JP2002002149A - 糊付け製本方法、糊付け製本装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糊塗布処理された用紙を用紙収納部に積載
し、糊塗布部を加圧して用紙間の接着を行い製本する
際、糊塗布処理された後続の用紙と、用紙収納部上の用
紙束の最上層の用紙との接触による用紙搬送不良を防止
する。 【解決手段】 糊塗布処理された用紙Ｓを用紙搬送手段
により用紙収納部５２に積載し、用紙Ｓの糊塗布部を押
圧して製本化する糊付け製本方法において、用紙搬送手
段は、用紙先端部を把持する把持手段５１と、把持手段
５１を用紙搬送方向に移動させる移動手段５４とを有
し、用紙収納部５２の入口付近の所定位置において用紙
先端部を把持し、移動手段５４により用紙収納部５２内
を非接触の状態で搬送し、用紙サイズに対応する所定位
置まで搬送すると、用紙先端部の把持を解除して、用紙
先端部を停止部材５３に突き当てる糊付け製本方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置本体
から排出された画像形成処理済みの用紙に対して、用紙
搬送中に用紙側縁近傍に帯状に糊を塗布し、用紙収納部
において整合、加圧して製本化する糊付け製本方法、糊
付け製本装置、及び糊付け製本装置を備えた画像形成装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、複写機、プリンタ、これらの複合
機等の画像形成装置本体により画像が記録された用紙の
所定位置に、糊付け処理をして、製本化する糊付け製本
装置が提供されている。

【０００３】糊付け製本装置としては、（１）糊吐出ノ
ズルを用いて用紙に糊を吐出する装置、（２）糊収容箱
に糊車を設置し、該回転する糊車の外周に糊を付着さ
せ、糊車の外周を用紙に接触させて接触転写する装置、
（３）ノズルよりホットメルト剤（熱融着剤）と加熱圧
縮空気の混合体を吐出するホットメルト塗布装置、等が
用いられている。

【０００４】特開平７−８０３７７号公報に記載の糊付
け方法及び装置は、糊吐出ノズルから吐出した糊に高圧
空気を吹き付けて薄膜状にするものである。

【０００５】特表昭５９−５００９０７号公報に記載の
製本装置は、第１の方向に搬送する用紙を、その搬送方
向と直交する第２の搬送方向に偏向し、その後、走行す
る用紙の端部に線状に糊を塗布し、積載、整合後に加圧
して製本するものである。

【０００６】糊塗布処理された用紙を用紙収納部に排出
する従来の糊付け製本装置における用紙搬送手段は、搬
送ローラにより用紙を挟持して排出するものである。

【０００７】また、紙収納部に排出されて積載された用
紙は、加圧バーにより糊塗布部が同時に加圧される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】前述の糊供給装置に
は、以下の課題がある。

【０００９】（１）従来のローラ方式の用紙搬送は、糊
塗布処理された用紙を用紙収納部に積載し、糊塗布部を
加圧して用紙間の接着を行い製本する際、糊塗布処理さ
れた後続の用紙が、用紙収納部上の用紙束の最上層の用
紙に接触して、糊を付着され、排紙丸まりや用紙後端残
り等の搬送不良を発生する。

【００１０】（２）従来のローラ方式の用紙搬送と、加
圧バーによる糊塗布部の同時加圧を用いた糊付け製本装
置では、糊塗布処理された後続の用紙と、用紙収納部上
の用紙束の最上層の用紙とが接触して、糊を付着され、
排紙丸まりや用紙後端残り等の搬送不良を発生する。ま
た、糊塗布部を加圧して接着を行い製本する駆動機構が
大型化し複雑になる。また、加圧作動に大駆動力を要す
る。

【００１１】（３）従来のローラ方式による用紙搬送停
止と、停止部材に用紙先端部を突き当てる用紙の位置決
め動作とを行う際に、後続の用紙と先行の用紙とが混乱
し、用紙の正確な位置決めが行われない事がある。

【００１２】（４）従来の加圧バーによる糊塗布部の同
時加圧を用いた糊付け製本装置では、用紙後端部にカー
ルを発生したとき、用紙の位置決めが不正確になり、製
本の仕上がり品質が低下する。

【００１３】本発明は上記の各課題を解消して糊付け製
本装置を改良し、用紙搬送の安定確実化、駆動機構の簡
易化、低騒音化、小型化を実現する優れた糊付け製本装
置、及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を提供す
ることを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】（１）上記第１の課題
は、請求項１に記載の糊付け製本方法、又は、請求項２
に記載の糊付け製本装置により解決される。

【００１５】（２）上記第２の課題は、請求項３に記載
の糊付け製本装置により解決される。

【００１６】（３）上記第３の課題は、請求項４に記載
の糊付け製本装置により解決される。

【００１７】（４）上記第４の課題は、請求項５に記載
の糊付け製本装置により解決される。

【００１８】（５）本発明の画像形成装置は、画像書き
込み手段、画像形成手段、用紙搬送手段、定着手段から
成る画像形成装置本体と、前記（２）〜（４）に記載の
糊付け製本装置を備えて成ることを特徴とするものであ
る。

【００１９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の糊付け製本装置、
及び糊付け製本装置を備えた画像形成装置を図面に基づ
いて説明する。

