JP2002273116A - 自動変速機用オイルフィルタ装置 - Google Patents

自動変速機用オイルフィルタ装置

Info

Publication number
JP2002273116A
JP2002273116A JP2001078028A JP2001078028A JP2002273116A JP 2002273116 A JP2002273116 A JP 2002273116A JP 2001078028 A JP2001078028 A JP 2001078028A JP 2001078028 A JP2001078028 A JP 2001078028A JP 2002273116 A JP2002273116 A JP 2002273116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
oil
automatic transmission
filter element
filter device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001078028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4375698B2 (ja
Inventor
Kazuki Matsubara
一樹 松原
Yoshitaka Nishio
佳高 西尾
Hiroshi Horiuchi
洋志 堀内
Masaharu Suzuki
雅晴 鈴木
Koichiro Inukai
浩一郎 犬飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Denso Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Toyota Boshoku Corp, Denso Corp filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001078028A priority Critical patent/JP4375698B2/ja
Publication of JP2002273116A publication Critical patent/JP2002273116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4375698B2 publication Critical patent/JP4375698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】濾過効率が良く、圧力損失が少ない自動変速機
用オイルフィルタ装置を提供することにある。 【解決手段】 フィルタケース10の濾過室20に設け
られかつ濾過室20をダスティサイドとクリーンサイド
に区分してオイルを濾過するフィルタエレメント30を
ひだ折り形状とし、またこのフィルタエレメント30は
エレメント本体31とそのクリーンサイド21側の表面
に一体化した線状補強部材32とからなり、この線状補
強部材32は少なくともエレメント本体31のひだ形状
のひだ稜線と交差して延びている自動変速機用オイルフ
ィルタ装置100である。フィルタエレメント30をひ
だ折り形状とすることで濾過効率を向上させ、フィルタ
エレメント30のクリーンサイド21側の表面にひだ稜
線と交差して延びている線状補強部材32を一体化し
て、ひだ密着を防止して圧力損失を少なくしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機用オイ
ルフィルタ装置に関する。更に詳しくはひだ折り形状の
フィルタエレメントを有する自動変速機用オイルフィル
タ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の自動変速機(オートマチック
トランスミッション)には、その内部に充填されている
作動油即ち自動変速機用オイルを濾過するオイルフィル
タ装置が備え付けられている。
【0003】このオイルフィルタ装置は自動変速機の内
部の狭い空間に取り付けられることから、その形状には
制約が課せられている。例えば高さを押さえたいわば偏
平状にしたオイルフィルタ装置が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし高さを押さえた
偏平状の形状にオイルフィルタ装置を構成した場合に
は、オイルフィルタ装置の内部に設けるフィルタエレメ
ントは概ね水平方向に取り付けざるを得ず、オイルを濾
過するための濾過面積を十分に確保できないという問題
が生じていた。
【0005】そこで例えば特開2000−2108号公
報には、図9に示すように、断面が略長方形のフィルタ
ケース71の対角線上に設けたフィルタエレメント72
を有するオイルフィルタ装置70が開示されている。こ
のオイルフィルタ装置70では断面が略長方形のフィル
タケース71の対角線上にフィルタエレメント72を設
けてフィルタエレメント72による濾過面積を大きくし
ている。しかし断面形状が略長方形のフィルタケース7
1の対角線上に単にフィルタエレメント72を設ける手
法では、略長方形の高さ方向が押さえられている以上フ
ィルタエレメント72の濾過面積をそれほど大きくする
ことはできない。
【0006】また特開2000−279716号公報に
は、図10に示すように、フィルタケース81の内部に
設けられたフィルタエレメント82をひだ折り形状とす
ることによって、濾過面積を大きくしたオイルフィルタ
装置80が開示されている。このようにフィルタエレメ
ント82をひだ折り形状にした場合には確かに濾過面積
を大きくすることができる。しかしフィルタエレメント
82を単にひだ折り形状とする場合には、オイル流量が
大きいときやオイルの粘度が高い低温時においてオイル
の通油抵抗が高くなり、オイルの流圧によってひだ折り
形状のひだ密着が発生するという問題が生じる。
【0007】このようにひだ折り形状のフィルタエレメ
ント82にひだ密着が生じると実質的な濾過面積を大き
くすることができなくなり、濾過効率を向上することが
できない。またひだ密着の部分で圧力損失が生じること
になる。
【0008】そこで本発明の目的とするところは、上記
問題を解決して、濾過効率が良く、圧力損失が少ない自
動変速機用オイルフィルタ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動変速機用オイルフィルタ装置は、オイ
ルが流入する流入口と該流入口から流入したオイルが通
過する濾過室と該濾過室を通過したオイルが流出する流
出口とを有するフィルタケースと、該濾過室に設けられ
かつ該濾過室をダスティサイドとクリーンサイドに区分
してオイルを濾過するひだ折り形状のフィルタエレメン
トとを有し、前記フィルタエレメントは、ひだ折り形状
のエレメント本体と該エレメント本体の前記クリーンサ
イド側の表面に一体化した線状補強部材とからなり、前
