JP2002265651A - フィルム塗装物 - Google Patents

フィルム塗装物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐汚染性、耐候性、耐折り曲げ性に優れたフ
ィルム塗装物を提供する。 【解決手段】 (A)主鎖が実質的にビニル系共重合体
鎖からなり、主鎖末端および/または側鎖に炭素原子に
結合した加水分解性シリル基を分子中に少なくとも1個
有すると共に、かつ、主鎖末端および/または側鎖にア
ルコール性水酸基を少なくとも1個有するビニル系共重
合体(A)成分100重量部、イソシアナート基を2個
以上含有する化合物(C)成分1〜100重量部、硬化
触媒(D)成分0.01〜10重量部を含有塗料をフィ
ルム基材に塗布をすることにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料用硬化性樹脂
組成物を合成樹脂フィルムに塗布した塗装物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築構造物、バス、輸送車、乗用
車、内装材などに意匠性を付与するために、合成樹脂フ
ィルムあるいは表面処理された合成樹脂フィルムに予め
塗装された塗装フィルムを貼り付けて使用されている。
これらを屋外で使用する場合は耐候性や耐汚染性が不十
分であるために、改良が要求されている。耐候性や耐汚
染性が良好な塗料としてはアクリルウレタン樹脂塗料、
フッ素樹脂塗料、アクリルシリコン樹脂塗料などの塗料
を用いることがWO94/06870や特開平6−14
5453などに開示されている。しかし、これらの中で
アクリルシリコン塗料は無機基材に対する密着性は良好
であるが、有機塗膜に対しては、他の2種に比較して密
着性が不十分であり、塗り重ねによりちぢみを生じる場
合があった。また、耐溶剤性が不足する傾向があるた
め、その上にエポキシ系塗料が塗布された時ちぢみを生
じる場合や、フィルムに塗布した場合に、耐折り曲げ性
が不十分な場合があった。また、これまでは、ポリイソ
シアナ−ト化合物(架橋成分)を用いた場合、硬化剤成
分に該ポリイソシアナ−トと硬化触媒を加えて1パック
することが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のごと
き実状に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、従来用いられたアクリルシリコン塗料の欠点を
克服し、常温または加熱で硬化性を有する塗料用硬化性
樹脂組成物を提供し、アクリルシリコン樹脂塗料からの
塗膜と同様に優れた耐候性を有するとともに、優れた密
着性、耐溶剤性、耐衝撃性を同時に有する塗装物を提供
することである。
【0004】さらに、硬化剤の貯蔵時の安定性を飛躍的
に向上させることも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成か
らなる塗装物を提供するものであり、これにより上記目
的が達成される。 1) 主鎖が実質的にビニル系共重合体鎖からなり、主
鎖末端および/または側鎖に 一般式(I): (式中、 R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
ル基、 R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12
のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、aは0
〜2の整数を示す)で表される炭素原子に結合した加水
分解性シリル基を分子中に少なくとも1個有すると共
に、かつ、主鎖末端および/または側鎖にアルコール性
水酸基を少なくとも1個有するビニル系共重合体(A)
成分100重量部、イソシアナート基を2個以上含有す
る化合物(C)成分1〜100重量部、硬化触媒(D)
成分0.01〜10重量部からなる塗料用硬化性樹脂組
成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理された合成樹
脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。 2)前記、ビニル系共重合体(A)成分100重量部に
対して、一般式(II): (R3O)4-b−Si−R4 b (II) (式中、 R3は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
ル基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価
の炭化水素基、 R4は炭素数1〜10のアルキル基、ア
リール基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水
素基、bは0または1を示す)で表されるシリコン化合
物および/またはその部分加水分解縮合物(B)成分1
〜70重量部配合されてなる請求項1に記載の塗料用硬
化性樹脂組成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理さ
れた合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。 3)前記組成物において、イソシアナート基を2個以上
含有する化合物(C)成分と硬化触媒(D)成分および
単官能性のイソシアナ−ト化合物(E)成分が1パック
にした請求項1または2のいずれか1項に記載の塗料用
硬化性樹脂組成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理
された合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。 4)前記組成物において、主剤として樹脂(A)成分、
および硬化触媒(D)成分を1パックし、イソシアナー
ト基を2個以上含有する化合物(C)成分および単官能
性のイソシアナ−ト化合物(E)成分を1パックにした
請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗料用硬化性樹脂
組成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理された合成
樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。 5)前記硬化触媒(D)成分が、有機錫化合物である請
求項1〜4のいずれか1項に記載の塗料用硬化性樹脂組
成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理された合成樹
脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。 6)前記有機錫化合物(D)成分が、分子内にS原子を
含有する錫系化合物である請求項5に記載の塗料用硬化
性樹脂組成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理され
た合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。 7)前記単官能性のイソシアナ−ト化合物(E)成分
が、トシルイソシアナ−トである請求項3〜7のいずれ
か1項に記載の塗料用硬化性樹脂組成物を合成樹脂フィ
ルムあるいは表面処理された合成樹脂フィルムに塗布し
