JP2002270799A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接合リークの小さい,かつ駆動力の高いDR
AMのメモリセルトランジスタを備えた半導体装置の製
造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板11の上に、ゲート電極1
3及びゲート絶縁膜12を形成した後、ゲート電極13
の側面上にサイドウォール14を形成する。次に、ゲー
ト電極13及びサイドウォール14をマスクとして、シ
リコン基板11内に、砒素イオン(As+ )を比較的低
い注入エネルギーで注入して、浅い第1のソース領域3
5a及びドレイン領域35bを形成する。次に、リンイ
オン(P+)を、比較的高い注入エネルギー,かつ傾き
角0°で注入して、深い第2のソース領域36a及び第
2のドレイン領域36bを形成する。その後、層間絶縁
膜17の上に、電荷蓄積電極19,容量絶縁膜20及び
セルプレート21からなるDRAMメモリセルのキャパ
シタを形成する。
AMのメモリセルトランジスタを備えた半導体装置の製
造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板11の上に、ゲート電極1
3及びゲート絶縁膜12を形成した後、ゲート電極13
の側面上にサイドウォール14を形成する。次に、ゲー
ト電極13及びサイドウォール14をマスクとして、シ
リコン基板11内に、砒素イオン(As+ )を比較的低
い注入エネルギーで注入して、浅い第1のソース領域3
5a及びドレイン領域35bを形成する。次に、リンイ
オン(P+)を、比較的高い注入エネルギー,かつ傾き
角0°で注入して、深い第2のソース領域36a及び第
2のドレイン領域36bを形成する。その後、層間絶縁
膜17の上に、電荷蓄積電極19,容量絶縁膜20及び
セルプレート21からなるDRAMメモリセルのキャパ
シタを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶容量部への情
報の書き込み、読み出しなどを行うメモリセルトランジ
スタを備えたDRAMである半導体装置の製造方法に関
する。
報の書き込み、読み出しなどを行うメモリセルトランジ
スタを備えたDRAMである半導体装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、DRAMのメモリセルトランジ
スタでは、ポーズタイムを十分長く確保する必要がある
ことから、CMOSデバイスのトランジスタに比べ、接
合リークをより小さく抑制する必要がある。そこで、D
RAMのメモリセルトランジスタのソース・ドレイン領
域は、低濃度のリンを拡散させることにより構成されて
いる。つまり、DRAMのメモリセルトランジスタで
は、CMOSデバイスのトランジスタのソース・ドレイ
ン領域に用いられる砒素に比べて拡散しやすいリンを用
いることにより、ソース・ドレイン領域と基板領域との
間のpn接合部付近(ソース・ドレイン領域の奥方)の
不純物濃度プロファイルが緩やかな傾斜をもつように形
成されるので、電界が弱くなり、接合リークが抑えられ
ることになる。
スタでは、ポーズタイムを十分長く確保する必要がある
ことから、CMOSデバイスのトランジスタに比べ、接
合リークをより小さく抑制する必要がある。そこで、D
RAMのメモリセルトランジスタのソース・ドレイン領
域は、低濃度のリンを拡散させることにより構成されて
いる。つまり、DRAMのメモリセルトランジスタで
は、CMOSデバイスのトランジスタのソース・ドレイ
ン領域に用いられる砒素に比べて拡散しやすいリンを用
いることにより、ソース・ドレイン領域と基板領域との
間のpn接合部付近(ソース・ドレイン領域の奥方)の
不純物濃度プロファイルが緩やかな傾斜をもつように形
成されるので、電界が弱くなり、接合リークが抑えられ
ることになる。
【0003】図7(a)〜(c)は、従来のDRAMの
メモリセルトランジスタの製造工程を示す断面図であ
る。
メモリセルトランジスタの製造工程を示す断面図であ
る。
【0004】まず、図7(a)に示す工程で、シリコン
基板101の上に、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁
膜102と、ポリシリコンからなるゲート電極103と
を形成する。次に、CVD法により、基板上にシリコン
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極103の側面上にサイドウォール104
を形成する。次に、ゲート電極103及びサイドウォー
ル104をマスクとして、注入エネルギーが約35ke
V,ドーズ量が約3.5×1012atoms ・cm -2,傾き
角が約7°,4ステップの条件で、シリコン基板101
内にリンイオンを注入して、シリコン基板101内にお
けるゲート電極103の両側方にソース領域105a及
びドレイン領域105bを形成する。
基板101の上に、シリコン酸化膜からなるゲート絶縁
膜102と、ポリシリコンからなるゲート電極103と
を形成する。次に、CVD法により、基板上にシリコン
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極103の側面上にサイドウォール104
を形成する。次に、ゲート電極103及びサイドウォー
ル104をマスクとして、注入エネルギーが約35ke
V,ドーズ量が約3.5×1012atoms ・cm -2,傾き
角が約7°,4ステップの条件で、シリコン基板101
内にリンイオンを注入して、シリコン基板101内にお
けるゲート電極103の両側方にソース領域105a及
びドレイン領域105bを形成する。
【0005】次に、図7(b)に示す工程で、基板上に
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜106を形成した
後、層間絶縁膜106を貫通してソース領域105aに
到達するコンタクトホール107を形成する。
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜106を形成した
後、層間絶縁膜106を貫通してソース領域105aに
到達するコンタクトホール107を形成する。
【0006】次に、図7(c)に示す工程で、コンタク
トホール107内を導体材料(例えばポリシリコン)で
埋めて、プラグ108を形成する。その後、層間絶縁膜
106の上に、プラグ108に接続される電荷蓄積電極
109を形成した後、層間絶縁膜106の上に、窒化膜
などからなる絶縁膜とアルミニウム合金膜などの金属膜
を堆積する。そして、金属膜と絶縁膜とをパターニング
して、容量絶縁膜110及びセルプレート111を形成
する。
トホール107内を導体材料(例えばポリシリコン)で
埋めて、プラグ108を形成する。その後、層間絶縁膜
106の上に、プラグ108に接続される電荷蓄積電極
109を形成した後、層間絶縁膜106の上に、窒化膜
などからなる絶縁膜とアルミニウム合金膜などの金属膜
を堆積する。そして、金属膜と絶縁膜とをパターニング
して、容量絶縁膜110及びセルプレート111を形成
する。
【0007】このように、DRAMのメモリセルトラン
ジスタでは、サイドウォールを形成した後、ゲート電極
と酸化膜サイドウォールとをマスクとして、低濃度のリ
ンのイオン注入によってソース・ドレイン領域を形成す
る方法が一般的に採用されている。つまり、砒素のイオ
ン注入を用いてソース・ドレイン領域を形成すると、ソ
ース・ドレイン領域と基板領域との間のpn接合部付近
(ソース・ドレイン領域の奥方)における不純物濃度プ
ロファイルの傾斜が急になることから、接合リークが生
じやすいからである。
ジスタでは、サイドウォールを形成した後、ゲート電極
と酸化膜サイドウォールとをマスクとして、低濃度のリ
ンのイオン注入によってソース・ドレイン領域を形成す
る方法が一般的に採用されている。つまり、砒素のイオ
ン注入を用いてソース・ドレイン領域を形成すると、ソ
ース・ドレイン領域と基板領域との間のpn接合部付近
(ソース・ドレイン領域の奥方)における不純物濃度プ
ロファイルの傾斜が急になることから、接合リークが生
じやすいからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のDRAMのメモリセルトランジスタの構造において
は、以下の不具合があった。
来のDRAMのメモリセルトランジスタの構造において
は、以下の不具合があった。
【0009】メモリセルトランジスタのソース・ドレイ
ン領域に注入されたリンは、砒素に比べると拡散速度が
速いことから、下方に広く拡大したソース・ドレイン領
域が形成される。したがって、ソース・ドレイン領域間
の奥方で生じるパンチスルー(いわゆる短チャネル効
果)を抑制するためには、ソース・ドレイン領域におけ
る不純物濃度を低く抑制せざるを得ない。その結果、小
さなドレイン電流Idしか得られず、トランジスタの駆
動力の向上が見込めない。
ン領域に注入されたリンは、砒素に比べると拡散速度が
速いことから、下方に広く拡大したソース・ドレイン領
域が形成される。したがって、ソース・ドレイン領域間
の奥方で生じるパンチスルー(いわゆる短チャネル効
果)を抑制するためには、ソース・ドレイン領域におけ
る不純物濃度を低く抑制せざるを得ない。その結果、小
さなドレイン電流Idしか得られず、トランジスタの駆
動力の向上が見込めない。
【0010】本発明の目的は、接合リークを抑制しつ
つ、駆動力の高いDRAMメモリセルトランジスタを形
成するための半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
つ、駆動力の高いDRAMメモリセルトランジスタを形