記線状補強部材は、少なくとも前記エレメント本体のひ
だ折り形状のひだ稜線と交差して延びていることを特徴
とする。
【0010】本発明の自動変速機用オイルフィルタ装置
は、フィルタケースとその濾過室に設けられたひだ折り
形状のフィルタエレメントとを有している。ひだ折り形
状のフィルタエレメントを用いることによって濾過面積
を大きくすることを可能としている。このように濾過面
積を大きくすることで、濾過効率を向上させることがで
きる。
【0011】更にこのひだ折り形状のフィルタエレメン
トはひだ折り形状のエレメント本体とこのエレメント本
体のクリーンサイド側の表面に一体化した線状補強部材
とからなるが、この線状補強部材は少なくともエレメン
ト本体のひだ折り形状のひだ稜線と交差して延びてい
る。
【0012】フィルタエレメントに対するオイルの流圧
はフィルタエレメントのダスティサイド側からクリーン
サイド側方向に向かって加えられる。その結果フィルタ
エレメントのクリーンサイド側のひだ稜線同士が接近し
てひだ密着が生じることになる。そこでひだ折り形状の
エレメント本体のクリーンサイド側の表面に少なくとも
ひだ稜線と交差して延びている線状補強部材を配設し
て、エレメント本体とこの線状補強部材を一体化するこ
とによって、エレメント本体のひだ折り形状がひだ稜線
と交差して変形して、ひだ稜線同士が近接したり、接触
してひだ密着が生じることを防止している。
【0013】このようにひだ折り形状のフィルタエレメ
ントのひだ密着を防止することによって、大きい濾過面
積を維持しかつひだ密着による圧力損失を防止すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。本発明の自動変速機用オイルフィルタ装置
は、フィルタケースとひだ折り形状のフィルタエレメン
トとを有する。
【0015】このフィルタケースはオイルが流入する流
入口と流入口から流入したオイルが通過する濾過室と濾
過室を通過したオイルが流出する流出口とを有し、ひだ
折り形状のフィルタエレメントがこの濾過室に設けら
れ、濾過室をダスティサイドとクリーンサイドとに区分
している。
【0016】このフィルタケースは、オイルがフィルタ
ケースの流入口から濾過室のダスティサイドに流入し、
ひだ折り形状のフィルタエレメントによって濾過されて
濾過室のクリーンサイドを通って流出口から流出するよ
うに構成されている。
【0017】従って流入口及び流出口は、ひだ折り形状
のフィルタエレメントの両側に位置するように設けるこ
とができる。流出口と流入口は、濾過面積を実質的に大
きくするという観点からは、フィルタエレメントを中心
として面対称の位置に設けるのではなく、斜めにずれた
位置に設けることが好ましい。
【0018】フィルタケースは、自動変速機(オートマ
チックトランスミッション)やCVTの内部の狭いスペ
ースに備え付けることができる形状とすることができ
る。例えば平たい略直方体形状、偏平形状等とすること
が可能である。
【0019】フィルタケースは通常のオイルフィルタ装
置のフィルタケースに用いられる材料を用いることがで
きる。例えば鉄等の金属、ナイロン等の合成樹脂等を用
いることができる。
【0020】ナイロン等の合成樹脂を用いて一対のフィ
ルタケース要素を接合してフィルタケースを構成する場
合には、振動溶着、摩擦溶着、加熱溶着等の溶着によっ
て一体のフィルタケース要素を接合してフィルタケース
を形成することができる。従って特に接着剤を用いるこ
となくフィルタケースを形成することができる。また溶
着によって接合しているので、フィルタケースの液密性
を高くすることが可能となる。更に後述するようにフィ
ルタエレメントを保持する合成樹脂製の保持枠をフィル
タエレメントの周縁部と一体化して成形した場合におい
て、この保持枠を合成樹脂製のフィルタケースに接合す
る場合にも溶着して接合することができる。その結果保
持枠とフィルタケースの間の液密性を高くすることがで
きる。
【0021】このひだ折り形状のフィルタエレメント
は、フィルタケースの内部のオイルが通過する濾過室に
設けられている。フィルタエレメントが濾過室に設けら
れることにより、濾過室はオイルの流れの上流側である
ダスティサイドと下流側であるクリーンサイドとに区分
され、オイルに含まれている不純物はフィルタエレメン
トで除去されることになる。
【0022】フィルタエレメントはひだ折り形状を有す
ることにより、濾過面積を大きくしている。上述したよ
うに流入口と流出口をフィルタエレメントを挟んで斜め
にずれた位置に設けることによって、オイルがひだ折り
形状のフィルタエレメントのひだをより多く通過するよ
うにすることができる。このフィルタエレメントのひだ
折り形状は、山部と谷部とが交互に配置されるようにし
て形成される。従ってフィルタエレメントはダスティサ
イド側及びクリーンサイド側のそれぞれにひだ稜線を有
することになる。
【0023】このひだ折り形状のフィルタエレメント
は、ひだ折り形状のエレメント本体とエレメント本体の
クリーンサイド側の表面と一体化した線状補強部材とか
らなり、この線状補強部材は少なくともひだ折り形状の
ひだ稜線と交差する方向に延びている。
【0024】ひだ折り形状のエレメント本体は所謂濾材
であって、自動変速機用オイルフィルタに用いられる不
織布、濾紙等を用いることができる。エレメント本体に
用いられる不織布を構成する材料としては、ポリエステ
ル、アクリル、ナイロン、レーヨン等の合成樹脂の繊維
の他、更にパルプ、ガラス繊維等を挙げることができ
る。例えばポリエステル繊維、パルプ、ガラス繊維を用
いて構成した不織布を用いることができる。
【0025】このひだ折り形状のエレメント本体は、フ
ィルタケースの内部に配設することができる大きさとす
ることができ、概ね長方形の平板な不織布等からなる濾
過材をひだ折りにした形状とすることができる。即ちひ
だ折り形状のエレメント本体を水平にして上から見た場
合に、概ね長方形の形状を有するエレメント本体を用い
ることができる。
【0026】線状補強部材は、ひだ折り形状のエレメン
ト本体のクリーンサイド側の表面に一体化しており、少
なくともひだ折り形状のひだ稜線と交差して延びてい
る。このようにひだ稜線と交差して延びている線状部材
をエレメント本体のクリーンサイド側の表面に配設して
一体化することによって、エレメント本体のひだ折り形
状を補強することができる。
【0027】即ちエレメント本体のクリーンサイド側の
表面即ちオイルの流れの下流側の表面からエレメント本
体のひだ折り形状を支えて、エレメント本体のひだ折り
形状を補強するようにしている。この場合少なくともひ
だ折り形状のひだ稜線と交差して延びている線状補強部
材をエレメント本体のクリーンサイド側の表面に配設し
て、この表面と一体化することによって、エレメント本
体のひだ折り形状がオイルの流圧によってひだ折り方向
に変形してひだ密着が生ずるのを防止している。
【0028】この場合線状補強部材はひだ稜線と垂直に
交差する方向換言すればひだ折りの方向に延びているこ
