JP2002272768A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭性能に優れ、しかも装着感及び/又は漏
れ防止性能に優れた吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 液透過性の表面シート2、液不透過性の
裏面シート3及びこれら両シート間に介在された吸収性
コア4を具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品
において、吸収性コア4の表裏面及び長手方向の両側面
を覆うように消臭性の積層シート5が配されており、該
積層シート5は、消臭剤を含有する消臭剤含有シート5
1と該消臭剤含有シート51の表裏面を被覆する2枚の
被覆シート52,53とを有しており、該吸収性コア4
の表面を覆う部分又は両側面を覆う部分に、2枚の該被
覆シート間に該消臭剤含有シート51が介在していない
所定幅の帯状領域5A又は5Bを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭性能に優れ、
しかも装着感及び/又は漏れ防止性能に優れた失禁パッ
ド、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の吸収性物品に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
活性炭等の消臭剤を含有するシート状物を所定箇所に配
し、吸収した尿や体液等に起因する悪臭を低減するよう
にした、失禁パッド等の吸収性物品が知られている。し
かし、斯かる吸収性物品においては、消臭性能は向上す
るものの、フィット性や吸収性能が低下し、装着感や漏
れ防止性能が悪化する問題があった。
【0003】従って、本発明の第1の目的は、消臭性能
に優れ、しかも装着感及び/又は漏れ防止性能に優れた
吸収性物品を提供することにある。また、本発明の第2
の目的は、吸収性物品に消臭性能を付与する消臭性の積
層シートであって、消臭性能に優れ、柔軟性に富み、吸
収性物品の吸収性能を阻害しにくい積層シートを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表
面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート
間に介在された吸収性コアを具備し、実質的に縦長に形
成された吸収性物品において、前記吸収性コアの表裏面
及び長手方向の両側面を覆うように消臭性の積層シート
が配されており、該積層シートは、消臭剤を含有する消
臭剤含有シートと該消臭剤含有シートの表裏面を被覆す
る2枚の被覆シートとを有しており、該吸収性コアの表
面を覆う部分に、2枚の該被覆シート間に該消臭剤含有
シートが介在していない所定幅の帯状領域を有している
吸収性物品を提供することにより、第1の目的を達成し
たものである(以下、第1発明というときは、この発明
をいう)。
【0005】また、本発明は、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在さ
れた吸収性コアを具備し、実質的に縦長に形成された吸
収性物品において、前記吸収性コアの表裏面及び長手方
向の両側面を覆うように消臭性の積層シートが配されて
おり、該積層シートは、消臭剤を含有する消臭剤含有シ
ートと該消臭剤含有シートの表裏面をそれぞれ被覆する
2枚の被覆シートとを有しており、該吸収性コアの長手
方向の両側面を覆う部分に、2枚の該被覆シート間に該
消臭剤含有シートが介在していない所定幅の帯状領域を
有している吸収性物品を提供することにより、第1の目
的を達成したものである(以下、第2発明というとき
は、この発明をいう)。
【0006】また、本発明は、消臭剤を含有する消臭剤
含有シートと該消臭剤含有シートの表裏面をそれぞれ被
覆する2枚の被覆シートとを有しており、少なくとも一
側部には、その全体に亘って該消臭剤含有シートが介在
しておらず、且つ、該一側部と該一側部に対向する他側
部との間に、2枚の該被覆シート間に該消臭剤含有シー
トが介在していない所定幅の帯状領域が形成されている
積層シートを提供することにより、第2の目的を達成し
たものである(以下、第3発明というときは、この発明
をいう)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好ましい実施形態
に基づいて説明する。第1及び第2発明の一実施形態と
しての失禁パッド1は、ショーツ等や装着用カバー等の
装着具と共に着用されるもので、図1及び図2に示すよ
うに、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シー
