JP2002268248A - 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents
電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法Info
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Abstract
高いレベルで達成する画像形成方法及び電子写真感光体
を提供すること。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生
層、電荷輸送物質とポリカーボネート樹脂から構成され
る電荷輸送層、樹脂中にフィラーが分散されている表面
保護層を順次積層した構成を有する電子写真感光体の製
造方法において、該電荷輸送層の塗工溶剤として、トル
エンを用いることを特徴とする電子写真感光体。
Description
用いた画像形成方法に関するものである。
感光体としては、導電性支持体上にセレンないしセレン
合金を主体とする感光層を設けたもの、酸化亜鉛、硫化
カドミウムなどの無機系光導電材料をバインダー中に分
散させたもの、ポリ−N−ビニルカルバゾールとトリニ
トロフルオレノンあるいはアゾ顔料などの有機光導電材
料を用いたもの、及び非晶質シリコン系材料を用いたも
の等が一般に知られている。
光導電性の感光体をまず暗所で例えばコロナ放電によっ
て帯電させ、次いで像露光し、露光部のみの電荷を選択
的に散逸せしめて静電潜像を得、この潜像部を染料、顔
料などの着色剤と高分子物質などの結合剤とから構成さ
れる検電微粒子(トナー)で現像し可視化して画像を形
成するようにした画像形成法の一つである。このような
電子写真法において感光体に要求される基本的な特性と
しては(1)暗所で適当な電位に帯電できること、
(2)暗所において電荷の散逸が少ないこと、(3)光
照射によって速やかに電荷を散逸できること、などが挙
げられる。
光体としては、導電性支持体上にセレンないしセレン合
金を主体とする光導電層を設けたもの、酸化亜鉛・硫化
カドミウム等の無機系光導電材料をバインダー中に分散
させたもの、及び非晶質シリコン系材料を用いたもの等
が一般的に知られているが、近年ではコストの低さ、感
光体設計の自由度の高さ、低公害性等から有機系電子写
真感光体が広く利用されるようになってきている。
ルバゾール(PVK)に代表される光導電性樹脂、PV
K−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)に
代表される電荷移動錯体型、フタロシアニン−バインダ
ーに代表される顔料分散型、電荷発生物質と電荷輸送物
質とを組み合わせて用いる機能分離型の感光体などが知
られており、特に機能分離型の感光体が注目されてい
る。
形成のメカニズムは、感光体を帯電した後光照射する
と、光は透明な電荷輸送層を通過し、電荷発生層中の電
荷発生物質により吸収され、光を吸収した電荷発生物質
は電荷担体を発生し、この電荷担体は電荷輸送層に注入
され、帯電によって生じている電界にしたがって電荷輸
送層中を移動し、感光体表面の電荷を中和することによ
り静電潜像を形成するものである。機能分離型感光体に
おいては、主に紫外部に吸収を持つ電荷輸送物質と、主
に可視部に吸収を持つ電荷発生物質とを組み合わせて用
いることが知られており、上記基本特性を充分に満たす
ものが得られている。
化、大型化が進むなか、感光体に対して、上記特性以外
に長期繰返し使用に際しても高画質を保つことのできる
信頼性が強く要求されるように成っている。
より、機内電位の変動(帯電電位、露光部電位)等の問
題を抱えている。特に感光体を長期的に使用するため
に、感光体表面の機械的耐久性向上もしくは、感光体周
辺プロセス側からの低摩耗化が、考えられている。この
ように、感光体表面の低摩耗化により、感光体の寿命
は、さらに向上し、これまで以上に繰り返し使用による
機内電位の安定化が望まれている。
されている。電荷輸送層の塗工溶媒として使用されるモ
ノクロロベンゼンやジクロロメタン等のハロゲン系溶媒
は、外部飛散による環境及び人体への影響が危惧されて
いる。このような状況において、感光体を製造する立場
から、電荷輸送層塗工の際に用いられるハロゲン系溶媒
の撤廃が望まれている。
は、上記従来技術に鑑みて、環境に優しく、高性能、長
寿命、高信頼性を高いレベルで達成する画像形成方法及
び電子写真感光体を提供することである。
(1)「導電性支持体上に少なくとも電荷発生層、電荷
輸送物質とポリカーボネート樹脂から構成される電荷輸
送層、樹脂中にフィラーが分散されている表面保護層を
順次積層した構成を有する電子写真感光体の製造方法に
おいて、該電荷輸送層の塗工溶剤として、トルエンを用
いることを特徴とする電子写真感光体」、(2)「前記
第(1)項に記載の電子写真感光体の製造方法で作製さ
れた電子写真感光体」、(3)「該電荷輸送層と該表面
保護層膜厚の和が、10μm以上26μm以下であるこ
とを特徴とする前記第(2)項に記載の電子写真感光
体」により達成される。
くとも帯電、露光、現像工程を有する画像形成方法にお
