JP2015100730A - 濾材 - Google Patents
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Abstract
Description
基布の織り糸の繊度が137〜825dtex、
基布の目付が35〜105g/m2、
ウェブの繊度が0.8〜11dtex、
ウェブの目付が60〜300g/m2、
樹脂の含浸量が乾燥重量で10〜50g/m2であるオイルフィルタ用濾材を提供する。
また、耐熱性及び耐久性に優れ、破裂強度(JIS P 8131のミューレン高圧形試験機による破裂強さ試験方法)に関し、濾材の使用開始時の初期破裂強度を2000kPa以上とし、さらに、150℃のATFに1000時間浸漬したときの破裂強度の初期破裂強度に対する比率(破裂強度維持率)を70%以上にすることも可能となる。
1.全体構成
図1は、本発明のオイルフィルタ用濾材1の一実施例の(a)上面図及び(b)下面図である。同図に示したように、本発明のオイルフィルタ用濾材1は、基布2とウェブ3が積層一体化され、樹脂含浸されたものである。
本発明において、基布2は、オイル中の塵などを除去する濾材としての機能よりも、オイルフィルタ用濾材1の初期破裂強度を向上させ、かつ、破裂強度維持率を向上させる機能を担う。本発明の濾材では、以下に説明するように、基布の織り糸の繊度が特定の範囲にあり、かつ基布の目付が特定の範囲にある。これにより、アラミド等の耐熱性繊維を使用せず、PET等の汎用繊維で基布を形成した場合でも、オイルフィルタ用濾材の初期破裂強度と破裂強度維持率が著しく向上したものとなる。なお、本発明のオイルフィルタ用濾材1において、耐熱性繊維を使用しなくても破裂強度維持率が高いのは、ウェブ3が基布2を保護しているためと考えられる。
基布2の織り糸は、ステープル糸とすることが、基布2の織り糸の表面の毛羽とウェブ3を構成する繊維とが絡まり合い、基布2とウェブ3とが強固に積層一体化され、破裂強度が向上するので好ましい。
本発明において、ウェブは、オイル中の微粒子や塵を捕集する機能を担う。
ウェブ3の繊維素材としては、基布2を構成する繊維と同様に、PET、PEN等のポリエステル繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、6-ナイロン、6,6-ナイロン等のポリアミド繊維などを挙げることができる。基布2の繊維素材と同様に、ウェブ3の繊維素材としても、アラミド繊維等の高価な耐熱性繊維は不要である。材料コスト、耐熱性等の点からポリエステル繊維が好ましい。
ウェブ3は、単一の繊度の繊維から形成してもよく、繊度の異なる複数種の繊維から形成してもよい。
基布2とウェブ3を積層し、それにニードルパンチ、ケミカルボンド等の加工を行うことで、基布2とウェブ3とを積層一体化することができる。基布2の表裏両面にウェブ3を積層してもよい。
本発明において、基布2とウェブ3の積層一体化物への樹脂含浸は、積層一体化した基布2とウェブ3との剥離強度を向上させると共に、オイルフィルタ用濾材の初期破裂強度を高め、破裂強度維持率も高めるために行われている。
本発明のオイルフィルタ用濾材1では、特定の織り糸繊度と目付を有する基布2がウェブ3に積層一体化されていることにより、耐熱性繊維を使用していないにもかかわらず、オイルフィルタ用濾材の初期破裂強度と破裂強度維持率を制御し、顕著に改善することができる。
実施例1
(1)基布の作製
織り糸が、PET(融点260℃)ステープルから形成された単糸(繊度165dtex)からなり、織り密度が経糸40本/inch、緯糸40本/inchの平織物を作製し、その平織物にポリエステル系樹脂を含浸、乾燥することにより目付53g/m2の基布を得た。
