JP2002270304A - シールドケーブルの端末処理構造及び端末処理方法 - Google Patents

シールドケーブルの端末処理構造及び端末処理方法

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JP2002270304A
JP2002270304A JP2001064799A JP2001064799A JP2002270304A JP 2002270304 A JP2002270304 A JP 2002270304A JP 2001064799 A JP2001064799 A JP 2001064799A JP 2001064799 A JP2001064799 A JP 2001064799A JP 2002270304 A JP2002270304 A JP 2002270304A
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outer conductor
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Chikahiro Yoshioka
近弘 吉岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン線を有するシールドケーブルの端末
処理の作業効率を向上させると共に、シールドケーブル
端末部を収容するコネクタの小型化を図ることができる
シールドケーブルの端末処理構造及び端末処理方法を提
供すること。 【解決手段】 シールドケーブル10の信号線12と導
通状態で接続される内導体端子20を誘電体ハウジング
30に収容すると共に、この誘電体ハウジング30をシ
ェル接続端子40に装着し、シールドケーブル10のド
レイン線14の端末部を誘電体ハウジング30とシェル
接続端子40それぞれに設けた挿通孔37,42に貫挿
すると共に、シェル接続端子20の外側にシールドケー
ブル10の端末部を電磁的に遮蔽する外導体シェル60
を挿通し、ドレイン線14の端末部をシェル接続端子2
0と外導体シェル60とにより互いに導通状態で挾着保
持又はシェル接続端子20を介して外導体シェル60と
導通状態で保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドケーブル
の端末処理構造に関し、特に、信号線の他にドレイン線
を有するシールドケーブルのコネクタ端末部におけるド
レイン線の端末処理構造及び端末処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ドレイン線を有するシールドケー
ブルをコネクタと接続するときの端末処理構造として
は、例えば、特開平5−258804号公報、特開平6
−310218号公報、あるいは特開平7−37437
号公報等に開示されている。これらの公報に示されてい
るものは、ドレイン線の端末部にドレイン専用の端子を
接続し、この接続したドレイン端子をシールドコネクタ
内に収容すると共に、シールドケーブルの端末部分を遮
蔽するための金属製の外導体シェルにドレイン線を導通
接続させるものである。その端末処理構造を図8を例に
とって説明する。
【0003】この図8に示した端末接続構造のものは、
2本の信号線102と1本のドレイン線108からなる
シールドケーブル100の各信号線102の端末部分の
絶縁内被106を皮剥ぎして導体104を露出させ、こ
の導体104部分を内導体端子130に接続してその内
導体端子130に設けられる導体バレル132によりそ
の導体104部分を挟圧保持させると共に、その内導体
端子130の後方に設けられるインシュレーションバレ
ル134により信号線102の絶縁内被106の部分を
挟着保持し、一方、ドレイン線108の端末部分も露出
させ、その露出したドレイン線108の端末部分をドレ
イン端子120に接続すると共に、そのドレイン端子1
20に設けられるドレイン線バレル122により挟圧保
持させると共に、ドレイン線端子120の後方に一体に
設けられたインシュレーションバレル124でシールド
ケーブル100の絶縁外被110部分を挾着する。
【0004】こうして接続されたシールドケーブル10
0の端末部において、信号線102の接続された内導体
端子130と、ドレイン線108が導通接続されたドレ
イン線端子120とを、誘電体ハウジング140内に設
けられた端子収容室142a,142b及び144にそ
れぞれ収容し、さらにこのシールドケーブル100の端
末接続部を遮蔽するために、さらにこの誘電体ハウジン
グ140を外導体シェル150で覆う。この時、ドレイ
ン端子120とインシュレーションバレル124との間
に一体に設けられたシェル接続部126、126の後端
縁に形成された接触部128,128が外導体シェル1
50と接触することにより、ドレイン線108と外導体
シェル150とが導通接続されると共に、シールドケー
ブルの端末接続部が遮蔽され、このシールドケーブルの
端末処理構造が構成されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有するシールドケーブルの端末構造によれ
ば、ドレイン線を外導体シェルに導通接続するためにド
レイン線専用の接続端子を設け、この端子を誘電体内の