いて、前記第(1)項または第(3)項に記載の電子写
真感光体を用いることを特徴とする画像形成方法」、
(5)「該電荷輸送層と該表面保護層の和をD(μ
m)、帯電による感光体の表面電位の絶対値をV(V)
としたとき、12≦電界強度V/D≦40(V/μm)
とすることを特徴とする前記第(4)項に記載の画像形
成方法」、(6)「画像信号が、光スポットのON/O
FFにより、感光体上にデジタル的ドット潜像を形成す
る方法を用い、さらに該画像信号のビーム径が、60μ
m以下であることを特徴とする前記第(4)項または第
(5)項に記載の画像形成方法」により達成される。
「少なくとも電子写真感光体を具備してなる画像形成装
置であって、該電子写真感光体として、前記第(1)項
または第(3)項に記載の電子写真感光体を用いること
を特徴とする画像形成装置」、(8)「少なくとも電子
写真感光体を具備してなる電子写真用プロセルカートリ
ッジであって、該電子写真感光体として、前記第(1)
項または第(3)項に記載の電子写真感光体を搭載する
ことを特徴とする電子写真用カートリッジ」により達成
される。
とも電荷発生層、電荷輸送物質とポリカーボネート樹脂
から構成される電荷輸送層、樹脂中にフィラーが分散さ
れている表面保護層を順次積層した構成を有する電子写
真感光体において、該電荷輸送層の塗工溶剤として、ト
ルエンを用いることを特徴とする電子写真感光体の製造
方法とすることにより、製造工程における脱ハロゲン化
が可能となり、且つ生産性を高め、作製された電子写真
感光体の機内電位変動が少ない画像形成方法が提供でき
ることが明らかとなった。
光体の使用時の電界強度を規定することにより、さらに
画像特性が向上した感光体を提供できることが明らかと
なった。
法を用い、さらに該画像信号のビーム径が、60μm以
下であることを特徴とする画像形成方法とすることによ
り、微細ドット再現性が向上した画像形成を行なうこと
ができる。
機内電位変動が少なく、且つ良好な画像形成を行なう方
法は、以下に詳細に説明する。脱ハロゲン化電荷輸送層
塗工溶媒に必要不可欠な条件として、結着樹脂であるポ
リカーボネート樹脂を溶解しなければならない。この点
を考慮すると、テトラヒドロフラン、ジオキサン、キシ
レン、トルエン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等が挙げられる。感光体は、長期的繰り返し使用にお
ける耐摩耗性の向上により、これまで以上に機内電位変
動の少ないものが望まれる。このことから、脱ハロゲン
化電荷輸送層塗工溶媒は、生産上の問題である乾燥温
度、蒸発速度、液の保存性などの要件に加え、長期使用
時において、機内電位変動(特に、露光部電位変動)等
の副作用をないものが必要となる。このような点を全て
考慮した上で、最も良好であった脱ハロゲン化電荷輸送
層塗工溶媒は、トルエンとしたものであることが判明し
た。特に、機内電位変動に対しては、塗工溶媒中のトル
エンの含有量が、25wt%以上、好ましくは75wt
%以上の場合、効果が顕著であった。
和が、10μm以上26μm以下とした場合、上記異常
画像が少なく、画像濃度を低下させることがなく、細線
及び微細ドットの再現性が向上することが判明した。
ガ・ポジ)現像方式によりトナーを現像する場合、地肌
汚れは、感光層膜厚D(μm)と感光体の表面電位から
求められる電界強度に依存することが判明した。この異
常画像は、感光層膜厚によらず、40V/μm以上であ
ると発生することが判明した。また、帯電方式が、帯電
ローラーなどの接触帯電の場合、上記電界強度を超えた
とき、感光層が、局所的に絶縁破壊し、異常画像の発生
原因となることが明らかとなった。一方、感光体は、電
界強度が低くなった場合、感光層中での電荷輸送能が低
下し、それに伴い、光感度が低下することが知られてい
る。検討結果から、感光体にかかる電界強度は、12V
/μm以下である場合、感光体の光感度が低下し、露光
部電位が下がりにくくなり、画像の濃度低下が見られる
ことが判明した。
は、画像信号が、光スポットのON/OFFにより、感
光体上にデジタル的ドット潜像を形成する方法におい
て、画像信号のビーム径(レーザービームがガウス分布
しているときの半値幅、1/e2)が、60μm以下と
したことにより、微細ドット再現性に優れた高解像度の
画像が形成できることが判明した。
する。図1は、本発明の電子写真用感光体の模式断面図
であり、導電性基体上に電荷発生層(CGL)、電荷輸
送層(CTL)、表面保護層を設けた構成のものであ
る。図2は、本発明の他の電子写真用感光体の構成例を
示すものであり、導電性支持体と電荷発生層の間に下引
き層を入れたものである。なお、導電性支持体上に少な
くとも電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層を有してい
れば、上記のその他の層等任意に組み合わされていても
構わない。
される導電性支持体としては、導電体あるいは導電処理
をした絶縁体、例えばAl、Fe、Cu、Auなどの金
