JP2002326472A - 糊付け製本方法、糊付け製本装置及び画像形成装置 - Google Patents

糊付け製本方法、糊付け製本装置及び画像形成装置

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JP2002326472A
JP2002326472A JP2001136066A JP2001136066A JP2002326472A JP 2002326472 A JP2002326472 A JP 2002326472A JP 2001136066 A JP2001136066 A JP 2001136066A JP 2001136066 A JP2001136066 A JP 2001136066A JP 2002326472 A JP2002326472 A JP 2002326472A
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Takeshi Tsuchiya
毅 土屋
Toshio Shida
寿夫 志田
Mikihiko Yamakawa
幹彦 山川
Katsunori Takahashi
克典 高橋
Takenobu Kimura
丈信 木村
Toshitaka Matsumoto
敏高 松本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙束の形成と表表紙、裏表紙の整合と接着
を確実化して、製本の仕上がり品質の低下を防止し、高
速処理の生産性を維持する糊付け製本方法、糊付け製本
装置、及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を提供
する。 【解決手段】 搬送中の用紙Sの側縁部近傍に線状の糊
塗布部Nを形成する第1糊吐出手段80Aと、表表紙K
a及び用紙Sを載置する用紙載置台41と、表表紙Ka
の第1の折り目aを押圧するとともに用紙Sの先端部を
当接させて積み重ね整合された用紙束Saを形成する整
合基準板92と、用紙載置台41上に載置された表表紙
Kaを用紙束Saの背部に沿わせて折り曲げ表紙くるみ
折り目を形成する第1折り曲げ手段93及び第2折り曲
げ手段94と、表表紙Ka及び用紙束Saの糊塗布部N
を加圧する加圧手段44と、を有する糊付け製本装置
C。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成処理済み
の用紙に対して、用紙側縁近傍に線状に糊を塗布し、用
紙束の一側縁を表紙用紙により覆って冊子を作製する糊
付け製本方法、糊付け製本装置に関し、特に、複写機、
ファクシミリ装置、プリンタ等の画像形成装置に接続さ
れたり、画像形成装置に適用可能な糊付け製本装置及び
糊付け製本装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、ファクシミリ装置、プ
リンタ、及びこれらの複合機等の画像形成装置本体によ
り画像が記録された用紙は、後処理として、例えば、孔
あけ、ステイプル綴じ、中綴じ中折り、表紙付け、折
り、スタンプ、糊付け製本等の種々の加工が施される。
【0003】糊付け製本装置としては、(1)糊吐出ノ
ズルを用いて用紙に糊を吐出する装置、(2)糊収容箱
に糊車を設置し、該回転する糊車の外周に糊を付着さ
せ、糊車の外周を用紙に接触させて接触転写する装置、
(3)ノズルよりホットメルト剤(熱融着剤)と加熱圧
縮空気の混合体を吐出するホットメルト塗布装置、
(4)粘着性を有する糊が予め塗布されたテープを加熱
しながら用紙束の一側縁に貼り付けるテープ貼り装置、
等が用いられている。
【0004】特開平7−80377号公報に記載の糊付
け方法及び装置は、糊吐出ノズルから吐出した糊に高圧
空気を吹き付けて薄膜状にするものである。
【0005】特表昭59−500907号公報に記載の
製本装置は、第1の方向に搬送する用紙を、その搬送方
向と直交する第2の搬送方向に偏向し、その後、走行す
る用紙の端部に線状に糊を塗布し、積載、整合後に加圧
して製本するものである。
【0006】背面テープ貼り製本方法としては、加熱時
に粘着性を有する糊が予め塗布されたテープを加熱しな
がら貼り付けたり、水を含むと粘着性を有する糊が予め
塗布されたテープを用いる方法が知られている。従来の
