JP2002272978A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
予告の単調さを払拭し、出される予告に対し常に遊技者
が一定の期待感を抱くことを可能にする。 【解決手段】表示装置の制御を司る表示制御基板は、原
則として、乱数値を用いた無作為的な選択手法(S103,S1
07)に基づいて、予告無し、予告パターンA及び予告パ
ターンBという三つの予告態様(感知情報態様)の中か
ら一つを選択し、その選択に基づいて予告に関する画像
表示を行う。他方、遊技の抽選結果が大当り(S101=YES)
で、且つ、今回表示に係る予告パターンと前回表示に係
る予告パターンとが同一となる連続回数CKが所定の設
定回数CSETに達した場合(S102=NO)には、前記無作為的
選択手法に代えて、当該連続中の予告パターンを今回表
示用の予告態様として強制的に選択する手法(S104)に切
り替える。
Description
状態又は外れ状態を内部演算し、その結果を表示装置で
表示するように構成されたパチンコ遊技機等の遊技機に
関する。
当り状態又は外れ状態の表示に関する複数の図柄を含む
画像を画面上に表示する表示装置(例えば液晶表示装
置)と、その表示装置での画像表示をマイコン制御する
ための表示制御回路とを備えている。例えば、液晶表示
装置の画面を左・中・右の三つの列(図柄領域)に区分
し、各列において数字や絵などの図柄を変動表示させ、
所定のタイミングで図柄変動を停止(確定表示)し、三
つの図柄が横並びに揃ったときに「大当り」とし、三図
柄の一つでも不一致がある場合には「外れ」とするもの
がある。一般に大当り時には開閉式の特別入賞口が所定
期間にわたり全開放される。
チンコ遊技機のおもろしさや商品価値を大きく左右する
傾向にあり、前述のような三図柄の変動表示の他に、各
種の付加的な画像表示を行うものがある。その付加的画
像表示の一つに「予告表示」がある。予告表示とは、大
当り状態(即ち三図柄の一致状態)となる可能性がある
こと又はその可能性が高いことを三図柄の変動が停止す
る前に告げ知らせるための画像表示をいう。そのような
予告表示を行うことで、三図柄の確定表示前に遊技者
(客)に大当りとなるかも知れないという期待感を抱か
せて、遊技の楽しさを高めることができる。
告画像を使い分けるものがある。例えば、低確率で大当
りになる可能性を示唆する第1の予告画像(例えばミニ
UFOの絵)と、高確率で大当りになる可能性を示唆す
る第2の予告画像(例えば母船UFOの絵)とを予め準
備すると共に、予告画像選択用の乱数テーブルとして大
当り時用と外れ時用の二種類を用意しておく。そして、
パチンコ遊技機に組み込まれたマイコンの内部演算(抽
選)で大当りが予定されている場合には、大当り時用乱
数テーブルを乱数値に基づき無作為参照することによ
り、第2の予告画像の出現頻度を高くする一方で、第1
の予告画像の出現頻度を低くする。逆に内部演算におい
て大当りとならない場合には、外れ時用乱数テーブルを
乱数値に基づき無作為参照することにより、予告表示無
しの状態や第1の予告画像の出現頻度を高くする一方
で、第2の予告画像の出現頻度を極めて低くする。つま
り最終的に大当りになる場合とならない場合とで、それ
ぞれの予告画像の出現頻度に一定の較差を持たせてお
く。このようにすれば、当該パチンコ遊技機で遊ぶ遊技
者は、前記三図柄の変動中に第2の予告画像が出現すれ
ば高い確率で大当りになり易く、第1の予告画像が出現
すればやや確率は低いが大当りになることもあるという
傾向性を学習する。そして、第2の予告画像が出現した
ときに大当りへの期待感を高め、興奮を覚えながら遊技
に熱中するようになる。つまり、二種類の予告画像を駆
使することで前記三図柄の確定表示前であっても心理的
高揚をもたらす場面を演出し、メリハリのある楽しさを
作り出すことができる。
来の予告表示手法は、遊技者に誤った予見を抱かせる虞
がある。即ち遊技者の多くは、第2の予告画像が出現し
た場合には大当りとなる可能性が高いという経験を積む
こと(学習)の裏返しとして、第1の予告画像が出現し
ても大当りはあまり期待できないと思い込んでしまう。
人によっては、予告表示無しの状態のみならず第1の予
告画像が出現した場合でも、大当りになる気が全くしな
いという虚無的な心理状態に陥ってしまう。もしそうな
れば、第1の予告画像が表示されても遊技者は何の感動
も覚えない。つまり、第1の予告画像を出現させてもそ
のことは遊技者に何らの心理的効果を与えず、予告表示
無しの状態と大して変わりがないことになる。とすれ
ば、第1の予告画像の表示も実質的には意味をなさず、
遊技者に単調な印象を与えるのみとなり、二種類の予告
画像を駆使することでメリハリのある楽しさを作り出そ
うとするそもそもの意図が実現されない。
あり、その目的は、遊技の当り外れを確定表示する前の
段階で、遊技者に所定の状態を感知させるための感知情
報(例えば予告)を出力する場合の単調さを払拭すると
共に、出力される感知情報に対し常に遊技者が一定の期
待感を抱きながら遊技を楽しむことが可能となる遊技機
を提供することにある。
技における当り状態又は外れ状態の表示に関与する一つ
又は複数の図柄を含む画像を表示する表示装置と、遊技
状況を検出する遊技状況検出手段と、前記遊技状況検出
手段が検出した遊技状況に応じて遊技の当り外れに関す
る抽選を行う抽選手段と、前記表示装置に前記図柄の変
動表示を行わせ、その変動開始から所定時間経過後に図
柄を確定表示させることにより前記抽選手段による抽選
の結果を表示させるべく前記表示装置を制御する表示制
御手段と、複数の感知情報態様の中から選択した態様に
基づいて、遊技者に所定の状態を感知させる感知情報を
出力するための感知手段とを備え、前記感知手段は、感
知情報態様の選択履歴に基づいて感知情報の選択手法を
原則的選択手法と例外的選択手法との間で切り替えるこ
とを特徴とする遊技機。
に呼応して表示制御手段は表示装置に、遊技における当
り状態又は外れ状態の表示に関与する図柄の変動表示を
行わせ、その変動開始から所定時間経過後に図柄を確定
表示して抽選の結果を表示させる。その際、感知手段は
複数の感知情報態様の中から特定の態様を選択し、表示
装置によって図柄が確定表示される前に、その選択した
態様に基づいて、遊技者に所定の状態を感知させる感知
情報(例えば、遊技者に当り状態となる可能性を感知さ
せる感知情報)を出力する。感知手段による感知情報の
選択手法としては、原則的選択手法と例外的選択手法と
が用意され、これらが感知情報態様の選択履歴に応じて
使い分けられる。即ち、感知情報態様の選択履歴に基づ
いて感知情報の選択手法を切り替え可能としたため、感
知情報態様の選択履歴から見て原則的選択手法では遊技
者が感知情報に対し一定の期待感を抱けない状況に陥る
危険性がある場合には、常に遊技者が一定の期待感を持
てるように感知情報の選択手法を例外的選択手法に切り
替えることができる。従って、複数ある感知情報態様の
いずれもが遊技者にとって有意義なものとなることがで
き、遊技者に所定の状態を感知させるための感知情報出
力の単調さが払拭される。なお、「感知情報」の範疇に
は、いわゆる「予告」のみならず、リーチ変動演出に代
表されるような「変動表示」や「変動演出」も含まれ
る。更に、この手段1では、感知情報が視覚的なもの
か、聴覚的なものか、それ以外の五感に訴えるものであ
るかを問わない。
り好ましい態様や追加的構成要件を列挙するとともに、
必要に応じて作用・効果に関する簡単な注釈を加える。
な選択手法であることを特徴とする手段1に記載の遊技
機。
段による感知情報の選択行為が、例えば電子的なサイコ
ロを利用した確率論的な決定プロセスに基づくことを意
味する。このような無作為的選択手法が原則的選択手法
として採用されることで、通常時における感知情報出力
の意外性が担保される。
な選択手法によることなく、連続中の感知情報態様を引
き続き強制的に選択する手法であることを特徴とする手
段1又は2に記載の遊技機。
に、このような例外的選択手法を加味することにより、
同一態様の感知情報が連続する場合には、当り状態とな
る可能性が高まるという傾向性(又は性格)を当該遊技
機に付与することが可能となる。それ故、複数ある感知
情報態様のいずれもが遊技者にとって有意義なものとな
ることができ、感知情報出力の単調さが払拭される。
づく原則的選択手法から例外的選択手法への切替え条件
は、「前記抽選手段による抽選結果が当りであること、
及び、今回の図柄変動時に用いる感知情報態様が前回の
図柄変動時に用いた感知情報態様と同じになる状況が連
続し且つその連続回数が所定の設定回数に達したこと」
であることを特徴とする手段1〜3のいずれかに記載の
遊技機。
が当りであること、及び、今回の図柄変動時に用いる感
知情報態様が前回の図柄変動時に用いた感知情報態様と
同じになる状況が連続し且つその連続回数が所定の設定
回数に達していることの二つの条件の成立を機に、原則
的選択手法の代わりに例外的選択手法が採用される。こ
のため、同一態様の感知情報の連続回数が所定の設定回
数に達している場合には少なくとも当り状態となる可能
性が高まるという傾向性(又は性格)が当該遊技機に付
与される(注:無作為的選択手法に基づいて偶然に同一
感知情報態様の連続回数が所定の設定回数に達する場合
もあるため、同一感知情報態様の連続回数が所定の設定
回数に達することが直ちに抽選結果の当りに結びつくわ
けではない)。つまり、遊技者側からすれば、遊技を通
じて図柄変動の開始及び確定のサイクルを繰り返す間に
同一態様の感知情報が何回か連続して出力された場合に
は、高い確率で当りになり易いとの印象を持つに到る。
さすれば、複数ある感知情報態様のいずれが出力された
場合でも、常に遊技者は一定の期待感(例えば、同一感
知情報態様が連続して欲しいとの期待感)をもって遊技
を楽しむことができる。従って、複数ある感知情報態様
のいずれもが遊技者にとって有意義なものとなり、感知
