JP2005089877A - 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材 - Google Patents

三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材 Download PDF

Info

Publication number
JP2005089877A
JP2005089877A JP2003321407A JP2003321407A JP2005089877A JP 2005089877 A JP2005089877 A JP 2005089877A JP 2003321407 A JP2003321407 A JP 2003321407A JP 2003321407 A JP2003321407 A JP 2003321407A JP 2005089877 A JP2005089877 A JP 2005089877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
warp
woven
dimensional
yarns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003321407A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Hori
藤夫 堀
Masataka Kawabata
昌隆 川端
Atsushi Suzuki
厚 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2003321407A priority Critical patent/JP2005089877A/ja
Publication of JP2005089877A publication Critical patent/JP2005089877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】 3層以上の織り組織を構成する経糸及び緯糸が50デニール以下と細く、織り密度が高い場合にも、容易に製織が可能な三次元織物を提供する。
【解決手段】 三次元織物11は、3層の織り組織12a,12b,12cが結合糸13a,13bで結合されて構成されている。各織り組織12a〜12cはそれぞれ経糸14a〜14c及び緯糸15a〜15cで平織りに製織されている。結合糸13a,13bによる各織り組織12a〜12cの結合構成は、第1の織り組織12aと第2の織り組織12bとを結合する結合糸13aが、隣接する2層の織り組織12a,12bを一方側から貫くとともに他方側で折り返して、両織り組織12a,12bを他方側から貫くように配列されている。第2の織り組織12bと第3の織り組織12cとを結合する結合糸13bが、隣接する2層の織り組織12b,12cを一方側から貫くとともに他方側で折り返して、両織り組織12b,12cを他方側から貫くように配列されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材に関する。
従来、湿式クラッチ又は湿式ブレーキなどに使用される湿式摩擦材としては、紙漉のようにして繊維を漉いてシートを形成し、それにフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸、硬化させた後、所定の形状に打ち抜き加工して製造している。しかし、このように繊維を漉いて形成したシートを素材に使用した摩擦材では、車両のエンジンの出力アップ等による湿式摩擦材への負荷の増大により、層間剥離を生じ易く、負荷の増大に対応するのが難しくなっている。
この問題を解消するため、不織布と織布とを組み合わせることにより、負荷の増大に対応できるようにした湿式摩擦材が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の湿式摩擦材は、乾式不織布間に織布を介在させた三層構造で、表面に摩擦調整剤が充填され、かつ、三層全体に熱硬化性樹脂が含浸された摩擦材基材を圧縮成形して形成されている。乾式不織布と織布とはニードルパンチングマシンを用いて三次元絡合されている。また、織布を複数枚積層した摩擦材も提案されている(例えば特許文献2)。
また、特許文献1及び特許文献2に記載の摩擦材はともに、繊維の間にけいそう土、カーボン、シリカ粉末などの無機質粉末状物質あるいはカシューダスト等の有機質粉末状物質が充填されている。
特開平7−280008号公報(明細書の段落[0006]〜[0008]、図1) 特開平5−138790号公報(明細書の段落[0007]〜[0016])
特許文献1及び特許文献2に記載の摩擦材は、繊維を漉いて形成したシートを素材とした摩擦材に比較して層間剥離が起こり難いが、不十分である。特に、特許文献2に記載の摩擦材は、織布間を結合する繊維がないため、大きな圧縮剪断力が加わると層間剥離が生じ易い。また、特許文献2に記載の摩擦材は摩擦材の厚さ方向に配列される繊維がなく、特許文献1に記載の摩擦材は摩擦材の厚さ方向に配列された繊維が多少あるが、ニードルパンチによる絡合によるものであるため、その配向性が低い。そのため、摩擦材として使用した際、摩擦材が相手部材を押圧する弾力性の低下が起こり易い。
