JP2002267432A - トンネル覆工面の損傷検出方法 - Google Patents

トンネル覆工面の損傷検出方法

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JP2002267432A
JP2002267432A JP2001072398A JP2001072398A JP2002267432A JP 2002267432 A JP2002267432 A JP 2002267432A JP 2001072398 A JP2001072398 A JP 2001072398A JP 2001072398 A JP2001072398 A JP 2001072398A JP 2002267432 A JP2002267432 A JP 2002267432A
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Toshinori Shintani
壽教 新谷
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
Koji Harada
耕司 原田
Takeshi Hashimoto
剛 橋本
Takayoshi Shiina
貴快 椎名
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Nishimatsu Construction Co Ltd
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    • G01N25/72Investigating presence of flaws

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  • Pathology (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネルのコンクリート覆工面の損傷検出方
法において、確実、高精度かつ容易に検出可能とするこ
とである。 【解決手段】 コンクリート覆工面1に付着した汚れ3
を洗浄し、水分4を拭き取り等で除去し、パネルヒータ
ー13で覆工面1を均等に熱乾燥する。熱乾燥直後に赤
外線カメラ14で覆工面1を撮影し、赤外線画像5を得
る。ついで覆工面1を高精度のデジタルカメラ15で撮
影し、デジタル画像7を得る。これらの画像の撮影の
際、覆工面1上のレーザー距離計のポインタの位置を撮
影し、また距離計で撮影した画像の座標位置を同時に計
測しておく。その後、赤外線画像5とデジタル画像7と
を座標データ等を使用して重ね合わせると、画像5上の
ひび割れの画像部分5aと画像7上のひび割れの画像部
分7aとが重なることで、画像上で覆工面1上のひび割
れ2の大きさ、形、位置を正確に特定でき、確実、高精
度に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルのコンク
リート覆工面のひび割れ等の損傷検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】山岳や地中、海底などに建設されたトン
ネルは、主として内壁をコンクリートで覆工して、堅固
に保持されている。
【0003】このトンネルのコンクリート覆工は、硬化
に伴う温度ひび割れや長期に渡る乾燥収縮によるひび割
れ、周辺土圧によるひび割れ等、さらにコンクリート剥
落などの損傷を生じる。このためトンネル覆工面を随時
調査して、覆工面の損傷を検出している。
【0004】現在採用されているトンネルのコンクリー
ト覆工面の損傷検出方法としては、コンクリート覆工面
を人間が直接目で見て判断したり、カメラで撮影した写
真から目で判断して、覆工面表面のひび割れを検出する
方法があるが、この方法は、作業員に多大な労力を要す
る上、ひび割れが短かったり、細かったりする場合に
は、写真に明瞭に写らないため見逃す問題もあった。
【0005】一方、デジタルカメラで覆工面を撮影し
て、撮影画像を画像解析することにより、ひび割れを検
出する自動認識システムも開発されているが、この方法
では、撮影時の照度、画質等に大きく影響を受けてしま
うので、誤検出を招くことがあり、検出精度が悪くなる
問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
トンネルのコンクリート覆工面のひび割れやコンクリー