ト3及びこれら両シート2,3間に介在された吸収性コ
ア4を具備し、実質的に縦長に形成されている。
【0008】本失禁パッド1及び吸収性コア4は、それ
ぞれ、長手方向の両側部が平行な略直線状に形成され両
端部が略円弧状に形成された縦長の平面視形状を有して
いる。表面シート2及び裏面シート3は、吸収性コア4
の両端部から長手方向の外方に延出しており、その延出
部分において、互いに接合されている。また、表面シー
ト2は、吸収性コア4の長手方向の両側面を覆ってお
り、表面シート2の両側部は、吸収性コア4の裏面側に
おいて裏面シート3に接合されている。
【0009】吸収性コア4は、表裏面及び長手方向の両
側面を、消臭性の積層シートにより覆われている。即
ち、吸収性コア4は、図2に示すように、幅方向断面の
全周を、消臭性の積層シート5により包まれている。
尚、吸収性コア4の表面は、着用時に着用者の肌側に向
けられる面である。本実施形態における積層シート5
は、失禁パッド1の長手方向の中央領域Cにおける吸収
性コア4の表裏面及び長手方向の両側面のみを覆うよう
に配されている。本失禁パッド1における中央領域C
は、着用時に着用者の排泄部に配される部位である。
尚、本発明の吸収性物品における積層シートは、吸収性
コアの長手方向の全域に亘って該吸収性コアの表裏面及
び長手方向の両側面を覆っていても良いし、本実施形態
におけるように、吸収性コアの長手方向の一部における
吸収性コアの表裏面及び長手方向の両側面のみを覆って
いても良い。但し、少なくとも着用時に着用者の排泄部
に配される部位における吸収性コアの表裏面及び長手方
向の両側面が積層シートにより覆われていることが好ま
しい。
【0010】本実施形態における積層シート5は、第3
発明の積層シートの好ましい一実施形態でもあり、図2
及び図3に示すように、消臭剤を含有する消臭剤含有シ
ート51と該消臭剤含有シート51の表裏面を被覆する
2枚の被覆シート52,53とからなる。被覆シート5
2,53は、消臭剤含有シート51の表裏面を被覆し、
該シート51中の消臭剤が、該シート51の表裏面から
積層シート5外に漏れ出すのを防止する。
【0011】本実施形態における積層シート5は、吸収
性コア4の表面を覆う部分及び該吸収性コア4の長手方
向の両側面(図2の左右方向に向けられる面)を覆う部
分に、それぞれ、2枚の該被覆シート52,53間に該
消臭剤含有シート51が介在していない所定幅の帯状領
域5A,5Bを有している。
【0012】より具体的に説明すると、吸収性コア4の
表面を覆う部分に配された帯状領域5Aは、失禁パッド
1の長手方向の両側に該長手方向に沿って一対設けられ
ており、それぞれ失禁パッド1の幅方向内方に向けて凸
状に湾曲させて連続曲線状に形成されている。帯状領域
5Aは、直線状に設けても良いが、曲線状の方がフィッ
ト性が良くなるので好ましい。帯状領域5Aの幅(帯状
領域5Aの中心線に直交する方向の幅)W1は、フィッ
ト性の向上及び匂いの漏れ出し防止の観点から、1〜1
0mm、特に2〜5mmであることが好ましい。
【0013】また、積層シート5は、製品の屈曲部位を
形成し、フィット性の向上を図るという観点から、帯状
領域5Aにおける坪量と、吸収性コア4の表面を覆う部
分における、消臭剤含有シート51が介在されている部
分の坪量との差が、10g/m2 以上、特に20〜50
g/m2 であることが好ましい。
【0014】本実施形態の失禁パッド1においては、吸
収性コア4の表面を覆う部分に配された帯状領域5A上
に、それぞれ溝6が形成されている。溝6は、表面シー
ト2及び吸収性コア4を該表面シート2側から圧縮して
形成された溝であり、より詳細には、溝形成用の凸部を
備えた凸ロール等の押圧手段を用いて、所定の間隔で、
多数の凹部を一列に並ぶように形成して設けたものであ
る。帯状領域5A上に溝6を形成することにより、失禁
パッド1の変形が一層容易になり、フィット性及び防漏
性を一層向上する。
【0015】吸収性コア4の両側面を覆う部分に配され
た帯状領域5Bは、吸収性コア4の両側面に沿って該吸
収性コア4の長手方向に延びるように、それぞれ連続直
線状に形成されている。帯状領域5Bの幅(帯状領域5
Aの中心線に直交する方向の幅)W2は、圧縮抵抗の低
減によるフィット性の向上、及び充分な消臭性能の観点
の観点から、1〜10mm、特に2〜5mmであること
が好ましい。尚、帯状領域5A及び帯状領域5Bは、そ
れぞれ、積層シート5における前後端部(失禁パッド1
の前後に配される前後端部)54,55に亘って形成さ
れている。
【0016】また、本実施形態における積層シート5
は、吸収性コア4の長手方向に沿う一側部5aと他側部
5bとが該吸収性コア4の裏面側における幅方向中央部
において互いに重ね合わされており、少なくとも重ね合
