JP2002266836A - プル、プル形ワイヤ伝動装置 - Google Patents

プル、プル形ワイヤ伝動装置

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JP2002266836A
JP2002266836A JP2001059957A JP2001059957A JP2002266836A JP 2002266836 A JP2002266836 A JP 2002266836A JP 2001059957 A JP2001059957 A JP 2001059957A JP 2001059957 A JP2001059957 A JP 2001059957A JP 2002266836 A JP2002266836 A JP 2002266836A
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wire
pull
pulley
driven
drive
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JP2001059957A
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Tokuhiro Saito
徳広 斎藤
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Yamato Kogyo Co Ltd
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Yamato Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コントロールワイヤを介して連結される駆動プ
ーリと従動プーリの位相が、長期の使用によって生じる
コントロールワイヤの伸びによって狂うことのない伝動
装置を得ることを目的とするものである。 【解決手段】駆動軸に設けた駆動プーリと従動軸に取り
付けた従動プーリの間、および駆動軸に設けた従動プー
リと従動軸に設けた駆動プーリの間を、それぞれアウタ
ケーブルとインナワイヤとからなる第1ワイヤと第2ワ
イヤとで連結し、前記両アウタケーブルをそれぞれ伸縮
自在に構成するとともに、前記アウタケーブルを伸張方
向へ付勢する付勢手段を設けることによって、駆動プー
リと従動プーリとの間の回転方向の遊びを除去したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インナワイヤとアウ
タケーブルとで構成されるコントロールワイヤに関する
もので、特に、駆動軸と従動軸に設けたプーリの間を反
対方向へ作用する2本のワイヤで連結したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にコントロールワイヤはインナワイ
ヤとアウタケーブルとで構成されており、駆動軸と従動
軸とに設けたプーリあるいはアームの間を連結して操作
力を伝動するべく使用されている。そして、インナワイ
ヤの当初の遊び量を調節するため、アウタケーブルの途
中に図4で示すような、互いに螺合させた雄ねじ部材A
と雌ねじ部材BとからなるアジャスタCを介装し、調整
を終えた後にロックナットbで固定したものが使用され
ている。
【0003】また、インナワイヤの伸びを矯正すること
を目的とするものではないが、図5で示す自動2輪車の
ブレーキ装置Dのように、車軸eに支持されたブレーキ
パネルEにアウタケーブルFを支持し、その端部とイン
ナワイヤHの端部との間に戻しばねJを入れ、インナワ
イヤHの端部とアウタケーブルFの端部とに所定の位置
関係を保持するようにしたものが知られている。さら
に、自動2輪車のエンジンでは、図1で示すように、操
向ハンドルに設けられたアクセルグリップKのプーリk
と、気化器Mの絞り弁軸に設けたプーリmとを2本のス
ロットルワイヤN、Nで連結したものが使われている。
【0004】他方、車両のエンジンでは近年、エンジン
効率を向上させる目的で排気系に介在させた制御弁をコ
ンピュータの指令によりコントロールワイヤを用いた遠
隔操作で開閉制御することが行われている(例えば、実
開平5−32717号公報)。そこでは高温となる排気
制御弁の近くにパルスモータのような精密なアクチュエ
ータを設置することが出来ないため、コントロールワイ
ヤを用いて遠隔操作する構成が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでは、アクチュエ
ータ側の駆動軸と制御弁側に設けられた従動軸の間で、
駆動軸の回動が同位相で従動軸へ伝えられることが求め
られる。しかしながら、従来のコントロールワイヤの使
用法では、駆動軸と従動軸とのそれぞれに初期位置を定