【００２０】図１は画像形成装置本体Ａ、画像読み取り
装置Ｂ、糊付け製本装置Ｃから成る画像形成システムの
全体構成図である。

【００２１】画像形成装置本体Ａは、回転する像担持体
（以下、感光体と称す）１の周囲に、帯電手段２、像露
光手段（書き込み手段）３、現像手段４、転写手段５、
除電手段６Ａ、分離爪６Ｂ、及びクリーニング手段７を
配置し、帯電手段２によって感光体１の表面に一様帯電
を行った後に、像露光手段３のレーザビームによって原
稿から読み取られた画像データに基づくレーザビーム走
査を行うことによって潜像を形成し、該潜像を現像手段
４により反転現像して感光体１の表面にトナー像を形成
する。

【００２２】一方、用紙収納手段８Ａから給紙された用
紙Ｓは転写位置へと送られる。転写位置において転写手
段５により前記トナー像が用紙Ｓ上に転写される。その
後に、用紙Ｓは除電手段６Ａに裏面の電荷が消去され、
分離爪６Ｂにより感光体１から分離され、中間搬送部８
Ｂにより搬送され、引き続き定着手段９により加熱定着
され、排紙ローラ８Ｃにより排出される。

【００２３】用紙Ｓの両面に画像形成を行う場合には、
定着手段９により加熱定着された用紙Ｓを、搬送路切り
替え板８Ｄにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送
８Ｅにおいてスイッチバックして表裏反転した後、排紙
ローラ８Ｃにより装置外に排出される。排紙ローラ８Ｃ
から排出された用紙Ｓは、糊付け製本装置Ｃの受け入れ
部１１に送り込まれる。

【００２４】一方、感光体１の画像処理後の表面は、分
離爪６Ｂの下流においてクリーニング手段７により表面
に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備え
る。

【００２５】画像形成装置本体Ａの上部には、シートス
ルー型読み取り方式の自動原稿送り装置ＤＦが開閉可能
に支持されている。自動原稿送り装置ＤＦは、片面原稿
読み取り機能と両面原稿読み取り機能とを有する。

【００２６】糊付け製本装置Ｃは、図示の上段に整合加
圧手段５０、中段に糊塗布手段４０と用紙曲がり片寄り
修正手段（以下、用紙修正手段と称す）３０、下段に用
紙方向変換手段２０、最下段に表紙用紙給紙手段８０が
ほぼ垂直方向に縦列配置されている。

【００２７】糊付け製本装置Ｃの図示右方には、入口部
搬送手段１０と折り手段７０が配置されている。糊付け
製本装置Ｃの図示左側面には、糊付け処理された製本を
積載する排紙手段６０が配置されている。

【００２８】図２は、糊付け製本装置Ｃの用紙搬送経路
を示す構成図である。図３は用紙Ｓへの糊付け製本過程
を示す模式図である。

【００２９】糊付け製本装置Ｃは入口部搬送手段１０の
受け入れ部１１が、画像形成装置本体Ａの排紙ローラ８
Ｃと合致する位置と高さに調節して設置されている。

【００３０】受け入れ部１１に接続する用紙Ｓの搬送路
は、最上段の固定排紙皿１５への上方の用紙搬送路１２
と、下方の用紙搬送路１６に分岐されていて、切り替え
ゲートＧ１の占める角度の選択により用紙Ｓが何れかの
搬送路に給送される。

【００３１】上方の用紙搬送路１２は、搬送ローラ１３
Ａ，１３Ｂ，１３Ｃと排出ローラ１４及びガイド板等か
ら成る。下方の用紙搬送路１６は、搬送ローラ１７Ａ，
１７Ｂ，１７Ｃと切り替えゲートＧ２及びガイド板等か
ら成る。

【００３２】下方の用紙搬送路１６に接続する用紙搬送
路は、中段の用紙方向変換手段２０と、最下段の折り手
段７０に至る２系統に分岐されていて、切り替えゲート
Ｇ２の占める角度の選択により用紙Ｓが何れかの搬送路
に給送される。

【００３３】（１）装置上部の固定排紙皿１５に直接排
紙 画像形成装置本体Ａから排出された画像形成済みの用紙
Ｓは、受け入れ部１１に導入され、用紙搬送路１２を通
過して、搬送ローラ１３Ａ，１３Ｂ，１３Ｃ及びガイド
板により搬送され、排出ローラ１４に挟持されて機外上
部の固定排紙皿１５上に排出され、順次積載される。

【００３４】この用紙搬送過程では、切り替えゲートＧ
１はソレノイドの駆動により揺動され、用紙搬送路１６
を閉止し、用紙搬送路１２を開放状態にして、用紙Ｓの
固定排紙皿１５への通過を可能にする。

【００３５】（２）用紙の９０度方向変換処理 この用紙方向変換モードに設定されると、切り替えゲー
トＧ２はソレノイドがオフの状態で、用紙搬送路１８Ｂ
を閉止し、用紙搬送路１８Ａを開放状態に保持し、用紙
Ｓの用紙搬送路１８Ａの通過を可能にする。

【００３６】画像形成装置本体Ａから排出された画像形
成済みの用紙Ｓは、受け入れ部１１、用紙搬送路１６、
搬送ローラ１７Ａ，１７Ｂを通過し、切り替えゲートＧ
２により開放状態に形成された用紙搬送路１８Ａを通過
して、図示左方のほぼ直角方向に偏向され、搬送ローラ
１７Ｃに挟持され、用紙方向変換手段２０に送り込まれ
る。

【００３７】用紙方向変換手段２０に導入された用紙Ｓ
は、切り替えゲートＧ３の上方に開放された用紙搬送路
２００を通過し、搬送ローラ２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃ，
２２Ｄに挟持されて、図示の矢示左方向に進行する。

