JP2002270464A - セラミックコンデンサ - Google Patents

セラミックコンデンサ

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JP2002270464A
JP2002270464A JP2001072828A JP2001072828A JP2002270464A JP 2002270464 A JP2002270464 A JP 2002270464A JP 2001072828 A JP2001072828 A JP 2001072828A JP 2001072828 A JP2001072828 A JP 2001072828A JP 2002270464 A JP2002270464 A JP 2002270464A
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ceramic capacitor
terminal
capacitor element
metal
melting point
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JP2001072828A
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Katsuhiko Igarashi
克彦 五十嵐
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミックコンデンサ素子の脱落を防止でき、
かつ、引っ張り強度の低下を回避し得るセラミックコン
デンサを提供する。 【解決手段】セラミックコンデンサ素子110は、相対
する両側端面に端子電極111、112を有する。セラ
ミックコンデンサ素子150も、相対する両側端面に端
子電極151、152を有する。セラミックコンデンサ
素子110、150は順次に重ねられている。第1の接
合材41、51は、最上段に位置するセラミックコンデ
ンサ素子110の端子電極111、112と、金属端子
2、3とを接合している。第2の接合材42、52は、
第1の接合材41、51の融点T1よりも高い融点T2
を有し、最下段に位置するセラミックコンデンサ素子1
50の端子電極151、152と、金属端子2、3とを
接合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックコンデ
ンサに関する。本発明に係るセラミックコンデンサは、
例えば、スイッチング電源用の平滑用コンデンサとして
用いられる。
【0002】
【従来の技術】セラミックコンデンサの構成として、例
えば、特開平11−40454号公報に開示されている
ように、相対する両側端面に端子電極を有したセラミッ
クコンデンサ素子を複数用い、これらのセラミックコン
デンサ素子を互いに重ね、はんだまたは導電性樹脂等の
接合材により、それぞれのセラミックコンデンサ素子の
端子電極を金属端子に接合した構成が知られている。
【0003】一般に、セラミックコンデンサを基板等に
はんだ付けするとき、セラミックコンデンサは、リフロ
ー工程で高温雰囲気にさらされる。この高温雰囲気下に
おいて、セラミックコンデンサ素子の端子電極と、金属
端子とを接合する接合材が溶融し、セラミックコンデン
サ素子が脱落する恐れがある。
【0004】セラミックコンデンサ素子の脱落を防止す
る手段としては、複数のセラミックコンデンサ素子の全
てにおいて、高融点の接合材により、端子電極を金属端
子に接合することも考えられる。しかし、この構成の場
合、セラミックコンデンサの引っ張り強度が低下する恐
れがある。
【0005】上述したセラミックコンデンサ素子の脱
落、及び、セラミックコンデンサの引っ張り強度の低下
は、何れも、セラミックコンデンサを実装する上で問題
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、リフ
ロー工程等で高温雰囲気にさらされてもセラミックコン
デンサ素子の脱落を防止し得るセラミックコンデンサを
提供することである。
【0007】本発明のもう一つの課題は、引っ張り強度
の低下を回避し得るセラミックコンデンサを提供するこ
とである。
【0008】本発明の更にもう一つの課題は、実装性に
優れたセラミックコンデンサを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るセラミックコンデンサは、複数のセ
ラミックコンデンサ素子と、少なくとも一対の金属端子
と、第1の接合材と、第2の接合材とを含む。
【0010】前記複数のセラミックコンデンサ素子は、
相対する両側端面に端子電極を有し、順次に重ねられて
いる。前記金属端子のそれぞれは、前記端子電極に接続
されている。
【0011】前記第1の接合材は、前記複数のセラミッ
クコンデンサ素子のうち、最上段に位置するセラミック
コンデンサ素子の前記端子電極と、前記金属端子とを接
合している。
【0012】前記第2の接合材は、前記第1の接合材の
融点よりも高い融点を有し、前記複数のセラミックコン
デンサ素子のうち、最下段に位置するセラミックコンデ
ンサ素子の前記端子電極と、前記金属端子とを接合して
いる。
【0013】一般に、セラミックコンデンサを基板等に
はんだ付けするとき、セラミックコンデンサは、リフロ
ー工程で高温雰囲気にさらされる。
【0014】本発明において、最下段のセラミックコン
デンサ素子を金属端子に接合する第2の接合材は、最上
段のセラミックコンデンサ素子を金属端子に接合する第
1の接合材よりも融点の高いものを用いる。これによっ
て、第1の接合材が溶融するような雰囲気温度において
も第2の接合材の溶融を回避し、最下段のセラミックコ
ンデンサ素子の金属端子に対する固定状態を維持するこ
とができる。
【0015】従って、第1の接合材が溶融し、第1の接
