JP2002270600A - プラズマcvd装置、プラズマcvd方法及び薄膜太陽電池 - Google Patents

プラズマcvd装置、プラズマcvd方法及び薄膜太陽電池

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JP2002270600A
JP2002270600A JP2001072971A JP2001072971A JP2002270600A JP 2002270600 A JP2002270600 A JP 2002270600A JP 2001072971 A JP2001072971 A JP 2001072971A JP 2001072971 A JP2001072971 A JP 2001072971A JP 2002270600 A JP2002270600 A JP 2002270600A
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holder
film
electrode
film forming
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JP2001072971A
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Yoshifumi Kuribe
栄史 栗部
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は基板に成膜する際に、その成膜速
度を向上させることができるようにしたプラズマCVD
装置を提供することにある。 【解決手段】 成膜室4〜6に搬送された基板13に成
膜するプラズマ成膜装置において、上記基板を保持可能
であるとともに搬送駆動されるホルダ14と、上記成膜
室に成膜用の原料ガスを供給する供給管23,24と、
上記成膜室に設けられ上記基板が対向した状態において
通電されることで上記成膜室にプラズマを発生させる高
周波電極21と、少なくとも上記基板が上記電極に対向
する状態において上記ホルダと接触してこのホルダをア
ースする上部アース部材61及び下部アース部材62と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板にシリコン
系光電変換層を成膜するためのプラズマCVD装置、プ
ラズマCVD方法及びこれらの装置や方法によって形成
される薄膜太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置としての薄膜太陽電池におい
ては、そのガラス基板に半導体層である、p層、i層及
びn層のシリコン系光電変換層が設けられる。基板への
半導体層の成膜は、通常プラズマCVD法によって行な
われる。
【0003】上記p層、i層及びn層を基板に成膜する
場合、各層を同じ成膜室で成膜する単室反応形式がある
が、成膜室の内壁に付着した不純物(例えばB、Pな
ど)が膜中に取り込まれ易いため、膜質低下の原因にな
るということがある。よって、一般的には仕切壁を介し
てp層、i層及びn層をそれぞれ成膜する複数の成膜室
を直列的に設けた、インライン方式が採用される。
【0004】インライン方式の場合、基板を保持可能な
ホルダを有し、このホルダはキャリアによって各成膜室
にわたり搬送駆動されるようになっている。各成膜室に
は平板状の電極が設けられるとともに、成膜用の原料ガ
スが供給される。
【0005】そして、上記ホルダが搬送されて上記電極
に上記基板が対向すると、電極には高周波電源から高周
波電力が供給される。それによって、成膜室の電極と基
板との対向面間で原料ガスがプラズマ化され、上記基板
に半導体層が成膜されるようになっている。
【0006】成膜速度を向上させるには、電極に投入す
る高周波電力のパワーを大きくする。その場合、上記ホ
ルダのアースが十分にとれていないと、ホルダと電極と
の対向分部分以外に異常放電が発生する。それによっ
て、電極に投入する電力のパワーを増大しても、成膜速
度が増加しないということになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、基板を保持した
ホルダのアースは、このホルダを搬送するキャリアを介
して行なっていた。すなわち、ホルダは上端がキャリア
に吊持され、下端はホルダが揺れ動くのを規制するため
にその下端に設けられたローラをガイドレールに係合さ
せている。
【0008】ローラとガイドレールとは接触状態が確実
でないから、ホルダのアースのほとんどは、上端に設け
られたキャリアによって行なわれる。キャリアは、この
キャリアを駆動する歯車列などの駆動機構を介してアー
スすることができるものの、歯車列などの接触部分は電
気抵抗が大きいから、アースが確実に行なわれないとい
うことがある。
【0009】そのため、ホルダのアースを十分にとるこ
とができないから、電極に投入される電力のパワーが増
大すると、電極と基板との間以外の部分にもプラズマ放
電が発生し、高周波電力のパワー増大に応じて成膜速度
を向上させることができないということがあった。
【0010】ホルダは上端がキャリアに連結され、下端