テープ貼りの方式は、特開昭62−284795号公
報、米国特許第4,985,729号明細書、特開平3
−151286号公報等に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の糊付け製本装置
では、以下の課題がある。
【0008】(1) 背面テープ貼りの方式では、テー
プを用紙束の背表紙に貼り付けた後、表表紙側と裏表紙
側に畳むので、用紙の種類や用紙束の厚さ等に対して高
信頼度でテープを貼り付け可能にすると、装置の構造が
複雑になり大型化する。
【0009】(2) 表表紙と裏表紙とを一体化した表
紙用紙により、用紙束をくるんで用紙束の背面を接着す
る方式では、用紙束の最大厚さに対応する表紙長さを必
要とし、特殊の大型サイズの表紙を用い、表紙を接着し
た後に、用紙束からはみ出した余分の表紙部分を切断し
て除去する工程が必要になる。
【0010】(3) 用紙載置台上に載置された表紙用
紙上に、糊塗布処理された用紙を搬送し、表紙用紙の折
り目部を押圧する整合基準板に、用紙先端部を当接させ
て整合する時、用紙先端部が表紙用紙と整合基準板との
隙間に進入して、用紙不揃いとなり、冊子の仕上がり品
質が低下する。
【0011】(4) 画像形成装置本体から高速で排出
された用紙を糊付け製本するため、高速生産性を維持
し、正確に整合して仕上がり品質の高い製本を作製する
糊付け製本装置は、装置の構造が複雑になり大型化す
る。
【0012】(5) ホットメルト塗布装置により熱接
着されて作製された冊子は、再生紙として再利用する事
が困難である。
【0013】本発明は上記の各課題を解消して糊付け製
本装置を改良し、用紙束の形成と表表紙、裏表紙の整合
と接着を確実化して、製本の仕上がり品質を向上し、高
速処理の生産性を維持する糊付け製本方法、糊付け製本
装置、及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の下
記の方法及び装置により解決される。
【0015】(1) 搬送中の用紙の側縁部近傍に糊吐
出手段により線状の糊塗布部を形成し、前記糊塗布部が
形成された用紙を整合した後、接着して用紙束を形成
し、前記用紙束の表紙面側と裏表紙面側と背部とを、表
紙用紙によりくるんで糊付けして冊子を作製する糊付け
製本方法において、前記表紙用紙を用紙載置台上に搬送
して所定位置に載置し、前記表紙用紙のくるみ折り曲げ
位置近傍を整合基準板により押圧した後、前記糊塗布部
が形成された用紙を順次前記用紙載置台に搬送し、用紙
先端部を前記整合基準板に当接させて整合し、積載した
用紙間を接着して用紙束を形成し、更に、前記整合基準
板を退避させ、第1折り曲げ手段及び第2折り曲げ手段
により前記表紙用紙を折り曲げて前記用紙束の表紙面側
と裏表紙面側とをくるんで糊付けした後、加圧手段によ
り前記表紙用紙と用紙束の糊塗布部を加圧して冊子を作
製することを特徴とする糊付け製本方法。
【0016】(2) 搬送中の用紙の側縁部近傍に線状
の糊塗布部を形成する糊吐出手段と、表紙用紙及び用紙
を載置する用紙載置台と、前記表紙用紙の表紙くるみ折
り目部を押圧するとともに前記用紙の先端部を当接させ
て積み重ね整合された用紙束を形成する整合基準板と、
前記用紙載置台上に載置された表紙用紙を前記用紙束の
背部に沿わせて折り曲げ表紙くるみ折り目部を形成する
第1折り曲げ手段及び第2折り曲げ手段と、前記表紙用
紙及び用紙束の糊塗布部を加圧する加圧手段と、を有す
ることを特徴とする糊付け製本装置。
【0017】(3) 画像書き込み手段、画像形成手
段、用紙搬送手段から成る画像形成装置本体と、前記
(2)に記載の糊付け製本装置とを備えて成ることを特
徴とする画像形成装置。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の糊付け製本装置、
及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を図面に基づ
いて説明する。
【0019】[画像形成装置の一実施形態]図1は画像
形成装置本体A、画像読み取り装置B、糊付け製本装置
Cから成る画像形成システムの全体構成図である。
【0020】画像形成装置本体Aは、回転する像担持体
(以下、感光体と称す)1の周囲に、帯電手段2、像露
光手段(書き込み手段)3、現像手段4、転写手段5