成するための半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置の製造方法は、半導体基板上に、ゲート絶縁膜および
ゲート電極を形成する工程(a)と、上記ゲート電極の
側面上にサイドウォールを形成する工程(b)と、上記
ゲート電極およびサイドウォールをマスクとして、n型
不純物イオンを注入して、上記半導体基板内の上記ゲー
ト電極の両側に第1のソース・ドレイン領域を形成する
工程(c)と、上記ゲート電極およびサイドウォールを
マスクとして、n型不純物イオンを上記第1の注入工程
時よりも高いエネルギーでイオン注入して、上記半導体
基板内の上記第1のソース・ドレイン領域の下方に第2
のソース・ドレイン領域を形成する工程(d)と、上記
第1のソース・ドレイン領域のうちいずれか一方の領域
に接続されるDRAMキャパシタを形成する工程(e)
とを含み、上記工程(c)又は工程(d)のうちいずれ
か一方の工程を先に行なった後、他方の工程を行なう方
法である。
置の製造方法は、半導体基板上に、ゲート絶縁膜および
ゲート電極を形成する工程(a)と、上記ゲート電極の
側面上にサイドウォールを形成する工程(b)と、上記
ゲート電極およびサイドウォールをマスクとして、n型
不純物イオンを注入して、上記半導体基板内の上記ゲー
ト電極の両側に第1のソース・ドレイン領域を形成する
工程(c)と、上記ゲート電極およびサイドウォールを
マスクとして、n型不純物イオンを上記第1の注入工程
時よりも高いエネルギーでイオン注入して、上記半導体
基板内の上記第1のソース・ドレイン領域の下方に第2
のソース・ドレイン領域を形成する工程(d)と、上記
第1のソース・ドレイン領域のうちいずれか一方の領域
に接続されるDRAMキャパシタを形成する工程(e)
とを含み、上記工程(c)又は工程(d)のうちいずれ
か一方の工程を先に行なった後、他方の工程を行なう方
法である。
【0012】この方法により、工程(c)でのイオン注
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、半導体基板の表面部に、比較的高濃
度の第1のソース・ドレイン領域を形成することができ
る。よって、ソース・ドレイン領域の抵抗値が小さく維
持され、トランジスタの駆動能力が高くなる。一方、工
程(d)でのイオン注入においては、比較的高い注入エ
ネルギーで不純物を導入することにより、注入された不
純物が広く拡散するので、比較的低濃度の不純物を含む
第2のソース・ドレイン領域を第1のソース・ドレイン
領域の下方に形成することができる。つまり、2回のイ
オン注入によってソース・ドレイン領域を形成すること
により、ソース・ドレイン領域の抵抗値を小さくしてト
ランジスタの駆動力を高く維持しつつ、ソース・ドレイ
ン領域の奥方における不純物の濃度プロファイルを緩や
かにして、接合リークの増大を回避することができる。
よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長いDR
AMを得ることができる。
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、半導体基板の表面部に、比較的高濃
度の第1のソース・ドレイン領域を形成することができ
る。よって、ソース・ドレイン領域の抵抗値が小さく維
持され、トランジスタの駆動能力が高くなる。一方、工
程(d)でのイオン注入においては、比較的高い注入エ
ネルギーで不純物を導入することにより、注入された不
純物が広く拡散するので、比較的低濃度の不純物を含む
第2のソース・ドレイン領域を第1のソース・ドレイン
領域の下方に形成することができる。つまり、2回のイ
オン注入によってソース・ドレイン領域を形成すること
により、ソース・ドレイン領域の抵抗値を小さくしてト
ランジスタの駆動力を高く維持しつつ、ソース・ドレイ
ン領域の奥方における不純物の濃度プロファイルを緩や
かにして、接合リークの増大を回避することができる。
よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長いDR
AMを得ることができる。
【0013】上記工程(c)では、注入エネルギーを5
keV以下とし、上記工程(d)では、注入エネルギー
を10keV以上とすることが好ましい。
keV以下とし、上記工程(d)では、注入エネルギー
を10keV以上とすることが好ましい。
【0014】上記工程(c)では、傾き角が約7°でイ
オン注入を行ない、上記工程(d)では、傾き角がほぼ
0°でイオン注入を行なうことにより、チャネリングを
利用した第2のソース・ドレイン領域をより深く形成す
ることができる点で好ましい。
オン注入を行ない、上記工程(d)では、傾き角がほぼ
0°でイオン注入を行なうことにより、チャネリングを
利用した第2のソース・ドレイン領域をより深く形成す
ることができる点で好ましい。
【0015】上記工程(c)と上記工程(d)とでは、
n型不純物としていずれもリンを用いることもできる
が、上記工程(c)ではn型不純物として砒素を用い、
上記工程(d)では、n型不純物としてリンを用いるこ
とにより、第1のソース・ドレイン領域におけるn型不
純物の拡散が抑制されるので、表面部の不純物濃度がい
っそう高くなり、特に高い駆動力を有するメモリセルト
ランジスタが得られる。
n型不純物としていずれもリンを用いることもできる
が、上記工程(c)ではn型不純物として砒素を用い、
上記工程(d)では、n型不純物としてリンを用いるこ
とにより、第1のソース・ドレイン領域におけるn型不
純物の拡散が抑制されるので、表面部の不純物濃度がい
っそう高くなり、特に高い駆動力を有するメモリセルト
ランジスタが得られる。
【0016】上記工程(c)では、上記第1のソース・
ドレイン領域の下端部が上記半導体基板内における深さ
0.01〜0.05μmの範囲内のいずれかの位置にあ
るようにイオン注入を行ない、上記工程(d)では、上
記第2のソース・ドレイン領域の下端部が上記半導体基
板内における深さ0.05〜0.20μmの範囲内のい
ずれかの位置にあるようにイオン注入を行なうことが好
ましい。
ドレイン領域の下端部が上記半導体基板内における深さ
0.01〜0.05μmの範囲内のいずれかの位置にあ
るようにイオン注入を行ない、上記工程(d)では、上
記第2のソース・ドレイン領域の下端部が上記半導体基
板内における深さ0.05〜0.20μmの範囲内のい
ずれかの位置にあるようにイオン注入を行なうことが好
ましい。
【0017】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に、ゲート絶縁膜およびゲート電極を形成
する工程(a)と、上記ゲート電極の側面上にサイドウ
ォールを形成する工程(b)と、上記ゲート電極および
サイドウォールをマスクとして、n型不純物イオンを基
板面にほぼ垂直な方向から注入して、上記半導体基板内
の上記ゲート電極の両側にソース・ドレイン領域を形成
する工程(c)と、上記第1のソース・ドレイン領域の
うちいずれか一方の領域に接続されるDRAMキャパシ
タを形成する工程(d)とを含んでいる。
半導体基板上に、ゲート絶縁膜およびゲート電極を形成
する工程(a)と、上記ゲート電極の側面上にサイドウ
ォールを形成する工程(b)と、上記ゲート電極および
サイドウォールをマスクとして、n型不純物イオンを基
板面にほぼ垂直な方向から注入して、上記半導体基板内
の上記ゲート電極の両側にソース・ドレイン領域を形成
する工程(c)と、上記第1のソース・ドレイン領域の
うちいずれか一方の領域に接続されるDRAMキャパシ
タを形成する工程(d)とを含んでいる。
【0018】この方法により、不純物がチャネリングに
よって半導体基板の奥深くまで到達するので、より深い
ソース・ドレイン領域が形成され、ソース・ドレイン領
域の奥方における不純物濃度プロファイルがなだらかに
なる。よって、半導体基板の表面部の不純物濃度はある
程度高く維持しながら、接合リークの小さい,駆動力の
大きいDRAMのメモリセルトランジスタが形成され
る。
よって半導体基板の奥深くまで到達するので、より深い
ソース・ドレイン領域が形成され、ソース・ドレイン領
域の奥方における不純物濃度プロファイルがなだらかに
なる。よって、半導体基板の表面部の不純物濃度はある
程度高く維持しながら、接合リークの小さい,駆動力の
大きいDRAMのメモリセルトランジスタが形成され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1(a)〜
(c)は、本発明の第1の実施形態における半導体装置
(DRAMメモリセル)の製造工程を示す断面図であ
る。
(c)は、本発明の第1の実施形態における半導体装置
(DRAMメモリセル)の製造工程を示す断面図であ
る。
【0020】まず、図1(a)に示す工程で、シリコン
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
【0021】次に、CVD法により、基板上にシリコン
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギー
が5keV,1回のドーズ量が約3.5×1012atoms
・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入して、
シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側方に
第1のソース領域15a及びドレイン領域15bを形成
する。
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギー
が5keV,1回のドーズ量が約3.5×1012atoms