ト剥落などの損傷を、見逃しや誤検出を生じることな
く、確実かつ高精度、しかも容易に検出することができ
る検出方法の開発が望まれていた。
【0007】本発明の課題は、トンネルのコンクリート
覆工面の損傷検出方法において、覆工面のひび割れやコ
ンクリート剥落等の損傷を確実、高精度かつ容易に検出
することを可能とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、トンネルのコンクリート覆
工面の損傷検出方法において、例えば、図1に示すよう
に、トンネルのコンクリート覆工面1を洗浄し、洗浄さ
れた覆工面1を熱乾燥して、熱乾燥された覆工面1を赤
外線カメラ14で撮影して、覆工面1のひび割れ2(損
傷)を検出することを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、以下の作用
効果を有する。 (1)トンネルのコンクリート覆工面を洗浄して汚れを
落とすので、その後の覆工面の画像撮影で、汚れによる
誤検出を招くことなく、ひび割れ等の損傷を検出するこ
とができる。 (2)赤外線画像による検出を行うので、覆工面上に露
出していない隠れたひび割れ等の損傷も検出することが
できる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載のト
ンネルのコンクリート覆工面の損傷検出方法において、
赤外線カメラによる撮影と合わせて、覆工面をデジタル
カメラで撮影することを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明によれば、覆工面を赤
外線カメラの他にデジタルカメラで撮影するので、得ら
れた2つの画像を重ね合わせることにより、損傷を確
実、高精度かつ容易に検出することができる。
【0012】請求項3記載の発明は、トンネルのコンク
リート覆工面の損傷検出方法において、例えば、図2に
示すように、トンネルのコンクリート覆工面1を洗浄
し、洗浄された覆工面1に水性の浸透性塗料17を塗工
し、浸透性塗料17が塗工された覆工面1を再洗浄し、
再洗浄された覆工面1を目視により観察し、もしくは可
視光のカメラで撮影して、覆工面1のひび割れ2(損
傷)を検出することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明によれば、以下の作用
効果を有する。 (1)トンネルのコンクリート覆工面を洗浄して汚れを
落とすので、その後のひび割れ等の損傷の検出を、汚れ
による誤検出を招くことなく実施できる。 (2)水性の浸透性塗料なので、覆工面に塗工後の再洗
浄により、損傷に浸透した塗料を除いて、覆工面上の塗
料を容易に除去することができる。 (3)覆工面のひび割れ等の損傷に水性の浸透性塗料を
染み込ませて、損傷を塗料により浮き出て見えるように
しているので、目視によっても見逃すことなく、損傷を
確実に検出することができる。 (4)目視により検出できるので、検出法が容易であ
る。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載のト
ンネルのコンクリート覆工面の損傷検出方法において、
水性の浸透性塗料17が蛍光塗料であることを特徴とす
る。
【0015】請求項4記載の発明によれば、覆工面の損
傷が一層明瞭に浮き出て見えるので、検出がさらに容易
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0017】〔第1の実施の形態〕本発明の一実施の形
態では、検出手段として赤外線温度計測機(サーモグラ
フィ)、いわゆる赤外線カメラを使用して、トンネルの
コンクリート覆工面の損傷を検出するが、覆工面に汚れ
が付着していると、付着部分で熱容量が変化して、覆工
面を加熱したときに、付着部分とそうでない部分とで温
度変化を生じるので、対象物の温度分布を検知して、対
象物の画像を温度分布で表示する赤外線カメラの画像形
成方式では、覆工面の損傷検出に誤検出をもたらす恐れ
がある。
【0018】そこで、本実施の形態では、赤外線カメラ
によるコンクリート覆工面の撮影に先だって、覆工面を
洗浄して汚れを落とし、その後、熱乾燥して、赤外線カ
メラによる撮影を行う。さらに損傷の検出をより確実に
するために、高精度(高解像度)デジタルカメラによる
覆工面の撮影も行う。
【0019】従って、本実施の形態にしたがう損傷検出
に使用する検出システムは、基本的に、(a)損傷検出