とが好ましい。線状補強部材がひだ稜線と垂直に交差す
ることによってひだ折り形状をより補強することがで
き、隣り合うひだ折りが密着することをより避けること
ができる。
【0029】このひだ稜線と交差して延びている線状補
強部材は、エレメント本体の一端から他端まで伸びてい
ることが好ましい。連続的に一端から他端まで伸びてい
ることによりひだ折り形状を連続的に補強することがで
きる。またこの線状補強部材は複数設けることができ、
オイルの流圧を考慮して、平行に適切な間隔を隔てて配
設して、エレメント本体と一体化することができる。
【0030】また単にひだ稜線と交差して延びている線
状補強部材だけではなく、ひだ稜線と平行な方向にも延
びて格子状ネットを構成する線状補強部材を用いること
が好ましい。即ちひだ稜線と垂直な方向に伸びている線
状補強部材とひだ稜線と平行な方向に伸びている線状補
強部材とで格子状ネットを構成する線状補強部材をエレ
メント本体のクリーンサイド側の表面に一体化すること
ができる。線状補強部材を格子状ネットに構成すること
によって線状補強部材自体の強度を向上することができ
る。その結果線状補強部材が補強するエレメント本体の
ひだ折り形状をより確実に補強することができる。
【0031】この場合ひだ稜線と交差して延びている線
状部材間の間隔は、ひだ稜線と平行な方向に延びている
線状部材間の間隔よりも狭いことが好ましい。ひだ稜線
と交差して延びている線状部材の方がひだ折り方向にひ
だ折り形状が変形することを防止する効果を発揮して、
ひだ折り形状を補強する効果をより発揮することができ
る。
【0032】この線状補強部材は、ポリエチレン等の合
成樹脂、ステンレス、鉄等の金属材料を線状にして用い
ることができる。
【0033】ここで用いられる繊維はエレメント本体が
不織布からなる場合に、その不織布を構成する繊維の少
なくとも1種類と同一の種類であることが好ましい。同
一の種類の繊維を用いることによって線状補強部材とエ
レメント本体との接着性が向上して線状補強部材とエレ
メント本体とをより強固に一体化することができる。
【0034】また複数の種類の繊維を用いたマルチフィ
ラメント糸を用いることも好ましい。例えばポリエステ
ル、ナイロン等からなるマルチフィラメント糸を用いる
ことができる。マルチフィラメント糸に接着剤を塗布し
てマルチフィラメント糸とエレメント本体と接合する
と、マルチフィラメント糸を構成する複数の種類の繊維
の間に接着剤が浸透してマルチフィラメント糸が確実に
エレメント本体と接着することができる。この場合複数
の種類の繊維のうち少なくとも一つの繊維の合成樹脂は
エレメント本体を構成する少なくとも一つの合成樹脂と
同一の種類であることが好ましい。
【0035】なお線状補強部材を複数の種類の合成樹脂
を含む材料で構成した場合に、エレメント本体を構成す
る合成樹脂の融点よりも高い融点を有する合成樹脂と低
い融点を有する合成樹脂を含むことが好ましい。線状補
強部材を熱プレスで接着してエレメント本体と一体化す
る場合に、高い融点を有する合成樹脂からなる材料はそ
のまま線状補強部材として残存し、エレメント本体の合
成樹脂の融点よりも低い融点を有する合成樹脂からなる
材料は溶融して接着バインダの働きをするからである。
【0036】また線状補強部材を構成する合成樹脂の融
点がエレメント本体を構成する合成樹脂の融点よりも低
い場合に、メルトインデックスがエレメント本体を構成
する合成樹脂のメルトインデックスよりも低い合成樹脂
を線状補強部材に用いることも好ましい。この場合エレ
メント本体と線状補強部材とを加熱して接着させた場合
には線状補強部材に用いられた合成樹脂のメルトインデ
ックスが低いので溶融しつつも流れることなく線状補強
部材の形状を維持した状態で冷却固化することができ、
線状補強部材の形状を維持して補強性を保持することが
できる。
【0037】また繊維よりも径の大きい線状の材料を用
いることもできる。例えば低融点ポリエステル等の接着
性のある熱硬化性樹脂をエレメント本体に線状に塗布し
て、それを加圧しつつ加熱して硬化させてエレメント本
体と一体化した線状補強部材として用いることができ
る。
【0038】線状補強部材はその材質に応じて適切にエ
レメント本体と一体化することができる。例えば合成樹
脂等の繊維からなる線状補強部材を用いた場合には線状
補強部材は、フェノール、エポキシ、ポリエチレン等の
接着剤を用いてエレメント本体と接着させて一体化させ
ることができる。この際接着剤を用いるとともに加熱し
て接着することができる。加熱することにより線状補強
部材に含まれている合成樹脂にバインダの機能を持たせ
て、線状補強部材とエレメント本体を接着して一体化す
ることができる。
【0039】なおフィルタケースは、クリーンサイド側
の内面に少なくとも1以上の突起を有し、その突起はフ
ィルタエレメントのクリーンサイド側の少なくとも1以
上のひだ稜線に側面から当接していることが好ましい。
クリーンサイド側のひだ稜線にその側面からフィルタケ
ースの内面に設けられた突起と当接させることによって
ひだ密着をより確実に防止することができる。このよう
にクリーンサイド側のフィルタケースの内面に設けられ
た突起にクリーンサイド側のひだ稜線を当接させて固定
することによって、ひだ稜線がオイルの流圧によって移
動してひだ密着が生ずるのを防止することができる。
【0040】この場合フィルタケースのダスティサイド
側の内面にも突起を設けて、フィルタエレメントのクリ
ーンサイド側のひだ稜線だけではなく、ダスティサイド
側のひだ稜線にも側面から突起を当接することができ
る。このようにクリーンサイド側とダスティサイド側の
両方のひだ稜線に側面から突起を当接することによっ
て、より確実にフィルタエレメントのひだ折り形状を補
強することができる。
【0041】このフィルタケースの内面に設けられる突
起は、フィルタケースを成形する際に同時に突起を成形
して設けることができる。例えば合成樹脂で成形する場
合には突起を有する形状に予めフィルタケースを成形す
ることができる。
【0042】なお本発明の自動変速機用オイルフィルタ
装置は、フィルタエレメントの周縁部に一体化して成形
された合成樹脂製の保持枠を有することが好ましい。保
持枠を合成樹脂で成形することにより、フィルタエレメ
ントの周縁部を取り囲んで一体化することができる。そ
して保持枠とフィルタエレメントの周縁部を一体化する
ことにより、フィルタエレメントのひだ折り形状を保持
枠によって補強することができる。
【0043】例えばフィルタエレメントを水平にして上
から見た場合に略長方形の形状をしているフィルタエレ
メントを用いた場合には、この略長方形のフィルタエレ
メントの4つの辺からなる周縁部を保持枠が取り囲んで
一体化することになる。この場合ひだ稜線に対して垂直
な方向に伸びる辺の周縁部においても保持枠がフィルタ
エレメントと一体化しているので、この保持枠によって
フィルタエレメントのひだ折り形状が固定されることに
なり、それだけフィルタエレメントのひだ折り形状を補