合材により固定されるべき最上段のセラミックコンデン
サ素子が浮動するような雰囲気温度でも、浮動したセラ
ミックコンデンサ素子を、最下段のセラミックコンデン
サ素子によって支持し、セラミックコンデンサ素子の脱
落を防止することが可能となる。
【0016】しかも、発明者の実験によれば、上記構成
のセラミックコンデンサは、セラミックコンデンサ素子
の脱落を防止するのみならず、引っ張り強度の低下を回
避することもできることが確認された。従って、実装性
に優れたセラミックコンデンサが得られる。
【0017】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図面を参照し、更に具体的に説明する。添付図
面は単に例を示すに過ぎない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るセラミックコ
ンデンサの正面部分断面図、図2は図1に図示したセラ
ミックコンデンサの正面断面図である。図1及び図2に
図示されたセラミックコンデンサは、複数のセラミック
コンデンサ素子110、150と、一対の金属端子2、
3とを含む。
【0019】1つのセラミックコンデンサ素子110
は、長さ方向において相対する両側端面に端子電極11
1、112を有する。同様に、もう1つのセラミックコ
ンデンサ素子150も、長さ方向において相対する両側
端面に端子電極151、152を有する。これらのセラ
ミックコンデンサ素子110、150は、順次に重ねら
れている。図示のセラミックコンデンサは、2個のセラ
ミックコンデンサ素子110、150を備えているが、
実施例と異なり、3個以上のセラミックコンデンサ素子
を備えてもよい。
【0020】金属端子2は、中間部に曲げ部22を有
し、曲げ部22の先の一端21が端子電極111、15
1に接続され、曲げ部22の後方に、外部と接続される
端子部23を有する。金属端子3も、中間部に曲げ部3
2を有し、曲げ部32の一端31が端子電極112、1
52に接続され、曲げ部32の後方に外部と接続される
端子部33を有する。金属端子2、3は電気抵抗が低
く、しかもバネ性に優れた材料によって構成する。板厚
は、限定するものではないが、代表的には0.1mm程
度である。
【0021】図3は金属端子2、3の断面構造の一例を
示す拡大部分断面図である。図示された金属端子2、3
は、例えば、Feが55〜70wt%で、Niが30〜
45wt%の合金で構成された基体200の表面に、N
iめっき膜300及びAgめっき膜400の2層のめっ
き膜を付着させてある。基体200の構成材料として
は、次に述べる金属材料も使用できる。
【0022】アンバー(Fe−Ni合金) 線膨張係数α=1〜2×10-6/℃ 42アロイ(登録商標)(Fe58wt%、Ni42w
t%) 線膨張係数α=4〜5×10-6/℃ Ru 線膨張係数α=6.8×10-6/℃ ニモニック80(登録商標) 線膨張係数α=11.7×10-6/℃ Pt 線膨張係数α=9×10-6/℃ Pd 線膨張係数α=10.6×10-6/℃ チタン 線膨張係数α=9×10-6/℃ 炭素銅:線膨張係数α=10〜13×10-6/℃ 再び、図1、図2を参照すると、順次に重ねられたセラ
ミックコンデンサ素子110、150のうち、セラミッ
クコンデンサ素子110が最上段に位置し、セラミック
コンデンサ素子150が最下段に位置している。ここ
で、上段及び下段とは、セラミックコンデンサの基板等
への実装工程を考慮したときの意味であり、例えば、金
属端子2、3の端子部23、33を基準にして、セラミ
ックコンデンサ素子110が上段位置を占め、セラミッ
クコンデンサ素子150が下段位置を占める。
【0023】最上段に位置するセラミックコンデンサ素
子110は、第1の接合材41、51によって、金属端
子2、3に接合されている。具体的には、このセラミッ
クコンデンサ素子110に備えられた端子電極111、
112が、第1の接合材41、51によって、金属端子
2、3の一端21、31に接合されている。第1の接合
材41、51は、端子電極111、112と、金属端子
2、3の一端21、31との間に介在し、両者111−
21、112−31を接合している。
【0024】第1の接合材41、51は、第1のはんだ
により構成されている。第1のはんだの具体例として
は、Sn−3.5Ag、Sn−5Sb、Sn−10S
b、Sn−9Zn等を挙げることができる。これらのは
んだ材料を用いた場合、第1の接合材41、51の融点
T1は200℃前後となる。
【0025】一方、最下段に位置するセラミックコンデ
ンサ素子150は、第2の接合材42、52によって、
金属端子2、3に接合されている。具体的には、このセ
ラミックコンデンサ素子150に備えられた端子電極1
51、152が、第2の接合材42、52によって、金
属端子2、3の一端21、31に接合されている。第2
の接合材42、52は、端子電極151、152と、金
属端子2、3の一端21、31との間に介在し、両者1
51−21、152−31を接合している。
【0026】第2の接合材42、52は、第2のはんだ
により構成されている。第2のはんだとしては、例え
ば、Sn−75Ag、Sn−7Ag−34Cu、Sn−
45Sb等を挙げることができる。これらのはんだ材料
の融点は何れも260℃前後であり、上述した第1の接
合材41、51の融点T1(200℃前後)よりも高く
設定できる。
【0027】図4は図1に図示したセラミックコンデン
サを回路基板上に実装する工程を示す部分断面図であ
る。セラミックコンデンサは、回路基板70の上に搭載
される。回路基板70の表面には導体パターン71、7
2が設けられている。セラミックコンデンサに備えられ
た金属端子2の端子部23がはんだ81によって導体パ
ターン71にはんだ付けされ、金属端子3の端子部33
