JP2002272556A - 車輛用シートヒータ - Google Patents

車輛用シートヒータ

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JP2002272556A
JP2002272556A JP2001072240A JP2001072240A JP2002272556A JP 2002272556 A JP2002272556 A JP 2002272556A JP 2001072240 A JP2001072240 A JP 2001072240A JP 2001072240 A JP2001072240 A JP 2001072240A JP 2002272556 A JP2002272556 A JP 2002272556A
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Japan
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heater
thermostats
thermostat
temperature
heating
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Application number
JP2001072240A
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English (en)
Inventor
Norio Abe
憲生 阿部
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Naohito Asami
直仁 朝見
Akira Shiratake
昭 白武
Kazumi Nagayama
一巳 永山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーモスタットのみで多段階の温度制御を行
う。 【解決手段】 採暖用ヒータ1と、複数のサーモスタッ
ト3a、3b、スイッチ4からなる制御部2と、電源5
を備え、スイッチ4を任意に切替えることにより導通す
るサーモスタットが切替わり、サーモスタットの動作温
度や近傍温度に差異をもたせることにより、採暖用ヒー
タのON−OFF時間が変化し、シートヒータ外郭温度
の多段階制御が可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輛用座席に取り
付けられて、座席の暖房を行うシートヒータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のサーモスタットを用いて温度制御
を行なう車輛用シートヒータは、図4に示されるように
構成されている。図4で101は採暖用ヒータ、102
はサーモスタット、103は電源、そして104はサー
モスタット102の加熱用の補助ヒータである。このよ
うな車輛用シートヒータの場合、補助ヒータ104によ
り加熱されたサーモスタット102がOFF動作温度に
到達すると採暖用ヒータ101および補助ヒータ104
への通電が停止し、その結果、サーモスタット102の
温度がON動作温度まで低下することにより、通電が再
開し、温度制御を行うよう構成されている。
【0003】またサーミスタと電子制御装置を用いて温
度制御を行なう車輛用シートヒータは、図5に示される
ように構成されている。図5において105はサーミス
タ、106は電子制御装置、107は温度調整用のダイ
ヤルスイッチである。このような車輛用シートヒータで
は、サーミスタ105からの温度情報とダイヤルスイッ
チ107の温度設定情報により電子制御装置106が温
度制御を行うよう構成されており、ダイヤルスイッチ1
07にて温度を多段階に制御することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成であるサーモスタットで温度制御を行う車輛用
シートヒータの場合、使用しているサーモスタットの動
作温度により、採暖用ヒータおよび車輛用シートヒータ
外郭の温度が決定されるため、多段階に温度を切替える
ことができず、その結果、使用者の暖感覚に合わせて温
度を変化できないという課題があった。
【0005】また前記従来の構成であるサーミスタと電
子制御装置を用いて多段階に温度制御を行う車輛用シー
トヒータの場合においても、電子制御装置が車輛内に発
生する電気雑音等により影響を受け、誤動作する恐れが
あるという課題を有している。
【0006】また電子制御装置を採暖用ヒータ上へ配置
すると、座席に装着し着座する際に使用者に異物感を与
えるため、リード線などによって採暖用のヒータと接続
する必要があるが、リード線の損傷などにより温度制御
不能となる恐れや、座席外に取付けるためのスペースの
確保が困難であるなど課題を有している。
