JP2002270785A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002270785A
JP2002270785A JP2001067333A JP2001067333A JP2002270785A JP 2002270785 A JP2002270785 A JP 2002270785A JP 2001067333 A JP2001067333 A JP 2001067333A JP 2001067333 A JP2001067333 A JP 2001067333A JP 2002270785 A JP2002270785 A JP 2002270785A
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film
ferroelectric
electrode
semiconductor device
gate electrode
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JP2001067333A
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English (en)
Inventor
Takehiko Sato
剛彦 佐藤
Kazuyuki Sugahara
和之 須賀原
Hiroshi Ishihara
石原  宏
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Mitsubishi Electric Corp
Tokyo Institute of Technology NUC
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Tokyo Institute of Technology NUC
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細な加工を可能にし、メモリ構造を高集積
なレベルで実現する。 【解決手段】 強誘電体メモリの電極として金属Ru、
あるいは、Ru−Pt合金およびRu−Ir合金を用い
る。また、強誘電体材料として、BLT、PZT、SB
T等を用い、結晶化の方法として500℃以下の温度で
堆積し、600℃以上の温度で結晶化させるプロセスを
用いる。また、結晶化雰囲気としては、Ruの酸化を抑
制するために10%以下の低い酸素分圧下で結晶化させ
る。さらに、高集積なMFMIS型の強誘電体メモリを
実現するため、上記電極、強誘電体を用い、酸素を含有
するドライエッチングにより電極を加工し、絶縁膜形成
とCMPによる平坦化プロセスを用いて強誘電体膜の下
地が平坦化された構造とすることにより、スピンコート
法などの強誘電体膜形成法でも微細なメモリ構造を形成
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に関し、特に、強誘電体を利用した不揮発性メ
モリを構成する半導体装置およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】強誘電体メモリの構造として、トランジ
スタのゲートに強誘電体を直接形成し、強誘電体の自発
分極を利用して、書き込み及び読み出しを行ういくつか
の構造が提案されている。その一つに導電体/強誘電体
/半導体構造の電界効果型トランジスタ(MFS−FE
T)もしくは半導体-強誘電体界面に絶縁膜を挿入した
MFIS−FETがある。従来より提案されているMF
S−FET及びMFIS−FETの膜構成図を図10に
示す。半導体基板1に形成されたソース領域2とドレイ
ン領域3の間の半導体基板1上に、図10(a)に示す
ように、直接、強誘電体膜4を形成するか、或いは、図
10(b)に示すように、絶縁体膜6を介して強誘電体
膜4を形成し、その上にゲート電極用の導電体膜5を設
けた構造となっている。この構造は半導体基板あるいは
絶縁体であるバッファー層の上で酸化物系の強誘電体膜
を形成すると、半導体基板と強誘電体の格子定数のミス
マッチや強誘電体形成時や形成後の熱処理で強誘電体中
の酸素が半導体と化合して界面に酸化物(SiO2)が
形成され膜質の低下や動作電圧の増大を招くなどの問題
や、界面準位の増大等が生じてしまうという問題点があ
る。
【0003】そういったMFS−FETの問題点を解決
する手段として、特開平7−202035号公報に示さ
れるように、半導体基板の表面に絶縁体膜及びゲート電
極用の導電体膜を形成し、その上に強誘電体膜及び上部
電極用の導電体膜を形成するというMFMIS構造が提
案されている。この構造の膜構成図を図11に示す。図
11は図10(b)のMFIS構造における絶縁体膜6
と強誘電体膜4の間にゲート電極5が入る構造となって
いる。この方式の基本的な動作は上記のMFS−FET
と同じであるが、ゲート電極に強誘電体と整合性のよい
PtやIrなどの金属を用いることができるため、トラ
ンジスタの動作が安定して行えるが、MFSやMFI
S、MFMIS構造のFETは、書き込み後、電圧を0
とした状態で強誘電体に逆向きの減分極電界が生じるた
め、保持時間が短いなどの問題が生じる。
【0004】構造的にこの問題を解決する手段として、