がはんだ82によって導体パターン72にはんだ付けさ
れる。
【0028】図4に示すように、セラミックコンデンサ
を回路基板70にはんだ付けするとき、セラミックコン
デンサは、リフロー工程で高温雰囲気にさらされる。
【0029】本発明において、最下段のセラミックコン
デンサ素子150を金属端子2、3に接合する第2の接
合材42、52は、最上段のセラミックコンデンサ素子
110を金属端子2、3に接合する第1の接合材41、
51よりも融点の高いものを用いる。これによって、第
1の接合材41、51が溶融するような雰囲気温度でも
第2の接合材42、52の溶融を回避し、最下段のセラ
ミックコンデンサ素子150の金属端子2、3に対する
固定状態を維持することができる。
【0030】従って、第1の接合材41、51が溶融
し、第1の接合材41、51により固定されるべき最上
段のセラミックコンデンサ素子110が浮動するような
雰囲気温度でも、浮動したセラミックコンデンサ素子1
10を、最下段のセラミックコンデンサ素子150によ
って支持し、セラミックコンデンサ素子110の脱落を
防止することが可能となる。
【0031】しかも、発明者の実験によれば、上記構成
のセラミックコンデンサは、セラミックコンデンサ素子
110の脱落を防止するのみならず、引っ張り強度の低
下を回避することができる。従って、実装性に優れたセ
ラミックコンデンサが得られる。
【0032】次に実施例及び比較例を挙げて、本発明の
効果を説明する。
【0033】<実施例1>図1、図2に図示したセラミ
ックコンデンサにおいて、最上段のセラミックコンデン
サ素子110の端子電極111、112を金属端子2、
3に接合するため、第1の接合材41、51としてSn
−3.5Agを用いた。更に、最下段のセラミックコン
デンサ素子150の端子電極151、152を金属端子
2、3に接合するため、第2の接合材42、52として
Sn−75Agを用いた。
【0034】上述したセラミックコンデンサを用いて、
260℃の温度環境のもと、荷重による落下試験を行っ
た。荷重は5g、10g、15g及び20gとした。各
荷重毎に30個のサンプルNo.1〜30、31〜60、
61〜90、91〜120を用意した。更に、上述のコ
ンデンサを用いて、常温の温度環境のもと、引っ張り強
度試験を行った。引っ張り強度試験にはサンプルNo.1
21〜150を用意した。落下試験の結果及び引っ張り
強度試験の結果を表1に示す。表1において、落下個数
は、個/サンプル数で示してあり、引っ張り強度は、3
0個のサンプルNo.121〜150による平均値で示し
てある。
【0035】<実施例2>図1、図2に図示したセラミ
ックコンデンサにおいて、最上段のセラミックコンデン
サ素子110の端子電極111、112を金属端子2、
3に接合するため、第1の接合材41、51としてSn
−5Sbを用いた。更に、最下段のセラミックコンデン
サ素子150の端子電極151、152を金属端子2、
3に接合するため、第2の接合材42、52としてSn
−75Agを用いた。
【0036】上述したセラミックコンデンサについて、
先の実施例1と同様に、荷重による落下試験を行った。
各荷重毎に30個のサンプルNo.151〜180、18
1〜210、211〜240、241〜270を用意し
た。更に、サンプルNo.271〜300を用いて、引っ
張り強度試験を行った。落下試験の結果及び引っ張り強
度試験の結果を表2に示す。表2において、落下個数
は、個/サンプル数で示してあり、引っ張り強度は、3
0個のサンプルNo.271〜300による平均値で示し
てある。
【0037】<比較例1>図1、図2において、最上段
のセラミックコンデンサ素子110の端子電極111、
112を金属端子2、3に接合するのにSn−3.5A
gを用いた。更に、最下段のセラミックコンデンサ素子
150の端子電極151、152を金属端子2、3に接
合するのにSn−3.5Agを用いた。
【0038】得られたサンプルについて、先の実施例1
と同様に、落下試験を行った。各荷重毎に30個のサン
プルNo.301〜330、331〜360、361〜3
90、391〜420を用意した。更に、サンプルNo.
421〜450を用いて、引っ張り強度試験を行った。
落下試験の結果及び引っ張り強度試験の結果を表3に示
す。表3において、落下個数は、個/サンプル数で示し
てあり、引っ張り強度は、30個のサンプルNo.421
〜450による平均値で示してある。
【0039】<比較例2>図1、図2において、最上段
のセラミックコンデンサ素子110の端子電極111、
112を金属端子2、3に接合するのにSn−5Sbを
用いた。更に、最下段のセラミックコンデンサ素子15
0の端子電極151、152を金属端子2、3に接合す
るのにSn−5Sbを用いた。
【0040】得られたサンプルについて、先の実施例1
と同様に、落下試験を行った。各荷重毎に30個のサン
プルNo.451〜480、481〜510、511〜5
40、541〜570を用意した。更に、サンプルNo.
571〜600を用いて、引っ張り強度試験を行った。
落下試験の結果及び引っ張り強度試験の結果を表4に示
す。表4において、落下個数は、個/サンプル数で示し
てあり、引っ張り強度は、30個のサンプルNo.571
〜600による引っ張り強度の平均値で示してある。
【0041】<比較例3>図1、図2において、最上段
のセラミックコンデンサ素子110の端子電極111、
112を金属端子2、3に接合するのにSn−75Ag
を用いた。更に、最下段のセラミックコンデンサ素子1
50の端子電極151、152を金属端子2、3に接合
するのにSn−75Agを用いた。
【0042】得られたサンプルについて、先の実施例1
と同様に、落下試験を行った。各荷重毎に30個のサン
プルNo.601〜630、631〜660、661〜6
90、691〜720を用意した。更に、サンプルNo.
