JP3676833B2 - エンジンの吸気制御弁装置 - Google Patents

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は自動車用エンジンなどの小形エンジンの吸入空気量を制御するため吸気通路に設置される制御弁装置、詳しくは温度変化に起因する吸気通路中心と弁板中心との軸方向相対位置変位を常にゼロに保って円滑な開閉動作と全開時の空気漏洩量低減とを両立させる機能を具えた制御弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの吸入空気量を制御するため吸気通路に設置されて開閉動作する制御弁、一般には絞り弁は吸気通路内に設置されただ円形の弁板と、弁板を取付けて開閉動作させる弁軸とを具えた構造の蝶形弁が普通に用いられており、弁軸は吸気通路を有する胴体に滑り軸受または転がり軸受によって支持されている。
【0003】
滑り軸受によって弁軸を支持した場合、弁軸の軸方向位置決めは特別の位置決め機構を用いることなく弁板の全開時における吸気通路への嵌合によって行なっている。このため、開度増大とともに弁板外側周縁が吸気通路壁面から離れて軸方向遊びが大きくなり、全開で最大となる。
【0004】
全開状態から閉じ方向へ動作する場合、軸方向遊びによって弁板が偏心状態となっていると、開弁動作に伴って偏心側の外側周縁が吸気通路壁面に接触するようになり、この接触により弁板が反対の軸方向へ移動させられる。
【0005】
従って、弁板の吸気通路への嵌合、即ち弁板外側周縁と吸気通路壁面との接触による弁軸の軸方向位置決め手段は、必然的に接触干渉による動作不良を伴いやすく、弁板の戻り不良などの不具合を生じる。
【0006】
これに対して、転がり軸受によって弁軸を支持した場合は、弁軸の軸方向遊びをなくし軸方向動きを生じさせないようにすることにより、前述のような接触を生じることなく円滑な開閉動作を行なわせることができる。
【0007】
しかしながら、軸方向位置決め機構を用いて弁軸従ってまたそれに取付けられた弁板の軸方向位置を固定すると、温度変化を生じたとき一般に鋼で作られている弁軸と一般にアルミニウム合金で作られている胴体との熱膨張差または熱収縮差による接触干渉を生じる。
【0008】
即ち、図4の(A)に示すように、常温時において吸気通路51の中心Nに弁板52の中心を一致させて弁軸53の軸方向位置を位置決め機構54により固定すると、温度低下に伴って同図の(B)に示すように弁軸53は相対的に吸気通路51へ位置決め機構54の方から押込まれ、吸気通路51の中心Nに対して弁板52の中心がM1の位置に変位する。また、温度上昇に伴って同図の(C)に示すように弁軸53は相対的に吸気通路51から位置決め機構54の方へ引出され、吸気通路51の中心Nに対して弁板52の中心がM2の位置に変位する。
【0009】
このような異種材料使用、温度変化に起因する相対変位によって弁板外側周縁と吸気通路壁面とが接触干渉するのを防ぐため、これらの間に図4の(B)、(C)に示す相対変位量E1,E2と同程度の隙間Eを常温時において設けることが実開昭61−137858号公報に提示されているが、大幅な温度変化に対応させるため隙間Eを大きく設定すると、全閉時の空気漏洩量が多くなってエンジンの機能を損なう、という不都合を避けられない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、エンジンの吸気制御弁において、弁軸の軸方向動きを規制する位置決め機構を用いない場合は、閉弁方向の作動中に弁板外側周縁と吸気通路壁面とが接触干渉して戻り不良などを生じやすい。また、位置決め機構を用いた場合は、温度変化による接触干渉を生じこれを避けようとすると全閉時の空気漏洩量が多くなる、という不具合がある。
【0011】
