JP2002274080A - 糊付け製本装置及び画像形成装置 - Google Patents

糊付け製本装置及び画像形成装置

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JP2002274080A
JP2002274080A JP2001075923A JP2001075923A JP2002274080A JP 2002274080 A JP2002274080 A JP 2002274080A JP 2001075923 A JP2001075923 A JP 2001075923A JP 2001075923 A JP2001075923 A JP 2001075923A JP 2002274080 A JP2002274080 A JP 2002274080A
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paper
glue
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traveling body
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JP2001075923A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tsuchiya
毅 土屋
Toshio Shida
寿夫 志田
Mikihiko Yamakawa
幹彦 山川
Katsunori Takahashi
克典 高橋
Toshitaka Matsumoto
敏高 松本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糊塗布処理された用紙を用紙収納部に搬送し
て整合、加圧する際に、用紙載置台上に搬送される用紙
の先端部及び後端部の乱れを防止し、冊子の高速作製を
実施するとともに、用紙搬送、整合、加圧の生産性を向
上させる。 【解決手段】 加圧手段57は、用紙搬送方向に往復移
動可能な走行体540に揺動可能に支持されたアーム5
72、アーム572の先端に回転自在に支持された加圧
ローラ571、加圧ローラ571に係合して揺動させる
移動可能な規制部材576、走行体540を往復移動さ
せる移動手段54から成り、用紙載置台520に載置さ
れた用紙Sの後端部近傍に固設され走行体540の上流
端に接離可能な加圧開始部材581と、用紙収納部52
に載置された用紙Sの先端部近傍に固設され走行体54
0の下流端に接離可能な加圧解除部材582とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置本体
から排出された画像形成処理済みの用紙に対して、用紙
搬送中に用紙側縁近傍に線状に糊を塗布し、用紙収納部
において整合、加圧して製本化する糊付け製本装置、及
び糊付け製本装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機、プリンタ、これらの複合
機等の画像形成装置本体により画像が記録された用紙の
所定位置に、糊付け処理をして、製本化する糊付け製本
装置が提供されている。
【0003】糊付け製本装置としては、(1)糊吐出ノ
ズルを用いて用紙に糊を吐出する装置、(2)糊収容箱
に糊車を設置し、回転する糊車の外周に糊を付着させ、
糊車の外周を用紙に接触させて接触転写する装置、
(3)ノズルよりホットメルト剤(熱融着剤)と加熱圧
縮空気の混合体を吐出するホットメルト塗布装置、等が
用いられている。
【0004】特開平7−80377号公報に記載の糊付
け方法及び装置は、糊吐出ノズルから吐出した糊に高圧
空気を吹き付けて薄膜状にするものである。
【0005】特表昭59−500907号公報に記載の
製本装置は、第1の方向に搬送する用紙を、その搬送方
向と直交する第2の搬送方向に偏向し、その後、走行す
る用紙の端部に線状に糊を塗布し、積載、整合後に加圧
して製本するものである。
【0006】糊塗布処理された用紙を用紙収納部に排出
する従来の糊付け製本装置における用紙搬送手段は、搬
送ローラにより用紙を挟持して排出するものである。用
紙収納部に排出されて積載された用紙は、加圧バーによ
り糊塗布部が同時に加圧される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の糊付け製本装置
及び画像形成装置には、以下の課題がある。
【0008】(1) 画像形成装置から排出された用紙
を搬送中に糊吐出手段により用紙面上に線状に糊を塗布
する糊塗布手段と、糊塗布処理された用紙を受け入れて
積載する用紙収納部と、糊塗布処理された用紙を挟持し
て前記用紙収納部の用紙載置台に送り込む用紙搬送手段
と、前記用紙載置台上に積載された用紙束の最上面の糊
塗布部を加圧する加圧手段と、を有する糊付け製本装置
において、用紙搬送方向に往復移動可能な走行体、前記
走行体に揺動可能に支持されたアーム、前記アームの先
端に回転自在に支持された加圧ローラから成る加圧手段
により、往動作で用紙加圧を行う際に、後続の用紙が進
入すると、戻り動作を開始した加圧手段と衝突して、搬
送不良を発生する。
【0009】(2) 後続の用紙が進入する際に、加圧
ローラを有する加圧手段は、用紙加圧を解除して、用紙
載置台上に積載された用紙上面から確実に待避する必要
がある。また、用紙加圧を解除するための駆動源を装備
すると、機構が複雑になり、電力消費も大きい。
【0010】(3) 用紙載置台上に積載される用紙の
搬送方向先端部は先端ストッパに当接し、搬送方向後端
部は用紙後端整合押圧手段により整合及び押圧されて位
置決めされる。用紙載置台上に積載される用紙の搬送方
向に直交する幅方向は、固定された整合基準板と、用紙
Sの幅方向に移動可能な整合修正板とから成る幅整合手
段により位置決めされる。
【0011】移動する加圧手段の走行体の移動に伴っ
て、用紙載置台上に積載された用紙上面に接して回転す
る加圧ローラにおいては、従来は、加圧ローラの回転が
従動回転であるから、走行体の移動に伴って回転する加
圧ローラは、用紙搬送方向に分力が作用する。このた
め、糊付け加圧時に、用紙の糊付け側端部が、加圧ロー