情報出力の単調さも払拭される。
の図柄変動時に用いた感知情報態様としての予告パター
ンを記憶しておくメモリと、今回予告パターンが前回予
告パターンと同じになる状況の連続回数(CK)をカウ
ントするための連続回数記憶カウンタとを備えているこ
とを特徴とする手段4に記載の遊技機。
手法により選択した今回予告パターンを、メモリに記憶
しておいた前回予告パターンと比較することができる。
そして、その比較の結果、今回予告パターンと前回予告
パターンとが同一であった場合に、連続回数記憶カウン
タをインクリメント(1加算)することにより、前回及
び今回の予告パターンが同一となる連続回数を電気的又
は機械的に保持することができる。
更に備えており、このバックアップ電源により、少なく
とも前記感知手段のメモリ及び連続回数記憶カウンタが
電気的なバックアップを受けることを特徴とする手段5
に記載の遊技機。
がスイッチOFF又は不意の停電により停止した場合で
も、遊技機が内蔵するバックアップ電源によって、感知
手段のメモリ及び連続回数記憶カウンタは電気的なバッ
クアップを受け、その記録内容が給電停止後も保持され
る。従って、遊技機に対する給電が再開された場合に、
当該遊技機は給電停止前の状態に復帰でき、給電停止の
前後で機械の性質(性格)の連続性が保たれる。このこ
とは、遊技者(客)との信頼関係の構築に極めて有益で
ある。
乱数カウンタを含んでおり、この乱数カウンタが発生す
る乱数値(RC2)を条件判定することにより、前記複
数の感知情報態様の中から一つを無作為に選択すること
を特徴とする手段1〜6のいずれかに記載の遊技機。
の好ましい一態様を示したものである。手段7によれ
ば、乱数カウンタが発生する乱数値を所定の判定条件に
あてはめたり、あるいはその乱数値から所定のテーブル
を参照することにより、感知情報態様の一義的選択が可
能となる。
よる抽選結果に応じて、感知情報態様の無作為的選択の
際に用いる乱数値の判定条件を切り替えることを特徴と
する手段7に記載の遊技機。
の判定条件(予告選択用アルゴリズムを含む)が適宜切
り替えられる。このため、抽選結果が当りの場合と外れ
の場合とで、前記複数の感知情報態様の中から一つを無
作為的に選択したときの選択結果について、統計学的傾
向性に違いを持たせることが可能となる。例えば、抽選
結果が当りの場合には、特定の感知情報の選択確率が高
まるような判定条件とすることができる。
よる抽選結果が外れリーチ以外の単純外れである場合に
は、選択すべき感知情報態様として予告無しを選択し、
前記感知手段からの感知情報出力を禁止することを特徴
とする手段8に記載の遊技機。
外の単純外れである場合には、図柄の確定表示までの間
に感知情報としての予告が一切出されない。このこと
は、逆説的に言えば、抽選結果が当り又は外れリーチの
場合に出されるその他の感知情報を際立たせ、それを有
意義なものとする。
含み、その感知手段から出力される視覚的感知情報は、
静止画又は動画として提供される画像であることを特徴
とする手段1〜9のいずれかに記載の遊技機。
兼ねる場合を示す。手段10によれば、表示装置によっ
て静止画又は動画として提供される画像が、視覚的感知
情報の主体をなす。
み、その感知手段から出力される視覚的感知情報は発光
装置からの光であることを特徴とする手段1〜9のいず
れかに記載の遊技機。
プ)から発される光(例えばその色や光り方)が、視覚
的感知情報の主体をなす。
み、その感知手段から出力される聴覚的感知情報は音で
あることを特徴とする手段1〜9のいずれかに記載の遊
技機。
音(例えばその音色や旋律)が、聴覚的感知情報の主体
をなす。
定表示以前に当り状態となる可能性を示唆する視覚的又
は聴覚的な予告を前記感知情報として出力するための予
告出力手段と、前記複数の感知情報態様としての複数の
予告態様の中から選択した予告態様に基づいて前記予告
出力手段を制御する予告制御手段とを備えてなることを
特徴とする手段1〜12のいずれかに記載の遊技機。
る乱数カウンタを含んでおり、前記遊技状況検出手段が
検出した遊技状況に応じてこの乱数カウンタに乱数を発
生させ、その乱数値を条件判定することにより、遊技の
当り外れに関する抽選を行うことを特徴とする手段1〜
13のいずれかに記載の遊技機。
て乱数カウンタが作動する。その発生した乱数値を所定
の判定条件にあてはめることにより、遊技の当り外れに
関する抽選結果を一義的に出すことが可能となる。
いて感知情報の選択手法を切り替えることの結果とし
て、前記感知手段から同一態様の感知情報が所定回数連
続して出力される場合には、当り状態となる可能性が高
まることを特徴とする手段1〜14のいずれかに記載の
遊技機。
の感知情報が所定回数連続して出力される場合には当り
状態となる可能性が高まるという傾向性(又は性格)を
遊技機に付与することにより、複数ある感知情報態様の
いずれもが遊技者にとって有意義なものとなり、感知情
報出力の単調さが払拭される。
状態の表示に関与する一つ又は複数の図柄を含む画像を
表示する表示装置と、遊技状況を検出する遊技状況検出
手段と、前記遊技状況検出手段が検出した遊技状況に応
じて遊技の当り外れに関する抽選を行う抽選手段と、前
記表示装置に前記図柄の変動表示を行わせ、その変動開
始から所定時間経過後に図柄を確定表示させることによ
り前記抽選手段による抽選の結果を表示させるべく前記
表示装置を制御する表示制御手段と、前記図柄の確定表
示以前に、当り状態となる可能性を示唆する視覚的又は
聴覚的な予告を出力するための予告出力手段と、予告無
し、第1の予告パターン及び第2の予告パターンを含む
少なくとも三つの予告態様の中から一つを無作為的手法
により選択し、その選択した予告態様に基づいて前記予
告出力手段を制御する予告制御手段とを備えており、前
記予告制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が当り
であること、及び、今回の図柄変動時に用いる予告パタ
ーンが前回の図柄変動時に用いた予告パターンと同じに
なる状況が連続し且つその連続回数が所定の設定回数に
達したことを条件として、前記無作為的手法による予告
態様の選択に代えて当該連続中の予告パターンを予告態
様として選択することを特徴とする遊技機。
選に呼応して表示制御手段は表示装置に、遊技における
当り状態又は外れ状態の表示に関与する図柄の変動表示
を行わせ、その変動開始から所定時間経過後に図柄を確
定表示して抽選の結果を表示させる。その際、予告制御
手段は予告出力手段で用いる予告態様を選択すると共
に、表示装置によって図柄が確定表示される前に、その
選択した予告態様に基づき、当り状態となる可能性を示
唆する視覚的又は聴覚的な予告を予告出力手段から出力
させる。予告制御手段による予告態様の選択手法とし
て、原則的選択手法と例外的選択手法が用意され、これ
らが条件に応じて使い分けられる。原則的選択手法と
は、予告無し、第1の予告パターン及び第2の予告パタ
ーンを含む少なくとも三つの予告態様の中から一つを無
作為的に選択する手法である。「無作為的」とは、予告
制御手段による予告態様の選択行為が、例えば電子的な
サイコロを利用した確率論的な決定プロセスに基づくこ
とを意味する。他方、例外的選択手法は、抽選手段によ
る抽選結果が当りであること、及び、今回の図柄変動時
に用いる予告パターンが前回の図柄変動時に用いた予告
パターンと同じになる状況が連続し且つその連続回数が
所定の設定回数に達していることの二つの条件の成立を
機に、前記原則的選択手法の代わりに採用される。それ
は無作為的なものではなく、むしろ作為的に、当該連続
中の予告パターンを予告態様として引き続き採用すると
いうものである。このような例外的選択手法を加味する
ことにより、同一予告パターンの連続回数が所定の設定
回数に達している場合には少なくとも、当り状態となる
可能性が高まるという傾向性ないし性格が当該遊技機に
付与される(注:無作為的選択手法に基づいて偶然に同
一予告パターンの連続回数が所定の設定回数に達する場
合もあるため、同一予告パターンの連続回数が所定の設
定回数に達することが直ちに抽選結果の当りに結びつく
わけではない)。つまり、遊技者側からすれば、遊技を
通じて図柄変動の開始及び確定のサイクルを繰り返す間
に同一予告パターンが何回か連続して出力された場合に
は、高い確率で当りになり易いとの印象を持つに到る。
さすれば、第1及び第2の予告パターンのいずれが出力
された場合でも、常に遊技者は一定の期待感(例えば、
同一予告パターンが連続して欲しいとの期待感)をもっ
て遊技を楽しむことができる。従って、二種類以上の予
告パターンのどれもが遊技者にとって有意義な予告態様
になり、予告の単調さが払拭される。
も前回の図柄変動時に用いた予告パターンを記憶してお
くメモリと、今回予告パターンが前回予告パターンと同
じになる状況の連続回数(CK)をカウントするための
連続回数記憶カウンタとを備えていることを特徴とする
手段A1に記載の遊技機。
為的手法により選択した今回予告パターンを、メモリに
記憶しておいた前回予告パターンと比較することができ
る。そして、その比較の結果、今回予告パターンと前回
予告パターンとが同一であった場合に、連続回数記憶カ
ウンタをインクリメント(1加算)することにより、前
回及び今回の予告パターンが同一となる連続回数を電気
的又は機械的に保持することが可能となる。
を更に備えており、このバックアップ電源により、少な
くとも前記予告制御手段のメモリ及び連続回数記憶カウ
ンタが電気的なバックアップを受けることを特徴とする
手段A2に記載の遊技機。
電がスイッチOFF又は不意の停電により停止した場合
でも、遊技機が内蔵するバックアップ電源によって、予
告制御手段のメモリ及び連続回数記憶カウンタは電気的
なバックアップを受け、その記録内容が給電停止後も保
持される。従って、遊技機に対する給電が再開された場
合に、当該遊技機は給電停止前の状態に復帰でき、給電
停止の前後で機械の性質(性格)の連続性が保たれる。