属あるいはそれらの合金の他、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリイミド、ガラス等の絶縁性基体上にA
l、Ag、Au等の金属あるいはIn2O3、SnO2等
の導電材料の薄膜を形成したもの、導電処理をした紙等
が使用できる。導電性支持体の形状は特に制約はなく、
板状、ドラム状あるいはベルト状のいずれのものも使用
できる。
下引き層は、接着性を向上する、モアレなどを防止す
る、上層の塗工性を改良する、残留電位を低減するなど
の目的で設けられる。下引き層は、一般に樹脂を主成分
とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤を用い
て塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐
溶解性の高い樹脂であることが望ましい。このような樹
脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリア
クリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、
メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、
ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹
脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型
樹脂などが挙げられる。また、酸化チタン、シリカ、ア
ルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム
等で例示できる金属酸化物、あるいは金属硫化物、金属
窒化物などの微粉末を加えてもよい。これらの下引き層
は、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができ
る。更に、本発明の下引き層として、シランカップリン
グ剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等
を使用して、例えばゾル−ゲル法等により形成した金属
酸化物層も有用である。
を陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パ
リレン)等の有機物や、SiO,SnO2,TiO2,I
TO,CeO2等の無機物を真空薄膜作製法にて設けた
ものも良好に使用できる。下引き層の膜厚は0〜5μm
が適当である。この導電性支持体に下引き層を介して設
けられる感光層の種類は、前述したSe系、OPC系等
のいずれもが適用できる。これらのうちOPC系につい
て以下に簡単に説明する。
電荷輸送層を積層した構成を有する。はじめに、電荷発
生層について説明する。電荷発生層は、電荷発生物質を
主成分とする層で、必要に応じてバインダー樹脂を用い
ることもある。電荷発生物質としては、無機系材料と有
機系材料を用いることができる。無機系材料には、結晶
セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、セレ
ン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物や、アモル
ファス・シリコン等が挙げられる。アモルファス・シリ
コンにおいては、ダングリングボンドを水素原子、ハロ
ゲン原子でターミネートしたものや、ホウ素原子、リン
原子等をドープしたものが良好に用いられる。
用いることができる。例えば、金属フタロシアニン、無
金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズ
レニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバ
ゾール骨格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格
を有するアゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ
顔料、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フル
オレノン骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格
を有するアゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔
料、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペ
リレン系顔料、アントラキノン系または多環キノン系顔
料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフ
ェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系
顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系
顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料などが挙げられ
る。これらの電荷発生物質は、単独または2種以上の混
合物として用いることができる。
ンダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポ
キシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン
樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなどが
用いられる。これらのバインダー樹脂は、単独または2
種以上の混合物として用いることができる。また、必要
に応じて電荷輸送物質を添加してもよい。また、電荷発
生層のバインダー樹脂として上述のバインダー樹脂の他
に、高分子電荷輸送物質が良好に用いられる。
作製法と溶液分散系からのキャスティング法とが大きく
挙げられる。前者の方法には、真空蒸着法、グロー放電
重合法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、
反応性スパッタリング法、CVD法等が用いられ、上述
した無機系材料、有機系材料が良好に形成できる。ま
た、後述のキャスティング法によって電荷発生層を設け
るには、上述した無機系もしくは有機系電荷発生物質を
必要ならばバインダー樹脂と共にテトラヒドロフラン、
シクロヘキサノン、ジオキサン、ブタノン等の溶媒を用
いてボールミル、アトライター、サンドミル等により分
散し、分散液を適度に希釈して塗布することにより形成
できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビード
コート法などを用いて行なうことができる。以上のよう
にして設けられる電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μ
m程度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmであ
る。
光により電荷発生層で発生分離した電荷を移動させて保
持していた帯電電荷と結合させることを目的とする層で
ある。帯電電荷を保持させる目的達成のために電気抵抗
が高いことが要求され、また、保持していた帯電電荷で
高い表面電位を得る目的を達成するためには、誘電率が
小さくかつ電荷移動性が良いことが要求される。
輸送層は帯電電荷を保持させ、かつ露光により電荷発生
層で発生分離した電荷を移動させて保持していた帯電電
荷と結合させることを目的とする層である。帯電電荷を
保持させる目的達成のために電気抵抗が高いことが要求
され、また、保持していた帯電電荷で高い表面電位を得
る目的を達成するためには、誘電率が小さくかつ電荷移
動性が良いことが要求される。これらの要件を満足させ
るための電荷輸送層は、電荷輸送物質およびポリカーボ
ネート樹脂より構成される。これらの電荷輸送物質、ポ
リカーボネート樹脂、トルエンに溶解ないし分散し、こ
れを塗布、乾燥することにより形成できる。必要により
電荷輸送物質、ポリカーボネート樹脂、可塑剤、その他
の酸化防止剤、レベリング剤等を適量添加することもで
きる。
に、他の非ハロゲン系溶媒を混合していてもかまわな
い。その例としては、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等が挙げられる。
子輸送物質とがある。電子輸送物質としては、たとえば
クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、
テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−
9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9
−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサン
トン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,
6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チ
オフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチ
オフェン−5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質
が挙げられる。これらの電子輸送物質は、単独または2
種以上の混合物として用いることができる。
電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。たとえ
ば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−
(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1
−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、
スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニル
ヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、
アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダ
ゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。こ
れらの正孔輸送物質は、単独または2種以上の混合物と
して用いることができる。
うな構造を有する。 (a)カルバゾール環を有する重合体 例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−
82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開
昭54−11737号公報、特開平4−175337号
公報、特開平4−183719号公報、特開平6−23
4841号公報に記載の化合物等が例示される。 (b)ヒドラゾン構造を有する重合体 例えば、特開昭57−78402号公報、特開昭61−
20953号公報、特開昭61−296358号公報、
特開平1−134456号公報、特開平1−17916
4号公報、特開平3−180851号公報、特開平3−
180852号公報、特開平3−50555号公報、特
開平5−310904号公報、特開平6−234840
号公報に記載の化合物等が例示される。 (c)ポリシリレン重合体 例えば、特開昭63−285552号公報、特開平1−
88461号公報、特開平4−264130号公報、特
開平4−264131号公報、特開平4−264132
号公報、特開平4−264133号公報、特開平4−2
89867号公報に記載の化合物等が例示される。 (d)トリアリールアミン構造を有する重合体 例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−ア
ミノポリスチレン、特開平1−134457号公報、特
開平2−282264号公報、特開平2−304456
号公報、特開平4−133065号公報、特開平4−1
33066号公報、特開平5−40350号公報、特開
平5−202135号公報に記載の化合物等が例示され
る。 (e)その他の重合体 例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特
開昭51−73888号公報、特開昭56−15074
9号公報、特開平6−234836号公報、特開平6−
234837号公報に記載の化合物等が例示される。
重合体は、上記重合体だけでなく、公知単量体の共重合
体や、ブロック重合体、グラフト重合体、スターポリマ
ーや、また、例えば特開平3−109406号公報に開
示されているような電子供与性基を有する架橋重合体等
を用いることも可能である。
物質として更に有用なトリアリールアミン構造を有する
ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ
エーテルとしては以下に記載の化合物が例示される。例
えば、特開昭64−1728号公報、特開昭64−13
061号公報、特開昭64−19049号公報、特開平
4−11627号公報、特開平4−225014号公
報、特開平4−230767号公報、特開平4−320
420号公報、特開平5−232727号公報、特開平
7−56374号公報、特開平9−127713号公
報、特開平9−222740号公報、特開平9−265
197号公報、特開平9−211877号公報、特開平
9−304956号公報等がある。
きるポリカーボネート樹脂としては、ビスフェノールA
タイプ、ビスフェノールZタイプ、ビスフェノールCタ
イプ、ビスフェノールZCタイプなどが用いられる。こ
れらの樹脂は、少なくともビスフェノール骨格を有する
ポリカーボネート樹脂であればかまわない。また、これ
らの樹脂を2種以上混合してもかまわないし、さらに、
ポリカーボネート樹脂以外の樹脂と混合してもかまわな
い。
が適当である。好ましくは10〜22μmが良好であ
る。本発明における電荷輸送層中に、ゴム、プラスチッ
ク、油脂類などに用いられる他の酸化防止剤や可塑剤を
添加していてもかまわない。また、レベリング剤を添加
してもかまわない。レベリング剤としては、ジメチルシ
リコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等の
シリコーンオイル類や、測鎖にパーフルオロアルキル基
を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その
使用量は、バインダー樹脂100重量部に対して、0〜
1重量部が適当である。
法、ビードコート法などを用いて行なうことができる。
保護層は、電荷輸送層と同じく、電荷発生層で発生分離
した電荷を移動させて保持していた帯電電荷と結合させ
ることを目的とする層である。帯電電荷を保持させる目
的達成のために電気抵抗が高いことが要求され、また、
保持していた帯電電荷で高い表面電位を得る目的を達成
するためには、誘電率が小さくかつ電荷移動性が良いこ