【0007】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、サーモスタットにおいても温度の多段階制御を可能
とする車輛用シートヒータを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の車輛用シートヒータは、複数のサー
モスタットを用い、これらのサーモスタットをスイッチ
によって任意に採暖用ヒータと接続できるように構成
し、各サーモスタット近傍温度や動作温度に差を設ける
ことにより、採暖用ヒータへの通電のON−OFF時間
を変化させ、車輛用シートヒータ外郭温度の多段階制御
を可能としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、採暖用ヒ
ータと採暖用ヒータの通電を制御する制御部と電源から
なり、制御部は一方の端子が共に接続された複数のサー
モスタットと、各サーモスタットの他方の端子を任意に
選択できるスイッチで構成される。この構成において採
暖用ヒータへ導通するサーモスタットをスイッチによっ
て選択し、選択されたサーモスタット近傍温度や動作温
度などの差異により、採暖用ヒータのON−OFF時間
が変化することにより、車輛用シートヒータ外郭温度の
多段階制御を可能とすることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、採暖用ヒータと採
暖用ヒータを制御する制御部と電源からなり、制御部は
直列に接続された複数のサーモスタットと、各サーモス
タットをスイッチによって任意に短絡できるバイパス回
路で構成される。この構成において採暖用ヒータへ導通
するサーモスタットをスイッチによって選択的に切替え
ることが可能となり、選択されたサーモスタット近傍温
度や動作温度などの差異により、採暖用ヒータのON−
OFF時間が変化することにより、車輛用シートヒータ
外郭温度の多段階制御を可能とすることができる。採暖
用ヒータへ導通するサーモスタットをスイッチによって
選択的に切替えることが可能であるため、採暖用ヒータ
へ導通するサーモスタットを2つ以上選択すれば、サー
モスタット故障時における温度過昇防止機能を持たせる
ことも可能である。
【0011】請求項3記載の発明は、採暖用ヒータと採
暖用ヒータを制御する制御部と電源からなり、制御部は
直列に接続された複数のサーモスタットと、各サーモス
タットの入力端子を任意に選択できるスイッチで構成さ
れる。この構成において、サーモスタットは採暖用ヒー
タの制御温度が低い順に接続され、採暖用ヒータへ導通
するサーモスタットをスイッチによって選択的に切替え
ることが可能となり、選択されたサーモスタット近傍温
度や動作温度などの差異により、採暖用ヒータのON−
OFF時間が変化することにより、車輛用シートヒータ
外郭温度の多段階制御を可能とすることができる。この
構成の場合、サーモスタットごとにスイッチを必要とせ
ず、複数個のサーモスタットを1つで選択することが可
能となるため、構成が複雑にならないという効果を有し
ており、接続部も削減することが可能である。
【0012】請求項4記載の発明は、複数あるサーモス
タットの少なくとも1つを、採暖用ヒータと接続された
補助ヒータによって過熱するように構成する。この構成
により、補助ヒータの発熱容量を変化させることによ
り、各サーモスタット近傍温度を容易に設定することが
可能となり、これにより各サーモスタットのON−OF
F時間を差異が発生するため、車輛用シートヒータ外郭
温度の多段階設定を容易とすることができる。
【0013】請求項5記載の発明は、複数あるサーモス
タットに、動作温度が少なくとも2種類のサーモスタッ
トを用いることにより、補助ヒータなどサーモスタット
近傍の発熱容量を同じにしても、採暖用ヒータのON−
OFF時間を容易に変化させることが可能となり、車輛
用シートヒータ外郭温度の多段階設定を簡易とすること
ができる。
【0014】請求項6記載の発明は、少なくとも2個の
サーモスタットに、動作温度が同じサーモスタットを使
用し、その補助ヒータの発熱容量を変化させて構成する
ことで、車輛用シートヒータ外郭温度の多段階設定を可
能とする。これにより使用するサーモスタットの種類を
削減することが可能となり、生産時などにサーモスタッ
トの取付け間違いを削減できる。
【0015】請求項7記載の発明は、少なくとも2個以
上のサーモスタットを一体に構成することにより、複数
のサーモスタットの近傍温度を均一化することが可能と
なり、サーモスタットの動作温度に差異を設けておくこ
とで、補助ヒータなどによるサーモスタット近傍温度の
設定を簡易化することができる。
【0016】請求項8記載の発明は、少なくとも2個以
上のサーモスタットを、均熱効果を有する材料で熱結合
することにより、補助ヒータなどによるサーモスタット
近傍温度の設定を簡易化することができる。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づいて
