JP2002273724A - インゴット切断装置 - Google Patents

インゴット切断装置

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JP2002273724A JP2001079542A JP2001079542A JP2002273724A JP 2002273724 A JP2002273724 A JP 2002273724A JP 2001079542 A JP2001079542 A JP 2001079542A JP 2001079542 A JP2001079542 A JP 2001079542A JP 2002273724 A JP2002273724 A JP 2002273724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プーリーに付着した切粉を効果的に除去す
る。 【解決手段】 互いに離間して配置される一対のプーリ
ー7と、これら一対のプーリー7の外周面に無端帯状の
ブレード9が巻き回され、プーリー7を回転駆動する駆
動機構が設けられているインゴット切断装置において、
プーリー7の外周面を洗浄するプーリー洗浄機構を設け
る。プーリー洗浄機構を、プーリー7の露出している外
周面に洗浄液を吹き付けるスプレー機構16によって構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Si(シリコン)
単結晶等のインゴットを無端の帯状のブレードを用いて
切断するインゴット切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CZ法(チョクラルスキー法)による単
結晶引き上げによって製造されるSi単結晶等のインゴ
ットを、所定長さに切断したり、ウェーハ状に切断する
ために、インゴットの切断装置が用いられている。従
来、インゴット切断装置としては、例えば一対のプーリ
ーの外周面に、表面にダイヤモンドの微粉末が電着され
た無端帯状のブレードが巻き回されたものが用いられて
いる。このインゴット切断装置は、プーリーを回転駆動
してブレードを回転させ、この回転するブレードによっ
てインゴットを切断するものである。このインゴット切
断装置では、切削抵抗の低減やブレードの冷却などの目
的から、インゴットの切断位置よりもブレードの回転方
向の前段の位置で、ブレードの刃先に切削水を吹き付け
ながらインゴットの切断を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインゴット
切断装置には、次のような課題が残されている。すなわ
ち、上記インゴット切断装置では、インゴットの切断中
に発生した切粉が切断位置の周囲に霧状に発生して周辺
を汚すこととなる。この切粉がブレードを受けるプーリ
ーの外周面に付着すると、プーリーの外周面とブレード
との間に滑りが生じやすくなり、ブレードが切削抵抗を
受けた場合にブレードの位置がずれやすくなってしま
う。このようにブレードの位置がずれてしまうと、ブレ
ードの切断能力が低下するので、インゴットの切断時に
その切断面の終端部分に突起が形成されてしまうなど、
加工精度が低下してしまう。また、ブレードの位置がず
れることで切削水がブレードの刃先に十分に当たらなく
なって切削抵抗がさらに増大するので、さらにブレード
のずれ量が大きくなってしまう。そして、このように切
削抵抗が増大すると、インゴットの切断時におけるブレ
ードのそり量が大きくなり、そのままインゴットの切断
を続けた場合には、ブレード自体に癖がついてそりが戻
らなくなってしまい、ブレードの寿命を縮めてしまう。
【0004】このように、ブレードのずれが発生すると
様々な不都合が生じるが、従来のインゴット切断装置で
は、切粉の付着によるブレードの切削能力の低下を防ぐ
ためにブレードに洗浄液を照射して切粉を除去する機構
は設けられていたものの、ブレード以外の他の部分に付
着した切粉を除去する機構は有していなかった。このた
め、従来は、プーリーの外周面にサンドペーパーをかけ
るなどして、プーリーに付着した切粉の除去を不定期に
実施していた。しかし、この作業は作業員が手作業によ
って行っており、安全のためにインゴット切断装置を停