・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入して、
シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側方に
第1のソース領域15a及びドレイン領域15bを形成
する。
【0022】次に、図1(b)に示す工程で、ゲート電
極13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコ
ン基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギ
ーが35keV,1回のドーズ量が約0.5×1012at
oms ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、第1のソース領域15a及び第1のドレイン領域1
5bの下方に、第2のソース領域16a及び第2のドレ
イン領域16bを形成する。その後、シリコン基板11
内に注入された不純物を活性化するための熱処理(RT
A)を行なう。
極13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコ
ン基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギ
ーが35keV,1回のドーズ量が約0.5×1012at
oms ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、第1のソース領域15a及び第1のドレイン領域1
5bの下方に、第2のソース領域16a及び第2のドレ
イン領域16bを形成する。その後、シリコン基板11
内に注入された不純物を活性化するための熱処理(RT
A)を行なう。
【0023】次に、図1(c)に示す工程で、基板上に
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を形成した後、
層間絶縁膜17を貫通して第1のソース領域15aに到
達するコンタクトホールを形成する。次に、コンタクト
ホール内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋めて、
プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17の上
に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形成し
た後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる絶縁
膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。そし
て、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶縁膜
20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄積電
極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21により、
DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を形成した後、
層間絶縁膜17を貫通して第1のソース領域15aに到
達するコンタクトホールを形成する。次に、コンタクト
ホール内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋めて、
プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17の上
に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形成し
た後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる絶縁
膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。そし
て、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶縁膜
20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄積電
極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21により、
DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
【0024】なお、図1(c)には示されていないが、
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タの第1のドレイン領域15bにビット線コンタクトを
介して接続される。
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タの第1のドレイン領域15bにビット線コンタクトを
介して接続される。
【0025】ここで、本実施形態における第1のソース
領域15a及び第1のドレイン領域15bの下端部の深
さは、0.01〜0.05μmであることが好ましい。
また、第2のソース領域16a及び第2のドレイン領域
16bの下端部の深さは、0.05〜0.2μmである
ことが好ましい。
領域15a及び第1のドレイン領域15bの下端部の深
さは、0.01〜0.05μmであることが好ましい。
また、第2のソース領域16a及び第2のドレイン領域
16bの下端部の深さは、0.05〜0.2μmである
ことが好ましい。
【0026】本実施形態によると、第1回目のイオン注
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、シリコン基板11の表面部に、比較
的高濃度の第1のソース・ドレイン領域15a,15b
を形成することができる。よって、ソース・ドレイン領
域の抵抗値が小さく維持され、トランジスタの駆動能力
は高く維持することができる。一方、第2回目のイオン
注入においては、比較的高い注入エネルギーで不純物を
導入することにより、比較的低濃度の不純物を含む第2
のソース・ドレイン領域16a,16bを第1のソース
・ドレイン領域15a,15bの下方に形成することが
できる。つまり、2回のイオン注入によりソース・ドレ
イン領域を形成することにより、ソース・ドレイン領域
の抵抗値を小さくしてトランジスタの駆動力を高く維持
しつつ、ソース・ドレイン領域の奥方における不純物の
濃度プロファイルを緩やかにして、接合リークの増大を
回避することができる。よって、書き込み速度の速い、
ポーズタイムの長いDRAMを得ることができる。
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、シリコン基板11の表面部に、比較
的高濃度の第1のソース・ドレイン領域15a,15b
を形成することができる。よって、ソース・ドレイン領
域の抵抗値が小さく維持され、トランジスタの駆動能力
は高く維持することができる。一方、第2回目のイオン
注入においては、比較的高い注入エネルギーで不純物を
導入することにより、比較的低濃度の不純物を含む第2
のソース・ドレイン領域16a,16bを第1のソース
・ドレイン領域15a,15bの下方に形成することが
できる。つまり、2回のイオン注入によりソース・ドレ
イン領域を形成することにより、ソース・ドレイン領域
の抵抗値を小さくしてトランジスタの駆動力を高く維持
しつつ、ソース・ドレイン領域の奥方における不純物の
濃度プロファイルを緩やかにして、接合リークの増大を
回避することができる。よって、書き込み速度の速い、
ポーズタイムの長いDRAMを得ることができる。
【0027】ただし、第1回目のイオン注入を比較的高
い注入エネルギーで行ない、第2回目のイオン注入を比
較的低い注入エネルギーで行なっても、本実施形態とほ
ぼ同様の効果を発揮することができる。
い注入エネルギーで行ない、第2回目のイオン注入を比
較的低い注入エネルギーで行なっても、本実施形態とほ
ぼ同様の効果を発揮することができる。
【0028】(第2の実施形態)図2(a)〜(c)
は、本発明の第2の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
は、本発明の第2の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
【0029】まず、図2(a)に示す工程で、シリコン
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
【0030】次に、CVD法により、基板上にシリコン
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、砒素イオン(As+ )を、注入エネルギ
ーが3keV,1回のドーズ量が約2.5×1012atom
s ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側
方に第1のソース領域25a及びドレイン領域25bを
形成する。
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、砒素イオン(As+ )を、注入エネルギ
ーが3keV,1回のドーズ量が約2.5×1012atom
s ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側
方に第1のソース領域25a及びドレイン領域25bを
形成する。
【0031】次に、図2(b)に示す工程で、ゲート電
極13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコ
ン基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギ
ーが15keV,1回のドーズ量が約3.5×1012at
oms ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、第1のソース領域25a及び第1のドレイン領域2
5bの下方に、第2のソース領域26a及び第2のドレ
イン領域26bを形成する。その後、シリコン基板11
内に注入された不純物を活性化するための熱処理(RT
A)を行なう。
極13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコ
ン基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギ
ーが15keV,1回のドーズ量が約3.5×1012at
oms ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、第1のソース領域25a及び第1のドレイン領域2
5bの下方に、第2のソース領域26a及び第2のドレ
イン領域26bを形成する。その後、シリコン基板11
内に注入された不純物を活性化するための熱処理(RT
A)を行なう。
【0032】次に、図2(c)に示す工程で、基板上に
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を形成した後、
層間絶縁膜17を貫通して第1のソース領域25aに到
達するコンタクトホールを形成する。次に、コンタクト
ホール内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋めて、
プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17の上
に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形成し
た後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる絶縁
膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。そし
て、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶縁膜
20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄積電
極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21により、
DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を形成した後、
層間絶縁膜17を貫通して第1のソース領域25aに到
達するコンタクトホールを形成する。次に、コンタクト
ホール内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋めて、
プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17の上
に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形成し
た後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる絶縁
膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。そし
て、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶縁膜
20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄積電
極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21により、
DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
【0033】なお、図2(c)には示されていないが、
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タの第1のドレイン領域25bにビット線コンタクトを
介して接続される。
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タの第1のドレイン領域25bにビット線コンタクトを
介して接続される。
【0034】本実施形態においても、第1のソース領域
25a及び第1のドレイン領域25bの下端部の深さ
は、0.01〜0.05μmであることが好ましい。ま
た、第2のソース領域26a及び第2のドレイン領域2
6bの下端部の深さは、0.05〜0.2μmであるこ
とが好ましい。
25a及び第1のドレイン領域25bの下端部の深さ
は、0.01〜0.05μmであることが好ましい。ま
た、第2のソース領域26a及び第2のドレイン領域2
6bの下端部の深さは、0.05〜0.2μmであるこ
とが好ましい。
【0035】本実施形態によると、第1回目のイオン注
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、シリコン基板11の表面部に、比較
的高濃度の第1のソース・ドレイン領域25a,25b
を形成することができる。よって、ソース・ドレイン領
域の抵抗値が小さく維持され、トランジスタの駆動能力
は高く維持することができる。一方、第2回目のイオン
注入においては、比較的高い注入エネルギー,傾き角7
°,4ステップの条件で不純物を導入することにより、
比較的低濃度の不純物を含む第2のソース・ドレイン領
域26a,26bを第1のソース・ドレイン領域25
a,25bの下方に形成することができる。つまり、2
回のイオン注入によりソース・ドレイン領域を形成する
ことにより、ソース・ドレイン領域の抵抗値を小さくし
てトランジスタの駆動力を高く維持しつつ、ソース・ド
レイン領域の奥方における不純物の濃度プロファイルを
緩やかにして、接合リークの増大を回避することができ
る。よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長い
DRAMを得ることができる。
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、シリコン基板11の表面部に、比較
的高濃度の第1のソース・ドレイン領域25a,25b
を形成することができる。よって、ソース・ドレイン領
域の抵抗値が小さく維持され、トランジスタの駆動能力
は高く維持することができる。一方、第2回目のイオン
注入においては、比較的高い注入エネルギー,傾き角7
°,4ステップの条件で不純物を導入することにより、
比較的低濃度の不純物を含む第2のソース・ドレイン領
域26a,26bを第1のソース・ドレイン領域25
a,25bの下方に形成することができる。つまり、2
回のイオン注入によりソース・ドレイン領域を形成する
ことにより、ソース・ドレイン領域の抵抗値を小さくし
てトランジスタの駆動力を高く維持しつつ、ソース・ド
レイン領域の奥方における不純物の濃度プロファイルを
緩やかにして、接合リークの増大を回避することができ
る。よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長い
DRAMを得ることができる。
【0036】ただし、先に、リンイオンを比較的高いエ
ネルギーで注入し、次に、砒素イオンを比較的低いエネ
ルギーで注入しても、基本的には本実施形態とほぼ同様
の効果を発揮することができる。
ネルギーで注入し、次に、砒素イオンを比較的低いエネ
ルギーで注入しても、基本的には本実施形態とほぼ同様
の効果を発揮することができる。
【0037】(第3の実施形態)図3(a)〜(c)
は、本発明の第3の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
は、本発明の第3の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
【0038】まず、図3(a)に示す工程で、シリコン
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
【0039】次に、CVD法により、基板上にシリコン
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、砒素イオン(As+ )を、注入エネルギ
ーが3keV,1回のドーズ量が約2.5×1012atom
s ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側
方に第1のソース領域35a及びドレイン領域35bを
形成する。
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、砒素イオン(As+ )を、注入エネルギ
ーが3keV,1回のドーズ量が約2.5×1012atom
s ・cm-2,傾き角7°,4ステップの条件で注入し
て、シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側
方に第1のソース領域35a及びドレイン領域35bを
形成する。
【0040】次に、図3(b)に示す工程で、ゲート電
極13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコ
ン基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギ
ーが15keV,1回のドーズ量が約1.4×1013at
oms ・cm-2,傾き角0°,1ステップの条件で注入し