従って、本発明が解決しようとする課題は、位置決め機構を用いて戻り不良などの不具合を生じないようにしたエンジンの吸気制御弁装置において、温度変化による接触干渉を生じさせないとともに全閉時の空気漏洩量を大幅に低減させる、という相反する要求をともに満足させたものがなかった、という点である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明吸気通路を開閉する弁板を取付けて胴体に回転可能に支持された弁軸と直交させて長板状の位置決め部材を両端部を胴体に固定して設置した。この位置決め部材は中央部が弁板に対して両端部よりも外側方へ膨出して台形状または円弧た形状であってこの中央部が弁軸と回転自在且つ軸方向不動に係合しており、胴体よりも熱膨張率が小さい材料で作られているものとした。
【0013】
【作用】
温度低下に伴って胴体および弁軸が収縮し、弁軸は位置決め部材の方から吸気通路へ押込まれようとする。このとき、胴体の弁軸直角方向の収縮によって位置決め部材は中央部が更に外側方へ膨出するように変形し、弁軸を吸気通路から引出し方向へ変位させて弁板中心の相対変位を相殺する。反対に、温度上昇したときは弁軸は位置決め部材の方へ吸気通路から引出されようとするが、胴体の弁軸直角方向の膨張によって位置決め部材は中央部が胴体に接近するように変形して弁軸を吸気通路へ押込む方向へ変位させ、弁板中心の相対変位を相殺する。
【0014】
即ち、弁板外側周縁と吸気通路壁面との隙間を最小として温度変化による接触干渉を生じさせない、という目的が達成されることとなる。
【0015】
【実施例】
図面を参照して本発明の実施例を説明すると、図1および図2において、エンジンの吸気管路に挿入配置される胴体(スロットルボディ)1に吸気通路2をその中心軸線に直角に横切って弁軸11が貫通しており、この弁軸11は球軸受からなる軸受8,8によって胴体1に回転自由に支持されているとともに吸気通路2内に設置されただ円形の弁板12を取付けてアクチュエータの動力または人力で開閉動作させるようになっていることは従来と同じである。
【0016】
胴体1は一般にアルミニウム合金で作られ、弁軸11は一般に銅で作られていて、前者の熱膨張率は後者の約2倍である。
【0017】
本実施例では、全閉位置における弁板12の外側周縁13と吸気通路2の壁面3との隙間は前述の温度変化に起因する相対変位を考慮することなく、常温時における接触干渉を生じさせない程度の最小寸法とされている。
【0018】
胴体1の一側には一方の軸受8を含んだ軸受ケース4から吸気通路2の直径方向へ延びる腕状の取付台5,5が一体に形成されており、弁軸11と直交させた長板状の位置決め部材15が長手方向二つの端部16,16を取付台5,5にねじ20,20によって止め着けることによって胴体1に固定されている。
【0019】
位置決め部材15は胴体1よりも熱膨張率が小さい材料、一般には弁軸11と同程度の熱膨張率をもつ鋼材で作られており、吸気通路2の径とほぼ等しい間隔で配置したねじ20,20によって各端部16,16が取付台5,5に直接重ねられて固定されている。また、この位置決め部材15は中央部17が弁板12に対して端部16,16よりも外側方へ膨出していて、全体として台形状を呈している。
【0020】
そして、中央部17の中心には弁軸11よりも小径の係合孔18が設けられているとともに、その一側方に連通して弁軸11よりも僅かに大径の着脱孔19が設けられており、弁軸11に形成した環状の位置決め溝14に係合孔18が嵌込まれることによって位置決め部材15が弁軸11に回転自在且つ軸方向不動、従って軸方向へ一体に動くように係合している。
【0021】
前述の位置決め部材15とその係合孔18および弁軸11の位置決め溝14は本発明の最大の特徴である軸方向位置決め機構21を構成しており、位置決め部材15は着脱孔19を弁軸11に軸端から嵌装して位置決め溝14の位置まで移動させ、次に係合孔18を位置決め溝14に嵌込んでからねじ20,20で端部16,16を取付台5,5に止め着けることによって胴体1に固定され、また前記と反対の操作によって弁軸11からとり外される。
【0022】
このような構成の本実施例は、常温時において吸気通路2の中心と弁板12の中心とが一致するように弁軸11の軸方向位置が位置決め機構21によって設定されていることにより、弁板12の壁面3への接触干渉による戻り不良などの不具合を生じることなく円滑な開閉動作を行わせ、且つ全閉時の空気漏洩量を少量にとどめることができる。