とが要求される。さらに、感光体の機械的耐久性向上の
ために、耐摩耗性の向上が要求される。
化チタン、シリカ、酸化錫、アルミナ、酸化ジルコニウ
ム、酸化インジウム、窒化ケイ素、酸化カルシウム、酸
化亜鉛、硫酸バリウム、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等
が挙げられるが、特に良好なものとして、酸化チタン、
シリカ、酸化ジルコニウムが挙げられる。これらフィラ
ーは分散性向上などの理由から無機物、有機物で表面処
理されてもよい。一般に、撥水性処理としてシランカッ
プリング剤で処理したもの、あるいはフッ素系シランカ
ップリング剤で処理したもの、高級脂肪酸で処理したも
の。無機物処理としてはフィラー表面をアルミナ、ジル
コニア、酸化スズ、シリカで処理したもの知られてい
る。フィラーはバインダー樹脂、低分子電荷輸送物質、
及び高分子電荷輸送物質と粉砕、分散し、塗工される。
バインダー樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレタン、ポ
リスチレン、エポキシ樹脂等が挙げられる。表面保護層
のフィラー含有率は5〜50重量%で、好ましくは10
〜40重量%である。表面保護層の膜厚は、1〜5μm
であることが好ましい。
法、ビードコート法などを用いて行なうことができる。
そのうち、微小開口部を有するノズルより塗料を吐出
し、霧化することにより生成した微小液滴を感光層上に
被塗布物上に付着させて塗膜を形成するスプレー法を用
いた場合、下層を必要以上に溶解することがなく、膜厚
ムラが少なく、膜表面性が非常に良好である表面保護層
を形成することが可能となる。
セスに用いることができる。次に、本発明の電子写真プ
ロセスの例である電子写真プロセスカートリッジを説明
する。プロセスカートリッジは、帯電部、現像部、クリ
ーニング部等のユニットが一体構成となっているもの
で、取り付け、取り外しなどが簡便となる。
一例である。この模式断面図の説明に沿って、本発明の
電子写真プロセスを説明する。図中(11)は本発明の
電子写真用感光体である。まず帯電装置(12)によ
り、感光体は、帯電される。感光体が帯電された後、イ
メージ露光(13)を受け、露光された部分で電荷が発
生し、感光体表面に静電潜像が形成される。感光体表面
に静電潜像を形成した後、現像ローラー(14)を介し
て現像剤と接触し、トナー像を形成する。感光体表面に
形成されたトナー像は、転写ローラー(16)により紙
などの転写部材(15)へ転写され、定着ユニット(1
9)を通過してハードコピーとなる。電子写真用感光体
(11)上の残留トナーはクリーニングユニット(1
7)により除去され、残留電荷は除電ランプ(18)で
除かれて、次の電子写真サイクルに移る。本画像形成方
法及び感光体を用いる電子写真プロセスは、上記一例に
限定されるものではなく、少なくとも、帯電及び露光に
より、静電潜像を形成するプロセスであればどのような
ものであってもかまわない。
塗工液に浸漬塗工し、加熱乾燥させ、電荷発生層を形成
した。
む電荷輸送層用塗工液に浸積塗工し加熱乾燥させ、膜厚
25μmの電荷輸送層とした。
液をスプレー塗工し、加熱乾燥させ、膜厚3μmの表面
保護層とした。
すること以外は、全て実施例1と同様にして作製した。
すること以外は、全て実施例1と同様にして作製した。
すること以外は、全て実施例1と同様にして作製した。
ること以外は、全て実施例1と同様にして作製した。
すること以外は、全て実施例1と同様にして作製した。
すること以外は、全て実施例1と同様にして作製した。
媒をジオキサンにすること以外は、全て実施例1と同様
にして、作製した。
媒をキシレンにすること以外は、全て実施例1と同様に
して、作製した。
体を、市販複写機イマジオMF2200で、10万枚通
紙試験(A4)を行なった。そのときの膜厚減少量及び
機内電位変動を調査した。結果を表1に示す。(初期帯
電電位−600V)
複写機イマジオMF2200で、8万枚通紙試験(A
4)を行なった。そのときの膜厚減少量と画像特性を評
価した。結果を表2に示す。(初期帯電電位−600
V)
ットラインの格子線画像を作製し、顕微鏡像及び目視に
て、評価を行なった。 3 → 再現性良好 2 → 部分的に再現性低下 1 → 全体的に再現性低下
複写機MF2200を用いて、感光体の初期帯電電位を
−800V、−600V、−350Vの3水準で、10
万枚通紙試験を行なった。そのときの膜厚減少量、画像
特性を評価した。結果を表3に示す。
画像ブトリが発生した。
販複写機イマジオMF2200を用いて、7万枚通紙試
験を行なった。そのときの膜厚減少量、画像特性(ドッ
ト再現性)を評価した。結果を表4に示す。(初期帯電
電位−600V)
した。 3 → 再現性良好 2 → 部分的に再現性低下 1 → 全体的に再現性低下
なように、本発明によれば、導電性支持体上に少なくと
も電荷発生層、電荷輸送物質とポリカーボネート樹脂か
ら構成される電荷輸送層、樹脂中にフィラーが分散され
ている表面保護層を順次積層した構成を有する電子写真
感光体において、該電荷輸送層の塗工溶剤として、トル