層間剥離を確実に防止することができ、しかも摩擦材として使用した際の弾力性の低下を抑制することができる摩擦材の基材として、本願発明者は図8に示すように、経糸41及び緯糸42で製織された複数層の織り組織43a〜43cを結合糸44で結合した三次元織物45を考えた。しかし、この三次元織物45は、結合糸44として、各織り組織43a〜43cを一方の側から貫くとともに三次元織物45の他方の側で折り返して、各織り組織43a〜43cを他方の側から貫くように配列されるものと、その逆に配列されるものとが交互に配列されている。そのため、経糸41、緯糸42及び結合糸44として50デニールより細い繊維束を使用し、高密度(8本/mm以上)で製織する場合、開口動作により経糸間の擦れ、筬と経糸との擦れにより、経糸に毛羽が発生し易く、毛羽により経糸が絡み、経糸の開口動作に不具合が発生するという問題がある。
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は、3層以上の織り組織を構成する経糸及び緯糸の繊維束が50デニール以下と細く、織り密度が高い場合にも、容易に製織が可能な三次元織物を提供することにある。第2の目的は、その製造方法を提供することにある。また、第3の目的は、層間剥離を確実に防止することができ、しかも摩擦材として使用した際の弾力性の低下を抑制することができる摩擦材を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸及び緯糸の織り密度が3本/mm以上となるように、経糸及び緯糸で製織された3層以上の織り組織が結合糸で結合された三次元織物である。前記織り組織は隣接する2層が前記結合糸によって結合されており、前記経糸及び結合糸として撚りが掛けられた繊維束が使用されている。
この発明では、3層以上の織り組織が結合糸で結合されているため、層間剥離が確実に防止される。各結合糸は、3層以上の織り組織を全て貫いて織り組織同士を結合するのではなく、隣接する2層の織り組織を結合するように配列される。例えば、織り組織が3層であれば、ほぼ半分の結合糸が1層目及び2層目の織り組織を結合し、残りの半分の結合糸が2層目及び3層目の織り組織を結合するように配列される。従って、織り組織が3層以上存在しても、各結合糸は隣接する2層の織り組織を結合するように折り返されるため、結合糸が3層以上の織り組織を貫通するように配列される構成に比較して、結合糸を配列する際に経糸と結合糸との擦れ量が少なくなる。その結果、3層以上の織り組織を構成する経糸及び緯糸の繊維束が50デニール以下と細く、経糸の織り密度が高い場合にも、容易に三次元織物の製織が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記経糸の織り密度が8本/mm以上である。この発明では、経糸としてより細い糸を使用でき、三次元織物を摩擦材として使用する際に、太い糸で製織したものに比較して接触面積が増加して摩擦係数が大きくなるとともに、摩擦材として円環状に打ち抜いて使用される際にも、各部分の物性のばらつきが小さくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記経糸及び結合糸はアラミド繊維又はポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維で形成されている。この発明では、三次元織物を強化材とした複合材で摩擦材を構成したときに、接触面となる側の、摩擦係数、耐熱性、摩耗性等の物性が要求性能を満たす三次元織物を得るのが容易になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記経糸及び緯糸はガラス繊維又は炭素繊維で形成されている。この発明では、請求項3に記載の三次元織物に比較して、耐熱性が向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記経糸及び結合糸は、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられている。この発明では、経糸及び結合糸として撚りが掛けられていない糸を使用して製織する場合に比較して、織り密度が高い場合にも、三次元織物の製織が容易になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記結合糸は経糸及び緯糸と異なる材質の繊維で形成されている。この発明では、結合糸の材質の自由度が増え、三次元織物の厚さ方向の弾力性を、要求に対応した値に変更するのが容易となる。
第2の目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸の織り密度が8本/mm以上となるように、経糸及び緯糸で製織された3層以上の織り組織を備え、隣接する2層の織り組織が結合糸で結合された三次元織物の製造方法である。前記経糸及び結合糸として、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられるとともに糊付けされた糸が使用される。前記結合糸は前記織り組織の各層を貫通するヘルドにより、隣接する2層の織り組織を結合するように折り返し状に配列される。
この発明では、三次元織物を構成する繊維束として50デニール以下のマルチフィラメント繊維束が使用されるが、繊維束は撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられるとともに糊付けされた糸の状態で製織される。従って、撚り掛けや糊付けがされていない状態のマルチフィラメント繊維束を使用する場合と異なり、経糸の織り密度が高い状態で経糸と結合糸とが擦れても、糸の毛羽立ちが抑制されて三次元織物の製造(製織)が円滑に行われる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記糊付けは、水溶性のポリエステル系糊剤、静電防止剤及び平滑剤を含む水溶液に糸を浸漬することにより行われる。この発明では、糊付けに使用される水溶液に糊剤の他に、静電防止剤及び平滑剤が溶解されているため、糊付けされた繊維束が経糸及び結合糸として使用されて、互いに擦れあっても毛羽立ち難い。