強することができる。このようにフィルタエレメントの
周縁部と一体化して成形された保持枠を有することによ
って、フィルタエレメントのひだ折り形状を補強するこ
とができる。
【0044】更にフィルタエレメントの周縁部と一体化
して成形された保持枠をフィルタケースの内面に接合し
て、フィルタエレメントをフィルタケースの濾過室に固
定することができる。例えば合成樹脂製の保持枠を例え
ば上ケースと下ケースの2つの要素からなるフィルタケ
ースに挟むようにしてフィルタケース内部に固定するこ
とができる。
【0045】この場合合成樹脂で成形されたフィルタケ
ースを用いると、合成樹脂製の保持枠と合成樹脂製のフ
ィルタケースとを振動溶着等の手法を用いて合成樹脂同
士を溶着させて接合することができる。このように合成
樹脂同士を溶着させて接合することにより、それだけ液
密性が向上することになる。
【0046】またこの保持枠は保持枠のフランジ部にリ
リーフ弁を有することができる。フィルタエレメントを
保持している保持枠のフランジ部にリリーフ弁を設けて
おくことによりオイルの流圧が異常に増大した場合に、
オイルをリリーフ弁を通過させて流圧を低下させ流量を
確保することができる。このようにオイルの流圧を低下
させることによって、オイルの流圧の増大によるフィル
タエレメントの破損を避けることが可能となる。
【0047】また本発明の自動変速機用オイルフィルタ
装置は、フィルタエレメントのひだ折り形状のひだ稜線
に対して垂直に交差する方向即ちひだ折り方向にフィル
タエレメントと一体化しかつ両端が保持枠と一体化して
成形されている合成樹脂製の補強リブを有することが好
ましい。
【0048】つまり合成樹脂製の保持枠はフィルタエレ
メントの周縁部と一体化して成形されているが、単にフ
ィルタエレメントの周縁部だけではなく、フィルタエレ
メントの周縁部以外の箇所例えばフィルタエレメントの
ひだ稜線方向の幅の中心線上をひだ折り方向即ちひだ稜
線と垂直に交差する方向にフィルタエレメントの一端か
ら他端まで貫くように合成樹脂を一体的に成形して補強
リブを設けることが好ましい。このようにフィルタエレ
メントの周縁部と一体的に成形された保持枠とフィルタ
エレメントの周縁部以外の箇所をひだ折り方向に一端側
から他端側まで貫いてフィルタエレメントと一体化して
成形された補強リブとを一体的に合成樹脂によって成形
することによってひだ折り形状を確実に補強することが
できる。
【0049】この補強リブについてはフィルタエレメン
トの濾過面積等を考慮して適切な数の補強リブを設ける
ことができる。
【0050】
【実施例】以下本発明の自動変速機用オイルフィルタ装
置の実施例を図面を参照しつつ、説明する。
【0051】(実施例1)図1、図2及び図3に本発明
の実施例1の自動変速機用オイルフィルタ装置100を
示す。図1は実施例1の自動変速機用オイルフィルタ装
置100の正面図であって、一部断面を示した図であ
る。図2は図1のA−Aにおける断面を矢印の方向から
見た自動変速機用オイルフィルタ装置100の断面図で
ある。図3は図2のBに示す部分の一部を拡大した図で
ある。
【0052】実施例1の自動変速機用オイルフィルタ装
置100は、図1及び図2に示すように上ケース11と
下ケース12とから構成されているフィルタケース10
を有している。上ケース11には流出口24が設けら
れ、下ケース12には流入口23が設けられている。そ
してこの上ケース11と下ケース12とを閉じ合わせる
ことによって濾過室20が内部に構成される。この上ケ
ース11と下ケース12はいずれも合成樹脂で成形され
ている。
【0053】このフィルタケース10の濾過室20に
は、図2及び図3に示すように、ひだ折り形状のフィル
タエレメント30が設けられ、このフィルタエレメント
30の周縁部に合成樹脂製の保持枠40が一体的に成形
されている。そして保持枠40を上ケース11と下ケー
ス12とで狭持するように配設して、保持枠40を上ケ
ース11と下ケース12とに溶着して接合している。即
ちフィルタエレメント30は合成樹脂製の保持枠40を
介してフィルタケース10の濾過室20の内部に設けら
れ固定されている。このようにフィルタエレメント30
が濾過室20に設けられることにより、濾過室20がダ
スティサイド22とクリーンサイド21とに区分される
ことになる。
【0054】フィルタエレメント30は、図2及び図3
が示すように、ひだ折り形状をしている。このひだ折り
形状のフィルタエレメント30は、ひだ折り形状のエレ
メント本体31と格子状ネットに構成された線状補強部
材32とからなる。この格子状ネットの線状補強部材3
2は、図3が示すようにエレメント本体31のクリーン
サイド21側の表面に一体的に接着されている。
【0055】エレメント本体31は太さの異なる繊維を
バランス良く混合した不織布で構成されている。そして
このエレメント本体31に一体化している格子状ネット
の線状補強部材32はポリエステル等から構成されてお
り、接着剤でエレメント本体31と接着されている。
【0056】上記のように構成された実施例1の自動変
速機用オイルフィルタ装置100は以下のように作用す
る。自動変速機用オイルが流入口23からこの自動変速
機用オイルフィルタ装置100の内部の濾過室20のダ
スティサイド22に導入される。ダスティサイド22に
導入されたオイルはひだ折り形状のフィルタエレメント
30を通過して濾過室20のクリーンサイド21に至
る。このようにオイルがひだ折り形状のフィルタエレメ
ント30を通過する際に、オイルの中に含まれている異
物、不純物はフィルタエレメント30によって除去され
る。異物、不純物を除去されたオイルはこの濾過室の2
0のクリーンサイド21から流出口24を経て、自動変
速機用オイルフィルタ装置100の外に流れ出る。
【0057】この際上ケース11と下ケース12とから
なるフィルタケース10と保持枠40とは共に合成樹脂
製で振動溶着によって溶着されて接合されているので、
フィルタエレメント30を保持している保持枠40とフ
ィルタケース10との接合強度及び液密性を十分に確保
することができる。
【0058】またひだ折り形状のエレメント本体31の
クリーンサイド21側の表面に格子状ネットを構成する
線状補強部材32が一体化しているので、オイルの流量
が大きいときあるいはオイルが低温のためにオイルの粘
度が高いときというようなオイルの流圧が高い場合にお
いてもフィルタエレメント30がひだ密着を起こすこと
を防止することができる。またオイルが高温となって、
フィルタエレメントに長期間に亘る熱負荷が加えられた
場合においてもフィルタエレメント30の強度を確保す
ることができる。
【0059】更に格子状ネットの線状補強部材32をエ
レメント本体31と一体化しているので、エレメント本
体31に破れ等が生じても格子状ネットの線状補強部材
32によって破れたエレメント本体31の破片の流出を
防止することができる。
【0060】このように本実施例の自動変速機用オイル
フィルタ装置100は、ひだ折り形状のフィルタエレメ