このことは、遊技者(客)との信頼関係の構築に極めて
有益である。
生する乱数カウンタを含んでおり、この乱数カウンタが
発生する乱数値(RC2)を条件判定することにより、
前記少なくとも三つの予告態様の中から一つを無作為に
選択することを特徴とする手段A1〜A3のいずれかに
記載の遊技機。
選択手法の好ましい一態様を示したものである。手段4
によれば、乱数カウンタが発生する乱数値を所定の判定
条件にあてはめたり、あるいはその乱数値から所定のテ
ーブルを参照することにより、予告態様の一義的選択が
可能となる。
手段による抽選結果に応じて、予告態様の無作為的選択
の際に用いる乱数値の判定条件を切り替えることを特徴
とする手段A4に記載の遊技機。
値の判定条件(予告選択用アルゴリズムを含む)が適宜
切り替えられる。このため、抽選結果が当りの場合と外
れの場合とで、前記少なくとも三つの予告態様の中から
一つを無作為的に選択したときの選択結果について、統
計学的傾向性に違いを持たせることが可能となる。例え
ば、抽選結果が当りの場合には、特定の予告パターンの
選択確率が高まるような判定条件とすることができる。
なお、この手段A5の内容を更に具体化したものが下記
手段A6及び手段A7である。
手段による抽選結果が当りである場合には、第1の予告
パターンよりも第2の予告パターンが選択される確率が
相対的に高い当り時用の判定条件を採用し、前記抽選手
段による抽選結果が外れリーチである場合には、第2の
予告パターンよりも第1の予告パターンが選択される確
率が相対的に高い外れリーチ時用の判定条件を採用する
ことを特徴とする手段A4に記載の遊技機。
前に第2の予告パターンが出力される場合には、図柄の
確定表示時に当り状態となる可能性が相対的に高くな
る。他方、前記図柄の確定表示以前に第1の予告パター
ンが出力される場合には、一旦はリーチ状態を経るもの
の、図柄の確定表示時に当り状態となる可能性が相対的
に低くなる。このような傾向性を付与することで、第1
の予告パターンと第2の予告パターンとで当り予告とし
ての信頼度に差を持たせることが可能となる。
し、第1の予告パターン、第2の予告パターン及び第3
の予告パターンを含む少なくとも四つの予告態様の中か
ら一つを無作為的手法により選択し、その選択した予告
態様に基づいて前記予告出力手段を制御するものであ
り、更に、当該予告制御手段は、前記抽選手段による抽
選結果が当りである場合には、第1及び第2の予告パタ
ーンよりも第3の予告パターンが選択される確率が相対
的に高い当り時用の判定条件を採用し、前記抽選手段に
よる抽選結果が外れリーチである場合には、第3の予告
パターンよりも第1及び第2の予告パターンが選択され
る確率が相対的に高く、且つ、第1及び第2の予告パタ
ーンの選択確率がほぼ均等となる外れリーチ時用の判定
条件を採用することを特徴とする手段A4に記載の遊技
機。
前に第3の予告パターンが出力される場合には、図柄の
確定表示時に当り状態となる可能性が相対的に高くな
る。他方、前記図柄の確定表示以前に第1又は第2の予
告パターンが出力される場合には、一旦はリーチ状態を
経るものの、図柄の確定表示時に当り状態となる可能性
が相対的に低くなる。このような傾向性を付与すること
で、第1及び第2の予告パターンと第3の予告パターン
とで当り予告としての信頼度に差を持たせることが可能
となる。加えて、上記外れリーチ時用の判定条件におい
て、第1及び第2の予告パターンの選択確率をほぼ均等
化して、低信頼度の予告パターンを二種類とすることに
より、同一パターン連続の注目対象が増え、当り予告の
表現力が更にバラエティーに富んだものとなる。
手段による抽選結果が外れリーチ以外の単純外れである
場合には、予告態様として予告無しを選択し、前記予告
出力手段からの予告出力を禁止することを特徴とする手
段A5〜A7のいずれかに記載の遊技機。
以外の単純外れである場合には、図柄の確定表示までの
間に予告が一切出されない。このことは、逆説的に言え
ば、抽選結果が当り又は外れリーチの場合に出される予
告を際立たせ、それを有意義なものとする。
置によって構成され、その予告出力手段から出力される
視覚的予告は、静止画又は動画として提供される画像で
あることを特徴とする手段A1〜A8のいずれかに記載
の遊技機。
時に兼ねている場合を示す。手段A9によれば、表示装
置によって静止画又は動画として提供される画像が、視
覚的予告の主体をなす。
よって構成され、その予告出力手段から出力される視覚
的予告はランプの光であることを特徴とする手段A1〜
A8のいずれかに記載の遊技機。
光(例えばその色や光り方)が、視覚的予告の主体をな
す。
によって構成され、その予告出力手段から出力される聴
覚的予告は音であることを特徴とする手段A1〜A8の
いずれかに記載の遊技機。
る音(例えばその音色や旋律)が、聴覚的予告の主体を
なす。
する乱数カウンタを含んでおり、前記遊技状況検出手段
が検出した遊技状況に応じてこの乱数カウンタに乱数を
発生させ、その乱数値を条件判定することにより、遊技
の当り外れに関する抽選を行うことを特徴とする手段A
1〜A11のいずれかに記載の遊技機。
じて乱数カウンタが作動する。その発生した乱数値を所
定の判定条件にあてはめることにより、遊技の当り外れ
に関する抽選結果を一義的に出すことが可能となる。
又は外れ状態の表示に関与する複数の図柄を含む各種の
画像を表示する表示装置と、遊技状況を検出する遊技状
況検出手段と、前記遊技状況検出手段が検出した遊技状
況に応じてパチンコ遊技の当り外れに関する抽選を行う
抽選手段と、前記表示装置に前記図柄の変動表示を行わ
せ、その変動開始から所定時間経過後に図柄を確定表示
させることにより前記抽選手段による抽選の結果を表示
させるべく前記表示装置を制御する表示制御手段と、予
告無し、第1の予告パターン及び第2の予告パターンを
含む少なくとも三つの予告態様の中から一つを無作為的
手法により選択し、その選択した予告態様に基づいて、
前記図柄の確定表示以前に、当り状態となる可能性を示
唆する予告画像を静止画又は動画として表示させるべく
前記表示装置を制御する予告制御手段とを備えており、
前記予告制御手段は、前記抽選手段による抽選結果が当
りであること、及び、今回の図柄変動時に用いる予告パ
ターンが前回の図柄変動時に用いた予告パターンと同じ
になる状況が連続し且つその連続回数が所定の設定回数
に達したことを条件として、前記無作為的手法による予
告態様の選択に代えて、当該連続中の予告パターンを予
告態様として選択することを特徴とするパチンコ遊技
機。
して表示制御手段は表示装置に、遊技における当り状態
又は外れ状態の表示に関与する図柄の変動表示を行わ
せ、その変動開始から所定時間経過後に図柄を確定表示
して抽選の結果を表示させる。その際、予告制御手段
は、表示装置で用いる予告態様を選択すると共に、表示
装置上で図柄が確定表示される前に、その選択した予告
態様に基づき、当り状態となる可能性を示唆する予告画
像を静止画又は動画として同じく表示装置に表示させ
る。予告制御手段による予告態様の選択手法として、原
則的選択手法と例外的選択手法が用意され、これらが条
件に応じて使い分けられる。原則的選択手法とは、予告
無し、第1の予告パターン及び第2の予告パターンを含
む少なくとも三つの予告態様の中から一つを無作為的に
選択する手法である。「無作為的」とは、予告制御手段
による予告態様の選択行為が、例えば電子的なサイコロ
を利用した確率論的な決定プロセスに基づくことを意味
する。他方、例外的選択手法は、抽選手段による抽選結
果が当りであること、及び、今回の図柄変動時に用いる
予告パターンが前回の図柄変動時に用いた予告パターン
と同じになる状況が連続し且つその連続回数が所定の設
定回数に達していることの二つの条件の成立を機に、前
記原則的選択手法の代わりに採用される。それは無作為
的なものではなく、むしろ作為的に、当該連続中の予告
パターンを予告態様として引き続き採用するというもの
である。このような例外的選択手法を加味することによ
り、同一予告パターンの連続回数が所定の設定回数に達
している場合には少なくとも、当り状態となる可能性が
高まるという傾向性ないし性格が当該パチンコ遊技機に
付与される(注:無作為的選択手法に基づいて偶然に同
一予告パターンの連続回数が所定の設定回数に達する場
合もあるため、同一予告パターンの連続回数が所定の設
定回数に達することが直ちに抽選結果の当りに結びつく
わけではない)。つまり遊技者側からすれば、パチンコ
遊技を通じて図柄変動の開始及び確定のサイクルを繰り
返す間に同一予告パターンが何回か連続して表示された
場合には、高い確率で当りになり易いとの印象を持つに
到る。さすれば、第1及び第2の予告パターンのいずれ
が表示された場合でも、常に遊技者は一定の期待感(例
えば、同一予告パターンが連続して欲しいとの期待感)
をもって遊技を楽しむことができる。従って、二種類以
上の予告パターンのいずれもが遊技者にとって有意義な
予告態様になり、予告の単調さも払拭される。
しては、前記手段A1の遊技機の場合と同様に、前記手
段A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8及びA1
2に記載の発明特定事項を合体させることができる。
識別情報を変動表示すると共に、遊技者にとって有利な
遊技状態となり得る識別情報を所定態様で表示する変動
表示手段と、感知手段とを備えた遊技機において、前記
感知手段は、遊技者に対して所定の状態を感知させるた
めの複数の感知情報を導出可能に構成されると共に、所
定条件が成立した場合には特定の感知情報を設定して導
出することを特徴とする遊技機。
疇には、いわゆる「予告」のみならず、リーチ変動演出
に代表されるような「変動表示」や「変動演出」も含ま
れる。又、手段C1では、感知情報が視覚的なものか、
聴覚的なものか、それ以外の五感に訴えるものであるか
を問わない。
の成立以前においては、始動条件成立による変動表示毎