たフィルム塗装物。 8)メタリック粉末および/または着色顔料を含有する
塗料が塗布された塗布面にトップコ−トクリアー塗料が
塗布されてなる塗装物であって、前記トップコ−トクリ
アー塗料が、請求項1〜7のいずれか1項に記載の塗料
用硬化性樹脂組成物を主成分として含有することを特徴
とする塗装物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理され
た合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の塗料用硬化性組成物に含
有される上記各成分、およびその他の成分について順に
説明する。 (A)成分 本発明に用いられる(A)成分の形態としては、主鎖が
実質的にビニル系共重合体鎖からなり、主鎖末端および
/または側鎖に一般式(I): (式中、 R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
ル基、 R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基及びアラルキル基から選ばれた1価の炭
化水素基、aは0〜2の整数を示す)で表される炭素原
子に結合した加水分解性シリル基(シラノール基を含む
概念である)を1分子中に少なくとも1個有し、かつ、
主鎖末端および/または側鎖にアルコール性水酸基を少
なくとも1個有するビニル系共重合体である。前記共重
合体は、その主鎖が実質的にビニル系共重合体鎖からな
るため、得られる硬化性樹脂組成物を用いて形成される
塗膜の耐候性、耐薬品性等が優れたものとなり、また、
加水分解性シリル基が炭素原子に結合しているため、塗
膜の耐水性、耐アルカリ性、耐酸性等も優れている。
【0007】(A)成分において、上記一般式(I)で
表される加水分解性シリル基は分子中に1個以上あれば
よいが、得られる硬化性組成物を用いて形成される塗膜
の耐溶剤性が優れるという点から、2〜10個あること
が好ましい。
【0008】上記一般式(I)において、R1は水素原
子または炭素数1〜10のアルキル基であり、好ましく
は、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−
プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル
基等の炭素数1〜4のアルキル基である。かかるアルキ
ル基の炭素数が10を超える場合には、加水分解性シリ
ル基の反応性が低下する傾向にある。また、前記R
1が、例えばフェニル基、ベンジル基等のアルキル基以
外の基である場合にも、加水分解性シリル基の反応性が
低下するので好ましくない。
【0009】また、上記一般式(I)において、R2
水素原子または炭素数1〜10のアルキル基であり、好
ましくは、前記R1において具体例を示した炭素数1〜
4のアルキル基、フェニル基等の炭素数6〜25のアリ
ール基、ベンジル基等の炭素数7〜12のアラルキル基
から選ばれた1価の炭化水素基であり、これらの中で
は、得られる組成物が硬化性に優れるという点からアル
キル基が好ましい。
【0010】前記ビニル系共重合体中のアルコール性水
酸基当量(アルコール性水酸基1モルを含むビニル系共
重合体の量(g))は、300〜3,000g/モルで
あることが好ましい。更に好ましく、500〜2,50
0g/モル、特に好ましくは、700〜2,000g/
モルである。水酸基当量が小さい場合には、得られる硬
化性組成物を用いて形成された塗膜の貯蔵安定性、耐酸
性が十分でなく、特に300g/モル未満の場合に顕著
である。また、水酸基当量が大きい場合には、組成物の
硬化性が劣る傾向にあり、特に3,000g/モルを超
える場合に顕著である。
【0011】ビニル系共重合体は例えば下記(1)〜
(3)等を含有する共重合成分を重合することによって
製造することができる。 (1)加水分解性シリル基含有ビニル単量体(モノマー
(a−1))、 (2)水酸基含有ビニル系単量体(モノマー(a−
2))、 (3)共重合可能なその他の単量体(モノマー(a−
3))。
【0012】上記モノマー(a−1)としては、例えば
以下のものが挙げられる。
【0013】
【化1】 などの一般式(III)
【0014】
【化2】 (式中、R5は、水素原子またはメチル基を表し、R
6は、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
6〜10のアリール基、または、炭素数7〜10のアラ
ルキル基を表し、複数存在する場合には、同一であって
も異なっていてもよい。R7は炭素数1〜10のアルキ
ル基を表し、複数存在する場合には、同一であっても異
なっていてもよい。aは、0〜2の整数を表す。)で表
される化合物;
【0015】
【化3】 などの一般式(IV):
【0016】
【化4】 (式中、R5、 R6、 R7、aは前記と同じ、nは1〜
12の整数を示す。)で表される化合物;
【0017】
【化5】 などの一般式(V):
【0018】
【化6】 (中、R5、R6、 R7、a、nは前記と同じ)で表され
る化合物;
【0019】
【化7】 などの一般式(VI):
【0020】
【化8】 (式中、R5、R6、R7およびaは前記と同じ、pは1
〜14の整数を示す)で表される化合物や、前記一般式
(I)で表される加水分解性シリル基をウレタン結合ま
たはシロキサン結合を介して末端に有する(メタ)アク
リレート等である。これらは単独で用いてもよく2種以
上併用してもよい。これらの中では、取扱いが容易で低
価格であり、反応副生成物が生じないという点から前記
一般式(V)で表される化合物が好ましい。
【0021】モノマー(a−1)の使用量は、共重合成
分全量中5〜60%(重量%、以下同様)が好ましく、
10〜50%であるのがさらに好ましい。かかるモノマ
ー(a−1)の使用量が5%未満である場合には、得ら
れる硬化性組成物を用いて形成された塗膜の耐酸性が不
充分となる傾向にあり、60%を超える場合には、硬化
性組成物の保存安定性が低下する傾向にある。
【0022】次に、上記モノマー(a−2)としては、
例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチルビニルエーテル、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、アロニクス5700(東亜合成化学工業
(株)製)、4−ヒドロキシスチレン、HE−10、H
E−20、HP−1、HP−20等の末端に水酸基を有
するアクリル酸エステルオリゴマー(以上、日本触媒化
学工業(株)製)、ブレンマーPPシリーズ(ポリプロ
ピレングリコールメタクリレート)、ブレンマーPEシ
リーズ(ポリエチレングリコールモノメタクリレー
ト)、ブレンマーPEPシリーズ(ポリエチレングリコ
ールポリプロピレングリコールメタクリレート)、ブレ
ンマーAP−400(ポリプロピレングリコールモノア
クリレート)、ブレンマーAE−350(ポリエチレン
グリコールモノアクリレート)、ブレンマーNKH−5
050(ポリプロピレングリコールポリトリメチレンモ
ノアクリレート)、ブレンマーGLM(グリセロールモ
ノメタクリレート)等の化合物(以上、日本油脂(株)
製)、水酸基含有ビニル系化合物とε−カプロラクトン
の反応によって得られるε−カプロラクトン変性ヒドロ
キシアルキルビニル系共重合性化合物等が挙げられる。
【0023】また、上記ε−カプロラクトン変性ヒドロ
キシアルキルビニル系共重合性化合物の代表例として