第3の目的を達成するため、請求項9に記載の発明の摩擦材は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の三次元織物を強化材とし、熱硬化成樹脂をマトリックスとした複合材で形成されている。この発明では、複合材の強化材となる三次元織物が、3層以上の織り組織が結合糸で結合されているため、層間剥離が確実に防止されるとともに、摩擦材として使用された際、摩擦材が相手部材を押圧する弾性力を高めるのに結合糸が寄与するため、前記弾性力の低下を抑制することができる。また、各層の織り組織を構成する経糸及び緯糸の繊維束が50デニール以下と細く、各層の経糸及び緯糸の織り密度が3本/mm以上と高いため、摩擦材としての使用の際に、太い繊維束で製織したものに比較して接触面積が増加して摩擦係数が大きくなる。さらに、摩擦材として円環状に打ち抜いて使用された際にも、各部分の物性のばらつきが小さくなる。
請求項1〜請求項6に記載の発明によれば、3層以上の織り組織を構成する経糸及び緯糸の繊維束が50デニール以下と細く、織り密度が高い場合にも、容易に製織が可能になる。請求項7及び請求項8に記載の発明によれば、前記三次元織物を毛羽立ちを抑制した状態で製造することができる。請求項9に記載の発明によれば、層間剥離を確実に防止することができ、しかも摩擦材として使用した際の弾力性の低下を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した三次元織物の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1(a),(b)は三次元織物の構造を示す模式図、図2及び図3は三次元織物の製織状態を示す模式図である。図4はシート状中間品から摩擦材を打ち抜いた状態の模式斜視図、図5は摩擦材の繊維の配列を示す模式図である。
図1(a),(b)に示すように、三次元織物11は、3層以上(この実施の形態では3層)の織り組織12a,12b,12cが結合糸13a,13bで結合されて構成されている。各織り組織12a〜12cはそれぞれ経糸14a,14b,14c及び緯糸15a,15b,15cで製織されている。この実施の形態では各織り組織12a〜12cはそれぞれ平織りで構成されている。
結合糸13aは、隣接する2層の織り組織12a,12bを一方側から貫くとともに他方側でそれぞれ折り返して、両織り組織12a,12bを他方側から貫くように配列されている。結合糸13bは、隣接する2層の織り組織12b,12cを一方側から貫くとともに他方側でそれぞれ折り返して、両織り組織12b,12cを他方側から貫くように配列されている。両結合糸13a,13bは交互に配列されている。
各織り組織12a〜12cは、50デニール以下(好ましくは30デニール)のマルチフィラメント繊維束で形成され、経糸14a〜14c及び緯糸の15a〜15cの織り密度が3本/mm以上、(この実施の形態では、経糸14a〜14cの織り密度が8本/mm以上、緯糸15a〜15cの織り密度が5本/mm以上)に製織されている。繊維束の太さは細い方が好ましく、30デニール以下が好ましいが、あまり細いと細くするのに手間(コスト)が掛かるのと、織機で織るのが難しくなるため20デニール程度までの太さが実用的である。繊維束を構成する繊維(フィラメント)の本数は繊維の材質などによっても異なるが、例えばアラミド繊維の場合は30デニールで10本程度である。
この実施の形態では経糸14a〜14c、緯糸15a〜15c及び結合糸13a,13bを構成する繊維としてアラミド繊維が使用されている。各織り組織12a〜12cは繊維束の太さや織り密度が同じに形成されている。また、結合糸13a,13bは各織り組織12a〜12cの経糸14a〜14cの本数の1/10〜1/30の本数使用されている。
次に前記のように構成された三次元織物11の製造方法を説明する。三次元織物11は、例えば、2層織りのリボン織機を3層織りに改造するとともに、織り幅を拡げた織機で製織される。
3層の織り組織12a〜12cを同時に製織するため、図2及び図3に示すように、3組の経糸14a〜14cが上下に3段に配置され、各経糸14a〜14cの開口毎に緯糸15a〜15cの挿入が行われるようになっている。また、結合糸13a,13bは、織り組織12a〜12cを構成する各経糸14a〜14cを開口するヘルド16と同期して駆動されるヘルド17a,17bにより隣接する2層の織り組織を結合するように折り返し状に配列されるようになっている。筬18は経糸用のヘルド16と織り前19との間に配置されている。
結合糸13a,13bを移動させるヘルド17a,17bは、経糸用のヘルド16に対して織り前19と反対側に配置されている。ヘルド17aは結合糸13aを経糸14aの開口及び経糸14bの開口への緯糸15a,15bの挿入に支障とならないように、結合糸13aとの係合部(ヘルドの目)が経糸14cの開口より上方で往復移動されるように構成されている。ヘルド17bは結合糸13bを経糸14bの開口及び経糸14cの開口への緯糸15b,15cの挿入に支障とならないように、結合糸13bとの係合部が経糸14aの開口より下方で往復移動されるように構成されている。結合糸13a,13bの本数は各織り組織12a〜12cの経糸14a〜14cの本数の1/20の本数となるように等間隔で配置される。
