JP2002274179A - スライドドアのローラ取付構造 - Google Patents
スライドドアのローラ取付構造Info
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- JP2002274179A JP2002274179A JP2001084671A JP2001084671A JP2002274179A JP 2002274179 A JP2002274179 A JP 2002274179A JP 2001084671 A JP2001084671 A JP 2001084671A JP 2001084671 A JP2001084671 A JP 2001084671A JP 2002274179 A JP2002274179 A JP 2002274179A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スライドドアのドア荷重を支持する垂直ロー
ラの取付け、取外し作業を容易にすること。 【解決手段】 スライドドア内面に突設したローラ支持
ブラケット2にナット6を設け、垂直ローラ4を回動自
在に軸支したボルト7をナット6に脱着可能に締結する
構造とした。車体と一体にドアを塗装する場合、塗装工
程を通過する間はクリープが発生するおそれのない金属
体よりなる第1の垂直ローラ4をボルト7に軸支させて
スライドドア1を建付け、塗装工程後は上記第1の垂直
ローラ4をボルト7とともに取り外し、第1の垂直ロー
ラ4に代えて、金属ローラ外輪に樹脂部材を一体成形し
て転動時に異音が発生しないようにした第2の垂直ロー
ラをボルト7に軸支させる。
ラの取付け、取外し作業を容易にすること。 【解決手段】 スライドドア内面に突設したローラ支持
ブラケット2にナット6を設け、垂直ローラ4を回動自
在に軸支したボルト7をナット6に脱着可能に締結する
構造とした。車体と一体にドアを塗装する場合、塗装工
程を通過する間はクリープが発生するおそれのない金属
体よりなる第1の垂直ローラ4をボルト7に軸支させて
スライドドア1を建付け、塗装工程後は上記第1の垂直
ローラ4をボルト7とともに取り外し、第1の垂直ロー
ラ4に代えて、金属ローラ外輪に樹脂部材を一体成形し
て転動時に異音が発生しないようにした第2の垂直ロー
ラをボルト7に軸支させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライドドアのロー
ラ取付構造、特に垂直ローラの取付構造に関する。
ラ取付構造、特に垂直ローラの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、一般に自動車のスラ
イドドア1は、車体9のドア開口部10の上縁および下
縁にそれぞれ設けられた上下のガイドレール9A,9C
と、ドア開口部10の開口後縁中段から車体9の外面に
沿って後方に延びるセンタガイドレール9Bとに案内さ
れて開閉作動されるようになっている。そして、スライ
ドドア1の上縁、下縁の前部および後縁中段部には上下
のガイドレール9A,9Cおよびセンタガイドレール9
Bに案内されて車体前後方向に移動するローラユニット
2A,2C,2Bがそれぞれ設けられている。通常、ス
ライドドア1はドア内面に設けたローラユニット2A,
2C,2Bの水平ローラ(図略)を上記ガイドレール9
A,9C,9B内に転動せしめることにより案内され移
動するとともに、センタローラユニット2B、ロアロー
ラユニット2Cに設けた垂直ローラ(図略)によりドア
荷重を支持せしめている。
イドドア1は、車体9のドア開口部10の上縁および下
縁にそれぞれ設けられた上下のガイドレール9A,9C
と、ドア開口部10の開口後縁中段から車体9の外面に
沿って後方に延びるセンタガイドレール9Bとに案内さ
れて開閉作動されるようになっている。そして、スライ
ドドア1の上縁、下縁の前部および後縁中段部には上下
のガイドレール9A,9Cおよびセンタガイドレール9
Bに案内されて車体前後方向に移動するローラユニット
2A,2C,2Bがそれぞれ設けられている。通常、ス
ライドドア1はドア内面に設けたローラユニット2A,
2C,2Bの水平ローラ(図略)を上記ガイドレール9
A,9C,9B内に転動せしめることにより案内され移
動するとともに、センタローラユニット2B、ロアロー
ラユニット2Cに設けた垂直ローラ(図略)によりドア
荷重を支持せしめている。
【0003】スライドドア1は、工場の板金工程で車体
9へ建付けされ、次いで塗装工程を通して車体9ととも
に同時に塗装される。
9へ建付けされ、次いで塗装工程を通して車体9ととも