【0023】
温度が低下すると胴体1および弁軸11は収縮し、熱膨張率の差によって弁軸11は胴体1に対して相対的に位置決め部材15の方から吸気通路2へ押込まれようとする。しかし、このとき胴体1の収縮によってねじ20,20の間隔が小さくなり、位置決め部材15は図3の(A)に示す常温時における状態から同図の(B)に示すように中央部17が更に外側方へ膨出するように変形する。これにより、弁軸11との係合箇所は常温時における位置KからK1に移動することとなる。
【0024】
温度が上昇すると胴体1および弁軸11は膨張し、熱膨張率の差によって弁軸11は胴体1に対して相対的に位置決め部材15の方へ吸気通路2から引出されようとする。しかし、このとき、胴体1の膨張によってねじ20,20の間隔が大きくなり、位置決め部材15は図3の(C)に示すように中央部17が胴体1に接近するように変形する。これにより、弁軸11との係合箇所は常温時における位置KからK2に移動することとなる。
【0025】
位置決め部材15と弁軸11との係合箇所が温度変化によってKからK1またはK2に移動する相対変位量を、図4に基づいて説明した吸気通路中心に対する弁板中心の相対変位量と等しくするように位置決め部材15の材質、形状および胴体1への固定間隔を設定することにより、胴体1の弁軸直角方向の膨張、収縮を利用して温度変化による吸気通路壁面3と弁板外側周縁13との接触干渉をなくすことが可能となる。
【0026】
尚、胴体1の熱伸縮によって変形させられる位置決め部材15は、例えば吸気通路2の中心線と平行に配置させるなど、弁軸11に直交していれば方向は任意である。また、端部16,16の胴体1への固定箇所の温度変化に伴う間隔変化によって中央部17が弁軸方向へ移動するものであればよいので、台形状に限らず円弧形状とすることもできる。
【0027】
尚また、位置決め部材15の弁軸11との係合手段は弁軸11にピンを直径方向へ刺し込んで中央部17を軸方向不動に挟ませる、弁軸11にねじ部分を設けてそこへ螺装したナットで中央部17を軸方向不動に挟ませる、などの設計変更ができる。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、弁軸の軸方向位置決め機構における位置決め部材の弁軸との係合位置を温度変化に伴う胴体の膨張収縮を利用して弁軸と一体に変化させ、胴体と弁軸との熱膨張率の差による弁板の吸気通路に対する相対変位を打消せるようにした本発明によると、温度変化に起因する吸気通路中心と弁板中心との弁軸方向の相対変位を常にゼロに保ったことができる。このため、温度変化による吸気通路壁面と弁板外側周縁との接触干渉がなくなって円滑な開閉動作を行わせることができるばかりか、これらの間に相対変位を考慮した余分な隙間を設ける必要がなくなって全閉時の空気漏洩量を大幅に低減させ、エンジンの吸入空気量を適正に制御することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】図1に示す位置決め機構の動作説明図。
【図4】吸気通路と弁板との温度変化に伴う相対変位を説明する図。
【符号の説明】
1 胴体, 2 吸気通路, 11 弁軸, 12 弁板, 15 位置決め部材, 16 端部, 17 中央部, 21 位置決め機構,

Claims (1)

  1. 吸気通路を開閉する弁板を取付けて胴体に回転可能に支持された弁軸と直交させて長板状の位置決め部材が両端部を前記胴体に固定して設置されており、前記位置決め部材は中央部が前記弁板に対して両端部よりも外側方へ膨出して台形状または円弧形状とされていてこの中央部が前記弁軸と回転自在且つ軸方向不動に係合されているとともに、前記胴体よりも熱膨張率が小さい材料で作られていることを特徴とするエンジンの吸気制御弁装置。
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