の前処理で使用するコンクリート覆工面の洗浄装置、
(b)損傷を検出する赤外線カメラ、(c)損傷を検出
するデジタルカメラ、(e)赤外線カメラで撮影した画
像とデジタルカメラで撮影した画像の位置(座標)を計
測するレーザー距離計の、合計4つの装置から構成する
ことができる。
【0020】つぎに、本実施の形態によるトンネルのコ
ンクリート覆工面の損傷検出方法を図1の模式図により
説明する。
【0021】図1(a)は、トンネルのコンクリート覆
工面1の損傷の代表例として、ひび割れ2が生じている
ところを模式的に示す。図では説明のために、ひび割れ
を明瞭に表示したが、ひび割れは、目視による直接観察
や可視光の写真撮影による観察で判断が困難な短かいも
の、細いものなど、種々の態様で存在し得、また表面に
露出していない状態で存在することもある。
【0022】このコンクリート覆工面1の部分には汚れ
3が付着している。覆工面1に汚れ3が付着している
と、赤外線カメラやデジタルカメラによる撮影で、覆工
面1の損傷の検出に誤検知を招く恐れがあるので、撮影
に当たり、まず、図1(b)に示すように、覆工面1に
対し洗浄装置の噴射ノズル10から洗浄剤を噴射し、つ
いで同様な噴射ノズルから洗浄水(地下水等の普通水)
を高圧噴射して、覆工面1の汚れ3を洗浄し、洗い落と
す。
【0023】洗浄装置としては、たとえば自走走行体上
に移動アームを設置し、その移動アーム先端に洗車機に
似た洗浄機能を有する洗浄具、たとえば噴射ノズル等を
取り付けたものが使用できる。洗浄水用の噴射ノズル
は、噴射口が細すぎると高圧噴射した洗浄水がコンクリ
ート覆工面1を痛めるので、洗浄水ができるだけ広域に
渡るように、噴射口を大きくして広幅でやや圧力を落と
して高圧噴射可能とすることが好ましい。
【0024】ついで洗浄後のコンクリート覆工面1を熱
乾燥するが、覆工面1は、図1(c)に示すように、水
分4が付着したウエット面になっているので、このまま
では熱乾燥に時間がかかる。そこで、高吸水性の不織布
等を巻いた回転式モップ11により覆工面1の水分4を
拭き取ったり、送風機12により水分4を吹き飛ばす等
の機械的な方法により、覆工面1の水分4を除去する。
【0025】つぎに図1(d)に示すように、パネルヒ
ーター13や熱風送風機等の加熱手段を用いて、コンク
リート覆工面1を均等に熱乾燥する。覆工面1のひび割
れ2の部分では、ひびによる空隙層の存在で熱容量が大
きくなるので、ひび割れ2の周りの平坦な健全部に比べ
て温度上昇が遅く、健全部1との間に温度差が付く。こ
のため熱乾燥直後に、図1(e)に示すように、赤外線
カメラ14でコンクリート覆工面1を撮影すると、図1
(f)に示すような覆工面1の撮影画像(赤外線画像)
5が得られ、ひび割れ2が、周りの健全部の画像部分5
bと異なった色の画像部分5aで表現される。
【0026】従って、この赤外線画像5から、コンクリ
ート覆工面1上のひび割れ2のおおよその大きさ、形状
および位置を検出することができる。特にひび割れ2が
漏水部になっている場合は水が流れて出ているため、赤
外線画像上に温度低下が大きな部分としてはっきり表れ
るので、ひび割れ2を明瞭に検出できる。また赤外線画
像によれば、コンクリート覆工面の損傷部を熱容量の変
化による温度変化から検出するので、覆工面のコンクリ
ート剥落や表面下に隠れているひび割れ等の損傷も検出
することができる。
【0027】この赤外線画像の撮影の際、覆工面1上の
レーザー距離計のポインタの位置を同時に撮影し(図1
(f)の赤外線画像5上のポインタを符号6で示す)、
またレーザー距離計を使用して、撮影した画像の座標の
位置を同時に計測しておく。
【0028】コンクリート覆工面1の損傷検出をより確
実にするために、図1(e)において、赤外線画像撮影
後に覆工面1を高精度のデジタルカメラ15で撮影する
と、図1(g)に示すように、ひび割れ2が写った覆工
面1の撮影画像(デジタル画像)7が得られる(図1
(g)中、ひび割れの画像部分を符号7aで示す)。デ
ジタルカメラによる覆工面1の撮影箇所は、赤外線画像
と基本的に同じであればよい。このデジタル画像の撮影
の際、覆工面1上のレーザー距離計のポインタの位置を
同時に撮影し(図1(g)のデジタル画像7上のポイン
タを赤外線画像のときと同じ符号6で示す)、またレー
ザー距離計を使用して、撮影した画像の座標の位置を同
時に計測しておく。
【0029】その後、上記の赤外線画像5とデジタル画