例えば特開2000−331484号公報に示されるよ
うに、1つのトランジスタのゲートに2つの強誘電体キ
ャパシタを接続した1T2C構造とすることにより減分
極電界をなくす構造が提案されている。この構造によれ
ば、ゲート電極に接続した2つのキャパシタの分極を逆
方向に保つことにより減分極電界をなくすことができ、
情報の保持時間を長くすることができる。図12にこの
構造の構造図を示す。この構造は、ソース領域2とドレ
イン領域3の間の基板1上に、絶縁体膜6、ゲート電極
用の導電体膜5、強誘電体膜4、導電体膜7、強誘電体
膜4、導電体膜8の順で形成される。よって、構造的に
はMFMIS構造上に、さらに強誘電体と電極が積層さ
れた構造になっており、ゲート電極5としては上記MF
MIS構造と同様に強誘電体とマッチングのよいPtや
Irなどの電極が使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの構造によれ
ば、高集積及び量産を目指したデバイス作製が可能にな
ると予想される。しかしながら、後述するように強誘電
体とマッチングの良いPtやIrなどの電極は加工が容
易ではないため、材料、プロセス的な問題から高集積化
に対応できる微細な構造を形成できなかった。
【0006】上記のようなメモリ構造を高集積なレベル
で実現しようとする場合、構成材料、形成法及び加工プ
ロセスの最適化が大きな課題となる。特に、薄いゲート
絶縁膜上に形成されるゲート電極5は、強誘電体膜との
マッチングのよいもので、通常強誘電体を形成する高
温、酸素雰囲気にさらされても劣化せず、導電性を保つ
ものである必要がある。材料としては、通常、PtやI
rなどの導電性金属や、IrO2、RuO2などの導電性
酸化物が選ばれる。ただし、上記のようにそれらの電極
材料をドライプロセスでエッチングしようとする場合、
選択的にエッチングをすることが困難であるため、通常
はイオンミリング等の非選択性エッチングにより加工さ
れる。そのため、薄いゲート絶縁膜がゲート電極のエッ
チング時にダメージを受けるため、微細な構造には適用
できない。
【0007】また、RuO2に対しては、酸素を主体と
するエッチングガスにより選択的にエッチングが可能で
あるが、水素シンタ工程などで還元反応をおこすために
強誘電体膜の特性低下の原因となり、好ましくない。よ
って、高集積なデバイスを形成するためには、強誘電体
とのマッチングが良く、ドライプロセスで選択的にエッ
チングが可能な電極材料、誘電体材料及び加工技術が必
要となるが、従来においてはそのような材料および加工
技術がない。
【0008】また、強誘電体膜の強誘電特性やリーク電
流特性などはその膜厚や結晶性に大きく影響されるた
め、強誘電体膜を均一に形成できるよう、強誘電体膜形
成前の下地が平坦であることが望ましい。上記1T2C
型メモリのような積層構造を形成する場合には、凹凸に
よる膜厚、特性バラツキはより顕著となる。さらに強誘
電体膜の形成法がゾルゲル法やMOD法などの塗布法に
よる場合は凹凸のある下地上への膜形成が困難となるた
め、特に強誘電体膜形成時の下地の平坦化が必要となっ
てくる。
【0009】また、電極の形成プロセスにおいては、こ
れらの材料はスパッタリング法により容易に形成が可能
であるが、薄いゲート絶縁膜6上に形成した場合、スパ
ッタリングダメージを受け、トランジスタが正常に動作
しないなどの問題点もあるため、電極の形成法も最適化
が必要となる。
【0010】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、微細な加工を可能にし、メモリ構
造を高集積なレベルで実現する半導体装置およびその製
造方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、強誘電体キ
ャパシタとトランジスタを組み合わせることによりメモ
リ機能を有する半導体装置であって、強誘電体キャパシ
タの電極として金属Ru或いはRuを含む合金を用いる
半導体装置である。
【0012】また、半導体装置が、ゲート絶縁膜上に強
誘電体キャパシタを形成することによりメモリ機能を有
する電界効果型トランジスタである。
【0013】また、強誘電体キャパシタの下部電極或い
はゲート電極が、RuとIrとの合金或いはRuとPt
との合金から構成されている。
【0014】また、強誘電体として、ビスマス−ランタ
ン−チタン系酸化物、鉛−ジルコニウム−チタン系酸化
物、ストロンチウム−ビスマス−タンタル系酸化物から
構成される酸化物薄膜のいずれかを用いる。
【0015】また、ゲート電極が絶縁膜中に埋め込まれ
た構造で、上記ゲート電極の上部と上記絶縁膜の上部が
同一平面にある。
【0016】また、この発明は、強誘電体キャパシタと
トランジスタを組み合わせることによりメモリ機能を有
する半導体装置の製造方法であって、強誘電体キャパシ
タの電極として金属Ru或いはRuを含む合金を用いる
半導体装置の製造方法である。
【0017】また、シリコン基板上に、ゲート絶縁膜、
ゲート電極、電極用エッチングマスクの順で堆積するス
テップと、レジストを用いて電極用エッチングマスクを
加工し、それをマスクとしてゲート電極をドライエッチ
ングにより加工するステップと、絶縁膜を形成し、化学
機械ポリッシング法により絶縁膜及び電極用エッチング