端子収容室に収容して外導体シェルと導通状態するよう
にしているので、ドレイン線専用の接続端子を収容する
ための端子収容室を誘電体ハウジングに設ける必要があ
り、その容積だけ誘電体ハウジング並びにこれを構成す
るシールドコネクタが大型化という問題があり、さらに
このような端末処理構造では、ドレイン線を接続端子に
接続するためには溶接あるいはハンダ付け等による接続
工程が必要となる上、構成する部品点数も多くなり、シ
ールドケーブルの端末接続の作業効率及び生産性が悪く
なるといった問題があった。
【0006】更にまた、シールドケーブルの端末接続部
の信号線及びドレイン線は、それぞれ内導体端子及びド
レイン線端子によって覆われた部分については誘電体ハ
ウジング内の端子収容室内に収容され、十分に遮蔽され
た状態にあるが、露出した信号線及びドレイン線の基端
部側は誘電体内の端子収容室には完全に収容されておら
ず、露出部分が生じるためシールドケーブルの端末接続
部の電磁的な遮蔽性が十分ではないという問題があっ
た。
【0007】本発明の解決しようとする課題は、信号線
の他にドレイン線を有するシールドケーブルの端末接続
部をシールドコネクタに接続する際に、ドレイン線端子
及びその端子収容室を設けることなく接続することでシ
ールドコネクタのコンパクト化を図る共に、部品点数の
削減、並びにアッセンブルの作業効率の改善を図らんと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るシールドケーブルの端末処理構造は、請
求項1に記載のように、ドレイン線を有するシールドケ
ーブルの信号線と導通状態で接続される内導体端子を誘
電体ハウジングに収容すると共に、該誘電体ハウジング
をシェル接続端子に装着し、該シールドケーブルのドレ
イン線の端末部を前記誘電体ハウジングに設けた挿通孔
と前記シェル接続端子に設けた挿通孔に貫挿すると共
に、該シェル接続端子の外側に該シールドケーブルのコ
ネクタ部を電磁的に遮蔽する外導体シェルを挿通し、該
ドレイン線の端末部をシェル接続端子と外導体シェルと
により互いに導通状態で挾着保持し、又はシェル接続端
子を介して外導体シェルと導通状態で保持してなること
を要旨とするものである。
【0009】上記構成を有するシールドケーブルの端末
処理構造によれば、絶縁外被を皮剥して露出したドレイ
ン線の端末を信号線が導通接続される内導体端子が収容
される誘電体ハウジングとシェル接続端子にそれぞれ設
けた挿通孔を貫挿させて、このドレイン線の端末部分を
シェル接続端子と外導体シェルとで挾着保持し、あるい
はシェル接続端子に保持することによってドレイン線を
外導体シェルと導通接続させるものであるから、従来の
ように、ドレイン線専用の接続端子は必要なく、その分
だけ部品点数が削減でき、また、誘電体ハウジング側に
この接続端子の収容室を設ける必要もないので、誘電体
ハウジング並びにこれを構成するシールドコネクタのコ
ンパクト化を図ることが可能となる。
【0010】また、これに付随してドレイン線の端子接
続処理として行っていた溶接あるいはハンダ付け等が不
要となり、シェル接続端子の外側に外導体シェルを装着
するときに自ずと導通接続されるようになっているの
で、シールドケーブルの接続端末処理が極めて容易に行
われ、アッセンブルの作業効率を改善することができ
る。更にまた、ドレイン線と外導体シェルとの接続はド
レイン線をシェル接続端子と外導体シェルとの間に挾着
させることによりなされるものであるから、確実にドレ
イン線と外導体シェルを導通接続することができる。
【0011】また、このシールドケーブルの端末処理構
造において、請求項2に記載のように、前記シェル接続
端子には前記誘電体ハウジングが位置決めされる当止片
を有すると共に、該当止片に誘電体ハウジングが当止さ
れた状態で誘電体ハウジングとシェル接続端子のいずれ
か一方には嵌合凸部が形成され、他方には該嵌合凸部が
位置決め固定される嵌合凹部が形成されていることが望
ましい。このようにシェル接続端子側に当止片が、また
シェル接続端子と誘電体ハウジングに嵌合凸部・凹部が
それぞれ設けられていれば、誘電体ハウジングのシェル
接続端子上での位置決めが容易に行われると共に、組み
立て工程中に両者が外れるようなことも起こり難く、ド
レイン線の端末接続作業を確実に行うことができる。
【0012】また、請求項3に記載のように、前記外導
体シェルの一端縁に圧接刃が形成され、該圧接刃に前記
誘電体ハウジングとシェル接続端子の挿通孔に貫挿され
たドレイン線の端末部が圧接状態で接続されるようにし
てもよい。外導体シェルの一端縁に設けられた圧接刃に
よって、挿通孔を貫挿してシェル接続端子の下方にはみ
出したドレイン線端末が圧接挾持されることで、ドレイ
ン線と外導体シェルは確実に導通状態で接続されること
になる。
【0013】更にまた、請求項4に記載のように、前記
シェル接続端子の挿通孔にかかる位置に水平方向の圧接
刃が形成され、該圧接刃に前記誘電体ハウジングとシェ
ル接続端子の挿通孔に貫挿されたドレイン線の端末部が
圧接状態で接続されているものであってもよい。このよ
うな構造とすれば、挿通孔を貫挿させたドレイン線の端
末部を挿通孔のかかる位置に水平方向に設けられた圧接
刃によって圧接固定され、ドレイン線端末はこの圧接刃
の設けられたシェル接続端子と確実に接続され、さらに
