JP2002270262A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ

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JP2002270262A JP2001070699A JP2001070699A JP2002270262A JP 2002270262 A JP2002270262 A JP 2002270262A JP 2001070699 A JP2001070699 A JP 2001070699A JP 2001070699 A JP2001070699 A JP 2001070699A JP 2002270262 A JP2002270262 A JP 2002270262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルの端末を保持することの可
能なコネクタを提供する。 【解決手段】 雄ハウジング20のFPC支持壁24の
周囲にはリング状部材35が嵌め付けられる。これによ
ってFPC10の端末をFPC支持壁24との間に挟む
ことでFPC10の端末が保持される。従って、嵌合前
にFPC10の端末が外部の異物に接触して短絡した
り、あるいは嵌合時に雌側端子金具43との接続不良を
生じたりすることが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FPC等のフラッ
トケーブルの端末を接続するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、FPC(フレキシブルプリント
基板)等のフラットケーブルは、絶縁性のベースフィル
ム上に導電路を形成して、さらにその上面を保護用のフ
ィルムで覆った構成となっており、柔軟性を有してい
る。このようなフラットケーブルの端末を接続するため
のコネクタとしては、例えば実開昭53−146982
号公報に開示されたものがある。このようなコネクタの
構成を図14及び図15を参照して簡単に説明すると、
雄ハウジング1には、相手側の雌ハウジング2を嵌合可
能な嵌合部3が凹設されている。また、雄ハウジング1
の表面にはフラットケーブル4が固着されており、その
端末部分が嵌合部3の内側に差し込まれている。一方、
雌ハウジング2は、弾性接触片5Aを有する雌側端子金
具5を備えており、両ハウジング1,2を嵌合したとき
には、図15に示すように、フラットケーブル4が嵌合
部3の内壁の一つである支持壁6に押し付けられるとと
もに、弾性接触片5Aがフラットケーブル4の導電路に
接触して導通が取られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造では、両ハ
ウジング1,2を嵌合する前には、フラットケーブル4
の端末は固定されていないため自由に変形し、例えば嵌
合部3の外側へ出てしまうことがある。そのような場
合、フラットケーブル4の端末が外部の異物と接触して
短絡したり、あるいは両ハウジング1,2を不用意に嵌
合しようとするとフラットケーブル4がうまく支持壁6
に沿わず接続不良を生じるなどの虞があった。
【0004】これに対し、例えば支持壁6に図14に破
線で示したような係止突起7を設け、これをフラットケ
ーブル4側に設けた係止孔(図示せず)に嵌め込むよう
にしてフラットケーブル4を予め支持壁6に沿わせた状
態で保持することで、前述のような不具合の回避を図る
ことが考えられる。しかしながら、嵌合部3の内側に係
止突起7のような部位を形成することが金型構造の関係
上困難であったり、あるいは、嵌合部3の奥部でフラッ
トケーブル4を係止突起7に嵌め込むといった作業はや
りづらい等の事情により、前記のような手段は採用でき
ないことがある。本発明は、上記事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、フラットケーブルの端末を保持す
ることの可能なコネクタを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るフラットケーブル用コネクタ
は、絶縁性シート上に導電路が配された柔軟性を有する
フラットケーブルの端末が接続されるものであって、ハ
ウジングには、相手側ハウジングと嵌合可能な嵌合部が
備えられ、前記フラットケーブルの端末を前記嵌合部内
に嵌合方向に沿って設けられた支持壁に沿わせて、前記
両ハウジングの嵌合時に前記導電路を前記相手側ハウジ
