで、ハウジン
グ54内でメッキ液を貯留または流す各流体機器または
配管からメッキ液が蒸発するのを効果的に防止すること
ができる。図5につき、この点の作用を説明する。
【0034】図5に、典型的な管継手の構造を示す。流
体機器104のポートに配管継手106が螺合して接続
される。通常、配管継手106のねじ山にはシールテー
プ(図示せず)が巻かれる。しかし、ねじ山のわずかな
隙間108からメッキ液Mの水分が外に蒸発すると、隙
間108内のメッキ液Mの濃度が溶解度よりも大きくな
って銅が析出し、その析出した銅によってシールテープ
が劣化し、メッキ液をリークさせてしまう。しかしなが
ら、この実施形態では、流体機器104および配管継手
106の周囲SPが相対湿度100%付近の雰囲気に維
持されることで、管継手部の隙間108の外側の水蒸気
圧が飽和水蒸気圧付近に維持されることになり、隙間1
08の水分が実質的に蒸発することがなくなる。このこ
とにより、隙間108内で銅の析出を防止し、ひいては
シールテープの劣化を防止することができる。
【0035】このように、この実施形態では、メッキ液
Mを貯留または流すハウジング54内の各流体機器また
は配管継手等のシール部を溶接で完全密閉または固定密
閉する必要はなく、メンテナンス可能な構成たとえば着
脱自在の構成としても、シール部の機能を安定に維持
し、メッキ液Mのリークを確実に防止することができ
る。また、メッキ液タンク62,63のようにメッキ液
Mの液面を内部空間SPの雰囲気に露出させている機器
においては、メッキ液液面からの水分蒸発が抑制される
ため、メッキ液Mの濃度を一定に管理できるという効果
もある。
【0036】なお、自明なことであるが、ハウジング5
4内でメッキ液Mを調整する前の電解質溶液(硫酸銅溶
液)を貯留または流す流体機器または配管においても、
メッキ液Mの場合と同じ作用効果が得られる。
【0037】図4において、この実施形態の水蒸気圧管
理部60では、ハウジング54内の気温を可変制御する
ための装置としてたとえばクーラ110を設けてもよ
い。この場合、ハウジング54を断熱材で構成するのが
好ましい。クーラ110によりハウジング54内の気温
を外気の温度よりも下げることで、ハウジング54内の
飽和水蒸気圧を下げ、内部空間PSの湿度(相対湿度)
を100%付近に維持するための水蒸気圧を下げること
ができる。つまり、発生部94における水蒸気発生量を
少なくすることができる。
【0038】この温度制御のために、ハウジング54内
の気温を測定する温度センサ112と、この温度センサ
112の出力信号から信号処理または演算によって温度
測定値Tmを求める温度測定部114とを設けてよい。
制御部96は、温度測定部114からの温度測定値信号
Tmを温度フィードバック信号として入力し、外気の温
度から独立してハウジング54内の気温を所望の温度に
するようにクーラ110の運転を制御してよい。
【0039】また、湿度測定部102が水蒸気圧の測定
値を求めるものである場合は、制御部96において温度
測定値Tmから当該温度に対応する飽和水蒸気圧を割り
出して、水蒸気圧測定値と飽和水蒸気圧とから相対湿度
の測定値を求めることができる。
【0040】次に、この実施形態における電解銅メッキ
装置の作用を説明する。
【0041】銅メッキ処理を受けるべき基板Wがハンド
リング機構12によって装置内に搬入されている間に、
メッキ液供給部14より所要の組成および濃度を有する
メッキ液Mが電解メッキ槽10に供給され、内槽18に
メッキ液Mがほぼオーバーフロー状態に満たされる。
【0042】ハンドリング機構12では、図3のように
して基板Wが基板保持体22に装着された後に、回転駆
動部26ないし基板保持体22の全体が下降して、基板
Wの被処理面が内槽18内のメッキ浴にフェースダウン
で浸けられる。
【0043】図1に示すように、基板Wの被処理面が内
槽18のメッキ浴に浸かった状態で、基板保持体22の