に同時に塗装される。
【0004】ところで垂直ローラはドア荷重を支持する
必要上、従来、金属体で構成されており、このためドア
開閉時にガイドレール9B,9Cの垂直ローラ転動面と
の金属接触による異音が発生する問題があった。この異
音を防止するために、最近、垂直ローラの金属体の外周
に樹脂部材を一体成形して複合ローラを構成したものが
採用されている。
必要上、従来、金属体で構成されており、このためドア
開閉時にガイドレール9B,9Cの垂直ローラ転動面と
の金属接触による異音が発生する問題があった。この異
音を防止するために、最近、垂直ローラの金属体の外周
に樹脂部材を一体成形して複合ローラを構成したものが
採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複合ロ
ーラ構造とした場合には、次のような問題がある。スラ
イドドア1を建付けた車体9が塗装工程通過中に静電塗
装の高温溶液および塗装乾燥炉内の高熱にさらされる
と、垂直ローラの樹脂部材がドア荷重によりクリープし
てしまい、ドア開閉時の異音発生の原因となる。また、
吹付塗装時に垂直ローラの下端接触部に塗装バリが付着
し、ドア開閉時のローラ転動音の悪化原因にもなる。
ーラ構造とした場合には、次のような問題がある。スラ
イドドア1を建付けた車体9が塗装工程通過中に静電塗
装の高温溶液および塗装乾燥炉内の高熱にさらされる
と、垂直ローラの樹脂部材がドア荷重によりクリープし
てしまい、ドア開閉時の異音発生の原因となる。また、
吹付塗装時に垂直ローラの下端接触部に塗装バリが付着
し、ドア開閉時のローラ転動音の悪化原因にもなる。
【0006】このようなことから、センタローラユニッ
ト2Bおよびロアローラユニット2Cを、ドア建付け後
に一旦スライドドア1から取り外し、スライドドア1を
図略の吊り治具を用いて車体9の所定個所に持ち上げる
ようにして取付けて塗装工程を通し、塗装工程通過後に
スライドドア1を車体9から取り外し、センタローラユ
ニット2Bおよびロアローラユニット2Cを再度スライ
ドドア1に取付けることが行われている。
ト2Bおよびロアローラユニット2Cを、ドア建付け後
に一旦スライドドア1から取り外し、スライドドア1を
図略の吊り治具を用いて車体9の所定個所に持ち上げる
ようにして取付けて塗装工程を通し、塗装工程通過後に
スライドドア1を車体9から取り外し、センタローラユ
ニット2Bおよびロアローラユニット2Cを再度スライ
ドドア1に取付けることが行われている。
【0007】ローラユニットの構造は、図4に示す構造
が一般に採用されている。センタローラユニット2Bお
よびロアローラユニット2Cはほぼ同一構造で、センタ
ローラユニット2Bについて説明する。
が一般に採用されている。センタローラユニット2Bお
よびロアローラユニット2Cはほぼ同一構造で、センタ
ローラユニット2Bについて説明する。
【0008】スライドドア1の内面にドア側ブラケット
5を設置して、ドア側ブラケット5にローラ支持ブラケ
ット2´をボルトにより取り外し可能に設けた構造とし
ている。ローラ支持ブラケット2´はヒメールブラケッ
ト21´にメールブラケット22´を首振り自在に軸支
し、一対の水平ローラ3と、垂直ローラ4をともにメー
ルブラケット22´に回動自在にピンかしめして軸支し
ており、水平ローラ3および垂直ローラ4は脱着できな
い。このため、塗装工程前にローラ支持ブラケット2´
をドア側ブラケットから取り外してスライドドア1を車
体9に吊り治具で支持させ、塗装工程後にスライドドア
1を車体9から取り外し、更にローラ支持ブラケット2
´をドア側ブラケット5に取り付けており、ドア建付け
作業が極めて面倒かつ、コスト高となっている。
5を設置して、ドア側ブラケット5にローラ支持ブラケ
ット2´をボルトにより取り外し可能に設けた構造とし
ている。ローラ支持ブラケット2´はヒメールブラケッ
ト21´にメールブラケット22´を首振り自在に軸支
し、一対の水平ローラ3と、垂直ローラ4をともにメー
ルブラケット22´に回動自在にピンかしめして軸支し
ており、水平ローラ3および垂直ローラ4は脱着できな
い。このため、塗装工程前にローラ支持ブラケット2´
をドア側ブラケットから取り外してスライドドア1を車
体9に吊り治具で支持させ、塗装工程後にスライドドア
1を車体9から取り外し、更にローラ支持ブラケット2
´をドア側ブラケット5に取り付けており、ドア建付け
作業が極めて面倒かつ、コスト高となっている。
【0009】本発明は上記事情に鑑み、垂直ローラを容
易に脱着することができ、かつ垂直ローラを強固に取付