721〜750を用いて、引っ張り強度試験を行った。
落下試験の結果及び引っ張り強度試験の結果を表5に示
す。表5において、落下個数は、個/サンプル数で示し
てあり、引っ張り強度は、30個のサンプルNo.721
〜750による引っ張り強度の平均値で示してある。
【0043】まず、落下試験の結果を検討する。表3に
示すように、比較例1のサンプルNo.301〜420
は、5gの荷重では落下はしないが、10g以上の荷重
が加わると、落下するものが生じ、20gの荷重では、
30個のサンプル中の落下個数が16個になり、50%
を越える落下率(53.3%)となる。
【0044】また、表4に示すように、比較例2のサン
プルNo.451〜570は、5gの荷重では落下はしな
いが、10g以上の荷重が加わると、落下するものが生
じ、20gの荷重では、30個のサンプル中の落下個数
が13個になり、約43%の落下率となる。
【0045】これに対して、表1、表2に示すように、
本発明の実施例1、実施例2に属するサンプルNo.1〜
120、151〜270の全てが、20gの荷重を受け
ても、セラミックコンデンサ素子は落下しなかった。
【0046】次に、引っ張り強度試験の結果を説明す
る。表3、表4を参照すると、比較例1のサンプルNo.
421〜450、比較例2のサンプルNo.571〜60
0は、それぞれ、引っ張り強度が22(N)、21
(N)である。
【0047】ここで表5を参照すると、比較例5のサン
プルNo.721〜750は、引っ張り強度が上記比較例
1、2よりもかなり小さく、13(N)である。この比
較例5で理解されるように、最上段のセラミックコンデ
ンサ素子110の端子電極111、112と金属端子
2、3との接合、及び、最下段のセラミックコンデンサ
素子150の端子電極151、152と金属端子2、3
との接合の両方に、Sn−75Ag(融点475℃)等
の高融点のはんだを用いると、引っ張り強度が低下して
しまう。
【0048】これに対して、表1、表2に示すように、
本発明の実施例1に属するサンプルNo.121〜15
0、271〜300は、それぞれ、引っ張り強度が20
(N)、18(N)であり、引っ張り強度の低下が回避
されている。このように、最上段のセラミックコンデン
サ素子110の端子電極111、112を金属端子2、
3に接合する第1の接合材41、51に低融点のはんだ
を用い、かつ、最下段のセラミックコンデンサ素子15
0の端子電極151、152を金属端子2、3に接合す
る第2の接合材42、52に高融点のはんだを用いる
と、高温雰囲気におけるセラミックコンデンサ素子の脱
落を防止すると同時に、引っ張り強度の低下を回避する
ことができる。従って、実装性に優れたセラミックコン
デンサが得られる。
【0049】再び、図1及び図2を参照して説明する。
セラミックコンデンサ素子110は、セラミック誘電体
基体100の内部に多数(例えば100層)の内部電極
101、102を有する。内部電極101は一端が端子
電極111に接続され、他端が自由端になっている。内
部電極102は一端が端子電極112に接続され、他端
が自由端になっている。端子電極111、112、内部
電極101、102およびセラミック誘電体基体100
の構成材料およびその製造方法等は周知である。典型的
な例では、セラミックコンデンサ素子110は、鉛系複
合ペロブスカイトのセラミック誘電体の内部にAg−P
dよりなる内部電極101、102を有し、セラミック
誘電体の相対する両側端部にガラスフリットを含んだA
gペーストの焼き付け電極でなる端子電極111、11
2を有する。
【0050】好ましくは、内部電極101は、その自由
端と端子電極112との間に、間隔△L1が生じるよう
に形成する。内部電極102は、その自由端と端子電極
11との間に、間隔△L2が生じるように形成する。間
隔△L1および△L2は、自由端と端子電極11、12
との間の最短距離で与えられる。具体的には、間隔△L
1は、端子電極112の内、セラミック誘電体基体10
0の表面および裏面に付着されている垂れ部分114の
先端からセラミック誘電体基体100の厚み方向に引か
れた線分S11と、自由端の先端からセラミック誘電体
基体100の厚み方向に引かれた線分S12との間の間
隔として与えられる。
【0051】間隔△L2は、端子電極111の内、セラ
ミック誘電体基体100の表面および裏面に付着されて
いる垂れ部分113の先端からセラミック誘電体基体1
00の厚み方向に引かれた線分S21と、自由端の先端
からセラミック誘電体基体100の厚み方向に引かれた
線分S22との間の間隔として与えられる。
【0052】図2において、セラミックコンデンサ素子
110は、内部電極101、102の電極面が水平面と
平行となる横配置となっているが、図2の位置からセラ
ミックコンデンサ素子110を約90度回転させて、内
部電極101、102の電極面が水平面に対して垂直と
なる縦配置としてもよい。
【0053】もう1つのセラミックコンデンサ素子15
0の構成も、上述したセラミックコンデンサ素子110
の構成と同様であるので説明を省略する。
【0054】金属端子2、3のそれぞれは、一端21、
31が、セラミックコンデンサ素子110の端子電極1
11、112に接続され、中間部に曲げ部22、32を
有し、曲げ部22、32の先に外部と接続される端子部
23、33を有する。
【0055】かかる構造の金属端子2、3は、中間部に
設けられた曲げ部22、32により、回路基板70の導
体パターン72と接続される端子部23、33からセラ
ミックコンデンサ素子110の端子電極111、112
に接続された一端21、31までの長さが、中間部に設