わせ部分の上側(裏面シート側)に配された一側部5a
には、その全体に亘って消臭剤含有シート51が介在し
ていない。上側に配された一側部5aに消臭剤含有シー
ト51が介在していないことにより、失禁パッド1の製
造過程や失禁パッド1の使用中に、積層シート1の両側
部から消臭剤が脱落することを効果的に防止することが
できる。消臭剤含有シート51が介在していない側部5
aの幅W3は、消臭剤の脱落防止及び充分な消臭性能の
観点から、3〜50mm、特に5〜20mmであること
が好ましい。尚、積層シート5の一側部5aと他側部5
bとの間は接合されていてもいなくても良いが、本実施
形態においては、接着剤や熱融着等により接合されてい
る。
【0017】また、本実施形態における積層シート5に
おいては、上記帯状領域5Aにおける2枚の被覆シート
52,53間が接着剤で接合されており、該帯状領域5
Aには、スリット又は孔が形成されている(図示せ
ず)。吸収性コア4の表面側を覆う部分の帯状領域5A
に、斯かるスリット又は孔を形成することにより、失禁
パッド(吸収性物品)の吸収性能を向上させることがで
きる。尚、このようなスリット又は孔は、帯状領域5A
を厚み方向に貫通するように形成することが好ましく、
また、帯状領域5Aに多数分散させて配置することが好
ましい。更に、各スリット又は各孔は、その長さ又はそ
の径が1〜5mmであることが好ましい。また、スリッ
トの向きは、失禁パッド(吸収性物品)の長手方向及び
幅方向の何れでも良い。
【0018】本実施形態における積層シート5は、複数
枚(5枚)の消臭剤含有シート51a〜51eと、これ
らの消臭剤含有シート51a〜51eの表裏面(両面)
を被覆する2枚の被覆シート52,53とからなる。
【0019】被覆シート52,53は、略同形の矩形状
の外形を有しており、5枚の消臭剤含有シート51a〜
51eは、隣接する消臭剤含有シート間に所定の隙間が
形成されるように、吸収性コア4の周囲を囲む方向(図
3では左右方向)に、この順に配されている。そのた
め、積層シート5における、失禁パッド1の長手方向に
沿う一側部5aと該一側部5aに対向する他側部5bと
の間には、消臭剤含有シート51が介在していない所定
幅の帯状領域5A,5Bが形成されている。また、消臭
剤含有シート51a及び51eの外側縁端は、2枚の被
覆シート52,53の同方向の側縁端56,56にまで
達しておらず、失禁パッド1の長手方向に沿う一側部5
a及び該一側部5aに対向する他側部5bには、それぞ
れ、その全体に亘って消臭剤含有シートが介在していな
い。
【0020】本実施形態における各消臭剤含有シート5
1は、消臭剤と繊維原料を主体として構成されている。
消臭剤としては、各種公知の消臭剤を用いることがで
き、例えば、活性炭、多孔性ポリマー、シリカゲル、ゼ
オライト、モンモリロライト類等を挙げることができ
る。特に、悪臭その他のガス状物質に対して高い吸着性
を示す活性炭が好ましい。消臭剤として活性炭を用いる
場合、消臭剤含有シート中における活性炭の含有率は、
好ましくは1〜50重量%、更に好ましくは3〜30重
量%である。粒状の活性炭を用いる場合、その平均粒子
径は0.1〜50μm、特に平均粒子径1〜20μmで
あることが好ましく、その比表面積は500〜2000
2 /g、特に1000〜1500m2 /gであること
が好ましい。
【0021】繊維原料としては、NBKP、LBKP等
の木材パルプや、藁、綿等の非木材パルプ等の公知の天
然繊維等が好ましく使用できる。また、シート強度を向
上させる目的で、ポリエチレン繊維等の合成繊維を併用
しても良い。消臭剤含有シート中における繊維原料の含
有率は、好ましくは50〜99重量%、更に好ましくは
70〜97重量%である。
【0022】消臭剤含有シート51には、消臭剤を、各
シートの全面に亘って実質的に均一に分散させてあるこ
とが好ましい。また、消臭剤含有シート51の厚みは、
吸収性物品の種類や吸収性物品中の配設態様等に応じて
適宜設定すれば良いが、好ましくは0.1〜2.0m
m、更に好ましくは0.2〜0.5mmである。
【0023】被覆シート52,53としては、繊維原料
からなるシート材、例えば紙、不織布等が用いられる。
紙とした場合の繊維原料としては、消臭剤含有シート5
1と同様のものが使用できる。また、不織布としては、
例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等の
公知の不織布が使用できる。被覆シート52,53は、
材質や厚みが同一でも異なっていても良い。被覆シート
52,53の厚みは、それぞれ、吸収性物品の種類や吸
収性物品中の配設態様等に応じて適宜設定すれば良い
が、好ましくは0.1〜2.0mm、更に好ましくは
0.2〜0.5mmである。