マスクを除去してゲート電極を露出させるとともに強誘
電体膜形成下地の平坦化を行うステップと、強誘電体
膜、上部電極の順で膜形成をおこなうステップとを備え
ている。
【0018】また、強誘電体膜の形成法として、室温或
いは500℃以下の温度で膜を堆積し、600℃以上の
温度で結晶化させる。
【0019】また、無酸素雰囲気或いは10%以下の酸
素分圧で上記強誘電体の結晶化を行う。
【0020】また、シリコン基板上にゲート絶縁膜を形
成し、その上にダミーゲートを形成した後、ダミーゲー
トを除去し、下部電極或いはゲート電極を形成し、さら
にCMPにより表面を平坦し、強誘電体膜、電極の順で
膜形成を行う。
【0021】また、有機金属化学気相堆積法(MOCV
D)法によりゲート電極を形成する。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.一般に、PtやI
rと同じ白金属のRuは、Irと同様に酸化されても導
電性を保ち、さらに加工が容易であるという利点をもっ
ている。しかしIrに比べて低温で酸化され、体積膨張
し、表面モフォロジー劣化に伴い強誘電体メモリの特性
を低下させるため、強誘電体メモリの電極としてはあま
り多くの検討がなされてこなかった。しかしながら現在
では、半導体プロセスに適合させるべく、より低温で結
晶化できる強誘電体材料の開発が行われている。Ruが
酸化や反応を起こさない条件で強誘電体を形成できれ
ば、電極としてRuを採用することができ、微細化した
構造の形成が可能となる。Ruは通常、酸素を含む雰囲
気下では400〜500℃程度で容易に酸化する。しか
し、本発明において、ゾルゲル法やMOD法などのよう
に、室温、或いは低温で強誘電体膜を堆積してから結晶
化を行う場合は、Ruは直接高温、酸素雰囲気にさらさ
れないため、650℃程度でも酸化をかなり抑制できる
ことを確認した。
【0023】本実施の形態においては、表面に100nm
のSiO2膜を形成したSi基板上にスパッタ法により
約100nmのRu膜を形成し、その上にゾルゲル−スピ
ンコート法により、強誘電体膜として、BLT膜を形成
する。ここで、BLT膜とは、ビスマス−ランタン−チ
タン系酸化物(Bi−La−Ti−O)から構成された
膜のことである。形成に際しては、比率がBi:La:
Ti=3.35:0.75:3.00のBLTゾルゲル液
を上記基板に塗布し、180℃で乾燥後、400〜50
0℃酸素雰囲気中で仮焼成を行う。そして塗布から仮焼
成までのプロセスを2回繰り返し、約150nmの膜厚と
する。その後、BLT膜の結晶化を650℃酸素中で1
0分間行い、さらにマスクスパッタにより200μmφ
のPt上部電極を形成する。上部電極形成後、さらに6
50℃酸素中で10分間2次アニールを行い、強誘電体
キャパシタを形成する。形成した膜の断面SEM観察、
XRDによる結晶性評価、強誘電体の電気特性評価を行
った。図1に、形成したキャパシタの断面SEM写真の
模写図を示し、また、図2にXRDチャートを示す。図
1においてRuは柱状結晶を保っており、650℃酸素
中の結晶化ではほとんど酸化を抑制できていることがわ
かる。また、図2において、結晶性のよいBLT膜が形
成されていることがわかる。図3に形成したキャパシタ
のP−V特性を示す。このように形成したBLT膜は2
Pr=25μC/cm2(ドライブ電圧5V)の良好な
特性を得ることができる。下部電極としてRu、強誘電
体膜としてゾルゲル−BLT原料を用いることにより、
650℃でBLT膜を結晶化するプロセスで、Ruの酸
化がなく、良好な特性を持つ強誘電体キャパシタを形成
することが可能であることがわかる。
【0024】なお、強誘電体膜の材料及び形成法として
は、より低温で結晶化する材料及び形成法を用いること
が望ましい。形成法は上述のようなゾルゲル原料、或い
は、MOD原料を用いたスピンコート法やLSMCD
法、スパッタ法、MOCVD法のいずれでも良いが、R
uの酸化を抑制するため、室温或いは500℃以下の比
較的低い温度で膜を堆積してから、600℃以上の温度
で結晶化させるのが望ましい。
【0025】また、強誘電体材料として、ビスマス−チ
タン系酸化物は比較的低温で結晶化し、C軸の配向度に
より分極量を制御することが可能である。特にLaを添
加したBi−La−Ti−O(BLT)で表記される酸
化物はより低温で結晶化することができ、ゾルゲル−ス
ピンコート法により650℃以下の温度でも結晶化が可
能である。さらに、Biと反応しやすいPtなどの電極
にくらべて、Ru電極上では不要な反応を抑えることが
できるため、BLTとRu下部電極の組み合わせにより
良好な界面をもつMFM構造(金属/強誘電体/金属)
を形成することができる。そして、その強誘電特性とし
て良好な角形のP−Vヒステリシスを得ることができ
る。
【0026】以上のように、本実施の形態においては、
強誘電体キャパシタの下部電極として金属Ruを用いる
ことにより、強誘電体とマッチングがよく、下部電極の
微細加工に対応した選択性ドライエッチングを採用する
ことができ、微細加工が可能となり、高集積な強誘電体
メモリ形成の実現が可能となるという効果が得られる。
特に、MFMIS−FET構造の強誘電体メモリにおけ
るゲート電極の微細加工が可能となり、高集積な強誘電