【００３８】用紙Ｓの中央部が回転部材２３に到達する
と、用紙搬送が一時停止し、搬送ローラ２２Ａ，２２
Ｂ，２２Ｃ，２２Ｄの圧接が解除され、離間状態に保持
される。この搬送ローラ２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃ，２２
Ｄの圧接解除状態で、回転部材２３の上下の回転円盤２
３Ａ，２３Ｂが用紙Ｓを挟持して回転することにより、
用紙Ｓの方向が９０度変換される。例えば、Ａ４判サイ
ズの用紙Ｓが、回転部材２３により、Ａ４Ｒの方向に変
換される。

【００３９】用紙方向変換手段２０は、用紙Ｓの９０度
回転と用紙Ｓの片寄せ処理とを同時に実行可能である。
又は、用紙方向変換手段２０は、用紙Ｓの９０度回転と
用紙の片寄せ処理とを単独に実行可能である。

【００４０】回転方向が変換された用紙Ｓは、搬送ロー
ラ２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃ，２２Ｄの圧接回転により搬
送され、用紙方向変換手段２０から搬出され、搬送ロー
ラ２４Ａ，２４Ｂとガイド板に案内されて、図示のほぼ
直角方向上方に偏向され、切り替えゲートＧ４を通過し
て更に図示右方に偏向され、用紙修正手段３０に送り込
まれる。

【００４１】糊付け製本処理を要しない用紙Ｓは、ソレ
ノイドの駆動により、切り替えゲートＧ４の左側方の用
紙搬送路を通過して、搬送ローラ６１，６２により搬送
され、排出ローラ６３により機外の昇降排紙皿６４に排
出される。

【００４２】（３）曲がり片寄り修正処理 用紙Ｓの曲がり片寄りを修正する用紙修正手段３０は、
用紙Ｓを挟持及び解除可能にする搬送ローラ３１，３
２，３３，３４、用紙搬送路３００、整合基準板３６、
整合修正板３７から成り、糊塗布処理前の用紙Ｓを整合
基準板３６に当接させて片側整列させる。

【００４３】（４）用紙Ｓへの糊塗布処理 用紙修正手段３０から糊塗布手段４０に送り込まれた用
紙Ｓは、図示の矢示右方向に進行する。糊塗布手段４０
の糊塗布部の用紙搬送路４００、用紙修正手段３０の用
紙搬送路３００は、何れも用紙方向変換手段２０の用紙
搬送路２００とほぼ平行に形成され、用紙Ｓの搬送方向
は用紙方向変換手段２０の搬送方向と逆向きである。

【００４４】糊吐出手段４１は、糊供給手段４２（図５
参照）から供給される糊を収容して、走行する用紙Ｓの
一方の側縁に帯状又は断続する破線状に糊を吐出して糊
塗布部Ｎを形成する。

【００４５】糊塗布処理された用紙Ｓは、搬送ローラ４
３，４４，４５に挟持されて上方に搬送され、ガイド板
から成る用紙搬送路４００に沿って搬送され、排出ロー
ラ４６に挟持されて整合加圧手段５０に排出される。

【００４６】（５）整合加圧処理 糊塗布処理されない１枚目の用紙Ｓは、把持手段（グリ
ッパ手段）５１により挟持されて、停止部材（ストッ
パ）５３に先端部が当接して用紙収納部（スタッカ）５
２上の所定位置に載置される。把持手段５１は回動する
ベルト５４に支持されて移動する。

【００４７】糊塗布処理された２枚目以降の用紙Ｓは、
同様にして、把持手段５１により挟持されて、糊塗布部
を下面側にして、用紙収納部５２上の先行の用紙Ｓ上に
順次載置される。５５は幅方向に移動可能な一対の幅整
合手段であり、用紙Ｓの幅方向を規制する。

【００４８】加圧手段５７は、回動するベルト５４に支
持されて把持手段５１とともに移動する。加圧手段５７
は、用紙Ｓの糊付け裏面側を圧接して移動し、用紙間の
接着を確実にする。

【００４９】加圧手段５７による用紙Ｓの加圧処理は、
２枚目以降の用紙Ｓが用紙収納部５２上に載置される都
度行っても良い。又は、用紙Ｓが複数枚積載される毎に
加圧処理を行ってもよい。

【００５０】以上の工程により糊付け処理された１冊の
製本が完成する。なお、この糊付け製本装置Ｃでは、最
大２００枚の用紙Ｓを糊付け処理して製本化する事がで
きる。

【００５１】（６）用紙束排出 用紙収納部５２の用紙積載面の一部には、駆動ローラ６
５と従動ローラ６６に巻回された複数本の排出ベルト６
７が回動可能に配置されている。

【００５２】最終枚目の用紙Ｓが用紙収納部５２上に積
載され、加圧処理されて、糊付け製本された用紙束は、
排出ベルト６７の排出爪６７ａにより用紙束の後端部を
保持されて、用紙収納部５２の載置面上を滑走して、排
紙手段６０の排出ローラ６３に挟持されて、昇降排紙皿
６４上に排出、積載される。

【００５３】昇降排紙皿６４には、糊塗布処理された用
紙Ｓと、糊塗布処理されない用紙Ｓとが積載可能であ
り、昇降駆動により大量の用紙Ｓを収容する事ができ
る。

【００５４】（７）表紙用紙給紙 表紙用紙給紙手段８０は、給紙カセット８１、給紙部材
８２から構成されている。給紙カセット８１から給紙さ
れた１枚の表紙用紙Ｋは、給紙経路８３、搬送ローラ８
４を通過し、用紙方向変換手段２０に送り込まれ、用紙
修正手段３０を経て、糊塗布手段４０、整合加圧手段５
０において、上述の用紙束の上面又は下面に重ねられて
糊付け製本される。