図2に示すように、結合糸13a用のヘルド17aの結合糸13aとの係合部が、織り組織12bの経糸14bの開口の下側に配置され、結合糸13b用のヘルド17bの結合糸13bとの係合部が、織り組織12cの経糸14cの開口の下側に配置された状態で、各経糸14a〜14cの開口に緯糸15a〜15cが挿入される。次に筬18の筬打ち動作が行われた後、ヘルド16,17a,17bが駆動され、図3に示すように、経糸14a〜14cの開口状態が変更される。また、結合糸13a用のヘルド17aの結合糸13aとの係合部が、織り組織12aの経糸14aの開口の上側に配置され、結合糸13b用のヘルド17bの結合糸13bとの係合部が、織り組織12bの経糸14bの開口の上側に配置された状態となる。この状態で、各経糸14a〜14cの開口に緯糸15a〜15cが挿入された後、筬打ち動作が行われる。以下、ヘルド16,17a,17bの駆動、緯糸15a〜15cの挿入、筬打ち動作が順次行われて、図1(a)に示す構成の三次元織物11が製造される。
経糸、緯糸及び結合糸として、アラミド繊維製の太さ30デニールのマルチフィラメント繊維束(繊維本数10本)に、撚り係数が0.5〜2.0の範囲(この実施形態では約1)となる撚り(約500回/1m)を片撚りで掛けるとともに、糊付けを施した糸を使用した。経糸14a〜14cの織り密度が16本/mm、緯糸15a〜15cの織り密度が5本/mmで製造したところ、織り幅50mmの三次元織物11が良好に製造できた。糊付けは、水溶性のポリエステル系糊剤、静電防止剤及び平滑剤を含む水溶液に糸を浸漬することにより行われる。
なお、撚り係数は次式で表される。
撚り係数=撚数{(回/m)×√(繊度(de))}/2880
図1(b)に示す構成の三次元織物11を製造する場合は、図3に示す状態から、三次元織物11の製造が開始される。即ち、結合糸13a用のヘルド17aの結合糸13aとの係合部が、織り組織12bの経糸14bの開口の下側に配置され、結合糸13b用のヘルド17bの結合糸13bとの係合部が、織り組織12bの経糸14bの開口の上側に配置された状態から、三次元織物11の製造が開始される。緯糸15a〜15cの挿入、筬打ち動作が行われた後、ヘルド16,17a,17bが駆動される。そして、結合糸13a用のヘルド17aの結合糸13aとの係合部が、織り組織12aの経糸14aの開口の上側に配置され、結合糸13b用のヘルド17bの結合糸13bとの係合部が、織り組織12cの経糸14cの開口の下側に配置された状態となる。以下、ヘルド16,17a,17bの駆動、緯糸15a〜15cの挿入、筬打ち動作が順次行われて、図1(b)に示す構成の三次元織物11が製造される。
比較のため、撚り掛けを施すとともに、糊付けを施した糸にさらにワックス処理を施した糸を使用して、前記と同様に三次元織物11を製造したところ、ワックス処理を施さない場合に比較して、毛羽立ちがより抑制されて連続した製造が容易になった。また、撚り掛けを施さない繊維束を経糸14a〜14cや13a〜結合糸13bに使用して、三次元織物11を製造しようとしたが、毛羽の発生が激しく製造できなかった。また、撚り掛けを施すだけで、糊付けを施さない糸を経糸14a〜14cや13a〜結合糸13bに使用して、三次元織物11を製造しようとしたが、毛羽の発生が激しく製造できなかった。
前記のように構成された三次元織物11は、熱硬化成樹脂であるフェノール樹脂を含浸させるとともに樹脂を硬化させた状態で、例えば、車両用オートマチックトランスミッションにおけるクラッチの摩擦材として使用される。
摩擦材を形成する際は、図4に示すように、三次元織物11にフェノール樹脂が含浸、硬化されて形成された中間製品であるシート20から、プレスにより円環状の摩擦材21が打ち抜かれる。
前記のように構成された摩擦材21は、一方の面(例えば、織り組織12aの面)が相手部材を押圧する状態に保持されて、その面と相手部材との摩擦により相手部材との相対移動を抑制するように作用する。織り組織12aが細い繊維束でしかも織り密度が高く形成されているため、太い繊維束を使用した場合に比較して接触面積が増えて摩擦係数が大きくなり、相手部材の相対移動を抑制する機能が高くなる。
摩擦材21は円環状に形成されるため、図5に示すように、三次元織物11を構成する繊維の配列状態は、摩擦材21の部分によって異なる状態となる。例えば、図5において、摩擦材21の中心を通り上下方向に延びる中心線と対応する部分及び摩擦材21の中心を通り左右方向に延びる中心線と対応する部分のほぼ正方形状の領域Aでは、経糸14a及び緯糸15aがそれぞれ正方形の各辺と平行に延びる。しかし、中心を通り前記中心線に対して45度の角度で延びる線と対応する部分のほぼ正方形状の領域Bでは、経糸14a及び緯糸15aがそれぞれ正方形の各辺に対して45度の角度を成すように延びる。そのため、織り密度が粗い場合は、各部分の物性のバラツキが大きくなるが、緯糸及び経糸の織り密度が3本/mm以上の場合は各部分の物性のバラツキが小さくなる。
結合糸13a,13bは各織り組織12a〜12cを結合して層間剥離を防止する機能だけでなく、摩擦材21が相手部材を押圧する弾力性を高めるのに寄与する。なぜならば、結合糸13a,13bは折り返し部分を除いて摩擦材21に作用する押圧力の方向とほぼ平行に延びるため、結合糸13a,13bに対して軸方向に加えられた力により撓みが生じ、その撓みを回復させる方向への力が発生する。その結果、摩擦材21が相手部材を押圧する弾力性を高めるのに寄与する。