ラの走行方向に押されて整合不良を発生する。
【0012】(4) 画像形成装置本体側から高速で排
出される画像形成済みの用紙を導入し、高速で後処理す
る糊付け製本装置の加圧手段により整合、加圧処理する
際に用紙の搬送不良が発生し、製本の仕上がり品質が低
下する。
【0013】本発明は上記の各課題を解消して糊付け製
本装置を改良し、用紙搬送の生産性向上、不良冊子作製
の防止を実現する糊付け製本装置、及び糊付け製本装置
を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の下
記の糊付け製本装置により解決される。
【0015】(1) 画像形成装置から排出された用紙
を搬送中に糊吐出手段により用紙面上に線状に糊を塗布
する糊塗布手段と、糊塗布処理された用紙を受け入れて
積載する用紙収納部と、糊塗布処理された用紙を挟持し
て前記用紙収納部の用紙載置台に送り込む用紙搬送手段
と、前記用紙載置台上に積載された用紙束の最上面の糊
塗布部を加圧する加圧手段と、を有する糊付け製本装置
において、前記加圧手段は、用紙搬送方向に往復移動可
能な走行体、前記走行体に揺動可能に支持されたアー
ム、前記アームの先端に回転自在に支持された加圧ロー
ラ、前記加圧ローラに係合して揺動させる移動可能な規
制部材、前記走行体を往復移動させる駆動手段、から成
り、前記用紙収納部に載置された用紙の後端部近傍に固
設され前記走行体の上流端に接離可能な加圧開始部材
と、前記用紙収納部に載置された用紙の先端部近傍に固
設され前記走行体の下流端に接離可能な加圧解除部材と
を備えたことを特徴とする糊付け製本装置。
【0016】(2) 画像形成装置から排出された用紙
を搬送中に糊吐出手段により用紙面上に線状に糊を塗布
する糊塗布手段と、糊塗布処理された用紙を受け入れて
積載する用紙収納部と、糊塗布処理された用紙を挟持し
て前記用紙収納部の用紙載置台に送り込む用紙搬送手段
と、前記用紙載置台上に積載された用紙束の最上面の糊
塗布部を加圧する加圧手段と、を有する糊付け製本装置
において、前記加圧手段は、用紙搬送方向に往復移動可
能な走行体、前記走行体に設けた支軸、前記支軸に揺動
可能に支持されたアーム、前記アームの先端に回転自在
に支持された加圧ローラ、前記支軸に回転自在に取り付
けられたピニオンギア、前記ピニオンギアに噛み合う用
紙搬送方向に平行に固定配置されたラックギア、前記ピ
ニオンギアと同軸上に配置されたトルクリミッタ、前記
走行体を往復移動させる駆動手段、から成り、前記走行
体の往動作中は、前記ラックギアに噛み合って回転され
るピニオンギアの駆動力が前記トルクリミッタを介して
一定のトルクで前記アームを揺動し、前記加圧ローラを
前記用紙収納部に載置された用紙の上面に押しつける方
向に作用し、前記走行体の復動作中は、逆回転するピニ
オンギアの駆動力が前記トルクリミッタを介して一定の
トルクで前記アームを逆方向に揺動させ、前記加圧ロー
ラが用紙の圧着位置から上方に待避する方向に作用する
ことを特徴とする糊付け製本装置。
【0017】(3) 画像形成装置から排出された用紙
を搬送中に糊吐出手段により用紙面上に線状に糊を塗布
する糊塗布手段と、糊塗布処理された用紙を受け入れて
積載する用紙収納部と、糊塗布処理された用紙を挟持し
て前記用紙収納部の用紙載置台に送り込む用紙搬送手段
と、前記用紙収納部に送り込まれた用紙の幅方向を整合
する幅整合手段と、前記用紙載置台上に積載された用紙
束の最上面の糊塗布部を加圧して製本化する加圧手段
と、を有する糊付け製本装置において、前記加圧手段
は、用紙搬送方向に往復移動可能な走行体、前記走行体
に設けた支軸、前記支軸に揺動可能に支持されたアー
ム、前記アームの先端に回転自在に支持され一定の周速
度で回転して前記用紙載置台上に載置された用紙の上面
を加圧する加圧ローラ、から成ることを特徴とする糊付
け製本装置。
【0018】(4) 本発明の画像形成装置は、画像書
き込み手段、画像形成手段、用紙搬送手段から成る画像
形成装置本体と、前記(1)〜(3)の何れか1項に記
載の糊付け製本装置とを備えて成ることを特徴とするも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の糊付け製本装置、
及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を図面に基づ
いて説明する。
【0020】図1は画像形成装置本体A、画像読み取り
装置B、糊付け製本装置Cから成る画像形成システムの
全体構成図である。
【0021】画像形成装置本体Aは、回転する像担持体
(以下、感光体と称す)1の周囲に、帯電手段2、像露
光手段(書き込み手段)3、現像手段4、転写手段5、
除電手段6A、分離爪6B、及びクリーニング手段7を
配置し、帯電手段2によって感光体1の表面に一様帯電
を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原
稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行っ
て潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像し
て感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0022】一方、用紙収納手段8Aから給紙された用
紙(転写紙)Sは転写位置へと送られる。転写位置にお
いて転写手段5により前記トナー像が用紙S上に転写さ
れる。その後に、用紙Sは除電手段6Aに裏面の電荷が
消去され、分離爪6Bにより感光体1から分離され、中
間搬送部8Bにより搬送され、引き続き定着装置9によ
り加熱定着され、排紙ローラ8Cにより排出される。
【0023】用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、
定着装置9により加熱定着された用紙Sを、搬送路切り
替え板8Dにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送
8Eにおいてスイッチバックして表裏反転した後、排紙
ローラ8Cにより装置外に排出される。排紙ローラ8C