A、除電手段5B、分離爪5C、及びクリーニング手段
6を配置し、帯電手段2によって感光体1の表面に一様
帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによっ
て原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を
行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現
像して感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0021】一方、用紙収納手段7Aから給紙された転
写紙(以下、用紙と称す)Sは転写位置へと送られる。
転写位置において転写手段5Aにより前記トナー像が用
紙S上に転写される。その後に、用紙Sは除電手段5B
により裏面の電荷が消去され、分離爪5Cにより感光体
1から分離され、中間搬送部7Bにより搬送され、引き
続き定着手段8により加熱定着され、排紙ローラ7Cに
より排出される。
【0022】用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、
定着手段8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切り
替え板7Dにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送
部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転した後、排
紙ローラ7Cにより装置外に排出される。排紙ローラ7
Cから排出された用紙Sは、糊付け製本装置Cの受入部
11に送り込まれる。
【0023】一方、感光体1の画像処理後の表面は、分
離爪5Cの下流においてクリーニング手段6により表面
に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備え
る。
【0024】画像形成装置本体Aの上部には、原稿移動
型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取
り装置Bが設置されている。
【0025】[糊付け製本装置]糊付け製本装置Cの用
紙搬送装置は、直接排紙手段10、水平搬送手段20、
方向変換搬送手段30、用紙収納部40、排出手段5
0、排紙手段60、表表紙給紙手段70A、裏表紙給紙
手段70Bから成る。糊付け製本装置Cの糊塗布装置
は、第1糊吐出手段80A、第2糊吐出手段80B、糊
供給装置89から成る。
【0026】[用紙束作製機能]図2は糊付け製本装置
Cの正面断面図である。
【0027】受入部11に導入された用紙Sは、切り換
え板12により、上部の直接排紙手段10と水平搬送手
段20との何れかに選択される。
【0028】直接排紙手段10に導入された用紙Sは、
上方に搬送され、搬送ローラ13,14に挟持されて排
出ローラ15により固定排紙皿16上に排出される。
【0029】シフト処理又はノンソート大量排紙の搬送
モードに設定されると、切り替え板12は直接排紙手段
10の搬送路を閉鎖し、水平搬送手段20の搬送路を開
放し用紙Sの通過を可能にする。水平搬送手段20に導
入された用紙Sは、搬送ローラ21,22,23,24
に挟持されて搬送され、糊塗布処理を行わない用紙Sは
図示しないシフト手段を経て排出ローラ61により挟持
されて、第1の排出口62から機外の昇降排紙台63上
に排出される。昇降排紙台63上には、例えば、最大3
000枚の大量の用紙Sを積載する事が可能である。
【0030】・(糊塗布処理の用紙搬送) 図3は糊付け製本装置Cの側断面図、図4は平面図であ
る。図5及び図6は糊付け製本装置の模式斜視図であ
る。
【0031】・方向変換搬送手段30による用紙の直交
Uターン搬送 糊付け製本処理のモードに設定されると、画像形成装置
本体Aから排出される用紙Sは、モータM1により駆動
回転される搬送ローラ21〜24により挟持されて搬送
される。用紙Sの先端部が位置決め部材25に当接する
と、用紙Sの曲がりが修正され、搬送方向に位置決めが
行われる(図2、図4〜図6の矢示方向の第1搬送路X
1)。その後、モータM1の駆動が停止され、図示され
ていない駆動手段により搬送ローラ21〜24の各上ロ