結合糸が全ての織り組織12a〜12cを貫通するようにして折り返し状に配列される構成では、摩擦材として使用中に折り返し部が摩耗などで切断されたとき、3層全ての織り組織12a〜12cに対する結合機能がなくなり、層間剥離が発生する。しかし、この実施形態では、異なる結合糸13a,13bが隣接する2層の織り組織をそれぞれ結合するように配列されている。従って、一方の結合糸13aが切断されることにより、その結合糸13aによって結合されていた2層の織り組織12a,12bに対する結合機能がなくなっても、2層の織り組織12b,12cが他方の結合糸13bにより結合されているため、三次元織物11全体に層間剥離が発生するのが防止される。また、層間剥離が結合糸13aの切断箇所以外の部分に波及するのが抑制される。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 三次元織物11は、50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸14a〜14c及び15a〜15c緯糸の織り密度が3本/mm以上となるように、経糸14a〜14c及び緯糸15a〜15cで製織された3層以上の織り組織12a〜12cが結合糸13a,13bで結合されている。織り組織12a〜12cは隣接する2層が結合糸13a,13bによって結合されており、経糸14a〜14c及び結合糸13a,13bとして撚りが掛けられた繊維束が使用されている。従って、各結合糸13a,13bは隣接する2層の織り組織12a〜12cを結合するように折り返されるため、結合糸13a,13bが3層以上の織り組織を貫通するように配列される構成に比較して、結合糸13a,13bを配列する際に経糸14a〜14cと結合糸13a,13bとの擦れ量が少なくなる。その結果、3層以上の織り組織12a〜12cを構成する経糸14a〜14c及び緯糸15a〜15cの繊維束が50デニール以下と細く、経糸14a〜14cの織り密度が高い場合にも、容易に三次元織物11の製織が可能となる。
(2) 経糸14a〜14c及び結合糸13a,13bはアラミド繊維で形成されている。従って、三次元織物11を強化材とした複合材で摩擦材21を構成したときに、接触面となる側の、摩擦係数、耐熱性、摩耗性等の物性が要求性能を満たす三次元織物を得るのが容易になる。また、高強度、高弾性率繊維として炭素繊維を使用した場合に比較して、繊維が折り曲げに強く、織機を使用した製織が容易になる。
(3) 経糸14a〜14c及び結合糸13a,13bは、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚り(1mあたり300回以上の撚り)が掛けられている。従って、14a〜14c及び結合糸13a,13bとして撚りが掛けられていない糸を使用して製織する場合に比較して、織り密度が高い場合にも、三次元織物11の製織が容易になる。
(4) 50デニール以下のマルチフィラメント繊維束を使用して三次元織物11を製織する際、結合糸13a,13b及び経糸14a〜14cとして、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられるとともに糊付けされた糸が使用される。結合糸13a,13bは織り組織12a〜12cの各層を貫通するヘルド17a,17bにより、隣接する2層の織り組織12a,12b、12b,12cを結合するように折り返し状に配列される。従って、撚り掛けや糊付けがされていない状態のマルチフィラメント繊維束を使用する場合と異なり、経糸14a〜14cの織り密度が高い状態で経糸14a〜14cと結合糸13a,13bとが擦れても、糸の毛羽立ちが抑制されて三次元織物11の製造(製織)が円滑に行われる。
(5) 糊付けは、水溶性のポリエステル系糊剤、静電防止剤及び平滑剤を含む水溶液に糸を浸漬することにより行われる。従って、静電防止剤及び平滑剤が糊剤とともに繊維束に付着され、糊付けされた繊維束が経糸及び結合糸として使用されて、互いに擦れあってもより毛羽立ち難い。
(6) 複数層の織り組織12a〜12cが結合糸13a,13bで結合されているため、層間剥離が確実に防止される。また、三次元織物11を摩擦材21として使用した際、摩擦材21が相手部材を押圧する弾力性を高めるのに結合糸13a,13bが寄与するため、前記弾力性の低下を抑制できる。
(7) 前記構成の三次元織物11に熱硬化性樹脂を含浸させるとともに、硬化させて製造した摩擦材21は、太い繊維束で製織した三次元織物を基材としたものに比較して、摩擦材での使用の際に接触面積が増加して摩擦係数が大きくなる。さらに、摩擦材21として円環状に打ち抜いて使用された際にも、各部分の物性のばらつきが小さくなる。
(8) 前記経糸の織り密度が8本/mm以上である。従って、経糸14a〜14cとしてより細い糸を使用でき、三次元織物11を摩擦材21として使用する際に、太い糸で製織したものに比較して摩擦係数がより大きくなるとともに、摩擦材21として円環状に打ち抜いて使用される際にも、各部分の物性のばらつきがより小さくなる。
(9) 各織り組織12a〜12cが同じに形成されているため、摩擦材21として使用する際、表裏を確認せずに摩擦材21を所定の部品に組み込んで使用しても、所望の性能が得られる。
(10) 三次元織物11に樹脂を含浸、硬化させたシート20を加工して摩擦材21を形成するため、三次元織物11から摩擦材21の形状に対応したものを切り取って樹脂を含浸、硬化させる方法に比較して、摩擦材21を構成する繊維の配列の乱れが少なくなり、摩擦材21の物性が向上する。