詳細に説明する。
【0018】(実施例1)図1は本発明における実施例
1の車輛用シートヒータの回路図である。
【0019】図1において1は採暖用ヒータ、2aは制
御部、3a、3bはサーモスタット、4はスイッチ、5
は電源、6a、6bはサーモスタット加熱用の補助ヒー
タであり、それぞれサーモスタット3a、3bを加熱し
ている。採暖用ヒータ1と制御部2aと電源5と補助ヒ
ータ6a、6bは直列に接続され、制御部2aはサーモ
スタット3a、3bとスイッチ4で構成されている。こ
こでサーモスタット3a、3bは一方の端子が共に接続
され、さらに各サーモスタットの他方の端子はをスイッ
チ4で任意に選択できるようになっている。
【0020】本構成の動作を説明する。スイッチ4で選
択したサーモスタット3aまたは3bは、補助ヒータ6
aまたは6bによって加熱され、その近傍温度が上昇す
る。サーモスタット3a、3bの動作温度T(3a)、
T(3b)はT(3a)≠T(3b)またはT(3a)
=T(3b)のどちらでも構わず、選択されたサーモス
タットのOFF動作温度に到達すると採暖用ヒータ1お
よび補助ヒータ6a、6bへの通電を停止し、車輛用シ
ートヒータ外郭温度を低下させ、さらにON動作温度ま
で低下すると通電を再開し、車輛用シートヒータ外郭温
度を上昇させ、この繰り返しにより温度制御を行う。
【0021】仮にサーモスタットの動作温度をT(3
a)=T(3b)とした場合、補助ヒータ6a、6bに
よって加熱したサーモスタット近傍温度T(6a)、T
(6b)を補助ヒータ6a、6bの発熱容量に差異を設
けることで変化させることができ、その結果、サーモス
タットが動作するまでの時間に差異が発生するため採暖
用ヒータのON−OFF時間が変化し、これが車輛用シ
ートヒータ外郭温度の差となり、温度の多段階制御を実
現することができる。この場合、同じ仕様のサーモスタ
ットを使用できるため、異なる仕様のサーモスタットを
使用するよりも安価に生産することができ、さらに生産
時における使用間違いなどが発生しにくいという利点を
有している。
【0022】一方で動作温度をT(3a)≠T(3b)
とした場合、補助ヒータなどの発熱容量を同等にし、サ
ーモスタット近傍温度T(6a)、T(6b)を同じに
しても、サーモスタットが動作するまでの時間に差異が
発生するため、車輛用シートヒータ外郭温度の差とな
り、温度の多段階制御を実現することができる。この場
合、補助ヒータの出力設定が簡易となり、温度の多段階
制御を行う際の設計が容易となる利点を有している。ま
たこの場合2個以上のサーモスタットの外郭を一体で構
成したり、均熱効果を有する材料で接続するとさらに効
果的である。均熱効果を有する材料で接続することによ
り複数あるサーモスタットそれぞれの近傍温度がより均
一となり、周囲環境に起因する外的要因による温度ムラ
などの影響を緩和することが可能となり、補助ヒータな
どの設計をさらに容易とする利点を有している。なお、
均熱効果を有する材料で複数のサーモスタットを接続す
る手段としては、複数のサーモスタットの上面または下
面あるいは両面にアルミ板などの熱伝導性の高い材料を
配置したり、サーモスタット間を上記のような材料で埋
めるなど挙げられ、その手段については限定するもので
はない。
【0023】なお本実施例ではサーモスタット2個の場
合で説明しているため、サーモスタットの動作温度はT
(3a)≠T(3b)またはT(3a)=T(3b)で
あったが、3個以上の場合は、動作温度が異なるサーモ
スタットと同じサーモスタットを組み合わせて使用して
もよく、その組み合わせを限定するものではない。また
採暖用ヒータについても複数個で構わず、その接続方法
ついても直列、並列など限定するものではない。
【0024】また本実施例では採暖用ヒータ1と補助ヒ
ータ6a、6bは直列に接続されているが、並列に接続
しても構わず、その接続方法について限定するものでは
ない。さらに本実施例ではサーモスタットを補助ヒータ
によって加熱しているが、採暖用ヒータの熱を利用して
も良い。
【0025】また図1には示していないが、本発明では
回路の何処かに温度過昇防止機能を有する部品を挿入し
てもよい。本実施例の場合、サーモスタット3aまたは
3bが故障した場合、採暖用ヒータの温度制御が不能と
なるため温度過昇状態とる恐れがある。特に車載用シー
トヒータには安全性が求められるため、温度過昇防止機
能を付加することは非常に有効である。その具体的な手
段として例を挙げると、OFF動作温度の高いサーモス
タットを制御部と採暖用ヒータの間に挿入し、制御部の
サーモスタット故障時にはそのサーモスタットで通電を
停止する手段が挙げられる。
【0026】(実施例2)図2は本発明における実施例
2のシートヒータの回路図である。
【0027】図2において7a、7bはサーモスタッ
ト、8a、8bはスイッチ、9a、9bはサーモスタッ
ト加熱用の補助ヒータであり、それぞれサーモスタット
7a、7bを加熱している。採暖用ヒータ1と制御部2