【００５５】また、給紙カセット８１から給紙された１
枚の表紙用紙Ｋは、給紙経路８３を経て、切り替えゲー
トＧ５により分岐され、後述の折り手段７０内に送り込
まれ、二つ折り処理された後、搬送ローラ８４を通過
し、用紙方向変換手段２０に送り込まれ、用紙修正手段
３０、糊塗布手段４０、整合加圧手段５０を経て、用紙
束に重ねられて糊付け製本する事ができる。

【００５６】（８）折り処理 用紙搬送路１６から図示の下方に搬送された用紙Ｓは、
切り替えゲートＧ２において分岐され、用紙搬送路１８
Ｂを経て折り手段７０内に搬入される。折り手段７０は
折りローラ７１，７２，７３及び搬送路切り替え板７４
から成り、搬入された用紙Ｓに対して、二つ折り処理、
又はＺ折り処理を行う。折り処理された用紙Ｓは、切り
替えゲートＧ５により、表紙用紙給紙経路に合流し、搬
送ローラ８４、切り替えゲートＧ２を経由して、用紙方
向変換手段２０に送り込まれ、更に、用紙修正手段３
０、糊塗布手段４０、整合加圧手段５０を経て糊付け製
本される。

【００５７】図４は各種用紙Ｓへの糊塗布位置を示す斜
視図である。図４（ａ）は用紙Ｓの長辺側に糊塗布部Ｎ
を形成した図、図４（ｂ）は用紙Ｓの短辺側に糊塗布部
Ｎを形成した図、図４（ｃ）は二つ折り処理された用紙
Ｓに糊塗布部Ｎを形成した図、図４（ｄ）はＺ折り処理
された用紙Ｓに糊塗布部Ｎを形成した図である。

【００５８】図５（ａ）は用紙修正手段３０と糊塗布手
段４０の糊吐出手段４１近傍の平面図、図５（ｂ）は糊
塗布手段４０の糊吐出手段４１近傍の正面図である。

【００５９】用紙修正手段３０の搬送ローラ３１〜３４
は、駆動源に接続する用紙搬送路３００下側の駆動ロー
ラ３１Ａ，３２Ａ，３３Ａ，３４Ａと、用紙搬送路３０
０上側の従動ローラ３１Ｂ，３２Ｂ，３３Ｂ，３４Ｂか
ら成る。各駆動ローラはほぼ同一構造をなす。各従動ロ
ーラもほぼ同一構造をなす。

【００６０】用紙修正手段３０において、用紙Ｓを通過
可能にする用紙搬送路３００を形成する上下一対のガイ
ド板は、下ガイド板３８Ａと上ガイド板３８Ｂとから成
る。搬送ローラ３２と搬送ローラ３３との中間には、用
紙Ｓの曲がり片寄りを修正する用紙修正手段３０が配設
されている。用紙修正手段３０は、用紙搬送方向に直交
する用紙Ｓの幅方向に対向配置された整合基準板３６と
整合修正板３７とから成る。

【００６１】整合基準板３６は、用紙搬送方向に平行し
て、装置本体に固定配置されている。整合基準板３６
は、用紙Ｓの幅方向の側端部に用紙Ｓを当接させて、用
紙Ｓの位置決めをする。整合修正板３７は、用紙Ｓの幅
方向サイズに応じて用紙搬送方向に直交する方向に移動
可能であり、図示しない駆動手段により、所定の待避位
置から用紙搬送方向に直交する方向に移動して用紙Ｓの
側端部を押圧する。整合修正板３７は用紙Ｓを挟んで整
合基準板３６の中央付近を押圧し、用紙Ｓの整合基準板
３６への片当たりを防止し、用紙Ｓの側縁部を整合基準
板３６へ密接させる。

【００６２】図６は糊吐出手段４１と薄膜形成ローラ４
７の断面図である。搬送ローラ３４の用紙搬送方向下流
側で、用紙Ｓの幅方向の側縁近傍の所定位置には、糊吐
出手段４１が固定配置されている。糊吐出手段４１は、
ノズル部材４１１、ケーシング４１２、電磁弁４１３、
調整部材４１４、ニードル部材４１５、入口部材４１６
から構成されている。

【００６３】ノズル部材４１１の先端部の内径部は、先
細の円錐形状をなし、最先端部は小口径のノズル開口部
４１１ａに形成されている。

【００６４】ノズル部材４１１の内径部には、細長いニ
ードル部材４１５が移動可能に挿入されている。ニード
ル部材４１５の先端部は、先細形状をなし、ノズル部材
４１１の最先端部の小口径のノズル開口部４１１ａを開
閉可能にする。

【００６５】ノズル部材４１１の後端部は、ケーシング
４１２に螺合して一体化されている。ケーシング４１２
の内部は、空洞状の圧力室４１２ａに形成され、用紙を
接着する糊が充填される。

【００６６】ケーシング４１２の側面には、導入口４１
２ｂが開口し、入口部材４１６に接続している。収納容
器内に収容された用紙接着用の糊は、糊供給手段４２に
より圧送されて、供給管体を経て、入口部材４１６、導
入口４１２ｂからケーシング４１２の圧力室４１２ａ内
に供給される。

【００６７】圧力室４１２ａ内に収容された糊は、電磁
弁４１３の作動により突出されるニードル部材４１５に
より、ノズル部材４１１のノズル開口部４１１ａから吐
出される。