このシェル接続端子を介してドレイン線は外導体シェル
と導通状態となる。
【0014】一方、本発明に係るシールドケーブルの端
末処理方法は、請求項5に記載のように、ドレイン線を
有するシールドケーブルの信号線と導通状態で接続され
る内導体端子を誘電体ハウジングに収容すると共に、該
誘電体ハウジングをシェル接続端子に装着し、該シェル
接続端子の外側に該シールドケーブルのコネクタ部を電
磁的に遮蔽する外導体シェルを部分的に挿通して仮係止
させ、該シールドケーブルのドレイン線の端末部を前記
誘電体ハウジングに設けた挿通孔と前記シェル接続端子
に設けた挿通孔に貫挿させ、外導体接続の外側に前記が
移動端子を更に挿通して本係止させることにより、該ド
レイン線の端末部をシェル接続端子と外導体シェルとに
より互いに導通状態で挾着保持し、又はシェル接続端子
を介して外導体シェルと導通状態で保持されるようにし
たことを要旨とするものである。
【0015】上記のシールドケーブルの端末処理方法に
よれば、誘電体ハウジング、シェル接続端子及び内導体
端子からなる組立体を外導体シェルに挿通して、外導体
シェル内で一旦仮係止して、内導体端子にシールドケー
ブルの信号線端末部分を接続すると共に、ドレイン線を
誘電体ハウジングとシェル接続端子にそれぞれ設けた挿
通孔に貫挿した後、このシールドケーブルの端末部分を
接続した組立体を更に外導体シェル内に挿通して本係止
するものであるから、信号線及びドレイン線の端末部分
の接続作業が容易であることに加えて、シールドケーブ
ルの端末接続部を完全に遮蔽することができる全長の長
い構造を有する外導体シェルを用いることが可能であ
り、これにより端末接続部の遮蔽性を向上させることが
できる。
【0016】この場合、シールドケーブルの信号線を内
導体端子に接続する手段としては、信号線の絶縁体部を
剥いでこの内側の導体を内導体端子に溶接あるいはハン
ダ付け等で接続したり、あるいは内導体端子の接続部に
左右両側壁板に対峙する圧接刃を設け、これに信号線を
圧接接続することなどが考えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態に係
るシールドケーブルの端末処理構造を図面を参照して詳
細に説明する。
【0018】(実施例1)図1は、シールドケーブルの
端末部分を接続するコネクタ部材を分解して示した図で
あり、図2(a)及び(b)はこのコネクタ部材とシー
ルドケーブルの端末部分を接続する状態を示した図であ
り、また、図3(a)及び(b)はコネクタ部材とシー
ルドケーブルの端末部分を接続する状態を断面で示した
図である。
【0019】本実施例に用いるシールドケーブル10
は、導体12aとこの導体12aの周りを覆う絶縁内被
12bで構成される2本の信号線12と複数の素線を撚
って構成された1本のドレイン線14を有し、これらの
信号線12及びドレイン線は一括して金属箔16で被覆
され、さらにこの金属泊16の外周が絶縁外被18で覆
われた構造を有している。
【0020】図1に示すコネクタ部材は、上記のシール
ドケーブル10の金属箔16及び絶縁外被18を皮剥ぎ
して露出した信号線12を接続する内導体端子20と、
この内導体端子20を収容する誘電体ハウジング30
と、この誘電体ハウジング30と接続するシェル接続端
子40とから構成される。
【0021】ここではまず、内導体端子20の構成につ
いて説明する。この内導体端子20は、図1に示すよう
に、前方部分に相手方コネクタの接続端子を挿入接続す
るための端子挿入口22が設けられている。一方、内導
体端子20の後方部分の両側壁には、対峙する一対の圧
接刃24a,24bが2組ずつ設けられており、この圧
接刃24a,24bに信号線12の端末部分を圧接して
内導体端子20と導通接続させる。具体的には、圧接刃
24a,24bに信号線12の端末部分を圧接すると、
信号線12の絶縁内被12bがこの圧接刃24a、24
bによって切り裂かれ、絶縁内被12bの内側にある導
体12aが圧接刃24a、24bと接触し、信号線12
と内導体端子20が導通接続されるというものである。
また、この圧接刃24a,24bのさらに後方部分には
圧接接続させた信号線12の端末部分を挟圧保持するた
めの信号線バレル26が設けられている。
【0022】次に、誘電体ハウジング30の構成につい
て説明する。この誘電体ハウジング30は、図1に示す
ように、内導体端子20を収容するための端子収容室3
2,32が設けられ、この収容室32,32同士は中央
部に設けられる仕切り板33によって隔てられている。
また、前方部には相手側コネクタの接続端子を挿入し、
端子収容室32,32に収容される内導体端子20の端
子挿入口22へと挿入接続させるための挿入口34,3
4が設けられている。また、端子収容室32,32の後
方の水平板36面には、シールドケーブル10の端末部
分の絶縁外被18を皮剥ぎして露出したドレイン線14
を挿通させるための矩形状の挿通孔37が設けられてい
る。一方、この水平面36の裏側には、嵌合凸部38が
形成されている。さらに、図1には図示していないが、
後述の図3において説明するように、誘電体ハウジング
30の裏面側に外導体シェル60の底面部分に設けられ
る第1切り起こし係止片64a及び第2切り起こし係止
片64b(外導体シェル60の構成については後述す
