JP2005089877A - 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材 - Google Patents
三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 三次元織物11は、3層の織り組織12a,12b,12cが結合糸13a,13bで結合されて構成されている。各織り組織12a〜12cはそれぞれ経糸14a〜14c及び緯糸15a〜15cで平織りに製織されている。結合糸13a,13bによる各織り組織12a〜12cの結合構成は、第1の織り組織12aと第2の織り組織12bとを結合する結合糸13aが、隣接する2層の織り組織12a,12bを一方側から貫くとともに他方側で折り返して、両織り組織12a,12bを他方側から貫くように配列されている。第2の織り組織12bと第3の織り組織12cとを結合する結合糸13bが、隣接する2層の織り組織12b,12cを一方側から貫くとともに他方側で折り返して、両織り組織12b,12cを他方側から貫くように配列されている。
【選択図】 図1
Description
撚り係数=撚数{(回/m)×√(繊度(de))}/2880
図1(b)に示す構成の三次元織物11を製造する場合は、図3に示す状態から、三次元織物11の製造が開始される。即ち、結合糸13a用のヘルド17aの結合糸13aとの係合部が、織り組織12bの経糸14bの開口の下側に配置され、結合糸13b用のヘルド17bの結合糸13bとの係合部が、織り組織12bの経糸14bの開口の上側に配置された状態から、三次元織物11の製造が開始される。緯糸15a〜15cの挿入、筬打ち動作が行われた後、ヘルド16,17a,17bが駆動される。そして、結合糸13a用のヘルド17aの結合糸13aとの係合部が、織り組織12aの経糸14aの開口の上側に配置され、結合糸13b用のヘルド17bの結合糸13bとの係合部が、織り組織12cの経糸14cの開口の下側に配置された状態となる。以下、ヘルド16,17a,17bの駆動、緯糸15a〜15cの挿入、筬打ち動作が順次行われて、図1(b)に示す構成の三次元織物11が製造される。
(1) 三次元織物11は、50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸14a〜14c及び15a〜15c緯糸の織り密度が3本/mm以上となるように、経糸14a〜14c及び緯糸15a〜15cで製織された3層以上の織り組織12a〜12cが結合糸13a,13bで結合されている。織り組織12a〜12cは隣接する2層が結合糸13a,13bによって結合されており、経糸14a〜14c及び結合糸13a,13bとして撚りが掛けられた繊維束が使用されている。従って、各結合糸13a,13bは隣接する2層の織り組織12a〜12cを結合するように折り返されるため、結合糸13a,13bが3層以上の織り組織を貫通するように配列される構成に比較して、結合糸13a,13bを配列する際に経糸14a〜14cと結合糸13a,13bとの擦れ量が少なくなる。その結果、3層以上の織り組織12a〜12cを構成する経糸14a〜14c及び緯糸15a〜15cの繊維束が50デニール以下と細く、経糸14a〜14cの織り密度が高い場合にも、容易に三次元織物11の製織が可能となる。
○ 三次元織物11を構成する各織り組織12a〜12cを全て平織りとする代わりに、中層の織り組織12bを綾織りや朱子織り等の他の織り組織に変更する。例えば、図6(a),(b)に示すように、中層の織り組織12bを綾織りとする。この場合、中層の密度が低くなり、摩擦材21を湿式クラッチに使用した際、冷却用オイルが流れ易くなって、放熱効果が向上する。
以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。
(2) 請求項1〜請求項5に記載の発明において、前記経糸及び結合糸は、撚り数と強度との関係における強度が最大値の8割以上となる撚り数の撚りが施されている。
Claims (9)
- 50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸及び緯糸の織り密度が3本/mm以上となるように、経糸及び緯糸で製織された3層以上の織り組織が結合糸で結合された三次元織物であって、前記織り組織は隣接する2層が前記結合糸によって結合されており、前記経糸及び結合糸として撚りが掛けられた繊維束が使用されている三次元織物。
- 前記経糸の織り密度が8本/mm以上である請求項1に記載の三次元織物。
- 前記経糸、緯糸及び結合糸はアラミド繊維又はポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維で形成されている請求項1又は請求項2に記載の三次元織物。
- 前記経糸及び緯糸はガラス繊維又は炭素繊維で形成されている請求項1又は請求項2に記載の三次元織物。
- 前記経糸及び結合糸は、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の三次元織物。
- 前記結合糸は経糸及び緯糸と異なる材質の繊維で形成されている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の三次元織物。
- 50デニール以下のマルチフィラメント繊維束で形成されるとともに、各層の経糸の織り密度が8本/mm以上となるように、経糸及び緯糸で製織された3層以上の織り組織を備え、隣接する2層の織り組織が結合糸で結合された三次元織物の製造方法であって、
前記経糸及び結合糸として、撚り係数が0.5〜2.0の範囲となる撚りが掛けられるとともに糊付けされた糸が使用され、前記結合糸は前記織り組織の各層を貫通するヘルドにより、隣接する2層の織り組織を結合するように折り返し状に配列される三次元織物の製造方法。 - 前記糊付けは、水溶性のポリエステル系糊剤、静電防止剤及び平滑剤を含む水溶液に糸を浸漬することにより行われる請求項7に記載の三次元織物の製造方法。
- 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の三次元織物を強化材とし、熱硬化成樹脂をマトリックスとした複合材で形成された摩擦材。
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JP2003321407A JP2005089877A (ja) | 2003-09-12 | 2003-09-12 | 三次元織物及びその製造方法並びに摩擦材 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007023449A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Toyota Industries Corp | 多層織物及び摩擦材並びにフィルター |
JP2007152672A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Fuji Heavy Ind Ltd | 3次元繊維強化樹脂複合材及び3次元織物 |
WO2008105225A1 (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-04 | Nec Corporation | 炭素繊維ロービング、これを用いた長繊維ペレット及び繊維強化樹脂成形体 |
JP2009541603A (ja) * | 2006-06-21 | 2009-11-26 | スネクマ・プロピュルシオン・ソリド | 複合材料部材のための多層繻子織による強化用繊維織物 |
JP2009541602A (ja) * | 2006-06-21 | 2009-11-26 | スネクマ・プロピュルシオン・ソリド | 複合材料部材を作製するための強化用繊維織物 |
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2003
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