ーラが用紙面から上方に待避して圧接が解除される。
【0032】更に、用紙SはモータM2により駆動回転
される搬送ローラ31,32に挟持されて、90度偏向
された搬送方向に搬送される(図3〜図6の矢示方向の
第2搬送路Y1)。用紙Sは引き続き搬送ローラ33,
34により挟持されてUターン搬送され用紙収納部40
に送り込まれる(図3〜図6の矢示方向の第3搬送路
Z)。
【0033】・(用紙Sへの糊塗布処理) 第1糊吐出手段80Aは、搬送ローラ31〜34により
第2搬送路Y1から第3搬送路Zに走行する用紙Sの一
方の側縁部に線状又は断続する破線状に糊を吐出して、
用紙Sの上面に糊塗布部Nを形成する(図8参照)。
【0034】図7は第1糊吐出手段80Aの断面図であ
る。第1糊吐出手段80Aは、糊を吐出する開口部81
aを有するノズル部材81、開口部81aを開閉する移
動可能なニードル部材(以下、ニードルと称す)82、
ニードル82を移動可能に収容するケーシング83、ニ
ードル82を移動可能に駆動するソレノイドSL等から
構成されている。
【0035】復帰バネ85は、第1糊吐出手段80Aの
筐体84の底部と、フランジ部82bの上面との間に嵌
挿され、ニードル82を下方に押圧している。ソレノイ
ドSLの非作動時には、復帰バネ85によりニードル8
2の先端部82aはノズル部材81の開口部81aを閉
止している。
【0036】ソレノイドSLに電圧を印加すると、プラ
ンジャSLaが上方に移動され、プランジャSLaに直
結するニードル82が引き上げられ、ノズル部材81の
開口部81aを開放し、糊吐出を可能にする。開口部8
1aと先端部82aとの開放時の間隙距離は、ノズル調
整つまみ86により可変である。
【0037】ケーシング83の側面には入口部材87が
固定され、後述の糊供給装置89から供給された糊を供
給管88を経て糊収容室83a内に導入する。
【0038】図8は、用紙Sの側縁部近傍に形成された
各種糊塗布部を示す平面図である。図8(a)は連続す
る直線状の糊塗布部Nを示す。図8(b)は用紙Sの短
辺側に形成された直線状の糊塗布部Nを示す。直線状の
糊塗布部Nは、用紙Sの側縁部近傍のほぼ全長にわたっ
て、用紙間を強固に接着する。
【0039】本発明の実施の形態で使用される糊は、水
性の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン糊で、粘度は常温で
750〜1500mPa・sである。この水溶性の糊に
より接着された冊子は、再生紙として再利用可能であ
る。
【0040】・(用紙Sの積載、整合、加圧処理)(図
3、図5参照) 1枚目の糊塗布処理されない用紙Sは、駆動回転される
搬送ローラ33,34によって挟持搬送されて第4搬送
路Y2に搬送され、用紙載置台41上に載置される。後
続の2枚目以降の糊塗布処理された用紙Sは、搬送ロー
ラ33,34により挟持搬送されて第4搬送路Y2に搬
送され、用紙載置台41上の先行の用紙S上に積載され
る。
【0041】即ち、搬送ローラ34により挟持搬送され
た用紙Sの先端部は、回動する無端状ベルト42に保持
された把持手段(グリッパ)43に把持されて、用紙載
置台41の上方を第4搬送路Y2に搬送される。移動す
る把持手段43に保持された加圧手段44は、用紙載置
台41上に載置された先行の用紙束の糊塗布部N形成面
の背面側を加圧して移動し、用紙間の接着を確実にす
る。把持手段43に把持された用紙Sの先端部は、先端
ストッパ45に当接して、先端揃えされる。先端ストッ
パ45は図示しない駆動手段により移動可能であり、用
紙Sのサイズ設定により所定位置に停止する。用紙Sの
後端部は、移動可能に駆動される用紙整合押圧部材46
により、用紙後端部の整合及び用紙後端上面部の押圧が
行われる。用紙Sの両側端部は、幅整合手段47により
位置決めされる。なお、用紙Sの先端部、後端部、両側
端部の整合、位置決めは、加圧手段44による加圧処理
の前に行う。加圧手段44による用紙Sの加圧処理は、
2枚目以降の用紙Sが用紙載置台41上に載置される都
度行っても良い。又は、用紙Sが複数枚積載される毎に
加圧処理を行ってもよい。
【0042】以上の工程により糊付け処理された1冊の
製本が完成する。この糊付け製本装置Cでは、例えば、
最大200枚の用紙Sを糊付け処理して製本化する事が
できる。