る)を係合するための嵌合窪み39が設けられている。
【0023】次に、シェル接続端子40の構成について
説明する。このシェル接続端子40は、露出させたドレ
イン線14の端末部分を挿通させるための挿通孔42が
設けられ、この挿通孔42の上側部分には、接続する誘
電体ハウジング30の水平板36の端縁を当止するため
のL字型の当止片43がシェル接続端子40と一体に設
けられている。また、この挿通孔42により前方には、
誘電体ハウジング30の水平板36の裏側に形成された
嵌合凸部38を嵌合し、前記の当止片43と共に誘電体
ハウジング30を位置決め固定するための手段となる矩
形状の嵌合穴44が設けられ、前述の当止片43とこの
嵌合穴44によって誘電体ハウジング30はシェル接続
端子40上に位置決め固定され、誘電体ハウジング30
の挿通孔37とシェル接続端子40の挿通孔42とが互
いに貫通した状態で重なる。
【0024】また、挿通孔42の左右側には、図2に示
すように、シェル接続端子40を外導体シェル60内に
挿通する時に、外導体シェル60の後方の両側壁部に形
成された矩形状の切欠き62に嵌合して、シェル接続端
子40の挿通方向への移動を規制するための矩形状の側
部係止片46L、46Rが設けられている。さらに、挿
通孔42の後方部分には、信号線12を内導体端子と接
続し、さらにドレイン線14を誘電体ハウジング30及
びシェル接続端子40にそれぞれに設けられた挿通孔3
7及び42に貫挿させたシールドケーブル10の端末部
の絶縁外被18をかしめて挾圧保持するインシュレーシ
ョンバレル48L、48Rがシェル接続端子40と一体
に形成されている。
【0025】これらのコネクタ部材のうち、まず内導体
端子20を誘電体ハウジング30の端子収容室32,3
2に収容し、その後、誘電体ハウジング30の水平板3
6の端縁をシェル接続端子40の当止片40に当止させ
ると共に、誘電体ハウジング30の水平板36の裏側に
設けられた嵌合凸部をシェル接続端子40に設けられた
嵌合穴44に嵌合して誘電体ハウジング30はシェル接
続端子40上に位置決め固定される。こうして3つのコ
ネクタ部材で組み立てられたものをここでは組立体50
と称する。
【0026】こうして組み立てられた組立体50を、図
2(a)に示すように、この組立体50に接続されるシ
ールドケーブル10の端末部分を電磁的に遮蔽するため
の外導体シェル60に挿通させる。この外導体シェル6
0は、後方部分(組立体50の挿通端側)の両側壁には
シェル接続端子40の側部係止片46R、46Lを嵌合
当止するための矩形状の切欠き62L、62Rが形成さ
れている。また、この外導体シェル60の底面部分に
は、図3(a)に示すように、組立体50を外導体シェ
ル60内に挿通する時に、誘電体ハウジング30の裏面
側に設けられた嵌合窪み39に係合させて組立体50を
外導体シェル60内に係止するための第1切り起こし係
止片64a及び第2切り起こし係止片64bが組立体5
0の挿通側とは反対方向に向けて設けられている。
【0027】次に、具体的なシールドケーブル10の端
末処理工程について図2及び図3を用いて説明する。ま
ず、図2(a)に示すように、前述した内導体端子2
0、誘電体ハウジング30及びシェル接続端子40から
なる組立体50を、外導体シェル60内に挿通する。こ
の時、挿通した組立体50は、図3(a)に示すよう
に、誘電体ハウジング30の裏面側に設けられた嵌合窪
み39に外導体シェル60の底面部分に形成された第1
切り起こし係止片64aが係合され、組立体50が外導
体シェル60内で仮係止された状態となる。
【0028】この仮係止状態で、端末部分の金属箔16
及び絶縁外被18を皮剥ぎして信号線12及びドレイン
線14が露出したシールドケーブル10を組立体50の
上方より、この組立体50に接続する。具体的には、図
2(a)及び図3(a)に示すように、露出した信号線
12を誘電体ハウジング30の端子収容室32,32内
に収容された内導体端子20の圧接刃24a、24bに
それぞれ圧接して、信号線12の導体12aと内導体端
子20とを導通接続させると共に、下方垂直に屈曲させ
た露出したドレイン線14を、誘電体ハウジング30及
びシェル接続端子40のそれぞれに設けられた挿通孔3
7及び42に貫挿させる。尚、本実施例においてドレイ
ン線14には、各素線がばらけないように、その表面に
Sn(スズ)コーティングが施してある。次いで、図2
(b)に示すように、シェル接続端子40の後方に一体
に設けられたインシュレーションバレル48L、48R
によって、シールドケーブル10の端末部分の絶縁外被
18をかしめて挾圧保持する。
【0029】上記の処理工程が終了後、仮係止状態から
さらに組立体50を外導体シェル60内へと挿通させ
る。そして、挿通孔37及び42に貫挿させたドレイン
線14が外導体シェル60の端縁に当接して、さらに挿
通させるとこの押圧力によってドレイン線14が挿通方
向とは反対側に屈曲されると共に、図3(b)に拡大図
として示すように、シェル接続端子40の裏面側と外導
体シェル60の底面部分の間で挾圧される。これによっ
て、ドレイン線14と外導体シェル60が確実に導通接
続される。
【0030】さらに組立体50を外導体シェル60内に
挿通すると、図2(b)に示すシェル接続端子40に設