ングの有する端子と接続させるようにしたコネクタにお
いて、前記ハウジングには、前記支持壁とは別体に、前
記フラットケーブルの端末を前記支持壁との間に挟んで
保持するための固定手段が設けられているところに特徴
を有する。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記支持壁は、前記嵌合部の奥壁から突設さ
れている一方、前記固定手段は、前記支持壁の周囲に前
記フラットケーブルの端末を挟みつつ緊密に嵌め付け可
能なリング状部材よりなるとともに、このリング状部材
は、前記支持壁に対してその先端から奥側へと押し込む
ようにして嵌め付け可能とされているところに特徴を有
する。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記固定手段は、前記ハウジングとは別体の
固定部材よりなり、この固定部材は、前記ハウジングに
対して、前記支持壁との間への前記フラットケーブルの
端末の差し込みを許容する仮係止位置と、前記フラット
ケーブルの端末を挟み付ける本係止位置との間で変位操
作可能に組み付けられているところに特徴を有する。
【0008】請求項4の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記支持壁は、前記ハウジングとは別体の支
持部材に備えられており、この支持部材は、前記フラッ
トケーブルの端末を前記支持壁に沿わせた状態で前記ハ
ウジングに設けられた部材装着孔に装着可能とされてい
るところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、支
持壁と別体の固定手段を設け、これによってフラットケ
ーブルの端末を支持壁との間に挟むことでフラットケー
ブルの端末が保持される。従って、嵌合前にフラットケ
ーブルの端末が外部の異物に接触して短絡したり、ある
いは嵌合時に相手側の端子との接続不良を生じたりする
ことが防止できる。
【0010】請求項2の発明によれば、固定手段は、リ
ング状部材よりなり、嵌合部の奥壁から突設される支持
壁の周囲にフラットケーブルを挟みつつ緊密に嵌めるこ
とでフラットケーブルの端末が保持される。また、リン
グ状部材を組み付けるには、FPC支持壁の先端に嵌め
てから嵌合部の奥側へと支持壁に沿って押し込むだけの
操作でよいから作業性が良い。
【0011】請求項3の発明によれば、ハウジングに対
して固定部材を仮係止位置に組み付けておいてから、フ
ラットケーブルを接続する現場へ搬入し、そこで固定部
材を本係止位置に操作してフラットケーブルを保持させ
るようにすれば、フラットケーブルの装着現場での作業
性が良くなる。
【0012】請求項4の発明によれば、フラットケーブ
ルを支持壁に沿わせた状態で支持部材と共にハウジング
へ装着することができる。これにより、柔軟なフラット
ケーブルが装着時に変形してしまうことを防止できるか
ら、フラットケーブルを単独でハウジングに装着する場
合に比較して、組付けの作業性が良くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>次に本発明の第
1実施形態について図1から図5を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、図1に示すように、FPC
(フレキシブルプリント基板、本発明の「フラットケー
ブル」に相当)10の端末が接続される雄ハウジング2
0(本発明の「ハウジング」に相当)と、FPC10の
端末を保持するためのリング状部材35(本発明の「固
定手段」に相当)とを備えて構成されている。雄ハウジ
ング20は雌ハウジング40(本発明の「相手側ハウジ
ング」に相当)と互いに嵌合可能とされており、以下の
説明においては、雄ハウジング10と雌ハウジング40
とについて互いに嵌合する側を前方とする。
【0014】はじめにFPC10について説明すると、
FPC10は絶縁性のベースフィルム上に、複数条の導
電路11を並列に配してなり、その上面を保護フィルム
で覆うことで、柔軟性を有する帯状に形成されている
(図1及び図4参照)。FPC10の端末では、所定範
囲にわたって保護フィルムが剥ぎ取られて、導電路11
が外部に露出している。
【0015】次に雌ハウジング40について図1を参照
して簡単に説明する。雌ハウジング40は合成樹脂材に
よって形成されており、その上部には上下に撓み変形可
能なロックアーム41が設けられている。雌ハウジング
40には、幅方向(図1の紙面に直交する方向)に複数
