JP2002265160A - エレベータ管理装置 - Google Patents

エレベータ管理装置

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JP2002265160A
JP2002265160A JP2001070735A JP2001070735A JP2002265160A JP 2002265160 A JP2002265160 A JP 2002265160A JP 2001070735 A JP2001070735 A JP 2001070735A JP 2001070735 A JP2001070735 A JP 2001070735A JP 2002265160 A JP2002265160 A JP 2002265160A
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JP
Japan
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inspection
elevator
unit
period
periodic inspection
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JP2001070735A
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English (en)
Inventor
Eiichiro Tsuzukibashi
英一郎 続橋
Kuni Shoji
久仁 庄司
Hiroshi Kiyosugi
浩 清杉
Kenji Kono
賢治 河野
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Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の検査の有効期限が切れたときに所定の
検査を行なうよう促すとともに、エレベータの安全性・
信頼性を維持できるエレベータ管理装置の提供。 【解決手段】 エレベータ制御手段1に、所定の実施期
間を満了したときに所定の検査の実施有無を判定する記
憶・判定部5と、所定の検査が実施されるまで未実施で
あることを報知する報知部7と、所定の猶予期間が満了
に達したときエレベータ9を休止する休止部8とを備え
た。これにより、所定の検査の有効期限が切れたときそ
の旨をエレベータ管理者などに報知するとともに、それ
でも所定の検査が実施されない場合にエレベータ9の継
続運転を阻止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの運行
制御および監視を行なうエレベータ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータは、構成部品の寿命な
どにより機能低下が起こりうることから、エレベータの
安全性、信頼性維持のために通常、年1回の法定検査の
実施が義務付けられている。さらに、エレベータの保全
会社の社内規定では、例えば、稼動時間等の使用条件や
エレベータ仕様の違いに合わせて、点検項目ごとに点検
インターバルが異なる定期点検も実施されている。
【0003】そのため従来、例えば特開平7−2555
8号公報に開示されているように、前記の法定検査の未
実施による重大事故の発生を防止する目的で、法定検査
の有効期限が切れたエレベータの運転を防止するものが
提案されている。
【0004】また、例えば特開平9−240945号公
報に開示されているように、エレベータ構成部品などの
ハード面の安全性、信頼性を確保するとともに、ビル内
の交通需要の増加やビル外の環境変化などによるサービ
ス性能の低下を防止する目的で、所定期間以上、前記の
定期点検が実施されていない場合、その旨をエレベータ
管理者や利用者に知らせて定期点検を促すものも提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術において、エレベータの法定検査あるいは定期点
検の有効期限に達した後にエレベータの運転を即時休止
すると、エレベータ管理者や利用者が必要な対策を図る
猶予期間がないためにかなりの支障が生じるという問題
がある。
【0006】また、エレベータの法定検査および定期点
検の実施有無を確認する機能が全てエレベータ制御手段
内に設けられているので、既設エレベータに対してはエ
レベータ制御手段に法定検査および定期点検の実施有無