体メモリ形成の実現が可能である。また、当然のことな
がら、1T2C構造の強誘電体メモリにも応用が可能で
ある。
【0027】実施の形態2.本実施の形態においては、
表面に100nmのSiO2膜を形成したSi基板上にス
パッタ法により約100nmのRu膜を形成し、その上に
ゾルゲル−スピンコート法によりPZT膜を形成する。
ここで、PZT膜とは、鉛−ジルコニウム−チタン系酸
化物(Pb−Zr−Ti−O)から構成された膜のこと
である。形成に際しては、比率がPb:Zr:Ti=
1.1:0.52:0.48のPZTゾルゲル液を上記基
板に塗布し、400〜500℃酸素雰囲気中で仮焼成を
行う。そして塗布から仮焼成までのプロセスを3回繰り
返し、約200nmの膜厚とする。その後PZT膜の結晶
化を650℃酸素中で10分間行い、さらにマスクスパ
ッタにより200μmφのPt上部電極を形成する。上
部電極形成後、さらに650℃酸素中で10分間2次ア
ニールを行い、強誘電体キャパシタを形成する。このよ
うにして形成した膜の強誘電体の強誘電特性評価を行っ
た。図4に形成したキャパシタのP−V特性を示す。こ
のように形成したPZT膜は2Pr=26μC/cm2(ド
ライブ電圧10V)の強誘電特性を得ることができた。
下部電極としてRu、強誘電体膜としてゾルゲル−PZ
T原料を用いることにより、650℃でPZT膜を結晶
化するプロセスで、Ruの酸化がなく、良好な特性を持
つ強誘電体キャパシタを形成することが可能であること
がわかる。
【0028】なお、強誘電体材料としてPZT膜をRu
電極と組み合わせた場合、BLTほどの良好な角形をも
つP−Vヒステリシスを得ることはできないが、大きな
分極量をもつ強誘電特性を得ることができる。また、P
t電極を用いた場合と異なり、良好な疲労特性を得るこ
とができる。
【0029】以上のように、本実施の形態においても、
上述の実施の形態1と同様の効果が得られ、強誘電体キ
ャパシタの下部電極として金属Ruを用いることによ
り、下部電極の微細加工が可能となり、高集積な強誘電
体メモリ形成の実現が可能となるという効果が得られ
る。
【0030】実施の形態3.本実施の形態においては、
表面に100nmのSiO2膜を形成したSi基板上にス
パッタ法により約100nmのRu膜を形成し、その上に
ゾルゲル−スピンコート法によりSBT膜を形成する。
ここで、SBT膜とは、ストロンチウム−ビスマス−タ
ンタル系酸化物(Sr−Bi−Ta−O)から構成され
た膜のことである。形成に際しては、比率がSr:B
i:Ta=0.8:2.4:2.0のSBTゾルゲル液を
上記基板に塗布し、160℃で乾燥後、400〜500
℃酸素雰囲気中で仮焼成を行う。そして塗布から仮焼成
までのプロセスを4回繰り返し、約150nmの膜厚とす
る。その後SBT膜の結晶化を700℃窒素中で30分
間行い、さらにマスクスパッタにより200μmφのP
t上部電極を形成する。上部電極形成後、さらに700
℃窒素中で30分間2次アニールを行い、強誘電体キャ
パシタを形成する。形成した膜の強誘電特性評価を行っ
た。図5に形成したキャパシタのP−V特性を示す。こ
のように形成したSBT膜は2Pr=4.4μC/cm2
(ドライブ電圧5V)の特性を得ることができた。下部
電極としてRu、強誘電体膜としてゾルゲル−SBT原
料を用いることにより、700℃窒素中でSBT膜を結
晶化するプロセスで、Ruの酸化がなく、良好な特性を
持つ強誘電体キャパシタを形成することが可能であるこ
とがわかる。
【0031】なお、強誘電体材料として、SBT膜を用
いた場合は、SBTの結晶化温度が高いため、酸素中で
の結晶化ではRuが酸化されない温度でSBT膜を結晶
化することは困難である。ただし、窒素雰囲気中など、
無酸素雰囲気で結晶化を行うことにより700℃程度の
温度までRu電極の酸化、及び、強誘電体と電極との相
互拡散は抑制され、強誘電体膜の結晶化が可能となる。
Ruの酸化を抑制できる酸素濃度は、10%以下である
ことが望ましい。
【0032】以上のように、本実施の形態においても、
上述の実施の形態1と同様の効果が得られ、強誘電体キ
ャパシタの下部電極として金属Ruを用いることによ
り、下部電極の微細加工が可能となり、高集積な強誘電
体メモリ形成の実現が可能となるという効果が得られ
る。
【0033】実施の形態4.本実施の形態においては、
表面に100nmのSiO2膜を形成したSi基板上にス
パッタ法によりRu:Pt=1:1のRu−Pt合金膜
100nmを形成し、その上にゾルゲル−スピンコート法
によりBLT膜を形成する。形成に際しては、BLTゾ
ルゲル液を上記基板に塗布し、180℃で乾燥後、40
0〜500℃酸素雰囲気中で仮焼成を行う。そして塗布
から仮焼成までのプロセスを2回繰り返し、約150nm
の膜厚とする。その後BLT膜の結晶化を650℃酸素
中で10分間行い、さらにマスクスパッタにより200
μmφのPt上部電極を形成する。上部電極形成後、さ
らに650℃酸素中で10分間2次アニールを行い、強
誘電体キャパシタを形成する。形成した膜の強誘電体の
電気特性評価を行った。図6に形成したキャパシタのP
−V特性を示す。このように形成したBLT膜は2Pr
=20μC/cm2(ドライブ電圧5V)の良好な特性を得
ることができた。下部電極としてRuとPtの合金、強