から排出された用紙Sは、糊付け製本装置Cの受入部1
1に送り込まれる。
【0024】一方、感光体1の画像処理後の表面は、分
離爪6Bの下流においてクリーニング手段7により表面
に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備え
る。
【0025】糊付け製本装置Cは、図示の上段に整合加
圧手段50、中段に糊塗布手段40と曲がり片寄り修正
手段30、下段に用紙搬送方向変換装置20、最下段に
表紙用紙給紙手段70がほぼ垂直方向に縦列配置されて
いる。
【0026】糊付け製本装置Cの図示右方には、入口部
搬送手段10が配置されている。糊付け製本装置Cの図
示左側面には、糊付け処理された製本を排出して積載す
る排紙手段60が配置されている。
【0027】図2は、糊付け製本装置Cの用紙搬送経路
を示す構成図である。図3は用紙Sへの糊付け製本過程
を示す模式図である。
【0028】(1) 受入、搬送 糊付け製本装置Cは入口部搬送手段10の受入部11
が、画像形成装置本体Aの排紙ローラ8Cと合致する位
置と高さに調節して設置されている。画像形成装置本体
Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受入部11
に導入され、切り替えゲートG1により上部の用紙搬送
路12と、下部の用紙搬送路16に分岐される。
【0029】上部の用紙搬送路12に搬送される用紙S
は、搬送ローラ131,132により搬送され、排出ロ
ーラ14に挟持されて機外上部の固定排紙皿15上に排
出され、順次積載される。下方の用紙搬送路16は、搬
送ローラ171,172,173、案内板174等から
成る。
【0030】この用紙搬送過程では、切り替えゲートG
1は図示しないソレノイドの駆動により揺動され、用紙
搬送路16を閉止し、用紙搬送路12を開放状態にし
て、用紙Sの固定排紙皿15への通過を可能にする。
【0031】(2) 用紙の90度回転処理 画像形成装置本体Aから排出された画像形成済みの用紙
Sは、受入部11、用紙搬送路16、搬送ローラ17
1,172,173を通過し、用紙搬送方向変換装置2
0に送り込まれる。
【0032】用紙搬送方向変換装置20に導入された用
紙Sは、用紙搬送路21を通過し、搬送ローラ22,2
3,24,25に挟持されて、図示の矢示左方向に進行
する。
【0033】用紙Sの中央部が用紙回転手段26に到達
すると、用紙搬送が一時停止し、搬送ローラ22〜25
の圧接が解除され、離間状態に保持される。この搬送ロ
ーラ22〜25の圧接解除状態で、用紙回転手段26の
下回転円盤261、上回転円盤262が用紙Sを挟持し
て回転することにより、用紙Sの方向が90度変換され
る。例えば、A4判サイズの用紙Sが、用紙回転手段2
6により、A4Rの方向に変換される。
【0034】用紙搬送方向変換装置20は、用紙Sの9
0度回転と用紙Sの片寄せ処理とを同時又は単独に実行
可能である。
【0035】回転方向が変換された用紙Sは、搬送ロー
ラ22〜25の圧接回転により搬送され、用紙搬送方向
変換装置20から搬出され、搬送ローラ27,28に挟
持されて、図示のほぼ直角方向上方に偏向され、切り替
えゲートG2を通過して更に図示右方に偏向され、曲が
り片寄り修正手段30に送り込まれる。
【0036】糊付け製本処理を要しない用紙Sは、図示
しないソレノイドの駆動により、切り替えゲートG2の
左側方の用紙搬送路を通過して、搬送ローラ61,62
により搬送され、排紙ローラ63により機外の昇降排紙
皿64に排出される。
【0037】(3) 曲がり片寄り修正処理 曲がり片寄り修正手段30は、用紙Sを挟持及び解除可
能にする搬送ローラ31,32,33,34、用紙搬送
路35、整合基準板36、整合修正板37から成る。整
合修正板37は糊塗布処理前の用紙Sを整合基準板36
に当接させて片側整列させる。
【0038】(4) 用紙Sへの糊塗布処理 曲がり片寄り修正手段30から糊塗布手段40に送り込
まれた用紙Sは、図示の矢示右方向に進行する。糊塗布
手段40の用紙搬送路42、曲がり片寄り修正手段30
の用紙搬送路35は、何れも用紙搬送方向変換装置20
の用紙搬送路21とほぼ平行に形成され、用紙Sの搬送
方向は用紙搬送方向変換装置20の搬送方向と逆向きで
ある。
【0039】糊吐出手段41は、図示しない袋状容器か
ら供給される糊を収容して、走行する用紙Sの一方の側
縁に直線状又は断続する破線状に糊を吐出して糊塗布部
Nを形成する。
【0040】本発明の実施の形態で使用される糊は、酢
酸ビニル樹脂系エマルジョン糊であり、粘度は、常温で
750〜1500mPa・sである。
【0041】糊塗布処理された用紙Sは、薄膜形成ロー
ラ43により挟持されて糊塗布部Nが圧延されて薄膜状
に形成された後、搬送ローラ441,442,443に
より挟持搬送され、案内板から成る用紙搬送路45に沿
って上昇し、排出ローラ46に挟持されて整合加圧手段
50に排出される。
【0042】(5) 整合加圧処理 糊塗布処理されない1枚目の用紙Sは、整合加圧手段5
0の把持手段51により挟持されて、用紙先端停止手段
53の用紙当接面に用紙先端部が当接して用紙収納部5
2上の所定位置に載置される。把持手段51は移動手段
54により復移動される。
【0043】糊塗布処理された2枚目以降の用紙Sは、
同様にして、把持手段51により挟持されて、糊塗布部
Nを下面側にして、用紙収納部52上の先行の用紙S上
に順次載置される。
【0044】用紙収納部52の用紙搬送方向に直交する
方向には、固定された整合基準部材551と、用紙Sの
幅方向に移動可能な整合修正部材552とから成る幅整
合手段55が配置されている。整合修正部材552は図
示しない駆動手段により用紙搬送方向に直交する方向に
移動され、用紙Sの幅方向を規制する。
【0045】加圧手段57は、回動するベルト544に
支持されて把持手段51とともに移動する。加圧手段5
7は、用紙Sの糊付け裏面側を圧接して移動し、用紙間
の接着を確実にする。
【0046】加圧手段57による用紙Sの加圧処理は、
2枚目以降の用紙Sが用紙収納部52の用紙載置台上に
載置される都度行っても良い。又は、用紙Sが複数枚積
載される毎に加圧処理を行ってもよい。