外周と内槽18の側壁との間に隙間116が形成され、
内槽18内で噴出管44の上端開口から湧いてくるメッ
キ液Mはこの隙間116から内槽18の外に溢れて溝5
2の中に落ちる。
【0044】上記のようにして基板Wの被処理面を内槽
18のメッキ浴に浸けた際に、メッキ浴中で気泡が発生
して基板Wの被処理面の下に滞留することがある。そこ
で、回転駆動部26を作動させて、基板保持体22と一
体に基板Wを所定の回転速度(たとえば0〜300rp
m)でスピン回転させる。この基板回転運動により、基
板Wに付いている気泡を下から湧いてくるメッキ液と一
緒に内槽18の外へ追い出すことができる。
【0045】そして、基板回転運動を継続したまま、電
解メッキ用電源31のスイッチ48をオンにして、内槽
18内のアノード46と基板保持体22内のカソード電
極28との間に直流の電圧を印加する。この直流電圧の
印加により、基板Wの被処理面(より正確には被処理面
上のCuシード層)がカソードとなり、内槽18内のア
ノード46とメッキ液Mを介して対向する。こうして、
アノード46と基板Wの被処理面との間でイオン電導が
生じ、基板被処理面ではカソード反応または電気メッキ
反応が起こって銅が析出する。
【0046】上記のような銅メッキ処理が終了すると、
電解メッキ用電源31のスイッチ48がオフになり、ハ
ンドリング機構12では基板回転運動が停止し、基板W
がメッキ槽10から引き上げられる。しかる後、この実
施形態では、外部搬送アーム36(図3)により基板W
が基板保持体22から搬出され、隣接する洗浄処理ユニ
ット(図示せず)で基板Wに対してたとえば純水を用い
るメッキ後洗浄処理が施される。
【0047】あるいは、この電解メッキ装置内に洗浄部
や乾燥部を設け、銅メッキ処理の後に電解メッキ槽10
の上方で洗浄処理および乾燥処理を順次行うことも可能
である。その場合、洗浄処理では、洗浄液に純水を使用
してよく、基板Wの洗浄に供された洗浄液(純水)が電
解メッキ槽10に落ちて槽内のメッキ液Mに混じっても
メッキ液Mの組成が変わることはない。もっとも、適当
なメッキ液回収機構(図示せず)により、上記のような
銅メッキ工程の終了後に電解メッキ槽10からメッキ液
Mをいったん抜き取ることも可能である。
【0048】メッキ液供給部14では、第1および第2
のメッキ液循環供給部56,58等の各流体機器または
配管の流路内で、銅メッキ処理が行われる時はメッキ液
Mが流れ、銅メッキ処理が行われない間もメッキ液Mが
滞留したりする。この実施形態では、上記したように、
メッキ液供給部14をハウジング54内に設けて外気か
ら湿度的に遮断した内部空間SPの雰囲気中に各流体機
器・配管を配することで、各流体機器・配管の継手部を
いわば二重構造化しており、メッキ液の水分が外気また
は大気へ蒸発するのを防止している。さらに、そのよう
な二重構造の中間の空間つまりハウジング54の内部空
間SPにおける湿度または水蒸気圧を水蒸気圧管理部6
0により所望の値に、好ましくは飽和レベル付近の値に
制御するようにしたので、各流体機器・配管の継手部か
らの水分の蒸発を実質的に絶ち、シール機能を安定に維
持することが可能であり、メンテナンス性を維持しつつ
従来問題となっていたメッキ液の漏れを効果的に防止す
ることができる。また、メッキ液タンク62,63等の
液面からメッキ液の水分が蒸発するのを防止ないし抑制
できるため、メッキ液の濃度管理を向上させることがで
きる。
【0049】上記した実施形態では、メッキ液供給部1
4の全体または大部分をハウジング54内に設ける構成
であった。しかし、メッキ液供給部14における一部、
特に各々または一部の流体機器・配管の継手部を個別的
に上記と同様の原理で二重構造化し、さらには上記と同
様の原理で内部空間の水蒸気圧を制御する構成とするこ
とも可能である。
【0050】上記した実施形態における各部の構成、特
に電解メッキ槽10、ハンドリング機構12、メッキ液