止させた状態で、手回しによってプーリーを回転させな
がらプーリーの外周面にサンドペーパーを当てているの
で、作業効率が低かった。また、プーリーの表面にはブ
レードの滑りを防止するための溝が形成されていている
場合があるが、この場合には溝内に詰まった切粉を取り
除くことは困難であった。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、プーリーに付着した切粉を効果的に除去すること
ができるインゴット切断装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
のインゴット切断装置は、軸線を略平行にした状態で互
いに離間して配置される一対のプーリーと、該一対のプ
ーリーに巻き回された無端帯状のブレードと、前記一対
のプーリーの少なくとも一方を回転駆動して前記ブレー
ドを回転させる駆動機構とを有し、回転する前記ブレー
ドによってインゴットを切断するインゴット切断装置で
あって、前記プーリーの外周面を洗浄するプーリー洗浄
機構を有していることを特徴としている。このインゴッ
ト切断装置では、プーリーの外周面を洗浄するプーリー
洗浄機構を有しているので、プーリー洗浄機構によって
プーリーの外周面を洗浄して、プーリーに付着した切粉
を除去することができ、ブレードのずれを抑えることが
できる。
【0007】また、本発明のインゴット切断装置は、プ
ーリー洗浄機構が、プーリーの露出している外周面に洗
浄液を吹き付けるスプレー機構を有する構成としてもよ
い。このインゴット切断装置では、プーリーの露出して
いる外周面に洗浄液を吹き付けるスプレー機構を有する
ので、プーリーの外周面に付着した切粉が洗浄液によっ
て洗い流されることとなる。例えば、プーリーの表面に
ブレードの滑りを防止するための溝が形成されていた場
合にも、溝内に詰まった切粉を洗浄液によって洗い流す
ことができる。
【0008】また、本発明のインゴット切断装置は、プ
ーリー洗浄機構が、前記プーリーの露出している外周面
に当接可能な洗浄部材を有する構成としてもよい。この
インゴット切断装置では、プーリーの露出している外周
面に当接可能な洗浄部材を有するので、洗浄部材によっ
てプーリーの外周面に付着している切粉が直接こすり落
とされることとなり、より確実に切粉が除去される。こ
こで、プーリー洗浄機構を、洗浄部材に加えて前記のス
プレー機構を有する構成とすれば、切粉の除去をより一
層効果的に行うことができる。
【0009】さらに、本発明のインゴット切断装置は、
前記洗浄部材が、ブラシ部材またはスポンジ部材である
技術が採用される。すなわち、このインゴット切断装置
では、プーリーの表面にブレードの滑りを防止するため
の溝が形成されていた場合にも、洗浄部材を溝内にまで
到達させることができ、溝内に詰まった切粉も取り除く
ことができる。
【0010】また、本発明のインゴット切断装置は、プ
ーリー洗浄機構が、プーリーの回転軸と平行した軸で回
転可能とされかつ外周面にシート状の前記洗浄部材が着
脱可能に巻かれたローラーを有する構成としてもよい。
すなわち、このインゴット切断装置では、シート状の前
記洗浄部材がローラーの外周面に巻かれているので、ロ
ーラーが回転することで、洗浄部材の片減りを生じにく
くすることができる。さらに、シート状の洗浄部材が着
脱可能に巻かれたローラーを有するので、洗浄部材の目
詰まり等の状態に応じて洗浄部材の取り替えができると
ともに、切粉の付着状況に応じて異なる種類の洗浄部材
に適宜変更することが容易となる。これにより、洗浄作
業の効率化をさらに図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】〔第一の実施の形態〕以下、本発
明の第一の実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。本実施形態にかかるインゴット切断装置1は、
図1の斜視図に示すように、略円柱形状をなすインゴッ
ト2が軸線を水平にした状態で載置される台座3と、台
座3の上方側で上下に昇降可能にして設けられる昇降台
4とを有している。
【0012】昇降台4には、台座3上のインゴット2の
軸線を挟んで両側に位置するように互いに離間させて、