ント30がひだ密着を起こすことを防止しているので、
フィルタエレメント30の濾過面積を全体を有効に活用
することができる。その結果オイルの通油抵抗を低く押
さえて、高い濾過効率でオイルを濾過することができ
る。
【0061】(実施例2)図4及び図5に実施例2の自
動変速機用オイルフィルタ装置200を示す。図4は本
実施例2の自動変速機用オイルフィルタ装置200の一
部断面図である。図5は図4中のC−Cにおける断面を
矢印の方向からみた断面図である。ここでは実施例1と
共通する事柄については適宜省略して、実施例1と異な
る部分を中心に説明する。なお図4及び図5において
は、実施例1の自動変速機用オイルフィルタ装置100
と同一の要素については同一の符号を用いる。
【0062】実施例2においても、実施例1と同様に、
フィルタケース10は上ケース11と下ケース12とか
ら構成され、合成樹脂を用いて成形されている。上ケー
ス11には図示しない流出口が設けられ、下ケース12
には図示しない流入口が設けられている。上ケース11
と下ケース12とによって濾過室20が内部に構成され
ている。
【0063】このフィルタケース10の濾過室20に
は、図4に示すように、ひだ折り形状のフィルタエレメ
ント30が設けられている。このフィルタエレメント3
0の周縁部に合成樹脂製の保持枠40が一体的に成形さ
れ、この保持枠40が上ケース11と下ケース12とに
狭持されるようにして、フィルタケース10に溶着接合
されている。このフィルタエレメント30によって濾過
室20がダスティサイド22とクリーンサイド21とに
区分されることになる。
【0064】本実施例2においては、上ケース11及び
下ケース12の双方にフィルタエレメント30のひだ折
り形状を補強する先端が円弧形状の突起13が設けら
れ、フィルタエレメント30のひだ折り形状のひだ稜線
に側面から当接している。この突起13は上ケース11
及び下ケース12を成形するときに同時に一体的に成形
して設けることができる。
【0065】ひだ折り形状のフィルタエレメント30
は、実施例1と同様に、ひだ折り形状のエレメント本体
31と格子状ネットに構成された線状補強部材32とか
らなる。この格子状ネットの線状補強部材32は、図4
が示すようにエレメント本体31のクリーンサイド21
側の表面に一体的に接着されている。
【0066】上記のように構成された実施例2の自動変
速機用オイルフィルタ装置200は実施例1と同様に作
用するが、本実施例2においては、上ケース11及び下
ケース12のそれぞれに設けられた突起13がフィルタ
エレメント30のダスティサイド22側のひだ稜線及び
クリーンサイド21側のひだ稜線を側面から当接してい
るので、オイルの流圧によるひだ密着をより確実に防止
することができる。
【0067】また本実施例2の突起13の先端は円弧形
状を有しているので、フィルタエレメント30が当接し
た突起13によって破れるという事態を回避することが
できる。またこの突起13は上ケース11及び下ケース
12の強度を上昇させるリブの役割を果たすことも可能
である。
【0068】なお本実施例2では、突起13は上ケース
11及び下ケース12の双方に設けられているが、上ケ
ース11の側のみに突起13を設けることも可能であ
る。ダスティサイド22及びクリーンサイド21の双方
からフィルタエレメント30に突起13を当接すること
によりひだ折り形状をより強固に補強することができる
が、少なくともオイルの流れる方向の下流側即ちクリー
ンサイド21からフィルタエレメント30に突起13を
当接することによってもひだ密着を防止する効果を生じ
させることができる。
【0069】(実施例3)実施例3として、保持枠40
及び補強リブ50が一体的に成形されたフィルタエレメ
ント30を説明する。このフィルタエレメント30は、
本発明の自動変速機用オイルフィルタ装置に用いること
ができる。図6は保持枠40及び補強リブ50が一体的
に成形されたフィルタエレメント30の正面図であり、
図7は図6中のD−Dにおいて矢印の方向から見た断面
図である。なお図6及び図7においては、実施例1の自
動変速機用オイルフィルタ装置100と同一の要素につ
いては同一の符号を用いる。
【0070】フィルタエレメント30は、実施例1及び
実施例2と同様にエレメント本体と線状補強部材とから
なるが、ここではそれぞれを分けて図示することを省略
する。
【0071】本実施例3のフィルタエレメント30に
は、その周縁部に保持枠40が一体的に成形されてい
る。更にこのフィルタエレメント30のひだ稜線方向の
幅の概ね中心線上をひだ折り方向即ちひだ稜線に対して
垂直な方向に貫いて補強リブ50がフィルタエレメント
30に一体的に成形されており、この補強リブ50の両
端は保持枠40と一体化している。この補強リブ50と
保持枠40とは同一の合成樹脂を用いて成形されてい
る。
【0072】このようにフィルタエレメント30の周縁
部に一体的に成形されている保持枠40の他に補強リブ
50をフィルタエレメント30のひだ稜線方向の幅の中
心線上をひだ折り方向に貫いて一体的に成形することに
よって、フィルタエレメント30のひだ折り形状を補強
リブ50によって強固に補強することができる。
【0073】このようにフィルタエレメント30に保持
枠40及び補強リブ50を一体に成形して、実施例1及
び実施例2のようにフィルタケースに保持枠40を接合
して、本発明の自動変速機用オイルフィルタ装置を実現
することができる。
【0074】(実施例4)図8に実施例4の自動変速機
用オイルフィルタ装置300を示す。図8は実施例4の
自動変速機用オイルフィルタ装置300の正面図であっ
て、一部断面を示した図である。
【0075】ここでは実施例1と共通する事柄について
は適宜省略して、実施例1と異なる部分を中心に説明す
る。なお図8においては、実施例1の自動変速機用オイ
ルフィルタ装置と同一の要素については同一の符号を用
いる。
【0076】実施例4においても、実施例1と同様に、
フィルタケース10は上ケース11と下ケース12とか
ら構成され、合成樹脂を用いて成形されている。上ケー
ス11には流出口24が設けられ、下ケース12には図
示しない流入口が設けられている。上ケース11と下ケ
ース12とを閉じ合わせることによって濾過室20が内
部に構成されている。
【0077】このフィルタケース10の濾過室20に
は、ひだ折り形状のフィルタエレメント30が設けられ
ている。フィルタエレメント30は、実施例1及び実施
例2と同様にエレメント本体と線状補強部材とからなる
が、ここではそれぞれを分けて図示することを省略す
る。
【0078】このフィルタエレメント30の周縁部に合
成樹脂製の保持枠40が一体的に成形される共に、実施
例3と同様に、フィルタエレメント30のひだ稜線方向
の幅の概ね中心線上にひだ折り方向即ちひだ稜線に対し
て垂直な方向に貫いて補強リブ50も一体的に成形さ
れ、両端において保持枠40と一体化している。そして
この保持枠40を上ケース11と下ケース12とに狭持
するように配設して、上ケース11と下ケース12とに