【0047】以上の工程により糊付け処理された1冊の
冊子が作製される。なお、この糊付け製本装置Cでは、
最大200枚の用紙Sを糊付け処理して製本化する事が
できる。
【0048】(6) 排紙 用紙収納部52の用紙載置台には、駆動ローラ591と
従動ローラ592に巻回された複数本の排出ベルト59
3とから成る排出手段59が回動可能に配置されてい
る。
【0049】最終枚目の用紙Sが用紙収納部52上に積
載され、加圧処理されて、糊付け製本された冊子Sa
は、排出ベルト593の排出爪594により冊子Saの
後端部を保持されて、用紙収納部52の載置面上を滑走
して、排紙手段60の排紙ローラ63に挟持されて、昇
降排紙皿64上に、積載される。
【0050】昇降排紙皿64には、糊塗布処理された冊
子Saと、糊塗布処理されない用紙Sとが積載可能であ
り、昇降駆動により大量の用紙Sを収容する事ができ
る。
【0051】(7) 表紙用紙給紙 表紙用紙給紙手段70は、給紙カセット71、給紙部材
72から構成されている。給紙カセット71から給紙さ
れた1枚の表紙用紙Kは、給紙経路73、搬送ローラ7
4を通過し、用紙搬送方向変換装置20に送り込まれ、
曲がり片寄り修正手段30を経て、糊塗布手段40、整
合加圧手段50において、上述の用紙束の上面又は下面
に重ねられて糊付け製本される。
【0052】(糊付けパターン)図4は、用紙Sの側縁
部近傍に形成された各種糊塗布部を示す平面図である。
図4(a)は連続する直線状の糊塗布部N1を示す。図
4(b)は所定の長さと間隔を有して断続する破線状の
糊塗布部N2を示す。図4(c)は所定の間隔を有して
断続する点線状の糊塗布部N3を示す。図4(d)は用
紙Sの短辺側に形成された直線状の糊塗布部N4を示
す。
【0053】直線状の糊塗布部N1,N4は、用紙Sの
側縁部近傍の全長にわたって、用紙間を強固に接着する
から、冊子Saの耐久性があり、仕上がり品質も良い。
破線状の糊塗布部N2、点線状の糊塗布部N3は、何れ
も接着剤塗布面積が小さいから、用紙間の接着力が糊塗
布部N1,N4よりは弱く、引っ張り強度がやや低い
が、糊塗布処理後の用紙の波打ちの発生が少ない。ま
た、用紙間の接着力が弱いから、接着処理後に用紙を簡
単に剥離させることが可能である。従って、用紙間を仮
止め接着した後に、用紙間を分離して、用紙Sの並び替
え、除去、挿入等の操作を、用紙Sを損傷することなく
容易に行うことができるから、簡易資料の配付に適して
いる。
【0054】(糊吐出手段)図5は、糊吐出手段41の
断面図である。
【0055】糊吐出手段41は、糊を吐出する開口部4
11aを有するノズル部材411、開口部411aを開
閉する移動可能なニードル412、ニードル412を移
動可能に収容するケーシング413、ニードル412を
移動可能に駆動するソレノイドSL等から構成されてい
る。
【0056】復帰バネ415は、糊吐出手段41の筐体
414の底部と、フランジ部412bの上面との間に嵌
挿され、ニードル412を下方に押圧している。ソレノ
イドSLの非作動時には、復帰バネ415によりニード
ル412の先端部412aはノズル部材411の開口部
411aを閉止している。
【0057】ソレノイドSLに電圧を印加すると、プラ
ンジャSLaが上方に移動され、プランジャSLaに直
結するニードル412が引き上げられ、ノズル部材41
1の開口部411aを開放し、糊吐出を可能にする。
【0058】ケーシング413の側面には入口部材41
7が固定され、図示しない糊供給装置から供給された糊
を供給管418を経て糊収容室413a内に導入する。
【0059】(第1の実施の形態)図6は、整合加圧手
段50の第1の実施の形態を示す断面図、図7は、用紙
先端停止手段53の断面図である。
【0060】用紙Sの先端部を把持して搬送する用紙搬
送手段は、用紙先端部を把持する把持手段51と、把持
手段51を用紙搬送方向とその逆方向に直線往復移動さ
せる移動手段54とから成る。
【0061】移動手段54は、駆動源に接続する駆動プ
ーリ542、駆動プーリ542を巻回して回動する無端
状のベルト544、ベルト544に巻回されて従動回転
する従動プーリ543から成る。ベルト544の一部に
は、把持手段51と加圧手段57を支持する走行体54
0が係止部材541により固定され、ベルト544と共
に回動する。
【0062】把持手段51は、係止部材541により固
定された走行体540、走行体540の底部に固定され
た第1把持部材511、第1把持部材511の先端部に
圧接、離間可能な第2把持部材512を有する。
【0063】第2把持部材512は、走行体540に植
設された軸514に揺動可能に支持されている。第2把
持部材512は、バネ付勢されて、第1把持部材511
に圧接する。この圧接状態において、第1把持部材51
1の先端部と、第2把持部材512の先端部とは、用紙
先端部を把持する。
【0064】用紙収納部52の入口部近傍には、第1カ
ム部材517が装置本体に固定されている。また、用紙
収納部52の用紙載置台520に積載される用紙Sの先
端部付近には、第2カム部材518が用紙サイズに対応
して移動可能に支持されている。
【0065】第2把持部材512の上部に回転可能に支
持されたコロ516は、第1カム部材517、第2カム
部材518に転接可能である。
【0066】第2カム部材518を支持する移動体53
1は、支持基板530の底部に直線移動可能に支持さ
れ、モータM1により正逆回動されるベルト532に係
止部材533を介して係止され、ベルト532と共に往
復動する。モータM1は、移動体531を用紙サイズに
対応する位置に停止させる。
【0067】把持手段51と加圧手段57は、同一のユ
ニットに形成され、ベルト544に固定された走行体5
40に組み込まれている。
【0068】把持手段51の走行体540に植設された
軸514の端部には、アーム572が揺動可能に支持さ
れている。アーム572の先端部には、加圧ローラ57
1が回転可能に支持されている。アーム572はバネ付
勢され、加圧ローラ571を用紙Sの側縁部に形成され
た糊塗布部Nの裏面側を押圧する。
【0069】移動体531に固定されたモータM2は、
ベルト534を介して用紙先端当接部材(以下、先端ス