を確認する機能を新たに付加する必要があるとともに、
停電などによるエレベータ制御手段の電源遮断などの非
常時のバックアップ電源として監視手段のバックアップ
電源に比べて大容量のものを要するという問題もある。
【0007】また、エレベータの法定検査および定期点
検の未実施によりエレベータ制御手段自身が異常となっ
た場合に、所定の時間計測などができなくなるという懸
念もある。
【0008】また、エレベータの法定検査あるいは定期
点検が所定期間以上実施されていないとき、これらが未
実施であることを促してもエレベータ管理者が即時に認
識できるとは限らず、このような場合にエレベータの法
定検査あるいは定期点検のために迅速に対応できないと
いう問題がある。
【0009】また、エレベータの定期点検項目は項目ご
とに点検インターバルが異なることから、一律で定期点
検の有効期限を決定できないという問題もある。
【0010】本発明は、このような従来技術における実
情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、エレベ
ータの法定検査あるいは定期点検の有効期限が切れたと
き、まずエレベータ管理者や利用者に対して法定検査あ
るいは定期点検を行なうよう促すとともに、それでもエ
レベータの法定検査あるいは定期点検が実施されない場
合にエレベータの安全性・信頼性を維持することのでき
るエレベータ管理装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、既設エレベ
ータにも容易に対応することのできるエレベータ管理装
置を提供することにある。
【0012】また、本発明の第3の目的は、法定検査あ
るいは定期点検の有効期限が切れたエレベータに対して
保全作業員が迅速に対応することのできるエレベータ管
理装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の第4の目的は、エレベータ
の適切な保全周期による効率的な保全を行なうことので
きるエレベータ管理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明の請求項1に係る発明は、エレベータの
乗りかごを駆動する駆動装置を制御するエレベータ制御
手段を備え、前記エレベータの運行制御および監視を行
なうエレベータ管理装置において、前記エレベータの法
定検査あるいは定期点検を実施する期間をあらかじめ設
定する実施期間設定部と、前記実施期間までの時間を計
測する第1の時間計測部と、この第1の時間計測部の計
測に基づき、前記実施期間を満了したときに前記法定検
査あるいは定期点検の実施有無を判定する判定部と、前
記法定検査あるいは定期点検が未実施のまま前記実施期
間を満了した後、前記法定検査あるいは定期点検を実施
するための猶予期間をあらかじめ設定する猶予期間設定
部と、前記猶予期間が満了するまでの時間を計測する第
2の時間計測部と、この第2の時間計測部の計測に基づ
き、前記法定検査あるいは定期点検が実施されるまで前
記エレベータの運転機能を限定した報知運転を行ないエ
レベータ管理者や利用者に対して未実施であることを報
知する報知部と、前記猶予期間が満了に達したとき前記
法定検査あるいは定期点検が未実施の場合に前記エレベ
ータを休止する休止部とを備えた構成にある。
【0015】このように構成した本発明の請求項1に係
る発明では、エレベータの法定検査あるいは定期点検が
未実施のまま実施期間を満了した後、法定検査あるいは
定期点検を実施するためのあらかじめ設定された猶予期
間が満了するまでの時間を計測するとともに、報知部に
より法定検査あるいは定期点検が実施されるまでエレベ
ータ管理者や利用者に対して未実施であることを報知
し、次いで、前記の猶予期間が満了に達したとき法定検
査あるいは定期点検が未実施の場合に休止部によりエレ
ベータを休止する。これにより、エレベータの法定検査
あるいは定期点検の有効期限が切れたとき、まずエレベ
ータ管理者や利用者に対してエレベータの法定検査ある
いは定期点検を行なうよう促すことができるとともに、
それでもエレベータの法定検査あるいは定期点検が実施
されない場合、猶予期間が切れた後に運転を休止するの
でエレベータの安全性・信頼性を維持できる。
【0016】また上記第2の目的を達成するため、本発
明の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明におい
て、前記エレベータ制御手段に直結した監視手段に、前