溶着して接合している。このフィルタエレメント30に
よって濾過室20がダスティサイド22とクリーンサイ
ド21とに区分されることになる。
【0079】更に本実施例4では保持枠40にリリーフ
弁60が設けられている。このリリーフ弁60はリリー
フ弁設定部61に取り付けられており、このリリーフ弁
設定部61は、保持枠40に一体的に成形されている。
このリリーフ弁60はオイルの流圧が所定の圧力以上と
なると、リリーフ弁60が開口してオイルをダスティサ
イド22からクリーンサイド21に流出させるように設
定されている。
【0080】なお本発明の自動変速機用オイルフィルタ
装置は、上記実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能
である。
【0081】
【発明の効果】本発明の自動変速機用オイルフィルタ装
置は、ひだ折り形状のフィルタエレメントを用いること
によって濾過面積を大きくして、濾過効率を向上させる
ことができる。
【0082】また本発明の自動変速機用オイルフィルタ
装置は、ひだ折り形状のフィルタエレメントを構成する
ひだ折り形状のエレメント本体のクリーンサイド側の表
面に線状補強部材を一体化し、この線状補強部材は少な
くともエレメント本体のひだ折り形状のひだ稜線と交差
して延びていることにより、エレメント本体のひだ折り
形状がひだ稜線と垂直な方向に変形して、ひだ稜線同士
が近接したり、接触してひだ密着が生じることを防止す
ることができる。
【0083】このように本発明の自動変速機用オイルフ
ィルタ装置は、ひだ折り形状のフィルタエレメントのひ
だ密着を防止して、大きい濾過面積を維持することがで
きかつひだ密着による圧力損失を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の自動変速機用オイルフィルタ装置
の正面図であって、一部断面を示した図である。
【図2】 図1のA−Aにおける自動変速機用オイルフ
ィルタ装置の断面図である。
【図3】 図2のBで示した部分の一部を拡大した図で
ある。
【図4】 実施例2の自動変速機用オイルフィルタ装置
の一部断面図である。
【図5】 図4中のC−Cにおける断面を矢印の方向か
らみた断面図である。
【図6】 保持枠及び補強リブが一体的に成形されたフ
ィルタエレメントの正面図である。
【図7】 図6中のD−Dのおいて矢印の方向から見た
断面図である。
【図8】 実施例4の自動変速機用オイルフィルタ装置
の正面図であって、一部断面を示した図である。
【図9】 従来技術のオイルフィルタ装置を示した図で
ある。
【図10】 従来技術のオイルフィルタ装置を示した図
である。
【符号の説明】
10:フィルタケース 11:上ケース 12:下ケース 13:突起 20:濾過室 21:クリーンサイド 22:ダスティサイド 23:流入口 24:流出口 30:フィルタエレメント 31:エレメント本体 32:線状補強部材 40:保持枠 50:補強リブ 60:リリーフ弁 61:リリーフ弁設定部 70:オイルフィルタ装置 71:フィルタケース 72:フィルタエレメント 80:オイルフィルタ装置 81:フィルタケース 82:フィルタエレメント 100:実施例1の自動変速機用オイルフィルタ装置 200:実施例2の自動変速機用オイルフィルタ装置 300:実施例4の自動変速機用オイルフィルタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 一樹 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 西尾 佳高 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 堀内 洋志 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅晴 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 犬飼 浩一郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4D064 AA23 BM22 CD01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルが流入する流入口と該流入口から
    流入したオイルが通過する濾過室と該濾過室を通過した
    オイルが流出する流出口とを有するフィルタケースと、
    該濾過室に設けられかつ該濾過室をダスティサイドとク
    リーンサイドに区分してオイルを濾過するひだ折り形状
    のフィルタエレメントとを有し、 前記フィルタエレメントは、ひだ折り形状のエレメント
    本体と該エレメント本体の前記クリーンサイド側の表面
    と一体化した線状補強部材とからなり、 前記線状補強部材は、少なくとも前記エレメント本体の
    ひだ折り形状のひだ稜線と交差して延びていることを特
    徴とする自動変速機用オイルフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記線状補強部材は前記ひだ稜線と垂直
    に交差して延びている請求項1記載の自動変速機用オイ
    ルフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記線状補強部材は更に前記エレメント
    本体のひだ折り形状のひだ稜線に平行な方向にも延びて
    格子状ネットを構成している請求項1又は2記載の自動
    変速機用オイルフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記エレメント本体は不織布又は濾紙か
    らなりかつ前記線状補強部材は繊維からなる請求項1、
    2又は3記載の自動変速機用オイルフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記線状補強用部材は前記エレメント本
    体の不織布を構成する繊維の一つと同一の種類の繊維を
    含む請求項4記載の自動変速機用オイルフィルタ装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタケースは前記クリーンサイ
    ド側の内面に少なくとも1以上の突起を有し、該突起は
    前記フィルタエレメントの前記クリーンサイド側の少な
    くとも1以上のひだ稜線に側面から当接している請求項
    1、2、3、4又は5記載の自動変速機用オイルフィル
    タ装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタエレメントの周縁部に一体
    化して成形された合成樹脂製の保持枠を有する請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の自動変速機用オイルフ
    ィルタ装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタケースは合成樹脂製であ