像7とを、レーザー距離計による座標データ等を使用し
て、図1(h)に示すように重ね合わせると、赤外線画
像5上のひび割れの画像部分5aとデジタル画像7上の
ひび割れの画像部分7aとが重なることにより、画像上
で覆工面1上のひび割れ2の大きさ、形および位置を正
確に特定でき、ひび割れ2を確実かつ高精度に検出する
ことができる。
【0030】同様な手法により、覆工面1のコンクリー
ト剥落などひび割れ以外の損傷も、高精度に検出するこ
とができる。また覆工面1上に露出していない隠れたひ
び割れ等の損傷も検出することができる。
【0031】以上の洗浄→撮影→損傷の検出・位置特定
の一連の工程は、計測車に洗浄装置、赤外線カメラ、デ
ジタルカメラおよびレーザー距離計を搭載することで、
流れ作業により実施することができる。
【0032】以上のように構成された本実施の形態によ
れば、次のような作用効果を有する。(1)トンネルの
コンクリート覆工面1を洗浄して汚れを落とすので、そ
の後の覆工面1の画像撮影で、汚れによる誤検出を招く
ことなく、ひび割れ等の損傷の検出を実施することがで
きる。 (2)覆工面1を赤外線カメラとデジタルカメラとで撮
影して、得られた2つの画像を重ね合わせることによ
り、ひび割れ等の損傷を確実に検出して位置を特定する
ことができる。 (3)赤外線画像による損傷検出を行うので、覆工面1
上に露出していない隠れたひび割れ等の損傷を検出する
こともできる。
【0033】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態は、コンクリート覆工面のひび割れ等の損傷部に
水性の浸透性塗料を染み込ませ、その塗料により損傷部
を明確にして、目視による観察もしくは可視光カメラに
よる撮影で、覆工面の損傷を検出するようにしたことが
大きな特徴である。
【0034】本実施の形態によるトンネルのコンクリー
ト覆工面の損傷検出方法を、図2の模式図により説明す
る。
【0035】第1の実施の形態のときと同様、図2
(a)に示すように、トンネルのコンクリート覆工面1
の部分にはひび割れ2が生じ、また汚れ3が付着してい
る。ひび割れ2の検出で汚れ3による誤検出を避けるた
めに、まず、図2(b)に示すように、覆工面1に対し
洗浄装置の噴射ノズル10から洗浄剤を噴射し、ついで
同様な噴射ノズルから洗浄水(普通水)を高圧噴射し
て、覆工面1の汚れ3を洗浄し、洗い落とす。
【0036】これにより、覆工面1は、図2(c)に示
すように、水分4が付着したウエット面になるが、この
ウエット状態で、図2(d)に示すように、覆工面1に
水性の浸透性塗料17を噴霧ノズル16から噴霧して、
覆工面1に塗料17を塗工する。覆工面1に塗料17を
塗工すると、ひび割れ2の箇所では塗料17がひび割れ
2内に染み込む。
【0037】上記の水性の浸透性塗料17としては、コ
ンクリート覆工面1の表面色と際だった色相の色が好ま
しく、また明色の塗料が好ましい。より好ましくは、色
が強く浮き上がる性質がある蛍光塗料がよい。塗料17
の塗工は、吹き付けガンによる吹き付け、刷毛、ロール
コータ等による塗布で行ってもよい。
【0038】ついで図2(e)のように、シャワーノズ
ル18から洗浄水(普通水)を軽圧で散水して、覆工面
1を再度、軽く洗浄すれば、覆工面1上の余分な塗料1
7を洗い流し、ひび割れ2に染み込んだ塗料のみを残存
できるので、図2(f)に示すように、覆工面1のひび
割れ2が塗料によって明瞭に浮き出て見える。水性の浸
透性塗料17が蛍光塗料ならば、ひび割れ2が一層浮き
出て見える。
【0039】従って、この状態でコンクリート覆工面1
を目視により観察すれば、目視によってもひび割れ2を
見逃すことなく検出でき、またひび割れ2の大きさおよ
び形を特定することもできる。同様に、覆工面1のコン
クリート剥落などの損傷も検出することができる。
【0040】また普通の可視光カメラで撮影して、得ら
れた画像の目視観察によりひび割れ2を検出してもよ
く、ひび割れを明確に検出することができる。さらにひ
び割れ検出後、デジタルカメラで連続的に撮影して、覆
工面1状況を合理的かつ詳細に評価することもできる。
【0041】以上のように構成された本実施の形態によ
れば、次のような作用効果を有する。(1)トンネルの
コンクリート覆工面1を洗浄して汚れを落とすので、そ
の後の覆工面1のひび割れやコンクリート剥落などの損
傷を、汚れによる誤検出を招くことなく検出することが