【0043】・(排紙) 用紙載置台41の用紙積載面の一部には、駆動ローラ5
1と従動ローラ52に巻回された複数本の排出ベルト5
3が回動可能に配置されている。
【0044】最終枚目の用紙Sが用紙載置台41上に積
載され、加圧処理されて、糊付け製本された冊子は、モ
ータM3により回動される排出ベルト53の排出爪53
aにより冊子の後端部を保持されて、用紙載置台41の
載置面上を滑走して、排紙手段60の第2の排出口65
に設けた排出ローラ64に挟持されて、昇降排紙台63
上に排出、積載される(矢示方向の第5搬送路X2)。
この排紙処理に先立って、加圧手段44及び幅整合手段
47を図示しない駆動手段により搬送路の上方に待避さ
せておく。
【0045】昇降排紙台63には、第1の排出口62か
ら排出された糊塗布処理されない用紙Sと、第2の排出
口65から排出された糊塗布処理された冊子とが積載可
能であり、昇降駆動により大量の用紙S及び冊子を収容
する事ができる。
【0046】[表紙くるみ製本作製機構]本発明の糊付
け製本装置Cは、用紙間を糊付け製本する用紙束作製機
構と、用紙束Saの表裏面に表表紙と裏表紙を接着して
糊付け製本するくるみ製本作製機構とを有する。
【0047】表紙くるみ製本作製機構は、図6に示すよ
うに、折り目付けローラ91、第2糊吐出手段80B、
表表紙給紙手段70A、裏表紙給紙手段70Bを備え
る。
【0048】折り目付けローラ91は、第2搬送路Y1
の下流側に設けられ、搬送される表表紙(表紙用紙)K
aに第1の折り目aを付けて、緩いV字型に折り曲げ、
用紙Sと同一サイズの表紙面部bと、背表紙部cを形成
する。
【0049】第2糊吐出手段80Bは、第1糊吐出手段
80Aとほぼ同一の構造をなす。第2糊吐出手段80B
は、第1糊吐出手段80Aの下方で、第4搬送路Y2の
上流側に設けられ、用紙束Saを形成する最終用紙Sn
の上面(裏面側)の側縁部近傍に用紙搬送中に糊塗布部
Naを形成する(図12参照)。従って、最終用紙Sn
の側縁部近傍には、第1糊吐出手段80Aによる用紙表
面側の糊塗布部Nと、第2糊吐出手段80Bによる用紙
裏面側の糊塗布部Naとが形成される。
【0050】図2に示す上段の表表紙給紙手段70A
は、表表紙Kaを収容する給紙カセット71A、給紙部
72Aから構成されている。給紙部72Aにより給紙カ
セット71Aから給紙された1枚の表表紙Kaは、搬送
ローラ73,74を通過し、水平搬送手段20、方向変
換搬送手段30を経て、折り目付けローラ91により第
1の折り目aが付けられて用紙収納部40に送り込まれ
る。
【0051】図2に示す下段の裏表紙給紙手段70B
は、裏表紙(表紙用紙)Kbを収容する給紙カセット7
1B、給紙部72Bから構成されている。給紙部72B
により給紙カセット71Bから給紙された1枚の裏表紙
Kbは、搬送ローラ73,74を通過し、水平搬送手段
20に送り込まれ、方向変換搬送手段30を経て、用紙
収納部40に送り込まれ、用紙束Saの上面に重ねられ
て糊付け製本される。
【0052】図9は表表紙Kaと裏表紙Kbを用紙束S
aへ表紙くるみ製本を行う工程を示す斜視図である。図
10は表表紙Kaの搬送を示す斜視図である。図11〜
図15は糊付け製本装置による表紙くるみ製本作製工程
を示す拡大断面図である。
【0053】以下、表紙くるみ製本作製工程を説明す
る。 (1) 搬送ローラ32により第2搬送路Y1方向に搬
送される表表紙Kaは、一対の折り目付けローラ91に
より第1の折り目aが付けられて、緩いV字型に折り曲
げられ、用紙Sと同一サイズの表紙面部bと、背表紙部
cを形成する。折り曲げられた表表紙Kaは、第3搬送
路Z方向に送られ、更に、第4搬送路Y2方向に送られ
る(図9(1)、図10(a),(b)参照)。
【0054】折り曲げられた表表紙Kaは、第3搬送路
Z、第4搬送路Y2に沿って反転搬送され、背表紙部c
を上向きにして用紙載置台41上に搬送され、用紙整合
押圧部材46により幅方向が規制されて、先端ストッパ
45に当接して停止する(図9(2)、図10(c)参
照)。
【0055】用紙載置台41と同一延長平面上には、第
1折り曲げ手段93が昇降駆動可能に支持されている。
用紙載置台41の上面側で、表表紙Kaの第1の折り目
aに近接する部分には、弾性部材95Aが固定されてい
る。また、第1折り曲げ手段93の上面側で、表表紙の