誘電体膜としてゾルゲル−BLT原料を用いることによ
り、650℃でBLT膜を結晶化するプロセスで、Ru
−Pt合金電極の酸化がなく、良好な特性を持つ強誘電
体キャパシタを形成することが可能であることがわか
る。
【0034】以上のように、本実施の形態においても、
上述の実施の形態1と同様の効果が得られ、強誘電体キ
ャパシタの下部電極としてRu−Pt合金を用いること
により、下部電極の微細加工が可能となり、高集積な誘
電体メモリ形成の実現が可能となるという効果が得られ
る。さらに、合金Ru−Ptを下部電極とし、金属Pt
を上部電極として用いる本実施の形態における強誘電体
キャパシタは、電極/強誘電体/電極構成を有するいず
れの強誘電体メモリにも適用することができる。また、
Ruの純金属でなくても、RuとPtの合金であった場
合、エッチングレートが低下するなどの効果はあるが、
エッチングは可能であり、同様の効果を得ることができ
る。
【0035】実施の形態5.表面に100nmのSiO2
膜を形成したSi基板上にスパッタ法によりRu:Ir
=1:1のRu−Ir合金膜100nmを形成し、その上
にゾルゲル−スピンコート法によりBLT膜を形成す
る。形成に際しては、BLTゾルゲル液を上記基板に塗
布し、180℃で乾燥後、400〜500℃酸素雰囲気
中で仮焼成を行う。そして塗布から仮焼成までのプロセ
スを2回繰り返し、約150nmの膜厚とする。その後B
LT膜の結晶化を650℃酸素中で10分間行い、さら
にマスクスパッタにより200μmφのPt上部電極を
形成する。上部電極形成後、さらに650℃酸素中で1
0分間2次アニールを行い、強誘電体キャパシタを形成
する。形成した膜の強誘電体の電気特性評価を行った。
図7に形成したキャパシタのP−V特性を示す。このよ
うに形成したBLT膜は2Pr=22μC/cm2(ドライ
ブ電圧5V)の良好な特性を得ることができた。下部電
極としてRuとPtの合金、強誘電体膜としてゾルゲル
−BLT原料を用いることにより、650℃でBLT膜
を結晶化するプロセスで、Ru−Ir合金電極の酸化が
なく、良好な特性を持つ強誘電体キャパシタを形成する
ことが可能であることがわかる。
【0036】以上のように、本実施の形態においても、
上述の実施の形態1と同様の効果が得られ、強誘電体キ
ャパシタの下部電極としてRu−Ir合金を用いること
により、下部電極の微細加工が可能となり、高集積な誘
電体メモリ形成の実現が可能となるという効果が得られ
る。さらに、合金Ru−Irを下部電極とし、金属Pt
を上部電極として用いる本実施の形態における強誘電体
キャパシタは、電極/強誘電体/電極構成を有するいず
れの強誘電体メモリにも適用することができる。また、
Ruの純金属でなくても、RuとIrの合金であった場
合、エッチングレートが低下するなどの効果はあるが、
エッチングは可能であり、同様の効果を得ることができ
る。
【0037】実施の形態6.以下のように、チャンネル
長5μm、チャンネル幅50μmのMFMIS構造を形
成し、特性を評価する。図8に本実施の形態におけるM
FMIS−FETの製造方法を示す。まず、図8(a)
に示すように、シリコン基板1上に、SiO 2ゲート絶
縁膜6を形成する。その後、ゲート電極として、CVD
法によりRu電極5を形成した。さらにSiO2膜を形
成し、フォトレジストを用いて加工して電極用エッチン
グマスク9とする。そして、図8(b)に示すように、
それをマスクとして、O2+Cl2をエッチングガスとし
たドライエッチングによりゲートRu電極5を電極形状
に加工する。さらにイオン注入を行い、ソース領域2、
ドレイン領域3を形成する。その後、図8(c)に示す
ように、ゲートRu電極5を完全に覆うようにSiO2
膜10を形成し、図8(d)に示すように、化学機械ポ
リッシング法(CMP)によりSiO2除去、ゲートR
u電極上部の露出、及び、表面の平坦化を行う。そし
て、図8(e)に示すように、平坦化された下地上にB
LT−ゾルゲル液をスピンコート法により塗布し、65
0℃酸素中で結晶化を行い、強誘電体膜4とする。そし
てRuの上部電極7を形成してMFMIS構造とする。
さらにSiO2膜を形成し、フォトレジストを用いて加
工し、電極用エッチングマスク11とする。そして、そ
れをマスクとしてO2+Cl2をエッチングガスとしたド
ライエッチングにより、図8(f)に示すように、上部
Ru電極7を電極形状に加工する。エッチングマスク1
1の除去はゲート電極の場合と同様に、SiO2膜12
を形成してCMPにより電極7上部を露出させる。最後
にAlにより配線及びパッド(図示せず)を形成する。
形成したMFMISトランジスタをゲートに電圧を印加
しながら強誘電体にON、OFFを書き込み、最適なゲ
ート電圧に保ってドレイン電流を測定したところ、ON
−OFF比として約2×104のドレイン電流比が得ら
れた。
【0038】なお、強誘電体膜の膜厚バラツキが強誘電
特性やリーク電流特性に大きく影響するため、ゾルゲル
法やMOD法を用いて強誘電体を形成する場合や、1T
2C構造のような積層構造により下地の凹凸が生じやす
い場合にはその下地を平坦化する必要がある。よって、
ゲート電極が絶縁膜中に埋め込まれた構造で、ゲート電
極の上部と絶縁膜の上部が同一平面にあることが必要と
なる。
【0039】上記ゲート電極を埋め込む絶縁膜として、