個のキャビティ42が並んで形成され、それぞれのキャ
ビティ42には電線Wの端末に接続された雌側端子金具
43(本発明の「端子」に相当)が収容されている。雌
側端子金具43の前部には、上下方向に撓み変形可能な
弾性接触片43Aが設けられており、キャビティ42下
部の開放よりこの弾性接触片43Aの一部が下側へ張り
出している。さらに、雌ハウジング40の下部には、張
り出した弾性接触片43Aの周囲を覆うように、前方に
開放するフード状をなす端子保護部44が設けられてい
る。
【0016】次に、雄ハウジング20について図1から
図4を参照して説明する。雄ハウジング20は合成樹脂
材によって形成されており、その前部には幅方向に広い
筒状をなす嵌合部21が設けられて、ここに雌ハウジン
グ40が嵌合されるようになっている。嵌合部21の上
部中央には、ロックアーム41の進入可能なアーム収容
凹部22が設けられ、両ハウジング20,40を嵌合し
たときには、このアーム収容凹部22の上面に突設され
たロック爪22Aがアーム収容凹部22に進入したロッ
クアーム41と係合することで両ハウジング20,40
が離間不能にロックされるようになっている。
【0017】また、嵌合部21の奥壁23の下部から
は、幅方向に広い板状をなすFPC支持壁24が嵌合方
向に沿って突設されている。FPC支持壁24には、ス
リット状のFPC挿通孔26が嵌合方向に貫通するよう
に設けられており、ここにはFPC10の端末が後方か
ら前方へ挿通される。FPC挿通孔26から前方に引き
出されたFPC10の端末は後方上側へ折り返され、両
ハウジング20,40を嵌合したときには、FPC10
がFPC支持壁24の上面に沿った状態で、雌側端子金
具43の弾性接触片43AがFPC10の導電路11に
弾性的に接触して導通接続されるようになっている。
【0018】また、FPC支持壁24の周囲には、FP
C10の先端を保持するためのリング状部材35を嵌め
付け可能とされている。このリング状部材35は例えば
ゴム等の弾力性を有する部材によりなり、FPC支持壁
24との間にFPC10を挟むようにして緊密に嵌め付
けることができる。また、リング状部材35は、FPC
支持壁24の先端から嵌め付けられて奥側へ押し込むよ
うにして装着され、嵌合部21の奥壁23に凹設された
部材収容部23Aに収容可能となっている。
【0019】また、嵌合部21の後方には、雄ハウジン
グ20にFPC10を取り付けるための取付基部27と
蓋部28とが設けられている。蓋部28は、薄肉状のヒ
ンジ部28Aを介して取付基部27に対して開閉操作可
能に設けられている。蓋部28を閉じたときには取付基
部27と蓋部28との対向面の間に、前記のFPC挿通
孔26と連なって断面クランク形状をなす取付溝部29
が形成され、ここにFPC10を挟み付けるように通す
ことでFPC10が雄ハウジング20に対して位置決め
された状態で接続される。また、蓋部28の両側部から
は一対のアーム部31が突設され、蓋部28を閉じたと
きにこのアーム部31が取付基部27の両側面に設けら
れた係止突起32と係合することで蓋部28が閉じ状態
でロックされるようになっている。
【0020】次に、本実施形態のコネクタの組付手順に
ついて説明する。雄ハウジング20にFPC10を接続
するには、まず蓋部28を開放しておき、FPC10の
端末をFPC挿通孔26へ後側から挿通させ、FPC支
持壁24の前方へ所定量引き出す。そして、蓋部28を
閉じて取付基部27との間にFPC10を挟むことで、
FPC10が雄ハウジング20に対して位置決めされた
状態で接続される。
【0021】続いて、FPC挿通孔26より引き出され
たFPC10の端末を後方上側に折り返し、リング状部
材35をFPC10を挟むようにしてFPC支持壁24
の先端に嵌め付ける。そして、リング状部材35をFP
C支持壁24に沿って嵌合部21の奥側へと押し込み、
部材収容部23Aに収容させる(図1に示した状態)。
このとき、FPC10の端末の先端部は、リング状部材
35によってFPC支持壁24へと弾性的に押し付けら
れ、保持された状態となっている。以上にて、本実施形
態のコネクタの組付けが完了する。
【0022】次に、雄ハウジング20と雌ハウジング4
0とを組み付ける。雌ハウジング40を嵌合部21内へ
嵌め込んでいくと、端子保護部44の内側にFPC支持
壁24が進入し、弾性接触片43Aが上方に撓み変形さ
れてFPC10の導電路11に弾性的に接触する。雌ハ
ウジング40を嵌合部21の奥壁23に達する位置まで
嵌合すると、図5に示すように、ロックアーム41がロ