供給部14、水蒸気圧管理部60における各部の構成は
一例であり、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形・
変更が可能である。
【0051】上記した実施形態における電界銅メッキ装
置はフェースダウン方式で構成した。しかし、基板Wの
被処理面を上に向けるフェースアップ方式の構成に変形
することも可能である。
【0052】上記実施形態では半導体ウエハを被処理基
板としたが、LCD基板等の他の基板も可能である。本
発明は銅メッキだけでなく、他の金属メッキにも適用可
能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電解メッ
キ装置によれば、メンテナンス性を確保しつつメッキ液
供給系におけるメッキ液の液漏れを効果的に防止するこ
とができる。さらには、メッキ液供給系におけるメッキ
液水分の蒸発を防止ないし抑制することで、メッキ液の
濃度管理を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における電解銅メッキ装置
の全体の構成を示す図である。
【図2】実施形態の電解銅メッキ装置における基板保持
体の基板保持部を拡大して示す拡大部分断面図である。
【図3】実施形態の電解銅メッキ装置における基板保持
体内の基板搬入動作を示す図である。
【図4】実施形態の電解銅メッキ装置におけるメッキ液
供給部および水蒸気圧管理部の具体的な構成例を示す図
である。
【図5】実施形態の電解銅メッキ装置におけるメッキ液
リーク防止機能を説明するための図である。
【符号の説明】
10 電解メッキ槽 12 ハンドリング機構 14 メッキ液供給部 22 基板保持体 54 ハウジング 56,58 メッキ液循環供給部 60 水蒸気圧管理部 94 水蒸気発生部 96 制御部 100 湿度センサ 102 湿度測定部 110 クーラ 112 温度センサ 114 温度測定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板の被処理面に電解メッキ浴を
    与えるための電解メッキ槽と、 前記電解メッキ浴を構成するためのメッキ液を前記電解
    メッキ槽に供給するメッキ液供給部と、 前記メッキ液供給部においてメッキ液を流す流路または
    メッキ液を貯留する容器の一部または全部の周囲を包囲
    してその包囲した空間内の湿度を外気の湿度から遮断す
    るための湿度遮断手段とを有する電解メッキ装置。
  2. 【請求項2】 前記包囲空間の水蒸気圧を可変制御する
    ための水蒸気圧制御手段を有する請求項1に記載の電解
    メッキ装置。
  3. 【請求項3】 前記水蒸気圧制御手段が、前記包囲空間
    内に供給するための水蒸気を発生する水蒸気発生手段
    と、前記包囲空間内の湿度を測定する湿度測定手段と、
    前記湿度測定手段より得られる湿度測定値を設定値に一
    致させるように前記水蒸気発生手段における水蒸気の発
    生量を制御する制御手段とを有する請求項2に記載の電
    解メッキ装置。
  4. 【請求項4】 前記包囲空間の水蒸気圧を飽和水蒸気圧
    付近に制御する請求項2または3に記載の電解メッキ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記包囲空間の温度を可変制御するため
    の温度制御部を有する請求項1〜4のいずれかに記載の
    電解メッキ装置。
  6. 【請求項6】 前記メッキ液供給部が、メッキ液を貯留
    するためのメッキ液タンクと、前記メッキ液タンクと前
    記電解メッキ槽との間でメッキ液を循環させるためのメ
    ッキ液循環手段とを有する請求項1〜5のいずれかに記
    載の電解メッキ装置。
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