それぞれ垂直軸まわりに回転可能な一対の主軸部6が設
けられている。これら主軸部6の下端には、それぞれ主
軸部6と同軸にしてかつ主軸部6と一体的に回転可能に
してプーリー7が設けられている。これらプーリー7の
外周面には、図3に示すように、全周にわたってゴム等
からなる滑り止め部材8が設けられている。また、滑り
止め部材8の外周面には、プーリー7の周方向に延びる
溝8aが複数形成されている。これら一対のプーリー7
の外周面には、下縁に切刃が形成された無端帯状のブレ
ード9が巻き回されて、プーリー7の回転に伴って回転
可能とされている。このブレード9は、無端帯状の台金
の表面にダイヤモンドの微粉末が電着された構成とされ
ている。ここで、図2の平面図に概略的に示すように、
前記一対のプーリー7は、それぞれ他方のプーリー7を
向く側で外周面が露出されている。
【0013】また、昇降台4には、駆動軸部を略垂直に
した状態で駆動モータ11が設けられている。駆動モー
タ11の駆動軸部と前記対をなす主軸部6のうちの一方
には、無端のVベルト12が巻き回されており、これに
よって駆動軸部の回転がVベルト12を介してこの一方
の主軸部6に伝達されて、この主軸部6に取り付けられ
るプーリー7が回転駆動されるようになっている。以下
では、主軸部6のうち駆動モータ11によって回転駆動
される側を駆動側主軸部6a、他方の主軸部6を従動側
主軸部6bとする。これら駆動モータ11、Vベルト1
2、駆動側主軸部6aは、プーリー7を回転駆動する駆
動機構を構成している。
【0014】昇降台4には、前記ブレード9において前
記一対のプーリー7間に位置する範囲の両端でブレード
9を案内してこの範囲内でのブレード9のぶれを抑える
静圧ユニット13が設けられている。インゴット切断装
置1は、ブレード9において静圧ユニット13間に位置
する範囲でインゴット2の切断を行うものである。さら
に、昇降台4には、静圧ユニット13間でブレード9に
切削水を照射する切削水供給機構14が設けられてい
る。また、昇降台4において台座3上のインゴット2に
対向する位置には、この台座3上のインゴット2と平行
にして、インゴット2の切断時におけるインゴット2と
の干渉を避けるための断面U字形状の溝4aが形成され
ている。
【0015】そして、インゴット切断装置1には、図1
及び図2に示すように、プーリー7の外周面を洗浄する
プーリー洗浄機構が設けられている。本実施の形態で
は、プーリー洗浄機構として、プーリー7の露出してい
る外周面に洗浄液を吹き付けるスプレー機構16を用い
ている。スプレー機構16は、洗浄液供給源17と、一
端を洗浄液供給源17に接続され、他端側をプーリー7
の露出している外周面に対向させた状態にして昇降台4
に取り付けられる洗浄液供給管18と、洗浄液供給管1
8のプーリー7側の端部に先端をプーリー7に向けた状
態で設けられる洗浄液噴射ノズル19とを有している。
【0016】ここで、本実施の形態では、洗浄液供給源
17が供給する洗浄液として、濾過によって不純物が取
り除かれた濾過水を用いている。洗浄液としては、これ
に限らず、他の洗浄液を用いてもよい。また、洗浄液供
給管18は、昇降台4の昇降動作を許容するようにして
設けられるものである。この洗浄液供給管18には、洗
浄液供給管18内での洗浄液の流通を制御するバルブV
が設けられている。そして、洗浄液噴射ノズル19は、
洗浄液供給源17から洗浄液供給管18を通じて供給さ
れる洗浄液を、プーリー7の外周面に向けて円錐状に広
がるようにしてかつ均一に噴出するものである。
【0017】このように構成されるインゴット切断装置
1は、駆動モータ11によってVベルト12及び駆動側
主軸部6aを介してプーリー7を回転駆動して、プーリ
ー7の外周面に巻き回されるブレード9を回転させ、こ
の回転するブレード9においてプーリー7間に位置する
部分でインゴット2の切断を行うものである。本実施形
態に示すインゴット切断装置1では、昇降台4を台座3
上のインゴット2の上方に位置させ、上記のようにして
ブレード9を回転させながら昇降台4を降下させること
で、ブレード9の下縁に形成される切刃によってインゴ
ット2を軸線に直交する方向に切断するようになってい
る。