て、第1のソース領域35a及び第1のドレイン領域3
5bの下方に、第2のソース領域36a及び第2のドレ
イン領域36bを形成する。その後、シリコン基板11
内に注入された不純物を活性化するための熱処理(RT
A)を行なう。
極13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコ
ン基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギ
ーが15keV,1回のドーズ量が約1.4×1013at
oms ・cm-2,傾き角0°,1ステップの条件で注入し
て、第1のソース領域35a及び第1のドレイン領域3
5bの下方に、第2のソース領域36a及び第2のドレ
イン領域36bを形成する。その後、シリコン基板11
内に注入された不純物を活性化するための熱処理(RT
A)を行なう。
【0041】次に、図3(c)に示す工程で、基板上に
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を形成した後、
層間絶縁膜17を貫通して第1のソース領域35aに到
達するコンタクトホールを形成する。次に、コンタクト
ホール内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋めて、
プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17の上
に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形成し
た後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる絶縁
膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。そし
て、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶縁膜
20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄積電
極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21により、
DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜17を形成した後、
層間絶縁膜17を貫通して第1のソース領域35aに到
達するコンタクトホールを形成する。次に、コンタクト
ホール内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋めて、
プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17の上
に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形成し
た後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる絶縁
膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。そし
て、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶縁膜
20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄積電
極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21により、
DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
【0042】なお、図3(c)には示されていないが、
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タの第1のドレイン領域35bにビット線コンタクトを
介して接続される。
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タの第1のドレイン領域35bにビット線コンタクトを
介して接続される。
【0043】本実施形態においても、第1のソース領域
35a及び第1のドレイン領域35bの下端部の深さ
は、0.01〜0.05μmであることが好ましい。ま
た、第2のソース領域36a及び第2のドレイン領域3
6bの下端部の深さは、0.05〜0.2μmであるこ
とが好ましい。
35a及び第1のドレイン領域35bの下端部の深さ
は、0.01〜0.05μmであることが好ましい。ま
た、第2のソース領域36a及び第2のドレイン領域3
6bの下端部の深さは、0.05〜0.2μmであるこ
とが好ましい。
【0044】本実施形態によると、第1回目のイオン注
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、シリコン基板11の表面部に、比較
的高濃度の第1のソース・ドレイン領域35a,35b
を形成することができる。よって、ソース・ドレイン領
域の抵抗値が小さく維持され、トランジスタの駆動能力
は高く維持することができる。一方、第2回目のイオン
注入においては、比較的高い注入エネルギー,傾き角0
°,1ステップの条件で不純物を導入することにより、
比較的低濃度の不純物を含む第2のソース・ドレイン領
域36a,36bを第1のソース・ドレイン領域35
a,35bの下方に形成することができる。つまり、2
回のイオン注入によりソース・ドレイン領域を形成する
ことにより、ソース・ドレイン領域の抵抗値を小さくし
てトランジスタの駆動力を高く維持しつつ、ソース・ド
レイン領域の奥方における不純物の濃度プロファイルを
緩やかにして、接合リークの増大を回避することができ
る。よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長い
DRAMを得ることができる。
入においては、比較的低い注入エネルギーで不純物を導
入することにより、シリコン基板11の表面部に、比較
的高濃度の第1のソース・ドレイン領域35a,35b
を形成することができる。よって、ソース・ドレイン領
域の抵抗値が小さく維持され、トランジスタの駆動能力
は高く維持することができる。一方、第2回目のイオン
注入においては、比較的高い注入エネルギー,傾き角0
°,1ステップの条件で不純物を導入することにより、
比較的低濃度の不純物を含む第2のソース・ドレイン領
域36a,36bを第1のソース・ドレイン領域35
a,35bの下方に形成することができる。つまり、2
回のイオン注入によりソース・ドレイン領域を形成する
ことにより、ソース・ドレイン領域の抵抗値を小さくし
てトランジスタの駆動力を高く維持しつつ、ソース・ド
レイン領域の奥方における不純物の濃度プロファイルを
緩やかにして、接合リークの増大を回避することができ
る。よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長い
DRAMを得ることができる。
【0045】ただし、先に、リンイオンを比較的高いエ
ネルギーかつ傾き角0°で注入し、次に、砒素イオンを
比較的低いエネルギーで注入しても、基本的には本実施
形態とほぼ同様の効果を発揮することができる。その場
合には、リンイオンの注入時のチャネリングによって、
ソース・ドレイン領域の奥方における不純物プロファイ
ルがより緩やかにかつ深く形成され、しかも、砒素イオ
ンはより浅く注入されると考えられるので、接合リーク
の抑制効果が大きい。
ネルギーかつ傾き角0°で注入し、次に、砒素イオンを
比較的低いエネルギーで注入しても、基本的には本実施
形態とほぼ同様の効果を発揮することができる。その場
合には、リンイオンの注入時のチャネリングによって、
ソース・ドレイン領域の奥方における不純物プロファイ
ルがより緩やかにかつ深く形成され、しかも、砒素イオ
ンはより浅く注入されると考えられるので、接合リーク
の抑制効果が大きい。
【0046】(第4の実施形態)図4(a)〜(c)
は、本発明の第4の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
は、本発明の第4の実施形態における半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
【0047】まず、図4(a)に示す工程で、シリコン
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
基板11の上に、厚みが3nmのシリコン酸化膜と、ポ
リシリコン膜とを順次形成する。そして、ポリシリコン
膜の上にゲート形成用レジストマスク(図示せず)を形
成した後、レジストマスクを用いたドライエッチングに
より、ポリシリコン膜及びシリコン酸化膜をパターニン
グして、ゲート電極13及びゲート絶縁膜12を形成す
る。このとき、シリコン酸化膜のうちゲート電極の下方
にある部分以外の部分を必ずしも除去する必要はない
し、また、当該部分のうち一部が未エッチングのまま残
存していてもよいものとする。
【0048】次に、CVD法により、基板上にシリコン
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギー
が15keV,1回のドーズ量が約1.4×1013atom
s ・cm-2,傾き角0°,1ステップの条件で注入し
て、シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側
方に、チャネリング効果を受けた浅いソース領域45a
及びドレイン領域45bを形成する。その後、シリコン
基板11内に注入された不純物を活性化するための熱処
理(RTA)を行なう。