に設けられたローラがガイドレールに移動可能に係合し
ているため、ガイドレールとローラとの間には隙間が生
じることが避けられない。そのため、キャリアによって
ホルダを搬送駆動し、基板が電極に対向する位置で位置
決めしても、上記ガイドレールとガイドローラとの隙間
に応じてホルダを一定の精度で位置決めすることができ
ない。
【0011】それによって、基板と電極との平行度が低
下するため、基板に薄膜を均一な厚さで成膜することが
できないということがある。
【0012】この発明は、ホルダを確実にアースして基
板と電極との対向面間以外の部分に異常なプラズマ放電
が発生するのを防止できるようにしたプラズマCVD装
置、プラズマCVD方法及びその方法や装置によって作
られる薄膜太陽電池を提供することにある。
【0013】この発明は、電極に対して基板を一定の状
態で位置決めする、つまり電極と基板との平行度を高め
ることができるようにすることで、基板に均一な膜厚で
成膜できるようにしたプラズマCVD装置、プラズマC
VD方法及びその方法や装置によって作られる薄膜太陽
電池を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、成膜
室に搬送された基板に成膜するプラズマ成膜装置におい
て、上記基板を保持可能であるとともに搬送駆動される
ホルダと、上記成膜室に成膜用の原料ガスを供給する供
給手段と、上記成膜室に設けられ上記基板が対向した状
態において通電されることで上記成膜室にプラズマを発
生させる電極と、少なくとも上記基板が上記電極に対向
する状態において上記ホルダと接触してこのホルダをア
ースするアース手段とを具備したことを特徴とするプラ
ズマCVD装置にある。
【0015】請求項2の発明は、上記アース手段は、上
記基板が上記電極に対向する位置において基板と電極と
の対向状態を一定に維持する位置決め手段を兼ねている
ことを特徴とする請求項1記載のプラズマCVD装置に
ある。
【0016】請求項3の発明によれば、成膜室に搬送さ
れた基板に成膜するプラズマ成膜装置において、上記基
板を保持可能であるとともに搬送駆動されるホルダと、
上記成膜室に成膜用の原料ガスを供給する供給手段と、
上記成膜室に設けられ上記基板が対向した状態において
通電されることで上記成膜室にプラズマを発生させる電
極と、上記基板が上記電極に対向する位置において上記
ホルダに接触してこれらの対向状態を一定に維持する位
置決め手段とを具備したことを特徴とするプラズマCV
D装置にある。
【0017】請求項4の発明は、上記アース手段は、ば
ね状部材であることを特徴とする請求項1記載のプラズ
マCVD装置にある。
【0018】請求項5の発明は、上記アース手段は、上
記ホルダの搬送方向と交差する上下方向の上部をアース
する上部アース部材と、上記上下方向の下部をアースす
る下部アース部材と、上部アース部材と下部アース部材
とを電気的に導通させる導通部材とを備えていることを
特徴とする請求項1記載のプラズマCVD装置にある。
【0019】請求項6の発明は、上記成膜室には、上記
基板を加熱するヒータが設けられ、上記アース手段は上
記ホルダと上記ヒータとのいずれか一方に設けられ、他
方には上記アース手段に電気的に接触する接触部材が設
けられていることを特徴とする請求項1記載のプラズマ
CVD装置にある。
【0020】請求項7の発明は、成膜室に搬送された基
板に成膜するプラズマ成膜装置において、上記基板を保
持可能であるとともに搬送駆動されるキャリアにほぼ平
行に吊り下げられた一対のホルダと、上記成膜室に成膜
用の原料ガスを供給する供給手段と、上記成膜室に上記
一対のホルダの間に位置するよう設けられ成膜室に搬送
された上記基板を加熱するヒータと、上記成膜室に設け
られ一対のホルダに保持された上記基板がそれぞれ対向
した状態において通電されることで上記成膜室にプラズ
マを発生させる一対の電極と、上記成膜室に設けられ上
記キャリアに吊り下げられた一対のホルダの下端部を移
動可能にガイドするガイド手段と、少なくとも上記基板
が上記電極に対向した状態において各ホルダに接触して
これらホルダを電気的にアースするとともに各ホルダに
保持された基板と上記電極との対向状態を一定に維持す
るアース手段とを具備したことを特徴とするプラズマC
VD装置にある。
【0021】請求項8の発明によれば、基板をホルダに
保持して成膜室に搬送することで、この基板に成膜する
プラズマ成膜方法において、基板を上記成膜室に搬送し
この成膜室に設けられた電極に対向するよう位置決めす
る工程と、上記成膜室に成膜用の原料ガスを供給する工
程と、上記電極に通電して上記成膜室にプラズマを発生
させ上記基板に薄膜を形成する工程と、基板に薄膜を形
成するに先立って上記ホルダを強制的にアースする工程
とを具備したことを特徴とするプラズマCVD方法にあ
る。
【0022】請求項9の発明は、上記ホルダを強制的に
アースすると同時に、このホルダに保持された基板を上
記電極に対して所定の状態に位置決めすることを特徴と
する請求項8記載のプラズマCVD方法にある。
【0023】請求項10の発明は、上記成膜室に供給さ
れる原料ガスの圧力は500Pa以上、基板と電極との