けられた側部係止片46L、46Rが、外導体シェル6
0後方の両側壁に形成された切欠き62L、62Rに嵌
合当止され、組立体50のそれ以上の挿通が規制され
る。また、これと同時に、図3(b)に示すように、誘
電体ハウジング30の裏面側に設けられた嵌合窪み39
に、外導体シェル60の底面部分に形成された第2切り
起こし係止片64bが係合され、さらにその後方では、
シェル接続端子40の挿通孔42に、第1切り起こし係
止片64aが係合され、組立体50が外導体シェル60
内に本係止される。この本係止では、各切り起こし係止
片64a、64bが組立体50の挿通側とは反対方向に
向けて形成されているので、組立体50及びシールドケ
ーブル10の引き抜き方向への移動が規制される。すな
わち、この組立体50及びシールドケーブル10の端末
部分は、押し込み方向、引き抜き方向いずれに対しても
移動が規制されるので確実に外導体シェル60との接続
状態が保持される。
【0031】そして、この本係止状態においてシールド
ケーブル10の端末接続部分は、図3(b)に示すよう
に、外導体シェル60によって完全に覆われた状態にあ
る。従って、このシールドケーブル10の端末接続部分
は電磁的に完全に遮蔽される。
【0032】(実施例2)図4に、実施例2のシールド
ケーブルの端末接続部を遮蔽する外導体シェルの斜視図
を示したものであり、図5はこの外導体シェルを用いた
シールドケーブルの端末接続部の断面を示したものであ
る。処理構造に係る外導体シェル構造の斜視図を示した
ものである。
【0033】図4に示す外導体シェル60は、前述の内
導体端子20、誘電体ハウジング30及びシェル接続端
子40から構成された組立体50の挿通側(組立体50
は図中の矢印方向から挿通)の両側壁の端縁部分に、シ
ェル接続端子40に設けられた側部係止片46L、46
Rを嵌合当止するための矩形状の切欠き62L、62R
が設けられている。また、底面部分には誘電体ハウジン
グ30の裏面側に設けられた嵌合窪み39に係合して組
立体50を係止するための第1切り起こし係止片64a
及び第2切り起こし係止片64bが組立体50の挿通側
とは反対方向に向けて形成されている。さらに、組立体
50の挿通側の底面の端縁部分には、シールドケーブル
10の端末部分を接続した組立体50を外導体シェル6
0内に挿通する時に、誘電体ハウジング30及びシェル
接続端子40のそれぞれの挿通孔37及び42を貫挿さ
せたドレイン線14を圧接接続するためのシェル圧接刃
66が設けられている。
【0034】以下に、この外導体シェル60を用いたシ
ールドケーブル10の端末処理工程について説明する。
シールドケーブル10は、実施例1と同様の構造のもの
を用い、端末部分の金属箔16及び絶縁外被18を皮剥
ぎして信号線12及びドレイン線14を露出させる。ま
た、この実施例においては、図5に示すように、シール
ドケーブル10の端末接続部分の強度を向上させる目的
で、露出した信号線12及びドレイン線14の基端側及
び絶縁外被18の端末部分をホットメルト材により一括
して樹脂モールドMを施している。さらに、実施例1と
同様に、露出したドレイン線14の表面にはSn(ス
ズ)コーティングを施している。
【0035】内導体端子20、誘電体ハウジング30及
びシェル接続端子40から構成された組立体50を外導
体シェル60に挿通させ、図5に示す誘電体ハウジング
30の裏面側に設けられた嵌合窪み39に外導体シェル
60の底面部分に設けられた第1切り起こし係止片64
aを係合させ、組立体50を外導体シェル60内に仮係
止させる。
【0036】この仮係止状態において、シールドケーブ
ル10の端末部分の露出した信号線12を内導体端子2
0に設けられた圧接刃24a、24bに圧接接続させる
と共に、ドレイン線14を下方垂直に屈曲させ、誘電体
ハウジング30及びシェル接続端子40のそれぞれに設
けられる挿通孔37及び42に貫挿させる。次いで、シ
ェル接続端子40の後方に一体に設けられたインシュレ
ーションバレル48L、48Rによって、シールドケー
ブル10の端末部分の絶縁外被18をかしめて挾圧保持
する。
【0037】上記の処理工程が終了後、仮係止状態から
さらに組立体50を外導体シェル60内へと挿通させる
と、挿通孔37及び42に貫挿させたドレイン線14が
外導体シェル60底面部分の一端縁に設けられたシェル
圧接刃66によって圧接されて挾圧保持される。これに
よって、ドレイン線14と外導体シェル60が確実に導
通接続される。
【0038】このようにドレイン線14がシェル圧接刃
66によって圧接接続されると同時に、シェル接続端子
40に設けられた側部係止片46L、46Rが、外導体
シェル60後方の両側壁に形成された切欠き62L、6
2Rに嵌合当止され、組立体50のそれ以上の挿通が規
制される。一方、同じく同時に、図5に示すように、誘
電体ハウジング30の裏面側に設けられた嵌合窪み39
に、外導体シェル60の底面部分に形成された第2切り
起こし係止片64bが係合され、さらにその後方では、
シェル接続端子40の挿通孔42に、第1切り起こし係
止片64aが係合され、組立体50が外導体シェル60
内に本係止される。この本係止では、各切り起こし係止
片64a、64bが組立体50の挿通側とは反対方向に
向けて形成されているので、組立体50及びシールドケ