できる。 (2)水性の浸透性塗料なので、覆工面に塗工後の再洗
浄により、損傷に浸透した塗料を除いて、覆工面上の塗
料を容易に除去することができる。 (3)覆工面1のひび割れ2等の損傷に水性の浸透性塗
料17を染み込ませて、損傷を塗料により浮き出て見え
るようにしているので、目視によっても見逃すことな
く、確実に検出することができる。 (4)目視により検出できるので、検出が容易である。 (5)水性の浸透性塗料17として蛍光塗料を使用した
場合には、ひび割れ2等の損傷が一層明瞭に浮き出て見
えるので、検出がさらに容易になる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、以下の効
果を有する。 (1)トンネルのコンクリート覆工面の画像撮影で、汚
れによる誤検出を招くことなく、ひび割れ等の損傷を検
出することができる。 (2)覆工面上に露出していない隠れたひび割れ等の損
傷も検出することができる。
【0043】請求項2記載の発明によれば、赤外線カメ
ラとデジタルカメラで撮影して得られた2つの画像を重
ね合わせることにより、損傷を確実、高精度かつ容易に
検出することができる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、以下の効果
を有する。 (1)トンネルのコンクリート覆工面のひび割れ等の損
傷の検出を、汚れによる誤検出を招くことなく実施でき
る。 (2)覆工面に塗工後の再洗浄により、損傷に浸透した
塗料を除いて、覆工面上の塗料を容易に除去することが
できる。 (3)目視によっても見逃すことなく、損傷を確実に検
出することができる。 (4)検出法が容易である。
【0045】請求項4記載の発明によれば、検出がさら
に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態によるトンネル
のコンクリート覆工面の損傷検出方法を示す模式図であ
る。
【図2】本発明を適用した他の実施の形態によるトンネ
ルのコンクリート覆工面の損傷検出方法を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 コンクリート覆工面 2 ひび割れ 3 汚れ 4 水分 5 赤外線画像 6 ポインタ 7 デジタル画像 10 噴射ノズル 11 回転式モップ 12 送風機 13 パネルヒーター 14 赤外線カメラ 15 デジタルカメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 耕司 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 橋本 剛 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 椎名 貴快 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D055 CA03 LA06 LA16 LA17 2F065 AA49 AA65 BB30 CC40 DD00 DD06 FF01 FF04 FF42 JJ03 JJ05 JJ26 SS04 SS13 UU02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルのコンクリート覆工面を洗浄
    し、前記洗浄された覆工面を熱乾燥して、前記熱乾燥さ
    れた覆工面を赤外線カメラで撮影して、前記覆工面の損
    傷を検出することを特徴とするトンネル覆工面の損傷検
    出方法。
  2. 【請求項2】 前記赤外線カメラによる撮影と合わせ
    て、前記覆工面をデジタルカメラで撮影することを特徴
    とする請求項1記載のトンネル覆工面の損傷検出方法。
  3. 【請求項3】 トンネルのコンクリート覆工面を洗浄
    し、前記洗浄された覆工面に水性の浸透性塗料を塗工
    し、前記浸透性塗料が塗工された覆工面を再洗浄し、前
    記再洗浄された覆工面を目視により観察し、もしくは可
    視光のカメラで撮影して、前記覆工面の損傷を検出する
    ことを特徴とするトンネル覆工面の損傷検出方法。
  4. 【請求項4】 前記浸透性塗料が蛍光塗料であることを
    特徴とする請求項3記載のトンネル覆工面の損傷検出方
    法。
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