従来の半導体プロセスで用いられるSiO2,SiN,
Ta25のいずれかを用いることにより、新規のプロセ
スを導入することなく上記構造を実現することができ
る。
【0040】また、強誘電体膜としてストロンチウム−
ビスマス−タンタル系酸化物(SBT),鉛−ジルコニ
ウム−チタン系酸化物(PZT),ビスマス−チタン系
酸化物(BIT),ビスマス−ランタン−チタン系酸化
物(BLT)等を使用する場合、ゲート電極を埋め込む
絶縁膜としてそれらの強誘電体と同じ材料、或いは、そ
れらの構成元素:Sr、Bi、Ta、Pb、Zr、Ti
などを含む材料を用いることにより、その上に形成する
強誘電体膜とマッチングが良好な絶縁膜とし、強誘電特
性を向上、或いは安定化させることができる。
【0041】なお、上述の1T2C型メモリのような強
誘電体の積層構造を形成する場合には、1層目の導電体
膜(上部電極)形成・加工後、1層目の強誘電体膜形成
前と同様に、絶縁膜を形成してCMPで平坦化すること
により、平坦化された下地上に2層目の強誘電体膜を形
成する事が可能となる。また、電極の加工にSiO2
ッチングマスクを用いたが、Ruが薄く、集積度が比較
的低い場合には、レジストをマスクとして電極を加工す
ることが可能である。その場合には工程は大幅に短縮で
きる。
【0042】また、上述の説明においては、純金属のR
uを用いてゲート電極を形成する例について説明した
が、ゲート電極のエッチングガスとして上述のO2Cl2
等のO 2含有ガスを用いることにより、ゲート電極とし
て用いる純金属Ruの他に、RuとPt或いはRuとI
rの合金等のエッチングを容易に行うことができ、しか
もゲート酸化膜をエッチストップ層とすることが可能と
なる。
【0043】上記ゲート電極用エッチングマスクとして
SiO2等、酸素でエッチングされない絶縁膜を用いる
ことにより、O2中でのゲート電極のエッチングを可能
とすることができる。
【0044】また、ゲート電極をスパッタリング法等の
プラズマを利用した成膜法によって形成した場合、ゲー
ト絶縁膜及びトランジスタにプラズマダメージを与える
おそれがある。ゲート電極の形成法としてCVD法を用
いることにより、ゲート絶縁膜及びトランジスタにダメ
ージを与えないゲート電極を形成することができる。
【0045】以上のように、本実施の形態においては、
強誘電体キャパシタの下部電極として金属Ruを用いる
ことにより、強誘電体とマッチングがよく、下部電極の
微細加工に対応した選択性ドライエッチングを採用する
ことができ、微細加工が可能となり、高集積な強誘電体
メモリを構成する半導体装置を製造することが可能とな
るという効果が得られる。
【0046】実施の形態7.図9のようにチャンネル長
5μm、チャンネル幅50μmのMFMIS構造を形成
し、特性を評価する。まずはじめに、図9(a)に示す
ように、シリコン基板1上に、ゲート絶縁膜6、ポリシ
リコンを形成し、パターニングしてダミーゲート電極1
3を形成した。そしてイオン注入を行い、トランジスタ
のソース領域2およびドレイン電極3を形成する。その
後、図9(b)に示すように、ダミーゲート電極13を
完全に覆うようにSiO2膜10を形成し、化学機械ポ
リッシング法(CMP)により、図9(c)に示すよう
に、SiO2除去、ダミーゲート電極13上部の露出、
及び、表面の平坦化を行う。そして、図9(d)に示す
ように、ダミーゲート電極13を除去し、図9(e)に
示すように、CVD法によりRuのゲート電極5を形成
する。再度CMPを行うことにより、図9(f)に示す
ように、ゲートRu電極5上部の露出、表面の平坦化を
行う。そして平坦化された下地上にBLT−ゾルゲル液
をスピンコート法により塗布し、650℃酸素中で結晶
化を行い、強誘電体膜4とする。そしてRuの上部電極
7を形成してMFMIS構造とする。さらにSiO2
を形成し、フォトレジストを用いて加工し、電極用エッ
チングマスクとした。それをマスクとしてO2+Cl2
エッチングガスとしたドライエッチングにより上部Ru
電極7を電極形状に加工した。エッチングマスクの除去
は、ゲート電極の場合と同様に、SiO2膜を形成して
CMPにより電極上部を露出させる。以上の行程により
MFMIS構造を形成する。形成したMFMISトラン
ジスタをゲートに電圧を印加しながら強誘電体にON、
OFFを書き込み、最適なゲート電圧に保ってドレイン
電流を測定したところ、ON−OFF比として約1×1
4のドレイン電流比が得られた。
【0047】以上のように、本実施の形態においても、
上述の実施の形態6と同様に、強誘電体キャパシタの下
部電極として金属Ruを用いることにより、強誘電体と
マッチングがよく、下部電極の微細加工に対応した選択
性ドライエッチングを採用することができて微細加工が
可能となり、高集積な強誘電体メモリを構成する半導体
装置を製造することが可能となるという効果が得られ
る。
【0048】
【発明の効果】この発明は、強誘電体キャパシタとトラ
ンジスタを組み合わせることによりメモリ機能を有する
半導体装置であって、強誘電体キャパシタの電極として
金属Ru或いはRuを含む合金を用いる半導体装置であ
るので、電極の微細加工が可能となり、高集積な強誘電
体メモリ形成の実現が可能となるという効果が得られ
る。