ーブル10の引き抜き方向への移動が規制される。すな
わち、この組立体50及びシールドケーブル10の端末
部分は、押し込み方向、引き抜き方向いずれに対しても
移動が規制されるので確実に外導体シェル60との接続
状態が保持される。
【0039】そして、実施例1と同様に、この本係止状
態においてシールドケーブル10の端末接続部分は、図
5に示すように、外導体シェル60によって完全に覆わ
れた状態にある。従って、このシールドケーブル10の
端末接続部分は電磁的に完全に遮蔽される。
【0040】(実施例3)図6に、実施例3に係るシー
ルドケーブルの端末処理工程を説明するためにシールド
ケーブルの端末部を接続するシェル接続端子の斜視図を
示したものであり、図7はこのシェル接続端子を用いた
シールドケーブルの端末接続部の断面を示したものであ
る。
【0041】図6に示すシェル接続端子40は、シール
ドケーブル10の端末部分の露出したドレイン線14の
端末部分を挿通させるための挿通孔42が設けられ、こ
の挿通孔42の上側部分には、接続する誘電体ハウジン
グ30の水平板36の端縁を当止するためのL字型の当
止片43がシェル接続端子40と一体に設けられてい
る。さらに、この当止片43の端縁部分には、貫挿させ
たドレイン線14を圧接接続するための端子圧接刃49
が設けられており、この圧接刃49によってドレイン線
14が挾圧保持されシェル接続端子40と導通接続され
る。
【0042】また、この挿通孔42により前方には、誘
電体ハウジング30の水平板36の裏側に形成された嵌
合凸部38を嵌合し、前記の当止片43と共に誘電体ハ
ウジング30を位置決め固定するための手段となる矩形
状の嵌合穴44が設けられ、前述の当止片43とこの嵌
合穴44によって誘電体ハウジング30はシェル接続端
子40上に位置決め固定され、誘電体ハウジング30の
挿通孔37とシェル接続端子40の挿通孔42とが互い
に貫通した状態で重なる。
【0043】以下に、このシェル接続端子40を用いた
シールドケーブル10の端末処理工程について説明す
る。まず、このシェル接続端子40と、内導体端子20
及び誘電体ハウジング30とから組立体50を組み立て
て組立体50を構成する。この組立体50は、図1に示
した組み立て手順と同様に、内導体端子20を誘電体ハ
ウジング30の端子収容室32,32に収容し、次い
で、誘電体ハウジング30の水平板36の端縁をシェル
接続端子40の当止片に当止させると共に、水平板36
の裏面側に設けられた嵌合凸部38をシェル接続端子4
0に設けられた嵌合穴44に嵌合係止させることによっ
て組み立てられる。
【0044】こうして得られた組立体50を、外導体シ
ェル60に挿通させ、図7に示す誘電体ハウジング30
の裏面側に設けられた嵌合窪み39に外導体シェル60
の底面部分に設けられた第1切り起こし係止片64aを
係合させ、組立体50を外導体シェル60内に仮係止さ
せる。
【0045】この仮係止状態において、実施例1及び2
と同様の構造を有するシールドケーブル10の端末部分
の金属箔16及び絶縁外被18を皮剥ぎして信号線12
及びドレイン線14を露出させ、信号線12を内導体端
子20に設けられた圧接刃24a、24bに圧接接続さ
せると共に、ドレイン線14を下方垂直に屈曲させて誘
電体ハウジング30及びシェル接続端子40のそれぞれ
の挿通孔37及び42に貫挿させる。尚、実施例1及び
2と同様に、露出したドレイン線14の表面にはSn
(スズ)コーティングを施している。
【0046】ここで、挿通孔37及び42を貫挿させた
ドレイン線14を、さらにシェル接続端子40の当止片
43の一端縁に設けられた端子圧接刃49に押圧するこ
とにより、ドレイン線14がこの端子圧接刃49に圧接
接続されて挾圧保持される。この圧接処理によってドレ
イン線14とシェル接続端子40とが導通接続される。
端子圧接刃49によって圧接接続されたドレイン線14
は、組立体50から下方にはみ出した部分については必
要に応じて切断し、除去する。その後、シェル接続端子
40の後方に一体に設けられたインシュレーションバレ
ル48L、48Rによって、シールドケーブル10の端
末部分の絶縁外被18をかしめて挾圧保持する。
【0047】上記の処理工程が終了後、仮係止状態から
さらに組立体50を外導体シェル60内へと挿通させる
と、シェル接続端子40に設けられた側部係止片46
L、46Rが、外導体シェル60後方の両側壁に形成さ
れた切欠き62L、62Rに嵌合当止され、組立体50
のそれ以上の挿通が規制される。一方、これと同時に、
図5に示すように、誘電体ハウジング30の裏面側に設
けられた嵌合窪み39に、外導体シェル60の底面部分
に形成された第2切り起こし係止片64bが係合され、
さらにその後方では、シェル接続端子40の挿通孔42
に、第1切り起こし係止片64aが係合され、組立体5
0が外導体シェル60内に本係止される。この本係止で
は、各切り起こし係止片64a、64bが組立体50の
挿通側とは反対方向に向けて形成されているので、組立
体50及びシールドケーブル10の引き抜き方向への移
動が規制される。すなわち、この組立体50及びシール
ドケーブル10の端末部分は、押し込み方向、引き抜き
方向いずれに対しても移動が規制されるので確実に外導
体シェル60との接続状態が保持される。
【0048】こうして構成されたシールドケーブル10