記実施期間設定部、第1の時間計測部、判定部、猶予期
間設定部、第2の時間計測部および報知部のうち少なく
とも一部を備えた構成にある。
【0017】このように構成した本発明の請求項2に係
る発明では、エレベータ制御手段に直結した監視手段
に、実施期間設定部、第1の時間計測部、判定部、猶予
期間設定部、第2の時間計測部および報知部のうち少な
くとも一部を付加させることにより、既設エレベータで
はエレベータ制御手段の大幅な改造を行なうことがなく
て済むとともに、エレベータ制御手段の不具合が発生し
ても前記の監視手段ではエレベータ制御手段に比べ小容
量のバックアップ電源の使用で済むことから、既設エレ
ベータにも容易に対応可能である。
【0018】また上記第3の目的を達成するため、本発
明の請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に
おいて、前記実施期間を満了したときに前記法定検査あ
るいは定期点検が未実施であることを、前記エレベータ
を遠隔監視する監視センターへ発報する発報部と、この
発報部により前記法定検査あるいは定期点検が未実施で
あることが発報された場合に、前記報知部が作動するこ
とを免除する免除部とを備えた構成にある。
【0019】このように構成した本発明の請求項3に係
る発明では、エレベータの法定検査あるいは定期点検の
有効期限が切れた場合、免除部により報知部の作動を免
除して何ら制限を加えることなくエレベータの通常運転
を行なうとともに、法定検査あるいは定期点検が未実施
であることを発報部から監視センターに発報することに
より、有効期限が切れたエレベータに対して保全作業員
が迅速に対応することができる。
【0020】また上記第4の目的を達成するため、本発
明の請求項4に係る発明は、請求項1〜請求項3のいず
れかに係る発明において、前記実施期間設定部および猶
予期間設定部が、それぞれ前記法定検査あるいは定期点
検の点検項目ごとに前記実施期間を設定可能とした構成
にある。
【0021】このように構成した本発明の請求項4に係
る発明では、エレベータの法定検査あるいは定期点検の
実施期限を早急に点検を行わなければならない項目から
保全周期が長い項目に至るまで個々に設定できるので、
エレベータの適切な保全周期による効率的な保全を行な
うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータ管理装
置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0023】図1は本発明の第1の実施形態に係るエレ
ベータ管理装置を示す説明図、図2は図1のエレベータ
管理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0024】図1に示す本実施形態のエレベータ管理装
置は、エレベータ9を運行制御するエレベータ制御手段
1を具備し、このエレベータ制御手段1に、乗りかご1
0を駆動する駆動装置11に運転制御指令を出力するエ
レベータ運転制御部2と、エレベータ9の法定検査ある
いは定期点検を実施する期間をあらかじめ設定する実施
期間設定部3と、所定の時間を計測する時間計測部4
と、法定検査あるいは定期点検の実施有無を記憶すると
ともに、時間計測部4の計測に基づき前記の実施期間を
満了したときに法定検査あるいは定期点検の実施有無を
判定する記憶・判定部5と、法定検査あるいは定期点検
が未実施のまま実施期間を満了した後、法定検査あるい
は定期点検を実施するための猶予期間をあらかじめ設定
する猶予期間設定部6と、時間計測部4の計測に基づき
法定検査あるいは定期点検が実施されるまでエレベータ
9の運転機能を限定した報知運転を行ないエレベータ管
理者や利用者に対して未実施であることを報知する報知
部7と、前記の猶予期間満了に達したとき前記の法定検
査あるいは定期点検が未実施の場合にエレベータ9を休
止する休止部8とが設けられている。時間計測部4は、
実施期間設定部3であらかじめ設定される法定検査ある
いは定期点検の実施時期までの時間を計測するととも
に、猶予期間設定部6であらかじめ設定される猶予期間
が満了するまで時間を計測するようになっている。
【0025】また、実施期間設定部3および猶予期間設
定部6で法定検査あるいは定期点検の期間をあらかじめ
設定する際、例えば、実施期間設定部3および猶予期間
設定部6に設けられている図示しないタイマーに直接設
定期間の年月日を入力可能とする方法、実施期間設定部
3および猶予期間設定部6へ接続した図示しない携帯端