に前記複数の感知情報の中から感知情報を抽選により設
定して導出することを特徴とする手段C1に記載の遊技
機。
の成立以後においては、前記所定条件の成立以前とは異
なる方法で特定の感知情報を設定することを特徴とする
手段C1又はC2に記載の遊技機。
の成立に基づいて特定の遊技状態を発生させることが決
定されることであることを特徴とする手段C1〜C3の
いずれかに記載の遊技機。
の成立に基づいて特定の遊技状態を発生させることが決
定されること、及び、前記所定条件の成立以前に前記始
動条件の成立による変動表示毎の抽選によって特定の感
知情報の導出が複数回連続したこと、であることを特徴
とする手段C1〜C4のいずれかに記載の遊技機。
技状態としては、例えば「大当り状態」、「リーチ状
態」又は「大当り期待値の高いリーチ状態」があげられ
る。
技機によれば、複数ある感知情報のいずれもが遊技者に
とって有意義なものとなることができ、遊技者に所定の
状態を感知させるための感知情報出力の単調さが払拭さ
れる。その結果、出力される感知情報に対し常に遊技者
が一定の期待感を抱きながら遊技を楽しむことが可能と
なる。
設定される特定の感知情報は、複数回連続して導出され
た感知情報と同態様のものであることを特徴とする手段
C5に記載の遊技機。
連続する場合には、特定の遊技状態(例えば大当り状
態)になる可能性が高まるという傾向性又は性格を当該
遊技機に付与することが可能となる。それ故、複数ある
感知情報のいずれもが遊技者にとって有意義なものとな
ることができ、感知情報出力の単調さが払拭される。
カウントは、前記所定条件の成立に基づいてリセットさ
れることを特徴とする手段C6に記載の遊技機。
る所定条件としては、大当り状態となった場合や、同態
様の感知情報の連続性を断絶させる(別態様の)感知情
報が設定された場合を例示できる。
示手段に表示される表示対象に係るもの」であることを
特徴とする手段C1〜C7のいずれかに記載の遊技機。
変動中に導出される音声の態様に係るもの」であること
を特徴とする手段C1〜C7のいずれかに記載の遊技
機。
も変動中に動作する発光装置の発光態様に係るもの」で
あることを特徴とする手段C1〜C7のいずれかに記載
の遊技機。
して所定の状態を感知させるべく、その所定状態の発生
を予め示唆するための予告として位置付け可能なもので
あることを特徴とする手段C1〜C10のいずれかに記
載の遊技機。
して所定の状態を感知させるという機能をも担った視覚
的、聴覚的又は装飾的な変動であることを特徴とする手
段C1〜C10のいずれかに記載の遊技機。
具体化した一実施形態を図面を参照して説明する。図1
に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤1には、誘導レ
ール2によって遊技領域3が区画形成されている。誘導
レール2は、遊技者による発射ハンドルの操作に呼応し
て発射装置(図示略)から発射された遊技球4を、遊技
領域3の上部に導く。遊技領域3には、複数の普通入賞
口5,始動口6、特別入賞口としての大入賞口7、及
び、予告出力手段及び変動表示手段としての表示装置1
0が設けられている。普通入賞口5,始動口6及び大入
賞口7は、遊技盤1の裏側の払出し装置(図示略)に接
続されている。払出し装置は、遊技球4の入賞口5,
6,7への入賞に伴い所定数の賞球を払い出す払出しモ
ータ8(図2参照)を備えている。始動口6は、遊技球
の入口を狭めたり広げたりする2枚の羽根6aを備えて
いる。
れ、液晶ディスプレイ(LCD)によって構成される。
表示装置10の画面には、後述する表示制御基板32か
らの制御に基づいて各種の画像(図柄を含む)が表示さ
れる。例えば図14に示すように、表示装置10の画面
には、変動図柄表示用の三つの列又は領域(即ち左図柄
領域11、中図柄領域12及び右図柄領域13)が確保
されている。左、中、右の各図柄領域11,12,13
にはそれぞれ、パチンコ遊技における当り状態又は外れ
状態の表示に関与する図柄(又は識別情報)としての左
図柄41、中図柄42及び右図柄43が連続的に変動表
示される。図17に示す表示例では、左図柄41、中図
柄42及び右図柄43として数字の「7」が表示されて
いる。尚、図15〜図18では左・中・右の各図柄とし
て数字の「7」を示したが、表示する図柄としては、数
字、キャラクタのほか、それらを組み合わせたものでも
よい。キャラクタとは、例えば人物、動物、文字、図
形、記号等をいい、それらの一部分又は省略化もしくは
簡易化したものもキャラクタの範疇に含まれる。
に、感知情報として、図15及び図16に示すような第
1の予告画像44(例:ヘリコプターの絵)や、図18
に示すような第2の予告画像45(例:ジェット機の
絵)が静止画又は動画として表示される。
の入賞に基づき、各図柄41〜43の変動が一斉に開始
される。各図柄領域11〜13における変動表示の典型
的な手法は、複数種の図柄がエンドレスな帯状に連なっ
た疑似帯状図柄画像を垂直方向に高速スクロール表示す
るというものである。変動開始時のスクロール速度は個
々の図柄の目視判別が困難なほどの高速度であるが、各
図柄領域11〜13のスクロール速度は順次切り替えら
れ、三つの図柄領域は所定の順番でスクロールを停止す
る。例えば、三領域とも高速スクロールしている状態
(図14参照)から、まず左図柄領域11がスクロール
速度を次第に低下させ所定の左図柄41で停止する(図
15参照)。次に中図柄領域12がスクロール速度を次
第に低下させ所定の中図柄42で停止する(図16参
照)。左図柄41と中図柄42とが同じ図柄Xに揃うこ
とでリーチ状態が到来する。最後に右図柄領域13がス
クロール速度を次第に低下させて停止したときの左図柄
43が前記図柄Xであれば「大当り」となり(図17参
照)、前記図柄X以外の図柄であれば「外れ」が確定す
る。
停止したときに表示されている図柄(以下「停止図柄」
という)の組合せが、予め定められた大当りの組合せ
(即ち図17の「777」のように同一種類の停止図柄
が大当りラインに沿って横並びになる組合せ)となる場
合があり、この大当りの組合せが成立すると特別電動役
物が作動し、遊技者にとって有利な遊技状態(大当り状
態)が到来し、より多くの賞球を獲得可能となる。な
お、このような大当り状態その他の遊技状態の発生の有
無を決定する行為を「抽選」という(抽選手段の機
能)。
き、全図柄の変動開始と抽選が行われることは前述の通
りであるが、この抽選中や大当り状態の発生中に、更に
遊技球4が始動口6に入賞した場合には、その分の抽選
は、そのときに行われている図柄変動の終了後に、より
正確には大当り状態が発生すればその終了後に、大当り
状態が発生しなければ変動の停止後に行われる。これを
「抽選が保留される」という。かかる抽選保留の上限値
は機種毎に決められており、本実施形態では「4」に設
定されている。表示装置10の上方には保留ランプ15
が組み込まれており、その保留ランプ15の数は前述の
上限値と同じ(即ち4個)である。保留ランプ15は抽
選が保留される毎に点灯し、その保留に対応した処理が
行われる毎に消灯する。
の下方に位置しており、横長空間である入賞領域16
と、開閉部材としてのシャッタ17と、アクチュエータ
としての大入賞口用ソレノイド18とを備えている。ソ
レノイド18はシャッタ17に作動連結されており、通
電に伴う励磁によりシャッタ17を前方へ倒して入賞領
域16を開放し、通電停止に伴う消磁によりシャッタ1
7を起立させて入賞領域16を閉鎖する。大入賞口7
は、前述した大当り状態の発生に伴い、閉鎖状態から開
放状態に切替えられる。開放状態から閉鎖状態への切替
え(復帰)は、以下の二条件のいずれかが満たされた場
合に行われる。その二条件とは、遊技球4が入賞領域1
6に所定個数入賞すること及び開放開始から所定時間が
経過することである。
域19(以下「Vゾーン」という)が開口し、左右両側
には一対の一般領域21が開口している。入賞領域16
に入賞した遊技球4は、Vゾーン19又は一般領域21
のいずれかを通過する。ここで、遊技球4がVゾーン1
9を通過することは、入賞領域16を再度開放するため
の継続条件である。従って、入賞領域16の開放中に入
賞した遊技球4がVゾーン19を通過すれば、入賞領域
16は閉鎖された後に再度開放され、入賞領域16が繰
返し開放されることになる。但し、この繰返し回数には
制限が設けられており、予め定められた回数だけ繰り返
された後には、原則として入賞領域16は開放されず、
大当り状態が終了する。
効果を高めることを目的として、スピーカ22(図2参
照)及び発光装置としての装飾用のランプ23が組み込
まれている。スピーカ22は遊技の進行状況に合わせて
効果音を発する。ランプ23としては、例えば風車ラン
プ、飾りランプ、袖ランプ、サイドランプ等があげら
れ、これらは遊技の進行状況に合わせて点灯・消灯の態
様を変化させる。
検出するために遊技盤1には、始動口用スイッチ24,
Vゾーン用スイッチ25及びカウントスイッチ26がそ
れぞれ取り付けられている。始動用スイッチ24は遊技
状況検出手段に相当し、遊技球4の始動口6への入賞を
検出する。また、Vゾーン用スイッチ25は遊技球4の
Vゾーン通過を検出する。カウントスイッチ26は遊技
球4の一般領域通過を検出する。
コ遊技機には主制御基板31が組み込まれ、これに各ス
イッチ24〜26、保留ランプ15及びソレノイド18
がそれぞれ接続されている。また、主制御基板31に
は、表示制御基板32を介して表示装置10が接続さ
れ、音声制御基板33を介してスピーカ22が接続され
ている。更に、主制御基板31には、ランプ制御基板3
4を介して各種のランプ23が接続され、払出し制御基
板35を介して払出しモータ8が接続されている。な
お、パチンコ遊技機には、バックアップ電源36を内包
する電源基板37が設けられ、この電源基板37が電源
に接続されており、電源基板37から前記各制御基板3
1〜35に対して電力が供給される。