対向間隔は12mm以下、上記電極に印加される電圧は
パワーが2KW以上で、周波数が13MHz以上である
ことを特徴とする請求項8記載のプラズマCVD方法に
ある。
【0024】請求項11の発明は、シリコン系光電変換
層を有する薄膜太陽電池において、請求項8記載のプラ
ズマCVD方法によって上記シリコン系光電変換層が形
成されたことを特徴とする薄膜太陽電池にある。
【0025】請求項12の発明は、シリコン系光電変換
層を有する薄膜太陽電池において、請求項1記載のプラ
ズマCVD装置によって上記シリコン系光電変換層が形
成されたことを特徴とする薄膜太陽電池にある。
【0026】この発明によれば、基板が電極に対向する
状態において、基板を保持したホルダを強制的にアース
するため、電極に供給する電力のパワーを増大させて
も、基板と電極との対向面間以外の部分でプラズマ放電
が発生するのを防止することが可能となる。
【0027】この発明によれば、基板が電極に対向する
位置において、基板を保持したホルダに接触すること
で、基板と電極との対向状態を一定に維持することがで
きるため、基板に形成される薄膜の厚さを均一化するこ
とが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照して説明する。
【0029】図1と図2にはこの発明の一実施の形態に
係るシリコン系光電変換層を製造するプラズマCVD装
置を示す。このプラズマCVD装置は装置本体1を備え
ている。この装置本体1は細長い箱型状をなしていて、
その内部空間は隔壁2によって複数の室に区画形成され
ている。
【0030】図1はCVD装置を側面より見た図、図2
は上面より見た図である。
【0031】すなわち、上記本体1は、上記隔壁2によ
って長手方向一端部から加熱室3、第1の成膜室4、複
数の第2の成膜室5、第3の成膜室6及び取出し室7に
順次区画形成されている。第2の成膜室5は2乃至6程
度の複数であって、この実施の形態では5つの第2の成
膜室5(図1では一部省略している)が形成されてい
る。
【0032】図2に示すように各室3〜7を区画した隔
壁2と、本体1の長手方向一端壁と他端壁とには、それ
ぞれ矩形状の連通孔8が開口形成されている。各連通孔
8は開閉自在なシャッタ9によって気密に閉塞されてい
る。各シャッタ9を開閉駆動するそれぞれの駆動源10
は制御装置11によって駆動制御されるようになってい
る。なお、駆動源10としてはリニアモータや流体圧シ
リンダなどが用いられる。
【0033】この実施の形態では、各駆動源10には上
記制御装置11から同じタイミングで駆動信号が入力さ
れるようになっている。それによって、各シャッタ9は
それぞれの連通孔8を同時に開閉するようになってい
る。なお、各シャッタ9は個々別々に開閉してもよい
が、同時に開閉する方がタクト的には好ましい。
【0034】上記取出し室7を除く他の各室4〜6に
は、これら室の幅方向中央部分にヒータ12が立位状態
で配設されている。これらヒータ12は、上記制御装置
11からの制御信号によって加熱室3、第1乃至第3の
成膜室4〜6をそれぞれ所定の温度に加熱する。ヒータ
12の詳細は図示しないが、導電性の炭素カーボンによ
って形成された板状部材の内部に発熱線が埋設されてな
る。
【0035】上記加熱室3の連通孔8からは、一側面に
基板13が保持された一対のホルダ14が、基板13が
保持されていない他側面(背面)を上記ヒータ12に対
向させて送り込まれる。上記ホルダ14は後述するごと
く少なくとも一部が所定の熱容量を有する材料、たとえ
ば金属などによって形成されている。
【0036】上記ホルダ14はヒータ12と同様、立位
状態となっていて、後述するごとく加熱室3に搬入され
た後、上記加熱室3から取出し室7に向かって順次間欠
的に搬送されるようになっている。
【0037】上記加熱室3へのホルダ14の搬入と、上
記取出し室7からのホルダ14の搬出、及びホルダ14
を隣り合う室4〜7へ搬送する動作は上記シャッタ9が
連通孔8を開放したタイミングと同期して行なうように
してもよい。つまり、各室4〜7で後述する処理がなさ
れた基板13はホルダ14とともに同じタイミングで下
流側の室に順次搬送するようにしてもよい。
【0038】上記基板13はたとえば薄膜太陽電池を構
成するガラス基板である。この基板13の一側面には図
3に示すように透明導電膜15が予め形成されていて、
この透明導電膜15上に後述するようにp層16、i層
17及びn層18の各半導体層(シリコン系光電変換
層)が順次積層形成される。それによって、薄膜太陽電
池が形成される。
【0039】上記透明導電膜15としてはSnOが用
いられる。SnOを用いると、成膜温度を高くして成
膜した場合に、このSnOが水素原子を含んだ還元性
のプラズマと接触しても還元されにくくなり、生成され
る金属の量も少なくなるから、半導体層が汚染されるこ
とによりその特性が低下するのを著しく改善することが
できる。
【0040】上記第1乃至第3の成膜室4〜6には、一
対のホルダ14に保持された基板13と対向する位置
に、それぞれ高周波電極21が配設されている。各高周
波電極21には上記制御装置11から高周波電力が給電