bと電源5と補助ヒータ9a、9bは直列に接続され、
制御部2bはサーモスタット7a、7bとスイッチ8
a、8bで構成されている。ここでサーモスタット7
a、7bは直列に接続され、それぞれバイパス回路とし
てスイッチ8a、8bを有しており、スイッチ8a、8
bによって任意にサーモスタットへの導通を選択できる
ようになっている。
【0028】本構成の動作を説明する。まずスイッチ8
aをOFFとし、スイッチ8bをONにすると、サーモ
スタット7bはバイパス回路によって短絡されるため非
導通となるが、サーモスタット7aは導通となり、補助
ヒータ11aによって加熱され、その近傍温度が上昇す
る。サーモスタット7aのOFF動作温度に到達する
と、採暖用ヒータ1および補助ヒータ9a、9bへの通
電を停止し、シートヒータ外郭温度を低下させ、さらに
ON動作温度まで低下すると通電を再開し、シートヒー
タ外郭温度を上昇させ、この繰り返しによりシートヒー
タ外郭温度を制御する。逆にスイッチ8aをONとし、
スイッチ8bをOFFにすると、サーモスタット7bの
動作温度でシートヒータ外郭温度を制御することとな
り、スイッチ8a、8bのON、OFFを任意に選択す
ることにより、シートヒータ外郭温度を多段階に制御す
ることができる。なおスイッチ8a、8bを同時にO
N、またはOFFしても構わず、同時にONした場合、
サーモスタットの近傍温度と動作温度の設定によって、
先にOFF動作するサーモスタットによって、温度制御
されることとなり、動作しないほうのサーモスタットは
動作するサーモスタットが故障した場合の温度過昇防止
機能を果たすという効果を有している。また同時にOF
Fした場合、採暖用ヒータの最大出力で動作を行うこと
も可能である。
【0029】サーモスタット7a、7bの動作温度T
(7a)、T(7b)はT(7a)≠T(7b)または
T(7a)=T(7b)のどちらでも構わない。仮にサ
ーモスタットの動作温度をT(7a)=T(7b)とし
た場合、補助ヒータ9a、9bによって加熱したサーモ
スタット近傍温度T9a、T9bを補助ヒータ9a、9
bの発熱容量に差異を設けることで変化させることがで
き、その結果、サーモスタットが動作するまでの時間に
差異が発生するため採暖用ヒータのON−OFF時間が
変化し、これが車輛用シートヒータ外郭温度の差とな
り、温度の多段階制御を実現することができる。この場
合、同じ仕様のサーモスタットを使用できるため、異な
る仕様のサーモスタットを使用するよりも安価に生産す
ることができ、さらに生産時における使用間違いなどが
発生しにくいという利点を有している。
【0030】一方で動作温度をT(7a)≠T(7b)
とした場合、補助ヒータの発熱容量を調節し、サーモス
タット近傍温度T(9a)、T(9b)を同じにして
も、サーモスタットが動作するまでの時間に差異が発生
するため、車輛用シートヒータ外郭温度の差が発生し、
温度の多段階制御を実現することができる。この場合、
補助ヒータの発熱容量設定が簡易化され、温度の多段階
制御を行う際の設計が容易となる利点を有している。ま
たこの場合2個以上のサーモスタットの外郭を一体で構
成したり、均熱効果を有する材料で熱的に結合するとさ
らに効果的である。均熱効果を有する材料で熱的に結合
することにより複数あるサーモスタットそれぞれの近傍
温度がより均一となり、周囲環境に起因する外的要因に
よる温度ムラなどの影響を緩和することが可能となり、
補助ヒータの設計をさらに容易とする利点を有してい
る。なお、均熱効果を有する材料で複数のサーモスタッ
トを熱的に結合する手段としては、複数のサーモスタッ
トの上面または下面あるいは両面にアルミ板などの熱伝
導性の高い材料を配置したり、サーモスタット間を上記
のような材料で埋めるなど挙げられ、その手段について
は限定するものではない。
【0031】なお本実施例ではサーモスタット2個の場
合で説明しているため、サーモスタットの動作温度はT
(7a)≠T(7b)またはT(7a)=T(7b)で
あったが、3個以上の場合は、動作温度が異なるサーモ
スタットと同じサーモスタットを組み合わせてもよく、
その組み合わせは限定されるものではない。また採暖用
ヒータについても複数個で構わず、その接続方法ついて
も直列、並列など限定するものではない。
【0032】また本実施例では採暖用ヒータ1と補助ヒ
ータ9a、9bは直列に接続されているが、並列に接続
しても構わず、その接続方法についても限定するもので
はない。さらに本実施例ではサーモスタットを補助ヒー
タによって加熱しているが、採暖用ヒータの熱を利用し
ても良い。
【0033】(実施例3)図3は本発明における実施例
3のシートヒータの回路図である。
【0034】図3において10a、10bはサーモスタ
ット、11はスイッチ、12a、12bはサーモスタッ
ト加熱用の補助ヒータであり、それぞれサーモスタット
10a、10bを加熱している。採暖用ヒータ1と制御
部2cと電源5と補助ヒータ12a、12bは直列に接