    り、前記保持枠は前記フィルタケースと溶着して接合し
    ている請求項7記載の自動変速機用オイルフィルタ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記保持枠はリリーフ弁を有する請求項
    7又は8記載の自動変速機用オイルフィルタ装置。
  10. 【請求項10】 前記フィルタエレメントのひだ折り形
    状のひだ稜線と垂直に交差する方向に貫いて前記フィル
    タエレメントと一体化しかつ両端が前記保持枠と一体化
    して成形されている合成樹脂製の補強リブを有する請求
    項7、8又は9記載の自動変速機用オイルフィルタ装
    置。
JP2001078028A 2001-03-19 2001-03-19 自動変速機用オイルフィルタ装置 Expired - Lifetime JP4375698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001078028A JP4375698B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 自動変速機用オイルフィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001078028A JP4375698B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 自動変速機用オイルフィルタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002273116A true JP2002273116A (ja) 2002-09-24
JP4375698B2 JP4375698B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=18934697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001078028A Expired - Lifetime JP4375698B2 (ja) 2001-03-19 2001-03-19 自動変速機用オイルフィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4375698B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004243314A (ja) * 2003-01-22 2004-09-02 Toyo Roki Mfg Co Ltd 自動変速機又はエアクリーナ用濾材及びその製造方法
JP2004270865A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Japan Vilene Co Ltd 自動変速機用オイルフィルタの濾過材
JP2006205133A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toyo Roki Mfg Co Ltd フィルタエレメント
JP2006205161A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Mann & Hummel Gmbh オイルフィルタユニット
JP2006316902A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用オイルフィルタ
JP2007054687A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Daikyoo Nishikawa Kk オイルストレーナ
WO2007129514A1 (ja) 2006-05-01 2007-11-15 Honda Motor Co., Ltd. 変速機のオイルストレーナ
JP2010169130A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用流体フィルタ及びその製造方法
JP2010249158A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用流体フィルタの製造方法
JP2011230039A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用流体フィルタ
JP2013013858A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Toyota Boshoku Corp 流体フィルタ
JP2013022568A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Toyota Boshoku Corp 流体フィルタ
JP2015100730A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 ダイニック株式会社 濾材
CN105114610A (zh) * 2015-09-23 2015-12-02 河南平和滤清器有限公司 一种自动变速箱机油滤清器
US9283509B2 (en) 2013-02-21 2016-03-15 Roki Co., Ltd. Filter element
JP2016513001A (ja) * 2013-01-31 2016-05-12 フィルトラン・エルエルシー 二重襞パックを有するフィルタ
WO2016079979A1 (ja) * 2014-11-20 2016-05-26 ダイキョーニシカワ株式会社 オイルストレーナ
CN106352062A (zh) * 2016-11-03 2017-01-25 蚌埠金威滤清器有限公司 吸油过滤器
US10753241B2 (en) 2013-01-31 2020-08-25 Filtran Llc Filter with dual pleat pack
US11826682B2 (en) 2021-08-24 2023-11-28 Filtran Llc Flow control elements and fluid apparatus including the same

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004243314A (ja) * 2003-01-22 2004-09-02 Toyo Roki Mfg Co Ltd 自動変速機又はエアクリーナ用濾材及びその製造方法
JP2004270865A (ja) * 2003-03-11 2004-09-30 Japan Vilene Co Ltd 自動変速機用オイルフィルタの濾過材
JP2006205161A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Mann & Hummel Gmbh オイルフィルタユニット