される。上記基板13は矩形板状であって、上記高周波
電極21は基板13よりも大きな矩形板状に形成されて
いる。
【0041】図1に示すように、上記第1の成膜室4に
は第1の供給管22が接続されている。この第1の供給
管22からは上記第1の成膜室4にp層16を成膜する
ための第1の原料ガスが供給されるようになっている。
【0042】同様に、各第2の成膜室5にはi層17を
成膜するための第2の原料ガスを供給する第2の供給管
23が接続されている。第3の成膜室6にはn層18を
成膜するための原料ガスを供給する第3の供給管24が
接続されている。なお、原料ガスとしてはSiH等が
用いられ、p層16を成膜する第1の成膜室4には不純
物としてBなどが混合され、n層18を成膜する
第3の成膜室6には不純物としてPH等が混合され
る。また、複数の供給管により、ガスを供給する場合も
ある。
【0043】各供給管22〜24はそれぞれの室に設け
られた高周波電極21に接続され、図1に示すようにこ
の高周波電極21を通じてその板面に開口形成された流
出孔21aから流出するようになっている。なお、高周
波電極21は板状のものに代わり、棒状部材を矩形状に
組んだものであってもよい。
【0044】さらに、各成膜室3〜7には真空ポンプ2
5が接続され、これらの室3〜7を減圧できるようにな
っている。各室3〜7を所定の圧力に減圧し、そのうち
の室4〜6にそれぞれ原料ガスを供給し、さらに高周波
電極21に給電すると、各室4〜6に供給された原料ガ
スが励起されてプラズマ化される。それによって、各室
4〜6の基板13にはp層16、i層17及びn層18
がそれぞれ成膜されることになる。
【0045】図4は各成膜室4〜6を示す装置本体1の
縦断面図で、図5はホルダ14の断面図である。装置本
体1はベース盤31上に壁体32が設けられてなり、こ
の壁体32は天井壁33及びこの天井壁33の幅方向両
端から垂下された一対の側壁34を有する。各側壁34
の下端は上記ベース盤31の上面に気密に接合固定され
ている。
【0046】一対の側壁34の各成膜室4〜6を構成す
る部分には、ヒータ12の一側面と他側面とに対向して
開口部35が形成されている。各開口部35にはそれぞ
れ高周波電極21が気密に接合固定されている。つま
り、高周波電極21は、この高周波電極21よりも大き
な矩形状の取付け板36に傾き角度の調整可能に保持さ
れていて、この取付け板36の周辺部を上記側壁34の
外面に気密に接合させている。また、高周波電極21の
電力印加部位は、側壁34や取付け板36とは電気的に
絶縁されている。
【0047】上記ホルダ14はホルダ本体38を有す
る。このホルダ本体38は、開口部37が形成された矩
形枠状をなしていて、開口部37の周辺部には段部39
が形成されている。この段部39には上記基板13が一
側面の周辺部を係合させている。この基板13の他側面
には上記ホルダ本体38とでホルダ14を構成する背板
41が接合されている。この背板41は、上記ホルダ本
体38の背面の開口部37の周辺部に設けられたクラン
パ42によって上記ホルダ本体38に着脱可能に固定さ
れている。
【0048】それによって、上記基板13は、ホルダ1
4に対し位置決めされ、かつホルダ本体38の開口部3
7から一側面を露出させて保持固定される。上記ホルダ
38は例えばSUS430などの耐熱性及び導電性を有
する金属によって形成され、上記背板41は同じく耐熱
性と導電性を有するカーボンによって形成されている。
【0049】図4に示すように、上記装置本体1の壁体
32の天井壁33の内面には一対の支持壁44が所定間
隔で平行に離間して垂設されている。各支持壁44の内
面には走行レール45が設けられている。この走行レー
ル45にはキャリア46が走行可能に支持されている。
【0050】上記キャリア46は図6に示すように角柱
状の可動体47を有する。この可動体47の両側面には
長手方向に沿って所定間隔でローラ48が設けられ、こ
のローラ48は上記走行レール45に転動可能に係合す
る。
【0051】上記可動体47には、その上面に歯面を露
出させたラック49が長手方向全長にわたって設けら
れ、下面には長手方向に所定間隔で3つのハンガ51が
設けられている。各ハンガ51はそれぞれ左右一対の係
合杆52が設けられている。
【0052】各ハンガ51の左右3つの係合杆52には
それぞれ上記ホルダ14がホルダ本体38の上端に設け
られた3つのフック53を着脱可能に係合させて吊持さ
れる。つまり、キャリア46の可動体47には、一対の
ホルダ14が左右に所定間隔で離間しかつ着脱可能に吊
り下げられる。
【0053】図4に示すように、上記一対の支持壁44
の上部には、長手方向に所定間隔で複数の回転軸55
(1つのみ図示)が回転可能に支持されている。この回
転軸55の一端部は装置本体1の側壁34から外部へ気
密に突出し、この突出端部は駆動源56に連結されてい
る。
【0054】上記回転軸55の中途部には上記ラック4
9に噛合するピニオン57が嵌着されている。それによ
って、上記回転軸55が駆動源56によって回転駆動さ
れると、上記ピニオン57とラック49を介して上記キ
ャリア46が走行レール45に沿って走行する。それに