末から入力可能とする方法、あるいは電話回線を利用し
て遠隔により入力可能とする方法などが用いられる。
【0026】その際に、例えばエレベータ9の法定検査
であれば実施期間は1年とし、猶予期間をその後の14
日間とするとともに、この法定検査の実施期間は法律に
よるものであるため法律の改正により変更可能とする。
また、エレベータ9の定期点検の実施期間と猶予期間の
総期間を項目別に設定する。すなわち、あらかじめ設定
しておく定期点検の実施期間を全て一律とせず、点検項
目別、例えば安全装置は1カ月、インターホン通話点検
は3カ月、ガイドレール給油器の油量点検は12カ月と
いうように早急に行なわなければならない項目の点検イ
ンターバルを短く、その他は寿命などを考慮して設定す
る。また、定期点検の実施期間満了後の猶予期間もまた
全て一律とせず、点検項目別、例えば上記の実施期間で
示した安全装置は実施期間満了後7日間、インターホン
通話点検は実施期間満了後14日間、ガイドレール給油
器油重点検は実施期間満了後1ヶ月というように、早急
に行なわなければならない項目の猶予期間を短く、その
他は寿命などを考慮して設定する。
【0027】記憶・判定部5により有効期間満了日まで
に法定検査あるいは定期点検を実施したかどうかを判定
する際に、エレベータ9の安全性・信頼性を維持するの
に必要不可欠であるとともに、必ず法定検査で動作確認
する安全スイッチ検査項目の動作有無を記憶・判定す
る。例えば、図示を省略したが乗りかご10の乗りかご
戸を開けると乗りかご10が停止するかご戸スイッチ、
非常時や点検時に乗りかご10を停止させる運転盤内停
止スイッチ、乗りかご10上にて検査時にエレベータを
停止させるかご上停止スイッチ、ピット内点検時に乗り
かご10を運転不可にするピット点検スイッチ、乗りか
ご10運転中端階で減速できなかったときに非常停止す
るスローダウンスイッチ、乗りかご10運転中に過昇動
作を防止するアップリミットスイッチ、同様に過降動作
を防止するダウンリミットスイッチ、乗りかご10の端
階での突き上げ・突き下げを防止するファイナルリミッ
トスイッチなどの動作有無を記憶・判定する。また、エ
レベータ9の法定検査あるいは定期点検において、記憶
・判定部5により点検の実施有無を記憶・判定する検査
項目は、例えば、停電時自動着床装置の動作、消防運転
の動作などがある。
【0028】報知部7はその作動により、例えば、エレ
ベータ9の安全性に関わり短いインターバルで法定検査
あるいは定期点検を行わなければならない項目に関し
て、エレベータ9の運転機能を限定した報知運転、すな
わち乗りかご10の低速運転、各階運転などを行なうと
ともに、乗りかご10のブザー鳴動、乗りかご10内の
音声ガイダンス、図示しない表示器による表示、図示し
ないインジケータ点滅などを行なう。さらに猶予期間後
も未実施の場合はエレベータ9を休止するまでの総期間
を短くすることにより、エレベータ管理者、利用者ある
いはエレベータ保全会社に対して重要度を示すようにな
っている。
【0029】この第1の実施形態のエレベータ管理装置
では、図2に示す処理手順にしたがってエレベータ9の
法定検査あるいは定期点検を管理するようになってい
る。すなわち手順S01として、エレベータ運転制御部
2はエレベータ9の通常運転を行ない、手順S02とし
て時間計測部4により法定検査あるいは定期点検の有効
期限満了日に達したと判断すると、手順S03として記
憶・判定部5により有効期間満了日までに法定検査ある
いは定期点検を実施したかどうかを判定する。このと
き、エレベータ9の安全性・信頼性を維持するのに必要
不可欠であるとともに、必ず法定検査で動作確認する安
全スイッチ検査項目の動作有無を記憶・判定する。ここ
で、法定検査あるいは定期点検を実施したと記憶・判定
部5で記憶・判定するのは上記全ての項目が漏れなく行
われた場合のみで、このときエレベータ運転制御部2は
時間計測部4により次回の法定検査あるいは定期点検の
有効期限日までエレベータ9の通常運転を行なう。一
方、上記項目のうち1項目でも実施期間中に未実施であ
る場合、手順S04として時間計測部4および報知部7
の作動により、あらかじめ設定された猶予期間の満了日
までエレベータ9の報知運転を行いエレベータ管理者あ
るいは利用者へ法定検査あるいは定期点検が未実施であ
る旨を報知する。
【0030】その後、手順S05として上記の猶予期間
内に法定検査あるいは定期点検を行なった場合に通常運
転に戻り、一方、法定検査あるいは定期点検を未実施の