ック爪22Aに係合して両ハウジング20,40が離間
不能にロックされる。なお、このとき、リング状部材3
5は奥壁23より凹んだ部材収容部23Aに収容される
ため、雌ハウジング40とは干渉しない。
【0023】以上のように、本実施形態によれば、FP
C支持壁24と別体にリング状部材35を設け、これに
よってFPC10の端末をFPC支持壁24との間に挟
むことでFPC10の端末が保持される。従って、嵌合
前にFPC10の端末が外部の異物に接触して短絡した
り、あるいは嵌合時に雌側端子金具43との接続不良を
生じたりすることが防止できる。また、リング状部材3
5を組み付けるには、FPC支持壁24の先端に嵌めて
から嵌合部21の奥側へとFPC支持壁24に沿って押
し込むだけの操作でよいから作業性が良い。なお、上記
のリング状部材35は、ゴム等の弾力性を有する部材よ
りなるが、本発明によれば、リング状部材は、特に弾力
性を備えていなくとも良く、ゴム以外にも合成樹脂等に
より形成しても良い。
【0024】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態について図6から図10を参照して説明する。本実
施形態のコネクタは、雄ハウジング50と、これとは別
体のリテーナ60(本発明の「固定手段」、「固定部
材」に相当)とを備えている。なお、以下の説明におい
ては、第1実施形態と概ね同様の構成には同一符号を付
して説明を一部省略する。
【0025】雄ハウジング50において、図7及び図8
に示すように、嵌合部21の奥壁23には、FPC支持
壁24の突出する位置より上側に幅方向に延びる差し込
み溝51が形成され、ここにFPC支持壁24の上側に
折り返したFPC10の先端を差し込めるようになって
いる。また、差し込み溝51の上側の縁部にはFPC1
0を誘い込むためのテーパ状の案内面51Aが設けられ
ている。
【0026】一方、リテーナ60は、合成樹脂材によっ
て形成されており、幅方向に延びる中央部61とその両
端から下方に延出される一対の側片部62とを備え、両
側片部62を取付基部27の両側面に設けられた取付凹
部52に嵌め付けて取付基部27を跨ぐようにして装着
される。また、中央部61からは、下方へ3つの押さえ
部63が並んで突設され、これらが嵌合部21の奥部に
設けられた3つの貫通孔53に挿通されて、押さえ部6
3の先端が差し込み溝51内に進入するようになってい
る。各押さえ部63の先端は、FPC支持壁24と平行
な平面をなしている。リテーナ60は、押さえ部63の
先端がFPC支持壁24から浮き上がって両者の間にF
PC10の先端を差し込み可能な仮係止位置(図6及び
図7参照)と、押さえ部63とFPC支持壁24との間
にFPC10の先端を挟んで保持可能な本係止位置(図
8,図9及び図10参照)との間で変位操作可能とされ
ており、中央部61の後端縁からは指掛け用の操作部6
4が突設されている。
【0027】取付凹部52には、3つの突起が斜め方向
に並んで形成されており、順に、半球状の仮係止用突起
55と、各突起の並び方向に細長いガイド突起56と、
そしてガイド突起56側が面取りがなされた本係止用突
起57とが設けられている。一方のリテーナ60の側片
部62には、前記の3つの突起55,56,57の並び
方向に延びる長孔65が貫通形成されており、仮係止位
置においては、長孔65の内側にガイド突起56と仮係
止用突起55とが係合し、本係止位置においては、長孔
65の内側にガイド突起56と本係止用突起57とが係
合するようになっている。
【0028】次に、本実施形態のコネクタの組付手順を
説明する。まず雄ハウジング50にリテーナ60を仮係
止位置にして取り付ける。雄ハウジング50は、このよ
うにリテーナ60を仮組みした状態でFPC10の組付
現場に搬入される。続いて、FPC10の端末を第1実
施形態と同じ要領でFPC挿通孔26に挿通させ、蓋部
28を閉じてFPC10を位置決めする。そして、FP
C10をFPC支持壁24の先端から上側後方に折り返
してそのFPC10の先端を差し込み溝51へ差し入れ
る。このとき、差し込み溝51の縁部にはテーパ状の案
内面51Aが設けられているため、差し込み作業が容易
である。
【0029】次に、リテーナ60の操作部64に指をか
けてリテーナ60を斜め下前方へ押圧する。すると、リ
テーナ60はガイド突起56に沿って移動し、仮係止用
突起55が長孔65より脱するとともに、本係止用突起
57が長孔65の内側に係合して、リテーナ60が本係
止位置に至る。これにより、リテーナ60の3つの押さ