【0049】また、半導体装置が、ゲート絶縁膜上に強
誘電体キャパシタを形成することによりメモリ機能を有
する電界効果型トランジスタであるので、ゲート電極の
微細加工が可能となり、高集積な強誘電体メモリ形成の
実現が可能となるという効果が得られる。
【0050】また、強誘電体キャパシタの下部電極或い
はゲート電極が、RuとIrとの合金或いはRuとPt
との合金から構成されているので、電極の微細加工が可
能となり、高集積な強誘電体メモリ形成の実現が可能と
なるという効果が得られる。
【0051】また、強誘電体として、ビスマス−ランタ
ン−チタン系酸化物、鉛−ジルコニウム−チタン系酸化
物、ストロンチウム−ビスマス−タンタル系酸化物から
構成される酸化物薄膜のいずれかを用いるようにしたの
で、Ru電極と組み合わせて、おおきな分極量をもつ強
誘電特性を得ることができる。
【0052】また、ゲート電極が絶縁膜中に埋め込まれ
た構造で、上記ゲート電極の上部と上記絶縁膜の上部が
同一平面にあるので、強誘電特性やリーク電流特性にお
おきな影響を及ぼす強誘電体膜の膜厚バラツキの発生を
抑えることができる。
【0053】また、この発明は、強誘電体キャパシタと
トランジスタを組み合わせることによりメモリ機能を有
する半導体装置の製造方法であって、強誘電体キャパシ
タの電極として金属Ru或いはRuを含む合金を用いる
半導体装置の製造方法であるので、電極の微細加工が可
能となり、高集積な強誘電体メモリ形成の実現が可能と
なるという効果が得られる。
【0054】また、シリコン基板上に、ゲート絶縁膜、
ゲート電極、電極用エッチングマスクの順で堆積するス
テップと、レジストを用いて電極用エッチングマスクを
加工し、それをマスクとしてゲート電極をドライエッチ
ングにより加工するステップと、絶縁膜を形成し、化学
機械ポリッシング法により絶縁膜及び電極用エッチング
マスクを除去してゲート電極を露出させるとともに強誘
電体膜形成下地の平坦化を行うステップと、強誘電体
膜、上部電極の順で膜形成をおこなうステップとを備え
ているので、電極の微細加工が可能となり、高集積な強
誘電体メモリ形成の実現が可能となるという効果が得ら
れる。
【0055】また、強誘電体膜の形成法として、室温或
いは500℃以下の温度で膜を堆積し、600℃以上の
温度で結晶化させるので、Ru電極の酸化を抑制するこ
とができる。
【0056】また、無酸素雰囲気或いは10%以下の酸
素分圧で上記強誘電体の結晶化を行うようにしたので、
Ruの酸化を抑制できる。
【0057】また、シリコン基板上にゲート絶縁膜を形
成し、その上にダミーゲートを形成した後、ダミーゲー
トを除去し、下部電極或いはゲート電極を形成し、さら
にCMPにより表面を平坦し、強誘電体膜、電極の順で
膜形成を行うようにしたので、電極の微細加工が可能と
なり、高集積な強誘電体メモリ形成の実現が可能となる
という効果が得られる。
【0058】また、有機金属化学気相堆積法(MOCV
D)法によりゲート電極を形成するので、トランジスタ
の動作が安定し、高信頼性の強誘電体メモリ形成の実現
が可能となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による半導体装置にお
けるRu電極上に形成したBLT膜のSEM観察の説明
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による半導体装置にお
けるRu電極上に形成したBLT膜のXRDチャートを
示した説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態1による半導体装置にお
けるRu電極上に形成したBLT膜の強誘電特性を示し
た説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態2による半導体装置にお
けるRu電極上に形成したPZT膜の強誘電特性を示し
た説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態3による半導体装置にお
けるRu電極上に形成したSBT膜の強誘電特性を示し
た説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態4による半導体装置にお
けるRu/Pt電極上に形成したBLT膜の強誘電特性
を示した説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態5による半導体装置にお
けるRu/Ir電極上に形成したBLT膜の強誘電特性
を示した説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態6による半導体装置の製
造方法によるRu電極を用いたMFMIS−FETの形
成工程を示した説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態7による半導体装置の製
造方法によるRu電極を用いたMFMIS−FETの形
成工程を示した説明図である。
【図10】 従来のMFS−FET構造を示した断面図
である。
【図11】 従来のMFMIS−FET構造を示した断
面図である。
【図12】 従来の1T2C型メモリ構造を示した斜視