よって、基板13を保持した一対のホルダ14は各成膜
室4〜6のヒータ12と高周波電極21との間を搬送さ
れることになる。
【0055】図4と図5に示すように、各ホルダ14の
下端にはガイドローラ58が回転軸線をほぼ垂直にして
設けられている。このガイドローラ58は各室3〜7の
内底部に設けられたガイドレール59に転動可能に係合
している。それによって、キャリア46により搬送され
るハンガ51が搬送方向と交差する横方向に振れるのを
制限している。なお、上記ガイドローラ58とガイドレ
ール59とでガイド手段を形成している。
【0056】図4と図7に示すように、第1乃至第3の
成膜室4〜6のヒータ12の一側面と他側面とには、上
部に上部アース部材61が設けられ、下部に下部アース
部材62が設けられている。
【0057】各アース部材61,62は、たとえば帯状
のステンレス鋼板を波形に成形してなり、この帯状鋼板
の谷の部分をヒータ12の各側面の上部と下部との幅方
向に沿って密着固定された帯状金属板からなる取付け板
63にスポット溶接などで固着して設けられている。そ
れによって、各アース部材61,62は、その波形状の
山の部分が弾性変形可能なばね部になっている。
【0058】上部アース部材61と下部アース部材62
とは複数箇所、たとえば長手方向両端部の2箇所が帯状
金属板からなる導通部材64によって電気的に導通され
ている。なお、ヒータ12が上述したように導電性を備
えた材料であるカーボンによって形成されているため、
各アース部材61,62は図示しないアース部材や上記
ヒータ12を介して装置本体1にアースされている。
【0059】図4に示すように、上記ホルダ本体38の
上記ヒータ12の側面に対向する背面には、このヒータ
12の側面に設けられた上部アース部材61と下部アー
ス部材62とにそれぞれ電気的に接触する帯板状の導電
部材からなる接触部材65が搬送方向のほぼ全長にわた
って設けられている。
【0060】上記ホルダ14がキャリア46によってヒ
ータ12と対向する位置に搬送されてくると、ホルダ本
体38の背面に設けられた接触部材65がヒータ12の
各側面に設けられた上部アース部材61と下部アース部
材62との山の部分を弾性変形させて接触する。
【0061】それによって、ホルダ14のホルダ本体3
8及びこのホルダ本体38に一体的に設けられた背板4
1が接触部材65、上下アース部材61,62、取付け
板63及びヒータ12を介して装置本体1にアースされ
る。
【0062】それと同時に、一対のホルダ14が各アー
ス部材61,62のばね作用によってハンガ51に支持
された上端を支点として下端がヒータ12の側面から離
れる方向に付勢されるから、その下端に設けられたガイ
ドローラ58がガイドレール59の側面に圧接する。
【0063】それによって、ホルダ14が所定の位置に
位置決めされ、このホルダ14に保持された基板13と
高周波電極21との対向状態が所定の状態に設定され
る。したがって、ホルダ14が各アース部材61,62
のばね作用によって位置決めされた状態において、基板
13に対して高周波電極21が平行に対向するよう、取
付け板36に対する高周波電極21の取付け状態を設定
しておけば、基板13を高周波電極21に対して平行に
なるよう位置決めすることが可能となる。
【0064】つぎに、上記構成の半導体装置の製造装置
によって基板13に半導体層を形成する手順について説
明する。
【0065】まず、加熱室3、第1の成膜室4、第2の
成膜室5及び第3の成膜室6に設けられたヒータ12に
通電し、これらの加熱室3及び成膜室4,5,6を所定
の温度に加熱制御する。また、第1乃至第3の成膜室4
〜6を所定の圧力に減圧する。
【0066】このような状態において、制御装置11に
よって運転を開始すると、加熱室3の入口のシャッタ9
が駆動されて加熱室3入口の連通孔8が開放される。そ
れと同時にキヤリア46が駆動され、このキャリア46
のハンガ51に吊持された、基板13を保持したホルダ
14が加熱室3に搬入される。その後、加熱室3のシャ
ッタ9が閉じ、加熱室3を所定の圧力に減圧する。
【0067】この時点で第1乃至第3の成膜室4〜6及
び取出し室7にホルダ14が存在すれば、それらのホル
ダ14は下流側の室に順次搬送され、また取出し室7の
ホルダ14は外部に取出されることになるが、以下では
1つのホルダ14が順次搬送される場合について説明す
る。
【0068】なお、ホルダ14の搬送は一タクトの一定
時間毎に行われるようになっている。
【0069】加熱室3にホルダ14が搬入されて一定時
間が経過すると、ホルダ14の搬送が行われる。つま
り、加熱室3のホルダ14が第1の成膜室4に搬送され
る。第1の成膜室4にホルダ14が搬送され、このホル
ダ14に保持された基板13が高周波電極21に対向す
る状態に位置決めされると、第1の成膜室4の高周波電
極21に通電されて原料ガスがプラズマ化される。それ
によって、ホルダ14に保持された基板3の透明導電膜
15上にp層16が成膜されることになる。
【0070】ついで、一定時間が経過すると、第1の成
膜室4のホルダ14は複数の第2の成膜室5のうちの、
最初(最も上流側)の成膜室5に搬入され、ここで基板
13が高周波電極21に対向する状態で位置決めされた