め、その間をコントロールワイヤで連結していたので、
インナワイヤの遊び量によって組み立て当初に設定した
位相が狂う上、使用に伴うインナワイヤの伸びによっ
て、その狂いが一層助長された。そのため、従来から駆
動軸と従動軸との位相の狂いが問題となる用途では、こ
の種のコントロールワイヤによる伝動装置は使用できな
いものとされていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、駆動軸
に設けた駆動プーリと従動軸に取り付けた従動プーリの
間を、それぞれアウタケーブルとインナワイヤとからな
る第1ワイヤと第2ワイヤとで連結し、前記両アウタケ
ーブルをそれぞれ伸縮自在に構成するとともに、前記ア
ウタケーブルを伸張方向へ付勢する付勢手段を設けるこ
とによって解決される。
【0007】また、駆動軸に設けた駆動プーリと従動軸
に取り付けた従動プーリの間を、それぞれアウタケーブ
ルとインナワイヤとからなる第1ワイヤと第2ワイヤと
で連結するとともに、前記両アウタケーブルにそれぞれ
内外2重管からなる伸縮管を介在させ、両伸縮管の間に
ばねを縮設してもよい。
【0008】
【作用】アウタケーブルは伸縮自在に構成され、かつ、
付勢手段によって常に伸張方向へ付勢されているから、
インナワイヤにも常時張力が作用して遊びがない状態が
保持され、その結果、駆動軸の回動動作が同位相で従動
軸へ伝動される。また、長期の使用によってインナワイ
ヤに伸びを生じても、ばねの作用でアウタケーブルが伸
張して前記遊びの発生が阻止される。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、図面によって本願発明の実
施に好ましい一態様を説明する。図1中、10はプル、
プル形のワイヤ伝動装置であり、自動二輪車用のエンジ
ン20の排気制御装置に用いられている。エンジン20
はシリンダヘッド21に吸気管22と排気管23とが接
続されている。排気管23には排気制御弁24と排気消
音器25とが介装されている。26は前記排気制御弁2
4を開閉制御するパルスモータであり、パルスモータ2
6はコンピュータ27の指令によって一方向と他方向と
に所定角度だけ回動する。
【0010】排気制御弁24とパルスモータ26とは、
パルスモータ26の駆動軸に設けた駆動プーリ11と従
動軸に取り付けた従動プーリ12との間に掛け渡した第
1ワイヤ13と第2ワイヤ14とによって連結されてい
る。なお、前記駆動プーリ11と従動プーリ12の直径
は同一寸法的に作られている。
【0011】インナワイヤ13a、14aは、図2で示
すように、駆動プーリ11と従動プーリ12とに対して
互に逆方向に巻き付けてあり、駆動プーリ11が一方向
へ回動するとき前記インナワイヤ13a、14aの一方
が、また、他方向へ回動するとき前記インナワイヤ13
a、14aの他方が従動プーリ12を引張って回動させ
る。
【0012】また、第1ワイヤ13と第2ワイヤ14と
は、図2、図3で示すように、ともに鋼索からなるイン
ナワイヤ13a、14aとその外方を覆う可撓管からな
るアウタケーブル13b、14bとで構成された、いわ
ゆるボーデンワイヤであり、そこにはインナワイヤ13
a、14aの初期位置を調整したり伸びを補正するため
前記アジャスタCに相当するアジャスタ15が介装して
ある。16は第1ワイヤ13と第2ワイヤ14とを縛着
するゴム製のバンドである。
【0013】17は前記アウタケーブル13b、14b
を伸張方向へ付勢するための手段たる内外2重管であ
る。内外2重管17は図3で示すように、アウタケーブ
ル13b、14bを分断し分断された各半部の間に、あ
るいはアウタケーブル13b、14bの端部とアウタケ
ーブル13b、14bの端部を支持するための支持部材
19との間に介装されるもので、互いに摺動自在に嵌合
させた内管17aと外管17bとを有する。18はそれ
ら内管17aと外管17bとの間に介在させた付勢手段
たるコイルばね18であり、コイルばね18は若干圧縮
された状態で取り付けられる。
【0014】前記外管17bは一端にアウタケーブル1
3b、14bを支持するための支持孔17cと、他端に
内管17aを受け入れる摺動孔17dとを有し、その摺
動孔17dには内管17aの一端が摺動自在に嵌合され
ている。なお、内管17aの他端はアウタケーブル13
b、14bの端部を支持するための支持部材19に挿通
する外面となっている。17eは外周面の中央部に設け
られた鍔状突起であり、その鍔状突起17eの一側は前
記アジャスタ15によって組み立て当初に外管17bへ
当接するように調節されている。よって、内管17aと
外管17bとは、両側に位置するアウタケーブル13
b、14bの半部を互に引き離す方向、すなわち、伸張
方向へ付勢している。
【0015】以上のように、各アウタケーブル13b、