けられた曲げ部22、32により拡大される。
【0056】しかも、曲げ部22、32が一種のスプリ
ング作用を奏する。このため、回路基板70の撓みおよ
び熱膨張を、確実に吸収し、セラミックコンデンサ素子
110に生じる機械的応力および熱応力を低減し、セラ
ミックコンデンサ素子110にクラックが発生するのを
阻止することができる。従って、アルミニウム回路基板
70に実装されることの多いスイッチング電源用平滑コ
ンデンサとして用いた場合でも、クラックの発生、それ
に起因する発火の危険を回避することができる。
【0057】また、回路基板70の撓みおよび熱膨張
を、金属端子2、3に設けた曲げ部22、32によって
吸収し、セラミックコンデンサ素子110に機械的応力
および熱応力を生じさせないようにするものであり、折
り返しによって、高さ増大を回避することができる。こ
のため、金属端子2、3について、高さを増大させず
に、回路基板70側端子部23、33からセラミックコ
ンデンサ素子110取り付け部までの長さを増大させ、
回路基板70の撓みおよび熱膨張に対する吸収作用を改
善し、セラミックコンデンサ素子110に発生する機械
的応力、及び、熱応力を低減することができる。
【0058】図1及び図2の実施例において、金属端子
2、3は端子部23、33を有する。端子部23、33
は、複数のセラミックコンデンサ素子110、150の
うち、最下段に位置するセラミックコンデンサ素子15
0の下側に間隔をおいて配置されている。このような構
造であると、端子部23、33による基板占有面積の増
大を抑え、実装面積を最小にしたコンデンサを得ること
ができる。
【0059】また、金属端子2の曲げ部22は、第1の
曲げ部221と、第2の曲げ部222とを含んでいる。
第1の曲げ部221では、斜め下方向に折り曲げられて
いる。金属端子2は、先端部から第1の曲げ部221に
至る部分が、端子電極111に接続されている。
【0060】第2の曲げ部222において、端子部23
が最下段のセラミックコンデンサ素子150に近付づく
方向に折り曲げられている。金属端子2の端子部23
は、最下段のセラミックコンデンサ素子150の下側に
間隔G01をおいて配置されており、これにより、端子
部23による基板占有面積の増大を抑え、実装面積を最
小にしてある。
【0061】同様に、金属端子3の曲げ部32は、第1
の曲げ部321と、第2の曲げ部322とを含んでい
る。第1の曲げ部321では、端面と平行する方向に折
り曲げられている。金属端子3は、先端部から第1の曲
げ部321に至る部分が、端子電極112に接続されて
いる。第2の曲げ部322において、端子部33が最下
段のセラミックコンデンサ素子150に近付づく方向に
折り曲げられている。金属端子3の端子部33は、最下
段のセラミックコンデンサ素子150の下側に間隔G0
2をおいて配置されており、これにより、端子部33に
よる基板占有面積の増大を抑え、実装面積を最小にして
ある。
【0062】上記構造によれば、第1の曲げ部221、
321、第2の曲げ部222、322から端子部23、
33に至る部分が、スプリング作用を持つようになり、
そのスプリング作用によって、基板の撓みおよび熱膨張
を吸収することができる。
【0063】更に、内部電極101の自由端と端子電極
112との間に、間隔△L1を生じさせ、内部電極10
2の自由端と端子電極111との間に、間隔△L2を生
じさせている構造の場合、クラックや、破壊等を生じ易
い金属端子と導電性接着剤との界面、および、導電性接
着剤の塗布領域付近に、内部電極101と内部電極10
2の重なりが存在しない。このため、クラックによるシ
ョート、および、それに起因する発火等を生じる危険性
が激減する。
【0064】金属端子2、3は、好ましくは、破断に至
るまでの伸びが10(%)以上であるものを用いる。こ
のような金属端子2、3を用いると、温度変化環境下に
おいて、セラミックコンデンサに発生する熱応力を、金
属端子の伸びによって緩和することができる。このた
め、温度変化環境下で使用された場合でも、はんだまた
はセラミックに亀裂やクラック等の欠陥が発生するのを
抑制することができる。
【0065】図1および図2において、第1の曲げ部2
21、321は、くさび状に曲げられているが、90度
以外の角度、明確な角度を持たない形状、例えば、円弧
状に曲げてもよい。
【0066】本発明では、第2の接合材42、52の融
点T2を、第1の接合材41、51の融点T1よりも高
い値に設定することが基本であり、この基本要件を満た
す手段として、上述した実施例の他、種々の態様が考え
られる。その例を以下に示す。
【0067】第1の態様は、図1〜図4に示した構成に
おいて、第2の接合材42、52を、第1の金属成分
と、第2の金属成分とを含有するはんだで構成すること
である。第1の接合材41、51としては共晶はんだを
用いることができる。
【0068】第1の金属成分は、第2の金属成分の融点
よりも低い融点を持つ。はんだ付けに当っては、第1の
金属成分の前記融点よりも高く、かつ、第2の金属成分
の融点よりも低いはんだ付け温度で、はんだ付けする。
【0069】この場合、第2の接合材42、52を構成
する第1の金属成分の融点が、このときのはんだ付け温
度よりも低いから、第1の金属成分が溶融し、はんだ付
けが行われる。
【0070】第2の金属成分は、融点がはんだ付け温度
よりも高いから、溶融しない。この第2の金属成分の周
囲を、溶融した第1の金属成分が覆い、拡散により合金
化が進み、均一な組成になる。この均一な組成になった
はんだの融点(合金化融点)は、第1の金属成分の融点
よりも高くなる。合金化融点は、第1の接合材41、5