けることができるスライドドアのローラ取付構造を提供
することを課題としてなされたものである。
易に脱着することができ、かつ垂直ローラを強固に取付
けることができるスライドドアのローラ取付構造を提供
することを課題としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は車体側面に設け
たガイドレール内を転動する水平ローラに案内されて乗
降口を開閉するようになし、垂直ローラによりドア荷重
を支持せしめてなるスライドドアのローラ取付構造にお
いて、スライドドアから車内側に向けて突出して設けた
ローラ支持ブラケットの貫通孔に、軸方向に凸状に形成
したナットの小径部を嵌挿してナットを上記ローラ支持
ブラケットに固着し、上記ナットに脱着可能に締結した
ボルトに垂直ローラを回転自在に軸支せしめる構造とし
た(請求項1)。垂直ローラを従来のピンかしめ構造か
らボルト軸廻りに回転自在に支持させ、ボルトを脱着可
能にナットに締結する構造としたから、ボルトをナット
に脱着させることにより、垂直ローラを支持ブラケット
に対し容易に脱着させることができる。また、ナットは
その形状によりねじ部を充分長く確保することができ、
垂直ローラを強固に取付けることができる。また、垂直
ローラの脱着が容易であるから、車体と一体にスライド
ドアを塗装する塗装工程では金属体よりなる第1の垂直
ローラを軸支し、塗装工程後に第1の垂直ローラに換え
て例えば金属ローラ外周に樹脂部材を一体成形した第2
の垂直ローラを容易に取付けることができる。
たガイドレール内を転動する水平ローラに案内されて乗
降口を開閉するようになし、垂直ローラによりドア荷重
を支持せしめてなるスライドドアのローラ取付構造にお
いて、スライドドアから車内側に向けて突出して設けた
ローラ支持ブラケットの貫通孔に、軸方向に凸状に形成
したナットの小径部を嵌挿してナットを上記ローラ支持
ブラケットに固着し、上記ナットに脱着可能に締結した
ボルトに垂直ローラを回転自在に軸支せしめる構造とし
た(請求項1)。垂直ローラを従来のピンかしめ構造か
らボルト軸廻りに回転自在に支持させ、ボルトを脱着可
能にナットに締結する構造としたから、ボルトをナット
に脱着させることにより、垂直ローラを支持ブラケット
に対し容易に脱着させることができる。また、ナットは
その形状によりねじ部を充分長く確保することができ、
垂直ローラを強固に取付けることができる。また、垂直
ローラの脱着が容易であるから、車体と一体にスライド
ドアを塗装する塗装工程では金属体よりなる第1の垂直
ローラを軸支し、塗装工程後に第1の垂直ローラに換え
て例えば金属ローラ外周に樹脂部材を一体成形した第2
の垂直ローラを容易に取付けることができる。
【0011】上記ナットには、大径側に座ぐりを形成
し、垂直ローラを座ぐりに密嵌する段付ボルトに軸支せ
しめた(請求項2)。段付ボルトの軸部がナットの座ぐ
り部に密嵌することで、ねじ山への応力集中や、局部的
な断面剛性の低下を抑制し、垂直ローラの取付強度の信
頼性を向上し得る。
し、垂直ローラを座ぐりに密嵌する段付ボルトに軸支せ
しめた(請求項2)。段付ボルトの軸部がナットの座ぐ
り部に密嵌することで、ねじ山への応力集中や、局部的
な断面剛性の低下を抑制し、垂直ローラの取付強度の信
頼性を向上し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のローラ取付構造を
センタローラユニットに適用した実施形態について説明
する。図1はスライドドア1の内面から車内側に向けて
突設したローラ支持ブラケット2の平面を示し、図2は
塗装工程を通すときに取付けられる後述の第1の垂直ロ
ーラ4Aの、図3は塗装工程通過後に第1の垂直ローラ
4Aに換えて取付けられる後述の第2の垂直ローラ4B
の取付構造の半断面図である。スライドドア1は先ず工
場の板金工程で、金属体のみからなる第1の垂直ローラ
4Aを取付けて車体に建付けされ、次いで塗装工程に通
されて車体とともに同時塗装される。
センタローラユニットに適用した実施形態について説明
する。図1はスライドドア1の内面から車内側に向けて
突設したローラ支持ブラケット2の平面を示し、図2は
塗装工程を通すときに取付けられる後述の第1の垂直ロ
ーラ4Aの、図3は塗装工程通過後に第1の垂直ローラ
4Aに換えて取付けられる後述の第2の垂直ローラ4B
の取付構造の半断面図である。スライドドア1は先ず工
場の板金工程で、金属体のみからなる第1の垂直ローラ
4Aを取付けて車体に建付けされ、次いで塗装工程に通
されて車体とともに同時塗装される。
【0013】図1に示すように、ローラ支持ブラケット