JP2006205133A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toyo Roki Mfg Co Ltd フィルタエレメント
JP2006316902A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用オイルフィルタ
JP4622665B2 (ja) * 2005-05-12 2011-02-02 トヨタ紡織株式会社 自動変速機用オイルフィルタ
JP2007054687A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Daikyoo Nishikawa Kk オイルストレーナ
WO2007129514A1 (ja) 2006-05-01 2007-11-15 Honda Motor Co., Ltd. 変速機のオイルストレーナ
EP2014955A1 (en) * 2006-05-01 2009-01-14 HONDA MOTOR CO., Ltd. Oil strainer of transmission
EP2014955A4 (en) * 2006-05-01 2011-09-07 Honda Motor Co Ltd TRANSMISSION CREPINE
JP2010169130A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用流体フィルタ及びその製造方法
JP2010249158A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用流体フィルタの製造方法
JP2011230039A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Toyota Boshoku Corp 自動変速機用流体フィルタ
JP2013013858A (ja) * 2011-07-04 2013-01-24 Toyota Boshoku Corp 流体フィルタ
US9004291B2 (en) 2011-07-04 2015-04-14 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Fluid filter
JP2013022568A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Toyota Boshoku Corp 流体フィルタ
JP2016513001A (ja) * 2013-01-31 2016-05-12 フィルトラン・エルエルシー 二重襞パックを有するフィルタ
US10753241B2 (en) 2013-01-31 2020-08-25 Filtran Llc Filter with dual pleat pack
US9283509B2 (en) 2013-02-21 2016-03-15 Roki Co., Ltd. Filter element
JP2015100730A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 ダイニック株式会社 濾材
WO2016079979A1 (ja) * 2014-11-20 2016-05-26 ダイキョーニシカワ株式会社 オイルストレーナ
JP2016098885A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 ダイキョーニシカワ株式会社 オイルストレーナ
CN105114610A (zh) * 2015-09-23 2015-12-02 河南平和滤清器有限公司 一种自动变速箱机油滤清器
CN106352062A (zh) * 2016-11-03 2017-01-25 蚌埠金威滤清器有限公司 吸油过滤器
US11826682B2 (en) 2021-08-24 2023-11-28 Filtran Llc Flow control elements and fluid apparatus including the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4375698B2 (ja) 2009-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002273116A (ja) 自動変速機用オイルフィルタ装置
JP4372356B2 (ja) ハウジング、フィルター、およびフィルターインサート
US4479874A (en) Convoluted plural layer filter assembly
JP5691893B2 (ja) 流体フィルタ
US7811350B2 (en) Filter device, manufacturing method for the same, and filter element securing tool
JP5834858B2 (ja) 流体フィルタ
US8246819B2 (en) Automatic transmission fluid filter
EP2769758B1 (en) Filter element
EP1306119B1 (en) In-tank fuel filter
EP3062904B1 (en) Filter with internal frame openings
JP4905128B2 (ja) 菊花型エレメント及びその製造方法並びに濾過体及び流体フィルタ
JP2004353783A (ja) 自動変速機用オイルフィルタ
WO1994022557A1 (en) Filter device for the filtration of fluids
JP2009273982A (ja) 濾過エレメント、およびその製造方法
US11400391B2 (en) Suction filter for liquids
JP3127986B2 (ja) エアークリーナ用フィルタエレメント
CN105263597B (zh) 提供具有高效嵌入物的粗介质的过滤器
JP7012467B2 (ja) プリーツタイプフィルタ用スペーサ
JP2012217890A (ja) フィルタ
JP6679319B2 (ja) 濾過装置
JPH09327609A (ja) オイルストレーナ
JP2002306908A (ja) フィルタ装置
JP3771391B2 (ja) 車両用の流体フィルタ装置
JPH09313812A (ja) 渦巻型フィルタエレメント
JP5233695B2 (ja) 自動変速機用流体フィルタ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090903

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4375698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term