場合に、手順S06として休止部8によりエレベータ9
を休止させて、手順S07として法定検査あるいは定期
点検を行なうまでエレベータ9を休止状態とする。
【0031】このように構成した第1の実施形態のエレ
ベータ管理装置では、エレベータ法定検査あるいは定期
点検の有効期限が切れたとき、まずエレベータ管理者や
利用者に対してエレベータ9の法定検査あるいは定期点
検を行なうよう促すことができるとともに、それでもエ
レベータ9の法定検査あるいは定期点検が実施されない
場合、猶予期間が切れた後に乗りかご10の運転を休止
するのでエレベータ9の安全性・信頼性を維持できる。
【0032】また、この第1の実施形態のエレベータ管
理装置では、エレベータ9の定期点検の実施期間と猶予
期間の総期間は項目別に設定されるので、短い保全周期
と長い保全周期の明確化によりエレベータ9の効率的な
保全を行なうことができる。
【0033】なお、この第1の実施形態では、1つの時
間計測部4により、実施期間設定部3であらかじめ設定
される法定検査あるいは定期点検の実施時期までの時間
を計測する第1の時間計測部と、猶予期間設定部6であ
らかじめ設定される猶予期間が満了するまで時間を計測
する第2の時間計測部とを構成するようにしたが、本発
明はこれに限らず、これら第1の時間計測部と第2の時
間計測部とを別個に構成することもできる。
【0034】さらに、この第1の実施形態では、1つの
記憶・判定部5により、法定検査あるいは定期点検の実
施有無を記憶するとともに、時間計測部4の計測に基づ
き前記の実施期間を満了したときに法定検査あるいは定
期点検の実施有無を判定するようにしたが、本発明はこ
れに限らず、法定検査あるいは定期点検の実施有無を記
憶する記憶部と、時間計測部4の計測に基づき前記の実
施期間を満了したときに法定検査あるいは定期点検の実
施有無を判定する判定部とに分けることもできる。
【0035】図3は本発明の第2の実施形態に係るエレ
ベータ管理装置を示す説明図、図4は図3のエレベータ
管理装置の処理手順を示すフローチャートである。な
お、図3において前述した図1に示すものと同等のもの
には同一符号を付してある。
【0036】図3に示す本実施形態のエレベータ管理装
置は、前述した図1に示すものと比べて、エレベータ9
を遠隔監視する監視センター12がエレベータ制御手段
1に電話回線13を介して接続されるとともに、エレベ
ータ制御手段1に、法定検査あるいは定期点検の実施期
間を満了したときに法定検査あるいは定期点検が未実施
であることを監視センター12へ発報する発報部14
と、この発報部14により法定検査あるいは定期点検が
未実施であることが発報された場合に、報知部7が作動
することを免除する図示しない免除部とが設けられたこ
とが異なっており、その他の構成は同様である。
【0037】この第2の実施形態のエレベータ管理装置
では、図4に示す処理手順にしたがってエレベータ9の
法定検査あるいは定期点検を管理するようになってい
る。すなわち手順S11として、エレベータ運転制御部
2によりエレベータ9の通常運転を行ない、手順S12
として時間計測部4により法定検査あるいは定期点検の
有効期限満了日に達したと判断すると、手順S13とし
て記憶・判定部5により有効期間満了日までに法定検査
あるいは定期点検を実施したかどうかを判定する。この
とき、法定検査あるいは定期点検が未実施と判定された
場合、手順S14として発報部14から法定検査あるい
は定期点検が未実施である旨の発報を監視センター12
へ行ない、この発報を受信した監視センター12から、
例えばエレベータ管理者への未実施連絡あるいは保守作
業員への作業指示連絡を行なう。
【0038】一方、上記の手順S14で法定検査あるい
は定期点検が未実施である旨の発報が監視センター12
へ行なわれない場合、手順S15として時間計測部4お
よび報知部7の作動によりあらかじめ設定された猶予期
間の満了日までエレベータ9の報知運転を行い法定検査
あるいは定期点検が未実施である旨を報知する。次い
で、手順S16として上記の猶予期間内に法定検査ある
いは定期点検を行なった場合に通常運転に戻り、一方、
法定検査あるいは定期点検を未実施の場合に、手順S1
7として休止部8によりエレベータ9を休止させて、手
順S18として法定検査あるいは定期点検を行なうまで
エレベータ9を休止状態とする。
【0039】このように構成した第2の実施形態では、
エレベータ9の法定検査あるいは定期点検の有効期限が
切れた場合、法定検査あるいは定期点検が未実施である