(11) 三次元織物11を摩擦材21として使用する際、隣接する2層の織り組織12a,12b、12b,12cがそれぞれ異なる結合糸13a,13bで結合されている。従って、3層の織り組織12a〜12cが同じ結合糸で結合された構成に比較して、結合糸13a,13bの一部が摩耗等で切断された場合、三次元織物11全体に層間剥離が発生するのが防止され、層間剥離が結合糸の切断箇所以外の部分に波及するのが抑制される。
(12) 従来の摩擦材と異なり、無機質微粉末あるいは有機質微粉末を充填することが必須ではないため、その分、製造が容易になるとともに弾力性を高くするのが容易になる。
なお、実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 三次元織物11を構成する各織り組織12a〜12cを全て平織りとする代わりに、中層の織り組織12bを綾織りや朱子織り等の他の織り組織に変更する。例えば、図6(a),(b)に示すように、中層の織り組織12bを綾織りとする。この場合、中層の密度が低くなり、摩擦材21を湿式クラッチに使用した際、冷却用オイルが流れ易くなって、放熱効果が向上する。
○ 三次元織物11を構成する織り組織の層数は3層に限らず、4層以上であってもよい。織り組織の層数が4層以上の場合も、図7(a),(b)に示すように、結合糸13aは隣接する2層の織り組織12a,12bを結合し、結合糸13bは隣接する2層の織り組織12b,12cを結合し、結合糸13cは隣接する2層の織り組織12c,12dをそれぞれ結合するように配列される。織り組織12dは、経糸14dと緯糸15dとによって構成されている。従って、三次元織物11を製造する際、経糸と結合糸との摩擦量は織り組織の層数が3層の場合と同じになり、織り組織の層数が4層以上でも毛羽立ちを抑制して良好に製造することができる。しかし、層数が増えると三次元織物11を製織する織機の構造が複雑になる一方、三次元織物11を摩擦材21に使用した際の物性は3層の場合とあまり変わらないので、3層で十分である。
〇 三次元織物11を構成する結合糸13a〜13c、経糸14a〜14d及び緯糸15a〜15dの材質はアラミド繊維に限らず、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維(PBO繊維)、炭素繊維、ガラス繊維等の高強度、高弾性率繊維としてもよい。
○ 異なる材質の繊維を混合した繊維束を使用してもよい。この場合、摩擦材21としたときの接触面となる側の、摩擦係数、耐熱性、摩耗性等の物性を要求性能に合わせて調整するのが容易になる。
〇 三次元織物11を構成する結合糸13a〜13c、経糸14a〜14d及び緯糸15a〜15dを全て同じ材質の繊維束で形成する必要はない。例えば、結合糸13a〜13c及び経糸14a〜14dをアラミド繊維やPBO繊維で形成し、緯糸15a〜15dを炭素繊維で形成してもよい。アラミド繊維やPBO繊維は曲げに強いが静電気を発生し易く、帯電し易い。一方、炭素繊維は静電気が発生し難く帯電し難いが曲げに弱い。従って、曲げに弱い炭素繊維を緯糸15a〜15dに使用することにより、静電気の悪影響を受け難く、織機による製織も良好な三次元織物11が得られる。
○ 3層の三次元織物11を構成する各織り組織12a〜12cの経糸14a〜14c及び緯糸15a〜15cに同じ太さの繊維束を使用する代わりに、中層の緯糸15bの径を太くしてもよい。この構成の三次元織物11を強化材とした複合材で摩擦材21を形成した場合、三次元織物11を摩擦材21として使用した際、摩擦材21が相手部材を押圧する弾力性を高めるのに寄与し、前記弾力性の低下を抑制できる。また、中層の密度が低くなり、摩擦材21を湿式クラッチに使用した際、冷却用オイルが流れ易くなって、放熱効果が向上する。
○ 3層構成の三次元織物11において、各織り組織12a〜12cを構成する緯糸15a〜15cとして下層側ほど太い繊維束を使用したり、中層と下層の緯糸15b〜15cを太くしてもよい。この場合、摩擦材21としたときに接触面側を間違えないように組み付ける必要があるが、下層の密度も低くなり、摩擦材21を湿式クラッチに使用した際、中層の緯糸15bのみを太くした場合に比較して冷却用オイルがより流れ易くなって、放熱効果がより向上する。
○ 経糸14a〜14d及び緯糸15a〜15dとは異なる種類の繊維を結合糸13a〜13cに使用して、三次元織物11の厚さ方向の弾力性を向上させてもよい。この場合、結合糸13a〜13cの材質の自由度が増え、摩擦材21の厚さ方向の弾力性を要求に対応した値に変更するのが容易となる。
○ 摩擦材21としたときに接触面側となる織り組織(例えば、上層の織り組織12a)の繊維に比較して、弾力性のある繊維を使用して中層あるいは下層の織り組織12b〜12dを形成する。例えば、織り組織12aの繊維を炭素繊維とし織り組織12b〜12dの繊維をポリアラミド繊維とする。この場合も三次元織物11を摩擦材21として使用した際、摩擦材21が相手部材を押圧する弾力性を高め、前記弾力性の低下を抑制できる。
○ 経糸14a〜14dの織り密度をあまり高くしても、製造コストが高くなる割に物性は良くならないため、20本/mm以下で十分である。また、緯糸15b〜15dの織り密度も、20本/mm以下で十分である。
○ 三次元織物11中の結合糸13a〜13cの割合を変更して三次元織物の厚さ方向の弾力性を変更した三次元織物11を形成してもよい。この場合、結合糸13a〜13cの割合を変更することで、三次元織物11の厚さ方向の弾力性を要求に対応した値に変更することができる。結合糸13a〜13cの割合が多い方が弾力性が大きくなる。