続され、制御部2cはサーモスタット10a、10bと
スイッチ11で構成されている。ここでサーモスタット
10a、10bは各々単品で制御した場合において採暖
用ヒータへの通電率が低い順に直列接続されており、サ
ーモスタット10a、10bの各入力端子をスイッチ1
1で任意に選択できる。
【0035】本構成の動作を説明する。まずスイッチ1
1でサーモスタット10aの入力端子を選択するとサー
モスタット10aおよびサーモスタット10bが導通と
なる。接続時にサーモスタット10aの方がサーモスタ
ット10bよりも先にOFF動作温度に到達するように
設定されているため、サーモスタット10aにおいてO
FF動作が行われ、採暖用ヒータ1および補助ヒータ1
2aおよび12bへの通電を停止し、シートヒータ外郭
温度を低下させ、さらにON動作温度まで低下すると通
電を再開し、シートヒータ外郭温度を上昇させ、この繰
り返しによりシートヒータ外郭温度の制御が行われる。
一方、スイッチ11でサーモスタット10bの入力端子
を選択すると、サーモスタット10aの導通がないた
め、サーモスタット10bのの動作によって、外郭を制
御する。この際、サーモスタット10aとサーモスタッ
ト10bのOFF動作温度に到達する時間に差異がある
ため、採暖用ヒータへの通電時間にも差異が発生し、こ
れによって外郭温度を多段階に制御することが可能とな
る。
【0036】ここでサーモスタット10a、10bの動
作温度T10a、T10bはT10a≠T10bまたは
T10a=T10bのどちらでも構わない。仮にサーモ
スタットの動作温度をT10a=T10bとした場合、
補助ヒータ12a、12bによって加熱したサーモスタ
ット近傍温度T12a、T12bを補助ヒータ12a、
12bの発熱容量に差異を設けることで変化させること
ができ、その結果、サーモスタットが動作するまでの時
間に差異が発生するため採暖用ヒータのON−OFF時
間が変化し、これが車輛用シートヒータ外郭温度の差と
なり、温度の多段階制御を実現することができる。この
場合、同じ仕様のサーモスタットを使用できるため、異
なる仕様のサーモスタットを使用するよりも安価に生産
することができ、さらに生産時における使用間違いなど
が発生しにくいという利点を有している。
【0037】一方で動作温度をT10a≠T10bとし
た場合、補助ヒータなどの発熱容量を同等にし、サーモ
スタット近傍温度T12a、T12bを同じにしても、
サーモスタットが動作するまでの時間に差異が発生する
ため、車輛用シートヒータ外郭温度の差となり、温度の
多段階制御を実現することができる。この場合、補助ヒ
ータの出力設定が簡易となり、温度の多段階制御を行う
際の設計が容易となる利点を有している。またこの場合
2個以上のサーモスタットの外郭を一体で構成したり、
均熱効果を有する材料で接続するとさらに効果的であ
る。均熱効果を有する材料で接続することにより複数あ
るサーモスタットそれぞれの近傍温度がより均一とな
り、周囲環境に起因する外的要因による温度ムラなどの
影響を緩和することが可能となり、補助ヒータなどの設
計をさらに容易とする利点を有している。なお、均熱効
果を有する材料で複数のサーモスタットを熱的に結合す
る手段としては、複数のサーモスタットの上面または下
面あるいは両面にアルミ板などの熱伝導性の高い材料を
配置したり、サーモスタット間を上記のような材料で埋
めるなど挙げられ、その手段については限定するもので
はない。
【0038】なお本実施例ではサーモスタット2個の場
合で説明しているため、サーモスタットの動作温度はT
10a≠T10bまたはT10a=T10bであった
が、3個以上の場合は、動作温度が異なるサーモスタッ
トと同じサーモスタットを組み合わせて使用してもよ
く、その組み合わせを限定するものではない。また採暖
用ヒータについても複数個で構わず、その接続方法つい
ても直列、並列など限定するものではない。
【0039】また本実施例では採暖用ヒータ1と補助ヒ
ータ12a、12bは直列に接続されているが、並列に
接続されても構わなく、その接続方法については限定す
るものではない。さらに本実施例ではサーモスタットを
補助ヒータによって加熱しているが、採暖用ヒータの熱
を利用して加熱しても良い。
【0040】以上、本発明は車載用のシートヒータに用
いることができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
サーモスタットによって温度の多段階制御を可能とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1における車輛用シートヒータの
回路図
【図2】本発明実施例2における車輛用シートヒータの
回路図
【図3】本発明実施例3における車輛用シートヒータの
回路図
【図4】サーモスタットを用いた従来の車輛用シートヒ
ータの回路図
【図5】サーミスタと電子制御装置を用いた車輛用シー
トヒータの回路図