トッパと称す)535を昇降させる。先端ストッパ53
5が下降位置に保持されたとき、用紙Sの先端部が先端
ストッパ535に当接して先端部位置決めが行われる。
用紙束Sbを整合、加圧して冊子Saを作製した後、先
端ストッパ535はモータM2により揺動されて、上方
に待避し、冊子Saの排出を可能にする。先端ストッパ
535は図7に示す白抜き矢印方向に循環移動し、前
進、下降、後退、上昇のサイクル移動を行う。移動体5
31の底部に固定された第2カム部材518は、用紙サ
イズに対応して移動可能である。
【0070】図8は、用紙後端整合押圧手段(以下、後
端整合手段と称す)56と、加圧手段57の断面図であ
る。
【0071】後端整合手段56は、用紙載置台520に
排出された用紙束Sbの進行方向後端部を揃えて位置決
め整合した後、用紙束Sbの後端部を押圧して固定す
る。
【0072】用紙載置台520は、図示しない駆動手段
により昇降可能に支持され、用紙載置台520に積載さ
れた用紙束Sbの最上面は、制御手段により用紙枚数に
係わらず常に所定の高さに保持されている。即ち、後端
整合手段56は、用紙載置台520に排出された用紙束
Sbの用紙搬送方向後端部端面を押圧して用紙揃えを行
う整合機能と、加圧手段57により先行用紙の糊塗布部
裏面側を転動加圧する時に用紙束Sbの最上面を押圧し
て用紙を保持する押圧機能とを有する。
【0073】支持基板560に架設された棒状の摺動部
材562は、移動部材561を用紙搬送方向と平行する
方向に摺動可能に保持する。移動部材561は、モータ
M3により回動されるベルト563の一部に固定され、
摺動部材562に沿って水平方向に直線状に往復移動す
る。
【0074】移動部材561により垂直支持された棒状
の摺動部材564は、昇降部材565を垂直方向に摺動
可能に保持する。昇降部材565は、モータM4により
回動されるベルト566の一部に固定され、摺動部材5
64に沿って垂直方向に直線状に往復移動する。
【0075】昇降部材565の上部付近には、押圧部材
567が垂直方向に摺動可能に支持されている。押圧部
材567の先端部に固定された弾性部材567Aは、用
紙束Sbの最上面に当接する。弾性部材567Aは、弾
性により用紙束Sbを確実に押圧すると共に、加圧処理
時に表面摩擦により用紙Sの摺動を阻止する。
【0076】押圧部材567の底部と昇降部材565の
底部とに係止されたバネ568は、押圧部材567を垂
直方向下方に付勢し、弾性部材567Aを用紙束Sbの
最上面に押圧可能にする。
【0077】昇降部材565の側面には、後端整合部材
569が一体に構成されている。後端整合部材569
は、用紙束Sbの用紙搬送方向後端部端面を押圧して用
紙揃えを行う。昇降部材565及び押圧部材567は図
8に示す白抜き矢印方向に循環移動し、前進、下降、後
退、上昇のサイクル移動を行う。
【0078】押圧行程時に、昇降部材565は、モータ
M4の駆動により、押圧部材567に固定された弾性部
材567Aが用紙束Sbの最上面に当接した位置より更
に数mm下降した位置で停止する。従って、押圧部材5
67はバネ568に付勢されて、弾性部材567Aが用
紙束Sbの最上面を確実に押圧する。
【0079】即ち、モータM4を駆動して、昇降部材5
65を初期位置(HP)から上昇させた後、モータM3
を駆動して、移動部材561を図示左方向に移動させ
る。移動部材561に固定された後端整合部材569
は、用紙束Sbの後端部を押圧し、用紙束Sbの先端部
を、所定の用紙サイズ位置に停止している用紙先端停止
手段53の先端ストッパ535に当接させて整合させ
る。
【0080】用紙束Sbの整合終了後、モータM4を再
駆動して、昇降部材565を上昇位置から下降させ、押
圧部材567の先端部に固定された弾性部材567A
を、用紙束Sbの後端部最上面に圧接させ、更に、バネ
568との協働により強く押圧する。昇降部材565の
下降動作の下死点において、押圧部材567の弾性部材
567Aが用紙載置台520上に積載された先行の用紙
束Sbの後端部付近の上面を押圧し、確実に保持する。
【0081】加圧手段57と把持手段51を保持する走
行体540の上部は、後述の用紙搬送方向下流側に固接
された加圧開始部材581と、上流側に固接された加圧
解除部材582との間に架設された摺動部材583によ
り移動可能に支持されている。
【0082】加圧手段57は、加圧ローラ571、アー
ム572、バネ573、支軸574、突き当て部材57
5、規制部材576から構成されている。加圧ローラ5
71を支持するアーム572の一端は、走行体540に
植設された支軸574に嵌合し、揺動自在に支持されて
いる。支軸574を巻回するバネ573はアーム572
を付勢して、加圧ローラ571を用紙載置台520上に
載置される用紙束Sbの最上面に押し付ける。加圧ロー
ラ571の側面にはカム溝577が形成されている。
【0083】走行体540の中央部近傍には棒状の突き
当て部材575が貫通して、軸方向に移動可能に支持さ
れている。突き当て部材575の中間部には、規制部材
576が固定されている。規制部材576の先端部に回
転自在に支持されたコロ578は、アーム572の側面
に穿設されたカム溝577に摺接する。
【0084】突き当て部材575が外力により摺動され
ると、突き当て部材575と一体をなす規制部材576
が軸方向に移動し、コロ578がカム溝577に沿って
移動し、アーム572を揺動させる。加圧ローラ571
による用紙束Sbの加圧開始前及び加圧終了後の復動作
中は、規制部材576が加圧ローラ571を上昇させ待
避位置に保持する。
【0085】加圧手段57の用紙加圧過程を図9〜11
の断面図により説明する。 (1) 図9(a)は加圧手段57が初期位置に戻る直
前の状態を示す。突き当て部材575が加圧開始部材5
81に当接した後、規制部材576に支持されたコロ5
78は、カム溝577の図示左端部に移動し、支軸57
4を中心にしてアーム572を揺動、降下させ、ほぼ水
平状態から用紙束Sb加圧状態にする。この状態で把持
手段51に用紙Sを導入可能にする。
【0086】(2) 図9(b)は加圧手段57による
用紙束加圧開始状態を示す。走行体540が図示の白抜
き矢印方向に駆動されると、走行体540に支持された