【0024】尚、消臭剤含有シート51と両被覆シート
52,53とは、例えば、抄き合わせ又は接着剤等を用
いた貼り合わせ等により、積層一体化することができ
る。
【0025】本発明における吸収性コア4は、吸収した
尿や体液等の液体を保持する部分であり、その形成材料
としては、従来、吸収性物品に使用されている各種公知
の材料を用いることができる。本実施形態における吸収
性コア4は、繊維集合体及び吸水性ポリマーからなる。
繊維集合体を構成する繊維原料としては、例えば木材パ
ルプや綿等の天然セルロース、レーヨンやキュプラ等の
再生セルロース等のセルロース系繊維が好ましいが、熱
可塑性繊維のフィラメントやステープルファイバー等を
用いることもできる。繊維集合体は、不織布の形態であ
っても良い。
【0026】吸水性ポリマーとしては、従来公知の各種
のものを用いることができ、自重の20倍以上の液体を
吸収・保持でき且つゲル化し得るものが好ましい。吸水
性ポリマーの好ましい例としては、デンプンや架橋カル
ボキシルメチル化セルロース、アクリル酸又はアクリル
酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリ
ル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体
を挙げることができる。
【0027】尚、本実施形態の失禁パッド1において
は、長手方向両側に立体ガード7が設けられている。各
立体ガード7は、一側部に弾性部材(図示せず)を有す
る立体ガード形成用のシート材71における他側部を吸
収性コア4の裏面側に形成された表面シート2及び裏面
シート3の接合部に固定し、該シート材71の他の部分
を、失禁パッド1の内側に向けて斜めに立ち上がるよう
に配すると共にその立ち上がり部分の上部を長手方向に
沿う折り返し線で外方側に折り返し、その折り返し部分
を、失禁パッド1の長手方向の両端部において、該弾性
部材と共に表面シート2上に固定することにより形成さ
れており、自由端部に存する該弾性部材の収縮により、
本失禁パッド1は、自然状態において図1に示す舟形の
形態となる。
【0028】尚、本実施形態の失禁パッド1における表
面シート2、裏面シート3、立体ガード形成用のシート
材71及び弾性部材等としては、それぞれ、従来、失禁
パッド、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等に用いられ
ている各種の公知のものを用いることができる。
【0029】本発明の吸収性物品は、上述した実施形態
に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
変更が可能である。例えば、第1発明においては、吸収
性コア4の表面を覆う部分のみに、消臭剤含有シート5
1が介在していない所定幅の帯状領域5Aが形成されて
いても良く、また、帯状領域5Aは、吸収性物品幅方向
内方に凸の湾曲曲線に代えて、連続直線状に形成されて
いても良い。また、帯状領域5Aは二対以上設けられて
いても良い。また、第2発明においては、吸収性コア4
の両側面を覆う部分のみに、消臭剤含有シート51が介
在していない所定幅の帯状領域が形成されていても良
い。帯状領域5Aは、曲線状に形成されていても良い。
【0030】また、第1〜第3発明における所定幅の帯
状領域5A,5Bは、それぞれ連続状のものに限られ
ず、例えば、消臭剤含有シートが介在していない所定形
状の領域が所定の間隔で列状に配されており、全体とし
て見れば所定幅の帯状をなしているものであっても良
い。また、第1及び第2発明における吸収性物品は、着
用具と共に着用される、失禁パッド、生理用ナプキン、
使い捨ておむつ、おりもの処理用シート等の他、パンツ
型の使い捨ておむつ、展開型の使い捨ておむつ等であっ
ても良い。また、第1〜第3発明における積層シート
は、更に他のシートが積層されていても良く、他の2枚
又はそれ以上のシート材で挟まれていても良い。
【0031】
【発明の効果】第1発明の吸収性物品によれば、消臭性
の積層シートにより、吸収した尿や体液等に起因する悪
臭を低減することができ、優れた消臭性能が得られる。
また、吸収性物品が、消臭剤含有シートが介在していな
い所定幅の帯状領域に沿って容易に折れ曲がるため、着
用時におけるフィット性が向上し、また、該帯状領域の
存在により、消臭性能の付与に伴う吸収性能の低下を抑
制することができる。そのため、消臭性能のみならず、
装着感及び漏れ防止性能に優れている。
【0032】第2発明の吸収性物品によれば、消臭性の
積層シートにより、吸収した尿や体液等に起因する悪臭
を低減することができ、優れた消臭性能が得られる。ま
た、消臭剤含有シートが介在していない所定幅の帯状領
域の存在によって、幅方向の圧縮に対する強い抵抗及び