ことを発報部14から電話回線13を介して監視センタ
ー12に発報することにより、有効期限が切れたエレベ
ータ9に対して保全作業員が迅速に対応できる。この場
合、報知部7の作動を免除してエレベータ9の報知運転
を行なうことなく通常運転を行なうことができる。
【0040】図5は本発明の第3の実施形態に係るエレ
ベータ管理装置を示す説明図である。なお、図5におい
て前述した図1、図3に示すものと同等のものには同一
符号を付してある。
【0041】図5に示す本実施形態のエレベータ管理装
置は、前述した図3に示すものと比べて、エレベータ制
御手段1に、エレベータ運転制御部2および休止部8を
備えるとともに、エレベータ制御手段1に直結した監視
手段15に、実施期間設定部3、時間計測部4、記憶・
判定部5、猶予期間設定部6、報知部7および発報部1
4を備えたことが異なっており、その他の構成は基本的
に同様である。
【0042】この第3の実施形態のエレベータ管理装置
にあっては、前述した図2に示すフローチャートと同様
の処理手順にしたがってエレベータ9の法定検査あるい
は定期点検を管理するようになっているので、この説明
を省略する。
【0043】このように構成した第3の実施形態のエレ
ベータ管理装置では、エレベータ制御手段1自体ではな
く監視手段15に実施期間設定部3、第1の時間計測部
4、記憶・判定部5、猶予期間設定部6、報知部7およ
び発報部14を付加させたので、既設エレベータではエ
レベータ制御手段1の大幅な改造を行なうことがなくて
済むとともに、エレベータ制御手段1の不具合が発生し
ても監視手段15ではエレベータ制御手段1に比べ小容
量のバックアップ電源の使用で正常に機能させることが
できることから、既設エレベータにも容易に対応可能で
ある。
【0044】なお、この第3の実施形態のエレベータ管
理装置では、監視手段15に備えた各機能のうち一部、
例えばエレベータ9の運転機能を限定した報知運転を行
なう報知部7をエレベータ制御手段1にあらかじめ設け
ることも可能である。
【0045】さらに、この第3の実施形態のエレベータ
管理装置では、監視手段15に、実施期間設定部3、時
間計測部4、記憶・判定部5、猶予期間設定部6、報知
部7および発報部14を備えたが、図1、図3のように
エレベータ制御手段1に全ての機能を付加すると、建屋
の停電、地震などによりエレベータ制御手段1が一時的
な電源遮断や焼損などの不具合が起きた場合、例えば、
時間計測部4、実施時期設定部3、猶予時期設定部6の
ようなタイマーや記憶・判定部5のデータが狂ったり喪
失したりする可能性がある。また、このエレベータ制御
手段1にバックアップ電源を設ける場合、エレベータ制
御手段1の電源遮断など非常時のバックアップ電源は監
視手段のバックアップ電源に比へ大容量を必要とする。
また、法定検査あるいは定期点検の未実施によりエレベ
ータ制御手段1自身が異常となった場合、時間計測など
本実施形態のエレベータ管理装置が機能しなくなってし
まう可能性がある。さらに、本発明の機能を既設エレベ
ータのエレベータ制御手段1に組み込むには改造費用が
掛かる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る発明では、エレベータ法定検査あるいは定期点検
の有効期限が切れたとき、まず猶予期間としてエレベー
タ管理者や利用者に対してエレベータの法定検査あるい
は定期点検を行なうよう促すことができるとともに、そ
れでもエレベータの法定検査あるいは定期点検が実施さ
れない場合、猶予期間が切れた後に乗りかごの運転を休
止するのでエレベータの安全性・信頼性を維持できる。
【0047】また、本発明の請求項2に係る発明では、
エレベータ制御手段に直結した監視手段に、実施期間設
定部、第1の時間計測部、判定部、猶予期間設定部、第
2の時間計測部および報知部のうち少なくとも一部を付
加させることにより、既設エレベータではエレベータ制
御手段の大幅な改造を行なうことがなくて済むととも
に、エレベータ制御手段の不具合が発生しても前記の監
視手段ではエレベータ制御手段に比べ小容量のバックア
ップ電源の使用で済むことから、既設エレベータにも容
易に対応可能である。
【0048】また、本発明の請求項3に係る発明では、
エレベータの法定検査あるいは定期点検の有効期限が切
れた場合、免除部により報知部の作動を免除して何ら制
限を加えることなくエレベータの通常運転を行なうとと
もに、法定検査あるいは定期点検が未実施であることを
発報部から監視センターに発報することにより、有効期