アーム572も一体となって移動する。このアーム57
2によりコロ578、規制部材576及び突き当て部材
575が図示の白抜き小矢印方向に移動される。
【0087】(3) 図10(a)は加圧手段57によ
る用紙束加圧終了後の状態を示す。走行体540が引き
続き図示の白抜き矢印方向に移動されると、突き当て部
材575の先端部が加圧解除部材582に当接する位置
は、用紙載置台520上に載置される最大長さの用紙S
の加圧部分より外側の位置に設定されている。
【0088】(4) 図10(b)は加圧ローラ571
の上方待避開始段階の状態を示す。走行体540が引き
続き図示の白抜き矢印方向に移動されると、突き当て部
材575の先端部が加圧解除部材582に当接して停止
した後、走行体540が更に前進する。この突き当て部
材575及び規制部材576の停止と、走行体540の
前進とにより、コロ578はカム溝577に沿って移動
し、加圧ローラ571の上方退避が開始される。
【0089】(5) 図10(c)はアーム572の上
昇過程を示す。走行体540が引き続き図示の白抜き矢
印方向に移動されると、突き当て部材575の先端部が
加圧解除部材582に当接して停止したまま、走行体5
40のみが移動され、コロ578はカム溝577の傾斜
面に沿って移動し、加圧ローラ571を上昇させてい
く。
【0090】(6) 図11(a)はアーム572の上
昇過程を示す。走行体540が引き続き図示の白抜き矢
印方向に移動されると、突き当て部材575の先端部が
加圧解除部材582に当接して停止したまま、走行体5
40のみが移動され、コロ578はカム溝577の水平
面部に沿って移動し、アーム572をほぼ水平状態に保
持する。
【0091】(7) 図11(b)はアーム572の停
止状態を示す。走行体540が引き続き図示の白抜き矢
印方向に移動されると、突き当て部材575の先端部が
加圧解除部材582に当接して停止したまま、走行体5
40のみが移動され、コロ578はカム溝577の図示
右端の停止部に移動し、アーム572をほぼ水平状態に
保持する。この状態において走行体540の駆動が停止
される。
【0092】(第2の実施の形態)図12は、用紙載置
台520上に積載された用紙束Sbの糊塗布部Nの背面
を加圧する加圧手段57の第2の実施の形態を示す断面
図である。図13は、加圧を解除した状態を示す加圧手
段57の断面図である。なお、これらの図面に使用され
ている符号について、図6と同じ機能を有する部分に
は、同符号を付している。また、前記第1の実施の形態
と異なる点を説明する。
【0093】アーム572の先端部は加圧ローラ571
を回転可能に支持し、アーム572の基部は支軸574
により揺動可能に支持されている。支軸574の軸上に
は、ピニオンギア545とトルクリミッタ547が配置
されている。ピニオンギア545は、用紙搬送方向に平
行して装置に固定されたラックギア546に噛み合って
回転可能である。
【0094】移動手段54のベルト544の往動作によ
り、ベルト544に係止された走行体540が図示の白
抜き矢印方向に移動されると、走行体540の支軸57
4に支持されたピニオンギア545が図示の時計方向に
正回転される。ピニオンギア545の正回転時には、ト
ルクリミッタ547は作用せず、バネ573に付勢され
たアーム572により、加圧ローラ571が用紙束Sb
の上面を押圧しながら用紙搬送方向に進行する(図12
参照)。
【0095】加圧手段57による用紙束Sbへの加圧処
理が終了し、ベルト544が逆方向回動する復動作に切
り換えられる。この復動作により、走行体540は図1
3に示す白抜き矢印方向に移動され、ラックギア546
に噛み合うピニオンギア545及びトルクリミッタ54
7が図示の反時計方向に逆回転される。逆回転するトル
クリミッタ547は、バネ573の付勢に抗してアーム
572を矢示の反時計方向に揺動させる。アーム572
の反時計方向揺動により、加圧ローラ571は用紙束S
bの上面から離脱し、上方に待避する。引き続き、ベル
ト544が逆方向回動による走行体540の反転走行
中、加圧ローラ571は用紙束Sbの上面から待避した
まま、初期位置に戻る。
【0096】初期位置に戻された走行体540は、ベル
ト544の正回転切り換えにより、再び往動作に移行す
る。この往動作により、ピニオンギア545は正回転
し、加圧ローラ571が待避位置から下降し、用紙束S
bの上面を押圧する。
【0097】(第3の実施の形態)図14は、用紙載置
台520上に積載された用紙束Sbの糊塗布部Nの背面
を加圧する加圧手段57の第3の実施の形態を示す断面
図である。なお、図面に使用されている符号について、
図12と同じ機能を有する部分には、同符号を付してい
る。また、前記第2の実施の形態と異なる点を説明す
る。
【0098】走行体540に植設された支軸574に
は、アーム572、ピニオンギア545、トルクリミッ
タ547が支持されている。アーム572に回転可能に
支持されたギア548は、ピニオンギア545に噛み合
っている。ギア548と同軸上に一体に設けられたプー
リ549Aと、加圧ローラ571と同軸上に一体に設け
られたプーリ549Bとは、ベルト549Cにより巻回
されて回転する。
【0099】ピニオンギア545のピッチ円直径は、ギ
ア548のピッチ円直径より大きく設定されているか
ら、ラックギア546に噛み合い一定の周速度で回転す
るピニオンギア545の回転速度に対して、ギア548
の回転速度は大である。
【0100】また、プーリ549Aの直径は、加圧ロー
ラ571と一体化されたプーリ549Bの直径より大き
く設定されているから、プーリ549Aの回転速度に対
して、プーリ549Bの回転速度は大である。
【0101】従って、一定の速度で直線移動される走行
体540の移動速度に対して、加圧ローラ571の周速
度が速いから、加圧ローラ571は、用紙載置台520
上に載置された用紙束Sbの上面に圧接して強制回転し
て、用紙搬送方向に逆行する方向、即ち、後端整合手段
56側に引き戻す作用をする。
【0102】なお、加圧ローラ571が駆動されている
場合には、加圧ローラ571の周速度は、走行体540
と等速度でも良い。好ましい速度比の範囲は、1.0〜