【0018】インゴット2の切断を行うことで、インゴ
ット2の切断中に発生した切粉が切断位置の周囲に霧状
に発生して周辺を汚すこととなり、この切粉はブレード
9を受けるプーリー7の外周面にも付着することとな
る。すると、プーリー7の外周面とブレード9との間に
滑りが生じやすくなり、ブレード9が切削抵抗を受けた
場合にブレード9の位置がずれやすくなってしまう。こ
のようにブレード9の位置がずれてしまうと、様々な不
都合が生じるので、本実施の形態に示すインゴット切断
装置1では、プーリー洗浄機構であるスプレー機構16
によって定期的または不定期的にプーリー7の洗浄を行
う。
【0019】具体的には、前述の駆動機構によってプー
リー7を回転駆動させながら、スプレー機構16の洗浄
液供給管18に設けられるバルブVを開いて、洗浄液供
給源17から洗浄液供給管18内に供給される洗浄液
を、洗浄液噴射ノズル19からプーリー7の外周面に向
けて噴出させる(図3参照)。このようにプーリー7を
回転させた状態でその外周面に洗浄液を吹き付けること
で、プーリー7の外周面全周に洗浄液が吹き付けられる
こととなり、プーリー7の外周面に付着した切粉が洗浄
液によって洗い流されることとなる。また、この際に洗
浄液はプーリー7の外周面に設けた滑り止め部材8の溝
8a内にも吹き付けられるので、溝8a内に詰まった切
粉も洗い流されることとなる。
【0020】ここで、上記のプーリー洗浄機構によるプ
ーリー7の洗浄は、インゴット2の切断作業を休止して
いる状態で行うほか、インゴット2の切断作業と並行し
て行うようにしてもよい。
【0021】このように構成されるインゴット切断装置
1は、ブレード9が巻き回されるプーリー7の外周面を
洗浄するプーリー洗浄機構を有しているので、プーリー
洗浄機構によってプーリー7の外周面を洗浄して、プー
リー7に付着した切粉を除去することができ、ブレード
9のずれを抑えることができる。さらに、本実施の形態
では、プーリー洗浄機構として、プーリー7の露出して
いる外周面に洗浄液を吹き付けるスプレー機構16を用
いているので、プーリー7の外周面に付着した切粉だけ
でなく、プーリー7の外周面に設けられる滑り止め部材
8の溝8a内に詰まった切粉も洗浄液によって洗い流す
ことができる。
【0022】そして、このようにブレード9のずれが抑
えられることで、ブレードの切断能力の低下を抑えて加
工精度を維持することができ、また切削水供給機構14
によって供給される切削水がブレード9の刃先に十分に
当たることとなり、切削抵抗の増加を抑えることができ
る。そして、このように切削抵抗が抑えられることで、
インゴットの切断時におけるブレードのそり量を小さく
することができ、ブレード自体に癖をつきにくくして、
ブレードの寿命をのばすことができる。
【0023】〔第二の実施の形態〕以下に、本発明の第
二の実施形態について図4及び図5を参照して説明す
る。本実施形態にかかるインゴット切断装置41は、図
4の斜視図に示すように、第一の実施の形態に示したイ
ンゴット切断装置1において、プーリー洗浄機構とし
て、スプレー機構16に加えて、さらにプーリー7の露
出している外周面に当接可能な洗浄部材21を設けたも
のである。
【0024】洗浄部材21は、昇降台4の溝4a内に取
付具22を介して着脱可能にして取り付けられる。本実
施の形態では、取付具22は、図5の分解斜視図に示す
ように、一端に溝4aの内面を受ける当接板24が設け
られ他端は外周に右ネジが形成された右ネジ部23aと
される丸棒状の第一のシャフト23と、第一のシャフト
23と同径の丸棒状とされて一端に当接板24が設けら
れ他端は外周に左ネジが形成された左ネジ部25aとさ
れる第二のシャフト25と、一端には第一のシャフト2
3の右ネジ部23aが螺合され、他端には第二のシャフ
ト25の左ネジ部25aが螺合されてこれら第一、第二
のシャフト23、25を同軸かつ互いの間隔を調整可能
にして接続するターンバックル26とを有している。こ
こで、第一、第二のシャフト23、25の当接板24に
おいて溝4aの内面を受ける側には、それぞれ滑り止め
のパッド27が貼付されている。このパッド27として
は例えば研磨布が用いられる。
【0025】取付具22は、ターンバックル26を操作