プログラムや初期データを予め記憶した読み出し専用メ
モリ(ROM)、ROMの制御プログラムに従って各種
演算処理を実行する中央処理ユニット(CPU)、CP
Uによる演算結果を一時的に記憶するランダムアクセス
メモリ(RAM)等の処理回路を内包している。そし
て、これらの制御基板31〜35が協働することによ
り、パチンコ遊技機の調和のとれたマイコン制御が実現
される。
31は、CPU,ROM及びRAMの他に、計数用の通
常カウンタ、乱数発生用の乱数カウンタ及び内部タイマ
を内包する。例えば、通常カウンタとして、抽選の保留
数をカウントするための保留カウンタが設けられてい
る。保留カウンタはその値Chとして、「0」,
「1」,「2」,「3」,「4」を順にとる。Ch=0
は保留されていない状態又は抽選中を意味する。更に、
乱数カウンタとして、遊技の当り外れの抽選に関与する
内部乱数カウンタ、外れリーチ状態の抽選に関与するリ
ーチ乱数カウンタ、各図柄領域11〜13での停止図柄
等の決定に関与する図柄カウンタ、変動パターン乱数カ
ウンタが設けられている。変動パターン乱数カウンタ
は、図柄41〜43の変動パターンの決定に関与する乱
数カウンタであり、その値RC1として、「00」から
「99」までの100通りの値の中から一つをランダム
に発生させる。この変動パターン乱数カウンタの技術的
意義や図柄変動パターンの意味については、図6に関す
る後記説明で明らかとなる。なお、「外れリーチ」と
は、一旦はリーチ状態になるも最終的には大当りではな
く外れになる場合をいう。これに対し、リーチ状態を経
ることなく単に外れになる場合を特に「単純外れ」と呼
ぶことにする。
して、表示制御指令としての表示コマンド及び確定制御
指令としての確定コマンドを送信する。表示コマンド及
び確定コマンドの意味や内容については後述する。表示
制御基板32は、主制御基板31から表示コマンド又は
確定コマンドを受信すると、予め定められた制御プログ
ラムに従って各種演算処理を実行し、その演算結果に基
づき表示装置10を制御する。この表示制御基板32
は、CPU,ROM及びRAMの他に、計数用の通常カ
ウンタ及び乱数発生用の乱数カウンタを内包する。例え
ば、通常カウンタとして、予告パターンの連続回数を記
憶しておくための連続回数記憶カウンタが設けられてい
る。また、乱数カウンタとして、予告乱数カウンタが設
けられている。この予告乱数カウンタは、予告態様の無
作為的選択に関与する乱数カウンタであり、カウンタ値
RC2として、「00」から「99」までの100通り
の値の中から一つをランダムに発生させる。連続回数記
憶カウンタや予告乱数カウンタの技術的意義について
は、図10及び図11に関する後述の説明で明らかとな
る。
表示制御基板32のCPUが内蔵する内部レジスタの一
つに担わせることも可能であり、その場合には、個別的
な連続回数記憶カウンタを表示制御基板32に設ける必
要はない。また、表示制御基板32のROMには、表示
制御用のプログラムの他に、画像コードと共に各種の画
像データ(例えばビットマップ形式の画像データ)が保
持されている。画像コードを参照して当該ROMから画
像データを適宜引き出すことで、円滑な画像制御が遂行
される。
して前記表示コマンドに対応する音声コマンドを送信す
る。音声制御基板33は、各音声コマンドに応じ、前記
表示装置10での図柄の変動開始や停止のタイミングに
同期して、スピーカ22から効果音を発生させるための
指令信号を出力する。同様に主制御基板31は、ランプ
制御基板34に対して前記表示コマンドに対応する点灯
コマンドを送信する。ランプ制御基板34は、各点灯コ
マンドに応じ、前記表示装置10での図柄の変動開始や
停止のタイミングに同期して、ランプ23から複数種類
の態様の光を放射させるための指令信号を出力する。主
制御基板31は、払出し制御基板35に対して払出し要
求コマンド及び払出し要求個数を送信する。払出し制御
基板35は、これらのコマンドに応じて、払出しモータ
8に賞球を払い出させるための指令信号を出力する。
〜図6は、主制御基板31によって実行される各処理の
概要を示すフローチャートである。図3は、遊技球4が
始動口6に入賞する毎に制御に必要な各種データを取得
するための始動入賞処理に関するルーチンを示す。図4
は、各種コマンドの送信及び大当り処理に関するコマン
ド処理ルーチンを示す。図5及び図6は、前記コマンド
処理ルーチンのサブルーチンである表示コマンド決定処
理ルーチンを示す。これらの処理を行う際には、主制御
基板31が内包する前記カウンタ群を利用する他に、主
制御基板31のRAM内に目的別に確保される記憶領域
が活用される。例えば図8に示すように、主制御基板3
1のRAM内には、フラグ(二値データ)用のフラグエ
リアFA、変動時使用パターン記憶エリアPAおよび読
出し情報格納エリアLAが特別に確保される。
Fが記憶される。変動開始許可フラグFは、表示装置1
0における左・中・右の各図柄41〜43の一斉変動を
開始してよい状態にあるか否かを記憶しておくためのフ
ラグであり、変動不許可の場合にはF=0に、変動許可
(アクティブ)の場合にはF=1に設定される。なお、
かかる変動開始許可フラグFをRAMの特定アドレスで
管理するのではなく、フラグカウンタのような専用ハー
ドウェアを用いて管理してもよい。
左・中・右の各図柄41〜43の変動時に採用する変動
パターンについての情報が記憶される。その情報の主な
ものは、変動秒数及び変動種別である。
部、保留1格納部、保留2格納部、保留3格納部及び保
留4格納部の5つの格納部から構成される。各格納部に
は、内部乱数カウンタからの読取値、リーチ乱数カウン
タからの読取値、当り図柄コード、外れ図柄コード等が
記憶される。尚、読出し情報格納エリアLAは一種の先
入れ先出し領域として利用され、CPU主導のデータシ
フト操作に基づいて、保留1格納部から実行値格納部
へ、保留2格納部から保留1格納部へ、保留3格納部か
ら保留2格納部へ、保留4格納部から保留3格納部へと
いう具合に隣り合う格納部間で格納データの順送り移動
が行われ得る。
板31により、例えば数ミリ秒〜数百ミリ秒サイクルで
の割込み処理として実行される。図3によれば、主制御
基板31は、まずステップ31(以下単に「S31」と
表記する、他ステップも以下同様)において、始動口用
スイッチ24の検出結果に基づき、遊技球4が始動口6
に入賞したか否かを判定する。
S)の場合には、S32において保留カウンタの値Ch
(保留数)が上限値(本実施形態では「4」)未満であ
るか否かを判定する。保留数Chが4未満の場合には、
S33において保留カウンタをインクリメント(1加
算)する。つまり遊技球4が始動口6に入賞する毎に保
留数Chが前記上限値「4」を限度として1ずつ加算さ
れる。上限値を超える入賞があっても保留数Chは増加
しない(つまり保留数が4以上、即ちS32判定がNO
の場合にはS33〜S35をスキップ)。続いてS34
において、4つの保留ランプ15のうち保留カウンタの
値Chに対応するものを点灯させる。
びリーチ乱数カウンタの各値を取得するとともに、各図
柄カウンタの値に基づいて各図柄領域11〜13での停
止図柄としての「外れ図柄」又は「当り図柄」を取得
し、これら取得情報を読出し情報格納エリアLAの空き
格納部に格納する。例えば、S32判定時のChが2の
場合、図8の保留1格納部及び保留2格納部は既に埋ま
っているため、保留2格納部に隣接した保留3格納部
に、S35で取得した内部乱数カウンタ値、リーチ乱数
カウンタ値、外れ図柄コードおよび当り図柄コードが格
納される。なお、「外れ図柄」とは、外れ状態で表示す
るための停止図柄をいう。
がNO)の場合には、S36において保留カウンタの値
Ch(保留数)がゼロより大であるか否かを判定する。
保留数Chがゼロより大、即ちCh=1,2,3又は4
の場合には処理はS37へスキップする。S31判定が
NOで且つS36判定もNOの場合には、始動口6への
入賞もなく保留数Chもゼロなので、当該始動入賞処理
ルーチンを直ちに終了する。
いて、遊技状態が図柄変動可能な状態であるか否かを判
定する。図柄変動可能な状態とは、具体的には左・中・
右の三図柄41〜43のいずれもが変動中でなく、且つ
大当り状態でもない場合をいう。S37判定がYESの
場合には、S38において、変動開始許可フラグFがゼ
ロか否かを判定する。そして、S38判定がYES(F
=0)の場合には、S39においてF=1に設定変更す
る。他方、S38判定がNO(F=1)の場合には、フ
ラグFをそのままとして当該始動入賞処理ルーチンを終
了する。又、S37判定がNOの場合も当該始動入賞処
理ルーチンを終了する。つまりS37〜S39では、遊
技状態が図柄変動可能な状態のときには変動開始許可フ
ラグFを「1」に設定する。
て、主制御基板31から表示制御基板32に送るコマン
ドの送信処理に関するものであり、主制御基板31によ
り、例えば数ミリ秒〜数百ミリ秒サイクルでの割込み処
理として実行される。図4によれば、主制御基板31は
まずS41において、保留カウンタ値Ch等を参照して
左・中・右の各図柄41〜43が変動中か否かを判定す
る。S41判定がNO(即ち前記三図柄41〜43がす
べて停止)の場合には、S42において、変動開始許可
フラグFが「1」であるか否かを判定する。そして、F
=0の場合には、S43以下の処理をスキップして当該
コマンド処理ルーチンを直ちに終了する。他方、F=1
の場合には、S43以下の一連の処理を実行する。
留カウンタ値Chに対応するものを消灯させ、S44に
おいて、保留カウンタ値Chをデクリメント(1減算)
する。そしてS45において、読出し情報格納エリアL
Aのシフト処理を行う。このシフト処理とは、保留1格
納部から今回実行値格納部へ、保留2格納部から保留1
格納部へという具合に隣り合う格納部間で格納データを
順送りに移動させることをいう。このシフト処理によ
り、今回実行値格納部が保留1格納部に待機していたデ