所定量のPET(融点260℃)ステープル(繊度3.3dtex、平均繊維長51mm)を計量し、開繊し、上述の基布の上に目付110g/m2で積層し、ウェブ側から基布側へニードルパンチを行った。このニードルパンチとしては、まず、ニードルパンチ1として、ウェブに対してのみ、針深入度15mm、20P/cm2でプレパンチし、引き続き、ニードルパンチ2として、基布とウェブの積層体に対してウェブ側から針深入度13mm、120P/cm2でパンチし、基布とウェブを積層一体化した。積層一体化物の目付は、163g/m2であった。
(2)で得た積層一体化物をビスフェノールA型エポキシ系樹脂分散液に浸漬し、絞り圧力3.5kg/cm2で絞り、190℃で乾燥させ、実施例1の濾材を得た。この濾材における樹脂の含浸量は、乾燥重量で30g/m2であった。
基布の織り糸の繊度、基布の織り密度、基布の目付、織り糸を形成する樹脂の種類、ウェブを形成する樹脂の種類、ウェブの繊度、ウェブの目付、基布とウェブをニードルパンチにより積層一体化する場合のパンチ条件、積層一体化物に含浸させた樹脂の種類、含浸の条件、含浸した樹脂量(乾燥重量)を表1に示すように変更し、実施例1と同様にして実施例2〜19及び比較例1の濾材を得た。
また、比較例2として、アラミド繊維ニードルパンチ不織布からなるATF用濾材(仕上がり目付240g/m2)を用意した。
各実施例及び比較例で得た濾材の破裂強度を、JIS P 8131のミューレン高圧形試験機による破裂強さ試験方法により測定し、初期破裂強度とした。また、濾材を、150℃のトランスミッションオイルに1000時間浸漬後、同様にして破裂強度を測定した。そして、次式により破裂強度維持率(%)を求めた。
破裂強度維持率(%)=(150℃1000時間浸漬後の破裂強度)×100/(初期破裂強度)
結果を表1及び図2に示す。
また、実施例1〜19で用いた基布の繊度(dtex)と目付(g/m2)を図3に示す。
*a:実施例のニードルパンチ条件
ニードルパンチ1:ウェブのみをプレパンチ
ニードルパンチ2:ウェブから基布へパンチ
*b:スパンレースを使用
*c:ニードルパンチ1は、ステープルのみをパンチ。ニードルパンチ2は、ステープル、スパンレース及び基布をパンチ
*d:エポキシ樹脂とアクリル酸エステルの固形分比=1:1
*e:比較例のニードルパンチ条件
ウェブのみを3回パンチ
*f:加工時の張力により目付は175g/m2に減少
y≧−0.05x+60
このことは、基布の繊度(dtex)と目付(g/m2)との関係が、図3において直線の上側の領域にあると、望ましい破裂強度と破裂強度維持率を得られることを示している。
2 基布
3 ウェブ
Claims (7)
- 基布とウェブが積層一体化され、樹脂含浸されているオイルフィルタ用濾材であって、
基布の織り糸の繊度が137〜825dtex、
基布の目付が35〜105g/m2、
ウェブの繊度が0.8〜11dtex、
ウェブの目付が60〜300g/m2、
樹脂の含浸量が乾燥重量で10〜50g/m2であるオイルフィルタ用濾材。 - 基布がポリエステル繊維で形成されている請求項1記載のオイルフィルタ用濾材。
- ウェブがポリエステル繊維で形成されている請求項1又は2記載のオイルフィルタ用濾材。
- 基布の織り糸がステープル糸である請求項1〜3のいずれかに記載のオイルフィルタ用濾材。
- 基布とウェブがニードルパンチにより積層一体化している請求項1〜4のいずれかに記載のオイルフィルタ用濾材。
- 基布の織り糸の毛羽とウェブの繊維とが絡み合い、基布とウェブとの剥離強度が4.9N/inch以上である請求項1〜5のいずれかに記載のオイルフィルタ用濾材。
- 基布の織り糸の繊度(dtex)xと基布の目付(g/m2)yが次式の関係を有する請求項1〜6のいずれかに記載のオイルフィルタ用濾材。
y≧−0.05x+60
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