してこれら第一、第二のシャフト23、25間の間隔を
調整して、第一、第二のシャフト23、25をそれぞれ
当接板24を溝4aの対向する内壁面に当接させた状態
でさらに突っ張らせることで、溝4a内に装着される。
そして、ターンバックル26を操作してこれら第一、第
二のシャフト23、25間の間隔を縮めて、第一、第二
のシャフト23、25の当接板24を溝4aの対向する
内壁面から離間させることで溝4aから取り外すことが
できる。
【0026】さらに、第一のシャフト23または第二の
シャフト25には、これらに対して軸線を直交させた状
態で着脱を可能にして支持軸部28が設けられている。
支持軸部28は、取付具22を溝4a内に装着した状態
では、前記プーリー7の近傍でプーリー7と軸線を平行
にした状態に設けられる。支持軸部28の一端には、第
一のシャフト23または第二のシャフト25の外周面を
受ける受け面28aが形成されており、支持軸部28に
おいて受け面28aが形成される端部には、受け面28
aとの間に第一のシャフト23または第二のシャフト2
5を挟み込んで固定するクランプ部材28bがボルトに
よって螺着されるようになっている。
【0027】支持軸部28の他端には、外周面をプーリ
ー7の外周面と対向させた状態で支持軸部28と同軸ま
わりに回転可能にしてローラー31が取り付けられてい
る。このローラー31は、中心軸に沿って支持軸部28
が挿通される挿通孔31aが形成されている。この挿通
孔31aは支持軸部28の外径よりも若干大径とされて
おり、これによってローラー31は支持軸部28の軸線
回りに回転可能とされている。また、ローラー31の外
周面には、その全周にわたって、後述する第二の面ファ
スナー34との係合面を外周に向けた状態にして第一の
面ファスナー33が取り付けられている。ここで、支持
軸部28には、支持軸部28に装着されたローラー31
の上端を受けてローラー31の上方への移動を規制する
フランジ状のストッパー28cが設けられている。ま
た、支持軸部28の下端には外周にねじ溝が形成されて
ネジ部28dとされており、ネジ部28dには、支持軸
部28に装着されるローラー31の下端を受けるナット
32が螺着されるようになっている。
【0028】本実施の形態では、洗浄部材21は、ロー
ラー31の外周面に着脱を可能にして装着されるシート
状のスポンジ部材21aとされている。スポンジ部材2
1aの裏面には、両面テープ35を介して、第一の面フ
ァスナー33との係合面をスポンジ部材21aの裏面に
向けた状態にして第二の面ファスナー34が貼り付けら
れている。ここで、第一、第二の面ファスナー33、3
4は互いに着脱を可能にして係合するものである。スポ
ンジ部材21aは、裏面に設けられた第二の面ファスナ
ー34をローラー31の外周面に設けられる第一の面フ
ァスナー33と係合させつつ巻くことで、ローラー31
の外周面に着脱を可能にして装着されている。ここで、
本実施の形態では、洗浄部材21としてシート状のスポ
ンジ部材21aを用いているが、これに限られることな
く、洗浄部材21としてはサンドペーパーや、研磨布等
の繊維からなるシート等、プーリー7の外周面に付着し
た切粉をこすり落とすことができ、かつローラー31の
外周面に巻くことが可能な構成のものであれば任意のも
のを用いることができる。
【0029】本実施の形態にかかるインゴット切断装置
では、第一の実施の形態と同様に、プーリー洗浄機構に
よって、定期的または不定期的にプーリー7の外周面の
洗浄を行う。スポンジ部材21aによるプーリー7の洗
浄は、以下のようにして行われる。まず、図4に示すよ
うに、取付具22を昇降台4の溝4a内に取り付けて、
この取付具22によってスポンジ部材21aをプーリー
7の露出されている外周面に当接させた状態で保持す
る。この状態で、駆動機構によってプーリー7を回転駆
動することで、スポンジ部材21aによってプーリー7
の外周面に付着した切粉が払い落とされる。
【0030】ここで、図4では、スポンジ部材21aを
支持する支持軸部28を第一のシャフト23側に装着し
て、第一のシャフト23に近い側のプーリー7の洗浄を
行っている状態を示している。そして、他方のプーリー
7の洗浄を行う場合には、スポンジ部材21aを支持す