は、例えば下記一般式(VII):
【0024】
【化9】 で表される化合物が挙げられる。その具体例としては、
例えばPlaccelFA−1(R5は水素原子、qは
1)、Placcel FA−4(R6は水素原子、q
は4)、Placcel FM−1(R5はメチル基、
qは1)、Placcel FM−4(R5はメチル
基、qは4)(以上、ダイセル化学工業(株)製)、T
ONE M−100(R5は水素原子、qは2)、TO
NE M−201(R5はメチル基、qは1)、(以
上、UCC社製)等が挙げられる。
【0025】これらのモノマー(a−2)は、単独で用
いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0026】上記モノマー(a−2)の中では、得られ
る硬化性組成物を用いて形成された塗膜の耐酸性および
耐水性が優れるという点から、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレートおよびε−カプロラクトン変性ヒドロキシ
アルキルビニル系共重合性化合物が好ましく、特に2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートが好ましい。
上記水酸基含有モノマーを用いて、ビニル系共重合体
(A)にはアルコール性水酸基が少なくとも1個、好ま
しくは2個以上のアルコール性水酸基(炭素原子に結合
した水酸基)を含有することが好ましい。
【0027】前記モノマー(a−2)の使用量は、共重
合成分全量中1〜50%が好ましく、2〜35%である
ことがさらに好ましい。かかるモノマー(a−2)の使
用量が50%を超える場合には、硬化性組成物を用いて
形成された塗膜の耐水性および耐酸性が低下する傾向に
ある。
【0028】上記モノマー(a−3)としては、例えば
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、
ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、パーフ
ルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、(メタ)
アクリロニトリル、グリシジル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル
アミド、α−エチル(メタ)アクリルアミド、N−メチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)
アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリル
アミド、マクロモノマーであるAS−6、AN−6、A
A−6、AB−6、AK−5等の化合物(以上、東亜合
成化学工業(株)製)、(メタ)アクリル酸のヒドロキ
シアルキルエステル類等のα,β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類とリン酸また
はリン酸エステル類との縮合生成物等のリン酸エステル
基含有ビニル系化合物、ウレタン結合やシロキサン結合
を含む(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘
導体や、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン、スチレンスルホン酸、4−ヒドロキシスチレン、ビ
ニルトルエン等の芳香族炭化水素系ビニル化合物;マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、
これらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等
の塩;無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸の酸無水
物、これらと炭素数1〜20の直鎖状または分岐鎖を有
するアルコールとのジエステルまたはハーフエステル等
の不飽和カルボン酸のエステル;酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ジアリルフタレート等のビニルエステルや
アリル化合物;ビニルピリジン、アミノエチルビニルエ
ーテル等のアミノ基含有ビニル系化合物;イタコン酸ジ
アミド、クロトンアミド、マレイン酸ジアミド、フマル
酸ジアミド、N−ビニルピロリドン等のアミド基含有ビ
ニル系化合物;メチルビニルエーテル、シクロヘキシル
ビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、クロロ
プレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、フルオ
ロオレフィンマレイミド、N−ビニルイミダゾール、ビ
ニルスルホン酸等のその他のビニル系化合物等が挙げら
れる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用して
もよい。
【0029】なお、モノマー(a−3)として、アミ
ン、カルボン酸、スルホン酸、リン酸系の基を有する極
性モノマーを用いる場合には、重合時の架橋反応を抑え
るために、その使用量を共重合成分全量の5%以下とな
るようにすることが望ましい。
【0030】本発明においては、得られる硬化性組成物
を用いて形成される塗膜の耐候性、耐溶剤性、耐衝撃性
等を向上させる目的で、ビニル系共重合体の50%を超
えない範囲で、ウレタン結合やシロキサン結合により形
成されたセグメントを、ビニル系共重合体主鎖中に含ま
れるように使用してもよい。
【0031】本発明に用いられるビニル系共重合体は、
前記モノマー(a−1)、モノマー(a−2)、モノマ
ー(a−3)等を含有する共重合成分から、例えば特開
昭54−36395号公報、特開昭57−55954号
公報等に記載の方法によって製造することができるが、
合成の容易さ等の点からアゾビスイソブチロニトリル等
のアゾ系ラジカル重合開始剤を用いた溶液重合法によっ
て製造するのが好ましい。
【0032】前記溶液重合法に用いられる重合溶液は、
非反応性のものであればよく、特に限定はないが、例え
ばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、シクロヘキサン
等の炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エス
テル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、
n−ブタノール等のアルコール類;エチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のエーテル
類;メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル、アセチル
アセトン、ジアセトンアルコール、メチルイソブチルケ
トン、アセトン等のケトン類等が挙げられる。
【0033】上記重合溶媒は、単独で用いてもよく、2
種以上併用してもよいが、重合溶剤中のメタノールやブ
タノール等のアルコール類の量が共重合成分100部に
対して1部未満の場合には、重合時にゲル化を起こす可
能性があるので、重合溶媒中には、共重合成分100部
に対してアルコール類が1〜30部の割合で含有される
ようにするのが好ましい。