え部63がFPC支持壁24との間にFPC10の先端
を挟み付けるため、FPC10の先端が保持された状態
となる。以上にて、コネクタの組付けが完了する。続い
て雄ハウジング50に対して雌ハウジング40を第1実
施形態と同様にして嵌合すると、雌側端子金具43の弾
性接触片43AがFPC10の導電路11に対して弾性
的に接触して両者が導通される。
【0030】以上のように、本実施形態によれば、雄ハ
ウジング50に対してリテーナ60を仮係止位置に組み
付けておいてから、FPC10を接続する現場へ搬入
し、そこでリテーナ60を本係止位置に操作してFPC
10を保持させるようにすれば、FPC10の装着現場
での作業性が良くなる。また、FPC10の先端を保持
するための作業は、リテーナ60の操作部64を押圧す
れば良く、嵌合部21の外部にて行うことができるた
め、嵌合部21の内側にて行う場合に比べて、作業性が
良い。
【0031】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態について図11から図13を参照して説明する。本
実施形態のコネクタは、図11に示すように、雄ハウジ
ング70と、これとは別体の支持部材80とを備えてい
る。なお、以下の説明において、第1実施形態と概ね同
様の構成には同一符号を付して説明を一部省略する。
【0032】支持部材80は、合成樹脂材によって全体
として平板状に形成されている。支持部材80の下面、
後端寄りには、複数の位置決め突起81が幅方向に並ん
で突設されており、FPC10を支持部材80の下面に
沿わせて各位置決め突起81をFPC10に設けられた
位置決め孔12に嵌め込むことでFPC10を位置決め
することができる。また、支持部材80の前部は、FP
C支持壁82となっており、その下面に沿わせたFPC
10をFPC支持壁82の前端で折り返してその上面に
沿わせるようにして、FPC10の端末が装着される。
また、支持部材80の上面後部には、雄ハウジング70
側に係止可能なロック突起83が幅方向に並んで3つ設
けられている。
【0033】一方、雄ハウジング70には、嵌合部21
の奥壁23から後方へ突出部71が設けられており、こ
の突出部71の後面から奥壁23へ雌雄両ハウジング7
0の嵌合方向に沿って部材装着孔72が貫通して形成さ
れている。部材装着孔72の上下方向の内径は、支持部
材80の厚み寸法よりも僅かに大きくされ、ここに支持
部材80を後方から差し込むようにして装着可能とされ
ている。部材装着孔72の下面後部には、前記の位置決
め突起81の進入する逃がし部73が凹設されている。
また、部材装着孔72の上面には、ロック突起83の進
入可能な溝部74が設けられ、この溝部74内には、ロ
ック突起83と係合可能な係止突起75が設けられてい
る。なお、部材装着孔72の上壁72Aは、本発明の
「固定手段」に相当し、FPC支持壁82との間にFP
C10を挟んで保持可能となっている。
【0034】次に、本実施形態のコネクタの組付手順に
ついて説明する。まずFPC10を支持部材80の下面
に沿わせ、各位置決め突起81を位置決め孔12に嵌め
込んでFPC10を位置決めする。そして、FPC10
の端末をFPC支持壁82の前端で後方上側に折り返
す。続いて、支持部材80をFPC10と共に前端側か
ら部材装着孔72へと差し込む。このとき、FPC10
は、FPC支持壁82に沿った状態で支持部材80とも
に部材装着孔72に押し込まれる。また、FPC10
は、折り返し側から部材装着孔72内へ押し込まれるの
で、FPC10の端縁が部材装着孔72の孔縁部分など
に突き当たってめくれることなく円滑に部材装着孔72
内に進入させることができる。
【0035】支持部材80を正規の位置まで嵌め込む
と、ロック突起83が係止突起75を乗り越えてこれと
係合する(図12及び図13参照)。このとき、FPC
支持壁82の前端側は嵌合部21内に突出しており、後
端側は部材装着孔72の上壁72Aとの間にFPC10
の先端を挟んで保持した状態となる。以上により、本実
施形態のコネクタの組付けが完了する。続いて、嵌合部
21に雌ハウジング40を嵌合すると、第1実施形態と
同様に、雌側端子金具43の弾性接触片43AがFPC
10の導電路11に対して弾性的に接触して両者が導通
される。
【0036】以上のように、本実施形態によれば、FP
C10をFPC支持壁82に沿わせた状態で支持部材8
0と共に雄ハウジング70へ装着することができる。こ
れにより、柔軟なFPC10が装着時に変形してしまう