エンを用いることを特徴とする電子写真感光体の製造方
法、及び本発明の製造方法で作製された電子写真感光体
とすることにより、製造工程における脱ハロゲン化が可
能となり、且つ生産性を高め、機内電位変動が少ない画
像形成方法が提供できることが明らかとなり、また、表
面保護層及び電荷輸送層膜厚、感光体の使用時の電界強
度を規定することにより、さらに画像特性が向上した感
光体を提供できることが明らかとなり、また、デジタル
的ドット潜像を形成する方法を用い、さらに、該画像信
号のビーム径が、60μm以下であることを特徴とする
画像形成方法とすることにより、微細ドット再現性が向
上した画像形成を行なうことができるという極めて優れ
た効果を奏するものである。
を示す模式断面図である。
を示す別の模式断面図である。
ロセスの例を示す模式断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生
層、電荷輸送物質とポリカーボネート樹脂から構成され
る電荷輸送層、樹脂中にフィラーが分散されている表面
保護層を順次積層した構成を有する電子写真感光体の製
造方法において、該電荷輸送層の塗工溶剤として、トル
エンを用いることを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電子写真感光体の製造
方法で作製された電子写真感光体。 - 【請求項3】 該電荷輸送層と該表面保護層膜厚の和
が、10μm以上26μm以下であることを特徴とする
請求項2に記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 少なくとも帯電、露光、現像工程を有す
る画像形成方法において、請求項1または3に記載の電
子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項5】 該電荷輸送層と該表面保護層の和をD
(μm)、帯電による感光体の表面電位の絶対値をV
(V)としたとき、12≦電界強度V/D≦40(V/
μm)とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形
成方法。 - 【請求項6】 画像信号が、光スポットのON/OFF
により、感光体上にデジタル的ドット潜像を形成する方
法を用い、さらに該画像信号のビーム径が、60μm以
下であることを特徴とする請求項4または5に記載の画
像形成方法。 - 【請求項7】 少なくとも電子写真感光体を具備してな
る画像形成装置であって、該電子写真感光体として、請
求項1または3に記載の電子写真感光体を用いることを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 少なくとも電子写真感光体を具備してな
る電子写真用プロセルカートリッジであって、該電子写
真感光体として、請求項1または3に記載の電子写真感
光体を搭載することを特徴とする電子写真用カートリッ
ジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001065904A JP2002268248A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001065904A JP2002268248A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002268248A true JP2002268248A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18924478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001065904A Pending JP2002268248A (ja) | 2001-03-09 | 2001-03-09 | 電子写真感光体、及びそれを用いた画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002268248A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006276827A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-10-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2001
- 2001-03-09 JP JP2001065904A patent/JP2002268248A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006276827A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-10-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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