2はスライドドア1の内面に固定されたヒメールブラケ
ット21と、ヒメールブラケット21に首振り自在に軸
支せしめたメールブラケット22とから構成されてい
る。メールブラケット22にはピンかしめされた一対の
水平ローラ3が回転可能に取付けてあるとともに、メー
ルブラケット22の鉛直端面22aには垂直ローラ4が
ボルト7により回転自在に軸支され、鉛直端面22aに
固着されたナット6に脱着可能にボルト7で締着してあ
る。水平ローラ3は車体側に設けられたガイドレール内
を転動してスライドドア1を車体の前後方向に移動さ
せ、乗降口を開閉し、垂直ローラ4によりスライドドア
1の荷重を支持する。
2はスライドドア1の内面に固定されたヒメールブラケ
ット21と、ヒメールブラケット21に首振り自在に軸
支せしめたメールブラケット22とから構成されてい
る。メールブラケット22にはピンかしめされた一対の
水平ローラ3が回転可能に取付けてあるとともに、メー
ルブラケット22の鉛直端面22aには垂直ローラ4が
ボルト7により回転自在に軸支され、鉛直端面22aに
固着されたナット6に脱着可能にボルト7で締着してあ
る。水平ローラ3は車体側に設けられたガイドレール内
を転動してスライドドア1を車体の前後方向に移動さ
せ、乗降口を開閉し、垂直ローラ4によりスライドドア
1の荷重を支持する。
【0014】図2において、6は軸方向に凸状に形成さ
れたナットで小径部61と大径部62とからなり、ロー
ラ支持ブラケット2のメールブラケット22の鉛直端面
22aに設けた貫通孔22bに、上記小径部61を車内
側から嵌挿して、大径部62の外周縁を鉛直端面22a
に、小径部61の雌ねじ部63にかからないように溶接
して固着してある。図中、65はナット6の小径部61
の外周に刻設した筋目ローレットで、ローラ支持ブラケ
ット2に溶接されたナット6の廻り止めを一層確実に保
証する。ナット6の小径部61はメールブラケット22
の鉛直端面22aの板厚(約4mm)より飛び出す長さ
に設定してあり、ボルトの緩みを防止するに充分なねじ
山数を確保して雌ねじ部63を形成している。一方大径
部62には座ぐり64が形成してある。また雌なじ部6
3は貫通孔22bとその径方向で重なる位置に形成され
ており、ボルトからの荷重を効率よくローラ支持ブラケ
ットに伝達することができる。
れたナットで小径部61と大径部62とからなり、ロー
ラ支持ブラケット2のメールブラケット22の鉛直端面
22aに設けた貫通孔22bに、上記小径部61を車内
側から嵌挿して、大径部62の外周縁を鉛直端面22a
に、小径部61の雌ねじ部63にかからないように溶接
して固着してある。図中、65はナット6の小径部61
の外周に刻設した筋目ローレットで、ローラ支持ブラケ
ット2に溶接されたナット6の廻り止めを一層確実に保
証する。ナット6の小径部61はメールブラケット22
の鉛直端面22aの板厚(約4mm)より飛び出す長さ
に設定してあり、ボルトの緩みを防止するに充分なねじ
山数を確保して雌ねじ部63を形成している。一方大径
部62には座ぐり64が形成してある。また雌なじ部6
3は貫通孔22bとその径方向で重なる位置に形成され
ており、ボルトからの荷重を効率よくローラ支持ブラケ
ットに伝達することができる。
【0015】図2において、4Aは塗装工程を通す間、
ローラ支持ブラケット2に取付けられドア荷重を支持す
る第1の垂直ローラで、円環状に形成された金属体のみ
からなり、ボルト7Aの軸部7A2に回動自在に軸支し
てある。ボルト7Aは平頭部7A1、軸部7A2、先端
の雄ねじ部7A3より形成され、平頭部7A1にレンチ
穴7A4を有し、ナット6の雌ねじ部63にボルト7A
の雄ねじ部7A3を螺合して第1の垂直ローラ7Aを軸
支する。
ローラ支持ブラケット2に取付けられドア荷重を支持す
る第1の垂直ローラで、円環状に形成された金属体のみ
からなり、ボルト7Aの軸部7A2に回動自在に軸支し
てある。ボルト7Aは平頭部7A1、軸部7A2、先端
の雄ねじ部7A3より形成され、平頭部7A1にレンチ
穴7A4を有し、ナット6の雌ねじ部63にボルト7A
の雄ねじ部7A3を螺合して第1の垂直ローラ7Aを軸
支する。
【0016】第1の垂直ローラ4Aは樹脂部材を有しな
い金属体のみからなるローラのため塗装工程通過中にク
リープを生じることもなく、塗装工程通過後取り外して
ボルト7Aとともに付着した塗膜バリを洗浄して再使用
することができる。
い金属体のみからなるローラのため塗装工程通過中にク
リープを生じることもなく、塗装工程通過後取り外して
ボルト7Aとともに付着した塗膜バリを洗浄して再使用
することができる。