1として共晶はんだを用いた場合を想定すると、共晶は
んだの融点183℃よりも高くなる。このため、図1〜
図4を参照して説明した実施例と同様の作用効果を得る
ことができる。
【0071】第2の接合材42、52を構成する第1の
金属成分及び第2の金属成分の何れも、Pb以外の金属
成分から選択する。これにより、Pbフリーでありなが
ら、Pbを含む場合と同程度の高温はんだを実現するこ
とができる。即ち、Pbを含まない高温はんだを実現し
得る。
【0072】第1の金属成分と、第2の金属成分との組
み合わせ、及び、組成比等は、第1の金属成分と第2の
金属成分の組み合わせ毎に、既に知られた状態図を参照
して、適切に選択することができる。
【0073】第1の金属成分の具体例としては、Sn、
Sn−3.5Ag、Sn−0.7Cu、Sn−51I
n、Sn−58Bi、Sn−5Sb、Sn−10Sb、
Sn−10AuまたはSn−9Znから選択された少な
くとも一種を用いることができる。また、第2の金属成
分としては、Ag、Cu、Au、Sb、NiまたはZn
から選択された少なくとも一種を用いることができる。
【0074】第2の接合材42、52は第3の金属成分
を含んでいてもよい。第3の金属成分は、微量添加物で
あって、P、Si、GeまたはGaから選択された少な
くとも一種を含むことができる。
【0075】第2の態様は、図5に示すように、第2の
接合材42、52として、熱硬化性樹脂を含有する導電
性樹脂を用いることである。図5において、最上段のセ
ラミックコンデンサ素子110の端子電極111、11
2と、金属端子2、3とを接合する第1の接合材41、
51は、Sn−3.5AgまたはSn−5Sb等の第1
のはんだにより構成されている。
【0076】最下段のセラミックコンデンサ素子150
の端子電極151、152と、金属端子2、3とを接合
する第2の接合材42、52が、導電性樹脂により構成
されている。第2の接合材42、52を構成する導電性
樹脂としては、第1の接合材41、51の融点T1より
も高い融点を有するものを用いる。熱硬化性樹脂の具体
例としては、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂または
フッ素系樹脂から選択された少なくとも1種を挙げるこ
とができる。
【0077】図5に図示した実施例においても、図1〜
図4の実施例と同様な作用及び効果を得ることができ
る。
【0078】第3の態様は、図6に図示するように、第
2の接合材42、52を、はんだ部分と、樹脂部分とで
構成することである。図6の実施例においても、最上段
のセラミックコンデンサ素子110の端子電極111、
112と、金属端子2、3とを接合する第1の接合材4
1、51は、Sn−3.5AgまたはSn−5Sb等の
第1のはんだにより構成されている。
【0079】最下段のセラミックコンデンサ素子150
の端子電極151、152と、金属端子2、3とを接合
する第2の接合材42、52が、はんだ部分422、5
22と、樹脂部分421、521とを含んでいる。はん
だ部分422、522は、最下段のセラミックコンデン
サ素子150の端子電極151、152と、金属端子
2、3の一端21、31との間に介在し、両者151−
21、152−31を接着している。
【0080】樹脂部分421、521は、最下段のセラ
ミックコンデンサ素子150の端子電極151、152
と、金属端子2、3の一端21、31との間に介在し、
両者151−21、152−31を接着している。更
に、樹脂部分421、521は、上述したはんだ部分4
22、522を覆っている。樹脂部分421、521
は、第1の接合材41、51の融点T1よりも高い融点
を有するものを用いる。
【0081】上述したように、この実施例では、第2の
接合材42、52が、はんだ部分422、522と、樹
脂部分421、521とを含み、端子電極151、15
2と、金属端子2、3の一端21、31との間に介在
し、両者151−21、152−31を接着している。
【0082】この構造によれば、樹脂部分421、52
1による接合とともに、はんだ部分422、522によ
る接合の両接合機能が得られる。このため、小型のセラ
ミックコンデンサであっても、高いはんだ付け強度を確
保し得る。また、衝撃や熱ストレスに対し、セラミック
コンデンサの剥離、脱落を防ぎ、はんだ接合の信頼性を
向上させることができる。
【0083】更に、樹脂部分421、521による接合
とともに、はんだ部分422、522による接合の両接
合機能が得られるから、最下段のセラミックコンデンサ
素子150の端子電極151、152及び金属端子2、
3の間のはんだ付けに用いられるはんだ部分422、5
22と、回路基板70への実装時に用いられるはんだ8
1、82との間の融点差を十分にとることができない場
合であっても、樹脂接合部41、51により、所要の接
合強度を確保し、セラミックコンデンサが回路基板70
上で浮動したり、あるいは脱落する等の不具合を回避す
ることができる。
【0084】しかも、最下段のセラミックコンデンサ素
子150の端子電極151、152及び金属端子2、3
の間のはんだ付けに用いられるはんだ部分422、52
2と、回路基板70への実装時に用いられるはんだ8
1、82との間の融点差を十分にとる必要がないので、
Pb含有の高温はんだを用いる必要がなくなる。即ち、
Pbフリーが実現できる。
【0085】樹脂部分421、521において、好まし
く用いられる接着性樹脂は、熱硬化性樹脂である。熱硬
化性樹脂の具体例としては、エポキシ系樹脂、フェノー
ル系樹脂またはフッ素系樹脂から選択された少なくとも
1種を挙げることができる。