14bはコイルばね18によって伸張方向へ付勢されて
いるから、2本のインナワイヤ13a、14aにもコイ
ルばね18によって引張り力が作用した緊張状態に保持
され、換言すればプル、プル(引き−引き)の状態が生
じる。また、駆動プーリ11と従動プーリ12の間は第
1ワイヤ13と第2ワイヤ14とによって連結され、駆
動プーリ11が所定角度だけ回動すると同一の径をもつ
従動プーリ12は、インナワイヤ13a、14aに遊び
がないから同一の角度だけ回動する。
【0016】さらに、使用の結果、インナワイヤ13
a、14aのいずれかに伸びを生じたき、その伸び量だ
けコイルばね18が伸張し、弛みの発生を阻止するが、
コイルばね18は第1ワイヤ13と第2ワイヤ14との
双方にそれぞれ設けられているから、ばね18による遊
びの消去作用が駆動プーリ11と従動プーリ12との位
相を狂わせることがない。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、駆動プーリと
従動プーリとの間に掛け渡された第1ワイヤと第2ワイ
ヤのインナワイヤには、常に張力が作用していて遊びが
ないから、駆動軸の回動した角度だけ同一の位相で従動
軸へ正確に伝動される。また、アウタケーブルを付勢手
段により伸張方向へ付勢することによって、簡単な構造
でインナワイヤに張力を付与することができる。請求項
2の発明によれば、インナワイヤに張力を付与する付勢
手段は内外2重管からなる伸縮管とばねによって簡単な
構造で構成され、廉価に製造できる。などの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本願発明の一実施態様を示す自動二輪車
の系統図である。
【図2】その要部であるプル、プルワイヤ伝動装置を拡
大して示す拡大側面図である。
【図3】プル、プルワイヤ伝動装置の要部である伸縮管
の部分断面図であり、(a)は伸張状態、(b)は縮小
状態を示す。
【図4】従来のコントロールワイヤに設けられるアジャ
スタCを示すもので、(a)は正面図、(b)はその断
面図である。
【図5】従来、コントロールワイヤを使用した自動二輪
車のブレーキを示す正面図である。
【符号の説明】
10・・・・プル、プルワイヤ伝動装置 11・・・・駆動プーリ 12・・・・従動プーリ 13・・・・第1ワイヤ 13a・・・インナワイヤ 13b・・・アウタケーブル 14・・・・第2ワイヤ 14a・・・インナワイヤ 14b・・・アウタケーブル 15・・・・アジャスタ 16・・・・バンド 17・・・・内外二重管 17a・・・内管 17b・・・外管 18・・・・付勢手段(コイルばね) 19・・・・支持部材 20・・・・エンジン 21・・・・シリンダヘッド 22・・・・吸気管 23・・・・排気管 24・・・・排気制御弁 25・・・・排気消音器 26・・・・パルスモータ 27・・・・コンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸に設けた駆動プーリと従動軸に取り
    付けた従動プーリの間を、それぞれアウタケーブルとイ
    ンナワイヤとからなる第1ワイヤと第2ワイヤとで連結
    し、前記両アウタケーブルをそれぞれ伸縮自在に構成す
    るとともに、前記アウタケーブルを伸張方向へ付勢する
    付勢手段を設けてなるプル、プル形ワイヤ伝動装置。
  2. 【請求項2】駆動軸に設けた駆動プーリと従動軸に取り
    付けた従動プーリの間を、それぞれアウタケーブルとイ
    ンナワイヤとからなる第1ワイヤと第2ワイヤとで連結
    するとともに、前記両アウタケーブルにそれぞれ内外2
    重管からなる伸縮管を介在させ、両伸縮管の間にばねを
    縮設してなるプル、プル形ワイヤ伝動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009093415A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Tokai Rika Co Ltd 左右連動操作装置
JP2014226351A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 能美防災株式会社 消火栓装置およびその据え付け方法

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5432088Y2 (ja) * 1975-08-01 1979-10-05
JPS57123429A (en) * 1980-12-11 1982-07-31 Dba Sa Mechanical controller

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