【0034】また、上記溶液重合の際に連鎖移動剤を用
いることにより、得られるビニル系共重合体の分子量を
調節してもよい。
【0035】前記連鎖移動剤の具体例としては、例えば
n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタ
ン、n−ブチルメルカプタン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、(CH3O)3Si−S−S−Si(OCH33
(CH3O)3Si−S8−Si(OCH33等が挙げら
れる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用して
もよい。
【0036】例えば前記γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン等の加水分解性シリル基を分子中に有する
連鎖移動剤を用いる場合には、ビニル系共重合体の主鎖
末端に加水分解性シリル基を導入することができるので
好ましい。
【0037】かかる連鎖移動剤の使用量は、共重合成分
に対して0.1〜10%程度であるのが好ましい。
【0038】本発明においては、本発明の組成物から形
成される塗膜の耐汚染性を向上させるための成分とし
て、次の一般式(II): (R3O)4-b−Si−R4 b (II) (式中、R3は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6
〜10のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル
基から選ばれた1価の炭化水素基、R4は炭素数1〜1
0のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基および炭
素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水
素基、bは0または1を示す)(B)(以下、シリコン
化合物等(B)ともいう)を使用することが出来る。シ
リコン化合物等(B)は該塗膜と被塗物との密着性を向
上させるための成分としても使用することが出来る。シ
リコン化合物等(B)をアクリル系共重合体(A)と混
合させたものは常温硬化性を有する組成物となり、該組
成物を用いて形成される塗膜はすぐれた耐汚染性を有す
るが、該塗膜がすぐれた耐汚染性を有する理由はまだ定
かには判明していない。おそらくアクリル系共重合体
(A)とシリコン化合物等(B)との相対的硬化速度の
違いと相溶性に起因し、表面硬度および親水性が向上す
ることが影響しているものと考えられる。
【0039】前記一般式(II)において、R3は炭素
数1〜10、好ましくはたとえばメチル基、エチル基、
n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−
ブチル基などの炭素数1〜4のアルキル基、好ましくは
たとえばフェニル基などの炭素数6〜9のアリール基、
好ましくはたとえばベンジル基などの炭素数7〜9のア
ラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基である。
【0040】前記アルキル基の炭素数が10を超える場
合には、シリコン化合物等(B)の反応性が低下するよ
うになる。また、R1が前記アルキル基、アリール基、
アラルキル基以外の場合にも反応性が低下するようにな
る。
【0041】また、前記一般式(II)において、R4
は炭素数1〜10、好ましくはR3と同様の炭素数1〜
4のアルキル基、好ましくはR1と同様の炭素数6〜9
のアリール基、好ましくはR3と同様の炭素数7〜9の
アラルキル基から選ばれた1価の炭化水素である。
【0042】前記一般式(II)において、(R3O)
4-bは4ーbが3以上になるように、すなわちbが0ま
たは1になるように選ばれるが、本発明の組成物から形
成される塗膜の硬化性が向上するという点からは、bが
0であるのが好ましい。
【0043】一般式(II)中に存在する(R3O)4-b
の数が2個以上の場合、2個以上含まれるR3は同じで
あってもよく、異なっていてもよい。
【0044】前記一般式(II)の具体例としては、た
とえばテトラメチルシリケート、テトラエチルシリケー
ト、テトラn−プロピルシリケート、テトラi−プロピ
ルシリケート、テトラn−ブチルシリケート、テトラi
−ブチルシリケートなどのテトラアルキルシリケート;
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、オクタデシルトリエトキシシラン、3ーグリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、メチルトリse
c−オクチルオキシシラン、メチルトリフェノキシシラ
ン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリブト
キシシラン等のシランカップリング剤などが挙げられ
る。
【0045】また、前記シリコン化合物等(B)の具体
例としては、たとえば通常の方法で前記テトラアルキル
シリケートやトリアルコキシシランに水を添加し、縮合
させて得られるものがあげられ、たとえばMSi51、
MSi53、ESi28、ESi40、HAS−1、H
AS−10、EMS30/70やEMS40/60やE
MS485等のEMSシリーズ、EPSiシリーズ(以
上、コルコート(株)製)、MS51、MS56、MS
51B15、MS56S、MS56SB5(以上、三菱
化学(株)製)、シリケート40、シリケート45、シ
リケート48、FR―3、mih028、mih032
(以上、多摩化学(株)製)などのテトラアルキルシリ
ケートの部分加水分解分解縮合物や、たとえばAFP−
1(信越化学工業(株)製)などのトリアルコキシシラ
ンの部分加水分解分解縮合物などが挙げられる。
【0046】前記シリコン化合物等(B)のうちでは、
ベース樹脂、特にアクリル系共重合体(A)との相溶
性、えられる本発明の組成物の硬化性が良好で、該組成
物を用いて形成される塗膜の硬度にすぐれるという点か
ら、MSi51、MS51、MS56、MS51B1
5、MS56S、MS56SB5(テトラメトキシシラ
ンの部分加水分解分解縮合物)やESi40、シリケー
ト40、シリケート45、シリケート48、ESi48
(テトラエトキシシランの部分加水分解縮合物)、FR
−3、EMSシリーズ(テトラメトキシシランとテトラ
エトキシシランの共部分加水分解縮合物)などのテトラ
アルキルシリケートの部分加水分解分解縮合物を用いる
のが好ましい。
【0047】さらに、前記シリコン化合物等(B)のな
かでは、縮合度の高いMS56やMS56S、シリケー
ト45、シリケート48ESi48、FR―3、EMS
シリーズなどが初期から接触角を低下させるという点か
ら好ましい。(B)成分の使用量は(A)成分100部
に対して1〜100部、好ましくは5〜100部、さら
に好ましくは10〜80部である。(B)成分が1部未
満の場合には耐汚染性の効果が充分でなく、100部を
超える場合には耐衝撃性が低下する。
【0048】本発明の組成物には、(A)成分に対して
イソシアナ−ト基を2個以上有する化合物(C)成分が
含有される。イソシアナート基が2個以上あるために
(C)成分は(A)成分等水酸基含有化合物の架橋剤と
しての働きを有する。前記、イソシアナ−ト基を2個以
上有する化合物としては、脂肪族系もしくは芳香族系の
ものが挙げられる。