それによる違和感(ゴワゴワ感等)を防止ないし軽減で
きる。そのため、消臭性能のみならず、優れた装着感が
得られる。
【0033】第3発明の積層シートによれば、柔軟で折
れ曲がり易い、消臭剤含有シートが介在していない所定
幅の帯状領域を有するため、該部位を柔軟性や折れ曲が
り易さを必要とする部位に配することにより、フィット
性や吸収性能等を低下を抑制しつつ、吸収性物品に優れ
た消臭性能を付与することができる。また、少なくとも
一側部に、消臭剤含有シートが介在していないため、積
層シートの製造過程や積層シートを用いた吸収性物品の
使用中に、消臭剤含有シート中の消臭剤が、該積層シー
トの両側部から脱落することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明(第1,第2発明)の実施形態
としての失禁パッドを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X線断面を一部(立体ガー
ド)省略して示す図である。
【図3】図3は、図1に失禁パッドに用いた積層シート
を一部破断して示す平面図である。
【符号の説明】
1 失禁パッド(吸収性物品) 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸収性コア 5 積層シート 51 消臭剤含有シート 52 被覆シート 53 被覆シート 6 溝 7 立体ガード C 中央領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲野 はるみ 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B029 BD18 BD22 4C003 BA01 HA01 4C098 AA09 CC05 CC08 CC15 DD10 DD19 DD25 DD27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート及びこれら両シート間に介在された吸収性コア
    を具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品におい
    て、 前記吸収性コアの表裏面及び長手方向の両側面を覆うよ
    うに消臭性の積層シートが配されており、該積層シート
    は、消臭剤を含有する消臭剤含有シートと該消臭剤含有
    シートの表裏面を被覆する2枚の被覆シートとを有して
    おり、該吸収性コアの表面を覆う部分に、2枚の該被覆
    シート間に該消臭剤含有シートが介在していない所定幅
    の帯状領域を有している吸収性物品。
  2. 【請求項2】 前記帯状領域は、前記吸収性物品の長手
    方向の両側に該長手方向に沿って少なくとも一対設けら
    れており、それぞれ吸収性物品幅方向内方に向けて凸状
    に湾曲させて形成されている請求項1記載の吸収性物
    品。
  3. 【請求項3】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート及びこれら両シート間に介在された吸収性コア
    を具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品におい
    て、 前記吸収性コアの表裏面及び長手方向の両側面を覆うよ
    うに消臭性の積層シートが配されており、該積層シート
    は、消臭剤を含有する消臭剤含有シートと該消臭剤含有
    シートの表裏面をそれぞれ被覆する2枚の被覆シートと
    を有しており、該吸収性コアの長手方向の両側面を覆う
    部分に、2枚の該被覆シート間に該消臭剤含有シートが
    介在していない所定幅の帯状領域を有している吸収性物
    品。
  4. 【請求項4】 前記積層シートは、前記吸収性コアの長
    手方向に沿う一側部と他側部とが重ね合わされており、
    少なくとも重ね合わせ部分の上側に配された一側部に
    は、その全体に亘って前記消臭剤含有シートが介在して
    いない請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】 消臭剤を含有する消臭剤含有シートと該
    消臭剤含有シートの表裏面をそれぞれ被覆する2枚の被
    覆シートとを有しており、少なくとも一側部には、その
    全体に亘って該消臭剤含有シートが介在しておらず、且
    つ、該一側部と該一側部に対向する他側部との間に、2
    枚の該被覆シート間に該消臭剤含有シートが介在してい
    ない所定幅の帯状領域が形成されている積層シート。
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