【0086】はんだ部分422、522としては、はん
だ材料として一般的なSn−3.5Ag、Sn−5Ag
の他、Sn−In、In−Ag、Sn−Bi、Sn−Z
n、Sn−Ag−Cu等を用いることができる。はんだ
部分422、522は100℃以上の融点を持つもので
あればよい。また、樹脂は260℃以上の耐熱性を持つ
ことが好ましく、これにより、リフロー時、はんだ部分
422、522が溶融しても樹脂部分421、521に
より、所要の接合強度を確保し、セラミックコンデンサ
が回路基板70上で浮動したり、あるいは脱落する等の
不具合を、より確実に回避することができる。
【0087】本発明に係るセラミックコンデンサは、種
々の態様をとることができる。その具体例を図7〜図1
0に示す。これらの図において、図1及び図2に現れた
構成部分と同一の構成部分には、同一の参照符号を付し
てある。
【0088】まず、図7は本発明に係るセラミックコン
デンサの別の実施例を示す正面断面図である。この実施
例に示されたセラミックコンデンサでは、5個のセラミ
ックコンデンサ素子110〜150を備えている。これ
らのセラミックコンデンサ素子110〜150は順次に
重ねられている。
【0089】順次に重ねられたセラミックコンデンサ素
子110〜150のうち、セラミックコンデンサ素子1
10が最上段に位置し、セラミックコンデンサ素子15
0が最下段に位置している。
【0090】最上段に位置するセラミックコンデンサ素
子110は、第1の接合材41、51によって、金属端
子2、3に接合されている。具体的には、このセラミッ
クコンデンサ素子110に備えられた端子電極111、
112が、第1の接合材41、51によって、金属端子
2、3の一端21、31に接合されている。上記セラミ
ックコンデンサ素子110よりも下段に位置するセラミ
ックコンデンサ素子120〜140についても同様であ
る。具体的には、セラミックコンデンサ素子120〜1
40ごとに備えられた2つの端子電極が、第1の接合材
41、51によって、金属端子2、3の一端21、31
に接合されている。
【0091】一方、最下段に位置するセラミックコンデ
ンサ素子150は、第2の接合材42、52によって、
金属端子2、3に接合されている。具体的には、このセ
ラミックコンデンサ素子150に備えられた端子電極1
51、152が、第2の接合材42、52によって、金
属端子2、3の一端21、31に接合されている。第2
の接合材42、52は、第1の接合材41、51の融点
T1よりも高い融点T2を有するものを用いる。
【0092】セラミックコンデンサ素子110〜15
0、金属端子2、3、第1の接合材41、51及び第2
の接合材42、52の詳細は、既に述べた通りである。
【0093】図8は本発明に係るセラミックコンデンサ
の更に別の実施例を示す斜視図である。この実施例で
は、金属端子2、3は、曲げ部22、32の幅方向の中
間部に、切り抜き部225、325を有する。このよう
な切り抜き部225、325があると、金属端子2、3
からセラミックコンデンサ素子110、150への負荷
が低下するので、セラミックコンデンサ素子110、1
50における熱応力を緩和できる。また、金属端子2、
3の剛性が低下するので、基板の撓みおよび熱膨張を吸
収するのに適したスプリング作用を得ることができる。
【0094】最上段のセラミックコンデンサ素子110
の端子電極111、112と、金属端子2、3とを接合
する第1の接合材41、51、及び、最下段のセラミッ
クコンデンサ素子150の端子電極151、152と、
金属端子2、3とを接合する第2の接合材42、52に
ついて、第2の接合材42、52は、第1の接合材4
1、51の融点T1よりも高い融点T2を有するものを
用いる。その詳細及び作用効果については、既に述べた
通りである。
【0095】図9は本発明に係るセラミックコンデンサ
の更に別の実施例を示す斜視図である。この実施例で
は、金属端子2は、抜き部24を有する。抜き部24
は、端子電極111、151を取り付けた取り付け部に
向き合う。図示されていないが、金属端子3も、同様
に、抜き部34を有する。抜き部34は、端子電極11
2、152を取り付けた取り付け部に向き合う。
【0096】上記構造であると、金属端子2、3を端子
電極111、151、112、152に接続する作業に
おいて、金属端子2、3の抜き部24、34を通して、
金属端子2、3の取り付け部を押さえ、端子電極11
1、151、112、152に接触させ、接続作業を容
易に行なうことができる。また、抜き部24、34を通
して、均一な力で取り付け部を端子電極111、15
1、112、152に接着することができる。
【0097】最上段のセラミックコンデンサ素子110
の端子電極111、112と、金属端子2、3とを接合
する第1の接合材41、51、及び、最下段のセラミッ
クコンデンサ素子150の端子電極151、152と、
金属端子2、3とを接合する第2の接合材42、52に
ついて、第2の接合材42、52は、第1の接合材4
1、51の融点T1よりも高い融点T2を有するものを
用いる。その詳細及び作用効果については、既に述べた
通りである。
【0098】図10は本発明に係るセラミックコンデン
サの更に別の実施例を示す底面図である。この実施例で
は、金属端子2の端子部23は、2つの穴231、23
2を有する。同様に、金属端子3の端子部33は、2つ
の穴331、332を有する。穴数は任意である。
【0099】重複説明を回避するため、図示は省略する
けれども、実施例の組み合わせが多数存在することはい
うまでもない。また、Niを内部電極としたチタン酸バ
リウム系のセラミックコンデンサでも同様の効果が得ら