【００６８】なお、ノズル部材４１１のノズル開口部４
１１ａの糊固化を防止するニードル部材４１５の前後進
駆動は、用紙Ｓへの糊付け開始前に行い、固化した糊、
及び同時に吐出した糊は、下方の回収容器４１７に収容
する。

【００６９】また、糊固化防止のためのニードル部材４
１５の前後進駆動回数、及び前後進ストローク長は、ノ
ズル部材４１１の先端部、ニードル部材４１５の先端部
の諸元、及び糊の特性等により最適条件に設定される。

【００７０】本発明の実施の形態で使用される糊は、酢
酸ビニル系接着剤で、粘度は常温で７５０〜１５００ｃ
ｐｓである。

【００７１】糊塗布手段４０の下流側近傍で、搬送ロー
ラ４５の回転軸の軸端には、薄膜形成ローラ４７が固定
配置されている。薄膜形成ローラ４７は、駆動ローラ４
７Ａと従動ローラ４７Ｂから構成されている。

【００７２】糊吐出手段４１の先端部のノズル部材４１
１から吐出された糊は、用紙Ｓの表面上に小さな蒲鉾型
の糊塗布部Ｎ１を形成する。用紙Ｓの搬送により、用紙
Ｓ上に形成された糊塗布部Ｎ１は、下流側の薄膜形成ロ
ーラ４７により圧延されて、所定の糊塗布厚さを有する
糊塗布部Ｎ２になり、平坦な帯状の薄膜糊塗布層に形成
される。

【００７３】図７（ａ）は整合加圧手段５０の平面図、
図７（ｂ）は正面図である。図８（ａ）は、把持手段に
よる用紙先端部把持開始前の状態を示す正面図、図８
（ｂ）は、把持手段５１により用紙先端部を把持した状
態を示す正面図、図９（ａ）は、用紙の把持を解除した
状態の把持手段５１を示す正面図、図９（ｂ）は、用紙
Ｓの先端部を停止部材５３に当接させる状態を示す把持
手段の正面図である。

【００７４】用紙Ｓの先端部を把持して搬送する用紙搬
送手段は、用紙先端部を把持する把持手段５１と、把持
手段５１を用紙搬送方向に直線移動させる移動手段５４
とから成る。

【００７５】移動手段５４は、駆動源に接続する駆動プ
ーリ５４１、駆動プーリ５４１を巻回して回動するベル
ト５４３、ベルト５４３に巻回されて従動回転する従動
プーリ５４２から成る。ベルト５４３の一部には、把持
手段５１が係止部材５１３により固定され、ベルト５６
４と共に回動する。

【００７６】把持手段５１は、係止部材５１３により固
定された走行体５１０、走行体５１０の底部に固定され
た第１把持部材５１１、走行体５１０を有する。

【００７７】第２把持部材５１２は、走行体５１０に植
設された軸５１４に揺動可能に支持されている。第２把
持部材５１２は、弾性部材（以下、バネと称す）５１５
により付勢されて、第１把持部材５１１に圧接する。こ
の圧接状態において、第１把持部材５１１の突部５１１
ａと、第２把持部材５１２の突部５１２ａとは、用紙先
端部を把持する。

【００７８】整合加圧手段５０の入口部近傍には、第１
カム部材５６１が装置本体に固定されている。また、用
紙収納部５２に積載される用紙の先端部付近には、第２
カム部材５６２が用紙サイズに対応して移動可能に支持
されている。

【００７９】第２把持部材５１２の上部に回転可能に支
持されたコロ５１６は、第１カム部材５６１、第２カム
部材５６２に転接可能である。

【００８０】第２カム部材５６２を支持する移動体５６
３は、把持手段移動用のモータＭ１により正逆回動され
るベルト５６４に係止部材５６５を介して係止され、ベ
ルト５６４と共に往復動する。モータＭ１は、移動体５
６３を用紙サイズに対応する位置に停止させる。

【００８１】移動体５６３に固定された停止部材揺動用
のモータＭ２は、歯車Ｚ１，Ｚ２を介して停止部材５３
を揺動させる。停止部材５３が垂下状態に保持されたと
き、用紙Ｓの先端部が停止部材５３に当接して先端部位
置決めが行われる。用紙束Ｓａを整合、加圧して冊子を
作製した後、停止部材５３はモータＭ２により揺動され
て、上方に待避し、冊子の排出を可能にする。

【００８２】用紙収納部５２の用紙搬送方向に直交する
方向には、固定された整合基準板５５１と、用紙Ｓの幅
方向に移動可能な整合修正板５５２とから成る幅整合手
段５５が配置されている。

【００８３】把持手段５１及び移動手段５４により用紙
Ｓの先端部を把持して搬送する過程を以下に説明する。

【００８４】（１）整合加圧手段５０の入口部に用紙Ｓ
の先端部が搬送されるタイミングに同期して、ベルト５
４３が回動され、把持手段５１が整合加圧手段５０の入
口部付近に到達する。把持手段５１の第２把持部材５１
２に設けられたコロ５１６は、固定位置にある第１カム
部材５６１の水平面部５６１ａ上に当接する（図８
（ａ）参照）。

【００８５】更に、ベルト５４３が回動され、把持手段
５１は、第１カム部材５６１の水平面部５６１ａに沿っ
て移動する。この把持手段５１の水平移動中に、第２把
持部材５１２は第１カム部材５６１に規制されて、第２
把持部材５１２の突部５１２ａと、第１把持部材５１１
の突部５１１ａとは離間し、開放状態に保持される。