図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2 ソース領域、3 ドレイン領域、
4 強誘電体膜、5導電体膜、6 絶縁体膜、7 導電
体膜、8 導電体膜、9 電極用エッチングマスク、1
0 絶縁膜(SiO2膜)、11 電極用エッチングマ
スク、12絶縁膜(SiO2膜)、13 ダミーゲート
電極。
フロントページの続き (72)発明者 須賀原 和之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石原 宏 東京都目黒区大岡山2丁目12番1号 東京 工業大学内 Fターム(参考) 5F083 FR07 GA06 GA09 JA14 JA15 JA17 JA38 PR03 PR23 PR33 PR40 5F101 BA42 BA62 BH01 BH16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体キャパシタとトランジスタを組
    み合わせることによりメモリ機能を有する半導体装置で
    あって、 強誘電体キャパシタの電極として金属Ru或いはRuを
    含む合金を用いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体装置が、ゲート絶縁膜上に強
    誘電体キャパシタを形成することによりメモリ機能を有
    する電界効果型トランジスタであることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記強誘電体キャパシタの下部電極或い
    は上記ゲート電極が、RuとIrとの合金或いはRuと
    Ptとの合金から構成されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記強誘電体として、ビスマス−ランタ
    ン−チタン系酸化物、鉛−ジルコニウム−チタン系酸化
    物、ストロンチウム−ビスマス−タンタル系酸化物のい
    ずれかから構成される酸化物薄膜を用いることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記ゲート電極が絶縁膜中に埋め込まれ
    た構造で、上記ゲート電極の上部と上記絶縁膜の上部が
    同一平面にあることを特徴とする請求項2ないし4のい
    ずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 強誘電体キャパシタとトランジスタを組
    み合わせることによりメモリ機能を有する半導体装置の
    製造方法であって、 強誘電体キャパシタの電極として金属Ru或いはRuを
    含む合金を用いることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 シリコン基板上に、ゲート絶縁膜、ゲー
    ト電極、電極用エッチングマスクの順で堆積するステッ
    プと、 レジストを用いて電極用エッチングマスクを加工し、そ
    れをマスクとしてゲート電極をドライエッチングにより
    加工するステップと、 絶縁膜を形成し、化学機械ポリッシング法により絶縁膜
    及び電極用エッチングマスクを除去してゲート電極を露
    出させるとともに強誘電体膜形成下地の平坦化を行うス
    テップと、 強誘電体膜、上部電極の順で膜形成をおこなうステップ
    とを備えたことを特徴とする請求項6記載の半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記強誘電体膜の形成法として、室温或
    いは500℃以下の温度で膜を堆積し、600℃以上の
    温度で結晶化させることを特徴とする請求項6または7
    に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 無酸素雰囲気或いは10%以下の酸素分
    圧で上記強誘電体の結晶化を行うことを特徴とする請求
    項6ないし8のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 上記シリコン基板上にゲート絶縁膜を
    形成し、その上にダミーゲートを形成した後、ダミーゲ
    ートを除去し、下部電極或いはゲート電極を形成し、さ
    らにCMPにより表面を平坦し、強誘電体膜、上部電極
    の順で膜形成を行うことを特徴とする請求項6ないし9
    のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 有機金属化学気相堆積法(MOCV
    D)法によりゲート電極を形成することを特徴とする請
    求項6ないし10のいずれかに記載の半導体装置の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004207304A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Seiko Epson Corp セラミックス膜の製造方法および強誘電体キャパシタの製造方法、ならびにセラミックス膜、強誘電体キャパシタおよび半導体装置
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