第1の折り目aに近接する部分には、弾性部材95Bが
固定されている。弾性部材95A,95Bは、例えば、
発泡ポリウレタンゴム等により形成されている。
【0056】(2) 用紙載置台41、第1折り曲げ手
段93の上方の待避位置に支持された整合基準板92が
下降して、用紙載置台41、第1折り曲げ手段93上に
載置された表表紙Kaの第1の折り目aの近傍を垂直に
押圧して停止する。なお、加圧手段44は、上方に退避
している。
【0057】整合基準板92の下端の先端面は、弾性部
材95A,95Bの上面に載置された表表紙Kaの第1
の折り目aの近傍を押圧し、弾性部材95A,95Bを
弾性変形させて、表表紙Kaを下方に湾曲させ、凹部を
形成する。
【0058】整合基準板92が下降し、表表紙Kaを押
圧している状態で、第1糊吐出手段80Aにより糊塗布
部Nが形成された用紙Sが順次、用紙載置台41の上方
に搬送される。最初の用紙Sの先端部が整合基準板92
の垂直面に当接して落下し、表表紙Kaの上面に載置さ
れ、表表紙Kaと用紙Sが接着される。後続の用紙Sも
順次、用紙載置台41の上方に搬送され、整合基準板9
2に当接して落下し、先行の用紙Sの上面に次々積載さ
れ、糊塗布部Nにより用紙間が接着され用紙束Saが作
製される。用紙整合押圧部材46は用紙Sが表表紙Ka
の上面に載置される都度、用紙搬送方向に直交する方向
に移動して、用紙Sの側端部を押圧して、表表紙Kaの
背表紙部cに突き当てて、用紙Sの幅揃えを行う(図9
(3)、図11参照)。
【0059】整合基準板92の用紙突き当て面92aの
下端部は、用紙載置台41上に載置された表表紙Kaの
上面より下方の位置にあるから、表表紙Kaの上面に載
置される用紙Sの先端部が、整合基準板92の下端部と
表表紙Kaとの接触位置に入り込む事が防止され、確実
に整合基準板92の用紙突き当て面92aに当接し、整
合される。
【0060】なお、整合基準板92の下端の先端面が第
1の折り目aに接する位置における垂直面となす角度θ
を、鋭角に形成する事により、表表紙Kaの第1の折り
目aが強く付けられ、次工程の表表紙Kaの第1の折り
目aの直角曲げが確実になる。
【0061】(3) 最終用紙Snの側縁部近傍には、
第1糊吐出手段80Aによる用紙表面側の糊塗布部N
と、第2糊吐出手段80Bによる用紙裏面側の糊塗布部
Naとが形成された後、先行の用紙S上に積載され、表
表紙Kaと用紙S、及び用紙間が糊塗布部Nにより接着
される(図12参照)。
【0062】最終用紙Snの1枚前の用紙Sn−1に対
する整合、接着、加圧が終了した後、整合基準板92が
上方に退避する。加圧手段44は最終用紙Snへの加圧
を行わず、上方に待避する。最終用紙Snが用紙束Sa
上に載置されて接着された後、第1折り曲げ手段93が
上昇し、その先端部が用紙束Saの最上面位置まで上昇
して停止する。
【0063】第1折り曲げ手段93の上昇駆動により、
第1折り曲げ手段93の一端に固定された弾性部材95
Bは、表表紙Kaの背表紙部cの外面を押圧して、第1
の折り目aを直角に折り曲げ、整合されて糊付けされた
用紙束Saの先端背部に、表表紙Kaの背表紙部cの内
面を当接させ、背表紙部cを直立させる(図9(5)、
図13参照)。
【0064】(4) 表表紙Kaの直角折り曲げ後に、
第2折り曲げ手段94が駆動手段により水平方向に前進
して、表表紙Kaに第2の折り目dを形成して、直角に
折り曲げ、折り返し部を形成する。(図9(6)、図1
4参照)。
【0065】(5) 加圧手段44が下降し、転動する
事により、表表紙Kaの折り返し部の上面側を加圧し、
折り返し部の内側を最終用紙Snの糊塗布部Naに接着
する(図9(7)、図15参照)。
【0066】(6) 裏表紙Kbを用紙Sと同様にして
搬送し、糊塗布部Nを下側にして用紙載置台41上に送
り込み、用紙整合押圧部材46により裏表紙Kbの側端
部を押圧して幅整合を行い、用紙束Saの最上層、及び
表表紙Kaの折り返し部上に載置し、最終用紙Snの糊
塗布部Naに接着する(図9(8)参照)。
【0067】(7) 表表紙Kaの折り返し部と裏表紙
Kbとの接合面の上面側を、加圧手段44により加圧し
て接着を強化する(図9(9)参照)。
【0068】(8) 第1折り曲げ手段93を下降さ
せ、下方の初期位置に待避させる。糊付け製本された用
紙束Saは、図2に示す排出ベルト53の排出爪53a