ことを防止できるから、FPCを単独で雄ハウジングに
組み付ける場合に比較して、雄ハウジングへの組付作業
性が良くなる。本発明は上記記述及び図面によって説明
した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるコネクタの嵌合前の状態
を示す側断面図
【図2】リング部材を雄ハウジングに組み付ける前の状
態を示す側断面図
【図3】コネクタの側面図
【図4】コネクタの正面図
【図5】雌雄ハウジングを嵌合した状態を示す側断面図
【図6】第2実施形態においてリテーナが仮係止位置に
あるとき状態を示すコネクタの側面図
【図7】リテーナが仮係止位置にあるときのコネクタの
側断面図
【図8】リテーナを本係止位置としたときのコネクタの
正面図
【図9】リテーナを本係止位置としたときのコネクタの
側面図
【図10】雌雄のハウジングを嵌合した状態を示す側断
面図
【図11】第3実施形態において支持部材と雄ハウジン
グとを組み付ける前の状態を示す側断面図
【図12】コネクタの正面図
【図13】雌雄ハウジングの嵌合前の状態を示す側断面
【図14】従来のコネクタの嵌合前の状態を示す側断面
【図15】従来のコネクタの嵌合後の状態を示す側断面
【符号の説明】
10…FPC(フラットケーブル) 11…導電路 20,50,70…雄ハウジング(ハウジング) 21…嵌合部 24,82…FPC支持壁(支持壁) 35…リング状部材(固定手段) 40…雌ハウジング(相手側ハウジング) 43…雌側端子金具(端子) 60…リテーナ(固定手段、固定部材) 72…上壁(固定手段) 80…支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E023 AA04 AA10 AA18 BB02 BB03 BB06 BB23 EE27 FF11 GG02 GG03 GG09 GG10 GG11 GG15 HH01 HH02 HH05 HH08 HH16 HH17 HH18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性シート上に導電路が配された柔軟
    性を有するフラットケーブルの端末が接続されるもので
    あって、 ハウジングには、相手側ハウジングと嵌合可能な嵌合部
    が備えられ、前記フラットケーブルの端末を前記嵌合部
    内に嵌合方向に沿って設けられた支持壁に沿わせて、前
    記両ハウジングの嵌合時に前記導電路を前記相手側ハウ
    ジングの有する端子と接続させるようにしたコネクタに
    おいて、 前記ハウジングには、前記支持壁とは別体に、前記フラ
    ットケーブルの端末を前記支持壁との間に挟んで保持す
    るための固定手段が設けられていることを特徴とするフ
    ラットケーブル用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記支持壁は、前記嵌合部の奥壁から突
    設されている一方、前記固定手段は、前記支持壁の周囲
    に前記フラットケーブルの端末を挟みつつ緊密に嵌め付
    け可能なリング状部材よりなるとともに、このリング状
    部材は、前記支持壁に対してその先端から奥側へと押し
    込むようにして嵌め付け可能とされていることを特徴と
    する請求項1に記載のフラットケーブル用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、前記ハウジングとは別
    体の固定部材よりなり、この固定部材は、前記ハウジン
    グに対して、前記支持壁との間への前記フラットケーブ
    ルの端末の差し込みを許容する仮係止位置と、前記フラ
    ットケーブルの端末を挟み付ける本係止位置との間で変
    位操作可能に組み付けられていることを特徴とする請求
    項1に記載のフラットケーブル用コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記支持壁は、前記ハウジングとは別体
    の支持部材に備えられており、この支持部材は、前記フ
    ラットケーブルの端末を前記支持壁に沿わせた状態で前
    記ハウジングに設けられた部材装着孔に装着可能とされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のフラットケー
    ブル用コネクタ。
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