○ 三次元織物11の厚さ方向の弾力性を高める構成として中層又は下層の織り組織12b〜12dの緯糸15b〜15dを太くする代わりに経糸14b〜14dを太くしてもよい。
○ 経糸14a〜14d及び緯糸15a〜15dの太さを変える場合、繊維束を構成するフィラメントの本数を変える代わりに、本数は変えずにフィラメント自身の太さを変えてもよい。
○ 三次元織物11の弾力性を変更する場合、結合糸13a〜13cの繊維の材質を変えたり、結合糸13a〜13cの割合を変えたり、中層又は下層の織り組織12b〜12dの経糸14b〜14d及び緯糸15b〜15dの少なくとも一方を太くしたり、繊維の弾力性を変えたりする構成を単独ではなく組み合わせて使用してもよい。この場合、単独で使用する場合に比較して弾力性をより向上できる。
○ 三次元織物11に含浸させる熱硬化性樹脂として、フェノール樹脂に限らず、変性フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂等の他の熱硬化性樹脂を使用してもよい。
○ 三次元織物11として一方の面が他方の面に比較して織り密度が低い構成のものから製造した摩擦材を、相手部材との摩擦抵抗を低くする摺動材として使用してもよい。摺動材として使用する場合は、織り密度が低い側を接触面として使用することにより、織り組織内に潤滑オイルを溜め込むことができるとともに、接触面積が減ることにより摩擦抵抗が少なくなる。
○ 三次元織物11は、複合材の補強材(骨格材)として使用する使用方法に限らず、例えばフィルタとして使用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。
(1) 請求項6又は請求項7に記載の発明において、前記経糸及び結合糸には、ワックス処理も施されている。
(2) 請求項1〜請求項5に記載の発明において、前記経糸及び結合糸は、撚り数と強度との関係における強度が最大値の8割以上となる撚り数の撚りが施されている。
(3) 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記経糸及び結合糸は1mあたり300回以上の撚りが掛けられている。
(a),(b)は三次元織物の構造を示す模式図。 三次元織物の製織作用を示す模式図。 三次元織物の製織作用を示す模式図。 シート状中間品から摩擦材を打ち抜いた状態の模式斜視図。 摩擦材の繊維の配列を示す模式図。 (a),(b)は別の三次元織物の構造を示す模式図。 (a),(b)は別の三次元織物の構造を示す模式図。 結合糸が織り組織の全層を貫通する三次元織物を示す模式図。
符号の説明
11…三次元織物、12a,12b,12c,12d…織り組織、13a,13b,13c…結合糸、14a,14b,14c,14d…経糸、15a,15b,15c,15d…緯糸、16,17a,17b…ヘルド、21…摩擦材。

Claims (9)

  1. 50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸及び緯糸の織り密度が3本/mm以上となるように、経糸及び緯糸で製織された3層以上の織り組織が結合糸で結合された三次元織物であって、前記織り組織は隣接する2層が前記結合糸によって結合されており、前記経糸及び結合糸として撚りが掛けられた繊維束が使用されている三次元織物。
  2. 前記経糸の織り密度が8本/mm以上である請求項1に記載の三次元織物。
  3. 前記経糸、緯糸及び結合糸はアラミド繊維又はポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維で形成されている請求項1又は請求項2に記載の三次元織物。
  4. 前記経糸及び緯糸はガラス繊維又は炭素繊維で形成されている請求項1又は請求項2に記載の三次元織物。
  5. 前記経糸及び結合糸は、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の三次元織物。
  6. 前記結合糸は経糸及び緯糸と異なる材質の繊維で形成されている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の三次元織物。
  7. 50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸の織り密度が8本/mm以上となるように、経糸及び緯糸で製織された3層以上の織り組織を備え、隣接する2層の織り組織が結合糸で結合された三次元織物の製造方法であって、
    前記経糸及び結合糸として、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられるとともに糊付けされた糸が使用され、前記結合糸は前記織り組織の各層を貫通するヘルドにより、隣接する2層の織り組織を結合するように折り返し状に配列される三次元織物の製造方法。
  8. 前記糊付けは、水溶性のポリエステル系糊剤、静電防止剤及び平滑剤を含む水溶液に糸を浸漬することにより行われる請求項7に記載の三次元織物の製造方法。
  9. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の三次元織物を強化材とし、熱硬化成樹脂をマトリックスとした複合材で形成された摩擦材。