1.2である。
【0103】図15は、整合加圧手段50の模式図であ
る。整合加圧手段50の用紙載置台520上には、整合
基準部材551、整合修正部材552、先端ストッパ5
35、後端整合部材569、加圧手段57が配置されて
いる。
【0104】糊塗布部Nを形成した用紙Sは搬送手段に
より搬送され、用紙先端部は把持手段51に把持され、
先端ストッパ535に当接して進行が停止する。整合修
正部材552の図示白抜き矢印方向移動により、用紙側
端部が整合基準部材551に押圧され、用紙幅方向の位
置決めが行われる。後端整合部材569は用紙後端部を
押圧して、用紙先端部を先端ストッパ535に当接させ
て用紙搬送方向の位置決めを行う。
【0105】押圧部材567による押圧固定中に、先行
の用紙束Sbに対して加圧手段57が糊塗布部Nの背面
側を加圧して、製本化が行われる。加圧手段57の加圧
ローラ571は、整合基準部材551の近傍に平行して
回転移動する。
【0106】加圧ローラ571の周速度は、加圧手段5
7を直線移動させる走行体540の移動速度より速く設
定されているから、この速度差により、回転移動する加
圧ローラ571は、整合基準部材551と整合修正部材
552とに保持された用紙束Sbに対して、糊塗布部N
の背面側を用紙搬送上流側に引き戻す分力と、整合基準
部材551に押し付ける分力とを作用させながら移動す
る。
【0107】この速度差を有して回転移動する加圧ロー
ラ571の両分力により、用紙束の整合性が向上する。
【0108】なお、加圧ローラ571の周速度を、走行
体540の移動速度に等しくした場合には、上流側に引
き戻す力は発生しないが、加圧ローラ571が従動回転
する場合と比較すると、整合性は向上する。
【0109】本発明の糊付け製本装置Cは、複写機、プ
リンタ、これらの複合機等の画像形成装置に接続され
る。画像形成装置により所望のデジタル処理が行われ、
片面記録、両面記録、頁編集等の処理を行い、定着処理
後、排出された用紙は、本発明の糊付け製本装置Cを備
えた画像形成装置により、用紙搬送と糊付け処理が正確
かつ効率よく行われ、製本化される。
【0110】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の糊付け製本装置及び画像形成装置により以下の効果が
奏せられる。
【0111】(1) 本発明の請求項1,2に記載の糊
付け製本装置は、往復移動する加圧手段の戻り動作時
に、用紙束の圧接解除位置で加圧ローラを上方に待避さ
せロックさせるものであるから、加圧ローラと後続の用
紙との衝突が防止され、画像形成装置の生産性を低下さ
せる事なく、連続して糊塗布処理済みの用紙の加圧処理
を実施して冊子を作製する事ができる。
【0112】(2) 本発明の請求項3に記載の糊付け
製本装置は、トルクリミッタと接続するギア機構を用い
る事により、用紙の加圧及び解除を確実になし、且つ、
加圧手段の機構を簡素化する事ができる。
【0113】(3) 本発明の請求項4〜8に記載の糊
付け製本装置により、用紙束の加圧処理中に用紙束が移
動することがなく、用紙の幅方向の位置決め、及び用紙
搬送方向の位置決めが確実になり、用紙束の整合性が向
上する。
【0114】(4) 本発明の請求項9に記載の糊付け
製本装置を備えた画像形成装置は、画像形成装置から高
速で搬出された用紙に対して、糊付け製本装置により、
均一な糊塗布部を形成して安定した用紙搬送、整合、加
圧処理を行い、連続して自動的に生産性の高い製本化処
理を高速に実施し、高品質の冊子作製を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体、画像読み取り装置、糊付け
製本装置から成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】糊付け製本装置の用紙搬送経路を示す構成図。
【図3】用紙への糊付け製本過程を示す模式図。
【図4】用紙の側縁部近傍に形成された各種糊塗布部を
示す平面図。
【図5】糊吐出手段の断面図。
【図6】整合加圧手段の第1の実施の形態を示す断面
図。
【図7】用紙先端停止手段の断面図。
【図8】用紙後端整合押圧手段と加圧手段の断面図。
【図9】加圧手段の初期位置、及び加圧手段による用紙
束加圧開始状態を示す断面図。
【図10】加圧手段による用紙束加圧終了後の状態、加
圧ローラの上方待避開始段階の状態、及びアームの上昇
過程を示す断面図。
【図11】アームの上昇過程、及びアームの停止状態を
示す断面図。
【図12】加圧手段の第2の実施の形態を示す断面図。
【図13】加圧を解除した状態を示す加圧手段の断面
図。
【図14】加圧手段の第3の実施の形態を示す断面図。
【図15】整合加圧手段の模式図。
【符号の説明】
50 整合加圧手段 51 把持手段 52 用紙収納部 520 用紙載置台 53 用紙先端停止手段 535 用紙先端当接部材(先端ストッパ) 54 移動手段 540 走行体 545 ピニオンギア 546 ラックギア 547 トルクリミッタ 548 ギア 549A,549B プーリ 549C ベルト 55 幅整合手段 551 整合基準部材 552 整合修正部材 56 用紙後端整合押圧手段(後端整合手段) 569 後端整合部材 57 加圧手段 571 加圧ローラ 572 アーム 581 加圧開始部材 582 加圧解除部材 A 画像形成装置本体 C 糊付け製本装置 N,N1,N2,N3,N4 糊塗布部 S 用紙 Sa 冊子 Sb 用紙束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 克典 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 松本 敏高 東京都豊島区要町3丁目51番4号 Fターム(参考) 3F108 GA09 GB01 HA02 HA12 4F042 AA02 AB01 DC00 DC03 DF19 DF26 DF28 DF32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から排出された用紙を搬送
    中に糊吐出手段により用紙面上に線状に糊を塗布する糊
    塗布手段と、糊塗布処理された用紙を受け入れて積載す