後、その基板13のp層16上にi層17が成膜され
る。i層17の成膜は複数の第2の成膜室5で順次繰り
返して行われる。それによって、i層17はp層16に
比べて十分に厚く成膜することができる。
【0071】複数の第2の成膜室5でi層17が所定の
厚さに成膜されると、その基板13を保持したホルダ1
4は第3の成膜室6に搬送される。ここで、上記基板1
3が高周波電極21に対向した状態で位置決めされた
後、その基板13のi層17上にn層18が成膜され
る。基板13にn層18が形成されると、その基板13
を保持したホルダ14は取出し室7を経て外部に取出さ
れ、次工程へ搬送されることになる。
【0072】なお、最初のホルダ14が加熱室3から第
1の成膜室4へ搬送されると、次のホルダ14が加熱室
3へ搬送されるため、全ての室3〜7でそれぞれの処理
が同時に行われることになり、また全ての室3〜7から
下流側の室へのホルダ14の搬送も同時に行われる。図
1、図2は各室3〜7にホルダ14が搬送されている状
態を示している。
【0073】キヤリア46によって基板13を保持した
ホルダ14が各成膜室3〜5に搬送されると、各ホルダ
14のホルダ本体38の背面に設けられた接触部材65
がヒータ12の各側面の上部と下部に設けられた上部ア
ース部材61と下部アース部材62とに弾性的に接触す
る。
【0074】それによって、各ホルダ14は、接触部材
65、上下アース部材61,62、取付け板63及びヒ
ータ12を介して装置本体1に確実にアースされること
になる。
【0075】そのため、基板13を高周波電極21に対
向させた状態で、この高周波電極21に高周波電力を供
給して基板と高周波電極21との対向面間にプラズマ放
電を発生させる際、上記ホルダ14のアースが確実に取
れていることで、高周波電極21と基板13との対向面
間以外の部分、たとえばヒータ12とハンガ51の間な
どに異常放電が発生するのを防止することができる。
【0076】それによって、高周波電極21へ入力され
る高周波電力のパワーに応じて成膜速度を速くすること
が可能となる。
【0077】上部アース部材61と下部アース部材62
とがホルダ14の背面の接触部材65に弾性的に接触す
ることで、キャリア46のハンガ51に上端を係合させ
て吊持されたホルダ14は下端部のガイドローラ58が
ガイドレール59の一側に当接して高周波電極21との
対向状態が位置決めされる。
【0078】つまり、ホルダ14がキャリア46のハン
ガ51に搬送方向と交差する左右方向にがた付きのある
状態で吊持されていても、このホルダ14は上下アース
部材61,62の弾力性によってがつ付きのない一定の
状態で高周波電極21に対向させて位置決めすることが
できる。
【0079】そのため、ホルダ14に保持された基板1
3を高周波電極21に平行に対向させることが可能とな
るから、そのことによって基板13に半導体膜を均一な
厚さで形成することが可能となる。
【0080】つまり、上部アース部材61と下部アース
部材62とは、ホルダ14のアースを確実に取るととも
に、ホルダ14を弾性的に付勢し、基板13と高周波電
極21とを平行になるようホルダ14を位置決めする機
能を有する。
【0081】上記ヒータ12の一側面と他側面とに設け
られた上記上部アース部材61と下部アース部材62と
は、導通部材64によって電気的に導通されている。そ
のため、上部アース部材61と下部アース部材62とに
よるホルダ14のアースが上記導通部材64によって、
より一層確実に行なわれることになるから、そのことに
よっても、異常放電の発生を防止して成膜速度の向上を
図ることができる。
【0082】下記[表1]は、ホルダ14を本件発明の
ように上部アース部材61と下部アース部材62とによ
って強制的にアースした場合と、強制的なアースなしの
場合とで高周波電極21に投入する高周波電力のパワー
を変化させ成膜したときに、異常放電が発生するか否か
を観察した結果を示す。
【0083】なお、成膜条件は、高周波電極21と基板
13との対向間隔が8mm、高周波電力の周波数は1
3.56MHz、成膜室に供給される原料ガスの圧力は
1200Pa、ガス種はシラン:水素を1:100の割
合で混合したものである。
【0084】
【表1】
【0085】この[表1]から明らかなように、ホルダ
14を強制的にアースしない場合、高周波電極21への
高周波電力の投入パワーが1.0KW/mのときには
異常放電が発生しなかったが、投入パワーを2.0KW
/m以上にすると異常放電が発生することが確認され
た。
【0086】これに対してホルダ14を強制的にアース
した場合には、高周波電極21への投入パワーが1.0
KW/m〜7.0KW/mの範囲で異常放電が発生
することがなかった。すなわち、ホルダ14を強制的に
アースすることで、異常放電の発生を招くことなく高周
波電極21への投入パワーを高めることができるから、
その投入パワーに応じて成膜速度を向上させることがで
きることになる。
【0087】ホルダ14を強制的にアースしない場合に
は、基板13と高周波電極21との平行度は2.4mm
であったが、本件発明のように上部アース部材61と下
部アース部材62とをホルダ14に弾性的に接触させる