ータによって置換される。続いてS50において、表示
コマンド決定処理を行う。この処理は、表示制御基板3
2に送信すべきデータであって表示変動の際の変動パタ
ーンや停止図柄に関するデータ内容を決定するための処
理である。この処理の詳細を図5及び図6に示す。
によれば、主制御基板31は、まずS51において、前
記S35で取得した内部乱数カウンタ値が予め定められ
た大当り値と同一であるか否かを判定する。S51判定
がNOの場合には、S52において、前記S35で取得
したリーチ乱数カウンタ値が予め定められた外れリーチ
値と同一であるか否かを判定する。
予定の場合)、S53において、停止図柄コードとして
大当り図柄のコードを選択すると共にこれをRAMに記
憶する。更にS54において、大当り遊技状態に到るま
での図柄変動パターンを決定する。その決定手順は図6
(A)に示す変動パターン決定処理(イ)に従う。この
決定処理(イ)によれば、S54aにおいて、変動パタ
ーン乱数カウンタ値RC1が20未満であるか否かの判
定、及び、S54a判定がNOの場合のS54bにおい
て、変動パターン乱数カウンタ値RC1が40未満であ
るか否かの判定が存在し、乱数カウンタ値RC1に応じ
て三つの選択肢に分かれる。即ち、RC1が0〜19の
場合には変動パターンBが、RC1が20〜39の場合
には変動パターンCが、RC1が40〜99の場合には
変動パターンDがそれぞれ選択される。
Sの場合(つまり外れリーチ予定の場合)、S55にお
いて、停止図柄コードとして外れリーチ図柄のコードを
選択すると共にこれをRAMに記憶する。更にS56に
おいて、リーチ状態後に外れ状態となるまでの図柄変動
パターンを決定する。その決定手順は図6(B)に示す
変動パターン決定処理(ロ)に従う。この決定処理
(ロ)によれば、S56aにおいて、変動パターン乱数
カウンタ値RC1が40未満であるか否かの判定、及
び、S56a判定がNOの場合のS56bにおいて、変
動パターン乱数カウンタ値RC1が80未満であるか否
かの判定が存在し、乱数カウンタ値RC1に応じて三つ
の選択肢に分かれる。即ち、RC1が0〜39の場合に
は変動パターンBが、RC1が40〜79の場合には変
動パターンCが、RC1が80〜99の場合には変動パ
ターンDがそれぞれ選択される。
の場合(つまり単純外れ予定の場合)、S57におい
て、停止図柄コードとして外れ図柄のコードを選択する
と共にこれをRAMに記憶する。更にS58において、
外れ状態となるまでの図柄変動パターンを決定する。そ
の決定手順は図6(C)に示す変動パターン決定処理
(ハ)に従う。この決定処理(ハ)によれば、変動パタ
ーン乱数カウンタ値RC1に関係なく一律に変動パター
ンAが選択される。
処理(イ)、(ロ)及び(ハ)における変動パターン乱
数カウンタ値RC1と、選択される変動パターンA,
B,C及びDとの関係を一覧表形式にまとめたものであ
る。各変動パターンの内容は、テーブル欄外の注釈に記
載した通りである。この注釈において「変動秒数」と
は、全図柄が変動を開始してから全図柄が変動を停止す
るまでの設定時間をいう。また、「変動種別」とは、左
・中・右の各図柄41〜43についての停止タイミング
等の有り様を意味する。
10秒に設定され、変動種別は「通常変動」となる。通
常変動とは、例えば全図柄の変動開始から8秒後に左図
柄41が、9秒後に中図柄42が、10秒後に右図柄4
3が停止するような図柄変動のさせ方をいう。
され、変動種別は「ノーマルリーチ」となる。ノーマル
リーチとは、例えば全図柄の変動開始から8秒後に左図
柄41が、9秒後に中図柄42が、15秒後に右図柄4
3が停止するような図柄変動のさせ方をいう。このノー
マルリーチでは、中図柄停止(リーチ状態出現)から右
図柄停止までの期間が前記通常変動の場合よりもかなり
長くなっている。これは、その間に遊技者に対し大当り
になるかも知れないという期待感を抱かせることで、最
終的には外れリーチになる場合であってもパチンコ遊技
を存分に楽しませるための一種の演出である。
され、変動種別は「高速リーチ」となる。高速リーチと
は、例えば全図柄の変動開始から8秒後に左図柄41
が、9秒後に中図柄42が停止すると共に、15秒後に
は右図柄43がそれまでよりもスクロール変動の速度を
高め、20秒後にはその超高速変動状態から右図柄43
が急停止するような図柄変動のさせ方をいう。この高速
リーチによれば、最後の図柄の変動停止直前に超高速変
動という目立った変化があることから、遊技者に対し一
定の心理的効果(期待感の高揚等)を与えることができ
る。
され、変動種別は「低速リーチ」となる。低速リーチと
は、例えば全図柄の変動開始から8秒後に左図柄41
が、9秒後に中図柄42が停止すると共に、15秒後に
は右図柄43がそれまでよりもスクロール変動の速度を
高め、20秒後には逆にスクロール変動が超低速となり
30秒後にはその超低速変動状態から右図柄43が緩停
止するような図柄変動のさせ方をいう。この低速リーチ
によれば、最後の図柄の変動停止直前に超高速変動に続
く超低速変動という目立った変化があることから、遊技
者に対し一定の心理的効果(期待感の高揚等)を与える
ことができる。
後、S59において、直前のステップで決定(選択)さ
れた変動パターン情報(変動秒数、変動種別等)を、変
動時使用パターン記憶エリアPAに記憶する。そして、
当該表示コマンド決定処理ルーチンを終了し、図4の処
理に復帰する。
後、S46において、主制御基板31は表示制御基板3
2に対し表示コマンドを送信する。この表示コマンド
は、変動時使用パターン記憶エリアPAに記憶された前
記変動パターン情報(変動秒数、変動種別等)と、直前
の表示コマンド決定処理において選択された停止図柄コ
ードに関する情報とから構成される。これら変動パター
ン情報および停止図柄情報を活用して、表示制御基板3
2は図9〜図11に示すような制御処理を遂行すること
になる。
柄41〜43の少なくとも一つが変動中)の場合には、
S47において、図柄変動停止時期が到来したか否かを
判定する。図柄変動停止時期とは即ち、変動時使用パタ
ーン記憶エリアPAに記憶された変動パターン情報中の
変動秒数のことである。主制御基板31が備える内部タ
イマにより、図柄の変動開始時(つまりは表示コマンド
送信時)からの経過時間が前記変動秒数に達したか否か
を判定することで、図柄変動停止時期の到来を把握でき
る。S47判定の時点で図柄変動停止時期が到来してい
ない場合には、S48以下の処理をスキップし、当該コ
マンド処理ルーチンを終了する。
期が到来)の場合には、S48において、主制御基板3
1は表示制御基板32に対し、全図柄41〜43の変動
停止を指令する確定コマンドを送信する。その後、S4
9において、前記S35で取得した内部乱数カウンタ値
と予め定められた大当り値とに基づいて遊技状態が大当
り状態か否かを判定する。そして、大当り状態でない場
合、即ち抽選結果が外れの場合には、S49aをスキッ
プして当該コマンド処理ルーチンを終了する。他方、S
49判定がYESの場合には、S49aにおいて大当り
処理をした後、当該コマンド処理ルーチンを終了する。
大当り処理とは、具体的には入賞領域16の開放から閉
鎖までの一連の駆動制御のことであり、入賞領域16の
開放後、例えば遊技球4が入賞領域16へ所定個(例え
ば10個)入賞すること、又は、所定時間(例えば30
秒)が経過することを条件に入賞領域16を閉鎖する。
その間、入賞領域16は開放され続けるので、遊技者は
多量の遊技球4を獲得する機会に恵まれる。これが大当
り状態になることの御利益(実益)である。
9、図10及び図11は、表示制御基板32によって実
行される各処理の概要を示すフローチャートである。図
9は、主制御基板31から提供されるコマンドに基づき
表示装置10を制御するための画像表示用コマンド処理
のメインルーチンを示す。図10及び図11は前記メイ
ンルーチンのサブルーチンを示す。
32が内包する前記カウンタ群を利用する他に、表示制
御基板32のRAM内に目的別に確保される記憶領域が
活用される。即ち図13に示すように、表示制御基板3
2のRAMには、変動秒数、変動種別、停止図柄コー
ド、今回表示に係る予告パターンY0及び前回表示に係
る予告パターンY1をそれぞれ記憶するエリアが確保さ
れる。
おいて、主制御基板31からの表示コマンド(前記S4
6参照)を受信したか否かを判定する。S91判定がN
Oの場合、S94において、主制御基板31からの確定
コマンド(前記S48参照)を受信したか否かを判定す
る。S94判定もNOの場合には、処理をS91に戻
す。つまり表示制御基板32は、何らかのコマンドを受
信するまでS91及びS94の判定を繰り返し、コマン
ド待ち状態でスタンバイする。
受信すると、S92において、その表示コマンドの内容
(変動秒数、変動種別及び停止図柄コードのデータ)を
RAMに記憶する。続いてS100において、予告選択
処理を実行する。その処理の詳細を図10及び図11に
示す。
柄41〜43とは別に、表示装置10の画面に表示する
予告画像を選択するための処理をいう。「予告画像」と
は、前記三図柄41〜43の変動中(三図柄全てが変動
を停止する前)において、近々大当り状態となる可能性
を示唆するものとして表示される静止画又は動画をい
い、遊技者に期待感を抱かせるための視覚的演出の一種
である。本実施形態では感知情報としての予告画像とし
て、前述の第1の予告画像44(ヘリコプターの絵)及
び第2の予告画像45(ジェット機の絵)が準備されて
いる。
次の二つの方針を反映したものとなっている。第1の方
針とは、大当りの実現可能性と予告表示の態様との間に
一定の相関関係を持たせるというものである。具体的に
は、第2の予告画像45が出現した場合には、大当り確
率が非常に高くなり(例えば6/7の確率)、第1の予
告画像44が出現した場合には、大当り確率が中程度と
なり(例えば3/7の確率)、予告画像が全く出現しな
い場合には、大当り確率が極めて低くなる(例えば1/