【0017】図3において、4Bは塗装工程後、スライ
ドドア1を車体から取り外してスライドドア1に内装部
材等を取り付ける際に上記第1の垂直ローラ4Aに換え
て、上記ローラ支持ブラケット2に取り付けられスライ
ドドア1の荷重を支持する第2の垂直ローラで、金属の
内輪4B3の外周にベアリング4B4を介して金属の外
輪4B1を設け、外輪4B1の外周面に樹脂部材B2を
一体成形してあり、内輪4B3の軸孔がボルト7Bの軸
部7B2に回動自在に軸支される。ボルト7Bは平頭部
7B1、軸部7B2,先端の雄ねじ部7B3より形成さ
れ、平頭部7B1にレンチ孔7B4を有し、先にローラ
支持ブラケット2に固着されていた上記ナット6の雌ね
じ部63にボルト7Bの先端の雄ねじ部7B3を螺合し
て第2の垂直ローラ4Bを軸支する。ボルト7Bの軸部
7B2は先端部側がナット6の座ぐり64に密嵌する形
状に形成してあり、雄ねじ部7B3への応力集中や局部
的な断面剛性の低下を抑制し、第2の垂直ローラ4Bの
取付強度の信頼性を高めている。
ドドア1を車体から取り外してスライドドア1に内装部
材等を取り付ける際に上記第1の垂直ローラ4Aに換え
て、上記ローラ支持ブラケット2に取り付けられスライ
ドドア1の荷重を支持する第2の垂直ローラで、金属の
内輪4B3の外周にベアリング4B4を介して金属の外
輪4B1を設け、外輪4B1の外周面に樹脂部材B2を
一体成形してあり、内輪4B3の軸孔がボルト7Bの軸
部7B2に回動自在に軸支される。ボルト7Bは平頭部
7B1、軸部7B2,先端の雄ねじ部7B3より形成さ
れ、平頭部7B1にレンチ孔7B4を有し、先にローラ
支持ブラケット2に固着されていた上記ナット6の雌ね
じ部63にボルト7Bの先端の雄ねじ部7B3を螺合し
て第2の垂直ローラ4Bを軸支する。ボルト7Bの軸部
7B2は先端部側がナット6の座ぐり64に密嵌する形
状に形成してあり、雄ねじ部7B3への応力集中や局部
的な断面剛性の低下を抑制し、第2の垂直ローラ4Bの
取付強度の信頼性を高めている。
【0018】第2の垂直ローラ4Bは、塗装工程後に取
付けられ、樹脂部材4B2のクリープおよび第2の垂直
ローラ4B下端部への塗膜バリの付着等の不具合は全く
生じることなく、ドア開閉時の転動が円滑に行われ、異
音を発生しない。更に、第2の垂直ローラ4Bの樹脂部
材4B2が摩耗してもボルト7Bは脱着可能であるか
ら、容易に部品交換することができ、サービス性が良好
である。なお、第1の垂直ローラとして樹脂製のものを
用いることができる。但し、この場合、樹脂製の垂直ロ
ーラは塗装工程用として再使用することはできない。
付けられ、樹脂部材4B2のクリープおよび第2の垂直
ローラ4B下端部への塗膜バリの付着等の不具合は全く
生じることなく、ドア開閉時の転動が円滑に行われ、異
音を発生しない。更に、第2の垂直ローラ4Bの樹脂部
材4B2が摩耗してもボルト7Bは脱着可能であるか
ら、容易に部品交換することができ、サービス性が良好
である。なお、第1の垂直ローラとして樹脂製のものを
用いることができる。但し、この場合、樹脂製の垂直ロ
ーラは塗装工程用として再使用することはできない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、垂直ローラは容易に脱
着できるから、必要に応じ簡単な作業で垂直ローラを取
り換えることができる。従って、車体と一体にスライド
ドアを塗装する塗装工程ではクリープ発生のない金属体
よりなる第1の垂直ローラを用い、塗装工程後には第1
の垂直ローラに換えて金属ローラの外周に樹脂部材を一
体成形した第2の垂直ローラを容易に取付けることがで
きる。また、ナットに充分なねじ山数を確保してボルト
のゆるみを防止する。更に、垂直ローラを軸支するボル
トの軸部がナットの座ぐりに密嵌することでねじ山への
応力集中や局部的な断面剛性の低下を抑制して垂直ロー
ラの取付強度への信頼性を向上することができる。ま
た、塗装工程では垂直ローラとして金属体のみからなる
簡単な構造のものを用いることができ、かつ、再使用可
能である。
着できるから、必要に応じ簡単な作業で垂直ローラを取
り換えることができる。従って、車体と一体にスライド
ドアを塗装する塗装工程ではクリープ発生のない金属体
よりなる第1の垂直ローラを用い、塗装工程後には第1
の垂直ローラに換えて金属ローラの外周に樹脂部材を一
体成形した第2の垂直ローラを容易に取付けることがで
きる。また、ナットに充分なねじ山数を確保してボルト
のゆるみを防止する。更に、垂直ローラを軸支するボル
トの軸部がナットの座ぐりに密嵌することでねじ山への
応力集中や局部的な断面剛性の低下を抑制して垂直ロー