【００８６】（２）ベルト５４３が更に回動されると、
把持手段５１のコロ５１６は、第１カム部材５６１の傾
斜面部５６１ｂに沿って下降する。コロ５１６が傾斜面
部５６１ｂの端部から滑落すると、第２把持部材５１２
はバネ５１５により付勢されて、軸５１４を中心にして
先端部が下降され、第２把持部材５１２の突部５１２ａ
と第１把持部材５１１の突部５１１ａとが用紙ＳのＰ先
端部を把持する（図８（ｂ）参照）。

【００８７】（３）ベルト５４３の回動継続により、把
持手段５１の第１把持部材５１１と第２把持部材５１２
は、用紙Ｓの先端部を把持して図示左方に移動する。第
２把持部材５１２に支持されたコロ５１６が第２カム部
材５６２の傾斜面部５６２ａに沿って上昇され、第２カ
ム部材５６２は軸５１４を中心にして揺動し、用紙Ｓの
先端部の把持を解除する。コロ５１６が第２カム部材５
６２の頂部に達すると、第２カム部材５６２は全開状態
になる（図９（ａ）参照）。

【００８８】（４）引き続き把持手段５１の移動によ
り、コロ５１６が第２カム部材５６２の水平面部５６２
ｂを転動する間、第２カム部材５６２は全開状態を維持
する。把持手段５１は、停止部材５３が用紙サイズによ
る所定位置に到達したとき、移動が停止される。第１把
持部材５１１と第２把持部材５１２による把持を解除さ
れた用紙Ｓは、惰性により引き続き移動し、用紙Ｓの先
端部が停止部材５３に突き当たって停止し、用紙Ｓの搬
送方向の位置決めがなされる（図９（ｂ）参照）。

【００８９】（５）把持手段５１は移動を継続し、第１
把持部材５１１の先端部が用紙先端部位置から待避する
と、用紙Ｓの先端部は下降し、用紙収納部５２上、又は
用紙収納部５２に積載された先行の用紙Ｓ上に位置され
る。この用紙落下時に、幅整合手段５５の整合修正板５
５２が用紙幅方向に移動して、用紙Ｓの一方の側縁部を
押圧して、用紙Ｓの他方の側縁部を整合基準板５５１に
当接させ、用紙幅整合を行う。

【００９０】糊塗布処理されない１枚目の用紙Ｓは、把
持手段５１により挟持されて、停止部材５３に先端部が
当接して用紙収納部５２上の所定位置に載置される。糊
塗布処理された２枚目以降の用紙Ｓは、同様にして、把
持手段５１により挟持されて、糊塗布部を下面側にし
て、用紙収納部５２上の先行の用紙Ｓ上に順次載置され
る。

【００９１】図１０（ａ）は把持手段５１と加圧手段５
７の平面図、図１０（ｂ）は、正面図である。

【００９２】把持手段５１と加圧手段５７とは、同一の
ユニットに形成され、ベルト５４３に固定された走行体
５１０に組み込まれている。

【００９３】把持手段５１の走行体５１０に植設された
軸５１４の端部には、アーム５７２が揺動可能に支持さ
れている。アーム５７２の先端部には、加圧ローラ５７
１が回転可能に支持されている。アーム５７２は弾性部
材（バネ）５７３により付勢され、加圧ローラ５７１で
用紙Ｓの側縁部に形成された糊塗布部Ｎの裏面側を押圧
する。

【００９４】ベルト５４３の回動により、把持手段５１
が用紙搬送方向に移動し、走行体５１０に揺動可能に支
持され、弾性部材５７３に付勢されたアーム５７２に支
持された加圧ローラ５７１は、用紙Ｓの側縁部に形成さ
れた糊塗布部Ｎの背面側を走行しながら押圧して、用紙
間の接着を確実にする。

【００９５】図１１は、用紙収納部５２に排出された用
紙の先端部及び後端部を揃えて位置決めする整合手段５
８の正面図である。

【００９６】用紙収納部５２に排出された用紙Ｓの後端
部を押圧及び加圧して用紙揃えを行う整合手段５８は、
押圧部材５８１を有する。押圧部材５８１は、駆動手段
により垂直方向の昇降、及び水平方向の移動が可能であ
り、用紙Ｓの後端部を押圧及び解除するとともに、用紙
Ｓの後端部近傍の上面側を押圧及び解除する。

【００９７】押圧部材５８１の背面側に固定された移動
部材５８２は、整合用のモータＭ４により駆動されて駆
動手段を介して用紙搬送方向、及び逆方向に水平移動可
能である。モータＭ４を保持する昇降部材５８３は、昇
降用のモータＭ３、歯車Ｚ３，Ｚ４、回転円板５８４、
クランクレバー５８６により垂直方向に昇降作動する。

【００９８】押圧部材５８１の昇降及び水平移動の過程
を以下に説明する。 昇降用のモータＭ３を駆動して、歯車Ｚ３，Ｚ４を
介して回転円板５８４を回転させる。回転円板５８４の
偏心位置に植設された偏心ピン５８５は、クランクレバ
ー５８６を駆動させ、昇降部材５８３を垂直上方に上昇
させる。昇降部材５８３に搭載された押圧部材５８１も
上昇して、図示の一点鎖線の位置に至る。

【００９９】 整合用のモータＭ４を駆動して、昇降
部材５８３上に移動可能に搭載された移動部材５８２を
用紙搬送方向に水平移動させる。移動部材５８２に固定
された押圧部材５８１も水平移動し、図示の破線で示す
位置に至る。この押圧部材５８１の水平移動により、押
圧部材５８１の垂直面５８１ａが用紙Ｓの後端部を押圧
し、用紙Ｓの先端部を停止部材５３に当接させ、用紙Ｓ
の搬送方向の整合を行う。