酸化膜を堆積した後、シリコン酸化膜をエッチバックし
て、ゲート電極13の側面上に横方向の厚みが約50n
mのサイドウォール14を形成する。次に、ゲート電極
13及びサイドウォール14をマスクとして、シリコン
基板11内に、リンイオン(P+ )を、注入エネルギー
が15keV,1回のドーズ量が約1.4×1013atom
s ・cm-2,傾き角0°,1ステップの条件で注入し
て、シリコン基板11内におけるゲート電極13の両側
方に、チャネリング効果を受けた浅いソース領域45a
及びドレイン領域45bを形成する。その後、シリコン
基板11内に注入された不純物を活性化するための熱処
理(RTA)を行なう。
【0049】次に、基板上にシリコン酸化膜からなる層
間絶縁膜17を形成した後、層間絶縁膜17を貫通して
第1のソース領域45aに到達するコンタクトホール4
7を形成する。
間絶縁膜17を形成した後、層間絶縁膜17を貫通して
第1のソース領域45aに到達するコンタクトホール4
7を形成する。
【0050】次に、図4(c)に示す工程で、コンタク
トホール47内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋
めて、プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17
の上に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形
成した後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる
絶縁膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。
そして、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶
縁膜20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄
積電極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21によ
り、DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
トホール47内を導体材料(例えばポリシリコン)で埋
めて、プラグ18を形成する。その後、層間絶縁膜17
の上に、プラグ18に接続される電荷蓄積電極19を形
成した後、層間絶縁膜17の上に、窒化膜などからなる
絶縁膜とアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積する。
そして、金属膜と絶縁膜とをパターニングして、容量絶
縁膜20及びセルプレート21を形成する。この電荷蓄
積電極19,容量絶縁膜20及びセルプレート21によ
り、DRAMメモリセルのキャパシタが構成される。
【0051】なお、図4(c)には示されていないが、
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タのドレイン領域45bにビット線コンタクトを介して
接続される。
DRAMのビット線は、DRAMメモリセルのキャパシ
タの上方(ビット線上置き型)又は下方(ビット線下置
き型)に形成され、ビット線は、メモリセルトランジス
タのドレイン領域45bにビット線コンタクトを介して
接続される。
【0052】本実施形態においては、ソース領域45a
及びドレイン領域45bの下端部の深さは、0.05〜
0.2μmであることが好ましい。
及びドレイン領域45bの下端部の深さは、0.05〜
0.2μmであることが好ましい。
【0053】本実施形態によると、傾き角が0°のチャ
ネリングを利用した不純物イオンの1回の注入により、
浅いソース領域45a及びドレイン領域45bを形成し
たので、ソース領域45a及びドレイン領域45bの表
面部の不純物濃度を比較的高く維持することができる。
よって、ソース領域45a及びドレイン領域45bの抵
抗値を小さくすることでトランジスタの駆動能力は高く
維持することができる。一方、チャネリングを利用し
て、不純物を基板の奥深くまで導入することができるの
で、ソース領域45a及びドレイン領域45bと基板領
域との間のpn接合部における不純物の濃度プロファイ
ルが緩やかになり、接合リークの増大を回避することが
できる。よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの
長いDRAMを得ることができる。
ネリングを利用した不純物イオンの1回の注入により、
浅いソース領域45a及びドレイン領域45bを形成し
たので、ソース領域45a及びドレイン領域45bの表
面部の不純物濃度を比較的高く維持することができる。
よって、ソース領域45a及びドレイン領域45bの抵
抗値を小さくすることでトランジスタの駆動能力は高く
維持することができる。一方、チャネリングを利用し
て、不純物を基板の奥深くまで導入することができるの
で、ソース領域45a及びドレイン領域45bと基板領
域との間のpn接合部における不純物の濃度プロファイ
ルが緩やかになり、接合リークの増大を回避することが
できる。よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの
長いDRAMを得ることができる。
【0054】(各実施形態の効果について)図5は、2
回のリンイオンの注入により、ソース・ドレイン領域を
形成した場合の深さ方向における実効的な不純物濃度の
プロファイルをシミュレーションした結果を、従来の方
法による不純物濃度プロファイルと共に示す図である。
同図において、横軸はシリコン基板の表面からの深さ
(μm)を表し、縦軸は不純物濃度(atoms ・cm-3)
を表している。また、同図において、一点鎖線は、傾
き角7°,比較的高い注入エネルギーでの1回のイオン
注入による,つまり従来の技術で説明した方法によるソ
ース・ドレイン領域の不純物濃度プロファイルを示す。
破線は、傾き角7°,比較的低い注入エネルギーでの
1回のイオン注入によるソース・ドレイン領域の不純物
濃度プロファイルを示す。実線は、傾き角7°,比較
的低い注入エネルギーでの第1回目のイオン注入と、傾
き角7°,比較的大きい注入エネルギーでの第2回目の
イオン注入とによるソース・ドレイン領域(第1の実施
形態)の不純物濃度プロファイルを示す。点線は、傾
き角7°,比較的低い注入エネルギーでの第1回目のイ
オン注入と、傾き角0°,比較的大きい注入エネルギー
での第2回目のイオン注入とによるソース・ドレイン領
域の不純物濃度プロファイルを示す。
回のリンイオンの注入により、ソース・ドレイン領域を
形成した場合の深さ方向における実効的な不純物濃度の
プロファイルをシミュレーションした結果を、従来の方
法による不純物濃度プロファイルと共に示す図である。
同図において、横軸はシリコン基板の表面からの深さ
(μm)を表し、縦軸は不純物濃度(atoms ・cm-3)
を表している。また、同図において、一点鎖線は、傾
き角7°,比較的高い注入エネルギーでの1回のイオン
注入による,つまり従来の技術で説明した方法によるソ
ース・ドレイン領域の不純物濃度プロファイルを示す。
破線は、傾き角7°,比較的低い注入エネルギーでの
1回のイオン注入によるソース・ドレイン領域の不純物
濃度プロファイルを示す。実線は、傾き角7°,比較
的低い注入エネルギーでの第1回目のイオン注入と、傾
き角7°,比較的大きい注入エネルギーでの第2回目の
イオン注入とによるソース・ドレイン領域(第1の実施
形態)の不純物濃度プロファイルを示す。点線は、傾
き角7°,比較的低い注入エネルギーでの第1回目のイ
オン注入と、傾き角0°,比較的大きい注入エネルギー
での第2回目のイオン注入とによるソース・ドレイン領
域の不純物濃度プロファイルを示す。
【0055】同図に示すように、一点鎖線に示す従来
の方法によって形成されたソース・ドレイン領域の表面
部の不純物濃度は2×1018atoms ・cm-3程度と低濃
度であるので、上述のようにトランジスタの駆動力が小
さくなる。一方、1回の不純物濃度のイオン注入の際の
注入エネルギーを低くすると、破線に示すように、表
面部の不純物濃度は7×1018atoms ・cm-3と高くな
るものの、ソース・ドレイン領域の不純物濃度が1×1
017atoms ・cm-3になる部位の深さが0.05μm以
下である。その結果、基板奥方における濃度プロファイ
ルの傾斜が急峻になるので、従来技術で説明したように
接合リークが大きくなり、DRAMの動作に支障を来す
ことになる。
の方法によって形成されたソース・ドレイン領域の表面
部の不純物濃度は2×1018atoms ・cm-3程度と低濃
度であるので、上述のようにトランジスタの駆動力が小
さくなる。一方、1回の不純物濃度のイオン注入の際の
注入エネルギーを低くすると、破線に示すように、表
面部の不純物濃度は7×1018atoms ・cm-3と高くな
るものの、ソース・ドレイン領域の不純物濃度が1×1
017atoms ・cm-3になる部位の深さが0.05μm以
下である。その結果、基板奥方における濃度プロファイ
ルの傾斜が急峻になるので、従来技術で説明したように
接合リークが大きくなり、DRAMの動作に支障を来す
ことになる。
【0056】それに対し、本発明の第1の実施形態の条
件で形成されたソース・ドレイン領域においては、実線
に示すように、シリコン基板1の表面部(第1のソー
ス・ドレイン領域)では約7×1018atoms ・cm-3と
比較的高い不純物濃度を維持しつつ,ソース・ドレイン
領域の不純物濃度が1×1017atoms ・cm-3になる部
位の深さが0.08μm以上であり、深い領域までソー
ス・ドレイン領域(第2のソース・ドレイン領域)が形
成されている。その結果、基板奥方における不純物の濃