16以下の確率)ようにしている。予告表示についての
かかる傾向性をマシーンに組み込むことにより、遊技中
に上記傾向性に気付いた遊技者は、図柄の変動中に第2
の予告画像45が出現することを切望するようになり、
あるいは第1の予告画像45が出現したときには一定の
期待感を持って遊技の進行を楽しむことが可能となる。
像45に比べて大当りが期待薄な第1の予告画像44で
あっても、その第1の予告画像44が所定回数以上連続
的に出現する場合には、大当りになる確率を高めるとい
うものである。具体的には、連続回数記憶カウンタを使
って、前回の図柄変動時に続いて今回の図柄変動時に
も、前回表示に係る予告パターンY1と今回表示に係る
予告パターンY0とが同一となる回数(同一予告パター
ンの連続回数CK)を累計する。そして、マイコンの内
部演算において大当り状態が予定されている場合であっ
て、その連続回数CKが所定の設定回数CSETに達して
いる場合には、今回表示に係る予告パターンY0として
前回の予告パターンY1をそのまま採用することとす
る。このようにすれば、遊技を通じて遊技者は、単に第
2の予告画像45が出現する場合のみならず第1の予告
画像44が連続して出てきた場合にも、大当りとなる確
率が高いことに気付く。さすれば、遊技者も、第1の予
告画像44の出現に対し冷めた気分になることはなく、
その画像が連続出現して大当りの可能性が高まることを
大いに期待するようになる。
れば、まずS101において、表示制御基板32のRA
Mに格納された停止図柄コードが大当り図柄のものであ
るか否かを判定する。S101判定がNOの場合には、
S106において、当該RAM格納の停止図柄コードが
外れリーチ図柄のものであるか否かを判定する。
当り予定であることを意味する。この場合にはS102
において、連続回数記憶カウンタの値CKが設定回数C
SET未満であるか否かを判定する。設定回数CSETは、例
えば「3」である。連続回数CKが設定回数CSET未満
の場合には、S103において大当り時予告選択処理が
実行される。大当り時予告選択処理の詳細を示す図11
(A)によれば、S103aにおいて予告乱数カウンタ
値RC2が10以上であるか否かの判定、及び、前記S
103a判定がYESの場合のS103bにおいて、予
告乱数カウンタ値RC2が40未満であるか否かの判定
が存在し、予告乱数カウンタ値RC2に応じて三つの選
択肢に分かれる。即ち、RC2が10〜39の場合に
は、第1の予告画像44を使って構成される予告パター
ンAが選択され、そのパターンコードが今回表示に係る
予告パターンY0としてRAMに記憶される。RC2が
40〜99の場合には、第2の予告画像45を使って構
成される予告パターンBが選択され、そのパターンコー
ドが今回表示に係る予告パターンY0としてRAMに記
憶される。RC2が0〜9の場合には、予告画像を全く
表示しないこと(予告無し)が選択され、その旨の初期
値(例えば「00」)が今回表示に係る予告パターンY
0としてRAMに記憶される(これを「Y0初期化」と
呼ぶ)。
CKが設定回数CSETに達している場合には、S103
の大当り時予告選択処理に代え、S104において、前
回表示に係る予告パターンY1を今回表示に係る予告パ
ターンY0としてRAMに記憶する。例えば、前回の予
告態様が予告パターンAであった場合には、その前回と
同一の予告パターンAを今回の予告態様として再度用い
る。S103又はS104での今回表示に係る予告パタ
ーンY0の選択(又は設定)の後、S105において、
連続回数記憶カウンタ値CKを「0」にリセットする。
YESとは、抽選結果が外れリーチ予定であることを意
味する。この場合には、S107において外れリーチ時
予告選択処理が実行される。外れリーチ時予告選択処理
の詳細を示す図11(B)によれば、S107aにおい
て予告乱数カウンタ値RC2が50以上であるか否かの
判定、及び、前記S107a判定がYESの場合のS1
07bにおいて、予告乱数カウンタ値RC2が90未満
であるか否かの判定が存在し、予告乱数カウンタ値RC
2に応じて三つの選択肢に分かれる。即ち、RC2が5
0〜89の場合には、第1の予告画像44を使って構成
される予告パターンAが選択され、そのパターンコード
が今回表示に係る予告パターンY0としてRAMに記憶
される。RC2が90〜99の場合には、第2の予告画
像45を使って構成される予告パターンBが選択され、
そのパターンコードが今回表示に係る予告パターンY0
としてRAMに記憶される。RC2が0〜49の場合に
は、予告無しが選択され、Y0初期化が行われる。
において、S107で選択された今回表示に係る予告パ
ターンY0が、RAMに記憶されている前回表示に係る
予告パターンY1と同一であるか否かが判定される。Y
0=Y1の場合には、S109において、連続回数記憶
カウンタ値CKをインクリメント(1加算)する。他
方、Y0とY1とが異なる場合には、S110におい
て、連続回数記憶カウンタ値CKを「1」に設定すると
共に、S111において、次サイクルでの処理に備え、
S107で選択された今回表示に係る予告パターンY0
のコードを前回表示に係る予告パターンY1としてRA
Mに記憶する。
NOとは、抽選結果が単純外れ予定であることを意味す
る。この場合にはS112において、Y0初期化を行
い、予告表示を全く行わない設定とする。
示した予告選択処理における予告乱数カウンタ値RC2
と、選択される予告態様(予告パターンA、予告パター
ンB及び予告無し)との関係を一覧表形式にまとめたも
のである。予告パターンAでは、左・中・右の図柄41
〜43の変動中に所定のタイミングで、ヘリコプターを
キャラクター化した絵で構成される第1の予告画像44
が静止画又は動画として表示装置10の画面上に表示さ
れる(図15,16参照)。予告パターンBでは、左・
中・右の図柄41〜43の変動中に所定のタイミング
で、ジェット機をキャラクター化した絵で構成される第
2の予告画像45が静止画又は動画として表示装置10
の画面上に表示される(図18参照)。
完了後、S93において表示制御基板32は、RAMに
格納されている変動秒数、変動種別、停止図柄コード及
び今回表示に係る予告パターンY0についての情報を参
照しつつ、ROMに準備された画像データを引き出しな
がら表示装置10の画像表示制御を開始する。この画像
表示制御は、表示コマンドを一旦受信すると、その後に
確定コマンドを受信するまで継続される。つまり、表示
コマンドを受信してS93の画像表示制御が開始される
と、図9に示す画像表示用コマンド処理ルーチンとは別
個の画像表示用制御プログラムが起動し、コマンド受信
処理(図9)に並行して、表示装置10のドライバ回路
に対する制御が行われる。そして、確定コマンドを受信
することでS94判定がYESとなりS95に進んで確
定表示処理を実行するまで、前記並行処理が続けられ
る。換言すれば、S95の確定表示処理とは、S93で
起動した画像表示用制御プログラムによる制御を終結さ
せるものである。
流れを具体的表示例で示そう。例えば、RAM格納のデ
ータが、変動秒数=10秒、変動種別=通常変動、停止
図柄コードが「777」という大当り図柄に対応したも
のであり、今回表示に係る予告パターンY0=予告パタ
ーンAとなっている場合には、図14〜図17に示すよ
うな順序で表示装置10の画面が変化する。即ち、画像
表示用制御プログラムの起動とともに、まず図14に示
すように、左・中・右の全図柄領域11〜13において
図柄の高速スクロール変動が始まる。これら三領域の高
速変動開始から8秒後に左図柄領域11の高速変動が停
止し、左図柄41として数字の「7」が表示される(図
15参照)。その一方で同図15に示すように、左図柄
41が停止表示されるタイミングの少し前又は後辺りか
ら、表示装置10の画面上には、予告パターンAの主役
である第1の予告画像44が出現する。そして高速変動
開始から9秒後には、中図柄領域12に中図柄42とし
て数字の「7」が表示される(図16参照)。高速変動
開始から10秒後には表示制御基板32は主制御基板3
1から確定コマンドを受信し、それに同期して全図柄の
変動を停止させる。即ち高速変動開始から10秒後に
は、図17に示すように、右図柄領域13に右図柄43
として数字の「7」が表示され、「777」という大当
り図柄が停止図柄として確定表示される。この確定表示
にほぼ同期して、第1の予告画像44は画面上から消え
る。
に係る予告パターンY0が予告パターンBとなっている
場合、図18に示すように、表示装置10の画面上に
は、予告パターンBの主役である第2の予告画像45が
出現することになる。図14〜図17に示す表示例では
大当り状態となる場合を示したが、外れリーチ時や単純
外れ時においても同様の表示制御が行われる。但し、図
12のテーブルに示すように単純外れ時には、予告態様
として一律に予告無しが選択され、RAM格納のY0も
初期化されるため、図15,16,18に示すような予
告画像44,45は一切表示されない。
よって「抽選手段」が構成される。表示制御処理に関与
する主制御基板31及び表示制御基板32によって「表
示制御手段」が構成される。更に、表示装置10及び表
示制御基板32によって「感知手段」が構成される。な
お、表示装置10が予告出力手段として機能する場合に
は、表示制御基板32は「予告制御手段」として位置付
けられる。又、表示装置10は変動表示手段としても位
置付けられる。
基板32は、主制御基板31での抽選結果を受けて送信
される表示コマンドに応答して前記三つの図柄41〜4
3の変動表示を開始すると共に、その変動開始から所定
時間経過後に送信される確定コマンドに応答して前記三
図柄を停止し、抽選結果を表示装置10の画面上に確定
表示させる。その際、表示制御基板32は、表示装置1
0で用いる予告態様を選択すると共に、表示装置10の
画面上で前記三図柄が確定表示される前に、その選択し
た予告態様(予告無し、予告パターンA又は予告パター