る支持軸部28を第二のシャフト25側に移し替えるこ
とで、同様にして他方のプーリー7の洗浄を行うことが
できる。また、このようにプーリー7を片方ずつ洗浄す
る他、第一のシャフト23と第二のシャフト25の両方
に装着して、両方のプーリー7を同時に洗浄するように
してもよい。
【0031】本実施の形態では、洗浄部材21として変
形の容易なスポンジ部材21aを用いているので、プー
リー7の外周面に設けた滑り止め部材8の溝8a内にも
洗浄部材21を到達させることができ、溝8a内に詰ま
った切粉も払い落とすことができる。さらに、本実施の
形態では、プーリー洗浄機構としてスプレー機構16も
設けられており、洗浄液による洗浄と並行して洗浄部材
21による洗浄が行われるので、プーリー7の外周面に
付着した切粉をさらに効果的に除去することができる。
【0032】また、本実施の形態では、洗浄部材21を
ローラー31の外周面に設けており、洗浄部材21は回
転するプーリー7と接触することでローラー31ととも
に回転することとなるので、洗浄部材21の片減りを生
じにくくすることができる。ここで、ローラー31の回
転には負荷が加えられており、これによってプーリー7
の外周面に対して滑りを生じさせて切粉を払い落とすよ
うになっている。
【0033】ここで、洗浄部材21として、例えば同じ
構成の予備のスポンジ部材や、硬さや形状の異なるスポ
ンジ部材、もしくはサンドペーパー等の他の構成のもの
を複数種類用意することで、洗浄部材21の目詰まり等
の状態に応じて洗浄部材21の取り替えができるととも
に、切粉の付着状況に応じて異なる種類の洗浄部材21
に適宜変更することが容易となる。これにより、洗浄作
業の効率化をさらに図ることができる。また、洗浄部材
21の交換は、洗浄部材21のみを交換する以外にも、
洗浄部材21をローラー31ごと交換するようにしても
よい。
【0034】ここで、本実施の形態では、ローラー31
の外周面にシート状のスポンジ部材21aを着脱可能に
して設けた例を示したが、これに限られることなく、例
えば図6の分解斜視図に示すように、支持軸部28に対
して、ローラー31の代わりに洗浄部材21である円柱
形状のブラシ36を装着して、このブラシ36によって
プーリー7の外周面の洗浄を行うようにしてもよい。ま
た、上記のように洗浄部材21をローラー31に装着す
る構成としたり、洗浄部材21として円柱形状のブラシ
36を用いる代わりに、例えば図7(a)や図7(b)
の平面図に示すように、支持軸部28に対して直接ブロ
ック状のスポンジ部材37やブラシ部材38を支持軸部
28まわりの回転を規制した状態で装着して、これらス
ポンジ部材36やブラシ部材37によって直接プーリー
7の外周面に付着した切粉を払い落とす構成としてもよ
い。また、取付具22の構成は、上記の構成に限らず、
任意の構成とすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プーリー洗浄機構によってプーリーの外周面を洗浄し
て、プーリーに付着した切粉を除去することができ、ブ
レードのずれを抑えることができる。そして、このよう
にブレードのずれが抑えられることで、ブレードの切断
能力の低下を抑えて加工精度を維持することができる。
また、切削水がブレードの刃先に十分に当たることとな
り、切削抵抗の増加を抑えることができる。そして、イ
ンゴットの切断時におけるブレードのそり量を小さくす
ることができ、ブレード自体に癖をつきにくくすること
ができ、ブレードの寿命をのばすことができる。
【0036】また、プーリー洗浄機構が、プーリーの露
出している外周面に洗浄液を吹き付けるスプレー機構を
有している場合には、プーリーの外周面に付着した切粉
が洗浄液によって洗い流されることとなる。これによ
り、例えば、プーリーの表面にブレードの滑りを防止す
るための溝が形成されていた場合にも、溝内に詰まった
切粉を洗浄液によって洗い流すことができる。
【0037】また、プーリー洗浄機構が、前記プーリー
の露出している外周面に当接可能な洗浄部材を有してい
る場合には、洗浄部材によってプーリーの外周面に付着
している切粉が直接こすり落とされることとなり、より
確実に切粉が除去される。
【0038】さらに、前記洗浄部材が、ブラシ部材また