JP2003321407A 2003-09-12 2003-09-12 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材 Pending JP2005089877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321407A JP2005089877A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321407A JP2005089877A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005089877A true JP2005089877A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34453106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003321407A Pending JP2005089877A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005089877A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023449A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Toyota Industries Corp 多層織物及び摩擦材並びにフィルター
JP2007152672A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Fuji Heavy Ind Ltd 3次元繊維強化樹脂複合材及び3次元織物
WO2008105225A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Nec Corporation 炭素繊維ロービング、これを用いた長繊維ペレット及び繊維強化樹脂成形体
JP2009541603A (ja) * 2006-06-21 2009-11-26 スネクマ・プロピュルシオン・ソリド 複合材料部材のための多層繻子織による強化用繊維織物
JP2009541602A (ja) * 2006-06-21 2009-11-26 スネクマ・プロピュルシオン・ソリド 複合材料部材を作製するための強化用繊維織物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023449A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Toyota Industries Corp 多層織物及び摩擦材並びにフィルター
JP2007152672A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Fuji Heavy Ind Ltd 3次元繊維強化樹脂複合材及び3次元織物
JP2009541603A (ja) * 2006-06-21 2009-11-26 スネクマ・プロピュルシオン・ソリド 複合材料部材のための多層繻子織による強化用繊維織物
JP2009541602A (ja) * 2006-06-21 2009-11-26 スネクマ・プロピュルシオン・ソリド 複合材料部材を作製するための強化用繊維織物
WO2008105225A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Nec Corporation 炭素繊維ロービング、これを用いた長繊維ペレット及び繊維強化樹脂成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05502069A (ja) フレキシブルな研摩材
JP2022182789A (ja) 繊維構造体、及び繊維強化複合材
CN102330243A (zh) 一种双层面料
CN1132805A (zh) 具有作为冲击缓冲或加固嵌材充纱罗织物的带结构
JP5149573B2 (ja) 抄紙用フェルト
JP2005089877A (ja) 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材
JP4792114B2 (ja) シュープレス用ベルト基布及びこれを用いたシュープレス用ベルト
EP2749695A1 (en) Press felt for papermaking
JP2004149964A (ja) 融着糸および目崩れ防止布帛
JP2007023449A (ja) 多層織物及び摩擦材並びにフィルター
CN214727000U (zh) 一种动物皮革纤维缠绕基布及皮革
JP5253960B2 (ja) 製紙用フェルト
WO2014030633A1 (ja) 三次元繊維強化複合材
CN209832838U (zh) 一种防污渍面料
WO2008004622A1 (fr) Feutre servant à fabriquer du papier
JP4272199B2 (ja) 製紙用多重織シーム付きフェルト
JP2018131707A (ja) 製紙用フェルト基布及びその製造方法
JP2004182911A (ja) 摩擦材
JP7365214B2 (ja) 製紙用シームフェルト
JP6283279B2 (ja) 抄紙用フェルト基布及び抄紙用フェルト
JP4272198B2 (ja) 製紙用シーム付きフェルト
JP4950766B2 (ja) 製紙用シーム付きフェルト
CN218477199U (zh) 一种防脱散面料
JP2006045288A (ja) 摩擦材
CN215792295U (zh) 一种高强度耐磨涤纶机织布

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080924