限が切れたエレベータに対して保全作業員が迅速に対応
することができる。
【0049】また、本発明の請求項4に係る発明では、
エレベータの法定検査あるいは定期点検の実施期限を早
急に点検を行わなければならない項目から保全周期が長
い項目に至るまで個々に設定できるので、エレベータの
適切な保全周期による効率的な保全を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るエレベータ管理
装置を示す説明図である。
【図2】図1のエレベータ管理装置の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るエレベータ管理
装置を示す説明図である。
【図4】図3のエレベータ管理装置の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るエレベータ管理
装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エレベータ制御手段 2 エレベータ運転制御部 3 実施期間設定部 4 時間計測部 5 記憶・判定部 6 猶予期間設定部 7 報知部 8 休止部 9 エレベータ 10 乗りかご 11 駆動装置 12 監視センター 13 電話回線 14 発報部 15 監視手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清杉 浩 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 河野 賢治 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 Fターム(参考) 3F304 BA01 BA07 BA26 ED16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの乗りかごを駆動する駆動装
    置を制御するエレベータ制御手段を備え、前記エレベー
    タの運行制御および監視を行なうエレベータ管理装置に
    おいて、 前記エレベータの法定検査あるいは定期点検を実施する
    期間をあらかじめ設定する実施期間設定部と、前記実施
    期間までの時間を計測する第1の時間計測部と、この第
    1の時間計測部の計測に基づき、前記実施期間を満了し
    たときに前記法定検査あるいは定期点検の実施有無を判
    定する判定部と、前記法定検査あるいは定期点検が未実
    施のまま前記実施期間を満了した後、前記法定検査ある
    いは定期点検を実施するための猶予期間をあらかじめ設
    定する猶予期間設定部と、前記猶予期間が満了するまで
    の時間を計測する第2の時間計測部と、この第2の時間
    計測部の計測に基づき、前記法定検査あるいは定期点検
    が実施されるまでエレベータ管理者や利用者に対して未
    実施であることを報知する報知部と、前記猶予期間が満
    了に達したとき前記法定検査あるいは定期点検が未実施
    の場合に前記エレベータを休止する休止部とを備えたこ
    とを特徴とするエレベータ管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記エレベータ制御
    手段に直結した監視手段に、前記実施期間設定部、第1
    の時間計測部、判定部、猶予期間設定部、第2の時間計
    測部および報知部のうち少なくとも一部を備えたことを
    特徴とするエレベータ管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    実施期間を満了したときに前記法定検査あるいは定期点
    検が未実施であることを、前記エレベータを遠隔監視す
    る監視センターへ発報する発報部と、この発報部により
    前記法定検査あるいは定期点検が未実施であることが発
    報された場合に、前記報知部が作動することを免除する
    免除部とを備えたことを特徴とするエレベータ管理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
    て、前記実施期間設定部および猶予期間設定部が、それ
    ぞれ前記法定検査あるいは定期点検の点検項目ごとに前
    記実施期間を設定可能としたことを特徴とするエレベー
    タ管理装置。
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