【0049】脂肪族系多官能性イソシアナ−トの具体例
として、常温硬化用でヘキサメチレンジイソシアナ−
ト、ジシクロヘキシルメタン4,4‘−イソシアナ−
ト、2,2,4−トリメチル−1,6−ジイソシアナ−
ト、イソフォロンジイソシアナ−トがあり、構造として
は単量体、ビュレット型、ウレジオ型、イソシアヌレ−
ト型がある。
【0050】加熱硬化用としてはブロックタイプのもの
がある。そのブロック剤としてはメチルアルコ−ル、エ
チルアルコ−ル、n−プロピルアルコ−ル、イソ−プロ
ピルアルコ−ル、n−ブチルアルコ−ル、s−ブチルア
ルコ−ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ブチ
ルセルソルブ、ベンジルアルコ−ル、フルフリルアルコ
−ル、シクロヘキシルアルコ−ル、フェノ−ル、o−ク
レゾ−ル、m−クレゾ−ル、p―クレゾ−ル、p−t−
ブチルフェノ−ル、チモ−ル、p−ニトロフェノ−ル、
β―ナフト−ルなどがある。また、芳香族多官能性イソ
シアナ−トとしては、2,4―トリレンジイソシアナ−
ト、2,6―トリレンジイソシアナ−ト、ジフェニルメ
タン−4,4‘−ジイソシアナ−ト、キシレンジイソシ
アナ−ト、ポリメチレン−ポリフェニレル−ポリイソシ
アナ−ト、などがある。これにも、ビュレット型、ウレ
ジオ型、イソシアヌレ−ト型がある。これらの化合物
は、2種以上混合して用いることもできる。前記、イソ
シアナ−ト化合物(C)成分の使用量は、(A)成分1
00重量部に対して1〜100重量部、好ましくは5〜
80重量部、更に好ましくは10〜60重量部である。
(C)成分が1部未満の場合には、得られる組成物の硬
化性が低下するようになり、また100部を超えると、
該組成物を用いて得られた塗膜に未反応のイソシアナ−
ト化合物あるいはイソシアナ−ト基が残存し、耐候性の
低下や塗り重ね時にちぢみを生じる原因となる。イソシ
ナ−ト化合物とともに配合する硬化触媒(D)としては
有機金属化合物が使用される。その中では、錫系化合物
の場合が塗膜の硬化性の点から好ましい。また、貯蔵安
定性と硬化活性を考慮して分子内にS原子を有する化合
物が更に好ましい。
【0051】前記錫化合物の具体例としては、ジオクチ
ル錫ビス(2−エチルヘキシルマレ−ト)、ジオクチル
錫オキサイドまたはジブチル錫オキサイドとシリケ−ト
との縮合物、ジブチル錫ジオクトエ−ト、ジブチル錫ジ
ラウレ−ト、ジブチル錫ジステアレ−ト、ジブチル錫ジ
アセチルアセトナ−ト、ジブチル錫ビス(エチルマレ−
ト)、ジブチル錫ビス(ブチルマレ−ト)、ジブチル錫
ビス(2−エチルヘキシルマレ−ト)、ジブチル錫ビス
(オレイルマレ−ト)、スタナスオクトエ−ト、ステア
リン酸錫、ジ−n−ブチル錫ラルレ−トオキサイドがあ
る。また、分子内にS原子有する錫化合物としては、ジ
ブチル錫ビスイソノニル−3―メルカプトプロピオネ−
ト、ジオクチル錫ビスイソノニル−3−メルカプトプロ
ピオネ−ト、オクチルブチル錫ビスイソノニル−3−メ
ルカプトプロピオネ−ト、ジブチル錫ビスイソオクチル
チオグルコレ−ト、ジオクチル錫ビスイソオクチルチオ
グルコレ−ト、オクチルブチル錫ビスイソオクチルチオ
グルコレ−トなどが挙げられる。
【0052】前記錫化合物のうちでは、分子内にS原子
を有する化合物が、イソシアナ−トを配合した場合の貯
蔵安定性および可使時間が良好であることから好まし
く、特に、ジブチル錫ビスイソノニル−3−メルカプ
ト、ジブチル錫ビスイソオクチルチオグルコレ−トが硬
化性と貯蔵安定性、可使時間のバランスの点から好まし
い。
【0053】前記硬化触媒(D )成分は単独でもよ
く、また、2種類以上併用してもよい。
【0054】前記(D)成分の使用量は、(A)成分1
00重量部に対して0.01〜10重量部、好ましく
は、0.1〜8重量部、より好ましくは0.3〜5重量
部である。さらに、有機金属化合物(D)成分の量が1
0部を超えると、該組成物を用いて形成した塗膜の表面
光沢など外観性の低下傾向が認められるので好ましくな
い。
【0055】前記の脱水剤として配合される単官能イソ
シア−ト化合物(E)成分としては、イソシアン酸、メ
チルイソシアナ−ト、エチルイソシアナ−ト、イソプロ
ピルイソシアナ−ト、ヘキシルイソシアナ−ト、ビニル
イソシアナ−ト、イソプロペニルイソシアナ−ト、フェ
ニルイソシアナ−ト、トリルイソシアナ−ト、ニトロフ
ェニルイソシアナ−ト、ナフチルイソシアナ−ト、トシ
ルルイソシアナ−トなどが挙げられるが、脱水能力およ
び化合物自体の安定性の点からヘキシルイソシアナ−
ト、トリルイソシアナ−ト、トシルイソシアナ−トが好
ましい。中でも脱水効果の持続性の点からトシルイソシ
アナ−トが特に好ましい。これらは、単独または2種類
以上併用することができる。従来、ポリイソシアナ−ト
化合物と硬化触媒を加えて1パックにした硬化剤とする
ことが困難であったが、単官能イソシアナ−ト化合物
(E)成分を加えることにより、これらの問題を改善す
ることが可能となり、貯蔵安定性が飛躍的に向上する。
【0056】前記単官能イソシアナ−ト化合物(E)成
分の配合量としては0.1〜20部が好ましく、0.5
〜20部がより好ましく、0.5〜10重量部がさらに
好ましい。
【0057】本発明の塗料用硬化性樹脂組成物の配合形
態については、主剤として樹脂(A)成分と、シリコン
化合物および/またはその部分加水分解縮合物(B)成
分と硬化剤としてイソシアナ−ト化合物(C)成分と硬
化触媒(D)成分と脱水剤単官能イソシアナ−ト(E)
成分を混合した、2液の配合形態。また、主剤として樹
脂(A)成分、シリコン化合物および/またはその部分
加水分解縮合物(B)成分および硬化触媒(D)成分を
混合したものと、硬化剤としてイソシアナ−ト(C)成
分と脱水剤単官能イソシアナ−ト(E)成分の2液の配
合形態。さらに、イソシアナ−ト成分にブロックタイプ
のものを使用した場合には、樹脂(A)成分、シリコン
化合物および/またはその部分加水分解縮合物(B)成
分とイソシアナ−ト化合物(C)成分および硬化触媒
(D)成分を混合した1液の配合形態が可能である。
【0058】本発明の塗料用硬化性樹脂組成物は、樹脂
(A)成分、シリコン化合物および/またはその部分加
水分解縮合物(B)成分、イソシアナ−ト化合物(C)
成分、硬化触媒(D)成分、単官能イソシアナ−ト
(E)成分を例えば撹拌機などを用いて均一な組成物と
なるように撹拌、混合することによって得ることができ
るが、樹脂(A)成分およびシリコン化合物および/ま
たはその部分加水分解縮合物(B)成分には、さらに脱
水剤を配合することによって、組成物の保存安定性を長
期間にわたって優れたものにすることができる。前記脱
水剤の具体例としては、たとえばオルトギ酸メチル、オ
ルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチ
ル、オルトプロピオン酸トリメチル、オルトプロピオン
酸トリエチル、オルトイソプロピオン酸トリメチル、オ
ルトイソプロピオン酸トリエチル、オルト酪酸トリメチ
ル、オルト酪酸トリエチル、オルトイソ酪酸トリメチ
ル、オルトイソ酪酸トリエチルなどの加水分解性エステ
ル化合物;または、ジメトキシメタン、1,1−ジメト
キシエタン、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジ
メトキシブタン;または、エチルシリケ−ト(テトラメ
トキシシラン)、メチルシリケ−ト(テトラメトキシシ
ラン)、メチルトリメトキシシランなどが挙げられる。