と、これらの平行度を1.0mmに向上させることがで
きた。つまり、ホルダ14を強制的にアースすること
で、上部アース部材61と下部アース部材62とをホル
ダ14に弾性的に接触させてホルダ14を位置決めする
と、基板13と高周波電極21との平行度を向上させる
ことができる。
【0088】ここでいう平行度とは、基板13の板面
と、高周波電極21の板面との間の距離の最大値と最小
値との差である。
【0089】下記[表2]はホルダ14を強制的にアー
スしない場合と、アースした場合とにおいて、基板13
と高周波電極21との対向間隔を変化させ、5KWの投
入パワーで、910mm×455mmの大きさの矩形状
の基板13に多結晶シリコン膜を厚さ約2μmで成膜し
たときの膜厚分布、つまり膜厚のばらつきを測定した結
果である。
【0090】なお、基板13と高周波電極21との対向
間隔によって成膜室のガス圧は変化させた。また、太陽
電池に使用する半導体膜の膜厚分布は±10%以内であ
ることがその性能上、要求されている。
【0091】
【表2】
【0092】この[表2]から明らかなように、ホルダ
14を上下のアース部材61,62によって強制的にア
ースしない場合には、基板13と高周波電極21との対
向間隔が12mmであっても、膜厚分布は±12%で、
対向間隔がそれ以下になればなる程、膜厚分布が大きく
なることが測定された。
【0093】これに対し、ホルダ14を上下のアース部
材61,62によって強制的にアースした場合、つまり
ホルダ14の上下のアース部材61,62に接触させて
位置決めした場合には、基板13と高周波電極21との
対向間隔が12〜6mmの範囲で膜厚分布が±10%以
内であった。
【0094】以上のことにより、ホルダ14を強制的に
アースすることで、ホルダ14に保持された基板13と
高周波電極21との平行度を向上させることができるた
め、基板13と高周波電極21との対向間隔が12〜6
mmの範囲で、膜厚分布を±10%以内にすることがで
きることが確認された。
【0095】つまり、ホルダ14を上下のアース部材6
1,62によって強制アースすることで基板13と、高
周波電極21との対向間隔を狭くしても所定の範囲内の
膜厚分布で成膜することが可能となるから、そのことに
よっても成膜速度を向上させることが可能となる。
【0096】上記一実施の形態では、帯板状の鋼板を波
形状に形成した上下のアース部材61,62をアース手
段として用いたが、図8に示すように取付け板63に所
定間隔で複数のコイルスプリング71の一端を固着し、
このコイルスプリング71の他端に周辺部がアール状に
形成された蓋部材72を固着したものをアース手段とし
て用いるようにしてもよい。
【0097】つまり、アース手段は、ホルダ14のホル
ダ本体38の背面に弾性的に接触し、このホルダ本体3
8及びホルダ本体38に設けられた背板41を強制的に
アースするとともに、ホルダ14を高周波電極21に対
して所定の対向状態で位置決めできるものであればよ
い。
【0098】また、上下のアース部材をホルダ14の電
気的なアースと、高周波電極との対向状態を位置決めす
る位置決めとに兼用したが、上記ホルダのアースと位置
決めとを別々のばね状部材で行なうようにしてもよい。
【0099】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、基板が
電極に対向する状態において、基板を保持したホルダを
強制的にアースするようにした。
【0100】そのため、電極に供給する高周波電力のパ
ワーを増大させても、基板と電極との対向面間以外の部
分でプラズマ放電が発生するのを防止することが可能と
なるから、電極に供給する高周波電力のパワーを増大さ
せて成膜速度を向上させることができる。
【0101】また、基板が電極に対向する位置におい
て、基板を保持したホルダに接触することで、基板と電
極との対向状態を一定に維持することができる。
【0102】そのため、基板と電極との平行度を高め、
これらの対向間隔を狭くしても基板に形成される膜厚分
布を一定の範囲内に維持することができる。言い換えれ
ば、基板と電極との対向間隔を小さくしても、膜厚精度
を維持できるから、対向間隔を小さくして成膜速度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す半導体装置の製
造装置の全体構成を示す一部断面した側面図。
【図2】半導体装置の製造装置の全体構成を示す横断
面。
【図3】薄膜太陽電池の一部分を示す拡大断面図。
【図4】成膜室の拡大縦断面図。
【図5】ホルダの断面図。
【図6】キャリアの斜視図。
【図7】ヒータの斜視図。
【図8】この発明の他の実施の形態のばね状部材が設け
られたヒータの断面図。
【符号の説明】
3…加熱室 4…第1の成膜室 5…第2の成膜室 6…第3の成膜室 13…基板 14…ホルダ 21…高周波電極 23,24…原料ガスの供給管 38…ホルダ本体 46…キャリア 61…上部アース部材 62…下部アース部材 64…導通部材 65…接触部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成膜室に搬送された基板に成膜するプラ