ラの取付強度への信頼性を向上することができる。ま
た、塗装工程では垂直ローラとして金属体のみからなる
簡単な構造のものを用いることができ、かつ、再使用可
能である。
【図1】本発明のローラ支持ブラケットの平面図であ
る。
る。
【図2】第1の垂直ローラの取付構造を示す半断面図で
ある。
ある。
【図3】第2の垂直ローラの取付構造を示す半断面図で
ある。
ある。
【図4】従来例のローラ支持ブラケットの斜視図であ
る。
る。
【図5】スライドドアを備えた自動車の側面部の斜視図
である。
である。
1 スライドドア 2 ローラ支持ブラケット 3 水平ローラ 4 垂直ローラ 4A 第1の垂直ローラ 4B 第2の垂直ローラ 6 ナット 61 小径部 67 大径部 64 座ぐり 7 ボルト 7A,7B ボルト 9a,9b,9c ガイドレール
Claims (2)
- 【請求項1】 車体側面に設けたガイドレール内を転動
する水平ローラに案内されて乗降口を開閉するようにな
し、垂直ローラによりドア荷重を支持せしめてなるスラ
イドドアのローラ取付構造において、スライドドアから
車内側に向けて突出して設けたローラ支持ブラケットの
貫通孔に、軸方向に凸状に形成したナットの小径部を嵌
挿してナットを上記ローラ支持ブラケットに固着し、上
記ナットに脱着可能に締結したボルトに垂直ローラを回
転自在に軸支せしめることを特徴とするスライドドアの
ローラ取付構造。 - 【請求項2】 上記ナットにはその大径部に座ぐりを形
成し、上記垂直ローラを上記座ぐりに密嵌する段付ボル
トに軸支せしめた請求項1記載のスライドドアのローラ
取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001084671A JP3788257B2 (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | スライドドアのローラ取付構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001084671A JP3788257B2 (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | スライドドアのローラ取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002274179A true JP2002274179A (ja) | 2002-09-25 |
JP3788257B2 JP3788257B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=18940301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001084671A Expired - Fee Related JP3788257B2 (ja) | 2001-03-23 | 2001-03-23 | スライドドアのローラ取付構造 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3788257B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200216A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Daido Metal Co Ltd | 車両用スライドドアのガイドローラ |
JP2010058727A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Toyota Auto Body Co Ltd | 自動車の電着塗装方法 |
JP2010195303A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Nissan Motor Co Ltd | スライドドアの支持装置 |
CN111425026A (zh) * | 2020-05-07 | 2020-07-17 | 江苏金陵体育器材股份有限公司 | 一种活动看台导向机构 |
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2001
- 2001-03-23 JP JP2001084671A patent/JP3788257B2/ja not_active Expired - Fee Related
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