れた。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)リフロー工程等で高温雰囲気にさらされてもセラ
ミックコンデンサ素子の脱落を防止し得るセラミックコ
ンデンサを提供することができる。 (b)引っ張り強度の低下を回避し得るセラミックコン
デンサを提供することができる。 (c)実装性に優れたセラミックコンデンサを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミックコンデンサの正面部分
断面図である。
【図2】図1に示したセラミックコンデンサの正面断面
図である。
【図3】本発明に係るセラミックコンデンサに用いられ
る金属端子の一例を示す拡大断面図である。
【図4】図1に図示したセラミックコンデンサを回路基
板上に実装する工程を示す部分断面図である。
【図5】本発明に係るセラミックコンデンサの更に別の
実施例を示す正面部分断面図である。
【図6】本発明に係るセラミックコンデンサの更に別の
実施例を示す正面部分断面図である。
【図7】本発明に係るセラミックコンデンサの更に別の
実施例を示す断面図である。
【図8】本発明に係るセラミックコンデンサの更に別の
実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るセラミックコンデンサの更に別の
実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明に係るセラミックコンデンサの更に別
の実施例を示す底面図である。
【符号の説明】
110、150 セラミックコンデ
ンサ素子 111、112、151、152 端子電極 2、3 金属端子 41、51 第1の接合材 42、52 第2の接合材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセラミックコンデンサ素子と、少
    なくとも一対の金属端子と、第1の接合材と、第2の接
    合材とを含むセラミックコンデンサであって、 前記複数のセラミックコンデンサ素子は、相対する両側
    端面に端子電極を有し、順次に重ねられており、 前記金属端子のそれぞれは、前記端子電極に接続されて
    おり、 前記第1の接合材は、前記複数のセラミックコンデンサ
    素子のうち、最上段に位置するセラミックコンデンサ素
    子の前記端子電極と、前記金属端子とを接合しており、 前記第2の接合材は、前記第1の接合材の融点よりも高
    い融点を有し、前記複数のセラミックコンデンサ素子の
    うち、最下段に位置するセラミックコンデンサ素子の前
    記端子電極と、前記金属端子とを接合しているセラミッ
    クコンデンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたセラミックコンデ
    ンサであって、 前記金属端子のそれぞれは、中間部に曲げ部を有し、前
    記曲げ部は鋭角に折り曲げられ、前記曲げ部より先の部
    分が前記端子電極に接続されているセラミックコンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    セラミックコンデンサであって、 前記第1及び第2の接合材が、はんだであるセラミック
    コンデンサ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載されたセラミックコンデ
    ンサであって、 前記第2の接合材を構成するはんだは、第1の金属成分
    と、第2の金属成分とを含有し、前記第1の金属成分
    が、前記第2の金属成分の融点よりも低い融点を有する
    セラミックコンデンサ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたセラミックコンデ
    ンサであって、 前記第2の接合材を構成するはんだは、前記第1の金属
    成分の融点が、当該はんだを用いたはんだ付け時のはん
    だ付け温度より低く、前記第2の金属成分の融点が、当
    該はんだを用いたはんだ付け時のはんだ付け温度よりも
    高いセラミックコンデンサ。
  6. 【請求項6】 請求項1または2の何れかに記載された
    セラミックコンデンサであって、 前記第2の接合材は、導電性樹脂を含むセラミックコン
    デンサ。
  7. 【請求項7】 請求項1または2の何れかに記載された
    セラミックコンデンサであって、 前記第2の接合材は、はんだ部分と、樹脂部分とを含
    み、 前記はんだ部分は、前記端子電極と、前記金属端子との
    間に介在し、両者を接着し、 前記樹脂部分は、前記端子電極と、前記金属端子との間
    に介在し、両者を接着し、かつ、前記はんだ部分を覆っ
    ているセラミックコンデンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013536587A (ja) * 2010-08-25 2013-09-19 イスパノ・シユイザ 少なくとも1つのセラミック部品を含むプリント回路
JP2014042081A (ja) * 2013-12-04 2014-03-06 Taiyo Yuden Co Ltd セラミックコンデンサ
JP2019102610A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 Tdk株式会社 セラミック電子部品

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