の接続端末部はドレイン線14と導通接続されるシェル
接続端子40が外導体シェル60と電気的に接触した状
態にあるので、ドレイン線14は自ずと外導体シェル6
0と導通接続されることとなる。そして、実施例1及び
2と同様に、この本係止状態においてシールドケーブル
10の端末接続部分は、図7に示すように、外導体シェ
ル60によって完全に覆われた状態にある。従って、こ
のシールドケーブル10の端末接続部分は電磁的に完全
に遮蔽される。
【0049】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、上記実施例におい
て、3種類の端末処理構造についてそれぞれ単独に説明
したが、これらの端末処理構造のいずれかとを組み合わ
せて用いることも勿論構わない。
【0050】また、上記実施例では、シェル接続端子と
して挿通孔にかかる位置に誘電体ハウジングを係止する
ための当止片と、誘電体ハウジング底面に嵌合凸部及び
シェル接続端子側に嵌合凹部が設けられる構造のものを
用いたが、嵌合凸部と嵌合凹部の組合せは、誘電体ハウ
ジング側が凹部で、一方のシェル接続端子側が凸部であ
っても勿論構わない。またこのような当止片や嵌合凸部
・凹部の係止手段がない構造のものであっても構わな
い。
【0051】更にまた、上記実施例では、シールドケー
ブルの端末接続部の強度を向上させるために露出した信
号線及びドレイン線の基端部側にホットメルト材による
樹脂モールドを形成させたもの、あるいは樹脂モールド
を行わなかったもの、両方について説明したが、このシ
ールドケーブルの端末部分の樹脂モールドは必ずしも必
要ではなく、用いるシールドケーブルの電線強度が十分
に大きい場合にはこの樹脂モールドは施さなくてもよ
い。
【0052】更にまた、上記実施例では、内導体端子と
シールドケーブルの信号線との端子接続は内導体端子の
後方に設けられた圧接刃により圧接接続することにより
行っていたが、端子接続の方法はこの圧接刃による手法
に関わらず、例えば、信号線の絶縁体を皮剥ぎし、露出
した導体を内導体端子と溶接あるいはハンダ付けなどに
よって接続する手法であっても勿論構わない。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るシールドケーブ
ルの端末処理構造によれば、信号線を内導体端子に接続
すると共に、ドレイン線を誘電体ハウジングとシェル接
続端子に設けた挿通孔に貫挿させてこのドレイン線の端
末部を、誘電体ハウジング、シェル接続端子及び内導体
端子からなる誘電体ハウジングを外導体シェル内に挿入
する際にこの外導体シェルと導通接続させるものである
から、ドレイン線専用の接続端子を設ける必要がないの
で、端子接続の手間が省かれ、部品点数の削減にも繋が
る。さらに、これに伴い、ドレイン線の接続端子の容積
分だけ誘電体ハウジング及びこれを構成するシールドコ
ネクタのサイズをコンパクト化することができる。さら
に、このような端末処理構造は、編組線を有するタイプ
のシールドケーブルであっても、編組線を絶縁外被側に
反転させて、この反転させた編組線部分をシェル接続端
子に設けたインシュレーションバレルでかしめることに
よって共用することができる。
【0054】請求項2に係るシールドケーブルの端末処
理構造は、シェル接続端子に誘電体ハウジングの位置決
め固定をする当止片が設けられ、さらに誘電体ハウジン
グとシェル接続端子のいずれ一方には嵌合凸部が形成さ
れ、他方にはこの嵌合凸部が位置決め固定される嵌合凹
部が形成されているものであるから、誘電体ハウジング
とシェル接続端子を組み付ける際、両者に設けられた挿
通孔の位置決めが極めて容易であり、ドレイン線の貫挿
作業を効率的に行うことができる。
【0055】また、請求項3に係るシールドケーブルの
端末処理構造では、外導体シェルの底面の挿入端側に圧
接刃を設け、誘電体ハウジングとシェル接続端子のそれ
ぞれの挿通孔に貫挿させたドレイン線の端末部をこの圧
接刃で圧接してドレイン線と外導体シェルを導通接続さ
せたものであるので、挿通孔に貫挿させたドレイン線
が、圧接刃によって圧接挾持された状態となるので両者
を確実に導通接続させることができる。
【0056】また、請求項4に係るシールドケーブルの
端末処理構造は、シェル接続端子の挿通孔の上方位置に
水平方向の当止片の一端縁に圧接刃が形成され、この圧
接刃に誘電体ハウジングとシェル接続端子の挿通孔に貫
挿させたドレイン線の端末部が接続されているものであ
るので、ドレイン線は圧接刃に圧接固定されるため、ド
レイン線とシェル接続端子は確実に導通状態が保たれ、
またこのシェル接続端子も外導体シェルと導通状態にあ
るため、ドレイン線と外導体シェルとの間にも確実な導
通接続の状態を保つことができる。
【0057】また、請求項5に係るシールドケーブルの
端末処理方法は、誘電体ハウジング、シェル接続端子及
び内導体端子からなる組立体を、外導体シェル内に仮係
止の状態で挿入し、この状態でシールドケーブルの端末
部の信号線を内導体端子に接続し、一方ドレイン線を誘
電体ハウジングとシェル接続端子の挿通孔に貫挿した
後、シールドケーブルの端末部を接続した組立体を外導
体シェル内にさらに挿入して本係止するものであるか
ら、本係止の状態において、シールドケーブルの端末接
続部を完全に遮蔽することができる全長の長い構造を有