【０１００】 昇降用のモータＭ３を逆転駆動して、
回転円板５８４を回転させ、クランクレバー５８６を駆
動させ、昇降部材５８３を垂直下方に下降させる。昇降
部材５８３に搭載された押圧部材５８１も下降して、図
示の実線線の位置に至る。この下降動作の下死点におい
て、押圧部材５８１の爪部５８１ｂが用紙収納部５２上
に積載された先行の用紙束Ｓａの後端部付近の上面を押
圧し、確実に保持する。

【０１０１】整合手段５８が、停止部材５３と押圧部材
５８１とにより用紙収納部５２に排出された用紙を位置
決めし、用紙束Ｓａの後端部付近の上面を押圧した後、
加圧手段５７の加圧ローラ５７１が用紙Ｓの糊塗布部Ｎ
の裏面側を圧接して移動する。用紙束Ｓａが回転及び水
平移動する加圧ローラ５７１により押圧されて、糊塗布
部Ｎが圧接されるとき、用紙束Ｓａの最上層の用紙がず
れて皺を発生することが用紙後端部保持により防止され
る。

【０１０２】 整合、加圧動作終了後、整合用のモー
タＭ４を逆転駆動して、移動部材５８２を用紙搬送方向
に逆行する方向に水平移動させ、初期位置に復帰させ
る。

【０１０３】本発明の糊付け製本装置Ｃは、複写機、プ
リンタ、これらの複合機等の画像形成装置に接続され
る。画像形成装置により所望のデジタル処理が行われ、
片面記録、両面記録、頁編集等の処理後、排出された用
紙は、本発明の糊付け製本装置Ｃを備えた画像形成装置
により、表紙付け、糊付け処理が正確かつ効率よく行わ
れ、製本化される。

【０１０４】なお、本発明の糊付け製本装置Ｃを独立し
た装置に形成し、他の画像形成装置により処理された用
紙に対して糊付け製本を作製することも可能である。

【０１０５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の糊付け製本方法、糊付け製本装置及び画像形成装置に
より以下の効果が奏せられる。

【０１０６】（１）本発明の請求項１又は２に記載の糊
付け製本方法及び糊付け製本装置により、搬送中の用紙
と用紙収納部に積載された用紙束とが、接触することが
防止されるから、糊付着による排紙丸まりや、用紙後端
部残留が解消される。

【０１０７】（２）本発明の請求項３に記載の糊付け製
本装置により、用紙の先端部を把持して搬送する機構
と、糊塗布部を有する用紙の裏面側を加圧する加圧機構
とを同一のユニットに構成することにより、駆動機構の
簡素化と部品点数の削減が実現される。

【０１０８】（３）本発明の請求項４に記載の糊付け製
本装置により、用紙の先端部を把持する把持手段の把持
解除を、用紙先端部が用紙突き当て板（停止部材）に連
動して行われるように、同一のユニットに構成する事に
より、駆動機構の簡素化と部品点数の削減が実現され
る。また、用紙先端部の把持を解除するとき、用紙が変
形することなく、確実、かつ正確な整合が実施可能であ
る。

【０１０９】（４）本発明の請求項５に記載の糊付け製
本装置により、用紙後端部の整合手段と、用紙後端部の
押さえ手段とを一体のユニットに構成することにより、
整合、押圧構成の簡素化と、用紙後端部に発生するカー
ルを押さえ、用紙搬送不良の防止等の信頼性向上が達成
される。

【０１１０】（５）本発明の請求項６に記載の糊付け製
本装置を備えた画像形成装置により、画像形成装置から
高速で搬出された用紙に対して、糊付け製本装置により
糊付け処理を行い、連続して自動的に製本化処理する事
が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】画像形成装置本体、画像読み取り装置、糊付け
製本装置から成る画像形成システムの全体構成図。

【図２】糊付け製本装置の用紙搬送経路を示す構成図。

【図３】用紙への糊付け製本過程を示す模式図。

【図４】各種用紙への糊塗布位置を示す斜視図。

【図５】用紙修正手段と糊塗布手段の糊吐出手段近傍の
平面図、及び正面図。

【図６】糊吐出手段と薄膜形成ローラの断面図。

【図７】整合加圧手段の平面図、及び正面図。

【図８】把持手段による用紙先端部把持開始前の状態を
示す正面図、及び把持手段により用紙先端部を把持した
状態を示す正面図。

【図９】用紙の把持を解除した状態の把持手段を示す正
面図、及び用紙の先端部を停止部材に当接させる状態を
示す把持手段の正面図。

【図１０】把持手段と加圧手段の平面図、及び正面図。

【図１１】用紙の先端部及び後端部を揃えて位置決めす
る整合手段の正面図。

【符号の説明】

４０ 糊塗布手段 ５０ 整合加圧手段 ５１ 把持手段（グリッパ手段） ５１０ 走行体 ５１１ 第１把持部材 ５１２ 第２把持部材 ５１６ コロ ５２ 用紙収納部（スタッカ） ５３ 停止部材（ストッパ） ５４ 移動手段 ５５ 幅整合手段 ５６１ 第１カム部材 ５６２ 第２カム部材 ５６３ 移動体 ５７ 加圧手段 ５８ 整合手段 ５８２ 移動部材 ５８３ 昇降部材 Ａ 画像形成装置本体 Ｃ 糊付け製本装置 Ｎ，Ｎ１，Ｎ２ 糊塗布部 Ｓ 用紙 Ｓａ 用紙束