により冊子後端部を保持されて、昇降排紙台63上に排
出、積載される(図5に示す矢示方向の第5搬送路X
2)。(図9(10)参照)。
【0069】図16(a)は、表紙くるみ製本の仕上が
りを示す斜視図、図16(b)は、裏表紙を半開きにし
た状態の表紙くるみ製本を示す斜視図である。
【0070】なお、本発明の糊付け製本装置Cを独立し
た装置に形成し、他の画像形成装置により処理された用
紙に対して糊付け製本を作製することも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の糊付け製本方法、糊付け製本装置及び画像形成装置に
より以下の効果が奏せられる。
【0072】(1)本発明の糊付け製本方法及び糊付け
製本装置により、用紙間を接着して冊子を作製する用紙
束作製機構と、表表紙と裏表紙と用紙束とを接着して冊
子を作製する表紙くるみ製本作製機構とを一体化し、装
置の構成を簡素化する事ができる。また、表紙用紙の折
り目部近傍を、整合基準板及び弾性部材により挟持、圧
接する事によって、表紙用紙と整合基準板との隙間が密
閉され、搬送される用紙の先端部が整合基準板の下に入
り込む事が防止され、確実な表紙くるみ製本が実現可能
となり、高品質の冊子を作製する事ができる。
【0073】(2)本発明の糊付け製本装置を備えた画
像形成装置により、画像形成装置本体から高速で搬出さ
れた用紙に対して、画像形成装置本体の高速生産性を低
下させることなく、安定した用紙搬送と用紙整合を達成
する糊付け処理を行い、連続して自動的に製本化処理す
る事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体、画像読み取り装置、糊付け
製本装置から成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】糊付け製本装置の正面断面図。
【図3】糊付け製本装置の側断面図。
【図4】糊付け製本装置の平面図。
【図5】糊付け製本装置の模式斜視図。
【図6】糊付け製本装置の模式斜視図。
【図7】糊吐出手段の断面図。
【図8】用紙の側縁部近傍に形成された各種糊塗布部を
示す平面図。
【図9】表表紙と裏表紙を用紙束へ糊付けくるみ製本す
る工程を示す斜視図。
【図10】表表紙の搬送を示す斜視図。
【図11】糊付け製本装置による表紙くるみ製本作製工
程を示す拡大断面図。
【図12】糊付け製本装置による表紙くるみ製本作製工
程を示す拡大断面図。
【図13】糊付け製本装置による表紙くるみ製本作製工
程を示す拡大断面図。
【図14】糊付け製本装置による表紙くるみ製本作製工
程を示す拡大断面図。
【図15】糊付け製本装置による表紙くるみ製本作製工
程を示す拡大断面図。
【図16】表紙くるみ製本の仕上がりを示す斜視図、及
び裏表紙を半開きにした状態の表紙くるみ製本を示す斜
視図。
【符号の説明】
10 直接排紙手段 20 水平搬送手段 30 方向変換搬送手段 40 用紙収納部 41 用紙載置台 44 加圧手段 46 用紙整合押圧部材 47 幅整合手段 70A 表表紙給紙手段 70B 裏表紙給紙手段 80A 第1糊吐出手段 80B 第2糊吐出手段 91 折り目付けローラ 92 整合基準板 92a 用紙突き当て面 93 第1折り曲げ手段 94 第2折り曲げ手段 95A,95B 弾性部材 A 画像形成装置本体 C 糊付け製本装置 Ka 表表紙(表紙用紙) N,Na 糊塗布部 S 転写紙(用紙) Sa 用紙束 a 第1の折り目 d 第2の折り目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 克典 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 木村 丈信 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 松本 敏高 東京都豊島区要町3丁目51番4号 Fターム(参考) 3F102 AA00 AB01 BB02 DA03 3F108 AA01 AB02 AC10 BA03 BA09 BB03 BB15 BB17 CB02 CB12 CD01 EA06 EA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送中の用紙の側縁部近傍に糊吐出手段