この中では、脱水効果の点から、オルト酢酸メチルが好
ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用し
てもよい。前記脱水剤は、(A)成分と(B)成分の合
計100部に対して100部以下好ましくは50部以
下、さらに好ましくは30部以下で使用される。また、
樹脂(A)成分を重合する前の成分に加えてもよく、樹
脂(A)成分の重合中に加えてもよく、また、得られた
樹脂(A)成分とそのほかの成分との混合時に加えても
よく特に制限はない。
【0059】また、本発明の塗料用硬化性樹脂組成物に
は、通常塗料に用いられるたとえば酸化チタン、群青、
紺青、亜鉛華、ベンガラ、黄鉛、鉛白、カーボンブラッ
ク、透明酸化鉄、アルミニウム粉などの無機顔料、アゾ
系顔料、トリフェニルメタン系顔料、キノリン系顔料、
アントラキノン系顔料、フタロシアニン系顔料などの有
機顔料などの顔料;希釈剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
タレ防止剤、レベリング剤などの添加剤;ニトロセルロ
ース、セルロースアセテートブチレートなどの繊維素;
エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素
樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、ポリビニルブ
チラール、ポリシロキサンなどの樹脂などを適宜加えて
もよい。
【0060】本発明の塗料用硬化性樹脂組成物は、たと
えば浸漬、吹き付け、刷毛などを用いた塗布などの通常
の方法によって被塗物に塗布され、通常、常温でそのま
ま、または30℃以上で焼き付けて硬化せしめる。
【0061】本発明の塗料用硬化性樹脂組成物は、合成
樹脂フィルムなどの上塗り用の塗料として好適に使用さ
れる。
【0062】本発明に使用される合成樹脂フィルムは材
質を問わず従来公知のものが使用でき、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブタ
ジエン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化
ビニル、ポリエチレンテレフタレート、エチレン・テト
ラフルオロエチレン共重合体、ポリテトラフルオロエチ
レン・パーフルオロプロポキシビニルエーテル共重合
体、ナイロン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカー
ボネート、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルア
ルコール共重合体、ポリアセタール、AS樹脂、ABS
樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シ
リコン樹脂、ポリエステル樹脂などからなるフィルムを
挙げることが。また、これらのフィルムは紫外線吸集
剤、充填材、熱安定剤などを含むものであってもよい。
【0063】また、予めフィルム表面をコロナ放電など
による表面処理やプライマーや着色塗料などが塗装され
ていてもよい。
【0064】次に、本発明の塗料用硬化性樹脂組成物を
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
【0065】製造例1(樹脂(A−1)成分の製造) 撹拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴
下ロ−トを備えた反応器にキシレン40部を仕込み、窒
素ガスを導入しつつ110℃に昇温した。その後、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン14部、2
−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト13部、メチルメタ
クリレ−ト25部、n−ブチルメタクリレ−ト18部、
n−ブチルアクリレ−ト15部、スチレン15部、キシ
レン18部および2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル3.8部からなる混合物を滴下ロ−トにより5時間か
けて等速滴下した。滴下終了後、2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル0.2部およびトルエン8部を1時間
かけて等速滴下した後、110℃で2時間撹拌してから
冷却し、樹脂溶液にキシレンを加えて樹脂固形分濃度が
50%の樹脂(A)−1を得た。得られた樹脂(A)−
1の平均分子量は6000であった。
【0066】製造例2(樹脂(A−2)成分の製造) 撹拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴
下ロ−トを備えた反応器にキシレン40部を仕込み、窒
素ガスを導入しつつ110℃に昇温した。その後、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン20部、2
−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト13部、メチルメタ
クリレ−ト22部、n−ブチルメタクリレ−ト18部、
n−ブチルアクリレ−ト12部、スチレン15部、キシ
レン18部および2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル3.8部からなる混合物を滴下ロ−トにより5時間か
けて等速滴下した。滴下終了後、2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル0.2部およびトルエン8部を1時間
かけて等速滴下した後、110℃で2時間撹拌してから
冷却し、樹脂溶液にキシレンを加えて樹脂固形分濃度が
50%の樹脂(A)−2を得た。得られた樹脂(A)−
2の平均分子量は6300であった。
【0067】製造例3(樹脂(A−3)成分の製造) 撹拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴
下ロ−トを備えた反応器にキシレン40部を仕込み、窒
素ガスを導入しつつ110℃に昇温した。その後、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン6.5部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト13部、メチルメ
タクリレ−ト29部、n−ブチルメタクリレ−ト18
部、n−ブチルアクリレ−ト18.5部、スチレン15
部、キシレン18部および2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル3.8部からなる混合物を滴下ロ−トにより
5時間かけて等速滴下した。滴下終了後、2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル0.2部およびトルエン8部
を1時間かけて等速滴下した後、110℃で2時間撹拌
してから冷却し、樹脂溶液にキシレンを加えて樹脂固形
分濃度が50%の樹脂(A)−3を得た。得られた樹脂
(A)−3の平均分子量は6200であった。
【0068】製造例4(樹脂(A−4)成分の製造) 撹拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴
下ロ−トを備えた反応器にキシレン40部を仕込み、窒
素ガスを導入しつつ110℃に昇温した。その後、γ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン11部、メ
チルメタクリレ−ト42部、 n−ブチルアクリレ−ト
31部、スチレン15部、N−メチロールアクリルアミ
ド、キシレン18部および2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル3.8部からなる混合物を滴下ロ−トにより
5時間かけて等速滴下した。滴下終了後、2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル0.2部およびトルエン8部
を1時間かけて等速滴下した後、110℃で2時間撹拌
してから冷却し、樹脂溶液にキシレンを加えて樹脂固形
分濃度が50%の樹脂(A)−4を得た。得られた樹脂
(A)−4の平均分子量は6100であった。 製造例5(アクリルポリオ−ル(A−5)の合成) 攪拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴
下ロ−トを備えた反応器にキシレン40部を仕込み、窒
素ガスを導入しつつ110℃に昇温した後、n−ブチル
アクリレ−ト33部、2−ヒドロキシエチルアクリレ−
ト15部、アクリル酸7部、メチルメタクリレ−ト45
部、トルエン18部および2,2−アゾビスイソブチロ
ニトリル3.8部からなる混合物を滴下ロ−トにより5
時間かけて等速滴下した。混合物の滴下後、2,2−ア
ゾビスイソブチロニトリル0.2部およびトルエン8部
を1時間かけて等速滴下した後、110℃で2時間撹拌
してから冷却し、樹脂溶液にトルエンを加えて樹脂固形
分が50重量%の(A)−5を得た。なお、得られた
(A)−5の数平均分子量は6,300であった。
【0069】なお、前記数平均分子量は、ゲルパーミネ
ーションクロマトグラフィー分析装置(東洋曹達
(株))製、HLC−8020を用いて、ゲルパーミネ
ーションクロマトグラフィーを行って測定した。
【0070】エナメル塗料の作製 白エナメル−1 顔料として酸化チタンCR−95(石原産業社製)24
重量部、脱水剤としてオルト酢酸メチルを3重量部添加
し、製造例1で得られた樹脂(A)−1を21.6重量
部配合し、ガラスビーズを用いてペイントコンディショ
ナーで2時間分散させたペーストに、更に、製造例1で
得られた樹脂(A)−1を50.4重量部、メルカプト
シランを1重量部加え、ペイントコンディショナーで3
0分間混合して、固形分濃度が60%、顔料濃度40%
の白エナメル−1を得た。
【0071】白エナメル−2 顔料として酸化チタンCR−95(石原産業社製)24
重量部、製造例5で得られた樹脂(A)−5を21.6
重量部配合し、ガラスビーズを用いてペイントコンディ
ショナーで2時間分散させたペーストに、更に、製造例
5で得られた樹脂(A)−5を50.4重量部、キシレ
ンを1重量部加え、ペイントコンディショナーで30分
間混合して、固形分濃度が60%、顔料濃度40%の白
エナメル−2を得た。 クリアー主剤−1の調整 製造例1で得られた樹脂(A)−1の樹脂固形分100
部に対し、シリコン化合物等(B)成分としてMS56
(三菱化学(株)製のテトラメトキシシランの部分加水
分解縮合物)10部を加えた混合液に脱水剤としてオル
ト酢酸メチルを5重量部添加して系中の水分を除去した
後、 S原子含有錫系触媒(D)成分としてジブチル錫
ビスイソノニル−3−メルカプトプロピオネ−ト(U3
50、日東化学(株)製)を1部添加し、更に、硬化調
整剤としてメルカプトシラン(A189、日本ユニカー
(株)製)を1部添加し、更に、キシレンで希釈して固
形分濃度40%のクリアー主剤−1を作製した。この時
の水分は200ppmであった。
【0072】硬化剤の調整 硬化剤−1:イソシアナ−ト化合物(C)成分としてヘ
キサメチレンジイソシアナ−トのヌレート構造物(コロ
ネートHX、日本ポリウレタン(株)製)を28.7重
量部、S原子含有錫系触媒(D)成分としてジブチル錫
ビスイソノニル−3−メルカプトプロピオネ−ト( U
350)を1.5重量部、単官能イソシアナ−ト(E)
成分としてトシルイソシアナ−ト(アディティブTI、
住友バイエルウレタン(株)製)を2重量部、キシレン
を67.8重量部の割合で混合し作製した。
【0073】硬化剤−2:イソシアナ−ト化合物(C)
成分としてヘキサメチレンジイソシアナ−トのヌレート
構造物(コロネートHX、日本ポリウレタン(株)製)
を28.7重量部、キシレンを71.3重量部の割合で
混合し作製した。
【0074】実施例及び比較例 実施例1 製造例1で得られた樹脂(A)−1の樹脂固形分100
部に対し、シリコン化合物等(B)成分としてMS56
(三菱化学(株)製のテトラメトキシシランの部分加水
分解縮合物)10部、S原子含有錫系触媒(D)成分と
してジブチル錫ビスイソノニル−3−メルカプトプロピ
オネ−ト( U350)を1部添加し、更に、硬化調整
剤としてメルカプトシラン(A189)を1部、イソシ
アネート化合物(C)成分としてヘキサメチレンジイソ
シアナ−トのヌレート構造物(コロネートHX)を20
重量部を添加し、更に、チヌビン384(チバガイギ−
(株)社製 紫外線吸収剤)2部とチヌビン292(チ
バガイギ−(株)社製 光安定剤)を1部加えた。この
混合物をキシレンで希釈して固形分濃度40%のクリア
ー塗料を作製した。
【0075】前記白エナメル−1を100重量部、硬化
剤−1を25重量部配合し、キシレンで希釈して作製し
た固形分濃度45%の塗料を塩化ビニール製フィルム上
に乾燥膜厚で約20μmとなるように塗装し、セッティ
ング後、更に、前記クリアー塗料を乾燥膜厚30μmと
なるように塗装して評価用フィルムを作製した。得られ
たフィルムを60℃×30分乾燥させ、更に、23℃に
て7日間養生を行った。 実施例2〜7及び比較例1 クリアー塗料を表−1に示す配合でそれぞれ調整した以
外は、実施例1と同様に行った。 実施例8 前記白エナメル−1を100重量部、硬化剤−1を25
重量部及びシリコン化合物(B)成分−1を3.6重量
部添加し、更にキシレンで希釈して固形分濃度40%の
塗料を得た。得られた塗料を塩化ビニール製フィルム上
に乾燥膜厚で約30μmとなるように塗装して評価用フ
ィルムを作製した。得られたフィルムを60℃×30分
乾燥させ、更に、23℃にて7日間養生を行った。 実施例9 アクリルウレタン白エナメル(レタンPG80)を塩化
ビニール製フィルム上に乾燥膜厚で約20μmとなるよ
うに塗装し、その上に、更に、主剤−1及び硬化剤−2
をそれぞれ100重量部、25重量部配合し、キシレン
で希釈して固形分濃度が40%の塗料を乾燥膜厚30μ
mとなるように塗装して評価用フィルムを作製した。得
られたフィルムを60℃×30分乾燥させ、更に、23
℃にて7日間養生を行った。得られた塗膜の耐汚染性、
耐候性、接触角、耐折り曲げ性について以下の方法に従
って評価した。 比較例2 前記白エナメル−2を100重量部、硬化剤−2を28
重量部、シリコン化合物等(B)成分としてMS56
(三菱化学(株)製のテトラメトキシシランの部分加水
分解縮合物)10重量部添加し、更にキシレンで希釈し
て固形分濃度40%の塗料を得た。得られた塗料を塩化
ビニール製フィルム上に乾燥膜厚で約30μmとなるよ
うに塗装して評価用フィルムを作製した。得られたフィ
ルムを60℃×30分乾燥させ、更に、23℃にて7日