度プロファイルが緩やかになり、接合リークを抑制する
ことができるのである。
件で形成されたソース・ドレイン領域においては、実線
に示すように、シリコン基板1の表面部(第1のソー
ス・ドレイン領域)では約7×1018atoms ・cm-3と
比較的高い不純物濃度を維持しつつ,ソース・ドレイン
領域の不純物濃度が1×1017atoms ・cm-3になる部
位の深さが0.08μm以上であり、深い領域までソー
ス・ドレイン領域(第2のソース・ドレイン領域)が形
成されている。その結果、基板奥方における不純物の濃
度プロファイルが緩やかになり、接合リークを抑制する
ことができるのである。
【0057】なお、第1の実施形態における第2回目の
イオン注入を、傾き角が0°、ドーズ量が約2×1012
atoms ・cm-2,1ステップの条件で行なって形成され
たソース・ドレイン領域においても、点線に示すよう
に、第1の実施形態とほぼ同じ不純物濃度プロファイル
が得られる。したがって、この条件でも、第1の実施形
態と同等の効果を発揮することができる。
イオン注入を、傾き角が0°、ドーズ量が約2×1012
atoms ・cm-2,1ステップの条件で行なって形成され
たソース・ドレイン領域においても、点線に示すよう
に、第1の実施形態とほぼ同じ不純物濃度プロファイル
が得られる。したがって、この条件でも、第1の実施形
態と同等の効果を発揮することができる。
【0058】図6は、第1回目の砒素イオンの注入と、
第2回目のリンイオンの注入とにより、ソース・ドレイ
ン領域を形成した場合の深さ方向における実効的な不純
物濃度のプロファイルをシミュレーションした結果を、
従来の方法による不純物濃度プロファイルと共に示す図
である。同図において、横軸はシリコン基板の表面から
の深さ(μm)を表し、縦軸は不純物濃度(atoms ・c
m-3)を表している。また、同図において、一点鎖線
及び破線は、図5に示す不純物濃度プロファイルの曲
線,と同じものである。実線は、傾き角7°,比
較的低い注入エネルギーでの第1回目の砒素(As)の
イオン注入と、傾き角7°,中程度の注入エネルギーで
の第2回目のリン(P)のイオン注入とによるソース・
ドレイン領域(第2の実施形態)の不純物濃度プロファ
イルを示す。点線は、傾き角7°,比較的低い注入エ
ネルギーでの第1回目の砒素(As)のイオン注入と、
傾き角0°,中程度の注入エネルギーでの第2回目のリ
ン(P)のイオン注入とによるソース・ドレイン領域
(第3の実施形態)の不純物濃度プロファイルを示す。
第2回目のリンイオンの注入とにより、ソース・ドレイ
ン領域を形成した場合の深さ方向における実効的な不純
物濃度のプロファイルをシミュレーションした結果を、
従来の方法による不純物濃度プロファイルと共に示す図
である。同図において、横軸はシリコン基板の表面から
の深さ(μm)を表し、縦軸は不純物濃度(atoms ・c
m-3)を表している。また、同図において、一点鎖線
及び破線は、図5に示す不純物濃度プロファイルの曲
線,と同じものである。実線は、傾き角7°,比
較的低い注入エネルギーでの第1回目の砒素(As)の
イオン注入と、傾き角7°,中程度の注入エネルギーで
の第2回目のリン(P)のイオン注入とによるソース・
ドレイン領域(第2の実施形態)の不純物濃度プロファ
イルを示す。点線は、傾き角7°,比較的低い注入エ
ネルギーでの第1回目の砒素(As)のイオン注入と、
傾き角0°,中程度の注入エネルギーでの第2回目のリ
ン(P)のイオン注入とによるソース・ドレイン領域
(第3の実施形態)の不純物濃度プロファイルを示す。
【0059】同図に示すように、本発明の第2の実施形
態の条件で形成されたソース・ドレイン領域において
は、実線に示すように、シリコン基板1の表面部(第
1のソース・ドレイン領域)では1×1019atoms ・c
m-3以上の高い不純物濃度を維持しつつ,ソース・ドレ
イン領域の不純物濃度が1×1017atoms ・cm-3にな
る部位の深さが0.07μm以上であり、比較的深い領
域までソース・ドレイン領域(第2のソース・ドレイン
領域)が形成されている。その結果、基板奥方における
不純物の濃度プロファイルが緩やかになり、接合リーク
を抑制することができるのである。
態の条件で形成されたソース・ドレイン領域において
は、実線に示すように、シリコン基板1の表面部(第
1のソース・ドレイン領域)では1×1019atoms ・c
m-3以上の高い不純物濃度を維持しつつ,ソース・ドレ
イン領域の不純物濃度が1×1017atoms ・cm-3にな
る部位の深さが0.07μm以上であり、比較的深い領
域までソース・ドレイン領域(第2のソース・ドレイン
領域)が形成されている。その結果、基板奥方における
不純物の濃度プロファイルが緩やかになり、接合リーク
を抑制することができるのである。
【0060】このとき、第1の実施形態における不純物
イオンの注入条件では、第1回目のリンイオン注入にお
けるドーズ量よりも第2回目のリンイオン注入における
ドーズ量の方が小さいので、第2のソース・ドレイン領
域の不純物濃度が小さくなるのは当然といえる。しか
し、第2の実施形態においては、第2のソース・ドレイ
ン領域形成のためのリンイオン注入におけるドーズ量が
小さいにも拘わらず、基板奥方における不純物濃度プロ
ファイルの傾斜が緩やかになっている。これは、砒素の
方が拡散しにくいこと、また、砒素イオン注入の際の注
入エネルギーよりもリンイオン注入の際の注入エネルギ
ーの方が大きいことから、リンが広い範囲に拡大する結
果、リンの濃度が低くなるためである。
イオンの注入条件では、第1回目のリンイオン注入にお
けるドーズ量よりも第2回目のリンイオン注入における
ドーズ量の方が小さいので、第2のソース・ドレイン領
域の不純物濃度が小さくなるのは当然といえる。しか
し、第2の実施形態においては、第2のソース・ドレイ
ン領域形成のためのリンイオン注入におけるドーズ量が
小さいにも拘わらず、基板奥方における不純物濃度プロ
ファイルの傾斜が緩やかになっている。これは、砒素の
方が拡散しにくいこと、また、砒素イオン注入の際の注
入エネルギーよりもリンイオン注入の際の注入エネルギ
ーの方が大きいことから、リンが広い範囲に拡大する結
果、リンの濃度が低くなるためである。
【0061】また、本発明の第3の実施形態の条件で形
成されたソース・ドレイン領域においては、点線に示
すように、第2の実施形態とほぼ同じ不純物濃度プロフ
ァイルが得られる。したがって、この条件でも、第2の
実施形態と同等の効果を発揮することができる。
成されたソース・ドレイン領域においては、点線に示
すように、第2の実施形態とほぼ同じ不純物濃度プロフ
ァイルが得られる。したがって、この条件でも、第2の
実施形態と同等の効果を発揮することができる。
【0062】上述のように、第2,第3の実施形態のご
とく、第1回目のイオン注入において砒素を用いて第1
のソース・ドレイン領域を形成することにより、リンよ
りも拡散しにくい砒素を含む第1のソース・ドレイン領
域が浅く形成されるので、その分、表面部の不純物濃度
が第1の実施形態よりも高くなる。したがって、第2,
第3の実施形態により、駆動能力が特に高いメモリセル
トランジスタが形成されることになる。
とく、第1回目のイオン注入において砒素を用いて第1
のソース・ドレイン領域を形成することにより、リンよ
りも拡散しにくい砒素を含む第1のソース・ドレイン領
域が浅く形成されるので、その分、表面部の不純物濃度
が第1の実施形態よりも高くなる。したがって、第2,
第3の実施形態により、駆動能力が特に高いメモリセル
トランジスタが形成されることになる。
【0063】なお、図6に示すシミュレーション結果で
は、第2の実施形態と第3の実施形態とで、不純物濃度
のプロファイルにほとんど差はないが、リンイオンの注
入エネルギーを先に行なうと、チャネリングによりソー
ス・ドレイン領域の奥方における濃度プロファイルがよ
り緩やかになる可能性が大きい。第3の実施形態では、
リンイオンの注入の前に砒素イオンが注入されてまだ活
性化されていないので、第1のソース・ドレイン領域に
おける砒素の存在により、リンイオンの注入時のチャネ
リングが抑制されている可能性があるからである。
は、第2の実施形態と第3の実施形態とで、不純物濃度
のプロファイルにほとんど差はないが、リンイオンの注
入エネルギーを先に行なうと、チャネリングによりソー
ス・ドレイン領域の奥方における濃度プロファイルがよ
り緩やかになる可能性が大きい。第3の実施形態では、
リンイオンの注入の前に砒素イオンが注入されてまだ活
性化されていないので、第1のソース・ドレイン領域に
おける砒素の存在により、リンイオンの注入時のチャネ
リングが抑制されている可能性があるからである。
【0064】そして、従来のDRAMメモリセルトラン
ジスタ(図7(c)参照)のオン時のどれオン電流ID
が約100μAであるのに対し、例えば第3の実施形態
のDRAMメモリセルトランジスタにおいては、接合リ
ークは従来のDRAMメモリセルトランジスタと同等で
あるが、オン時のドレイン電流Idが約500μA/μ
mまで向上しており、高い駆動力を発揮することができ
る。
ジスタ(図7(c)参照)のオン時のどれオン電流ID
が約100μAであるのに対し、例えば第3の実施形態
のDRAMメモリセルトランジスタにおいては、接合リ
ークは従来のDRAMメモリセルトランジスタと同等で
あるが、オン時のドレイン電流Idが約500μA/μ
mまで向上しており、高い駆動力を発揮することができ
る。
【0065】なお、第1〜第3の実施形態で形成された
2回の不純物のイオン注入によるn型不純物はオーバー
ラップするので、最終的な仕上がり状態では、第1のソ
ース・ドレイン領域と第2のソース・ドレイン領域との
境界は不明瞭である。しかし、第1回目の注入による不