【符号の説明】
1 採暖用ヒータ 2a、2b、2c 制御部 3a、3b、7a、7b、10a、10b サーモスタ
ット 4、8a、8b、11 スイッチ 5 電源 6a、6b、9a、9b、12a、12b 補助ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝見 直仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 白武 昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 永山 一巳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 JF04 3B087 DE09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採暖用ヒータと、前記採暖用ヒータと電
    源との間に直列に接続される温度制御部からなり、前記
    温度制御部は、一方の端子が共に接続された複数のサー
    モスタットと、前記各サーモスタットの他方の端子を任
    意に選択できるスイッチで構成され、前記スイッチで前
    記採暖用ヒータと前記複数のサーモスタットの1つを電
    源に直列接続するように構成した車輛用シートヒータ。
  2. 【請求項2】 採暖用ヒータと、前記採暖用ヒータと電
    源との間に直列に接続される温度制御部からなり、前記
    温度制御部は、直列に接続された複数のサーモスタット
    と、前記複数のサーモスタットを任意に短絡できるスイ
    ッチで構成した車輛用シートヒータ。
  3. 【請求項3】 採暖用ヒータと前記採暖用ヒータを制御
    する制御部と電源からなり、前記制御部は直列に接続さ
    れた複数のサーモスタットと、前記各サーモスタットを
    スイッチによって任意に短絡できるバイパス回路で構成
    され、前記スイッチでサーモスタットと採暖用ヒータと
    の接続を切り換えられることを特徴とする車輛用シート
    ヒータ。
  4. 【請求項4】 採暖用ヒータと、前記採暖用ヒータと電
    源との間に直列に接続される温度制御部からなり、前記
    温度制御部は採暖用ヒータの制御温度が低い順に直列に
    接続された複数のサーモスタットと、前記複数のサーモ
    スタットの入力端子を任意に選択できるスイッチで構成
    され、前記スイッチでサーモスタットと採暖用ヒータと
    の接続を切り換えられることを特徴とする車輛用シート
    ヒータ。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つのサーモスタットが、採
    暖用ヒータと接続された補助ヒータによって過熱される
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の車
    輛用シートヒータ。
  6. 【請求項6】 複数のサーモスタットにおいて、その動
    作温度が少なくとも2種類あることを特徴とする請求項
    1〜4いずれか1項に記載の車輛用シートヒータ。
  7. 【請求項7】 複数のサーモスタットにおいて、少なく
    とも2個の動作温度が同じであり、その補助ヒータの発
    熱容量が異なることを特徴とする請求項4に記載の車輛
    用シートヒータ。
  8. 【請求項8】 少なくとも2個以上のサーモスタットを
    一体としたことを特徴とする請求項5項に記載の車輛用
    シートヒータ。
  9. 【請求項9】 少なくとも2個以上のサーモスタット
    を、均熱効果を有する材料で熱結合したことを特徴とす
    る請求項5に記載の車輛用シートヒータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100840987B1 (ko) 2006-10-23 2008-06-24 대성전기공업 주식회사 차량용 시트워머 조절장치
JP2009153502A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Yokogawa Electric Corp インキュベータ
JP2009287886A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd オーブントースター
EP1601564B2 (de) 2003-03-10 2011-02-09 Innova Patent GmbH Verfahren zum beheizen von sitz- und/oder rückenpolsters eines sessels einer seilbahnanlage und hierfür geeigneter sessel

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