する外導体シェルを用いることが可能であり、これによ
りシールドケーブルの端末接続部の遮蔽性を向上させる
ことができるという本発明特有の作用効果を奏するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るシールドケーブルの端
末処理構造において、シールドケーブルの端末部分を接
続するコネクタ部材の分解斜視図である。
【図2】図1に示したコネクタ部材とシールドケーブル
の端末部分を接続する状態を示した斜視図である。
【図3】コネクタ部材とシールドケーブルの端末部分を
接続する状態を示した断面図である。
【図4】本発明の実施例2に係るシールドケーブルの端
末処理構造において、外導体シェルの構造を示した斜視
図である。
【図5】図4に示した外導体シェルを用いたシールドケ
ーブルの端末処理構造を示した断面図である。
【図6】本発明の実施例3に係るシールドケーブルの端
末処理構造において、シェル接続端子の構造を示した斜
視図である。
【図7】図6に示したシェル接続端子を用いたシールド
ケーブルの端末処理構造を示した断面図である。
【図8】従来一般に用いられるドレイン線を有するシー
ルドケーブルの端末処理構造を示した斜視図である。
【符号の説明】
10 シールドケーブル 12 信号線 14 ドレイン線 20 内導体端子 30 誘電体ハウジング 37、42 挿通孔 38 嵌合凸部 40 シェル接続端子 43 当止片 44 嵌合穴 48L、48R インシュレーションバレル 49 端子圧接刃 50 組立体 60 外導体シェル 66 シェル圧接刃
フロントページの続き (72)発明者 吉岡 近弘 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FA09 FA16 FB11 FC03 FC09 FC21 FC32 FC36 LA09 LA15 5G355 AA10 BA04 BA08 5G375 AA12 CA03 CA19 CC07 DA36 DB16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレイン線を有するシールドケーブルの
    シールド端末処理構造であって、シールドケーブルの信
    号線と導通状態で接続される内導体端子を誘電体ハウジ
    ングに収容すると共に、該誘電体ハウジングをシェル接
    続端子に装着し、該シールドケーブルのドレイン線の端
    末部を前記誘電体ハウジングに設けた挿通孔と前記シェ
    ル接続端子に設けた挿通孔に貫挿すると共に、該シェル
    接続端子の外側に該シールドケーブルの端末部を電磁的
    に遮蔽する外導体シェルを挿通し、該ドレイン線の端末
    部をシェル接続端子と外導体シェルとにより互いに導通
    状態で挾着保持し、又はシェル接続端子を介して外導体
    シェルと導通状態で保持してなることを特徴とするシー
    ルドケーブルの端末処理構造。
  2. 【請求項2】 前記シェル接続端子には前記誘電体ハウ
    ジングが位置決めされる当止片を有すると共に、該誘電
    体ハウジングとシェル接続端子いずれか一方には嵌合凸
    部が形成され、他方には該嵌合凸部が位置決め固定され
    る嵌合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のシールドケーブルの端末処理構造。
  3. 【請求項3】 前記外導体シェルの一端縁に圧接刃が形
    成され、該圧接刃に前記誘電体ハウジングとシェル接続
    端子の挿通孔に貫挿されたドレイン線の端末部が圧接状
    態で接続されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のシールドケーブルの端末処理構造。
  4. 【請求項4】 前記シェル接続端子の挿通孔にかかる位
    置に水平方向の圧接刃が形成され、該圧接刃に前記誘電
    体ハウジングとシェル接続端子の挿通孔に貫挿されたド
    レイン線の端末部が圧接状態で接続されていることを特
    徴とする請求項1ないし3に記載のシールドケーブルの
    端末処理構造。
  5. 【請求項5】 ドレイン線を有するシールドケーブルの
    シールド端末処理方法であって、シールドケーブルの信
    号線と導通状態で接続される内導体端子を誘電体ハウジ
    ングに収容すると共に、該誘電体ハウジングをシェル接
    続端子に装着し、該シェル接続端子の外側に該シールド
    ケーブルの端末部を電磁的に遮蔽する外導体シェルを部
    分的に挿通して仮係止させ、該シールドケーブルのドレ
    イン線の端末部を前記誘電体ハウジングに設けた挿通孔
    と前記シェル接続端子に設けた挿通孔に貫挿させ、外導
    体接続の外側に前記が移動端子を更に挿通して本係止さ
    せることにより、該ドレイン線の端末部をシェル接続端
    子と外導体シェルとにより互いに導通状態で挾着保持
    し、又はシェル接続端子を介して外導体シェルと導通状
    態で保持されるようにしたことを特徴とするシールドケ
    ーブルの端末処理方法。
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