純物濃度プロファイルのみをシミュレーション又は分析
により求めることは容易であるので、最終的な不純物濃
度プロファイルから第1回目の注入による不純物濃度プ
ロファイルを差し引くことにより、第2回目の注入によ
る不純物濃度プロファイルを求めることは容易である。
2回の不純物のイオン注入によるn型不純物はオーバー
ラップするので、最終的な仕上がり状態では、第1のソ
ース・ドレイン領域と第2のソース・ドレイン領域との
境界は不明瞭である。しかし、第1回目の注入による不
純物濃度プロファイルのみをシミュレーション又は分析
により求めることは容易であるので、最終的な不純物濃
度プロファイルから第1回目の注入による不純物濃度プ
ロファイルを差し引くことにより、第2回目の注入によ
る不純物濃度プロファイルを求めることは容易である。
【0066】上記各実施形態においては、DRAMメモ
リセルのキャパシタとして、スタック型キャパシタを有
するメモリセルのトランジスタの構造について説明した
が、本発明におけるDRAMメモリセルの記憶容量部は
斯かる実施形態に限定されるものではなく、トレンチ型
キャパシタなど他の構造の記憶容量部を有するDRAM
メモリセルのトランジスタについても適用することがで
きる。
リセルのキャパシタとして、スタック型キャパシタを有
するメモリセルのトランジスタの構造について説明した
が、本発明におけるDRAMメモリセルの記憶容量部は
斯かる実施形態に限定されるものではなく、トレンチ型
キャパシタなど他の構造の記憶容量部を有するDRAM
メモリセルのトランジスタについても適用することがで
きる。
【0067】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いることにより、
ソース・ドレイン領域を、比較的高濃度の不純物を含む
浅い領域と、比較的低濃度の不純物を含み緩やかな傾斜
の濃度プロファイルを有する深い領域とに分けて形成す
ることができるので、DRAMメモリセルトランジスタ
の接合リークを抑制しつつ駆動力の向上を図ることがで
き、よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長い
DRAMの提供を図ることができる。
ソース・ドレイン領域を、比較的高濃度の不純物を含む
浅い領域と、比較的低濃度の不純物を含み緩やかな傾斜
の濃度プロファイルを有する深い領域とに分けて形成す
ることができるので、DRAMメモリセルトランジスタ
の接合リークを抑制しつつ駆動力の向上を図ることがで
き、よって、書き込み速度の速い、ポーズタイムの長い
DRAMの提供を図ることができる。
【図1】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態に
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
おける半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図5】2回のリンイオンの注入によって形成されたソ
ース・ドレイン領域の深さ方向における不純物濃度プロ
ファイルを従来の方法によるソース・ドレイン領域と比
較する図である。
ース・ドレイン領域の深さ方向における不純物濃度プロ
ファイルを従来の方法によるソース・ドレイン領域と比
較する図である。
【図6】砒素イオンの注入とリンイオンの注入とによっ
て形成されたソース・ドレイン領域の深さ方向における
不純物濃度プロファイルを従来の方法によるソース・ド
レイン領域と比較する図である。
て形成されたソース・ドレイン領域の深さ方向における
不純物濃度プロファイルを従来の方法によるソース・ド
レイン領域と比較する図である。
【図7】(a)〜(b)は、従来のDRAMのメモリセ
ルトランジスタの製造工程を示す断面図である。
ルトランジスタの製造工程を示す断面図である。
11 シリコン基板 12 ゲート絶縁膜 13 ゲート電極 14 サイドウォール 15a,25a,35a 第1のソース領域 15b,25b,35b 第2のドレイン領域 17 層間絶縁膜 18 プラグ 19 電荷蓄積電極 20 容量絶縁膜 21 セルプレート 45a ソース領域 45b ドレイン領域 47 コンタクトホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柁谷 敦宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F083 AD01 AD42 AD48 AD49 JA36 MA06 MA17 PR36 PR37 5F140 AA10 AA24 AB09 AC32 BA01 BF01 BF04 BG08 BG12 BG38 BG52 BG53 BH14 BH17 BK13 BK14 BK21
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体基板上に、ゲート絶縁膜およびゲ
ート電極を形成する工程(a)と、 上記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工
程(b)と、 上記ゲート電極およびサイドウォールをマスクとして、
n型不純物イオンを注入して、上記半導体基板内の上記
ゲート電極の両側に第1のソース・ドレイン領域を形成
する工程(c)と、 上記ゲート電極およびサイドウォールをマスクとして、
n型不純物イオンを上記第1の注入工程時よりも高いエ
ネルギーでイオン注入して、上記半導体基板内の上記第
1のソース・ドレイン領域の下方に第2のソース・ドレ
イン領域を形成する工程(d)と、 上記第1のソース・ドレイン領域のうちいずれか一方の
領域に接続されるDRAMキャパシタを形成する工程
(e)とを含み、 上記工程(c)又は工程(d)のうちいずれか一方の工
程を先に行なった後、他方の工程を行なう半導体装置の
製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記工程(c)では、注入エネルギーを5keV以下と
し、 上記工程(d)では、注入エネルギーを10keV以上
とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体装置の製
造方法において、 上記工程(c)では、傾き角が約7°でイオン注入を行
ない、 上記工程(d)では、傾き角がほぼ0°でイオン注入を
行なうことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
の半導体装置の製造方法において、 上記工程(c)と上記工程(d)とでは、n型不純物と
していずれもリンを用いることを特徴とする半導体装置
の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1〜3に記載に半導体装置の製造
方法において、 上記工程(c)では、n型不純物として砒素を用い、 上記工程(d)では、n型不純物としてリンを用いるこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載
の半導体装置の製造方法において、 上記工程(c)では、上記第1のソース・ドレイン領域
の下端部が上記半導体基板内における深さ0.01〜
0.05μmの範囲内のいずれかの位置にあるようにイ
オン注入を行ない、 上記工程(d)では、上記第2のソース・ドレイン領域
の下端部が上記半導体基板内における深さ0.05〜
0.20μmの範囲内のいずれかの位置にあるようにイ
オン注入を行なうことを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】 半導体基板上に、ゲート絶縁膜およびゲ
ート電極を形成する工程(a)と、 上記ゲート電極の側面上にサイドウォールを形成する工
程(b)と、 上記ゲート電極およびサイドウォールをマスクとして、
n型不純物イオンを基板面にほぼ垂直な方向から注入し
て、上記半導体基板内の上記ゲート電極の両側にソース
・ドレイン領域を形成する工程(c)と、 上記第1のソース・ドレイン領域のうちいずれか一方の
領域に接続されるDRAMキャパシタを形成する工程
(d)とを含む半導体装置の製造方法。
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JP2001066866A JP2002270799A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 半導体装置の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100449254B1 (ko) * | 2002-11-14 | 2004-09-18 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 제조 방법 |
JP2015015384A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-22 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
-
2001
- 2001-03-09 JP JP2001066866A patent/JP2002270799A/ja active Pending
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KR100449254B1 (ko) * | 2002-11-14 | 2004-09-18 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 제조 방법 |
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