    る用紙収納部と、糊塗布処理された用紙を挟持して前記
    用紙収納部の用紙載置台に送り込む用紙搬送手段と、前
    記用紙載置台上に積載された用紙束の最上面の糊塗布部
    を加圧する加圧手段と、を有する糊付け製本装置におい
    て、前記加圧手段は、用紙搬送方向に往復移動可能な走
    行体、前記走行体に揺動可能に支持されたアーム、前記
    アームの先端に回転自在に支持された加圧ローラ、前記
    加圧ローラに係合して揺動させる移動可能な規制部材、
    前記走行体を往復移動させる駆動手段、から成り、前記
    用紙収納部に載置された用紙の後端部近傍に固設され前
    記走行体の上流端に接離可能な加圧開始部材と、前記用
    紙収納部に載置された用紙の先端部近傍に固設され前記
    走行体の下流端に接離可能な加圧解除部材とを備えたこ
    とを特徴とする糊付け製本装置。
  2. 【請求項2】 前記走行体の往動により前記走行体の下
    流端が前記加圧解除部材に当接すると、前記規制部材に
    より前記アームが揺動されて、前記加圧ローラが用紙の
    圧着位置から上方に待避し、前記走行体の復動により前
    記走行体の上流端が前記加圧開始部材に当接すると、前
    記規制部材により前記アームが揺動されて、前記加圧ロ
    ーラが用紙の圧着位置に下降することを特徴とする請求
    項1に記載の糊付け製本装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置から排出された用紙を搬送
    中に糊吐出手段により用紙面上に線状に糊を塗布する糊
    塗布手段と、糊塗布処理された用紙を受け入れて積載す
    る用紙収納部と、糊塗布処理された用紙を挟持して前記
    用紙収納部の用紙載置台に送り込む用紙搬送手段と、前
    記用紙載置台上に積載された用紙束の最上面の糊塗布部
    を加圧する加圧手段と、を有する糊付け製本装置におい
    て、前記加圧手段は、用紙搬送方向に往復移動可能な走
    行体、前記走行体に設けた支軸、前記支軸に揺動可能に
    支持されたアーム、前記アームの先端に回転自在に支持
    された加圧ローラ、前記支軸に回転自在に取り付けられ
    たピニオンギア、前記ピニオンギアに噛み合う用紙搬送
    方向に平行に固定配置されたラックギア、前記ピニオン
    ギアと同軸上に配置されたトルクリミッタ、前記走行体
    を往復移動させる駆動手段、から成り、前記走行体の往
    動作中は、前記ラックギアに噛み合って回転されるピニ
    オンギアの駆動力が前記トルクリミッタを介して一定の
    トルクで前記アームを揺動し、前記加圧ローラを前記用
    紙収納部に載置された用紙の上面に押しつける方向に作
    用し、前記走行体の復動作中は、逆回転するピニオンギ
    アの駆動力が前記トルクリミッタを介して一定のトルク
    で前記アームを逆方向に揺動させ、前記加圧ローラが用
    紙の圧着位置から上方に待避する方向に作用することを
    特徴とする糊付け製本装置。
  4. 【請求項4】 画像形成装置から排出された用紙を搬送
    中に糊吐出手段により用紙面上に線状に糊を塗布する糊
    塗布手段と、糊塗布処理された用紙を受け入れて積載す
    る用紙収納部と、糊塗布処理された用紙を挟持して前記
    用紙収納部の用紙載置台に送り込む用紙搬送手段と、前
    記用紙収納部に送り込まれた用紙の幅方向を整合する幅
    整合手段と、前記用紙載置台上に積載された用紙束の最
    上面の糊塗布部を加圧して製本化する加圧手段と、を有
    する糊付け製本装置において、前記加圧手段は、用紙搬
    送方向に往復移動可能な走行体、前記走行体に設けた支
    軸、前記支軸に揺動可能に支持されたアーム、前記アー
    ムの先端に回転自在に支持され一定の周速度で回転して
    前記用紙載置台上に載置された用紙の上面を加圧する加
    圧ローラ、から成ることを特徴とする糊付け製本装置。
  5. 【請求項5】 前記加圧ローラの周速度は前記走行体の
    移動速度に比べ同等以上の速度であることを特徴とする
    請求項4に記載の糊付け製本装置。
  6. 【請求項6】 前記走行体を移動させる駆動源で、前記
    加圧ローラを回転させることを特徴とする請求項4又は
    5に記載の糊付け製本装置。
  7. 【請求項7】 前記走行体に軸支された前記アーム、前
    記アームの回転軸の軸上に軸支されたピニオンギア、前
    記アームの先端部に回転自在に軸支された加圧ローラ、
    前記ピニオンギアに噛み合い前記糊付け製本装置の本体
    に固設されたラックギア、前記ピニオンギアより前記加
    圧ローラに駆動を伝達する駆動手段を有し、前記走行体
    の移動に伴い、前記ピニオンギアが回転し、前記駆動手
    段を経由して前記加圧ローラを回転させることを特徴と
    する請求項4〜6の何れか1項に記載の糊付け製本装
    置。
  8. 【請求項8】 前記走行体が用紙搬送方向に往復移動
    し、往動作中は前記加圧ローラが用紙上面を押圧し、復
    動作中は前記加圧ローラが用紙上面の上方に待避するこ
    とを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載の糊付
    け製本装置。
  9. 【請求項9】 画像書き込み手段、画像形成手段、用紙
    搬送手段から成る画像形成装置本体と、請求項1〜8の
    何れか1項に記載の糊付け製本装置とを備えて成ること
    を特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103754668A (zh) * 2013-12-16 2014-04-30 安徽华印机电股份有限公司 书本滚轮抬升装置
CN113060575A (zh) * 2021-05-07 2021-07-02 焦作大学 一种艺术设计工作台

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