ンB)に基づいて、表示装置10に予告画像44又は4
5を表示したり、かかる予告表示を一切しなかったりす
る。そして、かかる予告態様の選択手法として、原則的
選択手法と例外的選択手法が用意され、これらが条件に
応じて使い分けられている。
ーンA及び予告パターンBという三つの予告態様の中か
ら一つを無作為的に選択する手法であり、図10のS1
03(詳細は図11(A))及びS107(詳細は図1
1(B))で採用されている。他方、例外的選択手法
は、抽選結果が大当りであること(前記S101判定が
YES)、及び、今回表示に係る予告パターンY0と前
回表示に係る予告パターンY1とが同一となる状況が連
続し且つその連続回数CKが所定の設定回数CSE Tに達
していること(前記S102判定がNO)を条件に採用
される。それは、当該連続中の予告パターンY1を今回
表示に係る予告パターンY0として強制的に選択すると
いうものである。
により、同一予告パターンの連続回数CKが所定の設定
回数CSETに達している場合には、大当り状態となる可
能性が高まるという傾向性ないし性格が当該パチンコ遊
技機に付与される。つまり遊技者側からすれば、パチン
コ遊技を通じて図柄変動の開始及び確定のサイクルを繰
り返す間に同一予告パターンが何回か連続して出てきた
場合には、高い確率で大当りになり易いとの印象を持つ
に到る。もっと端的に言えば、普通ならば大当りとなる
期待度が低い予告パターンA(ヘリコプターの絵)であ
っても、それが何回か続けて出てきた場合には、予告パ
ターンB(ジェット機の絵)が出現した場合と同様に大
当りの可能性が高まり、なんとなく期待が持てる気分に
なれる。遊技者は、予告パターンAの予告表示に対して
も、そうした興味や意外性を感じることができる。その
結果として、予告パターンA及びBのいずれが表示され
た場合でも、常に遊技者は一定の期待感をもって遊技を
楽しむことができる。このことは、二種類以上の予告パ
ターンのいずれもが遊技者にとって有意義な予告態様と
なり得ることを意味し、従来例で見られたような予告の
単調さを払拭することが可能となる。
ルに示したように、抽選結果が大当りである場合には予
告パターンBの選択確率が相対的に高まり、抽選結果が
外れリーチである場合には予告パターンAの選択確率が
相対的に高まるような予告選択処理条件を採用してい
る。このため、前記三図柄41〜43の確定表示前に予
告パターンBが出てきた場合には、図柄の確定表示時に
大当り状態となる可能性が相対的に高く、他方、前記三
図柄41〜43の確定表示前に予告パターンAが出てき
た場合には、一旦はリーチ状態を経るものの、図柄の確
定表示時に大当り状態となる可能性が相対的に低くな
る。このような傾向性を付与することで、予告パターン
AとBとで大当り予告としての信頼度に較差を持たせる
ことができ、予告表示のやり方にも一種のメリハリが生
まれる。
とも主制御基板31及び表示制御基板32を電源基板3
7のバックアップ電源36によってバッテリーバックア
ップしているため、スイッチOFFや不意の停電によっ
て給電が停止した場合でも、主制御基板31や表示制御
基板32のメモリの内容や数値記録用カウンタの値をそ
の後も保持することができる。それ故、パチンコ遊技機
への給電再開時に、当該遊技機は給電停止前の状態に復
帰でき、給電停止の前後で機械の性質(性格)の連続性
(不変性)を維持できる。このことは、不意の停電にお
そわれた場合でも、後でパチンコ遊技機を元の状態に復
元することを可能とし、客の不評を買う事態を防止する
ことに役立つ。又、閉店のためにスイッチを切断した場
合でも、翌日の営業開始時にスイッチを再投入すれば、
当該パチンコ遊技機を前日閉店時の状態に戻すことがで
き、前日の客が同じ遊技機で遊ぶときに期待する「前日
との連続性」を確保することができる。このように停電
対策を施すことは、店側と客との信頼関係構築に役立
ち、固定客確保に極めて有益と言える。
に変更してもよい。 ・上記実施形態では、図10のS103及びS107で
の無作為的予告選択処理における選択肢として、予告無
し、第1の予告画像(ヘリコプター)を主役とする予告
パターンAおよび第2の予告画像(ジェット機)を主役
とする予告パターンBの三つの予告態様(感知情報態
様)を準備したが、予告態様の選択肢を更に増やして実
施してもよい。例えば、図19のテーブルに示すよう
に、予告無し、予告パターンA、予告パターンB及び予
告パターンCの四つの予告態様(感知情報態様)を準備
してもよい。この場合には例えば、予告パターンAは第
1の予告画像44(ヘリコプター)を主役とし、予告パ
ターンBは第3の予告画像(例:図示しないセスナ機)
を主役とし、予告パターンCは第2の予告画像45(ジ
ェット機)を主役とするという具合になる。更に図19
に示すように、大当り時において、予告パターンA及び
Bよりも予告パターンCの選択確率が高くなるように条
件設定すると共に、外れリーチ時において、予告パター
ンCよりも予告パターンA及びBの選択確率が高くな
り、且つ予告パターンAとBとで選択確率が等しくなる
ように条件設定することは好ましい。このような条件設
定によれば、予告信頼度の低い予告態様が予告パターン
A及びBの二種類となり、同一パターン連続の注目対象
が増えて、大当り予告の表現力が増す。
上に、当り状態又は外れ状態の表示に関与する図柄41
〜43と予告画像44,45とをそれぞれ別個の画像と
して表示したが、左・中・右の各図柄41〜43に予告
画像としての機能を担保させてもよい。例えば図15及
び図16に示した「7」という数字の図柄において、通
常は図柄色が例えば「青色」であるのに対し、この青色
から例えば「黄色」に変えることが前記予告パターンA
による予告表示(予告態様又は感知情報態様)であり、
又、青色から例えば「赤色」に変えることが前記予告パ
ターンBによる予告表示(予告態様又は感知情報態様)
であるとしてもよい。
定及び外れリーチ予定の場合)に、表示装置10の画面
上でキャラクタ画像を用いたリーチ演出を行う設計のパ
チンコ遊技機において、そのリーチ演出に用いるキャラ
クタ画像(例えば、お姫様の絵)に普段と異なる動作
(例えば万歳の動作)を行わせることをもって、大当り
予告としてもよい。このような動作の変化も予告パター
ン(予告態様又は感知情報態様)として認められる。
力手段として利用したが、遊技盤1上のランプ23群を
予告出力手段として利用してもよい。この場合、各ラン
プ23から発される光の光色や光り方(例えば点滅のリ
ズム)を種々組み合わせることにより、各種の視覚的予
告パターン(予告態様又は感知情報態様)を作り出すこ
とができる。この場合には、ランプ制御基板34が「予
告制御手段」を構成し、ランプ23群及びランプ制御基
板34が「感知手段」を構成することになる。なお、ラ
ンプ制御基板34が予告制御を担う場合の制御プログラ
ムは、上記実施形態の図9〜図11に示すコマンド処理
及び予告選択処理のアルゴリズムにほぼ準拠する。
力手段として利用したが、パチンコ遊技機が備えるスピ
ーカ22を予告出力手段として利用してもよい。この場
合、スピーカ22から発される音の音色や旋律を種々組
み合わせることにより、各種の聴覚的予告パターン(予
告態様又は感知情報態様)を作り出すことができる。こ
の場合には、音声制御基板33が「予告制御手段」を構
成し、スピーカ22及び音声制御基板33が「感知手
段」を構成することになる。なお、音声制御基板33が
予告制御を担う場合の制御プログラムは、上記実施形態
の図9〜図11に示すコマンド処理及び予告選択処理の
アルゴリズムにほぼ準拠する。
定で用いる判定用の設定回数CSETを固定値としたが、
この設定回数CSETを遊技の進行状況に応じて機動的に
変化する可変値としてもよい。
「当り状態又は外れ状態の表示に関与する図柄」を左・
中・右の三図柄41〜43としたが、特定の図柄が一つ
表示されることで大当り表示が確定することとしてもよ
い。あるいは、二つ又四つ以上の図柄が同種図柄で揃う
ことで大当り表示が確定するようにしてもよい。
示制御基板32とをそれぞれ別個の回路基板としたが、
両者の機能を兼ね備えた単一の回路基板としてもよい。
のではなく、それ以外の遊技機(例えば、マイコン制御
されるスロットマシーン等)に具体化されてもよい。
技の当り外れを確定表示する前の段階で、遊技者に所定
の状態を感知させるための感知情報を出力する場合の単
調さを払拭すると共に、出力される感知情報に対し常に
遊技者が一定の期待感を抱きながら遊技を楽しむことが
可能となる。
図。
ト。
及び(ハ)のフローチャート。
テーブル。
説明図。
ート。
ート。
フローチャート。
とめたテーブル。
概略説明図。
テーブル。
段)、24…始動用スイッチ(遊技状況検出手段)、3
1…主制御基板(抽選手段、表示制御手段)、32…表
示制御基板(表示制御手段、感知手段、予告制御手
段)、36…バックアップ電源、41〜43…当り状態
又は外れ状態の表示に関与する図柄(識別情報)、4
4,45…第1及び第2の予告画像(感知情報)。
Claims (1)
- 【請求項1】遊技における当り状態又は外れ状態の表示
に関与する一つ又は複数の図柄を含む画像を表示する表
示装置と、 遊技状況を検出する遊技状況検出手段と、 前記遊技状況検出手段が検出した遊技状況に応じて遊技
の当り外れに関する抽選を行う抽選手段と、 前記表示装置に前記図柄の変動表示を行わせ、その変動
開始から所定時間経過後に図柄を確定表示させることに
より前記抽選手段による抽選の結果を表示させるべく前
記表示装置を制御する表示制御手段と、 複数の感知情報態様の中から選択した態様に基づいて、
遊技者に所定の状態を感知させる感知情報を出力するた
めの感知手段とを備え、 前記感知手段は、感知情報態様の選択履歴に基づいて感
知情報の選択手法を原則的選択手法と例外的選択手法と
の間で切り替えることを特徴とする遊技機。
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