はスポンジ部材である場合には、プーリーの表面にブレ
ードの滑りを防止するための溝が形成されていた場合に
も、洗浄部材を溝内にまで到達させることができ、溝内
に詰まった切粉も取り除くことができる。
【0039】また、プーリー洗浄機構が、プーリーの回
転軸と平行した軸で回転可能とされかつ外周面にシート
状の前記洗浄部材が着脱可能に巻かれたローラーを有す
る構成とした場合には、ローラーが回転することで、洗
浄部材の片減りを生じにくくすることができる。さら
に、シート状の洗浄部材が着脱可能に巻かれたローラー
を有するので、洗浄部材の目詰まり等の状態に応じて洗
浄部材の取り替えができるとともに、切粉の付着状況に
応じて異なる種類の洗浄部材に適宜変更することが容易
となる。これにより、洗浄作業の効率化をさらに図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態にかかるインゴッ
ト切断装置の主要部の構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態にかかるインゴッ
ト切断装置の主要部の概略構成を示す平面図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態にかかるインゴッ
ト切断装置のプーリー洗浄機構によるプーリーの洗浄の
様子を示す側面図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態にかかるインゴッ
ト切断装置の主要部の構成を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第二の実施の形態にかかるインゴッ
ト切断装置のプーリー洗浄機構の構成を示す分解斜視図
である。
【図6】 本発明の第二の実施の形態にかかるインゴッ
ト切断装置のプーリー洗浄機構の他の構成を示す分解斜
視図である。
【図7】 本発明の第二の実施の形態にかかるインゴッ
ト切断装置のプーリー洗浄機構に用いられる洗浄部材の
他の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1、41 インゴット切断装置 2 インゴット 6a 駆動側主軸部(駆動機構) 7 プーリー 9 ブレード 11 駆動モータ
(駆動機構) 12 Vベルト(駆動機構) 16 スプレー機構
(プーリー洗浄機構) 21 洗浄部材 31 ローラー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を略平行にした状態で互いに離間し
    て配置される一対のプーリーと、該一対のプーリーに巻
    き回された無端帯状のブレードと、前記一対のプーリー
    の少なくとも一方を回転駆動して前記ブレードを回転さ
    せる駆動機構とを有し、回転する前記ブレードによって
    インゴットを切断するインゴット切断装置であって、 前記プーリーの外周面を洗浄するプーリー洗浄機構を有
    していることを特徴とするインゴット切断装置。
  2. 【請求項2】 前記プーリー洗浄機構は、前記プーリー
    の露出している外周面に洗浄液を吹き付けるスプレー機
    構を有していることを特徴とする請求項1記載のインゴ
    ット切断装置。
  3. 【請求項3】 前記プーリー洗浄機構は、前記プーリー
    の露出している外周面に当接可能な洗浄部材を有してい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のインゴッ
    ト切断装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄部材は、ブラシ部材またはスポ
    ンジ部材であることを特徴とする請求項3に記載のイン
    ゴット切断装置。
  5. 【請求項5】 前記プーリー洗浄機構は、前記プーリー
    の回転軸と平行した軸で回転可能とされかつ外周面にシ
    ート状の前記洗浄部材が着脱可能に巻かれたローラーを
    有していることを特徴とする請求項3または4に記載の
    インゴット切断装置。
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