    により線状の糊塗布部を形成し、前記糊塗布部が形成さ
    れた用紙を整合した後、接着して用紙束を形成し、前記
    用紙束の表紙面側と裏表紙面側と背部とを、表紙用紙に
    よりくるんで糊付けして冊子を作製する糊付け製本方法
    において、前記表紙用紙を用紙載置台上に搬送して所定
    位置に載置し、前記表紙用紙のくるみ折り曲げ位置近傍
    を整合基準板により押圧した後、前記糊塗布部が形成さ
    れた用紙を順次前記用紙載置台に搬送し、用紙先端部を
    前記整合基準板に当接させて整合し、積載した用紙間を
    接着して用紙束を形成し、更に、前記整合基準板を退避
    させ、第1折り曲げ手段及び第2折り曲げ手段により前
    記表紙用紙を折り曲げて前記用紙束の表紙面側と裏表紙
    面側とをくるんで糊付けした後、加圧手段により前記表
    紙用紙と用紙束の糊塗布部を加圧して冊子を作製するこ
    とを特徴とする糊付け製本方法。
  2. 【請求項2】 搬送中の用紙の側縁部近傍に線状の糊塗
    布部を形成する糊吐出手段と、表紙用紙及び用紙を載置
    する用紙載置台と、前記表紙用紙の表紙くるみ折り目部
    を押圧するとともに前記用紙の先端部を当接させて積み
    重ね整合された用紙束を形成する整合基準板と、前記用
    紙載置台上に載置された表紙用紙を前記用紙束の背部に
    沿わせて折り曲げ表紙くるみ折り目部を形成する第1折
    り曲げ手段及び第2折り曲げ手段と、前記表紙用紙及び
    用紙束の糊塗布部を加圧する加圧手段と、を有すること
    を特徴とする糊付け製本装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙載置台の表紙用紙載置部のう
    ち、少なくとも前記整合基準板の表紙用紙押圧面に対向
    する部分は、弾性部材により構成されていることを特徴
    とする請求項2に記載の糊付け製本装置。
  4. 【請求項4】 前記整合基準板の表紙用紙押圧面のう
    ち、前記表紙用紙の表紙くるみ折り目部を形成する先端
    部が、鋭角状の刃先形状をなすことを特徴とする請求項
    2に記載の糊付け製本装置。
  5. 【請求項5】 前記用紙束をくるんで接着する前記表紙
    用紙は、前記用紙束の表紙面側を接着する表表紙と、前
    記用紙束の裏表紙面側を接着する裏表紙とから成ること
    を特徴とする請求項2に記載の糊付け製本装置。
  6. 【請求項6】 前記表表紙は前記用紙束の表紙面側と背
    部と裏表紙面側の一部に回り込む大きさを有し、前記裏
    表紙は用紙束と同サイズの大きさを有することを特徴と
    する請求項2又は5に記載の糊付け製本装置。
  7. 【請求項7】 前記用紙載置台に積載される用紙束の各
    用紙は、線状の糊塗布部を下面にして前記表表紙上に積
    載され、最終の用紙は線状の糊塗布部が用紙の両面に形
    成されて積載されることを特徴とする請求項2〜6の何
    れか1項に記載の糊付け製本装置。
  8. 【請求項8】 前記用紙束の用紙間、前記表表紙、前記
    裏表紙を接着する糊は、水溶性の樹脂系エマルジョン糊
    であることを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記
    載の糊付け製本装置。
  9. 【請求項9】 画像書き込み手段、画像形成手段、用紙
    搬送手段から成る画像形成装置本体と、請求項2〜8の
    何れか1項に記載の糊付け製本装置とを備えて成ること
    を特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

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JP2005181999A (ja) * 2003-11-27 2005-07-07 Shiizu Kk 板状剥離部材、その製造方法、および製造装置
JP2009007165A (ja) * 2007-05-30 2009-01-15 Canon Inc シート処理装置及び画像形成装置
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