間養生を行った。
【0076】得られた塗膜の耐汚染性、耐候性、接触
角、耐折り曲げ性について以下の方法に従って評価し
た。 結果を表1、2に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】 (イ)耐汚染性(ΔL値) 得られたフィルムをアルミ板に貼り付け、初期および大
阪摂津市の屋外で3ケ月間放置(30°傾斜屋外曝露)
後の塗膜表面の色彩をCR―300色差計(ミノルタ
製)を用いて各々測定し、得られたL値(明度)から曝
露前のL値との差(ΔL値)を求めた。 (ロ)耐候性(光沢保持率) 得られたフィルムをアルミ板に貼り付け、サンシャイン
ウェザオメ−タ−を用い、初期および2000時間経過
後の塗膜表面の光沢をそれぞれ測定し、光沢保持率
(%)を求めた。 (ハ)接触角 初期及び大阪摂津市の屋外で3ケ月間放置(30°傾斜
屋外曝露)後の塗膜表面の水との静的接触角を接触角測
定器(協和界面科学株式会社製CAS−150型)で測
定した。 (ニ)耐折り曲げ性 得られたフィルムを折り曲げでクラックの発生有無を評
価した。 判定方法 ○:クラックなし ×:クラックあり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 4F006 AA12 AA17 AB13 AB39 AB55 AB65 AB67 BA03 BA11 BA16 CA04 DA04 EA01 EA05 4F100 AB01C AK01A AK01B AK15 AK52A BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B CA13C CC00A CC00C DE01C HB00 HB00C JB13A JL06 JL08A JL09 JL10C 4J038 CL001 CR071 DG262 DL032 GA03 GA15 JC32 JC39 JC41 JC42 KA03 KA04 KA06 LA06 NA03 NA04 NA05 NA12 NA26 PA18 PA19 PC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖が実質的にビニル系共重合体鎖から
    なり、主鎖末端および/または側鎖に 一般式(I): (式中、 R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
    ル基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル
    基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12
    のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基、aは0
    〜2の整数を示す)で表される炭素原子に結合した加水
    分解性シリル基を分子中に少なくとも1個有すると共
    に、かつ、主鎖末端および/または側鎖にアルコール性
    水酸基を少なくとも1個有するビニル系共重合体(A)
    成分100重量部、イソシアナート基を2個以上含有す
    る化合物(C)成分1〜100重量部、硬化触媒(D)
    成分0.01〜10重量部からなる塗料用硬化性樹脂組
    成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理された合成樹
    脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。
  2. 【請求項2】前記、ビニル系共重合体(A)成分100
    重量部に対して、一般式(II): (R3O)4-b −Si−R4 b (II) (式中、 R3は水素原子または炭素数1〜10のアルキ
    ル基、アリール基およびアラルキル基から選ばれた1価
    の炭化水素基、 R4は炭素数1〜10のアルキル基、ア
    リール基およびアラルキル基から選ばれた1価の炭化水
    素基、bは0または1を示す)で表されるシリコン化合
    物および/またはその部分加水分解縮合物(B)成分1
    〜70重量部配合されてなる請求項1に記載の塗料用硬
    化性樹脂組成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理さ
    れた合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。
  3. 【請求項3】前記組成物において、イソシアナート基を
    2個以上含有する化合物(C)成分と硬化触媒(D)成
    分および単官能性のイソシアナ−ト化合物(E)成分が
    1パックにされた硬化剤である請求項1または2のいず
    れか1項に記載の塗料用硬化性樹脂組成物を合成樹脂フ
    ィルムあるいは表面処理された合成樹脂フィルムに塗布
    したフィルム塗装物。
  4. 【請求項4】前記組成物において、主剤として樹脂
    (A)成分と硬化触媒(D)成分を1パックにし、架橋
    剤としてイソシアナート基を2個以上含有する化合物
    (C)成分と単官能性のイソシアナ−ト化合物(E)成
    分を1パックにした請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の塗料用硬化性樹脂組成物を合成樹脂フィルムあるいは
    表面処理された合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗
    装物。
  5. 【請求項5】前記硬化触媒(D)成分が有機錫化合物で
    ある請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗料用硬化性
    樹脂組成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理された
    合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。
  6. 【請求項6】有機錫化合物(D)成分が分子内にS原子
    を含有する錫系化合物である請求項5に記載の塗料用硬
    化性樹脂組成物を合成樹脂フィルムあるいは表面処理さ
    れた合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装物。
  7. 【請求項7】単官能性のイソシアナ−ト化合物(E)成
    分がトシルイソシアナ−トである請求項3〜5のいずれ
    か1項に記載の塗料用硬化性樹脂組成物を合成樹脂フィ
    ルムあるいは表面処理された合成樹脂フィルムに塗布し
    たフィルム塗装物。
  8. 【請求項8】メタリック粉末および/または着色顔料を
    含有する塗料が塗布された塗布面にトップコ−トクリア
    −塗料が塗布されてなる塗装物であって、前記トップコ
    −トクリアー塗料が、請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の塗料用硬化性樹脂組成物を主成分として含有するこ
    とを特徴とする塗装物を合成樹脂フィルムあるいは表面
    処理された合成樹脂フィルムに塗布したフィルム塗装
    物。
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