フロントページの続き (72)発明者 松本 敏高 東京都豊島区要町３丁目51番４号 Ｆターム(参考） 2H072 CA01 CA02 FB06 GA09 HB07 3F101 CC22 CD02 CD05 LA01 LB03 3F106 AA02 AB02 AC02 CA04 CA24 LA01 LA16 LB03 3F108 GA01 GB01 HA13

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置から排出された用紙を受け
   入れ、用紙搬送中に糊吐出手段により用紙面上に直線状
   に糊を塗布し、糊塗布処理された用紙を用紙搬送手段に
   より用紙収納部に積載し、整合手段により用紙を位置決
   めした後、用紙の糊塗布部を押圧して製本化する糊付け
   製本方法において、前記用紙搬送手段は、用紙先端部を
   把持する把持手段と、前記把持手段を用紙搬送方向に移
   動させる移動手段とを有し、前記用紙収納部入口付近の
   所定位置において用紙先端部を把持し、前記移動手段に
   より用紙収納部内を非接触の状態で搬送し、用紙サイズ
   に対応する所定位置まで搬送すると、用紙先端部の把持
   を解除して、用紙先端部を停止部材に突き当てることを
   特徴とする糊付け製本方法。
2. 【請求項２】 画像形成装置から排出された用紙を受け
   入れ、用紙搬送中に糊吐出手段により用紙面上に直線状
   に糊を塗布し、糊塗布処理された用紙を用紙搬送手段に
   より用紙収納部に積載し、整合手段により用紙を位置決
   めした後、用紙の糊塗布部を押圧して製本化する糊付け
   製本装置において、前記用紙搬送手段は、用紙先端部を
   把持する把持手段と、前記把持手段を用紙搬送方向に直
   線移動させる移動手段とを有し、前記把持手段は前記移
   動手段の走行体に固定された第１把持部材と、前記走行
   体に揺動可能に支持された第２把持部材とから成り、前
   記第２把持部材は、糊付け製本装置に設けたカム部材に
   より第１把持部材と離間し、弾性部材により第１把持部
   材に圧接して用紙先端部を把持することを特徴とする糊
   付け製本装置。
3. 【請求項３】 画像形成装置から排出された用紙を受け
   入れ、用紙搬送中に用紙面上に直線状に糊を塗布する糊
   吐出手段と、糊塗布処理された用紙を積載する用紙収納
   部と、前記用紙収納部に用紙を排出する用紙搬送手段
   と、前記用紙収納部に排出された用紙の先端部を位置決
   めする整合手段と、前記用紙収納部に収容された用紙の
   糊塗布部を押圧して製本化する加圧手段とを有する糊付
   け製本装置において、前記用紙搬送手段は、前記用紙収
   納部の入口付近の所定位置において用紙先端部を把持す
   る把持手段と、前記把持手段を用紙搬送方向に直線移動
   させ用紙先端部を前記用紙収納部に非接触状態で搬送す
   る移動手段と、所定位置まで搬送された用紙の把持を解
   除する解除手段と、を備え、前記加圧手段は用紙の糊塗
   布部の裏面側を圧接して転動する回転可能な加圧ローラ
   を有し、前記把持手段と一体のユニットに構成されるこ
   とを特徴とする糊付け製本装置。
4. 【請求項４】 画像形成装置から排出された用紙を受け
   入れ、用紙搬送中に用紙面上に直線状に糊を塗布する糊
   吐出手段と、糊塗布処理された用紙を積載する用紙収納
   部と、前記用紙収納部に用紙を排出する用紙搬送手段
   と、前記用紙収納部に排出された用紙の先端部を位置決
   めする整合手段と、前記用紙収納部に収容された用紙の
   糊塗布部を押圧して製本化する加圧手段とを有する糊付
   け製本装置において、前記用紙搬送手段は、用紙先端部
   を把持して搬送する把持手段と、前記把持手段を用紙搬
   送方向に直線移動させ用紙先端部を前記用紙収納部に非
   接触状態で搬送する移動手段と、所定位置まで搬送され
   た用紙の把持を解除する解除手段とを備え、前記用紙搬
   送手段に支持されて移動可能な前記解除手段は、用紙サ
   イズに対応して移動可能な用紙先端部突き当て用の停止
   部材に連動して、用紙先端部の把持を解除することを特
   徴とする糊付け製本装置。
5. 【請求項５】 画像形成装置から排出された用紙を受け
   入れ、用紙搬送中に用紙面上に直線状に糊を塗布する糊
   吐出手段と、糊塗布処理された用紙を積載する用紙収納
   部と、前記用紙収納部に用紙を排出する用紙搬送手段
   と、前記用紙収納部に排出された用紙の先端部を位置決
   めする整合手段と、前記用紙収納部に収容された用紙の
   糊塗布部を押圧して製本化する加圧手段とを有する糊付
   け製本装置において、前記整合手段は、前記用紙収納部
   に排出された用紙の先端部を突き当てる停止部材と、用
   紙後端部上面側を押圧する押圧部材とを有し、前記加圧
   手段は、回転可能な加圧ローラを有し、前記整合手段
   が、前記停止部材と押圧部材とにより前記用紙収納部に
   排出された用紙を位置決めした後、前記加圧手段の加圧
   ローラが用紙の糊塗布部の裏面側を圧接して移動するこ
   とを特徴とする糊付け製本装置。
6. 【請求項６】 画像書き込み手段、画像形成手段、用紙
   搬送手段、定着手段から成る画像形成装置本体と、請求
   項２〜５の何れか１項に記載の糊付け製本装置とを備え
   て成ることを特徴とする画像形成装置。