    ズマ成膜装置において、 上記基板を保持可能であるとともに搬送駆動されるホル
    ダと、 上記成膜室に成膜用の原料ガスを供給する供給手段と、 上記成膜室に設けられ上記基板が対向した状態において
    通電されることで上記成膜室にプラズマを発生させる電
    極と、 少なくとも上記基板が上記電極に対向する状態において
    上記ホルダと接触してこのホルダをアースするアース手
    段とを具備したことを特徴とするプラズマCVD装置。
  2. 【請求項2】 上記アース手段は、上記基板が上記電極
    に対向する位置において基板と電極との対向状態を一定
    に維持する位置決め手段を兼ねていることを特徴とする
    請求項1記載のプラズマCVD装置。
  3. 【請求項3】 成膜室に搬送された基板に成膜するプラ
    ズマ成膜装置において、 上記基板を保持可能であるとともに搬送駆動されるホル
    ダと、 上記成膜室に成膜用の原料ガスを供給する供給手段と、 上記成膜室に設けられ上記基板が対向した状態において
    通電されることで上記成膜室にプラズマを発生させる電
    極と、 上記基板が上記電極に対向する位置において上記ホルダ
    に接触してこれらの対向状態を一定に維持する位置決め
    手段とを具備したことを特徴とするプラズマCVD装
    置。
  4. 【請求項4】 上記アース手段は、ばね状部材であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプラズマCVD装置。
  5. 【請求項5】 上記アース手段は、上記ホルダの搬送方
    向と交差する上下方向の上部をアースする上部アース部
    材と、上記上下方向の下部をアースする下部アース部材
    と、上部アース部材と下部アース部材とを電気的に導通
    させる導通部材とを備えていることを特徴とする請求項
    1記載のプラズマCVD装置。
  6. 【請求項6】 上記成膜室には、上記基板を加熱するヒ
    ータが設けられ、 上記アース手段は上記ホルダと上記ヒータとのいずれか
    一方に設けられ、他方には上記アース手段に電気的に接
    触する接触部材が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のプラズマCVD装置。
  7. 【請求項7】 成膜室に搬送された基板に成膜するプラ
    ズマ成膜装置において、 上記基板を保持可能であるとともに搬送駆動されるキャ
    リアにほぼ平行に吊り下げられた一対のホルダと、 上記成膜室に成膜用の原料ガスを供給する供給手段と、 上記成膜室に上記一対のホルダの間に位置するよう設け
    られ成膜室に搬送された上記基板を加熱するヒータと、 上記成膜室に設けられ一対のホルダに保持された上記基
    板がそれぞれ対向した状態において通電されることで上
    記成膜室にプラズマを発生させる一対の電極と、 上記成膜室に設けられ上記キャリアに吊り下げられた一
    対のホルダの下端部を移動可能にガイドするガイド手段
    と、 少なくとも上記基板が上記電極に対向した状態において
    各ホルダに接触してこれらホルダを電気的にアースする
    とともに各ホルダに保持された基板と上記電極との対向
    状態を一定に維持するアース手段とを具備したことを特
    徴とするプラズマCVD装置。
  8. 【請求項8】 基板をホルダに保持して成膜室に搬送す
    ることで、この基板に成膜するプラズマ成膜方法におい
    て、 基板を上記成膜室に搬送しこの成膜室に設けられた電極
    に対向するよう位置決めする工程と、 上記成膜室に成膜用の原料ガスを供給する工程と、 上記電極に通電して上記成膜室にプラズマを発生させ上
    記基板に薄膜を形成する工程と、 基板に薄膜を形成するに先立って上記ホルダを強制的に
    アースする工程とを具備したことを特徴とするプラズマ
    CVD方法。
  9. 【請求項9】 上記ホルダを強制的にアースすると同時
    に、このホルダに保持された基板を上記電極に対して所
    定の状態に位置決めすることを特徴とする請求項8記載
    のプラズマCVD方法。
  10. 【請求項10】 上記成膜室に供給される原料ガスの圧
    力は500Pa以上、基板と電極との対向間隔は12m
    m以下、上記電極に印加される電圧はパワーが2KW以
    上で、周波数が13MHz以上であることを特徴とする
    請求項8記載のプラズマCVD方法。
  11. 【請求項11】 シリコン系光電変換層を有する薄膜太
    陽電池において、 請求項8記載のプラズマCVD方法によって上記シリコ
    ン系光電変換層が形成されたことを特徴とする薄膜太陽
    電池。
  12. 【請求項12】 シリコン系光電変換層を有する薄膜太
    陽電池において、 請求項1記載のプラズマCVD装置によって上記シリコ
    ン系光電変換層が形成されたことを特徴とする薄膜太陽
    電池。
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